説明

画像処理装置及び画像処理方法

【課題】3次元物体の装飾のシミュレーションを高い精度で行うことができる画像処理装置及び画像処理方法等を提供する。
【解決手段】投影機器に投影させる画像を入力する(ステップS405)。前記画像が投影される被投影オブジェクトの3次元形状を取得する(ステップS401)。前記投影機器と前記被投影オブジェクトとの相対的な位置に関する情報を取得する(ステップS406)。前記投影機器位置情報及び前記3次元形状に基づいて、前記画像を補正する(ステップS407)。前記投影機器位置情報及び前記3次元形状に基づいて、前記被投影オブジェクト上における前記投影機器から照射される投影光による輝度分布を作成する(ステップS409)。前記投影輝度分布を反転させた輝度逆分布を作成する(ステップS410)。前記補正後の画像に前記輝度逆分布を合成する(ステップS411)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3次元形状のオブジェクトにおける着色等のシミュレーションに好適な画像処理装置及び画像処理方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
光学的に画像を投影する多くの投影装置は平面の投影面に対して投影を行うように構成されているが、近年、平面以外の形状(例えば球面)をもつ投影面に対しても自然な投影を行えるようにする技術についての検討が数多くなされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、任意の3次元形状を持つ投影面に対してメッシュモデルを使用した画像の形状補正を行う技術が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2007−312420号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
3次元形状を持つ投影面への画像の投影の目的は様々である。単に、3次元物体の装飾のために投影が用いられることもあれば、任意の無色の3次元物体に着色を行った場合に、どのように見えるのかということをシミュレーションするために投影が行われることもある。しかしながら、特許文献1に記載された技術では、このようなシミュレーションを高精度で行うことが困難である。
【0006】
本発明は、3次元物体の装飾のシミュレーションを高い精度で行うことができる画像処理装置及び画像処理方法等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す発明の諸態様に想到した。
【0008】
本発明に係る画像処理装置は、投影機器に投影させる画像を入力する画像入力手段と、前記画像が投影される被投影オブジェクトの3次元形状を取得する3次元形状取得手段と、前記投影機器と前記被投影オブジェクトとの相対的な位置に関する情報を取得する投影機器位置情報取得手段と、前記投影機器位置情報及び前記3次元形状に基づいて、前記画像を補正する補正手段と、前記投影機器位置情報及び前記3次元形状に基づいて、前記被投影オブジェクト上における前記投影機器から照射される投影光による輝度分布を作成する投影輝度分布作成手段と、前記投影輝度分布を反転させた輝度逆分布を作成する投影輝度逆分布作成手段と、前記補正手段による補正後の画像に前記輝度逆分布を合成する輝度逆分布合成手段と、を有することを特徴とする。
【0009】
本発明に係る画像処理方法は、投影機器に投影させる画像を入力する画像入力ステップと、前記画像が投影される被投影オブジェクトの3次元形状を取得する3次元形状取得ステップと、前記投影機器と前記被投影オブジェクトとの相対的な位置に関する情報を取得する投影機器位置情報取得ステップと、前記投影機器位置情報及び前記3次元形状に基づいて、前記画像を補正する補正ステップと、前記投影機器位置情報及び前記3次元形状に基づいて、前記被投影オブジェクト上における前記投影機器から照射される投影光による輝度分布を作成する投影輝度分布作成ステップと、前記投影輝度分布を反転させた輝度逆分布を作成する投影輝度逆分布作成ステップと、前記補正ステップにおける補正後の画像に前記輝度逆分布を合成する輝度逆分布合成ステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、投影機器から照射される投影光による輝度分布を打ち消すように画像処理が行われるため、実際の使用状態における見え方を高い精度でシミュレーションすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像投影システムの構成を示す図である。
【0012】
図1に示すように、本実施形態の画像投影システムには、光学的に画像を投影する画像投影機器102、画像が投影される3次元のスクリーン104(被投影オブジェクト)、及びこのスクリーン104に観察光103aを照射する照明103が設けられている。スクリーン104は、布等の3次元形状を備えたスクリーンである。更に、画像投影機器102に画像を入力するコンピュータ等からなる画像処理装置101が設けられている。画像処理装置101の詳細については後述するが、画像処理装置101は主に画像の保存及び画像処理等を行う。
【0013】
このように構成された画像投影システムでは、例えば図2に示す陰影が現れる。つまり、スクリーン104に右方向から観察光103aが当たると陰影201が現れ、スクリーン104に左方向から画像投影機器102の光が当たると陰影202が現れる。従って、例えば、スクリーン104が無色のカーテンであって、このカーテンに染色を行った場合に、どのように見えるのかということをシミュレーションするために、当該染色を反映させただけの画像を投影すると、これらの陰影202のみが現れる。つまり、カーテンの通常の使用状態では現れない陰影202が現れ、観察光103aに伴う陰影201は現れない。このため、高精度のシミュレーションを行うことができない。そこで、本実施形態では、画像処理装置101が以下に示す画像処理を行い、画像投影機器102による陰影202の影響を受けず、陰影201と同等の陰影203が得られるような画像を作成し、これを画像投影機器102が投影する。
【0014】
図3は、画像処理装置101の機能構成を示す機能ブロック図である。なお、図3に示す各部は、例えば画像処理装置101に設けられているCPUがROMに記憶されているプログラムを実行することにより実現される。
【0015】
図3に示すように、画像処理装置101には、3次元形状取得部301、輝度情報取得部302、位置情報取得部303及び観察輝度分布作成部304が含まれている。更に、表示画像入力部305、位置情報取得部306、表示画像形状補正部307、投影輝度分布作成部308、投影輝度逆分布作成部309、輝度逆分布合成部310及び観察輝度合成部311が含まれている。
【0016】
3次元形状取得部301は、スクリーン104(投影面)の3次元形状を取得する。輝度情報取得部302は、観察光輝度情報取得手段として、観察光103aの輝度に関する情報を取得する。位置情報取得部303は、光源位置情報取得手段として、観察光103aの光源である照明103のスクリーン104に対する相対位置に関する情報(光源位置情報)を取得する。観察輝度分布作成部304は、光源輝度分布作成手段として、観察光103aの照射に伴うスクリーン104上での輝度の分布を作成する。表示画像入力部305は、スクリーン104に投影して表示しようとする2次元の画像のデータ(例えば、カーテンに染色しようとしている模様のデータ)を入力する。位置情報取得部306は、投影機器位置情報取得手段として、画像投影機器102のスクリーン104に対する相対位置に関する情報(投影機器位置情報)を取得する。表示画像形状補正部307は、スクリーン104の3次元形状に基づいて、スクリーン104に投影して表示しようする画像の形状を補正する。投影輝度分布作成部308は、画像投影機器102からの投影光に伴うスクリーン104上での輝度の分布を作成する。投影輝度逆分布作成部309は、投影輝度分布作成部308により得られた輝度の分布をフラットにする輝度の分布(輝度逆分布)を作成する。輝度逆分布合成部310は、表示画像形状補正部307による補正後の画像のデータと、投影輝度逆分布作成部309により作成された輝度逆分布とを合成する。この結果、表示画像形状補正部307による補正後の画像に含まれる輝度情報が変更される。観察輝度合成部311は、輝度逆分布合成部310により得られたデータと、観察輝度分布作成部304により得られた輝度の分布とを合成する。この結果、輝度逆分布合成部310による合成後の画像に含まれる輝度情報が変更される。なお、投影光及び観察光103aによる輝度分布は、例えば、スクリーン104の3次元形状と空間的なサイズが等しい多階調濃淡画像である。
【0017】
次に、このように構成された画像処理装置101の動作について説明する。図4は、画像処理装置101の動作(画像処理)を示すフローチャートである。
【0018】
先ず、ステップS401において、3次元形状取得部301が、スクリーン104の3次元形状を取得する。この取得では、スクリーン104の3次元形状を測定してもよく、また、予め測定されていれば、その測定結果を取得してもよい。3次元形状測定を行う場合、例えば、スクリーン104の任意の一点を基準点として各点を3次元の座標により規定する等の一般的な処理を行えばよく、その方法は特に限定されない。
【0019】
次いで、ステップS402において、輝度情報取得部302が、観察光103aの輝度に関する情報を取得する。この取得では、輝度を測定してもよく、また、予め測定されていれば、その測定結果を取得してもよい。
【0020】
その後、ステップS403において、位置情報取得部303が、照明103の位置情報を取得する。この位置情報には、少なくともスクリーン104内の任意の基準点に対する照明103の相対的な距離又は角度の少なくとも一方等が含まれる。
【0021】
続いて、ステップS404において、観察輝度分布作成部304が、3次元形状取得部301により取得されたスクリーン104の3次元形状及び位置情報取得部303により取得された位置情報に基づいて、光線の追跡及び距離を算出する。そして、観察輝度分布作成部304は、光線の追跡及び距離、並びに輝度情報取得部302により取得された輝度情報に基づいて、観察光103aによってスクリーン104上に形成される輝度の分布を生成する。
【0022】
次いで、ステップS405において、表示画像入力部305が、スクリーン104に投影して表示しようとする画像のデータを入力する。この画像のデータは、例えば、着色等の加工が施される前の素材(カーテン等)に対し、光学的に投影する加工後の画像のデータである。
【0023】
その後、ステップS406において、位置情報取得部306が、画像投影機器102の位置情報を取得する。この位置情報には、少なくともスクリーン104内の任意の基準点に対する画像投影機器102の相対的な距離又は角度の少なくとも一方等が含まれる。
【0024】
続いて、ステップS407において、表示画像形状補正部307が、3次元形状取得部301により取得されたスクリーン104の3次元形状に基づいて、表示画像入力部305により入力された画像の形状を補正する。つまり、表示画像形状補正部307は画像形状の変形を行う。この画像の形状の補正は特に限定されず、汎用されているコンピュータグラフィックスで用いられるような種々の方法を採用することができる。
【0025】
次いで、ステップS408において、投影輝度分布作成部308が、画像投影機器102の輝度に関する情報を取得する。この取得では、輝度を測定してもよく、また、予め測定されていれば、その測定結果を取得してもよい。
【0026】
その後、ステップS409において、投影輝度分布作成部308が、3次元形状取得部301により取得されたスクリーン104の3次元形状及び位置情報取得部306により取得された位置情報に基づいて、光線の追跡及び距離を算出する。そして、投影輝度分布作成部308は、光線の追跡及び距離、並びにステップS408において取得した輝度情報に基づいて、画像投影機器102からの光によってスクリーン104上に形成される輝度の分布を生成する。
【0027】
続いて、ステップS410において、投影輝度逆分布作成部309が、投影輝度分布作成部308により得られた輝度分布をフラットにする輝度の分布(輝度逆分布)を作成する。つまり、投影輝度逆分布作成部309は、投影輝度分布作成部308により得られた輝度分布を反転させて、これをキャンセルできる輝度逆分布を作成する。
【0028】
次いで、ステップS411において、輝度逆分布合成部310が、表示画像形状補正部307により補正された画像のデータと、投影輝度逆分布作成部309により作成された投影輝度逆分布とを合成して新たな画像データを作成する。
【0029】
その後、ステップS412において、観察輝度合成部311が、輝度逆分布合成部310により作成された画像データに、観察輝度分布作成部304により作成された輝度分布を合成して新たな画像データを作成する。
【0030】
このようにして、画像処理装置101は、画像投影機器102に投影させる画像データを作成する。
【0031】
そして、画像投影機器102が、画像処理装置101により作成された画像データをスクリーン104に投影すると、投影されてスクリーン104に表示される画像に含まれる陰影は、観察光103aに伴うもののみとなる。つまり、画像投影機器102からの光の影響を受けない画像が表示される。従って、実際の使用時の環境により近い条件下でのシミュレーションを行うことが可能となる。
【0032】
このため、スクリーン104として無地のカーテン等の布(3次元形状を備えた物体)を用い、この布が染色等により着色され、窓等に掛けられた場合にどのように見えるかというシミュレーションを高い精度で行うことができる。
【0033】
なお、観察光は照明によるものに限らず、観察光に太陽光等が含まれていてもよい。また、シミュレーション時に観察光(太陽光及び/又は照明光)を用いる場合には、観察光の輝度の分布の合成を省略してもよい。この場合、画像処理装置101に、輝度情報取得部302、位置情報取得部303及び観察輝度分布作成部304が設けられていなくてもよい。
【0034】
また、ステップS402からステップS404までの処理を、ステップS405からステップS411までの処理よりも後に行ってもよい。また、ステップS407の処理を、ステップS408からステップS410までの処理の後に行ってもよい。
【0035】
なお、本発明の実施形態は、例えばコンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体又はかかるプログラムを伝送するインターネット等の伝送媒体も本発明の実施形態として適用することができる。また、上記の印刷処理用のプログラムも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体及びプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態に係る画像投影システムの構成を示す図である。
【図2】陰影の関係を示す図である。
【図3】画像処理装置101の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図4】画像処理装置101の動作(画像処理)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0037】
101:画像処理装置
102:画像投影機
103:照明
103a:観察光
104:スクリーン
301:3次元形状取得部
302:輝度情報取得部
303:位置情報取得部
304:観察輝度分布作成部
305:表示画像入力部
306:位置情報取得部
307:表示画像形状補正部
308:投影輝度分布作成部
309:投影輝度逆分布作成部
310:輝度逆分布合成部
311:観察輝度合成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投影機器に投影させる画像を入力する画像入力手段と、
前記画像が投影される被投影オブジェクトの3次元形状を取得する3次元形状取得手段と、
前記投影機器と前記被投影オブジェクトとの相対的な位置に関する情報を取得する投影機器位置情報取得手段と、
前記投影機器位置情報及び前記3次元形状に基づいて、前記画像を補正する補正手段と、
前記投影機器位置情報及び前記3次元形状に基づいて、前記被投影オブジェクト上における前記投影機器から照射される投影光による輝度分布を作成する投影輝度分布作成手段と、
前記投影輝度分布を反転させた輝度逆分布を作成する投影輝度逆分布作成手段と、
前記補正手段による補正後の画像に前記輝度逆分布を合成する輝度逆分布合成手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記画像入力手段により入力される画像は、2次元の画像であり、
前記補正手段は、当該2次元の画像を前記被投影オブジェクトの3次元形状に変形することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記投影光による輝度分布は、前記被投影オブジェクトの3次元形状と空間的なサイズが等しい多階調濃淡画像であり、
前記輝度逆分布合成手段による合成の結果、前記補正手段による補正後の画像に含まれる輝度情報が変更されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記投影機器と前記被投影オブジェクトとの相対的な位置に関する情報には、前記被投影オブジェクト内の任意の点を基準とした前記投影機器の距離又は角度の少なくとも一方が含まれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記被投影オブジェクトに投影された画像の観察に用いられる光源の輝度情報を取得する観察光輝度情報取得手段と、
前記光源と前記被投影オブジェクトとの相対的な位置に関する情報を取得する光源位置情報取得手段と、
前記光源位置情報及び前記3次元形状に基づいて、前記被投影オブジェクト上における前記光源から照射される観察光による輝度分布を作成する光源輝度分布作成手段と、
前記輝度逆分布合成手段による合成後の画像に前記観察光による輝度分布を合成する観察輝度合成手段と、
を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記観察光による輝度分布は、前記被投影オブジェクトの3次元形状と空間的なサイズが等しい多階調濃淡画像であり、
前記観察輝度合成手段による合成の結果、前記輝度逆分布合成手段による合成後の画像に含まれる輝度情報が変更されることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記光源と前記被投影オブジェクトとの相対的な位置に関する情報には、前記被投影オブジェクト内の任意の点を基準とした前記光源の距離又は角度の少なくとも一方が含まれることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像処理装置。
【請求項8】
投影機器に投影させる画像を入力する画像入力ステップと、
前記画像が投影される被投影オブジェクトの3次元形状を取得する3次元形状取得ステップと、
前記投影機器と前記被投影オブジェクトとの相対的な位置に関する情報を取得する投影機器位置情報取得ステップと、
前記投影機器位置情報及び前記3次元形状に基づいて、前記画像を補正する補正ステップと、
前記投影機器位置情報及び前記3次元形状に基づいて、前記被投影オブジェクト上における前記投影機器から照射される投影光による輝度分布を作成する投影輝度分布作成ステップと、
前記投影輝度分布を反転させた輝度逆分布を作成する投影輝度逆分布作成ステップと、
前記補正ステップにおける補正後の画像に前記輝度逆分布を合成する輝度逆分布合成ステップと、
を有することを特徴とする画像処理方法。
【請求項9】
前記被投影オブジェクトに投影された画像の観察に用いられる光源の輝度情報を取得する観察光輝度情報取得ステップと、
前記光源と前記被投影オブジェクトとの相対的な位置に関する情報を取得する光源位置情報取得ステップと、
前記光源位置情報及び前記3次元形状に基づいて、前記被投影オブジェクト上における前記光源から照射される観察光による輝度分布を作成する光源輝度分布作成ステップと、
前記輝度逆分布合成ステップにおける合成後の画像に前記観察光による輝度分布を合成する観察輝度合成ステップと、
を有することを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
【請求項10】
コンピュータに、
投影機器に投影させる画像を入力する画像入力ステップと、
前記画像が投影される被投影オブジェクトの3次元形状を取得する3次元形状取得ステップと、
前記投影機器と前記被投影オブジェクトとの相対的な位置に関する情報を取得する投影機器位置情報取得ステップと、
前記投影機器位置情報及び前記3次元形状に基づいて、前記画像を補正する補正ステップと、
前記投影機器位置情報及び前記3次元形状に基づいて、前記被投影オブジェクト上における前記投影機器から照射される投影光による輝度分布を作成する投影輝度分布作成ステップと、
前記投影輝度分布を反転させた輝度逆分布を作成する投影輝度逆分布作成ステップと、
前記補正ステップにおける補正後の画像に前記輝度逆分布を合成する輝度逆分布合成ステップと、
を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
前記コンピュータに、更に、
前記被投影オブジェクトに投影された画像の観察に用いられる光源の輝度情報を取得する観察光輝度情報取得ステップと、
前記光源と前記被投影オブジェクトとの相対的な位置に関する情報を取得する光源位置情報取得ステップと、
前記光源位置情報及び前記3次元形状に基づいて、前記被投影オブジェクト上における前記光源から照射される観察光による輝度分布を作成する光源輝度分布作成ステップと、
前記輝度逆分布合成ステップにおける合成後の画像に前記観察光による輝度分布を合成する観察輝度合成ステップと、
を実行させることを特徴とする請求項10に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−157180(P2010−157180A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−272(P2009−272)
【出願日】平成21年1月5日(2009.1.5)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】