説明

画像検出器及びその製造方法

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第1の範囲の波長を有する入来電磁放射線を第2の異なる範囲の波長を有する出射電磁放射線に変換する電磁放射線変換層を担持する第1の基板と、電磁放射線変換層で出射された出射電磁放射線を検出する第2の範囲の波長に応答する光検出器アレイとからなる画像検出器及びその製造方法に係る。
【0002】
【従来の技術】欧州特許第125691号は光検出器アレイが光感知ダイオード又は光ダイオードのマトリクス及び絶縁基板の1つの主面上に関連した薄膜回路として設けられ、電磁放射線変換層か絶縁基板の地面上に結合剤で分散された蛍光材料の層として設けられるかかる画像検出器を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる装置は絶縁基板が電磁放射線変換層で放出された出射放射線に透明であることを必要とする。更に、蛍光層を提供するのに用いられる処理技術は光検出器アレイを形成するのに用いられたものと互換があり、例えばアモルファスシリコン薄膜回路が耐えうる処理温度はセシウムヨウ素のような蛍光に対して溶着温度範囲の最も低い端にあることを必要とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の一面によれば、第1の範囲の波長を有する入来電磁放射線を第2の異なる範囲の波長を有する出射電磁放射線に変換する電磁放射線変換層を担持する第1の基板と、電磁放射線変換層で出射された出射電磁放射線を検出する第2の範囲の波長に応答する光検出器アレイとからなり、光検出器アレイは第2の基板で担持され、第2の基板は光検出器アレイと電磁放射線変換層間に絶縁空間を画成する取付手段により第1の基板に取付けられることを特徴とする画像検出器を提供する。
【0005】他の面において、本発明は第1の範囲の波長を有する入来電磁放射線を第2の異なる範囲の波長を有する出射電磁放射線に変換する電磁放射線変換層を設け、電磁放射線変換層で出射された出射電磁放射線を検出する第2の範囲の波長に応答する光検出器アレイを設けることからなり、光検出器アレイを第2の基板に設け、光検出器アレイと電磁放射線変換層間に絶縁空間を画成するよう第2の基板を第1の基板に取付けられることを特徴とする画像検出器の製造方法を提供する。
【0006】従って、本発明は光検出器アレイと電磁放射線変換層が光検出器アレイと電磁放射線変換層間に絶縁空間を画成し、これにより光検出器アレイと電磁放射線変換層間に良い電気的分離を提供するよう、互いに取付けられる別な基板で保持される画像検出器を提供する。別な基板の使用は光検出器アレイと電磁放射線変換層が互いに独立して製造されるのを可能にし、従って光検出器アレイの所望の特性及び電磁放射線変換層の所望の特性に対してこの製造用に用いられる処理を夫々最適化するのを可能にする。
【0007】望ましくは、取付手段は液密空間を画成し、液密空間は極端に良い電気的分離、即ち非常に高い抵抗及び非常に低い容量を提供し、光検出器アレイにより放出された電磁放射線に本来透明である絶縁空間を提供するよう真空化される。1つの可能な代替として、液密空間は不活性流体、例えばアルゴン又は窒素のような不活性ガスで充填される。或いは液密空間は例えば散乱により電磁放射線の損失を減少するよう電磁放射線変換層と整合した又は近い屈折率を有するよう選択される不活性流体で充填されてもよい。
【0008】取付手段は離散絶縁スペーサ部材と絶縁空間の境界をシールする接着剤からなってよい。離散絶縁スペーサ部材は例えばガラス繊維、球又は粒子でよく、一方例えばグルーラインを互いに接合さるべき2つの面の1つの周囲にプリントすることにより接着剤が設けられる。これは光検出器アレイと電磁放射線変換層が離散絶縁スペーサ部材により決定された小さく良く限定された距離だけ離間し、絶縁空間の境界をシールするのに用いられるグルーラインのプリンティングのような比較的簡単な技術を可能にすることを確実とする簡単だが効果的な方法を提供する。接着剤は又その内でスペーサ部材が分散され、共に接合さるべき2つの面の1つを覆うように用いられる層、例えばシリコンゴムの層として提供されうる。
【0009】電磁放射線変換層及び光検出器アレイは、光検出器アレイと電磁放射線変換層が絶縁空間内でシールされ、従って検出器が位置する環境のかかる汚染から保護されるよう絶縁空間を境界する対向する面を形成してよい。更に、かかる場合において、電磁放射線変換層の基板は、検出することが望まれる範囲の外の電磁放射線が電磁放射線変換層に届くのを防ぐよう光反射層としても役立つ。
【0010】電磁放射線変換層はX線蛍光体からなり、一方光検出器アレイは協働する薄膜回路を有する光ダイオードのアレイからなってよい。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を添付図面を参照して例示的に説明する。図は単に概略であり、実寸法ではない。同様な参照符号は図を通じて同様な部分を参照するのに用いられる。図面を参照するに、第1の範囲の波長を有する入来電磁放射線Aを第2の異なる範囲の波長を有する出射電磁放射線Bに変換する電磁放射線変換層11を担持する第1の基板10と、電磁放射線変換層11で出射された出射電磁放射線Bを検出する第2の範囲の波長に応答する光検出器アレイ21とからなる画像検出器1が示されている。本発明によれば、光検出器アレイ21は第2の基板20で担持され、第2の基板20は光検出器アレイ21と電磁放射線変換層11の間の絶縁空間50を画成する取付手段40により第1の変換10に取付けられる。
【0012】本発明は従って光検出器アレイ21と電磁放射線変換層11が異なる基板10,20により担持され、それによりこれらの処理の効果の相互作用を考慮に入れることなしに、光検出器アレイ21と電磁放射線変換層11に対する所望の特性を夫々発生する最適処理を用いて光検出器アレイ21と電磁放射線変換層11を互いに独自に製造しうる様にする画像検出器1を提供する。絶縁空間50は光検出器アレイ21と電磁放射線変換層11間に良い電気絶縁を提供し、出射電磁放射線Bの光伝達に有害な影響を避ける又は少なくとも減少されるのを可能にする。
【0013】本発明による画像検出器1の一実施例の構成及び動作の原理を図1乃至図3を参照して説明する。図1乃至図3に示された例では、検出さるべき入来放射線Aは典型的に40−120keV(キロ電子ボルト)の範囲のエネルギーを有するX線からなる。入来X線Aは、この例では、蛍光層の形の電磁放射線変換層11により光ダイオードアレイ21により検出される可視電磁放射線Bに変換される。この特別の例では、蛍光層11は従来の基板10、一般にアルミニウム基板上にデポジットされたタリウムドープされたセシウムヨウ素(CsI)層からなる。図1に示されないが、CsI層11は保護層、例えばポリイミド層により被覆されてよい。
【0014】蛍光層11により出射された出射電磁放射線Bは、この例では画像検出器が人間又は動物の体の領域の診断X線画像を検出するのに用いられる所望の解像度を達成するよう典型的に200μm(マイクロメートル)又はそれ以下のピッチ及び400×400mmまでの全体寸法を有する光ダイオード22の2次元アレイからなる光検出器アレイ21に入射する。以下やや詳細に説明する如く、この例では、光ダイオード22は光ダイオード22の電荷の蓄積及び読取を制御する薄膜回路と共に絶縁の一般にはガラスの基板にデポジットされたアモルファスシリコン(α−Si)ダイオードとして形成される。
【0015】図1は概略的にこの例では、単に寄生キャパシタンスのダイオードからなるが、検出器のダイナミックレンジを改良するよう追加コンデンサも含んでよいコンデンサ22bと並列にダイオード22aとして示される1つの光ダイオード22用の光検出アレイの回路を示す。ダイオード22aのカソードは共通電極23に接続され、一方アノードはコンデンサ22bに蓄積された電荷が読出されるのを可能にする制御自在な半導体スイッチング素子24に接続される。この例では、スイッチング素子24はダイオード22aのアノードと従来タイプの電荷感知読出増幅器25間に接続されたその主電流路を有する薄膜トランジスタである。しかし、薄膜ダイオードのような交番切換素子も用いうる。
【0016】図2は概略的に光検出器アレイ21の領域の回路レイアウトを示す。上述の如く、2次元アレイの光ダイオード22が設けられる。典型的に、アレイは2000×2000配列でよい。便利上、単にアレイの一部のみを図2に完全に示す。薄膜トランジスタスイッチング素子24は列駆動器又は復号器/アドレス回路28の同列ライン26に接続される所定の列での各トランジスタのゲートGと、図1に示す如く読出増幅器を含む行復号器/アドレス回路29の同行ライン27に接続される列密の行の各トランジスタのソースを有する1−m列26と1−n行27のマトリクス(単に3つの列及び3つの行を示す)で配置される。実線30は光検出器アレイ21の電磁放射線検出領域の範囲を示す。
【0017】光検出器アレイ21は絶縁基板、一般的にガウス基板上の従来の薄膜技術を用いて製造されてよい。例えば、光検出器アレイ21は液晶表示装置で用いられるのと同様に及びエイチ イトウ他により発行された材料調査協会シンポジウム会報、95巻、437−444頁のα−Si:H TFT被駆動線形画像センサという題の論文で線形センサに対して記述されたのと同様な方法でアモルファスシリコン技術を用いて製造されてよい。
【0018】図3は単に例示的に光ダイオードアレイ21を形成するのに用いられる薄膜構造の断面部分を示す。図3は関連した光ダイオード24と種々の相互結合を有する(逆スタガートランジスタで示す如く)一つの薄膜トランジスタ24を断面で示す。基板20に設けられた第1の金属、一般的にクロム層31はゲート金属31aとゲート相互結合31bを画成するパターンとされる。続く絶縁層、一般的には窒化シリコン又は酸化シリコン32はゲート絶縁体を画成し、トランジスタチャネル領域を設ける固有アモルファスシリコン層33が後に続き、次にドープされたアモルファスシリコン層34がトランジスタのソース及びドレーン領域の高ドープされた接触領域を形成するよう設けられる。次に更なる金属被覆レベル35はトランジスタのソース及びドレーンへの接触を可能にするよう設けられる。光ダイオード22はアモルファスシリコンn−i−p又はp−i−nダイオードとしてドレーン金属層35aに設けられる。ドレーン金属層に設けられたn導電層を有するn−i−pダイオードはそのより高い量子効果の故に望ましい。更なる絶縁層36はトランジスタのソースへの相互接続37を設けるよう金属被覆を接触させ、共通電極23をダイオードのカソードに接触させうるデポジットされパターン形成される。
【0019】上記の如く、蛍光層11は蛍光層の従来のデポジット方法を用いて別個の、一般的にアルミニウムの基板10上に設けられる。この例では、蛍光層は例えばアルミニウム基板10上に蒸発又はスパッタリングでデポジットされたセシウムヨウ素層である。勿論他のGd2 2 S:Tbのような適宜のリンを用いうる。他の蛍光体を用いうるが、タリウムドープされたセシウムヨウ素の使用は出射された電磁放射線のスペクトルがアモルファスシリコン光ダイオードの最も応答する範囲である400−700nm(ナノメートル)の範囲でピークを有するという利点を有する。加えて、セシウムヨウ素はスキャッタリング問題を減少するよう一種の光案内効果を提供する柱状構造を有する。
【0020】その基板20上に光ダイオードアレイ21を形成し、その基板10上に蛍光層11を別々に形成するのに、絶縁空間50をその間に画成するよう基板10を基板20上に取付けるのに取付手段40が用いられる。この例では、例えば接着ラインをプリントすることでその面の付着パターン42が画成した後、光検出器アレイ21の面21a又は蛍光アレイ11の面11aに分布される多数の離散的絶縁スペーサ部材41、例えば短かいガラス繊維又は絶縁、可能性ガラス、球からなる。スペーサ部材は厚い蛍光層の波状での損失を避けるよう十分大きくあるべきであるが、例えば他の光ダイオード(画素)22に届くよう目的とする電磁放射線を視差又は分散することで解像度の損失を生じるほど大きくあるべきでない。この例では、スペーサ部材41は直径10μm乃至20μm(マイクロメートル)のオーダである。
【0021】付着パターンは面の周囲21b又は11b回りの付着境界42aを含む。2つの基板は共にもたらされ、2つの対向する面21及び11の周囲21b,11bの回りに付着剤シールを設けるよう接着硬化される。接着剤は高純度の従来の2部エポキシであるその基板10で担持された蛍光層11はその基板20により担持された光検出器アレイ21に取付けられ、絶縁空間50が画成される。
【0022】小さい間隙は絶縁空間50が真空化され、次に接着剤でシールされることを可能にするよう接着境界42aに残される。真空絶縁空間50を設けることは蛍光層11と光検出器アレイ21間の最も可能な電気的分離を与えなければならない。或いは、絶縁空間50は真空の後不活性流体、例えばアルゴン又は窒素で充填されてもよい。絶縁空間50は又反射又は散乱により電磁放射線の損失の可能性を減少すべき蛍光層11に整合された反射インデックスを有する不活性液を充填されうる。かかる環境では接着剤が不活性流体を汚染する成分を含まない注意がなされるべきである。
【0023】上記の例では、蛍光層11はアルミニウム基板10上に設けられ、しかし、他の基板の使用は可能であり、例えば2つの基板10及び20の熱膨張係数がより密接に整合されうるので大きい平坦検出器に対して利点を有する蒸発アルミニウム層で被覆されたガラス基板を用いてもよい。上記及び特に図4から分かる如く、蛍光層11と光検出器アレイ21は絶縁空間と境界を作る。これは、真空であれ或いは不活性剤を充填されてあり、絶縁空間が検出器を囲む領域にあるごみ粒子及び他の混入物から蛍光層11及び光検出器アレイ21を保護するよう少なくともある面で役立つことを意味する。加えて入来電磁放射線が初めてこの例で少なくとも一部がアルミニウムで形成される基板10を貫通する際、基板10は別な光反射層がこの目的の為必要とされないよう望ましくない電磁放射線(即ち、検出するのに望ましい範囲の外の放射線)から蛍光層11を遮蔽するのに役立ちうる。
【0024】上記の画像検出器は、電磁放射線交換層11が半導体であるセシウムヨウ素のような蛍光層であり、蛍光層から光検出器アレイ21の非常に良い電気的分離を必要とする特別な利点を有する。加えて、セシウムヨウ素は2つの製造方法が完全に別なので、たとえこれらが光検出器アレイ21の形成に用いられるのより現在より高いとしても、蛍光層の形成の最大効率に必要とされる温度でデポジットされうる。
【0025】画像検出器1の動作では、蛍光層11に入射するX線放射線Aは入射放射線の強度に比例する電荷が蓄積される光検出器(画素)22に入射するよう絶縁空間50を交差する可視(一般的に400−700nm(ナノメートル))出射電磁放射線Bに変換される列ライン26は行ライン27を走査するよう行復号器/アドレス回路29を用いることで各光ダイオード22に蓄積された電荷が読取られるのを可能にする列復号器/アドレス回路28を介して順次に、繰返してアドレスされる。
【0026】上記の例において、電磁放射線変換層11はセシウムヨウ素蛍光層であるか、他の蛍光又は蛍光の組合せも使用されうる。関連した波長の特別な範囲に依存して、他のタイプの電磁放射線変換層が用いられてもよい。加えて、光検出器アレイ21はかかる適切な形式の技術により提供されてもよく、例えばアモルファスシリコン薄膜技術よりむしろ多結晶シリコンが用いられうる。加えて、ダイオードのような他の形のスイッチング素子、例えばMIM構造が用いられうる。
【0027】取付手段50は他の方法で形成されてもよく、例えば特注設計絶縁、例えばガウス、フレームは蛍光層及び光検出器アレイ11,21の面の周囲11b,21bに結合されうる。他の可能性として、スペーサ部材が分散されたシリコンゴムタイプの材料は例えばスピニング又はスクリーン印刷により蛍光層11又は光検出器アレイに、次に取付手段を提供しスペーサ部材の助けで絶縁空間を画成するシリコンゴム層の面に置かれた他の蛍光層11及び光検出器アレイ21に印加される。
【0028】本明細書を読むと、他の変更及び変形が当業者には明らかである。かかる変更及び変形は既に公知であり、前記の特徴の代わりに又はそれに加えて用いられる他の特徴を含んでよい。請求範囲はこの出願で特定の組合せの特徴を述べているが、本願の開示の範囲は又ある請求範囲で現在請求されているのと同じ発明にかかわるか否か又それが本発明と同じ技術問題を軽減するか否か、明示的に又は暗示的にここに開示されたある新規な特徴又は新規な特徴の組み合せを含むことが理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像検出器の動作の原理を簡単な概略回路で説明する図である。
【図2】本発明による画像検出器の光検出器アレイの概略回路図である。
【図3】本発明により画像検出器の光検出器アレイの1部の概略断面図である。
【図4】光検出器アレイと電磁放射線変換層の互いへの取付を示す本発明による画像検出器の一部の断面図である。
【符号の説明】
1 画像検出器
10,20 基板
11 電磁放射線変換層
21 光検出器アレイ
22 光ダイオード
22a ダイオード
22b コンデンサ
23 電極
24 スイッチング素子
25 増幅器
26 列ライン
27 行ライン
28,29 復号器/アドレス回路
31 クロム層
31a ゲート金属
31b ゲート相互結合部
32 ゲート絶縁体
33,34 シリコン層
35 金属被覆レベル
36 絶縁層
40 取付手段
41 スペーサ部材
42 接着パターン
50 絶縁空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の範囲の波長を有する入射電磁放射線を第2の異なる範囲の波長を有する出射電磁放射線に変換する電磁放射線変換層を担持する第1の基板と、電磁放射線変換層で出射された出射電磁放射線を検出する第2の範囲の波長に応答する光検出器アレイとからなり、光検出器アレイは第2の基板で担持され、第2の基板は光検出器アレイと電磁放射線変換層間に液密絶縁空間を画成する取付手段により第1の基板に取付けられ、その取付け手段は第1と第2の基板の周縁部のまわりの第1と第2の基板の間に伸びかつ液密絶縁空間の境界を密閉する接着媒体と、絶縁空間内の第1と第2の基板間に別個の絶縁スペーサ部材とを有することを特徴とする画像検出器。
【請求項2】 更に、液密絶縁空間は真空化されることを特徴とする請求項1記載の画像検出器。
【請求項3】 更に、液密絶縁空間は不活性液で充填されることを特徴とする請求項1記載の画像検出器。
【請求項4】 電磁放射線変換層及び光検出器アレイは絶縁空間を境界とする対向面を形成することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の画像検出器。
【請求項5】 電磁放射線変換層はX線蛍光体からなることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の画像検出器。
【請求項6】 光検出器アレイは協働する薄膜回路を有する光ダイオードのアレイからなることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の画像検出器。
【請求項7】 第1の範囲の波長を有する入射電磁放射線を第2の異なる範囲の波長を有する出射電磁放射線に変換する電磁放射線変換層を設け、電磁放射線変換層で出射された出射電磁放射線を検出する第2の範囲の波長に応答する光検出器アレイを設けることからなり、光検出器アレイを第2の基板に設け、第1と第2の基板の周縁部のまわりの第1と第2の基板の間に伸びかつ液密絶縁空間の境界を画成する接着媒体の密閉を形成し且つ、基板間に絶縁スペーサ部材を供給することにより、光検出器アレイと電磁放射線変換層間に液密絶縁空間を画成するよう第2の基板を第1の基板に取付けることを特徴とする画像検出器の製造方法。
【請求項8】 更に、液密絶縁空間を真空化することを特徴とする請求項7記載の方法。
【請求項9】 更に、不活性流体で液密絶縁空間を充たすことを特徴とする請求項7記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【特許番号】特許第3307678号(P3307678)
【登録日】平成14年5月17日(2002.5.17)
【発行日】平成14年7月24日(2002.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−184056
【出願日】平成4年7月10日(1992.7.10)
【公開番号】特開平5−312961
【公開日】平成5年11月26日(1993.11.26)
【審査請求日】平成11年7月8日(1999.7.8)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips Electronics N.V.
【住所又は居所原語表記】Groenewoudseweg 1,5621 BA Eindhoven, The Netherlands
【参考文献】
【文献】特開 昭58−189574(JP,A)
【文献】特開 平1−280283(JP,A)
【文献】特開 平3−94188(JP,A)
【文献】特開 昭63−18286(JP,A)
【文献】特開 平1−269083(JP,A)
【文献】特開 平3−130693(JP,A)
【文献】特開 昭61−201183(JP,A)
【文献】実開 昭58−177884(JP,U)
【文献】実開 平3−28648(JP,U)
【文献】米国特許4935631(US,A)