説明

相乗作用顔料混合物の製造方法

【目的】 顔料混合物の新規製造法を提供する。
【構成】 溶剤可溶性基を導入した複数の粉体状の顔料化合物を溶剤に溶解し、その溶液を混合し、その混合液を熱処理、光分解処理又は化学処理する事によって顔料を析出する。
【効果】 従来の方法によって製造された同じ顔料混合物に比較して、本方法によって製造された顔料混合物は着色力ならびに堅牢性などの性能が優れている。

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は相乗作用を有する顔料混合物の製造方法に関し、特にカルバメート基の導入によって可溶化された少なくとも2種の”顔料”の溶液を混合し、そして次に着色されるべき基質に配合する前または後でその混合物を熱処理、光分解処理または化学処理にかけて該混合物を顔料の形で沈殿させる顔料混合物の製造方法に関する。
【0002】同じ顔料クラスまたは実質的に類縁の顔料クラスの異なる複数の顔料を混合することによって着色性および堅牢性を含む特定の顔料特性が改良されうることは以前から関係文献により公知となっている。ある場合にはいわゆる固溶体あるいは混晶が生成される。たとえば、優れた堅牢性および、特に、特殊な着色特性によって特徴づけられるキナクリドン、キナクリドンキノンおよび/またはデヒドロキナクリドンの固溶体が米国特許第3160510号明細書、同第3298847号明細書、同第3647494号明細書、同第3681100号明細書に開示されている。米国特許第3776749号明細書には予想されなかったような高い着色力と透明性を有するアゾ顔料と可溶性アゾ染料との混合物が記載されている。また、個々の成分に比較して向上された耐光堅牢性と透明性を有する2種またはそれ以上のペリレンテトラカルボジアミドの混合物がドイツ国特許公開第2009073号明細書が開示されている。ドイツ国特許公開第3436206号、同第3436208号、同3436209号各明細書には優れた耐熱性を特徴とする異なるペリレンテテラカルボジイミドの混晶が開示されている。米国特許第4720305号明細書には個々の成分に比較して顔料特性が向上した異なるジケトピロロピロールの顔料混合物が記載されている。また異なるジケトピロロピロール顔料の固溶体ならびにジケトピロロピロール顔料とキナクリドンの固溶体が米国特許第4783540号および米国特許第4810304号明細書に開示されている。この2つの場合共、その生成物は個々の成分に比較して顔料特性が向上している。
【0003】今回、本発明によって、さらに一層驚くべきことに向上した特性を示す同様な顔料混合物、固溶体または混晶が、個々の成分を前以て顔料分子にカルバメート基を導入することによって可溶化し、そのあとそれら成分を適当な溶剤に溶解しそして溶液の形で混合し、最後にこの溶解混合物から熱処理、光分解処理または化学処理によって顔料混合物、固溶体または混晶の形態で再びそれら成分を沈殿させることによって得られることが見いだされた。
【0004】したがって本発明は、キナクリドン、アントラキノン、ペリレン、インジゴ、キノフタロン、イソインドリノン、イソインドリン、ジオキサジン、フタロシアニン、ジケトピロロピロールまたはアゾ系列の少なくとも2種の異なる顔料の相乗作用混合物の製造方法において、式(I)
A(B)X (I)
{式中、xは1乃至4の整数、Aはキナクリドン、アントラキノン、ペリレン、インジゴ、キノフタロン、イソインドリノン、イソインドリン、ジオキサジン、フタロシアニン、ジケトピロロピロールまたはアゾ系列の発色団の残基であり、これら残基は好ましくは少なくとも1種の直接隣接するまたは共役のカルボニル基でBに結合したx個のN原子を含有し、Bは下記式の基であり、そしてxが2、3または4の場合には、さらに1、2または3個の水素原子でもありうる、
【化28】


【0005】[式II III IV において、m、n、pは互いに独立的に0または1の数である、XはC1-C14アルキレンまたはC2-C8 アルケニレン、Yは -V-(CH2)q-の基、Zは -V-(CH2)r-の基、ここでVはC3-C6 シクロアルキレンであり、qは1乃至6の整数、rは0乃至6の整数であり、R1とR2は互いに独立的に水素、C1-C6 アルキル、C1-C4 アルコキシ、ハロゲン、CN、NO2 、未置換のフェニルまたはフェノキシまたはC1-C4 アルキル、C1-C4 アルコキシまたはハロゲンによって置換されたフェニルまたはフェノキシ、Qは水素、CN、Si(R1)3、基C(R5)(R6)(R7)(ここで、R5、R6、R7は互いに独立的に水素またはハロゲンであり、そしてR5、R6、R7のうちの少なくとも1つはハロゲンである)、式
【化29】


(式中、R1とR2は上記した意味を有する)の基、基SO2 R8またはSR8(ここで、R8はC1-C4 アルキルである)、基CH(R9)2 (ここでR9は未置換フェニルまたはC1-C4 アルキル、C1-C4 アルコキシまたはハロゲンによって置換されたフェニルである)、または式
【化30】


の基であり、R3とR4は互いに独立的に水素、C1-C18アルキルまたは式
【化31】


(式中、X、Y、R1、R2、m、nは上記の意味を有する)の基であるか、またはR3とR4はそれらが結合している窒素原子と一緒でピロリジニル基、ピペリジニル基またはモルホリニル基を形成する]}の少なくとも2種の化合物を粉末形状で通常の方法で混合し、そしてその混合物を有機溶剤に溶解するかまたは最初個々の成分を有機溶剤に溶解し、そしてそれら溶液を混合し、次いで該溶解した混合物から熱処理、光分解処理または化学処理によって式A(H)X(式中、Aとxは上記の意味を有する)の対応する顔料からなる顔料混合物を沈殿することを特徴とする方法を提供する。
【0006】Aは基本構造A(H)Xを有する公知発色団たとえば下記の発色団
【0007】
【化32】


【化33】


【化34】


【化35】


【化36】


【化37】


およびそれらのすべての公知誘導体の残基である。
【0008】Xが意味するC1-C14アルキレンは直鎖状または分枝状アルキレンであり、例示すれば、メチレン、ジメチレン、トリメチレン、1−メチルメチレン、1,1ージメチルメチレン、1,1ージメチルジメチレン、1,1ージメチルトリメチレン、1−エチルジメチレン、1−エチル−1−メチルジメチレン、テトラメチレン、1,1−ジメチルテトラメチレン、2,2−ジメチルトリメチレン、ヘキサメチレン、デカメチレン、1,1−ジメチルデカメチレン、1,1−ジエチルデカメチレン、またはテトラデカメチレンなどである。
【0009】Xが意味するC2-C8 アルケニレンは直鎖状または分枝状アルキレンであり、例示すれば、ビニレン、アリレン、メタリレン、1−メチル−2−ブテニレン、1,1ージメチル−3−ブテニレン、2−ブテニレン、2−ヘキセニレン、3−ヘキセニレン、2−オクテニレンなどである。ハロゲンはヨウ素、フッ素、臭素、塩素であり、好ましくは臭素、最も好ましくは塩素である。
【0010】C1-C6 アルキルの例はメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−アミル、tert−アミル、ヘキシル、そしてC1-C18アルキルの例はさらにヘプチル、オクチル、2−メチルヘキシル、ノニル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシルまたはオクタデシルである。C1-C4 アルコキシの例はメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシまたはブトキシである。C3-C6 シクロアルキレンの例はシクロプロピレン、シクロペンチレンおよび好ましくはシクロヘキシレンである。
【0011】本発明を実施するために特に重要な式Iの化合物は、xが1または2、かつBが式
【化38】


または前記式(IV)の基でありそして、xが2の場合には、さらに1つの水素である化合物である。
【0012】これら式IV、VおよびVIにおいて、mは0または1、XはC1-C4 アルキレンまたはC2-C5 アルケニレン、R1とR2は互いに独立的に水素、C1-C4 アルキル、メトキシ、塩素またはNOである、Qは水素、CN、CCl、式
【化39】


の基、SO2 CH3 またはSCH3 を意味し、そしてR3とR4は互いに独立的に水素、C1-C4 アルキルまたは式
【化40】


の基であるか、またはR3とR4は一緒でピペリジニル基を形成する。
【0013】好ましいのは下記により定義される式Iの化合物である:xが2、かつBは式
【化41】


の基の2個である。
【0014】好ましい式Iの化合物のグループを以下にまとめて示す。(a)下記式のペリレンカルボキシイミド
【化42】


式中、Dは水素、C1-C6 アルキル、未置換またはハロゲン−またはC1-C4 アルキル−置換のフェニル、ベンジルまたはフェネチルであるか、またはBである、
【0015】(b)下記式のキナクリドン
【化43】


式中、R10 とR11 は互いに独立的に水素、ハロゲン、C1-C18アルキル、C1-C4 アルコキシまたはフェニルである、
【0016】(c)下記式のジオキサジン
【化44】


式中、R12 は水素、ハロゲンまたはC1-C18アルキルである、
【0017】(d)下記式のイソインドリン
【化45】


式中、R13
【化46】


の基、R14 は水素、C1-C18アルキル、ベンジルまたは式
【化47】


の基、R15 はR13 と同じ意味を有する、R16 、R17 、R18 、R19 は互いに独立的に水素、C1-C18アルキル、C1-C4 アルコキシ、ハロゲンまたはトリフルオロメチルである、
【0018】(e)下記式のインジゴ誘導体
【化48】


式中、R20 は水素、CN、C1-C4 アルキル、C1-C4 アルコキシまたはハロゲンである、
【0019】(f)下記式のアゾベンゾイミダゾロン
【化49】


式中、R21 とR22 は互いに独立的に水素、ハロゲン、C1-C4 アルキルまたはC1-C4 アルコキシである、
【0020】(g)下記式のアントラキノイド化合物
【化50】


【0021】(h)下記式のフタロシアニン
【化51】


式中、X1 はH2 、Zn 、Cu 、Ni 、Fe またはV、X2 は -CH( R24 )- または -SO2-、R23 は水素、C1-C4 アルキル、 -N(E) R24 、- NHCOR25 、- COR25または
【化52】


R24 は水素またはC1-C4 アルキル、R25 はC1-C4 アルキル、R26 は水素、ハロゲン、C1-C4 アルキルまたはC1-C4 アルコキシ、zは0または1の数、yは1乃至4の整数である、
【0022】(i)下記式のピロロ[3,4−c]ピロール
【化53】


式中、GとLは互いに独立的に式
【化54】


(式中、R27 とR28 は互いに独立的に水素、ハロゲン、C1-C18アルキル、C1-C18アルコキシ、C1-C18アルキルメルカプト、C1-C18アルキルアミノ、 -CN、 -NO2 、フェニル、トリフルオロメチル、C5-C6 シクロアルキル、 -C=N-(C1-C18アルキル)、
【化55】


の基、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピペラジニル、ピロリル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、モルホリニル、ピペリジニルまたはピロリジニルであり、Mは -CH2-、 -CH( CH3)- 、-C( CH3)2- -CH=N- 、 -N=N--O- 、 -S- 、-SO- 、 -SO2-、または -NR33-、R29 とR30 は互いに独立的に水素、ハロゲン、C1-C6 アルキル、C1-C18アルコキシまたは -CN、R31 とR32 は互いに独立的に水素、ハロゲンまたはC1-C6 アルキル、R33 は水素またはC1-C6 アルキルである)の基である、上記各式においてEは水素またはBである、ただし少なくとも1つのEは少なくとも1つの基BでありそしてBは上記の意味を有し、これの定義については上記した好ましい意味も該当する。
【0023】式XVII 中のR27 とR28 が意味するC1-C18アルキルメルカプトの例はメチルメルカプト、エチルメルカプト、プロピルメルカプト、ブチルメルカプト、オクチルメルカプト、デシルメルカプト、ヘキサデシルメルカプトまたはオクタデシルメルカプトであり、C1-C18アルキルアミノの例はメチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ヘキシルアミノ、デシルアミノ、ヘキサデシルアミノまたはオクタデシルアミノである。
【0024】R10 とR11 が互いに独立的に水素、塩素またはメチルでありそしてEが前記の意味を有する式VIII のキナクリドン、および/または、GとLが同種かつ下記式の基である式XVII のピロロ[3,4−c]ピロールを使用するのが特に好ましい:
【化56】


式中、R27 とR28 は互いに独立的に水素、塩素、臭素、C1-C4 アルキル、C1-C6 アルコキシ、C1-C6 アルキルアミノ、CNまたはフェニル、Mは -O- 、 -NR33-、 -N=N- または -SO2-、R29 とR30 は水素、R33 は水素、メチルまたはエチル、Eは上記の意味を有する。
【0025】下記式
【化57】


および/または、式
【化58】


のキナクリドン、および/または式
【化59】


のピロロ[3,4−c]ピロールを使用するのが格別に好ましい。
【0026】式XX中のR27 とR28 は互いに独立的に水素、メチル、tert−ブチル、塩素、臭素、CNまたはフェニルであり、式XVIII、XIX、XX中のEは式
【化60】


の基である。
【0027】式Iの化合物は公知方法に準じた方法によって、たとえば、式A(H)X (XXI)
(式中、Aとxは前記の意味を有する)の化合物を、非プロトン有機溶剤中かつ触媒としての塩基の存在、都合よくは0乃至400℃の温度、好ましくは10乃至200℃の温度で2乃至80時間、所望のモル比で、式B−O−B (XXII)のジカーボネート、または式(R34)3 C−B (XXIII)のトリハロアセテート、または式BN3 (XXIV)のアジド、または式B−OR35 (XXV)
のカーボネート、または式
【化61】


のアルキリデン−イミノオキシホルメートと反応させることによって製造することができる。
【0028】上記各式において、Bは前記の意味を有する、R34 は塩素、フッ素または臭素、R35 はC1 −C4アルキルまたは未置換フェニル、またはハロゲン、C1 −C4アルキル、C1 −C4アルコキシまたは−CNによって置換されたフェニル、R36 は−CNまたは−COOR18 、R37 は未置換フェニル、またはハロゲン、C1 −C4-アルキル、C1 −C4-アルコキシまたは−CNによって置換されたフェニルである。
【0029】式XXI の化合物を式XVIIのジカーボネートと反応するのが好ましい。式XXI の化合物、式XXIIのジカーボネート、式XXIII のトリハロアセテート、式XXIVのアジド、式XXVのカーボネート、および式XXVIのアルキリデン−イミノオキシホルメートは公知化合物である。もし新規化合物であった場合にも、それは標準的公知方法に準じた方法で製造することができる。式XXI の化合物と式XXII乃至XXVIの各化合物とのモル比はxの意味、すなわち導入されるべき基Bの数に依存する。しかしながら、好ましくは、式XXII乃至XXVIの化合物を2乃至10倍過剰で使用する。
【0030】適当な有機溶剤の例は、エーテル類たとえばテトラヒドロフランまたはジオキサン、グリコールエーテル類たとえばエチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、さらには二極性非プロトン溶剤たとえばアセトニトリル、ベンゾニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ニトロベンゼン、N−メチルピロリドン、ハロゲン化脂肪族または芳香族炭化水素類たとえばトリクロロエタン、ベンゼンまたはアルキル−、アルコキシ−またはハロゲン−置換ベンゼンたとえばトルエン、キシレン、アニソールまたはクロロベンゼン、あるいは芳香族N−複素環式化合物たとえばピリジン、ピコリンまたはキノリンなどである。好ましい溶剤はテトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミドおよびN−メチルピロリドンである。上記に例示した溶剤は混合物の形で使用することもできる。反応体1重量部に対して溶剤5乃至20重量部を使用するのが適当である。
【0031】触媒として適当な塩基の例はアルカリ金属それ自体、好ましくはリチウム、ナトリウムまたはカリウムおよびこれらの水酸化物または炭酸塩、あるいはアルカリ金属アミドたとえばリチウムアミド、ナトリウムアミドまたはカリウムアミドあるいはアルカリ金属水素化物たとえばリチウム、ナトリウムまたはカリウムの水素化物、さらにはアルカリ土類金属またはアルカリ金属のアルコレート、特に1乃至10個の炭素原子を有する一級、二級または三級脂肪族アルコールから誘導されたアルコレート、たとえば、リチウム、ナトリウムまたはカリウムのメチレート、エチレート、n−プロピレート、イソプロピレート、n−ブチレート、sec−ブチレート、tert−ブチレート、2−メチル−2−ブチレート、2−メチル−2−ペンチレート、3−メチル−3−ペンチレート、3−エチル−3−ペンチレート、さらには、有機脂肪族、芳香族または複素環式窒素塩基類たとえばジアザビシクロオクテン、ジアザビシクロウンデセンおよび4−ジメチルアミノピリジン、トリアルキルアミン類たとえばトリメチルアミンまたはトリエチルアミンなどである。これらの塩基の混合物も使用できる。
【0032】好ましいのは有機窒素塩基たとえばジアザビシクロオクテン、ジアザビシクロウンデセン、4−ジメチルアミノピリジンであり、4−ジメチルアミノピリジンが特に好ましい。反応は、好ましくは、10乃至100℃、最も好ましくは14乃至40℃の温度かつ大気圧下で実施される。本発明を実施するためには、式Iの複数の化合物を粉末形状で標準的公知方法によって所望の割合で混合しそしてこの混合物を溶剤に溶解するか、あるいは、式Iの複数の化合物を最初個別に溶剤に溶解しそして次にこれら溶液を所望の割合で混合する。
【0033】下記の溶剤が都合よく使用できる。エーテル類たとえばテトラヒドロフランまたはジオキサン、グリコールエーテル類たとえばエチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル;ポリアルコール類たとえばポリエチレングリコール、ケトン類たとえばアセトン、エチルメチルケトン、イソブチルメチルケトンまたはシクロヘキサノン;さらには二極性非プロトン溶剤たとえばアセトニトリル、ベンゾニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ニトロベンゼン、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、ハロゲン化脂肪族または芳香族炭化水素類たとえばトリクロロエタン、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼンまたはアルキル−、アルコキシ−またはハロゲン−置換ベンゼンたとえばトルエン、キシレン、アニソールまたはクロロベンゼン;芳香族N複素環式化合物たとえばピリジン、ピコリンまたはキノリン、さらにはデカリン、n−ドデカンまたはケロシンなどの高沸点溶媒、およびこれらの混合物。好ましい溶剤はトルエン、ジフェニルエーテル、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、キノリンなどである。
【0034】溶剤または溶剤系中の式Iの化合物の濃度は溶剤の種類に大きく依存する。一般的には全溶液を基準にして式Iの化合物を0.1乃至20重量%使用するのが適当であり、好ましくは0.2乃至5重量%の量で式Iの化合物を使用する。式Iの化合物をベースとした複数の顔料からなる顔料混合物は上記溶液から簡単な方法で、すなわち、溶解された混合物を下記のいずれかの処理にかけることにより沈殿することができる:(a)熱処理、すなわち、50乃至400℃、好ましくは100乃至200℃に加熱するか、あるいはレーザー照射する;
(b)光分解処理、すなわち、375nm以下の波長に露出する;
(c)化学処理、すなわち、有機または無機酸で、好ましくは酢酸、トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、塩酸または硫酸で処理する。
このあと、沈殿した生成物を常用方法で単離する。
【0035】式Iの化合物は通常着色されるべき高分子有機材料に可溶性であるから、その高分子有機材料が溶剤としても使用できる。したがって、式Iの少なくとも2種の化合物を、それぞれ単独でまたは混合物として、着色されるべき高分子有機材料、たとえば、プラスチック、塗料系または印刷インク系に常用方法で配合し、その中に溶解するこもができ、そして上記した方法の1つによって顔料混合物をその場で沈殿するこができる。混合物を構成する少なくとも2種の式Iの化合物の混合比は非常に広い範囲で選択することができそして所望する色に応じて決定される。2成分混合物である場合には、2成分の比は重量%で50乃至95:5乃至50が適当であり、好ましくは65乃至90:10乃至35である。
【0036】本発明の方法によって得られた顔料混合物は、それが溶液から単離され、その後被着色材料に配合された場合にも、また基質内のその場で沈殿した場合にも、従来方法で製造された混合物に比較してきわめて卓越し、向上した特性を示す。すなわち、色相、色純度、色濃度、光沢、透明性などの着色特性ならびに耐光堅牢性、耐候堅牢性、マイグレーション堅牢性、熱堅牢性などの堅牢特性の両者において向上を示す。混合物の成分と混合比を適当に選択すれば、特に成分と混合比が公知の態様で常用方法によって固溶体を結果するように選択された場合には、固溶体を得ることも可能である。しかしまた、本発明の方法によれば、従来の常用方法によっては固溶体が得られない場合でも、固溶体の生成を導くことが可能である。固溶体は2種の単体成分の物理的混合物のX線回折図と異なるそのX線回折図によって特徴づけることができる。本発明によって得られる固溶体は各単体成分のX線回折図を合わせたものとは異なる線によって特定される。以下、本発明をさらに実施例によって説明する。
【0037】実施例1(a) テトラヒドロフラン500ml(分子ふるいにかけて乾燥)中1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ−[3,4−c]−ピロール14.75g(0.0512モル)と4−ジメチルアミノピリジン3.23g(0.0264モル)との混合物にジ−tert−ブチルジカーボネート27.94g(0.128モル)を1時間かけて3回に分けて添加する。得られた赤色懸濁物を大気湿度を遮断して室温で2時間撹拌する。暗緑色溶液が得られる。減圧で溶剤を留去する。黄色残留物を炭酸水素ナトリウムの5%水溶液で洗い、水ですすいで真空乾燥する。しかして、N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール24.5g(理論値の98%)を得た。
分析:1H−NMR(CDCl3): 7.75(d.4H); 7.48-7.50(m,6H); 1.40(s, 18H)
【0038】(b) N,N−ジメチルホルムアミド100ml(分子ふるいで乾燥)中1,4−ジケト−3,6−ビス(4−tert−ブチルフェニル)ピロロ[3,4−c]−ピロール8.44g(0.021モル)と4−ジメチルアミノピリジン1.49g(0.012モル)との混合物にジ−tert−ブチルジカーボネート24.29g(0.111モル)を添加する。得られた赤色懸濁物を大気湿度を遮断して室温で3時間撹拌する。色がオレンジ色に変わる。沈殿を濾過単離し、その残留物を冷蒸留水でくりかえし洗い、室温で真空乾燥する。しかして、明輝黄色生成物として、N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1,4−ジケト−3,6−ジ−(4−tert−ブチルフェニル)−ピロロ[3,4−c]ピロール11.40g(理論値の90%)を得た。
分析:1H−NMR(CDCl3): 7.69(d.4H); 7.48(d,4H); 1.43(s,18H);1.34(s,18H)
【0039】(c) N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ−[3,4−c]ピロール(a)1.77gとN,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1,4−ジケト−3,6−ジ−(4−tert−ブチルフェニル)−ピロロ[3,4−c]ピロール(b)0.38gとの混合物を室温で100mlのトルエンに溶解する。この透明黄色溶液を撹拌しながら60℃まで加熱しそしてトリフルオロ酢酸10mlを添加する。この混合物を90℃まで加熱し、この温度で20分間撹拌しそして次に室温まで冷却する。紫赤色固体物質を濾過単離し、最初メタノールで洗い、次に蒸留水で洗って真空棚式乾燥器に入れて70℃で乾燥する。しかして生成物0.90g(理論値の69.2%)を得た。この生成物は元の2つの成分とも、それらの物理的混合物とも異なる紫赤色を呈していた。同様にX線回折図も異なり、固溶体が得られたことを示した。
【0040】実施例2(a) 実施例1(a)の手順を繰り返した。ただし、今回は1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]−ピロールの代わりに等モル量の1,4−ジケト−3,6−ジ(p−トリル)ピロロ[3,4−c]−ピロールを使用した。94%の収率でN,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1,4−ジケト−3,6−ジ−(p−トリル)ピロロ[3,4−c]ピロールを得た。
分析1HNMR(CDCl3):7.65(d,4H); 7.28(d,4H); 2.42(s,6H), 1.43(s,18H)
【0041】(b) 実施例1(b)の手順を繰り返した。ただし、今回は1,4−ジケト−3,6−ジ(4−tert−ブチルフェニル)ピロロ[3,4−c]ピロールの代わりに等モル量の1,4−ジケト−3、6−ジ(m−トリル)ピロロ[3,4−c]−ピロールを使用した。92%の収率でN,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1,4−ジケト−3、6−ジ(m−トリル)ピロロ[3,4−c]ピロールを得た。
分析1HNMR(CDCl3):7.54-7.57(m,4H); 7.29-7.39(m,4H); 2.41(s,6H);1.39(s. 18H)。
【0042】(c) N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1,4−ジケト−3,6−ジ(p−トリル)ピロロ[3,4−c]ピロール(a)0.85gとN,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1,4−ジケト−3,6−ジ(m−トリル)−ピロロ[3,4−c]ピロール(b)0.15gとの混合物を500mlのジフェニルエーテル中40℃の温度で1時間撹拌し、次いで予め220℃に加熱したジフェニルエーテル20mlに良く撹拌しながら添加する。この赤色懸濁物を220℃で30分間加熱し、そのあと60℃まで冷却する。沈殿した生成物を濾過単離し、最初メタノールで洗い、次に蒸留水で洗って真空棚式乾燥器に入れて乾燥する。しかして生成物0.55g(理論値の98%)を得た。この生成物のX線回折図は元の2つの成分のX線回折図と異なり、固溶体が得られたことを示した。
【0043】実施例3(a) N,N−ジメチルホルムアミド90ml中キナクリドン1.8g(0.00576モル)と4−ジメチルアミノピリジン0.3g(0.00246モル)との混合物にジ−tert−ブチルジカーボネート6.0g(0.0275モル)を添加する。得られたバイオレット色懸濁物を大気湿度を遮断して室温で一晩撹拌する。色が黄色に変わる。撹拌しながら、この反応混合物を100mlの蒸留水に注入する。黄色沈殿を濾過単離し、その残留物を冷蒸留水で洗って乾燥する。しかして、N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニルキナクリドン2.8g(理論値の95%)を得た。
分析:1H−NMR(CDCl3):8.74(s.2H); 8.41(d,2H); 7.84(d,2H);7.72(t,2H); 7.38(t,2H); 1.75(s, 18H)。
【0044】(b) N,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニル−1,4−ジケト−3,6−ジフェニルピロロ[3,4−c]ピロール(実施例1aで製造したもの)0.26gとN,N’−ジ−tert−ブトキシカルボニルキナクリドン(a)2.50gとの混合物をトルエン100ml中でよく撹拌しながら80℃まで加熱する。このあと、よく撹拌しながら、トルエン−4−スルホ水和物2.58gを添加しそしてさらに加熱して105℃で1時間撹拌する。この赤色懸濁物を室温まで冷却しそして濾過する。赤色濾過残留物を最初メタノールで洗い、次に蒸留水で洗って60℃で真空乾燥する。しかして生成物1.68gを得た。この生成物のX線回折図はα−キナクリドンのX線回折図と一致し、キナクリドン中DPPの固溶体の存在を示した。
【0045】実施例4〜11実施例1の(a)と(b)におけるジ−tert−ブチルジカーボネートの代わりに式B−O−B(Bは次表に記載した意味を有する)を使用して実施例1を繰り返し実施した。実施例1の生成物とほとんど一致する生成物を得た。
【0046】
【化62】


【特許請求の範囲】
【請求項1】 キナクリドン、アントラキノン、ペリレン、インジゴ、キノフタロン、イソインドリノン、イソインドリン、ジオキサジン、フタロシアニン、ジケトピロロピロールまたはアゾ系列の少なくとも2種の異なる顔料の相乗作用混合物の製造方法において、式(I)
A(B)X (I)
{式中、xは1乃至4の整数、Aはキナクリドン、アントラキノン、ペリレン、インジゴ、キノフタロン、イソインドリノン、イソインドリン、ジオキサジン、フタロシアニン、ジケトピロロピロールまたはアゾ系列の発色団の残基であり、これら残基は好ましくは少なくとも1つの直接隣接するまたは共役のカルボニル基でBに結合したx個のN原子を含有し、Bは下記式の基であり、そしてxが2、3または4の場合には、さらに1、2または3個の水素原子でもありうる、
【化1】


[式II III IV において、m、n、pは互いに独立的に0または1の数である、XはC1-C14アルキレンまたはC2-C8 アルケニレン、Yは -V-(CH2)q-の基、Zは -V-(CH2)r-の基、VはC3-C6 シクロアルキレン、qは1乃至6の整数、rは0乃至6の整数であり、R1とR2は互いに独立的に水素、C1-C6 アルキル、C1-C4 アルコキシ、ハロゲン、CN、NO2 、未置換のフェニル又はフェノキシ、またはC1-C4 アルキル、C1-C4 アルコキシまたはハロゲンによって置換されたフェニルまたはフェノキシ、Qは水素、CN、Si(R1)3、基C(R5)(R6)(R7)(ここで、R5、R6、R7は互いに独立的に水素またはハロゲンであり、そしてR5、R6、R7のうちの少なくとも1つはハロゲンである)、式
【化2】


(式中、R1とR2は上記した意味を有する)の基、基SO2 R8またはSR8(ここで、R8はC1-C4 アルキルである)、基CH(R9)2 (ここでR9は未置換フェニルまたはC1-C4 アルキル、C1-C4 アルコキシまたはハロゲンによって置換されたフェニルである)、または式
【化3】


の基であり、R3とR4は互いに独立的に水素、C1-C18アルキルまたは式
【化4】


(式中、X、Y、R1、R2、m、nは上記の意味を有する)の基であるか、またはR3とR4はそれらが結合している窒素原子と一緒でピロリジニル基、ピペリジニル基またはモルホリニル基を形成する]}の少なくとも2種の化合物を粉末形状で通常の方法で混合し、そしてその混合物を有機溶剤に溶解するかまたは最初個々の成分を有機溶剤に溶解し、そしてそれら溶液を混合し、次いで該溶解した混合物から熱処理、光分解処理または化学処理によって式A(H)X(式中、Aとxは上記の意味を有する)の対応する顔料からなる顔料混合物を沈殿することを特徴とする方法。
【請求項2】 式I(式中、xが1または2、かつBが式
【化5】


または前記式(IV)の基でありそして、xが2の場合には、さらに1つの水素でありうる、これら式IV、VおよびVIにおいて、mが0または1、XはC1-C4 アルキレンまたはC2-C5 アルケニレン、R1とR2は互いに独立的に水素、C1-C4 アルキル、メトキシ、塩素またはNO2であり、Qが水素、CN、CCl3、式
【化6】


の基、SO2 CH3 またはSCH3 であり、そしてR3とR4が互いに独立的に水素、C1-C4 アルキルまたは式
【化7】


の基であるか、またはR3とR4が一緒でピペリジニル基を形成する)の2種の個となる化合物を使用することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】 式I(式中、xが2、かつBは式
【化8】


の基の2個である)の2種の異なる化合物を使用することを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】 下記の群から選択された2種の異なる化合物を使用する請求項1記載の方法:(a)式
【化9】


(式中、Dは水素、C1-C6 アルキル、未置換またはハロゲン−またはC1-C4 アルキル−置換のフェニル、ベンジルまたはフェネチルであるか、またはBである)のペリレンカルボキシイミド、(b)式
【化10】


(式中、R10 とR11 は互いに独立的に水素、ハロゲン、C1-C18アルキル、C1-C4 アルコキシまたはフェニルである)のキナクリドン、(c)式
【化11】


(式中、R12 は水素、ハロゲンまたはC1-C18アルキルである)のジオキサジン、(d)式
【化12】


[式中、R13 は式
【化13】


の基、R14 は水素、C1-C18アルキル、ベンジルまたは式
【化14】


の基、R15 はR13 と同じ意味を有する、(ここで、R16 、R17 、R18 、R19 は互いに独立的に水素、C1-C18アルキル、C1-C4 アルコキシ、ハロゲンまたはトリフルオロメチルである)]のイソインドリン、(e)式
【化15】


(式中、R20 は水素、CN、C1-C4 アルキル、C1-C4 アルコキシまたはハロゲンである)のインジゴ誘導体、(f)式
【化16】


(式中、R21 とR22 は互いに独立的に水素、ハロゲン、C1-C4 アルキルまたはC1-C4アルコキシである)のアゾベンゾイミダゾロン、(g)式
【化17】


のアントラキノイド化合物、(h)式
【化18】


(式中、X1 はH2 、Zn 、Cu 、Ni 、Fe またはV、X2 は -CH( R24 )- または -SO2-、R23 は水素、C1-C4 アルキル、 -N(E) R24 、- NHCOR25 、- COR25または
【化19】


R24 は水素またはC1-C4 アルキル、R25 はC1-C4 アルキル、R26 は水素、ハロゲン、C1-C4 アルキルまたはC1-C4 アルコキシ、zは0または1の数、yは1乃至4の整数である)のフタロシアニン、及び(i)式
【化20】


[式中、GとLは互いに独立的に式
【化21】


(式中、R27 とR28 は互いに独立的に水素、ハロゲン、C1-C18アルキル、C1-C18アルコキシ、C1-C18アルキルメルカプト、C1-C18アルキルアミノ、 -CN、 -NO2 、フェニル、トリフルオロメチル、C5-C6 シクロアルキル、 -C=N-(C1-C18アルキル)、式
【化22】


の基、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピペラジニル、ピロリル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、モルホリニル、ピペリジニルまたはピロリジニル、Mは -CH2-、 -CH( CH3)- 、-C( CH3)2- -CH=N- 、 -N=N--O- 、 -S- 、 -SO- 、 -SO2-、または -NR33-、R29 とR30 は互いに独立的に水素、ハロゲン、C1-C6 アルキル、C1-C18アルコキシまたは -CN、R31 とR32 は互いに独立的に水素、ハロゲンまたはC1-C6 アルキル、R33 は水素またはC1-C6 アルキルである)の基である]のピロロ[3,4−c]ピロール、上記各式においてEは水素またはBである、ただし少なくとも1つのEは少なくとも1つの基BでありそしてBは上記の意味を有する。
【請求項5】 R10 とR11 が互いに独立的に水素、塩素またはメチルでありそしてEが前記の意味を有する式VIII のキナクリドン、および/または、GとLが同種でありかつ式
【化23】


(式中、R27 とR28 は互いに独立的に水素、塩素、臭素、C1-C4 アルキル、C1-C6 アルコキシ、C1-C6 アルキルアミノ、CNまたはフェニル、Mは -O- 、 -NR33 、 -N=N- または -SO2-、R29 とR30 は水素、R33 は水素、メチルまたはエチル、Eは上記の意味を有する)の基である式XVII のピロロ[3,4−c]ピロールを使用する請求項4記載の方法。
【請求項6】 式
【化24】


および/または、式
【化25】


のキナクリドン、および/または式
【化26】


(式XX中のR27 とR28 は互いに独立的に水素、メチル、tert−ブチル、塩素、臭素、CNまたはフェニルである)のピロロ[3,4−c]ピロールを使用する請求項5記載の方法、なお、式XVIII、XIX、XX中のEは式
【化27】


の基である。

【公開番号】特開平7−196939
【公開日】平成7年(1995)8月1日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平6−287690
【出願日】平成6年(1994)11月22日
【出願人】(390023146)チバ−ガイギー アクチエンゲゼルシャフト (8)
【氏名又は名称原語表記】CIBA−GEIGY AKTIENGESELLSCHAFT