説明

画像形成装置およびシステム

【課題】 遠隔地から複数の画像形成装置の各々に接続されているオプション装置の動作モードを指定可能としてユーザビリティを向上させること。
【解決手段】 画像形成部CPU5が外部コンピュータ20A〜20Cから排紙オプション12の排紙モードの変更を指示する信号とモード変更情報を受信した場合には、そのモード変更情報の内容をチェックせず、そのまま排紙オプションCPU14に通信ライン7を使用して送信する。排紙オプション12は、受信したモード変更情報に基づいて自分自身の排紙モードを変更するとともに、通信ライン7、通信ライン19を使用して、オペレーションパネル18上の動作モードを確認するための表示を変更する。具体的にはオペレーションパネルに設けられた、表示内容を記憶するメモリ(不図示)の記憶エリアの情報を書き換える動作を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置および方法に関し、より詳細には、画像形成装置に接続されたオプション装置の動作モードを指定して画像を形成する画像形成装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置は、画像形成された記録材に種々の処理を施すためのオプション装置を備えており、これらのオプション装置は、さらに種々の動作モードを有している。このようなオプション装置を備えた画像形成装置であって、画像形成装置本体に設けられたオペレーションパネルから画像形成装置に接続される各オプションの動作モードを指定することが可能な装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2003−80804号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の画像形成装置(例えば、プリンタ)のように、本体に設けられたオペレーションパネルからの動作指定では、複数のプリンタがネットワークを介して接続されている環境などにおいて、ユーザの使用するコンピュータとプリンタとが離れた場所にある場合、遠隔地からの通信で動作モードの指定ができないと、ユーザがわざわざプリンタの設置されている場所まで行ってモードを指定することになるため、ユーザビリティ上問題である。
【0005】
また、最近は同種のプリンタを複数台プリンタサーバなどのコンピュータに接続する構成として、ユーザの使用するPCから印字データをプリンタサーバに送信し、プリンタサーバにおいて使用可能なプリンタ(印字動作を実行していないプリンタ)を選択してユーザからの印字データを印字させるシステムがある。このようなシステムの場合、プリンタに接続されているオプション装置の動作モードを一度に指定(変更)したいという要望があるが、従来の画像形成装置の構成では、複数のプリンタのオプション装置の動作モードを指定する場合、プリンタの設置している場所まで行き1台ずつオプション装置の動作モードを指定しなければならない。したがって、プリンタサーバに複数台のプリンタが接続される構成において複数台のプリンタの動作モードを変更するのに、より時間がかかるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するものであり、遠隔地から複数の画像形成装置の各々に接続されているオプション装置の動作モードを指定可能としてユーザビリティを向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、コンピュータからネットワークを介して画像形成動作に係わるデータを受信し、受信された画像形成動作に係わるデータに基づいて記録材に画像形成を行って、画像形成された記録材を排出する画像形成手段と、画像形成手段に接続され、オプション装置の動作モードを設定するオプション制御手段を含み、排出された記録材の後処理を行うオプション手段と、コンピュータからオプション手段の処理動作モード指示情報を受信した場合に、オプション制御手段に処理動作モード指示情報を転送する通信制御手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の画像形成システムは、ネットワークを介してオプション処理動作モード指示情報および画像形成データを送信するコンピュータ装置と、受信された画像形成データに基づいて記録材に画像形成を行って、画像形成された前記記録材を排出する画像形成手段と、オプション処理動作モード指示情報を受信するオプション受信手段、およびオプション受信手段によりオプション処理動作モード指示情報が受信されると指示に従ってオプション動作モードを設定するオプション制御手段を含み、排出された記録材の後処理を行うオプション手段と、オプション処理動作モード指示情報を受信すると指示情報をオプション手段に転送する制御手段とを含む画像形成装置と、ネットワークを介してコンピュータ装置から受信したオプション処理動作モード指示情報および画像形成データを画像形成装置に送信するプリントサーバ装置とを備え、プリントサーバ装置は、コンピュータ装置によって所定の画像形成装置に対してオプション処理動作モード指示情報の送信が指定されているときは、指定された所定の画像形成装置の全てにオプション処理動作モード指示情報を送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、本発明によれば、遠隔地にあるコンピュータから通信によるオプションの動作モード指定が可能となり、複数の画像形成装置を一度に管理する場合、ユーザビリティがより向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0011】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係わるコンピュータとプリンタサーバと画像形成装置及びオプション装置の構成を示す断面図である。本システムは、画像形成装置本体1、電子写真処理部2、紙搬送経路3、画像形成制御基板4、画像形成部CPU5、給紙オプションとの通信ライン6、排紙オプションとの通信7、給紙オプション8、給紙オプション制御基板9、給紙オプションCPU10、紙有センサ11、排紙オプション12、排紙オプション制御基板13、排紙オプションCPU14、およびトレイ満載検知センサ15〜17を備える。さらに、オペレーションパネル18およびオペレーションパネルを制御するための制御信号を送信する通信ライン19を備える。図1にはこれらに加え、外部コンピュータ20A、20B、20C外部コンピュータから印字指示信号(コマンド)や印字データなどを受信して、画像形成装置本体1に対して送信する機能を有するプリンタサーバ22が示されている。通信ライン21は、外部コンピュータからのプリンタサーバ22へ、またプリンタサーバから画像形成装置本体への通信ラインである。
【0012】
なお、本実施形態の構成は、画像形成装置本体1、給紙オプション8、排紙オプション14が接続された画像形成システムが2台プリンタサーバ22に接続されている。上記構成において複数の画像形成システムは、外部コンピュータ20A〜20Cからの指令信号に基づきプリンタサーバから送信される信号に従って画像形成動作を実行する。このような構成とすることで複数のユーザが複数の画像形成システムを共有することが可能となる。
【0013】
画像形成装置1は、コンピュータ20A〜20Cからの印字指示信号に基づいて、画像形成に必要な紙の枚数を計算し、給紙オプション8に対し給紙する印字枚数情報として、紙搬送情報の予約情報を通信ライン6を介して送信する。
【0014】
画像形成装置1は、外部のコンピュータからの20A〜20Cからの指定信号に従い、排紙オプション12に対して、排紙状態を定めるため、排紙される紙の紙搬送情報の予約情報を通信ライン7を通じて実行する。ここで予約情報とは、複数枚の印字を行う場合、各サイズの紙を何枚給紙するか、また各紙に対してどのような排紙動作(排紙するビンの指定など)をするかなどを各紙ごとに指定するための情報である。
【0015】
給紙オプション8は、紙搬送情報の予約情報に従い、給紙を開始する。給紙された紙は、紙搬送経路3を通じて、画像形成装置1に送り込まれる。給紙オプション8は、給紙された紙がセンサ11を抜けた時点で、次の紙が存在するかどうかを判別する。画像形成装置1に送り込まれた紙は、画像が形成され、排紙オプション12へ排紙される。排紙オプション12に搬入された紙は、予約情報に従い搬送処理されて、各トレイへ排出される。紙が完全にトレイ上に搬出されるタイミングで、排紙オプション12は、満載センサ15〜17を確認し、満載が発生したかどうかを判定する。
【0016】
給紙オプション8は、紙無しが発生したら、その状況を紙無しステータス信号として通信ライン6を通じて画像形成装置1に通知する。排紙オプション12は、満載が発生したら、その状況を満載ステータス信号として通信ライン7を通じて画像形成装置1に通知する。
【0017】
排紙オプション12に満載が発生した場合、画像形成動作を停止させるか、続行させるかを選択できるようにしてあり、排紙オプションにおける満載発生時の画像形成動作を停止/続行するかの指定が、本実施形態における排紙オプション12の動作モード指定である。なお、本実施形態においては、排紙オプションとして複数のトレイを有するソータを例にあげているが、これに限らず、ステイプル装置などにも適用可能である。ステイプル装置の場合、例えばステイプルするための針がなくなったときに、画像形成動作を停止させるか、続行させるかを選択できるような構成とし、その場合の動作モード指定は、針無し発生時の画像形成動作を停止/続行の指定になる。
【0018】
オペレーションパネル18は、排紙オプション12の動作モードを指定するメニューと、排紙オプション21の動作モードを確認する表示エリア、または表示された動作モードを選択するためのボタンなどを備える。画像形成部CPU5は、オペレーションパネル18を通じて、オペレータが排紙オプション12の動作モード変更した場合には、オペレーションパネルから動作モード変更したことを示す信号が送信されることによって、動作モードが変更されたことを認識する。
【0019】
オペレーションパネル18がアクセスされると、画像形成部CPU5は、排紙オプション12の動作モードの変更を指示する信号とモード変更情報を通信ライン7を通じて排紙オプション12の排紙オプションCPU14へ送信する。排紙オプション12の排紙オプションCPU14は動作モード変更を示す信号とモード変更情報を受信して、動作モードの変更を実行する。ここでモード変更情報とは、トレイに紙が満載になって画像形成を停止または継続する設定を行うための情報である。
【0020】
画像形成部CPU5が外部コンピュータ20A〜20Cから排紙オプション12の排紙モードの変更を指示する信号とモード変更情報を受信した場合には、そのモード変更情報の内容をチェックせず、そのまま排紙オプションCPU14に通信ライン7を使用して送信する。排紙オプション12は、受信したモード変更情報に基づいて自分自身の排紙モードを変更するとともに、通信ライン7、通信ライン19を使用して、オペレーションパネル18上の動作モードを確認するための表示を変更する。具体的にはオペレーションパネルに設けられた、表示内容を記憶するメモリ(不図示)の記憶エリアの情報を書き換える動作を実行する。
【0021】
本実施形態の場合には、例えばコンピュータ20Aから、プリンタサーバに対して複数の同種の画像形成システム(AとB)の排紙オプション装置の動作モードを設定するための指示信号を送信することによって、プリンタサーバから同種の複数の画像形成システムのオプション装置に対して同時に、あるいは一度に動作モードを設定することができる。このようなモード設定動作は、複数の画像形成システムのオプションモード設定を行うための専用の指示信号(コマンド)を設け、コンピュータから送信することによって実現可能となる。
【0022】
図2は、各CPUと入出力要素との関連を示すブロック図である。外部コンピュータ20より通信ライン21を通じて印字命令が画像形成部CPU5に伝えられる。画像形成部CPU5は、電子写真処理部2を制御し、印字処理を行う。画像形成部CPU5は、通信ライン6を通じて、給紙オプション8に対して紙搬送情報を予約する。画像形成部CPU5は、通信ライン7を通じて、排紙オプション12に対して紙搬送情報の予約情報を送信する。I/F-IC31、32、33は、複数のCPUが同一の通信ラインに接続できるようにした通信バッファである。
【0023】
図2にはさらに通信用の終端抵抗34、35、オペレーションパネル用のバッファ36、および通信ライン21のI/F-IC37が示されている。画像形成部CPU5、排紙オプションCPU14、およびCPU10は、プログラムを記憶するROMとの処理を実行するためのRAMと通信を制御する通信I/F を内蔵する。CPU10は、通信ライン6を通じて紙搬送情報を取得する。この紙搬送情報のなかには、給紙オプション8から給紙すべき紙の枚数が何枚であるかの情報が含まれている。
【0024】
CPU10は、給紙動作を制御するとともに、給紙オプション8の内部に紙が存在するかどうかをセンサ11の値として入力ポートから受け取り、紙無しが発生しているかどうかを判断する。排紙オプションCPU14は、通信7を通じて紙搬送情報を取得する。この紙搬送情報のなかには、排紙オプション12に対して各トレイへ排出すべき紙の枚数が何枚であるかの情報が含まれている。
【0025】
排紙オプションCPU14は、排紙動作を制御するとともに満載状況センサ15、16、17の値を入力ポートから受け取り、いずれかのトレイに満載が発生しているかどうかを判断する。そして、いずれかのトレイに満載が発生した場合、指定された動作モードに従って、画像形成を停止させるか、画像形成を続行させるかを決定する。
【0026】
図6はPC20内の制御部の構成を示す図である。PC20の制御部にはCPU201とPC20に接続される画像形成システムのオプション装置を指定するオプション指定部202と、画像形成システムに対して印字指示やオプション装置の動作モードを指定するためのコマンドを発行するコマンド発行部が含まれている。コマンド発行部203によって発行されたコマンドは通信I/F(インターフェース)204を介して画像形成システム(A、B)に送信される。
【0027】
オプション指定部202は、PC20に接続される画像形成システムのオプションを複数指定可能であり、例えば画像形成システムAのオプション装置と画像形成システムBのオプション装置を指定することができる。複数のオプション装置が指定されている場合には、コマンド発行部203によってオプション装置(画像形成システム)の夫々に対して同時にコマンドを発行することが可能となっている。
【0028】
図3は、画像形成部CPU5示すメインフローチャートである。まず、図3において電源がONされる(S100)と、画像形成部CPU5は、本体1、給紙オプション8、排紙オプション12の立ち上げ処理を実行し本体1、給紙オプション8、排紙オプション12がREADYとなる(S101)。次に画像形成部CPU5は、排紙オプション12が通信ライン7,19を通じ、オペレーションパネル上に現在の動作モードを表示するのを待つ。(S102)
【0029】
その後、外部コンピュータ20からの印字命令が到着しだい、通常の印字動作を実行する(S103、S104)、オペレーションパネル18の動作モード変更ボタンが押されたかどうかを判定する(S105)。もしも、オペレーションパネル18の動作モード変更ボタンが押されたら、どのボタンが押されたかの情報だけを排紙オプションに通知する。(S106)
【0030】
ここで、重要なことは、画像形成部CPU5はどのボタンを押されたかは、解釈するが、そのボタンがどのような動作モード指定を示すかについて一切関知しないのである。従って、そのボタンが押されたことにより、排紙オプションの動作モードがどのように変化するか(モード変更の内容)については、画像形成部CPU5は、全く認識しない。画像形成部CPU5が排紙オプション12の動作モードの変更内容を知る必要が無いのは、排紙オプション12内における動作の停止/継続に係わるモード設定であり、画像形成部CPU5がその内容を知らなくても特に支障がないからである。本実施形態のモード設定は、トレイ満載発生時の画像形成動作の停止/継続に関するモード設定である。
【0031】
つぎに、画像形成部CPU5は、外部コンピュータ20から排紙オプション動作モード変更要求(指示信号)が到着したかどうかを確認する(S107)。もし、外部コンピュータ20から排紙オプション動作モード変更要求(指示信号)を受信した場合には、外部コンピュータ20からのデータ(指示信号及モード変更情報)をそのまま排紙オプションに通知する(S108)。ここで、重要なことは、画像形成部CPU5は、外部コンピュータからのデータ内容について、どのような動作モード指定を示すかについて一切関知しないということである。従って、その通信が実行されたことにより、排紙オプションの動作モードがどのように変化するか(モード変更の内容)画像形成部CPU5は、全く認識してないのである。
【0032】
このように、S106およびS108においては、画像形成部CPU5は、動作モードの変更が実行されたことは認識しているが、どのような動作モードが選択されたかは一切知らない。
【0033】
図4は、オペレーションパネル上の動作モードの表示を示すフローチャートである。図4は、図3のメインフローチャートとは別に、並列に処理される動作である。図4のS100,S101、については、図3と同一で並列処理がスタートする前の状態を示している。破線で示した部分が並列処理部分である。
【0034】
S120排紙オプション12からオペレーションパネル表示指示信号(コマンド)が到着したかを確認し、到着した場合には、S121オペレーションパネル18に表示データを通知し、動作モードを表示させる。
【0035】
ここで、重要なことは、画像形成部CPU5は、動作表示データを所有せず、排紙オプション12からの表示データをそのままオペレーションパネル18に通知することである。
このようにS120,S121においては、画像形成部CPU5は、オペレーションパネル18に対し、表示データを通信したことは認識しているが、どのような表示がされているかは認識していない。上述したように画像形成部CPU5が排紙オプション12の動作モードの変更内容を認識する必要が無いのは、排紙オプション12内における動作に係わるモード設定であり、画像形成部CPU5がその内容を知らなくても特に支障がないからである。
【0036】
逆に言えば、排紙オプション12がどのような動作モードを有していても、画像形成部CPU5のプログラムに変更の必要がないことになる。また、実施形態1において排紙オプション12は、オペレーションパネル18からの動作モード変更要求に対する動作と外部コンピュータ20A〜20Cからの動作モード変更要求に対する動作は、全く同一である。
このように、オペレーションパネル18と外部コンピュータ20A〜20Cから、画像形成装置1に接続されている排紙オプション12の動作モードを変更することができ、特に外部コンピュータから複数の画像形成システム(A、B)の排紙オプションの動作モードを一度に設定することができる。
【0037】
以上説明したように、本実施形態によれば、遠隔地にあるコンピュータからの画像形成装置に接続されている排紙オプション装置の動作モード指定が可能となるため、特に複数の画像形成装置を一度に管理する場合に、非常にユーザビリティが向上する。
【0038】
(第2実施形態)
本実施形態は、第1実施形態と比較して構成は同一である。また、画像形成装置本体とオプション装置のCPU間の接続も同一である。本実施形態においては、排紙オプション12のCPU14の動作が第1実施形態と異なるので、図5を使用して本画像形成部CPU5の制御について説明する。
【0039】
図5は、本画像形成部CPU5における排紙オプションCPU14のフローチャートである。まず、電源が投入される(S130)。排紙オプション12をREADYとし(S131)、最初に現在の動作モードをオペレーションパネル18に表示する(S132)。オペレーションパネル18からPCデータを無効にする要求があった場合(S133)、PC_BLOCK(フラグ)をONし、記憶する(S134)。
【0040】
また、オペレーションパネル18からPCデータを有効にする要求があった場合(S135)には、S136:PC_BLOCK(フラグ)をOFFして記憶する。PC20からオペレーションパネルデータを無効にする要求があった場合には(S137)、OP_BLOCK(フラグ)をONし記憶する(S138)。
【0041】
さらに、PC20からオペレーションパネルデータを有効にする要求があった場合(S139)、OP_BLOCK(フラグ)をOFFして記憶する(S140)。実際にオペレーションパネル18から動作モード変更要求があるかを確認し(S141)、要求があった場合、フラグOP_BLOCKをチェックし、OFFの場合であれば、動作モードを切り替えるとともにオペレーションパネルの表示を切り替える(S142)。
【0042】
実際にPC20から動作モード変更要求があるかを確認し、要求があった場合には、フラグPC_BLOCKをチェックし(S143)、OFFの場合であれば、動作モードを切り替えるとともにオペレーションパネルの表示を切り替える(S144)。なお、このPC_BOLOCK(フラグ)、OP_BLOCK(フラグ)は、画像形成装置本体の画像形成制御基板4上に設けられた不揮発性メモリ(不図示)内の所定領域に設けられる構成としてもよいし、オペレーションパネル18内に設けられた不揮発性メモリ(不図示)内の所定領域に設けられる構成にしてもよい。
【0043】
本画像形成部CPU5によれば、以上のように制御することにより、PCからの設定とオペレーションパネルからの設定が矛盾してしまうような場合でも、どちらかの設定のみを有効にすることによって、オペレータは正しく動作モードを指定することができる。
【0044】
また、PCから遠隔操作で動作モードを切り替えた場合には、オペレーションパネルでの動作モード切替を阻止できるので、遠隔操作した排紙オプションの状態を確実に保持することができる。
【0045】
さらに、逆にオペレーションパネルから動作モードを指定した場合、PCからの動作モード切替を阻止できるので、オペレータが画像形成装置の前にいる状態での不用意な動作モード切替の発生を防止することができる。なお、上記第1、2実施形態ではオプション装置として排紙オプション装置を例にあげて説明したが、これに限らず給紙オプション装置における動作モードの指定に関しても本画像形成部CPU5を適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成を説明する図である。
【図2】第1実施形態のCPU周りの接続関係を示す図である。
【図3】第1実施形態の画像形成部CPUのメインのフローチャートである。
【図4】第1実施形態の画像形成部CPUの並列処理を説明するフローチャートである。
【図5】第2実施形態の排紙オプション装置CPUのメインのフローチャートである。
【図6】第1実施形態のPCの構成を説明する図である。
【符号の説明】
【0047】
1 画像形成装置本体
2 電子写真処理部
3 紙搬送経路
4 画像形成制御基板
5 画像形成部CPU
6 給紙オプションとの通信
7 排紙オプションとの通信
8 給紙オプション
9 給紙オプション制御基板
10 給紙オプションCPU
11 紙有センサ
12 排紙オプション
13 排紙オプション制御基板
14 排紙オプションCPU
15〜17 トレイ満載検知センサ
18 オペレーションパネル
19、21 通信ライン
20A、20B、20C 外部コンピュータ
22 プリンタサーバ
201 CPU
202 オプション指定部
203 コマンド発行部
204 通信I/F(インターフェース)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータからネットワークを介して画像形成動作に係わるデータを受信し、前記受信された画像形成動作に係わるデータに基づいて記録材に画像形成を行って、当該画像形成された記録材を排出する画像形成手段と、
前記画像形成手段に接続され、オプション装置の動作モードを設定するオプション制御手段を含み、前記排出された記録材の後処理を行うオプション手段と、
前記コンピュータから前記オプション手段の処理動作モード指示情報を受信した場合に、前記オプション制御手段に前記処理動作モード指示情報を転送する通信制御手段
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記オプション処理動作モードの設定入力を受け付ける入力手段と、前記設定入力が行われると該設定入力に対応する動作モードを指示するオプション処理動作モード指示情報を送信する設定入力送信手段とを含むモード設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記オプション制御手段は、前記オプション処理動作モード指示情報を前記コンピュータと前記モード設定手段とから受信した場合、いずれの手段から送信された動作モードを設定するかを判定する判定手段を有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
請求項1、2または3に記載の画像形成装置に加え、前記オプション制御手段によって設定された動作モードに係わる情報を出力するための表示装置を更に備えたことを特徴とする画像形成システム。
【請求項5】
ネットワークを介してオプション処理動作モード指示情報および画像形成データを送信するコンピュータ装置と、
前記受信された画像形成データに基づいて記録材に画像形成を行って、画像形成された前記記録材を排出する画像形成手段と、前記オプション処理動作モード指示情報を受信するオプション受信手段、および該オプション受信手段により前記オプション処理動作モード指示情報が受信されると該指示に従ってオプション動作モードを設定するオプション制御手段を含み、前記排出された記録材の後処理を行うオプション手段と、前記オプション処理動作モード指示情報を受信すると該指示情報を前記オプション手段に転送する制御手段とを含む画像形成装置と、
ネットワークを介して前記コンピュータ装置から受信したオプション処理動作モード指示情報および画像形成データを前記画像形成装置に送信するプリントサーバ装置と
を備え、前記プリントサーバ装置は、前記コンピュータ装置によって所定の画像形成装置に対して前記オプション処理動作モード指示情報の送信が指定されているときは、指定された所定の画像形成装置の全てに前記オプション処理動作モード指示情報を送信することを特徴とする画像形成システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2006−102998(P2006−102998A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−288950(P2004−288950)
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】