説明

白熱電球、およびそれを用いた照明装置

【課題】JIS−C−7501:2000に規定された初光束を得つつ、極めて長寿命な白熱電球およびそれを用いた照明装置を提供する。
【解決手段】白熱電球は、定格電力Pが18[W]〜19[W]であって、内部にクリプトンガスを主成分とする混合不活性ガスが封入されているバルブ4と、このバルブ4内に配置されたタングステンからなる二重コイルフィラメント5とを備えている。この二重コイルフィラメントは素線径をD[mm]、発光部15の素線長をL[mm]としたとき、0.40≦(D×L)/P≦0.50なる関係式を満たしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、白熱電球およびそれを用いた照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
白熱電球は、例えば家庭用等の一般照明用として広く普及している。
【0003】
従来の白熱電球は、ソーダガラスからなるバルブと、このバルブ内に配置された二重コイルフィラメントと、バルブのネック部の端部に取り付けられたE26形の口金とを備えている。ガラスバルブ内には、アルゴンガスと窒素ガスとからなる混合不活性ガスが封入されている。
【0004】
このような白熱電球のうち、定格電力が18[W]および19[W]のものの場合、その定格寿命は1500時間と規定されている(例えば非特許文献1参照)。しかし、実際に市販されている定格電力18[W]の白熱電球の寿命時間は、この定格寿命を越えており、2000時間程度ある。
【0005】
なお、この種の定格電力18[W]、19[W]の白熱電球は、20[W]相当の明るさが得られる省電力タイプである。
【非特許文献1】日本工業規格JIS−C−7501:2000(一般照明用電球)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、近時の環境問題、特に廃棄物の削減問題や、高齢化に伴う一般家庭でのメンテナンス(電球の取替え)の困難度合いの増大等を踏まえると、取替え頻度はより少ない方が好ましく、そのため2000時間という寿命ではまだまだ不十分であり、これをさらに上回る寿命を有することが望まれる。
【0007】
一般的に、白熱電球は、点灯時間の経過とともに二重コイルフィラメントの構成材料であるタングステンが蒸発して細り、最終的に断線して寿命を終える場合が多い。そこで、寿命時間を延ばすために、例えば二重コイルフィラメントの素線径を大きくし、二重コイルフィラメントの温度を下げることが考えられる。しかし、寿命時間と効率[lm/W]とは相反するものであり、前記したように二重コイルフィラメントの素線径を単純に大きくすれば、寿命時間は延びるものの、光束が下がって効率が低下してしまうという問題が起こる。これでは省電力タイプとしての価値を失うばかりだけではなく、JIS規格に規定された初光束すら満足することができなくなる。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、JIS−C−7501:2000に規定された初光束を得つつ、極めて長寿命な白熱電球およびそれを用いた照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の白熱電球は、定格電力Pが18[W]〜19[W]である白熱電球であって、内部にクリプトンガスを主成分とする混合不活性ガスが封入されているバルブと、このバルブ内に配置されたタングステンからなる二重コイルフィラメントとを備え、前記二重コイルフィラメントは素線径をD[mm]、発光部の素線長をL[mm]としたとき、0.40≦(D×L)/P≦0.50なる関係式を満たすという構成を有している。
【0010】
また、本発明の照明装置は、このような白熱電球と、この白熱電球が取り付けられている灯具とを備えた構成を有している。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、JIS−C−7501:2000に規定された初光束を得ることができるとともに、極めて長寿命な白熱電球およびそれを用いた照明装置を提供することができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の最良な実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0013】
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態である白熱電球1は、定格電力Pが18[W]であり、略円筒状のネック部2の一端部に略球状の本体部3が連なって形成されている例えばソーダガラスからなるバルブ4と、本体部3内の中央部に配置されたタングステンからなる直線状の二重コイルフィラメント5と、バルブ4内におけるネック部2の他端部側に封着されたステム6と、一部分がこのステム6に封止され、かつ一端部がバルブ4内に引き込まれて二重コイルフィラメント5を支持している2本のリード線7,8と、ネック部2の他端部に取り付けられているE26形の口金9とを備えている。
【0014】
なお、二重コイルフィラメント5の長手方向の中心軸Xはバルブ4の長手方向の中心軸Yに対して略直交している。
【0015】
バルブ4は、その内容積が90[cm3]〜105[cm3]であり、本体部3の最大外径dが50[mm]〜55[mm]である。ネック部2と本体部3との境界部の外面(図1中、破線Aで囲まれた部分)には、例えば6[mm]のRが形成されている。
【0016】
なお、バルブ4の形状としては、上記したもの以外にも従来の白熱電球と同じ形状、例えばPS形やA形のものも用いることができる。
【0017】
また、バルブ4内には、クリプトンガスを主成分とする混合不活性ガスが封入されている。特に、この混合不活性ガスとしては、後述する理由により、容量比90%以上のクリプトンガスと、窒素ガスおよびアルゴンガスのうち少なくとも一方とを含み、その封入圧が600[mmHg]〜740[mmHg]であることが好ましい。
【0018】
さらに、バルブ4の内面には、シリカ粒子が静電塗装され、白色薄膜10が形成されている。
【0019】
二重コイルフィラメント5の両端部(後述する足部16)には、リード線7,8の一端部が機械的に、かつ電気的に接続されている。リード線7,8の他端部は、バルブ4の外部に導出しており、一方が口金9のアイレット部11に、他方が口金9のシェル部12にそれぞれ電気的に接続されている。また、二重コイルフィラメント5の中央部は、この二重コイルフィラメント5がたわんで垂下したり変形したりするのを防止するために、ガラスビード13を介してステム6に保持された支持線14が機械的に接続されている。
【0020】
この二重コイルフィラメント5は、図2および図3に示すように、二重コイルからなる発光部15と、非発光部であって、この発光部15の両端部に形成されている一重コイルからなる足部16とを有している。また、この二重フィラメントコイル5は、素線径をD[mm]、発光部15の素線長をL[mm]、定格電力をP[W]としたとき、0.40≦(D×L)/P≦0.50なる関係式を満たす。
【0021】
その際、後述する理由により、特に素線径Dは0.024[mm]〜0.026[mm]の範囲内にあって、かつ発光部15の素線長Lは315[mm]〜355[mm]の範囲内にあることが好ましい。
【0022】
また、この二重コイルフィラメント5において、後述する理由により、発光部15の長さSegL[mm]が11.5[mm]〜14.5[mm]の範囲内にあることが好ましい。
【0023】
また、二次コイルの内径をMD2[mm]、一次コイルの外径をFD1[mm]としたとき、1.3≦MD2/FD1≦1.7なる関係式を満たしていることが好ましい。このような関係式を満たすことにより、その二重コイルフィラメント5が0.40≦(D×L)/P≦0.50なる関係式を満たし、二重コイルフィラメント5の質量および寸法が従来の定格電力18[W]の白熱電球(以下、単に「従来の白熱電球」という)に用いられている二重コイルフィラメントのそれら比して増大しているにも関わらず、一次コイルの外径FD1に対する二次コイルの内径MD2の比率を従来の白熱電球に用いられている二重コイルフィラメントのそれらに比して減少させることができるので、二重コイルフィラメント5の硬さを増大させることができ、白熱電球の製造工程において、特に発光部15が垂下したり変形したりするのを確実に抑制することができる。
【0024】
さらに、この二重コイルフィラメント5において、二次コイルの中空部17に面する一次コイルの隣接する素線間の隙間P1が0.005[mm]〜0.010[mm]の範囲内にあることが好ましい。このような関係式を満たすことにより、点灯中、振動や衝撃等によって発光部15の素線同士が接触して短絡し、二重コイルフィラメント5が早期に断線するのを防止することができ、また光束が低下するのを抑制することができる。一方、前記隙間P1が0.005[mm]未満の場合、点灯中、振動や衝撃等によって発光部15の素線同士が接触して短絡し、二重コイルフィラメント5が早期に断線するおそれがある。また、前記隙間P1が0.010[mm]を越える場合、光束が低下するおそれがある。
【0025】
以上のような本発明の第1の実施の形態である白熱電球にかかる構成によれば、二重コイルフィラメント5の素線径Dおよび発光部15の素線長Lを従来の白熱電球に用いられている二重コイルフィラメントのそれらに比して増大させることができるので、発光部15の温度を適度に低下させることができ、点灯中、二重コイルフィラメント5の構成材料であるタングステンの蒸発速度を低減させることができる。また、これに加えてバルブ4内に封入されている混合不活性ガスの主成分をクリプトンガスとしているためにその混合不活性ガスの熱対流性を小さくすることができ、点灯中、二重コイルフィラメント5の構成材料であるタングステンの蒸発速度を一層低減させることができる。これらの結果、二重コイルフィラメント5の構成材料であるタングステンの蒸発に起因する断線によって終える寿命を延ばすことができ、長寿命化を図ることができる。しかも、混合不活性ガスの主成分をクリプトンガスとしているので、その混合不活性ガスの熱伝導性も小さくすることができる。したがって、上述したとおり二重コイルフィラメント5の素線径Dおよび発光部15の素線長Lが従来の白熱電球に用いられている二重コイルフィラメントのそれらに比して増大しているにもかかわらず、混合不活性ガスによって二重コイルフィラメント5への保温効果が高くなり、発光部15の温度を過度に低下させることなく適度に保つことができ、その結果、光束が低下するのを防止することができ、JIS規格に規定された初光束を得ることができる。つまり、封入される混合不活性ガスの種類の適切な選択と二重コイルフィラメント5の寸法の最適化との相乗効果によってJIS規格に規定された所望の初光束を得ることができるとともに、極めて長い寿命を実現することができる。また、このように混合不活性ガスの熱伝導性が小さいために、点灯中、二重コイルフィラメント5の熱がバルブ4へ伝わりにくく、その結果、バルブ4の温度を低下させることができ、バルブ4に対する熱負荷を低減させることができるとともに、安全性を向上させることもできる。
【0026】
このとき、特に素線径Dを0.024[mm]〜0.026[mm]の範囲内に、発光部15の素線長Lを315[mm]〜355[mm]の範囲内にそれぞれ規定することにより、二重コイルフィラメント5の寸法の一層の最適化が図ることができ、より大きな初光束を得ることができるとともに、一層の長寿命化を図ることができる。
【0027】
また、特に混合不活性ガスとして容量比90%以上のクリプトンと窒素およびアルゴンのうち少なくとも一方とを含むものを用い、その封入圧を600[mmHg]〜740[mmHg]の範囲内に規定することにより、上記した混合不活性ガスの熱対流性と熱伝導性とを一層小さくすることができ、その結果、より大きな初光束を得ることができ、しかもバルブ4の温度を一層低下させることができるので、バルブ4に対する熱負荷を一層低減させることができるとともに、安全性を一層向上させることができる。
【0028】
さらに、発光部15の長さSegL[mm]を11.5[mm]〜14.5[mm]の範囲内に規定することにより、光束に寄与する発光部15の長さSegLを最適化することができ、光束を確実に低下させることなく、長寿命化を実現することができる。
【0029】
次に、本発明の第1の実施の形態である定格電力18[W]の白熱電球(以下、「本発明品」という)の作用効果を確認するための実験を行った。
【0030】
まず、本発明品を5本作製した。そして、作製した各白熱電球に対してJIS−C−7501:2000に準拠して初光束[lm]および寿命[時間]について調べたところ、表1に示すとおりの結果が得られた。
【0031】
ここで、本発明品で用いたバルブ4は、内容積が100[cm3]であり、本体部3の最大外径dが55[mm]、その肉厚が0.35[mm]であり、ネック部2の内径が33[mm]、その肉厚が0.45[mm]〜0.65[mm]のソーダガラスからなり、内面に白色薄膜塗装が施されている。また、バルブ4内には、容積比90%のクリプトンガスと残部が窒素ガスとからなる混合不活性ガスを封入した。さらに、本発明品で用いた二重コイルフィラメント5は、素線径Dが0.025[mm]、発光部15の素線長Lが335[mm]、発光部15の長さSegLが13.0[mm]、一次コイルの外径FD1に対する二次コイルの内径MD2の比(MD2/FD1)が1.5(二次コイルの内径MD2が0.15[mm])である。
【0032】
また、比較のため、バルブ4内に封入した混合不活性ガスに容積比90%のアルゴンガスと残部が窒素ガスとからなるものを用いた点と、二重コイルフィラメントに従来の定格電力18[W]の白熱電球に用いられていたもの、すなわち素線径Dが0.023[mm]、発光部の素線長Lが307[mm]、発光部の長さSegLが11.0[mm]、一次コイルの外径FD1に対する二次コイルの内径MD2の比(MD2/FD1)が1.6(二次コイルの内径MD2が0.15[mm])であるものを用いた点とを除いて本発明品と同じ構成を有する定格電力18[W]の白熱電球(以下、単に「比較品」という)を5本作製し、作製した各白熱電球に対して本発明品と同様にJIS−C−7501:2000に準拠して初光束[lm]および寿命[時間]について調べたところ、表1に示すとおりの結果が得られた。
【0033】
なお、本発明品および比較品のいずれも定格電圧は100[V]である。
【0034】
また、JIS−C−7501:2000によると定格電力18[W]の白熱電球の場合、定格初光束が170[lm]と規定されており、白色薄膜塗装を施した電球では定格初光束の90%以上でなければならないとされている。
【0035】
さらに、表1中の「初光束」と「寿命」との値は5本のサンプルの平均値をそれぞれ示す。
【0036】
【表1】

【0037】
表1から明らかなように、本発明品では、初光束が170[lm]であり、JIS−C−7501:2000に規定された定格初光束(170[lm])の100%以上が得られ、また寿命が4250時間であった。一方、比較品では、初光束が165[lm]であり、JIS−C−7501:2000に規定された定格初光束(170[lm])の97%以上が得られ、また寿命が2160時間であった。このように本発明品では、初光束がJIS−C−7501:2000の規定を満足しているのはもちろんのこと、比較品の初光束に比して3%向上していることがわかった。しかも、本発明品では、その寿命が定格寿命(1500[時間])をはるかに上回り、比較品の寿命に比して2倍になっていることがわかった。
【0038】
ここで、本発明品と比較品において、点灯中のバルブ4の表面温度を測定した。測定方法としては、バルブ4を横向きにした状態で定格電力18[W]、定格電圧100[V]で裸点灯させたときのバルブ4の表面の最高温度を測定した。サンプル数は各々の1本である。
【0039】
その結果、本発明品では点灯中、バルブ4の表面の最高温度が115[℃]、比較品では点灯中、バルブ4の表面の最高温度が162[℃]であった。
【0040】
以上のとおり本発明品にかかる構成によれば、JIS規格に規定された所望の初光束を得ることができるとともに、極めて長い寿命を実現することができ、またバルブ4の温度を低下させることができることが確認された。
【0041】
もっとも、上記した実験では、混合不活性ガスとしてクリプトンガスを主成分とし、残部に窒素ガスのみを含むものを用いたが、窒素ガスに代えて残部にアルゴンガスのみを、または窒素ガスとアルゴンガスとの混合ガスを用いた場合でもそれぞれ上記と同様の結果が得られることが確認された。
【0042】
また、上記実施の形態では、定格電力18[W]の白熱電球を用いた場合について説明たが、これに限らず本発明は例えば定格電力19[W]等の定格電力18[W]〜19[W]の白熱電球にも適用することができる。
【0043】
次に、本発明の第2の実施の形態である照明装置(図示せず)は、上記した本発明の第1の実施の形態である定格電力18[W]の白熱電球が、E26形口金用のソケットを有する前面開放形の公知の灯具に組み込まれている。
【0044】
このような本発明の第2の実施の形態である照明装置にかかる構成によれば、JIS規格に規定された所望の初光束を得ることができるとともに、極めて長い寿命を実現することができ、また白熱電球のバルブ4の温度を低下させることができるので、灯具に対する温度許容範囲に対する裕度ができて灯具の小型化を図ることができ、装置全体を小型化することができる。
【0045】
なお、上記した第2の実施の形態では、定格電力18[W]の白熱電球を用いた場合について説明したが、これに限らず定格電力18[W]〜19[W]の白熱電球のいずれを用いた場合でも上記と同様の作用効果を得ることができる。
【0046】
また、上記した第2の実施の形態では、前面開放形の灯具を用いた場合について説明したが、例えば前面がガラスで覆われた非開放形の灯具等、公知の種々の灯具を用いた場合でも上記と同様の作用効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、JIS−C−7501:2000に規定された初光束を得つつ、極めて長い寿命を必要とする用途にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の第1の実施の形態である白熱電球の一部切欠正面図
【図2】同じく白熱電球に用いられている二重コイルフィラメントの正面図
【図3】同じく白熱電球に用いられている二重コイルフィラメントの要部拡大図
【符号の説明】
【0049】
1 白熱電球
2 ネック部
3 本体部
4 バルブ
5 二重コイルフィラメント
6 ステム
7,8 リード線
9 口金
10 白色薄膜
11 アイレット部
12 シェル部
13 ガラスビード
14 支持線
15 発光部
16 足部
17 中空部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
定格電力Pが18[W]〜19[W]である白熱電球であって、
内部にクリプトンガスを主成分とする混合不活性ガスが封入されているバルブと、このバルブ内に配置されたタングステンからなる二重コイルフィラメントとを備え、前記二重コイルフィラメントは素線径をD[mm]、発光部の素線長をL[mm]としたとき、0.40≦(D×L)/P≦0.50なる関係式を満たすことを特徴とする白熱電球。
【請求項2】
前記混合不活性ガスは、容量比90%以上のクリプトンガスと、窒素ガスおよびアルゴンガスのうちの少なくとも一方とを含み、その封入圧が600[mmHg]〜740[mmHg]の範囲内にあることを特徴とする請求項1記載の白熱電球。
【請求項3】
前記二重コイルフィラメントにおいて、素線径Dは0.024[mm]〜0.026[mm]の範囲内にあって、前記発光部の素線長Lは315[mm]〜355[mm]の範囲内にあることを特徴とする請求項1または請求項2記載の白熱電球。
【請求項4】
前記二重コイルフィラメントにおいて、前記発光部の長さSegL[mm]が11.5[mm]〜14.5[mm]の範囲内にあることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の白熱電球。
【請求項5】
前記二重コイルフィラメントにおいて、二次コイルの内径をMD2[mm]、一次コイルの外径をFD1[mm]としたとき、1.3≦MD2/FD1≦1.7なる関係式を満たすことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の白熱電球。
【請求項6】
前記二重コイルフィラメントにおいて、二次コイルの中空部に面する一次コイルの隣接する素線間の隙間P1が0.005[mm]〜0.010[mm]の範囲内にあることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の白熱電球。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の白熱電球と、この白熱電球が取り付けられている灯具とを備えていることを特徴とする照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−216292(P2006−216292A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−26087(P2005−26087)
【出願日】平成17年2月2日(2005.2.2)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)