説明

矩形状布片の展開装置

【課題】機構が簡易で、設備費も安価なタオル等の展開作業が行える装置を提供する。
【解決手段】矩形状布片を吊り下げ、移送させる移送手段2,3,4と、移送方向に沿って床面側に配置された第1下側風吹き付け装置5と、前記移送手段3の前方側に配置された第1上側風吹き付け装置10と、該第1上側風吹き付け装置の前方側に配置され、開放した矩形状布片が落下する位置を帯範囲に含み、通風自在に帯が形成される床側帯式コンベヤ14と、該床側帯式コンベヤの帯の通風部を通じて、上方に風を吹き付ける第2下側風吹き付け装置11,12と、前記床側帯式コンベヤに対向するようにその上方に配置された天側帯式コンベヤ18と、該天側帯式コンベヤの帯の通風部を通じて、帯中央から両端に広がるような下方に向かう乱流を生じさせる第2上側風吹き付け装置16と、前記天側帯式コンベヤのうち床側に対向する帯に振動を付与する衝撃装置15とから構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯工場で洗浄し、脱水、乾燥したのちコンベヤ等で、載置場所に山積み載置されたフェィスタオルとかバスタオル等の矩形状布片を、取込、拡げ、市販の折り畳み機の投入コンベヤに搬入する展開装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来洗濯工場では、ホテル及び旅館等から集められた使用済みフェイスタオル、又はバスタオル等の矩形状布片は、洗浄し、脱水乾燥工程を経た後、一時的に載置場所に大量に山積み載置し、その後、台車等に人力で載せ替え、折り畳み機の側に置き、人手により一枚ずつ矩形状布片の短辺側の対辺角を両手で掴み、折り畳み機の投入コンベヤに載せていた。
【0003】
しかし、この方法では投入コンベヤに載せた後、垂れ下がった他端短辺側を両手で広げながら整形し投入コンベヤに送り込ませていく方法なので、作業者の慣れと感に頼るところが多く、不慣れな作業者では能率の向上が期待できなかった。
【0004】
また、工場内が乾燥機の熱とボイラーの熱などで冬でも暑く、特に夏などは、うだるほどの暑さの中の作業のため、作業者の労力も大きくなり、そればかりか、夏などは作業者の発汗により乾燥タオル等に汗が落ちることもしばしばあった。
【0005】
そこで、矩形状布片の展開作業を自動化するため、本出願人は、矩形状布片Tを一枚づつ吸引して取り上げ自動的に拡げたのち、折り畳み機等へ供給する技術を発明している(特開2004−237055)。
【特許文献1】特開2004−237055
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特開2004−237055に記載の矩形状布片の展開装置は、図26に示すように(なお、同図に用いる符号は同図のみに使用するものとする)、乾燥後の矩形状布片を貯留し、コンベヤで送り出す貯留装置2aと、矩形状布片の任意箇所を吸着して自在回転する吸着装置と、前記吸着装置を装着して回転するドラム3と風圧ファン7F'とにより矩形状布片が半展開する半展開装置と、半展開された矩形状布片を風圧力で拡げ、矩形状布片Tの短辺側を吸引して挟みコンベヤ12に挿入して展開する展開装置11と、前記貯留装置2aから落ちた矩形状布片を取りやすくしたコンベヤ装置2cとで構成されるものである。
【0007】
しかし、この展開装置は、矩形状布片の展開工程として、回転動作の後に、上部側から掴み取る方式となっていて、機構が複雑で、その設置が大がかりとなっていた。特にコンベヤ12に挿入する際に矩形状布片がうまく噛み合わないことが多く、展開作業に支障が生じていた。さらに細かくいえば、次のような問題もあった。
【0008】
1.矩形状布片Tの任意箇所を保持し、自在回転する吸い込み口に吸着される矩形状布片Tが任意箇所から垂れ下がる短辺側が等しい場合、焦点が定まらず風力で回転する場合がある。
2.矩形状布片Tの任意箇所を保持し、自在回転する吸い込み口に吸着される矩形状布片Tが任意箇所から垂れ下がる短辺側が、極端に違う場合などは、吸着体が矩形状布片Tを取り込めない事がある。
3.縦側仕切壁に構成される反射板で反射される風力では、任意箇所から垂れ下がる短い短辺側(極端に短い場合)が展開しないことがある。
【0009】
本発明は、このような従来の問題に鑑みなされたもので、機構が簡易で、設備費も安価である一方、確実に展開作業が行える装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このため、この発明に係る矩形状布片の展開装置は、
矩形状布片を開放自在に吊り下げ、その吊り下げ状態で所定の開放位置まで移送させる移送手段(2,3,4)と、
該移送手段の移送方向に沿って床面側に配置され、上方側に風を吹き付ける第1下側風吹き付け装置(5)と、
前記移送手段(3)の前方側に配置され、開放されて落下する矩形状布片の表面側に風を吹き付ける第1上側風吹き付け装置(10)と、
前記第1下側風吹き付け装置(5)より前方側に配置され、少なくとも、開放した矩形状布片が落下する位置を帯範囲に含み、かつ帯が通風自在に形成される床側帯式コンベヤ(14)と、
該床側帯式コンベヤ(14)の帯の通風部を通じて、上方に風を吹き付ける第2下側風吹き付け装置(11,12)と、
前記床側帯式コンベヤ(14)に対向するようにその上方に配置され、帯が通風自在に形成される天側帯式コンベヤ(18)と、
該天側帯式コンベヤ(18)の帯の通風部を通じて、帯中央から両端に広がるような下方に向かう乱流を生じさせる第2上側風吹き付け装置(16)と、
前記天側帯式コンベヤ(18)のうち床側に対向する帯に所定の振動を付与する衝撃装置(15)と、からなることを特徴とする(なお、各構成の符号は、構成の理解を容易にするために、後述する実施形態例において相当する構成の符号を便宜的に付けたものである。以下、この「課題を解決するための手段」の項における符号も同じである)。
【0011】
このような本発明に係る展開装置は、通常、洗濯・乾燥され、山積みされたタオル等の矩形状布片を、移送手段(2,3,4)が取り出すことによって作動が開始する。移送手段(2,3,4)は、取り出した矩形状布片を吊り下げながら移送させる。このとき、床側の第1下側風吹き付け装置(5)は上方に向けて風を吹き付けており、この風により、吊り下げられた矩形状布片は、後部側が広がりながら移送される。移送手段(2,3,4)は、所定位置まで移送させた後、矩形状布片を開放し、下方に落下させる。このときも前記第1下側風吹き付け装置(5)からの風が吹き付けられているので、矩形状布片は広がるように落下する。同時に、第1上側風吹き付け装置(10)で矩形状布片の表面側に風を吹き付けており、矩形状布片が捻れることなく、きれいに広がった状態で落下するようにしている。
【0012】
落下した位置には、床側帯式コンベヤ(14)が配置され、その帯上に矩形状布片は落下される。帯の進行とともに矩形状布片は移送されるが、帯の通風部を通して、第2下側風吹き付け装置(11,12)からの風により、広がった状態を維持しながら上方に持ち上げられていく。最終的に、天側帯式コンベヤ(18)の帯面(下面)に張り付かされ、その状態で帯によって移送される。このとき、帯の通風部を通して、第2上側風吹き付け装置(16)からの中央から両端に広がるような乱流の吹きつけと、衝撃装置(15)による振動付与とにより、帯面に広がった状態で張り付いている矩形状布片の撓みと捻れが解消されていく。そのような作用を生じながら移送していき、第2下側風吹き付け装置(11,12)がなくなる位置において、矩形状状布片は広がった状態のまま落下し、その後は、任意の移送装置により次工程の畳み装置に移送されることになる。
【0013】
ここで、前記第2下側風吹き付け装置(11,12)によって生じさせる風は種々の方向・強さでも良いが、特に、帯中央から両端に広がるような上方に向かう乱流を含ませれば、矩形状状布片が持ち上げられていく時点で、撓みや捻れが解消でき、有益となる。
【0014】
また、床側帯式コンベヤ(14)の手前にそれに連続するような、帯が通風自在に形成される補助帯式コンベヤ(6)を配置させ、その帯の通風部を通じて第1下側風吹き付け装置(5)から風を吹き付けるものとしても良い。この態様の場合、床側帯式コンベヤ(14)の帯の回転速度を、前記移送手段(2,3,4)の移送速度より遅くすれば、吊り下げられた矩形状布片の後端がその帯に接触していれば、帯の速度が遅いので、接触する後端がより後方に広がり、この結果、吊り下げられて移送される矩形状布片の広がりをより確保することができる。
【0015】
さらに、第1下側風吹き付け装置(5)とは別に、開放されて落下する矩形状布片の前方裏面側に目がけて風を吹き付ける第3下側風吹き付け装置(7)を配置させれば、落下してくる際の矩形状布片の前端側の広がりをより確保することができ、有益である。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように、本発明に係る展開装置によれば、山積みにされたタオル等の矩形状布片を取り出して、確実に展開させることができる。
【0017】
すなわち、洗濯、乾燥後、従来設備の載置場所に山積みされた矩形状布片を自動で取り込み、確実に拡げて市販の折り畳み機に送り出すことができる。
【0018】
しかも機構が簡単で、安価な設備費で能率を上げることができる。また、風力を使用して拡げるので装置が簡単にでき、矩形状布片を痛めない利点もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の具体的な一形態例を図面に基づき説明する。図1は全体の平面図、図2は全体概要図、図3は図1中のY−Yに沿う側面端面図である。
【0020】
以下の形態例は、矩形状布片としてタオルが用いられている例であるが、他の布片でも良いことはもちろんである。また、本発明が以下の形態例に限定されるものではないことも当然である。
【0021】
本形態例の展開装置1は、図1に示すように、取込部分Aと拡げ部分Bとで構成される(なお、このA,Bの構成部分は説明の便宜のためのものであって、必ずしも名称から意図される作用とは一致していない)。
【0022】
取込部Aは、移送手段と、第1下側風吹き付け装置としての絡解風圧装置5と、補助帯式コンベヤとしての搬送コンベヤ装置6と、第3下側風吹き付け装置としての隔離ブロアー装置7と、第1上側風吹き付け装置としての捲止ブロア装置10とから構成される。
【0023】
移送手段は、保持装置2と、移動装置3と、アーム枠装置4とから構成される。
【0024】
保持装置2は、図2及び図3、図5、図15に示すように、アーム枠装置4に配置されるベルト30に取り付けられ、該ベルト30とともに、ベルト30の移動範囲において移動する。保持装置2の先端には、開閉自在なチャック20’が取り付けられる。なお本形態例では、保持装置2は1個のみ取り付けられるが、図16に示すように、複数取り付ける構成としても良い。また、保持する機構についても、チャック20’以外に例えば図21及び22に示すような吸引自在な機構(図中29が吸引口)や図示しない開放自在に引っかける機構でも、保持したタオルTを任意に開放できる手段であれば良く、また保持力を自在に変化させる機構等を備えさせても良い。さらに、伸縮機構を備えさせ、図25に示すように伸縮自在にしても良い。
【0025】
アーム枠装置4は、ベルト30をプーリを介して支持する可動アーム部と、該可動アーム部を軸41において回動自在に支持する支持枠部とからなり、前記可動アーム部を軸41を中心に回動させるシリンダ装置42が配置されている。
【0026】
前記支持枠部は、前記可動アーム部を挟むようにして立設される2本の支持柱と、各支持柱の下端を固定する基板枠1aとからなる。両支持柱の上端間には支持棒が横架され、該支持棒に前記シリンダ42本体が軸支される。また、前記支持棒のやや下方には、軸41を介して前記可動アーム部が枢支される。一方、下端側の各基板枠1aの内側には、それぞれ風除仕切装置8が当接されながら配置される。該風除仕切装置8の後端には、その上下に沿って計測センサ4sが列設される。
【0027】
前記可動アーム部は、図15に示すように、前後端部にプーリを備え、そのプーリに前記ベルト30が移動自在に巻回されている。プーリのうち後端側は、モータ31とVベルトで連結されて駆動輪となり、この駆動によってベルト30が動作する。このプーリ、モータ31、ベルト30による保持装置2の移動機構が移動装置3となる。該移動装置3のベルト30の移動により、それに取り付けられた前記保持装置2は、前後のプーリ間の任意箇所の範囲を移動(横移動)することになる。この横移動範囲は、プーリ間のうち任意の範囲だけに限定しても良いが、本形態例では図23に示すように、プーリ間の限度一杯の範囲、すなわちp’からp”である(なお、p’はその高さも予め設定されている。また、p”がタオルTの任意箇所の開放位置となる)。ベルト30の移動速度(プーリの回転速度)は、タオルTの量により変化させることができ、例えば本形態例では、後述する搬送コンベヤ装置6のコンベヤベルト6Aの移動速度より速く設定させることで、タオルTの後端側を後方に拡げさせることも可能となる。なお、前記ベルト30に代えて、チェーンやシリンダー等などの伝達手段を用いても良いことは当然である。
【0028】
また、前記可動アーム部の中間部にはブラケットが取り付けられ、該ブラケットに前記シリンダ42のロッド先端が取り付けられる。これにより、シリンダ42のロッドの伸縮により、可動アーム部は前記軸41を中心に回動する。この回動動作は、制御機構(図示なし)により、前記計測センサ4sによる、載置床板21上に山積みされたタオルの位置に応じて制御される。ここで、ベルト30には前記保持装置2が取り付けられていることから、可動アーム部の回動動作によって保持装置2も従動し、その先端のチャック20’が上下に昇降する。すなわち、図23に示すように、チャック20’は、載置板21に山積みされたタオルTの数量高さの計測センサ4sの読込で、保持位置p(掴み位置)まで下降動作し、チャック20’でタオルTの任意箇所を保持したら、保持したまま予め設定した所定位置p’(予め設定された高さ位置)まで上昇動作する。その位置において、移動装置3により横移動し、予め設定された所定位置p”(タオルTの任意箇所の開放位置)においてチャック20’を開いて、タオルを落下させる。所定位置p”でタオルTを開放した保持装置2は、制御機構により所定位置p’(予め設定された高さ位置)まで戻り、同様の動作を繰り返す。なお、保持装置2の所定位置p’(予め設定された高さ位置)及び所定位置p”(タオルTの任意箇所の開放位置)は、タオルTの大きさ及び重さ等により、予め任意に設定する。
【0029】
また、この実施形態例では、載置場所に山積みされたタオルTの数量高さの読込手段を有する計測読込センサ4sの検知によって、アーム枠装置4の回動動作とともに、保持装置2の上下動作を制御するものとなっているが、これは他の機構を用いても良く、例えば図25に示すように、センサ4sの位置を変更することはもちろん、他のセンサ、例えば重量センサを用いる機構としても良い。図17はその一例を示しており、これは、載置床21に重量センサ(図示なし)を取り付けたうえ、タオルTの単位当たりの重さを予め計るとともに、重さに応じた載置床板21上の高さを設定しておき、センサにより計測した実際の載置床21の重さの計測値と、設定値とから目標高さを計算して、載置床21自体を油圧等(図17中、27は油圧シリンダ)により昇降自在とするものである(もちろん保持装置2側を昇降させても良い)。なお、図17中26は載置床21までタオルTを移送させるコンベヤを示している。
【0030】
絡解風圧装置5は、図3及び図4、図14に示すように、前記移動装置3の移送方向(ベルト30)に沿って床側に設置される搬送コンベヤ装置6の網状面ベルト6Aの下側に、そのベルト6Aに沿って複数配置される。絡解風圧装置5は、風向きを上方として配置される軸流型ファン50と、該ファン50の上部に配置されるルーバ51とによに構成される。
【0031】
軸流型ファン50は、前記保持装置2のチャック20’に保持されるタオルTの横移動中に、その下から風を吹き付けてタオルTの前後端を拡げさせる機能の他、タオルTの吊り下げ状態(折り重なっをた状態でチャック20’に保持される場合とか、あるいはタオルTの長辺TcとTdのどちらかの端側を保持する場合とか、短辺側Ta及びTbの端側付近を保持する場合とか、短辺側Ta及びTbの垂れ下がりが同じ位となる場合)に応じて、タオルTの垂れ下がる後端側の絡み部分の解き機能と、絡み止めの機能とを有する。なお、軸流型ファン50に代えて、例えば図19に示すような他の風吹き付け機構を用いてももちろん良い(これは後述する上昇用風圧発生装置11でも同様である)。
【0032】
前記ルーバ51は、図9に示すように、傾度変更自在な軸52に取り付けられた平行羽を複数備えて形成され、前記軸流型ファン50からの風を所定方向に向かう平行風にさせる機能を有する。この傾度変更により、タオルTの吊り下げ状態に応じた効率的な絡解動作が図れる。
【0033】
前記搬送コンベヤ装置6は、図3及び図4、図14に示すように、前記絡解風圧装置5からの風を通す網状面を有するベルト6Aによる帯式コンベヤが用いられている。ベルト6Aは、前後三箇所に配置される回転軸6a,6b,6cに移動自在に巻回されるが(特に図3に示すように側面視で三角形状となる)、それが進行方向に向かって上昇していくように、ベルト6Aが巻回される出側の回転軸を上下2箇所に配置させ、その上方側回転軸6cを入り側回転軸6aより高い位置に配置させる。出側の下方に配置される回転軸6bは、モータ61によって回転させられる駆動軸となっている。
【0034】
なお、コンベヤのベルト巻回の構成は、ベルトの通風部を通じてその下方に配置された風吹き付け装置によって、上方に風が吹き付けられる構成であれば他の態様でももちろん良く、例えば図18に示すように、前後2つの軸だけのものでも良い。また、ベルトについても、前記通風部が形成されていれば(通風部の形態も、例えば平板上帯体にスリットや切り込みを入れる等自由に定めうる)、その他の要素は特に限定されず、タオルTの表面を痛めない材質で、動作工程がし易い製品であって、塵等が付かず耐久性を有していれば、金属及び樹脂、ゴム系など特に素材は限定されない。これらの点は、後述する風吹付け用コンベヤ装置14でも同じである。
【0035】
搬送コンベヤ装置6のベルト移動速度は、上側の保持装置2に連結されている移動装置3の移動速度(ベルト30の移動速度)より遅く設定される。これは、ベルト30移動によって保持装置2がタオルTを保持して移動される際、そのタオルTの後端がベルト面6Aに触れることになるが(それを想定して保持装置2の高さを調整する)、タオルTの移動速度より、ベルト6Aの速度が遅ければ、それに触れたタオル後端はより後方に広がることになる。すなわち、保持装置2に保持されたタオルを拡げる効果をねらったものである。
【0036】
隔離ブロア装置7は、図2及び図3、図4、図14に示すように、前記コンベヤ装置6の出側の側方に配置され、そのブロア口が、図23に示す風力動作線(点線)で示すように、後方斜め上方に向かっている。そのブロア口の角度は、そこからの風が、前記保持装置2のチャック20’が開放して落下させたタオルTの前方裏側に当たるように調整される。このブロア装置7は、図23に示すように、落下してくるタオルTの前方端部側をより拡げさせることを意図しており、したがってその設置箇所は、同図中、前記保持装置2のチャック20’の開放位置p”より手前のptの位置としている。本形態例では、ブロア装置7のオンオフ動作を位置センサに基づいた自動制御で行っており、前記保持装置2が前記位置pt上に移動したときに、ブロア装置7の動作を数秒間オンさせるように設定している。これにより、落下してくるタオルTの前方端部側に確実に風を当てるものとなる。なお、自動制御のセンシングとなる前記ptの位置は、タオルTの大きさや重さにより適宜調整すればよい。もちろんブロア装置7の風力の強弱も同様である。
【0037】
風除仕切装置8は、図3及び図4、図14、図15に示すように、前記搬送コンベヤ装置6を挟むように配置される2枚の仕切板よりなる。上述のように、それぞれの仕切板は、搬送コンベヤ装置6の両側方に配置される基板枠1aの内側に当接される。仕切板の高さは任意であるが、移動時の前記保持装置2のチャック20’に保持されたタオルTが側面から見て隠れる程度の高さがあれば好ましい。この風除仕切装置8により、仕切板の外からの風の影響を排除して、前記絡解風圧装置5、隔離ブロア装置7、捲止ブロア装置10(これは後述する)からの風を効率的にタオルTにあてることを意図している。また、仕切板間の距離は、前記保持装置2に保持されるタオルTの幅に対応して決めればよい。
【0038】
捲止ブロア装置10は、図1及び図2、図3、図15に示すように、前記仕切板の前方側上端に取り付けられ、そこから下方に向かう長いブロア用ノズルを備えている。該ノズルのブロア口は、図23に示すように、前記p”(タオルT開放位置)からpt(ブロア装置7作動開始位置)の間に配置されるように設定され、前記保持装置2のチャック20’が開放して落下させたタオルTの表面側に風を吹き付ける。この捲止ブロア装置10も前記ブロア装置7同様に、位置センサによる自動制御によって、保持装置2がptの位置を通過したとき、数秒間動作をオンさせる。なお、この位置ptについても、前記ブロア装置7と同様にタオルTの重さ、サイズ等によって適宜変更して良い。
【0039】
次に、拡げ部分Bを説明する。拡げ部分Bは、第2下側風吹き付け装置としての上昇用風圧発生装置11及び拡開用風力発生装置12と、床側帯式コンベヤとしての風吹付け用コンベヤ装置14と、衝撃装置としての叩き装置15と、第2上側風吹き付け装置としての拡開風力発生装置16と、天側帯式コンベヤとしての移送コンベヤ装置18と、さらに搬入誘導仕切装置9と、風導拡幅調整装置13と、風受け反射板17と、風除仕切装置19と、ガイド20とで構成されている。
【0040】
上昇用風圧発生装置11は、図3及び図4、図7、図10に示すように、前記搬送コンベヤ装置6に連続して配置される風吹付け用コンベヤ14の網状面ベルト14A(これは後述する)の下側に、そのベルト14Aに沿って複数配置される。上昇用風圧発生装置11は、風向きを上方として配置される軸流型ファン110と、該ファンの上部に配置されるルーバとによって構成される。前記軸流型ファン110はタオルTの下面から風を吹き付けてタオルTに浮揚力を付与する構成であれば、例えば図19に示すようなシロッコファン等の送風器であっても良い。前記ルーバは、風の角度調整及び平行風を形成させて、前記軸流型ファン110からの効率的な風吹き付けを行わせる。
【0041】
上昇用風圧発生装置11は、下からの風吹き付けで、前記搬送コンベヤ装置6から移送されてくるタオルTを、展開させながら天側の移送コンベヤ18に上昇させるためのものであり、後述する拡開用風力発生装置12とともに、第2下側風吹き付け装置を構成する手段となっている。また、上昇用風圧発生装置11の両端には、仕切装置19が配置され(この構成ついては後述する)、各軸流型ファン50の吹き付け風が左右に拡散することを防止している。
【0042】
上昇用風圧発生装置11の幅方向の両端部には、図7及び図10、図11、図13に示すように、風導拡幅調整装置13が配置される。該風導拡幅調整装置13は、上昇用風圧発生装置11の長手方向に沿って配置されるダクトと、該ダクトの任意箇所に適宜間隔で設けられるノズル筒13aとからなり、前記ダクトはブロア13cに接続される。前記ノズル筒13aは、その口を上方に向けており、ブロア13cから送られる風をそこから上方に向かわせる。この上方に向かう風がエアー壁の役目をなし、前記搬送コンベヤ装置6から送られてくるタオルTが拡げ部分Bを通過する際の両端側のガイドの役目をしている。また、ノズル筒13aの上方には(移送コンベヤ装置18のベルト18A内)、特に図11に示すように、そこからの風を水平及び斜め下方向に反射させる反射板17が配置される。これにより、上昇した吹き抜け風力の一部が、天井部において風受け反射板17に反射し、タオルTの背面から吹き付けることになり、各仕切板19と該布片Tの長手辺との間隔を等しくする機能も有する。なお、タオルTの位置を検出して、タオルTが通過するときだけ、そのタオルT近傍のノズル筒13aの吹き付けを行うように制御しても良い。
【0043】
拡開用風力発生装置12は、図3及び図7、図10、図11,図13に示すように、風吹付け用コンベヤ14の網状面ベルト14Aの下側であって、前記上昇用風圧発生装置11の上部に配置される。拡開用風力発生装置12は、特に図7及び図10に示すように、前記上昇用風圧発生装置11の長手方向に沿って配置される回転自在な2つの中空筒体12aと、該中空筒体12aに風を送るターボファン120とからなる。前記中空筒体12aは、前記上昇用風圧発生装置11の幅方向のほぼ中央に配置され、また筒体12aの長手方向に沿った表面に所定間隔で吹付け口12bが形成されている。また両端部は軸受けにより支持され、モータにより回転自在となっている。両中空筒体12aは、相互に反対に回転するように、より具体的には、吹付け口12bからの上方に向かう風が、両筒体12aの中央から外側に向かうように、相互に異回転させる。これにより、前記ターボファン120から風を送ると、各中空筒体12aからの上昇風は、中央から外側に向かうような乱流となる。このような中央から外側に向かう乱流は、タオルTが上昇していく際に、折り重ねや撓みを解消させる作用を生じさせるもので、本形態例では、まさにその作用を意図している。もちろん、その作用を生じさせる上昇乱流の発生機構は、本形態例に限定されるものではなく、他の機構を用いてももちろん良い。なお、送風器として、ターボファン120の構成に代えたり(コンプレッサによる圧縮空気の送風等)、位置センサを備えさせて、タオルTの位置を確認してから風吹き付けを自動開始させる機構等としても良い。
【0044】
風吹付け用コンベヤ装置14は、図3に示すように、前記搬送コンベヤ装置6の出側(絡解風圧装置5より前方側)に配置される。両コンベヤ装置6,14は、両ベルト6A,14Aが連続するように隣接して配置される。風吹付け用コンベヤ装置14は、図7及び図10、図11、図13に示すように、前記上昇用風圧発生装置11及び拡開用風力発生装置12からの風を通す網状面を有するベルト14Aによる帯式コンベヤが用いられている。ベルト14Aは、図3及び図23に示すように、前後四箇所に配置される回転軸14a,14b,14c,14dに巻回され、それが進行方向に向かって上昇していくように(側面台形状)、入り側の上部回転軸14aより出側の上部回転軸14dをより高い位置に配置させる。出側下部の回転軸14cは、モータ141によって回転させられる駆動軸となっている。また、図3及び図23に示すように、入り側のベルト傾斜は、前記搬送コンベヤ6の出側のベルト傾斜に合わせてあり(ベルト面6A,14A高さも一致)、両コンベヤ6,14で一体のコンベヤ装置を形成させている。もっとも、両ベルト6A,14Aの速度は任意に設定して良い(なお、両コンベヤ装置6,14のベルト速度を相違させなければ、両コンベヤ6,14を一体化させる構成としても良い)。
【0045】
風吹付け用コンベヤ装置14の入り側の位置は、図23に示すように、少なくとも前記保持装置2のタオルT開放位置p”より手前に設定する。これにより、保持装置2が開放して落下してくるタオルTは、確実に風吹付け用コンベヤ装置14のベルト14A上に載ることになる(ただし、本形態例ではタオルTの後端がベルト6Aにかかるように設定されている)。また、風吹付け用コンベヤ装置14の入り側であって、そのベルト14A上の両側部には、図8に示すように、搬入誘導仕切装置9が配置される。該搬入誘導仕切装置9は、前記仕切板19の内側に配置され、ベルト14A入り側におけるタオルTの流れをガイドをする。
【0046】
叩き装置15は、図3及び図10、図11、図12に示すように、後述する移送コンベヤ装置18下面側網状ベルト18Aの上側に配置される。移送コンベヤ装置18は、特に図12に示すように、両端側に配置される支持枠15aと、該支持枠15aの任意箇所で回転自在に支持される複数の軸体15bと、各軸体15bの任意の2箇所に設置される叩き部15cとからなり、各軸体15bはモータ161により回転力を付与される。該モータ161の駆動により、前記軸体15bが回転すると、そこに配置される各叩き部15cは軸体15bとともに回転して下面側ベルト18Aを上側(裏面)から叩くことになる。この叩き動作がベルト18Aに振動を付与し、これによりタオルTが下側(表面)に張り付けられていれば(この工程は後述する)、タオルTの裏面の皺伸ばしの作用が生じる。なお、叩き装置15は、ベルト18Aに振動を付与する構成であれば他の構成でも良い。
【0047】
拡開風力発生装置16は、図3及び図6、図10、図11、図12に示すように、後述する移送コンベヤ装置18の下面側網状ベルト18Aの上側に、そのベルト18Aに沿って配置される。拡開用風力発生装置16は、前記拡開用風力発生装置12とほぼ同様の機構であり、前記ベルト18Aの長手方向に沿って配置される回転自在な2つの中空筒体16aと、該中空筒体16aに風を送るターボファン160とからなる。前記中空筒体16aは、前記ベルト18Aの幅方向のほぼ中央に配置され、また筒体16aの長手方向に沿った表面に所定間隔で吹付け口16bが形成されている。また両端部は軸受けにより支持され、モータ161により回転自在となっている。両中空筒体16aは、相互に反対に回転するように、より具体的には、吹付け口16bからの下方に向かう風が、両筒体12aの中央から外側に向かうように、相互に異回転させる。つまり、この回転方向が前記拡開用風力発生装置12と異なる構成である。これにより、前記ターボファン160から風を送ると、各中空筒体16aからの下降風は、中央から外側に向かうような乱流となる。このような中央から外側に向かう乱流は、タオルTがベルト18Aの下面に張り付いて移送される際に(この工程については後述する)、折り重ねや撓みを解消させる作用を生じさせるもので、本形態例では、まさにその作用を意図している。もちろん、その作用を生じさせる上昇乱流の発生機構は、本形態例に限定されるものではないことは前記前記拡開用風力発生装置12と同じである。
【0048】
移送コンベヤ装置18は、図1乃至図3、図6、図10、図11に示すように、前記風吹付け用コンベヤ装置14に対向しながらその上方に配置される。移送コンベヤ装置18は、拡開用風力発生装置16からの風を通す網状面を有するベルト18Aによる帯式コンベヤが用いられている。ベルト18Aは、前後2箇所に配置される回転軸18a、18bに巻回され、該回転軸18bがモータ181と接続されて駆動軸となっている。
【0049】
前記コンベヤベルト18Aは、網面状で風の吹き抜け手段と伸縮手段を有しているベルトであって、タオルTの表面を痛めない材質であれば、さらに拡げ動作手段がスムーズに動作工程ができる柔動体であって、塵等の付着がなく、耐久性を有しているものであれば、金属及び樹脂、ゴム系など種類は問わない。また、ベルト素材として伸縮しない部材を用いた場合でも、例えば図20に示すように、その構成ベルト部材25の継ぎ部材24にゴム等の弾性部材を用いれば同様の効果が得られる。
【0050】
移送コンベヤ装置18は、図3及び図6、図10、図11、図23に示すように、前記上昇用風圧発生装置11からの上昇風を受けて上昇するタオルTを、その下面側のベルト18Aで受けて出側に移送させる。このため、ベルト18Aの回転方向が、床側の風吹付け用コンベヤ装置14のベルト14Aの回転方向とは逆となる。
【0051】
また移送コンベヤ装置18内には、上述したように、拡開用風力発生装置12と、叩き装置15と、風受け反射板17とが配置される(特に図10乃至図11参照)。
【0052】
風除仕切装置19は、図2及び図23に示すように、風吹き付け用コンベヤ装置14と移送コンベヤ装置18の両側に配置される。該仕切装置19は、前記コンベヤ装置14,18,6の両側面全面を覆う仕切り板19a、19bからなり、その上側部分に傘覆コンベヤ装置18の軸受け18a’、18b’が、叩き置15の軸受け15aが、下側部分の左側に風吹搬送コンベヤ装置14の軸受け14c’と14d’が、右側に軸受け14a’14b’がそれぞれ固定される。仕切装置19の両側面幅は、タオルTの短辺幅より大きめの幅を有し、内面側が風触滑面でできており、床側に風の取り入れ口19a’が複数設けられ構成されている。上記風除仕切板19の内側の表面は風触滑面の加工仕上げになっており、タオルTの表面及び各部が触れても該布片Tを痛めない構成としている。なお、上記に限らず図24に示すように、風触滑面を各コンベヤ両端側面に取外自在に設け、その風触滑面の外側に各装置の軸受け等を構成してもよい。
【0053】
ガイド20は、図1乃至図3に示すように、本形態例に係る展開装置1によって展開されたタオルTを、次工程の折り畳み機(図示なし)にガイドする装置で、軸に滑面を持つ針金を固定して、その軸の端側を仕切板19a、19bに固定する構成となっている。このガイド20は、タオルTの表面を痛めない材質を用い表面を滑面として、耐久性のある構造としている。
【0054】
次に、以上よりなる本形態例の展開装置1におけるタオルTの展開動作を、図23を主に用いて説明する。
【0055】
洗濯・乾燥されたタオルTは載置板21に山積みされるが、その高さを計測センサ4sが計測する。その計測値に基づき、シリンダ42を伸長させ、移送手段の可動アームを下降させて、保持装置2をタオルTに近づけさせるとともに、先端のチャック20’を閉じさせ、タオルTを掴む。タオルTがしっかり保持されたらシリンダ42を縮小させ可動アームを水平位置p’まで戻し、そこでプーリを駆動させて保持手段2をベルト30で横移動させる。このとき、タオルTはチャック20’に吊り下げられており、後部側が広がりながら移動されるが、下方から絡解風圧装置5により風が吹き付けられているので、後部側がより広がっていく。さらに、その後端が搬送コンベヤ装置6のベルト6Aに触れる場合、そのベルト6Aの速度が、保持手段2の移動速度(ベルト30の速度)より遅いので、さらに後部広がり効果は促進される。
【0056】
保持手段2がptまで移動されると、隔離ブロア装置7と、捲止ブロア装置10とが吹き付けを開始する(これは多少遅らせても良い)。保持手段2が開放位置p”まで移動されると、チャック20’を開けてタオルTを開放させる。タオルTは後部側が拡がった状態で落下していくが、このとき下方の隔離ブロア装置7からタオルTの前方側裏面に風が吹き付けられ、さらに上方の捲止ブロア装置10からタオルTの表面全体に風が吹き付けられるので、タオルTが適当に拡がり状態を維持しながら、風吹き付け用コンベヤ装置14の入り側のベルト14A上に落下していく(後端の一部のみベルト6Aにかかる)。このとき、コンベヤ装置14の入り側には、搬入誘導仕切装置9が形成されているので、タオルTはベルト14Aからはみ出すことはない。
【0057】
落下したタオルTはベルト14Aにより出側に移送されるが、ベルト14Aの下側の上昇用風圧発生装置11からの風吹きつけによって、タオルTは拡がった状態を維持しながら徐々に上方に上昇させられる。このとき、上昇風には、拡開用風力発生装置12からの、中央から外側に拡がる乱流も含まれているため、タオルTに捩れや重ねがあっても、それらは適当に伸ばされていく。上昇すると、天側には移送コンベヤ14があるので、タオルTはそのベルト14Aに張り付けられ、ベルト14Aによって出側に移送される。このとき、ベルト14Aの内側の拡開風力発生装置16から(通風部の網目を通して)、タオルTの張付面に向けて乱流が吹き付けられ、また、叩き装置15からの振動がベルト14Aを通じて伝達され、タオルTに捩れある場合、それが解消されていく。この結果、タオルTがきれいに展開された状態でベルト14Aに張り付けられながら、出側まで移動され、ガイド20へ送られて、次工程の畳み機に送られていくことになる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明に係る展開装置の一例を示す全体平面図である。
【図2】図1の全体斜視図である。
【図3】図1中のY−Y端面図である。
【図4】取込部分Aの下方側の斜視図である。
【図5】保持装置の斜視図である。
【図6】拡げ部分Bの上方側の斜視図である。
【図7】拡げ部分Bの下方側の斜視図である。
【図8】搬入誘導仕切装置の斜視図である。
【図9】ルーバの説明図である。
【図10】風吹き付け用コンベヤ装置(下側)及び移送コンベヤ装置(上側)の内部関係を示す部分説明図である。
【図11】風導拡幅調整装置からの風の流れを説明する説明図である。
【図12】拡げ部分Bのうち、移送コンベヤを外した状態の平面図である。
【図13】拡げ部分Bのうち、風吹き付け用コンベヤ装置の直上から見た平面図である。
【図14】移送部分Aのうち、搬送コンベヤ装置の直上から見た平面図である。
【図15】移送部分Aの側面図である。
【図16】保持装置の他の形態例であり、保持装置を複数設けた場合の斜視図である。
【図17】載置床の他の形態例を示す側面図である。
【図18】移送コンベヤ及び風吹き付け用コンベヤ装置の他の形態例の説明図である。
【図19】絡解風圧発生装置及び上昇用風圧発生装置の他の形態例の説明図である。
【図20】コンベヤベルトの他の形態例の説明図である。
【図21】タオル保持機構の他の形態例の説明図である。
【図22】図21に示す形態例をさらに変更した形態例の説明図である。
【図23】本形態例に係る展開装置の作動状況を示した説明図である。
【図24】軸受け配置の他の形態例の説明図である。
【図25】保持装置の他の形態例の説明図である。
【図26】特開2004−2370550で開示した従来構造である。
【符号の説明】
【0059】
1 展開装置
2 保持装置(移送手段)
3 移動装置(移送手段)
4 アーム枠装置(移送手段)
5 絡解風圧装置(第1下側風吹き付け装置)
6 搬送コンベヤ装置(補助帯式コンベヤ装置)
7 隔離ブロア装置(第3下側風吹き付け装置)
8 風除仕切装置
9 搬入誘導仕切装置
10 捲止ブロア装置(第1上側風吹き付け装置)
11 上昇用風圧発生装置(第2下側風吹き付け装置)
12 拡開用風力発生装置(第2下側風吹き付け装置)
13 風導拡幅調整装置
14 風吹用コンベヤ(床側帯式コンベヤ)
15 叩き装置(衝撃装置)
16 拡開風力発生装置(第2上側風吹き付け装置)
18 移送コンベヤ装置(天側帯式コンベヤ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
矩形状布片を開放自在に吊り下げ、その吊り下げ状態で所定の開放位置まで移送させる移送手段と、
該移送手段の移送方向に沿って床面側に配置され、上方側に風を吹き付ける第1下側風吹き付け装置と、
前記移送手段の前方側に配置され、開放されて落下する矩形状布片の表面側に風を吹き付ける第1上側風吹き付け装置と、
前記第1下側風吹き付け装置より前方側に配置され、少なくとも、開放した矩形状布片が落下する位置を帯範囲に含み、かつ帯が通風自在に形成される床側帯式コンベヤと、
該床側帯式コンベヤの帯の通風部を通じて、上方に風を吹き付ける第2下側風吹き付け装置と、
前記床側帯式コンベヤに対向するようにその上方に配置され、帯が通風自在に形成される天側帯式コンベヤと、
該天側帯式コンベヤの帯の通風部を通じて、帯中央から両端に広がるような下方に向かう乱流を生じさせる第2上側風吹き付け装置と、
前記天側帯式コンベヤのうち床側に対向する帯に所定の振動を付与する衝撃装置と、からなることを特徴とする矩形状布片の展開装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2007−230765(P2007−230765A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−58373(P2006−58373)
【出願日】平成18年3月3日(2006.3.3)
【出願人】(506075724)
【Fターム(参考)】