説明

磁気吸着車両

【課題】走行面の状態に応じて必要十分な磁気吸着力を生成することができる磁気吸着車両を提供する。
【解決手段】磁性体の走行面Sに磁気で吸着しながら移動する磁気吸着車両1が、磁性体の走行面Sに対して磁気吸着力Fを生じさせる磁石Aと、磁気吸着力Fを検出する磁力検出部Bと、磁力検出部Bによって検出された磁気吸着力Fに基づいて走行面Sからの磁石Aの位置を決定する磁石位置決定部Cと、磁石位置決定部Cによって決定された位置に磁石Aを移動させる磁石位置調整部Dと、を備えた磁気吸着ユニット2を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁性体の走行面に吸着しながら移動する磁気吸着車両に関する。
【背景技術】
【0002】
走行車両匡体と匡体に設けたアクチュエータによって回転する複数の磁気車輪で構成された走行車両において、アクチュエータによって回転する磁気車輪を二輪とし、それぞれの磁気車輪を匡体の前後に、対角状に配した磁気吸着二輪走行車両が公知である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−179382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されているように車輪自体が永久磁石からなるタイプ、一般的に言うと、磁石の位置が不変である磁気吸着車両は、走行面の状態にかかわらずに走行できるように、過大な磁気吸着力を生成する永久磁石や電磁石を搭載せざるを得ない。その結果、車両の重量が増大してしまうと共にその過大な磁気吸着力は走行時の抵抗となってしまう。また、磁性体と磁石との間の磁気吸着力は、その距離が離れると急激に低下するため、車両が溶接面のビード等の障害物を乗り越える際に、走行面と磁石との距離が一時的にでも離れると磁気吸着力が急減し、壁面や天井を走行していた車両はそのまま落下してしまう。
【0005】
本発明は、一態様において、走行面の状態に応じて必要十分な磁気吸着力を生成することができる磁気吸着車両を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、磁性体の走行面に磁気で吸着しながら移動する磁気吸着車両であって、磁性体の走行面に対して磁気吸着力を生じさせる磁石と、磁気吸着力を検出する磁力検出部と、磁力検出部によって検出された磁気吸着力に基づいて走行面からの磁石の位置を決定する磁石位置決定部と、磁石位置決定部によって決定された位置に磁石を移動させる磁石位置調整部と、を備えた磁気吸着ユニットを具備する磁気吸着車両が提供される。
【0007】
すなわち、請求項1に記載の発明では、走行面の状態に応じて必要十分な磁気吸着力を生成することができるという効果を奏する。
【0008】
また、請求項2に記載の発明によれば請求項1に記載の発明において、磁石位置調整部が、磁石の位置を、磁気吸着力が生じる位置と生じない位置との間で調整可能な磁気吸着車両が提供される。
【0009】
すなわち、請求項2に記載の発明では、磁気吸着力が生じない位置に磁石を調整することができるため、磁気吸着力を必要としない水平面上等での走行において、不要な抵抗を生じさせることなく走行することが可能となる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明によれば請求項1又は2に記載の発明において、磁石と走行面との間に非磁性体の磁石カバーをさらに具備する磁気吸着車両が提供される。
【0011】
すなわち、請求項3に記載の発明では、磁石カバーを有することによって、磁石に砂鉄や金属片等の不要物が吸着してしまうことを防止することが可能となる。
【0012】
また、請求項4に記載の発明によれば請求項3に記載の発明において、磁石位置調整部が、磁石の位置を、磁石カバーに当接する位置と離間した位置との間で調整可能な磁気吸着車両が提供される。
【0013】
すなわち、請求項4に記載の発明では、磁石を磁石カバーから離間した位置に配置することによって、磁石カバー越しに吸着した砂鉄等を容易に除去することが可能となる。
【0014】
また、請求項5に記載の発明によれば請求項1から4のいずれか1つに記載の発明において、進行方向に沿って整列配置された少なくとも2つの前記磁気吸着ユニットを具備する磁気吸着車両が提供される。
【0015】
すなわち、請求項5に記載の発明では、磁気吸着車両の進行方向に亘って最適な磁気吸着力の分布を生成することもできる。
【発明の効果】
【0016】
各請求項に記載の発明によれば、走行面の状態に応じて必要十分な磁気吸着力を生成することができるという共通の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一態様による磁気吸着車両の概略を示すブロック図である。
【図2】本発明の一態様による磁気吸着車両の斜視図である。
【図3】図2に示された磁気吸着車両の側面図である。
【図4】本発明の一態様による磁気吸着ユニットの上方向からの斜視図である。
【図5】本発明の一態様による磁気吸着ユニットの下方向からの斜視図である。
【図6】図4及び図5に示された磁気吸着ユニットの磁石が磁石カバーに当接した状態を示す縦断面図である。
【図7】図4及び図5に示された磁気吸着ユニットの磁石が磁石カバーから離間した状態を示す縦断面図である。
【図8】本発明の一態様による磁気吸着車両が障害物を越える様子を示す概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本明細書において、磁気吸着車両が垂直な壁面や天井を走行する場合であっても、走行面に垂直な方向を上下方向とし、走行面側を下方向、その反対側を上方向とし、走行面からの距離を高さとする。
【0019】
図1は、本発明の一態様による磁気吸着車両1の概略を示すブロック図である。磁気吸着車両1は、少なくとも1つの磁気吸着ユニット2を有し、磁気吸着ユニット2は、永久磁石又は電磁石からなる磁石Aと、磁力検出部Bと、磁石位置決定部Cと、磁石位置調整部Dとを有する。
【0020】
磁気吸着車両1は、磁石Aと磁性体の走行面Sとの間に作用する磁気吸着力Fによって、垂直な壁面や天井であっても吸着しながら落下することなく走行が可能となっている。その際、磁気吸着力Fは、磁力検出部Bによってリアルタイム又は一定間隔毎に検出され、検出値は、磁石位置決定部Cへ送られる。なお、磁石位置決定部Cは、双方向性バスによって互いに接続されたCPU(中央演算処理装置)とROM(リードオンリメモリ)とRAM(ランダムアクセスメモリ)とを備えている。
【0021】
磁気吸着力Fは、上述のように、磁石Aと磁性体の走行面Sとの間の距離、すなわち高さに応じて変化する。磁石位置決定部Cは、磁力検出部Bによって検出された磁気吸着力Fに基づき、磁気吸着車両1が現在走行中の走行面Sから離れないだけの磁気吸着力Fであって、それが走行のための過度な抵抗にならない必要十分な磁気吸着力Fを生じさせるような磁石Aの高さ方向の位置を決定する。
【0022】
その決定の際には、磁気吸着力F以外に、磁気吸着車両1の重量及び重心、磁気吸着車両1の走行速度、垂直な壁面や天井も含む走行面の斜度、磁気吸着車両1の中の磁石Aの相対的な位置、磁気吸着ユニット2が複数ある場合には磁気吸着力Fの合力の大きさと合力の作用点の位置等、様々な要素を考慮してもよく、必要なセンサ類を有してもよい。磁気吸着車両1が複数の磁気吸着ユニット2を有する場合、磁石位置決定部Cは、互いに連携して動作してもよく、独立で動作してもよく、車両全体で共通に1つだけでもよい。磁気吸着車両1が、水平面上を走行する場合等、磁気吸着力が不要な場合には、磁気吸着ユニット2の磁石Aを走行面から遠ざけ、磁気吸着力がほとんど働かないようにしてもよい。
【0023】
図2は、本発明の一態様による磁気吸着車両1の斜視図であり、図3は、図1に示された磁気吸着車両1の側面図である。説明の都合上、磁気吸着車両1上面を覆うプレートは省略して描かれている。
【0024】
図2及び図3を参照すると、磁気吸着車両1は、6個の磁気吸着ユニット2と、4個の車輪3と、2個の車両駆動モータ4と、車両本体5と、車両制御装置(図示せず)とを有している。車両制御装置が、車両駆動モータ4を制御し、それによって車軸(図示せず)を回転させ、車軸に連結された主スプロケット6を回転させる。主スプロケット6の回転によって、スプロケットチェーン7及び従スプロケット8を介して、車輪3が駆動する。
【0025】
図2及び図3に示された磁気吸着車両1は、4個の車輪を有しているが、車輪の数は2個若しくは3個又は5個以上でもよい。また、磁気吸着ユニットの数は少なくとも1つ、好ましくは2つ以上である。
【0026】
図4は、本発明の一態様による磁気吸着ユニット2の上方向からの斜視図であり、図5は、本発明の一態様による磁気吸着ユニット2の下方向からの斜視図であり、図6は、図4及び図5に示された磁気吸着ユニット2の磁石が磁石カバーに当接した状態を示す縦断面図であり、図7は、図4及び図5に示された磁気吸着ユニット2の磁石が磁石カバーから離間した状態を示す縦断面図である。
【0027】
図4乃至図7を参照すると、磁気吸着ユニット2は、走行面に対して平行に配置される上部プレート9及び下部プレート10を有し、上部プレート9及び下部プレート10は、表面が平滑な円柱状の4個のガイドロッド11によって連結されている。上部プレート9及び下部プレート10とガイドロッド11とは、ボルト12によって固定されているが、ピン、接着又は溶接等のその他の手段によって固定してもよい。上部プレート9及び下部プレート10間には、これらプレートと平行にメインプレート13が配置されている。メインプレート13は、ガイドロッド11の外面と嵌合する平滑な内面を有する円筒状の4個のガイド14の中央のフランジ部と連結し、ガイド14と共にガイドロッド11に沿って摺動することができる。
【0028】
上部プレート9の下方側表面中央には、上部ベアリング15が配置されている。また、下部プレート10上には、4個の脚部を有し且つ下部プレート10及びメインプレート13間で脚部によって支持された保持面を形成するベアリングホルダ16が配置されている。下部プレート10の上記保持面には、上部ベアリング15に対向する位置に下部ベアリング17が配置されている。さらに、メインプレート13の中央には開口が設けられており、開口内にはボールねじ18に係合するナット19がメインプレート13に対して固定して配置されている。従って、ボールねじ18はメインプレート13を貫通し、その両端は、上部ベアリング15及び下部ベアリング17によってガイドロッド11と平行且つ回転自在に支持されている。
【0029】
ボールねじ18上部には、ボールねじプーリ20が、ボールねじ18と共に回転するように固定して配置されている。駆動モータ21によって伝動ベルト22を介してボールねじプーリ20を回転させると、ボールねじ18が回転し、回転方向に応じてナット19が上下に移動する。その結果、メインプレート13を、ガイド14と共にガイドロッド11に沿って上下に摺動させることができる。
【0030】
下部プレート10には、大きな開口23が設けられ、内部に磁石を収容する非磁性体からなる磁石ケース24が開口23を通って、ベアリングホルダ16内に収容される。磁石ケース24の下方部分は、同じく非磁性体からなる磁石カバー25によって覆われており、磁石カバー25は、フランジ部25aを有している。磁石ケース24内には、永久磁石である磁石26を環状に保持した磁性体からなる環状のヨーク27が収容されている。メインプレート13及びヨーク27は、ベアリングホルダ16及び磁石ケース24を貫通する4個の連結ロッド28によって連結されている。メインプレート13とヨーク27とは、ボルト29によって固定されているが、ピン、接着又は溶接等のその他の手段によって固定してもよい。磁石ケース24は、2個のばね30によって上部プレート9に連結され、ばね30によって上部プレート9方向へ付勢されている。
【0031】
メインプレート13の表面には、ボールねじ18を包囲するように環状の切り込み部13aが形成されている。さらに、メインプレート13の表面には、この環状の内側にボルト31によって支持され、環状の内側に対する外側の微小な変位を検出する変位センサ32が配置されている。また、下方に磁石26が保持された連結ロッド28は、環状の切り込み部13aの外側でメインプレート13と連結している。従って、磁石26がその近傍に配置された磁性体を吸引すると、連結ロッド28を介してその磁気吸着力がメインプレート13に伝達される。切り込み部13aの内側にあるメインプレート13の部分は、ボールねじ18との嵌合によって上下方向の動きが規制されたナット19によって支持されていることから、磁石26の磁気吸着力に起因する変位が小さい。一方、切り込み部13aの外側にあるメインプレート13の部分は、ガイド14によって上下に摺動可能であることから、磁石26の磁気吸着力に起因する変位が大きい。すなわち、変位センサ32によって検出された変位量は、磁石26の磁気吸着力に比例することとなり、これらの関係を予め実験等によって求めておくことによって、変位センサ32は磁力検出部Bとして機能する磁力センサとして利用することができる。なお、磁石26の磁気吸着力を測定する手段として他の手段を用いてもよい。
【0032】
磁気吸着ユニット2の磁石位置調整部Dとしての機能について説明すると、駆動モータ21によってボールねじ18が回転されると、その回転量及び回転方向に応じてナット19が上下に移動する。その結果、ナット19とメインプレート13とガイド14と連結ロッド28とヨーク27と磁石26とが一体となって、上部プレート9及び下部プレート10等に対して、また、磁気吸着ユニット2が取り付けられた磁気吸着車両1に対して相対的に上下に移動する。すなわち、磁石26と走行面との間の距離を調整することが可能となる。なお、この調整は、磁力センサによって検出された磁気吸着力に基づき、磁気吸着力が必要十分な最適値となるよう、図示しない磁石位置決定部Cによって、上述のように行われる。
【0033】
より大きな磁気吸着力を得るために、ナット19を下方向へ移動させると、磁石26又はヨーク27の先端は、図6に示されるように、下部プレート10を越えて下方向へ突出する。磁石ケース24及び磁石カバー25は、ばね30によって上方向へ付勢されているため、磁石26又はヨーク27は、磁石カバー25と当接した状態を維持する。なお、磁石26の下限は、ガイド14の下端面が下部プレート10に当接することによって規定される。
【0034】
磁気吸着力を弱めたい場合、又は、ほぼゼロにしたい場合、ナット19を上方向へ移動させると、磁石26又はヨーク27の先端は、上方向へ付勢された磁石カバー25と当接した状態を維持したまま上方向へ移動する。さらに、移動を続けると、最終的には図7に示されるように、磁石26又はヨーク27の先端が下部プレート10よりも上方向へ移動し、磁石カバー25から離間した状態となる。すなわち、磁石26又はヨーク27は、ガイド14の上端面が上部プレート9に当接するまで上方向へ移動可能であるが、それよりも先に、磁石カバー25のフランジ部25aが下部プレート10と係合し、磁石ケース24及び磁石カバー25の上昇が停止する。
【0035】
仮に、磁石カバー25が無い場合を考えると、磁気吸着車両1の走行中、磁石26は走行面にある砂鉄や金属片などを直接吸着してしまう。その状態で砂鉄等を磁石26からすべて分離させるのは困難である。本発明の一態様による磁気吸着車両1においては、磁石26の磁気吸着力によって磁石カバー25越しに砂鉄等を吸着する。しかし、図7に示されるように磁石26を磁石カバー25から十分離間させると、吸着していた砂鉄等は、磁石26の磁気吸着力から解放され、磁石カバー25から容易に分離することが可能となる。また、この状態では、磁石26の磁気吸着力は走行面に対してもほとんど働かないため、磁気吸着車両1が、磁性体の走行面であるが通常の水平面上を走行する場合等において、少ない抵抗で走行することができる。
【0036】
図8は、本発明の一態様による磁気吸着車両1が障害物33を越える様子を示す概略側面図である。図8に示された磁気吸着車両1は、車両の進行方向に沿って整列した複数の磁気吸着ユニット2を有し、その磁石34,35,36,37の位置が模式的に示されている。図8の(a)から(e)は、磁気吸着車両1が、図面左方向から右方向に向かって進行し、例えば、溶接のビードのような障害物33を乗り越える様子を順に示している。
【0037】
図8(a)に示された磁石の位置及びその位置の磁気吸着力を基準位置にする。図8(b)は、磁石34が障害物33を丁度乗り越えている最中であるが、このとき、磁石34と走行面Sとの間の距離が遠くなることによって、磁石34による磁気吸着力が弱くなる。従って、それを補うために、その他の磁石35,36,37をより下方向へ移動させている。また、図8(c)では、障害物33と干渉しないように、磁石35,36を上方向へ移動させているが、それによって弱まった磁気吸着力を補うために、磁石34,37を下方向へ移動させている。図8(d)では、図8(b)と同様のことを行っている。
【0038】
以上より、本発明の一態様による磁気吸着車両によれば、走行面の状態に応じて必要十分な磁気吸着力を生成することができると共に、図8に示されるような磁石の位置制御を行うことによって、磁気吸着車両の進行方向に亘って最適な磁気吸着力の分布を生成することもできる。
【0039】
なお、上述の態様では、磁石として永久磁石を使用したが、電磁石を使用した場合にも、一定の電流によって一定の磁気吸着力を生成させつつ上述の態様のように位置を調整してもよい。また、電磁石の位置を固定して、電流量を調整することによって、すなわち、磁石位置調整部に代えて電流値調整部を有することによって、永久磁石の位置を調整したときと同様に磁気吸着力を変化させてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 磁気吸着車両
2 磁気吸着ユニット
A 磁石
B 磁力検出部
C 磁石位置決定部
D 磁石位置調整部
S 走行面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁性体の走行面に磁気で吸着しながら移動する磁気吸着車両であって、
磁性体の走行面に対して磁気吸着力を生じさせる磁石と、
磁気吸着力を検出する磁力検出部と、
磁力検出部によって検出された磁気吸着力に基づいて走行面からの磁石の位置を決定する磁石位置決定部と、
磁石位置決定部によって決定された位置に磁石を移動させる磁石位置調整部と、
を備えた磁気吸着ユニットを具備する磁気吸着車両。
【請求項2】
磁石位置調整部が、磁石の位置を、磁気吸着力が生じる位置と生じない位置との間で調整可能な請求項1に記載の磁気吸着車両。
【請求項3】
磁石と走行面との間に非磁性体の磁石カバーをさらに具備する請求項1又は2に記載の磁気吸着車両。
【請求項4】
磁石位置調整部が、磁石の位置を、磁石カバーに当接する位置と離間した位置との間で調整可能な請求項3に記載の磁気吸着車両。
【請求項5】
進行方向に沿って整列配置された少なくとも2つの前記磁気吸着ユニットを具備する請求項1から4のいずれか1つに記載の磁気吸着車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−6557(P2012−6557A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−146471(P2010−146471)
【出願日】平成22年6月28日(2010.6.28)
【出願人】(304021417)国立大学法人東京工業大学 (1,821)