説明

発泡成形体の取出方法とその装置

【目的】 本発明の目的は、金型からエジェクトされた発泡成形体を受け取る際に、どのような形状の発泡成形体に対しても受け取り側部材を取り替える必要がなく、また、発泡成形体の受け取りミスなども全くないようにすることにある。
【構成】 型開した金型(1)内の発泡成形体(12)乃至金型(1)からエジェクトされつつある発泡成形体(12)若しくは金型(1)からエジェクトされた発泡成形体(12)に、発泡成形体取出部材(18)に設けられた針(19c)を刺して発泡成形体取出部材(18)に発泡成形体(12)を固定し、然る後、発泡成形体(12)を発泡成形体引渡位置に移動させることを特徴とするものである。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡成形体の取出方法とその装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の発泡成形体取出装置では、図5に示すように、垂直ガイド(15')に沿って昇降する発泡成形体取出部材(18')の授受パネル(19')に、発泡成形体(12')に合わせて発泡成形体引取用通孔(19a')が一定の間隔で穿設されており、その周囲に板バネ(19c')が設けられており、エジェクタを作動させてキャビティから発泡成形体(12')を押し出した時に、前記発泡成形体引取用通孔(19a')に発泡成形体(12')が挿入され、板バネ(19c')にて発泡成形体(12')の外面が挟持されて保持されるようになっている。
【0003】この状態で昇降駆動装置(33')を下降させ、発泡成形体(12')を保持したままで、発泡成形体取出部材(18')を下死点まで引き降ろす。引き降ろされて下死点に達した発泡成形体取出部材(18')から発泡成形体(12')を取り出し、次々と発泡成形体引渡位置である整列台に整列させる。
【0004】この場合、発泡成形体(12')の引き取りは発泡成形体(12')に合わせて形成された発泡成形体引取用通孔(19a')によるので、発泡成形体(12')の形状が変更になればその都度発泡成形体(12')の形状に丁度合った授受パネル(19')に切り替える必要があり、非常に繁雑であるという問題がある。
【0005】その他、発泡成形体(12')のエジェクタによる突き出し位置が不良の場合、発泡成形体引取用通孔(19a')への挿入がうまく行かなかったり、発泡成形体(12')が発泡成形体引取用通孔(19a')に強く接触して外面に長い擦り傷つけるというような問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従来の欠点に鑑みてなされたもので、本発明の解決しようとする課題は、どのような形状の発泡成形体に対しても受け取り側を取り替える必要がなく、また、発泡成形体の受け取りミスなども全くなく、発泡成形体の外面に擦り傷を生じさせる事のないようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の発泡成形体取出方法は、■型開した金型(1)内の発泡成形体(12)、乃至金型(1)からエジェクトされつつある発泡成形体(12)、若しくは金型(1)からエジェクトされた発泡成形体(12)に、発泡成形体取出部材(18)に設けられた針(19c)を刺して発泡成形体取出部材(18)に発泡成形体(12)を固定し、■然る後、発泡成形体(12)を発泡成形体引渡位置に移動させることを特徴とするものである。
【0008】型開した金型(1)(3)の間に発泡成形体取出部材(18)を移動させ、次に発泡成形体取出部材(18)を発泡成形体(12)の方向に移動させて発泡成形体取出部材(18)に固定的に植設されている針(19c)を発泡成形体(12)の方向に突出させ、針(19c)を発泡成形体(12)に刺し込んで発泡成形体取出部材(18)に発泡成形体(12)を固定する。然る後、発泡成形体(12)をホールドした状態で型開した金型(1)(3)の間から発泡成形体取出部材(18)を発泡成形体引渡位置まで移動させ、この位置で針(19c)から発泡成形体(12)を抜き、整列台(22)上に整列させる。
【0009】請求項に含まれる別の方法としては、例えば発泡成形体取出部材(18)を発泡成形体(12)の方向に移動させる代わりに、■針(19c)そのものを発泡成形体(12)の方向に突出させて針(19c)を発泡成形体(12)に刺し込んで発泡成形体取出部材(18)に発泡成形体(12)を固定する方法、■発泡成形体(12)をエジェクトする事によって針(19c)に突き刺す方法、■針(19c)を発泡成形体(12)方向に移動させて待機させ、然る後、発泡成形体(12)をエジェクトして針(19c)に突き刺し、ある程度針(19c)に突き刺した状態でエジェクトと共に針(19c)を後退させて{又は、エジェクト時の押圧力によって針(19c)を後退させて}発泡成形体取出部材(18)に発泡成形体(12)を固定する方法、■発泡成形体(12)をエジェクトしつつ針(19c)そのものを突出させたり、固定式の針(19c)を植設した発泡成形体取出部材(18)を発泡成形体(12)の方向に移動させて発泡成形体(12)に突き刺す方法などが挙げられる。
【0010】このように針(19c)によって発泡成形体(12)を突き刺してホールドする方法ではどのような形状の発泡成形体(12)でも確実にホールドする事ができ、しかも発泡成形体(12)を落とすような事がない。尚、本文中で、金型(1)はキャビティ型で固定側として説明しているが、勿論これに限られず、コア型でもよいし、移動側でも良いことは言うまでもない。
【0011】請求項2の発泡成形体取出装置(A)は、前記方法を実施するための具体的な第1実施例で、■固定金型(1)並びに移動金型(3)と、■金型(1)(3)の型開き空間と発泡成形体引渡位置との間を移動する発泡成形体取出部材(18)と、■発泡成形体(12)側に突出するように発泡成形体取出部材(18)に植設され、金型(1)内の発泡成形体(12)乃至金型(1)からエジェクトされつつある発泡成形体(12)若しくは金型(1)からエジェクトされた発泡成形体(12)を突き刺して発泡成形体取出部材(18)に発泡成形体(12)をホールドする針(19c)とで構成された事を特徴とする。
【0012】請求項3の発泡成形体取出装置(A)は、本発明方法の第2の実施方法で、金型(1)からエジェクトされた発泡成形体(12)を発泡成形体収納用開口(13)に挿入し、挿入された発泡成形体(12)に向かって針(19c)を刺し込んでホールドするものであり、■固定金型(1)並びに移動金型(3)と、■発泡成形体収納用開口(13)を有し、金型(1)(3)の型開き空間と発泡成形体引渡位置との間を移動する発泡成形体取出部材(18)と、■発泡成形体収納用開口(13)の内側に向かって突出可能に発泡成形体取出部材(18)に植設され、金型(1)からエジェクトされた発泡成形体(12)を突き刺して発泡成形体取出部材(18)に発泡成形体(12)をホールドする針(19c)とで構成された事を特徴とする。
【0013】請求項4は、請求項3の変形例で、発泡成形体(12)を金型(1)からエジェクトする代わりに発泡成形体取出部材(18)を移動させて発泡成形体(12)を金型(1)から取り出すもので、■固定金型(1)並びに移動金型(3)と、■発泡成形体収納用開口(13)を有し、金型(1)(3)の型開き空間と発泡成形体引渡位置との間を移動すると共に、金型(1)(3)の型開き空間において発泡成形体保持側金型(1)に近接・離間する発泡成形体取出部材(18)と、■発泡成形体収納用開口(13)の内側に向かって突出可能に発泡成形体取出部材(18)に植設され、金型(1)内の発泡成形体(12)の金型(1)からの露出部分を突き刺して発泡成形体取出部材(18)に発泡成形体(12)をホールドする針(19c)とで構成された事を特徴とする。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って詳述する。図1は発泡成形機に装着された発泡成形体取出装置(A)の正面図である。本発明に使用される発泡成形機は公知の構造のものである。(1)は固定金型、(2)は固定プレートで、固定金型(1)を装着するためのものである。(3)は移動金型、(4)は移動金型(3)を往復駆動させるための駆動装置である。(5)は発泡成形機の制御装置であり、装置全体の制御を行うものである。(6)はエジェクターで、固定プレート(2)にスライド自在に取り付けられており、その先端部分はキャビティ(9)の内面から突出するようになっている。(7)はフィラーで、固定金型(1)のキャビティ(9)に連通するように配設されている。(8)は原料供給筒で、フィラー(7)に接続され、フィラー(7)に原料ビーズを供給するようになっている。
【0015】(11)はタイバーで、固定プレート(2)と駆動装置取付板(10)との間に架設されており、移動金型(3)がタイバー(11)に沿って往復移動できるようになっている。移動金型(3)の往復移動は駆動装置(4)によって行われる。つぎに取出装置(A)について詳述する。(15)は垂直ガイドで、タイバー(11)に取り付けられている。その取り付け位置は固定金型(1)と移動金型(3)の型開空間の側方に配置されており、後述する発泡成形体取出部材(18)が固定金型(1)と移動金型(3)の型開空間内に挿入されるようになっている。
【0016】(18)は発泡成形体取出部材で、その両側端の上下にガイドローラ取付板(30)(31)が取り付けられており、ガイドローラ取付板(31)(30)には垂直ガイド(15)を前後から挟み込む上ガイドローラ(32)(32)、(20)(20)がそれぞれ回転自在に枢着されている。(33)は昇降駆動装置で、本実施例では下側のガイドローラ取付板(30)(30)に取り付けられた昇降シリンダ(勿論、チェーン機構のようなものでもよい事は言うまでもない。)が相当する。これにより発泡成形体取出部材(18)が昇降されることになる。
【0017】(19)は、発泡成形体取出部材(18)内に嵌め込まれた作動枠で、針取付桟(19a)が一定の間隔で取りつけられており、針取付桟(19a)には針(19c)が一定間隔で多数植設されている。(19b)は針取付桟(19a)間に設けられた間隙である。尚、図3は2つの状態を1つの図面に表したもので、左の部分が発泡成形体(12)のエジェクト前の状態であり、右側の図面が発泡成形体(12)をエジェクトし、針(19c)に発泡成形体(12)を突き刺してホールドし、発泡成形体(12)のエジェクトにつれて針取付桟(19a)がバックした状態を示す。バックは、後述する針取付桟(19a)を保持している枠移動シリンダ(18a)を作動させてエジェクトと同期させて行う場合と、枠移動シリンダ(18a)として弱いシリンダを使用し、エジェクトによって押し出された発泡成形体(12)が針(19c)にある程度突き刺され、その挿入抵抗が枠移動シリンダ(18a)の突出力を上回った時にエジェクト時の挿入抵抗よって針(19c)がバックさせられ、ある程度バックした処で枠移動シリンダ(18a)を作動させてホームポジションに引き戻す場合などが挙げられる。
【0018】(18b)は発泡成形体取出部材(18)に水平に植設された枠ガイドで、作動枠(19)を水平方向に移動できるようにガイドするものである。(18a)は枠移動シリンダで、その本体はシリンダ取付板(18d)に装着され、そのロッドが発泡成形体取出部材(18)に取り付けられている。作動枠(19)は、枠取付板(18c)を介してシリンダ取付板(18d)に取り付けられている。これにより枠移動シリンダ(18a)を作動させた時、作動枠(19)は水平方向に所定量往復移動することになる。
【0019】針(19c)の植設方向は、図3から分かるように発泡成形体(12)側に向かって突出するように配置されている。また、針(19c)の形状は単なる先端が尖った円柱状のものでもよいし、先端部乃至周囲に鏃状の抜け止め突起を設けるようにしてもよいし、螺旋溝を外周に形成してもよい。
【0020】つぎに、本発明にかかる取出装置(A)の作用について説明する。駆動装置(4)を作動させ、移動金型(3)を固定金型(1)方向に移動させて型閉を行い、次いでフィラー(7)を作動させて、移動金型(3)と固定金型(1)によって形成されるキャビティ(9)内に原料ビーズを空送充填する。原料ビーズのキャビティ(9)への供給は、原料供給筒(8)によって行われる。キャビティ(9)に原料ビーズが充填されると高温蒸気を固定金型(1)または移動金型(3)の蒸気室に供給してキャビティ(9)内の原料ビーズを加熱し、発泡膨張させて発泡成形体(12)を形成する。然る後、発泡成形体(12)を冷却してから駆動装置(4)を逆作動させ、移動金型(3)を固定金型(1)から離間させる。
【0021】型開が完了すると、つぎに昇降駆動装置(33)を作動させて固定金型(1)と移動金型(3)の下方にて待機していた発泡成形体取出部材(18)を上昇させ、固定金型(1)と移動金型(3)の型開空間内に位置させる。つぎに枠移動シリンダ(18a)を作動して、作動枠(19)を発泡成形体(12)方向に突出させ、その状態で待機する。然る後、再度型開して移動金型(3)に接続しているエジェクタ作動部(6a)を介してエジェクタ(6)を作動させ、キャビティ(9)から発泡成形体(12)を押し出し、待機している針(19c)に発泡成形体(12)を突き刺す。更に発泡成形体(12)のエジェクトと共に作動枠(19)が後退し、キャビティ(9)から発泡成形体(12)を完全に押し出して発泡成形体(12)を針(19c)に突き刺してホールドする。
【0022】然る後、枠移動シリンダ(18a)を逆方向に移動させて作動枠(19)を固定金型(1)から離間させる方向に引き戻す。これにより、エジェクタ(6)の先端から発泡成形体(12)を離し、発泡成形体(12)を針(19c)に突き刺したままホームポジションに戻る。次にこのような状態で昇降駆動装置(33)である駆動シリンダを逆方向に移動させ、発泡成形体(12)を保持したままで、発泡成形体取出部材(18)を下死点まで引き降ろす。引き降ろされて発泡成形体引渡位置である下死点に達した発泡成形体取出部材(18)に対して押出シリンダ(21)のシリンダロッドが間隙(19b)から突き出し、針(19c)に突き出されてホールドされている発泡成形体(12)を整列台(22)上に押し出す。このようにして発泡成形体(12)は次々と整列台(22)に整列して取り出されていくことになる。
【0023】前記方法では、枠移動シリンダ(18a)を作動して、作動枠(19)を発泡成形体(12)方向に突出させると同時{又は突出させた後、}に発泡成形体(12)をエジェクトして針(19c)に発泡成形体(12)を刺し込み、エジェクトが完了した後、枠移動シリンダ(18a)を逆作動して、発泡成形体(12)を保持した状態で作動枠(19)を引き戻し、発泡成形体取出部材(18)に発泡成形体(12)を保持させる方法が採用されているが、勿論これに限られず、枠移動シリンダ(18a)や作動枠(19)を設けず、針(19c)そのものを例えばシリンダ(図示せず)のようなものに直接装着して発泡成形体(12)方向に針(19c)そのものを突出させ、発泡成形体(12)に針(19c)を突き刺し、続いてシリンダを逆動作させて針(19c)を引っ込めると同時に発泡成形体(12)をエジェクトし、発泡成形体(12)を発泡成形体取出部材(18)にホールドさせるという方法を採用する事もできる。(勿論、前記エジェクトは針(19c)の突出前でもよいし、突出後でもよいし、突出中でもよい。)
【0024】図4は本発明方法の他の実施例で、この場合は発泡成形体取出部材(18)に発泡成形体収納用開口(13)を形成し、この開口(13)に針(19c)を用いて発泡成形体(12)をホールドする方法である。この場合、■発泡成形体取出部材(18)に単に発泡成形体収納用開口(13)を設け、前記開口(13)の上下縁に沿って配設された開口縁部材(14)に設置された針(19c)をシリンダ(16)によって開口(13)内に突出させ、エジェクトされて開口(13)内に挿入された発泡成形体(12)を上下(勿論、一方だけでもよい。)から針(19c)で突き刺してホールドする方法と、■発泡成形体取出部材(18)中に作動枠(19)を設け、枠移動シリンダ(18a)にて作動枠(19)を発泡成形体(12)方向に移動させて金型(1)内の発泡成形体(12)の金型(1)から露出している部分を開口(13)内に挿入し、然る後、開口(13)の上下縁に沿って配設された開口縁部材(14)に設置された針(19c)をシリンダ(16)によって開口(13)内に突出させて発泡成形体(12)に針(19c)を突き刺し、その状態で枠移動シリンダ(18a)を逆動作させ、エジェクタ(6)を作動して発泡成形体(12)をエジェクトすると同時に(又はエジェクトなしで)作動枠(19)を金型(1)から離間し、発泡成形体(12)を取り出す方法とがある。
【0025】前項の場合、開口縁部材(14)を発泡成形体収納用開口(13)の縦縁に沿って例えばシリンダのような移動装置(図示せず)で移動可能とし、上下の開口縁部材(14)の間隔を拡縮できるようにしておけば、発泡成形体(12)のサイズの変更に簡単に対応する事ができる。
【0026】また、針(19c)の作動用としてシリンダ(16)を挙げたが、勿論これに限られず、カム方式やリンク方式のような機械的方式、ソレノイドのような電気的方式を利用して針(19c)を突出・没入させる事も可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、針を発泡成形体に刺し込んで発泡成形体取出部材に発泡成形体をホールドするようになっているので、どのような形状の発泡成形体に対しても受け取り可能で、発泡成形体の形状変更に拘わらず発泡成形体取出部材を取り替える必要がなく、発泡成形体の引き取り作業が非常に簡便になる。
【0028】また、前述のように、針にて発泡成形体を突き刺して受け取るようになっているので、発泡成形体が複雑な形状であろうとなかろうと、一旦発泡成形体に針を刺し込みさえすれば脱落の恐れがなく、受け取りミスなどもなくなるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発泡成形体取出装置付発泡成形機の一実施例の正面図
【図2】本発明の発泡成形機に取り付けられた取出装置の第1実施例の斜視図
【図3】図2の作動状態を示す平面図
【図4】本発明の発泡成形機に取り付けられた取出装置の第2実施例の斜視図
【図5】従来例の発泡成形体取出装置の斜視図
【符号の説明】
(1)…固定金型
(3)…移動金型
(12)…発泡成形体
(15)…垂直ガイド
(18)…発泡成形体取出部材
(18a)…枠移動シリンダ
(19)…作動枠
(19c)…針
(21)…押出シリンダ
(33)…昇降駆動装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】 型開した金型内の発泡成形体、乃至金型からエジェクトされつつある発泡成形体、若しくは金型からエジェクトされた発泡成形体に、発泡成形体取出部材に設けられた針を刺して発泡成形体取出部材に発泡成形体を固定し、然る後、発泡成形体を発泡成形体引渡位置に移動させることを特徴とする発泡成形体の取出方法。
【請求項2】 固定金型並びに移動金型と、金型の型開き空間と発泡成形体引渡位置との間を移動する発泡成形体取出部材と、発泡成形体側に突出するように発泡成形体取出部材に植設され、金型内の発泡成形体乃至金型からエジェクトされつつある発泡成形体若しくは金型からエジェクトされた発泡成形体を突き刺して発泡成形体取出部材に発泡成形体をホールドする針とで構成された事を特徴とする発泡成形体取出装置。
【請求項3】 固定金型並びに移動金型と、発泡成形体収納用開口を有し、金型の型開き空間と発泡成形体引き渡し位置との間を移動する発泡成形体取出部材と、発泡成形体収納用開口の内側に向かって突出可能に発泡成形体取出部材に植設され、金型からエジェクトされた発泡成形体を突き刺して発泡成形体取出部材に発泡成形体をホールドする針とで構成された事を特徴とする発泡成形体取出装置。
【請求項4】 固定金型並びに移動金型と、発泡成形体収納用開口を有し、金型の型開き空間と発泡成形体引き渡し位置との間を移動すると共に金型の型開き空間において発泡成形体保持側金型に近接・離間する発泡成形体取出部材と、発泡成形体収納用開口の内側に向かって突出可能に発泡成形体取出部材に植設され、金型内の発泡成形体の金型からの露出部分を突き刺して発泡成形体取出部材に発泡成形体をホールドする針とで構成された事を特徴とする発泡成形体取出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図4】
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【公開番号】特開平7−96524
【公開日】平成7年(1995)4月11日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平5−265680
【出願日】平成5年(1993)9月28日
【出願人】(000222587)東洋機械金属株式会社 (299)