説明

痴漢犯罪防止用の手袋

【課題】電車やバスなどの車内での女性の痴漢被害と、男性の痴漢冤罪を防止するための工夫した痴漢犯罪防止用の手袋を提供する。
【解決手段】手の甲側の構成は、太目の綿糸の縁1を設け、太目の綿糸の縁1に縁取れた内部の手の甲の上部と側面には、硬目の綿糸を硬目に編んだ細かな編目2のメッシュを設け、その下の手の甲の上部を縁取る上下2本の縁の下の縁1に縁取られた手の甲の中央部の広い面にはゆるやかな楕円形を設ける。その中には編みの大きな編目3のメッシュを設け、手袋である本発明の最下部の周囲の縁には、左右のもの共にゴムを綿で包んだ最下部の縁5を設ける。手の平の上部に横に一列の幅が少し広目の手の平を横断する硬目の綿糸を硬目に編んだ厚く凹凸部とザラつきのある見た目にはレース生地の厚い部分のように見える厚い模様6を設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電車やバスなどの車内での女性の痴漢被害と、男性の痴漢冤罪を防止するために工夫した痴漢犯罪防止用の手袋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、女性が痴漢から身を護る、または、痴漢犯人が特定できる手袋はなかった。
男性が使用する痴漢冤罪防止用の厚い生地を使用したミトンはあった。(特許文献1参照)
また、両手を肘近くまで覆い、手の甲と手の平の部分にマジックテープ(登録商標)を取り付けた厚い生地の痴漢冤罪防止用の手袋もあった。(特許文献2参照)
あるいは、指を折り曲げこぶしをつくり、痴漢ができないようにした、これも厚い生地の痴漢冤罪防止用の手袋もあった。(特許文献3参照)
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】 実用新案登録第3154535号公報
【特許文献2】 実用新案登録第3156446号公報
【特許文献3】 特開2011−1673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それらには以下のような問題点があった。
(イ)電車やバスなどの車内で、女性が痴漢から身を護る、または、痴漢犯人が特定でき るものではなくて、男性が使用する痴漢冤罪防止用のものであった。
(ロ)また、それらは、厚く、または肘まで届く長いものもあり、着用したとき見た目に は特殊な作業用手袋のように見え、日々の通勤や気軽な外出時の服装にそぐわず、む りに着用すると周囲に奇異を感じさせる異様な風体となっていた。
(ハ)夏の時期には、暑くて使用できなかった。
(ニ)着脱に不便な面があった。
これらのことなどを理由に、従来の発明はほとんど使用されておらず、女性の痴漢被害も男性の痴漢冤罪も減っていないのが現状である。
本発明は、以上のことを解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
太目の綿糸の縁を設け、それで手の甲の上部と側面の四方を縁どり、その中には硬めの綿糸を硬めに編んだ細かな編目のメッシュを設ける。
その下の手の甲の中央部の広い面には編みの大きな編目のメッシュを設ける。
手の平側は、全面に小さな編目のメッシュを設け、手の平の上部には、横一列の手の平を横断する硬めの綿糸を硬めに編んだ厚く凹凸部とザラつきのある見た目にはレース生地の厚い部品のように見える厚い模様を設ける。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、綿を素材とする手袋であり、しかも、男女兼用ができる。
色は、白、アイボリー、生成りなどを初め、赤、青、桃、黄、茶、グレーなどの各色を、または、左右の手の甲の大きな編目の部分には、花や動物をはじめ、それこそ無限ともいえるさまざまな絵柄を描き、あるいは、絵柄のない無地のままのものや、その濃淡も何種類かのサイズも含め、じつにとりどりなものを取りそろえて提供できる。
それは、性別や年齢を問わない、職業も生活も好みも異なる、より多くの人々が使用できるようにしたためである。
本発明の痴漢防止用の手袋を手首から指先までの手全体を包まない、5本の指の大部分と手の甲と手の平の下の方の地肌も少し空ける、手の甲と手の平を中心に包む小さなものとして、全体を大小の2つの編目のメッシュにしたのは、より丈夫で、着脱が自在にできるように、さらに、四季を通じて使用できるようにしたためである。
本発明は、女性なら小中学校へ通う女生徒から、中年以上の女性までもが、色とサイズと絵柄を選べば、誰でも使用できる。
また、男性なら絵柄のない無地のものと、その濃淡のものの中から選ぶことができる。
本発明は、現在の冷暖房が利いた電車やバスなどの車内なら、男女共に夏でも、冬でも使用でき、春と秋の使用可能なことはいうまでもない。
本発明を着用するときは、まず、手の平側の袋状の上部の縁を人差し指と親指でつまむと、本発明の下部の縁は、円形状に開き、手は、その指先からスルリと入る。
また、取り外すときは、左右共に手の平側の親指の根本に人差し指を差し込むと、まず親指が抜ける。
さらに、人差し指を進めれば、手の平が現れ、続いて残りの4本の指ごと簡単に取り外すことができる。
あるいは、本発明の使用方法は、四季を通じて人々は通勤通学時を中心に気軽な外出にもそのときの服装や気分や行き先などに合わせ本発明の中から、そのときに気に入ったものを選び、それを着用して家を出る。
本発明は、道を歩くときでさえ、いままでなかった、人の手を彩る新しい見た目の良いファッションとなって見栄え良く、あるいは、手を握るときに力が入ったり、滑らないので、重くて大きな手荷物のあるときに便利である。
また、バットやラケットやクラブを振う、草野球やテニスやゴルフなどにも便利に使用できる。
それらとは別の本発明の本来の使用方法は、女性が本発明を着用中にもしも電車やバスなどの車内で痴漢被害に遭ったなら、まず初め、握りこぶしをつくり、手の甲側で痴漢の手を払いのけることができる。
本発明は、硬めの綿糸を硬めに編んであり、それなりの痛みとショックを痴漢の手に与えられる。
それでもなおしつこい場合には、手の平側にある硬めの綿糸を硬めに編んだ、厚く凹凸部とザラつきのある見た目にはレース生地の厚い部分のように見える厚い模様の部分を使い、力を込めて痴漢の手をこすったり引っかいたりすることができる。
そのときには、本発明の手の平側の厚い模様の部分には痴漢の手の甲であれば、そこが腫れ上がったり、血が滲むほどの効果がある。
その後、より騒動となったときなどには、周りの人の協力もえて痴漢容疑者とともに、しかるべき場に出て、しかるべき人に、本発明を取って渡し、それの科学的検査(主にDNA検査)をすることを申し出る。
本発明の手の平側の厚い模様の部分には、痴漢行為を行った男性の指の背や手の甲などのごく薄い皮膚のすぐ下にあるというDNAが採取されていて、血が滲み血液が採取されていたら、より完璧に痴漢犯人の特定ができる。これは、専門の医師に確認済みのことである。
また、男性が本発明を着用中に電車やバスなどの車内で、万一痴漢容疑者とされた場合にも、本発明の科学的検査をすることを申し出る。
男性が着用していた、本発明の手の平側の厚い模様の部分を中心に痴漢被害を訴える女性の着ている衣服の繊維、髪の毛などの体毛、皮膚の組織、汗などのが検出されたら、男性は実際に女性の身体に触れていたことになる。
他人の身体を指先でつつくぐらいならまだしも、指を伸ばして手を広げ、女性の身体を撫でる、揉む、掴むなどの本格的な痴漢行為をしたときは、本発明には手の平側の厚い模様の部分を中心に必ず証拠となるものが付着して残るのである。
あるいは、逆に何も検出されなかったときは、男性は科学的にも女性の身体には触れていなかったことになる。
従来、触った、触っていない、と押し問答を繰り返し、何をどう言っても、裁判の場でも、男性が絶対的不利であった痴漢犯罪と騒動が、男性が無実のとき、科学的にもその証明ができるのである。
本発明は以上のような効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】 本発明の左手用の手の甲側の平面図である。
【図2】 本発明の左手用の手の平側の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明の実施するための形態を説明する。
本発明は全体の素材には吸水性の良い衣類の繊維や髪の毛などのさまざまなものが付着しやすい綿を使用している。
全体を太目の綿糸で縁取った硬目の綿糸を硬めに、編み編みのメッシュに編んだ手袋で、しかも、従来の手袋のように手首から上の手全体は包まないものである。
上は5本の指の根本からやや上までを包み、そこから上の指の大部分は空けておく。
下も手の甲と手の平の下の方の地肌も少し空け、そこから上の手の甲と手の平を中心に包む小さな手袋である。
本発明は、両手のもの共に、同じ材質と形状と構造のものである。
手の甲側と手の平側に分けて説明する。
手の甲側の構成は、太目の綿糸の縁(1)を設け、その縁で5本の指の根本のやや上までと少し下までの手の甲の上部の上下と、親指と小指の下の方の手の甲側面までの上下と左右の四方を縁取る。
太目の綿糸の縁(1)に縁取れた内部の手の甲の上部と側面には、硬目の綿糸を硬目に編んだ細かな編目(2)のメッシュを設ける。
その下の手の甲の上部を縁取る上下2本の縁の下の縁(1)に縁取られた手の甲の中央部の広い面にはゆるやかな楕円形を設け、その中には編み編みの大きな編目(3)のメッシュを設ける。
その下部は、全体でも最下部となり、手袋である本発明の最下部の周囲の縁には、左右のもの共にゴムを綿で包んだ最下部の縁(5)を設け、その内側に絵柄(4)を設ける。
手の平側の構成は、こちら側は全面を太目の綿糸の(1)に縁取られた硬目の綿糸を硬目に編んだ細かな編目(2)のメッシュで覆い、親指を除いた4本の指の根本の下の手の平の上部に、横に一列の幅が少し広目の手の平を横断する硬目の綿糸を硬目に編んだ厚く凹凸部とザラつきのある見た目にはレース生地の厚い部分のように見える厚い模様(6)を設ける。
本発明は、以上のような構造である。
本発明の使い方を説明する。
このような本発明を手の甲と手の平を中心に包む小さな手袋とし全体をメッシュとしたのはより着脱が自在なよう四季を通じて使用できるようにしたためである。
また、色や絵柄やサイズなどの様々なものを提供するのは、性別も年齢も問わないより多くの人々が使用できるようにしたためである。
本発明の着脱のまず着用するときは、手の平側の上部の縁を親指と人差し指でつまめば、袋状の本発明の下部は、円形状に開き、手は、その指先からスルリと入る。
取り外すときは、左右のもの共に親指の根本の手の平側に、人差し指を差し込むとまず親指が抜け、そのまま指を進めると手の平が現れ、続いて4本の指ごと簡単に取り外すことができる。
このような本発明の使用方法は、四季を通じて人々は、日々毎日の通勤通学時を中心に気軽な外出にも、そのときの服装や気分や行き先などに合わせ本発明のさまざまな色や絵柄の中から、そのとき、気に入ったものを着用して家を出るといい。
本発明を着用していると、道を歩くときでさえ、いままでなかった、人の手の甲を彩る新しい見た目の良いファッションとなって見栄えも良く、また、手を握るとき力が入ったり滑らなかったりもするので重くおおきな手荷物のあるときや、バットやラケットやクラブを振う、卓野球やテニスやゴルフなどにも便利に使用できたりもする。
それらとは別の本発明の本来の使用方法は、女性が本発明を着用中に電車やバスなどの車内などで、もしも痴漢被害に遭ったなら、まず初め握りこぶしをつくり、手の甲側で痴漢の手を払いのけることができる。
本発明は、全体を硬めの綿糸を硬めに編んであり、それなりの痛みとショックを痴漢の手に与えられる。
それでもなおしつこい場合には、手の平側にある硬めの綿糸を硬めに編んだ厚く凹凸部とザラつきのある見た目にはレース生地の厚い部分ように見える厚い模様の部分を使い、力をこめて痴漢の手をこすったり引っかいたりすることができる。
そのときには、本発明の手の平側の厚い模様の部分には痴漢の手の甲であればそこが腫れ上がったり、血が滲むほどの効果がある。
その後より騒動となったときなどは、周りの人の協力もえて、痴漢容疑者と共にしかるべき場に出て、しかるべき人に本発明をとって渡し、それの科学的検査(主にDNA検査)をすることを申し出る。
本発明の手の平側の厚い模様の部分には、痴漢行為をした男性の指の背や手の甲などの、ごく薄い皮膚のすぐ下にあるというDNAが採取されていて、血が滲み血液が採取されていたらより完璧に痴漢犯人の特定ができ、これは専門の医師に確認済みのことである。
また、男性が本発明を着用中に電車やバスなどの車内で、万一痴漢容疑者とされた場合にも本発明の科学的検査をすることを申し出る。
男性が着用していた本発明の主に手の平側の厚い模様の部分を中心に、痴漢被害を訴える女性の着ている衣類の繊維、髪の毛などの体毛、皮膚の組織、汗などの体液が検出された場合、男性は科学的には女性の身体に触れたことになる。
他人の身体を指先でつつくくらいならまだしも、指を伸ばして手を広げ、女性の身体を撫でる、掴む、揉むなどという本格的な痴漢行為をしたときは、本発明には、手の平側の厚い模様の部分を中心に必ず証拠となるべきものが付着して残るのである。
あるいは、逆に何も検出されていないときには科学的にも男性は女性の身体に触れていなかったことになる。
従来、触った、触っていないと押し問答を繰り返し、何をどう言っても、裁判の場でも、男性が絶対的に不利であった痴漢犯罪と騒動が、男性が無実のとき、科学的にもその証明ができるのである。
【実施例】
【0009】
全体を太目の綿糸で縁取った中に硬めの綿糸を硬めに編んだ編目の異なる大小2種類のメッシュを設け、上は5本の指の根本のやや上までを包み、その先の指の大部分は包まず空ける。
下も手の甲と手の平の下の方の地肌も少し空けた、手の甲と手の平を中心に包む小さなメッシュの痴漢犯罪防止用の手袋である。
手の甲側は太目の綿糸の縁で5本の指の根本のやや上までと少し下までの手の甲の上部を縁取り、また、それは手の甲の側面の親指と小指の下の方まで続き、その中に、編目の細かなメッシュを設ける。
その下の太目の綿糸の下の縁に区切られた手の甲の中央部の広い面には、編み編みの大きな編目のメッシュを設けた痴漢犯罪防止用の手袋である。
手の平側は、手の甲側の上部と同じ編目の細かなメッシュを全面に設け、親指を除いた4本の指の根本の下の手の平の上部に、横一列に手の平を横断する厚い模様を設けた痴漢犯罪防止用の手袋である。
【符号の説明】
【0010】
1 太目の綿糸の縁
2 細かな編目
3 大きな編目
4 絵柄
5 最下部の縁
6 厚い模様

【特許請求の範囲】
【請求項1】
手の甲側の構成は、太目の綿糸の縁(1)を設け、太目の綿糸の縁(1)に縁取れた内部の手の甲の上部と側面には、硬目の綿糸を硬目に編んだ細かな編目(2)のメッシュを設け、その下の手の甲の上部を縁取る上下2本の縁の下の縁(1)に縁取られた手の甲の中央部の広い面にはゆるやかな楕円形を設け、その中には編み編みの大きな編目(3)のメッシュを設け、手袋である本発明の最下部の周囲の縁には、左右のもの共にゴムを綿で包んだ最下部の縁(5)を設け、その内側に絵柄(4)を設け、手の平側の構成は、こちら側は全面を太目の綿糸の(1)に縁取られた硬目の綿糸を硬目に編んだ細かな編目(2)のメッシュで覆い、手の平の上部に横に一列の幅が少し広目の手の平を横断する硬目の綿糸を硬目に編んだ厚く凹凸部とザラつきのある見た目にはレース生地の厚い部分のように見える厚い模様(6)を設けたことを特徴とする痴漢犯罪防止用の手袋。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−251282(P2012−251282A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137812(P2011−137812)
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(511152234)
【Fターム(参考)】