説明

画像表示装置、画像表示方法及びプログラム

【課題】スライドショー表示において、記憶部に記憶されている多数の画像のうちユーザが見たいと所望する画像の表示を可能にすること。
【解決手段】画像表示装置1は、記憶部20に記録された複数の画像ファイルの各々を、画像記憶部41に記録された時間に基づいて、複数のグループのうちの何れか1つに分類するコピー分類部51と、コピー分類部51により複数の画像ファイルが分類された複数のグループの中から、表示対象のグループを選択し、表示対象として選択したグループに属する画像ファイルの中から、表示対象の画像ファイルを選択し、表示対象として選択した画像ファイルにより表わされる画像を表示する制御を実行する表示制御部52とを備え、表示制御部52は、画像記憶部41に記録された時間が古い画像ファイル程選択される確率が低くなるように、表示対象のグループを選択し、当該グループから表示対象の画像ファイルを選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置、画像表示方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、メモリに記憶されている画像ファイルを順次切り替えて読み出して、対応する画像を表示するスライドショー表示機能を備えたデジタルフォトフレーム(Digital Photo Frame)が登場してきている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
メモリの記憶容量は年々増加しており、何百枚〜何千枚もの画像ファイルの記憶が可能になっているため、デジタルフォトフレームのスライドショー表示においても、非常に多くの画像の表示が可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−243723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のものも含め従来のデジタルフォトフレームのスライドショー表示では、メモリに多数の画像ファイルが記憶されている場合であっても、これらの画像ファイルは全て同じような確率で表示対象として選択されていた。
このため、従来のデジタルフォトフレームのスライドショー表示においては、メモリに多数の画像ファイルが記憶されていると、新しく記憶された画像ファイルが表示されにくくなってしまい、ユーザがデジタルフォトフレームで表示させたい画像ファイルを新たにメモリに記憶させても、所望する画像ファイルが表示対象として選択されにくくなってしまう。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、スライドショー表示において、記憶部に記憶されている多数の画像のうちユーザが閲覧を所望する確率が高いと思われる画像の表示を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の画像表示装置は、
内蔵メモリに記録された複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置において、
前記複数の画像ファイルの各々を、前記内蔵メモリに記録された時間に基づいて分類する分類手段と、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択手段と、
前記選択手段によって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御手段と、
前記内蔵メモリに記録された時間が古い画像ファイルほど、選択される確率が低くなるように、前記選択手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一態様の画像表示装置は、
複数の画像ファイルを用いて画像の表示を制御する画像表示装置において、
前記複数の画像ファイルの各々を、画像が表示された回数に基づいて分類する分類手段と、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択手段と、
前記選択手段によって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御手段と、
表示された回数が多い画像の画像ファイルほど、選択される確率が低くなるように、前記選択手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一態様の画像表示装置は、
複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置において、
前記複数の画像ファイルの各々を、撮影された時間に基づいて分類する分類手段と、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択手段と、
前記選択手段によって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御手段と、
撮影された時間が古い画像ファイルほど、選択される確率が低くなるように、前記選択手段を制御する制御手段と、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、スライドショー表示において、記憶部に記憶されている多数の画像のうちユーザが閲覧を所望する確率が高いと思われる画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像表示装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像表示装置の機能的構成のうち、第1実施形態に係る内蔵メモリコピー分類処理及び画像ファイル表示処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【図3】リスト記憶部に記憶されるリストのうち、画像ファイル毎に、優先度、コピー日時及びファイル名を登録(格納)するための画像リストの構造例である。
【図4】リスト記憶部に記憶されるリストのうち、優先度「0」〜「5」のグループ毎に、優先度、ファイル数、重み及び閾値を登録(格納)するためのグループリストの構造例である。
【図5】図2の機能的構成を有する図1の画像表示装置が実行する内蔵メモリコピー分類処理の流れを説明するフローチャートである。
【図6】図2の機能的構成を有する図1の画像表示装置が実行する画像ファイル表示処理の流れを説明するフローチャートである。
【図7】本発明の画像表示装置の機能的構成のうち、第2実施形態に係る画像ファイル表示処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【図8】リスト記憶部に記憶されるリストのうち、画像ファイル毎に、表示回数、コピー日時及びファイル名を登録(格納)するための画像リストの構造例である。
【図9】リスト記憶部に記憶されるリストのうち、表示回数「0」〜「5」のグループ毎に、表示回数、ファイル数、重み及び閾値を登録(格納)するためのグループリストの構造例である。
【図10】図7の機能的構成を有する図1の画像表示装置が実行する内蔵メモリコピー分類処理の流れを説明するフローチャートである。
【図11】図7の機能的構成を有する図1の画像表示装置が実行する画像ファイル表示処理の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面に基づいて、本発明の画像表示装置の実施形態として、第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態をその順番で個別に説明する。
【0013】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。画像表示装置1は、例えばデジタルフォトフレームとして構成される。
【0014】
画像表示装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、画像処理部14と、バス15と、入出力インターフェース16と、表示部17と、計時部18と、操作部19と、記憶部20と、ドライブ21と、を備えている。
【0015】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部20からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0016】
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0017】
画像処理部14は、DSP(Digital Signal Processor)や、VRAM(Video Random Access Memory)等から構成されており、CPU11と協働して、画像のデータに対して各種画像処理を施す。
例えば、画像処理部14は、記憶部20に記憶されている画像のデータに対して、ノイズ低減、色合いの調整等の画像処理を施す。
【0018】
CPU11、ROM12、RAM13及び画像処理部14は、バス15を介して相互に接続されている。このバス15にはまた、入出力インターフェース16も接続されている。入出力インターフェース16には、表示部17、計時部18、操作部19、記憶部20及びドライブ21が接続されている。
【0019】
表示部17は、ディスプレイ等で構成され、各種画像を表示する。例えば、表示部17は、記憶部20に画像ファイルとして記憶されている複数の画像を順次切り替えてスライドショー表示する。
【0020】
計時部18は、CPU11の制御の下、計時動作を実行し、現在時刻等をCPU11に適宜通知する。
操作部19は、各種釦により構成され、ユーザの指示操作を受け付ける。
記憶部20は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)により構成され、後述するスライドショー表示用の画像等の各種画像のデータを画像ファイルとして記憶する。即ち、記憶部20は、画像ファイルの記録用のメモリのうち、内蔵メモリとして機能する。
【0021】
ドライブ21には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ21によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部20にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部20に記憶されている画像ファイル等の各種データも、記憶部20と同様に記憶することができる。即ち、リムーバブルメディア31は、内蔵メモリとしての記憶部20に対して提供するための、新たな画像ファイルを記憶する画像提供媒体として機能する。
【0022】
図2は、図1の画像表示装置1の機能的構成のうち、第1実施形態に係る内蔵メモリコピー分類処理及び画像ファイル表示処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
第1実施形態に係る内蔵メモリコピー分類処理とは、画像提供媒体(リムーバブルメディア31)内の新たな画像ファイルを内蔵メモリ(記憶部20の画像記憶部41)にコピーし、コピー後の記憶部20に記憶されている複数の画像ファイルを、優先度に基づき複数のグループに分類し直すまでの一連の処理をいう。なお、優先度やグループ等については後述する。
第1実施形態に係る画像ファイル表示処理とは、スライドショー表示を行うにあたり、複数のグループの中から、乱数に基づいて表示対象のグループを選択し(一次選抜し)、選択した優先度のグループに属する1以上の画像ファイルの中から表示対象を選択し(二次選抜し)、表示対象の画像を表示するまでの一連の処理をいう。
【0023】
CPU11は、第1実施形態に係る内蔵メモリコピー分類処理を実行するコピー分類部51と、第1実施形態に係る画像ファイル表示処理を実行する表示制御部52と、を備えている。
記憶部20の一領域には、画像ファイルを記憶する画像記憶部41と、後述の画像リスト及びグループリストを記録するリスト記憶部42と、が設けられている。
【0024】
本実施形態では、コピー分類部51は、第1実施形態に係る内蔵メモリコピー分類処理を実行するにあたり、図3の画像リストを用いて、コピー後の画像記憶部41内の新たな画像ファイルを分類する。
図3は、リスト記憶部42に記憶されるリストのうち、画像ファイル毎に、優先度、コピー日時及びファイル名を登録(格納)するための画像リストの構造例である。
画像リストにおいては、1つの行が、1つの画像ファイルに対応している。即ち、所定行には、当該所定行に対応する画像ファイルについての、「優先度」、「コピー日時」、及び「ファイル名」が登録される。
【0025】
「優先度」とは、スライドショー表示において表示対象の候補になる画像ファイルについて、表示対象として優先的に選択される度合いを示す指標である。本実施形態では、内蔵メモリ(画像記憶部41)に記録された日付が古い画像ファイル程、低い優先度が設定される。
具体的には、優先度は、「0」を最高の優先度として「0」〜「5」まで1段階ずつ最低「5」になるまで変化するように6段階で規定されており、優先度が低い画像ファイルほど、スライドショー表示において表示対象として選択される確率が低くなる。
【0026】
また、「コピー日時」とは、画像提供媒体(リムーバブルメディア31)に記憶されている画像ファイルが、内蔵メモリ(画像記憶部41)にコピーされた日時をいう。画像ファイルのコピー時には、日時の情報が計時部18から供給される。
また、「ファイル名」とは、当該画像ファイルが内蔵メモリ(画像記憶部41)にコピーされて記憶された際に付される画像ファイルの名称をいう。
【0027】
具体的には、本実施形態では、画像記憶部41に記憶されている画像ファイルのそれぞれに対して、優先度として「0」〜「5」の何れかが設定され、図3に示す画像リストにおける各行がコピー分類部51により追加又は更新される。
図3(A)は、画像リストのうち、コピー分類部51により優先度として「5」が設定された画像ファイルに関する一部分を示している。
図3(B)は、画像リストのうち、コピー分類部51により優先度として「1」が設定された画像ファイルに関する一部分を示している。
図3(C)は、画像リストのうち、コピー分類部51により優先度として「0」が設定された画像ファイルに関する一部分を示している。
【0028】
より具体的には、「CIMG0800.JPG」及び「CIMG0801.JPG」という名称の新たな画像ファイルが、画像提供媒体(リムーバブルメディア31)から内蔵メモリ(画像記憶部41)にコピーされたものとする。
この場合、コピー分類部51は、図3(C)に示す2行を画像リストに追加する。即ち、画像リストの追加された2行の内訳としては、2行分の「ファイル名」の項目の各々には「CIMG0800.JPG」及び「CIMG0801.JPG」の各々が格納され、2行分の「コピー日時」の項目には両者とも「2010-09-28 09:00」が格納され、2行分の「優先度」の項目には両者とも、最低の「0」(初期設定値)が格納される。
【0029】
この場合、内蔵メモリ(画像記憶部41)に既に記録されている画像ファイルについては、本実施形態では原則として、優先度が1つずつ繰り上がるものとする。例えば、「CIMG0100.JPG」及び「CIMG0101.JPG」という名称の各画像ファイルについて、これまで優先度として「0」が設定されていた場合には、各優先度が「1」にそれぞれ更新され、画像リストも図3(B)に示すように更新される。
同様に、「CIMG002.JPG」という名称の画像ファイルが、これまで優先度として「4」が設定されていた場合には、優先度が最低の「5」に更新され、画像リストも図3(A)に示すように更新される。
なお、「CIMG000.JPG」及び「CIMG001.JPG」という名称の画像ファイルについては、これまでの優先度が最低の「5」に既に設定されていたものとすると、優先度は更新されずに「5」のまま保たれる。即ち、優先度が「5」の画像ファイルの数は、内蔵メモリ(画像記憶部41)から画像ファイルが削除されない限り、新たな画像ファイルが画像提供媒体(リムーバブルメディア31)内から内蔵メモリへコピーされる毎に増加していくことになる。
【0030】
以上の内容を換言すると、本実施形態では、内蔵メモリに記憶されている複数の画像ファイルは、当該内蔵メモリに記録された日付を基準として、6つのグループのうちの何れかに分類される。これらの6つのグループのそれぞれに対して、当該内蔵メモリに記録された日付が若いグループから順に、優先度として「0」〜「5」のそれぞれが対応する。即ち、画像ファイル毎に優先度が設定されると把握することもできるが、画像ファイルが、優先度「0」〜「5」の各グループのうちの何れかに分類されると把握することもできる。
このような分類が行われるタイミングは、新たな画像ファイルが画像提供媒体(リムーバブルメディア31)から内蔵メモリ(画像記憶部41)へコピーされるタイミングである。即ち、当該タイミングで、コピーされた新たな画像ファイルが、優先度「0」のグループに分類される。そして、これまで優先度「1」〜「4」のグループに属していた画像ファイルの各々は、1つずつ繰り下がった優先度「2」〜「5」のグループに分類される。なお、これまで優先度「5」のグループに属していた画像ファイルは、引き続き優先度「5」のグループに分類される。
【0031】
図2に戻り、表示制御部52は、第1実施形態に係る画像ファイル表示処理を実行するにあたり、画像記憶部41に記録された日付が古い画像ファイル程、スライドショー表示において表示対象に選択する確率が低くなるように制御する。
このような表示制御部52は、前処理部61と、画像選択表示部62と、を備える。
【0032】
前処理部61は、スライドショー表示において表示対象に選択するために必要な各種処理、例えば指標としての閾値を決定する等の処理を、前処理として実行する。
【0033】
画像選択表示部62は、前処理部61の前処理の結果に基づいて、複数のグループ(本実施形態では優先度が「0」〜「5」のグループ)の中から1のグループを選択し(一次選抜し)、選択したグループの中から1の画像ファイルを表示対象として選択する。そして、画像選択表示部62は、選択した画像ファイルを画像記憶部41から読み出して、当該画像ファイルにより表わされる画像を表示部17に表示させる制御を実行する。
【0034】
さらに以下、前処理部61と画像選択表示部62の各々について、その詳細な説明をその順番で行う。
【0035】
前処理部61は、画像数集計部71と、閾値決定部72と、を備える。
【0036】
画像数集計部71は、画像記憶部41に記憶された画像ファイルの数を、優先度毎に集計する。即ち、画像数集計部71は、優先度「0」〜「5」のグループ毎に、属している画像ファイルの数を集計する。
画像数集計部71は、優先度「0」〜「5」のグループ毎に集計した画像ファイルの数を閾値決定部72に供給する。
【0037】
閾値決定部72は、画像数集計部71から供給された優先度のグループ毎に集計された画像ファイルの数と、優先度のグループ毎に規定された重みとに基づいて、画像選択表示部62による表示対象のグループの選択(一次選抜)に指標として用いる閾値を決定する。
【0038】
図4は、リスト記憶部42に記憶されるリストのうち、優先度「0」〜「5」のグループ毎に、優先度、ファイル数、重み及び閾値を登録(格納)するためのグループリストの構造例である。
画像リストにおいては、1つの行が、1つのグループに対応している。即ち、所定行には、当該所定行に対応するグループについての、「優先度」、「ファイル数」、「重み」及び「閾値」が登録される。
所定行の「優先度」の項目には、当該所定行に対応するグループに設定された優先度、即ち当該グループに属する各画像ファイルの各々に設定された優先度が登録される。
所定行の「ファイル数」の項目には、当該所定行に対応するグループに属する画像ファイルの数であって、画像数集計部71により集計された数が登録される。
所定行の「重み」の項目には、当該所定行に対応するグループに規定された重みが登録される。所定行の「閾値」の項目には、当該所定行に対応するグループに設定された閾値が登録される。
以下、重みと閾値との各々の詳細について、その順番に説明する。
【0039】
所定グループに規定された「重み」とは、当該所定グループに属する画像ファイル1枚当たりの表示確率を相対的に表した数値である。
画像記憶部41に記録された日付が古い画像ファイルのグループ程、低い重みが規定される。即ち、本実施形態では、図4に示すように、優先度が低いグループに対しては低い重みが規定され、逆に、優先度が高いグループに対しては高い重みが規定される。
具体的には、重みは、「1.0」〜「5.0」まで0.1段階ずつ最大「5.0」になるまで増加するように複数段階で規定されている。この重みが高いグループ程、スライドショー表示において、それに属する画像ファイルが表示される確率が高くなるように設定されている。
例えば図4の例では、優先度「5」のグループに対しては、重み「1.0」が設定されている。優先度「4」のグループに対しては、重み「1.5」が設定されている。優先度「3」のグループに対しては、重み「2.0」が設定されている。優先度「2」のグループに対しては、重み「2.5」が設定されている。優先度「1」のグループに対しては、重み「3.0」が設定されている。優先度「0」のグループに対しては、重み「5.0」が設定されている。
【0040】
次に、閾値について説明する。
ここでいう閾値とは、所定優先度のグループの属する範囲を規定する値であって、下位の優先度のグループとの間の境を示す値である。即ち、後述する乱数発生部81によって発生された乱数と、各優先度のグループの各閾値とが比較されて、当該乱数が、何れの優先度のグループの範囲に含まれるのかが決定される。そして、当該乱数が含まれる範囲の優先度のグループが、表示対象として選択される(一次選抜が行われる)。
具体的には、閾値決定部72は、次の式(1)に従って、優先度N(のグループ)の閾値を算出する。ここで、Nは、優先度の最高値(=0)乃至最低値(=5)のうちの何れかの整数値である。
【0041】
このような画像数集計部71及び閾値決定部72を含む前処理部61により前処理が終了すると、即ち、優先度「0」〜「5」のグループ毎に閾値が決定されると、図4のグループリストの「閾値」の各項目に登録されると共に、画像選択表示部62に供給される。
【0042】
以上、前処理部61の詳細について説明した。次に、画像選択表示部62の詳細について説明する。
画像選択表示部62は、乱数発生部81と、グループ選択部82と、グループ画像表示制御部83と、を備える。
【0043】
乱数発生部81は、閾値決定部72からグループ選択部82に対して閾値が供給されたタイミングで、0以上1未満の乱数を発生する。
【0044】
グループ選択部82は、乱数発生部81により発生された乱数と、図4のグループリストに登録された優先度のグループ毎の各閾値とを比較することによって、表示対象のグループを選択する(一次選抜する)。
即ち、グループ選択部82は、乱数と、各優先度のグループの各閾値とを比較することによって、当該乱数が、何れの優先度のグループの範囲に含まれるのかを決定する。そして、グループ選択部82は、当該乱数が含まれる範囲の優先度のグループを、表示対象として選択する。
【0045】
具体的には、図4の例のグループリストが参照される場合には、0以上0.253未満が優先度「0」のグループの範囲であり、0.253以上0.329未満が優先度「1」のグループの範囲であり、0.329以上0.392未満が優先度「2」のグループの範囲であり、0.392以上0.595未満が優先度「3」のグループの範囲であり、0.595以上0.747未満が優先度「4」のグループの範囲であり、0.747以上1.000未満が優先度「5」のグループの範囲である。
従って、例えば、乱数発生部81により発生された乱数が0.300である場合には、この乱数は0.253以上0.329未満の範囲に含まれるため、優先度「1」のグループが表示対象として選択される。
【0046】
グループ画像表示制御部83は、グループ選択部82により表示対象として選択されたグループに属する1以上の画像ファイル(表示対象候補)の中から、任意の画像ファイルを表示対象として選択する(2次選抜する)。
例えば、上述の例のように、乱数発生部81により発生された乱数が0.300である場合には、優先度「1」のグループが表示対象として選択される。
この場合、グループ画像表示制御部83は、図4のグループリストを参照し、優先度「1」のグループに属する5個の画像ファイルの中から任意の1つを表示対象として選択する。
そして、グループ画像表示制御部83は、表示対象として選択した画像ファイルを内蔵メモリ(画像記憶部41)から読み出して、当該画像ファイルにより表わされる画像を表示部17に表示させるように制御する。
【0047】
このように、本実施形態では、内蔵メモリ(画像記憶部41)に記憶された多数の画像ファイルの各々は、当該内蔵メモリに記憶された日付に基づいて、優先度「0」〜「5」のグループに分類される。
そして、スライドショー表示の際には、いきなり画像ファイルが表示対象として選抜されるのではなく、最初に表示対象のグループが選抜されて、次に一次選抜されたグループの中から表示対象の画像ファイルが選抜されるといった2段階選抜が行われている。
従って、一次選抜において、各グループが表示対象として選抜される確率を適切に制御することによって、最終的に画像ファイルが表示対象として選抜される確率を自在に変化させることができる。
例えば、一次選抜において、優先度が低いグループ程表示対象として選抜される確率が低くなるように制御することで、記録(コピー)された日付が古い画像ファイル程表示対象として選択される確率が低くなるようにすることが容易にできる。換言すると、コピーされた日付が新しい画像ファイル程表示対象として選択される確率が高くなるようにすることが容易にできる。ここで、内蔵メモリにコピーした日付が新しい方が、一般的に、ユーザが表示対象として所望する画像ファイルである傾向が強い。従って、コピーされた日付が新しい画像ファイル程表示対象として選択される確率が高くなることは、ユーザが見たいと所望する画像の表示が可能になることを意味する。
なお、このような一次選抜における制御としては、本実施形態では上述の閾値を用いる制御を採用しているが、特にこれに限定されず、表示対象として選抜される確率をグループ毎に変更できる制御であれば足りる。
【0048】
次に、図5を参照して、このような図2の機能的構成の画像表示装置1が実行する処理のうち、内蔵メモリコピー分類処理について説明する。
図5は、図2の機能的構成を有する図1の画像表示装置が実行する内蔵メモリコピー分類処理の流れを説明するフローチャートである。
【0049】
内蔵メモリコピー分類処理は、本実施形態では、画像表示装置1の電源がオン状態になった後、所定の時間間隔毎に実行される。
【0050】
ステップS11において、コピー分類部51は、画像提供媒体としてのリムーバブルメディア31がドライブ21に装着されたか否かを判定する。
【0051】
リムーバブルメディア31が装着されていない場合、ステップS11においてNOであると判定されて、内蔵メモリコピー分類処理は終了となる。
即ち、リムーバブルメディア31が装着されるまでの間、所定の時間隔毎に、内蔵メモリコピー分類処理が開始され、ステップS11においてNOであると判定されて、当該内蔵メモリコピー分類処理が終了する、といったことが繰り返される。
その後、リムーバブルメディア31が装着された後に内蔵メモリコピー分類処理が開始されると、ステップS11においてYESであると判定されて、処理はステップS12に進む。
【0052】
ステップS12において、コピー分類部51は、新たな画像ファイルが存在するか否かを判定する。具体的には、コピー分類部51は、リム―バブルメディア31内に記憶された画像ファイルと内蔵メモリ(画像記憶部41)内に記憶された画像ファイルとを比較することで、リムーバブルメディア31内に内蔵メモリ内に記憶されていない新たな画像ファイルが存在するか否かを判定する。
【0053】
新たな画像ファイルが存在しない場合、ステップS12においてNOであると判定されて、内蔵メモリコピー分類処理は終了となる。
これに対して、新たな画像ファイルが存在する場合、ステップS12においてYESであると判定されて、処理はステップS13に進む。
【0054】
ステップS13において、コピー分類部51は、リムーバブルメディア31内の1つの画像ファイルを内蔵メモリにコピーする。
【0055】
ステップS14において、コピー分類部51は、コピーした画像ファイルの情報を、リスト記憶部42に記憶されている画像リスト(図3参照)に追加する。
【0056】
ステップS15において、コピー分類部51は、全ての新たな画像ファイルを、内蔵メモリにコピーしたか否かを判定する。
【0057】
リムーバブルメディア31内の全ての新たな画像ファイルが内蔵メモリにコピーされていない場合、ステップS15においてNOであると判定されて、処理はステップS13に戻される。即ち、ステップS13乃至S15の処理が繰り返し行われることで、リムーバブルメディア31内の新たな画像ファイルの各々が内蔵メモリに順次コピーされ、対応する情報が画像リストに追加されていく。
その後、リムーバブルメディア31内の全ての画像ファイルが内蔵メモリにコピーされた場合には、ステップS15においてYESであると判定されて、処理はステップS16に進む。
【0058】
ステップS16において、コピー分類部51は、画像リストの優先度を更新することで、画像ファイルを分類する。
具体的には、コピー分類部51は、新たな画像ファイルについては優先度「0」を設定し、画像記憶部41にこれまで記憶されていた画像ファイルのうち、これまでの優先度が「0」〜「4」のものについては、1ずつ加算した「1」〜「5」を設定し、これまでの優先度が「5」のものについては、優先度「5」をそのまま設定する。
この処理では、新たな画像ファイルが内蔵メモリにコピーされて、当該内蔵メモリの記憶内容が更新されたことに伴い、当該内蔵メモリに記憶されている各画像ファイルについての、当該内蔵メモリに記録された日付(優先度)に基づくグループ分類がやり直される。
このようなステップS16の処理が終了すると、内蔵メモリコピー分類処理は終了となる。
【0059】
次に、図6を参照して、このような図2の機能的構成の画像表示装置1が実行する、画像ファイル表示処理について説明する。
図6は、図2の機能的構成を有する図1の画像表示装置が実行する画像ファイル表示処理の流れを説明するフローチャートである。
【0060】
画像ファイル表示処理は、本実施形態では、ユーザがスライドショー表示を開始する操作を操作部19に対して行った場合、その操作を契機として開始される。ただし、少なくとも1回、図5の内蔵メモリコピー分類処理が実行されているものとする。
【0061】
ステップS21において、画像数集計部71は、画像記憶部41に記憶されている画像ファイルの数を優先度のグループ毎に集計する。画像数集計部71は、優先度のグループ毎に集計した画像ファイルの数を閾値決定部72に供給する。
【0062】
ステップS22において、閾値決定部72は、優先度のグループ毎に、ステップS21の処理で集計された画像ファイルの数と、重みから、閾値を決定する。
即ち、閾値決定部72は、閾値決定部72から優先度のグループ毎に供給された画像ファイルの数と、リスト記憶部42に記憶されている画像リストにおいて、優先度のグループ毎に規定されている重みを、式(1)に代入して演算することによって、優先度のグループ毎の閾値を決定する。
閾値決定部72は、リスト記憶部42に記憶されている画像リストの「閾値」の項目の格納値を、決定した閾値に更新すると共に、当該決定した閾値をグループ選択部82に供給する。
【0063】
ステップS23において、乱数発生部81は、0以上1未満の乱数を発生し、グループ選択部82に供給する。
【0064】
ステップS24において、グループ選択部82は、ステップS23の処理で発生された乱数と、図4の画像リストに格納されている、ステップS22の処理で決定された閾値に基づいて、「0」〜「5」の優先度のグループから、表示対象のグループを選択(一次選抜)する。
グループ選択部82は、表示対象として選択した優先度のグループをグループ画像表示制御部83に通知する。
【0065】
ステップS25において、グループ画像表示制御部83は、ステップS24の処理で選択したグループから、表示対象のファイルを選択(二次選抜)する。
【0066】
ステップS26において、グループ画像表示制御部83は、選択した画像ファイルを内蔵メモリ(画像記憶部41)から読み出して、当該画像ファイルに対応する画像を表示部17において表示させる。
この処理が終了すると、画像ファイル表示処理が終了する。
【0067】
以上説明したように、第1実施形態の画像表示装置1は、コピー分類部51と、表示制御部52と、を備えている。
コピー分類部51は、記憶部20(画像記憶部41)に記録された複数の画像ファイルの各々を、画像記憶部41に記録された時間に基づいて、複数のグループのうちの何れか1つに分類する。
表示制御部52は、コピー分類部51により複数の画像ファイルが分類された複数のグループの中から、表示対象のグループを選択し、表示対象として選択したグループに属する画像ファイルの中から、表示対象の画像ファイルを選択し、表示対象として選択した画像ファイルにより表わされる画像を表示する制御を実行する。
そして、表示制御部52は、画像記憶部41に記録された時間が古い画像ファイル程選択される確率が低くなるように、表示対象のグループを選択し、当該グループから表示対象の画像ファイルを選択する。
【0068】
この場合、画像選択表示部62により選択されるその画像ファイルは、画像記憶部41に記録された時間が古いグループ程選択確率が低くなる。即ち、記録された時間が古い画像ファイルをスライドショー表示等の複数の画像ファイルを用いた画像の表示において表示する確率が低くなることから、結果として、記録された時間が新しい画像ファイルが選択される確率が高くなる。
即ち、記録された時間が古い画像ファイルは、以前から何度もスライドショー表示において表示されている確率が高いことから、ユーザが興味がある画像ファイルは、画像記憶部41に記録された時間が新しい画像ファイルの画像に集中しているのが実情である。
従って、記録された時間が古い画像ファイルの画像をスライドショー表示において表示する確率を低くすることで、画像記憶部41に記憶されている多数の画像ファイルのうちユーザが見たいと所望する画像ファイルの画像の表示確率をあげることができる。
【0069】
さらに、第1実施形態の表示制御部52は、画像数集計部71と、閾値決定部72と、グループ選択部82と、グループ画像表示制御部83と、を備えている。
画像数集計部71は、記憶部20(画像記憶部41)に記録された画像ファイルの数を複数のグループ毎に集計する。
閾値決定部72は、画像数集計部71により複数のグループ毎に集計された画像ファイルの数と、複数のグループ毎に規定された重みとに基づいて、複数のグループの各々を数値範囲で切り分けるための閾値を決定する。
グループ選択部82は、乱数が、複数のグループの各々の数値範囲の何れに含まれるのかを決定し、当該乱数が含まれる数値範囲で特定されるグループを、表示対象のグループとして選択する。
そして、グループ画像表示制御部83は、グループ選択部82により表示対象として選択されたグループの中から1の画像ファイルを選択し、選択した画像ファイルにより表わされる画像の表示を制御する。
【0070】
この場合、グループ毎に規定された重みを適宜設定することにより、当該グループに属する画像ファイルの画像を表示する確率を変更することができる。
これにより、記録された時間が古い画像ファイルが含まれるグループに属する画像ファイルは、記録された時間が新しい画像ファイルが含まれるグループに属する画像ファイルよりもスライドショー表示において表示される確率が低くなる。その結果、記録された時間が新しい画像ファイルが含まれるグループに属する画像ファイルの表示確率が高くなる。
従って、画像記憶部41に記憶されている多数の画像ファイルのうちユーザが見たいと所望する画像ファイルの表示確率をあげることができる。
【0071】
以上、本発明の第1実施形態に係る画像表示装置について説明した。
次に、本発明の第2実施形態に係る画像表示装置について説明する。
【0072】
[第2実施形態]
第1実施形態では、表示制御部52は、記憶部20に記録された時間が古い画像ファイル程選択される確率が低くなるように、表示対象のグループを選択し、当該グループから表示対象の画像ファイルを選択するように制御していた。
これに対し、第2実施形態では、表示制御部は、スライドショー表示において表示された回数が多い画像の画像ファイル程選択される確率が低くなるように、表示対象のグループを選択し、当該グループから表示対象の画像ファイルを選択するように制御する。
【0073】
図7は、本発明の画像表示装置1の機能的構成のうち、第2実施形態に係る画像ファイル表示処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【0074】
図2と図7とを比較するに、第2実施形態に係る画像表示装置1のCPU11内の機能的構成は、記憶部20に記録されている画像ファイルをスライドショー表示で表示された回数毎に集計する点を除くと、第1実施形態に係る画像表示装置1と基本的に同様であるため説明を省略する。
即ち、第1実施形態の画像表示装置1は、複数のグループの中から、記録された時間に基づく優先度毎のグループを選択し、選択した優先度のグループに属する1以上の画像ファイルの中から表示対象を選択し、表示対象の画像を表示する。
これに対し、第2実施形態の画像表示装置1は、複数のグループの中から、表示された時間に基づく表示回数毎のグループを選択し、選択した表示回数のグループに属する1以上の画像ファイルの中から表示対象を選択し、表示対象の画像を表示する。
なお、本発明の第2実施形態に係る画像表示装置1のハードウェアの構成は、第1実施形態に係る画像表示装置1の図1のハードウェアの構成と基本的に同様の構成で実現することができる。
【0075】
このようなグループの分類方法の違いにより、表示制御部内の構成が、第1実施形態と第2実施形態とでは異なる。即ち、第1実施形態では、画像記憶部41に記憶された画像ファイルの数を、優先度毎に集計する画像数集計部71及び、画像数集計部71から供給された優先度のグループ毎に集計された画像ファイルの数と、優先度のグループ毎に規定された重みとに基づいて、画像選択表示部62による表示対象のグループの選択に指標として用いる閾値を決定する閾値決定部72が、表示制御部52に設けられていた。これに対して、第2実施形態では、画像記憶部41に記憶された画像ファイルの数を、表示回数毎に集計する画像数集計部171及び、画像数集計部171から供給された表示回数のグループ毎に集計された画像ファイルの数と、表示回数のグループ毎に規定された重みとに基づいて、画像選択表示部162による表示対象のグループの選択に指標として用いる閾値を決定する閾値決定部172が、表示制御部152に設けられている。
なお、第2実施形態の画像表示装置1の画像数集計部171〜グループ画像表示制御部183については、第1実施形態の画像表示装置1の画像数集計部71〜グループ画像表示制御部83と同様であるため、詳細な説明を省略し、異なる箇所のみ説明する。
【0076】
図7は、図1の画像表示装置1の機能的構成のうち、第2実施形態に係る内蔵メモリコピー分類処理及び画像ファイル表示処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
第2実施形態に係る内蔵メモリコピー分類処理とは、画像提供媒体(リムーバブルメディア31)内の新たな画像ファイルを内蔵メモリ(記憶部20の画像記憶部141)にコピーし、コピー後の記憶部20に記憶されている複数の画像ファイルを、表示回数に基づき複数のグループに分類し直すまでの一連の処理をいう。なお、表示回数やグループ等については後述する。
第2実施形態に係る画像ファイル表示処理とは、スライドショー表示を行うにあたり、複数のグループの中から、乱数に基づいて表示対象のグループを選択し(一次選抜し)、選択した表示回数のグループに属する1以上の画像ファイルの中から表示対象を選択し(二次選抜し)、表示対象の画像を表示するまでの一連の処理をいう。
【0077】
CPU11は、第2実施形態に係る内蔵メモリコピー分類処理を実行するコピー分類部151と、第2実施形態に係る画像ファイル表示処理を実行する表示制御部152と、を備えている。
記憶部20の一領域には、画像ファイルを記憶する画像記憶部141と、後述の画像リスト及びグループリストを記録するリスト記憶部142と、が設けられている。
【0078】
本実施形態では、コピー分類部151は、第2実施形態に係る内蔵メモリコピー分類処理を実行するにあたり、図8の画像リストを用いて、コピー後の画像記憶部41内の新たな画像ファイルを分類する。
図8は、リスト記憶部142に記憶されるリストのうち、画像ファイル毎に、表示回数、コピー日時及びファイル名を登録(格納)するための画像リストの構造例である。
画像リストにおいては、1つの行が、1つの画像ファイルに対応している。即ち、所定行には、当該所定行に対応する画像ファイルについての、「表示回数」、「コピー日時」、及び「ファイル名」が登録される。
【0079】
「表示回数」とは、スライドショー表示において表示対象の候補になる画像ファイルについて、表示対象として優先的に選択される度合いを示す指標である。本実施形態では、スライドショー表示において表示された回数が多い画像ファイル程、高い表示回数が設定される。
具体的には、表示回数は、「0」〜「5」まで1段階ずつ最大「5」になるまで増加するように6段階で規定されており、表示回数が高い画像ファイル程、スライドショー表示において表示対象として選択される確率が低くなる。
【0080】
具体的には、本実施形態では、画像記憶部41に記憶されている画像ファイルのそれぞれに対して、表示回数として「0」〜「5」の何れかが設定され、図8に示す画像リストにおける各行がコピー分類部151により追加又は更新される。
図8(A)は、画像リストのうち、コピー分類部151により表示回数として「5」が設定された画像ファイルに関する一部分を示している。
図8(B)は、画像リストのうち、コピー分類部151により表示回数として「1」が設定された画像ファイルに関する一部分を示している。
図8(C)は、画像リストのうち、コピー分類部151により表示回数として「0」が設定された画像ファイルに関する一部分を示している。
【0081】
より具体的には、「CIMG0800.JPG」及び「CIMG0801.JPG」という名称の新たな画像ファイルが、画像提供媒体(リムーバブルメディア31)から内蔵メモリ(画像記憶部141)にコピーされたものとする。
この場合、コピー分類部151は、図8(C)に示す2行を画像リストに追加する。即ち、画像リストの追加された2行の内訳としては、2行分の「ファイル名」の項目の各々には「CIMG0800.JPG」及び「CIMG0801.JPG」の各々が格納され、2行分の「コピー日時」の項目には両者とも「2010-09-28 09:00」が格納され、2行分の「表示回数」の項目には両者とも、最低の「0」(初期設定値)が格納される。
【0082】
なお、本実施形態では、内蔵メモリ(画像記憶部141)に既に記録されている画像ファイルについては、表示される毎に原則として、表示回数が1つずつ繰り上がるものとする。例えば、「CIMG0100.JPG」及び「CIMG0101.JPG」という名称の各画像ファイルについて、これまで表示回数として「0」が設定されていた場合には、当該画像ファイルの画像が表示される毎に各表示回数が「1」にそれぞれ更新され、画像リストも図8(B)に示すように更新される。
同様に、「CIMG002.JPG」という名称の画像ファイルが、これまで表示回数として「4」が設定されていた場合には、表示回数が最高の「5」に更新され、画像リストも図8(A)に示すように更新される。
なお、「CIMG000.JPG」及び「CIMG001.JPG」という名称の画像ファイルについては、これまでの表示回数が最高の「5」に既に設定されていたものとすると、表示回数は更新されずに「5」のまま保たれる。即ち、表示回数が「5」の画像ファイルの数は、内蔵メモリ(画像記憶部141)から画像ファイルが削除されない限り、当該画像ファイルに対応する画像が表示される毎に増加していくことになる。
【0083】
以上の内容を換言すると、本実施形態では、内蔵メモリに記憶されている複数の画像ファイルは、画像ファイルの画像が表示された表示回数を基準として、6つのグループのうちの何れかに分類される。これらの6つのグループのそれぞれに対して、表示された回数が少ないグループから順に、表示回数として「0」〜「5」のそれぞれが対応する。即ち、画像ファイル毎に表示回数が設定されると把握することもできるが、画像ファイルが、表示回数「0」〜「5」の各グループのうちの何れかに分類されると把握することもできる。
このような分類が行われるタイミングは、画像ファイルの当該画像が表示されるタイミングである。即ち、初めに、新たな画像ファイルが画像提供媒体(リムーバブルメディア31)から内蔵メモリ(画像記憶部41)へコピーされるタイミングで、コピーされた新たな画像ファイルが、表示回数「0」のグループに分類される。そして、これまで表示回数「1」〜「4」のグループに属していた画像ファイルの各々は、後述の図11のステップS47において、該画像ファイルの画像が表示される毎に1つずつ繰り上がった表示回数「2」〜「5」のグループに分類される。なお、これまで表示回数「5」のグループに属していた画像ファイルは、引き続き表示回数「5」のグループに分類される。
【0084】
図7に戻り、表示制御部152は、第2実施形態に係る画像ファイル表示処理を実行するにあたり、画像の表示回数が多い画像ファイル程、スライドショー表示において表示対象に選択する確率が低くなるように制御する。
このような表示制御部152は、前処理部161と、画像選択表示部162と、を備える。
【0085】
前処理部161は、スライドショー表示において表示対象に選択するために必要な各種処理、例えば指標としての閾値を決定する等の処理を、前処理として実行する。
【0086】
画像選択表示部162は、前処理部161の前処理の結果に基づいて、複数のグループ(本実施形態では表示回数が「0」〜「5」のグループ)の中から1のグループを選択し(一次選抜し)、選択したグループの中から1の画像ファイルを表示対象として選択する。そして、画像選択表示部162は、選択した画像ファイルを画像記憶部141から読み出して、当該画像ファイルにより表わされる画像を表示部17に表示させる制御を実行する。
【0087】
さらに以下、前処理部161と画像選択表示部162の各々について、その詳細な説明をその順番で行う。
【0088】
前処理部161は、画像数集計部171と、閾値決定部172と、を備える。
【0089】
画像数集計部171は、画像記憶部141に記憶された画像ファイルの数を、表示回数毎に集計する。即ち、画像数集計部71は、表示回数「0」〜「5」のグループ毎に、属している画像ファイルの数を集計する。
画像数集計部171は、表示回数「0」〜「5」のグループ毎に集計した画像ファイルの数を閾値決定部172に供給する。
【0090】
閾値決定部172は、画像数集計部171から供給された表示回数のグループ毎に集計された画像ファイルの数と、表示回数のグループ毎に規定された重みとに基づいて、画像選択表示部162による表示対象のグループの選択(一次選抜)に指標として用いる閾値を決定する。
【0091】
図9は、リスト記憶部142に記憶されるリストのうち、表示回数「0」〜「5」のグループ毎に、表示回数、ファイル数、重み及び閾値を登録(格納)するためのグループリストの構造例である。
画像リストにおいては、1つの行が、1つのグループに対応している。即ち、所定行には、当該所定行に対応するグループについての、「表示回数」、「ファイル数」、「重み」及び「閾値」が登録される。
所定行の「表示回数」の項目には、当該所定行に対応するグループに設定された表示回数、即ち当該グループに属する各画像ファイルの各々に設定された表示回数が登録される。
所定行の「ファイル数」の項目には、当該所定行に対応するグループに属する画像ファイルの数であって、画像数集計部71により集計された数が登録される。
所定行の「重み」の項目には、当該所定行に対応するグループに規定された重みが登録される。所定行の「閾値」の項目には、当該所定行に対応するグループに設定された閾値が登録される。
以下、重みと閾値との各々の詳細について、その順番に説明する。
【0092】
所定グループに規定された「重み」とは、当該所定グループに属する画像ファイル1枚当たりの表示確率を相対的に表した数値である。
画像が表示された回数が多い画像ファイルのグループ程、低い重みが規定される。即ち、本実施形態では、図9に示すように、表示回数が多いグループに対しては低い重みが規定され、逆に、表示回数が少ないグループに対しては高い重みが規定される。
具体的には、重みは、「1.0」〜「5.0」まで0.1段階ずつ最大「5.0」になるまで増加するように複数段階で規定されている。この重みが高いグループ程、スライドショー表示において、それに属する画像ファイルが表示される確率が高くなるように設定されている。
例えば図9の例では、表示回数「5」のグループに対しては、重み「1.0」が設定されている。表示回数「4」のグループに対しては、重み「1.5」が設定されている。表示回数「3」のグループに対しては、重み「2.0」が設定されている。表示回数「2」のグループに対しては、重み「2.5」が設定されている。表示回数「1」のグループに対しては、重み「3.0」が設定されている。表示回数「0」のグループに対しては、重み「5.0」が設定されている。
【0093】
次に、閾値について説明する。
ここでいう閾値とは、所定表示回数のグループの属する範囲を規定する値であって、下位の表示回数のグループとの間の境を示す値である。即ち、後述する乱数発生部181によって発生された乱数と、各表示回数のグループの各閾値とが比較されて、当該乱数が、何れの表示回数のグループの範囲に含まれるのかが決定される。そして、当該乱数が含まれる範囲の表示回数のグループが、表示対象として選択される(一次選抜が行われる)。
具体的には、閾値決定部172は、次の式(2)に従って、表示回数N(のグループ)の閾値を算出する。ここで、Nは、表示回数の最高値(=0)乃至最低値(=5)のうちの何れかの整数値である。
【0094】
このような画像数集計部171及び閾値決定部172を含む前処理部161により前処理が終了すると、即ち、表示回数「0」〜「5」のグループ毎に閾値が決定されると、図9のグループリストの「閾値」の各項目に登録されると共に、画像選択表示部162に供給される。
【0095】
以上、前処理部161の詳細について説明した。次に、画像選択表示部162の詳細について説明する。
画像選択表示部162は、乱数発生部181と、グループ選択部182と、グループ画像表示制御部183と、を備える。
【0096】
乱数発生部181は、閾値決定部172からグループ選択部182に対して閾値が供給されたタイミングで、0以上1未満の乱数を発生する。
【0097】
グループ選択部182は、乱数発生部181により発生された乱数と、図9のグループリストに登録された表示回数のグループ毎の各閾値とを比較することによって、表示対象のグループを選択する(一次選抜する)。
即ち、グループ選択部182は、乱数と、各表示回数のグループの各閾値とを比較することによって、当該乱数が、何れの表示回数のグループの範囲に含まれるのかを決定する。そして、グループ選択部182は、当該乱数が含まれる範囲の表示回数のグループを、表示対象として選択する。
【0098】
具体的には、図9の例のグループリストが参照される場合には、0以上0.253未満が表示回数「0」のグループの範囲であり、0.253以上0.329未満が表示回数「1」のグループの範囲であり、0.329以上0.392未満が表示回数「2」のグループの範囲であり、0.392以上0.595未満が表示回数「3」のグループの範囲であり、0.595以上0.747未満が表示回数「4」のグループの範囲であり、0.747以上1.000未満が表示回数「5」のグループの範囲である。
従って、例えば、乱数発生部181により発生された乱数が0.300である場合には、この乱数は0.253以上0.329未満の範囲に含まれるため、表示回数「1」のグループが表示対象として選択される。
【0099】
グループ画像表示制御部183は、グループ選択部182により表示対象として選択されたグループに属する1以上の画像ファイル(表示対象候補)の中から、任意の画像ファイルを表示対象として選択する(2次選抜する)。
例えば、上述の例のように、乱数発生部181により発生された乱数が0.300である場合には、表示回数「1」のグループが表示対象として選択される。
この場合、グループ画像表示制御部183は、図9のグループリストを参照し、表示回数「1」のグループに属する5個の画像ファイルの中から任意の1つを表示対象として選択する。
そして、グループ画像表示制御部183は、表示対象として選択した画像ファイルを内蔵メモリ(画像記憶部141)から読み出して、当該画像ファイルにより表わされる画像を表示部17に表示させるように制御する。
【0100】
このように、本実施形態では、内蔵メモリ(画像記憶部141)に記憶された多数の画像ファイルの各々は、当該画像ファイルの画像が表示された回数に基づいて、表示回数「0」〜「5」のグループに分類される。
そして、スライドショー表示の際には、いきなり画像ファイルが表示対象として選抜されるのではなく、最初に表示対象のグループが選抜されて、次に一次選抜されたグループの中から表示対象の画像ファイルが選抜されるといった2段階選抜が行われている。
従って、一次選抜において、各グループが表示対象として選抜される確率を適切に制御することによって、最終的に画像ファイルが表示対象として選抜される確率を自在に変化させることができる。
例えば、一次選抜において、表示回数が高いグループ程表示対象として選抜される確率が低くなるように制御することで、表示回数が多い画像ファイル程表示対象として選択される確率が低くなるようにすることが容易にできる。換言すると、表示回数が少ない画像ファイル程表示対象として選択される確率が高くなるようにすることが容易にできる。ここで、スライドショー表示等において表示された回数が少ない方が、一般的に、ユーザが表示対象として所望する画像ファイルである傾向が強い。従って、表示回数が少ない画像ファイル程表示対象として選択される確率が高くなることは、ユーザが見たいと所望する画像の表示が可能になることを意味する。
なお、このような一次選抜における制御としては、本実施形態では上述の閾値を用いる制御を採用しているが、特にこれに限定されず、表示対象として選抜される確率をグループ毎に変更できる制御であれば足りる。
【0101】
次に、図10を参照して、このような図7の機能的構成の画像表示装置1が実行する処理のうち、内蔵メモリコピー分類処理について説明する。
図10は、図7の機能的構成を有する図1の画像表示装置が実行する内蔵メモリコピー分類処理の流れを説明するフローチャートである。
【0102】
内蔵メモリコピー分類処理は、本実施形態では、画像表示装置1の電源がオン状態になった後、所定の時間間隔毎に実行される。
なお、ステップS31〜ステップS34の処理においては、第1実施形態の図5のステップS11〜ステップS14の処理と同様であるため、説明を省略する。
但し、ステップS33において、コピー分類部151は、画像ファイルを内部メモリへコピーすると同時に、新たな画像ファイルについては表示回数「0」を設定する。
【0103】
ステップS35において、コピー分類部151は、全ての新たな画像ファイルを、内蔵メモリにコピーしたか否かを判定する。
【0104】
リムーバブルメディア31内の全ての新たな画像ファイルが内蔵メモリにコピーされていない場合、ステップS35においてNOであると判定されて、処理はステップS33に戻される。即ち、ステップS33乃至S35の処理が繰り返し行われることで、リムーバブルメディア31内の新たな画像ファイルの各々が内蔵メモリに順次コピーされ、対応する情報が画像リストに追加されていく。
その後、リムーバブルメディア31内の全ての画像ファイルが内蔵メモリにコピーされた場合には、内蔵メモリコピー分類処理は終了となる。
【0105】
次に、図11を参照して、このような図7の機能的構成の画像表示装置1が実行する、画像ファイル表示処理について説明する。
図11は、図7の機能的構成を有する図1の画像表示装置が実行する画像ファイル表示処理の流れを説明するフローチャートである。
【0106】
画像ファイル表示処理は、本実施形態では、ユーザがスライドショー表示を開始する操作を操作部19に対して行った場合、その操作を契機として開始される。ただし、少なくとも1回、図10の内蔵メモリコピー分類処理が実行されているものとする。
【0107】
ステップS41において、画像数集計部171は、画像記憶部141に記憶されている画像ファイルの数を表示回数のグループ毎に集計する。画像数集計部171は、表示回数のグループ毎に集計した画像ファイルの数を閾値決定部172に供給する。
【0108】
ステップS42において、閾値決定部172は、表示回数のグループ毎に、ステップS41の処理で集計された画像ファイルの数と、重みから、閾値を決定する。
即ち、閾値決定部172は、閾値決定部172から表示回数のグループ毎に供給された画像ファイルの数と、リスト記憶部142に記憶されている画像リストにおいて、表示回数のグループ毎に規定されている重みを、式(2)に代入して演算することによって、表示回数のグループ毎の閾値を決定する。
閾値決定部172は、リスト記憶部142に記憶されている画像リストの「閾値」の項目の格納値を、決定した閾値に更新すると共に、当該決定した閾値をグループ選択部182に供給する。
【0109】
ステップS43において、乱数発生部181は、0以上1未満の乱数を発生し、グループ選択部182に供給する。
【0110】
ステップS44において、グループ選択部182は、ステップS43の処理で発生された乱数と、図9の画像リストに格納されている、ステップS42の処理で決定された閾値に基づいて、「0」〜「5」の表示回数のグループから、表示対象のグループを選択(一次選抜)する。
グループ選択部182は、表示対象として選択した表示回数のグループをグループ画像表示制御部183に通知する。
【0111】
ステップS45において、グループ画像表示制御部183は、ステップS44の処理で選択したグループから、表示対象のファイルを選択(二次選抜)する。
【0112】
ステップS46において、グループ画像表示制御部183は、選択した画像ファイルを内蔵メモリ(画像記憶部141)から読み出して、当該画像ファイルに対応する画像を表示部17において表示させる。
【0113】
ステップS47において、グループ画像表示制御部183は、表示した画像の画像ファイルに対応する画像リストの表示回数に1加算して更新する。この処理が終了すると、第2実施形態の画像ファイル表示処理が終了する。
【0114】
以上説明したように、第2実施形態の画像表示装置1は、コピー分類部151と、表示制御部152と、を備えている。
コピー分類部151は、記憶部20(画像記憶部141)に記録された複数の画像ファイルの各々を、画像の表示回数に基づいて、複数のグループのうちの何れか1つに分類する。
表示制御部152は、コピー分類部151により複数の画像ファイルが分類された複数のグループの中から、表示対象のグループを選択し、表示対象として選択したグループに属する画像ファイルの中から、表示対象の画像ファイルを選択し、表示対象として選択した画像ファイルにより表わされる画像を表示する制御を実行する。
そして、表示制御部152は、表示された回数が多い画像の画像ファイル程選択される確率が低くなるように、表示対象のグループを選択し、当該グループから表示対象の画像ファイルを選択する。
【0115】
この場合、画像選択表示部162により選択されるその画像ファイルは、表示部17に画像が表示された回数が多いグループ程選択確率が低くなる。即ち、表示された回数が多い画像ファイルをスライドショー表示等の複数の画像ファイルを用いた画像の表示において表示する確率が低くなることから、結果として、表示された回数が少ない画像ファイルが選択される確率が高くなる。
即ち、表示された回数が多い画像ファイルは、以前から何度もスライドショー表示において表示されていることから、ユーザが興味がある画像ファイルは、表示された回数が少ない画像ファイルの画像に集中しているのが実情である。
従って、表示された回数が多い画像ファイルの画像をスライドショー表示において表示する確率を低くすることで、画像記憶部41に記憶されている多数の画像ファイルのうちユーザが見たいと所望する画像ファイルの画像の表示確率をあげることができる。
【0116】
さらに、第2実施形態の表示制御部152は、画像数集計部171と、閾値決定部172と、グループ選択部182と、グループ画像表示制御部183と、を備えている。
画像数集計部171は、記憶部20(画像記憶部141)に記録された画像ファイルの数を複数のグループ毎に集計する。
閾値決定部172は、画像数集計部171により複数のグループ毎に集計された画像ファイルの数と、複数のグループ毎に規定された重みとに基づいて、複数のグループの各々を数値範囲で切り分けるための閾値を決定する。
グループ選択部182は、乱数が、複数のグループの各々の数値範囲の何れに含まれるのかを決定し、当該乱数が含まれる数値範囲で特定されるグループを、表示対象のグループとして選択する。
そして、グループ画像表示制御部183は、グループ選択部182により表示対象として選択されたグループの中から1の画像ファイルを選択し、選択した画像ファイルにより表わされる画像の表示を制御する。
【0117】
この場合、グループ毎に規定された重みを適宜設定することにより、当該グループに属する画像ファイルの画像を表示する確率を変更することができる。
これにより、表示された回数が多い画像ファイルが含まれるグループに属する画像ファイルは、表示された回数が少ない画像ファイルが含まれるグループに属する画像ファイルよりもスライドショー表示において表示される確率が低くなる。その結果、表示された回数が少ない画像ファイルが含まれるグループに属する画像ファイルの表示確率が高くなる。
従って、画像記憶部41に記憶されている多数の画像ファイルのうちユーザが見たいと所望する画像ファイルの表示確率をあげることができる。
【0118】
以上、本発明の第2実施形態に係る画像表示装置について説明した。
次に、本発明の第3実施形態に係る画像表示装置について説明する。
【0119】
[第3実施形態]
第1実施形態では、表示制御部52は、記憶部20に記録された時間が古い画像ファイル程選択される確率が低くなるように、表示対象のグループを選択し、当該グループから表示対象の画像ファイルを選択するように制御していた。
これに対し、第3実施形態では、表示制御部は、記憶部20に記録された画像のうち撮影された時間が古い画像程、スライドショー表示において表示する確率を低く制御する。
【0120】
第3実施形態に係る画像表示装置1のCPU11内の機能的構成は、記憶部20に記録されている画像ファイルの数を撮影された日付毎に集計する点を除くと、第1実施形態に係る画像表示装置1と基本的に同様である。
即ち、第1実施形態の画像表示装置1は、複数のグループの中から、記録された時間に基づく優先度毎のグループを選択し、選択した優先度のグループに属する1以上の画像ファイルの中から表示対象を選択し、表示対象の画像を表示する。
これに対し、第3実施形態の画像表示装置1は、複数のグループの中から、撮影された時間に基づく優先度毎のグループを選択し、選択した優先度のグループに属する1以上の画像ファイルの中から表示対象を選択し、表示対象の画像を表示する。
なお、本発明の第3実施形態に係る画像表示装置1のハードウェアの構成は、第1実施形態に係る画像表示装置1の図1のハードウェアの構成と基本的に同様の構成で実現することができるため、説明を省略する。
【0121】
このようなグループの分類方法の違いにより、表示制御部52内の構成が、第1実施形態と第3実施形態とでは異なる。即ち、第1実施形態では、画像記憶部41に記憶された画像ファイルの数を、記録された時間に基づく優先度毎に集計する画像数集計部71が、表示制御部52に設けられていた。これに対して、第3実施形態では、画像記憶部41に記憶された画像ファイルの数を、撮影された時間に基づく優先度毎に集計する画像数集計部71が、表示制御部52に設けられている。
なお、第3実施形態の画像表示装置1の画像数集計部71〜グループ画像表示制御部83については、第1実施形態の画像表示装置1の画像数集計部71〜グループ画像表示制御部83と同様であるため、同一の符号をもって詳細な説明を省略し、異なる箇所のみ説明する。
第3実施形態に係る内蔵メモリコピー分類処理とは、画像提供媒体(リムーバブルメディア31)内の新たな画像ファイルを内蔵メモリ(記憶部20の画像記憶部41)にコピーし、コピー後の記憶部20に記憶されている複数の画像ファイルを、撮影された日付に基づく優先度に基づき複数のグループに分類し直すまでの一連の処理をいう。なお、優先度やグループ等については第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
第3実施形態に係る画像ファイル表示処理とは、スライドショー表示を行うにあたり、複数のグループの中から、乱数に基づいて表示対象のグループを選択し(一次選抜し)、選択した表示回数のグループに属する1以上の画像ファイルの中から表示対象を選択し(二次選抜し)、表示対象の画像を表示するまでの一連の処理をいう。
第3実施形態では、コピー分類部51は、図3のテーブルの記録された日に基づく優先度に代えて撮影された日に基づく優先度に基づき処理を行う。
従って、第3実施形態の画像リストのテーブルは、第1実施形態の画像リストのテーブルに記録された日に基づく優先度の項目に代えて、撮影された日に基づく優先度の項目が追加又は置換される。
【0122】
第3実施形態において、「優先度」とは、スライドショー表示において表示対象の候補になる画像ファイルについて、表示対象として優先的に選択される度合いを示す指標である。本実施形態では、デジタルカメラ等により撮影された日付が古い画像ファイル程、高い優先度が設定される。
具体的には、優先度は、「0」を最高の優先度として「0」〜「5」まで1段階ずつ最低「5」になるまで変化するように6段階で規定されており、優先度が低い画像ファイルほど、スライドショー表示において表示対象として選択される確率が低くなる。
【0123】
以上の内容を換言すると、本実施形態では、内蔵メモリに記憶されている複数の画像ファイルは、撮影された日付を基準として、6つのグループのうちの何れかに分類される。これらの6つのグループのそれぞれに対して、撮影された日付が若いグループから順に、優先度として「0」〜「5」のそれぞれが対応する。即ち、画像ファイル毎に優先度が設定されると把握することもできるが、画像ファイルが、優先度「0」〜「5」の各グループのうちの何れかに分類されると把握することもできる。
【0124】
図2に戻り、表示制御部52は、第3実施形態に係る画像ファイル表示処理を実行するにあたり、撮影された日付が古い画像ファイル程、スライドショー表示において表示対象に選択する確率が低くなるように制御する。
このような表示制御部52は、前処理部61と、画像選択表示部62と、を備える。第3実施形態の前処理部61及び画像選択表示部62については、第1実施形態の前処理部61及び画像選択表示部62と同様であるため、説明を省略する。
【0125】
以下、第3実施形態の重みの詳細について、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
なお、第3実施形態の閾値については、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0126】
所定グループに規定された「重み」とは、当該所定グループに属する画像ファイル1枚当たりの表示確率を相対的に表した数値である。
撮影された日付が古い画像ファイルのグループ程、低い重みが規定される。即ち、本実施形態では、図4に示すように、優先度が高いグループに対しては高い重みが規定され、逆に、優先度が低いグループに対しては低い重みが規定される。
【0127】
このように、本実施形態では、内蔵メモリ(画像記憶部41)に記憶された多数の画像ファイルの各々は、デジタルカメラ等により撮影された日付に基づいて、優先度「0」〜「5」のグループに分類される。
そして、スライドショー表示の際には、いきなり画像ファイルが表示対象として選抜されるのではなく、最初に表示対象のグループが選抜されて、次に一次選抜されたグループの中から表示対象の画像ファイルが選抜されるといった2段階選抜が行われている。
従って、一次選抜において、各グループが表示対象として選抜される確率を適切に制御することによって、最終的に画像ファイルが表示対象として選抜される確率を自在に変化させることができる。
例えば、一次選抜において、優先度が高いグループ程表示対象として選抜される確率が低くなるように制御することで、撮影された日付が古い画像ファイル程表示対象として選択される確率が低くなるようにすることが容易にできる。換言すると、撮影された日付が新しい画像ファイル程表示対象として選択される確率が高くなるようにすることが容易にできる。ここで、撮影された日付が新しい方が、一般的に、ユーザが表示対象として所望する画像ファイルである傾向が強い。従って、撮影された日付が新しい画像ファイル程表示対象として選択される確率が高くなることは、ユーザが見たいと所望する画像の表示が可能になることを意味する。
【0128】
第3実施形態に係る画像表示装置1が実行する内蔵メモリコピー分類処理は、第2実施形態に係る内蔵メモリコピー分類処理と基本的に同様の流れとなる。従って、図10は、第3実施形態に係る内蔵メモリコピー分類処理の流れを説明するフローチャートでもある。ただし、第3実施形態では、第2実施形態の内蔵メモリコピー分類処理のうち、ステップS34の処理において追加される画像ファイルの情報として、撮影日付を追加する点で異なる。それ以外の処理については同様であるため、説明を省略する。
【0129】
以下、第3実施形態に係るステップS34の処理について具体的に説明する。
例えば、現在の日付が1月3日であり、内蔵メモリ内に1月1日の撮影日付の画像ファイルが10枚、1月2日の撮影日付の画像ファイルが5枚、1月3日の撮影日付の画像ファイルが7枚存在している場合について考える。この場合、内蔵メモリ内には、2日以前の撮影日付の画像ファイルが10枚、1日前の撮影日付の画像ファイルが5枚、最新日の画像ファイルが7枚存在することとなる。
【0130】
ここで、現在の日付が1月7日であり、図10のステップS33において、新たに1月7日の撮影日付の画像ファイル1枚と1月3日の撮影日付の画像ファイル1枚とが内蔵メモリにコピーされた場合について考える。この場合、内蔵メモリ内には、2日以前の撮影日付の画像ファイルが23枚、1日前の撮影日付の画像ファイルが0枚、最新日の画像ファイルが1枚存在することとなる。
従って、コピー分類部51は、これら内蔵メモリ内の画像ファイルに対応する画像リストの撮影日付をそれぞれ最新の更新日付に基づいて分類する。
【0131】
また、現在の日付が1月3日であり、図10のステップS33において、新たに1月1日の撮影日付の画像ファイル1枚と1月2日の撮影日付の画像ファイル1枚とが内蔵メモリにコピーされた場合について考える。この場合、内蔵メモリ内には、2日以前の撮影日付の画像ファイルが11枚、1日前の撮影日付の画像ファイルが6枚、最新日の画像ファイルが1枚存在することとなる。
従って、コピー分類部51は、これら内蔵メモリ内の画像ファイルに対応する画像リストの撮影日付をそれぞれ最新の更新日付に基づいて分類する。
【0132】
第3実施形態に係る画像表示装置1が実行する画像ファイル表示処理は、第1実施形態に係る画像ファイル表示処理と基本的に同様の流れとなる。従って、図6は、第3実施形態に係る画像ファイル表示処理の流れを説明するフローチャートでもあるため、説明を省略する。
【0133】
以上説明したように、第3実施形態の画像表示装置1は、コピー分類部51と、表示制御部52と、を備えている。
コピー分類部51は、記憶部20(画像記憶部41)に記録された複数の画像ファイルの各々を、撮影された時間に基づいて、複数のグループのうちの何れか1つに分類する。
表示制御部52は、コピー分類部51により複数の画像ファイルが分類された複数のグループの中から、表示対象のグループを選択し、表示対象として選択したグループに属する画像ファイルの中から、表示対象の画像ファイルを選択し、表示対象として選択した画像ファイルにより表わされる画像を表示する制御を実行する。
そして、表示制御部52は、撮影された時間が古い画像ファイル程選択される確率が低くなるように、表示対象のグループを選択し、当該グループから表示対象の画像ファイルを選択する。
【0134】
この場合、画像選択表示部62により選択されるその画像ファイルは、撮影された時間が古いグループ程選択確率が低くなる。即ち、撮影された時間が古い画像ファイルをスライドショー表示等の複数の画像ファイルを用いた画像の表示において表示する確率が低くなることから、結果として、撮影された時間が新しい画像ファイルが選択される確率が高くなる。
即ち、撮影された時間が古い画像ファイルは、以前から何度もスライドショー表示において表示されている確率が高いことから、ユーザが興味がある画像ファイルは、撮影された時間が新しい画像ファイルの画像に集中しているのが実情である。
従って、撮影された時間が古い画像ファイルの画像をスライドショー表示において表示する確率を低くすることで、画像記憶部41に記憶されている多数の画像ファイルのうちユーザが見たいと所望する画像ファイルの画像の表示確率をあげることができる。
【0135】
さらに、第3実施形態の表示制御部52は、画像数集計部71と、閾値決定部72と、グループ選択部82と、グループ画像表示制御部83と、を備えている。
画像数集計部71は、記憶部20(画像記憶部41)に記録された画像ファイルの数を複数のグループ毎に集計する。
閾値決定部72は、画像数集計部71により複数のグループ毎に集計された画像ファイルの数と、複数のグループ毎に規定された重みとに基づいて、複数のグループの各々を数値範囲で切り分けるための閾値を決定する。
グループ選択部82は、乱数が、複数のグループの各々の数値範囲の何れに含まれるのかを決定し、当該乱数が含まれる数値範囲で特定されるグループを、表示対象のグループとして選択する。
そして、グループ画像表示制御部83は、グループ選択部82により表示対象として選択されたグループの中から1の画像ファイルを選択し、選択した画像ファイルにより表わされる画像の表示を制御する。
【0136】
この場合、グループ毎に規定された重みを適宜設定することにより、当該グループに属する画像ファイルの画像を表示する確率を変更することができる。
これにより、撮影された時間が古い画像ファイルが含まれるグループに属する画像ファイルは、撮影された時間が新しい画像ファイルが含まれるグループに属する画像ファイルよりもスライドショー表示において表示される確率が低くなる。その結果、撮影された時間が新しい画像ファイルが含まれるグループに属する画像ファイルの表示確率が高くなる。
従って、画像記憶部41に記憶されている多数の画像ファイルのうちユーザが見たいと所望する画像ファイルの表示確率をあげることができる。
【0137】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0138】
上述の実施形態では、グループ画像表示制御部83は、ステップS24の処理で選択したグループから、表示対象のファイルを選択(二次選抜)しているが、二次選抜の方法は特に限定されるものではなく、ランダムに選択したり順番に選択するものであってもよい。
【0139】
また、上述の実施形態では、優先度の表現形態は、6段階で表現しているがこれに限定されるものではなく、程度を定量的に表現できるものであれば足りる。
【0140】
また、同様に、上述の実施形態では、重みの表現形態は、1.0〜5.0まで0.1段階ずつ規定しているがこれに限定されるものではなく、程度を定量的に表現できるものであれば足りる。
【0141】
また、上述の実施形態では、内蔵メモリ(画像記憶部41)に記憶された「日付」は、月日に限定されるものではなく、時分や年等時間を表現できる単位であれば何でもよい。
【0142】
また、上述の実施形態では、画像提供媒体としてリムーバブルメディア31を用いているがこれに限定されない。例えば、ネットワーク上の他の装置(サーバ等)内の記憶部(ハードディスク等)でもよい。
【0143】
また、上述の実施形態では、本発明が適用される画像表示装置1は、デジタルフォトフレームを例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、表示機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
【0144】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図2の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が画像表示装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0145】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0146】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図1のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図1のROM12や、図1の記憶部20に含まれるハードディスク等で構成される。
【0147】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0148】
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0149】
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
内蔵メモリに記録された複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置において、
前記複数の画像ファイルの各々を、前記内蔵メモリに記録された時間に基づいて分類する分類手段と、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択手段と、
前記選択手段によって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御手段と、
前記内蔵メモリに記録された時間が古い画像ファイルほど、選択される確率が低くなるように、前記選択手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像表示装置。
[付記2]
前記分類手段は、前記複数のファイル各々を、前記内蔵メモリに記録された時間に基づいて複数のグループのうちの何れか1つに分類し、
前記選択手段は、前記分類手段により前記複数の画像ファイルが分類された前記複数のグループの中から、表示対象のグループを選択し、表示対象として選択した前記グループに属する画像ファイルの中から、表示対象の画像ファイルを選択することを特徴とする付記1に記載の画像表示装置。
[付記3]
前記制御手段は、
前記複数の画像ファイルの数を前記複数のグループ毎に集計する画像数集計手段と、
前記画像数集計手段により前記複数のグループ毎に集計された画像ファイルの数と、前記複数のグループ毎に規定された重みとに基づいて、前記複数のグループの各々を数値範囲で切り分けるための閾値を決定する閾値決定手段と、
を更に備え、
乱数が、前記複数のグループの各々の数値範囲の何れに含まれるのかを決定し、前記乱数が含まれる数値範囲で特定されるグループを、表示対象のグループとして選択するように前記選択手段を制御することを特徴とする付記2に記載の画像表示装置。
[付記4]
内蔵メモリに記録された複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置が実行する画像表示方法において、
前記複数の画像ファイルの各々を、前記内蔵メモリに記録された時間に基づいて分類する分類ステップと、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択ステップと、
前記選択ステップによって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御ステップと、
前記内蔵メモリに記録された時間が古い画像ファイルほど、前記選択ステップにおいて選択される確率が低くなるように制御する制御ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
[付記5]
内蔵メモリに記録された複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置を制御するコンピュータを、
前記内蔵メモリに記録された前記複数の画像ファイルの各々を、前記内蔵メモリに記録された時間に基づいて分類する分類手段、
前記内蔵メモリに記録された前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択手段、
前記選択手段によって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御手段、
前記内蔵メモリに記録された時間が古い画像ファイルほど、選択される確率が低くなるように、前記選択手段を制御する制御手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
[付記6]
複数の画像ファイルを用いて画像の表示を制御する画像表示装置において、
前記複数の画像ファイルの各々を、画像が表示された回数に基づいて分類する分類手段と、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択手段と、
前記選択手段によって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御手段と、
表示された回数が多い画像の画像ファイルほど、選択される確率が低くなるように、前記選択手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像表示装置。
[付記7]
前記分類手段は、前記複数のファイル各々を、画像が表示された回数に基づいて複数のグループのうちの何れか1つに分類し、
前記選択手段は、前記分類手段により前記複数の画像ファイルが分類された前記複数のグループの中から、表示対象のグループを選択し、表示対象として選択した前記グループに属する画像ファイルの中から、表示対象の画像ファイルを選択することを特徴とする付記1に記載の画像表示装置。
[付記8]
前記制御手段は、
前記複数の画像ファイルの数を前記複数のグループ毎に集計する画像数集計手段と、
前記画像数集計手段により前記複数のグループ毎に集計された画像ファイルの数と、前記複数のグループ毎に規定された重みとに基づいて、前記複数のグループの各々を数値範囲で切り分けるための閾値を決定する閾値決定手段と、
を更に備え、
乱数が、前記複数のグループの各々の数値範囲の何れに含まれるのかを決定し、前記乱数が含まれる数値範囲で特定されるグループを、表示対象のグループとして選択するように前記選択手段を制御することを特徴とする付記7に記載の画像表示装置。
[付記9]
複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置が実行する画像表示方法において、
前記複数の画像ファイルの各々を、画像が表示された回数に基づいて分類する分類ステップと、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択ステップと、
前記選択ステップによって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御ステップと、
表示された回数が多い画像の画像ファイルほど、前記選択ステップにおいて選択される確率が低くなるように制御する制御ステップ、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
[付記10]
複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置を制御するコンピュータを、
前記複数の画像ファイルの各々を、画像が表示された回数に基づいて分類する分類手段、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択手段、
前記選択手段によって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御手段、
表示された回数が多い画像の画像ファイルほど、選択される確率が低くなるように、前記選択手段を制御する制御手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
[付記11]
複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置において、
前記複数の画像ファイルの各々を、撮影された時間に基づいて分類する分類手段と、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択手段と、
前記選択手段によって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御手段と、
撮影された時間が古い画像ファイルほど、選択される確率が低くなるように、前記選択手段を制御する制御手段と、
ことを特徴とする画像表示装置。
[付記12]
前記分類手段は、前記複数のファイル各々を、撮影された時間に基づいて複数のグループのうちの何れか1つに分類し、
前記選択手段は、前記分類手段により前記複数の画像ファイルが分類された前記複数のグループの中から、表示対象のグループを選択し、表示対象として選択した前記グループに属する画像ファイルの中から、表示対象の画像ファイルを選択することを特徴とする付記1に記載の画像表示装置。
[付記13]
前記制御手段は、
前記複数の画像ファイルの数を前記複数のグループ毎に集計する画像数集計手段と、
前記画像数集計手段により前記複数のグループ毎に集計された画像ファイルの数と、前記複数のグループ毎に規定された重みとに基づいて、前記複数のグループの各々を数値範囲で切り分けるための閾値を決定する閾値決定手段と、
を更に備え、
乱数が、前記複数のグループの各々の数値範囲の何れに含まれるのかを決定し、前記乱数が含まれる数値範囲で特定されるグループを、表示対象のグループとして選択するように前記選択手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする付記12に記載の画像表示装置。
[付記14]
複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置が実行する画像表示方法において、
前記複数の画像ファイルの各々を、撮影された時間に基づいて分類する分類ステップと、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択ステップと、
前記選択ステップによって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御ステップと、
撮影された時間が古い画像ファイルほど、前記選択ステップにおいて選択される確率が低くなるように、制御する制御ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
[付記15]
複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置を制御するコンピュータを、
前記複数の画像ファイルの各々を、撮影された時間に基づいて分類する分類手段、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択手段、
前記選択手段によって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御手段、
撮影された時間が古い画像ファイルほど、選択される確率が低くなるように、前記選択手段を制御する制御手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0150】
1・・・画像表示装置、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・画像処理部、15・・・バス、16・・・入出力インターフェース、17・・・表示部、18・・・計時部、19・・・操作部、20・・・記憶部、21・・・ドライブ、31・・・リムーバブルメディア、41・・・画像記憶部、42・・・リスト記憶部、51・・・コピー分類部、52・・・表示制御部、61・・・分類部、62・・・画像選択表示部、71・・・画像数集計部、72・・・閾値決定部、81・・・乱数発生部、82・・・グループ選択部、83・・・グループ画像表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内蔵メモリに記録された複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置において、
前記複数の画像ファイルの各々を、前記内蔵メモリに記録された時間に基づいて分類する分類手段と、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択手段と、
前記選択手段によって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御手段と、
前記内蔵メモリに記録された時間が古い画像ファイルほど、選択される確率が低くなるように、前記選択手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記分類手段は、前記複数のファイル各々を、前記内蔵メモリに記録された時間に基づいて複数のグループのうちの何れか1つに分類し、
前記選択手段は、前記分類手段により前記複数の画像ファイルが分類された前記複数のグループの中から、表示対象のグループを選択し、表示対象として選択した前記グループに属する画像ファイルの中から、表示対象の画像ファイルを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記複数の画像ファイルの数を前記複数のグループ毎に集計する画像数集計手段と、
前記画像数集計手段により前記複数のグループ毎に集計された画像ファイルの数と、前記複数のグループ毎に規定された重みとに基づいて、前記複数のグループの各々を数値範囲で切り分けるための閾値を決定する閾値決定手段と、
を更に備え、
乱数が、前記複数のグループの各々の数値範囲の何れに含まれるのかを決定し、前記乱数が含まれる数値範囲で特定されるグループを、表示対象のグループとして選択するように前記選択手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
内蔵メモリに記録された複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置が実行する画像表示方法において、
前記複数の画像ファイルの各々を、前記内蔵メモリに記録された時間に基づいて分類する分類ステップと、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択ステップと、
前記選択ステップによって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御ステップと、
前記内蔵メモリに記録された時間が古い画像ファイルほど、前記選択ステップにおいて選択される確率が低くなるように制御する制御ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項5】
内蔵メモリに記録された複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置を制御するコンピュータを、
前記内蔵メモリに記録された前記複数の画像ファイルの各々を、前記内蔵メモリに記録された時間に基づいて分類する分類手段、
前記内蔵メモリに記録された前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択手段、
前記選択手段によって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御手段、
前記内蔵メモリに記録された時間が古い画像ファイルほど、選択される確率が低くなるように、前記選択手段を制御する制御手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項6】
複数の画像ファイルを用いて画像の表示を制御する画像表示装置において、
前記複数の画像ファイルの各々を、画像が表示された回数に基づいて分類する分類手段と、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択手段と、
前記選択手段によって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御手段と、
表示された回数が多い画像の画像ファイルほど、選択される確率が低くなるように、前記選択手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像表示装置。
【請求項7】
前記分類手段は、前記複数のファイル各々を、画像が表示された回数に基づいて複数のグループのうちの何れか1つに分類し、
前記選択手段は、前記分類手段により前記複数の画像ファイルが分類された前記複数のグループの中から、表示対象のグループを選択し、表示対象として選択した前記グループに属する画像ファイルの中から、表示対象の画像ファイルを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記制御手段は、
前記複数の画像ファイルの数を前記複数のグループ毎に集計する画像数集計手段と、
前記画像数集計手段により前記複数のグループ毎に集計された画像ファイルの数と、前記複数のグループ毎に規定された重みとに基づいて、前記複数のグループの各々を数値範囲で切り分けるための閾値を決定する閾値決定手段と、
を更に備え、
乱数が、前記複数のグループの各々の数値範囲の何れに含まれるのかを決定し、前記乱数が含まれる数値範囲で特定されるグループを、表示対象のグループとして選択するように前記選択手段を制御することを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
【請求項9】
複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置が実行する画像表示方法において、
前記複数の画像ファイルの各々を、画像が表示された回数に基づいて分類する分類ステップと、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択ステップと、
前記選択ステップによって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御ステップと、
表示された回数が多い画像の画像ファイルほど、前記選択ステップにおいて選択される確率が低くなるように制御する制御ステップ、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項10】
複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置を制御するコンピュータを、
前記複数の画像ファイルの各々を、画像が表示された回数に基づいて分類する分類手段、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択手段、
前記選択手段によって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御手段、
表示された回数が多い画像の画像ファイルほど、選択される確率が低くなるように、前記選択手段を制御する制御手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置において、
前記複数の画像ファイルの各々を、撮影された時間に基づいて分類する分類手段と、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択手段と、
前記選択手段によって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御手段と、
撮影された時間が古い画像ファイルほど、選択される確率が低くなるように、前記選択手段を制御する制御手段と、
ことを特徴とする画像表示装置。
【請求項12】
前記分類手段は、前記複数のファイル各々を、撮影された時間に基づいて複数のグループのうちの何れか1つに分類し、
前記選択手段は、前記分類手段により前記複数の画像ファイルが分類された前記複数のグループの中から、表示対象のグループを選択し、表示対象として選択した前記グループに属する画像ファイルの中から、表示対象の画像ファイルを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項13】
前記制御手段は、
前記複数の画像ファイルの数を前記複数のグループ毎に集計する画像数集計手段と、
前記画像数集計手段により前記複数のグループ毎に集計された画像ファイルの数と、前記複数のグループ毎に規定された重みとに基づいて、前記複数のグループの各々を数値範囲で切り分けるための閾値を決定する閾値決定手段と、
を更に備え、
乱数が、前記複数のグループの各々の数値範囲の何れに含まれるのかを決定し、前記乱数が含まれる数値範囲で特定されるグループを、表示対象のグループとして選択するように前記選択手段を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項12に記載の画像表示装置。
【請求項14】
複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置が実行する画像表示方法において、
前記複数の画像ファイルの各々を、撮影された時間に基づいて分類する分類ステップと、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択ステップと、
前記選択ステップによって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御ステップと、
撮影された時間が古い画像ファイルほど、前記選択ステップにおいて選択される確率が低くなるように、制御する制御ステップと、
を含むことを特徴とする画像表示方法。
【請求項15】
複数の画像ファイルを用いて画像のスライドショー表示を制御する画像表示装置を制御するコンピュータを、
前記複数の画像ファイルの各々を、撮影された時間に基づいて分類する分類手段、
前記複数の画像ファイルから表示対象の画像ファイルを選択する選択手段、
前記選択手段によって表示対象として選択した前記画像ファイルにより表わされる画像を表示する表示制御手段、
撮影された時間が古い画像ファイルほど、選択される確率が低くなるように、前記選択手段を制御する制御手段
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−209743(P2012−209743A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−73518(P2011−73518)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】