説明

秒速4.76センチマイクロカセットテープレコーダー

【目 的】 音質のよい超小型な電池室の大きなテープレコーダーの開発。
【構 成】 マイクロカセットテープを用いるレコーダーであって、テープ速度を4.76cm/secにした、4.76マイクロレコーダーと呼ぶべき、秒速4.76センチマイクロカセットテープレコーダー。

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】超小型で音質のよいテープレコーダーが欲しい。
【従来の技術】超小型という点ではテープ速度が2.4cm/secのマイクロカセットテープレコーダーがあった。これはカセットテープレコーダーの4.76cm/secの半分のテープ速度である。超小型ではあるが、音質が悪くて音楽などには向かなかった。
【発明が解決しようとする課題】そのマイクロカセットテープを用いて、音質がよく、従来のカセットテープレコーダーよりずっと小型で、電池の容量を大きくしうる、超小型なテープレコーダーを開発したい。
【課題を解決するための手段】それにはマイクロカセットテープを2.4cm/secではなく、カセットテープレコーダーと同じく4.76cm/secで走らせればよい。近年磁気テープは総じて薄く強くなっている。したがってマイクロカセットテープでも録音時間90分と言うものもある。そのテープを用いれば、4.76cm/secで走らせても録音時間45分と言うことになる。歌謡曲なら10曲から12曲くらい入る。シングルなら何ら問題なく入る。従来カセットテープレコードのシングルものはテープはほんの僅かなのにカセットは相対的に大きく無駄があった。したがって本発明は有用なアイデアであることが解っていただけよう。その本発明の構成は「特許請求の範囲」に簡潔に述べてある。
【作用と実施例】兎角超小型になる。しかも音質がよく、電池収納室を相対的に大きくしうる。ウオークマンのような携帯用にしても、又ダブルラジカセにしても、はた又ステレオコンポ用にしても極めて小型なテープレコーダーとなる。尚テープ速度を速くするのであるから、キャプスタンの径を大きくするようであるが、そのためにマイクロカセットテープのカセットの孔を大きくする必要があるかもしれない。若しそうならばマイクロカセットに若干の修正を加えることが必要となろう。
【発明の効果】本発明によってテープレコーダーもテープレコードも無駄な間隙がなくなり小型にスマートに締ったものになる。ラジカセにしてもステレオコンポにしてもウオークマンにしても従来のものより遥かに小型になるので、それらは格好のよいコンパクトなものになる。テープレコーダーは技術的に頭を打ってしまったと思われていたところに、まだ革新の余地があることが判った。従来のテープレコーダーとテープレコードは、CDが溝レコードを短期間に駆逐したように、本発明もカセットテープレコーダーとカセットテープレコードを市場から駆逐してしまうかも判らない。その規模は世界的となるので、ハードとソフトを合せ、年間1兆円とも2兆円とも言うことになろう。兎角オーデオ業界は再び未開の可能性を掴んだのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】携帯用の本発明の簡単な斜視図である。
【符号の説明】
1はマイクロカセットテープレコード
2は電池
3はマイク
4はスピーカー

【特許請求の範囲】
【請求項1】マイクロカセットテープを用いるレコーダーであって、テープ速度を4.76cm/secにした、4.76マイクロレコーダーと呼ぶべき、秒速4.76センチマイクロカセットテープレコーダー。

【図1】
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【公開番号】特開平10−289402
【公開日】平成10年(1998)10月27日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平9−131577
【出願日】平成9年(1997)4月14日
【出願人】(594052526)