省エネ支援システム及び省エネ支援方法
【課題】一般家庭等での入浴に係る給湯設備の使用において、ユーザに対して省エネ化のための的確なアドバイスを提示することができる省エネ支援システムを提供する。
【解決手段】入浴者在否検出部101は、浴室内に入浴者が居るか否かを検出する。入浴時データ取得部102は、入浴者が居る場合、その入浴における、時間帯と、浴槽内の湯温と、給湯エネルギー量と、を含む入浴時データを取得する。非入浴時データ取得部103は、浴室内に入浴者が居ない場合における、時間帯と、給湯エネルギー量と、を含む非入浴時データを取得する。省エネ情報生成部104は、所定のタイミングで、データ記憶部から所定期間における全ての入浴時データと、全ての非入浴時データと、を読み出し、当該読み出したこれらのデータに基づいて、省エネ情報を生成する。省エネ情報表示部105は、この省エネ情報をユーザインタフェース手段に表示させる。
【解決手段】入浴者在否検出部101は、浴室内に入浴者が居るか否かを検出する。入浴時データ取得部102は、入浴者が居る場合、その入浴における、時間帯と、浴槽内の湯温と、給湯エネルギー量と、を含む入浴時データを取得する。非入浴時データ取得部103は、浴室内に入浴者が居ない場合における、時間帯と、給湯エネルギー量と、を含む非入浴時データを取得する。省エネ情報生成部104は、所定のタイミングで、データ記憶部から所定期間における全ての入浴時データと、全ての非入浴時データと、を読み出し、当該読み出したこれらのデータに基づいて、省エネ情報を生成する。省エネ情報表示部105は、この省エネ情報をユーザインタフェース手段に表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、一般家庭における入浴についての省エネルギー化を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、世間一般の人々においても、省エネ(省エネルギー)に対する関心は益々高くなってきている。例えば、一般家庭等において消費される電力量を表示する等して、ユーザの省エネ意識を高めることを目的とした技術が種々提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ほぼ機器全体の消費電力量を算出し、その結果をリモコン等に表示するヒートポンプ式給湯装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3876701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の技術は、単に消費電力量をユーザに提示するだけにとどまり、省エネ化のためのアドバイス等を提示するものではない。このため、ユーザは、提示された消費電力量に基づいて、給湯装置の使用の程度と消費電力量の関係を推定し、省エネのために、どのように給湯装置を使用すればよいか等の具体的な改善策を自ら考える必要があった。したがって、一般家庭等における省エネ化を効果的に推進するための新たな技術の提案が望まれているのが実情である。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、一般家庭等での入浴に係る給湯設備の使用において、ユーザに対して省エネ化のための的確なアドバイスを提示することができる省エネ支援システム及び省エネ支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る省エネ支援システムは、
浴室内に入浴者が居るか否かを検出する入浴者在否検出手段と、
前記入浴者の当該入浴における、時間帯と、浴槽内の湯温と、給湯に要したエネルギー量を示す給湯エネルギー量と、を含む入浴時データを取得する入浴時データ取得手段と、
前記浴室内に入浴者が居ない場合における、時間帯と、前記給湯エネルギー量と、を含む非入浴時データを取得する非入浴時データ取得手段と、
前記入浴時データと、前記非入浴時データと、を記憶する記憶手段と、
ユーザインタフェース手段と、
所定のタイミングで、前記記憶手段から所定期間における全ての前記入浴時データと、全ての前記非入浴時データと、を読み出し、当該読み出したこれらのデータに基づいて、当該所定期間における前記給湯エネルギー量を低下させるための推奨条件を導出し、該導出した推奨条件を含む省エネ情報を生成する省エネ情報生成手段と、
所定のタイミングで、前記省エネ情報生成手段が生成した前記省エネ情報を前記ユーザインタフェース手段に表示させる省エネ情報表示手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、一般家庭等での入浴に係る給湯設備の使用において、ユーザに対して省エネ化のための的確なアドバイスを提示できるため、結果として、ユーザの省エネ意識を高め、当該給湯設備の省エネ化が効果的に図れる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態に係る省エネ支援システムの構成を示す図である。
【図2】図1の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2のCPUの機能構成を示すブロック図である。
【図4】入浴準備時データの取得について説明するための図である。
【図5】ある日の入浴実績の一例を示す図である。
【図6】本実施形態において表示する省エネ情報の一例を示す図であり、(a)は、入浴順番についてのアドバイスを示し、(b)は入浴タイミングについてのアドバイスを示す。
【図7】実績データ取得処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】省エネ情報生成処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】他の実施形態において表示する、通称を含む省エネ情報の一例を示す図である。
【図10】他の実施形態において表示する、個人別の省エネ情報の一例を示す図であり、(a)は、湯温についてのアドバイス、(b)は、入浴時間についてのアドバイスを示す。
【図11】他の実施形態において表示する、温室効果ガスの排出量を含む省エネ情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態に係る省エネ支援システムについて図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
本実施形態に係る省エネ支援システムは、図1に示すように、貯湯タンクユニット30と、ヒートポンプユニット40と、からなる給湯システムに適用され、この給湯システムにおいて、主として入浴に使用されるエネルギーを低下させるためのアドバイスを家人(ユーザ)に提供する。
【0012】
この省エネ支援システムは、制御装置10と、リモコン20と、後述する各種のセンサと、から構成される。制御装置10は、詳細は後述するが、貯湯タンクユニット30の筐体内に設置され、省エネ支援システムとしての本発明特有の機能に加え、当該給湯システム全体を制御するための機能も備える。
【0013】
リモコン20は、浴室内の所定の場所に設置され、制御装置30と所定の通信方式にてデータ通信可能に構成されている。リモコン20は、当該給湯システム及び省エネ支援システムに関して、ユーザからの操作指示を受け付け、また、ユーザに必要な情報を提示するユーザインタフェース手段として機能する。
【0014】
制御装置10は、図2に示すように、CPU11、ROM12、RAM13、I/F部14、データ記憶部15等を備える。CPU11は、ROM12あるいはデータ記憶部15に記憶されているプログラムを実行することで、当該給湯システム及び省エネ支援システムの制御を行う。RAM13は、CPU11によりプログラムが実行される際の作業用領域等として使用される。I/F部14は、制御装置10に接続するセンサ類及びリモコン20とのインタフェース(I/F)処理を行う。データ記憶部15は、例えば、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリやハードディスクドライブで構成され、上記のプログラムや、当該給湯システム及び省エネ支援システムに係るデータを記憶する。省エネ支援システムに係るデータの詳細は後述する。
【0015】
制御装置10は、この給湯システムを制御するために貯湯タンクユニット30の所定箇所に設置された様々なセンサ(給湯システムセンサ群301)と接続し、これらのセンサが検出した各種のデータが制御装置10に入力される。給湯システムセンサ群301には、例えば、貯湯タンクユニット30から浴槽50に供給する湯の温度を検出する温度センサ、供給する湯量を検出する流量センサ、浴槽50における湯の水位を検出する水位センサ等が含まれる。
【0016】
また、制御装置10には、省エネ支援システム用として、ドアセンサ60と、浴槽湯温センサ70と、が接続され、これらのセンサがそれぞれ検出したデータも入力される。
【0017】
ドアセンサ60は、浴室のドアの所定箇所に設けられ、ドアの開閉を検出する。浴槽湯温センサ70は、浴槽50の所定箇所に設けられ、浴槽50に張られた湯の温度を計測する。
【0018】
制御装置10のCPU11は、機能的には、図3に示すように、入浴者在否検出部101と、入浴時データ取得部102と、非入浴時データ取得部103と、省エネ情報生成部104と、省エネ情報表示部105と、を備える。
【0019】
入浴者在否検出部101は、ドアセンサ60、浴槽湯温センサ70、給湯システムセンサ群301における所定センサ(例えば、流量センサ、水位センサ)からの各検出結果に基づいて、浴室内に入浴を目的としたユーザ(入浴者)が居るか否かを検出する。
【0020】
例えば、入浴者在否検出部101は、浴槽50の湯温が所定温度以上であって、ドアセンサ60が浴室ドアの開閉を検出し、そのあと間もなくして(例えば、1分以内)に、浴槽50の湯の水位あるいは貯湯タンクユニット30から供給される湯量の少なくとも何れか一方が大きく変化した場合に、入浴者が浴室に入ってきた(即ち、入浴が開始された)と判定する。
【0021】
そして、次にドアの開閉が検出されると、入浴者在否検出部101は、当該入浴者が浴室から出て行った(即ち、入浴が終了した)と判定する。
【0022】
なお、入浴者の在否を判定する手法に限定はない。例えば、ドアセンサ60に換えて、周知の人感センサを浴室内に設置し、かかる人感センサの検出結果に基づいて、入浴者の在否を判定してもよい。あるいは、入浴者がリモコン20を操作することで、当該入浴者の入浴開始及び終了を、リモコン20から制御装置10に通知し、かかる通知に基づいて、入浴者の在否を判定してもよい。例えば、リモコン20が、台所等に居る家人と通話するためのインターホン機能を備えている場合には、入浴者により、かかるインターホン機能を用いた音声入力がされることで、入浴者の在否を判定してもよい。
【0023】
入浴時データ取得部102は、入浴者が居る場合、当該入浴に係る様々なデータを取得し、取得した各データをまとめて、入浴時データとして、データ記憶部15に保存する。具体的には、入浴時データ取得部102は、時間帯(入浴開始時刻、入力終了時刻)、浴槽50の所定時間(例えば、1分)毎の湯温、所定時間(例えば、1分)毎の給湯エネルギー使用量(給湯に要したエネルギー量)等を取得する。ここでいう給湯には、浴槽50内への湯の供給のみならず、浴槽50内の湯水を加温(あるいは保温)するための、いわゆる追焚きも含まれる。
【0024】
入浴開始時刻は、入浴者在否検出部101が入浴者の浴室への入室を検出した時刻であり、入浴終了時刻は、入浴者在否検出部101が当該入浴者の浴室からの退室を検出した時刻である。
【0025】
給湯エネルギー使用量は、制御装置10による貯湯タンクユニット30及びヒートポンプユニット40の制御内容や給湯システムセンサ群301からの各種データに基づいて算出することができる。
【0026】
非入浴時データ取得部103は、入浴者が居ない場合、当該非入浴時に係る様々なデータを取得し、所得した各データをまとめて、非入浴時データとして、データ記憶部15に保存する。非入浴時データには、時間帯(入浴者不在開始時刻、入浴者不在終了時刻)、所定時間(例えば、1分)毎の給湯エネルギー使用量等が含まれる。
【0027】
但し、非入浴時データ取得部103は、入浴者の不在時間が所定時間(例えば、8時間等)以上継続した場合に、ユーザにより湯張り又は追焚き操作が行われると、当該操作が行われた時点までに取得した上記の各データを破棄する。その一方、当該時点から入浴者の検出時点までに取得した上記の各データをまとめて、入浴準備時データとして、データ記憶部15に保存する。
【0028】
例えば、図4に示すように、4月30日の23時15分(T1)から入浴者が居ない状態が継続し、翌日(5月1日)の17時35分(T2)に浴槽50への湯張り又は追焚き操作がユーザによって行われると、非入浴時データ取得部103は、時刻T1〜T2までに取得した各データを破棄する。この期間は、たとえ、給湯エネルギーが使用されたとしても、清掃等、入浴に使用されたものとはいえず、省エネ化のアドバイスのための実績データとしての利用価値が低いためである。また、データ記憶部15に保存されるデータの総量を抑えるという意味もある。
【0029】
そして、その日の18時5分(T3)に入浴者が検出されると、非入浴時データ取得部103は、時刻T2〜T3までに取得した各データをまとめて、入浴準備時データとして、データ記憶部15に保存する。この期間は、入浴者は居ないが、入浴を行えるようにするための準備(入浴準備)期間とみなすことができ、省エネ化のアドバイスのための実績データとしての必要性が高いからである。
【0030】
以上の入浴時データ、非入浴時データ及び入浴準備時データは、所定期間(例えば、1週間)分、データ記憶部15に保存される。
【0031】
省エネ情報生成部104は、ユーザがリモコン20を介して行った指示に従って、データ記憶部15から、ユーザに指定された日の実績データ(準備時データ、入浴時データ、非入浴時データ)を読み出し、かかる実績データに基づいて、給湯エネルギー量を低下させるためのアドバイス情報(推奨条件)を導出する。以下、省エネ情報生成部104による処理を、ユーザに指定された日(例えば、前日)の実績データの内容が図5に示すようなものである場合を例にして説明する。
【0032】
図5の例では、時刻T10に湯張りが開始され、時刻T11に湯張りが完了したことが示されている。そして、時刻T12〜T13まで一人目の入浴者Aが入浴し、時刻T14〜T15まで、二人目の入浴者Bが入浴し、時刻T16〜T17まで、三人目の入浴者Cが入浴したことが示されている。
【0033】
また、湯張り時(即ち、入浴準備時)の給湯エネルギー使用量がE1であり、入浴者Aの入浴時における給湯エネルギー使用量がE2であり、入浴者Cの入浴時における給湯エネルギー使用量がE3であることが示されている。入浴者Aは、湯張り操作により高温の湯を浴槽50内に注ぎ足したり、あるいは、追焚き操作等により浴槽50内の湯を加温することで、入浴開始時の湯温HT2を、湯張り完了時の湯温HT1に略近い湯温HT3まで急激に上昇させている。これにより、入浴者Aの好みの湯温が、最初の湯張り時の設定温度に近いことが判る。
【0034】
入浴者Bの入浴開始時おいて、浴槽50内の湯温は、自然に冷めて、入浴者Aの好みの湯温HT3より低くなっているが(湯温HT4)、入浴者Bは、水を加える等して、浴槽50内の温度を湯温HT5になるまで、急激に低下さている。このことから、入浴者Bの好みの湯温が、入浴者Aよりかなり低いことが判る。
【0035】
入浴者Cの入浴開始時おいて、浴槽50内の湯温は、自然に冷めて、入浴者Bの好みの湯温HT5より低くなっている(湯温HT6)。入浴者Cは、湯張り操作等により、浴槽内の湯温を湯温HT1やHT3に近い湯温HT7まで急激に上昇させている。これにより、入浴者Cの好みの湯温が、入浴者Aの好みの湯温、つまり、最初の湯張り時の設定温度に近いことが判る。
【0036】
省エネ情報生成部104は、上記のような実績データを解析することで得られる、湯張り完了時の湯温、各入浴開始時の湯温、各入浴者の好みの湯温、各入浴時における給湯エネルギー使用量、各入浴までの時間間隔等のデータに基づいて、上記のアドバイス情報を導出する。この際、省エネ情報生成部104は、各ユーザの入浴に対する好み(例えば、湯温や入浴時間等)を変えずに、給湯エネルギー使用量を低減できるような入浴条件を導出する。この場合の入浴条件には、例えば、入浴順番や入浴を開始するタイミング等が含まれる。
【0037】
図5の例では、入浴者Bが最後(三番目)に入浴するようにすれば、給湯エネルギー使用量E2を大幅に低減させることが期待でき、また、湯張りの完了後、一人目の入浴者(A又はB)が直ちに入浴を開始すれば、給湯エネルギー使用量E2を大幅に低減させることが期待できる。省エネ情報生成部104は、このようにしてアドバイス情報を導出し、導出したアドバイス情報を含む省エネ情報を生成する。
【0038】
省エネ情報には、アドバイス情報のほか、付加情報として、当該実績データの内容の一部と、ユーザがアドバイス情報に従って入浴した場合に節約できる給湯エネルギー使用量(例えば、単位は、kcalやkWh等とする。)と、この給湯エネルギー使用量に相当する料金と、が含まれる。
【0039】
省エネ情報表示部105は、省エネ情報生成部104が生成した省エネ情報をリモコン20に送信し、リモコン20が備える表示デバイス(液晶表示器等)に所定態様で表示させる。この際のリモコン20の表示画面201の一例を図6(a)、(b)に示す。図6(a)には、入浴順番の実績と、給湯エネルギー使用量を低減するために推奨される入浴順番が示されている。また、図6(a)には、各入浴者の入浴タイミング(入浴開始時刻)の実績と、入浴タイミングについてのアドバイスが示されている。
【0040】
図7は、以上のように構成された制御装置10のCPU11が実行する実績データ取得処理の手順を示すフローチャートである。実績データ取得処理は、制御装置10の電源がONされている間、CPU11によって繰り返し実行される。
【0041】
CPU11の入浴者在否検出部101が、浴室50への入浴者の入室を検出したとき(ステップS101;YES)、非入浴時データ取得部103により、非入浴時データを取得する処理(非入浴時データ取得処理)、又は入浴準備時データを取得する処理(入浴準備時データ取得処理)の何れかが実行されているため、非入浴時データ取得部103は、取得した非入浴時データ又は入浴準備時データをデータ記憶部105に保存し(ステップS102)、当該処理を終了する(ステップS103)。また、入浴時データ取得部102は、入浴時データを取得する処理(入浴時データ取得処理)の実行を開始する(ステップS104)。
【0042】
一方、CPU11の入浴者在否検出部101が、浴室50への入浴者の退室を検出すると(ステップS101;NO、ステップS105;YES)、入浴時データ取得部102は、取得した入浴時データをデータ記憶部105に保存し(ステップS106)、当該処理を終了する(ステップS107)。そして、非入浴時データ取得部103は、非入浴時データ取得処理の実行を開始する(ステップS108)。
【0043】
入浴者が居ない状態が所定時間以上継続している場合に(ステップS109;YES)、ユーザにより、湯張り又は追焚き操作が行われると(ステップS110;YES)、非入浴時データ取得部103は、非入浴時データ取得処理を終了し(ステップS111)、入浴準備時データ取得処理の実行を開始する(ステップS112)。
【0044】
ステップS109又はステップS110の判定でNOの場合は、CPU11の処理は、ステップS101に戻る。
【0045】
図8は、CPU11の省エネ情報生成部104が実行する省エネ情報生成処理の手順を示すフローチャートである。省エネ情報生成部104は、ユーザにより、リモコン20を介して所定の操作が行われると、以下の省エネ情報生成処理を実行する。
【0046】
省エネ情報生成部104は、データ記憶部105から、ユーザが指定した日の実績データ(入浴準備時データ、入浴時データ、非入浴時データ)を読み出す(ステップS201)。データ記憶部105は、読み出した実績データの内容を解析して、給湯エネルギー量を低下させるためのアドバイス情報を導出する(ステップS202)。また、省エネ情報生成部104は、当該実績データの内容の一部と、ユーザが当該アドバイス情報に従って入浴した場合に節約できる給湯エネルギー使用量と、この給湯エネルギー使用量に相当する料金と、を含む付加情報を取得する(ステップS203)。そして、省エネ情報生成部104は、アドバイス情報と、付加情報と、を含む省エネ情報を生成する(ステップS204)。
【0047】
省エネ情報生成部104によって生成された省エネ情報は、省エネ情報表示部105によって、所定態様でリモコン20で表示される。
【0048】
以上説明したように、本発明の本実施形態に係る省エネ支援システムによれば、家庭内の入浴において、消費されるエネルギー量を節約するための省エネ情報を具体的にわかりやすく提示する。したがって、ユーザの省エネ意識を高めることができ、当該家庭における給湯設備の省エネ化を効果的に支援することがきる。
【0049】
また、この省エネ情報では、入浴する順番や、入浴するタイミング等、各ユーザの入浴に対する好みを変えないような改善策が示されるため、各ユーザは、この省エネ情報に従った入浴を無理なく容易に実行することができ、省エネの達成が容易となる。
【0050】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
【0051】
例えば、上記実施形態の省エネ支援システムでは、入浴者の特定をしていなかったが、入浴者を特定し、特定した入浴者の通称等を省エネ情報に含めるようにしてもよい(図9参照)。このようにすると、ユーザは指定した日の入浴順番を正確に思い出す苦労がなく、利便性がよい。
【0052】
入浴者の特定方法は様々である。例えば、省エネ支援システムが、各ユーザ毎の通称と、特徴情報(例えば、生体情報等)と、を対応付けたユーザ情報を予めデータ記憶部15に保存しておくと共に、入浴者の特徴情報を取得するための手段(特徴情報取得手段)を備える構成であればよい。特徴情報として、例えば、指紋、声紋、顔の特徴等の情報が挙げられ、その場合の特徴情報取得手段は、指紋センサ、マイクロフォン、カメラ等で構成される。そして、入浴時データ取得部102は、取得された特徴情報と、予め保持するユーザ情報と、に基づいて、当該特徴情報に対応する周知の照合方法を用いて、入浴者を特定する(即ち、通称を取得する。)。
【0053】
特徴情報取得手段は、浴室50の所定箇所に設置され、制御装置10と有線又は無線通信するように構成されてもよいし、リモコン20に含まれるようにしてもよい。特に、近年のこの種のリモコンでは、インターホン機能を備えるものが少なくないため、声紋等、入浴者の音声で当該入浴者を特定する場合には、リモコン20がインターホン機能用に備えるマイクロフォンを上記の特徴情報取得手段として利用することで、コストの上昇を抑えることができる。
【0054】
あるいは、省エネ支援システムが、各ユーザ毎の通称と、IDと、を対応付けたユーザ情報を予めデータ記憶部15に保存しておき、このユーザ情報と、ユーザにより入浴毎にリモコン20を介して入力されたIDと、に基づいて、入浴時データ取得部102は、入浴者の通称を取得するようにしてもよい。
【0055】
また、上記のように入浴者を特定する場合においては、各入浴者の所定期間における複数の入浴時データを統計的に処理して、各入浴者の入浴傾向(例えば、入浴時間、湯温、給湯エネルギー使用量等の各平均値)を求め、かかる入浴傾向に基づいて、各入浴者毎(即ち、個人別)の省エネ情報を生成し、表示するようにしてもよい。例えば、他の家人に比べ極端に湯温が高い場合は、図10(a)に示すように、その旨と、1℃下げた場合に節約できる給湯エネルギー使用量と料金等を表示する。また、他の家人に比べ極端に入浴時間が長い場合は、図10(b)に示すように、その旨と、10分早く切り上げた場合に節約できる給湯エネルギー使用量と料金等を表示する。
【0056】
また、省エネ情報生成部104は、ユーザが推奨条件に従って入浴した場合に低減できる温室効果ガス(例えば、二酸化炭素)の排出量を求め、これを上述した付加情報に含めるようにしてもよい。この場合の表示例を図11に示す。このように、温室効果ガスの排出量も併せて表示することで、ユーザのエコロジー意識も高めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明は、一般家庭における入浴についての省エネルギー化を支援する技術として、好適に採用され得る。
【符号の説明】
【0058】
10 制御装置
11 CPU
101 入浴者在否検出部
102 入浴時データ取得部
103 非入浴時データ取得部
104 省エネ情報生成部
105 省エネ情報表示部
12 ROM
13 RAM
14 I/F部
15 データ記憶部
20 リモコン
201 表示画面
30 貯湯タンクユニット
301 給湯システムセンサ群
40 ヒートポンプユニット
50 浴槽
60 ドアセンサ
70 浴槽湯温センサ
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、一般家庭における入浴についての省エネルギー化を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、世間一般の人々においても、省エネ(省エネルギー)に対する関心は益々高くなってきている。例えば、一般家庭等において消費される電力量を表示する等して、ユーザの省エネ意識を高めることを目的とした技術が種々提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ほぼ機器全体の消費電力量を算出し、その結果をリモコン等に表示するヒートポンプ式給湯装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3876701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の技術は、単に消費電力量をユーザに提示するだけにとどまり、省エネ化のためのアドバイス等を提示するものではない。このため、ユーザは、提示された消費電力量に基づいて、給湯装置の使用の程度と消費電力量の関係を推定し、省エネのために、どのように給湯装置を使用すればよいか等の具体的な改善策を自ら考える必要があった。したがって、一般家庭等における省エネ化を効果的に推進するための新たな技術の提案が望まれているのが実情である。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、一般家庭等での入浴に係る給湯設備の使用において、ユーザに対して省エネ化のための的確なアドバイスを提示することができる省エネ支援システム及び省エネ支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る省エネ支援システムは、
浴室内に入浴者が居るか否かを検出する入浴者在否検出手段と、
前記入浴者の当該入浴における、時間帯と、浴槽内の湯温と、給湯に要したエネルギー量を示す給湯エネルギー量と、を含む入浴時データを取得する入浴時データ取得手段と、
前記浴室内に入浴者が居ない場合における、時間帯と、前記給湯エネルギー量と、を含む非入浴時データを取得する非入浴時データ取得手段と、
前記入浴時データと、前記非入浴時データと、を記憶する記憶手段と、
ユーザインタフェース手段と、
所定のタイミングで、前記記憶手段から所定期間における全ての前記入浴時データと、全ての前記非入浴時データと、を読み出し、当該読み出したこれらのデータに基づいて、当該所定期間における前記給湯エネルギー量を低下させるための推奨条件を導出し、該導出した推奨条件を含む省エネ情報を生成する省エネ情報生成手段と、
所定のタイミングで、前記省エネ情報生成手段が生成した前記省エネ情報を前記ユーザインタフェース手段に表示させる省エネ情報表示手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、一般家庭等での入浴に係る給湯設備の使用において、ユーザに対して省エネ化のための的確なアドバイスを提示できるため、結果として、ユーザの省エネ意識を高め、当該給湯設備の省エネ化が効果的に図れる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態に係る省エネ支援システムの構成を示す図である。
【図2】図1の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2のCPUの機能構成を示すブロック図である。
【図4】入浴準備時データの取得について説明するための図である。
【図5】ある日の入浴実績の一例を示す図である。
【図6】本実施形態において表示する省エネ情報の一例を示す図であり、(a)は、入浴順番についてのアドバイスを示し、(b)は入浴タイミングについてのアドバイスを示す。
【図7】実績データ取得処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】省エネ情報生成処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】他の実施形態において表示する、通称を含む省エネ情報の一例を示す図である。
【図10】他の実施形態において表示する、個人別の省エネ情報の一例を示す図であり、(a)は、湯温についてのアドバイス、(b)は、入浴時間についてのアドバイスを示す。
【図11】他の実施形態において表示する、温室効果ガスの排出量を含む省エネ情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態に係る省エネ支援システムについて図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
本実施形態に係る省エネ支援システムは、図1に示すように、貯湯タンクユニット30と、ヒートポンプユニット40と、からなる給湯システムに適用され、この給湯システムにおいて、主として入浴に使用されるエネルギーを低下させるためのアドバイスを家人(ユーザ)に提供する。
【0012】
この省エネ支援システムは、制御装置10と、リモコン20と、後述する各種のセンサと、から構成される。制御装置10は、詳細は後述するが、貯湯タンクユニット30の筐体内に設置され、省エネ支援システムとしての本発明特有の機能に加え、当該給湯システム全体を制御するための機能も備える。
【0013】
リモコン20は、浴室内の所定の場所に設置され、制御装置30と所定の通信方式にてデータ通信可能に構成されている。リモコン20は、当該給湯システム及び省エネ支援システムに関して、ユーザからの操作指示を受け付け、また、ユーザに必要な情報を提示するユーザインタフェース手段として機能する。
【0014】
制御装置10は、図2に示すように、CPU11、ROM12、RAM13、I/F部14、データ記憶部15等を備える。CPU11は、ROM12あるいはデータ記憶部15に記憶されているプログラムを実行することで、当該給湯システム及び省エネ支援システムの制御を行う。RAM13は、CPU11によりプログラムが実行される際の作業用領域等として使用される。I/F部14は、制御装置10に接続するセンサ類及びリモコン20とのインタフェース(I/F)処理を行う。データ記憶部15は、例えば、読み書き可能な不揮発性の半導体メモリやハードディスクドライブで構成され、上記のプログラムや、当該給湯システム及び省エネ支援システムに係るデータを記憶する。省エネ支援システムに係るデータの詳細は後述する。
【0015】
制御装置10は、この給湯システムを制御するために貯湯タンクユニット30の所定箇所に設置された様々なセンサ(給湯システムセンサ群301)と接続し、これらのセンサが検出した各種のデータが制御装置10に入力される。給湯システムセンサ群301には、例えば、貯湯タンクユニット30から浴槽50に供給する湯の温度を検出する温度センサ、供給する湯量を検出する流量センサ、浴槽50における湯の水位を検出する水位センサ等が含まれる。
【0016】
また、制御装置10には、省エネ支援システム用として、ドアセンサ60と、浴槽湯温センサ70と、が接続され、これらのセンサがそれぞれ検出したデータも入力される。
【0017】
ドアセンサ60は、浴室のドアの所定箇所に設けられ、ドアの開閉を検出する。浴槽湯温センサ70は、浴槽50の所定箇所に設けられ、浴槽50に張られた湯の温度を計測する。
【0018】
制御装置10のCPU11は、機能的には、図3に示すように、入浴者在否検出部101と、入浴時データ取得部102と、非入浴時データ取得部103と、省エネ情報生成部104と、省エネ情報表示部105と、を備える。
【0019】
入浴者在否検出部101は、ドアセンサ60、浴槽湯温センサ70、給湯システムセンサ群301における所定センサ(例えば、流量センサ、水位センサ)からの各検出結果に基づいて、浴室内に入浴を目的としたユーザ(入浴者)が居るか否かを検出する。
【0020】
例えば、入浴者在否検出部101は、浴槽50の湯温が所定温度以上であって、ドアセンサ60が浴室ドアの開閉を検出し、そのあと間もなくして(例えば、1分以内)に、浴槽50の湯の水位あるいは貯湯タンクユニット30から供給される湯量の少なくとも何れか一方が大きく変化した場合に、入浴者が浴室に入ってきた(即ち、入浴が開始された)と判定する。
【0021】
そして、次にドアの開閉が検出されると、入浴者在否検出部101は、当該入浴者が浴室から出て行った(即ち、入浴が終了した)と判定する。
【0022】
なお、入浴者の在否を判定する手法に限定はない。例えば、ドアセンサ60に換えて、周知の人感センサを浴室内に設置し、かかる人感センサの検出結果に基づいて、入浴者の在否を判定してもよい。あるいは、入浴者がリモコン20を操作することで、当該入浴者の入浴開始及び終了を、リモコン20から制御装置10に通知し、かかる通知に基づいて、入浴者の在否を判定してもよい。例えば、リモコン20が、台所等に居る家人と通話するためのインターホン機能を備えている場合には、入浴者により、かかるインターホン機能を用いた音声入力がされることで、入浴者の在否を判定してもよい。
【0023】
入浴時データ取得部102は、入浴者が居る場合、当該入浴に係る様々なデータを取得し、取得した各データをまとめて、入浴時データとして、データ記憶部15に保存する。具体的には、入浴時データ取得部102は、時間帯(入浴開始時刻、入力終了時刻)、浴槽50の所定時間(例えば、1分)毎の湯温、所定時間(例えば、1分)毎の給湯エネルギー使用量(給湯に要したエネルギー量)等を取得する。ここでいう給湯には、浴槽50内への湯の供給のみならず、浴槽50内の湯水を加温(あるいは保温)するための、いわゆる追焚きも含まれる。
【0024】
入浴開始時刻は、入浴者在否検出部101が入浴者の浴室への入室を検出した時刻であり、入浴終了時刻は、入浴者在否検出部101が当該入浴者の浴室からの退室を検出した時刻である。
【0025】
給湯エネルギー使用量は、制御装置10による貯湯タンクユニット30及びヒートポンプユニット40の制御内容や給湯システムセンサ群301からの各種データに基づいて算出することができる。
【0026】
非入浴時データ取得部103は、入浴者が居ない場合、当該非入浴時に係る様々なデータを取得し、所得した各データをまとめて、非入浴時データとして、データ記憶部15に保存する。非入浴時データには、時間帯(入浴者不在開始時刻、入浴者不在終了時刻)、所定時間(例えば、1分)毎の給湯エネルギー使用量等が含まれる。
【0027】
但し、非入浴時データ取得部103は、入浴者の不在時間が所定時間(例えば、8時間等)以上継続した場合に、ユーザにより湯張り又は追焚き操作が行われると、当該操作が行われた時点までに取得した上記の各データを破棄する。その一方、当該時点から入浴者の検出時点までに取得した上記の各データをまとめて、入浴準備時データとして、データ記憶部15に保存する。
【0028】
例えば、図4に示すように、4月30日の23時15分(T1)から入浴者が居ない状態が継続し、翌日(5月1日)の17時35分(T2)に浴槽50への湯張り又は追焚き操作がユーザによって行われると、非入浴時データ取得部103は、時刻T1〜T2までに取得した各データを破棄する。この期間は、たとえ、給湯エネルギーが使用されたとしても、清掃等、入浴に使用されたものとはいえず、省エネ化のアドバイスのための実績データとしての利用価値が低いためである。また、データ記憶部15に保存されるデータの総量を抑えるという意味もある。
【0029】
そして、その日の18時5分(T3)に入浴者が検出されると、非入浴時データ取得部103は、時刻T2〜T3までに取得した各データをまとめて、入浴準備時データとして、データ記憶部15に保存する。この期間は、入浴者は居ないが、入浴を行えるようにするための準備(入浴準備)期間とみなすことができ、省エネ化のアドバイスのための実績データとしての必要性が高いからである。
【0030】
以上の入浴時データ、非入浴時データ及び入浴準備時データは、所定期間(例えば、1週間)分、データ記憶部15に保存される。
【0031】
省エネ情報生成部104は、ユーザがリモコン20を介して行った指示に従って、データ記憶部15から、ユーザに指定された日の実績データ(準備時データ、入浴時データ、非入浴時データ)を読み出し、かかる実績データに基づいて、給湯エネルギー量を低下させるためのアドバイス情報(推奨条件)を導出する。以下、省エネ情報生成部104による処理を、ユーザに指定された日(例えば、前日)の実績データの内容が図5に示すようなものである場合を例にして説明する。
【0032】
図5の例では、時刻T10に湯張りが開始され、時刻T11に湯張りが完了したことが示されている。そして、時刻T12〜T13まで一人目の入浴者Aが入浴し、時刻T14〜T15まで、二人目の入浴者Bが入浴し、時刻T16〜T17まで、三人目の入浴者Cが入浴したことが示されている。
【0033】
また、湯張り時(即ち、入浴準備時)の給湯エネルギー使用量がE1であり、入浴者Aの入浴時における給湯エネルギー使用量がE2であり、入浴者Cの入浴時における給湯エネルギー使用量がE3であることが示されている。入浴者Aは、湯張り操作により高温の湯を浴槽50内に注ぎ足したり、あるいは、追焚き操作等により浴槽50内の湯を加温することで、入浴開始時の湯温HT2を、湯張り完了時の湯温HT1に略近い湯温HT3まで急激に上昇させている。これにより、入浴者Aの好みの湯温が、最初の湯張り時の設定温度に近いことが判る。
【0034】
入浴者Bの入浴開始時おいて、浴槽50内の湯温は、自然に冷めて、入浴者Aの好みの湯温HT3より低くなっているが(湯温HT4)、入浴者Bは、水を加える等して、浴槽50内の温度を湯温HT5になるまで、急激に低下さている。このことから、入浴者Bの好みの湯温が、入浴者Aよりかなり低いことが判る。
【0035】
入浴者Cの入浴開始時おいて、浴槽50内の湯温は、自然に冷めて、入浴者Bの好みの湯温HT5より低くなっている(湯温HT6)。入浴者Cは、湯張り操作等により、浴槽内の湯温を湯温HT1やHT3に近い湯温HT7まで急激に上昇させている。これにより、入浴者Cの好みの湯温が、入浴者Aの好みの湯温、つまり、最初の湯張り時の設定温度に近いことが判る。
【0036】
省エネ情報生成部104は、上記のような実績データを解析することで得られる、湯張り完了時の湯温、各入浴開始時の湯温、各入浴者の好みの湯温、各入浴時における給湯エネルギー使用量、各入浴までの時間間隔等のデータに基づいて、上記のアドバイス情報を導出する。この際、省エネ情報生成部104は、各ユーザの入浴に対する好み(例えば、湯温や入浴時間等)を変えずに、給湯エネルギー使用量を低減できるような入浴条件を導出する。この場合の入浴条件には、例えば、入浴順番や入浴を開始するタイミング等が含まれる。
【0037】
図5の例では、入浴者Bが最後(三番目)に入浴するようにすれば、給湯エネルギー使用量E2を大幅に低減させることが期待でき、また、湯張りの完了後、一人目の入浴者(A又はB)が直ちに入浴を開始すれば、給湯エネルギー使用量E2を大幅に低減させることが期待できる。省エネ情報生成部104は、このようにしてアドバイス情報を導出し、導出したアドバイス情報を含む省エネ情報を生成する。
【0038】
省エネ情報には、アドバイス情報のほか、付加情報として、当該実績データの内容の一部と、ユーザがアドバイス情報に従って入浴した場合に節約できる給湯エネルギー使用量(例えば、単位は、kcalやkWh等とする。)と、この給湯エネルギー使用量に相当する料金と、が含まれる。
【0039】
省エネ情報表示部105は、省エネ情報生成部104が生成した省エネ情報をリモコン20に送信し、リモコン20が備える表示デバイス(液晶表示器等)に所定態様で表示させる。この際のリモコン20の表示画面201の一例を図6(a)、(b)に示す。図6(a)には、入浴順番の実績と、給湯エネルギー使用量を低減するために推奨される入浴順番が示されている。また、図6(a)には、各入浴者の入浴タイミング(入浴開始時刻)の実績と、入浴タイミングについてのアドバイスが示されている。
【0040】
図7は、以上のように構成された制御装置10のCPU11が実行する実績データ取得処理の手順を示すフローチャートである。実績データ取得処理は、制御装置10の電源がONされている間、CPU11によって繰り返し実行される。
【0041】
CPU11の入浴者在否検出部101が、浴室50への入浴者の入室を検出したとき(ステップS101;YES)、非入浴時データ取得部103により、非入浴時データを取得する処理(非入浴時データ取得処理)、又は入浴準備時データを取得する処理(入浴準備時データ取得処理)の何れかが実行されているため、非入浴時データ取得部103は、取得した非入浴時データ又は入浴準備時データをデータ記憶部105に保存し(ステップS102)、当該処理を終了する(ステップS103)。また、入浴時データ取得部102は、入浴時データを取得する処理(入浴時データ取得処理)の実行を開始する(ステップS104)。
【0042】
一方、CPU11の入浴者在否検出部101が、浴室50への入浴者の退室を検出すると(ステップS101;NO、ステップS105;YES)、入浴時データ取得部102は、取得した入浴時データをデータ記憶部105に保存し(ステップS106)、当該処理を終了する(ステップS107)。そして、非入浴時データ取得部103は、非入浴時データ取得処理の実行を開始する(ステップS108)。
【0043】
入浴者が居ない状態が所定時間以上継続している場合に(ステップS109;YES)、ユーザにより、湯張り又は追焚き操作が行われると(ステップS110;YES)、非入浴時データ取得部103は、非入浴時データ取得処理を終了し(ステップS111)、入浴準備時データ取得処理の実行を開始する(ステップS112)。
【0044】
ステップS109又はステップS110の判定でNOの場合は、CPU11の処理は、ステップS101に戻る。
【0045】
図8は、CPU11の省エネ情報生成部104が実行する省エネ情報生成処理の手順を示すフローチャートである。省エネ情報生成部104は、ユーザにより、リモコン20を介して所定の操作が行われると、以下の省エネ情報生成処理を実行する。
【0046】
省エネ情報生成部104は、データ記憶部105から、ユーザが指定した日の実績データ(入浴準備時データ、入浴時データ、非入浴時データ)を読み出す(ステップS201)。データ記憶部105は、読み出した実績データの内容を解析して、給湯エネルギー量を低下させるためのアドバイス情報を導出する(ステップS202)。また、省エネ情報生成部104は、当該実績データの内容の一部と、ユーザが当該アドバイス情報に従って入浴した場合に節約できる給湯エネルギー使用量と、この給湯エネルギー使用量に相当する料金と、を含む付加情報を取得する(ステップS203)。そして、省エネ情報生成部104は、アドバイス情報と、付加情報と、を含む省エネ情報を生成する(ステップS204)。
【0047】
省エネ情報生成部104によって生成された省エネ情報は、省エネ情報表示部105によって、所定態様でリモコン20で表示される。
【0048】
以上説明したように、本発明の本実施形態に係る省エネ支援システムによれば、家庭内の入浴において、消費されるエネルギー量を節約するための省エネ情報を具体的にわかりやすく提示する。したがって、ユーザの省エネ意識を高めることができ、当該家庭における給湯設備の省エネ化を効果的に支援することがきる。
【0049】
また、この省エネ情報では、入浴する順番や、入浴するタイミング等、各ユーザの入浴に対する好みを変えないような改善策が示されるため、各ユーザは、この省エネ情報に従った入浴を無理なく容易に実行することができ、省エネの達成が容易となる。
【0050】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
【0051】
例えば、上記実施形態の省エネ支援システムでは、入浴者の特定をしていなかったが、入浴者を特定し、特定した入浴者の通称等を省エネ情報に含めるようにしてもよい(図9参照)。このようにすると、ユーザは指定した日の入浴順番を正確に思い出す苦労がなく、利便性がよい。
【0052】
入浴者の特定方法は様々である。例えば、省エネ支援システムが、各ユーザ毎の通称と、特徴情報(例えば、生体情報等)と、を対応付けたユーザ情報を予めデータ記憶部15に保存しておくと共に、入浴者の特徴情報を取得するための手段(特徴情報取得手段)を備える構成であればよい。特徴情報として、例えば、指紋、声紋、顔の特徴等の情報が挙げられ、その場合の特徴情報取得手段は、指紋センサ、マイクロフォン、カメラ等で構成される。そして、入浴時データ取得部102は、取得された特徴情報と、予め保持するユーザ情報と、に基づいて、当該特徴情報に対応する周知の照合方法を用いて、入浴者を特定する(即ち、通称を取得する。)。
【0053】
特徴情報取得手段は、浴室50の所定箇所に設置され、制御装置10と有線又は無線通信するように構成されてもよいし、リモコン20に含まれるようにしてもよい。特に、近年のこの種のリモコンでは、インターホン機能を備えるものが少なくないため、声紋等、入浴者の音声で当該入浴者を特定する場合には、リモコン20がインターホン機能用に備えるマイクロフォンを上記の特徴情報取得手段として利用することで、コストの上昇を抑えることができる。
【0054】
あるいは、省エネ支援システムが、各ユーザ毎の通称と、IDと、を対応付けたユーザ情報を予めデータ記憶部15に保存しておき、このユーザ情報と、ユーザにより入浴毎にリモコン20を介して入力されたIDと、に基づいて、入浴時データ取得部102は、入浴者の通称を取得するようにしてもよい。
【0055】
また、上記のように入浴者を特定する場合においては、各入浴者の所定期間における複数の入浴時データを統計的に処理して、各入浴者の入浴傾向(例えば、入浴時間、湯温、給湯エネルギー使用量等の各平均値)を求め、かかる入浴傾向に基づいて、各入浴者毎(即ち、個人別)の省エネ情報を生成し、表示するようにしてもよい。例えば、他の家人に比べ極端に湯温が高い場合は、図10(a)に示すように、その旨と、1℃下げた場合に節約できる給湯エネルギー使用量と料金等を表示する。また、他の家人に比べ極端に入浴時間が長い場合は、図10(b)に示すように、その旨と、10分早く切り上げた場合に節約できる給湯エネルギー使用量と料金等を表示する。
【0056】
また、省エネ情報生成部104は、ユーザが推奨条件に従って入浴した場合に低減できる温室効果ガス(例えば、二酸化炭素)の排出量を求め、これを上述した付加情報に含めるようにしてもよい。この場合の表示例を図11に示す。このように、温室効果ガスの排出量も併せて表示することで、ユーザのエコロジー意識も高めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明は、一般家庭における入浴についての省エネルギー化を支援する技術として、好適に採用され得る。
【符号の説明】
【0058】
10 制御装置
11 CPU
101 入浴者在否検出部
102 入浴時データ取得部
103 非入浴時データ取得部
104 省エネ情報生成部
105 省エネ情報表示部
12 ROM
13 RAM
14 I/F部
15 データ記憶部
20 リモコン
201 表示画面
30 貯湯タンクユニット
301 給湯システムセンサ群
40 ヒートポンプユニット
50 浴槽
60 ドアセンサ
70 浴槽湯温センサ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室内に入浴者が居るか否かを検出する入浴者在否検出手段と、
前記入浴者の当該入浴における、時間帯と、浴槽内の湯温と、給湯に要したエネルギー量を示す給湯エネルギー量と、を含む入浴時データを取得する入浴時データ取得手段と、
前記浴室内に入浴者が居ない場合における、時間帯と、前記給湯エネルギー量と、を含む非入浴時データを取得する非入浴時データ取得手段と、
前記入浴時データと、前記非入浴時データと、を記憶する記憶手段と、
ユーザインタフェース手段と、
所定のタイミングで、前記記憶手段から所定期間における全ての前記入浴時データと、全ての前記非入浴時データと、を読み出し、当該読み出したこれらのデータに基づいて、当該所定期間における前記給湯エネルギー量を低下させるための推奨条件を導出し、該導出した推奨条件を含む省エネ情報を生成する省エネ情報生成手段と、
所定のタイミングで、前記省エネ情報生成手段が生成した前記省エネ情報を前記ユーザインタフェース手段に表示させる省エネ情報表示手段と、を備える、
ことを特徴とする省エネ支援システム。
【請求項2】
前記省エネ情報生成手段が生成する前記省エネ情報には、当該所定期間における全ての前記入浴時データと、全ての前記非入浴時データと、からなる実績データの少なくとも一部の内容が含まれる、
ことを特徴とする請求項1に記載の省エネ支援システム。
【請求項3】
前記非入浴時データ取得手段は、前記浴室内に入浴者が居ない状態が所定時間以上継続しているとき、ユーザにより、前記浴槽への湯張り又は追焚き操作が行われると、前記非入浴時データに代えて、当該時点から次に入浴者の存在が検出される時点までにおける、時間帯と、前記給湯エネルギー量と、を含む入浴準備時データを取得し、
前記記憶手段は、前記入浴準備時データをさらに記憶し、
前記省エネ情報生成手段は、前記入浴準備時データも加味して前記省エネ情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の省エネ支援システム。
【請求項4】
前記省エネ情報生成手段が導出する前記推奨条件には、前記入浴者の入浴順番についての情報が含まれる、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の省エネ支援システム。
【請求項5】
前記省エネ情報生成手段が導出する前記推奨条件には、前記入浴者の入浴開始タイミングについての情報が含まれる、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の省エネ支援システム。
【請求項6】
前記省エネ情報生成手段が生成する前記省エネ情報には、当該推奨条件を満たした場合に節約できるエネルギー量が含まれる、
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の省エネ支援システム。
【請求項7】
前記省エネ情報生成手段が生成する前記省エネ情報には、当該推奨条件を満たした場合に節約できるエネルギー量に対応する料金が含まれる、
ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の省エネ支援システム。
【請求項8】
ユーザにより前記ユーザインタフェース手段を介して行われた所定操作に基づいて、前記省エネ情報生成手段は前記省エネ情報を生成し、前記省エネ情報表示手段は当該省エネ情報を前記ユーザインタフェース手段に表示させる、
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の省エネ支援システム。
【請求項9】
前記記憶手段には、入浴が予定されるユーザの通称と、当該ユーザを特定するための特徴情報と、を含むユーザ情報が予め保存されており、
前記入浴者の特徴情報を取得する特徴情報取得手段をさらに備え、
前記入浴時データ取得手段は、前記ユーザ情報と、当該入浴者の前記特徴情報と、に基づいて当該入浴者の前記通称を取得し、該取得した通称も前記入浴時データに含めるようにし、
前記省エネ情報生成手段が生成する前記省エネ情報には、前記入浴者の通称が含まれる、
ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の省エネ支援システム。
【請求項10】
前記特徴情報は、ユーザの生体に関する情報である、
ことを特徴とする請求項9に記載の省エネ支援システム。
【請求項11】
浴室内に入浴者が居るか否かを検出する入浴者在否検出ステップと、
前記入浴者の当該入浴における、時間帯と、浴槽内の湯温と、給湯に要したエネルギー量を示す給湯エネルギー量と、を含む入浴時データを取得する入浴時データ取得ステップと、
前記浴室内に入浴者が居ない場合における、時間帯と、前記給湯エネルギー量と、を含む非入浴時データを取得する非入浴時データ取得ステップと、
前記入浴時データと、前記非入浴時データと、を記憶手段に保存する保存ステップと、
所定のタイミングで、前記記憶手段から所定期間における全ての前記入浴時データと、全ての前記非入浴時データと、を読み出し、当該読み出したこれらのデータに基づいて、当該所定期間における前記給湯エネルギー量を低下させるための推奨条件を導出し、該導出した推奨条件を含む省エネ情報を生成する省エネ情報生成ステップと、
所定のタイミングで、前記省エネ情報生成ステップで生成された前記省エネ情報を、所定の表示デバイスに表示させる省エネ情報表示ステップと、を有する、
ことを特徴とする省エネ支援方法。
【請求項1】
浴室内に入浴者が居るか否かを検出する入浴者在否検出手段と、
前記入浴者の当該入浴における、時間帯と、浴槽内の湯温と、給湯に要したエネルギー量を示す給湯エネルギー量と、を含む入浴時データを取得する入浴時データ取得手段と、
前記浴室内に入浴者が居ない場合における、時間帯と、前記給湯エネルギー量と、を含む非入浴時データを取得する非入浴時データ取得手段と、
前記入浴時データと、前記非入浴時データと、を記憶する記憶手段と、
ユーザインタフェース手段と、
所定のタイミングで、前記記憶手段から所定期間における全ての前記入浴時データと、全ての前記非入浴時データと、を読み出し、当該読み出したこれらのデータに基づいて、当該所定期間における前記給湯エネルギー量を低下させるための推奨条件を導出し、該導出した推奨条件を含む省エネ情報を生成する省エネ情報生成手段と、
所定のタイミングで、前記省エネ情報生成手段が生成した前記省エネ情報を前記ユーザインタフェース手段に表示させる省エネ情報表示手段と、を備える、
ことを特徴とする省エネ支援システム。
【請求項2】
前記省エネ情報生成手段が生成する前記省エネ情報には、当該所定期間における全ての前記入浴時データと、全ての前記非入浴時データと、からなる実績データの少なくとも一部の内容が含まれる、
ことを特徴とする請求項1に記載の省エネ支援システム。
【請求項3】
前記非入浴時データ取得手段は、前記浴室内に入浴者が居ない状態が所定時間以上継続しているとき、ユーザにより、前記浴槽への湯張り又は追焚き操作が行われると、前記非入浴時データに代えて、当該時点から次に入浴者の存在が検出される時点までにおける、時間帯と、前記給湯エネルギー量と、を含む入浴準備時データを取得し、
前記記憶手段は、前記入浴準備時データをさらに記憶し、
前記省エネ情報生成手段は、前記入浴準備時データも加味して前記省エネ情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の省エネ支援システム。
【請求項4】
前記省エネ情報生成手段が導出する前記推奨条件には、前記入浴者の入浴順番についての情報が含まれる、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の省エネ支援システム。
【請求項5】
前記省エネ情報生成手段が導出する前記推奨条件には、前記入浴者の入浴開始タイミングについての情報が含まれる、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の省エネ支援システム。
【請求項6】
前記省エネ情報生成手段が生成する前記省エネ情報には、当該推奨条件を満たした場合に節約できるエネルギー量が含まれる、
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の省エネ支援システム。
【請求項7】
前記省エネ情報生成手段が生成する前記省エネ情報には、当該推奨条件を満たした場合に節約できるエネルギー量に対応する料金が含まれる、
ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の省エネ支援システム。
【請求項8】
ユーザにより前記ユーザインタフェース手段を介して行われた所定操作に基づいて、前記省エネ情報生成手段は前記省エネ情報を生成し、前記省エネ情報表示手段は当該省エネ情報を前記ユーザインタフェース手段に表示させる、
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の省エネ支援システム。
【請求項9】
前記記憶手段には、入浴が予定されるユーザの通称と、当該ユーザを特定するための特徴情報と、を含むユーザ情報が予め保存されており、
前記入浴者の特徴情報を取得する特徴情報取得手段をさらに備え、
前記入浴時データ取得手段は、前記ユーザ情報と、当該入浴者の前記特徴情報と、に基づいて当該入浴者の前記通称を取得し、該取得した通称も前記入浴時データに含めるようにし、
前記省エネ情報生成手段が生成する前記省エネ情報には、前記入浴者の通称が含まれる、
ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の省エネ支援システム。
【請求項10】
前記特徴情報は、ユーザの生体に関する情報である、
ことを特徴とする請求項9に記載の省エネ支援システム。
【請求項11】
浴室内に入浴者が居るか否かを検出する入浴者在否検出ステップと、
前記入浴者の当該入浴における、時間帯と、浴槽内の湯温と、給湯に要したエネルギー量を示す給湯エネルギー量と、を含む入浴時データを取得する入浴時データ取得ステップと、
前記浴室内に入浴者が居ない場合における、時間帯と、前記給湯エネルギー量と、を含む非入浴時データを取得する非入浴時データ取得ステップと、
前記入浴時データと、前記非入浴時データと、を記憶手段に保存する保存ステップと、
所定のタイミングで、前記記憶手段から所定期間における全ての前記入浴時データと、全ての前記非入浴時データと、を読み出し、当該読み出したこれらのデータに基づいて、当該所定期間における前記給湯エネルギー量を低下させるための推奨条件を導出し、該導出した推奨条件を含む省エネ情報を生成する省エネ情報生成ステップと、
所定のタイミングで、前記省エネ情報生成ステップで生成された前記省エネ情報を、所定の表示デバイスに表示させる省エネ情報表示ステップと、を有する、
ことを特徴とする省エネ支援方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−220656(P2011−220656A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−93585(P2010−93585)
【出願日】平成22年4月14日(2010.4.14)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月14日(2010.4.14)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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