説明

磁性を帯びた微粒子を含む化粧料を塗布するためのアプリケータデバイス

【課題】磁性を帯びた又は磁化可能な微粒子を含む化粧料を塗布するためのデバイスを提供する。
【解決手段】ハンドル手段12と、アプリケータ塗布面18及び磁界を生じさせる磁気デバイス16を含むアプリケータヘッド14と、を備え、アプリケータヘッドは、さらに、化粧料を収容するためのリザーバ20を形成する凹部を含み、リザーバ20は、アプリケータ塗布面18に配置され、底部22を有する。リザーバ20の底部22は、アプリケータヘッド14に取り付けられたアジャスタデバイス30によってアプリケータ塗布面18に対して移動可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁性を帯びた又は磁化可能な微粒子を含む化粧料を塗布するためのアプリケータデバイスに関し、さらに、そのアプリケータデバイスを含むアセンブリに関する。本発明は、様々な粘度を有する化粧料の塗布に関し、従って、粘稠性を有する化粧料を塗布するためのアプリケータデバイスを技術的範囲とするものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、磁界を生じさせる磁気デバイスと、全体的に複数の孔を備えたアプリケータ塗布面とを有するアプリケータヘッド及びハンドル手段を含むアプリケータデバイスを開示している。
【0003】
このアプリケータデバイスは、磁性微粒子を含んだ化粧料をコンテナから取り出すことが可能であり、アイラッシュ、リップ、または肌に化粧料を塗布することも可能である。しかしながら、このデバイスによれば、特に、光沢を放つのに好適な条件で化粧料の被膜を付着させることは不可能である。
【0004】
さらに、特許文献2は、非磁性アプリケータ及び磁気デバイスを含むアセンブリを開示している。この非磁性アプリケータは、例えば真珠のように、光を反射させる性質、及び/または光を回折させる性質を有する磁性微粒子を塗布するために用いられる。また、磁気デバイスは、所望の視覚効果を奏することを目的として磁性微粒子を所定の方向に向けるためのものである。
【0005】
その上、特許文献3は、磁性を帯びた又は磁化可能な微粒子を含む化粧料を塗布するためのアプリケータデバイスを開示している。このアプリケータデバイスは、ハンドル手段と、磁界を生じさせるのに適した磁気デバイスを有するアプリケータヘッドとを含む。またこのアプリケータヘッドは、アプリケータ塗布面を有し、化粧料を収容するためのリザーバを形成する凹部と、を含み、リザーバは、アプリケータ塗布面内に設けられ、底部を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】欧州特許公報EP1129640号
【特許文献2】フランス国特許公報FR2889921号
【特許文献3】欧州特許公報EP1726235号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、化粧料の塗布を容易にすることを目的とする。また、本発明は、光を反射させる光学的性質、及び/または光を回折させる光学的性質を有する磁性微粒子を含む化粧料により実現される視覚効果を得るため、ケラチン繊維に対する、磁性を帯びた又は磁化可能な微粒子の付着を向上させることをも目的とする。
【0008】
そのために、発明において、リザーバの底部は、アプリケータヘッドに接続されたアジャスタデバイスにより、アプリケータ塗布面に対して移動可能である。
【0009】
従って、磁性を帯びた又は磁化可能な微粒子を同時に方向付け、より効果的な方法で所望の光学的効果を奏するように磁姓を帯びた又は磁化可能な微粒子を配置させつつ、適量の化粧料を容易に付着させることができる。特に、化粧料が、磁界の影響により移動可能な微粒子を含む液体である場合、本発明は、より高品質に、薄膜を重ねて塗ることができ、最終的な外観をよりよいものとすることができる。また、先行技術のデバイスとは異なり、乾燥時間が短い化粧料であって、塗布後に光学的効果を生じさせるには適していない化粧料に、このタイプのアプリケータデバイスは、より適している。さらに、ユーザが付着させようとする化粧料の量(濃さ)を、リザーバの深さを調整することで調節することができる。
【0010】
ユーザが、アプリケータ塗布面に対するリザーバの底部を、様々な位置に調整できること、そして、(ユーザがアジャスタデバイスに触れていない時に)アジャスタデバイスが、アプリケータ塗布面に対して、(リザーバに収容される化粧料の量とは無関係に)リザーバの底部を(アジャスタデバイスを用いるユーザによって選択された調節つまみの位置において)支えることは、当然に、理解されるべきである。
【0011】
本発明の付加的な特徴として、アプリケータ塗布面は、好ましくはリザーバの周囲全体に広がっていることが挙げられる。
【0012】
これにより、磁性微粒子をうまく方向付けた状態で、化粧料をより容易に付着させることができる。
【0013】
他の付加的な特徴としては、リザーバの底部が、望ましくは、ほぼ一定の距離を保ってアプリケータ塗布面から奥まっていることが挙げられる。
【0014】
これにより、化粧料をよりうまく付着させることができ、その結果、より満足度の高い外見を実現することに寄与している。
【0015】
他の付加的な特徴として、アプリケータ塗布面が凹曲面であることが好ましい。
【0016】
したがって、よりうまく、ボディ表面に化粧料を塗布することができる。
【0017】
他の付加的な特徴として、好ましくは、アジャスタデバイスが、ノッチを有する溝においてスライドするスタッドを含むことが挙げられる。
【0018】
この解決法によれば、単純、効果的、かつ、容易に、アプリケータ塗布面に対して好適な位置にリザーバの底部を配置し、保持することができる。
【0019】
種々の実施形態において、アプリケータデバイスは、以下の1つ及び/または複数の条件下で利点を有するものである。
【0020】
すなわち、磁気デバイスは、強磁性材料あるいは、磁界を生じさせるのに適した、磁性を帯びた又は磁化可能な微粒子を含む材料から生成されており、磁気デバイスは、リザーバの底部を構成し、また、磁気デバイスは、アプリケータ塗布面にほぼ垂直方向に磁界を生じさせる。
【0021】
本発明はまた、上記特定のアプリケータデバイスとコンテナを締めるためのキャップを備えたコンテナとの両方を含むアセンブリを提供する。このコンテナは、磁性を帯びた又は磁化可能な微粒子を含む化粧料を収容している。
【0022】
種々の実施形態において、本アセンブリは、以下の1つ及び/または複数の条件下で有利に用いられるものである。
【0023】
つまり、化粧料に含まれている磁性を帯びた又は磁化可能な微粒子は、移動可能であり、磁界の影響下で方向付けられる。また、この微粒子は、磁気デバイスによって与えられた方向に応じて、異なる方向に、光を反射させる性質、及び/または光を回折させる性質を有する。さらに、本アプリケータデバイスは、近接端部と遠心端部との間の長手方向に伸びたハンドルステムを含み、アプリケータヘッドは、ハンドルステムの遠心端部に配置され、コンテナを締めるキャップは、ハンドルステムの近接端部に取付られている。
【0024】
本発明はまた、上記特定のアセンブリを用いてメーキャップする方法を提供する。本発明によれば、磁性を帯びた又は磁化可能な微粒子を含む化粧料が塗布され、また、磁性を帯びた又は磁化可能な微粒子は、磁気デバイスによって同時に方向付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本発明の他の特徴及び有利な点は、以下の添付図面に詳細に描いている。
【図1】アプリケータデバイスを含む本発明に係るアセンブリを示す図である。
【図2】アプリケータデバイスを示す斜視図である。
【図3】図4中のIII−III線上で切断した断面であってアプリケータデバイスの一部を示す図である。
【図4】図3中のIV−IV線上で切断した断面であってアプリケータデバイスを示す図である。
【図5】図3に対応して、本発明に係るアプリケータデバイスの他の例を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1は、アプリケータデバイス1と、特にマスカラのような、磁気微粒子を含む化粧料4を収容するコンテナ2とを含むアセンブリ10を示している。
【0027】
特に、図1及び2に示されているように、アプリケータデバイス1は、基本的に、ハンドルステム12、アプリケータヘッド14、及びキャップ28を含む。本実施形態においては、キャップ28は、ハンドルステム12と一体となっている。
【0028】
図1のように、コンテナ2は、首部6を有し、この首部6を通して、アプリケータデバイス1をコンテナ2に挿入する。また、この首部6の外側には、キャップ28をコンテナ2にねじ締めしてコンテナ2を閉じるのに適した形状が形成されている。その上、コンテナ2は、ワイパデバイス8を備えている。このワイパデバイス8は、コンテナ2からアプリケータデバイス1を引き抜く前にアプリケータデバイス1に付着している余分な化粧料4を除去するために首部6の近傍に設置されている。ワイパデバイス8は、首部6を塞ぐ比較的可撓性のある材料により構成されており、この材料は、アプリケータヘッド14が通過する際に、伸縮自在に変形する。本実施形態において、ワイパデバイス8は、伸縮自在な発泡樹脂によって形成されている。別の実施形態においては、このワイパデバイスは、粗い毛や、類似機能を実現するのに適した他の手段により構成されてもよい。
【0029】
図2乃至4に示すように、ハンドルステム12は、近接端部12aと遠心端部12bとの間の長手方向Xに伸びている。ハンドルステム12は、長く、薄く、長手方向Xにおいてほぼ一定の断面を有する。キャップ28は、ハンドルステム12の近接端部12aに一体的に形成されている。アプリケータヘッド14は、ハンドルステム12の遠心端部12bに設けられている。
【0030】
アプリケータヘッド14は、ホルダ15と磁石16とを備えている。本実施形態によれば、ホルダ15はハンドルステム12及びキャップ28に一体的に形成されている。ホルダ15は、概ね角柱形状であり、長手方向Xに対して垂直な鉛直方向Zに伸びる垂線に沿った円筒孔を有している。ホルダ15は、ベース24からアプリケータ塗布面18に向かって正面図のZ方向に沿って伸びている。ベース24は、角柱であって、長手方向Xに伸びている。また、ベース24は、ハンドルステム12から、段差無く伸びている。従って、長手方向X及び鉛直方向Zと垂直である横軸の方向Yに、ベース24はハンドルステム12と等しい幅を有する。
【0031】
アプリケータヘッド14のホルダ15は、完全なシリンダー形状ではない。しかしながら、このホルダ15は、わずかなテーパを有する角錐台形状であって、鉛直軸Zに対して垂直に切断されたその断面形状は、アプリケータ塗布面18に向かって、徐々に小さくなる。
【0032】
ホルダ15は、磁石16を収納したエンクロージャ26により周囲を画定されたハウジング34を有する。アプリケータ塗布面18は、リザーバ20の周辺全体において、エンクロージャ26の自由端方向に伸び、磁石16は、ハウジング34から外側に面する表面22を有し、アプリケータ塗布面18から鉛直方向Zに対して凹みを有する。磁石16のこの表面は、リザーバ20の底部22を画定するが、さもなければ、このリザーバ20の底部22はエンクロージャ26及びアプリケータ塗布面18により画定される。
【0033】
ホルダ15のアプリケータ塗布面は、可撓性材料に覆われ、この材料は、20℃で300メガパスカル(MPa)未満の弾性係数を有することが好ましい。このように可撓性材料を取り付けることにより、環状の”リップ”が形成され、このリップは、エンクロージャ26の自由端の滑りを良くする目的で、シリコンから作られていることが好ましい。より詳しい情報は、フランス国特許公報FR2901458号に開示されている。
【0034】
アプリケータ塗布面18は、長手方向Xに対して凹曲し、湾曲している。リザーバ20の底部22もまた、長手方向Xに対して凹曲し、湾曲している。この底部22は、アプリケータ塗布面18から距離dだけ離間しており、この距離dは、長手方向Xにわたってほぼ一定である。
【0035】
距離dは、ねじ30によって調整できる。ねじ30は、鉛直方向Zに伸び、ホルダ15を通り、磁石16にねじ込まれる。
ねじ30はヘッド30aと、リング30bが受ける弾性を保持する環状のねじ溝とを有する。ねじ30は、ヘッド30a及び弾性保持リング30bにより、ホルダ15に保持される。
【0036】
ユーザは、鉛直方向Z周りに回転するため、ねじ30のヘッド30aを保持することによって、距離dに変化をもたせることができ、換言すれば、ユーザは意志によりリザーバ20の深度に変化をもたせることができる。距離dは1ミリメータ(mm)から5mmであることが好ましい。従って、ユーザは、高さdを調整することにより、このアプリケータデバイスを、(マスカラ、マニキュア液、リップスティック、アイシャドウ等の)所望のアプリケーションに応じて、及び、(最も特徴的な粘性の)化粧料の流動的な特徴に応じて、適合することができる。
【0037】
従って、ユーザは、特に液体である化粧料4を、薄膜を重ねて確実に付着することができる。
【0038】
化粧料4は、また、パウダあるいはその他の適切な化粧料であっても良い。化粧料がパウダである場合に、アプリケータデバイス1はリザーバ20にフリーパウダを効果的に収容することができ、かつ、アプリケーションのために小さなエリアに集結することができる。
【0039】
また、ホルダ15は、2つの主な外側表面19を有し、この外側表面19は、長手方向X及び鉛直方向Zに伸びている。
【0040】
化粧料4は、磁気微粒子を付与した酸化鉄(Fe3O4)、あるいは、類似する材料を含むことが好ましい。
【0041】
化粧料は、酸化鉄または同様の物質を含むナクレ(nacres)であることが好ましい。
【0042】
磁石16は、鉛直方向Zに磁界を生じさせる永久磁石であることが好ましい。
【0043】
図5は、アプリケータデバイス101の実施形態を示す。アプリケータデバイス1の要素に相当するアプリケータデバイス101の要素は、100を付加した同様の関連する数字を有する。
【0044】
アプリケータデバイス101は、ハンドルステム112と、アプリケータヘッド114を有する。このアプリケータヘッド114は、ホルダ115と磁石116とを有する。このホルダ115は、ベース124から長手方向Xに伸びるアプリケータ塗布面118に対して、鉛直方向Zに伸びる。
【0045】
ホルダ115は、エンクロージャ126により周囲の輪郭を画定されたハウジング134を有し、磁石116はその中に収容されている。アプリケータ塗布面118は、リザーバ120の周辺全体にあるエンクロージャ126の自由端において伸び、磁石116は、ハウジング134に対して外側に面する表面122を有し、さらに、アプリケータ塗布面118から鉛直方向Zに距離dだけ凹んでいる。磁石116の表面は、リザーバ120の底部122を画定し、磁石116がなければ、この底部122はエンクロージャ126及びアプリケータ塗布面118により画定される。本実施形態によれば、アプリケータ塗布面118及びリザーバ120の底部122は平面である。
【0046】
磁石116に固定され、鉛直方向Zのハウジング134内で鉛直方向Zにスライドするスライダ142により磁石116が移動する。このエンクロージャ126は、溝138を有し、この溝138は、スライダ142に固定されたスタッド136を受け、かつ、スタッド136をホールドするノッチ140を有する。従って、アプリケータ塗布面118に対し、選択された距離dだけ離して磁石116が保持されている。
【0047】
図面によれば、カバー144は、ベース124においてハウジング134を閉じている。
【0048】
当然のことながら、本発明は、非限定的な図により上述された実施例に何ら限定されない。従って、好適ではないが、リザーバ20の全周にわたってアプリケータ塗布面18が設けられている必要はなく、リザーバの少なくとも一つの縁に沿って設けられていれば良い。
【0049】
加えて、アプリケータ塗布面18のような湾曲及び曲面の替わりに、リザーバ20の底部22は、鋸歯状を有することができ、例えば、長手方向Xに対し正弦形状の断面を有し、あるいは、連続する三角形状を含み、あるいは、同様のものを有することができる。このような形状は、リザーバ20内の構成物に保持されるのが良い。
【0050】
アプリケータ塗布面18は、まつげに塗布するマスカラコームのような形状とするために鉛直方向Zに細長い小さな穴を含むことができる。
【0051】
キャップ28とハンドルステム12は、互いに切り離すことができ、その結果、アプリケータデバイスは、キャップ28を外した後に、ユーザによりハンドルステム12を近接端部12aにて直接保持される。
【0052】
加えて、ホルダ15内に分散した磁性微粒子によって磁界が生じる場合には、磁石16は、同じ形を有するが磁性を有しない物体に置換できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁性を帯びた又は磁化可能な微粒子を含む化粧料(4)を塗布するためのアプリケータデバイス(1,101)であって、
前記アプリケータデバイス(1,101)は、
ハンドル手段(12、112)と、
磁界を生じさせる磁気デバイス(16,116)を有するアプリケータヘッド(14,114)と、
を含み、
前記アプリケータヘッド(14,114)は、
アプリケータ塗布面(18,118)と、
前記化粧料(4)を収容するためのリザーバ(20,120)を形成する凹部と、
を含み、
前記リザーバ(20,120)は、
前記アプリケータ塗布面(18,118)内に設けられ、底部(22、122)を有し、
前記リザーバ(20,120)の前記底部(22,122)は、前記アプリケータヘッド(14,114)に取り付けられたアジャスタデバイス(30,136,138,140)によって前記アプリケータ塗布面(18,118)に対して移動可能であることを特徴とするアプリケータデバイス。
【請求項2】
前記アプリケータ塗布面(18,118)は、
前記リザーバ(20,120)の周辺全体に広がっていることを特徴とする請求項1に記載のアプリケータデバイス(1,101)。
【請求項3】
前記リザーバ(20,120)の前記底部(22,122)は、
前記アプリケータ塗布面(18,118)から一定の距離(d)だけ離れていることを特徴とする請求項2に記載のアプリケータデバイス。
【請求項4】
前記アプリケータ塗布面(18)は凹曲面であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のアプリケータデバイス。
【請求項5】
前記アジャスタデバイスは、ノッチ(140)を有する溝(138)にスライドするスタッド(136)を含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のアプリケータデバイス。
【請求項6】
前記磁気デバイス(16,116)は、強磁性材料あるいは、磁界を生じさせるのに適した、磁性を帯びた又は磁化可能な微粒子を含む材料から生成されたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のアプリケータデバイス。
【請求項7】
前記磁気デバイス(16、116)は、前記リザーバ(20、120)の底部(22、122)を構成することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のアプリケータデバイス。
【請求項8】
磁気デバイス(16、116)は、前記アプリケータ塗布面(18、118)のほぼ垂直方向(Z)に磁界を生じさせることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のアプリケータデバイス。
【請求項9】
前記アプリケータデバイスは、近接端部(12a)と遠心端部(12b)との間の長手方向(X)に伸びたハンドルステム(12)を含み、
前記アプリケータヘッド(14)は、前記ハンドルステム(12)の遠心端部(12b)に配置されたことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載のアプリケータデバイス。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れか1項に記載のアプリケータデバイス(1)と、
キャップ(28)を有するコンテナ(2)と、
を備えたアセンブリ(10)であって、
前記コンテナ(2)は、磁性を帯びた又は磁化可能な微粒子を含む前記化粧料(4)を収容することを特徴とするアセンブリ。
【請求項11】
前記化粧料(4)に含まれた前記磁性を帯びた又は磁化可能な微粒子は、
磁界の効果により方向付けられるように、移動可能であり、
前記磁気デバイス(16)によって与えられた方向に応じて、異なる方向に、光を反射させる性質、及び/または光を回折させる性質を有することを特徴とする請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記アプリケータデバイス(1)は、近接端部(12a)と遠心端部(12b)との間の長手方向(X)に伸びたハンドルステム(12)を含み、
前記アプリケータヘッド(14)は、前記ハンドルステム(12)の遠心端部(12b)に配置され、
コンテナ(2)を締めるキャップ(28)は、前記ハンドルステムの近接端部(12a)に取付られていることを特徴とする請求項10又は11に記載のアセンブリ。
【請求項13】
請求項10乃至12の何れか1項に記載のアセンブリを用いたメーキャップ方法であって、
磁性を帯びた又は磁化可能な微粒子を含む化粧料(4)を塗布するステップと、
前記磁姓を帯びた又は磁化可能な微粒子を、磁気デバイス(16)によって同時に方向付けるステップと、
を含むことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−15965(P2011−15965A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−147209(P2010−147209)
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【出願人】(502189579)エルブイエムエイチ レシェルシェ (68)