発生ユニットを有する電気機器
【課題】吹出口内のルーバが邪魔にならないように、イオン発生ユニットを着脱できるようにする。
【解決手段】キャビネット2内にイオン発生ユニット15が、吹出口4内のルーバ10に対向する所定位置に装着される。キャビネット2の前面の吹出口4の上側に、所定位置に通じる挿入路22が形成される。挿入路22を通じてイオン発生ユニット15が着脱される。
【解決手段】キャビネット2内にイオン発生ユニット15が、吹出口4内のルーバ10に対向する所定位置に装着される。キャビネット2の前面の吹出口4の上側に、所定位置に通じる挿入路22が形成される。挿入路22を通じてイオン発生ユニット15が着脱される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イオン発生ユニットなどの発生ユニットを搭載した空気調和機などの電気機器に関する。
【背景技術】
【0002】
空気調和機の室内機では、室内の除菌や脱臭のためにイオンを発生するイオン発生ユニットが搭載されている。イオン発生ユニットは、吹出口に面するように着脱可能に装着され、発生したイオンが吹出口から風に乗って放出される。吹出口内には、ルーバが設けられ、ルーバにより吹き出す風の方向が左右方向に切り替えられる。
【0003】
イオン発生ユニットは、清掃などのメンテナンスや交換のために着脱される。イオン発生ユニットの着脱は、吹出口から行われる。このとき、ルーバが着脱の邪魔になる。そこで、特許文献1に記載の空気調和機では、ルーバが取り付けられた吹出ユニットが開閉可能とされる。吹出ユニットが開いたとき、イオン発生ユニットが露出し、ブラシによって簡単に清掃することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−65557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、室内の隅々まで送風を行えるようにするために、吹出口のルーバが大型化される。これに伴い、イオンも広く行き渡らせることができる。このような場合、吹出ユニットを開いて、イオン発生ユニットを着脱する際、イオン発生ユニットや手が大型のルーバに接触するおそれがある。そのため、着脱をスムーズに行うことができない、あるいはルーバが損傷することもある。したがって、ルーバの大型化が制限され、大型のルーバによるメリットが十分に得られなくなる。
【0006】
本発明は、上記に鑑み、吹出口内のルーバを大型化しても、ルーバに影響されることなくイオン発生ユニットなどの発生ユニットを着脱できる空気調和機などの発生ユニットを有する電気機器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、送風用の吹出口が形成されたキャビネットに、イオンなどの環境に有用な有用物質を発生する発生ユニットが着脱自在に設けられ、発生ユニットは、吹出口内に設けられたルーバに対向するように吹出口に面する所定位置に装着され、吹出口の周囲に、発生ユニットを着脱するための挿入路が所定位置に通じるように形成されたものである。
【0008】
発生ユニットの着脱は、吹出口の周囲に形成された挿入路を通じて行われる。吹出口内を通じて発生ユニットの着脱は行われないので、ルーバは発生ユニットの着脱の邪魔にならない。これにより、ルーバの大型化が可能となる。
【0009】
発生ユニットに、有用物質の放出口が複数設けられ、ルーバは、風向変更用の複数の羽根を有し、放出口は、対向する羽根に重ならないように位置する。放出口からの有用物質は羽根に干渉されずに放出される。大型のルーバと相まって、有用物質を無駄なく広範囲にわたって拡散させることができる。
【0010】
発生ユニットが吹出口を形成する壁部材として利用される。通常、発生ユニットから発生した有用物質を吹出口内に放出するために、発生ユニットの表面の一部が吹出口に面して設けられる。そこで、発生ユニットの表面全体を吹出口に面するようにすれば、発生ユニットが壁部材の代用となる。
【0011】
挿入路は、挿入された発生ユニットを所定位置に案内する。発生ユニットが挿入路に挿入されると、挿入路に沿って発生ユニットは移動し、所定位置に達する。これによって、発生ユニットを確実に所定位置に位置決めできる。
【0012】
吹出口の周囲を覆うパネルが開閉自在に設けられ、パネルが開いたとき、挿入路が外部に露出する。そして、パネルが閉じるとき、パネルが発生ユニットに当接して、挿入路に挿入された発生ユニットを押し込む。発生ユニットが装着されているとき、パネルによって挿入路が覆われるので、発生ユニットは隠され、外部からの衝撃や異物に対して保護できる。また、発生ユニットを挿入するとき、パネルによって発生ユニットが押し込まれるので、確実に発生ユニットを所定位置に装着できる。
【0013】
挿入路に、発生ユニットを清掃するクリーニング部材が設けられる。発生ユニットの着脱時にクリーニング部材が発生ユニットに接触して発生ユニットを清掃する。これにより、発生ユニットの清掃の手間を省ける。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、発生ユニットをキャビネットから着脱するとき、吹出口を利用しないので、ルーバが邪魔にならない。これによって、ルーバを大型化することができ、送風を効率よく左右に振り分けることができる。しかも、イオンなどの有用物質を部屋の隅々まで広めることができ、有用物質の作用を存分に発揮させることができ、快適な環境が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の空気調和機の室内機の斜視図
【図2】室内機の断面図
【図3】化粧パネルを開いた室内機の斜視図
【図4】イオン発生ユニットを着脱するときの室内機の斜視図
【図5】吹出口内のルーバとイオン発生ユニットとの位置関係を示す図
【図6】ルーバの方向切り替え前後におけるイオン発生ユニットに対する羽根の位置を示す図
【図7】イオン発生ユニットを直接着脱可能な室内機の斜視図
【図8】イオン発生ユニットが不完全に装着されたときの室内機の断面図
【図9】他の形態のイオン発生ユニットを有する室内機の断面図
【図10】他の形態のイオン発生ユニットの斜視図
【図11】化粧パネルを開いたときの他の形態の室内機の斜視図
【図12】化粧パネルを外したときの他の形態の室内機の正面図
【発明を実施するための形態】
【0016】
本実施形態の空気調和機の室内機を図1〜4に示す。室内機は、熱交換器1および送風ファン(図示せず)を備え、これらがキャビネット2に内装されている。キャビネット2の前面から底面にかけて湾曲面とされる。キャビネット2の上面に吸込口3が形成され、湾曲面からキャビネット2内部にかけて吹出口4が形成される。
【0017】
吹出口4は、キャビネット2内部を前後方向に延びた上下左右の壁部材により四方を囲まれた空気通路であり、吸込口3に連通している。キャビネット2の前側に、ドレンパン5が設けられる。ドレンパン5は、吹出口4の上方に位置する。なお、上壁部材6は、ドレンパン5と一体的に形成され、ユニット化されている。
【0018】
キャビネット2の湾曲面には、吹出口4を開閉する導風パネル7が設けられる。導風パネル7は、キャビネット2に開閉自在に支持される。吹出口4の周囲に、キャビネット2の前面を覆う化粧パネル8が設けられる。化粧パネル8の上部がキャビネット2に開閉自在に支持され、化粧パネル8が上開きすると、導風パネル7の上方においてキャビネット2の前面に配されたフィルタやフィルタ清掃装置が現れる。なお、化粧パネル8は着脱可能とされる。
【0019】
吹出口4内には、風向きを切り替えるルーバ10が設けられる。図5に示すように、ルーバ10は、風向きを変更するための複数の羽根11を有する。羽根11は、吹出口4の下壁部材12に取り付けられ、各羽根11が左右方向に一定間隔に並んでいる。各羽根11の前端が導風パネル7近くまで達しており、大型のルーバ10とされる。各羽根11の前側に、左右方向に長い連結棒13が取り付けられ、連結棒13が左右方向に移動することにより、各羽根11が同じ方向に曲がって向きを変える。
【0020】
室内機には、イオンを発生するイオン発生ユニット15が設けられている。イオン発生ユニット15は、ケース16と、イオン発生部と、高圧回路や制御回路を搭載した回路基板と、コネクタとを有し、イオン発生部および回路基板は、ケース16に内装される。イオン発生部は、針状の放電電極と、この電極を取り囲む誘導電極を有し、高電圧が印加されると、電極間にコロナ放電が発生して、正負のイオンが発生する。なお、1つのイオン発生部は、正イオンあるいは負イオンのいずれか一方のイオンを発生する。ケース16に、イオン発生部に対向した複数の放出口17が形成される。ケース16の下側の表面の後部に、下向きに盛り上がった段部18が形成され、段部18に放出口17が形成されている。イオン発生部から発生したイオンが放出口17からケース16の外部に放出される。
【0021】
正負のイオンにより、空気中に浮遊している細菌の作用を抑え、カビ菌を除菌するとともに、脱臭を行う。このように、イオン発生ユニット15は、環境に有用な有用物質であるイオンを発生する。なお、イオン発生ユニット15は、正負のイオンを発生するが、負イオンだけを発生してもよい。
【0022】
イオン発生ユニット15は、キャビネット2に着脱可能に設けられる。イオン発生ユニット15は、左右方向の中央で吹出口4の上方の所定位置に装着される。吹出口4の上壁部材6とドレンパン5との間の空間に、イオン発生ユニット15が配され、ケース16の表面の一部が吹出口4に面する。
【0023】
すなわち、吹出口4の上壁部材6の左右方向の中央に、連通孔20が形成される。イオン発生ユニット15が所定位置に装着されたとき、ケース16の下側の表面が上壁部材6に対向し、ケース16の後部が連通孔20に対向する。放出口17が連通孔20を通じて吹出口4に臨む。ケース16の段部18が連通孔20に嵌り、段部18の後端が連通孔20の周縁に当接することにより、ケース16は所定位置に位置決めされる。
【0024】
人の手や異物がイオン発生部に触れないようにするために、保護カバー21が連通孔20を覆うように上壁部材6に取り付けられている。そして、ケース16の後側にコネクタが設けられ、イオン発生ユニット15が所定位置にあるとき、ケース16のコネクタがキャビネット2内に設けられたコネクタに接続される。
【0025】
イオン発生ユニット15はルーバ10に対向して装着される。イオン発生ユニット15が所定位置にあるとき、図2に示すように、各羽根11の前端は、連通孔20よりも前側にある。また、イオン発生ユニット15の放出口17は、吹出口4の後側寄りに位置する。図5に示すように、ケース16の放出口17は、羽根11と重ならない。すなわち、放出口17の位置と羽根11の位置とは左右方向にずれており、放出口17の下方には羽根11がない。
【0026】
図6に示すように、羽根11が左右に向きを変えるとき、放出口17を横切るが、羽根11が最大に向きを変えたときには、羽根11は放出口17に重ならない。しかも、放出口17が吹出口4の後側寄りに位置することにより、羽根11が向きを変えても放出口17は常に隣り合う羽根11の間に位置する。このように、左右の放出口17は羽根11によって仕切られるので、一方の放出口17から放出された正イオンと他方の放出口17から放出された負イオンとは混じらない。これにより、イオンの早期消滅を防げる。
【0027】
放出口17から吹出口4内に放出されたイオンは、送風ファンの風により吹き流され、ルーバ10の向きに応じた方向に吹出口4から吹き出される。ここで、ルーバ10の前端が吹出口4の前端近くまで達するように、ルーバ10は大型化されているので、所望の方向に風をスムーズに吹き出すことができる。そのため、イオンを部屋の隅々まで広く放出することができ、イオンによる室内環境に対する有用な効果を存分に発揮させることができる。
【0028】
ここで、イオン発生ユニット15は、キャビネット2の前面から着脱される。そのため、吹出口4内からイオン発生ユニット15を着脱しないので、ルーバ10の大型化が可能となる。図3,4に示すように、イオン発生ユニット15を着脱するための挿入路22が吹出口4の周囲に形成され、キャビネット2の前面からイオン発生ユニット15を着脱することができる。
【0029】
挿入路22は、吹出口4の上壁部材6とドレンパン5との間の空間を後側に向かって形成され、所定位置に通じる。挿入路22は、左右の側板23と上壁部材6とドレンパン5とに囲まれて形成される。挿入路22の開口はキャビネット2の前面の吹出口4の上方に形成される。挿入路22の開口では、上側が開放されている。開口の幅は、ケース16の幅よりも若干大きい。すなわち、イオン発生ユニット15を着脱しやすいように、開口が大きく開いている。挿入路22は、後側に向かって下がるように傾斜している。イオン発生ユニット15が傾斜に沿って移動することにより、イオン発生ユニット15は自動的に所定位置に案内される。
【0030】
ユーザがイオン発生ユニット15をキャビネット2から取り外すとき、図3に示すように、化粧パネル8を開ける。イオン発生ユニット15が現れ、挿入路22の開口からイオン発生ユニット15の前側の上部が外部に露出している。図4に示すように、ユーザは、ケース16の前側を掴んでイオン発生ユニット15を引き出す。
【0031】
ユーザがイオン発生ユニット15を装着するとき、イオン発生ユニット15のケース16を挿入路22の開口に挿入する。ケース16が上壁部材6に沿って滑り、所定位置に向かって案内される。ケース16の段部18が連通孔20に嵌まって、連通孔20の周縁に当接すると、イオン発生ユニット15は所定位置に達する。このとき、ケース16のコネクタがキャビネット2側のコネクタに接続される。化粧パネル8が閉められ、イオン発生ユニット15は所定位置に装着される。
【0032】
また、図7に示すように、挿入路22の開口をキャビネット2の前面に設けてもよい。化粧パネル8に、挿入路22の開口に対応する左右方向の中央位置に切欠き24が形成される。化粧パネル8が閉じているとき、挿入路22は外部に臨んでいる。これにより、化粧パネル8を開閉しなくても、イオン発生ユニット15を直接着脱することができる。
【0033】
ところで、イオン発生ユニット15の挿入が完全に行われなかった場合、図8に示すように、ケース16が挿入路22からはみ出した状態となり、化粧パネル8が完全に閉まらない。そこで、イオン発生ユニット15を確実に所定位置に案内できるように、ケース16の前面にリブ25が突設され、化粧パネル8がリブ25に当接して、ケース16を押し込む。リブ25の高さは、所定位置にあるケース16の前面と化粧パネル8の後面との間の距離に設定される。
【0034】
ユーザは、ケース16の前側がはみ出すようにケース16を挿入して、化粧パネル8を閉じると、化粧パネル8がリブ25に当接する。ユーザが化粧パネル8を完全に閉じると、ケース16が押し込まれ、イオン発生ユニット15は所定位置に位置決めされる。したがって、ユーザによるイオン発生ユニット15の装着が不完全であっても、化粧パネル8をきちんと閉じることにより、イオン発生ユニット15を確実に所定位置に装着することができる。
【0035】
以上のように、キャビネット2の前側からイオン発生ユニット15を着脱できるので、ルーバ10や導風パネル7に触れることなく、イオン発生ユニット15を着脱することができる。これにより、イオン発生ユニット15が吹出口4内を出入りする必要がなくなるので、ルーバ10の大型化が可能となる。したがって、大型のルーバ10により、風向制御をきめ細かく行うことができ、部屋の隅々までイオンを含んだ風を運ぶことができ、快適な室内環境が得られる。
【0036】
他の形態のイオン発生ユニット15を図9〜12に示す。このイオン発生ユニット15は、吹出口4を形成する壁部材として利用される。ケース16の下側の表面が、左右に隣接する上壁部材6の形状に合わせて凹凸を有するように形成される。これにより、導風パネル7の開閉の邪魔にならない。
【0037】
挿入路22は、左右の側板23とドレンパン5とに上側および左右両側が囲まれて形成され、下側が開放されている。ケース16の左右両側にガイドレール30が前後方向に形成され、挿入路22の左右の側板23に、ガイドレール30が嵌まるガイド溝31が形成される。ガイド溝31は、斜め下に向かって傾斜している。その他の構造は上記の室内機と同じである。
【0038】
ユーザが、ケース16のガイドレール30をガイド溝31に嵌めて、イオン発生ユニット15を挿入路22の開口に挿入すると、ケース16はガイド溝31に沿ってスライドする。イオン発生ユニット15が所定位置に装着されたとき、ケース16はガイド溝31に支持され、化粧パネル8により押えられて固定され、イオン発生ユニット15が吹出口4の上壁となる。なお、ケース16の下側の表面に、放出口17を覆う保護カバーを設けておくとよい。
【0039】
このように、イオン発生ユニット15の下側の表面全体が吹出口4に面することになる。放出口17に連通する連通孔20を形成する必要がなくなり、吹出口4とイオン発生ユニット15との間に段差が生じない。したがって、吹出口4を流れる風は、ケース16の表面に沿ってスムーズに流れるので、放出口17から放出されたイオンの全量が部屋内に吹き出される。吹出口4とイオン発生ユニット15との間に段差があると、放出されたイオンが段差の隙間から挿入路22内に漏れて、イオンのロスが生じるが、段差がないので、イオン漏れを防止できる。
【0040】
上記のイオン発生ユニット15は挿入路22を出入りする。そこで、挿入路22にイオン発生ユニット15を清掃するクリーニング部材が設けられる。クリーニング部材は、イオン発生部を清掃するブラシとされる。クリーニング部材は、上壁部材6の上面に取り付けられる。
【0041】
イオン発生ユニット15が挿入路22に挿入されるとき、あるいはイオン発生ユニット15がキャビネット2から取り出されるとき、ケース16がクリーニング部材の上を通過する。このとき、クリーニング部材がケース16の放出口17に入り込んで各電極に接触し、各電極に付着したごみなどを除去する。これにより、イオン発生部を清浄な状態に維持でき、安定してイオンを発生させることができる。
【0042】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。上記の挿入路を空気調和機以外のイオン発生機能を有する電気機器に適用してもよく、電気機器として、空気清浄機、加湿器、冷蔵庫、イオン発生装置、照明器具、画像処理装置、自動車等の乗物に搭載された空気調和機などがあげられる。また、イオン発生ユニットの代わりに、オゾン、水蒸気、微酸性次亜塩素酸水、銀イオンなどの他の有用物質を発生する発生ユニットに適用してもよい。
【0043】
挿入路の開口を発生ユニットのケースよりも大きく形成し、挿入路を後側に向かうにしたがって徐々に狭くなるように形成してもよい。このような形状にすることにより、ケースをスムーズに着脱することができる。また、発生ユニットの所定位置は、吹出口の下側、吹出口の左右のいずれか一側あるいは両側であってもよい。そして、挿入路は発生ユニットの位置に応じて吹出口の周囲に形成される。例えば、キャビネットの左右の側面に吹出口の開口を形成してもよい。さらに、挿入路は直線に限らず曲路であってもよい。
【符号の説明】
【0044】
2 キャビネット
4 吹出口
5 ドレンパン
6 上壁部材
7 導風パネル
8 化粧パネル
10 ルーバ
11 羽根
15 イオン発生ユニット
16 ケース
17 放出口
22 挿入路
【技術分野】
【0001】
本発明は、イオン発生ユニットなどの発生ユニットを搭載した空気調和機などの電気機器に関する。
【背景技術】
【0002】
空気調和機の室内機では、室内の除菌や脱臭のためにイオンを発生するイオン発生ユニットが搭載されている。イオン発生ユニットは、吹出口に面するように着脱可能に装着され、発生したイオンが吹出口から風に乗って放出される。吹出口内には、ルーバが設けられ、ルーバにより吹き出す風の方向が左右方向に切り替えられる。
【0003】
イオン発生ユニットは、清掃などのメンテナンスや交換のために着脱される。イオン発生ユニットの着脱は、吹出口から行われる。このとき、ルーバが着脱の邪魔になる。そこで、特許文献1に記載の空気調和機では、ルーバが取り付けられた吹出ユニットが開閉可能とされる。吹出ユニットが開いたとき、イオン発生ユニットが露出し、ブラシによって簡単に清掃することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−65557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、室内の隅々まで送風を行えるようにするために、吹出口のルーバが大型化される。これに伴い、イオンも広く行き渡らせることができる。このような場合、吹出ユニットを開いて、イオン発生ユニットを着脱する際、イオン発生ユニットや手が大型のルーバに接触するおそれがある。そのため、着脱をスムーズに行うことができない、あるいはルーバが損傷することもある。したがって、ルーバの大型化が制限され、大型のルーバによるメリットが十分に得られなくなる。
【0006】
本発明は、上記に鑑み、吹出口内のルーバを大型化しても、ルーバに影響されることなくイオン発生ユニットなどの発生ユニットを着脱できる空気調和機などの発生ユニットを有する電気機器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、送風用の吹出口が形成されたキャビネットに、イオンなどの環境に有用な有用物質を発生する発生ユニットが着脱自在に設けられ、発生ユニットは、吹出口内に設けられたルーバに対向するように吹出口に面する所定位置に装着され、吹出口の周囲に、発生ユニットを着脱するための挿入路が所定位置に通じるように形成されたものである。
【0008】
発生ユニットの着脱は、吹出口の周囲に形成された挿入路を通じて行われる。吹出口内を通じて発生ユニットの着脱は行われないので、ルーバは発生ユニットの着脱の邪魔にならない。これにより、ルーバの大型化が可能となる。
【0009】
発生ユニットに、有用物質の放出口が複数設けられ、ルーバは、風向変更用の複数の羽根を有し、放出口は、対向する羽根に重ならないように位置する。放出口からの有用物質は羽根に干渉されずに放出される。大型のルーバと相まって、有用物質を無駄なく広範囲にわたって拡散させることができる。
【0010】
発生ユニットが吹出口を形成する壁部材として利用される。通常、発生ユニットから発生した有用物質を吹出口内に放出するために、発生ユニットの表面の一部が吹出口に面して設けられる。そこで、発生ユニットの表面全体を吹出口に面するようにすれば、発生ユニットが壁部材の代用となる。
【0011】
挿入路は、挿入された発生ユニットを所定位置に案内する。発生ユニットが挿入路に挿入されると、挿入路に沿って発生ユニットは移動し、所定位置に達する。これによって、発生ユニットを確実に所定位置に位置決めできる。
【0012】
吹出口の周囲を覆うパネルが開閉自在に設けられ、パネルが開いたとき、挿入路が外部に露出する。そして、パネルが閉じるとき、パネルが発生ユニットに当接して、挿入路に挿入された発生ユニットを押し込む。発生ユニットが装着されているとき、パネルによって挿入路が覆われるので、発生ユニットは隠され、外部からの衝撃や異物に対して保護できる。また、発生ユニットを挿入するとき、パネルによって発生ユニットが押し込まれるので、確実に発生ユニットを所定位置に装着できる。
【0013】
挿入路に、発生ユニットを清掃するクリーニング部材が設けられる。発生ユニットの着脱時にクリーニング部材が発生ユニットに接触して発生ユニットを清掃する。これにより、発生ユニットの清掃の手間を省ける。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、発生ユニットをキャビネットから着脱するとき、吹出口を利用しないので、ルーバが邪魔にならない。これによって、ルーバを大型化することができ、送風を効率よく左右に振り分けることができる。しかも、イオンなどの有用物質を部屋の隅々まで広めることができ、有用物質の作用を存分に発揮させることができ、快適な環境が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の空気調和機の室内機の斜視図
【図2】室内機の断面図
【図3】化粧パネルを開いた室内機の斜視図
【図4】イオン発生ユニットを着脱するときの室内機の斜視図
【図5】吹出口内のルーバとイオン発生ユニットとの位置関係を示す図
【図6】ルーバの方向切り替え前後におけるイオン発生ユニットに対する羽根の位置を示す図
【図7】イオン発生ユニットを直接着脱可能な室内機の斜視図
【図8】イオン発生ユニットが不完全に装着されたときの室内機の断面図
【図9】他の形態のイオン発生ユニットを有する室内機の断面図
【図10】他の形態のイオン発生ユニットの斜視図
【図11】化粧パネルを開いたときの他の形態の室内機の斜視図
【図12】化粧パネルを外したときの他の形態の室内機の正面図
【発明を実施するための形態】
【0016】
本実施形態の空気調和機の室内機を図1〜4に示す。室内機は、熱交換器1および送風ファン(図示せず)を備え、これらがキャビネット2に内装されている。キャビネット2の前面から底面にかけて湾曲面とされる。キャビネット2の上面に吸込口3が形成され、湾曲面からキャビネット2内部にかけて吹出口4が形成される。
【0017】
吹出口4は、キャビネット2内部を前後方向に延びた上下左右の壁部材により四方を囲まれた空気通路であり、吸込口3に連通している。キャビネット2の前側に、ドレンパン5が設けられる。ドレンパン5は、吹出口4の上方に位置する。なお、上壁部材6は、ドレンパン5と一体的に形成され、ユニット化されている。
【0018】
キャビネット2の湾曲面には、吹出口4を開閉する導風パネル7が設けられる。導風パネル7は、キャビネット2に開閉自在に支持される。吹出口4の周囲に、キャビネット2の前面を覆う化粧パネル8が設けられる。化粧パネル8の上部がキャビネット2に開閉自在に支持され、化粧パネル8が上開きすると、導風パネル7の上方においてキャビネット2の前面に配されたフィルタやフィルタ清掃装置が現れる。なお、化粧パネル8は着脱可能とされる。
【0019】
吹出口4内には、風向きを切り替えるルーバ10が設けられる。図5に示すように、ルーバ10は、風向きを変更するための複数の羽根11を有する。羽根11は、吹出口4の下壁部材12に取り付けられ、各羽根11が左右方向に一定間隔に並んでいる。各羽根11の前端が導風パネル7近くまで達しており、大型のルーバ10とされる。各羽根11の前側に、左右方向に長い連結棒13が取り付けられ、連結棒13が左右方向に移動することにより、各羽根11が同じ方向に曲がって向きを変える。
【0020】
室内機には、イオンを発生するイオン発生ユニット15が設けられている。イオン発生ユニット15は、ケース16と、イオン発生部と、高圧回路や制御回路を搭載した回路基板と、コネクタとを有し、イオン発生部および回路基板は、ケース16に内装される。イオン発生部は、針状の放電電極と、この電極を取り囲む誘導電極を有し、高電圧が印加されると、電極間にコロナ放電が発生して、正負のイオンが発生する。なお、1つのイオン発生部は、正イオンあるいは負イオンのいずれか一方のイオンを発生する。ケース16に、イオン発生部に対向した複数の放出口17が形成される。ケース16の下側の表面の後部に、下向きに盛り上がった段部18が形成され、段部18に放出口17が形成されている。イオン発生部から発生したイオンが放出口17からケース16の外部に放出される。
【0021】
正負のイオンにより、空気中に浮遊している細菌の作用を抑え、カビ菌を除菌するとともに、脱臭を行う。このように、イオン発生ユニット15は、環境に有用な有用物質であるイオンを発生する。なお、イオン発生ユニット15は、正負のイオンを発生するが、負イオンだけを発生してもよい。
【0022】
イオン発生ユニット15は、キャビネット2に着脱可能に設けられる。イオン発生ユニット15は、左右方向の中央で吹出口4の上方の所定位置に装着される。吹出口4の上壁部材6とドレンパン5との間の空間に、イオン発生ユニット15が配され、ケース16の表面の一部が吹出口4に面する。
【0023】
すなわち、吹出口4の上壁部材6の左右方向の中央に、連通孔20が形成される。イオン発生ユニット15が所定位置に装着されたとき、ケース16の下側の表面が上壁部材6に対向し、ケース16の後部が連通孔20に対向する。放出口17が連通孔20を通じて吹出口4に臨む。ケース16の段部18が連通孔20に嵌り、段部18の後端が連通孔20の周縁に当接することにより、ケース16は所定位置に位置決めされる。
【0024】
人の手や異物がイオン発生部に触れないようにするために、保護カバー21が連通孔20を覆うように上壁部材6に取り付けられている。そして、ケース16の後側にコネクタが設けられ、イオン発生ユニット15が所定位置にあるとき、ケース16のコネクタがキャビネット2内に設けられたコネクタに接続される。
【0025】
イオン発生ユニット15はルーバ10に対向して装着される。イオン発生ユニット15が所定位置にあるとき、図2に示すように、各羽根11の前端は、連通孔20よりも前側にある。また、イオン発生ユニット15の放出口17は、吹出口4の後側寄りに位置する。図5に示すように、ケース16の放出口17は、羽根11と重ならない。すなわち、放出口17の位置と羽根11の位置とは左右方向にずれており、放出口17の下方には羽根11がない。
【0026】
図6に示すように、羽根11が左右に向きを変えるとき、放出口17を横切るが、羽根11が最大に向きを変えたときには、羽根11は放出口17に重ならない。しかも、放出口17が吹出口4の後側寄りに位置することにより、羽根11が向きを変えても放出口17は常に隣り合う羽根11の間に位置する。このように、左右の放出口17は羽根11によって仕切られるので、一方の放出口17から放出された正イオンと他方の放出口17から放出された負イオンとは混じらない。これにより、イオンの早期消滅を防げる。
【0027】
放出口17から吹出口4内に放出されたイオンは、送風ファンの風により吹き流され、ルーバ10の向きに応じた方向に吹出口4から吹き出される。ここで、ルーバ10の前端が吹出口4の前端近くまで達するように、ルーバ10は大型化されているので、所望の方向に風をスムーズに吹き出すことができる。そのため、イオンを部屋の隅々まで広く放出することができ、イオンによる室内環境に対する有用な効果を存分に発揮させることができる。
【0028】
ここで、イオン発生ユニット15は、キャビネット2の前面から着脱される。そのため、吹出口4内からイオン発生ユニット15を着脱しないので、ルーバ10の大型化が可能となる。図3,4に示すように、イオン発生ユニット15を着脱するための挿入路22が吹出口4の周囲に形成され、キャビネット2の前面からイオン発生ユニット15を着脱することができる。
【0029】
挿入路22は、吹出口4の上壁部材6とドレンパン5との間の空間を後側に向かって形成され、所定位置に通じる。挿入路22は、左右の側板23と上壁部材6とドレンパン5とに囲まれて形成される。挿入路22の開口はキャビネット2の前面の吹出口4の上方に形成される。挿入路22の開口では、上側が開放されている。開口の幅は、ケース16の幅よりも若干大きい。すなわち、イオン発生ユニット15を着脱しやすいように、開口が大きく開いている。挿入路22は、後側に向かって下がるように傾斜している。イオン発生ユニット15が傾斜に沿って移動することにより、イオン発生ユニット15は自動的に所定位置に案内される。
【0030】
ユーザがイオン発生ユニット15をキャビネット2から取り外すとき、図3に示すように、化粧パネル8を開ける。イオン発生ユニット15が現れ、挿入路22の開口からイオン発生ユニット15の前側の上部が外部に露出している。図4に示すように、ユーザは、ケース16の前側を掴んでイオン発生ユニット15を引き出す。
【0031】
ユーザがイオン発生ユニット15を装着するとき、イオン発生ユニット15のケース16を挿入路22の開口に挿入する。ケース16が上壁部材6に沿って滑り、所定位置に向かって案内される。ケース16の段部18が連通孔20に嵌まって、連通孔20の周縁に当接すると、イオン発生ユニット15は所定位置に達する。このとき、ケース16のコネクタがキャビネット2側のコネクタに接続される。化粧パネル8が閉められ、イオン発生ユニット15は所定位置に装着される。
【0032】
また、図7に示すように、挿入路22の開口をキャビネット2の前面に設けてもよい。化粧パネル8に、挿入路22の開口に対応する左右方向の中央位置に切欠き24が形成される。化粧パネル8が閉じているとき、挿入路22は外部に臨んでいる。これにより、化粧パネル8を開閉しなくても、イオン発生ユニット15を直接着脱することができる。
【0033】
ところで、イオン発生ユニット15の挿入が完全に行われなかった場合、図8に示すように、ケース16が挿入路22からはみ出した状態となり、化粧パネル8が完全に閉まらない。そこで、イオン発生ユニット15を確実に所定位置に案内できるように、ケース16の前面にリブ25が突設され、化粧パネル8がリブ25に当接して、ケース16を押し込む。リブ25の高さは、所定位置にあるケース16の前面と化粧パネル8の後面との間の距離に設定される。
【0034】
ユーザは、ケース16の前側がはみ出すようにケース16を挿入して、化粧パネル8を閉じると、化粧パネル8がリブ25に当接する。ユーザが化粧パネル8を完全に閉じると、ケース16が押し込まれ、イオン発生ユニット15は所定位置に位置決めされる。したがって、ユーザによるイオン発生ユニット15の装着が不完全であっても、化粧パネル8をきちんと閉じることにより、イオン発生ユニット15を確実に所定位置に装着することができる。
【0035】
以上のように、キャビネット2の前側からイオン発生ユニット15を着脱できるので、ルーバ10や導風パネル7に触れることなく、イオン発生ユニット15を着脱することができる。これにより、イオン発生ユニット15が吹出口4内を出入りする必要がなくなるので、ルーバ10の大型化が可能となる。したがって、大型のルーバ10により、風向制御をきめ細かく行うことができ、部屋の隅々までイオンを含んだ風を運ぶことができ、快適な室内環境が得られる。
【0036】
他の形態のイオン発生ユニット15を図9〜12に示す。このイオン発生ユニット15は、吹出口4を形成する壁部材として利用される。ケース16の下側の表面が、左右に隣接する上壁部材6の形状に合わせて凹凸を有するように形成される。これにより、導風パネル7の開閉の邪魔にならない。
【0037】
挿入路22は、左右の側板23とドレンパン5とに上側および左右両側が囲まれて形成され、下側が開放されている。ケース16の左右両側にガイドレール30が前後方向に形成され、挿入路22の左右の側板23に、ガイドレール30が嵌まるガイド溝31が形成される。ガイド溝31は、斜め下に向かって傾斜している。その他の構造は上記の室内機と同じである。
【0038】
ユーザが、ケース16のガイドレール30をガイド溝31に嵌めて、イオン発生ユニット15を挿入路22の開口に挿入すると、ケース16はガイド溝31に沿ってスライドする。イオン発生ユニット15が所定位置に装着されたとき、ケース16はガイド溝31に支持され、化粧パネル8により押えられて固定され、イオン発生ユニット15が吹出口4の上壁となる。なお、ケース16の下側の表面に、放出口17を覆う保護カバーを設けておくとよい。
【0039】
このように、イオン発生ユニット15の下側の表面全体が吹出口4に面することになる。放出口17に連通する連通孔20を形成する必要がなくなり、吹出口4とイオン発生ユニット15との間に段差が生じない。したがって、吹出口4を流れる風は、ケース16の表面に沿ってスムーズに流れるので、放出口17から放出されたイオンの全量が部屋内に吹き出される。吹出口4とイオン発生ユニット15との間に段差があると、放出されたイオンが段差の隙間から挿入路22内に漏れて、イオンのロスが生じるが、段差がないので、イオン漏れを防止できる。
【0040】
上記のイオン発生ユニット15は挿入路22を出入りする。そこで、挿入路22にイオン発生ユニット15を清掃するクリーニング部材が設けられる。クリーニング部材は、イオン発生部を清掃するブラシとされる。クリーニング部材は、上壁部材6の上面に取り付けられる。
【0041】
イオン発生ユニット15が挿入路22に挿入されるとき、あるいはイオン発生ユニット15がキャビネット2から取り出されるとき、ケース16がクリーニング部材の上を通過する。このとき、クリーニング部材がケース16の放出口17に入り込んで各電極に接触し、各電極に付着したごみなどを除去する。これにより、イオン発生部を清浄な状態に維持でき、安定してイオンを発生させることができる。
【0042】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。上記の挿入路を空気調和機以外のイオン発生機能を有する電気機器に適用してもよく、電気機器として、空気清浄機、加湿器、冷蔵庫、イオン発生装置、照明器具、画像処理装置、自動車等の乗物に搭載された空気調和機などがあげられる。また、イオン発生ユニットの代わりに、オゾン、水蒸気、微酸性次亜塩素酸水、銀イオンなどの他の有用物質を発生する発生ユニットに適用してもよい。
【0043】
挿入路の開口を発生ユニットのケースよりも大きく形成し、挿入路を後側に向かうにしたがって徐々に狭くなるように形成してもよい。このような形状にすることにより、ケースをスムーズに着脱することができる。また、発生ユニットの所定位置は、吹出口の下側、吹出口の左右のいずれか一側あるいは両側であってもよい。そして、挿入路は発生ユニットの位置に応じて吹出口の周囲に形成される。例えば、キャビネットの左右の側面に吹出口の開口を形成してもよい。さらに、挿入路は直線に限らず曲路であってもよい。
【符号の説明】
【0044】
2 キャビネット
4 吹出口
5 ドレンパン
6 上壁部材
7 導風パネル
8 化粧パネル
10 ルーバ
11 羽根
15 イオン発生ユニット
16 ケース
17 放出口
22 挿入路
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送風用の吹出口が形成されたキャビネットに、環境に有用な有用物質を発生する発生ユニットが着脱自在に設けられ、発生ユニットは、吹出口内に設けられたルーバに対向するように吹出口に面する所定位置に装着され、吹出口の周囲に、発生ユニットを着脱するための挿入路が所定位置に通じるように形成されたことを特徴とする発生ユニットを有する電気機器。
【請求項2】
発生ユニットに、有用物質の放出口が複数設けられ、ルーバは、風向変更用の複数の羽根を有し、放出口は、対向する羽根に重ならないように位置することを特徴とする請求項1記載の発生ユニットを有する電気機器。
【請求項3】
発生ユニットが吹出口を形成する壁部材として利用されたことを特徴とする請求項1または2記載の発生ユニットを有する電気機器。
【請求項4】
挿入路は、挿入された発生ユニットを所定位置に案内することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の発生ユニットを有する電気機器。
【請求項5】
吹出口の周囲を覆うパネルが開閉自在に設けられ、パネルが開いたとき、挿入路の開口が外部に露出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和機。
【請求項6】
パネルが閉じるとき、パネルが発生ユニットに当接して、挿入路に挿入された発生ユニットを押し込むことを特徴とする請求項5記載の発生ユニットを有する電気機器。
【請求項7】
挿入路に、発生ユニットを清掃するクリーニング部材が設けられ、発生ユニットの着脱時にクリーニング部材が発生ユニットに接触して発生ユニットを清掃することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の発生ユニットを有する電気機器。
【請求項8】
発生ユニットは、有用物質としてイオンを発生し、発生したイオンが吹出口から吹き出されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の発生ユニットを有する電気機器。
【請求項9】
電気機器が空気調和機であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の発生ユニットを有する電気機器。
【請求項1】
送風用の吹出口が形成されたキャビネットに、環境に有用な有用物質を発生する発生ユニットが着脱自在に設けられ、発生ユニットは、吹出口内に設けられたルーバに対向するように吹出口に面する所定位置に装着され、吹出口の周囲に、発生ユニットを着脱するための挿入路が所定位置に通じるように形成されたことを特徴とする発生ユニットを有する電気機器。
【請求項2】
発生ユニットに、有用物質の放出口が複数設けられ、ルーバは、風向変更用の複数の羽根を有し、放出口は、対向する羽根に重ならないように位置することを特徴とする請求項1記載の発生ユニットを有する電気機器。
【請求項3】
発生ユニットが吹出口を形成する壁部材として利用されたことを特徴とする請求項1または2記載の発生ユニットを有する電気機器。
【請求項4】
挿入路は、挿入された発生ユニットを所定位置に案内することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の発生ユニットを有する電気機器。
【請求項5】
吹出口の周囲を覆うパネルが開閉自在に設けられ、パネルが開いたとき、挿入路の開口が外部に露出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和機。
【請求項6】
パネルが閉じるとき、パネルが発生ユニットに当接して、挿入路に挿入された発生ユニットを押し込むことを特徴とする請求項5記載の発生ユニットを有する電気機器。
【請求項7】
挿入路に、発生ユニットを清掃するクリーニング部材が設けられ、発生ユニットの着脱時にクリーニング部材が発生ユニットに接触して発生ユニットを清掃することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の発生ユニットを有する電気機器。
【請求項8】
発生ユニットは、有用物質としてイオンを発生し、発生したイオンが吹出口から吹き出されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の発生ユニットを有する電気機器。
【請求項9】
電気機器が空気調和機であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の発生ユニットを有する電気機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−92285(P2013−92285A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−233704(P2011−233704)
【出願日】平成23年10月25日(2011.10.25)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月25日(2011.10.25)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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