番組表表示装置および番組表表示方法
【課題】放送時間の短い番組の視認性および選択操作性を向上させ、放送時間の短い番組が多数あっても番組表を破綻させずかつ一覧性を向上させ、さらに、各番組の表示サイズの比率を放送時間の比率に近づけた番組表を提示する。
【解決手段】番組配列構成部105は、各番組に確保された最小番組表示サイズを合計したサイズを番組表の時間軸方向の表示サイズにする。また、合計したサイズと番組表の表示サイズに差分があれば、この差分を各番組に放送時間の長短に応じて分配し、最小番組表サイズと分配したサイズを足し合わせたサイズを番組の時間軸方向の表示サイズにする。
【解決手段】番組配列構成部105は、各番組に確保された最小番組表示サイズを合計したサイズを番組表の時間軸方向の表示サイズにする。また、合計したサイズと番組表の表示サイズに差分があれば、この差分を各番組に放送時間の長短に応じて分配し、最小番組表サイズと分配したサイズを足し合わせたサイズを番組の時間軸方向の表示サイズにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、テレビ放送電波等に含まれる番組情報から番組表を作成する番組表表示装置および番組表表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の番組表表示装置およびその方法は、チャンネルと時間の2次元の表形式で番組表を構成し、さらに番組表内の各番組の表示サイズを放送時間に比例させる構成にして画面上に表示していた(例えば、特許文献1参照)。これに対し、多くの改善案が提案されている。以下に3例を示す。
【0003】
例えば、放送時間の短い番組を一定サイズで表示し、それ以外の番組を、残りの表示領域を放送時間に応じて配分したサイズで表示することによって、放送時間が短い番組でも番組表上でユーザが視認できるようにする方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また例えば、1時間当たりに含まれる番組数が多数になる場合、それらのうちの放送時間が長い番組から一定個数だけ1行分ずつ番組名を表示し、残りの番組は細い隙間として表示しフォーカスされたときにだけ番組名をポップアップする方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また例えば、1時間当たりに含まれる番組数が多数になる場合、その時間の表示サイズを拡大し、全ての番組名を表示する方法も提案されている(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平1−307944号公報
【特許文献2】特開2001−169203号公報
【特許文献3】特開平9−270969号公報
【特許文献4】特開2008−48245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に係る方法では、放送時間の短い番組は表示サイズが小さくなってしまい、番組名、番組内容などの番組情報を全て表示することができなかった。また、ユーザにとっては短時間の番組の存在に気付きにくいなど視認性が悪く、かつ、マウスおよびタッチパネルなどのポインティングデバイスを用いて画面上の番組を選択する際に選択しにくいという課題があった。
【0006】
また、上記特許文献2に係る方法では、番組表全体の表示サイズは一定としつつ放送時間が短い番組だけ一定の大きさで表示するために、放送時間の短い番組が多数存在する場合には全番組を表示しきれないなど、対応できない場合が生じるという課題があった。
【0007】
また、上記特許文献3に係る方法では、放送時間の短い番組は番組表上にただの隙間として表示されるため、ユーザが番組表を一見した際に番組自体を視認できず、また、ポインティングデバイスを用いて画面上の番組を選択する際に上記特許文献1に係る方法以上に選択しにくいという課題があった。
【0008】
また、上記特許文献4に係る方法では、ある時間帯の表示サイズを拡大する際の表示方法が具体性に欠けるため時間帯をまたぐような番組が存在した場合には対応できず、また、各番組の放送時間の長さの比率については勘案していないため各番組をそれぞれの放送時間に比例した表示サイズで表示することができないという課題があった。
【0009】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、放送時間の短い番組の視認性および選択操作性を向上させ、放送時間の短い番組が多数あっても番組表を破綻させずかつ一覧性を向上させ、さらに、各番組の表示サイズの比率を放送時間の比率に近づけた番組表を提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明に係る番組表表示装置は、番組表生成の対象となる番組の開始時刻と終了時刻、または開始時刻と放送時間を含む番組情報を取得する番組情報取得部と、番組表の時間軸方向の仮の表示サイズである所定の基本表示サイズ、および対象となる番組それぞれに仮に割り当てられる当該時間軸方向の表示サイズである所定の最小番組表示サイズを用いて、番組全ての最小番組表示サイズを合計した合計サイズが基本表示サイズよりも大きい場合は、当該合計サイズまで番組表の表示サイズを拡大し、当該合計サイズが基本表示サイズ以下の場合は、基本表示サイズを番組表の表示サイズに決定し、決定した番組表の表示サイズと合計サイズの差分がある場合、当該差分を番組それぞれに対して放送時間の長短に応じて分配し、最小番組表示サイズに当該分配したサイズを足し合わせたサイズを番組の表示サイズに決定する番組配列構成部と、番組情報取得部が取得した番組の番組情報を、番組配列構成部が決定した表示サイズに基づいて描画した番組表画面を生成する番組表画面生成部とを備えるものである。
【0011】
この発明に係る番組表表示方法は、番組表生成の対象となる番組の開始時刻と終了時刻、または開始時刻と放送時間を含む番組情報を取得する番組情報取得ステップと、番組表の時間軸方向の仮の表示サイズである所定の基本表示サイズ、および対象となる番組それぞれに仮に割り当てられる当該時間軸方向の表示サイズである所定の最小番組表示サイズを用いて、番組全ての最小番組表示サイズを合計した合計サイズが基本表示サイズよりも大きい場合は、当該合計サイズまで番組表の表示サイズを拡大し、当該合計サイズが基本表示サイズ以下の場合は、基本表示サイズを番組表の表示サイズに決定する番組表サイズ決定ステップと、番組表サイズ決定ステップで決定した番組表の表示サイズと合計サイズの差分がある場合、当該差分を番組それぞれに対して放送時間の長短に応じて分配し、最小番組表示サイズに当該分配したサイズを足し合わせたサイズを番組の表示サイズに決定する番組サイズ決定ステップと、番組情報取得ステップで取得した番組の番組情報を、番組表サイズ決定ステップで決定した番組表の表示サイズおよび番組サイズ決定ステップで決定した番組の表示サイズに基づいて描画した番組表画面を生成する番組表画面生成ステップとを備えるものである。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、各番組に最小番組表示サイズを確保するようにしたので、放送時間の短い番組の視認性および選択操作性を向上させることができる。また、放送時間の短い番組が多数ある場合でも、番組表の基本表示サイズに近いサイズで番組表を作成することにより破綻せず、かつ一覧性を向上させた番組表をユーザに提供することができる。さらに、放送時間の長短に応じて番組の表示サイズを決定するようにしたので、各番組の表示サイズの比率を放送時間の比率に近づけた番組表を提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明の実施の形態1に係る番組表表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1に係る番組表表示装置の動作概略を示すフローチャートである。
【図3】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組情報取得部が取得する番組情報の一例を示す図である。
【図4】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組配列構成部が生成する番組配列情報の一例を示す図である。
【図5】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組配列構成部による番組配列構成動作を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態1に係る番組表表示装置における時間帯毎の基本表示サイズを示す表である。
【図7】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組配列構成部による番組表サイズ決定動作を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組配列構成部による番組サイズ決定動作を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組配列構成部が生成する暫定番組配列情報の一例を示す図である。
【図10】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組配列構成部が生成する暫定番組配列情報の一例を示す図である。
【図11】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組配列構成部が生成する暫定番組配列情報の一例を示す図である。
【図12】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組表画面生成部による番組表画面生成動作を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態1に係る番組表表示装置の生成した番組表の一例を示す図である。
【図14】この発明の実施の形態2に係る番組表表示装置の番組配列構成部が生成する番組配列情報の一例を示す図である。
【図15】実施の形態2に係る番組表表示装置における時間帯毎の基本表示サイズを示す表である。
【図16】実施の形態2に係る番組表表示装置の番組配列構成部による番組サイズ決定動作を示すフローチャートである。
【図17】実施の形態2に係る番組表表示装置の番組配列構成部が生成する暫定番組配列情報の一例を示す図である。
【図18】実施の形態2に係る番組表表示装置の番組配列構成部が生成する暫定番組配列情報の一例を示す図である。
【図19】実施の形態2に係る番組表表示装置の生成した番組表の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
実施の形態1.
図1に示す番組表表示装置100は、入力部101、制御部102、番組情報取得部103、番組情報記憶部104、番組配列構成部105、番組表画面生成部106および表示部107を備える。なお、CRT(Cathode Ray Tube)および液晶等のディスプレイで構成される表示部107は番組表表示装置100に必須の構成ではなく、別体で構成してもよい。
【0015】
入力部101は、ユーザからの入力を受け付ける機能を備え、例えば不図示のリモコン装置がユーザの操作に応じて出力するリモコン信号を受信する。また例えば、入力部101は表示部107を介してGUI(Graphical User Interface)を提供し、ユーザが操作するキーボードおよびマウスからの入力信号を受け付けてもよい。また例えば、入力部101は表示部107と一体化したタッチパネルであってもよい。
【0016】
制御部102は、入力部101からの指示に基づき番組表を作成して表示するために、番組情報取得部103、番組情報記憶部104および番組配列構成部105の動作を制御する。番組情報取得部103は、制御部102からの指示に基づき番組情報を外部から取得する。番組情報記憶部104は、番組情報取得部103が取得した番組情報を記憶しておき、必要に応じて番組配列構成部105および番組表画面生成部106へ番組情報を提供する。なお、番組情報取得部103が番組情報記憶部104を介さず、直接、番組配列構成部105および番組表画面生成部106へ番組情報を提供する構成にしてもよい。
【0017】
ここで、番組情報とは、対象とする番組の少なくとも放送開始時刻と放送終了時刻(または放送時間の長さ)とを含むデータである。また、その番組のどのチャンネルの番組であるかを識別する情報を含む必要があるが、番組情報取得部103が番組情報を取得する際にそもそもチャンネルを指定して取得する形式とする場合には、チャンネルを識別する情報は自明のため、番組情報に含まなくとも良い。また、番組情報は番組の名前、内容、および出演者の情報を含んでいても良い。
本実施の形態1では、一例として、番組情報がチャンネル名、放送開始時刻、放送終了時刻、番組名、および番組内容の説明を含むデータであるものとして説明する。
【0018】
この番組表表示装置100は、衛星、ケーブルおよび地上波などを経由して放送される番組放送に関する番組情報から番組表を作成するものであり、番組情報取得部103は放送信号に多重されている番組情報を受信して、番組情報を分離する。あるいは、番組情報取得部103は、番組表表示装置100が接続されたネットワーク上のサーバから番組情報を取得するようにしてもよい。さらに、番組情報取得部103はネットワーク上のサーバを利用可能な場合にはそのサーバから、利用不可能な場合には放送信号から番組情報を取得するなど、適応的に取得元を切り替えるようにしてもよい。
【0019】
番組配列構成部105は、制御部102からの指示に基づき番組情報記憶部104から番組情報を取得して、後述するように各番組の配列を構成する。番組表画面生成部106は、制御部102からの指示に基づき番組情報記憶部104から番組情報を取得すると共に番組配列構成部105から番組配列情報を取得し、ユーザに提示するための番組表画面を生成する。作成した番組表画面は、上述したように表示部107に表示される。なお、一画面に番組表を全て表示させるようにしてもよいし、任意の大きさで部分的に番組表を表示してスクロール等により表示しきれない部分を適宜表示させるようにしてもよい。
【0020】
なお、制御部102、番組配列構成部105および番組表画面生成部106の処理内容を記述している番組表表示プログラムをメモリなどの記憶装置に格納し、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置によりプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
【0021】
次に、図2に示すフローチャートを用いて、番組表表示装置100の動作概略を説明する。
ユーザにより、任意の時間範囲および任意のチャンネル群の番組表を表示するよう指示が出されると、入力部101がこの指示を受け付ける(ステップST100)。そして、入力部101がユーザからの指示を制御部102へ出力し、制御部102が番組情報取得部103に該当時間範囲および該当チャンネル群の番組情報を取得するよう指示を行う。
【0022】
ここでは例として、時間範囲として2010年12月16日の1日分を、チャンネル群として「地上デジタル放送のチャンネル」をユーザが指定したものとして説明を行う。なお、2010年12月16日の1日分とは具体的には2010年12月16日午前4時〜2010年12月17日午前4時の24時間を指すものとするが、必ずしも24時間分である必要はなく、3時間分にしたり2日分にしたりしてもよい。また、必ずしも午前4時を区切りとする必要はない。
また、「地上デジタル放送のチャンネル」とは「チャンネル1,2,4,5,6,8」の6チャンネルを指すものとするが、チャンネル群の構成はこの限りではなく、例えばユーザが自由にチャンネル群を指定できるようにしてもよい。
【0023】
制御部102から指示を受けた番組情報取得部103は、該当時間範囲および該当チャンネル群の各番組について番組情報を取得して、番組情報記憶部104に格納する(ステップST200)。なお、番組情報取得部103は、ある番組がユーザ指示の時間範囲に該当しているかどうかを、番組の開始時刻がその時間範囲に該当するかどうかによって決定する。
【0024】
続いて、制御部102が番組配列構成部105に対して番組配列を構成するよう指示し、番組配列構成部105が番組情報記憶部104から番組情報を取得して番組表画面生成のための番組配列を構成する(ステップST300)。番組配列構成部105による番組配列の構成方法は、図5,図7および図8を用いて後述する。
【0025】
続いて、制御部102が番組表画面生成部106に対して番組表画面を生成するよう指示し、番組表画面生成部106が番組情報記憶部104から番組情報を取得し、番組配列構成部105から番組配列情報を受け取ってこれに基づいた番組表画面を生成する(ステップST400)。番組表画面生成部106による番組表画面の生成方法は、図12を用いて後述する。
【0026】
続いて、番組表画面生成部106が表示部107に対して番組表画面を表示するよう指示し、表示部107が番組表を表示する(ステップST500)。
【0027】
図3は、図2のステップST200にて番組情報取得部103が取得し番組情報記憶部104に格納される番組情報の一部を抜粋した例を示す図である。図3に示す番組情報10は、チャンネル名11、開始時刻12、終了時刻13、番組名14、および番組内容15を含むデータである。
【0028】
図4は、図2のステップST300にて番組配列構成部105が構成する番組配列情報の一部を抜粋した例を示す図である。図4に示す番組配列情報20は、チャンネル名11、開始時刻12、終了時刻13、番組名14、および番組内容15に加え、表示サイズ21を含むデータである。チャンネル名11から番組内容15までの各データは図3に示す各データと同じものであるため、本質的には表示サイズ21のみを番組配列情報として扱ってもよい。
この表示サイズ21は、後述する方法により計算される番組毎の表示サイズであり、番組毎の表示サイズはその番組の放送時間が含まれる時間帯毎の表示サイズとして表される。なお、本実施の形態1における表示サイズとは、番組表における時間軸方向の長さのことを指す。
図4の例では、番組「天気大好き」には9時台に表示サイズ1が、別の番組「午前のニュース」には9時台に表示サイズ2と10時台に表示サイズ1がそれぞれ確保されている。図示は省略するが、放送時間が3つの時間帯以上に渡る番組があれば、表示サイズは3つ以上の時間帯のそれぞれの時間帯に対して確保される。なお、後述する方法に従って番組配列を決定すると、放送時間が複数の時間帯に渡る番組については、その最後の時間帯の表示サイズが0になることがある。
【0029】
次に、図5に示すフローチャートを用いて、番組配列構成部105の番組配列構成方法を説明する。図5は、番組配列構成部105の動作を示すフローチャートであり、図2に示すステップST300に相当する。
番組配列構成部105は、先ず、最小番組表示サイズを決定する(ステップST301)。最小番組表示サイズとは、放送時間の長短とは無関係に、放送時間が短い番組でも最小限確保される表示サイズである。本実施の形態1ではこの最小番組表示サイズを1とするが、その他の値であってもよい。
【0030】
番組配列構成部105は続いて、ユーザ指示による番組表を表示すべき時間範囲を、適当な時間帯に区切り、区切った時間帯毎にステップST303〜ST310の処理を繰り返す(ステップST302,ST311)。時間帯の区切り方として、本実施の形態1では午前4時台、午前5時台…と1時間単位に区切るものとするが、これに限定されるものではなく、2時間単位、30分単位など任意でよい。
【0031】
続いてステップST303〜ST310の処理を説明する。
番組配列構成部105は、先ずステップST303〜ST307の処理により最初の時間帯から順に最後の時間帯まで、番組表の各時間帯の時間軸方向の表示サイズを決定する。続いてステップST308〜ST310の処理により、先に決定した時間帯毎の表示サイズを用いて、番組毎の時間軸方向の表示サイズ(図4の表示サイズ21)を決定する。
具体的には、番組配列構成部105は先ず、処理対象の時間帯の表示サイズを決定するために、当該処理対象の時間帯の基本表示サイズを決定する(ステップST303)。基本表示サイズは、図6に示すように時間帯毎に値が予め付与された表に従って設定してもよいし、全ての時間帯に対して一律の値(例えば、表示サイズ4)を設定してもよいし、あるいは、ユーザが任意の値を設定してもよい。
【0032】
番組配列構成部105は続いて、ユーザ指示による番組表を表示すべきチャンネル群に含まれるチャンネル毎に、ステップST305の処理を繰り返す(ステップST304,ST306)。このステップST305において、番組配列構成部105は基本表示サイズに基づいて、処理対象のチャンネルに対して処理対象の時間帯における必要表示サイズ(合計サイズ)を決定する。必要表示サイズの決定方法(番組表サイズ決定方法)は、図7を用いて後述する。
【0033】
番組配列構成部105は続いて、ユーザ指示による番組表を表示すべきチャンネル群に含まれる全てのチャンネルの処理対象の時間帯における必要表示サイズのうち最大の値となる必要表示サイズを、その処理対象の時間帯の表示サイズとする(ステップST307)。このステップST307の処理によって、チャンネル間で時間帯毎の表示サイズにずれが生じず、見やすい番組表をユーザに提示できるようになる。なお、ステップST305,ST307の処理により番組表の表示サイズが決定される。
【0034】
番組配列構成部105は続いて、ユーザ指示による番組表を表示すべきチャンネル群に含まれるチャンネル毎に、ステップST309の処理を繰り返す(ステップST308,ST310)。このステップST309において、番組配列構成部105は処理対象のチャンネルの、処理対象の時間帯に放送時間が含まれる番組全てについて、その時間帯の表示サイズに収まるように各番組の表示領域を割り振る。表示領域を割り振って各番組の表示サイズを決定する方法は、図8を用いて後述する。
【0035】
次に、図7に示すフローチャートを用いて、番組配列構成部105の番組表サイズ決定方法を説明する。図7は、番組配列構成部105の動作を示すフローチャートであり、図5に示すステップST305に相当する。
番組配列構成部105は、先ず、図5のステップST305において処理対象となっている時間帯の、同じく処理対象となっているチャンネルについて、開始時刻がその時間帯に存在する番組数を数え、その番組数に、図5のステップST301で決定した最小番組表示サイズをかけあわせる(ステップST305−1)。
例として、図3を用いて、処理対象が10時台のチャンネル4の場合を説明する。10時台のチャンネル4の各番組のうち、開始時刻が10時台に含まれるのは「おうちの昼ご飯」、「こどもといっしょ」の2番組である。番組配列構成部105は、この2という数字に、最小番組表示サイズ(ここでは1)をかけ、2(=2×1)を得る。
【0036】
番組配列構成部105は続いて、ステップST305−1で得られた値が、図5のステップST303で決定した処理対象の時間帯の基本表示サイズ以上かどうかをチェックする(ステップST305−2)。基本表示サイズ以上の場合(ステップST305−2“YES”)、処理対象の時間帯の処理対象のチャンネルにおける必要表示サイズに、ステップST305−1で得た値を用いる(ステップST305−3)。一方、基本表示サイズより小さい場合(ステップST305−2“NO”)、処理対象の時間帯の基本表示サイズをそのままこの処理対象の時間帯の処理対象のチャンネルにおける必要表示サイズに用いる(ステップST305−4)。
上記例では、ステップST305−1で得られた値は2であり、図5のステップST303で決定した10時台の基本表示サイズは4(図6より)である。得られた値2より基本表示サイズ4が大きいのでステップST305−3へ進み、10時台の基本表示サイズ4がそのまま10時台のチャンネル4の必要表示サイズとなる。
【0037】
なお、前述したように、10時台の表示サイズは、図5のステップST307の処理によって各チャンネルの10時台の必要表示サイズを勘案して決まるため、この段階で得られた必要表示サイズ4がそのまま採用されるとは限らない。ただし、チャンネルが1つであれば、この必要表示サイズ4をそのまま10時台の表示サイズに用いることになる。
【0038】
次に、図8に示すフローチャートを用いて、番組配列構成部105の番組サイズ決定方法を説明する。図8は、番組配列構成部105の動作を示すフローチャートであり、図5に示すステップST309に相当する。
番組配列構成部105は、先ず、図5のステップST309において処理対象となっている時間帯の、同じく処理対象となっているチャンネルにおいて、その時間帯に放送時間が含まれる番組全てに対してステップST309−2〜ST309−4の処理を繰り返す(ステップST309−1,ST309−5)。ここで、処理対象の時間帯に放送時間が含まれるかどうかは、番組の放送開始時刻から放送終了時刻までの間(放送時間)が一部でもその時間帯に含まれるかどうかによって判定する。なお、この例では、番組の放送終了時刻がその時間帯の頭の時刻と同一であった場合は、その番組はその時間帯に含まれないものと判定する。
例として、図3を用いて、処理対象が10時台のチャンネル4の場合を説明する。10時台のチャンネル4の各番組のうち、放送時間が10時台に含まれるのは「午前のニュース」、「おうちの昼ご飯」、「こどもといっしょ」の3番組である。
【0039】
番組配列構成部105は続いて、ステップST309−1で判定した番組の放送開始時刻が処理対象の時間帯に含まれているかどうかを判断する(ステップST309−2)。そして、その番組の放送開始時刻が処理対象の時間帯に含まれている場合には(ステップST309−2“YES”)、その番組のその時間帯の暫定の表示サイズとして図5のステップST301で決定した最小番組表示サイズ(ここでは1)を設定する(ステップST309−3)。一方、処理対象の時間帯に含まれていない場合には(ステップST309−2“NO”)、その番組のその時間帯の暫定の表示サイズとして0を設定する(ステップST309−4)。ここで、暫定の表示サイズとしているのは、以降の処理で、この暫定の表示サイズから表示サイズを増やしていくことがあるためである。即ち、暫定の表示サイズとは、最終的な表示サイズを計算するための初期値である。
上記例では、「午前のニュース」は開始時刻が10時台に含まれないので(ステップST309−2“NO”)、暫定の表示サイズは0となり(ステップST309−4)、一方「おうちの昼ご飯」および「こどもといっしょ」は開始時刻が10時台に含まれるので(ステップST309−2“YES”)、暫定の表示サイズは最小番組表サイズの1となる(ステップST309−3)。
【0040】
番組配列構成部105は続いて、処理対象の時間帯に放送時間が含まれる各番組の現在の暫定の表示サイズの合計値を求めてその時間帯の表示サイズから差し引き、残っている表示領域があるかどうかを判定する(ステップST309−6)。残っている表示領域がなければ(ステップST309−6“NO”)、各番組の現在の暫定の表示サイズを最終的な表示サイズとして確定する。
一方、残っている表示領域があれば(ステップST309−6“YES”)、番組配列構成部105は、各番組の処理対象の時間帯中の放送時間の長さの比率と表示サイズの比率ができるだけ近くなるようにその時間帯の表示領域を各番組に配分する(ステップST309−7,ST309−8)。具体的には、ステップST309−7にて、各番組について処理対象の時間帯に占める放送時間の割合を計算する。さらに、現在その時間帯に占めている暫定の表示サイズの割合を計算する。そして、両者の差がもっとも大きい番組を見つけ出す。差が最大となった番組が複数ある場合には、放送時間が先の番組を優先する、または番組情報に含まれる番組内容説明文が長い番組を優先するなどの条件に従い、適当に1番組を決定すればよい。続くステップST309−8にて、差が最大となった番組の暫定の表示サイズに1を加え、その後ステップST309−6に戻って処理対象の時間帯の表示領域が無くなるまで以上の処理を繰り返す。
【0041】
図3を用いた上記例では、前提として、図5のステップST307で決定された10時台の表示サイズは4としている。そして、最初にステップST309−8を行う際、10時台に放送時間が含まれる3番組のそれぞれの暫定の表示サイズは、前述したように「午前のニュース」は0、「おうちの昼ご飯」と「こどもといっしょ」は1である。このときの様子を図9に示す。
図9に示す暫定番組配列情報30は、番組配列構成部105が番組情報10から番組配列情報20を決定するための途中のデータであり。図3に示す開始時刻12、終了時刻13および番組名14に加え、新たに、10時台(処理対象の時間帯)に占める放送時間の割合31、10時台の表示サイズ(暫定)32、10時台(処理対象の時間帯)に占める表示サイズの割合33、および差34を含む。開始時刻12から番組名14までの各データは図3に示す各データと同じものである。この例では、現在処理対象の10時台に占める放送時間の割合31として、「午前のニュース」は0.166…、「おうちの昼ご飯」は0.333…、「こどもといっしょ」は0.5という値が設定されている。また、現在処理対象の10時台の表示サイズ(暫定)32として、前述したとおり「午前のニュース」は0、「おうちの昼ご飯」と「こどもといっしょ」は1という値が設定されている。
【0042】
この状態の場合、ステップST309−6では、各番組の現在の暫定の表示サイズの合計は2であり、これに対して10時台の表示サイズは4であるため、まだ残っている表示領域がある。従って、ステップST309−7へ進む。
次のステップST309−7において、各番組について10時台に占める放送時間の割合31と10時台に占める表示サイズの割合33を計算し、さらに、その差34を計算して、図9に示すように暫定番組配列情報30に計算結果をそれぞれ設定する。
次のステップST309−8において、差34が最も大きい番組を探す。図9を見て分かる通り、この例では「こどもといっしょ」の0.25が最も大きい値なので、番組配列構成部105はこの番組の10時台の表示サイズ(暫定)32に1を加えて2とする。
この時点で、暫定番組配列情報30は、図10に示す状態になっている。
【0043】
再び、ステップST309−6に戻り、図10に示す各番組の現在の暫定の表示サイズの合計は3であり、これに対して10時台の表示サイズは4であるため、まだ残っている表示領域がある。従って、ステップST309−7へ進む。
次のステップST309−7において、前回から今回の繰り返しの間に、「こどもといっしょ」について10時台の表示サイズ(暫定)32が変更されたので、ここでは「こどもといっしょ」について10時台に占める放送時間の割合31と10時台に占める表示サイズの割合33を計算し直して差34を計算する。
次のステップST309−8において、差34が最も大きい番組を探す。図10を見て分かる通り、この例では「午前のニュース」の0.166…が最も大きい値なので、番組配列構成部105はこの番組の10時台の表示サイズ(暫定)32に1を加えて1とする。
この時点で、暫定番組配列情報30は、図11に示す状態になっている。
【0044】
再び、ステップST309−6に戻り、図11に示す各番組の現在の暫定の表示サイズの合計は4であり、これに対して10時台の表示サイズも4であるため、残っている表示領域はもうない。そこで、番組配列構成部105はステップST309−6〜ST309−8の繰り返しの処理を終了し、図11に示すように、10時台に対する表示サイズとして「午前のニュース」が1、「おうちの昼ご飯」が1、「こどもといっしょ」が2という結果を得る。
【0045】
以上、図5,図7および図8を用いて説明した方法により、図4に示す番組配列情報20の表示サイズ21が決定される。この方法によれば、全ての番組について最小でも表示サイズ1が割り当てられ、また、番組の放送時間の長さの比と表示サイズの大きさの比とを同等にすることができる。
【0046】
次に、図12に示すフローチャートを用いて、番組表画面生成部106の番組表画面生成方法を説明する。図12は、番組表画面生成部106の動作を示すフローチャートであり、図2に示すステップST400に相当する。
番組表画面生成部106は、先ず、ユーザ指示による番組表を表示すべきチャンネル群のチャンネル全てに対して、ステップST402〜ST404の処理を繰り返す(ステップST401,ST405)。ステップST405で1つのチャンネルに対する処理が終わりステップST401に戻って次のチャンネルに処理が移る際、番組表のチャンネル軸方向に1チャンネル分の大きさだけ、描画領域をシフトする。チャンネル軸方向の1チャンネル分の大きさは、番組情報を描画する文字のフォントサイズに対して全角で10文字分程度とするが、これに限らない。
【0047】
番組表画面生成部106は続いて、処理対象のチャンネルの、ユーザ指示による番組表を表示すべき時間範囲の番組全てについて、ステップST403の処理を放送開始時刻が早い番組から順に繰り返す(ステップST402,ST404)。このステップST403において、番組表画面生成部106は処理対象の番組について、その番組の放送時間毎の表示サイズ(図4の表示サイズ21より)を合計したサイズを時間軸方向に確保し、確保した表示領域に開始時刻、番組名、および番組内容などの番組情報を描画する。その表示領域内に番組情報が収まりきらない場合には単に番組情報の後ろを省略する。番組情報が省略されたことを示す「…」などの記号を描画してもよい。ここでは、表示サイズ1単位(整数とする)は番組情報を描画する文字のフォントサイズにおける1行分の大きさとする。これにより、全ての番組について最小でも1行分の番組情報を表示することができる。
【0048】
なお、フォントサイズを小さくし、同時に図6に示した時間帯毎の基本表示サイズを大きくすることによって、番組表全体の大きさをおおまかに同じに保ったまま、文字が小さくなる代わりに表示可能な番組情報を増やすようにしてもよい。逆に、フォントサイズを大きくし、同時に時間帯毎の基本表示サイズを小さくすれば、番組表全体の大きさをおおまかに同じに保ったまま、表示可能な番組情報が減る代わりに文字を大きくすることができる。
【0049】
図13は、図3の番組情報10および図4の番組配列情報20に基づく、チャンネル4の10時台周辺の番組表の描画例である。図面紙上、横方向がチャンネル軸、縦方向が時間軸であり、番組情報として、開始時刻、番組名および番組情報が描画されている。なお、図13においてチャンネル4の時間軸方向に表示されている「9」時、「10」時および「11」時の表示領域は、図5のステップST307にて決定された時間帯毎の表示サイズを可視化したものである。この表示サイズはこの番組表に含まれる全チャンネルに共通である。また、図13に示す破線は、図3の例の前後にあるべき番組およびチャンネルの表示領域を模式的に表した区切りである。
【0050】
以上のように、実施の形態1によれば、番組表表示装置100は、番組情報10を取得して番組情報記憶部104に記憶させておく番組情報取得部103と、番組表の時間軸方向の時間帯毎の仮の表示サイズである基本表示サイズ、および処理対象の時間帯に開始時刻が含まれる番組毎に最小限割り当てられる時間軸方向の最小番組表示サイズを用いて、時間帯毎に、処理対象の時間帯に開始時刻が含まれる番組全ての最小番組表示サイズを合計した合計サイズ(必要表示サイズ)がその時間帯の基本表示サイズよりも大きい場合は、番組表のその時間帯の表示サイズを合計サイズまで拡大し、一方、合計サイズがその時間帯の基本表示サイズ以下の場合は、その時間帯の基本表示サイズを番組表のその時間帯の表示サイズに決定し、決定した番組表のその時間帯の表示サイズを合計サイズまで拡大した場合はその時間帯に放送時間が含まれる番組それぞれの表示サイズは最小番組表示サイズとし、一方、決定した番組表のその時間帯の表示サイズと合計サイズに差分がある場合は、その差分をその時間帯に放送時間が含まれる番組それぞれに対してその時間帯における放送時間の長短に応じて分配し、最小番組表示サイズに当該分配したサイズを足し合わせたサイズを番組の表示サイズに決定する番組配列構成部105と、番組情報取得部103が取得して番組情報記憶部104に記憶してある番組情報10を番組配列構成部105が決定した番組配列情報20に基づいて描画した番組表画面を生成する番組表画面生成部106とを備えるように構成した。
このため、放送時間が短い番組でも、従来のような隙間だけの表示とポップアップ表示とを組み合わせた様態ではなく、最小番組表示サイズとして設定する最小限の表示領域を確保して番組表に表示することができるので、ユーザは一見しただけでも短時間番組を視認できる。また、ユーザがマウスおよびタッチパネル等のポインティングデバイスを用いて番組表中の番組を選択する場合に、短時間番組を選択しにくくなることがないという利点がある。また、放送時間が短い番組が多数ある場合でも時間帯毎の表示サイズを可変にしているため番組表を破綻なく生成することができる。さらに、各番組の表示サイズの比率が放送時間の比率にできるだけ近くなるような番組表を生成できるので、ユーザは各番組の放送時間を把握しやすい利点がある。
【0051】
また、番組のジャンル毎に背景色を変えることによってジャンルを明示する場合、従来は短時間番組が前後の番組同士の隙間にバーとして表示されるので、背景色が表示されずジャンルが分からなかった。これに対し、本発明では最小番組表示サイズを確保することで、バーとして表示される短時間番組が存在しないことになるので、よって、背景色が表示されない番組が無くユーザにとって見やすいという利点がある。また、番組表をキーワード検索して該当した番組を背景色をハイライト表示する等してユーザに通知する場合に、従来のようにバーとして表示される短時間番組では背景色の変更による検索結果通知にユーザが気付かないことがあるが、本発明ではバーとして表示される短時間番組が存在しないので、背景色が表示されない番組が無く、検索結果通知をユーザが気付きやすいという利点がある。
【0052】
また、短時間番組が多数ある時間帯について、出来る限りその時間帯毎の基本表示サイズに近い表示サイズ内で各番組の表示領域を割り当てるので、番組表が時間軸方向に長くなることを抑制でき、番組表の一覧性を確保できるという利点がある。
さらに、例えば図6に示すように時間帯毎に基本表示サイズを変えることによって時間帯毎の表示サイズを変えることができるので、重要度に応じて表示サイズを変えることが可能である。例えば、在宅率が高くテレビを視聴する可能性の高い時間帯の基本表示サイズを大きくして画面表示する情報量を増やしつつ、在宅率の低い時間帯の基本表示サイズを小さくすることにより、番組表全体の表示サイズが大きくならず、一覧性を確保することができる。
【0053】
また、実施の形態1によれば、番組表画面生成部106が、放送時間が複数の時間帯にまたがる番組の表示サイズとして、番組配列構成部105が複数の時間帯毎に決定した表示サイズの和を用いるように構成した。このため、時間帯をまたぐような番組があっても番組表を破綻なく生成することができる。また、番組表示サイズの比率が放送時間の比率にできるだけ近くなるような番組表を生成できるので、ユーザが各番組の放送時間を把握しやすい利点がある。
【0054】
また、実施の形態1によれば、番組配列構成部105が、番組表生成の対象となるチャンネル毎に、当該チャンネルの処理対象の時間帯に開始時刻が含まれる番組の最小番組表示サイズを合計した合計サイズを求め、そのうちの最も値の大きい合計サイズ(必要表示サイズ)を番組表のその時間帯の表示サイズに決定するようにした。このため、チャンネル毎に同一時間帯の表示サイズを同じに揃えることができ、見やすい番組表をユーザに提示することができる。
【0055】
実施の形態2.
上記実施の形態1に係る番組表表示装置100は、番組配列情報に含まれる表示サイズの値が常に整数であった。これは、番組表に文字を表示する際に、表示サイズ1単位を所定のフォントサイズの文字1行分の大きさとし、効率良く文字を表示することができるようにしたためである。しかし、表示サイズの値に非整数を認めるように構成することもできる。そこで、本実施の形態2では、表示サイズの値に非整数を含むように構成した番組表表示装置を説明する。
【0056】
本実施の形態2に係る番組表表示装置は、図1に示す番組表表示装置100と図面上では同様の構成であるため、以下では図1を援用して説明する。ただし、番組配列構成部105において各番組の配列を構成する方法が異なるため、番組配列構成部105の動作を中心に上記実施の形態1と異なる部分を説明する。
【0057】
図14は、本実施の形態2に係る番組表表示装置100において、番組配列構成部105が構成する番組配列情報の一部を抜粋した例を示す図である。図14に示す番組配列情報20aは、チャンネル名11、開始時刻12、終了時刻13、番組名14および番組内容15に加え、表示サイズ21aを含むデータである。
この表示サイズ21aは、後述する方法により計算される番組毎の表示サイズであり、番組毎の表示サイズはその番組の放送時間が含まれる時間帯毎の表示サイズとして表される。なお、本実施の形態2においても上記実施の形態1と同様に、表示サイズとは、番組表における時間軸方向の長さのことを指す。
図14の例では、番組「天気大好き」には9時台に表示サイズ1.8が、別の番組「午前のニュース」には9時台に表示サイズ2.0と10時台に表示サイズ0.675がそれぞれ確保されている。図示は省略するが、放送時間が3つの時間帯以上に渡る番組があれば、表示サイズは3つ以上の時間帯のそれぞれの時間帯に対して確保される。なお、後述する方法に従って番組配列を決定すると、放送時間が複数の時間帯に渡る番組については、その最後の時間帯の表示サイズが0になることがある。
【0058】
図2に示すステップST300における番組配列構成部105の詳細な番組配列構成処理の方法は、上記実施の形態1において図5に示すステップST301〜ST311と同様であるため説明を省略する。ただし、以下に実施の形態1と本実施の形態2との差異を述べる。
番組配列構成部105は、図5のステップST301において最小番組表示サイズを決定する。上記実施の形態1ではこの最小番組表示サイズを1としたが、本実施の形態2では非整数でもよく、一例として1.8とする。そのほか、2.5など別の値であってもよい。
【0059】
また、番組配列構成部105は、ステップST303において番組表中に処理対象の時間帯の表示サイズを決定するために、図15に示すような時間帯毎に予め値が付与された表に従って、その時間帯の基本表示サイズを決定する。あるいは図15に示す表を用いず、全ての時間帯に対して一律の値(例えば、表示サイズ4.5)を設定してもよいし、あるいは、ユーザが任意の値を設定してもよい。本実施の形態2では基本表示サイズに非整数を含み得る。
【0060】
図5に示すステップST305における必要表示サイズ決定処理の方法は、上記実施の形態1において図7に示すステップST305−1〜305−4と同様である。ただし、上記実施の形態1において例として最小表示サイズを1としているところ、本実施の形態2では1.8としている点が異なるため再度説明を行う。
番組配列構成部105は、先ず、図5のステップST305において処理対象となっている時間帯の、同じく処理対象となっているチャンネルについて、開始時刻がその時間帯に存在する番組数を数え、その番組数に、図5のステップST301で決定した最小番組表示サイズをかけあわせる(ステップST305−1)。
例として、図3を用いて、処理対象が10時台のチャンネル4の場合を説明する。10時台のチャンネル4の各番組のうち、開始時刻が10時台に含まれるのは「おうちの昼ご飯」、「こどもといっしょ」の2番組である。番組配列構成部105は、この2という数字に、最小番組表示サイズ(ここでは1.8)をかけ、3.6(=2×1.8)を得る。
【0061】
番組配列構成部105は続いて、ステップST305−1で得られた値が、図5のステップST303で決定した処理対象の時間帯の基本表示サイズ以上かどうかをチェックする(ステップST305−2)。基本表示サイズ以上の場合(ステップST305−2“YES”)、処理対象の時間帯の処理対象のチャンネルにおける必要表示サイズに、ステップST305−1で得た値を用いる(ステップST305−3)。一方、基本表示サイズより小さい場合(ステップST305−2“NO”)、処理対象の時間帯の基本表示サイズをそのままこの処理対象の時間帯の処理対象のチャンネルにおける必要表示サイズに用いる(ステップST305−4)。
上記例では、ステップST305−1で得られた値は3.6であり、図5のステップST303で決定した10時台の基本表示サイズは4.5(図15より)である。得られた値3.6より基本表示サイズ4.5が大きいのでステップST305−3へ進み、10時台の基本表示サイズ4.5がそのまま10時台のチャンネル4の必要表示サイズとなる。
【0062】
なお、前述したように、10時台の表示サイズは、図5のステップST307の処理によって各チャンネルの10時台の必要表示サイズを勘案して決まるため、この段階で得られた必要表示サイズ4.5がそのまま採用されるとは限らない。
【0063】
図5に示すステップST309における番組サイズの決定方法は、上記実施の形態1と本実施の形態2とで異なるため、図16に示すフローチャートを用いて以下に説明する。図16は、実施の形態2の番組配列構成部105の動作を示すフローチャートであり、図5に示すステップST309に相当する。
番組配列構成部105は、先ず、図5のステップST309において処理対象となっている時間帯の、同じく処理対象となっているチャンネルにおいて、その時間帯に放送時間が含まれる番組全てに対してステップST309−12〜ST309−14の処理を繰り返す(ステップST309−11,ST309−15)。ここで、処理対象の時間帯に放送時間が含まれるかどうかは、番組の放送開始時刻から放送終了時刻までの間(放送時間)が一部でもその時間帯に含まれるかどうかによって判定する。なお、番組の放送終了時刻がその時間帯の頭の時刻と同一であった場合は、その番組はその時間帯に含まれないものと判定する。
例として、図3を用いて、処理対象が10時台のチャンネル4の場合を説明する。10時台のチャンネル4の各番組のうち、放送時間が10時台に含まれるのは「午前のニュース」、「おうちの昼ご飯」、「こどもといっしょ」の3番組である。
【0064】
番組配列構成部105は続いて、ステップST309−11で判定した番組の放送開始時刻が処理対象の時間帯に含まれているかどうかを判断する(ステップST309−12)。そして、その番組の放送開始時刻が処理対象の時間帯に含まれている場合には(ステップST309−12“YES”)、その時間帯に占めるその番組の放送時間の割合と、その時間帯の表示サイズに対する最小表示サイズの比とを比較し(ステップST309−13)、その時間帯の表示サイズに対する最小表示サイズの比のほうが大きい場合(ステップST309−13“YES”)、その最小表示サイズをその番組のその時間帯の表示サイズとして確定する(ステップST309−14)。
一方、処理対象の番組の放送開始時刻が処理対象の時間帯に含まれていない場合(ステップST309−12“NO”)、または、その時間帯に占めるその番組の放送時間の割合がその時間帯の表示サイズに対する最小表示サイズとの比以下の場合(ステップST309−13“NO”)、ステップST309−14の処理は行わない。
【0065】
番組配列構成部105は続いて、処理対象の時間帯における表示サイズがまだ定まっていない番組、即ちステップST309−11〜ST309−15において何の処理も行わなかった番組について、その時間帯の残りの表示領域を、その時間帯におけるその番組の放送時間の割合に応じて比例配分することによって、その時間帯の表示サイズを定める(ステップST309−16)。
【0066】
図3を用いた上記例では、前提として、図5のステップST307で決定された10時台の表示サイズは4.5であるとする。ステップST309−11において、図3の番組情報10のうち10時台に含まれる番組は「午前のニュース」、「おうちの昼ご飯」、「こどもといっしょ」の3番組である。そのうち、ステップST309−12において開始時間が10時台に含まれると判定されるのは「おうちの昼ご飯」と「こどもといっしょ」の2番組である。
続くステップST309−13において、10時台に占める処理対象の番組の放送時間の割合と、10時台の表示サイズ(4.5)に対する最小表示サイズ(1.8)の比とを比較する。このときの様子を図17に示す。
図17に示す暫定番組配列情報30aは、図3に示す開始時刻12、終了時刻13および番組名14に加え、新たに10時台に占める放送時間の割合31および10時台の表示サイズ32aを含むデータである。開始時刻12から番組名14までの各データは図3に示す各データと同じものである。この例では、現在処理対象の10時台に占める放送時間の割合31は上記実施の形態1と同じである。一方、10時台の表示サイズ32aに対する最小表示サイズの比は0.4(=1.8÷4.5)である。
【0067】
この状態の場合、ステップST309−13において、開始時刻が10時台に含まれる「おうちの昼ご飯」と「こどもといっしょ」の2番組のうち、10時台に占める放送時間の割合31が上記0.4より小さい「おうちの昼ご飯」に対してステップST309−14の処理を実施し、図17に示すように10時台の表示サイズ32aに1.8を設定する。
ステップST309−12,ST309−13の条件に該当しない番組「午前のニュース」と「こどもといっしょ」に対してはステップST309−16の処理を実施する。その状態を図18に示す。図18に示すように、ステップST309−16の処理実施直前において、10時台の残りの時間は40分である(「午前のニュース」と「こどもといっしょ」が合わせて10時台に40分間を占めているため)。また、10時台の表示サイズの残りの表示領域は、2.7(=4.5−1.8)である。
ここで、10時台の残りの時間に占める放送時間の割合35を計算すると、「午前のニュース」については0.25(=10÷40)、「こどもといっしょ」については0.75(=30÷40)である。この割合に従って、10時台の表示サイズ32aの残りの表示領域2.7を比例分配し、各番組の10時台の表示サイズ32aを求めて、「午前のニュース」は0.675(=0.25×2.7)、「こどもといっしょ」は2.025(=0.75×2.7)という結果を得る。
【0068】
以上、図5,図7および図16を用いて説明した方法により、図14に示す番組配列情報20aの表示サイズ21aが決定される。この方法によれば、全ての番組について最小でも表示サイズ1.8が割り当てられ、また、番組の放送時間の長さの比と表示サイズの大きさの比とを同等にすることができる。
【0069】
本実施の形態2の番組表画面生成部106は、以上の処理で求まった番組配列情報20aの表示サイズ21aに従って、上記実施の形態1と同様の番組表画面生成処理を行い、番組表画面を生成する。
図19は、図3の番組情報10および図14の番組配列情報20aに基づく、チャンネル4の10時台周辺の番組表の描画例である。上記実施の形態1の番組表画面生成部106が作成した番組表画面(図13に示す)では表示サイズが常に整数であり表示サイズ1単位が文字1行分の大きさになるようにしていたので、文字の下半分が途切れた状態で表示されることはない。これに対し、本実施の形態2では表示サイズに非整数を認めたことにより、表示サイズ1単位が文字1行分の大きさになるとは限らず、図19に示すように文字の下半分が途切れた状態で表示される場合もあるが、その反面、各時間帯の表示サイズおよび各番組の表示サイズをより柔軟に決定できる利点がある。
【0070】
以上より、実施の形態2によれば、番組配列構成部105は、基本表示サイズおよび最小番組表示サイズに非整数の値を含み、番組表画面生成部106は、表示サイズが整数1単位の表示領域に番組情報の文字列を1行描画し、当該表示サイズが非整数の場合は値に応じてその行の途中まで描画するように構成した。このため、上記実施の形態1による効果に加え、より柔軟な番組表の配列を可能にし、また、各番組の表示サイズの比率を放送時間の比率により近づけた番組表を生成できるので、ユーザは一見しただけでも各番組の放送時間をより把握しやすい利点がある。また、時間帯毎の基本表示サイズおよび番組の最小番組表示サイズなども非整数を設定可能にしたので、ユーザによりこれらの値を設定可能にした場合に、より柔軟に好みの番組表配列を作成できるという利点がある。
【0071】
なお、上記実施の形態1,2では、番組表の時間軸方向の表示サイズを所定の時間帯毎に区切る構成にしたが、これに限定されるものではない。例えば、番組配列構成部105は、番組表の基本表示サイズ、および番組それぞれに最小限割り当てる最小番組表示サイズを用いて、番組全ての最小番組表示サイズを合計した合計サイズが基本表示サイズよりも大きい場合は、この合計サイズまで番組表の表示サイズを拡大する。一方、合計サイズが基本表示サイズ以下の場合は、基本表示サイズを番組表の表示サイズに決定する。さらに、決定した番組表の表示サイズを合計サイズに拡大した場合は番組それぞれの表示サイズを最小番組表示サイズのままとし、一方、決定した番組表の表示サイズと合計サイズの差分がある場合は、その差分を番組それぞれに対して放送時間の長短に応じて分配し、最小番組表示サイズにこの分配したサイズを足し合わせたサイズを番組の表示サイズに決定する。そして番組表画面生成部106が、番組配列構成部105が決定した番組表の表示サイズおよび番組の表示サイズに基づいて番組情報記憶部104に記憶されている番組情報を描画して番組表画面を生成するようにしてもよい。
さらに、この構成の場合に、チャンネル毎に番組表の時間軸方向の表示サイズが異なるとユーザにとって見にくい番組表となるので、番組配列構成部105がチャンネルの番組全ての最小番組表示サイズを合計した合計サイズを求め、そのうちの最も値の大きい合計サイズを番組表の表示サイズに決定して番組表の長さをチャンネル間で揃えるようにしてもよい。
上記いずれの場合も、時間帯毎に行われる処理(図5に示すステップST302〜ST311など)を一度だけ行えばよくなるため番組表を作成するために要する時間を短縮することができる。従って、装置の計算能力が極度に低い場合などには、時間帯を区切らずに番組表を作成するようにしてもよい。
【0072】
上記以外にも、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0073】
10 番組情報、11 チャンネル名、12 開始時刻、13 終了時刻、14 番組名、15 番組内容、20,20a 番組配列情報、21,21a 表示サイズ、30,30a 暫定番組配列情報、31 10時台に占める放送時間の割合、32,32a 10時台の表示サイズ(暫定)、33 10時台に占める表示サイズの割合、34 差、35 10時台の残りの時間に占める放送時間の割合、100 番組表表示装置、101 入力部、102 制御部、103 番組情報取得部、104 番組情報記憶部、105 番組配列構成部、106 番組表画面生成部、107 表示部。
【技術分野】
【0001】
この発明は、テレビ放送電波等に含まれる番組情報から番組表を作成する番組表表示装置および番組表表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の番組表表示装置およびその方法は、チャンネルと時間の2次元の表形式で番組表を構成し、さらに番組表内の各番組の表示サイズを放送時間に比例させる構成にして画面上に表示していた(例えば、特許文献1参照)。これに対し、多くの改善案が提案されている。以下に3例を示す。
【0003】
例えば、放送時間の短い番組を一定サイズで表示し、それ以外の番組を、残りの表示領域を放送時間に応じて配分したサイズで表示することによって、放送時間が短い番組でも番組表上でユーザが視認できるようにする方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また例えば、1時間当たりに含まれる番組数が多数になる場合、それらのうちの放送時間が長い番組から一定個数だけ1行分ずつ番組名を表示し、残りの番組は細い隙間として表示しフォーカスされたときにだけ番組名をポップアップする方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また例えば、1時間当たりに含まれる番組数が多数になる場合、その時間の表示サイズを拡大し、全ての番組名を表示する方法も提案されている(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平1−307944号公報
【特許文献2】特開2001−169203号公報
【特許文献3】特開平9−270969号公報
【特許文献4】特開2008−48245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に係る方法では、放送時間の短い番組は表示サイズが小さくなってしまい、番組名、番組内容などの番組情報を全て表示することができなかった。また、ユーザにとっては短時間の番組の存在に気付きにくいなど視認性が悪く、かつ、マウスおよびタッチパネルなどのポインティングデバイスを用いて画面上の番組を選択する際に選択しにくいという課題があった。
【0006】
また、上記特許文献2に係る方法では、番組表全体の表示サイズは一定としつつ放送時間が短い番組だけ一定の大きさで表示するために、放送時間の短い番組が多数存在する場合には全番組を表示しきれないなど、対応できない場合が生じるという課題があった。
【0007】
また、上記特許文献3に係る方法では、放送時間の短い番組は番組表上にただの隙間として表示されるため、ユーザが番組表を一見した際に番組自体を視認できず、また、ポインティングデバイスを用いて画面上の番組を選択する際に上記特許文献1に係る方法以上に選択しにくいという課題があった。
【0008】
また、上記特許文献4に係る方法では、ある時間帯の表示サイズを拡大する際の表示方法が具体性に欠けるため時間帯をまたぐような番組が存在した場合には対応できず、また、各番組の放送時間の長さの比率については勘案していないため各番組をそれぞれの放送時間に比例した表示サイズで表示することができないという課題があった。
【0009】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、放送時間の短い番組の視認性および選択操作性を向上させ、放送時間の短い番組が多数あっても番組表を破綻させずかつ一覧性を向上させ、さらに、各番組の表示サイズの比率を放送時間の比率に近づけた番組表を提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明に係る番組表表示装置は、番組表生成の対象となる番組の開始時刻と終了時刻、または開始時刻と放送時間を含む番組情報を取得する番組情報取得部と、番組表の時間軸方向の仮の表示サイズである所定の基本表示サイズ、および対象となる番組それぞれに仮に割り当てられる当該時間軸方向の表示サイズである所定の最小番組表示サイズを用いて、番組全ての最小番組表示サイズを合計した合計サイズが基本表示サイズよりも大きい場合は、当該合計サイズまで番組表の表示サイズを拡大し、当該合計サイズが基本表示サイズ以下の場合は、基本表示サイズを番組表の表示サイズに決定し、決定した番組表の表示サイズと合計サイズの差分がある場合、当該差分を番組それぞれに対して放送時間の長短に応じて分配し、最小番組表示サイズに当該分配したサイズを足し合わせたサイズを番組の表示サイズに決定する番組配列構成部と、番組情報取得部が取得した番組の番組情報を、番組配列構成部が決定した表示サイズに基づいて描画した番組表画面を生成する番組表画面生成部とを備えるものである。
【0011】
この発明に係る番組表表示方法は、番組表生成の対象となる番組の開始時刻と終了時刻、または開始時刻と放送時間を含む番組情報を取得する番組情報取得ステップと、番組表の時間軸方向の仮の表示サイズである所定の基本表示サイズ、および対象となる番組それぞれに仮に割り当てられる当該時間軸方向の表示サイズである所定の最小番組表示サイズを用いて、番組全ての最小番組表示サイズを合計した合計サイズが基本表示サイズよりも大きい場合は、当該合計サイズまで番組表の表示サイズを拡大し、当該合計サイズが基本表示サイズ以下の場合は、基本表示サイズを番組表の表示サイズに決定する番組表サイズ決定ステップと、番組表サイズ決定ステップで決定した番組表の表示サイズと合計サイズの差分がある場合、当該差分を番組それぞれに対して放送時間の長短に応じて分配し、最小番組表示サイズに当該分配したサイズを足し合わせたサイズを番組の表示サイズに決定する番組サイズ決定ステップと、番組情報取得ステップで取得した番組の番組情報を、番組表サイズ決定ステップで決定した番組表の表示サイズおよび番組サイズ決定ステップで決定した番組の表示サイズに基づいて描画した番組表画面を生成する番組表画面生成ステップとを備えるものである。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、各番組に最小番組表示サイズを確保するようにしたので、放送時間の短い番組の視認性および選択操作性を向上させることができる。また、放送時間の短い番組が多数ある場合でも、番組表の基本表示サイズに近いサイズで番組表を作成することにより破綻せず、かつ一覧性を向上させた番組表をユーザに提供することができる。さらに、放送時間の長短に応じて番組の表示サイズを決定するようにしたので、各番組の表示サイズの比率を放送時間の比率に近づけた番組表を提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明の実施の形態1に係る番組表表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1に係る番組表表示装置の動作概略を示すフローチャートである。
【図3】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組情報取得部が取得する番組情報の一例を示す図である。
【図4】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組配列構成部が生成する番組配列情報の一例を示す図である。
【図5】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組配列構成部による番組配列構成動作を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態1に係る番組表表示装置における時間帯毎の基本表示サイズを示す表である。
【図7】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組配列構成部による番組表サイズ決定動作を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組配列構成部による番組サイズ決定動作を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組配列構成部が生成する暫定番組配列情報の一例を示す図である。
【図10】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組配列構成部が生成する暫定番組配列情報の一例を示す図である。
【図11】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組配列構成部が生成する暫定番組配列情報の一例を示す図である。
【図12】実施の形態1に係る番組表表示装置の番組表画面生成部による番組表画面生成動作を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態1に係る番組表表示装置の生成した番組表の一例を示す図である。
【図14】この発明の実施の形態2に係る番組表表示装置の番組配列構成部が生成する番組配列情報の一例を示す図である。
【図15】実施の形態2に係る番組表表示装置における時間帯毎の基本表示サイズを示す表である。
【図16】実施の形態2に係る番組表表示装置の番組配列構成部による番組サイズ決定動作を示すフローチャートである。
【図17】実施の形態2に係る番組表表示装置の番組配列構成部が生成する暫定番組配列情報の一例を示す図である。
【図18】実施の形態2に係る番組表表示装置の番組配列構成部が生成する暫定番組配列情報の一例を示す図である。
【図19】実施の形態2に係る番組表表示装置の生成した番組表の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
実施の形態1.
図1に示す番組表表示装置100は、入力部101、制御部102、番組情報取得部103、番組情報記憶部104、番組配列構成部105、番組表画面生成部106および表示部107を備える。なお、CRT(Cathode Ray Tube)および液晶等のディスプレイで構成される表示部107は番組表表示装置100に必須の構成ではなく、別体で構成してもよい。
【0015】
入力部101は、ユーザからの入力を受け付ける機能を備え、例えば不図示のリモコン装置がユーザの操作に応じて出力するリモコン信号を受信する。また例えば、入力部101は表示部107を介してGUI(Graphical User Interface)を提供し、ユーザが操作するキーボードおよびマウスからの入力信号を受け付けてもよい。また例えば、入力部101は表示部107と一体化したタッチパネルであってもよい。
【0016】
制御部102は、入力部101からの指示に基づき番組表を作成して表示するために、番組情報取得部103、番組情報記憶部104および番組配列構成部105の動作を制御する。番組情報取得部103は、制御部102からの指示に基づき番組情報を外部から取得する。番組情報記憶部104は、番組情報取得部103が取得した番組情報を記憶しておき、必要に応じて番組配列構成部105および番組表画面生成部106へ番組情報を提供する。なお、番組情報取得部103が番組情報記憶部104を介さず、直接、番組配列構成部105および番組表画面生成部106へ番組情報を提供する構成にしてもよい。
【0017】
ここで、番組情報とは、対象とする番組の少なくとも放送開始時刻と放送終了時刻(または放送時間の長さ)とを含むデータである。また、その番組のどのチャンネルの番組であるかを識別する情報を含む必要があるが、番組情報取得部103が番組情報を取得する際にそもそもチャンネルを指定して取得する形式とする場合には、チャンネルを識別する情報は自明のため、番組情報に含まなくとも良い。また、番組情報は番組の名前、内容、および出演者の情報を含んでいても良い。
本実施の形態1では、一例として、番組情報がチャンネル名、放送開始時刻、放送終了時刻、番組名、および番組内容の説明を含むデータであるものとして説明する。
【0018】
この番組表表示装置100は、衛星、ケーブルおよび地上波などを経由して放送される番組放送に関する番組情報から番組表を作成するものであり、番組情報取得部103は放送信号に多重されている番組情報を受信して、番組情報を分離する。あるいは、番組情報取得部103は、番組表表示装置100が接続されたネットワーク上のサーバから番組情報を取得するようにしてもよい。さらに、番組情報取得部103はネットワーク上のサーバを利用可能な場合にはそのサーバから、利用不可能な場合には放送信号から番組情報を取得するなど、適応的に取得元を切り替えるようにしてもよい。
【0019】
番組配列構成部105は、制御部102からの指示に基づき番組情報記憶部104から番組情報を取得して、後述するように各番組の配列を構成する。番組表画面生成部106は、制御部102からの指示に基づき番組情報記憶部104から番組情報を取得すると共に番組配列構成部105から番組配列情報を取得し、ユーザに提示するための番組表画面を生成する。作成した番組表画面は、上述したように表示部107に表示される。なお、一画面に番組表を全て表示させるようにしてもよいし、任意の大きさで部分的に番組表を表示してスクロール等により表示しきれない部分を適宜表示させるようにしてもよい。
【0020】
なお、制御部102、番組配列構成部105および番組表画面生成部106の処理内容を記述している番組表表示プログラムをメモリなどの記憶装置に格納し、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置によりプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
【0021】
次に、図2に示すフローチャートを用いて、番組表表示装置100の動作概略を説明する。
ユーザにより、任意の時間範囲および任意のチャンネル群の番組表を表示するよう指示が出されると、入力部101がこの指示を受け付ける(ステップST100)。そして、入力部101がユーザからの指示を制御部102へ出力し、制御部102が番組情報取得部103に該当時間範囲および該当チャンネル群の番組情報を取得するよう指示を行う。
【0022】
ここでは例として、時間範囲として2010年12月16日の1日分を、チャンネル群として「地上デジタル放送のチャンネル」をユーザが指定したものとして説明を行う。なお、2010年12月16日の1日分とは具体的には2010年12月16日午前4時〜2010年12月17日午前4時の24時間を指すものとするが、必ずしも24時間分である必要はなく、3時間分にしたり2日分にしたりしてもよい。また、必ずしも午前4時を区切りとする必要はない。
また、「地上デジタル放送のチャンネル」とは「チャンネル1,2,4,5,6,8」の6チャンネルを指すものとするが、チャンネル群の構成はこの限りではなく、例えばユーザが自由にチャンネル群を指定できるようにしてもよい。
【0023】
制御部102から指示を受けた番組情報取得部103は、該当時間範囲および該当チャンネル群の各番組について番組情報を取得して、番組情報記憶部104に格納する(ステップST200)。なお、番組情報取得部103は、ある番組がユーザ指示の時間範囲に該当しているかどうかを、番組の開始時刻がその時間範囲に該当するかどうかによって決定する。
【0024】
続いて、制御部102が番組配列構成部105に対して番組配列を構成するよう指示し、番組配列構成部105が番組情報記憶部104から番組情報を取得して番組表画面生成のための番組配列を構成する(ステップST300)。番組配列構成部105による番組配列の構成方法は、図5,図7および図8を用いて後述する。
【0025】
続いて、制御部102が番組表画面生成部106に対して番組表画面を生成するよう指示し、番組表画面生成部106が番組情報記憶部104から番組情報を取得し、番組配列構成部105から番組配列情報を受け取ってこれに基づいた番組表画面を生成する(ステップST400)。番組表画面生成部106による番組表画面の生成方法は、図12を用いて後述する。
【0026】
続いて、番組表画面生成部106が表示部107に対して番組表画面を表示するよう指示し、表示部107が番組表を表示する(ステップST500)。
【0027】
図3は、図2のステップST200にて番組情報取得部103が取得し番組情報記憶部104に格納される番組情報の一部を抜粋した例を示す図である。図3に示す番組情報10は、チャンネル名11、開始時刻12、終了時刻13、番組名14、および番組内容15を含むデータである。
【0028】
図4は、図2のステップST300にて番組配列構成部105が構成する番組配列情報の一部を抜粋した例を示す図である。図4に示す番組配列情報20は、チャンネル名11、開始時刻12、終了時刻13、番組名14、および番組内容15に加え、表示サイズ21を含むデータである。チャンネル名11から番組内容15までの各データは図3に示す各データと同じものであるため、本質的には表示サイズ21のみを番組配列情報として扱ってもよい。
この表示サイズ21は、後述する方法により計算される番組毎の表示サイズであり、番組毎の表示サイズはその番組の放送時間が含まれる時間帯毎の表示サイズとして表される。なお、本実施の形態1における表示サイズとは、番組表における時間軸方向の長さのことを指す。
図4の例では、番組「天気大好き」には9時台に表示サイズ1が、別の番組「午前のニュース」には9時台に表示サイズ2と10時台に表示サイズ1がそれぞれ確保されている。図示は省略するが、放送時間が3つの時間帯以上に渡る番組があれば、表示サイズは3つ以上の時間帯のそれぞれの時間帯に対して確保される。なお、後述する方法に従って番組配列を決定すると、放送時間が複数の時間帯に渡る番組については、その最後の時間帯の表示サイズが0になることがある。
【0029】
次に、図5に示すフローチャートを用いて、番組配列構成部105の番組配列構成方法を説明する。図5は、番組配列構成部105の動作を示すフローチャートであり、図2に示すステップST300に相当する。
番組配列構成部105は、先ず、最小番組表示サイズを決定する(ステップST301)。最小番組表示サイズとは、放送時間の長短とは無関係に、放送時間が短い番組でも最小限確保される表示サイズである。本実施の形態1ではこの最小番組表示サイズを1とするが、その他の値であってもよい。
【0030】
番組配列構成部105は続いて、ユーザ指示による番組表を表示すべき時間範囲を、適当な時間帯に区切り、区切った時間帯毎にステップST303〜ST310の処理を繰り返す(ステップST302,ST311)。時間帯の区切り方として、本実施の形態1では午前4時台、午前5時台…と1時間単位に区切るものとするが、これに限定されるものではなく、2時間単位、30分単位など任意でよい。
【0031】
続いてステップST303〜ST310の処理を説明する。
番組配列構成部105は、先ずステップST303〜ST307の処理により最初の時間帯から順に最後の時間帯まで、番組表の各時間帯の時間軸方向の表示サイズを決定する。続いてステップST308〜ST310の処理により、先に決定した時間帯毎の表示サイズを用いて、番組毎の時間軸方向の表示サイズ(図4の表示サイズ21)を決定する。
具体的には、番組配列構成部105は先ず、処理対象の時間帯の表示サイズを決定するために、当該処理対象の時間帯の基本表示サイズを決定する(ステップST303)。基本表示サイズは、図6に示すように時間帯毎に値が予め付与された表に従って設定してもよいし、全ての時間帯に対して一律の値(例えば、表示サイズ4)を設定してもよいし、あるいは、ユーザが任意の値を設定してもよい。
【0032】
番組配列構成部105は続いて、ユーザ指示による番組表を表示すべきチャンネル群に含まれるチャンネル毎に、ステップST305の処理を繰り返す(ステップST304,ST306)。このステップST305において、番組配列構成部105は基本表示サイズに基づいて、処理対象のチャンネルに対して処理対象の時間帯における必要表示サイズ(合計サイズ)を決定する。必要表示サイズの決定方法(番組表サイズ決定方法)は、図7を用いて後述する。
【0033】
番組配列構成部105は続いて、ユーザ指示による番組表を表示すべきチャンネル群に含まれる全てのチャンネルの処理対象の時間帯における必要表示サイズのうち最大の値となる必要表示サイズを、その処理対象の時間帯の表示サイズとする(ステップST307)。このステップST307の処理によって、チャンネル間で時間帯毎の表示サイズにずれが生じず、見やすい番組表をユーザに提示できるようになる。なお、ステップST305,ST307の処理により番組表の表示サイズが決定される。
【0034】
番組配列構成部105は続いて、ユーザ指示による番組表を表示すべきチャンネル群に含まれるチャンネル毎に、ステップST309の処理を繰り返す(ステップST308,ST310)。このステップST309において、番組配列構成部105は処理対象のチャンネルの、処理対象の時間帯に放送時間が含まれる番組全てについて、その時間帯の表示サイズに収まるように各番組の表示領域を割り振る。表示領域を割り振って各番組の表示サイズを決定する方法は、図8を用いて後述する。
【0035】
次に、図7に示すフローチャートを用いて、番組配列構成部105の番組表サイズ決定方法を説明する。図7は、番組配列構成部105の動作を示すフローチャートであり、図5に示すステップST305に相当する。
番組配列構成部105は、先ず、図5のステップST305において処理対象となっている時間帯の、同じく処理対象となっているチャンネルについて、開始時刻がその時間帯に存在する番組数を数え、その番組数に、図5のステップST301で決定した最小番組表示サイズをかけあわせる(ステップST305−1)。
例として、図3を用いて、処理対象が10時台のチャンネル4の場合を説明する。10時台のチャンネル4の各番組のうち、開始時刻が10時台に含まれるのは「おうちの昼ご飯」、「こどもといっしょ」の2番組である。番組配列構成部105は、この2という数字に、最小番組表示サイズ(ここでは1)をかけ、2(=2×1)を得る。
【0036】
番組配列構成部105は続いて、ステップST305−1で得られた値が、図5のステップST303で決定した処理対象の時間帯の基本表示サイズ以上かどうかをチェックする(ステップST305−2)。基本表示サイズ以上の場合(ステップST305−2“YES”)、処理対象の時間帯の処理対象のチャンネルにおける必要表示サイズに、ステップST305−1で得た値を用いる(ステップST305−3)。一方、基本表示サイズより小さい場合(ステップST305−2“NO”)、処理対象の時間帯の基本表示サイズをそのままこの処理対象の時間帯の処理対象のチャンネルにおける必要表示サイズに用いる(ステップST305−4)。
上記例では、ステップST305−1で得られた値は2であり、図5のステップST303で決定した10時台の基本表示サイズは4(図6より)である。得られた値2より基本表示サイズ4が大きいのでステップST305−3へ進み、10時台の基本表示サイズ4がそのまま10時台のチャンネル4の必要表示サイズとなる。
【0037】
なお、前述したように、10時台の表示サイズは、図5のステップST307の処理によって各チャンネルの10時台の必要表示サイズを勘案して決まるため、この段階で得られた必要表示サイズ4がそのまま採用されるとは限らない。ただし、チャンネルが1つであれば、この必要表示サイズ4をそのまま10時台の表示サイズに用いることになる。
【0038】
次に、図8に示すフローチャートを用いて、番組配列構成部105の番組サイズ決定方法を説明する。図8は、番組配列構成部105の動作を示すフローチャートであり、図5に示すステップST309に相当する。
番組配列構成部105は、先ず、図5のステップST309において処理対象となっている時間帯の、同じく処理対象となっているチャンネルにおいて、その時間帯に放送時間が含まれる番組全てに対してステップST309−2〜ST309−4の処理を繰り返す(ステップST309−1,ST309−5)。ここで、処理対象の時間帯に放送時間が含まれるかどうかは、番組の放送開始時刻から放送終了時刻までの間(放送時間)が一部でもその時間帯に含まれるかどうかによって判定する。なお、この例では、番組の放送終了時刻がその時間帯の頭の時刻と同一であった場合は、その番組はその時間帯に含まれないものと判定する。
例として、図3を用いて、処理対象が10時台のチャンネル4の場合を説明する。10時台のチャンネル4の各番組のうち、放送時間が10時台に含まれるのは「午前のニュース」、「おうちの昼ご飯」、「こどもといっしょ」の3番組である。
【0039】
番組配列構成部105は続いて、ステップST309−1で判定した番組の放送開始時刻が処理対象の時間帯に含まれているかどうかを判断する(ステップST309−2)。そして、その番組の放送開始時刻が処理対象の時間帯に含まれている場合には(ステップST309−2“YES”)、その番組のその時間帯の暫定の表示サイズとして図5のステップST301で決定した最小番組表示サイズ(ここでは1)を設定する(ステップST309−3)。一方、処理対象の時間帯に含まれていない場合には(ステップST309−2“NO”)、その番組のその時間帯の暫定の表示サイズとして0を設定する(ステップST309−4)。ここで、暫定の表示サイズとしているのは、以降の処理で、この暫定の表示サイズから表示サイズを増やしていくことがあるためである。即ち、暫定の表示サイズとは、最終的な表示サイズを計算するための初期値である。
上記例では、「午前のニュース」は開始時刻が10時台に含まれないので(ステップST309−2“NO”)、暫定の表示サイズは0となり(ステップST309−4)、一方「おうちの昼ご飯」および「こどもといっしょ」は開始時刻が10時台に含まれるので(ステップST309−2“YES”)、暫定の表示サイズは最小番組表サイズの1となる(ステップST309−3)。
【0040】
番組配列構成部105は続いて、処理対象の時間帯に放送時間が含まれる各番組の現在の暫定の表示サイズの合計値を求めてその時間帯の表示サイズから差し引き、残っている表示領域があるかどうかを判定する(ステップST309−6)。残っている表示領域がなければ(ステップST309−6“NO”)、各番組の現在の暫定の表示サイズを最終的な表示サイズとして確定する。
一方、残っている表示領域があれば(ステップST309−6“YES”)、番組配列構成部105は、各番組の処理対象の時間帯中の放送時間の長さの比率と表示サイズの比率ができるだけ近くなるようにその時間帯の表示領域を各番組に配分する(ステップST309−7,ST309−8)。具体的には、ステップST309−7にて、各番組について処理対象の時間帯に占める放送時間の割合を計算する。さらに、現在その時間帯に占めている暫定の表示サイズの割合を計算する。そして、両者の差がもっとも大きい番組を見つけ出す。差が最大となった番組が複数ある場合には、放送時間が先の番組を優先する、または番組情報に含まれる番組内容説明文が長い番組を優先するなどの条件に従い、適当に1番組を決定すればよい。続くステップST309−8にて、差が最大となった番組の暫定の表示サイズに1を加え、その後ステップST309−6に戻って処理対象の時間帯の表示領域が無くなるまで以上の処理を繰り返す。
【0041】
図3を用いた上記例では、前提として、図5のステップST307で決定された10時台の表示サイズは4としている。そして、最初にステップST309−8を行う際、10時台に放送時間が含まれる3番組のそれぞれの暫定の表示サイズは、前述したように「午前のニュース」は0、「おうちの昼ご飯」と「こどもといっしょ」は1である。このときの様子を図9に示す。
図9に示す暫定番組配列情報30は、番組配列構成部105が番組情報10から番組配列情報20を決定するための途中のデータであり。図3に示す開始時刻12、終了時刻13および番組名14に加え、新たに、10時台(処理対象の時間帯)に占める放送時間の割合31、10時台の表示サイズ(暫定)32、10時台(処理対象の時間帯)に占める表示サイズの割合33、および差34を含む。開始時刻12から番組名14までの各データは図3に示す各データと同じものである。この例では、現在処理対象の10時台に占める放送時間の割合31として、「午前のニュース」は0.166…、「おうちの昼ご飯」は0.333…、「こどもといっしょ」は0.5という値が設定されている。また、現在処理対象の10時台の表示サイズ(暫定)32として、前述したとおり「午前のニュース」は0、「おうちの昼ご飯」と「こどもといっしょ」は1という値が設定されている。
【0042】
この状態の場合、ステップST309−6では、各番組の現在の暫定の表示サイズの合計は2であり、これに対して10時台の表示サイズは4であるため、まだ残っている表示領域がある。従って、ステップST309−7へ進む。
次のステップST309−7において、各番組について10時台に占める放送時間の割合31と10時台に占める表示サイズの割合33を計算し、さらに、その差34を計算して、図9に示すように暫定番組配列情報30に計算結果をそれぞれ設定する。
次のステップST309−8において、差34が最も大きい番組を探す。図9を見て分かる通り、この例では「こどもといっしょ」の0.25が最も大きい値なので、番組配列構成部105はこの番組の10時台の表示サイズ(暫定)32に1を加えて2とする。
この時点で、暫定番組配列情報30は、図10に示す状態になっている。
【0043】
再び、ステップST309−6に戻り、図10に示す各番組の現在の暫定の表示サイズの合計は3であり、これに対して10時台の表示サイズは4であるため、まだ残っている表示領域がある。従って、ステップST309−7へ進む。
次のステップST309−7において、前回から今回の繰り返しの間に、「こどもといっしょ」について10時台の表示サイズ(暫定)32が変更されたので、ここでは「こどもといっしょ」について10時台に占める放送時間の割合31と10時台に占める表示サイズの割合33を計算し直して差34を計算する。
次のステップST309−8において、差34が最も大きい番組を探す。図10を見て分かる通り、この例では「午前のニュース」の0.166…が最も大きい値なので、番組配列構成部105はこの番組の10時台の表示サイズ(暫定)32に1を加えて1とする。
この時点で、暫定番組配列情報30は、図11に示す状態になっている。
【0044】
再び、ステップST309−6に戻り、図11に示す各番組の現在の暫定の表示サイズの合計は4であり、これに対して10時台の表示サイズも4であるため、残っている表示領域はもうない。そこで、番組配列構成部105はステップST309−6〜ST309−8の繰り返しの処理を終了し、図11に示すように、10時台に対する表示サイズとして「午前のニュース」が1、「おうちの昼ご飯」が1、「こどもといっしょ」が2という結果を得る。
【0045】
以上、図5,図7および図8を用いて説明した方法により、図4に示す番組配列情報20の表示サイズ21が決定される。この方法によれば、全ての番組について最小でも表示サイズ1が割り当てられ、また、番組の放送時間の長さの比と表示サイズの大きさの比とを同等にすることができる。
【0046】
次に、図12に示すフローチャートを用いて、番組表画面生成部106の番組表画面生成方法を説明する。図12は、番組表画面生成部106の動作を示すフローチャートであり、図2に示すステップST400に相当する。
番組表画面生成部106は、先ず、ユーザ指示による番組表を表示すべきチャンネル群のチャンネル全てに対して、ステップST402〜ST404の処理を繰り返す(ステップST401,ST405)。ステップST405で1つのチャンネルに対する処理が終わりステップST401に戻って次のチャンネルに処理が移る際、番組表のチャンネル軸方向に1チャンネル分の大きさだけ、描画領域をシフトする。チャンネル軸方向の1チャンネル分の大きさは、番組情報を描画する文字のフォントサイズに対して全角で10文字分程度とするが、これに限らない。
【0047】
番組表画面生成部106は続いて、処理対象のチャンネルの、ユーザ指示による番組表を表示すべき時間範囲の番組全てについて、ステップST403の処理を放送開始時刻が早い番組から順に繰り返す(ステップST402,ST404)。このステップST403において、番組表画面生成部106は処理対象の番組について、その番組の放送時間毎の表示サイズ(図4の表示サイズ21より)を合計したサイズを時間軸方向に確保し、確保した表示領域に開始時刻、番組名、および番組内容などの番組情報を描画する。その表示領域内に番組情報が収まりきらない場合には単に番組情報の後ろを省略する。番組情報が省略されたことを示す「…」などの記号を描画してもよい。ここでは、表示サイズ1単位(整数とする)は番組情報を描画する文字のフォントサイズにおける1行分の大きさとする。これにより、全ての番組について最小でも1行分の番組情報を表示することができる。
【0048】
なお、フォントサイズを小さくし、同時に図6に示した時間帯毎の基本表示サイズを大きくすることによって、番組表全体の大きさをおおまかに同じに保ったまま、文字が小さくなる代わりに表示可能な番組情報を増やすようにしてもよい。逆に、フォントサイズを大きくし、同時に時間帯毎の基本表示サイズを小さくすれば、番組表全体の大きさをおおまかに同じに保ったまま、表示可能な番組情報が減る代わりに文字を大きくすることができる。
【0049】
図13は、図3の番組情報10および図4の番組配列情報20に基づく、チャンネル4の10時台周辺の番組表の描画例である。図面紙上、横方向がチャンネル軸、縦方向が時間軸であり、番組情報として、開始時刻、番組名および番組情報が描画されている。なお、図13においてチャンネル4の時間軸方向に表示されている「9」時、「10」時および「11」時の表示領域は、図5のステップST307にて決定された時間帯毎の表示サイズを可視化したものである。この表示サイズはこの番組表に含まれる全チャンネルに共通である。また、図13に示す破線は、図3の例の前後にあるべき番組およびチャンネルの表示領域を模式的に表した区切りである。
【0050】
以上のように、実施の形態1によれば、番組表表示装置100は、番組情報10を取得して番組情報記憶部104に記憶させておく番組情報取得部103と、番組表の時間軸方向の時間帯毎の仮の表示サイズである基本表示サイズ、および処理対象の時間帯に開始時刻が含まれる番組毎に最小限割り当てられる時間軸方向の最小番組表示サイズを用いて、時間帯毎に、処理対象の時間帯に開始時刻が含まれる番組全ての最小番組表示サイズを合計した合計サイズ(必要表示サイズ)がその時間帯の基本表示サイズよりも大きい場合は、番組表のその時間帯の表示サイズを合計サイズまで拡大し、一方、合計サイズがその時間帯の基本表示サイズ以下の場合は、その時間帯の基本表示サイズを番組表のその時間帯の表示サイズに決定し、決定した番組表のその時間帯の表示サイズを合計サイズまで拡大した場合はその時間帯に放送時間が含まれる番組それぞれの表示サイズは最小番組表示サイズとし、一方、決定した番組表のその時間帯の表示サイズと合計サイズに差分がある場合は、その差分をその時間帯に放送時間が含まれる番組それぞれに対してその時間帯における放送時間の長短に応じて分配し、最小番組表示サイズに当該分配したサイズを足し合わせたサイズを番組の表示サイズに決定する番組配列構成部105と、番組情報取得部103が取得して番組情報記憶部104に記憶してある番組情報10を番組配列構成部105が決定した番組配列情報20に基づいて描画した番組表画面を生成する番組表画面生成部106とを備えるように構成した。
このため、放送時間が短い番組でも、従来のような隙間だけの表示とポップアップ表示とを組み合わせた様態ではなく、最小番組表示サイズとして設定する最小限の表示領域を確保して番組表に表示することができるので、ユーザは一見しただけでも短時間番組を視認できる。また、ユーザがマウスおよびタッチパネル等のポインティングデバイスを用いて番組表中の番組を選択する場合に、短時間番組を選択しにくくなることがないという利点がある。また、放送時間が短い番組が多数ある場合でも時間帯毎の表示サイズを可変にしているため番組表を破綻なく生成することができる。さらに、各番組の表示サイズの比率が放送時間の比率にできるだけ近くなるような番組表を生成できるので、ユーザは各番組の放送時間を把握しやすい利点がある。
【0051】
また、番組のジャンル毎に背景色を変えることによってジャンルを明示する場合、従来は短時間番組が前後の番組同士の隙間にバーとして表示されるので、背景色が表示されずジャンルが分からなかった。これに対し、本発明では最小番組表示サイズを確保することで、バーとして表示される短時間番組が存在しないことになるので、よって、背景色が表示されない番組が無くユーザにとって見やすいという利点がある。また、番組表をキーワード検索して該当した番組を背景色をハイライト表示する等してユーザに通知する場合に、従来のようにバーとして表示される短時間番組では背景色の変更による検索結果通知にユーザが気付かないことがあるが、本発明ではバーとして表示される短時間番組が存在しないので、背景色が表示されない番組が無く、検索結果通知をユーザが気付きやすいという利点がある。
【0052】
また、短時間番組が多数ある時間帯について、出来る限りその時間帯毎の基本表示サイズに近い表示サイズ内で各番組の表示領域を割り当てるので、番組表が時間軸方向に長くなることを抑制でき、番組表の一覧性を確保できるという利点がある。
さらに、例えば図6に示すように時間帯毎に基本表示サイズを変えることによって時間帯毎の表示サイズを変えることができるので、重要度に応じて表示サイズを変えることが可能である。例えば、在宅率が高くテレビを視聴する可能性の高い時間帯の基本表示サイズを大きくして画面表示する情報量を増やしつつ、在宅率の低い時間帯の基本表示サイズを小さくすることにより、番組表全体の表示サイズが大きくならず、一覧性を確保することができる。
【0053】
また、実施の形態1によれば、番組表画面生成部106が、放送時間が複数の時間帯にまたがる番組の表示サイズとして、番組配列構成部105が複数の時間帯毎に決定した表示サイズの和を用いるように構成した。このため、時間帯をまたぐような番組があっても番組表を破綻なく生成することができる。また、番組表示サイズの比率が放送時間の比率にできるだけ近くなるような番組表を生成できるので、ユーザが各番組の放送時間を把握しやすい利点がある。
【0054】
また、実施の形態1によれば、番組配列構成部105が、番組表生成の対象となるチャンネル毎に、当該チャンネルの処理対象の時間帯に開始時刻が含まれる番組の最小番組表示サイズを合計した合計サイズを求め、そのうちの最も値の大きい合計サイズ(必要表示サイズ)を番組表のその時間帯の表示サイズに決定するようにした。このため、チャンネル毎に同一時間帯の表示サイズを同じに揃えることができ、見やすい番組表をユーザに提示することができる。
【0055】
実施の形態2.
上記実施の形態1に係る番組表表示装置100は、番組配列情報に含まれる表示サイズの値が常に整数であった。これは、番組表に文字を表示する際に、表示サイズ1単位を所定のフォントサイズの文字1行分の大きさとし、効率良く文字を表示することができるようにしたためである。しかし、表示サイズの値に非整数を認めるように構成することもできる。そこで、本実施の形態2では、表示サイズの値に非整数を含むように構成した番組表表示装置を説明する。
【0056】
本実施の形態2に係る番組表表示装置は、図1に示す番組表表示装置100と図面上では同様の構成であるため、以下では図1を援用して説明する。ただし、番組配列構成部105において各番組の配列を構成する方法が異なるため、番組配列構成部105の動作を中心に上記実施の形態1と異なる部分を説明する。
【0057】
図14は、本実施の形態2に係る番組表表示装置100において、番組配列構成部105が構成する番組配列情報の一部を抜粋した例を示す図である。図14に示す番組配列情報20aは、チャンネル名11、開始時刻12、終了時刻13、番組名14および番組内容15に加え、表示サイズ21aを含むデータである。
この表示サイズ21aは、後述する方法により計算される番組毎の表示サイズであり、番組毎の表示サイズはその番組の放送時間が含まれる時間帯毎の表示サイズとして表される。なお、本実施の形態2においても上記実施の形態1と同様に、表示サイズとは、番組表における時間軸方向の長さのことを指す。
図14の例では、番組「天気大好き」には9時台に表示サイズ1.8が、別の番組「午前のニュース」には9時台に表示サイズ2.0と10時台に表示サイズ0.675がそれぞれ確保されている。図示は省略するが、放送時間が3つの時間帯以上に渡る番組があれば、表示サイズは3つ以上の時間帯のそれぞれの時間帯に対して確保される。なお、後述する方法に従って番組配列を決定すると、放送時間が複数の時間帯に渡る番組については、その最後の時間帯の表示サイズが0になることがある。
【0058】
図2に示すステップST300における番組配列構成部105の詳細な番組配列構成処理の方法は、上記実施の形態1において図5に示すステップST301〜ST311と同様であるため説明を省略する。ただし、以下に実施の形態1と本実施の形態2との差異を述べる。
番組配列構成部105は、図5のステップST301において最小番組表示サイズを決定する。上記実施の形態1ではこの最小番組表示サイズを1としたが、本実施の形態2では非整数でもよく、一例として1.8とする。そのほか、2.5など別の値であってもよい。
【0059】
また、番組配列構成部105は、ステップST303において番組表中に処理対象の時間帯の表示サイズを決定するために、図15に示すような時間帯毎に予め値が付与された表に従って、その時間帯の基本表示サイズを決定する。あるいは図15に示す表を用いず、全ての時間帯に対して一律の値(例えば、表示サイズ4.5)を設定してもよいし、あるいは、ユーザが任意の値を設定してもよい。本実施の形態2では基本表示サイズに非整数を含み得る。
【0060】
図5に示すステップST305における必要表示サイズ決定処理の方法は、上記実施の形態1において図7に示すステップST305−1〜305−4と同様である。ただし、上記実施の形態1において例として最小表示サイズを1としているところ、本実施の形態2では1.8としている点が異なるため再度説明を行う。
番組配列構成部105は、先ず、図5のステップST305において処理対象となっている時間帯の、同じく処理対象となっているチャンネルについて、開始時刻がその時間帯に存在する番組数を数え、その番組数に、図5のステップST301で決定した最小番組表示サイズをかけあわせる(ステップST305−1)。
例として、図3を用いて、処理対象が10時台のチャンネル4の場合を説明する。10時台のチャンネル4の各番組のうち、開始時刻が10時台に含まれるのは「おうちの昼ご飯」、「こどもといっしょ」の2番組である。番組配列構成部105は、この2という数字に、最小番組表示サイズ(ここでは1.8)をかけ、3.6(=2×1.8)を得る。
【0061】
番組配列構成部105は続いて、ステップST305−1で得られた値が、図5のステップST303で決定した処理対象の時間帯の基本表示サイズ以上かどうかをチェックする(ステップST305−2)。基本表示サイズ以上の場合(ステップST305−2“YES”)、処理対象の時間帯の処理対象のチャンネルにおける必要表示サイズに、ステップST305−1で得た値を用いる(ステップST305−3)。一方、基本表示サイズより小さい場合(ステップST305−2“NO”)、処理対象の時間帯の基本表示サイズをそのままこの処理対象の時間帯の処理対象のチャンネルにおける必要表示サイズに用いる(ステップST305−4)。
上記例では、ステップST305−1で得られた値は3.6であり、図5のステップST303で決定した10時台の基本表示サイズは4.5(図15より)である。得られた値3.6より基本表示サイズ4.5が大きいのでステップST305−3へ進み、10時台の基本表示サイズ4.5がそのまま10時台のチャンネル4の必要表示サイズとなる。
【0062】
なお、前述したように、10時台の表示サイズは、図5のステップST307の処理によって各チャンネルの10時台の必要表示サイズを勘案して決まるため、この段階で得られた必要表示サイズ4.5がそのまま採用されるとは限らない。
【0063】
図5に示すステップST309における番組サイズの決定方法は、上記実施の形態1と本実施の形態2とで異なるため、図16に示すフローチャートを用いて以下に説明する。図16は、実施の形態2の番組配列構成部105の動作を示すフローチャートであり、図5に示すステップST309に相当する。
番組配列構成部105は、先ず、図5のステップST309において処理対象となっている時間帯の、同じく処理対象となっているチャンネルにおいて、その時間帯に放送時間が含まれる番組全てに対してステップST309−12〜ST309−14の処理を繰り返す(ステップST309−11,ST309−15)。ここで、処理対象の時間帯に放送時間が含まれるかどうかは、番組の放送開始時刻から放送終了時刻までの間(放送時間)が一部でもその時間帯に含まれるかどうかによって判定する。なお、番組の放送終了時刻がその時間帯の頭の時刻と同一であった場合は、その番組はその時間帯に含まれないものと判定する。
例として、図3を用いて、処理対象が10時台のチャンネル4の場合を説明する。10時台のチャンネル4の各番組のうち、放送時間が10時台に含まれるのは「午前のニュース」、「おうちの昼ご飯」、「こどもといっしょ」の3番組である。
【0064】
番組配列構成部105は続いて、ステップST309−11で判定した番組の放送開始時刻が処理対象の時間帯に含まれているかどうかを判断する(ステップST309−12)。そして、その番組の放送開始時刻が処理対象の時間帯に含まれている場合には(ステップST309−12“YES”)、その時間帯に占めるその番組の放送時間の割合と、その時間帯の表示サイズに対する最小表示サイズの比とを比較し(ステップST309−13)、その時間帯の表示サイズに対する最小表示サイズの比のほうが大きい場合(ステップST309−13“YES”)、その最小表示サイズをその番組のその時間帯の表示サイズとして確定する(ステップST309−14)。
一方、処理対象の番組の放送開始時刻が処理対象の時間帯に含まれていない場合(ステップST309−12“NO”)、または、その時間帯に占めるその番組の放送時間の割合がその時間帯の表示サイズに対する最小表示サイズとの比以下の場合(ステップST309−13“NO”)、ステップST309−14の処理は行わない。
【0065】
番組配列構成部105は続いて、処理対象の時間帯における表示サイズがまだ定まっていない番組、即ちステップST309−11〜ST309−15において何の処理も行わなかった番組について、その時間帯の残りの表示領域を、その時間帯におけるその番組の放送時間の割合に応じて比例配分することによって、その時間帯の表示サイズを定める(ステップST309−16)。
【0066】
図3を用いた上記例では、前提として、図5のステップST307で決定された10時台の表示サイズは4.5であるとする。ステップST309−11において、図3の番組情報10のうち10時台に含まれる番組は「午前のニュース」、「おうちの昼ご飯」、「こどもといっしょ」の3番組である。そのうち、ステップST309−12において開始時間が10時台に含まれると判定されるのは「おうちの昼ご飯」と「こどもといっしょ」の2番組である。
続くステップST309−13において、10時台に占める処理対象の番組の放送時間の割合と、10時台の表示サイズ(4.5)に対する最小表示サイズ(1.8)の比とを比較する。このときの様子を図17に示す。
図17に示す暫定番組配列情報30aは、図3に示す開始時刻12、終了時刻13および番組名14に加え、新たに10時台に占める放送時間の割合31および10時台の表示サイズ32aを含むデータである。開始時刻12から番組名14までの各データは図3に示す各データと同じものである。この例では、現在処理対象の10時台に占める放送時間の割合31は上記実施の形態1と同じである。一方、10時台の表示サイズ32aに対する最小表示サイズの比は0.4(=1.8÷4.5)である。
【0067】
この状態の場合、ステップST309−13において、開始時刻が10時台に含まれる「おうちの昼ご飯」と「こどもといっしょ」の2番組のうち、10時台に占める放送時間の割合31が上記0.4より小さい「おうちの昼ご飯」に対してステップST309−14の処理を実施し、図17に示すように10時台の表示サイズ32aに1.8を設定する。
ステップST309−12,ST309−13の条件に該当しない番組「午前のニュース」と「こどもといっしょ」に対してはステップST309−16の処理を実施する。その状態を図18に示す。図18に示すように、ステップST309−16の処理実施直前において、10時台の残りの時間は40分である(「午前のニュース」と「こどもといっしょ」が合わせて10時台に40分間を占めているため)。また、10時台の表示サイズの残りの表示領域は、2.7(=4.5−1.8)である。
ここで、10時台の残りの時間に占める放送時間の割合35を計算すると、「午前のニュース」については0.25(=10÷40)、「こどもといっしょ」については0.75(=30÷40)である。この割合に従って、10時台の表示サイズ32aの残りの表示領域2.7を比例分配し、各番組の10時台の表示サイズ32aを求めて、「午前のニュース」は0.675(=0.25×2.7)、「こどもといっしょ」は2.025(=0.75×2.7)という結果を得る。
【0068】
以上、図5,図7および図16を用いて説明した方法により、図14に示す番組配列情報20aの表示サイズ21aが決定される。この方法によれば、全ての番組について最小でも表示サイズ1.8が割り当てられ、また、番組の放送時間の長さの比と表示サイズの大きさの比とを同等にすることができる。
【0069】
本実施の形態2の番組表画面生成部106は、以上の処理で求まった番組配列情報20aの表示サイズ21aに従って、上記実施の形態1と同様の番組表画面生成処理を行い、番組表画面を生成する。
図19は、図3の番組情報10および図14の番組配列情報20aに基づく、チャンネル4の10時台周辺の番組表の描画例である。上記実施の形態1の番組表画面生成部106が作成した番組表画面(図13に示す)では表示サイズが常に整数であり表示サイズ1単位が文字1行分の大きさになるようにしていたので、文字の下半分が途切れた状態で表示されることはない。これに対し、本実施の形態2では表示サイズに非整数を認めたことにより、表示サイズ1単位が文字1行分の大きさになるとは限らず、図19に示すように文字の下半分が途切れた状態で表示される場合もあるが、その反面、各時間帯の表示サイズおよび各番組の表示サイズをより柔軟に決定できる利点がある。
【0070】
以上より、実施の形態2によれば、番組配列構成部105は、基本表示サイズおよび最小番組表示サイズに非整数の値を含み、番組表画面生成部106は、表示サイズが整数1単位の表示領域に番組情報の文字列を1行描画し、当該表示サイズが非整数の場合は値に応じてその行の途中まで描画するように構成した。このため、上記実施の形態1による効果に加え、より柔軟な番組表の配列を可能にし、また、各番組の表示サイズの比率を放送時間の比率により近づけた番組表を生成できるので、ユーザは一見しただけでも各番組の放送時間をより把握しやすい利点がある。また、時間帯毎の基本表示サイズおよび番組の最小番組表示サイズなども非整数を設定可能にしたので、ユーザによりこれらの値を設定可能にした場合に、より柔軟に好みの番組表配列を作成できるという利点がある。
【0071】
なお、上記実施の形態1,2では、番組表の時間軸方向の表示サイズを所定の時間帯毎に区切る構成にしたが、これに限定されるものではない。例えば、番組配列構成部105は、番組表の基本表示サイズ、および番組それぞれに最小限割り当てる最小番組表示サイズを用いて、番組全ての最小番組表示サイズを合計した合計サイズが基本表示サイズよりも大きい場合は、この合計サイズまで番組表の表示サイズを拡大する。一方、合計サイズが基本表示サイズ以下の場合は、基本表示サイズを番組表の表示サイズに決定する。さらに、決定した番組表の表示サイズを合計サイズに拡大した場合は番組それぞれの表示サイズを最小番組表示サイズのままとし、一方、決定した番組表の表示サイズと合計サイズの差分がある場合は、その差分を番組それぞれに対して放送時間の長短に応じて分配し、最小番組表示サイズにこの分配したサイズを足し合わせたサイズを番組の表示サイズに決定する。そして番組表画面生成部106が、番組配列構成部105が決定した番組表の表示サイズおよび番組の表示サイズに基づいて番組情報記憶部104に記憶されている番組情報を描画して番組表画面を生成するようにしてもよい。
さらに、この構成の場合に、チャンネル毎に番組表の時間軸方向の表示サイズが異なるとユーザにとって見にくい番組表となるので、番組配列構成部105がチャンネルの番組全ての最小番組表示サイズを合計した合計サイズを求め、そのうちの最も値の大きい合計サイズを番組表の表示サイズに決定して番組表の長さをチャンネル間で揃えるようにしてもよい。
上記いずれの場合も、時間帯毎に行われる処理(図5に示すステップST302〜ST311など)を一度だけ行えばよくなるため番組表を作成するために要する時間を短縮することができる。従って、装置の計算能力が極度に低い場合などには、時間帯を区切らずに番組表を作成するようにしてもよい。
【0072】
上記以外にも、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0073】
10 番組情報、11 チャンネル名、12 開始時刻、13 終了時刻、14 番組名、15 番組内容、20,20a 番組配列情報、21,21a 表示サイズ、30,30a 暫定番組配列情報、31 10時台に占める放送時間の割合、32,32a 10時台の表示サイズ(暫定)、33 10時台に占める表示サイズの割合、34 差、35 10時台の残りの時間に占める放送時間の割合、100 番組表表示装置、101 入力部、102 制御部、103 番組情報取得部、104 番組情報記憶部、105 番組配列構成部、106 番組表画面生成部、107 表示部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組表生成の対象となる番組の開始時刻と終了時刻、または開始時刻と放送時間を含む番組情報を取得する番組情報取得部と、
前記番組表の時間軸方向の仮の表示サイズである所定の基本表示サイズ、および前記対象となる番組それぞれに仮に割り当てられる当該時間軸方向の表示サイズである所定の最小番組表示サイズを用いて、
前記番組全ての前記最小番組表示サイズを合計した合計サイズが前記基本表示サイズよりも大きい場合は、当該合計サイズまで前記番組表の表示サイズを拡大し、当該合計サイズが前記基本表示サイズ以下の場合は、前記基本表示サイズを前記番組表の表示サイズに決定し、
決定した前記番組表の表示サイズと前記合計サイズに差分がある場合、当該差分を前記番組それぞれに対して放送時間の長短に応じて分配し、前記最小番組表示サイズに当該分配したサイズを足し合わせたサイズを前記番組の表示サイズに決定する番組配列構成部と、
前記番組情報取得部が取得した前記番組の番組情報を、前記番組配列構成部が決定した前記表示サイズに基づいて描画した番組表画面を生成する番組表画面生成部とを備える番組表表示装置。
【請求項2】
番組配列構成部は、
番組表の時間軸方向の表示領域を所定の時間帯毎に分割して当該時間帯毎に仮に割り当てられた基本表示サイズ、および当該時間帯に開始時刻が含まれる番組毎に仮に割り当てられた番組最小サイズを用いて、
当該時間帯毎に、
当該時間帯に開始時刻が含まれる番組全ての前記最小番組表示サイズを合計した合計サイズが当該時間帯の基本表示サイズよりも大きい場合は、当該合計サイズまで前記番組表の当該時間帯の表示サイズを拡大し、当該合計サイズが当該時間帯の基本表示サイズ以下の場合は、当該時間帯の基本表示サイズを前記番組表の当該時間帯の表示サイズに決定し、
決定した前記番組表の当該時間帯の表示サイズと前記合計サイズに差分がある場合、当該差分を、当該時間帯に放送時間が含まれる番組それぞれに対して当該時間帯における放送時間の長短に応じて分配し、前記最小番組表示サイズに当該分配したサイズを足し合わせたサイズを前記番組の表示サイズに決定し、
番組表画面生成部は、放送時間が複数の時間帯にまたがる番組の表示サイズとして、前記番組配列構成部が当該複数の時間帯毎に決定した表示サイズの和を用いることを特徴とする請求項1記載の番組表表示装置。
【請求項3】
番組配列構成部は、番組表生成の対象となるチャンネル毎に、当該チャンネルの番組全ての最小番組表示サイズを合計した合計サイズを求め、そのうちの最も値の大きい合計サイズを番組表の表示サイズに決定することを特徴とする請求項1記載の番組表表示装置。
【請求項4】
番組配列構成部は、番組表生成の対象となるチャンネル毎に、当該チャンネルの任意の時間帯に開始時刻が含まれる番組の最小番組表示サイズを合計した合計サイズを求め、そのうちの最も値の大きい合計サイズを番組表の当該任意の時間帯の表示サイズに決定することを特徴とする請求項2記載の番組表表示装置。
【請求項5】
番組配列構成部は、基本表示サイズおよび最小番組表示サイズに非整数の値を含み、
番組表画面生成部は、番組情報の文字列を、表示サイズが整数1単位の表示領域に所定の行数描画し、当該表示サイズが非整数の場合は値に応じて行の途中まで描画することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の番組表表示装置。
【請求項6】
番組表生成の対象となる番組の開始時刻と終了時刻、または開始時刻と放送時間を含む番組情報を取得する番組情報取得ステップと、
前記番組表の時間軸方向の仮の表示サイズである所定の基本表示サイズ、および前記対象となる番組それぞれに仮に割り当てられる当該時間軸方向の表示サイズである所定の最小番組表示サイズを用いて、前記番組全ての前記最小番組表示サイズを合計した合計サイズが前記基本表示サイズよりも大きい場合は、当該合計サイズまで番組表の表示サイズを拡大し、当該合計サイズが前記基本表示サイズ以下の場合は、前記基本表示サイズを前記番組表の表示サイズに決定する番組表サイズ決定ステップと、
前記番組表サイズ決定ステップで決定した前記番組表の表示サイズと前記合計サイズに差分がある場合、当該差分を前記番組それぞれに対して放送時間の長短に応じて分配し、前記最小番組表示サイズに当該分配したサイズを足し合わせたサイズを前記番組の表示サイズに決定する番組サイズ決定ステップと、
前記番組情報取得ステップで取得した前記番組の番組情報を、前記番組表サイズ決定ステップで決定した前記番組表の表示サイズおよび前記番組サイズ決定ステップで決定した前記番組の表示サイズに基づいて描画した番組表画面を生成する番組表画面生成ステップとを備える番組表表示方法。
【請求項7】
番組表サイズ決定ステップでは、番組表の時間軸方向の表示領域を所定の時間帯毎に分割して当該時間帯毎に仮に割り当てられた基本表示サイズ、および当該各時間帯に開始時刻が含まれる番組毎に仮に割り当てられた番組最小サイズを用いて、当該時間帯毎に、当該時間帯に開始時刻が含まれる番組の前記最小番組表示サイズを合計した合計サイズが当該時間帯の基本表示サイズよりも大きい場合は、当該合計サイズまで前記番組表の当該時間帯の表示サイズを拡大し、当該合計サイズが当該時間帯の基本表示サイズ以下の場合は、当該時間帯の基本表示サイズを前記番組表の当該時間帯の表示サイズに決定し、
番組サイズ決定ステップでは、当該時間帯毎に、前記番組表サイズ決定ステップで決定した前記番組表の当該時間帯の表示サイズと前記合計サイズの差分がある場合、当該差分を、当該時間帯に放送時間が含まれる番組それぞれに対して当該時間帯における放送時間の長短に応じて分配し、前記最小番組表示サイズに当該分配したサイズを足し合わせたサイズを前記番組の表示サイズに決定し、
番組表画面生成ステップでは、放送時間が複数の時間帯にまたがる番組の表示サイズとして、前記番組サイズ決定ステップで当該複数の時間帯毎に決定した表示サイズの和を用いることを特徴とする請求項6記載の番組表表示方法。
【請求項8】
番組表サイズ決定ステップでは、番組表生成の対象となるチャンネル毎に、当該チャンネルの番組全ての最小番組表示サイズを合計した合計サイズを求め、そのうちの最も値の大きい合計サイズを番組表の表示サイズに決定することを特徴とする請求項6記載の番組表表示方法。
【請求項9】
番組表サイズ決定ステップでは、番組表生成の対象となるチャンネル毎に、当該チャンネルの任意の時間帯に開始時刻が含まれる番組の最小番組表示サイズを合計した合計サイズを求め、そのうちの最も値の大きい合計サイズを番組表の当該任意の時間帯の表示サイズに決定することを特徴とする請求項7記載の番組表表示方法。
【請求項10】
番組表サイズ決定ステップおよび番組サイズ決定ステップでは、基本表示サイズおよび最小番組表サイズに非整数の値を含み、
番組表画面生成ステップでは、番組情報の文字列を、表示サイズが整数1単位の表示領域に所定の行数描画し、当該表示サイズが非整数の場合は値に応じて行の途中まで描画することを特徴とする請求項6から請求項9のうちのいずれか1項記載の番組表表示方法。
【請求項1】
番組表生成の対象となる番組の開始時刻と終了時刻、または開始時刻と放送時間を含む番組情報を取得する番組情報取得部と、
前記番組表の時間軸方向の仮の表示サイズである所定の基本表示サイズ、および前記対象となる番組それぞれに仮に割り当てられる当該時間軸方向の表示サイズである所定の最小番組表示サイズを用いて、
前記番組全ての前記最小番組表示サイズを合計した合計サイズが前記基本表示サイズよりも大きい場合は、当該合計サイズまで前記番組表の表示サイズを拡大し、当該合計サイズが前記基本表示サイズ以下の場合は、前記基本表示サイズを前記番組表の表示サイズに決定し、
決定した前記番組表の表示サイズと前記合計サイズに差分がある場合、当該差分を前記番組それぞれに対して放送時間の長短に応じて分配し、前記最小番組表示サイズに当該分配したサイズを足し合わせたサイズを前記番組の表示サイズに決定する番組配列構成部と、
前記番組情報取得部が取得した前記番組の番組情報を、前記番組配列構成部が決定した前記表示サイズに基づいて描画した番組表画面を生成する番組表画面生成部とを備える番組表表示装置。
【請求項2】
番組配列構成部は、
番組表の時間軸方向の表示領域を所定の時間帯毎に分割して当該時間帯毎に仮に割り当てられた基本表示サイズ、および当該時間帯に開始時刻が含まれる番組毎に仮に割り当てられた番組最小サイズを用いて、
当該時間帯毎に、
当該時間帯に開始時刻が含まれる番組全ての前記最小番組表示サイズを合計した合計サイズが当該時間帯の基本表示サイズよりも大きい場合は、当該合計サイズまで前記番組表の当該時間帯の表示サイズを拡大し、当該合計サイズが当該時間帯の基本表示サイズ以下の場合は、当該時間帯の基本表示サイズを前記番組表の当該時間帯の表示サイズに決定し、
決定した前記番組表の当該時間帯の表示サイズと前記合計サイズに差分がある場合、当該差分を、当該時間帯に放送時間が含まれる番組それぞれに対して当該時間帯における放送時間の長短に応じて分配し、前記最小番組表示サイズに当該分配したサイズを足し合わせたサイズを前記番組の表示サイズに決定し、
番組表画面生成部は、放送時間が複数の時間帯にまたがる番組の表示サイズとして、前記番組配列構成部が当該複数の時間帯毎に決定した表示サイズの和を用いることを特徴とする請求項1記載の番組表表示装置。
【請求項3】
番組配列構成部は、番組表生成の対象となるチャンネル毎に、当該チャンネルの番組全ての最小番組表示サイズを合計した合計サイズを求め、そのうちの最も値の大きい合計サイズを番組表の表示サイズに決定することを特徴とする請求項1記載の番組表表示装置。
【請求項4】
番組配列構成部は、番組表生成の対象となるチャンネル毎に、当該チャンネルの任意の時間帯に開始時刻が含まれる番組の最小番組表示サイズを合計した合計サイズを求め、そのうちの最も値の大きい合計サイズを番組表の当該任意の時間帯の表示サイズに決定することを特徴とする請求項2記載の番組表表示装置。
【請求項5】
番組配列構成部は、基本表示サイズおよび最小番組表示サイズに非整数の値を含み、
番組表画面生成部は、番組情報の文字列を、表示サイズが整数1単位の表示領域に所定の行数描画し、当該表示サイズが非整数の場合は値に応じて行の途中まで描画することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の番組表表示装置。
【請求項6】
番組表生成の対象となる番組の開始時刻と終了時刻、または開始時刻と放送時間を含む番組情報を取得する番組情報取得ステップと、
前記番組表の時間軸方向の仮の表示サイズである所定の基本表示サイズ、および前記対象となる番組それぞれに仮に割り当てられる当該時間軸方向の表示サイズである所定の最小番組表示サイズを用いて、前記番組全ての前記最小番組表示サイズを合計した合計サイズが前記基本表示サイズよりも大きい場合は、当該合計サイズまで番組表の表示サイズを拡大し、当該合計サイズが前記基本表示サイズ以下の場合は、前記基本表示サイズを前記番組表の表示サイズに決定する番組表サイズ決定ステップと、
前記番組表サイズ決定ステップで決定した前記番組表の表示サイズと前記合計サイズに差分がある場合、当該差分を前記番組それぞれに対して放送時間の長短に応じて分配し、前記最小番組表示サイズに当該分配したサイズを足し合わせたサイズを前記番組の表示サイズに決定する番組サイズ決定ステップと、
前記番組情報取得ステップで取得した前記番組の番組情報を、前記番組表サイズ決定ステップで決定した前記番組表の表示サイズおよび前記番組サイズ決定ステップで決定した前記番組の表示サイズに基づいて描画した番組表画面を生成する番組表画面生成ステップとを備える番組表表示方法。
【請求項7】
番組表サイズ決定ステップでは、番組表の時間軸方向の表示領域を所定の時間帯毎に分割して当該時間帯毎に仮に割り当てられた基本表示サイズ、および当該各時間帯に開始時刻が含まれる番組毎に仮に割り当てられた番組最小サイズを用いて、当該時間帯毎に、当該時間帯に開始時刻が含まれる番組の前記最小番組表示サイズを合計した合計サイズが当該時間帯の基本表示サイズよりも大きい場合は、当該合計サイズまで前記番組表の当該時間帯の表示サイズを拡大し、当該合計サイズが当該時間帯の基本表示サイズ以下の場合は、当該時間帯の基本表示サイズを前記番組表の当該時間帯の表示サイズに決定し、
番組サイズ決定ステップでは、当該時間帯毎に、前記番組表サイズ決定ステップで決定した前記番組表の当該時間帯の表示サイズと前記合計サイズの差分がある場合、当該差分を、当該時間帯に放送時間が含まれる番組それぞれに対して当該時間帯における放送時間の長短に応じて分配し、前記最小番組表示サイズに当該分配したサイズを足し合わせたサイズを前記番組の表示サイズに決定し、
番組表画面生成ステップでは、放送時間が複数の時間帯にまたがる番組の表示サイズとして、前記番組サイズ決定ステップで当該複数の時間帯毎に決定した表示サイズの和を用いることを特徴とする請求項6記載の番組表表示方法。
【請求項8】
番組表サイズ決定ステップでは、番組表生成の対象となるチャンネル毎に、当該チャンネルの番組全ての最小番組表示サイズを合計した合計サイズを求め、そのうちの最も値の大きい合計サイズを番組表の表示サイズに決定することを特徴とする請求項6記載の番組表表示方法。
【請求項9】
番組表サイズ決定ステップでは、番組表生成の対象となるチャンネル毎に、当該チャンネルの任意の時間帯に開始時刻が含まれる番組の最小番組表示サイズを合計した合計サイズを求め、そのうちの最も値の大きい合計サイズを番組表の当該任意の時間帯の表示サイズに決定することを特徴とする請求項7記載の番組表表示方法。
【請求項10】
番組表サイズ決定ステップおよび番組サイズ決定ステップでは、基本表示サイズおよび最小番組表サイズに非整数の値を含み、
番組表画面生成ステップでは、番組情報の文字列を、表示サイズが整数1単位の表示領域に所定の行数描画し、当該表示サイズが非整数の場合は値に応じて行の途中まで描画することを特徴とする請求項6から請求項9のうちのいずれか1項記載の番組表表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
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【図8】
【図9】
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【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2012−216886(P2012−216886A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−78841(P2011−78841)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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