説明

画面サイズ切替えカメラ

【目的】 画面サイズの切替え操作部を裏蓋に設ける構成とした場合でも、裏蓋を閉成した際には切替え操作部と画面サイズ切替え機構が常時適切に連動する画面サイズ切替えカメラを提供すること。
【構成】 フィルム上へ画像形成領域を決定するカメラのアパーチャ内に進退可能に遮光板を設け、該遮光板がアパーチャから後退した位置をフィルム上の大画面サイズ、アパーチャ内に進出した位置をフィルム上の小画面サイズとする画面サイズ切替え機構を備えた画面サイズ切替えカメラにおいて、上記遮光板をアパーチャから後退した大画面サイズとなる方向に常時付勢する付勢手段、カメラボディに対して開閉可能に設けられた裏蓋、この裏蓋に設けられ、該裏蓋を閉成させた状態で画面サイズ切替え機構と連結する、画面サイズ切替え操作部、およびこの切替え操作部を、大画面サイズが選択される方向に常時付勢する付勢手段を有する画面サイズ切替えカメラ。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影画面のサイズを切替え可能な画面サイズ切替えカメラに関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】近年、例えば撮影光路の上下に位置させた一対の遮光板を該撮影光路内に進出させて撮影画面を規制することにより、この撮影画面を大小2つのサイズ(35mm標準サイズと所謂パノラマサイズ)に切替えることが可能な画面サイズ切替え機構を有するカメラ、所謂画面サイズ切替えカメラが開発されている。
【0003】この種のカメラにおいて、従来、画面サイズを手動で切替えるための切替え操作部を、カメラボディに対して開閉可能な裏蓋に設けたものが知られている。このようなカメラでは、裏蓋を開放したとき、上記切替え操作部と、カメラボディ側に設けた画面サイズ切替え機構とが連動しない構成を有するものであった。そのため、切替え操作部と画面サイズ切替え機構がそれぞれ異なった画面サイズを選択する側に切り替えられている状態で裏蓋が閉成されると、これら切替え操作部と画面サイズ切替え機構が適切に整合せず、画面サイズの切替えを正常に行なうことができないという不具合が生じていた。
【0004】またこの種のカメラにおいて、従来、撮影日時等の撮影データを撮影フィルムに写し込む、写し込みモジュールを有するものが知られている。このようなカメラ、特に、水密構造を有する所謂防滴防水カメラでは、次のような問題点があった。
【0005】つまり、裏蓋内側に設けられた写し込みモジュールを、カメラボディ側の回路と電気的に接続する場合、カメラの水密構造上、フレキシブルプリント基板を用いて接続するのは困難である。そのため、裏蓋内側に接点ピンを設け、該裏蓋を閉成した際にその接点ピンをカメラボディに設けられた接点部に当接させることによって、写し込みモジュールとカメラボディ側の回路とを電気的に接続するのが一般的である。
【0006】したがって、写し込みモジュールが、撮影データを撮影フィルムに写し込むための写し込み発光部を大小2つの画面サイズに対応させて2つ備えた写し込みモジュールの場合、写し込み発光部の選択に係わる接点ピンおよび接点部を裏蓋およびカメラボディに新たに増設する必要があり、コスト面で不利であった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたもので、画面サイズの切替え操作部を裏蓋に設ける構成とした場合でも、裏蓋を閉成した際には切替え操作部と画面サイズ切替え機構が常時適切に連動する画面サイズ切替えカメラを提供することを目的とする。
【0008】本発明はまた、写し込みモジュールとして、撮影日時等の撮影データを撮影フィルムに写し込むための写し込み発光部を大小2つの画面サイズに対応させて2つ備えた写し込みモジュールを設けた場合でも、該写し込みモジュールをカメラボディ側の回路と接続するための電気接点を増設させる必要のない画面サイズ切替えカメラを提供することを目的とする。
【0009】
【発明の概要】本発明は、フィルム上へ画像形成領域を決定するカメラのアパーチャ内に進退可能に遮光板を設け、該遮光板がアパーチャから後退した位置をフィルム上の大画面サイズ、アパーチャ内に進出した位置をフィルム上の小画面サイズとする画面サイズ切替え機構を備えた画面サイズ切替えカメラにおいて、上記遮光板をアパーチャから後退した大画面サイズとなる方向に常時付勢する付勢手段、カメラボディに対して開閉可能に設けられた裏蓋、この裏蓋に設けられ、該裏蓋を閉成させた状態で画面サイズ切替え機構と連結する、画面サイズ切替え操作部、およびこの切替え操作部を、大画面サイズが選択される方向に常時付勢する付勢手段を有することを特徴としている。
【0010】本発明はまた、フィルム上での撮影画面サイズを、大画面サイズと、この大画面サイズより横長の小画面サイズに切替え可能な画面サイズ切替え機構を備えた画面サイズ切替えカメラにおいて、カメラボディに対して開閉可能に設けられた裏蓋、この裏蓋に設けられ、該裏蓋を閉成させた状態で画面サイズ切替え機構と連結する、画面サイズ切替え操作部、上記裏蓋に設けられ、フィルム上の大画面サイズの下部に撮影データを写し込む第一のデータ写し込み発光部、上記裏蓋に設けられ、フィルム上の小画面サイズの下部に撮影データを写し込む第二のデータ写し込み発光部、および上記第一のデータ写し込み発光部と第二のデータ写し込み発光部を、切替えた画面サイズに応じて選択的に切替える、上記裏蓋に設けた発光部切替えスイッチを有し、この発光部切替えスイッチと、上記画面サイズ切替え操作部とを連動させたことを特徴としている。
【0011】
【実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説明する。図7は、本発明を適用した画面サイズ切替えカメラ10の裏蓋12を開放した状態での外観を示す、背面側から視た斜視図である。この画面サイズ切替えカメラ10のカメラボディ11は水密状に構成されており、このカメラボディ11の後面の一側には、フィルム押え板9を備えた裏蓋12が開閉可能に設けられている。
【0012】裏蓋12を閉成した場合におけるカメラボディ11と裏蓋12との水密構造化は、裏蓋12の内面外周部にゴムパッキン15を設け、このゴムパッキン15をカメラボディ11のパッキン当接部17に圧接させることにより成されている。
【0013】裏蓋12の上部にはファインダ窓開口13が設けられており、このファインダ窓開口13に防水ガラス14がパッキン等(図示せず)によって水密状に嵌められている。カメラボディ11内方の光軸方向後部には、内壁19が形成されており、この内壁19に形成された開口部20内部には、該開口部20に臨むファインダ接眼レンズ21が設けられている。防水ガラス14は、裏蓋12を閉成した状態で、ファインダ接眼レンズ21を臨むことができる位置に設けられている。
【0014】裏蓋12にはまた、ファインダ窓開口13の内面外周部に、非透光性材料で構成された遮光パッキン16が設けられている。この遮光パッキン16は、裏蓋12を閉成した状態で、開口部20周辺における内壁19に対して圧接し、ファインダ接眼レンズ21および防水ガラス13aからの光がフィルム面に漏れるのを防止している。
【0015】裏蓋12にはまた、回動式の切替えスイッチ(画面サイズ切替え操作部)30が設けられている。この切替えスイッチ30は、カメラ10の撮影画面サイズを、大画面サイズと、この大画面サイズより横長の小画面サイズに切替える画面サイズ切替え機構40(図2R>2、図3)の画面サイズ切替え操作を行なうためのものであり、裏蓋12を閉成した状態で該画面サイズ切替え機構40と接続される。
【0016】切替えスイッチ30は、裏蓋12の後面(外面)に設けられた回動操作つまみ31、裏蓋12の前面(内面)に設けられた、クリック腕部32、切替え駆動板33、および導電材料で構成された切替え接片34を有している。これら回動操作つまみ31、クリック腕部32、切替え駆動板33、および切替え接片34は、裏蓋12後面から前面へ貫通しかつOリング(図示せず)によって水密状に回動可能に設けられた回動軸35に対して互いに所定の角度をもって一体に固定されている。したがって、回動操作つまみ31を指で摘んで回動操作することにより、裏蓋12前面に位置するクリック腕部32、切替え駆動板33、および切替え接片34が回動軸35を介して一体に回転する。
【0017】回動操作つまみ31は、その回動範囲が図2R>2に示す位置、即ち標準サイズ選択位置から図3に示す位置、即ちパノラマサイズ選択位置の範囲に限定されており、回動軸35に嵌合されたトーションばね36の作用により、常時時計回り方向に付勢され、つまり図2に示す標準サイズ選択位置に位置される方向に付勢されている。このトーションばね36は、その一端部36aが裏蓋12の固定部(図示せず)に固定されており、他端部36bが、回動操作つまみ31の下方に延びる延長部31aに沿わせて固定されている。
【0018】また切替えスイッチ30は、裏蓋12を閉成した状態で、その切替え駆動板33が有する係合溝33aを、画面サイズ切替え機構40に備わった係合ピン42eに係合させる構成とされている。この係合溝33aを係合ピン42eに係合させる直前の状態を図4に示している。そして、係合溝33aを係合ピン42eに係合させた状態、即ち裏蓋12を閉成した状態で、回動操作つまみ31をパノラマサイズ選択位置(図4の反時計方向)に回転させると、切替え駆動板33が係合ピン42eを下方に押し下げ、かつクリック腕部32に備わった弾性を有する係合片32aが、内壁19の所定の位置に形成された係合爪27に係合する(図5)。トーションばね36およびトーションばね52(図1ないし図3R>3)の両者の付勢力よりも係合片32aが係合爪27に係合する係合力のほうが強くなるよう構成されており、したがって、一度切替えスイッチ30を図3に示すパノラマサイズ位置に位置させると、裏蓋12を開放するか、または回動操作つまみ31を指で操作して係合片32aと係合爪27の係合を解除しない限り、切替えスイッチ30は、図3および図5に示すパノラマサイズ選択位置に位置された状態を保持する。
【0019】図2および図3は、カメラ10に設けられた画面サイズ切替え機構40を示している。カメラボディ11の左右には、スプール室23およびパトローネ室24が設けられており、これらスプール室23とパトローネ室24の間には、アパーチャ枠25に囲まれた撮影画面を規制するアパーチャ26が設けられている。画面サイズ切替え機構40は、このアパーチャ26に対応させてカメラボディ11内に設けられており、第一遮光板42および第二遮光板43を有している。第一遮光板42は、上下方向に延びるガイド部42a、このガイド部42aと直交して水平方向に延びる遮光部42b、およびこの遮光部42bと直交して上方に延びる係合突出部42cを有している。係合突出部42cは、その上端部に、カメラ10後方に突出する上記係合ピン42eを一体に備えており、この係合ピン42eは、内壁19に形成された縦溝28からカメラボディ11外方に向かって突出している。
【0020】これら第一遮光板42および第二遮光板43は、アパーチャ26の上下方向に移動可能な図示せぬガイド部材により支持されており、その移動範囲は、図2R>2に示す状態即ち標準サイズ選択位置から図3に示す状態即ちパノラマサイズ選択位置までの範囲に限定されている。
【0021】第一遮光板42と第二遮光板43は、短連結バー53および長連結バー54により互いに連結されている。短連結バー53は、その一端がガイド部42aの下端と軸着され、他端が長連結バー54の一端と軸着されている。長連結バー54は、その他端が第二遮光板43の中央部と軸着されており、またその中央部が、カメラボディ11に植設されかつ該カメラボディ11に対する相対移動を規制された固定軸56によって軸着されている。したがって、第一遮光板42を図2に示す状態から同図の下方向に移動させることにより、短連結バー53を介して長連結バー54を反時計回りに回動させて、第二遮光板43を同図の上方向に移動させて、両遮光板42、43を図3に示すパノラマサイズ選択位置の状態とすることができ、また第一遮光板42を図3に示す状態から同図の上方向に移動させることにより、短連結バー53を介して長連結バー54を時計回りに回動させて、第二遮光板43を同図の下方向に移動させて、両遮光板42、43を図2に示す標準サイズ選択位置の状態とすることができる。
【0022】第一遮光板42は、その遮光部42bの中央部に穿設された孔42dに、トーションばね52の一端部52aを係合させている。このトーションばね52は、カメラボディ11の固定部(図示せず)に植設された固定ピン50に嵌合され、その一端部52aを遮光部42bの孔42dに係合させかつ他端部52bをカメラボディ11の固定部(図示せず)に固定させて設けられている。第一遮光板42は、このトーションばね52によって常時上方に移動する方向に付勢されている。したがって、第一遮光板42および第二遮光板43は、このトーションばね52の作用により、常時アパーチャ26から退避する方向に付勢されており、即ち図2に示す標準サイズ選択位置に位置する方向に付勢されている。
【0023】裏蓋12はまた、フィルム押え板9と裏蓋12の間に位置させて、データモジュール60が設けられている。このデータモジュール60は、撮影されたフィルムに撮影日時等の撮影データを写し込むための公知の装置で、フィルム上の大画面サイズの下部に撮影データを写し込む第一発光部61および小画面サイズの下部に撮影データを写し込む第二発光部62を備えている。これら発光部61、62は、フィルム押え板9に形成された開口9aおよび9bにそれぞれが臨んでいる。
【0024】このデータモジュール60は、画面サイズ切替え機構40によって切替えられた撮影画面のサイズに応じて、撮影データを写し込む箇所を変更するべく第一および第二発光部61、62を適宜切替えて発光させる構成を有している。データモジュール60は、接点63、64を有しており、これら2つの接点63、64を電気的に接続しない状態で第一発光部61を発光可能状態とし、接点63、64を電気的に接続した状態で第二発光部62を発光可能状態とする構成とされている。
【0025】データモジュール60は、裏蓋12の設けられたバッテリ(図示せず)によりそのクオーツ制御のクロック装置(図示せず)を駆動しており、第一および第二発光部61、62を発光させるトリガー信号は、裏蓋12に設けられた接点ピン70(図7)および裏蓋12を閉成した際に該接点ピン70と当接する、カメラボディ11に設けられた接点部71(図7)を介して、カメラボディ11に設けられたメインバッテリ(図示せず)から供給される構成とされている。
【0026】上記接点63および接点64と電気的に接続されたランド部65および66が、裏蓋12の内面かつ切替えスイッチ30の近傍に形成されている。これらランド部65および66には、回動操作つまみ31を図3R>3に示すパノラマサイズ選択位置に位置させた場合に、切替え接片34の先端部に設けられた導通端34aが両ランド部65、66に接触し、回動操作つまみ31を図2R>2に示す標準サイズ選択位置に位置させた場合には、導通端34aは両ランド部65、66と非接触の状態となる。この導通端34aが両ランド部65、66と接触した状態を図6に示している。即ち、ランド部65、66および切替え接片34により、第一発光部および第二発光部を選択された撮影画面サイズに応じて選択的に切替えるための発光部切替えスイッチを構成している。
【0027】したがって、上記構成を有する画面サイズ切替えカメラ10は、次のように作動させることができる。裏蓋12を開放させた状態では、画面サイズ切替え機構40および切替えスイッチ30の双方は、トーションばね36および52の作用によって図1または図2に示す標準サイズ選択位置に常時位置されている。
【0028】裏蓋12を閉成させると、切替え駆動板33の係合溝33aが係合ピン42eと係合する。この状態では、画面サイズ切替え機構40は、図2に示す標準サイズ選択位置とされ、またデータモジュール60は、そのランド部65、66に切替え接片34の導通端34aが接触していないので、第一発光部61が発光可能な状態とされており、よってカメラ10は、撮影画面として標準サイズが選択された状態となっている。この状態から、回動操作つまみ31を図3に示すパノラマサイズ選択位置に切替えると、切替え駆動板33の移動に伴って係合溝33aを介して係合突出部42cを下方に押し下げ、これにより画面サイズ切替え機構40は、図3に示すパノラマサイズ選択位置に切替えられ、また、データモジュール60は、そのランド部65、66に切替え接片34の導通端34aが接触して第二発光部62が発光可能な状態とされる。よって、カメラ10は、撮影画面としてパノラマサイズが選択された状態となる。この状態から、再び撮影画面として標準サイズを選択する場合には、回動操作つまみ31を図2に示す標準サイズ選択位置に移動させればよい。
【0029】また、たとえ裏蓋12が閉成された状態で、パノラマサイズが選択されている場合でも、一度裏蓋12を開放すると、切替えスイッチ30に関しては、トーションばね36の作用によって標準サイズ選択位置に移動され、画面サイズ切替え機構40に関しても、トーションばね52の作用により標準サイズ選択位置に移動される。よって、裏蓋12を閉成した際は、常に切替えスイッチ30と画面サイズ切替え機構40の整合性が確保される。
【0030】さらに、データモジュール60の第一発光部と第二発光部の発光部切替えスイッチを裏蓋12に設け、この発光部切替えスイッチと切替えスイッチ30とを連動させて設けたので、即ち切替え接片34とランド部65、66により構成したので、接点ピンおよび接点部を裏蓋12およびカメラボディ11に新たに増設する必要がなくなった。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明の画面サイズ切替えカメラによれば、遮光板をアパーチャから後退した大画面サイズとなる方向に常時付勢する付勢手段と、カメラボディに対して開閉可能に設けられた裏蓋と、この裏蓋に設けられ、該裏蓋を閉成させた状態で画面サイズ切替え機構と連結する、画面サイズ切替え操作部と、この切替え操作部を、大画面サイズが選択される方向に常時付勢する付勢手段を設けたので、裏蓋に画面サイズを切替える操作部が設けられている場合でも、裏蓋を閉成した場合には、常に画面サイズ切替え操作部と画面サイズ切替え機構の整合性を確保することができる。
【0032】また、請求項2に記載の本発明の画面サイズ切替えカメラによれば、第一発光部と第二発光部を切替えられた画面サイズに応じて選択的に切替える発光部切替えスイッチ部と、画面サイズ切替え操作部とを連動させて設けたので、接点ピンおよび接点部を裏蓋およびカメラボディに新たに増設する必要がなく、製造コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画面サイズ切替えカメラの要部を示す説明図である。
【図2】同カメラの画面サイズ切替え機構を示す正面図である。
【図3】同図とは異なった状態での画面サイズ切替え機構を示す正面図である。
【図4】切替えスイッチと画面サイズ切替え機構との係合関係を説明する概略斜視図である。
【図5】同図とは異なった状態での切替えスイッチと画面サイズ切替え機構との係合関係を説明する概略斜視図である。
【図6】切替えスイッチとデータモジュールとの関係を示す概略斜視図である。
【図7】本発明を適用した画面サイズ切替えカメラの裏蓋を開放した状態での、該カメラを背面側から視た斜視図である。
【符号の説明】
10 画面サイズ切替えカメラ
11 カメラボディ
12 裏蓋
26 アパーチャ
30 切替えスイッチ
31 回動操作つまみ
36 トーションばね
40 画面サイズ切替え機構
42 第一遮光板
43 第二遮光板
52 トーションばね
60 データモジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】 フィルム上へ画像形成領域を決定するカメラのアパーチャ内に進退可能に遮光板を設け、該遮光板がアパーチャから後退した位置をフィルム上の大画面サイズ、アパーチャ内に進出した位置をフィルム上の小画面サイズとする画面サイズ切替え機構を備えた画面サイズ切替えカメラにおいて、上記遮光板をアパーチャから後退した大画面サイズとなる方向に常時付勢する付勢手段;カメラボディに対して開閉可能に設けられた裏蓋;この裏蓋に設けられ、該裏蓋を閉成させた状態で画面サイズ切替え機構と連結する、画面サイズ切替え操作部;および、この切替え操作部を、大画面サイズが選択される方向に常時付勢する付勢手段;を有することを特徴とする画面サイズ切替えカメラ。
【請求項2】 フィルム上での撮影画面サイズを、大画面サイズと、この大画面サイズより横長の小画面サイズに切替え可能な画面サイズ切替え機構を備えた画面サイズ切替えカメラにおいて、カメラボディに対して開閉可能に設けられた裏蓋;この裏蓋に設けられ、該裏蓋を閉成させた状態で画面サイズ切替え機構と連結する、画面サイズ切替え操作部;上記裏蓋に設けられ、フィルム上の大画面サイズの下部に撮影データを写し込む第一のデータ写し込み発光部;上記裏蓋に設けられ、フィルム上の小画面サイズの下部に撮影データを写し込む第二のデータ写し込み発光部;および、上記第一のデータ写し込み発光部と第二のデータ写し込み発光部を、切替えた画面サイズに応じて選択的に切替える、上記裏蓋に設けた発光部切替えスイッチ;を有し、この発光部切替えスイッチと、上記画面サイズ切替え操作部とを連動させたことを特徴とする画面サイズ切替えカメラ。
【請求項3】 請求項1または2において、さらに画面サイズ切替えカメラは、防滴防水機能を有するカメラである、画面サイズ切替えカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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