説明

画像表示装置、画像表示方法、プログラム及び記録媒体

【課題】複数の画像を画面上に一覧表示する場合に、ユーザに効果的な視聴を行わせる。
【解決手段】ユーザの視聴状態を検知する検知部25と、複数の画像を基に画面表示用の表示画像を構築するとともに、検知部による検知結果に応じて表示画像を変更する画像構築部14と、画像構築部14で構築された表示画像を表示するための処理を行う表示処理部16とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置、画像表示方法、プログラム及び記録媒体に関し、特に壁一面程度の大きな画面に複数枚の画像を表示するのに好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のデジタルスチルカメラやビデオカメラ、カメラ機能付き携帯電話端末等の普及により、静止画像や動画像を誰でも手軽に撮影できるようになっている。また、撮影して得られた画像データの記録媒体の容量も増大してきているため、これらの記録媒体に記録される撮影画像の量も膨大なものとなりやすい。このように大量に記録された撮影画像を1枚1枚視聴するのは、時間と労力を要してしまう。
【0003】
このため、上述した撮影装置をテレビジョン受像機等のディスプレイに接続し、ディスプレイの画面上に、サムネイル化した複数枚の撮影画像を一覧で表示させることが行われている。また、このような表示を行った場合に、ユーザが所望の画像を素早く探し出せるように、表示方法やキー操作の方法を工夫することも行われている。
【0004】
特許文献1には、サムネイル画像が一覧表示された画面において、ユーザが目的とする画像まで少ないキー操作で移動可能とする技術について記載されている。
【特許文献1】特開2004−260412号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、テレビジョン受像機の画面は年々大型化しており、100インチ以上の画面サイズのものも出てきている。同時に画面の高精細化も進んでおり、フルHD(High Definition)やフルハイビジョンと呼ばれる、水平1920画素×垂直1080画素の画面を有するものも多く流通している。さらに将来的には、2K4Kと呼ばれる、水平4000画素×垂直2000画素の画面を有するテレビジョン受像機も登場すると言われている。また、家庭におけるプロジェクタの利用率も増加してきていることから、画像や映像を大画面で視聴するスタイルが浸透しつつあると言える。
【0006】
このような大きなサイズの画面上に、上述したような各装置で撮影された大量の画像を表示すれば、ユーザは画面に表示された各画像を俯瞰して一覧することができる。俯瞰によって取得可能な情報と、ある程度画面と近接した位置から取得可能な情報とでは、その質が異なると考えられるため、大画面表示における表示の手法を工夫することで、通常の画面サイズにおいては表現しきれない情報も、表現可能となることが考えられる。ところが、このような点に着目した上での表示手法の提案は、これまで行われていなかった。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、複数の画像を画面上に一覧表示する場合に、ユーザに効果的な視聴を行わせることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ユーザの視聴状態を検知する検知部と、複数の画像を基に画面表示用の表示画像を構築するとともに、検知部による検知結果に応じて表示画像を変更する画像構築部と、画像構築部で構築された表示画像を表示するための処理を行う表示処理部とを備えるようにしたものである。
【0009】
このようにしたことで、例えば、ユーザが画像を視聴している位置が画面から近い、あるいは遠いといったユーザの視聴状態に応じて、表示画像が変化するようになる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、ユーザの視聴状態に応じて表示画像が変化するようになるため、ユーザが、表示内容を効率的に視聴することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の第1の実施の形態を、図1〜図20を参照して説明する。本例では、ユーザがデジタルスチルカメラで撮り貯めた大量の撮影画像を、大型のディスプレイに一覧で表示させることにより、ユーザに効果的な視聴を行わせる。ここでいう「大型」とは、ユーザが画面を視聴している視聴状態において、ユーザの視野に収まりきらない程度の大きな画面サイズをいう。例えば、100インチ等の壁一面を占有するような大きさを指す。
【0012】
またこの場合、画面に一覧表示させる各画像はサムネイル化せず、撮影時の画像サイズのままとすることで、各画像における解像度を保つことができる。これにより、ユーザは、一覧表示においても各画像の詳細の情報も確認することができるようになる。なお、各画像の表示サイズをユーザが指定できるようにしてもよい。
【0013】
ディスプレイは、大型のものであればいずれの形状のものでもよく、リアプロジェクション型ディスプレイや、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ等を用いるものとする。もしくは、フロントプロジェクタを用いてスクリーンに投射する形態に適用してもよい。また、本例ではデジタルスチルカメラで撮影された撮影画像を一覧表示させる例を挙げているが、ビデオカメラや携帯電話端末等の他の装置で撮影された画像を用いるようにしてもよく、あるいは、撮影画像でなく、テレビジョン放送の各番組を表示するようにしてもよい。
【0014】
図1は、本例における画像表示装置1の構成例を示した図である。図1に示した画像表示装置1は、画像入力部11、画像蓄積部12、画像情報取得部13、画像構築部14、メモリ15、表示処理部16、表示部17、制御部18、操作入力部19から構成される。
【0015】
画像入力部11は、デジタルスチルカメラ等により撮影された画像データの入力を受け付け、入力された画像データを画像蓄積部12に出力する。画像蓄積部12は、例えばHDD(Hard Disc Drive)やDVD(Digital Versatile Disc)等で構成され、画像入力部11から入力された画像を蓄積する。
【0016】
画像情報取得部13は、画像蓄積部12に蓄積された画像データを構成する1枚1枚の画像毎に、そこに付加されているメタデータ(属性情報)を読み込み、メタデータに記載された撮影日時や撮影者情報(所有者情報)等を抽出する。メタデータとしては、例えばexif(Exchangeable Image File Format)形式で記載された画像ファイル等を参照するようにする。GPS(Global Positioning System)での測位情報が付加されている場合には、その情報を撮影位置情報として取得するようにしてもよい。
【0017】
画像構築部14は、画像蓄積部12に蓄積された画像データ又は、画像入力部11から入力される画像データを読み込んで、表示部17に表示させるための表示画像を構築する。表示画像を構成する各画像の並び順としては、ランダム(順不同)や撮影日時順等を設定できるものとし、その設定は、初期設定として予め決定しておいてもよく、ユーザによって指定させるようにしてもよい。
【0018】
メモリ15は、画像構築部14が表示画像を構築する際に、作業途中の画像データを一時的に蓄積する場所として利用されるものであり、半導体メモリ等で構成される。表示処理部16は、表示部17に表示画像を表示させるための処理を行う。表示部17は、画像構築部14で生成された表示画像を表示するディスプレイであり、上述したように、リアプロジェクション型ディスプレイや、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ等よりなる。
【0019】
制御部18は、MPU(Micro Processing Unit)等で構成され、画像表示装置1の各部を制御する。操作入力部19は、ボタンやレバー、キーボードやマウス等で構成されるものであり、ユーザからの操作入力を受けて、操作内容に応じた操作信号を生成し、生成した操作信号を制御部18に出力する。
【0020】
このように構成された画像表示装置1において、表示部17上に、複数の画像をランダムな並び順で表示させる場合の処理例を、図2のフローチャートを参照して説明する。図2において、まず画像構築部14が、画像入力部11から入力された画像であれば入力された順に画像を読み込み、画像蓄積部12に蓄積された画像であればランダムな順番で画像を読み出す(ステップS1)。そして、取得した画像を用いて、表示部17に表示させるための表示画像を構築し(ステップS2)、構築した表示画像を表示部17(表示領域)に出力する(ステップS3)。
【0021】
図3に、図2に示した手順で生成された表示画像を、表示部17上に表示した場合の例を示してある。表示部17上には沢山の画像が並べて表示されており、画面の縦方向に14枚×横方向に24枚の計336枚の画像が配置されている。また、画面左上端には、子供が写された画像Im1、その右隣には風景が写された画像Im2のように、画像の並び順はランダムなものとしてある。なお、以下の説明において、画像Im1や画像Im2等、各画像を個々に区別する必要がない場合は、単に画像Imと称する。
【0022】
図3に示された各画像Imの表示サイズは、撮影時の画像サイズのままの大きさとしてあり、サムネイル加工を施していない。このため、各画像は高解像度のまま鮮明に表示されるようになり、ユーザは、大画面上に一覧表示されたそれぞれの画像Imを、じっくり視聴することができるようになる。
【0023】
また、大画面上に沢山の画像Imを一覧で表示させることで、沢山の画像Imで構成される表示画像を、新たなコンテンツのように楽しむ視聴方法を、ユーザに提供することも可能となる。
【0024】
図4には、各画像Imを、その画像が撮影された撮影日時順に並べて表示部17に表示させる場合の処理例を、フローチャートで示してある。図4において、まず画像情報取得部13が、画像入力部11もしくは画像蓄積部12から複数の画像Imを取得し(ステップS11)、取得したそれぞれの画像Imにおいて、画像撮影時に画像と共に記録された撮影日時の情報を取得する(ステップS12)。
【0025】
次に、取得した撮影日時情報を基にして、画像構築部14が、各画像を時系列に配置して表示画像を構築し(ステップS13)、構築された表示画像を表示部17に出力する(ステップS14)。
【0026】
図5に、図4に示した手順で生成された表示画像を、表示部17上に表示した場合の例を示してある。図5に示された画面の左上端には、犬が写された画像Im1が表示されており、そこから下方向に2つ目までは、同じく犬を撮影した画像Im2と画像Im3が表示されている。さらにその下には、風景が写された画像Im4〜画像Im7が表示されている。
【0027】
これらの画像Imは、画面の左上から下方向及び右方向(図中に矢印Ar1として示した方向)に、撮影日時の古い順に配置されている。すなわち、画面上を下方向及び右方向に進んだ位置ほど、撮影日時が新しくなるように配置されている。
【0028】
このような表示とすることで、大画面上に表示された各画像Imを、ユーザは撮影時間という時間軸の流れに従って、鑑賞することができるようになる。
【0029】
なお、撮影日時に基づく配置の順番は、図5に示した例に限定されるものではなく、例えば、画面左下端から右上端の方向に向けて撮影時間が経過するように配置する等、他の順番で配置するようにしてもよい。
【0030】
上述した各実施例においては、表示部17に表示された複数の画像Imの撮影者が1人である場合を例に挙げたが、複数の撮影者によって撮影された複数枚の画像Imを、1つの画面上に表示させるようにしてもよい。この場合、各画像Imを、撮影者毎に色分けして表示するようにする。図6に、その場合の処理の例を、フローチャートで示してある。図6において、まず画像情報取得部13が、表示部17に表示させる複数の画像Imを取得し(ステップS21)、取得したそれぞれの画像Imにおいて、画像撮影時に画像と共に記録された撮影者の情報を取得する(ステップS22)。画像に付随して記録されたメタデータが、例えばexif形式で記載されている場合には、撮影者の情報として、所有者情報を取得するようにする。
【0031】
次に、取得した撮影者情報を基にして、画像構築部14が、各画像Imがその撮影者毎に色分けされて表示されるように表示画像を構築し(ステップS23)、構築された表示画像を表示部17に出力する(ステップS24)。
【0032】
図7に、図6に示した手順で生成された表示画像を、表示部17上に表示した場合の例を示してある。図7は、撮影者毎に画像Imの枠の色を変えた例を示したものであるが、図7においては、色を線種で表現してある。すなわち、撮影者Aによって撮影された画像Imであれば、その画像Imの枠を実線で示してあり、撮影者Bによって撮影された画像Imであれば、その枠を破線で示してある。この例では、6人の撮影者A〜撮影者Fによる複数枚の画像Imを表示してあるため、各画像Imの枠が、撮影者毎に異なる6つの線種で形成されている。
【0033】
また、表示部17に表示させる各画像Imの枠の色を撮影者毎に変えた上で、撮影日時順に各画像Imを配置するようにしてもよい。この場合の処理例を、図8にフローチャートで示してある。図8において、まず画像情報取得部13が、表示部17に表示させる複数の画像Imを取得し(ステップS31)、取得したそれぞれの画像Imにおいて、画像撮影時に画像と共に記録された撮影者の情報と、撮影日時の情報とを取得する(ステップS32)。
【0034】
次に、取得した撮影者情報を基にして、画像構築部14が、各画像が撮影者毎に色分けされて表示されるように表示画像を構築し(ステップS33)、色分けの処理を行った各画像Imを、撮影日時の順番に並べて表示画像を構築する(ステップS34)。そして、構築した表示画像を表示部17に出力する(ステップS35)。なお、この例では、撮影者毎の色分けを行ってから撮影日時順に並び替えるようにしているが、この手順は逆に行ってもよいものとする。
【0035】
図9に、図8に示した手順で生成された表示画像を、表示部17上に表示した場合の例を示してある。図9においては、図7に示した例と同様に、画面上に6人の撮影者A〜撮影者Fによる複数枚の画像Imが表示されており、線種も図7に示した図と同一のものが使用されている。そして、画面の左上端から右下端に向けて、撮影日時の早い順に各画像Imを配置してある。
【0036】
例えば、画面左上端の画像Im1から、その右隣の列の中段近辺に位置する画像Im22までは、撮影者Bによって撮影された画像であり、その枠が破線で示されている。また、画像Im22の下に配置された画像Im23から画像Im32までは、撮影者Cにより撮影された画像であり、その枠は一点鎖線で示されている。そしてその下の画像Im33から画像Im45までは、再び、枠が鎖線で示された撮影者Bによる撮影画像が表示されている。つまり、撮影日時という1つの時間軸上に、複数の撮影者によって撮影された複数枚の画像Imが順番に配置されている。
【0037】
このように、各画像Imの撮影者が分かる形態で表示を行うことで、例えば、画面に表示された各画像Imを撮影した各撮影者が集って視聴し、お互いの体験を共有したり、情報を交換し合うことも可能となる。つまり、本例における画像表示を行うことで、そのような新たなコミュニケーションの場を提供することができるようになる。
【0038】
また、図9に示したように、撮影日時毎に複数の画像Imを順に並べることで、ユーザは、同じような時間帯に、他の撮影者がどのような被写体を撮影しているかといった情報も、取得することができる。
【0039】
なお、上述した各例では、表示部17上に表示された表示画像における座標を、一次元で設定した例を挙げたが、例えば撮影日時のうち「時刻」を縦の軸、「年月日」を横の軸に設定する等、座標のパラメータを2次元で設定するようにしてもよい。この場合は、座標軸の正確な位置に配置することで、画像Im同士で重なりが生じる箇所が出てきてしまうが、その状態を許して表示部17上に表示するようにする。
【0040】
図10に、座標の縦方向に撮影の「時刻」、横方向に撮影の「年月日」を設定した表示領域に、複数の画像Imを表示させる場合の処理の例を、フローチャートで示してある。図10において、まず表示領域を構成する座標の設定を、操作入力部19等を介してユーザより受け付け(ステップS41)、次に、画像情報取得部13が、表示部17に表示させる各画像Imを取得し(ステップS42)、取得したそれぞれの画像Imにおいて、画像撮影時に画像と共に記録された撮影日時の情報を取得する(ステップS43)。
【0041】
次に、画像構築部14が、取得した撮影日時情報に基づいて、所定の座標軸を有する表示領域に各画像Imを配置することで、表示画像を構築する(ステップS44)。ここでは、座標として、縦方向に撮影の年月日、横方向に撮影の時刻が設定されているため、これらの座標で構成される2次元の空間に、各画像Imを配置するようにする。そして、構築した表示画像を表示部17に出力する(ステップS45)。
【0042】
図11に、図10に示した手順で生成された表示画像を、表示部17上に表示した場合の例を示してある。図11においては、説明を分かりやすくするため画像のイメージの表示を省略してあり、画像の枠のみを表示してある。また図11でも、図7に示した例と同様に、画面上に6人の撮影者A〜撮影者Fによる複数枚の画像Imが表示されており、線種も、図7に示した図と同一のものが使用されている。
【0043】
このように、各画像Imを2次元の座標軸で構成される空間に配置することで、表示部17に表示された表示画像が、グラフのようにも読み取れるようになる。つまり、表示部17上に表示された表示画像を視聴することで、ユーザは、「いつ」、「誰が」、「何をしているか」といった情報も取得することができるようになる。例えば、自分がある場所である風景を撮影していた時期(又は時刻、時間帯)に、他の撮影者はどこでどのような被写体を撮影していたのかといった情報を、取得することができる。
【0044】
すなわち、このように複数の画像Imの配置位置に意味を持たせることで、俯瞰して画面を視聴するユーザに対して、各画像Im間又は撮影者間のつながりを情報として提供することができる。それと同時に、画面近づいて各画像Imを視聴するユーザに対しては、各画像Imの詳細の情報を提供することができるようになる。
【0045】
なお、図11に示した例では、座標の縦方向に撮影時刻をとり、横方向に撮影日時をとった例を挙げたが、座標として設定するパラメータは、この例に限定されるものではない。例えば、画像にGPS等で取得された位置情報が付随していた場合には、縦方向に経度、横方向に緯度等を設定するようにしてもよい。このような座標軸に各画像Imを配置すれば、各画像Imの撮影者が所在していた位置の情報も、画面上から読み取ることができるようになる。また、座標軸の原点の位置も、表示領域の左端に限定されるものではなく、中央等の位置に設けるようにしてもよい。
【0046】
また、図11では撮影者A〜撮影者Fのすべての撮影者による撮影画像Imを、表示領域内に配置した例を挙げたが、特定の撮影者によって撮影された画像Imのみを表示領域に表示させるようにしてもよい。図12には、表示部17に表示させる画像Imを、撮影者の数に合わせて段階的に徐々に増やした場合の表示例を示してある。
【0047】
図12(a)は、撮影者Aにより撮影された画像Imのみを表示させたものであり、図12(b)は、それに加えて、撮影者Bによる撮影画像Imを表示させたものである。以降、図12(c)は撮影者Cによる撮影画像Imを、図12(d)は撮影者Dによる撮影画像Imを、図12(e)は撮影者Eによる撮影画像Imを、図12(f)は撮影者Fによる撮影画像Imを追加して表示したものである。
【0048】
このような表示を行うことで、画面を視聴するユーザは、それぞれの撮影者毎の撮影の特徴や、特徴の比較を容易に行うことができるようになる。なお、図12では、各撮影者による撮影画像を徐々に増やして表示する例を挙げたが、撮影者をユーザに自由に指定させ、指定された撮影者による撮影画像Imのみを表示させる構成に適用してもよい。
【0049】
また、上述した各例では、撮影時に画像に付随して記録された、exif形式で記述された情報や、GPSによる位置情報等の情報に基づいて画像を表示部17に配置した例を挙げたが、画像Imの配置順を、ユーザが選択した特定の画像(以下、選択画像とも称する)との関連度の高さに応じたものとする構成に適用してもよい。
【0050】
画像間の関連度は、例えば各画像Imの特徴量として画素値を検出し、検出した画素値と、選択画像における画素値とを比較することによって算出するようにする。
【0051】
この場合の画像表示装置1における処理の例を、図13のフローチャートを参照して説明する。まず、操作入力部19(図1参照)等を介して、ユーザより任意の画像の選択を受け付けると(ステップS51)、画像構築部14が、表示部17(表示領域)に表示させるすべての画像における、ステップS51で選択された画像との関連度を算出する(ステップS52)。
【0052】
そして、同じく画像構築部14が、選択画像との関連度が高い順に、各画像Imを並べて配置して表示画像を構築し(ステップS53)、構築した表示画像を、表示部17に出力する(ステップS54)。
【0053】
このような処理を行った場合の表示例を、図14(b)に示してある。図14(a)は、ユーザにより選択された画像SIm1の例を示したものである。図14(a)及び図14(b)においては、画素値の大きさを基準にして画像間の関連度を測っており、選択画像SIm1との画素値が最も近い画像Imを、画面の左上端に配置してある。そして、そこから画面の下方向及び右方向に進むにつれて、配置される画像における画素値と、選択画像SImの画素値との差分が大きくなるように配置している。従って、画面の右下端に配置された画像Im336は、表示部17に表示されたすべての画像Imの中で、選択画像SImとの画素値の差が一番大きい画像となる。
【0054】
このような表示を行うことで、ユーザは、画像間の関連度という切り口で、表示部17上に表示された各画像Imを視聴することができるようになる。
【0055】
また、複数人のユーザにより撮影された画像Imが、表示領域内に表示されている場合には、ユーザ自身が撮影した画像Imだけでなく、他のユーザが撮影した画像Imも、関連度算出の対象となる。このため、ユーザは、自分の選択した選択画像SImとの関連度が高い、他の撮影者による撮影画像Imも視聴することができるようになる。
【0056】
また、図13及び図14に示した例においては、操作入力部19を介してユーザに任意の画像を選択させる構成としたが、視線検出装置等を用いてユーザの視線位置を検出し、視線が位置する位置に表示された画像を、ユーザによる選択画像とみなすようにしてもよい。さらに、図14に示したように、選択画像SImとの関連度の高さに応じて各画像Imの配置順を並び替えるのではなく、選択画像SImとの関連度が高い画像Imのみを抽出して、抽出した画像Imを、表示画面上で強調表示するようにしてもよい。
【0057】
このような表示を行う場合の画像表示装置1の内部構成例を、図15に示してある。図15に示した画像表示装置1Aおいて、図1と対応する箇所には同一の符号を付してある。画像表示装置1Aは、図1に示した画像表示装置1が有する構成に加えて、視線検出部20と、注視位置算出部21とをさらに備える。
【0058】
視線検出部20は、ユーザの視線の位置を検出して、検出した視線位置情報を、注視位置算出部21に出力する。注視位置算出部21は、視線検出部20から出力された視線位置情報におけるユーザの視線位置と、画像Imの表示位置との対応付けを行うとともに、ユーザの視線位置に配置された画像Imを、ユーザにより選択された選択画像SImと設定する。
【0059】
図15に示した画像表示装置1Aにおける処理の例を、図16にフローチャートで示してある。図16において、まず視線検出部20がユーザの視線位置を検出すると(ステップS61)、注視位置算出部21によって、検出された視線位置に配置された画像Imを選択画像SImとする処理が行われる(ステップS62)。
【0060】
次に、画像構築部14で、表示部17に表示させるすべての画像における、選択画像SImとの関連度を算出し(ステップS63)、選択画像SImとの関連度が高い画像Imのみを抽出する(ステップS64)。そして、抽出した画像Imを強調表示するようにして表示画像を構築し(ステップS65)、構築した表示画像を表示部17に出力する(ステップS66)。
【0061】
図17に、図16に示した処理を行った場合の表示例を示してある。図17においては、説明を分かりやすくするため、ユーザの視線位置近辺の領域のみを図示している。図17(a)では、ユーザの視線E1は表示領域の中央部分に位置しているため、この位置に配置されている画像Imが、選択画像SImとなる。そして、選択画像SImとの関連度が高い画像のみが強調表示された例を図17(b)に示してある。
【0062】
図17(b)において、選択画像SImとの関連度が高い画像は、画像Im4,画像Im5,画像Im6,画像Im10,画像Im19,画像Im22であるため、これらの画像の外枠が太字で強調表示されている。
【0063】
このような表示を行えば、関連度の高さに応じて各画像Imを並べ替えなくても、ユーザが選択した画像との関連度が高い画像を、ユーザに分かりやすく提示することができる。
【0064】
なお、図11に示したもののように、画像と画像との重なりを許した形態で表示を行っている場合で、かつ、選択画像SImとの関連度が高い画像Imが他の画像の背面に配置されている場合には、画像の外枠を強調する処理に加えて、画像を最前面に表示させる処理も行うようにする。
【0065】
このような処理を行った場合の表示例を、図18に示してある。図18(a)は、選択画像SImとの関連度が高い画像Im1〜画像Im5が、他の画像の背面に表示されている状態を示したものである。そして、他の画像の下面に表示された各画像Imを、最前面に移動させた場合の例を図18(b)に示してある。
【0066】
このように、選択画像SImとの関連度が高い画像Imが、関連度の高くない他の画像の背面に配置されている場合に、関連度の高い画像Imを最前面に移動させることで、画像Im同士の重なりを許した状態で表示している場合にも、ユーザは、選択画像SImと一緒に、選択画像SImとの関連度の高い画像Imを視聴することができるようになる。なお、最前面に表示させる画像Imは、選択画像SImとの関連度が高い画像Imに限定されるものではなく、ユーザが指定した撮影者により撮影された画像Im等とするようにしてもよい。
【0067】
さらに、最前面に移動させた選択画像SImとの関連度の高い画像Imを、選択画像SImの配置位置の方向に移動させるようにしてもよい。
【0068】
このような処理を行った場合の表示例を、図19に示してある。図19(a)は、選択画像SImとの関連度の高い画像Im1〜画像Im11を強調表示し、さらに最前面に移動させた状態を示したものである。そして、画像Im1〜画像Im11を、選択画像SImの配置位置の方向に移動させた場合の例を、図19(b)に示してある。図19(b)には、選択画像SImとの関連度が高いとされた画像Im1〜画像Im11が、矢印Ar2として示した方向に移動した結果、選択画像SImの近辺に集まっている様子が示されている。
【0069】
図19に示したような表示を行うことで、図3等に示したような大きな画面上に、大量の画像を表示した場合であっても、ユーザは、選択画像SImとその関連画像Im1〜Im11とを同時に、かつ容易に比較して視聴することができるようになる。
【0070】
なお、複数人のユーザが1つの表示画像を同時に視聴する場合には、それぞれのユーザの視線位置に基づいて選択画像SImを決定するようにすればよい。そして、決定されたそれぞれの選択画像SImを中心として、それと関連度の高い画像Imを強調表示したり、選択画像SImの配置位置の方向に、各画像Imの配置位置を移動させるようにする。
【0071】
なお、図13〜図19に示した構成及び処理においては、選択画像SImと各画像Imとの関連度算出のパラメータとして、それぞれから特徴量として抽出した画素値を利用した場合を例に挙げたが、これに限定されるものではない。例えば、色の分布情報、ヒストグラム化した場合の頻度をパラメータとして関連度を算出するようにしてもよい。画像中の被写体が人物である場合には、目や鼻、口等の顔の特徴を特徴量として検出し、検出した特徴量同士を比較することで関連度を算出するようにしてもよい。
【0072】
もしくは、撮影時又は撮影後に、ユーザによって予め被写体の情報やシーンの情報等を入力させ、それらの情報を用いて関連度を算出するようにしてもよい。被写体の情報としては、例えば「人、動物、物、景色」等のカテゴリを用意しておき、撮影した被写体がこれらのうちどのカテゴリに属するかを、撮影時にユーザに指定させるようにする。
【0073】
また、ユーザに任意の画像Imを選択させるのではなく、被写体を特定させ、その被写体が写っている画像Imのみを抽出して、抽出した画像Imに対して強調表示や視線位置への移動等の処理を行うようにしてもよい。この場合は、予め特定の被写体の画像をデータベースに蓄積しておき、その画像情報を用いて画像認識を行うことにより、被写体の同定を行うようにする。ユーザが複数存在する場合には、被写体情報を蓄積したデータベースを、ユーザの数に対応させて複数用意するようにしてもよい。
【0074】
図20に、被写体の同定を行う場合の画像表示装置1Bの構成例を示してある。図20において、図1や図15に対応する箇所には同一の符号を付してあり、詳細な説明については省略する。図20に示した画像表示装置1Bは、図15に示した画像表示装置1Aにおける画像情報取得部13の代わりに、画像認識処理部22と被写体データベース23(以下、被写体DB23とも称する)を備えたものである。
【0075】
画像認識処理部22は、被写体DB23に蓄積された特定の被写体の情報を標準パターンとし、各画像Imから抽出した特徴量の中から標準パターンに合致した特徴量、あるいは近い特徴量を、識別することによって画像認識を行う。そして、標準パターンに合致した特徴量もしくは近い特徴量を有する画像Imを、被写体DB23に蓄積された被写体と同一の被写体が写った画像Imであると判定して、判定情報を画像構築部14に出力する。被写体DB23に蓄積する被写体の画像情報は、複数の被写体に対応させて複数用意してもよい。この場合は、ユーザによって予めいずれかの被写体を選択させ、選択された被写体の画像情報を標準パターンとするようにする。
【0076】
なお、上述した各例では、ユーザにより操作入力部19等を介して指定された画像Imや、視線検出部20が検出した視線の位置に配置された画像Imを、ユーザによる選択画像SImとする例を挙げたが、選択画像SImの決定方法は、これらに限定されるものではない。
【0077】
ユーザによる指定位置を検出する手法としては、例えば、表示部17をタッチパネルで構成し、ユーザによって押さえられた位置を、ユーザによる指定位置とみなす手法を採用してもよい。あるいは、カメラ等を用いて、ユーザにより指定された箇所を検出するようにしてもよい。表示部17を、リアプロジェクション型のプロジェクタ用のスクリーンで構成している場合には、スクリーンの背面にカメラ等のセンサを設置し、カメラにより検出された箇所をユーザによる指定位置と決定するようにしてもよい。
【0078】
次に、本発明の第2の実施の形態を、図21〜図24を参照して説明する。本実施の形態では、ユーザの視聴状況に応じて、表示部17に表示する各画像Imのサイズや配置位置を調整する処理を行う。図21は、本例における画像表示装置1Cの構成例を示すブロック図である。図21において、図1、図15、図20と対応する箇所には同一の符号を付してあり、詳細な説明については省略する。
【0079】
図21に示した画像表示装置1Cは、図1に示した構成に加えて、カメラ24と視聴位置算出部25とをさらに有するものである。カメラ24は、ユーザの視聴位置近辺を撮影してユーザを検出し、検出結果を視聴位置算出部25に出力する。視聴位置算出部25は、カメラ24から出力された検出結果情報に基づいてユーザの視聴位置を算出し、さらに視聴位置と表示部17の表示面との距離を算出する。そして、算出した距離情報を画像構築部14に出力する。
【0080】
画像構築部14は、ユーザの視聴位置が画面から離れている場合には、各画像Imの表示サイズを小さくし、ユーザの視聴位置が画面に近い場合には、各画像Imの表示サイズを大きくする処理を行う。すなわち、表示部17に表示させる画像Imのサイズを、ユーザの視聴位置と画面との距離の大きさと反比例する大きさに設定するようにする。
【0081】
図22に、画像表示装置1Cによる処理の例を、フローチャートで示してある。図22において、まず、視聴位置算出部25が画像の表示面とユーザの視聴位置との間の距離を算出し(ステップS71)、次に、今回算出した距離が前回算出した距離と変化しているか否かの判断を行う(ステップS72)。画像の表示面とユーザの視聴位置との間の距離が、前回と比べて変化していなかった場合には、処理は終了となる。
【0082】
画像の表示面とユーザの視聴位置との間の距離が、前回と比べて変化していた場合には、画像構築部14が、画像の表示倍率を距離に応じた値に設定し(ステップS73)、設定された表示倍率に各画像Imの表示サイズを設定して表示画像を構築し(ステップS74)、構築した表示画像を表示部17に出力する(ステップS75)。
【0083】
図23に、このような処理を行った場合の、表示部17での表示例を示してある。図23において、図面の左側には、表示部17の表示面とユーザUの視聴位置との間の距離の大きさを示す例として、表示部17とユーザUとを側面から見た図を示してある。図23(a)における表示部17の表示面とユーザUの視聴位置との間の距離をD1、図23(b)における距離をD2、図23(c)における距離をD3とした場合、それぞれの距離関係は、D1>D2>D3となる。
【0084】
そして図面の右側には、それぞれの距離における表示部17での表示例を示してある。図23(a)における画像ImのサイズをSz1、図23(b)における画像ImのサイズをSz2、図23(c)における画像ImのサイズをSz3とした場合、各サイズ間の関係はSz1<Sz2<Sz3となる。
【0085】
つまり、図23(a)に示されるように、ユーザUの視聴位置と画面との間の距離D1が大きい場合には、画面に表示される各画像ImのサイズSz1は小さくなり、図23(c)に示されるように、ユーザUの視聴位置と画面との間の距離D3が小さい場合には、画面に表示される各画像ImのサイズSz3は大きくなる。
【0086】
ユーザUが表示画面を俯瞰して視聴したい場合には、ユーザUは画面から離れた位置から各画像Imを視聴するため、画面上に表示サイズの小さい画像Imが、沢山表示されるようになる。これにより、ユーザUは、多数の画像Imを同時に一覧することができるようになる。また、ユーザUが、表示画面に表示された各画像Imの詳細を確認しようとした場合には、ユーザUは表示画面に近づいて各画像Imを視聴しようとするため、画面上に表示される画像Imのサイズは大きくなる。これにより、ユーザUは1つ1つの画像Imの詳細をより細かく確認することができるようになる。
【0087】
本例においても、各画像Imの並び順や、並び順を決めるパラメータ等は、第1の実施の形態として説明した通りのものを採用するものとする。このため、ユーザUは、表示部17に表示された表示画像を遠くから俯瞰することで、各画像Im間の関連度合いや、各画像Imが撮影された時刻や場所の情報等、各画像Imの配置位置で表現される情報を取得することができる。
【0088】
なお、画像Imのサイズを拡大又は縮小する場合には、ユーザUの注視している位置を起点として、拡大又は縮小を行うようにする。また、図23(a)〜図23(c)においては、各画像Imの重なりを許さない形態で画像Imを表示した例を挙げてあるが、画像Im間の重なりを許して表示した場合にも適用可能である。この場合は、単純に各画像Imのサイズを拡大又は縮小するのではなく、拡大又は縮小の処理に合わせて各画像Im間の配置位置も移動させるようにする。
【0089】
図24に、表示部17に表示された各画像Imを、徐々に拡大する場合の表示例を示してある。図24(a),図24(b),図24(c)のそれぞれの図においては、ユーザUが注視しているは、画面の中央に位置する画像Imである。
【0090】
図24(a)には、ユーザUが注視している画像Im1の近辺に、他の画像Im2〜画像Im6が重なって配置されている状態を示してあり、図24(b)においては、他の画像Im2〜画像Im6が、ユーザUが注視する画像Im1を中心として徐々に外側の方向に移動している状態が示されている。さらに図24(c)には、他の画像Im2〜画像Im6が、ユーザUが注視する画像Im1を中心として外側の方向に移動したため、各画像Im間の重なりがほぼなくなっている状態が示されている。
【0091】
このような処理を行うことで、画像Im間の重なりを許して表示がされている場合であっても、ユーザUの視聴位置に応じて、ユーザUが取得したい情報が取得可能な形態で提示されるようになる。
【0092】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
【0093】
図25に、上述した実施の形態の一連の処理をプログラムにより実行することが可能な、パーソナルコンピュータ100(以下、PC100とも称する)の構成例を示してある。図25に示したPC100は、制御部101、メモリ102、通信部103、操作部104、表示部105、記憶部106、外部記憶媒体I/F部107、外部記憶媒体108とを備える。
【0094】
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)等で構成され、メモリ102、または記憶部に記録されているプログラムに従って、上記一連の処理や、他の各種の処理を実行する。メモリ102は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)で構成され、制御部101が実行するプログラムやデータなどが記憶される。
【0095】
通信部103は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信する。外部記憶媒体I/F部107は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどの外部記憶媒体108が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記録108に転送され、記録される。
【0096】
操作部104は、キーボードやマウスなどより構成され、ユーザからの操作入力に応じた操作信号を生成して制御部101に出力する。表示部105は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCDよりなるディスプレイである。記憶部106は、例えばハードディスクやDVD(Digital Versatile Disc)からなり、制御部101が実行するプログラムや各種のデータを記録する。
【0097】
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図25に示すように、外部記憶媒体108として構成される。外部記憶媒体108としては、上述した磁気ディスクのようなリムーバブルメディアの他に、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているメモリ102や、記憶部106なども含む。
【0098】
プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースである通信部103を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
【0099】
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
【0100】
また、プログラムは、一つのコンピュータにより処理されるものであってもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本発明の第1の形態による画像表示装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の形態による画像をランダムな配置順で一覧表示する場合の処理の例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の形態による画像をランダムな配置順で一覧表示する場合の表示の例を示す説明図である。
【図4】本発明の第1の形態による画像を撮影日時の順番に配置する場合の処理の例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の形態による画像を撮影日時の順番に配置する場合の表示の例を示す説明図である。
【図6】本発明の第1の形態による画像を撮影者毎に色分けして配置する場合の処理の例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の形態による画像を撮影者毎に色分けして配置する場合の表示の例を示す説明図である。
【図8】本発明の第1の形態による画像を撮影者毎に色分けした上で撮影日時順に配置する場合の処理の例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1の形態による画像を撮影者毎に色分けした上で撮影日時順に配置する場合の表示の例を示す説明図である。
【図10】本発明の第1の形態の他の例による画像を2次元座標上で構成される表示領域に配置する場合の処理の例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1の形態の他の例による画像を2次元座標上で構成される表示領域に配置する場合の表示の例を示す説明図である。
【図12】本発明の第1の形態の他の例による画像を2次元座標上で構成される表示領域に配置する場合の表示の例を示す説明図である。
【図13】本発明の第1の形態の他の例による、ユーザによる選択画像との関連度が高い順に画像を配置する場合の処理の例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第1の形態の他の例による、ユーザによる選択画像との関連度が高い順に画像を配置する場合の表示の例を示す説明図であり、(a)は選択画像を示し、(b)は表示領域における表示例を示す。
【図15】本発明の第1の形態の他の例による画像表示装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図16】本発明の第1の形態の他の例による、ユーザによる選択画像との関連度が高い画像を強調表示する場合の処理の例を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第1の形態の他の例による、ユーザによる選択画像との関連度が高い画像を強調表示する場合の表示の例を示す説明図であり、(a)はユーザによって特定の画像が選択された状態を示し、(b)は選択画像との関連度が高い画像が強調表示された状態を示す。
【図18】本発明の第1の形態の他の例による、ユーザによる選択画像との関連度が高い画像を最前面に移動させる場合の表示の例を示す説明図であり、(a)は選択画像との関連度が高い画像が他の画像の背面に表示されている状態を示し、(b)は選択画像との関連度が高い画像が最前面に表示された状態を示す。
【図19】本発明の第1の形態の他の例による、ユーザによる選択画像との関連度が高い画像を選択画像近辺に移動させる場合の表示の例を示す説明図であり、(a)は移動前の状態を示し、(b)は移動後の状態を示す。
【図20】本発明の第1の実施の形態の他の例による画像表示装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図21】本発明の第2の実施の形態による画像表示装置の内部構成例を示すブロック図である。
【図22】本発明の第2の実施の形態による、ユーザの視聴位置に応じて画像のサイズや配置位置を変える場合の処理の例を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第2の実施の形態による、ユーザの視聴位置に応じて画像のサイズ及び配置位置を変える場合の表示の例を示す説明図であり、(a)はユーザによる視聴位置が遠い場合の表示例を示し、(b)はユーザによる視聴位置が(a)の例よりは近い場合の表示例を示し、(c)はユーザによる視聴位置が近い場合の表示例を示す。
【図24】本発明の第2の実施の形態による、ユーザの視聴位置に応じて画像のサイズ及び配置位置を変える場合の表示の例を示す説明図であり、(a)は配置位置が移動する前の状態を示し、(b)は移動中の状態を示し、(c)は移動後の状態を示す。
【図25】パーソナルコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0102】
1,1A,1B,1C…画像表示装置、11…画像入力部、12…画像蓄積部、13…画像情報取得部、14…画像構築部、15…メモリ、16…表示処理部、17…表示部、18…制御部、19…操作入力部、20…視線検出部、21…注視位置算出部、22…画像認識処理部、23…被写体データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの視聴状態を検知する検知部と、
複数の画像を基に画面表示用の表示画像を構築するとともに、前記検知部による検知結果に応じて前記表示画像を変更する画像構築部と、
前記画像構築部で構築された表示画像を表示するための処理を行う表示処理部とを備えたことを特徴とする
画像表示装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像表示装置において、
前記表示処理部の制御に基づいて前記表示画像を表示する表示部を備え、
前記表示部の表示領域の大きさは、前記ユーザの視聴状態においてユーザの視界よりも大きいことを特徴とする
画像表示装置。
【請求項3】
請求項2記載の画像表示装置において、
前記画像構築部は、前記表示画像を構成する各画像の大きさを、前記ユーザの視聴位置と前記表示部との距離の大きさに反比例する大きさに設定することを特徴とする
画像表示装置。
【請求項4】
請求項3記載の画像表示装置において、
前記画像構築部は、前記ユーザにより選択された選択画像を中心として、前記表示画像を構成する各画像の大きさを変化させることを特徴とする
画像表示装置。
【請求項5】
請求項4記載の画像表示装置において、
前記画像構築部は、前記表示画像を構成する各画像同士の重なりを許して前記表示画像を構築した場合で、前記表示画像を構成する各画像同士が重なっている場合には、前記各画像の大きさを拡大する際に、前記各画像同士の重なり部分がなくなるような処理を行うことを特徴とする
画像表示装置。
【請求項6】
請求項2記載の画像表示装置において、
前記画像構築部は、前記選択画像と、前記表示画像を構成する各画像との関連度を算出し、前記算出した関連度に基づいて前記表示画像を構築することを特徴とする
画像表示装置。
【請求項7】
請求項6記載の画像表示装置において、
前記画像構築部は、前記算出した関連度が高い順に前記各画像が配置されるように、前記表示画像を構築することを特徴とする
画像表示装置。
【請求項8】
請求項6記載の画像表示装置において、
前記画像構築部は、前記選択画像との関連度が高いと判定された画像を強調表示する処理を行うことを特徴とする
画像表示装置。
【請求項9】
請求項8記載の画像表示装置において、
前記画像構築部は、前記表示画像を構成する各画像同士の重なりを許して前記表示画像を構築した場合で、前記表示画像を構成する各画像同士が重なっている場合には、前記選択画像との関連度が高い画像を最前面に移動させる処理を行うことを特徴とする
画像表示装置。
【請求項10】
請求項8記載の画像表示装置において、
前記画像構築部は、前記選択画像との関連度が高いと判定された画像を、前記選択画像の近辺に移動させる処理を行うことを特徴とする
画像表示装置。
【請求項11】
請求項2記載の画像表示装置において、
前記複数の画像のそれぞれにおける属性情報を抽出する画像情報取得部を備え、
前記画像構築部は、前記画像情報取得部が取得した属性情報に基づいて、前記表示画像を構成する各画像の表示順を決定することを特徴とする
画像表示装置。
【請求項12】
請求項11記載の画像表示装置において、
前記画像情報取得部は、前記属性情報として前記複数の画像の撮影日時情報を取得し、
前記画像構築部は、前記画像情報取得部が取得した撮影日時の順に、前記表示画像を構成する各画像を配置することを特徴とする
画像表示装置。
【請求項13】
請求項11に記載の画像表示装置において、
前記画像情報取得部は、前記属性情報として前記複数の画像の撮影者情報を取得し、
前記画像構築部は、前記画像情報取得部が取得した撮影者情報に基づいて、前記複数の画像における撮影者の種類毎に表示を区別して前記表示画像を構築することを特徴とする
画像表示装置。
【請求項14】
請求項2に記載の画像表示装置において、
前記画像構築部は、前記複数の画像に関する2つの異なるパラメータを、それぞれ前記表示画像の縦方向と横方向に割り当てることで、前記表示画像を構築することを特徴とする
画像表示装置。
【請求項15】
請求項4記載の画像表示装置において、
前記検知部は、前記のユーザの視線位置を検出し、前記視線位置に配置された画像を前記ユーザによる選択画像とすることを特徴とする
画像表示装置。
【請求項16】
請求項6記載の画像表示装置において、
前記関連度は、前記選択画像から抽出した特徴量と前記表示画像を構成する各画像から抽出した特徴量とを比較することにより算出することを特徴とする
画像表示装置。
【請求項17】
請求項6記載の画像表示装置において、
前記画像構築部は、予め用意しておいた特定の被写体の画像を標準パターンとして、画像認識処理を行うことにより、前記選択画像と前記表示画像を構成する各画像との関連度を算出することを特徴とする
画像表示装置。
【請求項18】
ユーザの視聴状態を検知するステップと、
複数の画像を基に画面表示用の表示画像を構築するとともに、前記検知結果に応じて前記表示画像を変更するステップと、
前記構築された表示画像を表示するための処理を行うステップとを含むことを特徴とする
画像表示方法。
【請求項19】
ユーザの視聴状態を検知するステップと、
複数の画像を基に画面表示用の表示画像を構築するとともに、前記検知結果に応じて前記表示画像を変更するステップと、
前記構築された表示画像を表示するための処理を行うステップとをコンピュータに実行させるための
プログラム。
【請求項20】
ユーザの視聴状態を検知するステップと、
複数の画像を基に画面表示用の表示画像を構築するとともに、前記検知結果に応じて前記表示画像を変更するステップと、
前記構築された表示画像を表示するための処理を行うステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な
記録媒体。


【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図6】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図3】
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【図5】
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【図7】
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【図9】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−192737(P2009−192737A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−32176(P2008−32176)
【出願日】平成20年2月13日(2008.2.13)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】