説明

発泡体ベース締結具の繊維性ランディング層を変成する方法及び該方法により形成された製品

機械的締結具の繊維性ランディング層の係合表面を変成する方法と、該方法から形成される製品が、全体的に示されている。例えば、ランディング層の係合表面は、層のけば立ち度を増加するように機械的に変成することができ、これは、多くの繊維が機械的締結具の他の表面と係合することを可能にする。例えば、ランディング層の改善された係合表面は、発泡体層とランディング層とから成る機械的締結具の剪断抵抗を増加することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
従来のフック・ループ型機械的締結具は、オムツ、靴、使い棄てガウンなどの多くの製品及び物品に広く使用されている。これらが普及しているにもかかわらず、幾つかの欠点がある。フック材料は、典型的には、剛性かつ不透過性である。人の身体上で、又は人の身体の近傍で着用される物品内に使用されると、フック材料は肌を刺激し、不快感を与える。フック材料は、典型的には、大幅には延伸させ、かつ変形させることもできない。更に、幾つかの用途においては、フックをループ材料に絡めた場合、取り外すことが困難なことが多く、或いは意図しない表面に付着することがある。フック材料の高度に研磨性のある性質は又、幾つかの表面を傷付けることとなる。フック及びループを剥がす行為は、大きく、不快な騒音を生じて、締結具を目立たない状態で取り外すことを困難にする。更に幾つかの用途においては、剥離のための力は低いが、剪断に対する抵抗は高いことが望まれるのに対して、従来のフック・ループ型締結具は、与えられた程度の剪断抵抗を得るために、非常に高い剥離力をもたらすものとなる。
【0002】
フックに係合するために発泡体層が使用される形式の種々異なるフック・ループ型締結具が提案されているが、低費用で、可撓性のループ材料を、厚くて、一般的に高価な発泡体に置き換えることが、目立った利益を与えるとは考えられず、更にフック層の周知の限界に対処するものではない。付加された発泡体部分が、固定保持領域において締結用部材の摩擦を増進させるような、フック・ループ型締結具が提案されてきたが、このような提案は、フック材料の固有の限界を解決するものではなかった。
【0003】
発泡体ベース締結具は、2004年9月30日付けのF.J.Chen他の米国特許出願番号10/956613に記載されており、その全体が引用によりここに組み入れられる。10/956613特許は、上記した問題点の1つ又はそれ以上を解決する、改善した機械的締結具について述べている。しかしながら、更なる改善の必要性がある。
【0004】
本開示によると、改善された機械的締結具のランディング層を改善する方法が、全体的に述べられている。これらの方法の結果、ランディング層は、機械的締結具の発泡体層に、改善された取り付けを示すことができる。例えば、本開示の方法は、係合した層の剪断移動の増加した抵抗を有する機械的締結具を形成することができる。更に、材料を本発明の方法に曝すことにより、広く、改善された材料の選択をランディング層に提供することができる。
【0005】
【特許文献1】米国特許出願番号10/956613
【特許文献2】米国特許第3,266,927号公報
【特許文献3】米国特許第4,906,263号公報
【特許文献4】米国特許第4,183,984号公報
【特許文献5】米国特許第6,720,362号公報
【特許文献6】米国特許第3,661,674号公報
【特許文献7】米国特許第4,340,563号公報
【特許文献8】米国特許第3,692,618号公報
【特許文献9】米国特許第3,802,817号公報
【特許文献10】米国特許第3,338,992号公報
【特許文献11】米国特許第3,341,394号公報
【特許文献12】米国特許第3,502,763号公報
【特許文献13】米国特許第3,542,615号公報
【特許文献14】米国特許第3,849,241号公報
【特許文献15】米国特許第4,720,415号公報
【特許文献16】米国特許第4,789,699号公報
【特許文献17】米国特許第4,781,966号公報
【特許文献18】米国特許第4,657,802号公報
【特許文献19】米国特許第4,652,487号公報
【特許文献20】米国特許第4,655,760号公報
【特許文献21】米国特許第4,818,464号公報
【特許文献22】米国特許第4,100,324号公報
【特許文献23】米国特許第5,284,703号公報
【特許文献24】米国特許公開番号2004/0229067
【特許文献25】米国特許第458,725号公報
【特許文献26】米国特許第4,443,513号公報
【特許文献27】米国特許第4,965,122号公報
【特許文献28】米国特許第4,981,747号公報
【特許文献29】米国特許第5,114,781号公報
【特許文献30】米国特許第5,244,482号公報
【特許文献31】米国特許第5,226,992号公報
【特許文献32】米国特許第5,336,545号公報
【特許文献33】米国特許第3,485,706号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、全体的に、機械的締結具のランディング層の係合表面を改善する方法に向けられる。例えば、一実施形態においては、本開示は全体的に、発泡体層とランディング層とを含む機械的締結具の剪断抵抗を増加させる方法に向けられる。ランディング層は、係合表面を有する繊維性ウエブを含む。機械的締結具は、発泡体層とランディング層との間における剪断抵抗を有する。この実施形態によると、ランディング層の係合表面は、発泡体層とランディング層との間の剪断抵抗を増加するために、機械的に変成される。例えば、発泡体層とランディング層との間の剪断抵抗は、ランディング層の係合表面における変成前の機械的締結具の剪断抵抗より少なくとも約25%大きくなるようにすることができる。例えば、一実施形態においては、剪断抵抗は、変成前の剪断抵抗より少なくとも約50%大きく、例えば約75%より大きいものとすることができる。例えば、一実施形態においては、ランディング層の係合表面における変成後の機械締結具の剪断抵抗は、変成前の剪断抵抗の少なくとも約2倍となるようにすることができる。
【0007】
ランディング層は、スパンボンドウエブ又はボンデッドカーデッドウエブなどの不織繊維性ウエブを含むことができる。発泡体層は、メラミン発泡体又はポリウレタン発泡体などの連続気泡発泡体を含むことができる。
【0008】
別の実施形態においては、機械的締結具のランディング層の周辺長さと縁部長さの比を増加させる方法が、全体的に示されている。例えば、該方法は、発泡体層とランディング層とを有する機械的締結具を準備する段階を含むことができる。ランディング層は、係合表面を形成する繊維性ウエブを含むことができる。ランディング層の係合表面は、機械的に変成することができ、周辺長さと縁部長さの比を少なくとも約50%、例えば少なくとも約75%を増加させる。例えば、一実施形態においては、ランディング層の係合表面は、周辺長さと縁部長さの比を少なくとも約100%(すなわち、少なくとも約2倍に)増加させるように、機械的に変成することができる。
【0009】
ランディング層の係合表面を変成する例示的方法は、ブラシ掛け、機械横方向におけるネック付与、機械方向における延伸、ニードルパンチング、水圧交絡、縁部上で引き摺ること、又は超音波ホーン上で引き摺ることとすることができる。
【0010】
別の実施形態においては、本開示は、全体的に、改善された剪断抵抗を有する機械的締結具に向けられる。機械的締結具は、ランディング層と発泡体層とを含む。ランディング層は、周辺長さと縁部長さの比が少なくとも約50%増加するように、機械的に変成された第一係合表面を形成する。ランディング層は、不織繊維性ウエブを含むことができる。発泡体層は、第二係合表面を形成する。ランディング層の第一係合表面は、発泡体層の第二係合表面に機械的に取り付けることができる。
【0011】
本発明の様々な特性及び態様は、以下の詳細な説明により明らかとなるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(定義)
ここで用いられる「網目状発泡体」という用語は、当業者間で通常使用されているように、実質的にすべての介在する「ウインドウ壁」又は気泡細胞膜が発泡体の気泡細胞から取り除かれ、主として、発泡中に形成された気泡細胞の輪郭に沿って相互結合されたストラットから成る網目が形成された固体発泡体材料を意味する。
【0013】
網目状発泡体は、ウインドウ壁が単に破壊された発泡体又は最も外側のウインドウ壁又は薄皮だけが物理的手段によって取り除かれた発泡体とは異なる発泡体である。気泡膜が全体的に欠如していることによって、網目状発泡体は、気体及び液体などに対して高度に透過性であり、流体流れにはほとんど抵抗を与えることがなく、実際に、気泡細胞膜のある発泡体に比べて流体の流れに対する抵抗が遥かに小さい。
【0014】
網目形成は、典型的には、気泡細胞が形成された後、発泡体に付与される周知の発泡体形成手順によって達成される。これらの手順は、発泡体に対する苛性処理(例えば、1966年8月16日付けのLorenz他の米国特許第3,266,927号参照)、オゾンなどの他の活性化合物による化学的侵食、又は熱処理の手法を使用した、発泡体全体にわたって、気泡を分離するすべての又は実質的にすべての「ウインドウ壁」を取り除く手法を使用することを含む。幾つかの場合には、他の処理、例えば制御された爆発を使用して、気泡の周囲部分の膜を取り除く(例えば、爆発性気体媒体を含む爆発用部屋に発泡体を梱包して、爆発させる)。発泡体の爆発処理の例は、1990年3月6日付けのvon Blucher他の米国特許第4,906,263号に記載されている。
【0015】
1980年1月15日付のBrowers他の米国特許第4,183,984号に記載されているように、独立細胞発泡体材料を開放するために、ニードリングも又使用することができる。連続気泡発泡体材料を形成する他の方法は、2004年4月13日付けのPark他の米国特許第6,720,362号に記載されている。
【0016】
本発明の一実施形態においては、網目は、係合表面及び係合表面の近傍における発泡体層の外側部分だけに存在する。
【0017】
代替的には、細胞状発泡体材料は、形成された状態で、固有の網目をもつものがある。1972年5月9日付けのHiggs他の米国特許第3,661,674号によると、固有の網目のポリエステルポリウレタン発泡体は、例えば、発泡体材料を形成するために使用されるポリエステルと同じであるが、ヒドロキシルの数が10ないし100で、約200ポアズより小さい粘性を持つ酸性化合物を持つ更なるポリエステルなどの粘性低下物質の存在で、発泡体形成成分を反応させることにより形成される。
【0018】
ここで用いられる、「自立性ストラットの群」という語句は、発泡体材料の完全な気泡細胞から離れる方向に延びる、1又はそれ以上の相互結合されたストラットを意味し、群内のストラットは、同じ完全な気泡細胞に結合されている。第一の気泡細胞及び第二の気泡細胞からの第一ストラット及び第二ストラットのそれぞれは、結合部で結合され、かつ該結合部から延びる第三ストラット(自立性ストラット)を有し、第一及び第二ストラットは独立細胞の部分とみなされ、自立性ストラットの群は第三ストラットで構成されることになる。第三ストラットが、結合部から離れた端部で、他の2つの自立性ストラットに分枝する場合には、第三ストラット及び2つの他の自立性ストラットは、すべて自立性ストラットの群の部分となる。
【0019】
ここで用いられる、自立性ストラット又は自立性ストラットの群の「自由長さ」という用語は、自立性ストラット又は自立性ストラットの群それぞれが、自立性ストラット又は自立性ストラットの群に取り付けられた発泡体材料の第一完全気泡に最も近い部分から離れる方向に延びる線状の距離である。
【0020】
ここで用いられる「不織布又は不織ウエブ」という用語は、個々の繊維又は糸が互いに組み合わされているが、編布のような識別可能な形ではない構造を持つウエブを意味する。不織ウエブは、過去において、例えばメルトブロー法、スパンボンド法及びボンデッドカーデッドウエブ法などの様々な方法により作られてきた。不織布の基本重量は通常、材料オンス/平方ヤード(osy)又はグラム/平方メートル(gsm)で表され、繊維直径は通常、ミクロンで表される。(osyからgsmに換算するには、osyに33.91を掛ける。)
【0021】
ここで用いられる「複合体」という用語は、多成分材料又は多層材料である材料を意味する。これらの材料は、例えば、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド、延伸接着した積層体、ネック付与状態で接着した積層体、又は、これらのいずれかの組み合わせを含むことができる。
【0022】
ここで用いられる「スパンボンド繊維」という用語は、押し出されるフィラメントの直径を持つ、複数の微細な、通常は円形の紡糸口金の毛管からフィラメントとして溶融熱可塑性材料を押し出し、次いで、例えば、その全体の内容がすべての目的について引用によりここに組み入れられる、Appel他の米国特許第4,340,563号、Dorschner他の米国特許第3,692,618号、Matsuki他の米国特許第3,802,817号、Kinneyの米国特許第3,338,992号及び第3,341,394号、Hartmanの米国特許第3,502,763号、及びDobo他の米国特許第3,542,615号によって、繊維まで急激に大きさを減少させることにより形成される小直径の繊維を意味する。スパンボンド繊維は、ほぼ連続したものであり、一般的には7ミクロンより大きい直径を、より特定的には約10ないし約40ミクロンの直径を持つ。
【0023】
「メルトブローン繊維」は、複数の微細な、通常は円形のダイ毛管を通して、溶融状態の熱可塑性材料を、集中する、通常は高温の高速ガス(例えば空気)中に溶融状態の糸又はフィラメントとして押し出し、この高速、高温のガスが溶融熱可塑性材料のフィラメントを細くして、その直径を、ミクロ繊維とする直径にまで減少させることにより形成された繊維を意味する。その後、メルトブローン繊維は高速ガス流により運ばれて、集積表面に堆積され、ランダムに分布されたメルトブローン繊維のウエブを形成する。この方法は、例えば、Butin他の米国特許第3、849、241号に記載されており、その全体の内容がすべての目的について引用によりここに組み入れられる。メルトブローン繊維は、連続した又は非連続のミクロ繊維となることができ、一般的に直径が10ミクロンより小さい。
【0024】
ここで用いられる「延伸接着した積層体」という用語は、1つの層がギャザー寄せ可能な層で、更にもう1つの層が弾性層である、少なくとも2つの層を持つ複合材料を意味する。弾性層が最初の状態から伸びた状態の時に層が結合され、したがって、層が弛緩された状態の時にギャザー寄せ可能な層は、ギャザー寄せされる。このような多層複合弾性材料は、接着位置の間でギャザー寄せされた非弾性層が、弾性材料の伸びを可能にする範囲で延伸することができる。延伸接着した積層体の1つの型は、例えば、Vander Wielen他の米国特許第4,720,415号に記載されており、その全体はすべての目的について引用によりここに組み入れられる。他の複合弾性材料は、Kieffer他の米国特許第4,789,699号、Taylorの米国特許第4,781,966号、及びMormanの米国特許第4,657,802号及び第4,652,487号、及びMorman他の米国特許第4,655,760号に記載されており、その全体の内容はすべての目的について引用によりここに組み入れられる。
【0025】
ここで用いられる「コフォーム」という用語は、メルトブローン材料の形成中に、少なくとも1つの他の材料が添加されるメルトブローン材料を意味する。メルトブローン材料は、エラストマー性ポリマーを含む様々なポリマーで形成することができる。形成中に、例えば、パルプ、超吸収性粒子、セルロース、又はステープル繊維を含む様々な付加的材料を、メルトブローン繊維に添加することができる。コフォーム法は、本出願の譲受人に譲渡されたLauの米国特許第4,818,464号及びAnderson他の米国特許第4,100,324号に示されており、その全体の内容はすべての目的について引用によりここに組み入れられる。
【0026】
ここで用いられる「ポリマー」という用語は、一般的に、ホモポリマー、例えばブロック、グラフト、ランダム及び交互コポリマーのようなコポリマー、ターポリマー等、及びそれらの混合物並びに変性物を含むが、これらに限定されるものではない。更に特に限定されない限り、「ポリマー」という用語は、分子のあらゆる可能な幾何学的形態を含む。これらの形態は、これに限定するものではないが、アイソタクチック、シンジオタクチック、及びランダム対称を含む。
【0027】
当技術の1つに向けられた最も良い形態を含む、本発明の可能性のある開示全体が、添付図面を参照して明細書に述べられている。
【0028】
本明細書及び添付図面全体にわたって、繰り返し使用される参照番号は、本発明の特性又は要素と同じか、或いは類似したものを表わすものである。
【0029】
特記しない限り、走査型電子顕微鏡(「SEM」)写真は、マサチューセッツ州ピーボディーに所在するJEOL−USAからのJEOL840SEMという商標名で販売されているSEMで撮られたものであった。
【0030】
本発明の実施形態を参照して、1又はそれ以上の例が以下に述べられている。各々の例は、本発明の説明ために示されており、本発明を制限するものではない。事実、様々な修正及び変更が、本発明の範囲及び意図から外れることなく、本発明において成されることは、当業者に明らかである。例えば、一実施形態として描かれ又は説明された特徴は、別の実施形態において利用し、更なる実施形態とすることができる。したがって、本発明は、添付された特許請求の範囲及びこれと同等のものの範囲内であるものとして、このような修正及び変更に含まれることが意図されている。本説明は、例示的実施形態だけの説明であり、本発明の広義の態様を限定することを意図するものではなく、広義の態様は、例示的指示において実現されるものであることが、当業者によって理解される。
【0031】
図1は、本開示による締結システム40の例示的実施形態を示している。締結システム40は、第一部材46に結合された発泡体層44からなる第一係合部分42を有する。第一係合部分42は、第二部材56に結合されたランディング層54からなる第二係合部分52に取り付けられた状態で示されている。発泡体層44は、係合表面48及び第一部材46に結合された反対側の表面50を有する。同様に、ランディング層54は、係合表面58及び反対側の表面60を有する。発泡体層44は、発泡体材料64の単一層として描かれているが、発泡体材料64の反対側の表面50上に一体化した補強層(図示されず)を含むことができる。
【0032】
第一及び第二部材46及び56はそれぞれ、機械的締結具により結合することが望ましい2つの表面のいずれかとすることができ、例えば、布、フィルム、複合物品、木材、ガラス、金属、医療装置、自動車部品、不織ウエブ、紙、ティッシュ、及び同様のものから構成することができる。
【0033】
図2は、発泡体層締結システム40の第一係合部分42についての別の実施形態を示しており、発泡体層44の発泡体材料64が補強層66に結合されている。
【0034】
図3は、本開示の更に別の実施形態を示しており、機械的締結システムが、自己接着ストリップ70に使用されている。自己接着ストリップ70は、接着剤、超音波接着、融着した熱可塑性材料を含む熱溶接などを含む取り付け手段により、ランディング層54に結合した発泡体層44を含む。ランディング層54の係合表面58が、発泡体層44の係合表面48の反対側に描かれている。(すなわち、2つの係合表面48及び58は、自己接着ストリップ70の両側にある。)しかしながら他の実施形態においては、ランディング層54の係合表面58は、発泡体層44と同じ自己接着ストリップ70側に配置することができるか、又はランディング層54の両方の表面を、発泡体層44の発泡体材料64と係合させるようにすることができる。
【0035】
本開示の機械的締結具は、機械的締結具が望まれるあらゆる用途に利用することができる。例えば、機械的締結具は、オムツ、訓練用パンツ、大人用失禁用製品、及び同様のものなどの、使い棄て吸収性物品に利用することができる。当業者は、本開示が、示された機械的締結用装置の最終用途により制限されるものではないことを、理解すべきである。
【0036】
本開示に示された機械的締結用装置は、発泡体層とランディング層とからなる。例えば一実施形態においては、発泡体層は、メラミン発泡体、ポリウレタン発泡体、又は他の連続気泡発泡体などの連続気泡発泡体を含むことができる。ここで用いられるように、発泡体材料は、発泡体構造において、少なくとも1マイクロメートルの大きさである気泡の少なくとも60%が、少なくとも1つの隣接する気泡と液体流通の状態である場合に「連続気泡」とする。一実施形態においては、発泡体構造において、少なくとも1マイクロメートルの大きさである気泡の少なくとも80%が、少なくとも1つの隣接する気泡と液体流通の状態である。
【0037】
このような発泡体材料は、典型的には、発泡体材料内で気泡を形成する網目状ネットワークを形成する棒状ストラットから成る。発泡体材料の自立性ストラットは、例によってのみ示すと、約0.03ミクロン又はこれより大きい、例えば約1ミクロン又はこれより大きい、約3ミクロン又はこれより大きい、又は約10ミクロン又はこれより大きい有効直径を有するものとすることができる。例えば、ストラットは、約0.3ミクロンから約30ミクロン、約1ミクロンから約30ミクロン、約3ミクロンから約30ミクロン、約1ミクロンから約20ミクロン、及び約1ミクロンから約10ミクロンの有効直径を有することができる。
【0038】
適当な発泡体材料としては、これらに限定するものではないが、メラミン発泡体、ポリウレタン発泡体、ポリエステル系及びポリエーテル系、並びに他の知られている網目状発泡体を含む。発泡体材料は、一種類の発泡体より多い発泡体を含むことができる。幾つかの実施形態においては、発泡体層は、不織ウエブ、ティッシュウエブ、織成布、粗く織った布材料、及び同様のものなどの、下側にある補強層で補強することができる。使用する場合には、補強ウエブは、物品内に良好な可撓性を維持するために、あらゆる適当な手段により、発泡体材料に取り付けることができる。
【0039】
図4の例示的実施形態を参照すると、発泡体材料の例示的係合表面を20倍の倍率で撮影したSEM写真が示されている。撮影された発泡体層は、ペンシルベニア州リンウッドに所在するFoamex,Inc.からFOAMEX(登録商標)Z60Bという商標名で販売されているポリウレタン発泡体である。
【0040】
図5は、発泡体層の別の例示的係合表面を750倍の倍率で撮影したSEM写真である。撮影された発泡体層は、ドイツ国ルートウイヒスハーフェンに所在するBASF Corporationにより販売されている、BASOTECH(登録商標)発泡体という商標名のメラミン発泡体である。
【0041】
図4及び5に示された例示的発泡体層の両方は、ランディング層の係合表面と係合するのに有効な自立性ストラット100を備えた係合表面を有する。
【0042】
本開示のランディング層に使用するためのランディング材料は、フック・ループ型締結システムに存在するループ材料とすることができる。最良の結果のために、ランディング層のループ又は孔の大きさは、使用される発泡体層に対して最も効果的に取り付けられるように設計することができる。
【0043】
ランディング材料は、材料の少なくとも1つの表面から延びる、フック係合可能な、自立性ループを形成する繊維性ウエブとすることができる。ランディング層は、織成布又は不織布から形成することができる。ランディング材料は、これらに限定するものではないが、メルトブローンウエブ、スパンボンドウエブ、ボンデッドカーデッドウエブ、スパンレースウエブ、コフォームウエブ、及びこれらの組み合わせなどの、不織ウエブとすることができる。
【0044】
ウエブは、ニードルパンチ加工又は水圧交絡したウエブとすることができる。例えば、一実施形態においては、ランディング層は、ウイスコンシン州ニーナのKimberly Clark Corporation、Inc.からHYDROKNIT(登録商標)という商標名で販売されているウエブなどの、パルプ繊維と水圧交絡したスパンボンドウエブを含むことができ、これは、米国特許第5,284,703号に詳細に記載されており、その全体は引用によりここに組み入れられる。
【0045】
ランディング材料は、2又はそれ以上のウエブの積層体とすることができる。ランディング層として使用するのに適したものとなるループ材料は、繊維性不織ウエブのフィルム又は多層に結合した不織ウエブなどの、不織材料の積層体を含む。
【0046】
ランディング層は、平坦な外観を持つ布の面に置かれている繊維性ループを備えた係合表面を有することができる。或いは、ループが、布の面から立ち上がり、けば立ち又は嵩高な外観を与えるようにすることができる。例えば、ランディング層の繊維の大きさは、発泡体層のそれぞれのストラットの大きさによって、選択することができる。例えば、発泡体層のストラットとランディング層の繊維との間の嵌合を最大にするためには、ストラットの大きさと繊維の大きさを比較することにより実現することができる。一実施形態においては、微細なストラットを有する発泡体層を有するランディング層として使用する場合には、メルトブローンウエブが改善された剪断抵抗をもたらすことができることを本発明者は発見した。代替的実施形態においては、粗めの発泡体層が使用される場合には、スパンボンドウエブを、剪断抵抗を改善するためにランディング層として使用することができる。
【0047】
ランディング層は、単一型の繊維又は複数の型の繊維又は化合物を含むことができる。例えば、繊維は、セルロース、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリラクト酸、アクリル、及び同様のもの、などの多数のポリマーから形成することができる。ランディング層は、通常ナノ繊維といわれる電気紡糸繊維を含むことができる。ランディング層は、二成分繊維を含むことができる。
【0048】
また、ループ材料は、本開示のランディング層において使用するのに適したものとすることができる。ランディング層において使用するのに適したものとなるループ材料は、繊維性不織ウエブのフィルム又は多層に結合した不織ウエブなどの、不織材料の積層体を含むことができる。
【0049】
幾つかの実施形態においては、ランディング層は、その係合表面に開口を含むことができ、この開口には、発泡体層の自立性ストラットを係合させることができる。例えば、開口は、周囲の繊維から形成される、ランディング層の表面における孔とすることができる。
【0050】
他の実施形態においては、ランディング層は、発泡体層の自立性ストラットと係合するためにループ要素を設けることができる微細なミクロ繊維を含むことができる。代替的には、ミクロ繊維は、該ミクロ繊維が、不織又は織成裏側層で水圧交絡されたスパンレースウエブとして形成することができる。
【0051】
本開示によると、ランディング層の係合表面は、ランディング層の繊維と繊維性ループの係合の有効性を増加することにより、ランディング層と発泡体層との係合を改善するような処理をもたらす。例えば、発泡体材料に取り付けるための繊維性材料の能力は、ランディング層の特性の一つの変化又は変化の組み合わせにより改善することができることを、本発明者らは発見した。例えば、係合表面の嵩高の増加は、ほとんどの場合において、係合に強度を与える。又、繊維性層の接着点間の有効な繊維長さの増加は、係合を増加することができる。更に、ランディング層の繊維が発泡体のストラットより小さい場合には、係合の改善を実現することができる。
【0052】
一実施形態においては、十分な開口又は孔を有する繊維性ウエブは、更に良好な係合を形成するために、発泡体層のストラットと係合することができることを本発明者らは発見した。例えば、繊維性ウエブの約50%より大きい係合表面は、例えば約60%より大きい開口空間を含むことができる。したがって、かなり高密度で平坦なウエブは、実際には、発泡体層への繊維性ウエブの係合を妨げることができる。同様に、エンボス加工した表面構造は、ストラットがウエブの上部に乗り上げて、溝内の繊維に到達することができないので、発泡体層への繊維性ウエブの係合を妨げることができる。一方、増加したけば立ちを持つランディング層は、ランディング層の発泡体層への取り付けを増加することができる。
【0053】
したがって、本開示の処理方法は、ランディング層の繊維性表面を機械的に変成して、発泡体層との取り付けを増加することができる。ランディング層の繊維性表面を変成するために、あらゆる処理方法を利用することができる。
【0054】
幾つかの実施形態においては、ランディング層の繊維性表面の変成は、改善した剪断抵抗を有するランディング層及び発泡体層を含む機械的締結具を形成することができる。例えば、一実施形態においては、繊維性表面の変成は、繊維性表面の変成前の同じ締結具より、少なくとも約25%大きい、例えば約50%より大きい剪断抵抗を有する機械的締結具を形成することができる。例えば、幾つかの実施形態においては、繊維性表面の変成は、繊維性表面の変成前の同じ締結具より、少なくとも約75%大きい、例えば約90%大きい剪断抵抗を有する機械的締結具を形成することができる。1つの特定の実施形態においては、変成した繊維性表面は、変成前の同じ締結具の少なくとも約100%(すなわち2倍)の剪断抵抗を有する機械的締結具を形成することができる。
【0055】
幾つかの実施形態においては、繊維性材料などのランディング層の係合表面上における表面けば立ち度は、機械的処理により増加させることができる。ランディング層の係合表面上における表面けば立ち度は、表面の縁部のけば立ち度の測定をとおして、定量化することができる。
【0056】
表面の縁部のけば立ち度を推定する一測定法は、2004年1月7日付けのBaggot他の米国特許公開番号2004/0229067に詳細に記載されている、周辺長さと縁部長さの比(PR/EL)であり、この特許はその全体が引用によりここに組み入れられる。PR/EL値は、数えられた繊維の周辺長さの合計を、数えられた繊維の縁部の長さで割ったものである。
【0057】
本開示の方法によると、ランディング層の表面の変成は、そのPR/ELにおいて少なくとも約25%の増加を、例えば約50%より大きい増加を有する変成されたランディング層を形成することができる。例えば、幾つかの実施形態においては、ランディング層のPR/ELは、約75%より大きく、例えば約100%より大きく(すなわち、少なくとも2倍)増加することができる。1つの特定の実施形態においては、ランディング層のPR/ELは、約150%より大きく、例えば約200%より大きくなるように増加させることができる。
【0058】
表面の縁部のけば立ち度を推定する別の測定法は、表面の視野当たりの繊維断片の数である。例えば、視野当たりの繊維断片の数が増加すると、表面の縁部のけば立ち度が増加する。
【0059】
一実施形態においては、ランディング層の繊維性表面をブラシ掛けすることができる。ランディング層の繊維性表面のブラシ掛けは、多くの機構により達成することができる。例えば、繊維性表面は、カード加工されるか、粗い又はパターン化された表面或いはロールを横切って引き摺られるか、或いは棘、フック、又は同様のものを有する粗面で突くことができる。又、繊維性表面は、異なる速度で移動する鋼製ロール上のゴム表面などのニップを通して引き摺ることができる。繊維性ランディング層が、積層体の一部である場合は、ベース繊維性ウエブ又は積層体にブラシ掛けを行うことができる。
【0060】
一実施形態においては、ランディング層の係合表面は、イタリア国Schio(VI)のSaspe S.r.l.からVELURAという商標名で販売されている起毛用機械などの起毛用機械を使用して、機械的に起毛加工することができる。起毛用機械は、当業者に良く知られており、すでに1891年には米国特許第458,725号に示されており、引用によりここに組み入れられる。例えば、ランディング層の係合表面の起毛加工は、高いけば立ち度を提供する表面から離れて幾つかの繊維を摘み上げることができる。
【0061】
他の実施形態においては、ランディング層は、機械方向に引っ張られるか又はネック付与することができる。例えば、「ネック付与」又は「ネック付与による伸長」は、全体的に機械方向に不織布を引き伸ばし、その幅(機械横方向)を望ましい量にまで、制御された方法で減少するものとすることができる。制御された延伸は、涼しい、室温又はそれより高い温度の下で行われ、布が破断するのに必要な伸びまで、ほとんどの場合は、約1.2倍から1.6倍であるが、延伸される方向に全体の寸法を増加するように制限される。弛緩された時、ウエブは収縮するが、その元々の寸法までは戻らない。このような方法は、例えば、Meitner及びNotheisの米国特許第4,443,513号、Mormannの米国特許第4,965,122号、第4,981,747号、及び第5,114,781号、及びHassenboehler Jr.他の米国特許第5,244,482号に記載されており、これらの内容の全体は、すべての目的について引用によりここに組み入れられる。ここで用いられる「可逆的にネック付与した材料」という用語は、材料をネック付与し、次にネック付与した材料を加熱し、該材料を冷却することにより形成される、延伸及び回復の特性を持つ材料を意味する。このような方法は、Mormanの米国特許第4,965,122号に記載されており、その全体は、すべての目的について引用によりここに組み入れられる。
【0062】
ここで用いられる「ネック付与状態で接着した積層体」という用語は、1つの層がネック付与した、非弾性層で、もう一方の層が弾性層である少なくとも2つの層を有する複合材料を意味する。非弾性層が伸張した(ネック付与した)状態の時に、層は互いに結合される。ネック付与状態で接着した積層体の例として、Mormanの米国特許第5,226,992号、第4,981,747号、第4,965,122号及び第5,336,545号に記載されており、その全体は、すべての目的について引用によりここに組み入れられる。
【0063】
更に他の実施形態においては、ランディング層は、溝形成用ロール又は張り枠を使用するなどして、機械横方向に延伸することができる。ここで用いられる「延伸する」又は「延伸した」という用語は、バイアス力を付与した時に延びる材料の能力を意味する。延伸率は、材料の最初の寸法と、その同じ寸法がバイアス力を付与した後材料が延伸又は伸張した後の寸法との違いである。延伸率は、[(サンプルの最初の長さが延伸された長さB)/最初のサンプルの長さ]x100で表わすことができる。例えば、最初の長さが1インチである材料が、0.50インチ延伸して、すなわち1.50インチの延伸した長さを有する場合、該材料は、50パーセント延伸を有すると言われる。
【0064】
幾つかの例においては、延伸した材料は回復することができる。「回復」は、バイアス力の付与により材料が延伸した後、バイアス力が終結した時の延伸した材料の収縮を意味する。例えば、弛緩した、バイアス力のない状態で1インチの長さを有する材料が、50パーセント引き伸ばされて、1 1/2(1.5)インチの長さになった場合には、材料は、その弛緩した長さの150パーセントの延伸した長さを有することとなる。この例示的な延伸した材料が、バイアス力及び延伸力を解除した後、1 1/10(1.1)インチの長さに収縮、すなわち回復した場合には、材料は、その伸びの80パーセント(0.4インチ)が回復したこととなる。
【0065】
又、他の実施形態においては、ランディング層の繊維性表面を、高速気体又は水噴射に曝すことができる。例えば、ランディング層の繊維性表面は、水圧交絡することができる。一般的には、ウエブの水圧交絡は、比較的高圧で、作業液体、典型的には水で繊維性ウエブに衝撃を与えることを含む。例えば、水圧交絡は、Evansの米国特許第3,485,706号及びEverhart他の米国特許第5,284,703号に記載されており、この両方は引用によりここに組み入れられる。
【0066】
別の実施形態においては、ランディング層の繊維性表面は、縁部又は超音波ホーン上を引き摺ることができる。更なる実施形態においては、ランディング層の繊維性表面は、ニードルパンチすることができる。
【0067】
幾つかの実施形態においては、横方向並立配置の二成分スパンボンド繊維のような、嵩高で、高捲縮の繊維の使用は、発泡体層への取り付けを増加するといった、ランディング層の表面特性を増加することができる。嵩高で、高捲縮の繊維の使用は、ランディング層の表面にストラットを挿通するために繊維間に十分な空間を維持したままで、面積当たりの繊維の数を増加させる。
【0068】
ランディング層が、製品及び梱包に更に加工又は変換される中で、その嵩を保持することができるようにする他の方法を利用することができ、これは、ランディング層の取り付け特性を増加し、特に、ランディング層と発泡体層との間の剪断力を増加することができる。
【0069】
本発明の様々な実施形態が参照されるが、1又はそれ以上の例が、以下に述べられている。各々の例は、本発明の説明のために提供されるものであり、本発明を制限するものではない。事実、様々な変更及び修正が、本発明の範囲又は意図から外れることなく、本発明に成されることが、当業者には明らかである。
【実施例1】
【0070】
次の繊維性材料の各々は、網目状発泡体とともに、係合表面において繊維の係合の有効性を増加させる、機械的変成処理に曝された。各々の繊維性ウエブの係合表面は、Velcro(登録商標)85−1065(ニューハンプシャー州マンチェスターのVelcro USA Inc.より商業的に入手可能)フック材料のシートを有する15lb.ハンドローラーを、該フック材料のフックが、ロールから離れる方向に延ばされるように該フック材料の外側表面まわりを包んだ状態で使用して、機械的に変成された。各々の繊維性不織ウエブの係合表面は、このフックをラップしたローラーで、一方向に前後二回、更に第一方向と90度の方向に前後二回、ラップしたローラーを係合表面上に回転させて処理した。
【0071】
機械的処理が、網目状発泡体に取り付けるための繊維性不織ウエブの能力にどのぐらい影響するかを評価するために、処理された繊維性不織ウエブ(ランディング層として)とFOAMEX(登録商標)Z60B(発泡体層として)から形成された機械的締結具の剪断力が、処理前と処理後で計測された。剪断力は、湾曲剪断テスト法を使用して、発泡体層のランディング層への取り付け強度を測定することにより、計測された。使用される剪断力テスト法は、米国特許出願番号10/956613に、詳細に示されている。
【0072】
上記したテスト法を使用して、以下の材料の各々が、処理前と処理後の両方でテストされた。
1.ネック付与したSMSであり、これは、52%ネック付与され、1.0オンス/平方ヤードの基本重量を有するスパンボンド/メルトブローン/スパンボンド(すべての層は、ポリプロピレンの繊維品質を含む)積層体であった。
2.SBLであり、これは、2.098オンス/平方ヤードの基本重量を有する(スパンボンドポリプロピレン/弾性メルトブローンスチレン系ブロックコポリマー(テキサス州ヒューストンのKrayton Polymersより販売されているKrayton G2760)/スパンボンドポリプロピレンの)延伸接着した積層体であった。
3.ネック付与したスパンボンドであり、これは、0.4オンス/平方ヤードの基本重量を有する45%ネック付与したスパンボンド(ポリプロピレン)であった。
【0073】
例えば、図6A及び7Aは、この実施例による処理前のSBLを示し、図6B及び7Bは、処理後のSBLを示している。
【0074】
図8A及び9Aは、この実施例による処理前のネック付与したSMS材料を示し、図8B及び9Bは、処理後のネック付与したSMSを示している。
【0075】
本発明の発泡体層のランディング層への取り付け強度の測定が、汎用テスト機械であるMTS Alliance RT/1テスト機械(ミネソタ州エデンプレーリーに所在するMTS System Corp.から商業的に入手可能)において、100Nロードセルを使用し、TestWorks(登録商標)4ソフトウエア、4.04cバージョンを用いて実行させることにより得られた。テスト手順に対して、上部クランプが、テスト試料の良好な握りのために空気圧で負荷されるゴムライナー付ジョーが使用された。テスト装置の下部取り付け部に、図10に示されるような、特別の装置を置いて湾曲表面を形成し、その表面に対して発泡体層とランディング層の重なり領域を引き付けて張力を作用させた。図10においては、テスト装置600は、汎用テスト機械(図示されず)の下部取り付け部への取り付けに適した円柱状ベース602を含み、水平ビーム606及び垂直ビーム608を含む取り付け部分604と結合し、湾曲部分610にボルトで締められる。
【0076】
湾曲部分610の形状について、更なる詳細が、図11の断面図に示されており、湾曲部分610は、110度の角度φにわたる円弧を表わしており、0.5インチの厚さT、及び4.5インチの幅Wを持つことを示している。湾曲部分610の長さ、すなわち、図11の紙面に延びる距離(図10の湾曲部分610を横切る左から右までの距離)は、8インチである。剛性なニリトロンで形成された湾曲部分610は、Microfinish Comparator(コネチカット州ダンベリーのGar Electroforming)で計測された、粗さが32ミクロインチの(「32仕上げ」)のスムーズ表面仕上げ(シェープ・ターン仕上げ)を有する。
【0077】
図10及び図12の側面図に示されているように、湾曲部分610は、2インチ幅の発泡体層ストリップ614の長さ、及び3インチ幅のランディング層ストリップ616を保持し、重なるようにして使用されて取り付け領域618で結合され、発泡体層ストリップ614とランディング層ストリップ616の反対側の端部が、汎用テスト機械(図示されず)の移動可能なヘッド(図示されず)に接合された上部クランプ620に保持される。発泡体層ストリップとランディング層ストリップ614及び616のそれぞれは、特記しない限り、9.5インチの長さとする。取り付け領域618の発泡体層ストリップとランディング層ストリップ614及び616の結合は、発泡体層ストリップとランディング層ストリップそれぞれ614及び616を整列させて、重なりが横方向中央になるようにして重なり領域612、すなわち1インチの長さで2インチの幅を形成し、良好な接触を保証するために荷重が加えられる。特記しない限り、負荷は、7.0キログラムの質量を持つ真ちゅう製実験用ローラーにより与えられ、該ローラーは、取り付け領域618を2回ゆっくりと回転した(前方へ、次に後方へ)。発泡体層ストリップとランディング層ストリップ614及び616を取り付けた後、取り付け領域618は、湾曲部分610の下部の中央に置かれ、取り付け領域618と反対側の発泡体層ストリップとランディング層ストリップ614及び616の端部は、上部クランプ620のジョーに置かれた。上部クランプ620の下部表面は、テスト手順が始まる前は、湾曲部分610の上部表面の上3インチである。テスト手順が始まる前には、発泡体層ストリップとランディング層ストリップ614及び616には、著しいたるみがない程度の無視可能な張力がある。
【0078】
重なり領域612の取り付け強度の測定は、引張テストが実行され、破断時のピークロードを測定して、汎用テスト機械を実行させることにより得られた。テスト手順は、10インチ/分のクロスヘッド速度で上部取り付けを上方向に破断点まで移動し、取り付け領域618を破断させるか、又はある場合には、発泡体層ストリップとランディング層ストリップ614及び616の1つを、どこかで破壊させる。破断前のピークロードが、取り付け強度である。
【0079】
機械的締結具の取り付け強度における増加の結果が、表1に示されている。

表1:取り付け強度の85フック−ローラー法での表面処理の効果

【実施例2】
【0080】
上記した機械的処理により達成された繊維性材料の係合表面上の表面のけば立ちの増加を定量化するために、縁部のけば立ち度を測定する方法が使用された。この方法は、前述した2004年1月7日付けのBaggot他の米国特許出願番号2004/0229067に記載されていた。処理前及び処理後の両方で、繊維性材料の高コントラスト画像形成が、この方法によって成された。例えば、図13は、処理前のSBL材料の端視図を表わし、図14は、実施例1で述べたようにして成された機械的処理後のSBL材料の端視図を表わしている。周辺長さと縁部長さの比(PR/EL)の定量化は、米国特許公開番号2004/0229067に詳細に述べられているようにして成された。
【0081】
機械的処理前(1−3列)及び処理後(4−6列)の繊維性材料の縁部のけば立ち度の測定値が、表2に示されている。データは平均を示す。PR/EL測定値は、処理前と処理後の材料の間に違いがあることを示した。PR/EL測定値に加えて、視野当たりの繊維断片の数(表2に「#断片」で示している)も、処理前と処理後の材料を比較すると、違いが認められた。

表2:繊維性材料の縁部のけば立ち度の測定

【0082】
PR/ELデータは、次のような技術を使用して得られた。第一に不織サンプルが、およそ20cmの長さのストリップに切り取って準備された。幅は、およそ4−5cmであった。一般的な透明テープ(例えば、3M Corp.から販売されているSCOTCH(登録商標)ブランドの透明テープ)を使用して、不織ストリップの長さに沿った一端部を斜面付きガラス縁部に該テープで貼り付けて折り畳み、材料の幅のおよそ半分を、斜面付きガラスの縁部に垂らした。傾斜した縁部は、幅が3/32インチであった。サンプルは、反対側の端部に軽く引き伸ばされ、別の小さなテープ片で締結された。材料に本来存在する、あらゆる大きなしわ及びひだを取り除くために、軽く引き伸ばされた。2つの端部の間で引き伸ばされた長い縁部全体をテープ付けした後、ガラス片を裏返した。傾斜した縁部に付着した粗めのサンプル部分は、次に縁部で静かに引っ張られ、第一サンプル縁部に対して、ガラスの反対側の側部にテープ付けされた。第二縁部をガラス表面の反対側にテープ付けする時、材料は再び軽く引き伸ばされ、あらゆる大きなしわを取り除かれた。折りの縁部に沿って、20の視野で材料の表面から突出する繊維が数えられ、その周長が計測される。PR/EL値は、数えられた繊維の周長の合計を、数えられた縁部の長さで割ったものである。サンプル1−6から得られた平均のPR/EL比及び断片の数の値が、表2に示されている。
【0083】
PR/ELデータは、イリノイ州ディアフィールドのLeicaから得られるQuantimet600画像分析システムを使用して得られた。上記したようにサンプルが準備された後、Quantimet600及び以下のソフトウエア及び装置を使用して分析され、突出した繊維の周囲の合計及び周長全体が得られた不織成物の縁部長さが求められた。例えば、図15を見ると、暗い黒い領域は、斜面付きガラスに折り畳まれた不織成物に対応しており、灰色の領域は背景で、焦点が合っている繊維は、突出した繊維である。このように、PR/ELは、焦点が合った繊維領域の周辺長さを、縁部長さ(図15で示しているように、図面の枠の高さ)で割って計算される。およそ3個の不織ストリップが、サンプルとして分析された。以下のQUIPS言語で書かれた次のソフトウエアが、ここで述べたPR/ELを得るためにQuantimet600で使用された。
QUIPS Routine FOE1
名前=FOE1
目的=延伸可能な不織材料の縁部のけば立ち度特性の測定
条件=ソニー3CCD(DXC−930P)vid、60mmマイクロニッコール(f/4)15mm延長チューブ付き(最大合焦倍率)、値仮を4”x5”マスクに通す、DCIステージ、斜面付きガラス製サンプルホルダー
ファイルを開き、最初の変換
Open File(C:\EXCEL\DATA\FOE1.XLS、チャンネル#1)
PERIM=0
PREL=0
TOTPREL=0
TOTFIELDS=0
MFLDIMAGE=0
FRAGMENTS=0
TOTFRAGMENTS=0

CALVALUE=8.23
画像とフレーム設定
画像フレーム(x0、y0、幅736、高さ574)
測定フレーム(x32、y61、幅673、高さ512)
Calibrate(CALVALUE CALUNITS$/画素)
PauseText(「サンプルを設定し、ホワイトレベルを1.00に調節する」)
画像設定[PAUSE](カメラ5、増幅74.99、オフセット74.99、ランプ43.69)
Results Header入力
Results Headerファイル(チャンネル#1)
Lineファイル(チャンネル#1)
サンプルループ入力
Stage(オリジンを定める)
Stage(スキャンパターン、20x1フィールド、サイズ7299.804688x132400.937500)
For(フィールド=1からFIELDS、1段階)
画像取得と検索
画像設定(カメラ5、増幅74.99、オフセット74.99、ランプ43.69)
取得(画像0に)
検索(127より黒い、画像0からバイナリー0まで図で示す)
画像処理
バイナリー修正(バイナリー0からバイナリー1まで開く、サイクル9、オペレーターディスク、縁部崩壊)
バイナリーロジカル(C=AXORB:Cバイナリー2、Aバイナリー0、Bバイナリー1)
バイナリー修正(バイナリー2からバイナリー3までを開く、サイクル1、オペレーターディスク、縁部崩壊)
フィールド測定
MFLDIMAGE=3
測定フィールド(平坦MFLDIMAGE、FLDRESULTS(2)へ)
選択したパラメーター:面積、周辺
PERIM=FLDRESULTS(2)
PREL=(PERIM)/(676*CALVALUE)
TOTPREL=TOTPREL+PREL
TOTFIELDS=TOTFIELDS+1
ファイル(PREL、チャンネル#1、‘.’の後3デジット)
フィールドヒストグラム#1(Yパラム数、XパラムPREL、0から20、線状、20ビン)
フィールドヒストグラム結果の表示(#1、水平、相違、ビン+グラフ(Y軸線状)、統計)
データウインドウ(741、553、529、467)
特性測定
特性を測定(平坦バイナリー3、32フェレット、最小面積:10、灰色画像:画像0)
選択したパラメーター:面積、XFCP、YFCP、周辺
FRAGMENTS=(PACCEPTED(FTR))のフィールド合計
ファイル(FRAGMENTS、チャンネル#1、‘.’の後0デジット)
TOTFRAGMENTS=TOTFRAGMENTS+FRAGMENTS
ラインをファイル(チャンネル#1)
ステージ(ステップ、停止して550ミリセカンドまで待つ)
ネクスト(FIELD)
アウトプット
印刷位置に設定(8mm、8mm)
Results Headerを印刷
ラインを印刷
印刷(「平均PR/EL=」、タブなし)
印刷(TOTPREL/TOTFIELDS、‘.’の後3デジット、タブなし)
ラインを印刷
印刷(「全フィールド=」、タブなし)
印刷(TOTFIELDS、‘.’の後0デジット、タブなし)
ラインを印刷
印刷(「フィールド当たりの断片の平均=」、タブなし)
印刷(TOTFRAGMENTS/TOTFIELDS、‘.’の後2デジット、タブなし)
ラインを印刷
ラインを印刷
印刷(「数対PR/EL(mm/mm)」、タブなし)
ラインを印刷
フィールドヒストグラム結果を印刷(#1、水平、相違、ビン+グラフ(Y軸線状)、統計)
画像位置を設定(左98mm、上128mm、右183mm、下195mm、態様=画像ウインドウ)
見出し:下中央部、「画像例」)
Grey Util(画像0を印刷)
ファイルを閉じる(チャンネル#1)
終了
装置リスト
−IAシステム−Quantimet600(英国、ケンブリッジのLeica,Inc.)
−IAシステムソフトウエア−QWIN 1.06バージョン
−ビデオカメラ−ソニー(登録商標)DXC−930P型(736x574画素解像)
−カメラポール−ポラロイドMP4ランドカメラ)
−レンズ−60mmAFマイクロニッコール(日本国のNikon Corp.)15mm延長チューブ付き
−1:1中継アダプター #C20047(Century Optics,USA)
−自動ステージ−HM1212(ミシシッピ−州フランクリンのDesigned Components Incorporated)
−光源−クロマプロ45(アーカンソー州テンピーのCircle S,Inc.)
−マクロビュアー−Kreonite,Inc.
【0084】
本発明に対するこれらの及び他の修正及び変更は、添付の特許請求の範囲に更に特定的に記載されている本発明の思想及び範囲から外れることなく、当業者により実施することができる。更に、様々な実施形態の態様は、全体的に、又は部分的の両方において、互換性のあるものとすることができる。更に、当業者は、前述した説明は例示だけのためであり、本発明を制限する意図はなく、更に添付した特許請求に述べられていることを認識するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明による発泡体層締結システムの例示的実施形態の断面図である。
【図2】本発明による発泡体層締結システムの例示的実施形態の斜視図である。
【図3】ランディング層の長さに結合した発泡体層から成る、本発明の自己接着ストリップの別の例示的実施形態の図である。
【図4】発泡体層の係合表面の例示的実施形態のSEM写真である。
【図5】発泡体層の係合表面の別の例示的実施形態のSEM写真である。
【図6A】処理前のランディング層の例示的係合表面のオーバーヘッドSEM写真である。
【図6B】処理後の図6Aのランディング層の例示的係合表面のオーバーヘッドSEM写真である。
【図7A】処理前の図6Aのランディング層の例示的係合表面の側面SEM写真である。
【図7B】処理後の図7Aのランディング層の例示的係合表面の側面SEM写真である。
【図8A】処理前のランディング層の別の例示的係合表面のオーバーヘッドSEM写真である。
【図8B】処理後の図8Aのランディング層の例示的係合表面のオーバーヘッドSEM写真である。
【図9A】処理前の図8Aのランディング層の例示的係合表面の側面SEM写真である。
【図9B】処理後の図9Aのランディング層の例示的係合表面の側面SEM写真である。
【図10】湾曲剪断取り付け強度テストに使用される装置の図である。
【図11】図10の装置の湾曲部分の側面の形状の図である。
【図12】湾曲剪断取り付け強度テストに使用される装置の別の図である。
【図13】処理前の例示的ランディング層の例示的係合表面の表面の側面図である。
【図14】図13のランディング層の例示的係合表面の側面図である。
【図15】図14のランディング層の例示的係合表面の拡大図である。
【符号の説明】
【0086】
40 締結システム
44 発泡体層
48 係合表面
54 ランディング層
58 係合表面
64 発泡体材料
66 補強層
70 自己接着ストリップ
72 取り付け手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械的締結具の剪断抵抗を増加する方法であって、
発泡体層と、係合表面を形成する繊維性ウエブを含むランディング層とから成り、前記発泡体層と前記ランディング層との間に元々の剪断抵抗を有する機械的締結具を形成し、
前記機械的締結具が、前記発泡体層と前記ランディング層との間に、前記元々の剪断抵抗より少なくとも約25%大きい改善された剪断抵抗を有するようにするために、前記ランディング層の前記係合表面を機械的に変成する、
ことを含む方法。
【請求項2】
前記改善された剪断抵抗が、前記元々の剪断抵抗より少なくとも約50%大きくなるようにすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記改善された剪断抵抗が、前記元々の剪断抵抗より少なくとも約75%大きくなるようにすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記改善された剪断抵抗が、前記元々の剪断抵抗の少なくとも2倍になるようにすることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
機械的締結具におけるランディング層の周辺長さと縁部長さの比を増加する方法であって、
発泡体層と、係合表面を形成する繊維性ウエブから成るランディング層とを備え、前記繊維性ウエブランディング層の前記係合表面が周辺長さと縁部長さについての元々の比を有するようにされた機械的締結具を準備し、
前記係合表面が、周辺長さと縁部長さについての前記元々の比より少なくとも約50%大きい、改善された周辺長さと縁部長さの比を有するように、前記ランディング層の前記係合表面を機械的に変成する、
ことから成る方法。
【請求項6】
前記改善された周辺長さと縁部長さの比が、前記元々の周辺長さと縁部長さの比より少なくとも約75%大きくなるようにすることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記改善された周辺長さと縁部長さの比が、前記元々の周辺長さと縁部長さの比より少なくとも約100%大きくなるようにすることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記発泡体層は、自立性ストラットを有する第二の係合表面を含むことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記発泡体層は、連続気泡発泡体を含むことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記発泡体層は、メラミン発泡体及びポリウレタン発泡体から成るグループから選択された発泡体を含むことを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記ランディング層は、不織繊維性ウエブから成ることを特徴とする請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記ランディング層は、スパンボンドウエブから成ることを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記ランディング層は、ボンデッドカーデッドウエブから成ることを特徴とする請求項1から請求項12までのいずれ一項に記載の方法。
【請求項14】
前記ランディング層は、メルトブローンウエブからなることを特徴とする請求項1から請求項13までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記ランディング層の前記係合表面を変成する前記段階は、ブラシ掛け、起毛加工、機械横方向のネック付与、機械方向の延伸、ニードルパンチ、水圧交絡、縁部上での引き摺り、及び超音波ホーン上での引き摺りから成るグループから選択された方法によって達成されることを特徴とする請求項1から請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前期請求項1から請求項15までのいずれか1項に記載の方法により形成される改善された剪断抵抗を有する機械的締結具であって、
不織繊維性ウエブからなり、係合表面の周辺長さと縁部長さの元々の比が少なくとも約50%増加するように機械的に変成された第一係合表面を形成するランディング層と、
第二係合表面を形成する発泡体層と、
から成り、前記ランディング層の前記第一係合表面は、前記発泡体層の前記第二係合表面に、機械的に取り付けることができるようになったことを特徴とする締結具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2009−529347(P2009−529347A)
【公表日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−538879(P2008−538879)
【出願日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際出願番号】PCT/US2006/034966
【国際公開番号】WO2007/053236
【国際公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【出願人】(504460441)キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド (396)
【Fターム(参考)】