説明

病原性成長を抑制するための組成物および方法

本発明は、大腸菌(E. coli)O157:H7および他の病原菌の発生率および増殖を抑制するために動物を治療する方法および組成物を含む。治療方法は、治療上有効な量のアシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)あるいは多くの他の機能性細菌の1つあるいは組合せを動物に与えることを含む。代替治療方法は、プロピオン酸菌フェルデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)のような乳酸塩利用バクテリアとの組合せでアシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)のような治療上有効な量の乳酸生成バクテリアを投与することを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、病原性成長を抑制するための組成物および方法に関する。特に、本発明は、乳酸生成微生物および乳酸塩利用微生物をそれぞれ単独であるいはそれらの組合せを用いて病原性成長を抑制するための組成物および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
病原菌、特に細菌性の病原菌であるがウイルスや他の病原微生物を含む病原菌の摂取は、ほとんどの動物における共通の問題である。病原菌が、体重減、下痢、腹部けいれんや腎不全を含む広範な有害な病気を動物に引き起こすものであることは知られている。免疫低下あるいは栄養不良の動物にとっては、たとえ単なる下痢の影響でも致命的になることさえある。病原菌は、衛生状態が悪いところでは動物間でしばしば移動し、十分注意していた場合でさえも伝染を予防することができないこともある。この問題に対する最も一般的な解決策は動物に抗生物質を投与することではあるが、この解決策は単に高価なだけではなく、微生物が抗生物質耐性を備えることもある。
【0003】
例えば、人間が芽キャベツ、レタス、食肉加工品、低温殺菌されていないミルクやジュースのような汚染された食品中の病原菌や、下水汚染水を摂取した場合、極端な健康のリスクに晒される。その問題は、牛肉と乳業において特に蔓延している。雌牛の乳房あるいは搾乳装置に存在する病原菌は、生乳へ入り込むことがある。肉は食肉処理時に汚染されることがあり、また、その粉砕時に病原体が大量の肉へ混合することがある。人間が肉、特に牛挽肉であって、その牛肉中の病原菌を殺菌するのに十分調理されていないものを食べた場合、重大で生命に危険のある感染症になることがある。これは解決し難い問題である。というのは、汚染された肉は見栄えも臭いもしばしば全く正常だからである。更に、疾病を引き起こすために必要とされる病原体の数は非常に少ないので、それを検出することは非常に困難である。
【0004】
腸管内で疾病を引き起こす病原菌は腸管病原体として知られている。病原細菌、すなわち腸内細菌には、例えば黄色ブドウ球菌、大腸菌(E. coli)の特別な菌株、およびサルモネラ菌株がある。何百もの大腸菌の殆どの菌株は無害であり、人間を含む動物の腸内で生きているが、大腸菌(E. coli) O157:H7、O118:H8やO104:H21のようないくつかの菌株は、志賀(赤痢)菌が生成する毒素と密接に関係があるかあるいは同一の大量かつ強力な志賀-状の毒素を生成する。これらの毒素は、小腸に激しい苦痛を引き起こして、しばしば腸の内層へ損傷を与えたり、極端な下痢を起こしたりする。大腸菌(E. coli)O157:H7は、重い腹部痙攣や腹部出血によって特徴づけられる、急性出血性大腸炎を引き起こす場合がある。子供の場合、これは、腎不全と溶血性貧血という特徴がある溶血尿毒症症候群(「HUS」)と呼ばれ、まれに致命的な障害へと発展することがある。成人の場合には、それは、HUS、熱および神経症候を含み、高齢者に50パーセントもの高い死亡率をもたらす血栓性血小板減少性紫斑病(「TTP」)と呼ばれる病気へ発展する場合がある。
【0005】
食物が持つ病原菌に起因する病気のリスクを低減するには、潜在的な汚染のポイントをコントロールすることにより達成することができる。牛肉産業は、食肉加工中に起こりうる潜在的な流出汚染、人間との接触および病原菌、特に 大腸菌(E. coli)O157:H7、の移動に起因する、病原菌のプリハーベストコントロールを研究する必要性を認識した。特に、よく料理されていないあるいは生のハンバーガー(牛挽肉)は、大腸菌(E. coli) O157:H7を含んでいるとして多数文書化されて騒動となった。
【0006】
従って、動物への健康上の利益のために大腸菌(E. coli) O157:H7のような腸管病原体の成長を低下させあるいは停止させるための組成物および方法が必要であることが認識されている。更に、消費者の利益になるように収穫に先立って肉およびミルク生成動物中の腸管病原体の成長を低下させあるいは停止させることが重要である。食用動物におけるそのような低下あるいは停止によって、牛肉、乳製品および他の食品の消費者は、そのような病原菌を消費するリスクからより一層保護されるであろう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
病原菌は動物の消化器官の多くの別々のエリアに住むことが知られているので、それらのエリアで自然に生じて、瘤胃、小腸および大腸のような消化器官の全体にわたって病原の成長を抑制することに有効な微生物を供給し強化することが非常に有益であることが分かった。本発明はこの目的を果たすのにふさわしいそのような自然に発生する微生物を識別し、それらの個体数と効能を増強する方法を実証する。本発明の製剤および方法における微生物は、動物の胃腸管(「GIT」)における病原菌の成長を抑制する組成物を個々に集団的に生成し得る。病原菌の成長を抑制することによって、本発明の方法および組成物は、処理された動物に起因する汚染食品が提供される可能性を低減する。
【0008】
本発明は、減少させあるいは撲滅させることが本発明の目的である病原体との特定の微生物の自然な競合を利用するものである。本発明の製剤中の微生物は多岐にわたる作用様式を示すかもしれない。これらのアクションには、殺菌剤として作用しあるいは殺菌剤を生成するような複雑な作用から、病原菌より多くの栄養素および付着スペースを使用して病原菌と単に競争することまであるので、病原菌が胃腸管(GIT)内に定着することが防止される。これらの有利な作用モードは、抗生物質等の物質を動物の動物飼料に追加する無菌畜産を使用するような効果を達成するために従来既知のそれほど有利でない技術と対比することができる。
【0009】
菌株381-IL-28 (LA51菌株およびNPC 747としても知られ、呼ばれる)を含む特にアシドフィルス菌の競争率の高い作用様式において、それが微生物は大腸菌(E. coli) O157:H7をアウトグローし、アウトポピュレートし、それによってその病原菌に対する抑制剤として作用する。大腸菌(E. coli) O157:H7とアシドフィルス菌は、少なくとも部分的に、砂糖のような生体外の栄養素の同様な制限のある供給を利用すると考えられる。更に、これらの微生物は同一の付着スペースである胃腸管(GIT)のライニング上を得るために争う。アシドフィルス菌のような迅速な増殖の抑制剤で、大腸菌(E. coli) O157:H7に対する主要な作用様式は、利用可能な食品および適切な付着スペースを使用してそれを圧倒することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、反芻動物における腸の病原性感染症を治療しあるいは予防する方法を含むものであり、この方法は、前記反芻動物に対して治療上有効な量の乳酸生成バクテリアを含む組成物を投与することを含み、前記乳酸生成バクテリアが前記反芻動物の腸中の病原菌の量を減少させる。1つの実施例では、前記乳酸生成バクテリアは、枯草菌(Bacillus subtilis)、ビフィドバクテリウム-アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)、ビフィドバクテリウム-アニマリス(Bifidobacterium animalis)、ビフィドバクテリウム-ビフダム(Bifidobacterium bifudum)、ビフィドバクテリウム-インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム-ロンガム(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウム-サーモフィラム(Bifidobacterium thermophilum)、ラクトバチルス-アシッドフィラス(アシドフィルス菌:Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス-アジリス(Lactobacillus agilis)、ラクトバチルス-アラクトサス(Lactobacillus alactosus)、ラクトバチルス-アリメンタリウス(Lactobacillus alimentarius)、ラクトバチルス-アミロフィラス(Lactobacillus amylophilus)、ラクトバチルス-アミロボランス(Lactobacillus amylovorans)、ラクトバチルス-アミロボルス(Lactobacillus amylovorus)、ラクトバチルス-アニマリス(Lactobacillus animalis)、ラクトバチルス-バタタス(Lactobacillus batatas)、ラクトバチルス-ババリカス(Lactobacillus bavaricus)、ラクトバチルス-ビファメンタス(Lactobacillus bifermentans)、ラクトバチルス-ビフィズス(ビフィズス菌:Lactobacillus bifidus)、ラクトバチルス-ブレビス(乳酸短杆菌:Lactobacillus brevis)、ラクトバチルス-ブンチネリ(Lactobacillus buchnerii)、ラクトバチルス-ブルガリカス(ブルガリア菌:Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバチルス-キャンテナフォルメ(Lactobacillus catenaforme)、ラクトバチルス-カセイ(カセイ菌:Lactobacillus casei)、ラクトバチルス-セロビオスス(Lactobacillus cellobiosus)、ラクトバチルス-コリノイデス(Lactobacillus collinoides)、ラクトバチルス-コンフスス(Lactobacillus confusus)、ラクトバチルス-コプロフィルス(Lactobacillus coprophilus)、ラクトバチルス-コリニフォルミス(Lactobacillus coryniformis)、ラクトバチルス-コリノイデス(Lactobacillus corynoides)、ラクトバチルス-クリスパタス(乳酸桿菌:Lactobacillus crispatus)、ラクトバチルス-クルヴァトゥス(Lactobacillus curvatus)、デルブリュック-デルブルエキ(乳酸杆菌:Lactobacillus delbrueckii)、ラクトバチルス-デシデオサス(Lactobacillus desideosus)、ラクトバチルス-ダイバージェンス(Lactobacillus divergens)、ラクトバチルス-エンテリイ(Lactobacillus enterii)、ラクトバチルス-ファルシミニス(Lactobacillus farciminis)、ラクトバチルス-フェルメンタム(発酵乳酸杆菌:Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス-フリジダス(Lactobacillus frigidus)、ラクトバチルス-フルクティヴォランス(Lactobacillus fructivorans)、ラクトバチルス-ゲッセリ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバチルス-ハロトレランス(Lactobacillus halotolerans)、ラクトバチルス-ヘルヴェティクス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス-ヘテロヒオキー(Lactobacillus heterohiochii)、ラクトバチルス-ヒルガルディ(ヒルガード乳酸杆菌:Lactobacillus hilgardii)、ラクトバチルス-ホルドニアエ(Lactobacillus hordniae)、ラクトバチルス-イヌリヌス(Lactobacillus inulinus)、ラクトバチルス-イエンセニイ(イエンセン乳酸杆菌:Lactobacillus jensenii)、ラクトバチルス-ユグリティ(Lactobacillus jugurti)、ラクトバチルス-カンドレリ(Lactobacillus kandleri)、ラクトバチルス-ケフィア(Lactobacillus kefir)、ラクトバチルス-ラクティス(乳酸杆菌:Lactobacillus lactis)ラクトバチルス-ライヒナマニ(ライヒマン乳酸杆菌:Lactobacillus leichmannii)、ラクトバチルス-リンドネリ(Lactobacillus lindneri)、ラクトバチルス-マレフェルメンタンス(Lactobacillus malefermentans)、ラクトバチルス-マリ(Lactobacillus mali)、ラクトバチルス-マルタロミカス(Lactobacillus maltaromicus)、ラクトバチルス-マイナー(Lactobacillus minor)、ラクトバチルス-ミナタス(Lactobacillus minutus)、ラクトバチルス-ノビリス(Lactobacillus nobilis)、ラクトバチルス-ムリナス(Lactobacillus murinus)、ラクトバチルス-ペントサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチルス-プランタルム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス-プスエドプランタラム(Lactobacillus pseudoplantarum)、ラクトバチルス-レウテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス-ラムノサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス-ロゴサエ(Lactobacillus rogosae)、ラクトバチルス-トレランス(Lactobacillus tolerance)、ラクトバチルス-トルクエンス(Lactobacillus torquens)、ラクトバチルス-ルミニス(Lactobacillus ruminis)、ラクトバシラス-サケ(Lactobacillus sake)、ラクトバチルス-サリヴァリゥス(Lactobacillus salivarius)、ラクトバチルス-サンフランシスコ(Lactobacillus sanfrancisco)、ラクトバチルス-シャーペアエ(Lactobacillus sharpeae)、ラクトバチルス-トリコデス(毛状乳酸杆菌:Lactobacillus trichodes)、ラクトバチルス-バクチノステルカス(Lactobacillus vaccinoster
cus)、ラクトバチルス-ヴィリデセンス(Lactobacillus viridescens)、ラクトバチルス-ヴィトゥリニス(Lactobacillus vitulinus)、ラクトバチルス-キシロサス(Lactobacillus xylosus)、ラクトバチルス-ヤマナシエンシス(Lactobacillus yamanashiensis)、ラクトバチルス-ザアエ(Lactobacillus zeae)、ペジオコックス-アヂドラクティシ(Pediococcus acidlactici)、ペジオコックス-デントサセウス(Pediococcus pentosaceus)、ストレプトコッカス-クレモリス(クレモリス菌:Streptococcus cremoris)、ストレプトコッカス-ディセチラクティス(Streptococcus discetylactis)、ストレプトコッカス-ファエシウム(Streptococcus faecium)、ストレプトコッカス-インターメジウス(Streptococcus intermedius)、ストレプトコッカス-ラクティス(乳酸連鎖球菌:Streptococcus lactis)、ストレプトコッカス-サーモフィラス菌(Streptococcus thermophilus)、およびこれらの組合せからなる群から選択されたものである。1つの実施例では、前記乳酸生成バクテリアはアシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)である。別の実施例では、前記アシドフィルス菌菌株(Lactobacillus acidophilus strains)はM35、LA45、LA51およびL411菌株を含んでいる。別の実施例では、前記アシドフィルス菌菌株(Lactobacillus acidophilus strain)はLA51である。前記乳酸生成バクテリアは、少なくとも1×10 CFU/日のレベルで投与しても良い。あるいは、前記乳酸生成バクテリアは、約1×10 CFU/日のレベルで投与しても良い。前記病原菌は、大腸菌、サルモネラ-ティフィリウム(Salmonella typhirium)を含むサルモネラ菌株(Salmonella spp.)および黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)からなる群から選択されたものであっても良い。あるいは、前記病原菌は 大腸菌(E. coli) O157:H7であっても良い。
【0011】
発明の別の側面によると、反芻動物における病原性感染症を治療しあるいは予防するための組成物であって、該組成物は、動物飼料との組合せで、M35、LA45、LA51およびL411からなる群から選択されたアシドフィルス菌菌株(Lactobacillus acidophilus strain)を含む。1つの実施例では、アシドフィルス菌菌株(Lactobacillus acidophilus strain)はLA45またはLA51である。別の実施例では、アシドフィルス菌菌株(Lactobacillus acidophilus strain)はLA51である。アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)は、1日で1匹の動物が食べる量と等しい食物の各量に対して1×10CFUを越える量で動物飼料中に存在するようにしても良く、あるいは、アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)は、1日で1匹の動物が食べる量と等しい食物の各量に対して約1×10 CFUの量で動物飼料の中に存在しても良い。
【0012】
既に言及したとおり、菌株LA51も381-IL-28として知られており、オクラホマ州立大学収集からその受入番号で利用可能である。発明者はLA51をアシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)であると見なしているが、キャラクタリゼーションの他の手段はそれをラクトバチルス-アニマリス(Lactobacillus animalis)とラクトバチルス-ムリナス(Lactobacillus murinus)であると識別している。LA45は、受入番号ATCC 53545でアメリカンタイプ微生物収集で寄託されている。M35とL411は、ネブラスカ州立大学から利用可能なそれらの細菌の受入番号である。
【0013】
発明の別の側面によると、反芻動物における腸内の病原性感染症を治療しあるいは予防する方法であって、該方法は、前記反芻動物に治療上有効な量の乳酸生成バクテリアおよび乳酸塩利用バクテリアを含む組成物を投与することを含み、前記乳酸生成バクテリアが前記反芻動物の腸中の病原菌の量を減少させる。 前記乳酸生成バクテリアは、枯草菌(Bacillus subtilis)、ビフィドバクテリウム-アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)、ビフィドバクテリウム-アニマリス(Bifidobacterium animalis)、ビフィドバクテリウム-ビフダム(Bifidobacterium bifudum)、ビフィドバクテリウム-インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム-ロンガム(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウム-サーモフィラム(Bifidobacterium thermophilum)、ラクトバチルス-アシッドフィラス(アシドフィルス菌:Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス-アジリス(Lactobacillus agilis)、ラクトバチルス-アラクトサス(Lactobacillus alactosus)、ラクトバチルス-アリメンタリウス(Lactobacillus alimentarius)、ラクトバチルス-アミロフィラス(Lactobacillus amylophilus)、ラクトバチルス-アミロボランス(Lactobacillus amylovorans)、ラクトバチルス-アミロボルス(Lactobacillus amylovorus)、ラクトバチルス-アニマリス(Lactobacillus animalis)、ラクトバチルス-バタタス(Lactobacillus batatas)、ラクトバチルス-ババリカス(Lactobacillus bavaricus)、ラクトバチルス-ビファメンタス(Lactobacillus bifermentans)、ラクトバチルス-ビフィズス(ビフィズス菌:Lactobacillus bifidus)、ラクトバチルス-ブレビス(乳酸短杆菌:Lactobacillus brevis)、ラクトバチルス-ブンチネリ(Lactobacillus bunchnerii)、ラクトバチルス-ブルガリカス(ブルガリア菌:Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバチルス-キャンテナフォルメ(Lactobacillus cantenaforme)、ラクトバチルス-カセイ(カセイ菌:Lactobacillus casei)、ラクトバチルス-セロビオスス(Lactobacillus cellobiosus)、ラクトバチルス-コリノイデス(Lactobacillus collinoides)、ラクトバチルス-コンフスス(Lactobacillus confusus)、ラクトバチルス-コプロフィルス(Lactobacillus coprophilus)、ラクトバチルス-コリニフォルミス(Lactobacillus coryniformis)、ラクトバチルス-コリノイデス(Lactobacillus corynoides)、ラクトバチルス-クリスパタス(乳酸桿菌:Lactobacillus cryspatus)、ラクトバチルス-クルヴァトゥス(Lactobacillus curvatus)、デルブリュック-デルブルエキ(乳酸杆菌:Lactobacillus delbrueckii)、ラクトバチルス-デシデオサス(Lactobacillus desideosus)、ラクトバチルス-ダイバージェンス(Lactobacillus divergens)、ラクトバチルス-エンテリイ(Lactobacillus enterii)、ラクトバチルス-ファルシミニス(Lactobacillus farciminis)、ラクトバチルス-フェルメンタム(発酵乳酸杆菌:Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス-フリジダス(Lactobacillus frigidus)、ラクトバチルス-フルクティヴォランス(Lactobacillus fructivorans)、ラクトバチルス-ゲッセリ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバチルス-ハロトレランス(Lactobacillus halotolerans)、ラクトバチルス-ヘルヴェティクス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス-ヘテロヒオキー(Lactobacillus heterohiochii)、ラクトバチルス-ヒルガルディ(ヒルガード乳酸杆菌:Lactobacillus hilgardii)、ラクトバチルス-ホルドニアエ(Lactobacillus hordniae)、ラクトバチルス-イヌリヌス(Lactobacillus inulinus)、ラクトバチルス-イエンセニイ(イエンセン乳酸杆菌:Lactobacillus jensenii)、ラクトバチルス-ユグリティ(Lactobacillus jugurti)、ラクトバチルス-カンドレリ(Lactobacillus kandleri)、ラクトバチルス-ケフィア(Lactobacillus kefir)、ラクトバチルス-ラクティス(乳酸杆菌:Lactobacillus lactis)ラクトバチルス-ライヒナマニ(ライヒマン乳酸杆菌:Lactobacillus leichmannii)、ラクトバチルス-リンドネリ(Lactobacillus lindneri)、ラクトバチルス-マレフェルメンタンス(Lactobacillus malefermentans)、ラクトバチルス-マリ(Lactobacillus mali)、ラクトバチルス-マルタロミカス(Lactobacillus maltaromicus)、ラクトバチルス-マイナー(Lactobacillus minor)、ラクトバチルス-ミナタス(Lactobacillus minutus)、ラクトバチルス-ノビリス(Lactobacillus nobilis)、ラクトバチルス-ムリナス(Lactobacillus murinus)、ラクトバチルス-ペントサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチルス-プランタルム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス-プスエドプランタラム(Lactobacillus pseudoplantarum)、ラクトバチルス-レウテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス-ラムノサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス-ロゴサエ(Lactobacillus rogosae)、ラクトバチルス-トレランス(Lactobacillus rogosae)、ラクトバチルス-トルク(Lactobacillus torques)、ラクトバチルス-ルミニス(Lactobacillus ruminis)、ラクトバシラス-サケ(Lactobacillus sake)、ラクトバチルス-サリヴァリゥス(Lactobacillus salivarius)、ラクトバチルス-サンフランシスコ(Lactobacillus sanfrancisco)、ラクトバチルス-シャーペアエ(Lactobacillus sharpeae)、ラクトバチルス-トリコデス(毛状乳酸杆菌:Lactobacillus trichodes)、ラクトバチルス-バクチノステルカス(Lactobacillus vaccinostercus)、ラクトバチルス-ヴィリデセンス(Lactobacillus viridescens)、ラクトバチルス-ヴィトゥリニス(Lactobacillus vitulinus)、ラクトバチルス-キシロサス(Lactobacillus xylosus)、ラクトバチルス-ヤマナシエンシス(Lactobacillus yamanashiensis)、ラクトバチルス-ザアエ(Lactobacillus zeae)、ペジオコックス-アヂドラクティシ(Pediococcus acidlactici)、ペジオコックス-デントサセウス(Pediococcus pentosaceus)、ストレプトコッカス-クレモリス(クレモリス菌:Streptococcus cremoris)、ストレプトコッカス-ディセチラクティス(Streptococcus discetylactis)、ストレプトコッカス-ファエシウム(Streptococcus faecium)、ストレプトコッカス-インターメジウス(Streptococcus intermedius)、ストレプトコッカス-ラクティス(乳酸連鎖球菌:Streptococcus lactis)、ストレプトコッカス-サーモフィラス菌(Streptococcus thermophilus)、およびこれらの組合せからなる群から選択されたものであっても良い。 前記乳酸塩利用バクテリアは、メガスフェアラエ-エイスルデニイ(Megasphaerae eilsdenii)、ペプトストレプトコッカス-アサッカロリティクス(Peptostreptococcus asaccharolyticus)、プロピオン酸菌(Propionibacterium freudenreichii)、プロピオン酸菌酸性プロピオニシ(Propionibacterium acid-propionici)、プロピオン酸菌フェルデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)、プロピオン酸菌グロボサム(Propionibacterium globosum)、プロピオン酸菌ジェンセンニ(Propionibacterium jensenii)、プロピオン酸菌シェルマンニ(Propionibacterium shermanii)、プロピオン酸菌株(Propionibacterium spp.)、セレノモナス属(Selenomonas ruminantium)、およびこれらの組合せからなる群から選択されたものであっても良い。 1つの実施例では、前記乳酸生成バクテリアはアシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)である。他の実施例では、前記アシドフィルス菌菌株(Lactobacillus acidophilus strain)は、M35、LA45、LA51およびL411からなる群から選択されたものである。他の実施例では、前記アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)はLA51菌株である。他の実施例では、前記乳酸塩利用バクテリアは、プロピオン酸菌フリュデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)である。他の実施例では、前記プロピオン酸菌フリュデンレイチ菌株(Propionibacterium freudenreichii strain)は、P9、PF24、P42、P93およびP99からなる群から選択されたものである。他の実施例では、前記プロピオン酸菌フリュデンレイチ菌株(Propionibacterium freudenreichii strain)は、受入番号ATCC9615としてATCCから利用可能なPF24である。前記乳酸塩利用バクテリアおよび前記乳酸生成バクテリアは、それぞれ1×10を越えるCFU/日の量および約1×10CFU/日の量を与えても良い。これに代えて、前記乳酸生成バクテリアは、約1×10CFU/日の量を与えても良い。他の実施例では、前記乳酸生成バクテリアは、1×10CFU/日を越える量、好ましくは1×10を越え
るCFU/日の量、最も好ましくは約1×10CFU/日の量を投与する。
【0014】
本発明の別の側面は、反芻動物における病原性感染症を治療しあるいは予防するための組成であって、該組成は、 M35、LA45、LA51、L411およびその組合せからなる群から選択されたアシドフィルス菌菌株(Lactobacillus acidophilus strain)と、P9、PF24、P42、P93、P99およびその組合せからなる群から選択されたプロピオン酸菌フリュデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)との組合せを含む。ある実施例では、前記組成物は更に動物飼料を含む。他の実施例では、前記アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)および前記プロピオン酸菌(Propionibacterium freudenreichii)は、それぞれ1日に1匹の動物が食べあるいは飲む量と等しい食物あるいは水の各量の1×10CFUを越える量で動物飼料あるいは水に存在する。他の実施例では、アシドフィルス菌菌株LA51(Lactobacillus acidophilus strain LA51)およびプロピオン酸菌-フリュデンレイチPF24(Propionibacterium freudenreichii PF24)は、それぞれ1日に1匹の動物が食べる量と等しい食物の量に対して約1×10CFUの量で動物飼料に存在する。他の実施例では、前記組成物は、1日に1匹の動物が食べる量と等しい食物の量に対して約1×10CFUの量で動物飼料に存在する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明は、動物の内臓内における病原菌の増殖を減少させるあるいは除去するための方法および組成物を提供するものである。生体外および生体内のテストを、特定菌株の微生物を用い、大腸菌(E. coli) O157:H7を含む多くの病原菌の増殖の抑制に特に有効であることが判明した。ここに使用されるように、「病原菌」という用語は、宿主動物内で悪影響をもたらす全ての細菌、特に肉および酪農動物に感染し、続いて人間の食糧供給に感染し、それにより人体に疾病を引き起こす細菌に言及する。本発明は、大腸菌(E. coli)、サルモネラ-ティフィリウム(Salmonella typhirium)を含むサルモネラ菌株および黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)を含む病原菌の増殖の抑制を示すいくつかのテストによってここに実証されるように、種々様々な病原体の増殖を予防するのに役立つと考えられる。
【0016】
ここに記述された製剤と方法は、様々な動物種および商習慣に適用可能である。動物の胃腸管(GIT)における病原菌の抑制は、肉、ミルク、鶏肉および魚の営業生産において使用されるもののために考えられ得る。1つの側面によると、本発明は、大腸菌(E. coli) O157:H7の発生率および増殖を抑制するために動物を治療する方法を含む。その治療方法は、大腸菌(E. coli) O157:H7の生体内での増殖を抑制する動物に、治療上有効な量の選択されたアシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)を投与することを含んでいる。ここに使用されるように、用語「治療上有効な量」は、病原菌のための不親切な環境を創ることにより治療効果を生じる、動物に与えられた細菌の量をいう。本発明の乳酸を生成する細菌は1×10CFU/日を超える量だけ投与することが望ましいが、アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)の治療上有効な量は、他の成分と組合せて与えられたとき1×10CFU/日で十分であるということが発見された。その選択されたアシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)が、約1×10CFU/日のレベルで与えられた場合、特に有効であることが判明した。
【0017】
大腸菌(E. coli) O157:H7抑制剤として特に有効であると発見されたアシドフィルス菌菌株(Lactobacillus acidophilus)の中には、381-IL-28、あるいはLA51菌株がある。1つの側面では、この発明は、大腸菌(E. coli)O157:H7抑制剤としての動物摂取用に所定濃度の製品として供給された時、上記方法において有効な組成物であるアシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)菌株を含んでいる。本発明以前に、アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)微生物は、例えば動物飼料材料のより良い利用のため等の異なる目的で動物飼料添加物として与えられていた。例えば米国特許第5,534,271号および5,529,793号(レファレンスとしてここに組込まれている)は、反芻動物によって動物飼料の利用を改善する方法において、乳酸生成バクテリアと乳酸塩利用バクテリアの特定の組合せを使用し得る、ことを教示している。本発明は、これとは異なり、動物内の病原性の増殖を抑制するためおよび乳製品の質および量を改善するための方法を規定するものである。しかしながら、本発明の1つの側面は、ここに開示された病原性の増殖を抑制するためのある斬新な製剤が動物飼料の利用を改善するのにも役立つという発見を含んでいる。これらの製剤形態が以前に動物飼料の利用の改善には知られていなかったという範囲で、それらはその目的のための本発明の一部を形成する。
【特許文献1】米国特許第5,534,271号公報
【特許文献2】米国特許第5,529,793号公報
【0018】
1つの実施例では、本発明は、動物内の大腸菌(E. coli) O157:H7増殖の抑制剤としての製品を提供する方法を含んでいる。この方法は、動物内の大腸菌(E. coli) O157:H7抑制剤としての治療上有効な微生物を選択すること、およびこの微生物を含む製品を製造することを含む。一般に、そのような製品は、病原菌抑制剤として認定されるための政府承認、特にアメリカ農務省(USDA)からの証明が典型的に必要である。もし製品が、例えば、人間中の大腸菌感染症を打ち消すために人間が消費するものである場合には、米国食品医薬品局(FDA)による承認が必要となる。
【0019】
治療上有効であると分かった微生物は、例えば、約1×10 CFU/日の供与量で動物に与えられた時、大腸菌(E. coli) O157:H7および他の病原微生物の生体内での増殖を抑制するアシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)、好ましくはLA51菌株、である。あるいは、十分なレベルは1×10CFU/日であると考えられるかもしれない。正確な投与レベルは、大腸菌(E. coli) O157:H7のような病原菌の増殖と競争しかつ抑制するために、生存可能な微生物が腸管に配達されることを確認するために与えられる細菌に対する胆汁耐性を評価することによって当該技術分野に熟練している人々によって容易に決定することができる。
【0020】
本発明は、動物の胃腸管(GIT)内の病原菌増殖を抑制することができるいくつかの自然発生の微生物を明らかにする。多くの病原菌が耐酸性で、動物の消化器官の多くの別個のエリアに住むので、本発明の自然発生の微生物は、より低いpH値でかつ例えば瘤胃、小腸および大腸等の胃腸管(GIT)のいくつかのエリアで病原菌増殖を好適に抑制することができる。初期の研究は、大腸菌(E. coli) O157:H7個体数は干し草動物飼料を給餌することにより牛では減少することがあり、ルーメンpHが7.0まで増加する、ということを示している。しかしながら、生産プロセスのこの段階において動物がよりよいカーカス特性を得るために典型的には穀物の割合の大きな動物飼料を与えるため、仕上あるいは飼養場産業における応用範囲を狭めるものであった。
【0021】
本発明の製剤および方法に役立つ微生物は、胃腸管(GIT)内で乳酸を生成し得る。これらの微生物には、例えば、ラクトバチルス(Lactobacillus)あるいは腸球菌(Enterococcus)が含まれる。いずれか一方あるいは両方の種類を使用し得る。それらは、グルコースまたはラクトーゼのような糖類を利用し、あるいは腸球菌(Enterococcus)の場合にはデンプンを利用し、乳酸を生成してローカルpH(ペーハー)レベルを低減させる能力によって識別される。微生物の選択は、所要の効果が与えられるべき位置に依存することができる。例えば、ラクトバチルス属(genus Lactobacillus)は、腸球菌(Enterococcus)微生物以上にローカルpH(ペーハー)を減少させることができる。
【0022】
本発明の方法および組成物において使用し得る乳酸生成微生物には、以下のものに限定されるものではないが例えば次のものが含まれる:枯草菌(Bacillus subtilis)、ビフィドバクテリウム-アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)、ビフィドバクテリウム-アニマリス(Bifidobacterium animalis)、ビフィドバクテリウム-ビフダム(Bifidobacterium bifudum)、ビフィドバクテリウム-インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム-ロンガム(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウム-サーモフィラム(Bifidobacterium thermophilum)、ラクトバチルス-アシッドフィラス(アシドフィルス菌:Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス-アジリス(Lactobacillus agilis)、ラクトバチルス-アラクトサス(Lactobacillus alactosus)、ラクトバチルス-アリメンタリウス(Lactobacillus alimentarius)、ラクトバチルス-アミロフィラス(Lactobacillus amylophilus)、ラクトバチルス-アミロボランス(Lactobacillus amylovorans)、ラクトバチルス-アミロボルス(Lactobacillus amylovorus)、ラクトバチルス-アニマリス(Lactobacillus animalis)、ラクトバチルス-バタタス(Lactobacillus batatas)、ラクトバチルス-ババリカス(Lactobacillus bavaricus)、ラクトバチルス-ビファメンタス(Lactobacillus bifermentans)、ラクトバチルス-ビフィズス(ビフィズス菌:Lactobacillus bifidus)、ラクトバチルス-ブレビス(乳酸短杆菌:Lactobacillus brevis)、ラクトバチルス-ブンチネリ(Lactobacillus bunchnerii)、ラクトバチルス-ブルガリカス(ブルガリア菌:Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバチルス-キャンテナフォルメ(Lactobacillus cantenaforme)、ラクトバチルス-カセイ(カセイ菌:Lactobacillus casei)、ラクトバチルス-セロビオスス(Lactobacillus cellobiosus)、ラクトバチルス-コリノイデス(Lactobacillus collinoides)、ラクトバチルス-コンフスス(Lactobacillus confusus)、ラクトバチルス-コプロフィルス(Lactobacillus coprophilus)、ラクトバチルス-コリニフォルミス(Lactobacillus coryniformis)、ラクトバチルス-コリノイデス(Lactobacillus corynoides)、ラクトバチルス-クリスパタス(乳酸桿菌:Lactobacillus cryspatus)、ラクトバチルス-クルヴァトゥス(Lactobacillus curvatus)、デルブリュック-デルブルエキ(乳酸杆菌:Lactobacillus delbrueckii)、ラクトバチルス-デシデオサス(Lactobacillus desideosus)、ラクトバチルス-ダイバージェンス(Lactobacillus divergens)、ラクトバチルス-エンテリイ(Lactobacillus enterii)、ラクトバチルス-ファルシミニス(Lactobacillus farciminis)、ラクトバチルス-フェルメンタム(発酵乳酸杆菌:Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス-フリジダス(Lactobacillus frigidus)、ラクトバチルス-フルクティヴォランス(Lactobacillus fructivorans)、ラクトバチルス-ゲッセリ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバチルス-ハロトレランス(Lactobacillus halotolerans)、ラクトバチルス-ヘルヴェティクス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス-ヘテロヒオキー(Lactobacillus heterohiochii)、ラクトバチルス-ヒルガルディ(ヒルガード乳酸杆菌:Lactobacillus hilgardii)、ラクトバチルス-ホルドニアエ(Lactobacillus hordniae)、ラクトバチルス-イヌリヌス(Lactobacillus inulinus)、ラクトバチルス-イエンセニイ(イエンセン乳酸杆菌:Lactobacillus jensenii)、ラクトバチルス-ユグリティ(Lactobacillus jugurti)、ラクトバチルス-カンドレリ(Lactobacillus kandleri)、ラクトバチルス-ケフィア(Lactobacillus kefir)、ラクトバチルス-ラクティス(乳酸杆菌:Lactobacillus lactis)ラクトバチルス-ライヒナマニ(ライヒマン乳酸杆菌:Lactobacillus leichmannii)、ラクトバチルス-リンドネリ(Lactobacillus lindneri)、ラクトバチルス-マレフェルメンタンス(Lactobacillus malefermentans)、ラクトバチルス-マリ(Lactobacillus mali)、ラクトバチルス-マルタロミカス(Lactobacillus maltaromicus)、ラクトバチル
ス-マイナー(Lactobacillus minor)、ラクトバチルス-ミナタス(Lactobacillus minutus)、ラクトバチルス-ノビリス(Lactobacillus nobilis)、ラクトバチルス-ムリナス(Lactobacillus murinus)、ラクトバチルス-ペントサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチルス-プランタルム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス-プスエドプランタラム(Lactobacillus pseudoplantarum)、ラクトバチルス-レウテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス-ラムノサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス-ロゴサエ(Lactobacillus rogosae)、ラクトバチルス-トレランス(Lactobacillus rogosae)、ラクトバチルス-トルク(Lactobacillus torques)、ラクトバチルス-ルミニス(Lactobacillus ruminis)、ラクトバシラス-サケ(Lactobacillus sake)、ラクトバチルス-サリヴァリゥス(Lactobacillus salivarius)、ラクトバチルス-サンフランシスコ(Lactobacillus sanfrancisco)、ラクトバチルス-シャーペアエ(Lactobacillus sharpeae)、ラクトバチルス-トリコデス(毛状乳酸杆菌:Lactobacillus trichodes)、ラクトバチルス-バクチノステルカス(Lactobacillus vaccinostercus)、ラクトバチルス-ヴィリデセンス(Lactobacillus viridescens)、ラクトバチルス-ヴィトゥリニス(Lactobacillus vitulinus)、ラクトバチルス-キシロサス(Lactobacillus xylosus)、ラクトバチルス-ヤマナシエンシス(Lactobacillus yamanashiensis)、ラクトバチルス-ザアエ(Lactobacillus zeae)、ペジオコックス-アヂドラクティシ(Pediococcus acidlactici)、ペジオコックス-デントサセウス(Pediococcus pentosaceus)、ストレプトコッカス-クレモリス(クレモリス菌:Streptococcus cremoris)、ストレプトコッカス-ディセチラクティス(Streptococcus discetylactis)、ストレプトコッカス-ファエシウム(Streptococcus faecium)、ストレプトコッカス-インターメジウス(Streptococcus intermedius)、ストレプトコッカス-ラクティス(乳酸連鎖球菌:Streptococcus lactis)、ストレプトコッカス-サーモフィラス菌(Streptococcus thermophilus)。
【0023】
発明の1つの側面によれば、上記リストされた乳酸生成微生物はいずれも、病原菌、特に大腸菌(Escherichia coli)のような病原菌を含む細菌性病原菌、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、およびサルモネラ-ティフィリウム(Salmonella typhiri)を含むサルモネラ菌株(Salmonella spp.)の感染を抑制しあるいは治療するために使用し得る。これらの乳酸生成微生物は、大腸菌(E. coli) O157:H7の感染を抑制しあるいは治療するのに特に役立つ。これらの微生物は、屠殺重量、カーカス品質を増加させることによって食用動物のパフォーマンスを改善するため、カーカス病原菌を減少させるため、そして毎日の平均体重増加および動物飼料効率比を増加させるために、使用し得るということも判明した。これらの微生物のうちのいずれかの1つがこれらの目的のいずれかに使用することができ、あるいは、これら微生物のどんな組合せも使用し得る。
【0024】
別の側面では、本発明は、病原微生物と張り合う乳酸生成微生物の有効性を増強する別の微生物と共に、前節に記述されたもののような乳酸生成微生物の組合せの製剤を含む。本発明の製剤において使用し得る強化微生物は、好ましくは乳酸利用微生物である。本発明に有益な乳酸利用微生物は、例えば以下のものを例示し得る、但しこれらに制限されるものではない:メガスフェアラエ-エイスルデニイ(Megasphaerae eilsdenii)、ペプトストレプトコッカス-アサッカロリティクス(Peptostreptococcus asaccharolyticus)、プロピオン酸菌(Propionibacterium freudenreichii)、プロピオン酸菌酸性プロピオニシ(Propionibacterium acid-propionici)、プロピオン酸菌フェルデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)、プロピオン酸菌グロボサム(Propionibacterium globosum)、プロピオン酸菌ジェンセンニ(Propionibacterium jensenii)、プロピオン酸菌シェルマンニ(Propionibacterium shermanii)、プロピオン酸菌株(Propionibacterium spp.)、およびセレノモナス属(Selenomonas ruminantium)。 微生物を強化する治療上有効な量は、動物に与えられて有益な治療効果をもたらす量であり、例えば微生物を強化する治療上有効な量は、1×10CFU/日、好ましくは1×10 CFU/日、更に好ましくは約1×10 CFU/日を超えるものであっても良い。
【0025】
特定の微生物を使用すると、所要の効果が部分的にもたらされる。製剤において使用される異なる微生物は、互いに互換性をもち、例えば共に成長し、好ましくは他方を強化することができるものであるべきである。さらに、それら微生物は、活動位置で速く成長することが好ましい。前記微生物は、胆汁酸および(または)商用抗生物質に対する抵抗力等の様々な特性で用途に適したものを選択することができる。
【0026】
好ましいモードでは、本発明の製剤は、アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス-クリスパタス(Lactobacillus crispatus)あるいはラクトバチルス-ムリナス(Lactobacillus murinus)を個々にあるいは任意の組合せで含む。別の好ましいモードにおいて、発明の製剤は、アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス-クリスパタス(Lactobacillus crispatus)あるいはラクトバチルス-ムリナス(Lactobacillus murinus)を個々にあるいは任意の組合せで含み、また、これらに加えてプロピオン酸菌フェルデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)あるいはプロピオン酸菌シェルマンニ(Propionibacterium shermanii)、あるいはそれら両方を含む。好ましくは、本発明の製剤は、ドライサプリメントで牛あるいは乳牛の毎日の動物飼料に、あるいは動物の毎日の動物飼料に適用される液体スプレーで適用される。その製剤は1つの粉末で、一日に一度、あるいは一日のうちに、一回の食事で、あるいは複数の食事に分けて、あるいは他の適切な方法で与えられる。
【0027】
生体外試験: 実施例1および2
【0028】
特定の細菌が大腸菌(E. coli) O157:H7その他の病原菌の増殖と競争し、干渉する能力を実証するいくつかの生体外試験が行なわれた。
【0029】
実施例1
【0030】
乳酸生成および乳酸利用微生物の凍結乾燥された培養が、大腸菌(E. coli) O157:H7、ストレプトコッカス-アウレウス(Streptococcus aureus)およびサルモネラ菌のような病原菌の増殖を抑制する能力で選択された。乳酸生成および乳酸利用微生物の組合せは、様々な病原菌の増殖を最大限に抑制する能力でさらに選択された。
【0031】
本発明の方法および製剤において利用し得る微生物を特定するために、生体外試験を行って特に有効な単一の菌株を明らかにした。プロピオン酸菌(Propionibacterium)の7つの菌株およびラクトバチルス(Lactobacillus)の6つの菌株が、大腸菌(E. coli)O157:H7が成長した寒天平板上で抑制ゾーンを作ることができるバクテリオシンを生成する能力で選別された。それらのテストの結果を以下の表に示す。
【0032】
【表1】

【0033】
【表2】

【0034】
上記表から、ラクトバチルス(Lactobacillus)乳酸を生成する微生物の3つの菌株、すなわち381IL28、C28、FR3、およびプロピオン酸菌(Propionibacterium)乳酸利用微生物の4つの菌株、すなわちP9、P42、P93、およびP99、は病原菌、特に大腸菌(E. coli)O157:H7、の増殖を抑制する能力を実証するものであると認識することができる。様々な病原菌の増殖の抑制を最大限にする能力で乳酸生成および乳酸利用微生物の組合せを選択することができると認識されるべきである。
【0035】
実施例2
【0036】
アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)とプロピオン酸菌フェルデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)菌の選択された菌株は、38℃において豊富な半嫌気性媒体上で大腸菌との生体外比較において成長し、どの菌株が生体内増殖条件で大腸菌増殖と有効に競合することができるかを決定した。LA51とLA45の菌株が本質的に大腸菌を追い出して成長することができたことが判明した。
【0037】
【表3】

【0038】
生体内実施例 3〜9 次の生体内研究では、反芻動物は、必要な成長媒体成分と共にテストされた十分な量の菌株を正常な食物摂取によって反芻動物の腸へ提供することにより接種を受けた。大腸菌(E. coli)O157:H7等の病原菌の抑制された増殖が、羊、ヤギおよび獲物(game)のような他の反芻動物のみならず、飼養場および乳牛においても観察された。様々な接種プロセスが利用された。これらの接種プロセスには例えば以下のものがある。 *水に凍結乾燥された培養を入れ、次いで、その組成物を動物の動物飼料上にスプレーしあるいは混合する。その組成物は、動物の動物飼料に加えられる追加のキャリアーと共に、ドライフォームであっても良い。前記動物飼料は、トウモロコシ、穀物、トウモロコシ副産物、穀物副産物、アルファルファ干し草、トウモロコシ・サイレージ、小粒サイレージ、牧乾草、プラント茎、脂肪種子副産物、蛋白質食品、尿素、鉱物、糖蜜および様々な油脂製品などの1またはそれ以上の成分を含むものであっても良い。 *供給すべき溶液を動物およびその動物の消化器官に直接提供するための、各種油、水および(または)組成物中に凍結乾燥された培養をサスペンドすること。 *凍結乾燥された培養を動物の飲料水に加えること。
【0039】
実施例3
【0040】
生体内試験は、病原菌大腸菌(E. coli) OP157:H7の抑制のための乳酸生成および乳酸利用微生物の組合せで行なわれた。それらのテスト結果は、表4および5において示される。
【0041】
【表4】

【0042】
【表5】

【0043】
データはlog10CFU大腸菌(E. coli)O157:H7/mlで示されている。微生物PF24、LA45およびLA51はいずれも、約4.0から約5.0までのpH(ペーハー)、最大約7.0のpH(ペーハー)で、機能することができる。牛肉生産では、主要な関心事は、ルーメンpH(ペーハー)を約7.0から約5.0から約6.9までの範囲、本発明の製剤が好適に機能する範囲、まで減少させる傾向があるハイレベルの濃縮物を含む最終動物飼料上で牛の病原菌を抑制することである。上記生体内試験は乳酸利用微生物PF24および乳酸生成微生物LA45およびLA51の使用を例証しているが、本発明の製剤および方法に適応することができる多くの菌株があるので、本発明は上記微生物に限定されるものではないと理解されるべきである。
【0044】
生体内実験も、単一の菌株で、大腸菌(E. coli)O157:H7を含む病原菌増殖阻害の有効性を評価するための行われた。M35およびLA51は各々、特に、対照動物のレベルの約50パーセント以上で大腸菌(E. coli)O157:H7の拡散(shedding)を抑制する能力を実証している。
【0045】
実施例4
【0046】
180頭の牛が重量で分類され、1つの囲い場当たり5頭が囲い場に入れられた。重量測定中に、糞のサンプルが各動物の直腸から直接採取された。最初、180頭のうちの3頭だけに大腸菌(E. coli)O157:H7に対して陽性のテスト結果が出た。これら動物は、各囲い場の床の5つの新鮮な糞からコンポジット試料をとることにより、2週単位で拡散(shedding)がモニターされた。選別期間2週間後、36の囲い場のうちの25、すなわち69%が大腸菌(E. coli)O157:H7に対して陽性であった。選別の4週間後、有症率は、陽性だった7つの囲い場に、すなわち19.4%に低下した。
【0047】
給餌時期を約60日残したまま、牛は重量を計測され、再び選別され、個々の動物が病原菌の拡散(shedding)のために再びテストされた。合計26頭、すなわち14.4%が病原菌を拡散(shedding)していた。それら動物は重量および拡散(shedding)パターンに基づいて再分類された。動物治療をこの時期から始めた。
【0048】
2つの異なるタイプの乳酸生成バクテリア(NPC 747およびNPC 750)を利用する別個の2つの治療が、研究動物において大腸菌(E. coli)O157:H7を減少させる能力をテストするために行われた。
【0049】
治療期間の初めに続く1週間の囲い場テストは、治療を受けない囲い場の25%が大腸菌(E. coli)O157:H7に対して陽性であり、その一方、NPC 750治療を受けている囲い場の8%が陽性、NPC 747治療を受けている囲い場の0%が陽性だったことを示した。治療2週間後に、対照(治療していない)動物から得られたサンプルの50%が陽性であり、その一方でNPC 750およびNPC 747治療を受けている動物からのサンプルの30%および20%だけが、それぞれ、大腸菌(E. coli)O157:H7に対して陽性であった。テストは、NPC 747治療を受けている対照のほぼ半分だけ拡散率(shedding rate)が低下することを示しており、NPC 750治療を受けているものよりも大きく低減していた。NPC 747治療を受ける前に大腸菌(E. coli)O157:H7を拡散(shedding)する全ての動物が、治療を受けた後に陰性のテスト結果が出た。更に、病原菌は同一の囲い場の他の動物に広がらなかった。治療を実施当初に陽性のテスト結果が出た大多数の対照動物は陽性のテスト結果が出続け、同一の囲い場の他の動物達は病原菌を拡散(shed)し始めた。
【0050】
42日目に、個々の動物サンプルの治療法に著しい(P<0.05)違いがあった。NPC 747菌株が与えられた動物の10パーセント(10%)は陽性だったが、NPC 750が与えられた動物の20%は陽性であった。これに対して、対照動物の58%が陽性であった。
【0051】
動物は畜殺される前にサンプリングされた。NPC 747治療を受けている動物は、陽性の動物試験の3.3%だけ著しく低い(P<0.05)検知できない大腸菌(E. coli)O157:H7を持っていた。NPC 750菌株を受け取る動物と対照群の動物は、それぞれ15%および20%拡散(shedding)と、さほど異なるものではなかった。
【0052】
屠殺工場において得られた糞のサンプルは、NPC 747治療動物の3.3%が陽性、NPC 750治療動物の6.6%が陽性、また対照動物の10%が陽性であることを示していた。すべてのサンプリング時間にわたるサンプルをすべて平均すると、対照動物の61.7%は給餌期間に病原菌を拡散し、NPC 750動物の51.7%は病原菌を拡散し、NPC 747治療をした動物の35%だけが病原菌を拡散した。
【0053】
実施例5
【0054】
100頭の去勢牛が、1つの囲い場当たり10頭の囲い場に入れられた。最初に、糞のサンプルは、1つの囲い場当たり2頭の去勢牛の直腸から直接採取した。別のサンプルを170日後に採取した。同一の牛がいずれのサンプリングでもサンプリングされた。治療を受けない対照群も、本研究に含まれていた。治療を受けた動物は、アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)菌株LA51(商標NPC2000として購入)で治療された。全ての群にルメンシン(Rumensin)とティラン(Tylan)を与えた。分析の結果を下の表に示す。
【0055】
【表6】

【0056】
【表7】

【0057】
実施例6
【0058】
食物等級の機能性細菌(probiotic bacteria)が実験的に感染され離乳した子牛中で大腸菌(E. coli)O157:H7の糞のシェディングを減少させることができるかどうか判定するための研究を行なった。この研究における機能性細菌(probiotic bacteria)は、大腸菌(E. coli)O157:H7に対するハイ・レベルの生体外の有毒活動に基づいて選択された様々な牛糞ラクトバチルス(Lactobacillus)種アイソレイトを含むものであった。
【0059】
5頭の7か月の子牛がルーメン・カニューレ挿入手術を施され、生物学的安全性レベル3隔離室に収容されて回復させられた。これら子牛は、下記の表8にリストされた機能性細菌菌株(probiotic bacterial strains)のうちの1つの1x10CFUで、60日の期間に1日に一回、イントラルミナリー(intra-ruminally)に接種を受けた。
【0060】
プロバイオテック管理(probiotic administration)開始後2週間、これら子牛に、大腸菌(E. coli)O157:H7(C1)を第一胃内に接種されて挑戦された。第1接種(C1)の数日後、15(C2)および27(C3)頭の子牛が再び挑戦された。第1接種C1は、菌株920、922、944および966の組合せからなる合計約1x10CFUであった。第2接種C2は、これら菌株の合計約1.63×1011CFUであった。第3接収C3は、約1x10CFUの約菌株86−24を含むものであった。
【0061】
各挑戦前および挑戦後、これら子牛は、接種材料菌株の糞の拡散(shedding)について毎日テストされた。2週毎に、動物は、ティアタンパク質(Tir protein)およびO157リポ多糖類(LPS)抗原に対する血清抗体タイターによって評価される免疫を示す証拠についてテストされた。それらの結果は、下の表8に示される。対照を含む子牛がみな第1C1および第2C2治療に続く1未満のS:C比を持っていたので、挑戦前の子牛はすべて、挑戦菌株に対する免疫の有意水準を子牛に提供した、比較的高い反ティア(anti-Tir)抗体価を持っていた。
【0062】
【表8】

【0063】
上記の表中の拡散/挑戦比は、接種の後に拡散された大腸菌(E. coli)O157:H7の合計値を示す。この数は、動物のより正確な比較を可能とし、牛が微生物を拡散した日の総数を単に調査するよりもっと意味のある情報を提供する値を標準化する。M35、LA45、LA51およびL411は、様々なテストされたラクトバチルス(Lactobacillus)菌株を示す。PBSは対照動物を表わす。合計拡散は糞便時期における1グラム当たりのCFUであり、拡散時期の陽性の日におけるグラムで糞の出力に拡散の陽性の日の総数の時間を掛けたものである。
【0064】
反ティア(anti-Tir)タイターが子牛の間で著しく異なるものではなかったので、4つのプロバイオティクス(probiotics)のうちの3つは、M35を与えられた子牛の80%、LA51を与えられた子牛の84%、411を与えられた子牛の58%と比較して、S:C比の低減に基づく効力を持っている。さらに、M35を与えられた動物は、対照J3と比較して、拡散の日数が27%低減していた。しかしながら、LA51を与えられた動物では、対照J3と比較して、拡散の日数が9%増加していた。従って、フィーディングプロバイオティクス(feeding probiotics)は、牛の大腸菌(E. coli)O157:H7の糞の拡散の低減に有効である。
【0065】
実施例7
【0066】
乳牛の動物飼料に加えられた乳酸塩利用および乳酸生成バクテリアの組合せが病原菌を減少させて乳牛のミルク生産を改善し得るかどうか判定するための研究が行なわれた。3セットの乳牛がテストされた。乳牛の第1セットは対照群であった(グループ1)。乳牛の第2のセットには、前のセクションにおいて述べられた方法に従って、乳酸生成バクテリアアシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)菌株NPC 747と組合せて乳酸塩利用バクテリアプロピオン酸菌フェルデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)菌株PF24が与えられた(グループ2)。乳牛の第3のセットには、前セクションにおいて述べた方法に従って、乳酸生成バクテリアラクトバチルス乳酸菌(Lactobaciullus acidophilus)、LA51(NPC 747)およびLA45の2つの菌株と組合せて乳酸塩利用バクテリアプロピオン酸菌フェルデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)菌株PF24が与えられた。(グループ3)。この研究の結果を表9に示す。
【0067】
表9は、乳牛のミルク生産、体重および原料消費量に関する治療体制のそれぞれの効果を示す。データは、乳牛に乳酸生成バクテリアに加えて乳酸塩利用バクテリアを給餌することを含む治療を行うことによって、生成されたミルクの量、生成された脂肪補正乳の量(つまり、より高い脂肪を含有するミルクにもっとウェートを与える)、消費された動物飼料の1つの量当たり生成された脂肪補正乳の比、生成されたエネルギー補正ミルクの量(つまり、より高いカロリーのミルクにもっとウェートを与える)、消費された動物飼料の1つの量当たり生成されたエネルギー補正ミルクの量、生成されたミルクにおいて乳脂肪の量、および雌牛の血清の尿素量が統計的に著しく改善されたこと、を実証している。グループ3中にLA45菌株を追加することによって、雌牛の血清量が増加した。
【0068】
【表9】

【0069】
表10は、乳酸塩利用バクテリアおよび乳酸生成バクテリアの組合せが与えられた乳牛のセットのそれぞれからの糞のサンプルにける病原菌大腸菌(E. coli)O157:H7の発生が目立っ低減されていることを示す。効果は、P.フレイデムレオッチ(P. freidemreochii)のPF24菌株と組合せてL.乳酸菌のLA51(NPC 747)とLA45の両方の菌株を与えられた乳牛において特に著しいものであった。雌牛のこのセットでは、大腸菌(E. coli)O157:H7はいずれの糞のサンプルでも検知されなかった。
【0070】
【表10】

【0071】
実施例8
【0072】
研究は細菌の特定の斬新な組合せが病原菌の発生を減少させるかどうかを判定するために研究を行なった。これらの組合せが牛の給餌効率を改善したことがさらに発見された。240頭の去勢牛が、5頭づつ48の囲い場に割り当てられた。去勢牛の平均重量は780ポンドだった。各囲い場は、4つの治療のうちの1つが割り当てられた:(1)グループ1は、対照群であり、微生物を与えられなかった、(2)グループ2は、次の2つの菌株を与えられた:いずれも1×10 CFU/日の量のプロピオン酸菌フェルデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)菌株PF24、およびアシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)菌株LA51(NPC 747)、(3)グループ3は、次の3つの菌株を与えられた:1×10CFU/日の量のPF24、1x10CFU/日の量のLA51(NPC 747)、および1x10CFU/日の量のアシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)菌株LA45、また、(4)グループ4は、次の3つの菌株を与えられた:1x10CFU/日の量のPF24、1x10CFU/日の量のLA51(NPC 747)、および1x10CFU/日の量のアシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)。
【0073】
表11は、細菌の斬新な組合せが与えられたグループの給餌効率が向上したことを実証している。細菌の斬新な組合せを与えたグループはすべて、対照群に比べて、56および140日でより大きな毎日の平均体重増加を示した。
【0074】
【表11】

【0075】
表12は、屠殺後の去勢牛の皮およびカーカスで見つかった大腸菌(E. coli)O157:H7の量が実質的に向上したことを実証した。顕著に、グループ2における去勢牛のカーカスは、対照群よりこの病原菌の半分未満を示した、また、他の2つのグループにおける去勢牛のカーカスも、この病原菌の量が実質的に低減することを示した。特に顕著なのは、本発明の製剤を与えられた去勢牛のすべてのハイド(皮:hide)において大腸菌(E. coli)の量が劇的に低減したことである。
【0076】
【表12】

【0077】
実施例9
【0078】
牛のなかで病原性の増殖を抑制するいくつかの方法のいずれが良好であったかを決定するために研究を行った。第1の方法は、牛に細菌NPC 747およびNPC 750(さらに、M35(ネブラスカ州立大学にちなんだ名前でM35としても知られる)を与えることを伴うものであった。第2の方法は、牛の動物飼料からデンプンを取り除くことを伴うものであった。第3番目の方法は、囲い場の洗浄を伴うものであった
。研究設計は、3H2H2階乗であった。フィニッシング動物飼料(33%の高湿度トウモロコシ、20%の乾燥ビタミン、40%のウエット・トウモロコシ・グルテン動物飼料、7%のアルファルファ、およびビタミン、鉱物、ルメンシン(Rumensin)およびタイラン(Tylan))が、それぞれ8頭が入れられた54の囲い場で、432頭の去勢牛(平均重量340kg)に与えられた。細菌NPC 747およびNPC 750は、18の囲い場の牛に毎日供給された。囲い場の半分は毎月清潔にされ、他方の半分は研究の終了時に清潔にされた。屠殺の2週間前に、動物飼料は、牛の動物飼料をトウモロコシからトウモロコシ糠に半分の牛で交換した。
【0079】
第1番目の方法も第3番目の方法も去勢牛パフォーマンス(P>0.39)に影響しなかったが、動物飼料変更は過去2週間でDMI(P<0.001;12.8kg/d対11.5kg/d)を減少させて、全給餌期間(P<0.001)でADGおよび効率を減少させた。屠殺重量は、動物飼料変更によって8.4kg減少した。
【0080】
個々の糞のサンプルは、毎月および屠殺前0、1および2週間目に採取して、大腸菌(E. coli)O157:H7を検査した。全囲い場は実験の探知装置だった。また、8頭の去勢牛のうちのどれかが陽性であると囲い場は大腸菌(E. coli)O157:H7に陽性であると考えられた。大腸菌(E. coli)O157:H7の全体の検出は低かった(145/3024動物週)。第2および第3の方法は。大腸菌(E. coli)O157:H7有症率に効果がなかった。第1の方法は、マーケティングの週に大腸菌(E. coli)O157陽性の囲い場を減少させた (44%対17%; P=0.10)。
【0081】
発明の様々な実施例が上に記述されているが、それらは実施例としてのみ示されたものであり、それらに限定されるものではない。したがって、本発明の幅および範囲は、上記の例示的実施例のうちのどれによっても制限されるべきでなく、次のクレームおよびそれらの均等物に従ってのみ定義されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
反芻動物における腸内病原性感染症を治療しあるいは予防する方法であって、 該方法は、 前記反芻動物に治療上有効な量の乳酸生成バクテリアを含む組成物を投与すること、および 前記反芻動物の腸内病原体の量を縮小させること、を含む。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記乳酸生成バクテリアは、枯草菌(Bacillus subtilis)、ビフィドバクテリウム-アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)、ビフィドバクテリウム-アニマリス(Bifidobacterium animalis)、ビフィドバクテリウム-ビフダム(Bifidobacterium bifudum)、ビフィドバクテリウム-インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム-ロンガム(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウム-サーモフィラム(Bifidobacterium thermophilum)、ラクトバチルス-アシッドフィラス(アシドフィルス菌:Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス-アジリス(Lactobacillus agilis)、ラクトバチルス-アラクトサス(Lactobacillus alactosus)、ラクトバチルス-アリメンタリウス(Lactobacillus alimentarius)、ラクトバチルス-アミロフィラス(Lactobacillus amylophilus)、ラクトバチルス-アミロボランス(Lactobacillus amylovorans)、ラクトバチルス-アミロボルス(Lactobacillus amylovorus)、ラクトバチルス-アニマリス(Lactobacillus animalis)、ラクトバチルス-バタタス(Lactobacillus batatas)、ラクトバチルス-ババリカス(Lactobacillus bavaricus)、ラクトバチルス-ビファメンタス(Lactobacillus bifermentans)、ラクトバチルス-ビフィズス(ビフィズス菌:Lactobacillus bifidus)、ラクトバチルス-ブレビス(乳酸短杆菌:Lactobacillus brevis)、ラクトバチルス-ブンチネリ(Lactobacillus buchnerii)、ラクトバチルス-ブルガリカス(ブルガリア菌:Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバチルス-キャンテナフォルメ(Lactobacillus catenaforme)、ラクトバチルス-カセイ(カセイ菌:Lactobacillus casei)、ラクトバチルス-セロビオスス(Lactobacillus cellobiosus)、ラクトバチルス-コリノイデス(Lactobacillus collinoides)、ラクトバチルス-コンフスス(Lactobacillus confusus)、ラクトバチルス-コプロフィルス(Lactobacillus coprophilus)、ラクトバチルス-コリニフォルミス(Lactobacillus coryniformis)、ラクトバチルス-コリノイデス(Lactobacillus corynoides)、ラクトバチルス-クリスパタス(乳酸桿菌:Lactobacillus crispatus)、ラクトバチルス-クルヴァトゥス(Lactobacillus curvatus)、デルブリュック-デルブルエキ(乳酸杆菌:Lactobacillus delbrueckii)、ラクトバチルス-デシデオサス(Lactobacillus desideosus)、ラクトバチルス-ダイバージェンス(Lactobacillus divergens)、ラクトバチルス-エンテリイ(Lactobacillus enterii)、ラクトバチルス-ファルシミニス(Lactobacillus farciminis)、ラクトバチルス-フェルメンタム(発酵乳酸杆菌:Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス-フリジダス(Lactobacillus frigidus)、ラクトバチルス-フルクティヴォランス(Lactobacillus fructivorans)、ラクトバチルス-ゲッセリ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバチルス-ハロトレランス(Lactobacillus halotolerans)、ラクトバチルス-ヘルヴェティクス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス-ヘテロヒオキー(Lactobacillus heterohiochii)、ラクトバチルス-ヒルガルディ(ヒルガード乳酸杆菌:Lactobacillus hilgardii)、ラクトバチルス-ホルドニアエ(Lactobacillus hordniae)、ラクトバチルス-イヌリヌス(Lactobacillus inulinus)、ラクトバチルス-イエンセニイ(イエンセン乳酸杆菌:Lactobacillus jensenii)、ラクトバチルス-ユグリティ(Lactobacillus jugurti)、ラクトバチルス-カンドレリ(Lactobacillus kandleri)、ラクトバチルス-ケフィア(Lactobacillus kefir)、ラクトバチルス-ラクティス(乳酸杆菌:Lactobacillus lactis)ラクトバチルス-ライヒナマニ(ライヒマン乳酸杆菌:Lactobacillus leichmannii)、ラクトバチルス-リンドネリ(Lactobacillus lindneri)、ラクトバチルス-マレフェルメンタンス(Lactobacillus malefermentans)、ラクトバチルス-マリ(Lactobacillus mali)、ラクトバチルス-マルタロミカス(Lactobacillus maltaromicus)、ラクトバチルス-マイナー(Lactobacillus minor)、ラクトバチルス-ミナタス(Lactobacillus minutus)、ラクトバチルス-ノビリス(Lactobacillus nobilis)、ラクトバチルス-ムリナス(Lactobacillus murinus)、ラクトバチルス-ペントサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチルス-プランタルム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス-プスエドプランタラム(Lactobacillus pseudoplantarum)、ラクトバチルス-レウテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス-ラムノサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス-ロゴサエ(Lactobacillus rogosae)、ラクトバチルス-トレランス(Lactobacillus tolerance)、ラクトバチルス-トルクエンス(Lactobacillus torquens)、ラクトバチルス-ルミニス(Lactobacillus ruminis)、ラクトバシラス-サケ(Lactobacillus sake)、ラクトバチルス-サリヴァリゥス(Lactobacillus salivarius)、ラクトバチルス-サンフランシスコ(Lactobacillus sanfrancisco)、ラクトバチルス-シャーペアエ(Lactobacillus sharpeae)、ラクトバチルス-トリコデス(毛状乳酸杆菌:Lactobacillus trichodes)、ラクトバチルス-バクチノステルカス(Lactobacillus vaccinostercus)、ラクトバチルス-ヴィリデセンス(Lactobacillus viridescens)、ラクトバチルス-ヴィトゥリニス(Lactobacillus vitulinus)、ラクトバチルス-キシロサス(Lactobacillus xylosus)、ラクトバチルス-ヤマナシエンシス(Lactobacillus yamanashiensis)、ラクトバチルス-ザアエ(Lactobacillus zeae)、ペジオコックス-アヂドラクティシ(Pediococcus acidlactici)、ペジオコックス-デントサセウス(Pediococcus pentosaceus)、ストレプトコッカス-クレモリス(クレモリス菌:Streptococcus cremoris)、ストレプトコッカス-ディセチラクティス(Streptococcus discetylactis)、ストレプトコッカス-ファエシウム(Streptococcus faecium)、ストレプトコッカス-インターメジウス(Streptococcus intermedius)、ストレプトコッカス-ラクティス(乳酸連鎖球菌:Streptococcus lactis)、ストレプトコッカス-サーモフィラス菌(Streptococcus thermophilus)、およびこれらの組合せからなる群から選択されたものである。
【請求項3】
前記乳酸生成バクテリアは、アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記アシドフィルス菌菌株(Lactobacillus acidophilus strain)は、M35、LA45、LA51およびL411からなる群から選択されたものである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)は、LA51菌株である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記乳酸生成バクテリアを、少なくとも1×10 CFU/日のレベルで投与する、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記乳酸生成バクテリアを、少なくとも1×10 CFU/日のレベルで投与する、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記乳酸生成バクテリアを、少なくとも1×10 CFU/日のレベルで投与する、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記乳酸生成バクテリアを、少なくとも1×10 CFU/日のレベルで投与する、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記乳酸生成バクテリアを、少なくとも1×10 CFU/日のレベルで投与する、請求項4に記載の方法。
【請求項11】
前記乳酸生成バクテリアを、少なくとも1×10 CFU/日のレベルで投与する、請求項5に記載の方法。
【請求項12】
前記病原体は、大腸菌(E. coli)O157:H7である、請求項2に記載の方法。
【請求項13】
前記病原体は、大腸菌(E. coli)O157:H7である、請求項3に記載の方法。
【請求項14】
前記病原体は、大腸菌(E. coli)O157:H7である、請求項4に記載の方法。
【請求項15】
前記病原体は、大腸菌(E. coli)O157:H7である、請求項5に記載の方法。
【請求項16】
前記病原体は、大腸菌(E. coli)O157:H7である、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記病原体は、大腸菌(E. coli)O157:H7である、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記病原体は、大腸菌(E. coli)、サルモネラ菌株(Salmonella spp.)および黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)からなる群から選択されたものである、請求項2に記載の方法。
【請求項19】
前記病原体は、大腸菌(E. coli)、サルモネラ菌株(Salmonella spp.)および黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)からなる群から選択されたものである、請求項4に記載の方法。
【請求項20】
前記病原体は、大腸菌(E. coli)、サルモネラ菌株(Salmonella spp.)および黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)からなる群から選択されたものである、請求項5に記載の方法。
【請求項21】
動物飼料または水と配合された、M35、LA45、LA51およびL411からなる群から選択されたアシドフィルス菌菌株(Lactobacillus acidophilus strain)を含む、反芻動物における病原性感染症を治療しあるいは予防するための組成物。
【請求項22】
前記アシドフィルス菌菌株(Lactobacillus acidophilus strain)は、LA45またはLA51である、請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
前記アシドフィルス菌菌株(Lactobacillus acidophilus strain)は、LA51である、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
前記アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)は、1日に1匹の動物が食べあるいは飲む量と等しい食物あるいは水の量に対して、1×10CFUを超える量で動物飼料に存在する、請求項21に記載の組成物。
【請求項25】
前記アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)は、1日に1匹の動物が食べあるいは飲む量と等しい食物あるいは水の量に対して、1×10CFUを超える量で動物飼料に存在する、請求項22に記載の組成物。
【請求項26】
前記アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)は、1日に1匹の動物が食べあるいは飲む量と等しい食物あるいは水の量に対して、1×10CFUを超える量で動物飼料に存在する、請求項23に記載の組成物。
【請求項27】
前記アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)は、1日に1匹の動物が食べあるいは飲む量と等しい食物あるいは水の量に対して、1×10CFUを超える量で動物飼料に存在する、請求項21に記載の組成物。
【請求項28】
前記アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)は、1日に1匹の動物が食べあるいは飲む量と等しい食物あるいは水の量に対して、1×10CFUを超える量で動物飼料に存在する、請求項22に記載の組成物。
【請求項29】
前記アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)は、1日に1匹の動物が食べあるいは飲む量と等しい食物あるいは水の量に対して、1×10CFUを超える量で動物飼料に存在する、請求項23に記載の組成物。
【請求項30】
反芻動物における腸内病原性感染症を治療しあるいは予防する方法であって、 前記反芻動物に、治療上有効な量の乳酸生成バクテリアおよび乳酸塩利用バクテリアを含む組成物を投与すること、および 前記反芻動物の腸内の病原体の量を減少させること、を含む方法。
【請求項31】
前記乳酸生成バクテリアは、枯草菌(Bacillus subtilis)、ビフィドバクテリウム-アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)、ビフィドバクテリウム-アニマリス(Bifidobacterium animalis)、ビフィドバクテリウム-ビフダム(Bifidobacterium bifudum)、ビフィドバクテリウム-インファンティス(Bifidobacterium infantis)、ビフィドバクテリウム-ロンガム(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウム-サーモフィラム(Bifidobacterium thermophilum)、ラクトバチルス-アシッドフィラス(アシドフィルス菌:La
ctobacillus acidophilus)、ラクトバチルス-アジリス(Lactobacillus agilis)、ラクトバチルス-アラクトサス(Lactobacillus alactosus)、ラクトバチルス-アリメンタリウス(Lactobacillus alimentarius)、ラクトバチルス-アミロフィラス(Lactobacillus amylophilus)、ラクトバチルス-アミロボランス(Lactobacillus amylovorans)、ラクトバチルス-アミロボルス(Lactobacillus amylovorus)、ラクトバチルス-アニマリス(Lactobacillus animalis)、ラクトバチルス-バタタス(Lactobacillus batatas)、ラクトバチルス-ババリカス(Lactobacillus bavaricus)、ラクトバチルス-ビファメンタス(Lactobacillus bifermentans)、ラクトバチルス-ビフィズス(ビフィズス菌:Lactobacillus bifidus)、ラクトバチルス-ブレビス(乳酸短杆菌:Lactobacillus brevis)、ラクトバチルス-ブンチネリ(Lactobacillus buchnerii)、ラクトバチルス-ブルガリカス(ブルガリア菌:Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバチルス-キャンテナフォルメ(Lactobacillus catenaforme)、ラクトバチルス-カセイ(カセイ菌:Lactobacillus casei)、ラクトバチルス-セロビオスス(Lactobacillus cellobiosus)、ラクトバチルス-コリノイデス(Lactobacillus collinoides)、ラクトバチルス-コンフスス(Lactobacillus confusus)、ラクトバチルス-コプロフィルス(Lactobacillus coprophilus)、ラクトバチルス-コリニフォルミス(Lactobacillus coryniformis)、ラクトバチルス-コリノイデス(Lactobacillus corynoides)、ラクトバチルス-クリスパタス(乳酸桿菌:Lactobacillus crispatus)、ラクトバチルス-クルヴァトゥス(Lactobacillus curvatus)、デルブリュック-デルブルエキ(乳酸杆菌:Lactobacillus delbrueckii)、ラクトバチルス-デシデオサス(Lactobacillus desideosus)、ラクトバチルス-ダイバージェンス(Lactobacillus divergens)、ラクトバチルス-エンテリイ(Lactobacillus enterii)、ラクトバチルス-ファルシミニス(Lactobacillus farciminis)、ラクトバチルス-フェルメンタム(発酵乳酸杆菌:Lactobacillus fermentum)、ラクトバチルス-フリジダス(Lactobacillus frigidus)、ラクトバチルス-フルクティヴォランス(Lactobacillus fructivorans)、ラクトバチルス-ゲッセリ(Lactobacillus gasseri)、ラクトバチルス-ハロトレランス(Lactobacillus halotolerans)、ラクトバチルス-ヘルヴェティクス(Lactobacillus helveticus)、ラクトバチルス-ヘテロヒオキー(Lactobacillus heterohiochii)、ラクトバチルス-ヒルガルディ(ヒルガード乳酸杆菌:Lactobacillus hilgardii)、ラクトバチルス-ホルドニアエ(Lactobacillus hordniae)、ラクトバチルス-イヌリヌス(Lactobacillus inulinus)、ラクトバチルス-イエンセニイ(イエンセン乳酸杆菌:Lactobacillus jensenii)、ラクトバチルス-ユグリティ(Lactobacillus jugurti)、ラクトバチルス-カンドレリ(Lactobacillus kandleri)、ラクトバチルス-ケフィア(Lactobacillus kefir)、ラクトバチルス-ラクティス(乳酸杆菌:Lactobacillus lactis)ラクトバチルス-ライヒナマニ(ライヒマン乳酸杆菌:Lactobacillus leichmannii)、ラクトバチルス-リンドネリ(Lactobacillus lindneri)、ラクトバチルス-マレフェルメンタンス(Lactobacillus malefermentans)、ラクトバチルス-マリ(Lactobacillus mali)、ラクトバチルス-マルタロミカス(Lactobacillus maltaromicus)、ラクトバチルス-マイナー(Lactobacillus minor)、ラクトバチルス-ミナタス(Lactobacillus minutus)、ラクトバチルス-ノビリス(Lactobacillus nobilis)、ラクトバチルス-ムリナス(Lactobacillus murinus)、ラクトバチルス-ペントサス(Lactobacillus pentosus)、ラクトバチルス-プランタルム(Lactobacillus plantarum)、ラクトバチルス-プスエドプランタラム(Lactobacillus pseudoplantarum)、ラクトバチルス-レウテリ(Lactobacillus reuteri)、ラクトバチルス-ラムノサス(Lactobacillus rhamnosus)、ラクトバチルス-ロゴサエ(Lactobacillus rogosae)、ラクトバチルス-トレランス(Lactobacillus tolerance)、ラクトバチルス-トルクエンス(Lactobacillus torquens)、ラクトバチルス-ルミニス(Lactobacillus ruminis)、ラクトバシラス-サケ(Lactobacillus sake)、ラクトバチルス-サリヴァリゥス(Lactobacillus salivarius)、ラクトバチルス-サンフランシスコ(Lactobacillus sanfrancisco)、ラクトバチルス-シャーペアエ(Lactobacillus sharpeae)、ラクトバチルス-トリコデス(毛状乳酸杆菌:Lactobacillus trichodes)、ラクトバチルス-バクチノステルカス(Lactobacillus vaccinostercus)、ラクトバチルス-ヴィリデセンス(Lactobacillus viridescens)、ラクトバチルス-ヴィトゥリニス(Lactobacillus vitulinus)、ラクトバチルス-キシロサス(Lactobacillus xylosus)、ラクトバチルス-ヤマナシエンシス(Lactobacillus yamanashiensis)、ラクトバチルス-ザアエ(Lactobacillus zeae)、ペジオコックス-アヂドラクティシ(Pediococcus acidlactici)、ペジオコックス-デントサセウス(Pediococcus pentosaceus)、ストレプトコッカス-クレモリス(クレモリス菌:Streptococcus cremoris)、ストレプトコッカス-ディセチラクティス(Streptococcus discetylactis)、ストレプトコッカス-ファエシウム(Streptococcus faecium)、ストレプトコッカス-インターメジウス(Streptococcus intermedius)、ストレプトコッカス-ラクティス(乳酸連鎖球菌:Streptococcus lactis)、ストレプトコッカス-サーモフィラス菌(Streptococcus thermophilus)、およびこれらの組合せからなる群から選択されたものである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記乳酸塩利用バクテリアは、メガスフェアラエ-エイスルデニイ(Megasphaerae eilsdenii)、ペプトストレプトコッカス-アサッカロリティクス(Peptostreptococcus asaccharolyticus)、プロピオン酸菌(Propionibacterium freudenreichii)、プロピオン酸菌酸性プロピオニシ(Propionibacterium acid-propionici)、プロピオン酸菌フェルデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)、プロピオン酸菌グロボサム(Propionibacterium globosum)、プロピオン酸菌ジェンセンニ(Propionibacterium jensenii)、プロピオン酸菌シェルマンニ(Propionibacterium shermanii)、プロピオン酸菌株(Propionibacterium spp.)、セレノモナス属(Selenomonas ruminantium)、およびこれらの組合せからなる群から選択されたものである、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記乳酸塩利用バクテリアは、メガスフェアラエ-エイスルデニイ(Megasphaerae eilsdenii)、ペプトストレプトコッカス-アサッカロリティクス(Peptostreptococcus asaccharolyticus)、プロピオン酸菌(Propionibacterium freudenreichii)、プロピオン酸菌酸性プロピオニシ(Propionibacterium acid-propionici)、プロピオン酸菌フェルデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)、プロピオン酸菌グロボサム(Propionibacterium globosum)、プロピオン酸菌ジェンセンニ(Propionibacterium jensenii)、プロピオン酸菌シェルマンニ(Propionibacterium shermanii)、プロピオン酸菌株(Propionibacterium spp.)、セレノモナス属(Selenomonas ruminantium)、およびこれらの組合せからなる群から選択されたものである、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記乳酸生成バクテリアは、アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)である、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
前記アシドフィルス菌菌株(Lactobacillus acidophilus strain)は、M35、LA45、LA51およびL411からなる群から選択されたものである、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)はLA51菌株である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記乳酸生成バクテリアは、アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)である、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
前記アシドフィルス菌菌株(Lactobacillus acidophilus strain)は、M35、LA45、LA51およびL411からなる群から選択されたものである、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記アシドフィルス菌は、LA51菌株である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記乳酸塩利用バクテリアは、プロピオン酸菌フリュデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)である、請求項33に記載の方法。
【請求項41】
前記乳酸塩利用バクテリアは、プロピオン酸菌フリュデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)である、請求項37に記載の方法。
【請求項42】
前記乳酸塩利用バクテリアは、プロピオン酸菌フリュデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)である、請求項38に記載の方法。
【請求項43】
前記乳酸塩利用バクテリアは、プロピオン酸菌フリュデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)である、請求項39に記載の方法。
【請求項44】
前記プロピオン酸菌フリュデンレイチ菌株(Propionibacterium freudenreichii strain)は、P9、PF24、P42、P93およびP99からなる群から選択されたものである、請求項40に記載の方法。
【請求項45】
前記プロピオン酸菌フリュデンレイチ菌株(Propionibacterium freudenreichii strain)は、P9、PF24、P42、P93およびP99からなる群から選択されたものである、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
前記プロピオン酸菌フリュデンレイチ菌株(Propionibacterium freudenreichii strain)は、P9、PF24、P42、P93およびP99からなる群から選択されたものである、請求項42に記載の方法。
【請求項47】
前記プロピオン酸菌フリュデンレイチ菌株(Propionibacterium freudenreichii strain)は、P9、PF24、P42、P93およびP99からなる群から選択されたものである、請求項43に記載の方法。
【請求項48】
前記乳酸塩利用バクテリアおよび前記乳酸生成バクテリアを、それぞれ1×10CFU/日を越える量を投与する、請求項33に記載の方法。
【請求項49】
前記乳酸塩利用バクテリアおよび前記乳酸生成バクテリアを、それぞれ1×10CFU/日を越える量を投与する、請求項42に記載の方法。
【請求項50】
前記乳酸塩利用バクテリアおよび前記乳酸生成バクテリアを、それぞれ1×10CFU/日を越える量を投与する、請求項43に記載の方法。
【請求項51】
前記乳酸塩利用バクテリアおよび前記乳酸生成バクテリアを、それぞれ1×10CFU/日を越える量を投与する、請求項46に記載の方法。
【請求項52】
前記乳酸塩利用バクテリアおよび前記乳酸生成バクテリアを、それぞれ1×10CFU/日を越える量を投与する、請求項47に記載の方法。
【請求項53】
前記乳酸塩利用バクテリアおよび前記乳酸生成バクテリアを、それぞれ1×10CFU/日を越える量を投与する、請求項48に記載の方法。
【請求項54】
前記乳酸塩利用バクテリアおよび前記乳酸生成バクテリアを、それぞれ1×10CFU/日を越える量を投与する、請求項49に記載の方法。
【請求項55】
前記乳酸塩利用バクテリアおよび前記乳酸生成バクテリアを、それぞれ1×10CFU/日を越える量を投与する、請求項50に記載の方法。
【請求項56】
前記乳酸塩利用バクテリアおよび前記乳酸生成バクテリアを、それぞれ1×10CFU/日を越える量を投与する、請求項51に記載の方法。
【請求項57】
前記乳酸塩利用バクテリアおよび前記乳酸生成バクテリアを、それぞれ1×10CFU/日を越える量を投与する、請求項52に記載の方法。
【請求項58】
反芻動物における病原性感染症を治療しあるいは予防するための組成物であって、該組成物は、M35、LA45、LA51、L411およびこれらの組合せからなる群から選択されたアシドフィルス菌菌株と、P9、PF24、P42、P93、P99およびこれらの組合せからなる群から選択されたプロピオン酸菌フリュデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)との組合せを含み、前記組成物は、病原性感染症の排除あるいは予防が必要な動物に与えられる。
【請求項59】
更に、動物飼料あるいは水を含む、請求項58に記載の組成物。
【請求項60】
前記アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)および前記プロピオン酸菌(Propionibacterium freudenreichii)は、それぞれ1日に1匹の動物が食べあるいは飲む量と等しい食物あるいは水の各量に対して1×10CFUを越える量で動物飼料あるいは水に存在する、請求項59に記載の組成物。
【請求項61】
前記アシドフィルス菌(Lactobacillus acidophilus)および前記プロピオン酸菌フリュデンレイチ(Propionibacterium freudenreichii)は、それぞれ1日に1匹の動物が食べあるいは飲む量と等しい食物あるいは水の各量に対して1×10CFUを越える量で動物飼料あるいは水に存在する、請求項60に記載の組成物。
【請求項62】
1日に1匹の動物が食べあるいは飲む量と等しい食物あるいは水の各量に対して1×10CFUを越える量で動物飼料あるいは水に存在する、アシドフィルス菌菌株LA51(Lactobacillus acidophilus strain LA51)およびプロピオン酸菌-フリュデンレイチPF24(Propionibacterium freudenreichii PF24)を含む、請求項59に記載の組成物。
【請求項63】
1日に1匹の動物が食べあるいは飲む量と等しい食物あるいは水の各量に対して1×10CFUを越える量で動物飼料あるいは水に存在する、前記アシドフィルス菌LA45(Lactobacillus acidophilus LA45)を含む、請求項62に記載の組成物。
【請求項64】
反芻動物における腸内病原性感染症を予防する方法であって、 該方法は、 反芻動物に治療上有効な量の乳酸生成バクテリアを含む組成物を投与すること、および 反芻動物の腸内の病原体の成長を抑制すること、を含む。
【請求項65】
反芻動物における腸内病原性感染症を予防する方法であって、 該方法は、 反芻動物に治療上有効な量の乳酸生成バクテリアと治療上有効な量の乳酸塩利用バクテリアとを含む組成物を投与すること、および 前記反芻動物の腸内病原体の成長を抑制すること、を含む。
【請求項66】
乳牛によって生成されたミルクの脂肪含有量を増加させる方法であって、 該方法は、 前記乳牛に治療上有効な量の乳酸生成バクテリアを含む組成物を投与すること、および 前記乳牛からミルクを絞り出すこと、を含み、 前記絞り出されたミルクは豊富な脂肪成分を含んでいる。
【請求項67】
乳牛によって生成されたミルクの脂肪含有量を増加させる方法であって、 該方法は、 前記乳牛に治療上有効な量の乳酸生成バクテリアおよび治療上有効な量の乳酸塩利用バクテリアを含む組成物を投与すること、および 前記乳牛からミルクを絞り出すこと、を含み、前記絞り出されたミルクは豊富な脂肪成分を含んでいる。

【公表番号】特表2006−501311(P2006−501311A)
【公表日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−500341(P2005−500341)
【出願日】平成15年10月1日(2003.10.1)
【国際出願番号】PCT/US2003/030888
【国際公開番号】WO2004/030624
【国際公開日】平成16年4月15日(2004.4.15)
【出願人】(505115072)ニュートリション フィジオロジィ コーポレイション (2)
【氏名又は名称原語表記】NUTRITION PHYSIOLOGY CORPORATION
【住所又は居所原語表記】702 N.Quinn、Box 1766、Guymon、OK 73942 United States of America
【Fターム(参考)】