説明

画像処理装置及び画像形成装置

【課題】集約原稿画像の余白領域を有効に活用する。
【解決手段】原稿読取部と、集約原稿画像の余白領域を検出する余白領域検出部と、原稿画像の集約時の配置位置を定めた集約レイアウトを記憶する記憶部と、余白領域に含むことができる集約レイアウトにおける各配置位置を余白配置位置として抽出する余白配置位置抽出部と、余白配置位置を抽出する指示を受け付ける余白抽出指示受付部と、追加対象の原稿画像を集約する指示(追加原稿集約指示)を受け付ける追加集約指示受付部と、追加対象の原稿画像を余白配置位置に集約した追加集約原稿画像を生成する追加集約原稿画像生成部と、余白配置位置を抽出する指示が受け付けられると集約原稿画像を読み取らせて余白配置位置を抽出させる実行部と、追加原稿集約指示が受け付けられると追加対象の原稿画像を読み取らせて余白配置位置に集約させる実行部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数枚の原稿画像を集約して1枚の集約原稿画像を生成する画像処理装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コピー機やプリンタ等の画像形成装置において、複数枚分の原稿画像を縮小処理し、当該縮小した複数の原稿画像を集約して1枚の集約原稿画像を生成する集約機能を有するものが知られている。
【0003】
また、例えば下記特許文献1には、複数枚の画像データ(原稿画像)を集約して複数枚の集約原稿画像を生成する場合であって、画像データの枚数が1枚の集約原稿画像に集約される画像の集約枚数によって割り切れず、画像が分配(集約)されていない空白部が出るときに、1枚目、中間枚目、及び最終枚目の、任意の集約原稿画像に集約される画像データの割り付け枚数を変更する画像形成装置が提案されている。当該画像形成装置では、集約原稿画像に空白部を生じさせることが最終枚目の集約原稿画像に偏ってしまうことを防止することができた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−300370号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、複数枚の原稿画像を集約して複数枚の集約原稿画像を生成する場合であって画像データの枚数が1枚の集約原稿画像に集約される画像の集約枚数によって割り切れ無いときに、何れの集約原稿画像にも空白領域を生じさせないことはできないため、何れかの集約原稿画像に生じてしまう空白領域を有効に活用することが望まれていた。
【0006】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複数の原稿画像が集約された集約原稿画像の余白領域を有効に活用することができる画像処理装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、複数の原稿画像が集約された集約原稿画像を読み取る原稿読取部と、
前記原稿読取部によって読み取られた前記集約原稿画像の余白領域を検出する余白領域検出部と、
前記複数の原稿画像を集約する際の前記各原稿画像の配置位置を予め定めた集約レイアウトを記憶する記憶部と、
前記余白領域に含むことができる前記集約レイアウトにおける前記各原稿画像の配置位置を余白配置位置として抽出する余白配置位置抽出部と、
前記余白領域検出部及び前記余白配置位置抽出部によって前記余白配置位置を抽出する処理の実行指示を受け付ける余白抽出指示受付部と、
追加対象の原稿画像を前記余白配置位置に集約する指示である追加原稿集約指示を受け付ける追加集約指示受付部と、
前記原稿読取部によって読み取られた前記追加対象の原稿画像を前記余白配置位置に集約した追加集約原稿画像を生成する追加集約原稿画像生成部と、
前記余白抽出指示受付部により前記余白配置位置を抽出する処理の実行指示が受け付けられると、前記集約原稿画像を読み取らせる指示を前記原稿読取部に送出し、当該読み取らせた前記集約原稿画像に対応する前記余白配置位置を抽出させる指示を前記余白領域検出部及び前記余白配置位置抽出部に送出する余白配置位置抽出実行部と、
前記余白配置位置抽出実行部により送出された前記指示に従って前記余白配置位置が抽出された場合に、前記追加集約指示受付部により前記追加原稿集約指示が受け付けられると、前記追加原稿集約指示で指示された前記追加対象の原稿画像を読み取らせる指示を前記原稿読取部に送出し、当該読み取らせた前記追加対象の原稿画像を当該抽出された前記余白配置位置に集約した前記追加集約原稿画像を生成させる指示を前記追加集約原稿画像生成部に送出する追加集約原稿画像生成実行部と、
を備えた画像処理装置である。
【0008】
この発明では、集約原稿画像に余白領域が見られる場合に、当該集約原稿画像の余白領域に含むことができる集約レイアウトにおける各原稿画像の配置位置を余白配置位置として抽出し、当該余白配置位置に追加対象の原稿画像を集約した追加集約原稿画像を生成することができる。
【0009】
このため、例えば、集約原稿画像が記録された記録紙に当該生成した追加集約原稿画像を記録することにより、当該記録紙の余白領域を削減して記録紙を無駄に消費しないようにする等して、集約原稿画像の余白領域を有効に活用することができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置であって、前記余白配置位置抽出部は、前記原稿読取部によって読み取られた前記集約原稿画像に予め付加された、当該集約原稿画像の余白領域に含むことができる前記集約レイアウトにおける前記各原稿画像の配置位置を示す余白配置位置情報に従って、前記余白配置位置を抽出する。
【0011】
この発明では、集約原稿画像に予め付加された余白配置位置情報を利用して、迅速に、余白配置位置を抽出することができる。
【0012】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置であって、前記余白領域検出部で検出された前記集約原稿画像の余白領域に含むことができる前記集約レイアウトにおける前記各原稿画像の配置位置を示す余白配置位置情報の入力を受け付ける余白配置位置受付部を更に備え、
前記余白配置位置抽出部は、前記余白配置位置受付部で受け付けられた前記余白配置位置情報に従って、前記余白配置位置を抽出する。
【0013】
この発明では、余白配置位置受付部によって受け付けられた余白配置位置情報を利用して、操作者による入力に応じて適切に余白配置位置を抽出することができる。
【0014】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れかに記載の画像処理装置であって、前記追加集約原稿画像生成部は、前記追加対象の原稿画像を前記余白配置位置に集約するそれぞれの時点において、前記原稿画像が集約されている領域に最も近い前記配置位置に集約する。
【0015】
この発明では、集約原稿画像における原稿画像が集約されている領域に最も近い配置位置から順に追加対象の原稿画像が集約されるため、既に集約済みの原稿画像と追加対象の原稿画像とが密集するように集約され、これに伴って余白領域が密集する。このため、例えば、当該追加対象の原稿画像が集約された集約原稿画像を記録紙に印刷して、当該密集する余白領域にメモを記載する等して、余白領域を有効に活用することができる。
【0016】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れかに記載の画像処理装置であって、前記追加対象の原稿画像を前記余白配置位置に集約する集約順の入力を受け付ける集約順受付部を更に備え、
前記追加集約原稿画像生成部は、前記集約順受付部で受け付けられた前記集約順に従って前記追加対象の原稿画像を前記余白配置位置に集約する。
【0017】
この発明では、集約順受付部によって受け付けられた集約順に従って、追加対象の原稿画像が余白配置位置に集約される。このため、操作者の入力に応じて適切に余白領域を活用することができる。
【0018】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5の何れかに記載の画像処理装置と、
前記集約原稿画像及び前記追加集約原稿画像を記録紙に記録する記録部と、
を備えた画像形成装置である。
【0019】
この発明では、画像形成装置において、請求項1から5の何れかに記載の発明における効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、複数の原稿画像が集約された集約原稿画像の余白領域を有効に活用することができる画像処理装置及び画像形成装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例である複写機の内部構成を概略的に示す断面図。
【図2】図1に示す複写機の概略構成を示すブロック図。
【図3】集約レイアウトの一例を示す図。
【図4】各集約レイアウトにおける各原稿画像の配置位置と集約原稿画像の余白領域との位置関係の一例を示す説明図。
【図5】集約原稿画像の余白領域に追加対象の原稿画像を集約する処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の一例である複写機1の内部構成を概略的に示す断面図である。
【0023】
複写機1は、本体部2と、本体部2の左方に配設されたスタックトレイ3と、本体部2の上部に配設された原稿読取部5と、原稿読取部5の上方に配設された原稿給送部6とを備えている。
【0024】
また、複写機1のフロント部には、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキー471と、印刷部数等を入力するためのテンキー472と、各種複写動作の設定等を入力するための操作ガイド情報等を表示すると共に、各種操作指令を入力するための種々の操作ボタン等が表示される液晶表示装置(LCD)等からなる表示装置473(ディスプレイ)とを備えて構成される操作部47が設けられている。この操作部47において、後述する集約指示、追加集約指示、及び両面コピー設定に関する情報等の入力が行われる。
【0025】
原稿読取部5は、CCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等からなるスキャナ51と、ガラス等の透明部材により構成された原稿台52(プラテンガラス)及び原稿読取スリット53とを備える。
【0026】
スキャナ51は、図略の駆動部によって移動可能に構成され、原稿台52に載置された原稿を読み取る場合には原稿台52に対向する位置に移動され、原稿を走査しつつ取得した画像データ(原稿画像)を後述する制御部10へ出力する。
【0027】
また、スキャナ51は、原稿給送部6により搬送された原稿を読み取る場合には原稿読取スリット53と対向する位置に移動され、原稿読取スリット53を介して原稿給送部6による原稿の搬送動作と同期して原稿画像を取得し、当該原稿画像を後述する制御部10(あるいは、画像メモリ7又は画像処理部9)へ出力する。
【0028】
原稿給送部6は、原稿を載置するための原稿載置部61と、画像読み取り後の原稿を排出するための原稿排出部62と、原稿載置部61に載置された原稿を1枚ずつ順に繰り出して上記原稿読取スリット53に対向する位置へ搬送し、原稿排出部62へ排出するための給紙ローラ及び搬送ローラ等からなる原稿搬送機構63を備える。
【0029】
また、原稿給送部6は可倒式に構成されており、原稿台52の上面を開放するように上方に持ち上げることにより、原稿台52の上面に、読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等を載置することが可能に構成されている。
【0030】
本体部2は、それぞれサイズが異なる記録紙を収納する複数の給紙カセット461と、本体部2の右方の側壁に開閉自在に設けられた、記録紙を載置するための手差しトレイ467と、給紙カセット461及び手差しトレイ467から搬送されてきた記録紙に画像を形成する記録部40と、給紙カセット461及び手差しトレイ467から記録紙を1枚ずつ繰り出して記録部40へ搬送する給紙ローラ462とを備えている。
【0031】
記録部40は、スキャナ51で取得された画像データに基づいてレーザ光を出力して感光体ドラム43を露光し、当該感光体ドラム43の表面に静電潜像を形成する光学ユニット42と、上記静電潜像に基づいて感光体ドラム43上にトナー像を形成する画像形成部44と、感光体ドラム43上のトナー像を記録紙に転写する転写部41と、トナー像が転写された記録紙を加熱してトナー像を記録紙に定着させる定着部45と、記録部40内の用紙搬送路中に設けられた搬送ローラ等によって記録紙を搬送してスタックトレイ3又は排出トレイ48へ排出する用紙搬送装置46と、を備えている。
【0032】
用紙搬送装置46は、読み取った原稿の記録紙に対する両面印刷を行うための用紙搬送路463、464を含んでいる。両面印刷が行われる場合の記録紙の搬送手順についての一例を説明する。
【0033】
給紙カセット461及び手差しトレイ467から繰り出された記録紙は、転写部41(感光体ドラム43)及び定着部45まで搬送されてその片面が印刷され、その後、搬送ローラ465の位置まで搬送される。搬送ローラ465は、搬送されてきた記録紙が排出トレイ48に排出される前に逆回転して当該記録紙を用紙搬送路463に搬送する。用紙搬送路463に搬送された記録紙は、搬送ローラ466によって用紙搬送路464に搬送される。用紙搬送路464に搬送された記録紙は、その裏表が反転した状態となり、再び転写部41及び定着部45に搬送され、上記印刷した面と反対の面が印刷される。このようにして両面印刷が行われた記録紙は、スタックトレイ3又は排出トレイ48へ排出される。
【0034】
図2は、図1に示す複写機1の概略構成を示すブロック図である。複写機1には、装置全体の動作制御を司る制御部10が備えられている。この制御部10は、スキャナ51等からなる原稿読取部5、原稿搬送機構63等からなる原稿給送部6、画像形成部44等からなる記録部40、テンキー472や表示装置473等からなる操作部47、画像メモリ7、HDD8及び画像処理部9が接続されている。
【0035】
画像メモリ7は、原稿読取部5によって読み取られた原稿画像、あるいは、図略のネットワークI/F部等を介して外部装置から画像データとして送信されてきた原稿画像を、一時的に記憶するメモリである。
【0036】
HDD(Hard Disk Drive)8は、原稿読取部5によって読み取られた原稿画像及び上記外部装置から画像データとして送信されてきた原稿画像、並びに当該原稿画像に設定されている出力形式等が記憶される記憶装置である。
【0037】
画像処理部9は、上記原稿画像に対して所定の画像処理を行うものである。画像処理部9は、例えば、原稿読取部5によって読み取られるなどして得られた原稿画像に対するA/D変換等を行い、当該変換された原稿画像の画像サイズを縮小率に応じて縮小する、或いは、この縮小された縮小画像を記録紙の画像サイズ内に1つに集約してレイアウトする等の画像処理を行う。
【0038】
尚、画像処理部9は、集約原稿画像生成部91と追加集約原稿画像生成部92を備えている。当該集約原稿画像生成部91と追加集約原稿画像生成部92の詳細については後述する。
【0039】
制御部10は、複写機1の制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、一時的にデータを保管するRAM(Random Access Memory)、及び制御プログラム等を上記ROMから読み出して実行するマイクロコンピュータ等からなり、操作部47等において入力された所定の指示情報等に応じて装置全体の制御を行う。
【0040】
また、制御部10は、集約指示受付部101、余白領域検出部102、余白配置位置抽出部103、余白抽出指示受付部104、追加集約指示受付部105、余白配置位置抽出実行部106、及び追加集約原稿画像生成実行部107を備えている。尚、図中の点線部に示す余白配置位置受付部108及び集約順受付部109の詳細については、別実施形態として後述する。
【0041】
集約指示受付部101は、画像形成等の出力の対象とされる原稿読取部5によって読み取られた複数枚の原稿画像について、操作者による操作部47からの指示入力に基づいて集約指示を受け付ける。
【0042】
具体的には、集約指示受付部101は、集約を行うか否かの指示と、当該集約を行う場合における集約率の指示と、当該指示された集約率に対応して複数の原稿画像を集約する際の各原稿画像の配置位置を予め定める複数の集約レイアウトのうち、何れの集約レイアウトを用いて集約するかを示す指示と、を含む集約指示を受け付ける。
【0043】
ここにいう集約率とは、1枚の記録紙(の片面)に何枚の原稿が集約されて印刷されているかを示す指標であり、以下では、集約率Nin1(Nイン1)と表現する。このNin1における変数「N」は、記録紙の片面に対して集約される原稿画像の数を示しており、例えば1枚の記録紙に4枚の原稿が集約される場合の集約率は4in1となる。ただし、「N」は2以上の整数とする。また、以下では、集約印刷用に縮小された原稿画像のことを縮小画像といい、この縮小画像が複数集約されて生成された画像を集約原稿画像という。
【0044】
また、以下に、集約指示に含まれる集約レイアウトについて図3を用いて詳述する。図3(a)は、4枚の原稿画像800が、何れも集約(縮小)されていない状態を示している。図3(b)は、4枚の原稿画像800が集約率2in1で集約される場合の集約レイアウトを示している。当該集約レイアウトが指示された場合、集約率2in1に対応して縮小された、すなわち、元の原稿画像800をなす各原稿画像の画像サイズを1とすると、1/2のサイズに縮小された縮小画像が、図中の矢印方向に示す集約順に、第1配置位置P21及び第2配置位置P22の2つの配置位置に配置され、集約原稿画像820が2枚生成される。
【0045】
同様に、図3(c)は、4枚の原稿画像800が番号順に集約率4in1で集約される場合の集約レイアウトを示している。当該集約レイアウトが指示された場合、集約率4in1に対応して縮小された、すなわち、元の原稿画像800をなす各原稿画像の画像サイズを1とすると、1/4のサイズに縮小された縮小画像が、図中の矢印方向に示す集約順に、第1配置位置P41〜第4配置位置P44に配置され、集約原稿画像840が1枚生成される。尚、図3に示す原稿画像800、集約原稿画像820及び840は全て同じサイズである。
【0046】
尚、図3(b)(c)に示す集約レイアウトの例では、図中の矢印方向で示される各原稿画像が配置される順(集約順)が、左端部の配置位置を起点にして同行内の右端部の配置位置まで右方向に一つずつ隣接する配置位置に移行し、当該同行内の右端部の配置位置への移行が完了すると、次行の左端部の配置位置に移行する順であるが、これに限定する趣旨ではない。
【0047】
例えば、図3(d)に示すように、元の原稿画像800をなす各原稿画像の画像サイズを1とすると、1/4のサイズに縮小された縮小画像が、図中の矢印方向で示される集約順に、第1配置位置P41a〜第4配置位置P44aに配置されてもよい。つまり、集約順は、左端部の配置位置を起点にして同列内の下端部の配置位置まで下方向に一つずつ隣接する配置位置に移行し、当該同列内の下端部の配置位置への移行が完了すると、次列の上端部の配置位置に移行する順であってもよい。
【0048】
尚、集約レイアウトは、予め画像メモリ7やHDD8、或いは制御部10に備えられたROM等に予め記憶されており、制御部10によって、当該記憶されている集約レイアウトを識別する情報が集約指示を指示入力させるための操作画面に選択候補として表示される。つまり、画像メモリ7やHDD8、或いは制御部10に備えられたROM等により、本発明に係る記憶部の一例が構成されている。
【0049】
図2に戻り、集約原稿画像生成部91は、集約指示受付部101によって集約指示が受け付けられると、当該受け付けられた集約指示で指示された集約率及び集約レイアウトに従って、原稿読取部5によって読み取られた複数の原稿画像を集約した集約原稿画像を生成し、当該生成した集約原稿画像を画像メモリ7に一旦記憶する。尚、当該画像メモリ7に記憶された集約原稿画像は、記録部40によって記録紙に印刷される。
【0050】
余白抽出指示受付部104は、操作者による操作部47からの指示入力に基づいて、後述する余白領域検出部102及び余白配置位置抽出部103によって余白配置位置を抽出する処理の実行指示を受け付ける。
【0051】
余白領域検出部102は、原稿読取部5によって読み取られた集約原稿画像の余白領域を検出する。
【0052】
余白配置位置抽出部103は、余白領域検出部102で検出された余白領域に含むことができる集約レイアウトにおける各原稿画像の配置位置を余白配置位置として抽出する。
【0053】
余白領域検出部102及び余白配置位置抽出部103によって余白配置位置を抽出する処理について詳述すると、余白領域検出部102は、原稿読取部5によって読み取られた集約原稿画像を利用して、当該集約原稿画像を構成する全ての画素について、各画素の濃度値と予め定められた濃度値(例えば、白色を示す濃度値)との差分値を算出し、当該差分値が予め定められた閾値以上となる画素の数が予め定められた割合(例えば、5%)以下となる矩形領域を余白領域として検出する。尚、これに限らず、公知の技術によって集約原稿画像の余白領域を検出してもよい。
【0054】
そして、余白配置位置抽出部103は、ROM等に予め記憶された複数の集約レイアウトを読み出して、当該読み出した各集約レイアウトにおける各原稿画像の配置位置が余白領域検出部102によって検出された余白領域に含むことができるか否かを判定し、含むことができると判定した集約レイアウトにおける各原稿画像の配置位置を余白配置位置として抽出する。
【0055】
例えば、5枚の原稿画像が集約率4in1に対応する図3(c)に示す集約レイアウトで集約された場合、図4(a)に示すように、2枚目の集約原稿画像に余白領域Sが発生する。このとき、余白配置位置抽出部103は、余白領域検出部102により検出される余白領域Sに含むことができる、図3(c)に示す集約レイアウトにおける各原稿画像の配置位置P42〜P43を余白配置位置として抽出する。
【0056】
また、集約率2in1に対応する集約レイアウトがROM等に予め記憶されている場合、余白配置位置抽出部103は、図4(b)に示すように、集約率2in1に対応する集約レイアウトにおける各原稿画像の配置位置P22を余白配置位置として抽出する。更に、集約率6in1に対応する集約レイアウトがROM等に予め記憶されている場合、余白配置位置抽出部103は、図4(c)に示すように、集約率6in1に対応する集約レイアウトにおける各原稿画像の配置位置P63〜P66を余白配置位置として抽出する。
【0057】
尚、複数の集約レイアウトがROM等に記憶されている場合は、余白配置位置抽出部103は、例えば、操作部47を介して操作者により指示入力された集約レイアウト、或いは、予め各集約レイアウトに対して優先度が付与されている場合において当該優先度が最も高い集約レイアウト等、所定の集約レイアウトにおける各原稿画像の配置位置から余白配置位置を抽出する。
【0058】
図2に戻り、追加集約指示受付部105は、操作者による操作部47からの指示入力に基づいて、追加対象の原稿画像を余白配置位置抽出部103によって抽出される余白配置位置に集約する指示である追加原稿集約指示を受け付ける。
【0059】
追加集約原稿画像生成部92は、原稿読取部5によって読み取られた、追加集約指示受付部105により受け付けられた追加原稿集約指示で指示された追加対象の原稿画像を、余白配置位置抽出部103により抽出される余白配置位置に集約した追加集約原稿画像を生成し、当該生成した追加集約原稿画像を画像メモリ7に一旦記憶する。
【0060】
尚、画像メモリ7に記憶された当該追加集約原稿画像は、手差しトレイ467や給紙カセット461(図1)の最上部に載置された、集約原稿画像が印刷された記録紙が給紙ローラ462(図1)によって記録部40まで搬送されると、記録部40によって当該記録紙に上書き印刷される。
【0061】
ここで、追加集約原稿画像生成部92は、余白配置位置に追加対象の原稿画像を集約する場合において、集約レイアウトにおける各原稿画像の配置位置で予め定められた順で追加対象の原稿画像を集約する。
【0062】
例えば、余白配置位置抽出部103によって、図3(c)に示す集約レイアウトにおける配置位置P42〜44が余白配置位置として抽出された場合は、追加集約原稿画像生成部92は、配置位置P42、配置位置P43、配置位置P44の順、つまり、左端部の配置位置を起点にして同行内の右端部の配置位置まで右方向に一つずつ隣接する配置位置に移行し、当該同行内の右端部の配置位置への移行が完了すると、次行の左端部の配置位置に移行する順で追加対象の原稿画像を集約する。この場合、生成される追加集約原稿画像には、追加対象の原稿画像が上端部から下端部に向けて規則正しく集約される。
【0063】
一方、余白配置位置抽出部103によって、図3(d)に示す集約レイアウトにおける配置位置P42a〜P44aが余白配置位置として抽出された場合は、追加集約原稿画像生成部92は、配置位置P42a、配置位置P43a、配置位置P44aの順、つまり、左端部の配置位置を起点にして同列内の下端部の配置位置まで下方向に一つずつ隣接する配置位置に移行し、当該同列内の下端部の配置位置への移行が完了すると、次列の上端部の配置位置に移行する順で追加対象の原稿画像を集約する。この場合、生成される追加集約原稿画像には、追加対象の原稿画像が左端部から右端部に向けて規則正しく集約される。
【0064】
図2に戻り、余白配置位置抽出実行部106は、余白抽出指示受付部104により余白配置位置を抽出する処理の実行指示が受け付けられると、集約原稿画像を読み取らせる指示を原稿読取部5に送出し、当該読み取らせた集約原稿画像に対応する余白配置位置を抽出させる指示を余白領域検出部102及び余白配置位置抽出部103に送出する。
【0065】
追加集約原稿画像生成実行部107は、余白配置位置抽出実行部106により送出された指示に従って余白配置位置が抽出された場合に、追加集約指示受付部105により追加原稿集約指示が受け付けられると、追加原稿集約指示で指示された追加対象の原稿画像を読み取らせる指示を原稿読取部5に送出し、当該読み取らせた追加対象の原稿画像を当該抽出された余白配置位置に集約した追加集約原稿画像を生成させる指示を追加集約原稿画像生成部92に送出する。
【0066】
以下では、上記の構成において集約原稿画像の余白領域に追加対象の原稿画像を集約する処理について、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0067】
尚、当該処理が行われる前提として、操作者によって操作部47から入力された集約指示が集約指示受付部101によって受け付けられ、当該集約指示に従って原稿読取部5によって読み取られた複数の原稿画像を集約した集約原稿画像が集約原稿画像生成部91により生成され、画像メモリ7を介して当該生成した集約原稿画像が記録部40によって記録紙に印刷されているものとする。
【0068】
先ず、例えば、当該集約原稿画像が印刷された記録紙に余白領域が多いことに操作者が気づいた場合等に、余白領域検出部102及び余白配置位置抽出部103による余白配置位置を抽出する処理の実行指示が操作者によって操作部47に入力され、当該実行指示が余白抽出指示受付部104により受け付けられると(S1;YES)、余白配置位置抽出実行部106は、原稿台52或いは原稿載置部61に載置した集約原稿画像が印刷された記録紙を読み取らせる指示を原稿読取部5に送出し(S2)、当該指示を受けた原稿読取部5は、集約原稿画像が印刷された記録紙を読み取って、当該読み取った集約原稿画像を画像メモリ7に一旦記憶する(S3)。
【0069】
次に、余白配置位置抽出実行部106は、当該読み取らせた集約原稿画像に対応する余白配置位置を抽出させる指示を余白領域検出部102及び余白配置位置抽出部103に送出する(S4)。
【0070】
そして、余白領域検出部102は、余白配置位置抽出実行部106から送出された指示を受けると、ステップS3で原稿読取部5によって読み取られて画像メモリ7に記憶された集約原稿画像の余白領域を検出する(S5)。
【0071】
ここで、余白領域検出部102によって集約原稿画像の余白領域が検出されると(S5;YES)、余白配置位置抽出部103は、余白領域検出部102によって検出された余白領域に含むことができる集約レイアウトにおける各原稿画像の配置位置を余白配置位置として抽出する(S6)。一方、余白領域検出部102によって集約原稿画像の余白領域が検出されない場合は(S5;NO)、集約原稿画像の余白領域に追加対象の原稿画像を集約する処理を終了する。
【0072】
そして、余白配置位置抽出部103によって余白配置位置が抽出された場合に(S6;YES)、追加対象の原稿画像を当該余白配置位置に集約する指示である追加原稿集約指示が操作者によって操作部47に入力され、当該追加原稿集約指示が追加集約指示受付部105により受け付けられると(S7;YES)、追加集約原稿画像生成実行部107は、原稿台52或いは原稿載置部61に載置した、当該追加原稿集約指示で指示された追加対象の原稿画像が印刷された記録紙を読み取らせる指示を原稿読取部5に送出し(S8)、当該指示を受けた原稿読取部5は、追加対象の原稿画像が印刷された記録紙を読み取って、当該読み取った追加対象の原稿画像を画像メモリ7に一旦記憶する(S9)。
【0073】
次に、追加集約原稿画像生成実行部107は、当該読み取らせた追加対象の原稿画像を余白配置位置抽出部103により抽出された余白配置位置に集約した追加集約原稿画像を生成させる指示を追加集約原稿画像生成部92に送出し(S10)、当該指示を受けた追加集約原稿画像生成部92は、原稿読取部5によって読み取られて画像メモリ7に記憶された追加対象の原稿画像を、余白配置位置抽出部103により抽出される余白配置位置に集約した追加集約原稿画像を生成し、画像メモリ7に一旦記憶する(S11)。
【0074】
そして、手差しトレイ467や給紙カセット461(図1)の最上部に集約原稿画像が印刷された記録紙が載置され、給紙ローラ462(図1)によって当該記録紙が記録部40まで搬送されると、記録部40によって画像メモリ7に記憶された当該追加集約原稿画像が当該記録紙に上書き印刷される(S12)。
【0075】
尚、当該追加集約原稿画像が印刷された記録紙に余白領域が多いことに操作者が気づいた場合等には、当該追加集約原稿画像を集約原稿画像とみなして、ステップS1の処理が再び実行される。
【0076】
一方、余白配置位置抽出部103によって余白配置位置が抽出されない場合は(S6;NO)、集約原稿画像の余白領域に追加対象の原稿画像を集約する処理を終了する。
【0077】
このように、本構成によれば、集約原稿画像に余白領域が見られる場合に、当該集約原稿画像の余白領域に含むことができる集約レイアウトにおける各原稿画像の配置位置を余白配置位置として抽出し、当該余白配置位置に追加対象の原稿画像を集約した追加集約原稿画像を生成することができる。
【0078】
このため、例えば、集約原稿画像が記録された記録紙に当該生成した追加集約原稿画像を記録することにより、当該記録紙の余白領域を削減して記録紙を無駄に消費しないようにする等して、集約原稿画像の余白領域を有効に活用することができる。
【0079】
尚、本発明は上記実施形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、集約原稿画像生成部91は、集約指示受付部101で受け付けられた集約指示に従って集約原稿画像の画像データを生成する際に、集約原稿画像の余白領域に含むことができる集約レイアウトにおける各原稿画像の配置位置、つまり、当該集約指示に含まれる集約レイアウトにおいて原稿画像が配置されない配置位置を余白配置位置情報として当該画像データに関連付けてHDD8に記憶し、更に、記録部40は、当該画像データを記録紙に印刷する場合に、当該画像データに関連付けてHDD8に記憶された当該余白配置位置情報を示すバーコードや透かし文字を記録紙の端部に付加する等の方法で、当該余白配置位置情報を記録紙に付加するように構成してもよい。
【0080】
そして、当該構成に合わせて、余白配置位置抽出部103は、原稿読取部5によって読み取られた集約原稿画像に予め付加された余白配置位置情報に従って、当該読み取った余白配置位置情報が示す配置位置を余白配置位置として抽出するように構成してもよい。
【0081】
本構成によれば、集約原稿画像に予め付加された余白配置位置情報を利用して、迅速に、余白配置位置を抽出することができる。
【0082】
また、余白領域検出部102で検出された集約原稿画像の余白領域に含むことができる集約レイアウトにおける各原稿画像の配置位置を示す余白配置位置情報を入力操作することができるように操作部47を構成し、図2の点線部に示すように、当該操作部47から入力された余白配置位置情報を受け付ける余白配置位置受付部108を制御部10に更に備えるように構成してもよい。
【0083】
そして、当該構成に合わせて、余白配置位置抽出部103は、余白配置位置受付部108で受け付けられた余白配置位置情報に従って、当該余白配置位置情報が示す配置位置を余白配置位置として抽出するように構成してもよい。
【0084】
本構成によれば、余白配置位置受付部108によって受け付けられた余白配置位置情報を利用して、操作者による入力に応じて適切に余白配置位置を抽出することができる。
【0085】
また、上記実施形態の構成では、追加集約原稿画像生成部92が、余白配置位置抽出部103で抽出された余白配置位置に追加対象の原稿画像を集約する場合において、集約レイアウトにおける各原稿画像の配置位置で予め定められた順で追加対象の原稿画像を集約するように構成していた。
【0086】
しかし、これに代えて、追加集約原稿画像生成部92は、追加対象の原稿画像を余白配置位置に集約するそれぞれの時点において、原稿画像が集約されている領域に最も近い配置位置から順に追加対象の原稿画像を集約するように構成してもよい。
【0087】
例えば、図4(c)に示すように、余白配置位置抽出部103によって、配置位置P63〜P66が余白配置位置として抽出された場合、追加集約原稿画像生成部92は、先ず、1枚目の追加対象の原稿画像を図中の網掛け部で示される原稿画像が集約されている領域に最も近い配置位置P64に集約し、続いて、2枚目の追加対象の原稿画像を配置位置P65に集約し、以降、配置位置P66、配置位置P63の順で追加対象の原稿画像を集約する。
【0088】
つまり、本構成によれば、集約原稿画像における原稿画像が集約されている領域に最も近い配置位置から順に追加対象の原稿画像が集約されるため、既に集約済みの原稿画像と追加対象の原稿画像とが密集するように集約され、これに伴って余白領域が密集する。このため、例えば、当該追加対象の原稿画像が集約された集約原稿画像を記録紙に印刷して、当該密集する余白領域にメモを記載する等して、余白領域を有効に活用することができる。
【0089】
或いは、追加対象の原稿画像を余白配置位置に集約する集約順を入力操作することができるように操作部47を構成し、図2の点線部に示すように、当該操作部47から入力された集約順を受け付ける集約順受付部109を制御部10に更に備えるように構成してもよい。
【0090】
そして、当該構成に合わせて、追加集約原稿画像生成部92は、集約順受付部109で受け付けられた集約順に従って追加対象の原稿画像を余白配置位置に集約するように構成してもよい。
【0091】
本構成によれば、集約順受付部109によって受け付けられた集約順に従って、追加対象の原稿画像が余白配置位置に集約される。このため、操作者の入力に応じて適切に余白領域を活用することができる。
【0092】
また、上記実施形態では、本発明に係る画像形成装置の例として、複写機を示したが、本発明に係る画像形成装置はこれに限定されるものではなく、他の画像形成装置、例えば、ファクシミリ装置、プリンタ、複合機(コピー、ファクシミリ装置、プリンタ等の機能を兼ね備えた画像形成装置)等であってもよい。
【0093】
また、上記図1乃至図5に示した実施形態に係る構成及び処理は、本発明に係る画像形成装置の構成及び処理の一例に過ぎず、本発明に係る画像形成装置の構成及び処理を上記に示した内容に限定するものではない。
【符号の説明】
【0094】
1 複写機(画像形成装置)
5 原稿読取部
7 画像メモリ(記憶部)
8 HDD(記憶部)
10 制御部
40 記録部
47 操作部
91 集約原稿画像生成部
92 追加集約原稿画像生成部
102 余白領域検出部
103 余白配置位置抽出部
104 余白抽出指示受付部
105 追加集約指示受付部
106 余白配置位置抽出実行部
107 追加集約原稿画像生成実行部
108 余白配置位置受付部
109 集約順受付部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の原稿画像が集約された集約原稿画像を読み取る原稿読取部と、
前記原稿読取部によって読み取られた前記集約原稿画像の余白領域を検出する余白領域検出部と、
前記複数の原稿画像を集約する際の前記各原稿画像の配置位置を予め定めた集約レイアウトを記憶する記憶部と、
前記余白領域に含むことができる前記集約レイアウトにおける前記各原稿画像の配置位置を余白配置位置として抽出する余白配置位置抽出部と、
前記余白領域検出部及び前記余白配置位置抽出部によって前記余白配置位置を抽出する処理の実行指示を受け付ける余白抽出指示受付部と、
追加対象の原稿画像を前記余白配置位置に集約する指示である追加原稿集約指示を受け付ける追加集約指示受付部と、
前記原稿読取部によって読み取られた前記追加対象の原稿画像を前記余白配置位置に集約した追加集約原稿画像を生成する追加集約原稿画像生成部と、
前記余白抽出指示受付部により前記余白配置位置を抽出する処理の実行指示が受け付けられると、前記集約原稿画像を読み取らせる指示を前記原稿読取部に送出し、当該読み取らせた前記集約原稿画像に対応する前記余白配置位置を抽出させる指示を前記余白領域検出部及び前記余白配置位置抽出部に送出する余白配置位置抽出実行部と、
前記余白配置位置抽出実行部により送出された前記指示に従って前記余白配置位置が抽出された場合に、前記追加集約指示受付部により前記追加原稿集約指示が受け付けられると、前記追加原稿集約指示で指示された前記追加対象の原稿画像を読み取らせる指示を前記原稿読取部に送出し、当該読み取らせた前記追加対象の原稿画像を当該抽出された前記余白配置位置に集約した前記追加集約原稿画像を生成させる指示を前記追加集約原稿画像生成部に送出する追加集約原稿画像生成実行部と、
を備えた画像処理装置。
【請求項2】
前記余白配置位置抽出部は、前記原稿読取部によって読み取られた前記集約原稿画像に予め付加された、当該集約原稿画像の余白領域に含むことができる前記集約レイアウトにおける前記各原稿画像の配置位置を示す余白配置位置情報に従って、前記余白配置位置を抽出する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記余白領域検出部で検出された前記集約原稿画像の余白領域に含むことができる前記集約レイアウトにおける前記各原稿画像の配置位置を示す余白配置位置情報の入力を受け付ける余白配置位置受付部を更に備え、
前記余白配置位置抽出部は、前記余白配置位置受付部で受け付けられた前記余白配置位置情報に従って、前記余白配置位置を抽出する請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記追加集約原稿画像生成部は、前記追加対象の原稿画像を前記余白配置位置に集約するそれぞれの時点において、前記原稿画像が集約されている領域に最も近い前記配置位置に集約する請求項1から3の何れかに記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記追加対象の原稿画像を前記余白配置位置に集約する集約順の入力を受け付ける集約順受付部を更に備え、
前記追加集約原稿画像生成部は、前記集約順受付部で受け付けられた前記集約順に従って前記追加対象の原稿画像を前記余白配置位置に集約する請求項1から4の何れかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
請求項1から5の何れかに記載の画像処理装置と、
前記集約原稿画像及び前記追加集約原稿画像を記録紙に記録する記録部と、
を備えた画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−80495(P2012−80495A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−226600(P2010−226600)
【出願日】平成22年10月6日(2010.10.6)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】