皮膚処理装置
皮膚硬結から硬い皮膚を除去するための手持ち式の装置は、ハンドル(1)と、ベースプレート(8)を有している切削ヘッド(2)と、を備えており、幾つかの管状の切削要素(10)は、刃先が切削要素の先端によって画定される皮膚接触平面に対して5°から45°までの角度で傾斜している平面にあるように傾斜している。切削要素は、互い違いになった列の配列で配置されることが可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬い皮膚、厳密には皮膚硬結のような不体裁な硬い皮膚を足又は手から除去するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚硬結は、手又は足で発生することがあり、例えば不適合な靴に因る持続的な摩擦又は不均一な圧力によって生じる可能性の有る肥厚した皮膚の区域である。それらは、骨ばっている隆起の表面に形成される傾向があり、足に関しては、それらは、踵、母指球及びつま先の側部で最も一般的に見られる。指では、通常、それらは、指の裏側又は掌で形成される。皮膚硬結は、多くの場合不体裁であり、厚いほどより黄味が強く見える。経時的に、特に厚い皮膚硬結は、ひび割れて痛みを伴う場合がある。
【0003】
硬化した皮膚を擦り取る、削り取る又は切り取ることに概括的に基づく、皮膚硬結を減らす又は除去するための周知の方法が多数ある。多くの事例では、水中に足又は手を浸すこと又は或る種の軟化水薬を硬い皮膚に適用することで皮膚を軟化させる第1の段階を含む場合がある。硬い皮膚は、軽石、エメリーボード又はカーボランダム紙が取り付けられた装置のような研磨表面を備えた装置を使用して減らす又は除去することができる。それらの装置は、手動又は電動で作動することができ、後者の場合、研磨ヘッドは、硬い皮膚の上で振動及び回転することができる。そのような装置の実例は、国際特許WO03/022175号で記載されている。
【0004】
周知の研磨装置は、数々の欠点を有している。多くの事例では、それらの装置は、皮膚硬結が通例的に発生する手又は足の部分の曲率に適合することができない。更に、研磨表面は、経時的に磨り減る傾向があり、更に清浄することが困難である場合があり、衛生問題につながる可能性を有している。
【0005】
切削作用を用いて皮膚を除去する先行技術の装置の大多数では、例えば1つ又はそれ以上の、剃刀の刃等の平坦な金属刃が組み込まれている。米国特許第2005/0061343号は、切刃が、皮膚と接触する位置に設置され且つ皮膚の薄層を除去するために皮膚硬結を横切って引き動かされ、当該の工程は必要に応じて繰り返される、ために、ハンドルに取り付けられるヘッド要素に備え付けられる、そのような切削装置の実例を開示している。皮膚の層を剃り落とすそのような装置は、未熟練者が安全に使用することは困難であり、多くの場合に硬結皮膚と正常な皮膚を上手く識別しないので、それらの装置は、例えば刃が適格ではない位置に位置付けられる又は過剰に皮膚が除去されるように操作されることによる結果としての切り取りに起因する、損傷の重大な危険性を呈する可能性がある。
【0006】
幾つかの周知の切削装置は、平坦な刃の代わりに1つ又はそれ以上の曲線状の刃を備えており、曲線状の刃は、足又は手の形状表面により密着して適合するであろうという考え方が在る。そのような装置の1つの実例は、米国特許第2007/0244491号で記載されている。更に、チーズ卸し器に類似した石目やすり箔の形状の刃を備えている周知の皮膚硬結除去装置もある。それらの装置は、平坦な刃を備えている装置に関して上文で説明したものと同様の欠点を発現しがちである。
【0007】
皮膚硬結切削装置に対する別の取り組みは、米国特許第2007/0240730号で記載されており、単一のステンレス鋼管で構成されており、その一方の端部は、円形の刃先を提供するためにその内部縁端で尖っている。この皮膚硬結除去器は、管を皮膚に対して垂直に保ち、硬い皮膚を削り取るための往復動作で刃先を前後に移動させることで使用される。当該装置は小さく、操作するのが困難である。更に、削り取り効果は、管が皮膚に対して垂直に保たれる時に最適であるが、使用者は、何らかの角度を付けて管を保持しがちであり、これは、削り取り効果を失わせる又は過度な切削深さにつながる可能性がある。
【0008】
米国特許第2008/0230081号では、皮膚の硬い層を除去するための装置が記載されており、片側で一体化して形成された幾つかの同心性の刃先を備えている円板状の本体を有している。1つの実施形態は、片側に取り付けられているハンドルを有している平面部材の片側で長方形配列に配置された複数のそのような円板を含んでおり、この装置は、射出成形で作られる。近接性及び同時に皮膚と接するように作られている多数の刃先部分が原因で、個別の刃先の有効性は、損なわれている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、硬い皮膚を除去する先行技術の装置の欠点を解消する又は少なくとも低減させることを目指しており、この目的に従って、本発明は、ハンドル部分と、ハンドル部分に堅固に接続されており、それによって皮膚表面を横切って移動させられる切削ヘッドと、を備えている、硬い皮膚を除去するための手持ち式装置を提供し、切削ヘッドは、ベースと、互いに間隔を空けた関係でベースから突出しており、各々は、処理される皮膚表面と接触するための実質的に環状の刃先を画定している少なくとも2つの切削要素と、を備えており、各々の刃先は、切削要素の先端によって画定される皮膚接触平面に対して傾斜している平面にある。
【0010】
本発明の装置は、有効的な硬い皮膚の除去を提供し、更に、不熟練使用者であっても容易且つ安全に使用することができる。装置は、ステンレス鋼管で形成されれば好都合である、2つ又はそれ以上の切削要素を組み込んでおり、各々の管は、皮膚接触端部に刃先を有している。刃先が皮膚接触平面に対して傾斜した状態で、刃先及び皮膚の間には小さい接触区域が存在し得るので、小さい力で切削要素を皮膚に押し当てることができる。更に、少なくとも2つの、幾つかであれば好適であるが、切削要素がある状態で、装置が使用者によって皮膚に押し当てられる力は、刃先の平面の傾斜のおかげで力と共に増える傾向がある複数の接触点又は区域全体に分散するので、刃先に過度の力が加えられて皮膚の中へ深く切削しすぎる可能性があるという危険性は、実質的に低くなる。従って、本発明の装置は、過度の切削深さまで切ってしまうほどの十分な力が個々の切削要素に加わることに起因する不慮の損傷の危険性が低いという理由から、熟練者のみならず不熟練者による使用に対しても安全である。
【0011】
各々の刃先は、切削要素の先端を含んでおりベースと実質的に平行であり得る皮膚接触平面に対して傾斜した平面にある。傾斜の方向は、環状の刃先の先頭部分が皮膚接触平面から最も大きく離れた距離にあるようになっている。刃先の平面の皮膚接触平面に対する傾斜は、5°から45°まで、例えば10°から25°までであり得、本明細書の下文で具体的に説明される特定の実施形態では、約15°である。
【0012】
切削要素は、管状、より厳密には、各々の管の刃先が管軸に対して垂直な平面にある直円柱管であれば好都合である。切削要素は、平行軸に沿ってベースから突出するように配置され得る。他の構造を容易に想定することができるが、製造の利便上、ベースは、例えば硬質プラスチック材料から成形されたプレートとして形成されれば好適であり、密着した摩擦嵌め合い状態でソケットの中へ押し進められることによってベースに固定することができる個別の切削要素を受け入れるためのソケットを備えている。
【0013】
切削要素の正確な数は重要ではないが、有効性のために、ここでは少なくとも3つで有れば好適であるが、少なくとも5つであって、更に、如何なる場合でも、皮膚の上を最初に通過する先頭の切削要素に当たらなかった皮膚が、後に続く別の切削要素によって作用されるように、切削要素は、互い違いになった配列で配置されればより好適である。1つの適切な配置では、3つの切削要素が、三角形の頂点が前方又は後方のどちらかに向けられた状態の三角形の角部に位置付けられる。別の可能性として、4つの切削要素は、菱形形状の角部に位置付けられる。特に有効的なのは、切削要素が移動方向に対して横方向に伸張する少なくとも2列に位置付けられる配置であり、1列の切削要素は、別の列の切削要素に対して互い違いになっている。従って、5つの切削要素は、第1の列の切削要素の間の間隙を補うように、第1列に3つ及び第2列に2つになるように配置され得る。好適な実施形態によれば、少なくとも3列に配置された少なくとも8つの切削要素、即ち、例えば少なくとも4つの切削要素を有する第1の列、少なくとも3つの切削要素を有する第2の列及び少なくとも1つの切削要素を有する第3の列、が存在している。切削要素の列は、直線、V字形状及び曲線に沿って伸張してもよい。切削要素の有効的な配置は、連続する列の切削要素の数が移動方向に沿って前から後ろにかけて減っているものであることが分かってきた。
【0014】
切削要素の数は、12より多くなければ適切であり、10より多くなければより好適である。
【0015】
皮膚破片の清掃を簡単にするために、管状切削要素の内部は、ベースの開口部を経由して装置の空洞に連絡していれば好適であり、空洞は、濯ぎ及び清浄目的で開くことができるカバーで閉じることができるが、装置の外部に開いていれば好適である。空洞は、装置の横方向貫通穴によって形成されれば適切であり得る。
【0016】
ハンドル部分は、手で把持し易い形状になっており、手の掌で保持するために丸みを帯びた形状を有していることもあり得るものの、細長い形状が好適であり、軸が切削要素の皮膚接触平面と実質的に平行に伸長していれば理想的であり、そのような形状は、ハンドルを引くことで切削要素を硬い皮膚の区域を横切って移動させることを容易にする。経済的な製造を可能にする、特に単純な構造は、接着剤、ファスナ又は溶接等によってまとめて留め付けられる二分割外殻によって、切削ヘッドのベースがそれらの間の所定の位置に形成され且つしっかりと保持された状態で、形成されるハンドルを有している。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明による手持ち式装置の斜視図である。
【図2】図1で示される装置の側面図である。
【図3】図1で示される装置の底部平面図である。
【図4】図1で示される装置の切削ヘッドのベースプレートの底面図である。
【図5】図4のベースプレート上面図である。
【図6】図4の線A―Aに沿うベースプレートの長手方向断面図である。
【図7】図1で示される装置の中へ嵌め込まれる8つの切削要素のうちの1つを通る倍尺軸方向断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態を示しており、それぞれは、側面図(図8a)及び底部平面図(図8b)である。
【図9】本発明の第3の実施形態を示しており、それぞれは、側面図(図9a)及び底部平面図(図9b)である。
【図10】本発明の第4の実施形態を示しており、それぞれは、側面図(図10a)及び底部平面図(図10b)である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の上述の及び他の特徴及び利点は、例証として提示される幾つかの好適な実施形態についての以下の説明及び添付図面を参照することで明白となるであろう。
【0019】
図面の図1から図7で図解しているのは、本装置の使用者の足又は手で皮膚硬結のような硬い皮膚を除去するための手工具の形態をした装置である。装置は、その片方の端部に加工又は切削ヘッド2を提供している、細長いハンドル1を備えている。装置は、ハンドル1及び切削ヘッド支持構造3を含んでいる本体を有しており、この本体は、例えば超音波溶接によって装置の長手方向中央平面に沿って堅固に且つしっかりとまとめて接合された、2つの二分割外殻4a、4bから組み立てられている。使用時の快適性を高めるために、二分割外殻4a、4bは、好都合なことに二分割外殻の上に成形されるより軟質の材料5a、5bを備えている。組み立てられた本体は、切削ヘッド支持構造3の横方向貫通開口部によって形成される空洞6を含んでおり、その目的は、後程説明する。
【0020】
切削ヘッド2は、2つの二分割外殻が組み立てられ、まとめて固定される時、2つの二分割外殻4a、4bの間の適所に固定して留められ、切削ヘッドは、ABSのような硬質プラスチック材料から射出成形されれば好都合であるベースプレート8と、ベースプレート8に固定的に嵌め込まれたステンレス鋼管の形態をした幾つかの切削要素10と、を備えている。図4から図6で示しているように、ベースプレート8は、実質的に平坦であり、ベースプレート8を受け入れるためにヘッド支持構造3に設けられたポケットの周囲に伸張しているフランジ縁を受け入れる周辺溝11を備えて作られており、当該フランジは、ベースプレートをヘッド支持構造3の上の適所にしっかりと保持している。ベースプレート8は、更に、個別の管状の切削要素10を受け入れるように構成されている、数々の並んだソケット12で形成されており、ソケットの内端部は、ベースプレートの内側に開いていて、ベースプレートが嵌め込まれるポケットの内壁の対応する穴14に繋がっている貫通穴13に連絡しているので、ソケットは、穴13及び14を通過して空洞6に連絡している。ソケット12は、円筒形であり、平行であり、及びベースプレートの平面に対する垂線に対して約15°の角度θで傾斜している軸を有している。ソケット12は、下文で更に説明される所定の配列で並んでいる切削要素10を取り付けるために配置されている。
【0021】
各々の切削要素10は、図7の断面で示しているように、直円柱ステンレス鋼管で構成されている。外端部では、各管は、管の内部表面18の端部で円形刃先16を画定するように先細になっている。管の内端部は、ベースプレート8のソケット12へ挿入することを支援するために面取りされているが、平滑末端面17を有している。管10は、ソケット12の直径より幾らか大きい外径寸法になっており、管10は、ソケットの中へ押し進められるので、結果として生じる密着した摩擦嵌め合いによってしっかりと保持される。切削管がベースプレートの8つのソケット12の中へ完全に挿入された状態で、管は、ソケットと同軸上に取り付けられており、結果的には各管10の刃先16は、切削管10の先端によって画定される接触平面20に対して15°の角度をなしている傾斜平面にある。
【0022】
ベースプレートのソケット12のパターンは、切削管10が3列の配列で配置されるようになっており、第1の列には4つ、第2の列には3つ及び第3の列には1つの切削管が在り、第2の列の切削管は、第1の列の切削管の間の間隙を補うように、第1の列の管に対して互い違いになっている。このようにして、確実に、切削要素によって作用される他の皮膚区域の間に位置する皮膚区域がなくなり且つ装置が皮膚に適用され皮膚を横切って移動される時、切削要素自身が切削要素によって作用されることがなくなる。第1及び第2の列の各々の切削要素10は、移動方向Dに対して横方向の曲線に沿って間隔を空けて配置されているように図示されているが、これは必須ではなく、他の構造も容易に想定することができる。実際に、ベースプレートの切削管では多くの異なる配列が可能である。
【0023】
管状切削要素10の中空内部は、装置の空洞6と連絡しているので、刃先の切削及び削り取り作用によって除去される及び管の中で集められ得る硬い皮膚の小片は、容易に装置から出すことができ、水で濯ぐことでその様な清浄を更に支援することができる。
【0024】
切削要素の傾斜は、各要素の刃先の平面が、装置で処理される皮膚硬結の表面に対して5°から45°まで、特定の実施形態では具体的に15°の角度で傾斜されるであろうことを意味しており、このことは、切削要素を皮膚表面と接触させた状態でハンドル1を用いて装置を皮膚硬結を横切って引く時、非常に有効的な皮膚除去を確実にするであろう。円形刃先に適切な直径は3mmから5mmまで、例えば凡そ4mmである。
【0025】
図8aと図8b、図9aと図9b及び図10aと図10bで図解している硬い皮膚を除去するための手持ち式装置は、図1から図7を参照しながら上文で説明したものとは、提供されている管状切削要素(10)の数及び配置だけが異なっている。図8a及び図8bの実施形態は、2つは第1の列で中心線の両側に位置しており、1つは第2の列で中心線上に位置している、3つの傾斜した切削要素を有している。図9a及び図9bで示している装置は、3つは図8a及び図8bを参照して説明したように配置され、1つの追加的な切削要素は2つの切削要素の列の前で中心線上に配置されている、4つの切削要素を有している。図10a及び図10bの装置は、3つは図8a及び図8bを参照して説明したように配置され、他の3つは2つの切削要素の列の前に位置する追加の列に配置されている、6つの切削要素を有している。この実施形態では、第2の列の切削要素は、第1の列の要素に対して互い違いになっていて、第3の列の要素は、第2の列の要素に対して互い違いになっている。図8、図9及び図10の実施形態の更なる詳細に関して、図1から図7の実施形態に関連する上述の説明を参照するべきである。
【0026】
修正及び追加的な特徴は、この後に続く特許請求の範囲によって画定される本発明の範囲の中で可能であり、当業者には自明であろう。
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬い皮膚、厳密には皮膚硬結のような不体裁な硬い皮膚を足又は手から除去するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚硬結は、手又は足で発生することがあり、例えば不適合な靴に因る持続的な摩擦又は不均一な圧力によって生じる可能性の有る肥厚した皮膚の区域である。それらは、骨ばっている隆起の表面に形成される傾向があり、足に関しては、それらは、踵、母指球及びつま先の側部で最も一般的に見られる。指では、通常、それらは、指の裏側又は掌で形成される。皮膚硬結は、多くの場合不体裁であり、厚いほどより黄味が強く見える。経時的に、特に厚い皮膚硬結は、ひび割れて痛みを伴う場合がある。
【0003】
硬化した皮膚を擦り取る、削り取る又は切り取ることに概括的に基づく、皮膚硬結を減らす又は除去するための周知の方法が多数ある。多くの事例では、水中に足又は手を浸すこと又は或る種の軟化水薬を硬い皮膚に適用することで皮膚を軟化させる第1の段階を含む場合がある。硬い皮膚は、軽石、エメリーボード又はカーボランダム紙が取り付けられた装置のような研磨表面を備えた装置を使用して減らす又は除去することができる。それらの装置は、手動又は電動で作動することができ、後者の場合、研磨ヘッドは、硬い皮膚の上で振動及び回転することができる。そのような装置の実例は、国際特許WO03/022175号で記載されている。
【0004】
周知の研磨装置は、数々の欠点を有している。多くの事例では、それらの装置は、皮膚硬結が通例的に発生する手又は足の部分の曲率に適合することができない。更に、研磨表面は、経時的に磨り減る傾向があり、更に清浄することが困難である場合があり、衛生問題につながる可能性を有している。
【0005】
切削作用を用いて皮膚を除去する先行技術の装置の大多数では、例えば1つ又はそれ以上の、剃刀の刃等の平坦な金属刃が組み込まれている。米国特許第2005/0061343号は、切刃が、皮膚と接触する位置に設置され且つ皮膚の薄層を除去するために皮膚硬結を横切って引き動かされ、当該の工程は必要に応じて繰り返される、ために、ハンドルに取り付けられるヘッド要素に備え付けられる、そのような切削装置の実例を開示している。皮膚の層を剃り落とすそのような装置は、未熟練者が安全に使用することは困難であり、多くの場合に硬結皮膚と正常な皮膚を上手く識別しないので、それらの装置は、例えば刃が適格ではない位置に位置付けられる又は過剰に皮膚が除去されるように操作されることによる結果としての切り取りに起因する、損傷の重大な危険性を呈する可能性がある。
【0006】
幾つかの周知の切削装置は、平坦な刃の代わりに1つ又はそれ以上の曲線状の刃を備えており、曲線状の刃は、足又は手の形状表面により密着して適合するであろうという考え方が在る。そのような装置の1つの実例は、米国特許第2007/0244491号で記載されている。更に、チーズ卸し器に類似した石目やすり箔の形状の刃を備えている周知の皮膚硬結除去装置もある。それらの装置は、平坦な刃を備えている装置に関して上文で説明したものと同様の欠点を発現しがちである。
【0007】
皮膚硬結切削装置に対する別の取り組みは、米国特許第2007/0240730号で記載されており、単一のステンレス鋼管で構成されており、その一方の端部は、円形の刃先を提供するためにその内部縁端で尖っている。この皮膚硬結除去器は、管を皮膚に対して垂直に保ち、硬い皮膚を削り取るための往復動作で刃先を前後に移動させることで使用される。当該装置は小さく、操作するのが困難である。更に、削り取り効果は、管が皮膚に対して垂直に保たれる時に最適であるが、使用者は、何らかの角度を付けて管を保持しがちであり、これは、削り取り効果を失わせる又は過度な切削深さにつながる可能性がある。
【0008】
米国特許第2008/0230081号では、皮膚の硬い層を除去するための装置が記載されており、片側で一体化して形成された幾つかの同心性の刃先を備えている円板状の本体を有している。1つの実施形態は、片側に取り付けられているハンドルを有している平面部材の片側で長方形配列に配置された複数のそのような円板を含んでおり、この装置は、射出成形で作られる。近接性及び同時に皮膚と接するように作られている多数の刃先部分が原因で、個別の刃先の有効性は、損なわれている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、硬い皮膚を除去する先行技術の装置の欠点を解消する又は少なくとも低減させることを目指しており、この目的に従って、本発明は、ハンドル部分と、ハンドル部分に堅固に接続されており、それによって皮膚表面を横切って移動させられる切削ヘッドと、を備えている、硬い皮膚を除去するための手持ち式装置を提供し、切削ヘッドは、ベースと、互いに間隔を空けた関係でベースから突出しており、各々は、処理される皮膚表面と接触するための実質的に環状の刃先を画定している少なくとも2つの切削要素と、を備えており、各々の刃先は、切削要素の先端によって画定される皮膚接触平面に対して傾斜している平面にある。
【0010】
本発明の装置は、有効的な硬い皮膚の除去を提供し、更に、不熟練使用者であっても容易且つ安全に使用することができる。装置は、ステンレス鋼管で形成されれば好都合である、2つ又はそれ以上の切削要素を組み込んでおり、各々の管は、皮膚接触端部に刃先を有している。刃先が皮膚接触平面に対して傾斜した状態で、刃先及び皮膚の間には小さい接触区域が存在し得るので、小さい力で切削要素を皮膚に押し当てることができる。更に、少なくとも2つの、幾つかであれば好適であるが、切削要素がある状態で、装置が使用者によって皮膚に押し当てられる力は、刃先の平面の傾斜のおかげで力と共に増える傾向がある複数の接触点又は区域全体に分散するので、刃先に過度の力が加えられて皮膚の中へ深く切削しすぎる可能性があるという危険性は、実質的に低くなる。従って、本発明の装置は、過度の切削深さまで切ってしまうほどの十分な力が個々の切削要素に加わることに起因する不慮の損傷の危険性が低いという理由から、熟練者のみならず不熟練者による使用に対しても安全である。
【0011】
各々の刃先は、切削要素の先端を含んでおりベースと実質的に平行であり得る皮膚接触平面に対して傾斜した平面にある。傾斜の方向は、環状の刃先の先頭部分が皮膚接触平面から最も大きく離れた距離にあるようになっている。刃先の平面の皮膚接触平面に対する傾斜は、5°から45°まで、例えば10°から25°までであり得、本明細書の下文で具体的に説明される特定の実施形態では、約15°である。
【0012】
切削要素は、管状、より厳密には、各々の管の刃先が管軸に対して垂直な平面にある直円柱管であれば好都合である。切削要素は、平行軸に沿ってベースから突出するように配置され得る。他の構造を容易に想定することができるが、製造の利便上、ベースは、例えば硬質プラスチック材料から成形されたプレートとして形成されれば好適であり、密着した摩擦嵌め合い状態でソケットの中へ押し進められることによってベースに固定することができる個別の切削要素を受け入れるためのソケットを備えている。
【0013】
切削要素の正確な数は重要ではないが、有効性のために、ここでは少なくとも3つで有れば好適であるが、少なくとも5つであって、更に、如何なる場合でも、皮膚の上を最初に通過する先頭の切削要素に当たらなかった皮膚が、後に続く別の切削要素によって作用されるように、切削要素は、互い違いになった配列で配置されればより好適である。1つの適切な配置では、3つの切削要素が、三角形の頂点が前方又は後方のどちらかに向けられた状態の三角形の角部に位置付けられる。別の可能性として、4つの切削要素は、菱形形状の角部に位置付けられる。特に有効的なのは、切削要素が移動方向に対して横方向に伸張する少なくとも2列に位置付けられる配置であり、1列の切削要素は、別の列の切削要素に対して互い違いになっている。従って、5つの切削要素は、第1の列の切削要素の間の間隙を補うように、第1列に3つ及び第2列に2つになるように配置され得る。好適な実施形態によれば、少なくとも3列に配置された少なくとも8つの切削要素、即ち、例えば少なくとも4つの切削要素を有する第1の列、少なくとも3つの切削要素を有する第2の列及び少なくとも1つの切削要素を有する第3の列、が存在している。切削要素の列は、直線、V字形状及び曲線に沿って伸張してもよい。切削要素の有効的な配置は、連続する列の切削要素の数が移動方向に沿って前から後ろにかけて減っているものであることが分かってきた。
【0014】
切削要素の数は、12より多くなければ適切であり、10より多くなければより好適である。
【0015】
皮膚破片の清掃を簡単にするために、管状切削要素の内部は、ベースの開口部を経由して装置の空洞に連絡していれば好適であり、空洞は、濯ぎ及び清浄目的で開くことができるカバーで閉じることができるが、装置の外部に開いていれば好適である。空洞は、装置の横方向貫通穴によって形成されれば適切であり得る。
【0016】
ハンドル部分は、手で把持し易い形状になっており、手の掌で保持するために丸みを帯びた形状を有していることもあり得るものの、細長い形状が好適であり、軸が切削要素の皮膚接触平面と実質的に平行に伸長していれば理想的であり、そのような形状は、ハンドルを引くことで切削要素を硬い皮膚の区域を横切って移動させることを容易にする。経済的な製造を可能にする、特に単純な構造は、接着剤、ファスナ又は溶接等によってまとめて留め付けられる二分割外殻によって、切削ヘッドのベースがそれらの間の所定の位置に形成され且つしっかりと保持された状態で、形成されるハンドルを有している。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明による手持ち式装置の斜視図である。
【図2】図1で示される装置の側面図である。
【図3】図1で示される装置の底部平面図である。
【図4】図1で示される装置の切削ヘッドのベースプレートの底面図である。
【図5】図4のベースプレート上面図である。
【図6】図4の線A―Aに沿うベースプレートの長手方向断面図である。
【図7】図1で示される装置の中へ嵌め込まれる8つの切削要素のうちの1つを通る倍尺軸方向断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態を示しており、それぞれは、側面図(図8a)及び底部平面図(図8b)である。
【図9】本発明の第3の実施形態を示しており、それぞれは、側面図(図9a)及び底部平面図(図9b)である。
【図10】本発明の第4の実施形態を示しており、それぞれは、側面図(図10a)及び底部平面図(図10b)である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の上述の及び他の特徴及び利点は、例証として提示される幾つかの好適な実施形態についての以下の説明及び添付図面を参照することで明白となるであろう。
【0019】
図面の図1から図7で図解しているのは、本装置の使用者の足又は手で皮膚硬結のような硬い皮膚を除去するための手工具の形態をした装置である。装置は、その片方の端部に加工又は切削ヘッド2を提供している、細長いハンドル1を備えている。装置は、ハンドル1及び切削ヘッド支持構造3を含んでいる本体を有しており、この本体は、例えば超音波溶接によって装置の長手方向中央平面に沿って堅固に且つしっかりとまとめて接合された、2つの二分割外殻4a、4bから組み立てられている。使用時の快適性を高めるために、二分割外殻4a、4bは、好都合なことに二分割外殻の上に成形されるより軟質の材料5a、5bを備えている。組み立てられた本体は、切削ヘッド支持構造3の横方向貫通開口部によって形成される空洞6を含んでおり、その目的は、後程説明する。
【0020】
切削ヘッド2は、2つの二分割外殻が組み立てられ、まとめて固定される時、2つの二分割外殻4a、4bの間の適所に固定して留められ、切削ヘッドは、ABSのような硬質プラスチック材料から射出成形されれば好都合であるベースプレート8と、ベースプレート8に固定的に嵌め込まれたステンレス鋼管の形態をした幾つかの切削要素10と、を備えている。図4から図6で示しているように、ベースプレート8は、実質的に平坦であり、ベースプレート8を受け入れるためにヘッド支持構造3に設けられたポケットの周囲に伸張しているフランジ縁を受け入れる周辺溝11を備えて作られており、当該フランジは、ベースプレートをヘッド支持構造3の上の適所にしっかりと保持している。ベースプレート8は、更に、個別の管状の切削要素10を受け入れるように構成されている、数々の並んだソケット12で形成されており、ソケットの内端部は、ベースプレートの内側に開いていて、ベースプレートが嵌め込まれるポケットの内壁の対応する穴14に繋がっている貫通穴13に連絡しているので、ソケットは、穴13及び14を通過して空洞6に連絡している。ソケット12は、円筒形であり、平行であり、及びベースプレートの平面に対する垂線に対して約15°の角度θで傾斜している軸を有している。ソケット12は、下文で更に説明される所定の配列で並んでいる切削要素10を取り付けるために配置されている。
【0021】
各々の切削要素10は、図7の断面で示しているように、直円柱ステンレス鋼管で構成されている。外端部では、各管は、管の内部表面18の端部で円形刃先16を画定するように先細になっている。管の内端部は、ベースプレート8のソケット12へ挿入することを支援するために面取りされているが、平滑末端面17を有している。管10は、ソケット12の直径より幾らか大きい外径寸法になっており、管10は、ソケットの中へ押し進められるので、結果として生じる密着した摩擦嵌め合いによってしっかりと保持される。切削管がベースプレートの8つのソケット12の中へ完全に挿入された状態で、管は、ソケットと同軸上に取り付けられており、結果的には各管10の刃先16は、切削管10の先端によって画定される接触平面20に対して15°の角度をなしている傾斜平面にある。
【0022】
ベースプレートのソケット12のパターンは、切削管10が3列の配列で配置されるようになっており、第1の列には4つ、第2の列には3つ及び第3の列には1つの切削管が在り、第2の列の切削管は、第1の列の切削管の間の間隙を補うように、第1の列の管に対して互い違いになっている。このようにして、確実に、切削要素によって作用される他の皮膚区域の間に位置する皮膚区域がなくなり且つ装置が皮膚に適用され皮膚を横切って移動される時、切削要素自身が切削要素によって作用されることがなくなる。第1及び第2の列の各々の切削要素10は、移動方向Dに対して横方向の曲線に沿って間隔を空けて配置されているように図示されているが、これは必須ではなく、他の構造も容易に想定することができる。実際に、ベースプレートの切削管では多くの異なる配列が可能である。
【0023】
管状切削要素10の中空内部は、装置の空洞6と連絡しているので、刃先の切削及び削り取り作用によって除去される及び管の中で集められ得る硬い皮膚の小片は、容易に装置から出すことができ、水で濯ぐことでその様な清浄を更に支援することができる。
【0024】
切削要素の傾斜は、各要素の刃先の平面が、装置で処理される皮膚硬結の表面に対して5°から45°まで、特定の実施形態では具体的に15°の角度で傾斜されるであろうことを意味しており、このことは、切削要素を皮膚表面と接触させた状態でハンドル1を用いて装置を皮膚硬結を横切って引く時、非常に有効的な皮膚除去を確実にするであろう。円形刃先に適切な直径は3mmから5mmまで、例えば凡そ4mmである。
【0025】
図8aと図8b、図9aと図9b及び図10aと図10bで図解している硬い皮膚を除去するための手持ち式装置は、図1から図7を参照しながら上文で説明したものとは、提供されている管状切削要素(10)の数及び配置だけが異なっている。図8a及び図8bの実施形態は、2つは第1の列で中心線の両側に位置しており、1つは第2の列で中心線上に位置している、3つの傾斜した切削要素を有している。図9a及び図9bで示している装置は、3つは図8a及び図8bを参照して説明したように配置され、1つの追加的な切削要素は2つの切削要素の列の前で中心線上に配置されている、4つの切削要素を有している。図10a及び図10bの装置は、3つは図8a及び図8bを参照して説明したように配置され、他の3つは2つの切削要素の列の前に位置する追加の列に配置されている、6つの切削要素を有している。この実施形態では、第2の列の切削要素は、第1の列の要素に対して互い違いになっていて、第3の列の要素は、第2の列の要素に対して互い違いになっている。図8、図9及び図10の実施形態の更なる詳細に関して、図1から図7の実施形態に関連する上述の説明を参照するべきである。
【0026】
修正及び追加的な特徴は、この後に続く特許請求の範囲によって画定される本発明の範囲の中で可能であり、当業者には自明であろう。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬い皮膚を除去するための手持ち式装置において、ハンドル部分(1)と、前記ハンドル部分に堅固に接続されていてそれによって皮膚表面を横切って移動させられる切削ヘッド(2)と、を備えており、前記切削ヘッドは、ベース(8)と、前記ベースから突出しており、各々は処理される皮膚表面と接触するための実質的に環状の刃先(16)を画定している少なくとも2つの切削要素(10)と、を備えており、前記切削要素(10)は、互いに間隔を空けて配置されており、各々の刃先(16)は、前記失策要素の先端を含んでいる皮膚接触平面(20)に対して傾斜している平面にある、ことを特徴とする、手持ち式装置。
【請求項2】
前記傾斜平面は、前記皮膚接触平面に対して5°から45°までの、10°から25°までであれば好適な前記範囲の中の角度である、請求項1に記載の手持ち式装置。
【請求項3】
前記切削要素(10)は、管状である、請求項1又は請求項2の何れか1つに記載の手持ち式装置。
【請求項4】
前記切削要素(10)は、直円柱管であり、各々の切削要素の前記刃先(16)は、前記切削要素の前記軸に対して垂直な平面にある、請求項3に記載の手持ち式装置。
【請求項5】
前記切削要素(10)は、並行軸に沿って前記ベース(8)から突出している、請求項1から請求項4の何れか1つに記載の手持ち式装置。
【請求項6】
互い違いになる配列で位置付けられた3つ又はそれ以上の、5つ又はそれ以上であれば好適な切削要素(10)が存在する、前述の請求項の何れか1つに記載の手持ち式装置。
【請求項7】
前記切削要素(10)は、移動方向に対して横方向に伸張する少なくとも2列に配置されており、1つの列の前記切削要素は、もう一方の列の前記切削要素に対して互い違いになっている、請求項6に記載の手持ち式装置。
【請求項8】
少なくとも3列に配置された少なくとも8つの切削要素(10)が存在する、請求項7に記載の手持ち式装置。
【請求項9】
第1の列は少なくとも4つの切削要素を含んでおり、第2の列は少なくとも3つの切削要素を含んでおり、更に第3の列は少なくとも1つの切削要素を含んでいる、請求項7又は請求項8に記載の手持ち式装置。
【請求項10】
少なくとも1つの列の前記切削要素は、曲線に沿って間隔を空けて配置されている、請求項7から請求項9の何れか1つに記載の手持ち式装置。
【請求項11】
連続する列の切削要素の前記数は、前記移動方向に沿って前から後ろにかけて減っている、請求項7から請求項10の何れか1つに記載の手持ち式装置。
【請求項12】
前記ベースは、前記切削要素が固定されるベースプレート(8)を備えている、請求項1から請求項11の何れか1つに記載の手持ち式装置。
【請求項13】
前記ベースプレート(8)は、前記個別の切削要素(10)が中へ挿入されるソケット(12)を有している、請求項12に記載の手持ち式装置。
【請求項14】
前記ソケット(12)は、前記装置の内部の空洞(6)に開いている内端部を有している、請求項13に記載の手持ち式装置。
【請求項15】
前記空洞(6)は、前記装置の前記外側に開いている、請求項15に記載の手持ち式装置。
【請求項16】
前記空洞は、前記装置の横方向貫通開口部によって形成される、請求項15に記載の手持ち式装置。
【請求項17】
前記ハンドル部分(1)は、細長い、前述の請求項の何れか1つに記載の手持ち式装置。
【請求項18】
前記ハンドル部分(1)は、前記切削要素の前記先端によって画定される皮膚接触平面(20)に実質的に平行な軸を有している、請求項17に記載の手持ち式装置。
【請求項19】
前記ハンドル部分(1)は、前記切削ヘッドの前記ベース(8)を間に固定するためにまとめて留め付けられる2つの二分割外殻によって形成されている、請求項18に記載の手持ち式装置。
【請求項1】
硬い皮膚を除去するための手持ち式装置において、ハンドル部分(1)と、前記ハンドル部分に堅固に接続されていてそれによって皮膚表面を横切って移動させられる切削ヘッド(2)と、を備えており、前記切削ヘッドは、ベース(8)と、前記ベースから突出しており、各々は処理される皮膚表面と接触するための実質的に環状の刃先(16)を画定している少なくとも2つの切削要素(10)と、を備えており、前記切削要素(10)は、互いに間隔を空けて配置されており、各々の刃先(16)は、前記失策要素の先端を含んでいる皮膚接触平面(20)に対して傾斜している平面にある、ことを特徴とする、手持ち式装置。
【請求項2】
前記傾斜平面は、前記皮膚接触平面に対して5°から45°までの、10°から25°までであれば好適な前記範囲の中の角度である、請求項1に記載の手持ち式装置。
【請求項3】
前記切削要素(10)は、管状である、請求項1又は請求項2の何れか1つに記載の手持ち式装置。
【請求項4】
前記切削要素(10)は、直円柱管であり、各々の切削要素の前記刃先(16)は、前記切削要素の前記軸に対して垂直な平面にある、請求項3に記載の手持ち式装置。
【請求項5】
前記切削要素(10)は、並行軸に沿って前記ベース(8)から突出している、請求項1から請求項4の何れか1つに記載の手持ち式装置。
【請求項6】
互い違いになる配列で位置付けられた3つ又はそれ以上の、5つ又はそれ以上であれば好適な切削要素(10)が存在する、前述の請求項の何れか1つに記載の手持ち式装置。
【請求項7】
前記切削要素(10)は、移動方向に対して横方向に伸張する少なくとも2列に配置されており、1つの列の前記切削要素は、もう一方の列の前記切削要素に対して互い違いになっている、請求項6に記載の手持ち式装置。
【請求項8】
少なくとも3列に配置された少なくとも8つの切削要素(10)が存在する、請求項7に記載の手持ち式装置。
【請求項9】
第1の列は少なくとも4つの切削要素を含んでおり、第2の列は少なくとも3つの切削要素を含んでおり、更に第3の列は少なくとも1つの切削要素を含んでいる、請求項7又は請求項8に記載の手持ち式装置。
【請求項10】
少なくとも1つの列の前記切削要素は、曲線に沿って間隔を空けて配置されている、請求項7から請求項9の何れか1つに記載の手持ち式装置。
【請求項11】
連続する列の切削要素の前記数は、前記移動方向に沿って前から後ろにかけて減っている、請求項7から請求項10の何れか1つに記載の手持ち式装置。
【請求項12】
前記ベースは、前記切削要素が固定されるベースプレート(8)を備えている、請求項1から請求項11の何れか1つに記載の手持ち式装置。
【請求項13】
前記ベースプレート(8)は、前記個別の切削要素(10)が中へ挿入されるソケット(12)を有している、請求項12に記載の手持ち式装置。
【請求項14】
前記ソケット(12)は、前記装置の内部の空洞(6)に開いている内端部を有している、請求項13に記載の手持ち式装置。
【請求項15】
前記空洞(6)は、前記装置の前記外側に開いている、請求項15に記載の手持ち式装置。
【請求項16】
前記空洞は、前記装置の横方向貫通開口部によって形成される、請求項15に記載の手持ち式装置。
【請求項17】
前記ハンドル部分(1)は、細長い、前述の請求項の何れか1つに記載の手持ち式装置。
【請求項18】
前記ハンドル部分(1)は、前記切削要素の前記先端によって画定される皮膚接触平面(20)に実質的に平行な軸を有している、請求項17に記載の手持ち式装置。
【請求項19】
前記ハンドル部分(1)は、前記切削ヘッドの前記ベース(8)を間に固定するためにまとめて留め付けられる2つの二分割外殻によって形成されている、請求項18に記載の手持ち式装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8a】
【図8b】
【図9a】
【図9b】
【図10a】
【図10b】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8a】
【図8b】
【図9a】
【図9b】
【図10a】
【図10b】
【公表番号】特表2012−504004(P2012−504004A)
【公表日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−528419(P2011−528419)
【出願日】平成21年9月28日(2009.9.28)
【国際出願番号】PCT/GB2009/002314
【国際公開番号】WO2010/035015
【国際公開日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【出願人】(502058482)エルアールシー・プロダクツ・リミテッド (11)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月28日(2009.9.28)
【国際出願番号】PCT/GB2009/002314
【国際公開番号】WO2010/035015
【国際公開日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【出願人】(502058482)エルアールシー・プロダクツ・リミテッド (11)
【Fターム(参考)】
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