説明

秤用プラットホーム

【課題】電子秤特に自動化可能な秤のための清掃が容易で且つ交換が簡単なプラットホームを提供すること。
【解決手段】本発明のプラットホームは、秤量対象物のための荷重受け領域(1)と、位置決めピン(10)と、回転阻止部(7)とを備えている。前記回転阻止部は、前記荷重受け領域と位置決めピンとの間に配置されている。当該プラットホームは、金属シート材料によって一部品として形成され且つホルダ(36,39)内に実質的に自由な遊びが無い状態で嵌め込むことができる。前記ホルダは、端部に、前記回転阻止部を受け入れるように機能する楔形状のトラフ(溝)(14)を備えた第一の結合部(12)を有し、更に、前記プラットホームを荷重方向に平行に位置決めするように機能する位置決めピンのための受け台(22)が形成された本体(13)を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属シート材料によって一部品として形成されたプラットホーム、当該プラットホームが設置されるホルダ、当該プラットホームを製造するための方法のみならず少なくとも2つのプラットホーム及び2つのホルダを電子秤のための秤量用リフト装置内で使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
原理的には、種々のタイプの秤のための多くのプラットホームが知られており、これらのプラットホームの形状は、各々の適用分野、秤量対象物及び/又は使用されている秤に適するようになされることが多い。本発明におけるプラットホームは、秤の力測定装置と接触している秤量用プラットホーム又は秤量パンを意味するだけでなく、秤量対象物を秤量用プラットホームへと或いは秤量用プラットホームから搬送するための搬送用プラットホーム又は支持装置をも包含している。この種のプラットホームは、秤量自体際に又は秤量用プラットホームへの若しくは秤量用プラットホームからの搬送中に、秤量対象物を担持する。秤量用プラットホームと搬送用プラットホームとの協働体は、例えば、自動化することができる秤のための秤量用リフト装置内で使用される。
【0003】
秤の設計要件及びプラットホームの設計要件はまた、特に、例えば薬学、生化学又は医薬の分野のような厳格な法的ガイドラインに従う用途において常に増えつつある。これらの要件としては、例えば、秤量対象物と接触状態となる秤の部品が容易に清掃できなければならない点がある。清掃のためには、プラットホームは、通常は、秤から取り出され、清掃され、個々に乾燥され、次いで再度取り付けられる。対象物は、プラットホームを残留物がないように物理的に且つ/又は化学的に汚染除去され且つ清掃されるばかりでなく、適用可能な場合には、少なくとも法的に義務付けられた基準を満たすように殺菌される。
【0004】
プラットホーム特に秤量用プラットホームの手動による又は自動化された取り外し及び再取り付けは、特に極めて高分解能の秤、いわゆる微量天秤において問題点を提議する。なぜならば、取り外し過程又は取り付け過程における秤量用プラットホームの偶発的な不整合でさえ秤量機構に損傷を生じさせ得るからである。
【0005】
従って、所望のプラットホームの清掃の容易性は、プラットホームが簡素で且つ秤から取り外し或いは再取り付けするのに問題が無いという要件を必要とする。もちろん、プラットホームの交換は、秤量結果の特性が喪失されることなく可能でなければならない。すなわち、プラットホームも秤量機構も、清掃過程中に影響を受けてはならず又は損傷されてはならない。
【0006】
特開2000−046912号(JP 2006−046912 A)には、荷重方向に取り付けられたステム(軸)によって秤量セルに接触しているホルダ内に挿入することができる受け皿状の秤量パンが開示されている。ステムは、自由端部に係合手段を備えている2つの弾性部材を備えている。ホルダ内に挿入するためには、当該弾性部材が相互に押される。弾性部材から圧力が除去されると、これらの弾性部材は、再び互いに離れる方向に広がり且つステムをホルダ内へと押し込む。更に、秤量パンの係合手段は、当該秤量パンを定位置に係止するためにホルダの凹部内へスナップ式に嵌め込まれる。結合を解除するためには、ホルダから突出している係合手段が相互に若干圧縮される。この種の秤量パンは、ホルダが荷重方向のみならず荷重方向と反対方向にアクセス可能である場合にのみ使用することができる。この状態は、通常は、微量天秤又はコンパクトな設計の秤量用リフト装置には適していない。更に、秤量パンを材料ブロックから加工する方法は時間がかかり且つ費用がかかる。なぜならば、特に秤量パンが定期的に交換できるようにするためには頑丈でなければならず、その結果、秤量パンの重量は比較的重くなり得るからである(特許文献1参照)。
【0007】
公知技術によるプラットホーム、特に自動化が可能である秤において使用されるものは、通常は複数の部品によって構成され、その結果、完全に隙間の無いプラットホームを製造することは殆ど不可能である。このことは、高い製造コストに加えて、洗浄液の全ての残留物が隙間から追い出されることを確実にするためには、プラットホームを洗浄後極めて長時間乾燥する必要があるという欠点がある。微量天秤においては、起こり得る残留物を含む最も少ない量でさえ測定され且つ測定結果を誤らせ得るので、このことは必要である。更に、これらのプラットホームは、間違った方向の機械的な力を比較的受け易く且つ極めて注意深く取り扱われなければならない。
【特許文献1】特開2000−046912号公報
【非特許文献1】なし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、この問題は、電子秤特に自動化可能な秤に対して、清掃が容易で且つ交換が簡単なプラットホームを提供することを想到させ、本発明は、かかるプラットホームを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】

この課題は、本発明による電子秤のためのプラットホームによって解決される。当該プラットホームは、秤量対象物を設置するための荷重受け領域に位置決めピンを備え且つ当該荷重受け領域と位置決めピンとの間に配置される回転阻止部を備えている。当該プラットホームは更に、金属シート材料によって一部品として形成され且つ本質的に遊びが無い状態でホルダ内に嵌め込まれるように設計されている。
【0010】
ホルダは、その端部に、回転阻止部を収容する役目を果たす楔形状の溝を備えた第一の結合領域を備えており、更に、前記プラットホームを位置決めするための位置決めピンのための台が荷重方向に平行に形成されている本体を備えている。
【0011】
プラットホームの荷重受け領域は、秤量対象物の重力が作用する方向が荷重方向として規定されるように秤量対象物を受け取ることができる。特に、プラットホームは、単一部品構造であれば極めて清掃がし易い。プラットホームとホルダとは、相互に嵌め込まれたときに、本質的に自由な遊びが無い状態で相互に結合させることができる。
【0012】
位置決めピンがホルダの受け入れ台内で荷重方向と平行に整合されることにより、プラットホームは、秤内に配置されている力測定装置に対して力測定接触状態であるときに、小さな荷重でさえ高精度で測定できるように整合且つ位置決めすることができる。更に、プラットホーム及びホルダは、簡単な方法で且つ特に不整合による妨害が無く相互に分離させることができる。プラットホームは更に、別のプラットホームと交換することもできる。検知領域においては、プラットホームは、秤量対象物毎に又はある使用期間の後に交換される一方向部品であることも考えられる。
【0013】
プラットホームは更に、一方ではプラットホームを荷重方向に直角の面内で安定させ、他方ではプラットホームとホルダとを相互に嵌め込み又は分離させるときに、2つの部品の動きを相対的にガイドし又は導くガイド部を備えている。プラットホームの荷重受け領域は、荷重方向と平行に配向されているステムに結合されている。このステムは、位置決めピン、回転阻止部のみならずガイド部を担持し且つホルダ内に嵌め込むことができるプラットホームの部分を表している。当該ステムは、前記プラットホームをホルダ内で荷重方向と平行に整合させ、位置決めし、安定させる機能を果たすと共に、これらの構成部品を妨害の無い状態で嵌め込み又は分離する機能を果たすように設計されている。
【0014】
ステムの設計は、回転阻止部と位置決めピンとの間にガイド部を配置することを含んでいる。回転阻止部、位置決めピン及びガイド部は、ステム形状の伸長部によって相互に結合されるのが好ましい。
【0015】
回転阻止部は、プラットホームが本質的に少なくとも荷重方向に直角の面内で自由な遊びが無い状態で保持される形態でホルダ内に配置することができる本質的に平らな矩形部材とすることができる。荷重方向に直角に、回転阻止部は、位置決めピン及びガイド部よりも寸法が大きくされている。次いで、ガイド部における荷重方向に直角方向の寸法は、比較される寸法が回転阻止部と同じように配向された状態で位置決めピンよりも大きくされる。
【0016】
位置決めピンは、辺が本質的にプラットホームを製造するのに使用される金属シート材料の厚みと同じ幅である矩形形状によって形成することができる。
【0017】
回転阻止部は、プラットホームが荷重方向及び回転阻止部の長手方向に直角な面内で傾斜しないように保護する機能を果たすばかりでなく、回転力作用及び逆回転作用に対してプラットホームを保護する役目も果たす。
【0018】
秤量プラットホームの荷重受け領域は、複数の点において秤量対象物を支持する機能を果たす少なくとも2つの片持ち梁状の脚部を備えることができる。当該少なくとも2つの片持ち梁状の脚部は、例えば、フォークの歯に似た形状とすることができ又は少なくとも3つの脚部が本質的に針形状の結合によってステムに結合している一種のスパイダを形成することができる。
【0019】
プラットホームは更に、穴が開けられているのが好ましい秤量トレイを形成しているので、秤量対象物との接触を分散させることができるように設計されている穴が開けられた荷重受け領域を備えることができる。このタイプのプラットホームは、ホルダ内に挿入するために中央に配置されるか又は中心からずらされて配置されたステムを備えることができる。プラットホームの穴が開けられた設計は、特に、重量を軽くする機能を果たし且つ/又は製造過程に依存し得る。
【0020】
荷重受け領域はまた、処理される秤量対象物に個々に適合させることもできる。秤量を行うためには、秤量対象物を荷重受け領域上に直に配置するか、又は、極めて小さい秤量対象物のためには、容器のような補助手段を使用し、この容器の重量を事前に測定しておき且つ測定された全重量から引き続いて差し引くようにすることができる。
【0021】
秤のためのプラットホームは、種々の金属シート材料によって形成することができる。ステンレス鋼、貴金属、アルミニウム又はチタンだけでなく、これらのうちの2つの組み合わせが特に適している。プラットホームは、原理的には、金属シート加工素材として形成することができる金属によって製造することができる。更に別の処理過程においてプラットホームをコーティングすることも更に考えられる。
【0022】
本発明の更に別の特徴は、プラットホームと共に機能するホルダであって、秤量対象物のための荷重受け領域と回転阻止部とを備えているプラットホームを本質的に自由な遊びが無い状態で嵌め込むことができるホルダに関する。当該ホルダは、端部に第一の結合部を備えており、当該第一の結合部内には、プラットホームを荷重方向に平行に配置するために楔形状の溝が形成されており、当該ホルダは更に、金属シート材料によって単一部品として形成されている位置決めピンのための受け入れ台が形成されている本体を備えている。
【0023】
当該楔形状の溝は、プラットホーム及び特に回転阻止部を、回転阻止部の一方の側面が当該溝の境界を定め且つ荷重方向に平行に向いている広い接触領域に当接し、他の側面が溝の境界を定めている傾斜が付けられた領域によって形成されている端縁に当接している状態で、荷重方向に直角な面内で支持する機能を果たしている。
【0024】
ホルダの寸法は、プラットホーム及び特にステムの寸法に適合させることができる。一つの実施形態におけるホルダの本体は、第一の係合部分よりも小さい外側断面形状を有することができる。
【0025】
ホルダは更に、当該ホルダを秤内に配置されている力測定装置又は搬送装置に結合する機能を果たす第二の結合部を端部に備えることができる。当該ホルダもまたプラットホーム又は秤とは別個に清掃できることができるように、力測定装置又は搬送装置に対するホルダの解除可能な結合が好ましい。当該第二の結合部の設計は、特に、力測定装置又は搬送装置の結合部に適合されるべきである。
【0026】
ホルダの本体及び第一の結合部は、プラットホームのガイド部を受け入れる機能を果たす中空の空間を有することができる。この中空の空間の直径は、本質的に荷重方向に直角なガイド部の寸法に適合されている。
【0027】
当該中空の空間は、少なくとも前記第一の結合部とホルダの一部分とを貫通して延びている。当該中空の空間は、荷重方向において、プラットホームの位置決めピンのための受け入れ台へと下方へ傾斜しており、この受け入れ台は、前記第一の結合部からある距離のところに配置されており且つ受け入れ台が本質的に自由な遊びが無い状態で位置決めピンと協働することができ、プラットホームがホルダ内に嵌め込まれるような構造とされている。
【0028】
荷重方向と平行な中空空間の寸法は、少なくとも荷重方向に平行なプラットホームのステムの寸法に適合して、ホルダが幾つかの異なる内側断面形状を備えたスリーブと類似するように当該寸法がホルダ全体の内側に延びる可能性を留保している。当該スリーブ状の構造は、主にホルダのための最も小さい可能な重量を達成することに関して有利である。
【0029】
回転阻止部と協働することができる前記楔状の溝は、前記第一の結合部の直径を越えて延びることができて、前記第一の結合部は端部が2つの部分に分割されている。このようにして、当該溝は、前記第一の結合部内に中空空間によって分離されている2つの部分を備えている。
【0030】
前記第一の結合部の2つの部分は、プラットホームとの結合のための好ましい向きが規定されるように非対称形状とされるのが好ましい。ホルダのこの形状は、1以上の片持ち梁状の脚部を備えている荷重受け領域又は中心からずらされたステムによって分散された荷重接触面を有する荷重受け領域を備えたプラットホームにとって特に有利である。
【0031】
当該端部の非対称形状によって、位置決めピンは前記受け入れ台内に挿入されて結合状態となることができ、前記回転阻止部は、プラットホームが正しく定位置に設置されたときに溝と係合状態となることができる。プラットホームが不正確な回転の向きでホルダ内に設置されると、回転阻止部又は位置決めピンが係合状態に入る前に、移行部が一方の端部の対向する面領域と接触状態とされる。従って、プラットホームは、(比喩的に言うと)空中にぶら下がり且つ揺れる。プラットホームとホルダとの間の安定した結合は、プラットホームが正しく挿入されたときにのみ達成することができる。
【0032】
本発明の更に別の特徴は、秤量対象物のための荷重受け領域と、荷重方向と平行に配置され、位置決めピン、回転阻止部及び/又はガイド部を備えているステムとを備えた本発明による単一部品構造のプラットホームを製造する方法に関する。当該製造方法は、第一のステップとして、金属シート材料によって平らなブランクを製造することを含み、続いて、適切な曲げ動作によって当該平らなブランクから三次元プラットホームが形成される。
【0033】
このタイプの製造過程は、複数の構成部品によって組み立てられた従来技術による秤量パンの製造よりも遙かに有利である。当該製造過程はプラットホームを大量生産することを可能にさえする。使用される材料に依存して、例えばコーティング、研削又は研磨のような更なる仕上げステップを行う必要があるかも知れない。
【0034】
ブランクは、好ましくはレーザー加工、打ち抜き又は水ジェット加工によって製造され、それによって、個々のプラットホームのみならず一連のプラットホームを製造することができる。
【0035】
特に有利な用途として、秤量プラットホーム、搬送プラットホーム、第一のホルダ及び第二のホルダが、電子秤のための秤量用リフト装置におけるプラットホームのために使用される。各プラットホームは、荷重受け領域、回転阻止部及び位置決めピンを備え、前記荷重受け領域は、秤量用プラットホーム及び搬送用プラットホームの各々の荷重受け領域が互いに接触することなく、相互に通り抜けることができるように設計されるのが好ましい。更に、ホルダの各々は、一端に第一の結合部を備えており、当該第一の結合部内には、プラットホームを荷重方向と平行に位置決めするための楔状の溝が形成されており、各ホルダは、単一部品構造のプラットホームの位置決めピンのための受け入れ台が形成されている。当該第一のホルダによって、秤量用プラットホームは、秤内に配置されている力測定装置に対して力接触状態とすることができ、前記搬送用プラットホームは、第二のホルダによって、秤量対象物のための搬送装置に結合することができる。
【0036】
本発明によるプラットホーム、当該プラットホームと組み合わせて使用することができるホルダ、並びに、自動化可能な秤内における秤量用プラットホーム、搬送用プラットホーム及び2つのホルダの使用方法を、添付図面によって更に詳細に説明する。添付図面においては、同一の部材は同一の参照符号が付されている。
【発明の実施の形態】
【0037】
図1は、金属シート材料によって作られた単一部品構造のプラットホームを示しており、当該プラットホームは、秤量対象物のための荷重受け領域1を備え、当該荷重受け領域はステム2へとつながっている。
【0038】
荷重受け領域1は、その自由端にフォークの歯経時の片持ち梁形状の脚部3,3aを備えており、当該片持ち梁形状の脚部3,3aは、互いに隔置され且つ荷重受け領域1の全幅に亘って配置されて荷重方向と直角に延びている。これらの脚部3,3aは、互いに協働して秤量対象物を配置することができるトラフ(溝)11を形成するように曲げられている。秤量対象物の長さに依存して、秤量対象物は2以上の脚部3,3a上に載置される。脚部3,3aは、荷重受け領域1の全幅に本質的に等しい幅の共通の連続した結合部4へとつながっている。この結合部4は、主として、脚部3,3aの機械的安定性を強化する機能を果たす。脚部3,3aは、等しい間隔で配置することができ、又は、ここに示されているように相対的に異なる距離に配置することもできる。
【0039】
プラットホームの重量を最少化するためには、脚部3,3aが取り付けられている結合部4が、幾つかの支持部5(この場合には、ステム2と結合部4との間にファン状に延びている)によってステム2に結合される。支持部5の数及び大きさは、プラットホームの機械的及び構造的一体性が確実なものとして維持される限りにおいて、秤量される対象物及び秤の許容荷重及び分解能に適合させることができる。
【0040】
支持部5同士は、移行部6(この実施形態においては軸線A−Aに対して直角に向けられている)において合わさっている。
【0041】
移行部6はステム2へと直接つながっている。移行部6は、回転阻止部7並びにステム状の伸長部8によって相互に結合されているガイド部9及び位置決めピン10を備えている。
【0042】
この場合には、回転阻止部7は移行部6の幅と同じ幅を有している。回転阻止部7は、ホルダ内に形成されている溝と協働することができるほぼ矩形形状の平らな部材である。
【0043】
ステム状の伸長部8が、荷重方向に位置決めされ且つ回転阻止部7から荷重方向と平行に延びている。図面において当該図面の頂部1/3のところで、ステム状の伸長部8は2つの突起又は翼形状のガイド部9を担持しており、当該ガイド部9は、軸線A−Aに直角に延び且つこの方向で前記プラットホームを支持する機能を果たす。
【0044】
ステム2の自由端部は細い位置決めピン10として形成されている。位置決めピン10は、寸法がプラットホームを製造するために使用されている金属シート材料の厚みによって付与されている本質的に四角形状を有している。
【0045】
図2は、図1のプラットホームの側面図であり、特に当該図面においては、脚部3,3aを曲げることによって形成されているトラフ11を明確に見ることができる。例えば多数の秤量において秤量対象物が荷重受け領域1から落下するのを防止するために、例えば両端の脚部3aが荷重方向に対してずらされるように脚部3,3aを不均等に曲げ、それによって、間に位置する脚部3によって形成されるトラフ11の境界が定められるようにすることが考えられる(図1参照)。この場合には、トラフ11とステム2とは、軸線A−Aに沿って配向される。
【0046】
図3は、図1のプラットホーム又はプラットホームのためのブランクを平面図で示している。当該ブランクは、例えば、レーザー加工、打ち抜き又は水ジェット加工によって、平らな金属シート材料から加工され、続いて、曲げ加工によって図2に示されている三次元形状にされる。当該ブランクは、既にプラットホームの全ての形体を有しており、移行部6と回転阻止部7とが、回転阻止部7が軸線A−Aに沿って配置され(図2参照)、移行部6が軸線A−Aに直角に配置されるようにブランクの曲げ加工によって2つの機能部に変形されるだけの状態である。
【0047】
代替例として、図3に示されているブランクはまた、プラットホームとして直接使用することもでき、この場合には、秤量対象物は脚部3上に設置されるか固定される。
【0048】
特に、ステム2の設計により、図1乃至3に示されているプラットホームは、素早く且つ特に不整合により詰まらせることなくホルダ内に嵌め込んだり又は取り外したりすることができる。
【0049】
プラットホームのための適切なホルダを、図4a乃至4cによって更に詳細に説明する。これらの図の各々は、ホルダの部分図であり、プラットホーム特にステムと協働する部分が示されている。ここに記載されていないホルダの反対側の第二の端部は、例えば、秤内に配置されている力測定装置に又は搬送装置に結合することができる(図11をも参照のこと)。以下においては、図4a乃至4cは本質的に一緒に説明されている。
【0050】
ホルダは、端部に配置されている第一の結合部12と、細長いスリーブ状の本体13とを備えている。第一の結合部12は、当該第一の結合部12の直径全体に亘って荷重方向すなわち軸線A−Aに直角に延びている楔状の溝14を備えている。楔状の溝14は、第一の結合部12を第一の端部15と第二の端部16とに分割しており、溝の底面42は、ステム2の金属シートの厚みの約半分だけ、軸線A−Aからの平行な偏りを有していて、ステム2の中心軸線をホルダの軸線A−Aに直角に整合させることができ、又はプラットホームが秤量用プラットホームとして使用されるときにステム2を荷重方向と平行に整合させることができるようになされている。
【0051】
端部16は、面ABと平行である2つの境界面18によって溝14に対して境界が定められており且つ荷重方向と直角に配置されている接触面41をその自由端に備えている。端部15は、面ABに対して斜めの角度方向に向けられている2つの境界面19によって溝14に対して境界が定められ、それによって楔状の溝14が形成されている。
【0052】
更に、第二の端部16の軸線A−Aに沿った寸法は、第一の端部15に比べてより大きい。この非対称な端部15,16は、溝14及び接触面41と共に、軸線BとCとの間に規定されている面に対するプラットホームの正しい載置方向を規定している。
【0053】
ホルダは、図5に示されているように、軸線A−Aに沿った内側に、プラットホームのステムを収容する機能を果たす中空の空間21を含んでいる。中空空間21の直径は、本質的には、プラットホームのガイド部9の幅に等しい。しかしながら、中空空間21は、第一の結合部12の領域内に若干広がった直径を有し且つ位置決めピン10のための受け入れ台22内へと底部において(図面に関して)下方へと狭められている。受け入れ台22の直径及び外周は、プラットホーム及びホルダが相互に結合されたときに、位置決めピン10が受け入れ台22に挿入されて本質的に遊びのない係合状態へなるように、位置決めピン10の直径及び外周に適合されている。
【0054】
中空の空間21と受け入れ台22との異なる直径は、図4cの頂面図に示されている。この図面は更に、中空の空間21及び受け入れ台22がホルダの中央に位置決めされていること及び溝14が面ABからの若干の平行なずれを有していることを示している。
【0055】
図5A乃至5Dは、軸線A−A及びB−Bに沿った断面図においてホルダ内に載置されているプラットホームの部分図を示していると共に、軸線D−D及びE−Eに沿ったホルダの断面図を示している。プラットホームがホルダ内に載置されると、位置決めピン10は、受け入れ台22内に本質的に自由な遊びがない状態で拘束され、傾斜している拘束又はガイド部9が、中空空間21内に本質的に自由な遊びがない状態で拘束されている。
【0056】
端部15,16の非対称な構造により、位置決めピン10は受け入れ台22と結合することができ、回転阻止部7は、プラットホームがホルダ内に正しく設置された場合にのみ溝14と係合することができる。プラットホームが間違った向きで挿入されると、移行部6は、回転阻止部7又は位置決めピン10が各々の係合状態に載置されることができる前に、第二の端部16の接触面41と接触状態となる。従って、プラットホームは、(比喩的に言うと)空中にぶら下がり且つ揺れる状態となる。プラットホームとホルダとの間の安定した結合は、プラットホームが正しく挿入された場合にのみ達成することができる。
【0057】
回転阻止部7は溝14内に配置される。取り付けられた状態においては、プラットホーム及び特に回転阻止部7は、一方では境界面18によって、他方では斜めの境界面19によって、溝14に直角な又は面ABに直角な方向に拘束される。回転阻止部7は、接触領域の上方で境界面18と合わさり、更に、境界面19の端縁に当接する。この結果、面ABに直角なプラットホームが傾くのを防止することができ、プラットホームは荷重方向と平行に整合させることができる。
【0058】
プラットホームのステム状の伸長部は、中空空間21の完全に内側に配置され、ガイド部9は中空空間21の内壁と接触し且つ中空空間21内に本質的に遊びがない状態で拘束される。プラットホームが取り付けられた状態では、ガイド部9は、第一の結合部12の(図面に関して)若干下方に配置される。
【0059】
製造公差により、回転阻止部7の下方端縁が溝14内の両側部及び特に溝14の接触面17上に載置されることを永久的に確保することはできない。従って、ガイド部9は、プラットホームを、回転阻止部7及び溝14自体によっては提供されないホルダ内への真っ直ぐな滑り嵌めによって荷重方向に対して平行に整合させる。
【0060】
本発明によるプラットホームは、本質的に均一な構造のステムに結合される異なる種類の荷重受け領域を備えることができる。本発明によるプラットホームの種々の構造は、図6乃至10に例として示されているけれども、もちろん、ステムによって、本発明によるホルダに結合することができる更に別のプラットホームを、特別な用途、秤又は秤量対象物のために製造することができる。ステムは、本質的に、全てのプラットホームに対して同一であり、従って、読者は、更なる細部に対しては図1乃至5の説明を参照することができる。
【0061】
図6a及び6bは、各々、金属シート材料によって一部品として作られているプラットホームの斜視図及びプラットホームのブランクの部分平面図である。ここに示されているプラットホームは、荷重受け領域101に結合されているステム2を備えている。荷重受け領域101は、ステム2に対して直角に配置されており且つ幾つかの支持部105のファン形状の構造によって、互いに平行で且つ荷重方向に直角に配置されている2つの結合部104に結合されている移行部106を備えている。一つの結合部4(図1参照)を、互いに平行に配置され且つ横方向部によって結合されている2つの幅の狭い部分104に置き換えることによって、主としてプラットホームの全重量を軽くする機能が果たされている。この種の構造は、特に、比較的大きなプラットホームに対して想定される。
【0062】
荷重受け領域101は更に、協働して秤量対象物を受け取る機能を果たしているトラフ111を形成するように曲げられ且つ湾曲せしめられた複数のフォークの歯状の脚部103を備えている。図6bにおけるブランクを検討することによって見ることができるように、脚部103は、プラットホームの製造過程において曲げられているばかりでなく、結合部104に結合されている端部において捻られてもいる。この過程は、主として、製造技術に関する考慮に基づいている。
【0063】
図7a及び7bに斜視図及び側面図で示されているプラットホームは、若干異なる構造の荷重受け領域201を備えている。更に、ステム2はブランク(ここでは図示されていない)内に配置され、当該ブランクは、脚部203同士の間に位置決めされ且つ続いて図面に見られるように下方へすなわち荷重方向に対して平行に曲げられ、一方、脚部203は、これらの脚部がトラフを形成するように図6a及び6bの文脈において既に説明したように捻られている。脚部203とステム2とは、単一の結合部204に直に結合されている。結合部204の堅牢性は、プラットホームの堅牢性及び重量分布を改良する目的のために特に結合部204の下方へ曲げられたフランジの形態の脚部203と反対側の端部において、補強部分24によって高められている。
【0064】
図8は、ステム2と幾つかの脚部203とが結合部306に直に結合されている更に別のプラットホームの斜視図である。
【0065】
図9は、板状の秤量対象物のためのプラットホームのためのブランクの平面図である。ステム2は、荷重受け領域25に結合されている。このプラットホームは、荷重受け領域25の重心27が力測定装置の荷重受け部材の中心がずらされるようにホルダに結合されている。重心は、本質的に内側へ湾曲した側部を備えた三角形を形成している3つの外側の支持部28によって外側の境界が定められている3つの内側支持部26のほぼ交点に配置されている。
【0066】
図10は、相互に通り抜けるように設計されたプラットホームのためのブランクを示している。プラットホームの各々がステム2と荷重受け領域29,30とを備えている。荷重受け領域29,30は、2つのプラットホームが相互に接触することなく相互に通り抜けることができるように配置されている指状の脚部31によって本質的に円の部分状に形成されている。プラットホームの製造における最終ステップとして、ブランクのステム2のみが荷重受け領域29,30に対して直角に曲げられる。プラットホームがホルダ内に取り付けられると、荷重受け領域は、荷重方向に直角である面と整合状態とされる。この種のプラットホームは、例えば質量比較器のための秤量用リフト装置内で秤量用プラットホーム及び搬送用プラットホームとして使用することができる。
【0067】
図11は、本発明による2つのプラットホーム及び2つのホルダが、各々、秤量用リフト装置内の秤量用プラットホーム32と搬送用プラットホーム33として使用されている用途を示している。当該2つのプラットホーム32,33は、相互に通り抜けるように設計されている荷重受け領域34,134を備えている。当該2つのプラットホームは、軸線A−Aに沿って相対的に動くことができて、ここでは搬送用プラットホーム33上に示されている秤量対象物が秤量用プラットホームへと搬送することができ且つ秤量が行われた後に当該秤量用プラットホームから取り出すことができるようにされ、当該過程において、荷重受け領域34,134は互いに接触することなく相互に通り抜けることができるようになされている。
【0068】
秤量用プラットホーム32は、第一の結合部20を介してホルダ36内に挿入され、ホルダ36は、次いで、その他端において第二の結合部37を介して力測定装置38例えば秤量用セルに結合されている。力測定装置との間のこの種の結合は、従来技術において知られており、従って、ここでは詳細に説明されていない。ホルダ36は、単一部品による設計とすることができ又は複数の部品によって組み立てることかできる。
【0069】
搬送用プラットホーム33は、第一の結合部120によってホルダ39内へ挿入され、ホルダ39は、その第二の部分によって、本質的に自由な遊びが無い状態で搬送装置40に結合されている。この結合は、固定された結合又は解除可能な結合として設計することができる。ホルダ33,36は、単一部品からなる設計とすることができ又は複数の部品によって組み立てることができる。
【0070】
この設計概念による秤量用リフト装置は、秤量の後に又はユーザーによって決定された時間間隔でプラットホーム32,33を簡単な方法で取り外し、清掃し、再度取り付けることができるという利点を有する。プラットホーム32,33に対しては、例えば、図1乃至3、6乃至8及び10についての文脈において説明されたプラットホームを使用することができる。簡単な清掃及び迅速な乾燥のためには、ステムとホルダとの間の協働のみならずプラットホームの単部品構造が主として重要である。
【産業上の利用可能性】
【0071】
ここに記載されたプラットホームの荷重受け領域は、全ての可能な荷重受け領域のほんの一部分を表している。自明であるように、本発明のプラットホームはまた他の荷重受け領域を備えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】図1は、本発明によるプラットホームの斜視図である。
【図2】図2は、図1のプラットホームの側面図である。
【図3】図3は、プラットホーム又はブランクの平面図である。
【図4a】図4aはプラットホームのためのホルダの部分斜視図である。
【図4b】図4bはホルダの部分断面図である。
【図4c】図4cはホルダの平面図である。
【図5A】図5Aは、図4a乃至4cに示したホルダ内に載置されたプラットホームの部分図であり、図4aの面ABに沿った断面図である。
【図5B】図5Bは、図4a乃至4cに示したホルダ内に載置されたプラットホームの部分図であり、図4のホルダ内に載置されたプラットホームの面ACに沿った断面図である。
【図5C】図5Cは、図4a乃至4cに示したホルダ内に載置されたプラットホームの部分図であり、D−Dに沿った断面図である。
【図5D】図5Dは、図4a乃至4cに示したホルダ内に載置されたプラットホームの部分図であり、E−Eに沿った断面図である。
【図6a】図6aは、更に別の荷重受け領域を備えたプラットホームの斜視図である。
【図6b】図6bは、図6aのプラットホームのブランクの平面図である。
【図7a】図7aは更に別の荷重受け領域を備えたプラットホームの斜視図である。
【図7b】図7bは図6aのプラットホームの側面図である。
【図8】図8は、更に別の荷重受け領域を備えたプラットホームの斜視図である。
【図9】図9は、平らな又は板形状の秤量対象物のためのプラットホームのブランクの平面図である。
【図10】図10は、相互に通り抜けた2つのブランクの平面図である。
【図11】図11は、秤量用プラットホーム及び搬送用プラットホームを備えた自動化可能な秤のための秤量用リフト装置の側方断面図である。
【符号の説明】
【0073】
1,101,201,301 荷重受け領域、
2 ステム、
3,3a,103,203,303 脚部、
4,101 結合部、
5,105 支持部、
6,106,206,306 移行部、
7 回転阻止部、
8 伸長部、
9 ガイド部、
10 位置決めピン、
11,111,211,311 トラフ、
12 第一の結合部、
13 ホルダのための本体、
14 溝、
15 第一の端部、
16 第二の端部、
17 接触面、
18 境界面、
19 境界面、
20,120 第一の結合部、
21 中空の空間、
22 受け台、
23 横方向部、
24 補強部分、
25 荷重受け領域、
26 支持部、
27 重心、
28 支持部、
29 荷重受け領域、
30 荷重受け領域、
31 脚部、
32 秤量用プラットホーム、
33 搬送用プラットホーム、
34,134 荷重受け領域、
35 秤量対象物、
36 ホルダ、
37,137 搬送装置、
38 力測定装置、
39 ホルダ、
41 接触面、
42 溝の底面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
秤用のプラットホームであり、秤量対象物のための荷重受け領域(1)と、位置決めピン(10)と、回転阻止部(7)とを備え、当該回転阻止部(7)が前記荷重受け領域(1)と前記位置決めピン(10)との間に配置されており、金属シート部材によって一部品として形成され且つ実質的に自由な遊びのない状態でホルダ内に嵌め込むことができるようになされているプラットホーム。
【請求項2】
請求項1に記載のプラットホームであり、
前記回転阻止部(7)と位置決めピン(10)との間に配置されているガイド部(9)を備えていることを特徴とするプラットホーム。
【請求項3】
請求項2に記載のプラットホームであり、
前記回転阻止部(7)が、位置決めピン(10)及びガイド部(9)よりも大きい荷重方向に直角な寸法を有していることを特徴とするプラットホーム。
【請求項4】
請求項1乃至3のうちのいずれか一の項に記載のプラットホームであり、
前記荷重受け領域(1)が、複数の点において前記秤量対象物を支持する機能を果たす少なくとも2つの脚部(3)を備えていることを特徴とするプラットホーム。
【請求項5】
請求項1乃至3のうちのいずれか一の項に記載のプラットホームであり、
前記荷重受け領域(25,29,30)が、接触面領域の上で前記秤量対象物を支持する構造とされていることを特徴とするプラットホーム。
【請求項6】
請求項1乃至5のうちのいずれか一の項に記載のプラットホームであり、
ステンレス鋼、貴金属、チタン、アルミニウム又はこれらの材料の組み合わせのような金属からなることを特徴とするプラットホーム。
【請求項7】
一端に配置された第一の結合部(12)と、本体(13)とを備えたプラットホームのためのホルダであり、
前記第一の結合部(12)内には、前記プラットホームを荷重方向に関して位置決めするための楔形状の溝(14)が形成されており、前記本体(13)内には、プラットホームの位置決めピン(10)のための受け台(22)が形成されており、前記プラットホームを実質的に自由な遊びが無い状態で嵌め込むことができるようになされていることを特徴とするホルダ。
【請求項8】
請求項7に記載のホルダであり、
一端に配置され且つ秤内に配置された力測定装置(38)に対する結合部として機能し且つ搬送装置(40)に対する結合部として機能する第二の結合部(37,137)を備えていることを特徴とするホルダ。
【請求項9】
請求項7又は8に記載のホルダであり、
前記本体(13)と前記第一の結合部(12)とが、前記プラットホームのガイド部(9)を受け入れるように機能する中空空間(21)を有し、当該中間空間(21)の直径は、荷重方向に直角なガイド部(9)の寸法にほぼ等しいことを特徴とするホルダ。
【請求項10】
請求項7乃至9のうちのいずれか一の項に記載のホルダであり、
前記楔形状の溝(14)が、前記第一の結合部(12)の直径に亘って延びており且つ前記第一の結合部(12)を端部において2つの端部(15,16)に分割しており、前記回転阻止部(7)が前記溝(14)と係合状態とすることができるようになされていることを特徴とするホルダ。
【請求項11】
請求項7乃至10のうちのいずれか一の項に記載のホルダであり、
前記第一の結合部(12)の前記2つの端部(15,16)が非対称形状とされており、それによって、前記プラットホームの挿入のための好ましい方向が規定されていることを特徴とするホルダ。
【請求項12】
秤量対象物のための荷重受け領域(1)と、前記荷重方向に平行に配置されているステム(2)とを備えた単一部品からなるプラットホームを製造する方法であり、
前記ステム(2)は、位置決めピン(10)、回転阻止部(7)及び/又はガイド部(9)を備えており、平らなブランクが金属シート材料によって作られ、その後の曲げ動作において前記ブランクから三次元プラットホームが成形されることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法であり、
前記ブランクが、レーザー加工、打ち抜き加工又は水ジェット加工によって作られることを特徴とする方法。
【請求項14】
電子秤のための秤量用リフト装置において、秤量用プラットホーム(32)、搬送用プラットホーム(39)、第一のホルダ(36)及び第二のホルダ(39)を使用する方法であり、
前記プラットホームの各々が、荷重受け領域(1)と、回転阻止部(7)と、位置決めピン(10)とを備え、前記ホルダ(36,39)の各々が、端部に第一の結合部(12)を備えており且つ前記プラットホームを荷重方向に関して位置決めするように機能する楔形状の溝(14)が形成されており、前記ホルダ(36,39)の各々には、単一部品構造のプラットホームの位置決めピン(10)のための受け台(22)が形成されており、前記秤量用プラットホーム(32)は、前記第一のホルダ(36)によって、前記秤内に配置された力測定装置(38)と力伝達接触状態とされ、前記搬送用プラットホーム(33)は、前記第二のホルダ(39)によって、秤量対象物のための搬送装置(40)に結合されており、前記秤量用プラットホーム(32)の荷重受け領域(34)及び前記搬送用プラットホーム(33)の荷重受け領域(134)は、相互に通り抜けることがきる構造とされていることを特徴とする使用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図6a】
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【図6b】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−233089(P2008−233089A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−72991(P2008−72991)
【出願日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願人】(599082218)メトラー−トレド アクチェンゲゼルシャフト (130)
【住所又は居所原語表記】Im Langacher, 8606 Greifensee, Switzerland