説明

硬貨処理装置

【課題】1枚ずつ分離搬送している硬貨を確実にリジェクト硬貨搬送口あるいは正常硬貨搬送口に落下させるための手段を提供する。
【解決手段】搬送回転ディスク17と搬送ガイド底面16と、硬貨を鑑別する硬貨鑑別センサ25a、25b、25cを備え、搬送ガイド底面16にリジェクト硬貨搬送口26と硬貨の搬送方向に沿うリジェクト硬貨搬送口26の下流に正常硬貨搬送口27とを形成し、リジェクト硬貨搬送口26の上方に硬貨の搬送方向に対し、直交方向にスライド移動可能に構成されたガイド面30a、30bを配し、リジェクト硬貨と鑑別した硬貨が搬送されてきた際に、ガイド面30a、30bをリジェクト硬貨搬送口26上から退避させることで、リジェクト硬貨搬送口26にリジェクト硬貨を落下させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一括して投入された複数枚の硬貨を1枚ずつ繰出して搬送する硬貨処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の硬貨処理装置は、硬貨ガイド経路に並行するように設けられ、かつ硬貨を金種別の硬貨収納部に連通する硬貨シュータと、硬貨ガイド経路から硬貨シュータに硬貨を突き落とすための押出ピンとを硬貨の金種に対応する数だけ備え、金種を鑑別した硬貨を硬貨ガイド経路によって搬送し、該当する金種の硬貨収納部に連通する硬貨シュータの近傍まで搬送したときに該硬貨シュータに対応する押出ピンによって硬貨を硬貨シュータに突き落とすことで、硬貨収納部に収納している(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−252357号公報(段落「0013」、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の技術においては、直線的に延びる硬貨ガイド経路を用いていることで、安定して押出ピンで硬貨シュータに硬貨を突き落とすことができるが、円盤状の搬送回転ディスクの回転方向に沿って硬貨を移動させる硬貨処理機に適用すると、硬貨シュータの位置決めが難しく、安定して硬貨を落とすことができないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するための手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決するために、投入された硬貨を1枚ずつ分離搬送する搬送機構と、搬送される硬貨を鑑別する鑑別手段とを備え、前記搬送機構により搬送される硬貨の搬送経路の途中にリジェクト硬貨搬送口と、硬貨の搬送方向に沿うリジェクト硬貨搬送口の下流に正常硬貨搬送口とを形成し、前記リジェクト硬貨搬送口の上方に硬貨の搬送方向に対し、直交方向にスライド移動可能に構成されたガイド面を配し、前記鑑別手段によりリジェクト硬貨と鑑別された硬貨が搬送されてきた際に、前記ガイド面を前記リジェクト硬貨搬送口から退避する方向に移動させることで、搬送されてきたリジェクト硬貨を前記リジェクト硬貨搬送口に落下させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
これにより、本発明は、搬送機構として搬送回転ディスクを適用して硬貨を移動させる場合においても、硬貨の搬送経路の途中にリジェクト硬貨搬送口と正常硬貨搬送口を配し、リジェクト硬貨が搬送されてきたときには、ガイド面をリジェクト硬貨搬送口の上方から退避させることで、リジェクト硬貨をリジェクト硬貨搬送口に落下させるので、鑑別結果に応じた所定の搬送口に確実に硬貨を落下させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施例1の硬貨処理機を示す説明図
【図2】実施例1の硬貨処理機を示す上面図
【図3】リジェクト硬貨搬送口を示す説明図
【図4】他形態の硬貨処理機を示す説明図
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、図面を参照して本発明による硬貨処理機の実施例について説明する。
【実施例1】
【0010】
図1は実施例1の硬貨処理機を示す説明図である。
図1において、1は硬貨処理機である。
2は入金ホッパであり、上部に大きく開口した投入口2aを有し、該投入口2aの開口縁から下方に向かって径が縮小する逆円錐状や逆角錐状の斜面が形成されている。
【0011】
3は回転円盤であり、入金ホッパ2の下方に配置されており、中心部に下側から軸4が挿通し支持されている。
軸4は、回転円盤3が固定されている端部の反対側の端部にギア5aを取り付けている。
【0012】
また、ギア5aに、繰出しモータ6の駆動を伝達させるギア5bを噛み合わせたことによって繰出しモータ6の駆動がギア5b、ギア5aを介して軸4に伝達し、回転円盤3が回転する。
7は円盤ガイド部材であり、回転円盤3の回転によって硬貨が遠心力で飛び出さないようにするために回転円盤3の外周を囲む円筒状の周壁である。
【0013】
8は放出部であり、回転円盤3の上面から硬貨1枚分の厚さを超え、2枚分の厚さ未満の隙間が空くように円盤ガイド部材7の一部を切欠いて設けられ、回転円盤3に集積された硬貨を1枚ずつ通過させて分離する機能を有する。
【0014】
9は硬貨通路であり、放出部8から分離された硬貨を搬送する部位であり、上下一対の搬送ローラ10を配し、そのローラ間で硬貨を狭持して搬送する。
12は繰出し前段センサであり、搬送ローラ10の近傍に配置され、搬送ローラ10間に挟持された硬貨を検知する。
【0015】
ここで、図2は実施例1の硬貨処理機を示す上面図である。
15は搬送ディスクユニット(搬送機構)であり、搬送ガイド底面(搬送底面)16や搬送回転ディスク17、外周壁面19等によって構成されている。
【0016】
搬送ガイド底面16は、搬送ローラ10によって硬貨を狭持したときの硬貨下面よりもわずかに低い位置で形成され、搬送ディスクユニット15に搬送されてきた硬貨を下方から支える。
【0017】
搬送回転ディスク17は、搬送ガイド底面16の上面に配置され、ディスク回転モータ20からの回転駆動がギア列21を介して伝達することによって図2における時計回りに回転する。
搬送回転ディスク17の外周部には、硬貨を一枚だけ保持可能にU字状に切り欠いた硬貨受容部18を等間隔で複数(本発明では8箇所)形成している。
【0018】
19は外周壁面であり、搬送ガイド底面16の側壁であり、硬貨通路9から搬送されてきた硬貨を通過させるための開口を一部に形成している。
【0019】
なお、搬送回転ディスク17の回転中心の位置は、図2に示すように搬送ローラ10による硬貨の搬送経路の直線上から少しずれた箇所に配されている。そのため硬貨通路9から搬送されてきた硬貨は、硬貨受容部18に対しては斜めに進入していくため、硬貨が正常に入り込まない等によって硬貨が引っ掛かって搬送回転ディスク17が回転しなくなるロック状態となるのを防止する。
【0020】
22は遮蔽部材であり、搬送回転ディスク17の上面に取り付けられた筒状部材であって、硬貨受容部18に対応した位置にスリットを形成し、搬送回転ディスク17と共に回転する。
【0021】
23は位置検知センサであり、コの字状に形成し、発光部と受光部とを向かい合わせた光学式センサであって、発光部と受光部間に遮蔽部材22の一部が位置するように配し、遮蔽部材22が回転したときに、スリットが形成されている箇所と形成されていない箇所を認識し、硬貨受容部18の位置を検知する。
【0022】
ここでは、遮蔽部材22のスリットが位置検知センサ23の場所にあるとき、つまり位置検知センサ23の光が遮られない状態(OFF状態という。)のとき、搬送回転ディスク17の硬貨受容部18は、硬貨通路9から搬送されてくる硬貨を受け取る箇所に位置しているものとする。
【0023】
24は硬貨検知センサであり、硬貨通路9から搬送ディスクユニット15に進入してきた硬貨を検知する。
25a、25b、25cは硬貨鑑別センサであり、硬貨の外径や孔の有無等の硬貨の特性値を取得する機能を有し、搬送回転ディスク17による硬貨の移動経路上で、かつ硬貨通路9に硬貨受容部18が対向しているときに、該硬貨受容部18よりも硬貨の移動方向の下流に配された他の硬貨受容部18間に1つずつ位置するように所定のピッチで並べられている。
【0024】
また、各硬貨鑑別センサ25a、25b、25cは、硬貨の移動方向に沿う上流から下流にかけて硬貨鑑別センサ25a、25b、25cの順で並んでいる。
【0025】
26はリジェクト硬貨搬送口であり、硬貨鑑別センサ25cの下流側に位置するように搬送ガイド底面16に形成された孔であって、移動してきたリジェクト硬貨を落下させる。
リジェクト硬貨搬送口26から落下したリジェクト硬貨は、図示しない硬貨返却口へと搬送されて返却される。
【0026】
なお、リジェクト硬貨搬送口26の上方には、蓋部として後述するスライド移動する2枚のガイド面が配されており、搬送されてくる硬貨に応じて2枚のガイド面を動かすことによってリジェクト硬貨搬送口26の上方を開閉している。
【0027】
27は正常硬貨搬送口であり、リジェクト硬貨搬送口26の下流側に位置する搬送ガイド底面16に形成された孔であって、リジェクト硬貨搬送口26上を通過した正常硬貨を落下させる。
正常硬貨搬送口27から落下した硬貨は、図示しない金種別収納庫に搬送されて収納される。
【0028】
ここで、図3はリジェクト硬貨搬送口を示す説明図であり、(a)は上方から見た様子、(b)は側方から見た様子を示している。
図3において、30a、30bはガイド面であり、リジェクト硬貨搬送口26上を覆う板面であり、それぞれの上面は搬送ガイド底面16と略同一の高さ位置となるように形成されている。
【0029】
31a、31bは支持部材であり、L字状に形成されており、そのL字に曲がる箇所に回転支持軸32a、32bが挿通することで回転可能に支持され、支持部材31aの一方の端部はガイド面30aに取り付けられ、支持部材31bの一方の端部はガイド面30bに取り付けられている。
また、支持部材31a、31bの他方の端部には、シャフト34が挿通する孔が開口している。
【0030】
34はシャフトであり、各支持部材31a、31bの他方の端部の孔に挿通し、ガイド面30a、30bが位置する側からスプリング等の付勢部材35によってリジェクト硬貨搬送口26側への付勢力を受けている。
【0031】
付勢部材35の付勢力によってシャフト34がリジェクト硬貨搬送口26側へ動いていくと、支持部材31a、31bが回転支持軸32a、32bを中心にガイド面30a、30bが互いに離れる向きに回動し、これによってリジェクト硬貨搬送口26上方を開放する開ポジションにガイド面30a、30bが位置する。
【0032】
そのため搬送ガイド底面16は、ガイド面30a、30bが移動する範囲において、ガイド面30a、30bと接触しないように一部を切り欠いている、
なお、支持部材31a、31bは、回転支点軸32a、32bを中心に回転したときに、互いに干渉することで回転の妨げとなるのを防止するために、シャフト34に挿通している部分が互い違いになっている。
【0033】
36はソレノイドであり、シャフト34に先端部が連結しているプランジャー37を備え、通電時にシャフト34に連結しているプランジャー37を内部に引き込みことで、図3(a)の矢印で示すようにリジェクト硬貨搬送口26の逆方向にシャフト34を引っ張り、非通電時には付勢部材35によりプランジャー37が突出する電磁弁である。
【0034】
ソレノイド36への通電がなされ、シャフト34がソレノイド36側へ引っ張られたとき、支持部材31a、31bは回転支持軸32a、32bを中心にガイド面30a、30bが互いに近づく方向に回動し、ガイド面30a、30bがリジェクト硬貨搬送口26の上方を覆う閉ポジションに位置する。
【0035】
上記のガイド面30a、30b、支持部材31a、31b、シャフト34、付勢部材35、ソレノイド36によって本発明のリジェクト硬貨搬送口26の蓋開閉機構が構成される。
【0036】
上述した構成の作用について説明する。
投入口2aに硬貨が一括して投入されると、入金ホッパ2の斜面から滑り落ちて回転円盤3上に集積する。
繰出しモータ6の駆動により回転円盤3が回転すると、その回転の遠心力により硬貨が円盤ガイド部材7側に寄り、放出部8を通過することによって1枚ずつ分離して硬貨通路9へと押し出されていく。
【0037】
硬貨通路9に押し出された硬貨は、搬送ローラ10間に狭持されて搬送ディスクユニット15へと搬送される。
このとき、位置検知センサ23がOFF状態、つまり遮蔽部材22が位置検知センサ23の光を遮らない箇所に搬送回転ディスク17を向けて搬送されてくる硬貨を硬貨受容部18で受入可能な状態にしておく。
【0038】
これによって、硬貨通路9から搬送ディスクユニット15に搬送されてきた硬貨は、硬貨受容部18に入り込む。そして硬貨検知センサ24によって搬送ディスクユニット15に硬貨が搬送されてきたこと検知したときにディスク回転モータ20を駆動させて搬送回転ディスク17を回転させる。
【0039】
搬送回転ディスク17を回転させている間、搬送されてきた硬貨を繰出し前段センサ12によって検知したときに、位置検知センサ23がOFF状態となったタイミングでディスク回転モータ20の駆動を一旦停止させ、所定時間経過後に再び駆動させる。
【0040】
上記のようにディスク回転モータ20を駆動させて搬送回転ディスク17の回転を制御することによって、硬貨通路9から搬送されてきた硬貨を硬貨受容部18に入り込む位置で搬送回転ディスク17が停止し、硬貨が入り込んだ後は次の硬貨が搬送されてくるまで搬送回転ディスク17が回転して硬貨を移動させていく。
【0041】
搬送回転ディスク17の回転によって移動する硬貨は、硬貨鑑別センサ25a、25b、25cを通過し、硬貨鑑別センサ25a、25b、25cによって硬貨の各種特性値を取得し、その特性値をもとに図示しない制御部が硬貨の真偽や金種を判別する。
【0042】
図示しない制御部が硬貨を正常であると判別した場合、当該硬貨がリジェクト硬貨搬送口26上に差し掛かるときにソレノイド36を動作させてプランジャー37と連結するシャフト34をソレノイド36側に移動させ、ガイド面30a、30bを閉ポジションに位置させ、搬送している当該硬貨をガイド面30a、30b上を通過させて正常硬貨搬送口27へ搬送し、その正常硬貨搬送口27から落下させて図示しない金種別収納庫に搬送して収納する。
【0043】
一方、図示しない制御部が硬貨をリジェクト硬貨と判別した場合は、ソレノイド36を非通電のままにすることで、ガイド面30a、30bを開ポジションに位置させ、搬送されてきたリジェクト硬貨をリジェクト硬貨搬送口26に落下させ、図示しない硬貨返却口へ搬送して返却する。
【0044】
以上説明したように、本実施例では、搬送回転ディスクで硬貨を強制的に搬送させる機構の硬貨処理機において、硬貨受容部に入り込んだ状態での移動経路上にリジェクト硬貨搬送口と、正常硬貨搬送口を設けるようにしたので、両搬送口のいずれか一方に硬貨を確実に落下させることができる。
【0045】
また、リジェクト硬貨搬送口の蓋となる2枚のガイド面を設け、そのガイド面を硬貨の搬送方向に対して直交する方向に移動させることでリジェクト硬貨搬送口を開閉するようにしたので、その開閉動作時に搬送回転ディスクとの接触を防止して搬送回転ディスクへの負荷または衝撃をかけることなく硬貨をリジェクト硬貨搬送口に落下させることができる。
【0046】
なお、上記実施例1においては、搬送ディスクユニット15の搬送ガイド底面16にリジェクト硬貨搬送口と正常硬貨搬送口を設けた場合を例に説明したが、これに限らず搬送ディスクユニット15の代わりに搬送機構として後述の硬貨通路40を設け、その硬貨通路40による硬貨の搬送経路上にリジェクト硬貨搬送口と、正常硬貨搬送口を配置しても同様の効果を得ることができる。
【0047】
ここで、図4の他形態の硬貨処理機を示す説明図であり、(a)は側面図、(b)は上面図である。
図4(a)において、40は硬貨通路であり、放出部8から分離された硬貨を搬送する部位であり、硬貨の上面に接触して図4(b)に示す駆動モータ42からの駆動がギア列43を介して伝達して回転する搬送ベルト41と、下方から硬貨を支える搬送面(搬送路底面)44等によって構成されている。
【0048】
そのため、放出部8から放出された硬貨は、搬送ベルト41と搬送面44とに挟まれ、搬送ベルト41の回転によって搬送される。
45は鑑別部であり、硬貨通路40の途中に配置されて通過する硬貨の真偽、金種等を鑑別する機能を有する。
【0049】
46はリジェクト硬貨搬送口であり、硬貨の搬送方向における鑑別部45よりも下流で搬送面44に形成された孔であって、図示しないが上記実施例1と同様の構成による蓋開閉機構が取り付けられており、その蓋開閉機構のガイド面を開ポジションに位置させることで、リジェクト硬貨を落下させる。
リジェクト硬貨搬送口46から落下したリジェクト硬貨は、図示しない硬貨返却口へと搬送されて返却される。
【0050】
上記のように、1枚ずつ分離した硬貨を搬送ベルトによって搬送する構成の硬貨処理機においても、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0051】
1 硬貨処理機
2 入金ホッパ
2a 投入口
3 回転円盤
4 軸
5a、5b ギア
6 繰出しモータ
7 円盤ガイド部材
8 放出部
9、40 硬貨通路
10 搬送ローラ
12 繰出し前段センサ
15 搬送ディスクユニット
16 搬送ガイド底面
17 搬送回転ディスク
18 硬貨受容部
19 外周壁面
20 ディスク回転モータ
21、43 ギア列
22 遮蔽部材
23 位置検知センサ
24 硬貨検知センサ
25a、25b、25c 硬貨鑑別センサ
26、46 リジェクト硬貨搬送口
27 正常硬貨搬送口
30a、30b ガイド面
31a、31b 支持部材
32a、32b 回転支持軸
34 シャフト
35 付勢部材
36 ソレノイド
37 プランジャー
41 搬送ベルト
42 駆動モータ
44 搬送面
45 鑑別部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投入された硬貨を1枚ずつ分離搬送する搬送機構と、搬送される硬貨を鑑別する鑑別手段とを備え、
前記搬送機構により搬送される硬貨の搬送経路の途中にリジェクト硬貨搬送口と、硬貨の搬送方向に沿うリジェクト硬貨搬送口の下流に正常硬貨搬送口とを形成し、
前記リジェクト硬貨搬送口の上方に硬貨の搬送方向に対し、直交方向にスライド移動可能に構成されたガイド面を配し、前記鑑別手段によりリジェクト硬貨と鑑別された硬貨が搬送されてきた際に、前記ガイド面を前記リジェクト硬貨搬送口から退避する方向に移動させることで、搬送されてきたリジェクト硬貨を前記リジェクト硬貨搬送口に落下させることを特徴とする硬貨処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の硬貨処理装置において、
前記搬送機構は、投入された硬貨を1枚ずつ分離搬送する複数の切り欠きを有する搬送回転ディスクと、該搬送回転ディスクによって搬送される硬貨を下方から支える搬送底面とにより構成したことを特徴とする硬貨処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の硬貨処理装置において、
前記搬送機構は、硬貨の上面に接触するベルトと、硬貨を下方から支える搬送底面とにより構成し、
前記ベルトと前記搬送底面との間に挟んだ硬貨を、前記ベルトの回転によって搬送することを特徴とする硬貨処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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