説明

画像処理装置及びプログラム

【課題】読み取った画像データの外部記憶媒体への書き込みが中断した場合であっても、画像データを利用できるようにする。
【解決手段】複合機は、画像データの開始ページから第1の所定ページまでを含むファイルAを書き込みの完了した状態で記憶させる第1処理と、画像データの開始ページから第2の所定ページまでを含むファイルBを書き込みの完了した状態で記憶させる第2処理とを実行でき、第1処理の実行完了後に第2処理が開始され、第2処理完了後に第1処理が開始されるように、両処理を交互にそれぞれページ数を増加させながら繰り返す。ファイルA及びファイルBの一方をUSBメモリに書き込んでいる間は、他方のファイルが書き込みの完了した状態で記憶されている。このため、一方のファイルに対する書き込みが中断され、そのファイルが不完全な状態で残った場合であっても、ユーザは他方のファイルを利用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿を読み取って得られた画像データを外部記憶媒体に記憶させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スキャナ機能を備えた複合機などの画像処理装置において、原稿を読み取って得られた画像データをUSBメモリ等の外部記憶媒体に記憶させるものが知られている。画像データを保存するためのファイル形式として、マルチページに対応したPDFやTIFFなどを用いることによって、複数の画像データをまとめて1つのファイルに保存することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−41683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、読み取りの途中で外部記憶媒体が外されたり、停電などにより装置の電源が落ちたりしてファイルの書き込みが中断された場合には、外部記憶媒体にファイルが不完全な形で残されてしまう場合がある。そのような場合、ユーザがアプリケーションを用いて外部記憶媒体内のファイルを表示させようとしても、正常に表示することができないことがあった。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、読み取った画像データの外部記憶媒体への書き込みが中断した場合であっても、画像データを利用できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書によって開示される画像処理装置は、外部記憶媒体が接続される接続部と、複数の原稿を読み取る読取部から画像データをページ毎に取得して記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された画像データを前記外部記憶媒体に記憶させる記憶制御部と、を備え、前記記憶制御部は、前記画像データの開始ページから第1の所定ページまでを含む第1ファイルを書き込みの完了した状態で記憶させる第1処理と、前記画像データの前記開始ページから第2の所定ページまでを含む第2ファイルを書き込みの完了した状態で記憶させる第2処理とを実行でき、前記第1処理の実行完了後に前記第2処理が開始され、前記第2処理完了後に前記第1処理が開始されるように、前記第1処理及び前記第2処理を交互にそれぞれページ数を増加させながら繰り返す。
【0007】
また、上記画像処理装置は、前記記憶制御部が、前記第1処理において、前回の前記第1処理で記憶された前記第1ファイルにページを追加して書き込み、前記第2処理において、前回の前記第2処理で記憶された前記第2ファイルにページを追加して書き込む構成としてもよい。
【0008】
また、上記画像処理装置は、前記記憶制御部が、前記第2処理において、前記第1ファイルをコピーして前記第2ファイルを記憶させる構成としてもよい。
【0009】
また、上記画像処理装置は、前記記憶制御部が、前記第1処理が終了した後に、当該第1処理の前に記憶された前記第2ファイルを削除する構成としてもよい。
【0010】
また、上記画像処理装置は、前記第1処理において前記第1の所定ページまでを含む前記第1ファイルが記憶された後、前記記憶部から前記第1の所定ページまでの画像データを削除する削除部を備える構成としてもよい。
【0011】
また、上記画像処理装置は、前記記憶制御部が、前記画像データのページ数またはデータ量が所定の基準以下の場合には、前記第1処理及び前記第2処理を交互に実行せず、前記画像データを含む1つのファイルを記憶させる構成としてもよい。
【0012】
また、上記画像処理装置は、前記第1処理が行われる毎に前記第1ファイルに含まれるページの数を示す文字を前記第1ファイルのファイル名に付与し、前記第2処理が行われる毎に前記第2ファイルに含まれるページの数を示す文字を前記第2ファイルのファイル名に付与する付与部を備える構成としてもよい。
【0013】
また、上記画像処理装置は、書き込みの完了した状態で記憶された前記第1ファイル及び前記第2ファイルの少なくとも一方に含まれるページ数をユーザに通知する通知部を備える構成としてもよい。
【0014】
なお、この発明は、読取装置、読取装置と接続される端末装置、これらの装置を備える画像処理システム、画像処理方法、これらの装置やシステムの機能または方法を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、第1ファイル及び第2ファイルの一方を外部記憶媒体に書き込んでいる間は、他方のファイルが書き込みの完了した状態で記憶されている。このため、一方のファイルに対する書き込みが中断され、そのファイルが不完全な状態で残った場合であっても、ユーザは他方のファイルを利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施形態1における複合機の外観斜視図
【図2】複合機の電気的構成を示すブロック図
【図3】スキャン to USB処理のフローチャート
【図4】USBメモリ書込処理のフローチャート
【図5】USBメモリ書込処理のフローチャート
【図6】USBメモリに記憶される画像データの状態を時間の流れに沿って示した図
【図7】エラー対応処理のフローチャート
【図8】実施形態2におけるUSBメモリ書込処理のフローチャート
【図9】実施形態2におけるUSBメモリ30に記憶される画像データの状態を時間の流れに沿って示した図
【図10】他の実施形態における読取装置に接続された端末装置を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0017】
<実施形態1>
次に本発明の実施形態1について図1から図7を参照して説明する。
本実施形態では、本発明の画像処理装置をスキャナ機能、コピー機能、プリント機能等を備えた複合機10に適用する例を示す。
【0018】
(複合機の構成)
図1は、複合機10の外観斜視図である。同図に示すように、複合機10は、用紙等のシート(図示せず)上に画像を印刷する印刷部11(図2参照)を収容する本体部12を備え、その上方に読取部13を備えている。
【0019】
読取部13は、複数の原稿14を積載可能な原稿トレイ15と、原稿トレイ15に積載された原稿を一枚ずつ送り出すADF16(自動原稿供給装置)と、ADF16によって送り出された原稿を読み取って画像データを出力するイメージセンサ(図示せず)とを備えている。また、原稿トレイ15には、積載された原稿14の有無を検知して検知信号を出力する原稿センサ(図示せず)が設けられている。
【0020】
読取部13の前面側には、操作部17、表示部18及びUSBインターフェース19が設けられている。操作部17は、複数のボタンを備え、ユーザによる各種の指示の入力を受け付ける。表示部18(通知部の一例)は、ディスプレイやランプ等を備え、各種のメッセージや設定画面等を表示する。USBインターフェース19(接続部の一例)には、USBメモリ30(図2参照)等のUSBデバイスが接続される。
【0021】
図2は、複合機10の電気的構成を示すブロック図である。
複合機10は、特定用途向け集積回路(ASIC)などにより構成される制御部21を備えており、制御部21は、CPU22、ROM23、RAM24、NVRAM(不揮発性メモリ)25などを有している。
【0022】
ROM23は、後述するスキャン to USB処理など、複合機10の各種動作を実行するための制御プログラムを記憶している。CPU22(記憶制御部、削除部、付与部の一例)は、ROM23から読み出したプログラムに従って各部の動作を制御する。RAM24(記憶部の一例)は、CPU22の作業領域として用いられる揮発性のメモリであり、NVRAM25は、各種設定値等を記憶する不揮発性のメモリである。
【0023】
さらに複合機10は、ネットワークインターフェース27を備えている。ネットワークインターフェース27は、例えばLANなどの通信回線31に接続され、その通信回線31上に接続された端末装置(図示せず)等との間で通信を行う。
【0024】
(スキャン to USB処理の動作)
次に原稿14を読み取って得られる画像データをUSBメモリ30に記憶させるスキャン to USB処理の動作について説明する。
【0025】
図3は、スキャン to USB処理のフローチャートであり、図4及び図5は、スキャン to USB処理に含まれるUSBメモリ書込処理のフローチャートである。
このスキャン to USB処理は、ユーザがUSBインターフェース19にUSBメモリ30を接続し、原稿トレイ15に原稿14をセットして、操作部17から実行指示を入力することにより開始される。
【0026】
CPU22は、図3に示すスキャン to USB処理において、まず画像データのページ数を数えるためのカウンタPageに1をセットする(S101)。続いて、読取部13において原稿トレイ15から原稿14を1枚送り出し、その原稿14の片面、即ち1ページ分の読み取りを行う(S102)。そして、読取部13から出力される1ページ分の画像データをRAM24に記憶させる(S103)。なお、上記のカウンタPageはNVRAM25に記憶されてもよい。
【0027】
次に、CPU22は、RAM24上に記憶される1ページ分の画像データをUSBメモリ30に書き込むUSBメモリ書込処理を行う(S104)。
【0028】
CPU22は、図4に示すUSBメモリ書込処理において、現在処理中である画像データのページ数、即ちカウンタPageの値が1であるかを判断する(S201)。そして、ページ数が1である場合(S201:YES)には、USBメモリ30上にファイルAを新規作成し、そのファイルAを書き込みモードでオープンする(S202)。このファイルAは、例えばPDFやTIFFなど、マルチページに対応したファイル形式とする。
【0029】
なお、USBメモリ30にはFAT等のファイルシステムが構成されている。CPU22は、USBインターフェース19を介して、USBメモリ30のファイルをオープンする(開く)ことにより、ファイルを読み書きする。ファイルをオープンする際には、読み込みモード、書き込みモード、追加書き込みモード、読み書きモード等のいずれかの動作モードが指定される。上記のいずれかのモードでの処理が完了すると、CPU22は、USBインターフェース19を介して、USBメモリ30のファイルをクローズする(閉じる)。
【0030】
読み込みモードは、ファイルの内容を読み出すモードである。書き込みモードは、ファイルの内容を先頭から書き換えるモードであり、指定されたファイルが存在しない場合にはファイルが新規に作成される。追加書き込みモードは、既存のファイルの内容の末尾にデータを追記するモードである。読み書きモードは、ファイルの内容を読み込んだ後に書き換えるモードである。
【0031】
続いてCPU22は、RAM24に記憶される1ページ分の画像データを上記ファイル形式に合わせて変換し、ファイルAにその画像データを書き込み(S203)、ファイルAをクローズする(S204)。このように画像データが書き込まれたファイルをクローズする処理によって、ファイルAは書き込みが完了した状態となる。書き込みの完了したファイルAをそのファイル形式に対応したアプリケーションを用いて開いたときには、そのファイルに含まれる全てのページを表示等することができる。
【0032】
CPU22は、このUSBメモリ書込処理において、USBメモリ30に記憶されるファイルA及び後述のファイルBをオープンするときとクローズするときに、それぞれ所定の規則に従ってファイル名を変更する。ファイルをオープンするときには、そのファイルに例えば「broken_aaa.pdf」というファイル名を付与してからそのファイルをオープンする。
【0033】
ここで「.pdf」はファイル形式を示す拡張子である。「aaa」は、所定の規則に従ってCPU22が自動的に作成した名称か、あるいは実行指示の入力時にユーザにより指定された名称であり、この場合最終的に作成されるファイルに付与されるファイル名は「aaa.pdf」になる。「broken」は、そのファイルが書き込みが完了していない不完全な状態であることを示している。
【0034】
また、CPU22は、ファイルをクローズしたときには、直前に書き込んだページが最終ページである場合には、「aaa.pdf」を最終的なファイル名としてそのファイルに付与する。また、そのファイルに直前に書き込んだページが最終ページでない場合には、例えばそのファイルに含まれるページ数が3であればそのページ数を示す文字「3page」をファイル名に加え、「aaa_3page.pdf」をファイル名とする。
【0035】
CPU22は、S204にてファイルAをクローズした後、このUSBメモリ書込処理(図3のS104)を終了し、USBメモリ30への書き込みが終了した1ページ分の画像データをRAM24から削除する(S105)。続いて原稿トレイ15に次の原稿14が存在するかを原稿センサの検知信号に基づいて判断する(S106)。そして、CPU22は、原稿トレイ15に次の原稿14がない場合(S106:NO)、即ち全ての原稿14の読み取りが完了した場合には、このスキャン to USB処理を終了する。このようにスキャン to USB処理においては、原稿14が1ページ分読み取られる毎にUSBメモリ書込処理が1回実行される。
【0036】
また、スキャン to USBスキャン to USBCPU22は、S106において、次の原稿14が存在する場合(S106:YES)には、カウンタPageに1を加え(S107)、S102に戻り、次の原稿14の読み取りを行って以下同様の処理を繰り返す。
【0037】
このとき、CPU22は、図4のUSBメモリ書込処理において、現在のページ数が1でない(S201:NO)と判断する。その場合には、ページ数がファイルBを作成するか否かを判断するための基準値3より小さいかを判断する(S205)。そして、ページ数が基準値3より小さい場合(S205:YES)には、ファイルAを追加書き込みモードでオープンし(S206)、S203に進んで1ページ分の画像データを2ページ目として先に書き込まれた1ページ目の画像データに追加して書き込む。そして、ファイルAをクローズし(S204)、このUSBメモリ書込処理を終了する。
【0038】
なお、USBメモリ30に記憶されるファイルに新しい画像データを追加する場合には、そのファイルを読み書きモードでオープンして内容をRAM24上に読み込み、RAM24上でその内容に新しい画像データを加えてから、その内容でUSBメモリ30上のファイルを書き換えるといった手順でもよい。
【0039】
また、CPU22は、S205において、ページ数が3の場合(S205:NO、S207:YES)には、ファイルAを追加書き込みモードでオープンする(S208)。そして、1ページ分の画像データをファイルAに3ページ目として追加して書き込み(S209)、ファイルAをクローズする(S210)。
【0040】
続いてCPU22は、現在のページが最終ページかを原稿センサの検知信号に基づいて判断する(S211)。ここでは、原稿センサにより原稿トレイ15の原稿14が検知されない場合には現在のページを最終ページと判断し、原稿トレイ15の原稿14が検知される場合には最終ページでないと判断する。そして、最終ページであると判断した場合(S211:YES)には、このUSBメモリ書込処理を終了する。即ち、ページ数が1から3の場合には、ファイルAのみがUSBメモリ30に作成され、次に述べるファイルBは作成されない。
【0041】
また、CPU22は、現在のページが最終ページでない場合(S211:NO)、即ち原稿14が4ページ以上ある場合には、USBメモリ30に記憶されるファイルAをコピーしてファイルBを新規作成する(S212)。なお、CPU22は、コピーして作成されるファイルBに対し、コピーであることを示す文字「copy」を含む「aaa_3page_copy.pdf」等のファイル名を付与する。
【0042】
そして、CPU22は、ファイルBを追加書き込みモードでオープンし(S213)、このUSBメモリ書込処理を終了する。
なお、ファイルAをコピーしてファイルBを作成する際には、ファイルBを新規作成して書き込みモードでオープンし、ファイルAの内容を読み出してファイルBに書き込むといった手順でもよい。
【0043】
ここで、図6は、USBメモリ30に記憶される画像データの状態を時間の流れに沿って示した図である。この図は、全80ページの原稿14を読み取ってファイル名「aaa.pdf」の画像データを作成する例を示している。
【0044】
同図に示すように、3ページ目の画像データを書き込んだ直後(T1)では、ファイルAがオープンされた状態であり、ファイルAにファイル名「broken_aaa.pdf」が付与されている。続いてファイルAがクローズされると、ファイル名が「aaa_3page.pdf」に変更される(T2)。そして、ファイルAをコピーして生成されるファイルBには、ファイル名「aaa_3page_copy.pdf」が付与され(T3)、さらにファイル名が「broken_aaa.pdf」に変更され、ファイルBがオープンされる(T4)。
【0045】
CPU22は、図4のUSBメモリ書込処理において、ページ数が3でない場合(S207:NO)には、図5に示す処理により4ページ目以降の画像データの書き込みを行う(S214)。
【0046】
CPU22は、まず現在のページ数が偶数かを判断する(S301)。そして、ページ数が偶数の場合(S301:YES)には、追加書き込みモードでオープンした状態であるファイルBに1ページ分の画像データを書き込み(S302)、ファイルBをクローズする(S303)。
【0047】
続いてCPU22は、現在のページが最終ページであるかを判断し(S304)、最終ページである場合(S304:YES)には、USBメモリ30からファイルAを削除し(S305)、このUSBメモリ書込処理を終了する。即ち、ファイルBに最終ページを書き込んでクローズさせることによって、ファイルBが最終的なファイルとして完成されるため、不要になったファイルAは削除される。
【0048】
また、CPU22は、現在のページが最終ページでない場合(S304:NO)には、ファイルAを追加書き込みモードでオープンし(S306)、直前にファイルBに書き込んだものと同じ1ページ分の画像データを書き込む(S307)。
【0049】
また、CPU22は、S301において、現在のページ数が奇数の場合(S301:NO)には、追加書き込みモードでオープンした状態であるファイルAに1ページ分の画像データを追加して書き込み(S308)、そのファイルAをクローズする(S309)。
【0050】
続いてCPU22は、現在のページが最終ページであるかを判断し(S310)、最終ページである場合(S310:YES)には、USBメモリ30からファイルBを削除し(S311)、このUSBメモリ書込処理を終了する。即ち、ファイルAに最終ページを書き込んでクローズさせることによって、ファイルAが最終的なファイルとして完成されるため、不要になったファイルBは削除される。
【0051】
また、CPU22は、現在のページが最終ページでない場合(S310:NO)には、ファイルBを追加書き込みモードでオープンし(S312)、直前にファイルAに書き込んだものと同じ1ページ分の画像データを書き込み(S313)、このUSBメモリ書込処理を終了する。
【0052】
以上のスキャン to USB処理により、CPU22は、図6の例では、T4にてオープンされたファイルBに4ページ目を書き込み(T5)、ファイルBをクローズしてファイル名を「aaa_4page.pdf」に変更し、さらにファイルAのファイル名を「broken_aaa.pdf」に変更してオープンする(T6)。
【0053】
続いて、CPU22は、ファイルAに4,5ページ目を書き込み(T7)、ファイルAをクローズしてファイル名を「aaa_5page.pdf」に変更し、ファイルBのファイル名を「broken_aaa.pdf」に変更してオープンし(T8)、ファイルBに5,6ページ目を書き込む(T9)。こうして、ファイルAとファイルBとに交互に2ページずつ画像データを追加する処理を繰り返す。
【0054】
その後、CPU22は、78ページ目まで書き込まれたファイルBをオープンし(T10)、79,80ページ目を書き込み(T11)、クローズしたときにファイルBに最終的なファイル名「aaa.pdf」を付与し、ファイルAを削除する(T12)。
【0055】
このように、スキャン to USB処理では、ページ数が4以上の場合にはUSBメモリ30にファイルAとファイルBとが記憶され、両ファイルのうち一方に書き込みを行う際には、常に他方のファイルは書き込みが完了した状態で記憶されている。
【0056】
(エラー対応処理の動作)
次にスキャン to USB処理の途中でUSBメモリ30が外された場合のエラーに対応するためのエラー対応処理の動作について説明する。図7は、エラー対応処理のフローチャートである。
【0057】
CPU22は、スキャン to USB処理の実行中に、並行してエラー対応処理を繰り返し実行する。CPU22は、エラー対応処理において、まずUSBメモリ30との通信が切断されたかをUSBインターフェース19からの信号に基づいて判断する(S401)。USBメモリ30が切断されていない場合(S401:NO)には、このエラー対応処理を終了する。
【0058】
また、CPU22は、USBメモリ30との通信が切断された場合(S401:YES)には、スキャン to USB処理の実行を停止する(S402)。続いて、USBメモリ30に書き込みの完了した状態のファイルが記憶されているかを判断する(S403)。ここで、現在のページ数が3ページ未満の場合、ファイルAをクローズした後、ファイルを追加書き込みモードでオープンする前の状態であれば、書き込みの完了した状態のファイルが記憶されていると判断する。また、現在のページ数が3ページ以上の場合、S210でファイルAをクローズした後(図6ではT2以降)は、書き込みの完了した状態のファイルが記憶されていると判断する。
【0059】
CPU22は、上記以外の場合には、書き込みの完了した状態のファイルが記憶されていないと判断し(S403:NO)、表示部18に、例えば「USBメモリへの書き込みが中断されました。データが破損している可能性がありますので、読み取りを最初からやり直してください。」等のメッセージを表示させる(S404)。
【0060】
また、CPU22は、USBメモリ30に書き込みの完了した状態のファイルが記憶されていると判断した場合(S403:YES)には、表示部18にスキャン to USB処理の実行が中断されたエラーメッセージと、そのファイルに書き込まれたページ数を通知するメッセージとを表示させる(S405)。
【0061】
例えば、ファイルBに対する6ページ目の書き込み途中でUSBメモリ30が外された場合、5ページ目までの書き込みが完了したファイルAがUSBメモリ30に記憶されている(T9参照)。この場合には、表示部18に「USBメモリへの書き込みが中断されました。ファイルに5ページ目までの画像データが保存されています。」のようなメッセージを表示させる。なお、書き込みの完了した状態のファイルに含まれるページ数を通知するには、そのファイルのファイル名(「aaa_5page.pdf」等)を表示部18に表示させてもよい。
【0062】
CPU22は、S404またはS405にてメッセージを表示させた後、このエラー対応処理を終了する。ユーザは、上述の表示を見て、原稿14のどのページまでの画像データが正常に記憶されたかを知り、例えば、正常に記憶されなかった原稿14に対してスキャン to USB処理をやり直すことができる。
【0063】
(本実施形態の効果)
以上のように本実施形態によれば、複合機10は、画像データの開始ページから第1の所定ページまでを含むファイルA(第1ファイル)を書き込みの完了した状態で記憶させる第1処理(偶数回目のUSBメモリ書込処理におけるS306,S307と、次のUSBメモリ書込処理におけるS308,S309)と、画像データの開始ページから第2の所定ページまでを含むファイルB(第2ファイル)を書き込みの完了した状態で記憶させる第2処理(奇数回目のUSBメモリ書込処理におけるS312,S313と、次のUSBメモリ書込処理におけるS302,S303)とを実行できる。そして、第1処理の実行完了後に第2処理が開始され、第2処理完了後に第1処理が開始されるように、両処理を交互にそれぞれページ数を増加させながら繰り返す。
【0064】
ファイルA及びファイルBの一方をUSBメモリ30に書き込んでいる間は、他方のファイルが書き込みの完了した状態で記憶されている。このため、一方のファイルに対する書き込みが中断され、そのファイルが不完全な状態で残った場合であっても、ユーザは他方のファイルを利用することができる。
【0065】
また、ファイルAとファイルBとに交互にページを追加することで効率よく書き込みを行うことができる。
【0066】
また、複合機10は、画像データのページ数が所定の基準以下の場合には、第1処理及び第2処理を交互に実行せず、画像データを含む1つのファイルAを記憶させる。即ち、画像データのページ数が比較的小さい場合には、書き込みに要する時間が比較的短いため、書き込みが中断する可能性が低いと考えられる。また、書き込みが中断した場合に、原稿14の読み取りをやり直すとしても大きな負担にならないと考えられる。そこで、そのような場合には、2つのファイルを記憶させないことによって処理速度を速めることができる。
【0067】
また、複合機10は、上記第1処理が行われる毎にファイルAに含まれるページの数を示す文字をファイルAのファイル名に付与し、上記第2処理が行われる毎にファイルBに含まれるページの数を示す文字をファイルBのファイル名に付与する。これにより、書き込みが中断した場合などに、ユーザがUSBメモリ30に記憶されるファイルの名称から、そのファイルに何ページ分の画像データが含まれているかを知ることができる。
【0068】
また、書き込みの完了した状態で記憶されたファイルAまたはファイルBに含まれるページ数が通知されるため、ユーザが原稿14のどのページまでの画像データを利用できるかを知ることができる。
【0069】
また、複合機10は、ファイルがオープンされるたびに、ファイルの書き込みが完了していない状態を示す文字(broken)をファイルのファイル名に付与する。これにより、書き込みが中断した場合などに、ユーザがUSBメモリ30に記憶されるファイルの名称から、書き込みが完了しておらず破損している可能性の高いファイルがどれかを知ることができる。
【0070】
また、複合機10は、ファイルをオープンした後に、先にクローズした他方のファイルで書き込んだページを書き込んだ上で、新たなページを書き込む。すなわち、ファイルAをオープンした後は、先にクローズしたファイルBに書き込んだページを書き込んだ後に(S307)、新たなページを書き込む(S308)。同様に、ファイルBをオープンした後は、先にクローズしたファイルAに書き込んだページを書き込んだ後に(S313)、新たなページを書き込む(S302)。これにより、新たなページを書き込む前に毎回ファイルをオープンし、ページを書き込んだ後に毎回クローズする場合に比べて、ファイルのオープン及びクローズの回数を節約することができる。
【0071】
<実施形態2>
次に本発明の実施形態2について図8及び図9を参照して説明する。
本実施形態では、ファイルAに書き込むページ毎にファイルBを作成する例を示す。
【0072】
図8は、本実施形態のUSBメモリ書込処理を示すフローチャートである。
なお、複合機10の構成は上記実施形態と同様であり、以下の説明では、上記実施形態と同様の構成には同一の符号を付して説明を省略する。また、このUSBメモリ書込処理は、図3のスキャン to USB処理のS104において実行される。また、スキャン to USB処理に並行して図6のエラー対応処理が実行される。
【0073】
CPU22は、USBメモリ書込処理において、まず現在のページが最初のページかを判断し(S501)、最初のページである場合(S501:YES)には、USBメモリ30にファイルAを新規作成し、そのファイルAを書き込みモードでオープンする(S502)。そして、ファイルAに1ページ分の画像データを書き込み(S503)、ファイルAをクローズして(S504)、このUSBメモリ書込処理を終了する。
【0074】
また、CPU22は、現在のページが最初のページでない場合には(S501:NO)には、USBメモリ30から現在のファイルAのデータ量を取得し、そのデータ量がファイルBを作成するか否かを判断するための基準値50kB以下かを判断する(S505)。そして、ファイルAのデータ量が基準値50kB以下の場合(S505:YES)には、ファイルAを追加書き込みモードでオープンし(S506)、S503に進んで1ページ分の画像データを書き込み、ファイルAをクローズして(S504)、このUSBメモリ書込処理を終了する。
【0075】
また、CPU22は、ファイルAのデータ量が基準値50kBより大きい場合(S505:NO)には、ファイルAをコピーしてファイルBを新規作成する(S507)。そして、ファイルAを追加書き込みモードでオープンし(S508)、ファイルAに1ページ分の画像データを書き込み(S509)、ファイルAをクローズする(S510)。そして、CPU22は、USBメモリ30からファイルBを削除し(S511)、このUSBメモリ書込処理を終了する。
【0076】
図9は、USBメモリ30に記憶される画像データの状態を時間の流れに沿って示した図である。この例では、スキャン to USB処理により、5ページ以上の原稿14を読み取って画像データを書き込む過程の一部を示している。なお、本実施形態では、ファイルA、ファイルBに付与するファイル名は省略するが、上記実施形態1と同様の規則でファイル名を付与してもよい。
【0077】
CPU22は、ファイルAに3ページ目の画像データを書き込んだ時点(T1)で、ファイルAのデータ量が50kBを超えたとすると、続いてファイルAをコピーしてファイルBを作成する(T2)。続いてファイルAをオープンし(T3)、4ページ目を書き込む(T4)。そして、ファイルAをクローズした後、ファイルBを削除し(T5)、続いてファイルAをコピーしてファイルBを新たに作成する(T6)。
【0078】
このように、本実施形態のスキャン to USB処理では、ファイルA及びファイルBのページ数を交互に1つずつ増やしながらUSBメモリ30に書き込む。ファイルAの書き込み途中(T3,T4)で、USBメモリ30が外される等により書き込みが中断した場合には、ユーザは書き込みが完了した状態のファイルBを利用することができる。
【0079】
(本実施形態の効果)
以上のように本実施形態によれば、複合機10は、画像データの開始ページから第1の所定ページまでを含むファイルA(第1ファイル)を書き込みの完了した状態で記憶させる第1処理(S508〜S510)と、画像データの開始ページから第2の所定ページまでを含むファイルB(第2ファイル)を書き込みの完了した状態で記憶させる第2処理(S507)とを実行でき、第1処理の実行完了後に第2処理が開始され、第2処理完了後に第1処理が開始されるように、両処理を交互にそれぞれページ数を増加させながら繰り返す。
【0080】
従って、ファイルA及びファイルBの一方をUSBメモリ30に書き込んでいる間は、他方のファイルが書き込みの完了した状態で記憶されている。このため、一方のファイルに対する書き込みが中断され、そのファイルが不完全な状態で残った場合であっても、ユーザは他方のファイルを利用することができる。
【0081】
また、複合機10は、USBメモリ30に既に記憶されているファイルAをコピーしてファイルBを記憶させる。
また、ファイルAに1ページ分の画像データを書き込んだ後、その画像データをRAM24から削除することで、RAM24の空きを早期に確保することができる。
【0082】
また、複合機10は、ファイルAの書き込みが完了した後に、その前に記憶されたファイルBを削除する。これにより、USBメモリ30の使用量を抑制することができる。
【0083】
また、画像データのデータ量が所定の基準以下の場合には、第1処理及び第2処理を交互に実行せず、画像データを含む1つのファイルを記憶させる。即ち、画像データのページ数またはデータ量が比較的小さい場合には、書き込みに要する時間が比較的短いため、書き込みが中断する可能性が低いと考えられる。そこで、そのような場合には、2つのファイルを記憶させないことによって処理速度を速めることができる。
【0084】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0085】
(1)上記実施形態では、本発明の画像処理装置を複合機10に適用した例を示したが、これに限らず、本発明は、読取機能のみを備える読取装置、または、ファクシミリ装置にも適用することができる。また、例えば図10に示すように、読取装置60に接続された端末装置50にも適用することができる。
【0086】
この端末装置50は、CPU51、ROM52、RAM53(記憶部の一例)、HDD54、第1USBインターフェース55、第2USBインターフェース56(接続部の一例)、操作部57、表示部58(通知部の一例)を備えている。CPU51(記憶制御部、削除部、付与部の一例)は、HDD54に記憶されたプログラムに従って既述のスキャン to USB処理に概ね相当する処理を実行する。即ち、CPU51は、読取装置60によって原稿を読み取った画像データを第1USBインターフェース55を介して取得してRAM53に記憶させ、さらにその画像データを第2USBインターフェース56に接続されたUSBメモリ61に書き込む。なお、端末装置50は、第1USBインターフェース55の代わりにネットワークインタフェースを備え、LAN等のネットワーク回線を介して読取装置60と接続されてもよい。
【0087】
(2)上記実施形態では、原稿14を読み取って得られた画像データをUSBメモリ30に記憶させる例を示したが、これに限らず、本発明は、メモリカードやその他の外部記憶媒体に記憶させる場合にも適用することができる。
【0088】
(3)上記実施形態においてファイルBを作成するか否かを判断するためのページ数またはデータ量の基準値は適宜変更できる。また、ページ数やデータ量にかかわらず、常に第1ファイル及び第2ファイルを外部記憶媒体に記憶させるようにしてもよい。
【0089】
(4)画像データを書き込む手順は適宜変更できる。例えば、図6のT8においてファイルBを追加書き込みモードでオープンした後、ファイルAの5ページ目をコピーしてファイルBの5ページ目を書き込み、続いてRAM24から読み出した画像データをファイルBの6ページ目として書き込むようにしてもよい。
【0090】
(5)上記実施形態1では、ファイルA,Bのページ数を2ページ単位、1ページ単位で交互に増やすものを示したが、それぞれ増やすページ数は適宜変更でき、また一定数のページ単位でなくてもよい。例えば、第1ファイルに3ページ追加し、次に第2ファイルに4ページ追加し、次に第1ページに2ページ追加する等の手順としてもよい。
【0091】
(6)上記実施形態では、RAM24上に取得した画像データをUSBメモリ30に記憶させた後、次のページを読み取る前にその画像データをRAM24から削除するものを示したが、本発明によれば、画像処理装置の記憶部から画像データを削除するタイミングは適宜変更できる。例えば、全ページの画像データが外部記憶媒体に記憶された後に、記憶部から全ページの画像データを削除してもよい。
【0092】
(7)実施形態2において、USBメモリ30のファイルBを削除するタイミングは適宜変更できる。例えば、最終ファイル「aaa.pdf」の書き込みが完了するまでファイルBを削除せず、書き込みが完了した後にそれまで作成された1ページ目から3ページ目まで、1ページ目から4ページ目まで、1ページ目から5ページ目まで…の画像データを含むファイルBをまとめて削除するようにしてもよい。
【0093】
(8)上記実施形態では、原稿の読み取りと画像データの書き込みとを1ページ分ずつ交互に行うものを示したが、これに限らず、例えば、先に原稿の全てのページの読み取りを完了してから画像データの書き込みを開始してもよい。また、原稿の読み取りと画像データの書き込みとを並行して行ってもよい。
【0094】
(9)上記実施形態では、書き込みの完了した状態で記憶されたファイルに含まれるページ数をユーザに通知するために表示部18にメッセージを表示するものを示したが、これに限らず、例えば、同様のメッセージやファイル名等を印刷部11によってシートに印刷出力してもよく、あるいはネットワークインターフェース27を介して端末装置等に通知してもよい。また、スピーカ等の発声部を設けて音声によってユーザに通知してもよい。
【0095】
(10)上記実施形態では、スキャン to USB処理の途中でUSBメモリ30が外された場合にユーザに書き込みの完了した状態のファイルに含まれるページ数を通知するものを示したが、本発明によれば、他のエラー発生時に通知してもよい。例えば、NVRAM25にスキャン to USB処理の途中であることや書き込みの完了したページ数等の情報を随時記憶させておけば、停電等で電源がオフになってスキャン to USB処理が中断された場合に、再起動後に書き込みの完了した状態のファイルに含まれるページ数をユーザに通知することができる。また、エラーの有無にかかわらず、スキャン to USB処理の実行中に、表示部18に画像データの書き込みの完了したページ数を表示させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0096】
10…複合機、13…読取部、14…原稿、18…表示部、19…USBインターフェース、22…CPU、24…RAM、30…USBメモリ、50…端末装置、51…CPU、53…RAM、56…第2USBインターフェース、58…表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部記憶媒体が接続される接続部と、
複数の原稿を読み取る読取部から画像データをページ毎に取得して記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された画像データを前記外部記憶媒体に記憶させる記憶制御部と、
を備え、
前記記憶制御部は、前記画像データの開始ページから第1の所定ページまでを含む第1ファイルを書き込みの完了した状態で記憶させる第1処理と、前記画像データの前記開始ページから第2の所定ページまでを含む第2ファイルを書き込みの完了した状態で記憶させる第2処理とを実行でき、前記第1処理の実行完了後に前記第2処理が開始され、前記第2処理の実行完了後に前記第1処理が開始されるように、前記第1処理及び前記第2処理を交互にそれぞれページ数を増加させながら繰り返す、画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像処理装置において、
前記記憶制御部は、前記第1処理において、前回の前記第1処理で記憶された前記第1ファイルにページを追加して書き込み、前記第2処理において、前回の前記第2処理で記憶された前記第2ファイルにページを追加して書き込む、画像処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の画像処理装置において、
前記記憶制御部は、前記第2処理において、前記第1ファイルをコピーして前記第2ファイルを記憶させる、画像処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像処理装置において、
前記記憶制御部は、前記第1処理が終了した後に、当該第1処理の前に記憶された前記第2ファイルを削除する、画像処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像処理装置において、
前記第1処理において前記第1の所定ページまでを含む前記第1ファイルが記憶された後、前記記憶部から前記第1の所定ページまでの画像データを削除する削除部を備える、画像処理装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記記憶制御部は、前記画像データのページ数またはデータ量が所定の基準以下の場合には、前記第1処理及び前記第2処理を交互に実行せず、前記画像データを含む1つのファイルを記憶させる、画像処理装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
前記第1処理が完了する毎に前記第1ファイルに含まれるページの数を示す文字を前記第1ファイルのファイル名に付与し、前記第2処理が完了する毎に前記第2ファイルに含まれるページの数を示す文字を前記第2ファイルのファイル名に付与する付与部を備える、画像処理装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
書き込みの完了した状態で記憶された前記第1ファイル及び前記第2ファイルの少なくとも一方に含まれるページ数をユーザに通知する通知部を備える、画像処理装置。
【請求項9】
外部記憶媒体が接続される接続部と、記憶部と、を備える画像処理装置に、
複数の原稿を読み取る読取部から画像データをページ毎に取得して前記記憶部に記憶させる取得処理と、
前記記憶部に記憶された画像データを前記外部記憶媒体に記憶させる記憶制御処理と、
を実行させ、
前記記憶制御処理は、前記画像データの開始ページから第1の所定ページまでを含む第1ファイルを書き込みの完了した状態で記憶させる第1処理と、前記画像データの前記開始ページから第2の所定ページまでを含む第2ファイルを書き込みの完了した状態で記憶させる第2処理とを実行でき、前記第1処理の実行完了後に前記第2処理が開始され、前記第2処理完了後に前記第1処理が開始されるように、前記第1処理及び前記第2処理を交互にそれぞれページ数を増加させながら繰り返す、プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate