説明

画像記録装置

【目的】ゴミが書き込み手段の発熱素子上に堆積することを抑制し、良好な画像品質を維持できる画像記録装置を提供する。
【構成】熱可逆性感熱記録材料の記録媒体1にはその記録面に当接するゴム性のブレード9が設けられ、ブレード9はブレート支持板10に支持されている。記録媒体1におけるブレード9の当接部の内面側には、背圧板11が設けられており、記録媒体1はブレード9と背圧板11とで挾持されている。異物をブレード9で除去できるので、サーマルヘッド4の発熱素子上への異物の堆積が防止できる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体を書き込み手段に送り、該書き込み手段によって画像を記録媒体上に記録する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記形式の画像記録装置は公知であり、ファクシミリ装置、プリンタ等である。この種のファクシミリ装置等の多くは、記録媒体として感熱紙を用いており、感熱紙に記録された画像は永久画像として残しているが、書き込み、消去可能な記録媒体に記録した画像を表示する装置も知られている。
【0003】このような表示装置に用いる記録媒体として、所定の温度以上への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が減少し、それ以下の特定温度範囲への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が増大する特性を有する可逆性感熱記録材料が知られている。この画像情報の書き込み、消去可能な可逆性感熱記録材料に関しては、特開平2ー566号公報(可逆生還熱記録材料)、特開平2ー1363号公報(可逆性感熱記録材料)等に示されており、その基本的表示メカニズムを図6を用いて説明する。
【0004】図6において、高光透過率のポイントAから加熱昇温していくと、図中点線に沿って温度T2以上の温度で透過率が減少して白濁となり、室温までの冷却により透過率は最低に達する。次に、図中実線に沿って再び温度T1までの昇温し、そして冷却すると、光透過率はポイントAの値に回復する。すなわち、白濁が透明に戻る。このメカニズムにおいて、点線が書き込みプロセスであり、実線が消去プロセスとすれば、透明フイルム上への白濁点としての画像を表示し、表示した画像を消去可能である。ここで、書き込みとしてはT2以上の温度への加熱が、消去としてはT1付近の特定温度範囲内への昇温加熱が必要である。また、その逆のプロセスとして、白濁フイルム上への透明点としての画像表示、及び消去プロセスも可能である。
【0005】以上の表示メカニズムを利用した表示装置の例としては、特開昭63ー167341号公報(オーバーヘッドプロジエクタ装置)、実開平2ー19568号公報(表示変更装置)等が挙げられる。これらの装置においては、画像の書き込みとしてはライン型のサーマルヘッドを、消去用にヒートローラーを配置する方式が取られていた。その場合の表示装置の基本構成を図7に示す。また書き込み消去ともにサーマルヘッドを用いて場合の基本構成を図8に示す。この図7及び図8において、符号1はベルト状の可逆性感熱記録材料からなる記録媒体、2,3は記録媒体が掛け渡されるローラ、4は書き込み手段としてのサーマルヘッド、5はハウジング、6が表示部カバーガラス、7が表示部背面板である。図7の例では、消去用ヒートローラー8を備えているが、図8の例ではサーマルヘッド4が書き込みと消去を兼用する。
【0006】これらの表示装置は、一般に広く使用されているCRTや液晶表示装置と比較すると、表示速度の面で劣っているが、表示分解能の面ではサーマルヘッドの分解能でのみ制約されるため基本的に優れた特徴を持っている。これは、CRTや液晶表示装置でえられるよりも高い画素密度のデータを扱うファクシミリ伝送における受信画像記録装置としては大きな利点である。このような画像表示手段を備えることにより、受信画像データを高画素密度のままでモニター確認し且つ不要な印字出力を排除するという環境保護の立場からも有利なファクシミリ装置が可能となる。
【0007】また、可逆性感熱記録材料はカットシート状にして印字し、これを繰返し使用することもでき、不要な印字出力を容易に再使用することも可能となる。その場合の装置の基本構成を図9に示す。図9において、符号20はカットシート状の可逆性感熱記録材料からなる記録媒体、21はピックアップ分離ローラー、22は搬送ローラー、23はサーマルヘッド、24はプラテンローラー、25は排紙ローラーである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図7及び図8に示す表示装置の構成においては、可逆性感熱記録材料が回転搬送されるループ状に保持されたまま気温、湿度の変化にさらされるため、たびたび結露を生じてその結果空気中の塵が水滴中で凝結して印字面に付着する問題が生じる。また、図9のような構成においてはシート上の記録媒体にハンドリングによるゴミの付着が裂けられない。これらのゴミは、印字の際サーマルヘッドは発熱素子上に堆積し印字品質を急速に悪化させる原因となる。通常の感熱記録紙においては、記録紙印字面に多少の凹凸があり、記録紙印字面と発熱素子表面との間の摺動により発熱素子上の堆積物の一部は記録紙側に付着するので堆積量が抑制される。上記可逆性熱記録材料の場合は、図1010に示すように、オーバーコート層40、レジン41aに有機低分子粒子41bを分散した発光層41、光透過性ベース層42の如く、その構成が全て有機系の合成樹脂からなり、光透過性ベース層42もポリエステルフイルムの用に平滑性の高い材料が使われている。このため記録面の平滑性が高く、摺動面での発熱素子上の堆積物は記録材料に付着することなく堆積して行くために、ついには印字に悪影響を与えてしまうという問題があった。
【0009】本発明は、上述した従来の問題を解消し、ゴミが書き込み手段の発熱素子上に堆積することを抑制し、良好な画像品質を維持できる画像記録装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本発明は、記録媒体として、所定の温度以上への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が減少し、それ以下の特定温度範囲への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が増大する特性を有することにより画像情報の書き込み、消去が可能な可逆性感熱記録材料を書き込み手段に送り、該書き込み手段によって画像を記録媒体上に記録する画像記録装置において、前記記録媒体の搬送経路の少なくとも1箇所に、記録媒体の画像記録面に付着した異物を清掃するブレードを設けたことを特徴としている。
【0011】さらに、本発明は前記ブレードの前記可逆性感熱記録材料に対する接線が、前記可逆性感熱記録材料の搬送方向と直交する方向に対して所定角以上の角度を持って傾斜され、傾斜したブレードの下方側となる端部に、清掃した異物をブレードの可逆性感熱記録材料と接触した側と反対側に導く回収部を設けたことを特徴としている。
【0012】さらにまた、本発明は記録媒体として、所定の温度以上への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が減少し、それ以下の特定温度範囲への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が増大する特性を有することにより画像情報の書き込み、消去が可能な可逆性感熱記録材料と感熱記録紙とを選択的に書き込み手段に送り、該書き込み手段によって画像を記録媒体上に記録する画像記録装置において、前記書き込み手段に対し記録媒体の搬送経路上流側に設けられ、記録媒体の反射率または透過率に対応した値を検知する手段と、該検知手段の値から記録媒体が可逆性感熱記録材料か感熱記録紙かを判定する手段とを有することを特徴としている。
【0013】さらにまた、本発明は前記記録媒体の搬送経路の少なくとも1箇所に設けられ、記録媒体の画像記録面に付着した異物を清掃するブレードと、該ブレードを記録媒体を清掃する位置と離間する位置との間で移動する移動手段とを有し、前記記録媒体として可逆性感熱記録材料が選択されたとき前記ブレードが清掃位置に、前記記録媒体として感熱記録紙が選択されたとき前記ブレードが離間位置に保持されることを特徴としている。
【0014】
【作用】上記の構成によれば、搬送経路に記録媒体の画像記録面に付着した異物を清掃するブレードを設けたので、ゴミが書き込み手段の発熱素子上に堆積することを抑制し、良好な画像品質を維持することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説明する。図1は本発明に係る画像記録装置が記録した画像を表示する表示装置の場合の一実施例を示す概略構成図であって、図7と基本的構成が同一であり、同一部材には同一符号を付している。
【0016】図1において、記録媒体1にはその平滑性が高い記録面に当接して、該面に付着した異物を除去するゴム性のブレード9が設けられ、ブレード9はブレート支持板10に支持されている。記録媒体1におけるブレード9の当接部の内面側には、背圧板11が設けられており、記録媒体1はブレード9と背圧板11とで挾持されている。本例の背圧板11は、記録媒体1との摺動面がポリエチレンシートで被覆されたアルミ板から構成されいるが、背圧板11の材料は押圧に耐え得る強度と記録媒体1との摩擦が必要最小限度の値を得られる他の材料から構成するようにしてもよい。
【0017】本例のブレート9は、ゴム硬度65度のポリウレタンゴムを用いている。また、ブレード9を支持するブレート支持板10はアルミを用いているが、ブレート支持板10も適当な押圧に対する変形量が十分小さければ、例えばABS樹脂等の他の材料で構成するようにしてもよい。ブレード9の材料及びゴム硬度は、ブレードの支持方法、形状、背圧板11の押圧により最適な値をとる必要がある。すなわち、付着物除去に十分でかつ記録媒体1自体の送りに対する大きな負荷になりすぎないように全体が構成されていればよい。背圧板11とブレード9との摺動位置はサーマルヘッド4の発熱素子上へのダスト堆積を最小限に抑えるため、可能な限りサーマルヘッド4の印字位置に対し記録媒体1の送り方向上流側近傍に位置することが望ましい。
【0018】かく構成の表示装置は、ブレード9によって記録媒体1の記録面に付着したダストはブレード9に清掃され、サーマルヘッド4の発熱素子上に堆積し、印字に悪影響を与えてしまうという問題が解消される。
【0019】ところで、記録媒体1から剥離されたダストはそのままブレード9上に堆積するかブレード9全域から下方へ落下してしまう。従って、定期的なブレード9の清掃等で装置内部からダストを除去し、ブレード9の下部全域に落下するダストを受けるダスト回収ボックス(図示せず)を備え付ける必要がある。しかし、定期的な清掃等は手間がかかりコストが嵩む。また、ダスト回収ボックスはブレード9の全域から落下するダストを受けるのて、大きな場所を取りスペース上問題である。
【0020】そこで、本発明では図2に示すように、ブレード9の記録媒体1に対する接線が、記録媒体1の搬送方向と直交する方向に対して4度の角度を持って傾斜されている。すなわち、記録媒体1の搬送方向と直交する線をLとすると、直線Lとブレード9の接線とでなす角度θが4度に設定されている。そして、図3に示すように、記録媒体1の搬送方向に対し傾斜したブレード9の下方側となる端部に、回収部としてのダストをブレード9の記録媒体1と接触した側と反対側に導く傾斜部12と、その下部に配置した回収ボックス13とが設けられている。
【0021】かく構成された表示装置は、ブレード9で剥離されたダストが記録媒体1との摩擦作用で傾斜したブレード9の下方側となる片側へ輸送される。そして、輸送されたダストは傾斜部12によってブレード9の記録媒体1と接触した側と反対側に導かれ、その下部に配置した回収ボックス13に回収される。
【0022】かくして、ブレード9の剥離されたダストが記録媒体1の走行によって自動的に回収ボックス13に回収されるので、小型化と低コスト化およびメンテナンスの容易化が図れる。なお、図2及び3においてはブレード9上のダストがブレード背面へ(図に向かって左側)落下するのを防止するため、背面側を高く盛り上げた盛り上げ部9aを形成してあるが、盛り上げ部9aはブレード9の記録媒体1への当て方によっては必要はない。また、ブレード9と記録媒体1の接線と記録媒体1搬送方向と垂直な方向との為す角度θについて実験したところ、表1に示す結果が得られた。表1にから明らかなように、角度θが2度未満ではダストの片側への輸送が特に多湿環境化(温度35℃、湿度80%)で困難であることが判明した。
【0023】
【表1】


【0024】むろん、ブレード形状等により変化はあるが概ね角度θが2度以下ではダストの速やかな輸送は希であった。
【0025】図4は、本発明の別の実施例を示す概略図であって、図9と基本的構成が同一であり、同一部材には同一符号を付している。この画像記録装置は、記録媒体20をカットシート状にして印字し、これを繰返し使用する画像記録装置であって、記録媒体20としては熱可逆性感熱記録材料と通常の感熱記録紙とを任意に選択して使用する装置である。
【0026】図4において、ピックアップ分離ローラー21と搬送ローラー22の間には記録媒体20の記録面を清掃するブレード26が設けられている。この場合、記録媒体20は記録面が下方に向けて搬送されるので、ブレード26は記録媒体20は下面に当接するように設置され、記録媒体20は上面側には背圧板27が設けられている。なお、ブレード26及び背圧板27の材質は前記実施例と同様である。
【0027】かく構成の画像記録装置も、ブレード26によって記録媒体20の記録面に付着したダストはブレード26によって清掃され、サーマルヘッド23の発熱素子上に堆積し、印字に悪影響を与えてしまうという問題が解消される。
【0028】しかし、本実施例の画像記録装置では記録媒体20に感熱記録紙が選択された場合に問題が生じてしまう。すなわち、感熱記録紙とブレード26との摩擦は上記熱可逆性記録材料の場合と較べて大きいため、摩擦抵抗が記録紙の強度よりも大きい値となり、無理に搬送すれば記録紙が破断してしまう。更に、この両者で最適な印字エネルギーが異なるため発熱素子通電電流の選択的制御が必要である。また、カットシートを用いる場合、搬送時に記録紙の先端がブレード26に当たってしまい、搬送に支障が生じてしまう。
【0029】そこで、図4に示すように、給紙部であるピックアップ分離ローラー21とブレード26の間に光学センサー28を設けている。そして、上記背圧板27を光学センサー28と対向するように、その上方まで延在させ、その記録媒体20と摺動する面に黒く着色されたポリエチレンシートを設けている。このように、光学センサー28の上方を黒い背景すれば、通常の感熱記録紙の場合光学濃度は0.1以下であるのに対し、上記熱可逆性感熱記録材料の場合約0.7(白濁時)乃至1.3(透明時)であるため、適当なスレッシュレベルの設定する判定手段(図示せず)を設けることで、光学センサー28の信号から記録媒体20を識別できる。
【0030】また、ブレード26は支点30の回りに回動可能に設置されたブレード支持板29に支持されており、このブレード支持板29の下方にはソレノイド31が配置されている。このソレノイド31がオンすると、図5(a)に示すように、ブレード支持板29が支点30を中心として上方へ回動され、ブレード26が記録媒体20を清掃する位置に保持される。ソレノイド31がオフすると、図5(b)に示すように、ブレード支持板29が下方へ下がり、ブレード26が記録媒体20に当接しない待機位置に保持される。
【0031】かく構成の画像記録装置は、記録媒体20を上記光学センサー28で識別し、記録媒体20が熱可逆性感熱記録材料の場合にはソレノイド31がオンするとともに熱可逆性感熱記録材料に最適な発熱素子通電電流を選択する。このとき、ソレノイド31のオンは記録媒体20の先端が直後にブレード26が当接するタイミングに設定することにより、熱可逆性感熱記録材料の記録媒体20はその記録面がブレード26によって清掃される。また、記録媒体が感熱記録紙のときには光学センサー28の識別信号で感熱記録紙に最適な発熱素子通電電流を選択されるが、ソレノイド31はオフのままであり、ブレード26は待機位置に保持される。
【0032】
【発明の効果】請求項1の構成によれば、熱可逆性感熱記録材料に付着堆積した異物をブレードで除去できるので、サーマルヘッドの発熱素子上への異物の堆積が防止され、良好な印字画像品質を維持できる。
【0033】請求項2の構成によれば、ブレードの接線が、可逆性感熱記録材料の搬送方向と直交する方向に対して所定角以上傾斜され、傾斜したブレードの下方側となる端部に、清掃した異物をブレードの可逆性感熱記録材料と接触した側と反対側に導く回収部を設けたので、ブレードで剥離した異物をブレード全域で落下させることなく回収でき、回収部も小型化できる。
【0034】請求項3の構成によれば、記録媒体の反射率または透過率に対応した値を検知する手段と、該検知手段の値から記録媒体が可逆性感熱記録材料か感熱記録紙かを判定する手段を設けたので、記録媒体に応じた制御が可能となる。
【0035】請求項4の構成によれば、記録媒体として可逆性感熱記録材料が選択されたとき前記ブレードが清掃位置に、前記記録媒体として感熱記録紙が選択されたとき前記ブレードが待機位置に保持されるので、清掃が必要な可逆性感熱記録材料ときのみブレードで記録媒体清掃できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像記録装置が記録した画像を表示する表示装置の場合の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】図1の主要部の正面と側面を示す説明図である。
【図3】図2の改良した主要部の正面と側面を示す説明図である。
【図4】本発明の別の実施例を示す概略構成図である。
【図5】(a)はブレードの清掃時、(b)はブレードの待機時を示す説明図である。
【図6】可逆性感熱記録材料の基本的表示メカニズムを示すグラフである。
【図7】従来の画像を表示する表示装置の概略構成図である。
【図8】図7の変形例である従来の画像を表示する表示装置の概略構成図である。
【図9】図7,8とは別の従来の画像記録装置の概略構成図である。
【図10】可逆性感熱記録材料の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1,20 記録媒体
4,23 サーマルヘッド
9,26 ブレード
11,27 背圧板
28 光学センサー
31 ソレノイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】 記録媒体として、所定の温度以上への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が減少し、それ以下の特定温度範囲への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が増大する特性を有することにより画像情報の書き込み、消去が可能な可逆性感熱記録材料を書き込み手段に送り、該書き込み手段によって画像を記録媒体上に記録する画像記録装置において、前記記録媒体の搬送経路の少なくとも1箇所に、記録媒体の画像記録面に付着した異物を清掃するブレードを設けたことを特徴とする画像記録装置。
【請求項2】 請求項1に記載の画像記録装置において、前記ブレードの前記可逆性感熱記録材料に対する接線が、前記可逆性感熱記録材料の搬送方向と直交する方向に対して所定角以上の角度を持って傾斜され、傾斜したブレードの下方側となる端部に、清掃した異物をブレードの可逆性感熱記録材料と接触した側と反対側に導く回収部を設けたことを特徴とする画像記録装置。
【請求項3】 記録媒体として、所定の温度以上への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が減少し、それ以下の特定温度範囲への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が増大する特性を有することにより画像情報の書き込み、消去が可能な可逆性感熱記録材料と感熱記録紙とを選択的に書き込み手段に送り、該書き込み手段によって画像を記録媒体上に記録する画像記録装置において、前記書き込み手段に対し記録媒体の搬送経路上流側に設けられ、記録媒体の反射率または透過率に対応した値を検知する手段と、該検知手段の値から記録媒体が可逆性感熱記録材料か感熱記録紙かを判定する手段とを有することを特徴とする画像記録装置。
【請求項4】 記録媒体として、所定の温度以上への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が減少し、それ以下の特定温度範囲への加熱冷却過程を経ることにより光透過率が増大する特性を有することにより画像情報の書き込み、消去が可能な可逆性感熱記録材料と感熱記録紙とを選択的に書き込み手段に送り、該書き込み手段によって画像を記録媒体上に記録する画像記録装置において、前記記録媒体の搬送経路の少なくとも1箇所に設けられ、記録媒体の画像記録面に付着した異物を清掃するブレードと、該ブレードを記録媒体を清掃する位置と待機する位置との間で移動する移動手段とを有し、前記記録媒体として可逆性感熱記録材料が選択されたとき前記ブレードが清掃位置に、前記記録媒体として感熱記録紙が選択されたとき前記ブレードが待機位置に保持されることを特徴とする画像記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開平6−47989
【公開日】平成6年(1994)2月22日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−205791
【出願日】平成4年(1992)7月31日
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)