説明

画面開発支援装置、画面開発支援方法及び画面開発支援プログラム

【課題】ウェブページ等の画面の開発効率を向上させることを目的とする。
【解決手段】反復型画面生成装置100は、表示コード107に含まれるHTMLタグ等の表示タグ情報から、所定の表示タグ情報を抽出し、抽出した表示タグ情報を、その表示タグ情報に予め対応付けられたJSPカスタムタグ等のソースタグ情報と、そのソースタグ情報への入力データとに、それぞれに同一のデータ識別子を付した上で分離する。反復型画面生成装置100は、表示コード107のうち抽出した表示タグ情報を、ソースタグ情報に置き換えてソースコード101とし、分離した入力データをテストデータ102とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ウェブページ等の画面の開発を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブページ等の画面の開発においては、画面デザインはデザイナーが行い、ロジック開発は開発者が行う形で分業を行うことが一般的である。この場合、デザイナーが作成した画面デザインを開発者が手動でソースコードに変換する必要があり、開発者に負担がかかる。
そこで、ソースコードから動的画面を生成する技術、および動的画面からソースコードを生成する技術が用いられている(特許文献1,2,3参照)。また、ソースコードとテストデータとから動的画面を自動生成することにより、開発者が作成したソースコードの動作確認を短時間に行う試験システムが用いられている(特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−150377号公報
【特許文献2】特開2004−246401号公報
【特許文献3】特開2003−316575号公報
【特許文献4】特開2006−099349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1,2,3に記載された技術では、動的画面から動的画面を生成する際に必要となるテストデータの生成を行うことはできない。また、特許文献4に記載された技術では、動的画面からソースコードやテストデータの生成を行うことはできない。
この発明は、動的画面からソースコード及びテストデータの生成を行い、動的画面の開発効率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明に係る画面開発支援装置は、
画面に表示する表示情報を生成する表示タグ情報を複数含む表示コードを入力する表示コード入力部と、
前記表示コード入力部が入力した表示コードに含まれる複数の表示タグ情報から、所定の表示タグ情報を抽出するタグ抽出部と、
前記タグ抽出部が抽出した表示タグ情報を、その表示タグ情報に予め対応付けられたソースタグ情報であって入力データを用いた表示タグ情報に変換されるソースタグ情報と、そのソースタグ情報への入力データとに分離するタグ分離部であって、分離したソースタグ情報と入力データとのそれぞれに同一のデータ識別子を付した上で分離するタグ分離部と、
前記表示コードのうち前記タグ抽出部が抽出した表示タグ情報を、前記タグ分離部が分離したソースタグ情報に置き換えたソースコードを出力するソースコード出力部と、
前記タグ分離部が分離した入力データをテストデータとして出力するテストデータ出力部と
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
この発明に係る画面開発支援装置では、表示コード(ウェブページ等の画面)に含まれる所定の表示タグ情報を、ソースタグ情報と入力データとに分離することにより、表示コードからソースコードとテストデータとを生成する。これにより、動的画面の開発効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施の形態1に係る反復型画面生成装置100のシステム構成図。
【図2】実施の形態1に係るソースコード101の一例を示す図。
【図3】実施の形態1に係るテストデータ102の一例を示す図。
【図4】実施の形態1に係るコード・テストデータ合成部105の処理の流れを示すフローチャート。
【図5】実施の形態1に係る表示コード107の一例を示す図。
【図6】実施の形態1に係るコード・テストデータ分離部109の処理の流れを示すフローチャート。
【図7】反復型画面生成装置100のハードウェア構成の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図に基づき、この発明の実施の形態を説明する。
以下の説明において、処理装置は後述するCPU911等である。記憶装置は後述するROM913、RAM914、磁気ディスク装置920等である。つまり、処理装置、記憶装置はいずれもハードウェアである。
【0009】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る反復型画面生成装置100(画面開発支援装置)のシステム構成図である。
反復型画面生成装置100は、ソースコード101とテストデータ102とを入力として、表示コード107を出力するとともに、表示コード107を入力として、ソースコード101とテストデータ102とを出力する。
ソースコード101は、表示コード107を生成するためのプログラムコードであ。ここでは、一例として、ソースコード101は、JSP(JavaServer Pages,登録商標)を用いて記述されたプログラムコードであるとする。テストデータ102は、表示コード107を生成するために利用されるパラメータが保存されたテストデータである。表示コード107は、画面に表示する表示情報を生成するプログラムコードである。ここでは、一例として、表示コード107は、HTML(HyperText Markup Language)を用いて記述されたプログラムコードであるとする。
【0010】
反復型画面生成装置100は、ソースコード入力部103、テストデータ入力部104、コード・テストデータ合成部105(タグ変換部)、表示コード出力部106、表示コード入力部108、コード・テストデータ分離部109(タグ抽出部、タグ分離部)、ソースコード出力部110、テストデータ出力部111を備える。
【0011】
ソースコード入力部103は、ソースコード101を処理装置により記憶装置から読み出し、コード・テストデータ合成部105へ入力する。テストデータ入力部104は、テストデータ102を記憶装置から読み出し、コード・テストデータ合成部105へ入力する。コード・テストデータ合成部105は、ソースコード101とテストデータ102とを処理装置により合成し、表示コード107を生成する。表示コード出力部106は、コード・テストデータ合成部105が生成した表示コード107を処理装置により出力して記憶装置に格納する。
【0012】
表示コード入力部108は、表示コード107を処理装置により記憶装置から読み出し、コード・テストデータ分離部109へ入力する。コード・テストデータ分離部109は、表示コード107をソースコード101とテストデータ102とに分離する。ソースコード出力部110は、コード・テストデータ分離部109が分離したソースコード101を出力する。テストデータ出力部111は、コード・テストデータ分離部109が分離したテストデータ102を処理装置により出力して記憶装置に格納する。
【0013】
図2は、実施の形態1に係るソースコード101の一例を示す図である。
ソースコード101は、入力データを用いたHTMLタグ(表示タグ情報)に動的に変換されるJSPカスタムタグ(ソースタグ情報,図2では、JSPカスタムタグ201、202)を含む。各JSPカスタムタグには、“id=・・・”として示すID属性(データ識別子)が付与されている。例えば、JSPカスタムタグ201にはID属性としてID001が付与され、JSPカスタムタグ202にはID属性としてID002が付与されている。
なお、JSPカスタムタグとは、開発者によって定義されたJSPタグであり、JSPカスタムタグ毎にどのようなHTMLタグに変換されるかが規定されている。ここでは、JSPカスタムタグ201は、種別がjsp:Labelタグである。jsp:Labelタグは、HTMLに変換されるとテキストデータとなる。JSPカスタムタグ202は、種別がjsp:TextBoxタグである。jsp:TextBoxタグは、HTMLに変換されるとテキストボックスとなる。
【0014】
図3は、実施の形態1に係るテストデータ102の一例を示す図である。
テストデータ102は、ソースコード101に含まれるJSPカスタムタグ毎に、対応したテストデータが記述される。図3では、テストデータ102を、左辺にID属性をとり、右辺に対応したテストデータをとり、左辺と右辺とを記号「=」で区切ったテキストファイル形式で記述している。
なお、図3では、図2に示すソースコード101に対応したテストデータ102を示しており、ソースコード101のJSPカスタムタグ201に対応したデータ301と、JSPカスタムタグ202に対応したデータ302とが記述されている。データ301は、左辺値がID001であり、右辺値がラベル値である。データ302は、左辺値がID002であり、右辺値がテキストボックス値である。
【0015】
図4は、実施の形態1に係るコード・テストデータ合成部105の処理の流れを示すフローチャートである。
(S11:タグ読出処理)
コード・テストデータ合成部105は、ソースコード入力部103が入力したソースコード101の各タグを順次読み出す。
(S12:種別判定処理)
コード・テストデータ合成部105は、S11で読み出したタグの種別を判定する。具体的には、コード・テストデータ合成部105は、読み出したタグがJSPカスタムタグかどうかを判定するとともに、読み出したタグがJSPカスタムタグである場合には、そのJSPカスタムタグの種別を判定する。
コード・テストデータ合成部105は、読み出したタグがJSPカスタムタグである場合(S12で変換対象のタグ)、処理をS13へ進める。一方、コード・テストデータ合成部105は、読み出したタグがJSPカスタムタグでない場合(S12で変換対象ではないタグ)、処理をS16へ進める。
(S13:タグ変換処理)
コード・テストデータ合成部105は、S11で読み出したJSPカスタムタグを対応するHTMLタグに変換する。例えば、jsp:Labelタグであればspanタグに変換し、jsp:TextBoxタグであればinputタグに変換する。なお、コード・テストデータ合成部105は、変換したHTMLタグに、変換元のJSPカスタムタグを示すタグ識別子と、変換元のJSPカスタムタグに付されたID属性とを付しておく。ここでは、HTMLタグに“type=・・・”として示すタグ識別子と、“id=・・・”として示すID属性とが付される(図5参照)。
(S14:テストデータ取得処理)
コード・テストデータ合成部105は、テストデータ入力部104が入力したテストデータ102から、S11で読み出したJSPカスタムタグに付与されているID属性に対応するデータを取得する。例えば、jsp:Labelタグであれば、ID属性はID001なので、対応するデータは「ラベル値」となる。jsp:TextBoxタグであれば、ID属性はID002なので、対応するテストデータは「テキストボックス値」となる。
(S15:テストデータ設定処理)
コード・テストデータ合成部105は、S13で変換したHTMLタグと、S14で取得したデータとを合成する。HTMLタグとテストデータとをどのように合成するかは、JSPカスタムタグ毎に予め設定されているものとする。例えば、jsp:Labelタグであれば、spanタグのInnnerTextにテストデータを設定する。jsp:TextBoxタグであれば、inputタグのInnnerTextにテストデータを設定する。なお、InnnerTextとは、開始タグと終了タグとの間のデータのことである。
(S16:コード追加処理)
コード・テストデータ合成部105は、S12でJSPカスタムタグであると判定されたタグについては、S13からS15で変換され、テストデータが合成されたHTMLタグを表示コード107に追加する。一方、コード・テストデータ合成部105は、S12でJSPカスタムタグでないと判定されたタグについては、そのまま又は通常通りHTMLに変換して表示コード107に追加する。
(S17:終了判定処理)
コード・テストデータ合成部105は、ソースコード入力部103が入力したソースコード101の全てのタグを読み出したか否かを判定する。
コード・テストデータ合成部105は、全てのタグを読み出した場合(S17でYES)、処理を終了する。一方、コード・テストデータ合成部105は、読み出していないタグがある場合(S17でNO)、処理をS11へ戻し、次のタグを読み出す。
【0016】
図5は、実施の形態1に係る表示コード107の一例を示す図である。なお、図5では、図2に示すソースコード101と図3に示すテストデータ102とから、図4に示す処理により生成された表示コード107を示している。
表示コード107は、複数のHTMLタグから構成され、一部のHTMLタグには、“type=・・・”として対応するJSPカスタムタグを示すタグ識別子と、“id=・・・”としてID属性とが付与されている。例えば、HTMLタグ501は、HTMLタグのspanタグであり、タグ識別子としてlabelが付与され、id属性としてID001が付与されている。HTMLタグ502は、HTMLタグのinputタグであり、タグ識別子としてtextが付与され、ID属性にID002が付与されている。
【0017】
図6は、実施の形態1に係るコード・テストデータ分離部109の処理の流れを示すフローチャートである。
(S21:タグ読出処理)
コード・テストデータ分離部109は、表示コード入力部108が入力した表示コード107の各HTMLタグを順次読み出す。
(S22:種別判定処理)
コード・テストデータ分離部109は、S21で読み出したHTMLタグの種別を判定する。具体的には、コード・テストデータ分離部109は、読み出したHTMLタグに、タグ識別子が付与されているかどうかを判定するとともに、読み出したHTMLタグにタグ識別子が付与されている場合には、そのタグ識別子の種別を判定する。
コード・テストデータ分離部109は、読み出したHTMLタグにタグ識別子が付与されている場合(S22で変換対象のタグ)、処理をS23へ進める。一方、コード・テストデータ分離部109は、読み出したHTMLタグにタグ識別子が付与されていない場合(S22で変換対象ではないタグ)、処理をS26へ進める。
(S23:テストデータ抽出処理)
コード・テストデータ分離部109は、S21で読み出したHTMLタグからテストデータを抽出する。テストデータの抽出方法については、HTMLタグ毎やタグ識別子毎に予め設定されているものとする。例えば、span type=“label”タグや、input type=“text”タグであれば、InnnerTextの値を、テストデータとして取得する。この際、コード・テストデータ分離部109は、合わせて、そのHTMLタグに付与されたID属性の値についても取得する。
(S24:テストデータ追加処理)
コード・テストデータ分離部109は、S23で取得したテストデータとID属性とを出力用のテストデータ102のリストに追加する。例えば、S21で読み出したHTMLタグが、図5に示すHTMLタグ501であれば、左辺値にID001、右辺値にラベル値をテストデータ102のリストに追加する(図3参照)。S21で読み出したHTMLタグが、図5に示すHTMLタグ502であれば、左辺値にID002、右辺値にテキストボックス値をテストデータ102のリストに追加する(図3参照)。
(S25:タグ変換処理)
コード・テストデータ分離部109は、S21で読み出したHTMLタグを、タグ識別子に従い対応するJSPカスタムタグに変換する。例えば、span type=“label”のHTMLタグであれば、jsp:Labelタグに変換し、input type=“text”のHTMLタグであれば、jsp:TextBoxタグに変換する。なお、コード・テストデータ分離部109は、変換したJSPカスタムタグに、変換元のHTMLタグに付されたID属性を付しておく。ここでは、“id=・・・”として示すID属性が付される(図2参照)。
(S26:コード追加処理)
コード・テストデータ分離部109は、S22でタグ識別子が付与されていると判定されたHTMLタグについては、S23からS25で変換されたJSPカスタムタグをソースコード101に追加する。一方、コード・テストデータ分離部109は、S22でタグ識別子が付与されていないと判定されたタグについては、そのままソースコード101に追加する。
(S27:終了判定処理)
コード・テストデータ分離部109は、表示コード入力部108が入力した表示コード107の全てのHTMLタグを読み出したか否かを判定する。
コード・テストデータ分離部109は、全てのHTMLタグを読み出した場合(S27でYES)、処理を終了する。一方、コード・テストデータ分離部109は、読み出していないHTMLタグがある場合(S27でNO)、処理をS21へ戻し、次のHTMLタグを読み出す。
【0018】
なお、コード・テストデータ分離部109の処理のうち、S21、S22、S27がタグ抽出部の動作であり、S23からS26がタグ分離部の動作である。
【0019】
以上のように、反復型画面生成装置100は、ソースコード101とテストデータ102とから表示コード107を生成でき、また、表示コード107からソースコード101とテストデータ102とを生成できる。そのため、反復型画面生成装置100を用いることにより、ウェブページ等の開発効率が向上する。
【0020】
例えば、開発者がソースコード101を製造する際、JSPカスタムタグにID属性を設定しておき、テストデータ102を製造する際、データにID属性を設定しておけば、反復型画面生成装置100により自動的に表示コード107を生成できる。
逆に、例えば、デザイナーが画面デザインをする際、HTMLタグに対応するタグ識別子と、ID属性とを設定しておけば、反復型画面生成装置100により自動的にソースコード101とテストデータ102とを生成できる。
また、反復型画面生成装置100では、ソースコード101とテストデータ102とから表示コード107への変換と、表示コード107からソースコード101とテストデータ102とへの変換とを双方向で行える。そのため、開発者が製造したソースコード101とテストデータ102とを表示コード107に変換してデザイナーが修正を加え、デザイナーが修正を加えた表示コード107をソースコード101とテストデータ102とに変換して開発者が修正を加えるというような開発作業も可能となる。
したがって、反復型画面生成装置100を用いることにより、ウェブページ等の開発効率が向上する。
【0021】
なお、上記説明では、ソースコード101としてJSPを用いて記述されたプログラムコードを用い、表示コード107としてHTMLを用いて記述されたプログラムコードを用いた。しかし、もちろん、ソースコード101や表示コード107はこれらに限定されるものではなく、他の言語や技術を用いて記述されたものであっても構わない。
また、上記説明では、コード・テストデータ合成部105はJSPカスタムタグを対象として変換処理を行った。しかし、コード・テストデータ合成部105が変換処理の対象とするものは、これに限定されるものではなく、予め決められたタグを対象に変換処理を行えばよい。例えば、予め記憶装置に対象とするタグの識別情報(タグの名称等)を記憶しておき、コード・テストデータ合成部105はこの識別情報を参照して、変換処理の対象とするか否かを決定してもよい。
【0022】
図7は、反復型画面生成装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図7に示すように、反復型画面生成装置100は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、LCD901(Liquid Crystal Display)、キーボード902(K/B)、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920(固定ディスク装置)の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。磁気ディスク装置920は、所定の固定ディスクインタフェースを介して接続される。
【0023】
磁気ディスク装置920又はROM913などには、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。
【0024】
プログラム群923には、上記の説明において「ソースコード入力部103」、「テストデータ入力部104」、「コード・テストデータ合成部105」、「表示コード出力部106」、「表示コード入力部108」、「コード・テストデータ分離部109」、「ソースコード出力部110」、「テストデータ出力部111」等として説明した機能を実行するソフトウェアやプログラムやその他のプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。
ファイル群924には、上記の説明において「ソースコード101」、「テストデータ102」、「表示コード107」等の情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「ファイル」や「データベース」の各項目として記憶される。「ファイル」や「データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPU911の動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPU911の動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
【0025】
また、上記の説明におけるフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、その他光ディスク等の記録媒体やICチップに記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体や電波によりオンライン伝送される。
また、上記の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」、「〜手段」、「〜機能」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。また、「〜装置」として説明するものは、「〜回路」、「〜機器」、「〜手段」、「〜機能」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。さらに、「〜処理」として説明するものは「〜ステップ」であっても構わない。すなわち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、ROM913等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。すなわち、プログラムは、上記で述べた「〜部」としてコンピュータ等を機能させるものである。あるいは、上記で述べた「〜部」の手順や方法をコンピュータ等に実行させるものである。
【符号の説明】
【0026】
100 反復型画面生成装置、101 ソースコード、102 テストデータ、103 ソースコード入力部、104 テストデータ入力部、105 コード・テストデータ合成部、106 表示コード出力部、107 表示コード、108 表示コード入力部、109 コード・テストデータ分離部、110 ソースコード出力部、111 テストデータ出力部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面に表示する表示情報を生成する表示タグ情報を複数含む表示コードを入力する表示コード入力部と、
前記表示コード入力部が入力した表示コードに含まれる複数の表示タグ情報から、所定の表示タグ情報を抽出するタグ抽出部と、
前記タグ抽出部が抽出した表示タグ情報を、その表示タグ情報に予め対応付けられたソースタグ情報であって入力データを用いた表示タグ情報に変換されるソースタグ情報と、そのソースタグ情報への入力データとに分離するタグ分離部であって、分離したソースタグ情報と入力データとのそれぞれに同一のデータ識別子を付した上で分離するタグ分離部と、
前記表示コードのうち前記タグ抽出部が抽出した表示タグ情報を、前記タグ分離部が分離したソースタグ情報に置き換えたソースコードを出力するソースコード出力部と、
前記タグ分離部が分離した入力データをテストデータとして出力するテストデータ出力部と
を備えることを特徴とする画面開発支援装置。
【請求項2】
前記表示コード入力部は、少なくとも一部の表示タグ情報に対して、その表示タグ情報に対応付けられたソースタグ情報を示すタグ識別子が埋め込まれた表示コードを入力し、
前記タグ抽出部は、前記タグ識別子が埋め込まれた表示タグ情報を前記所定の表示タグ情報として抽出し、
前記タグ分離部は、前記タグ抽出部が抽出した表示タグ情報を、その表示タグ情報に埋め込まれた前記タグ識別子が示すソースタグ情報と、そのソースタグ情報への入力データとに分離する
ことを特徴とする請求項1に記載の画面開発支援装置。
【請求項3】
前記画面開発支援装置は、さらに、
前記ソースコード出力部が出力したソースコードを入力するソースコード入力部と、
前記テストデータ出力部が出力したテストデータを入力するテストデータ入力部と、
前記ソースコード入力部が入力したソースコードに含まれるソースタグ情報を、前記テストデータ入力部が入力したテストデータであって、そのソースタグ情報に付されたデータ識別子と同一のデータ識別子が付されたテストデータを入力として、表示タグ情報に変換するタグ変換部と、
前記ソースコードのソースタグ情報を、前記タグ変換部が変換した表示タグ情報に置き換えた表示コードを出力する表示コード出力部と
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画面開発支援装置。
【請求項4】
前記タグ変換部は、変換元のソースタグ情報を示すタグ識別子を埋め込んだ表示タグ情報に変換する
ことを特徴とする請求項3に記載の画面開発支援装置。
【請求項5】
画面に表示する表示情報を生成する表示タグ情報であって、入力データを用いた表示タグ情報に変換されるソースタグ情報を含み、含まれるソースタグ情報にデータ識別子が付されたソースコードを入力するソースコード入力部と、
データ識別子が付された入力データを入力するデータ入力部と、
前記ソースコード入力部が入力したソースコードに含まれるソースタグ情報を、前記データ入力部が入力した入力データであって、そのソースタグ情報に付されたデータ識別子と同一のデータ識別子が付された入力データを入力として、そのソースタグ情報を示すタグ識別子を埋め込んだ表示タグ情報に変換するタグ変換部と、
前記ソースコードのソースタグ情報を、前記タグ変換部が変換した表示タグ情報に置き換えた表示コードを出力する表示コード出力部と
を備えることを特徴とする画面開発支援装置。
【請求項6】
処理装置が、画面に表示する表示情報を生成する表示タグ情報を複数含む表示コードを入力する表示コード入力工程と、
処理装置が、前記表示コード入力工程で入力した表示コードに含まれる複数の表示タグ情報から、所定の表示タグ情報を抽出するタグ抽出工程と、
処理装置が、前記タグ抽出工程で抽出した表示タグ情報を、その表示タグ情報に予め対応付けられたソースタグ情報であって入力データを用いた表示タグ情報に変換されるソースタグ情報と、そのソースタグ情報への入力データとに分離するタグ分離工程であって、分離したソースタグ情報と入力データとのそれぞれに同一のデータ識別子を付した上で分離するタグ分離工程と、
処理装置が、前記表示コードのうち前記タグ抽出工程で抽出した表示タグ情報を、前記タグ分離工程で分離したソースタグ情報に置き換えたソースコードを出力するソースコード出力工程と、
処理装置が、前記タグ分離工程で分離した入力データをテストデータとして出力するテストデータ出力工程と
を備えることを特徴とする画面開発支援方法。
【請求項7】
画面に表示する表示情報を生成する表示タグ情報を複数含む表示コードを入力する表示コード入力処理と、
前記表示コード入力処理で入力した表示コードに含まれる複数の表示タグ情報から、所定の表示タグ情報を抽出するタグ抽出処理と、
前記タグ抽出処理で抽出した表示タグ情報を、その表示タグ情報に予め対応付けられたソースタグ情報であって入力データを用いた表示タグ情報に変換されるソースタグ情報と、そのソースタグ情報への入力データとに分離するタグ分離処理であって、分離したソースタグ情報と入力データとのそれぞれに同一のデータ識別子を付した上で分離するタグ分離処理と、
前記表示コードのうち前記タグ抽出処理で抽出した表示タグ情報を、前記タグ分離処理で分離したソースタグ情報に置き換えたソースコードを出力するソースコード出力処理と、
前記タグ分離処理で分離した入力データをテストデータとして出力するテストデータ出力処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする画面開発支援プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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