説明

発熱体付き化粧用パック及び化粧品

【目的】手軽に加温でき、使用性・美容効果が高く、発熱体付加コストを抑制した発熱体付き化粧用パック及び化粧品を提供する。
【構成】シート状の化粧用パック本体を使用時の適温に加熱可能な発熱体が設けられた発熱体付き化粧用パックであって、化粧用パック本体が開封可能な包装材にて密封包装され、包装材には発熱体が該包装材を介して前記化粧用パック本体を加熱可能な位置に取り付けられ、発熱体は酸素不透過ないしは低透過率のシート又は包装材で剥離ないし開封可能に被覆する構成であることを特徴とする発熱体付き化粧用パック及び冷却体付き化粧品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発熱体付き化粧用パック及び化粧品に関し、詳しくは包装材に発熱体が設けられた整肌及び美容等の化粧用パック及び化粧品に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧水や美容液を浸透保持させたシート状の化粧用パックが種々販売され使用されており、このシート状の化粧用パックは、密封包装された包装材を開封し取り出して使用するものであるが、美容効果をより高めるために、包装材に密封包装された状態のまま湯水中に浸して加温したり、或いは電子レンジで加温する等して浸透保持されている化粧水や美容液を加温して温熱効果を発揮する使用適温にすることができる。
【0003】
ところが、一般に販売・使用されている化粧用パックで加温に適したものは少なく、そこで加温に適した化粧用パックがいくつか提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0004】
【特許文献1】実開2003−321342号
【特許文献2】実開2000−316895号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、シート状の化粧用パックの外側表面にゲル化剤乃至増粘剤を混合した蓄熱層を配設した構成を有する技術であるが、かかる技術では、温水や電子レンジ等の加熱手段が別途必要であり、手軽に加温することができない。
【0006】
特許文献2は、シート状の化粧用パックの外側表面に鉄粉を主体とする発熱体を取り付けた構成を有する技術であるが、発熱体が嵩張り、重く、更には形状的に顔になじみ難いので、化粧用パックとしての使用性・美容効果等の点で劣るものである。しかも、化粧用パック全面に発熱体が必要であるため極めてコスト高である。
【0007】
本発明者は、化粧用パックの加温に関しての研究を進めると共に、液体、クリーム又はゲル状の化粧品の加温についても研究を進めた。
【0008】
そこで本発明の課題は、手軽に加温でき、使用性・美容効果が高く、発熱体付加コストを抑制した発熱体付き化粧用パック及び化粧品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する本発明は下記構成を有する。
【0010】
1.シート状の化粧用パック本体を使用時の適温に加熱可能な発熱体が設けられた発熱体付き化粧用パックであって、
化粧用パック本体が開封可能な包装材にて密封包装され、
包装材には発熱体が該包装材を介して前記化粧用パック本体を加熱可能な位置に取り付けられ、
発熱体は酸素不透過ないしは低透過率のシート又は包装材で剥離ないし開封可能に被覆する構成であることを特徴とする発熱体付き化粧用パック。
【0011】
2.発熱体を被覆する酸素不透過ないしは低透過率のシート又は包装材が、化粧用パック本体の包装材の一部に貼付されて前記発熱体を被覆する構成であることを特徴とする上記1に記載の発熱体付き化粧用パック。
【0012】
3.発熱体を被覆する酸素不透過ないしは低透過率のシート又は包装材が、化粧用パック本体を密封包装する包装材と該包装材に取り付けられる発熱体とを含めて全体を密封包装する構成であることを特徴とする上記1に記載の発熱体付き化粧用パック。
【0013】
4.発熱体による加熱時に化粧用パック本体の温度を表示する温度表示部が配設されていることを特徴とする上記1〜3のいずれかに記載の発熱体付き化粧用パック。
【0014】
5.前記化粧用パック本体に蓄熱層が設けられていることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載の発熱体付き化粧用パック。
【0015】
6.前記化粧用パック本体の成分層と前記蓄熱層とが同一層であることを特徴とする上記5に記載の発熱体付き化粧用パック。
【0016】
7.前記化粧用パック本体の成分層と前記蓄熱層とが異なる層であることを特徴とする上記5に記載の発熱体付き化粧用パック。
【0017】
8.前記化粧用パック本体に蓄熱剤が含有されていることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載の発熱体付き化粧用パック。
【0018】
9.液状、クリーム又はゲル状の化粧品を使用時の適温に加熱可能な発熱体が設けられた発熱体付き化粧品であって、
化粧品が開封可能な包装材にて密封包装され、
包装材には発熱体が該包装材を介して前記化粧品を加熱可能な位置に取り付けられ、
発熱体は酸素不透過ないしは低透過率のシート又は包装材で剥離ないし開封可能に被覆する構成であることを特徴とする発熱体付き化粧品。
【0019】
10.発熱体を被覆する酸素不透過ないしは低透過率のシート又は包装材が、化粧品の包装材の一部に貼付されて前記発熱体を被覆する構成であることを特徴とする上記9に記載の発熱体付き化粧品。
【0020】
11.発熱体を被覆する酸素不透過ないしは低透過率のシート又は包装材が、化粧品を密封包装する包装材と該包装材に取り付けられる発熱体とを含めて全体を密封包装する構成であることを特徴とする上記9に記載の発熱体付き化粧品。
【0021】
12. 発熱体による加熱時に化粧品の温度を表示する温度表示部が配設されていることを特徴とする上記9〜11のいずれかに記載の発熱体付き化粧品。
【0022】
13.前記化粧品に蓄熱剤が含有されていることを特徴とする上記9〜12のいずれかに記載の発熱体付き化粧品。
【発明の効果】
【0023】
請求項1又は9に示す発明によれば、化粧用パック又は化粧品を適温に加熱可能な発熱体を化粧用パック又は化粧品の包装材に取り付けた構成を有するので、使用に際しての加熱時は化粧用パック又は化粧品を手軽に加温でき、使用性・美容効果が高く、発熱体付加コストを抑制した発熱体付き化粧用パック又は化粧品を提供することができる。
【0024】
請求項2又は10に示す発明によれば、発熱体を被覆する包装材が化粧用パック本体の包装材の一部に貼付される構成を有するので、使用に際しては発熱体を被覆する包装材を剥離ないし開封するだけで化粧用パック本体を加温することができる。
【0025】
請求項3又は11に示す発明によれば、発熱体を被覆する包装材が化粧用パック本体の包装材をも含めて全体を密封包装する構成を有するので、使用に際しては全体を密封包装する包装材を開封するだけで化粧用パック本体を加温することができる。
【0026】
請求項4又は12に示す発明によれば、温度表示部を有するので加熱時に化粧用パック又は化粧品が使用適温になったことを容易に知ることができる。
【0027】
請求項5に示す発明によれば、蓄熱層が設けられているので加温効果を持続させることができる。
【0028】
請求項6に示す発明によれば、成分層と蓄熱層とを同一層とするので薄型化やコストダウンを図ることができる。
【0029】
請求項7に示す発明によれば、成分層と蓄熱層とを異なる層とするので、皮膚側に位置する成分層によって美容効果が高くなると共に、蓄熱層の蓄熱量を多くすることができる。
【0030】
請求項8又は13に示す発明によれば、蓄熱剤を含有するので加温効果を持続させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
次に、添付の図面に従って本発明を更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る発熱体付き化粧用パックの第1実施例を示す概略断面図、図2は本発明に係る発熱体付き化粧用パックの第2実施例を示す概略断面図、図3(A)〜(K)は化粧用パック本体の層構成例を示す概略構成図、図4は本発明に係る発熱体付き化粧品の第1実施例を示す概略断面図、図5は本発明に係る発熱体付き化粧品の第2実施例を示す概略断面図である。
【0032】
先ず、図1〜図3に基づき請求項1〜8に示す発熱体付き化粧用パックの実施例について説明する。
【0033】
図1において、本発明に係る発熱体付き化粧用パック1は、シート状の化粧用パック本体2を使用時の適温に加熱可能な発熱体3が設けられたものであり、化粧用パック本体2が開封可能なパック包装材4にて密封包装され、パック包装材4には発熱体3が該パック包装材4を介して前記化粧用パック本体2を加熱可能な位置に取り付けられ、発熱体3は酸素不透過ないしは低透過率のシート又は包装材である発熱体包装材5で剥離ないし開封可能に被覆する構成である。
【0034】
シート状の化粧用パック本体2は、顔肌の形状に略合致する二次元ないし三次元に形成された不織布や布帛等、この種の化粧用パックのシート材として公知公用の素材・構造・厚み等を有するシート材から形成されており、化粧液や美容液等が含浸されている。
【0035】
化粧用パック本体2に含浸される化粧液や美容液の種類、配合・成分、分量についても、この種の化粧用パックとして公知公用のものが特別の制限なく適用でき、例えば、皮膚の老化防止効果、殺菌効果、炎症改善効果、整肌効果、美白効果等の皮膚機能亢進成分、即ち、皮膚に何らかの生理活性を与える物質で、例えば、老化防止剤(抗しわ剤、細胞細胞賦活剤等)、美白成分、抗炎症剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、肌荒れ防止剤、抗菌剤、細胞賦活剤等が配合され、含浸される。
【0036】
皮膚機能亢進成分の例としては、植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分が種々の薬効成分を含むので好ましく、これらの天然由来の成分の例としては、例えば、ハイビスカスエキス、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、
タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、桃(葉、核)エキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
【0037】
また、他の皮膚機能亢進成分としては、グルコース、混合異性化糖、トレハロース、硫酸化トレハロース、プルラン、マルトース、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等の肌荒れ防止剤;デオキシリボ核酸、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、加水分解コラーゲン、エラスチン、加水分解エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜、アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ホエイ、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロ酢酸、γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、メバロン酸、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、ビタミンA、レチノール、レチノール誘導体、トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、カロチノイド、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸等の老化防止剤;ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤;アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤;トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤;カフェイン、オリザノール、トコフェロール誘導体等の血行促進剤等が挙げられる。
【0038】
化粧用パック本体2に含浸される成分としては、他に、化粧用パックに一般的に配合される成分である、油剤、粉体(顔料、色素、樹脂)、フッ素化合物、樹脂、界面活性剤、香料、塩類、防腐剤、溶媒、キレート剤、中和剤、pH調整剤等の成分を使用することができる。
【0039】
化粧用パック本体2の構成としては、例えば、図3の(A)〜(K)に示す例が挙げられる。尚、化粧用パック本体2の層構成は下記(A)〜(K)に示す例に限定されず、本発明の範囲内で他の構成を執ることもできる。
【0040】
図3(A)は、不織布、布帛、シート、フィルム等から成る支持体21に上記した化粧液や美容液の成分層22が塗布・塗付・積層等されており、その表面を剥離材23が被覆している。尚、支持体21が液体含浸可能な素材で形成されている場合、成分層22と支持体21は一体化されて同一層となっていてもよい。
【0041】
図3(B)は、不織布、布帛、シート、フィルム等から成る支持体21がラミネート層24を有する複層構成であり、該支持体21に上記した化粧液や美容液の成分層22が塗布・塗付・積層等されており、その表面を剥離材23が被覆している。ラミネート層24としては、この種の化粧用パックに用いられる公知公用のラミネート材を用いることができ、例えば、ポリエチレン等のオレフィン樹脂が好ましい。尚、支持体21が液体含浸可能な素材で形成されている場合、成分層22と支持体21は一体化されて同一層となっていてもよい。
【0042】
図3(C)は、不織布、布帛、シート、フィルム等から成る支持体21の両面に上記した化粧液や美容液の成分層22・22が塗布・塗付・積層等されており、更に夫々の外側表面を剥離材23・23が被覆している。尚、支持体21が液体含浸可能な素材で形成されている場合、成分層22と支持体21は一体化されて同一層となっていてもよい。
【0043】
図3(D)は、不織布、布帛、シート、フィルム等から成る支持体21に後述する蓄熱性(加温維持効果)を有する蓄熱層25が積層され、該蓄熱層25に上記した化粧液や美容液の成分層22が塗布・塗付・積層等されており、その表面を剥離材23が被覆している。尚、支持体21が液体含浸可能な素材で形成されている場合、成分層22及び/又は蓄熱層25と支持体21は一体化されて同一層となっていてもよい。
【0044】
図3(E)は、不織布、布帛、シート、フィルム等から成る支持体21に上記した化粧液や美容液の成分層22が塗布・塗付・積層等されており、その表面を剥離材23が被覆しており、また前記支持体21の背面に後述する蓄熱性(加温維持効果)を有する蓄熱層25が積層されている。尚、支持体21が液体含浸可能な素材で形成されている場合、成分層22及び/又は蓄熱層25と支持体21は一体化されて同一層となっていてもよい。蓄熱層25の背面をポリプロピレン等の被覆フィルムで被覆することで蓄熱層の流動・散逸や付着を防止することが好ましい。
【0045】
図3(F)は、不織布、布帛、シート、フィルム等から成る支持体21がラミネート層24を有する複層構成であり、該支持体21に後述する蓄熱性(加温維持効果)を有する蓄熱層25が積層され、該蓄熱層25に上記した化粧液や美容液の成分層22が塗布・塗付・積層等されており、その表面を剥離材23が被覆している。ラミネート層24としては、この種の化粧用パックに用いられる公知公用のラミネート材を用いることができ、例えば、ポリエチレン等のオレフィン樹脂が好ましい。尚、支持体21が液体含浸可能な素材で形成されている場合、蓄熱層25と支持体21は一体化されて同一層となっていてもよい。尚さらに、この場合には成分層22も支持体21に一体化されて同一層となっていてもよい。
【0046】
図3(G)は、不織布、布帛、シート、フィルム等から成る支持体21がラミネート層24を有する複層構成であり、該支持体21に上記した化粧液や美容液の成分層22が塗布・塗付・積層等されており、その表面を剥離材23が被覆しており、また前記支持体21の背面に後述する蓄熱性(加温維持効果)を有する蓄熱層25が積層されている。ラミネート層24としては、この種の化粧用パックに用いられる公知公用のラミネート材を用いることができ、例えば、ポリエチレン等のオレフィン樹脂が好ましい。尚、支持体21が液体含浸可能な素材で形成されている場合、成分層22と支持体21は一体化されて同一層となっていてもよい。
【0047】
図3(H)は、不織布、布帛、シート、フィルム等から成る支持体21の両面に後述する蓄熱性(加温維持効果)を有する蓄熱層25・25が積層されており、夫々の表面に上記した化粧液や美容液の成分層22・22が塗布・塗付・積層等されており、更に夫々の外側表面を剥離材23・23が被覆している。尚、支持体21が液体含浸可能な素材で形成されている場合、蓄熱層25と支持体21は一体化されて同一層となっていてもよい。尚さらに、この場合には成分層22も支持体21に一体化されて同一層となっていてもよい。
【0048】
図3(I)は、不織布、布帛、シート、フィルム等から成る支持体21に、上記した化粧液や美容液の成分を含有すると共に後述する蓄熱性(加温維持効果)を有する蓄熱剤を含有する成分+蓄熱層26が塗布・塗付・積層等されており、その表面を剥離材23が被覆している。尚、支持体21が液体含浸可能な素材で形成されている場合、成分+蓄熱層26と支持体21は一体化されて同一層となっていてもよい。
【0049】
図3(J)は、不織布、布帛、シート、フィルム等から成る支持体21がラミネート層を有する複層構成であり、該支持体21に上記した化粧液や美容液の成分を含有すると共に後述する蓄熱性(加温維持効果)を有する蓄熱剤を含有する成分+蓄熱層26が塗布・塗付・積層等されており、その表面を剥離材23が被覆している。ラミネート層としては化粧用パックに用いられる公知公用のラミネート材を用いることができ、例えば、ポリエチレン等のオレフィン樹脂が好ましい。尚、支持体21が液体含浸可能な素材で形成されている場合、成分+蓄熱層26と支持体21は一体化されて同一層となっていてもよい。
【0050】
図3(K)は、不織布、布帛、シート、フィルム等から成る支持体21の両面に上記した化粧液や美容液の成分を含有すると共に後述する蓄熱性(加温維持効果)を有する蓄熱剤を含有する成分+蓄熱層26・25が塗布・塗付・積層等されており、更に夫々の外側表面を剥離材23・23が被覆している。尚、支持体21が液体含浸可能な素材で形成されている場合、成分+蓄熱層26と支持体21は一体化されて同一層となっていてもよい。
【0051】
また、化粧用パック本体2を密封包装するパック包装材4についても、この種の化粧用パックの包装材として公知公用のものが特別の制限なく適用できる。
【0052】
発熱体3の発熱成分としては、有機物を用いることも可能であるが、反応に伴って異臭が発生しない鉄粉、亜鉛粉、アルミニウム粉またはマグネシウム粉或いはこれらの2種以上の金属からなる合金の粉末、更に、これらのうちの2種以上を混合した混合金属粉などが用いられるが、特にこれらの金属粉の中では、安全性、取扱性、コスト、保存性及び安定性などの観点を総合して最も優れている鉄粉を用いることが好ましい。
【0053】
この鉄粉としては、鋳鉄鉄粉、アトマイズド鉄粉、電解鉄粉、還元鉄粉等を使用することができ、これらの鉄粉が炭素を含有しているものや含有させたものも有用である。
【0054】
発熱物質である鉄粉と、水分と、水によるベトツキを無くし反応に必要な水分を徐々に放出させて鉄粉の酸化反応を持続させるための保水剤である木粉、澱粉、デキストリン、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、カルボキシメチルセルロース、アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂等と、触媒作用をする炭素成分と、鉄粉の酸化皮膜を破壊して鉄粉の酸化反応を持続させるための酸化促進剤から構成されることが好ましい。
【0055】
前記炭素成分としてはカーボンブラック、木粉炭、ビート炭、黒鉛または活性炭などがその例として挙げられ、ココナツの殻、木材、木炭、石炭、骨炭などから調整された活性炭が有用であるが、動物産物、天然ガス、脂質、油及び樹脂のような他の原料から調整されたものも本発明の組成物に有用である。使用される活性炭の種類には制限はなく、優れた吸着保持能を有する活性炭がより好ましい。
【0056】
前記酸化促進剤としては、金属の塩化物、硫酸塩、有機酸、有機酸塩等が一例として挙げられるが、性能、経済性等から塩化物が好ましい。この塩化物としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム等のアルカリ金属の塩化物、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等のアルカリ土類金属の塩化物等が一例として挙げられる。
【0057】
また、必要に応じて、ポリリン酸等のpH調整剤、分散性を高める界面活性剤等を配合できる。さらに、発熱物質として、鉄粉以外にアルミニウム粉、マグネシウム粉、亜鉛粉等を併用することもできる。これらの成分の配合組成比としては、例えば、鉄粉20〜80重量%、水10〜40重量%、保水剤1〜20重量%、炭素1〜30重量%、金属の塩化物0.5〜10重量%の配合量であることが好ましい。
【0058】
発熱体3の発熱温度としては、鉄粉の酸化反応による発熱温度を、例えば、最高50℃、好ましくは平均温度が30〜45℃になるように、成分の配合比率でもって調整することが好ましい。
【0059】
発熱体3は、上記した鉄粉を主体とする発熱組成物を通気性を有する袋体に収納して形成されており、この袋体の材質としては、例えば、連続微細孔を有するポリエチレンシート、ポリプロピレンシート、ポリエステルシート、ポリアミドシート、ポリウレタンシート等の熱可塑性樹脂シート、連続微細孔を有する熱可塑性樹脂繊維からなるスパンボンド系不織布、または熱可塑性樹脂繊維と天然繊維やレーヨン等との混合不織布、或いはそれらの積層シート等を用いることが好ましい。
【0060】
発熱体3のパック包装材4への取付けは、パック包装材4を介して化粧用パック本体2を加熱可能であればよく、例えば、パック包装材4に発熱体3を接着剤や粘着剤による貼付が好ましい。接着剤又は粘着剤による貼付は、貼付面の全面でもよいし、部分的(点ないしは線)であってもよい。
【0061】
発熱体3を被覆する発熱体包装材5としては、未使用時に発熱体3の発熱を防止するため、即ち、発熱体3の発熱成分の酸化反応を防止するために、酸素不透過ないしは低透過率のシート又は包装材から形成されており、かかるシート又は包装材としてはこの種の密封包装に用いられる公知公用のシート又は包装材を用いることができる。
【0062】
発熱体包装材5は、使用時に剥離ないし開封することで発熱体3に通気されて、該発熱体3内の発熱成分が酸化反応することで発熱する。この発熱によって、化粧用パック本体2が加温される。
【0063】
発熱体包装材5による発熱体3の被覆は、未使用時に発熱体3が密封包装されて発熱成分が酸化反応しないように包装されていればよく、図1に示すようにパック包装材4に取付けられた発熱体3のみを被覆するように、即ち、図1の図面上において上面がパック包装材4に取付けられた発熱体3の下面から該発熱体3のみの全体を被覆する構成に本発明は限定されず、図2に示すように、パック包装材4と該パック包装材4に取り付けられる発熱体3とを含めて全体を密封包装することで被覆する構成とすることもできる。
【0064】
以上説明した図1及び図2に示す発熱体付き化粧用パック1には、発熱体3による加熱時に化粧用パック本体2の温度を表示する温度表示部6が配設されていることが好ましい。
【0065】
温度表示部6としては、化粧用パック本体2の温度が使用時の適温に加熱されたことを目視確認できる温度計が用いられることが好ましく、例えば、温度によって色が変わるシート状のコレステリック液晶温度計が特に好ましい。
【0066】
化粧用パック本体2には、前述した化粧用パック本体2の層構成例として挙げられた図3の(D)〜(H)に示した蓄熱層25、又は図3の(I)〜(K)に示した成分+蓄熱層26に含有される蓄熱性(加温維持効果)を有する成分としては、高い蓄熱性能を有すると共に、柔軟性を保持するゲル化剤ないし増粘剤を混合したものが好ましく、具体的には、グリセリン、ブチレングリコール、プロピレングリコール、水等に、こんにゃく注出剤、ローカストビーン、キサンタンガム、カルポマー、寒天、ゼラチン、ポリビニルアルコール、脂肪酸エステル等の1種又は2種の増粘剤ないしゲル化剤を混入して調製したものである。これらは非流動性化したものでも流動性のものでもよい。
【0067】
発熱体付き化粧用パック1を使用する際には、図1に示す実施例の場合は、先ず、発熱体包装材5をパック包装材4から剥離ないし開封する。この剥離ないし開封によって、発熱体3に通気され、該発熱体3の発熱成分が酸化反応して加熱する。この加熱によって、パック包装材4内に密封包装された化粧用パック本体2が加温される。パック包装材4に取付けられている温度表示部6の温度表示が使用適温になったら、パック包装材4を開封し、中の化粧用パック本体2を取り出し、顔肌に載せてパックする。
【0068】
図2に示す実施例の場合は、先ず、発熱体包装材5を開封する。この開封によって、発熱体3に通気され、該発熱体3の発熱成分が酸化反応して加熱する。この加熱によって、パック包装材4内に密封包装された化粧用パック本体2が加温される。パック包装材4に取付けられている温度表示部6の温度表示が使用適温になったら、パック包装材4を開封し、中の化粧用パック本体2を取り出し、顔肌に載せてパックする。
【0069】
本発明に係る発熱体付き化粧用パック1によれば、特許文献1の技術のように温水や電子レンジ等の別途の加熱手段を用いることなく化粧用パック本体2を使用適温に手軽に加温することができる。
【0070】
しかも、使用適温に加温された化粧用パック本体2は、従来の一般的な化粧用パック本体と同様の構成を有し、発熱層を付加した特許文献2の技術のように嵩張ったり重かったり顔になじみ難い等の欠点が無く、使用性・美容効果に優れていると共に、発熱体付加コストも抑制することができる。
【0071】
次に図4及び図5に基づき請求項9〜13に示す発熱体付き化粧品の実施例について説明する。
【0072】
図4において、本発明に係る発熱体付き化粧品1’は、液体、クリーム又はゲル状の化粧品2’を使用時の適温に加熱可能な発熱体3が設けられたものであり、化粧品2’が開封可能な化粧品包装材4’にて密封包装され、化粧品包装材4’には発熱体3が該化粧品包装材4’を介して前記化粧品2’を加熱可能な位置に取り付けられ、発熱体3は酸素不透過ないしは低透過率のシート又は包装材である発熱体包装材5で剥離ないし開封可能に被覆する構成である。
【0073】
液体、クリーム又はゲル状の化粧品2’としては、密封包装されるこの種の液体、クリーム又はゲル状の化粧品で加熱可能なものであれば特別の制限なく適用することができる。
【0074】
化粧品2’の具体的な例としては、顔への固着部位を清涼にし、美化して美しさを増し、または肌を健やかに保つために用いられるものであれば特に限定されない。
【0075】
この化粧剤としては、美白剤、保湿剤、にきび用薬剤、ビタミン類や動植物の抽出エキス或いはこれらから得られた成分等の老化防止剤、アミノ酸類等の栄養剤、エモリエント剤、から選ばれた少なくとも1種が挙げられる。
【0076】
本発明で用いられる美白剤としては、医薬品や化粧品などの分野で用いられるものであれば特に限定されるものではないが、具体的には、エンドセリン措抗薬、アスコルビン酸及びその誘導体並びにそれらの塩、グルタチオン及びその誘導体並びにそれらの塩、N,N’−ジアセチルシスチンジメチル等のシスティン及びその誘導体並びにその塩、レゾルシン及びその誘導体並びにそれらの塩、ハイドロキノン及びその誘導体並びにそれらの塩、グラプリジン、及びこれらを含有するカンゾウ抽出物、胎盤抽出物、アスタキサンチン、カミツレ抽出物、卵黄、オキアミ、ルテイン、ニンジン等のカロチノイド類及びこれらを含有する動植物抽出物、ネオアガロビオース、アガロースオリゴサッカライド、アスパラガス抽出物、エンドウ豆抽出物、エイジツ抽出物、オウゴン抽出物、海藻抽出物、キイチゴ抽出物、キウイフルーツ抽出物、ゴマ及びエゴマ等のリノール酸を合有する植物油、コーヒー抽出物、コメヌカ抽出物、小麦胚芽抽出物、サンペンズ抽出物、シラユリ抽出物、シャクヤク抽出物、センプクカ抽出物、大豆抽出物、縁茶、紅茶、烏龍茶などの茶抽出物、糖蜜抽出物、トマト抽出物、ビャクレン抽出物、ブナノキ抽出物、フローデマニータ抽出物、ホップ抽出物、マイカイカ抽出物、ユーカリ抽出物、ヨクイニン抽出物及び羅漢果抽出物等が一例として挙げられる。
【0077】
上記のアスコルビン酸及びその誘導体並びにそれらの塩は、例えばL−アスコルビン酸、ジパルミチン酸L−アスコルビル、イソパルミチン酸L−アスコルビル、ミリスチン酸L−アスコルビル、ジミリスチン酸L−アスコルビル、L−アスコルビン酸リン酸エステルカリウム、L−アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸リン酸エステルカルシウム、L−アスコルビン酸硫酸エステルカルシウム、L−アスコルビン酸硫酸エステルアルミニウム、L−アスコルビン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸カリウム、L−アスコルビン酸マグネシウム、L−アスコルビン酸カルシウム、L−アスコルビン酸アルミニウム等が一例として挙げられる。
【0078】
上記の海藻抽出物としては、コンブ、マコンブ、ワカメ、ヒジキ、ヒバマタ、ウミウチワ、マツモ、モズク、イシゲ、ハバノリ、コンブモドキ、フクロノリ、イワヒゲ、カゴメノリ、アナメ、スジメ、トロロコンブ、オオバモク、ジヤイアントケルプ等の掲藻類、及びテングサ、フサノリ、カギノリ、ヒビロウド、コノハノリ、ヒメゴケ等の紅藻類、及びクロレラ、アナアオサ、マリモ、カサノリ、フトジユズモ、アオミドロ等の緑藻類などの海藻の抽出物が一例として挙げられる。
【0079】
本発明で用いられる保湿剤としては医薬品や化粧品などの分野で用いられるものであれば特に限定されないが、具体的には、例えば、アルカリ単純温泉水、深層水、硫酸化マンノースまたはその塩、トレハロース、グルコース、マルトース、マルチトール等の糖またはその還元体、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール等の多価アルコール、乳酸塩のNMF(自然保湿因子)の主成分、ヒアルロン酸塩、ヘパリン等のムコ多糖類及びその誘導体並びにそれらの塩、ケラチン等のタンパク質またはそれらの誘導体、加水分解物並びにそれらの塩、グリシン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、リジン、アルギニン、システイン、オルチニン等のアミノ酸及びそれらの誘導体、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、キシロース、イノシトール、グルコース、ペンタエリスリトール、果糖、庶糖およびその誘導体、ハチミツ等の糖類、D−パンテノール及びその誘導体、尿素、リン脂質、糖脂質、セラミド、アロエ抽出物、アーモンド抽出物、イナゴマメ抽出物、ステビア抽出物、スミレ抽出物、トウモロコシ抽出物、トウチユウカソウ抽出物、ドクダミ油出物、ノコギリソウ抽出物、ハッカ抽出物、マロニエ抽出物、マカデミアナッツ油、マロニエ抽出物、ムラサキ抽出物、リンゴ抽出物等やPCA一Na等が一例として挙げられ、一種または二種以上を適宜選択して配合できる。
【0080】
にきび用薬剤としては、ビタミンCおよび誘導体、プラセンタエキス、アルブチン、グルタチオン等の硫黄化合物、ヒドロキノン、パントテイン−s−スルフオン酸、イソフエルラ酸、アスコルビン酸リン酸マグネシウム塩、リノール酸、システィン、ハイドロキノンの配糖体、コウジ酸、胎盤抽出物、アスコルビン酸、ビタミンA酸或いはそのナトリウム塩、カリウム塩またはアンモニウム塩等が一例として挙げられる。
【0081】
前記ビタミン類としては、各種ビタミン或いはその誘導体が挙げられるが、具体的には、例えばビタミンA、ビタミンB群、ビタミンD、ビタミンE、パントテン酸、ビタミンH、酢酸dl−α−トコフエロール等が一例として挙げられる。
【0082】
また、前記動植物抽出物としては、アロエエキス、ニンジンエキス、カンゾウエキス、オオバコエキス、薬草エキス、ハーブエキス、カミツレエキスまたはビワ抽出液等が一例として挙げられる.
【0083】
老化防止剤としては、パントテニールエチルエーテル、プエライアミリフェカ、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン三リン酸、アデノシン二リン酸、アデノシン一リン酸などのアデニル酸誘導体及びそれらの塩、リボ核酸及びその塩、サイクリックAMP、サイクリックGMP、フラビンアデニンヌクレオチド、グアニン、アデニン、シトシン、チミン、キサンチン及びそれらの誘導体であるカフェイン、テオフェリン並びにそれらの塩等の核酸関連物質、幼牛血液抽出液、血清除蛋白抽出物、脾臓抽出物、胎盤抽出物、トリ等の卵成分、鶏冠抽出物、貝殻抽出物、貝肉抽出物、ローヤルゼリー、シルクプロテイン及びその分解物またはそれらの誘導体、へモグロビンまたはその分解物、ラクトフェリンまたはその分解物、軟体動物抽出物、魚肉抽出物、哺乳類、貝類、魚類、甲殻類等の動物由来の抽出物、酵母抽出物、乳酸菌抽出物、ビフィズス菌抽出物の発酵代謝産物から選ばれる徴生物由来の抽出物等が一例として挙げられる。更にレチノール及びその誘導体、レチナール及びその誘導体、デヒドロレチナール、カロチン等のカロチノイド等のビタミンA類、チアミン類、リボフラビン類、ピリドキシン類、フラビンアデニンヌクレオチド、葉酸類、コリン類等のビタミンB類、及びγ−リノレン酸、エイコサペンタエン酸及びそれらの誘導体、クエン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、グリコール酸、コハク酸、サチル酸、グルタミン酸、ラズベリー抽出物、ライム抽出物、レモン抽出物、霊芝抽出物、麦芽根抽出物、ローズマリー抽出物、ヒノキチオール、セファランヂン等の植物由来の抽出物、エイコサペンタエン酸及びそれらの誘導体、エストラジオール及びその誘導体並びにそれらの塩等が一例として挙げられる。
【0084】
更に、前記アミノ酸類としては、アミノ酸或いはその誘導体、例えばシスチン、メチオニン、セリン、ロイシン、トリプトファンまたはアミノ酸エキス等が一例として挙げられる。
【0085】
本発明で用いられるエモリエント剤としては、肌につやを与え、顔への展延性を向上させて肌への密着性を向上させ、顔肌(角質層)との親和性が高く、化粧剤の安定性や吸収性を向上させるものであり、医薬品や化粧品などの分野で用いられる油分であれば特に限定されないが、具体的には、例えば、天然系油であるか、合成油であるか、或いは、固体、半固体、液体であるか等の性状は問わず、炭化水素類、ロウ類、脂肪酸類、高級アルコール類、エステル油、シリコーン油類、フッ素系油類等を使用できる。例えば、オリーブ油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油等の油脂、スクワレン、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、ワセリン、ワセリンワックス等の炭化水素類、ミツロウ、カルナウバロウ、ホホバ油等のロウ類、牛脂、卵黄油等の動物油、ラノリン、液状ラノリン、硬化ラノリン、オクチルドデカノール等の高級アルコール、ラウリン酸エチル、リンゴ酸ジイソステアリル等のエステル油、テトラメチルテトラハイドロジエンシクロテトラシロキサン、ステアロキシシリコーン等のシリコーン油、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤、鉱物ワックス、シリコーンワックス等が一例として挙げられる。一種または二種以上を適宜選択して配合できる。
【0086】
本発明で用いられる充填剤としては、粘度を調整したり、架橋剤としての役割を果たして保型性の向上を図ったり、増量剤としての役割を果たすものであり、具体的には、例えば、雲母、シリカ、カオリン、ベントナイト、ナイロン、ポリ−β−アラニン末、ポリエチレン末、テフロン(登録商標)、デンプン、窒化ホウ素、及びシリコーン樹脂、ミクロビーズのような中空マイクロスフェア、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、中空シリカマイクロスフェア、ガラス、セラミックマイクロカプセル、マグネシウム化合物、カルシウム化合物、亜鉛化合物、カドミウム化合物、アルミニウム化合物、チタン化合物、鉄化合物、クロム化合物、マンガン化合物、コバルト化合物、亜鉛華、二酸化チタン等の酸化チタン、タルク、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、ミョウバン等、球状セルロース等の有機質球状体、ポリブテン、アセトアルデヒド、炭素原子8〜22個を有する有機カルボン酸誘導された金属石けん、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸アルミニウム、セチルリン酸亜鉛、12−ヒドロキシステアリン酸アルミニウム等や、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、アルミニウムグリシネート等が一例として挙げられ、一種または二種以上を適宜選択して配合できる。
【0087】
本発明で用いられる界面活性剤としては、乳化、可溶性、浸透性、濡れ性、分散性或いは洗浄カを促進乃至向上させる他、保湿性、殺菌力、潤滑性、帯電防止、柔軟性、消泡等の機能を発現させるものであり、化粧品の分野で用いられているものであれば特に限定されないが、具体的には、例えばアニオン性界面活性剤としては、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸トリエタノールアミン等である脂肪酸石けん、アルキル及びアリルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、N−アシルグルタミン酸塩等であるN−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合物等のカルボン酸塩、アルキルスルホン酸、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩とそのホルマリン縮合物のスルホン酸塩、第2高級アルコール硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アミドリン酸塩等が一例として挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、アミノアルコール脂肪酸有機シリコーン樹脂、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香族四級アンモニウム塩、ピリジウム塩、イミダゾリウム塩等が一例として挙げられる。両性界面活性剤としては、アルキルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸べタイン等が挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、エーテル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、糖エーテル、糖アミド、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、動植物享油脂脂肪酸、POEソルビタンモノラウリン酸エステル等が一例として挙げられ、一種または二種以上を適宜選択して配合できる。
【0088】
顔料としては、特に限定されないが、例えば、黄酸化鉄、ベンガラ、グンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カラミン、酸化チタン、タルク等が一例として挙げられ、一種または二種以上を適宜選択して配合できる。
【0089】
乳化剤としては、その種類は特に制限はされず、従来より使用されているもの、例えばサンタンガム、アラビヤガム、トラガントガム、カラヤガム、無水マレイン酸共重合体、カラギーナン、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸、脂肪酸石けん、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキル硫酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、アルキルアンモニウム塩、ビタミン誘導体、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸及びこれらの誘導体等が挙げられ一種または二種以上を適宜選択して配合できる。
【0090】
無機鉱物としては、その種類は特に限定されず、カオリン、スメクタイト、酸化チタン、酸化亜鉛、無水ケイ酸等が一例として挙げられ、一種または二種以上を適宜選択して配合できる。
【0091】
高吸水性高分子化合物としては、その種類は特に限定されないが、変性ポリアルキレンオキサイド、N−ビニルアセトアミド架橋体、アクリルアミド架橋体、酢酸ビニル−アルキル(メタ)アクリレート共重合体加水分解物の金属塩、ビニルアルコール−無水マレイン酸共重合体架橋物、ビニルアルコール−アクリル酸−無水マレイン酸共重合体架橋物、イソブチレン−マレイン酸共重合体架橋物、ポリアクリロニトリルグラフト重合体ケン化物、デンプン−アクリル酸グラフト重合体等が一例として挙げられる。
【0092】
薬効成分としては、特に限定されないが、例えばサリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、インドメタシン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、イブブロフェン、ジクロフエナツクナトリウム、メフェナム酸とその誘導体、フルフェナム酸とその誘導体、プフェキサマック、イプフェナック、アルクロフェナック、プレドニゾロン、酢酸ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン、1−メントール、クロタミトン、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、酢酸トコフェロール、ノニル酸ワニリルアミド、ナプロキセン、ピロキシカム、生薬末、生薬軟エキス、生薬乾燥エキス、生薬流エキス、生薬チンキ、精油等が一例として挙げられこれら薬効成分は、単独でも複数配合してもよく配合量は通常0.001〜20重量%配合できる。
【0093】
防腐剤としては、例えばメチルパラベン、プロビルパラベン、チモール等が一例として拳げられ、一種または二種以上を適宜選択して配合できる。
【0094】
香料としては、特に限定されないが、例えば、アンジエリカ、安息香、イモーテル、カモミール、ガーリック、カルダモン、キャロットシード、グァアックウッド、グレープフルーツ、セロリ、タラゴン、トウヒ、乳香、バイオレット、パイン、バラ、フェンネル、没薬、ヤロウ、レモン、ローズマリー、ユズ、ラベンダーなどのハーブ系精油やエキス、その他低級アルコールやアルデヒド類が一例として挙げられ、これらの内の1種または2種以上混合して使用でき通常それぞれ0.0001〜1重量%の範囲で配合される。
【0095】
色素としては、その種類は特に限定されず、法定色素ハンドブック記載を一種または二種以上を適宜選択して配合できる。
【0096】
また、美顔発熱体には、特に、化粧品などに一般に用いられる他の各種基剤及び薬剤等、例えば他の水性成分や油性成分、或いは酸化防止剤、パラベン類等の防腐剤、緩衝剤、収斂剤、キレート剤、紫外線吸収剤、或いは殺菌剤、局所麻酔剤、感光素、TCCまたは消炎剤などの薬剤等を必要に応じて適宜配合できる。
【0097】
前記緩衝剤としては、pH調整作用や粘着層の安定化を図るものであって、具体体的には、例えばクエン酸、乳酸、アミノ酸類、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等が一例として挙げられる。
【0098】
前記消炎剤としては、具体的には、例えば非ステロイド系消炎鎮痛剤や抗ヒスタミン剤等グリチルリチン酸モノアンモニウム等のグリチルリチン酸及びその誘導体並びにそれらの塩、3−サクシニルオキシグリチルレチン酸二ナトリウム等のグリチルレチン酸及びその誘導体並びにそれらの塩、8−アミノカプロン酸、ジクロフェナクナトリウム、コンドロイチン硫酸及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、アロエ抽出物、アシタバ抽出物、インチンコウ抽出物、ウコン抽出物、オウバク抽出物、クレソン抽出物、コンフリー抽出物、サルビア描出物、ヨモギ抽出物、ユーカリ抽出物が挙げられる。アラントイン、アミノカプロン酸、ヒドロコルチゾン、ヒリハリ草等が一例として挙げられる。
【0099】
更に中枢神経系用薬、末梢神経系用薬、循環器官用薬、呼吸器官用薬、消化器官用薬、ホルモン剤等も用いることができる。
【0100】
紫外線吸収剤は、肌を紫外線から守り、美白剤と組み合せて用いると有用なものであり、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシルパラメトキシハイドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、ジイソプロビルケイ皮酸エステル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2−ヒドロキシクロロベンゾフェノン、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸イソブチルパラアミノ安息香酸アミル等の安息香酸系紫外線吸収剤、サリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸トリエタノールアミン、サリチル酸メチル、サリチル酸カリウム等のサリチル酸系紫外線吸収剤、4−メトキシジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤、2−フェニルーベンズイミダゾール−5−硫酸−2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化亜鉛等の紫外線散乱剤が一例として挙げられる。
【0101】
化粧品2’には、蓄熱性(加温維持効果)を有する蓄熱剤が含有されることが好ましく、該蓄熱剤としては、高い蓄熱性を有すると共に流動性を有するゲル化剤ないし増粘剤を混合したものが好ましく、具体的には、グリセリン、ブチレングリコール、プロピレングリコール、水等に、こんにゃく注出剤、ローカストビーン、キサンタンガム、カルポマー、寒天、ゼラチン、ポリビニルアルコール、脂肪酸エステル等の1種又は2種の増粘剤ないしゲル化剤を混入して調製したものである。
【0102】
化粧品2’を密封包装する化粧品包装材4’についても、この種の化粧品の包装材として公知公用のものが特別の制限なく適用できる。
【0103】
発熱体3及び発熱体包装材5としては前述した発熱体付き化粧用パックと同様のものを用いることができる。
【0104】
発熱体3の化粧品包装材4’への取付けは、化粧品包装材4’を介して化粧品2’を加熱可能であればよく、例えば、化粧品包装材4’に発熱体3を接着剤や粘着剤による貼付が好ましい。接着剤又は粘着剤による貼付は、貼付面の全面でもよいし、部分的(点ないしは線)であってもよい。
【0105】
発熱体包装材5は、使用時に剥離ないし開封することで発熱体3に通気されて、該発熱体3内の発熱成分が酸化反応することで発熱する。この発熱によって、化粧品2’が加温される。
【0106】
発熱体包装材5による発熱体3の被覆は、未使用時に発熱体3が密封包装されて発熱成分が酸化反応しないように包装されていればよく、図4に示すように化粧品包装材4’に取付けられた発熱体3のみを被覆するように、即ち、図4の図面上において上面が化粧品包装材4’に取付けられた発熱体3の下面から該発熱体3のみの全体を被覆する構成に本発明は限定されず、図5に示すように、化粧品包装材4’と該化粧品包装材4’に取り付けられる発熱体3とを含めて全体を密封包装することで被覆する構成とすることもできる。
【0107】
以上説明した図4及び図5に示す発熱体付き化粧品1’には、発熱体3による加熱時に化粧品2’の温度を表示する温度表示部6が配設されていることが好ましい。
【0108】
温度表示部6としては前述した発熱体付き化粧用パックと同様のものを用いることができる。
【0109】
発熱体付き化粧品1’を使用する際には、図4に示す実施例の場合は、先ず、発熱体包装材5を化粧品包装材4’から剥離ないし開封する。この剥離ないし開封によって、発熱体3に通気され、該発熱体3の発熱成分が酸化反応して加熱する。この加熱によって、化粧品包装材4’内に密封包装された化粧品2’が加温される。化粧品包装材4’に取付けられている温度表示部6の温度表示が使用適温になったら、化粧品包装材4’を開封し、中の化粧品2’を手のひらやコットンに注出し、顔肌に使用する。
【0110】
図5に示す実施例の場合は、先ず、発熱体包装材5を開封する。この開封によって、発熱体3に通気され、該発熱体3の発熱成分が酸化反応して加熱する。この加熱によって、化粧品包装材4’内に密封包装された化粧品2’が加温される。化粧品包装材4’に取付けられている温度表示部6の温度表示が使用適温になったら、化粧品包装材4’を開封し、中の化粧品2’を手のひらのコットンに注出し、顔肌に使用する。
【0111】
本発明に係る発熱体付き化粧品1’によれば、特許文献1の技術のように温水や電子レンジ等の別途の加熱手段を用いることなく化粧品2’を使用適温に手軽に加温することができる。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本発明に係る発熱体付き化粧用パックの第1実施例を示す概略断面図
【図2】本発明に係る発熱体付き化粧用パックの第1実施例を示す概略断面図
【図3】化粧用パック本体の層構成例を示す概略構成図
【図4】本発明に係る発熱体付き化粧品の第1実施例を示す概略断面図
【図5】本発明に係る発熱体付き化粧品の第2実施例を示す概略断面図
【符号の説明】
【0113】
1 発熱体付き化粧用パック
1’ 発熱体付き化粧品
2 化粧用パック本体
2’ 化粧品
3 発熱体
4 パック包装材
4’ 化粧品包装材
5 発熱体包装材
6 温度表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状の化粧用パック本体を使用時の適温に加熱可能な発熱体が設けられた発熱体付き化粧用パックであって、
化粧用パック本体が開封可能な包装材にて密封包装され、
包装材には発熱体が該包装材を介して前記化粧用パック本体を加熱可能な位置に取り付けられ、
発熱体は酸素不透過ないしは低透過率のシート又は包装材で剥離ないし開封可能に被覆する構成であることを特徴とする発熱体付き化粧用パック。
【請求項2】
発熱体を被覆する酸素不透過ないしは低透過率のシート又は包装材が、化粧用パック本体の包装材の一部に貼付されて前記発熱体を被覆する構成であることを特徴とする請求項1に記載の発熱体付き化粧用パック。
【請求項3】
発熱体を被覆する酸素不透過ないしは低透過率のシート又は包装材が、化粧用パック本体を密封包装する包装材と該包装材に取り付けられる発熱体とを含めて全体を密封包装する構成であることを特徴とする請求項1に記載の発熱体付き化粧用パック。
【請求項4】
発熱体による加熱時に化粧用パック本体の温度を表示する温度表示部が配設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の発熱体付き化粧用パック。
【請求項5】
前記化粧用パック本体に蓄熱層が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の発熱体付き化粧用パック。
【請求項6】
前記化粧用パック本体の成分層と前記蓄熱層とが同一層であることを特徴とする請求項5に記載の発熱体付き化粧用パック。
【請求項7】
前記化粧用パック本体の成分層と前記蓄熱層とが異なる層であることを特徴とする請求項5に記載の発熱体付き化粧用パック。
【請求項8】
前記化粧用パック本体に蓄熱剤が含有されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の発熱体付き化粧用パック。
【請求項9】
液状、クリーム又はゲル状の化粧品を使用時の適温に加熱可能な発熱体が設けられた発熱体付き化粧品であって、
化粧品が開封可能な包装材にて密封包装され、
包装材には発熱体が該包装材を介して前記化粧品を加熱可能な位置に取り付けられ、
発熱体は酸素不透過ないしは低透過率のシート又は包装材で剥離ないし開封可能に被覆する構成であることを特徴とする発熱体付き化粧品。
【請求項10】
発熱体を被覆する酸素不透過ないしは低透過率のシート又は包装材が、化粧品の包装材の一部に貼付されて前記発熱体を被覆する構成であることを特徴とする請求項9に記載の発熱体付き化粧品。
【請求項11】
発熱体を被覆する酸素不透過ないしは低透過率のシート又は包装材が、化粧品を密封包装する包装材と該包装材に取り付けられる発熱体とを含めて全体を密封包装する構成であることを特徴とする請求項9に記載の発熱体付き化粧品。
【請求項12】
発熱体による加熱時に化粧品の温度を表示する温度表示部が配設されていることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の発熱体付き化粧品。
【請求項13】
前記化粧品に蓄熱剤が含有されていることを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の発熱体付き化粧品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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