説明

眼球観察装置

【課題】 本発明は、眼球を観察するための眼球観察装置に関し、自宅等で眼球を容易,確実に観察することができる眼球観察装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 被観察者の眼球を観察するための撮影光学系を備えた眼球観察装置において、前記撮影光学系を、前記被観察者の頭部に装着可能な取付部材に取り付けてなることを特徴とする。また、前記取付部材に、前記被観察者の眼球を照明する照明光学系を取り付けてなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、眼球を観察するための眼球観察装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被検眼の眼底像を記録するための装置として、例えば特開平11−206711号公報に開示される眼底カメラが知られている。
この眼底カメラは据置き式に構成されており、被検眼の眼底像を鮮明に記録することができる。
【特許文献1】特開平11−206711号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した眼底カメラは、眼底の診察が必要となった時に、被検者が眼科医等に出向き眼底を観察するためのカメラであり、自宅等に据えつけて頻繁に検査を行うことが困難である。
一方、糖尿病性網膜症や血管新生緑内障等の患者は、自覚症状が殆どないうちに病気が進行することがあり、医療機関等で頻繁に眼底検査を行って進行を把握する必要がある。
【0004】
本発明は、かかる事情に対処してなされたもので、自宅等で眼底,網膜など眼球を容易,確実に観察することができる眼球観察装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の眼球観察装置は、被観察者の眼球を観察するための撮影光学系を備えた眼球観察装置において、前記撮影光学系を、前記被観察者の頭部に装着可能な取付部材に取り付けてなることを特徴とする。
請求項2の眼球観察装置は、請求項1記載の眼球観察装置において、前記取付部材に、前記被観察者の眼球を照明する照明光学系を取り付けてなることを特徴とする。
【0006】
請求項3の眼球観察装置は、請求項1または請求項2記載の眼球観察装置において、前記取付部材は眼鏡型であることを特徴とする。
請求項4の眼球観察装置は、請求項2または請求項3記載の眼球観察装置において、前記撮影光学系の光束は取付部材に保持される光学基板の内部全反射により撮像素子まで導かれ、前記照明光学系の光束は前記光学基板の内部全反射により前記眼球まで導かれることを特徴とする。
【0007】
請求項5の眼球観察装置は、請求項4記載の眼球観察装置において、前記照明光学系の光束を全反射させる反射部材を前記光学基板の内部に備え、前記反射部材には、前記撮影光学系の光束を通過させる透過部を形成してなることを特徴とする。
請求項6の眼球観察装置は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の眼球観察装置において、前記取付部材に、前記撮影光学系により観察される眼球と反対の眼球の向きを制御する指標を投影する投影光学系を取り付けてなることを特徴とする。
【0008】
請求項7の眼球観察装置は、請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の眼球観察装置において、前記撮影光学系により撮影された眼球の画像を送信する送信手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の眼球観察装置では、被観察者の頭部に装着可能な取付部材に撮影光学系を取り付けたので、自宅等で眼球を容易,確実に観察することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の眼球観察装置の第1の実施形態を示している。
この眼球観察装置は、眼鏡型をしており、被観察者の頭部に装着可能な眼鏡フレーム11を有している。眼鏡フレーム11は、左右のリム13,15をブリッジ17により連結してなり、左右のリム13,15の外側には、ヨロイ(不図示)を介して左右テンプル19,21が取り付けられている。
【0011】
左側のリム13は、例えば透明な樹脂からなる光学基板23を保持している。また、左側のリム13の装用者側の近傍でテンプル19の外側となる位置に、光学系保持部材25が固定されている。
図2は、この実施形態の眼球観察装置の光学系を示している。
この光学系は、照明光学系27と撮影光学系29とを備えている。
【0012】
照明光学系27は、眼球31の眼底31aを照明して撮影光学系29により眼底31aを観察可能とするもので、光学系保持部材25内に配置される光源33、コンデンサーレンズ35およびリング状絞り37を有している。また、光学基板23および前記光学基板23内に配置される第1の反射部材39および第2の反射部材41を有している。
この照明光学系27では、高輝度LED等の光源33から発せられた照明光がコンデンサーレンズ35、リング状絞り37を介して光学基板23の面23aから光学基板23内に入射する。入射した照明光は、第1の反射部材39で図2の下向きに反射したのち、光学基板23の面23bに臨界角以上で入射して全反射し、以下順次図示のように面23c、面23bに臨界角以上で入射して全反射し、第2の反射部材41により眼球31の方向に反射し、光学基板23の面23aから射出して眼球31に投影される。
【0013】
ここで、リング状絞り37は照明光の光束をリング状に制限する。すなわち、一般的に眼底カメラでは眼球31の眼底31aを撮影する際には、眼球31の角膜、水晶体からの不要な反射光がその画質を著しく低下させるため、照明光を眼球31の瞳の周辺部から入射させ、これらの不要な反射光を撮影画角内に侵入させない所謂リング照明が採用されている。
【0014】
コンデンサーレンズ35は複数のレンズ群で構成しても良く、また、光源像を形成して照野と光量を制御できる構成にしても良い。
第1の反射部材39は、照明光を反射する作用、および照明光と後述する撮影光とを分離する作用を併せ持つもので、光量を分離する部分ミラーやハーフミラーでも良いし、偏光によって光束を分割する偏光ビームスプリッター(以下PBSという)でも良い。
【0015】
第1の反射部材39にPBSを使用する場合には、例えば照明光学系27のコンデンサーレンズ35とリング状絞り37との間に偏光板(図示せず)を挿入してS偏光としておき、PBSで反射した後眼球31に入射するまでの間の光路にλ/4板(図示せず)を配置しておく。これにより、照明光はλ/4板を通過した後円偏光となって眼球31に入射し、眼底31aで反射した光束が再度λ/4板を通過するとP偏光に変換されるため、後述する撮影光がPBSを透過することができる。
【0016】
また、第1の反射部材39には、入射する光束の位置によって光を分離するミラーを使用することができる。この場合には光量の無駄な損失を抑えられるため所謂穴あきミラーが望ましい。前述のとおり照明光はリング照明であるから、第1の反射部材39に入射する際の光束形状はリング状である。そこで第1の反射部材39は、前記リング形状の光束が入射する周辺領域には全量反射する反射膜を成膜し、後述する撮影光となる光束が入射する中心領域には反射膜のない透過部39aが形成された所謂穴あきミラーとなっている。該穴あきミラーの透過部39aの径は、照明光の第1の反射部材39の位置におけるリング形状光束の内径よりも小さければ良い。
【0017】
第2の反射部材41は、入射光束を全量反射するミラーでも良いし、部分反射する光学素子でも良い。部分反射する光学素子としては、光量を分割するタイプ、あるいはホログラフィック光学素子(以下HOEという)や波長選択性を持たせた誘電体多層反射膜で構成され波長によって光束を分割するタイプのものが使用できる。
第2の反射部材41にHOEを使用する場合には、構成上反射型HOEを使用することになるが、反射型HOEは波長選択性が高いので望ましい。また、HOEに光学パワーを持たせることができるので、コンデンサーレンズ35と光学パワーを分割配置して光線収差を補正することができる点でも好ましい。
【0018】
波長選択性のある光学素子を用いる場合には、光学素子が反射する波長帯域を照明光の波長帯域と略一致させておく。これにより、光量を無駄にすることなく照明光を効率良く眼球31に導くことができる。
撮影光学系29は、前記照明光が眼球31の眼底31aで反射した撮影光を撮影するためのもので、光学基板23に埋め込まれた第2の反射部材41を照明光学系27と共有している。また、光学系保持部材25に配置される撮影レンズ43および撮像素子45を有している。
【0019】
この撮影光学系29では、眼球31の眼底31aから反射した撮影光束は、光学基板23の面23aから光学基板23内に入射し、第2の反射部材41によって図2の上向きに反射する。反射した光束は、光学基板23の面23bに臨界角以上で入射して全反射し、順次面23c,23bで全反射した後、第1の反射部材39の透過部39a(穴あきミラーの場合)を透過する。そして、面23cで全反射した後、面23hから光学基板23外に射出する。射出した光束は、撮影レンズ43により眼底31aの像を形成し、結像位置に配置されるCCD等の撮像素子45により撮像される。
【0020】
ここで、第2の反射部材41に上述した反射型HOEを使用すると、光学パワーを持たせ、撮影レンズ43と合わせて光線収差を最適に補正することができる。その際、光学パワーをHOEに負担させることで光学基板23内を伝播する光束径が広がり過ぎないようにすれば、第1の反射部材39として穴あきミラーを使用する場合に、透過部39aを透過する光束が蹴られず好ましい。
【0021】
撮影レンズ43は、複数のレンズ群による構成でも良く、また、ズームレンズとして撮影倍率を可変にする構成でも良い。
撮像素子45で撮像された画像は、図示しないパソコン等の情報機器にケーブルを介して、あるいは、無線で送信され保存される。
この実施形態の眼球観察装置では、被観察者の頭部に装着可能な眼鏡フレーム11に光学系保持部材25を取り付けたので、眼鏡フレーム11を装用することにより、自宅等で眼球31を容易,確実に観察することができる。従って、生活習慣病や糖尿病性網膜症等の早期発見に貢献することができる。
(第1の実施形態の追加例1)
この追加例1では、眼球31の向きを意図的に変えて撮影が行われる。
【0022】
すなわち、一般の生活習慣病の早期発見を目的とした眼底検査では、眼底31aの中心部のみの撮影写真で診断することも可能であるが、場合によっては撮影する眼底31aの範囲が1枚の画像では足りない場合が考えられる。例えば糖尿病性網膜症においては、初期兆侯が眼底31aの周辺部に現れることがあるからである。この場合には、眼球31の向きを変えて複数枚撮影すれば良い。
【0023】
以下、眼球31の向きを意図的に変えて撮影する方法を説明する。
第2の反射部材41として、全光量を反射するミラーではなく、光量を分割するハーフミラーを使用する場合や反射型HOE、波長選択誘電体多層膜を使用する場合には、外界光が図2の光学基板23に垂直な方向Xから光学基板23の面23d、第2の反射部材41、光学基板23の面23bを透過して眼球31に入射する。光量を分割するハーフミラーを用いる場合には、前記ハーフミラーの透過率に応じた光量が入射し、波長選択性の光学素子の場合には、分光透過率に応じた波長と光量の光束が入射する。
【0024】
そこで、例えば部屋の壁に目印となるチャートを予め貼っておき、被観察者がその指標を順番に見つめることで眼球31を意図的に回転させることができる。チャートの色は、第2の反射部材41が波長選択性の光学素子の場合には、透過率の高い波長帯域の色に設定するのが望ましい。
被観察者の眼底31aの画像は動画として連続撮影しても良いが、シャッター機構を追加して、上述したチャートの指標を見つめる度に被観察者自身がシャッターを切って撮影する構成でも良い。
(第1の実施形態の追加例2)
この追加例2では、蛍光撮影による眼底検査が行われる。
【0025】
蛍光撮影を行う場合には、照明光学系27にエキサイタフィルタ47を配置する。このエキサイタフィルタ47は、例えば青色のフィルタであり、光源33によって発せられた照明光のうち所定波長の光(被観察者に投薬された標識色素によって生じる蛍光)を励起させる。その際第2の反射部材41に波長選択性の光学素子を用いる場合には、多重HOEや誘電体多層膜とし、励起波長と蛍光波長双方に対して反射率が高くなるように設定するのが望ましい。
【0026】
また、蛍光撮影の際には、撮影光学系29にバリアフィルタ49を配置するのが望ましい。第2の反射部材41の波長選択性によって必要な波長は反射されるが、場合によっては励起光が光路の途中で乱反射して迷光となることがあり、バリアフィルタ49によって、例えば緑色や黄色のみを透過するような構成にすることにより、よりコントラストの良い撮影画像が得られる。
(第1の実施形態の追加例3)
この追加例3では、フラッシュ照明等による補助照明光を利用して、眼球の撮影画像を得る。
【0027】
すなわち、被観察者である患者が高齢者等で、薄暗い部屋にいても充分に瞳孔が開かない場合に、照明光学系27の光量が不足する場合がある。この場合には、補助照明光として図2のX方向からフラッシュ照明等を照射することにより、補助照明光が光学基板23の面23d、第2の反射部材41(この例の場合部分反射する光学素子が用いられる)、光学基板23の面23bを透過して眼球31に入射し、被観察者の瞳孔があまり開いてない場合でも、十分な照明をすることができる。
(第2の実施形態)
図3は本発明の眼球観察装置の第2の実施形態を示している。
【0028】
なお、この実施形態において第1の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
この実施形態では、図1に示した光学系保持部材25と反対側に第2の光学系保持部材51が設けられている。この第2の光学系保持部材51は、右側のリム15の装用者側の近傍でテンプル21の外側となる位置に固定されている。また、右側のリム15は、例えば透明な樹脂からなる第2の光学基板53を保持している。
【0029】
図4は、この実施形態の眼球観察装置の光学系を示している。
左側の眼球31の周辺の光学系は、第1の実施形態と同様に構成されている。反対の眼球である右側の眼球55の周辺にはチャート投影光学系57が設けられている。
チャート投影光学系57は、第2の光学系保持部材51内に配置される表示素子59および表示レンズ61からなる投影光学系63を有している。また、第2の光学基板53に埋め込まれた第3の反射部材65および第4の反射部材67を有している。
【0030】
このチャート投影光学系57では、例えばLCD等の表示素子59の表示面を、図示しない透過照明系によって照明することにより、表示光が表示レンズ61を通って第2の光学基板53の面53aから第2の光学基板53内に入射する。入射した表示光は、第3の反射部材65により反射し、面53b,53cで順次全反射しながら第2の光学基板53内を伝播する。伝播した表示光は、第4の反射部材67によって反射し、第2の光学基板53の面53aから射出され、被観察者の眼球55に導かれる。
【0031】
ここで、第4の反射部材67は、全量反射するミラーでも良いし、部分反射ミラーでも良い。また、HOEや波長選択性の誘電体多層反射膜でも良い。
第4の反射部材67として反射型HOEを使用する場合には、前述したように波長選択性と光学パワーを併せ持たせ、投影光学系63の一部として光線収差補正に寄与することができる。
【0032】
投影光学系63は、表示レンズ61と表示素子59との間隔dを調整することで、チャート像を投影する視距離を、無限遠に設定することも近距離に設定することも可能である。
チャート投影光学系57による眼球55へのチャートの表示タイミング、照明光学系27による眼球31の照明タイミング、撮影光学系29による撮影のタイミングを電気的に同期させて撮影することで、意図的に眼球31(眼球55に追従して眼球31が移動する)の向きやピント面を制御して所望の状態の眼底像を撮影することができる。
【0033】
そして、第2の反射部材41および第4の反射部材67を、光量あるいは波長で分割して部分透過させる光学素子とした場合には、被観察者は図4のX方向からの外界光を同時に観察することができる。従って、部屋の中を歩きながらでも容易に眼球を観察することが可能である。
図5は、表示素子59に表示されるチャートの例を示すもので、チャート69の指標71の四隅および中央には注目点73が設定されている。そして、注目点73を順次点滅することにより、点滅する注目点73の方向に眼球55が回転し、追従して眼球31が回転する。なお、注目点73を点滅する代わりに単に明るくしても良い。また、キャラクター等を移動するようにしても良い。
【0034】
この実施形態の眼球観察装置においても第1の実施形態と同様の効果を得ることができるが、この実施形態では、チャート投影光学系57を設けたので、意図的に眼球55,31の向きを制御して所望の状態の眼底像を撮影することができる。
また、眼鏡フレーム11の片側に光学系保持部材25を配置し、他側に第2の光学系保持部材51を配置したので、眼鏡フレーム11の左右の重さのバランスをとることが可能になり装用感を向上することができる。
(第3の実施形態)
図6は本発明の眼球観察装置の第3の実施形態を示している。
【0035】
この実施形態では、撮像素子45で撮像された画像が無線でパソコン,携帯電話等のクライアント端末75に取り込まれる。クライアント端末75はインターネット77を介して検診用サーバ79に接続可能とされている。検診用サーバ79にはユーザIDに対応して眼科医のメールアドレスが登録されている。
そして、クライアント端末75からユーザIDとともに撮像素子45で撮像された画像が検診用サーバ79に入力されると、検診用サーバ79は、ユーザIDに対応する眼科医のパソコン81に撮像素子45で撮像された画像を送信する。
【0036】
パソコン81により撮像素子45で撮像された画像を見た眼科医は、眼底31aに異常があるか否かを判断し、判断結果をユーザIDとともにインターネット77を介して検診用サーバ79に送信する。そして、検診用サーバ79は、判断結果をユーザIDに対応するクライアント端末75に送信する。
この実施形態では、眼科や検診に出向かずとも自宅で検査が可能になる。また、撮像素子45で撮像された画像を眼科医に送信することで定期的な診断を容易に受けることができる。
(実施形態の補足事項)
以上、本発明を上述した実施形態によって説明してきたが、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のような形態でも良い。
【0037】
(1)上述した実施形態では、照明光学系27を設けた例について説明したが、明るい雰囲気等で使用する場合には必ずしも照明光学系を設ける必要はない。
(2)上述した実施形態では、眼球31の眼底31aを検査した例について説明したが、例えば、指紋等の代わりに眼球31の虹彩を観察撮影して、送信、照合することによって人物を認識するようにしても良い。
【0038】
(3)上述した実施形態では、眼鏡フレーム11のリム13に光学基板23を保持した例について説明したが、例えば、眼鏡フレームのレンズの前に光学基板を着脱可能に保持するようにしても良い。また、ゴーグル型のフレームに光学基板を保持するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の眼球観察装置の第1の実施形態を示す説明図である。
【図2】図1の眼球観察装置の光学系を示す説明図である。
【図3】本発明の眼球観察装置の第2の実施形態を示す説明図である。
【図4】図3の眼球観察装置の光学系を示す説明図である。
【図5】図4の表示素子に表示されるチャートを示す説明図である。
【図6】本発明の眼球観察装置を使用した診断方法を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0040】
11 眼鏡フレーム
23 光学基板
25 光学系保持部材
27 照明光学系
29 撮影光学系
31,55 眼球
31a 眼底
39 第1の反射部材
39a 透過部
41 第2の反射部材
45 撮像素子
51 第2の光学系保持部材
53 第2の光学基板
57 チャート投影光学系
65 第3の反射部材
67 第4の反射部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被観察者の眼球を観察するための撮影光学系を備えた眼球観察装置において、
前記撮影光学系を、前記被観察者の頭部に装着可能な取付部材に取り付けてなることを特徴とする眼球観察装置。
【請求項2】
請求項1記載の眼球観察装置において、
前記取付部材に、前記被観察者の眼球を照明する照明光学系を取り付けてなることを特徴とする眼球観察装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の眼球観察装置において、
前記取付部材は眼鏡型であることを特徴とする眼球観察装置。
【請求項4】
請求項2または請求項3記載の眼球観察装置において、
前記撮影光学系の光束は取付部材に保持される光学基板の内部全反射により撮像素子まで導かれ、前記照明光学系の光束は前記光学基板の内部全反射により前記眼球まで導かれることを特徴とする眼球観察装置。
【請求項5】
請求項4記載の眼球観察装置において、
前記照明光学系の光束を全反射させる反射部材を前記光学基板の内部に備え、前記反射部材には、前記撮影光学系の光束を通過させる透過部を形成してなることを特徴とする眼球観察装置。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の眼球観察装置において、
前記取付部材に、前記撮影光学系により観察される眼球と反対の眼球の向きを制御する指標を投影する投影光学系を取り付けてなることを特徴とする眼球観察装置。
【請求項7】
請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の眼球観察装置において、
前記撮影光学系により撮影された眼球の画像を送信する送信手段を有することを特徴とする眼球観察装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−158592(P2006−158592A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−353209(P2004−353209)
【出願日】平成16年12月6日(2004.12.6)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)