説明

石を入れる護岸用かごの蓋の網

【課題】 傾斜地でも作業者が滑らない、石を入れる護岸用かごの蓋の網を作る。傾斜地では、作業者が滑り、事故の元となりかねない。傾斜が30度から50度の所では、かごや石を扱う作業者が、滑り易く不安定である。本考案は、安価に作成でき、しかも傾斜地で、作業者の足の靴に引っかかり滑らないものを提供する。
【解決手段】 かごの上部の蓋の網の上部を山形に出っ張らせる。これにより、作業者の靴に引っかかり、作業者は滑らない。目の一つずつ、山形を形成して出っ張るものである。下部は石を詰めるため平らな部分を形成する。即ち、上部のみ、一網目ごとに出っ張らせる。1ピッチごとに、上部へのみ山形を形成して出っ張らせる。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、護岸工法として、かごに石を詰め、蓋をし、土をその上に覆せる方法がある。本考案は、そのカゴの蓋の網目の形状に関する。
【0002】
【従来の技術】
作業箇所の傾斜が30度から45度の所では、かごや石を扱う作業者が、滑りやすく、足元が不安定である。事故になることも多い。金網をざらついた表面で作りこれに対処するものもあるが、コストが高くつき、汎用化は難しい。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、安価に作成でき、しかも傾斜地で、滑らないかごの蓋を作るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、四方形で、4辺の枠棒の中で、上部に網が、一方向で目の一つずつ山形を形成して出っ張り、それと交差する他方向の目の下部は平らな部分を形成する、石を入れる護岸用かごの蓋の網に関する。
【0005】
【考案の実施の形態】
かごマットの蓋の金網の針金が、一方向で上面だけ出っ張って山形1を形成する。それと交差する他方向の目の裏の下面は平らな部分2を形成する。上面の金網の針金が上へ出っ張っているので、この出っ張りに作業者Aの靴が引っかかり、急な傾斜面でも作業者が滑らない。
裏面は石を詰めるので、出っ張らず平らである。針金(金網)が“たわみ”“変形”してはいけないので、引張強さ500〜700N/平方ミリメートルの高強度の硬いものとする。
又、図中3は4辺の枠棒であり、縦の2辺の枠棒は、針金の折り返しの支点となり、横の2辺は、針金の端部を留めて、固定するために用いる。
この蓋のついたかごBを斜面Cに敷きつめ、中に石を入れ、上に土を覆せ護岸等を行う。
【0006】
【考案の効果】
本考案は、安価に作成でき、作業者の靴が山に引っかかり、作業者が滑らない。又、石を詰め土を覆せた時、土が流れず、安定するという長所もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓋の金網の一部の一列を示す正面図である。
【図2】一部を拡大した金網の正面図である。
【図3】蓋の金網の平面図である。
【図4】作業の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 山形
2 平らな部分
3 枠棒
A 作業者
B かご
C 斜面

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 四方形で、4辺の枠棒の中で、上部に網が、一方向で目の一つずつ山形を形成して出っ張り、それと交差する他方向の目の下部は平らな部分を形成する、石を入れる護岸用かごの蓋の網。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【登録番号】実用新案登録第3094610号(U3094610)
【登録日】平成15年4月2日(2003.4.2)
【発行日】平成15年7月4日(2003.7.4)
【考案の名称】石を入れる護岸用かごの蓋の網
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願2002−7844(U2002−7844)
【出願日】平成14年12月11日(2002.12.11)
【出願人】(501460545)湘南鐵網株式会社 (1)