説明

移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法及びシステム

移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法及びシステムが開示される。本発明の実施形態による移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法は、移動通信網を通じて第1移動通信端末機から電子商品に関する情報要請を受信し、電子商品のリスト情報を提供する段階と、提供された電子商品のリスト情報のうち、選択された電子商品に対する決済要請を受信し、電子商品に対する決済手続きを行った以後に決済結果を送信する段階と、決済された電子商品を共同口座に保存する段階と、第2移動通信端末機から共同口座に対する接続要請を受信し、共同口座に対する接続を許容するか否かを決定する段階と、第2移動通信端末機から共同口座に保存された電子商品のうち一部の電子商品に対する使用が可能か否かの確認要請を受信し、一部の電子商品に対する使用が可能か否かを確認する段階と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子商品の共同利用方法に係り、特に、移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、一人のユーザが商品をオンラインまたはメッセンジャープログラムで決済した以後に、他のユーザのモバイル(移動端末)に決済した商品情報を送信し、前記他のユーザは、受信した商品情報を用いて売場で商品を購入するサービスが利用されている。しかし、前記サービスは、ユーザどうしで直接通信しなければならない煩わしさがある。
【0003】
また、商品情報が含まれた受信メッセージをユーザが誤って削除した場合、発信者に要請して、当該メッセージを再伝送してもらわなければ、商品を購入することができない煩わしさがある。そして、移動通信網の特性上、受信端末機がメッセージ受信が不可能な状態である場合、持続的な決済した商品情報の再伝送が必要であり、長期間メッセージ受信が不可能な場合、サービス利用が難しい。現在、短文メッセージを利用したサービスは、一般的に12時間内に受信端末機がメッセージを受信することができなければ、メッセージが廃棄される。
【0004】
また、相手にメッセージを伝送した以後には、取り消しにくく、相手に決済された商品の使用条件を指定することが不可能であり、当該メッセージの受信後、他人に伝達しにくい点など、現在利用されているサービスには、さまざまな不便さが存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術的課題は、移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法を提供することである。
【0006】
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、移動通信網を利用した電子商品の共同利用システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記技術的課題を解決するための本発明の実施形態による移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法は、移動通信網を通じて第1移動通信端末機から電子商品に関する情報要請を受信し、電子商品のリスト情報を提供する段階と、前記提供された電子商品のリスト情報のうち、選択された電子商品に対する決済要請を受信し、前記電子商品に対する決済手続きを行った以後に決済結果を送信する段階と、前記決済された電子商品を共同口座に保存する段階と、第2移動通信端末機から前記共同口座に対する接続要請を受信し、前記共同口座に対する接続を許容するか否かを決定する段階と、前記第2移動通信端末機から、前記共同口座に保存された電子商品のうち一部の電子商品に対する使用が可能か否かの確認要請を受信し、前記一部の電子商品に対する使用が可能か否かを確認する段階と、を備える。
【0008】
前記移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法は、前記電子商品に関する情報要請を受信する段階以前に、複数個の移動通信端末機を同一のユーザグループに設定する段階をさらに備え、前記共同口座に対する接続を許容するか否かを決定する段階は、前記第2移動通信端末機が、前記第1移動通信端末機の属するユーザグループに属する場合、前記第2移動通信端末機の前記共同口座に対する接続を許容する。
【0009】
前記移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法は、前記第2移動通信端末機が、前記第1移動通信端末機の属するユーザグループに属する場合、前記第2移動通信端末機を使用して前記共同口座に接続し、決済された電子商品を確認する段階をさらに備える。
【0010】
前記移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法は、使用可能か否かが確認された前記電子商品が使われれば、前記共同口座内で前記使われた電子商品を区別できるようにし、前記使われた電子商品についての情報を前記ユーザグループに属する移動通信端末機に送信する段階をさらに備える。
【0011】
前記移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法は、前記ユーザグループに属する移動通信端末機のそれぞれに、前記共同口座の電子商品に対する使用可能権限を付与する段階をさらに備える。
【0012】
前記使用可能権限を付与する段階は、時間による使用可能権限、または前記電子商品の個数による使用可能権限を付与する。前記移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法は、前記使用可能か否かが確認された前記電子商品のうち、一部の電子商品が使用のために選択されれば、前記第2移動通信端末機の位置情報に基づいて、前記電子商品を使うことができる周辺売場情報を前記第2移動通信端末機に送信する段階をさらに備える。
【0013】
前記移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法は、前記決済要請とともにメッセージを受信するか、または前記使用可能か否かが確認された一部の電子商品が使われる時、メッセージを受信する。前記移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法は、前記使用可能か否かが確認された電子商品についての情報を前記第2移動通信端末機にダウンロードさせる段階をさらに備える。
【0014】
前記使用可能か否かが確認された電子商品についての情報は、前記電子商品の名称、数量、価格及び有効期間を表したアイコン、バーコードまたはデータである。
【0015】
前記他の技術的課題を解決するための本発明の実施形態による前記移動通信網を利用した電子商品の共同利用システムは、移動通信網を通じて移動通信端末機とメッセージを送受信するメッセージ送受信部と、複数個の共同口座を保存する共同口座データベースと、複数個の電子商品のリスト情報を保存する商品情報データベースと、前記電子商品に関する決済手続きを行い、決済結果を送信する決済ユニットと、前記電子商品に関する情報要請に応答して、前記商品情報データベースの電子商品のリスト情報を提供し、前記決済ユニットで決済された電子商品を前記共同口座データベースに保存し、前記共同口座データベースの電子商品に対する使用が可能か否かの確認要請に応答して、前記電子商品に対する使用が可能か否かを確認する制御部と、を備える。
【0016】
前記移動通信網を利用した電子商品の共同利用システムは、複数個の移動通信端末機を同一のユーザグループに設定し、同一のユーザグループに属する移動通信端末機は、同一の前記共同口座に接続できるように許容するグループ設定部をさらに備える。
【0017】
前記制御部は、使用可能か否かが確認された前記電子商品が使われれば、対応する前記共同口座内で前記使われた電子商品を区別できるようにし、前記使われた電子商品についての情報を前記ユーザグループに属する移動通信端末機に前記メッセージ送受信部を通じて送信する。前記制御部は、前記ユーザグループに属する移動通信端末機のそれぞれに、前記共同口座の電子商品に対する使用可能権限を付与する。
【0018】
前記制御部は、使用可能か否かが確認された前記電子商品のうち、一部の電子商品が使用のために選択されれば、前記第2移動通信端末機の位置情報に基づいて、前記電子商品を使うことができる周辺売場情報を前記第2移動通信端末機に送信する。
【0019】
前記技術的課題を解決するための本発明の実施形態による移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法は、インターネット網を通じてコンピュータから電子商品に関する情報要請を受信し、電子商品のリスト情報を提供する段階と、前記提供された電子商品のリスト情報のうち、選択された電子商品に対する決済要請を受信し、前記電子商品に対する決済手続きを行った以後に決済結果を送信する段階と、前記決済された電子商品を共同口座に保存する段階と、移動通信端末機から前記共同口座に対する接続要請を受信し、前記共同口座に対する接続を許容するか否かを決定する段階と、前記移動通信端末機から、前記共同口座に保存された電子商品のうち一部の電子商品に対する使用が可能か否かの確認要請を受信し、前記一部の電子商品に対する使用が可能か否かを確認する段階と、を備える。前記コンピュータは、ウェブブラウザーまたはメッセンジャーサービスをユーザに提供する。
【発明の効果】
【0020】
本発明による移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法は、ユーザどうしで直接通信せずに共同口座を管理する電子商品の共同利用システムと通信することによって、特定商品に対応する電子商品を購入することができ、他のユーザはその購入された商品を使用することができる。また、他のユーザは、電子商品を共同口座で共同で利用することができ、受信者が応答できない状況であっても、商品を直接伝送する従来のシステムに比べて、効果的なシステムを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施形態による移動通信網を利用した電子商品の共同利用システムのブロック図である。
【図2】本発明の実施形態による移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法を説明するための図である。
【図3】本発明の他の実施形態による移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法に対応するシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明と本発明の動作上の利点及び本発明の実施によって達成される目的を十分に理解するためには、本発明の望ましい実施形態を例示する添付図面及び図面に記載の内容を参照しなければならない。
【0023】
以下、添付図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を説明することによって、本発明を詳しく説明する。各図面に付された同じ参照符号は、同じ部材を表わす。
【0024】
図1は、本発明の実施形態による移動通信網を利用した電子商品の共同利用システムのブロック図である。
【0025】
図1を参照すると、本発明の実施形態による電子商品の共同利用システム100は、メッセージ送受信部110、共同口座データベース150、商品情報データベース140、決済ユニット130、及び制御部120を備える。説明の便宜上、図1には、第1移動通信端末機190、及び第2移動通信端末機195がともに図示される。
【0026】
メッセージ送受信部110は、移動通信網を通じて移動通信端末機とメッセージを送受信する。共同口座データベース150は、複数個の共同口座を保存し、商品情報データベース140は、複数個の電子商品のリスト情報を保存する。決済ユニット130は、電子商品に関する決済手続きを行い、決済結果を送信する。
【0027】
制御部120は、電子商品に関する情報要請に応答して商品情報データベース140の電子商品のリスト情報を提供する。制御部120は、決済ユニット130で決済された電子商品を共同口座データベース150に保存し、共同口座データベース150の電子商品に対する使用が可能か否かの確認要請に応答して電子商品に対する使用が可能か否かを確認する。
【0028】
電子商品の共同利用システム100は、複数個の移動通信端末機を同一のユーザグループに設定し、同一のユーザグループに属する移動通信端末機は、同一の共同口座に接続できるように許容するグループ設定部160をさらに備える。
【0029】
第1移動通信端末機190は、移動通信網を通じて電子商品の共同利用システム100に接続する。第1移動通信端末機190は、商品情報データベース140に保存された電子商品のリスト情報で所望の電子商品を選択し、その選択した電子商品を決済ユニット130を用いて決済する。決済された電子商品は、共同口座データベース150の共同口座に保存される。ここで、共同口座は複数個存在することができ、共同口座は対応するユーザグループを有する。
【0030】
また、電子商品とは、オフラインやオンラインで購買することができる普通の商品を指示するアイコンや絵の情報、またはデータ情報であり、移動通信網を通じて接続した第1移動通信端末機190及び第2移動通信端末機195を通じて表示される。
【0031】
第2移動通信端末機195は、移動通信網を通じて電子商品の共同利用システム100に接続する。第2移動通信端末機195は、共同口座データベース150に保存された決済された電子商品のうちから一部の電子商品を選択し、オン/オフライン売場で選択した電子商品を使う。ここで、電子商品を使うという意味は、共同口座で選択された電子商品に対応する実際商品を売場で受け取るという意味である。また、共同口座で選択された電子商品は、既に決済された状態であるので、売場でお金を出さずに受け取ることができる。
【0032】
このように、第1移動通信端末機190を利用する第1ユーザは、第1移動通信端末機190を通じて特定の電子商品を決済して共同口座に保存し、第2移動通信端末機195を利用する第2ユーザは、第2移動通信端末機195を通じて共同口座に保存された電子商品を売場で使うことができる。これにより、第1ユーザは、第2ユーザと直接通信せずに共同口座を管理する電子商品の共同利用システム100と通信することによって、第2ユーザに特定商品をプレゼントすることができる。また、第2ユーザも、第1ユーザと直接通信せずに電子商品の共同利用システム100と通信することによって、第1ユーザがプレゼントした商品を受け取ることができる。
【0033】
この際、制御部120は、使用可能か否かが確認された電子商品が使われれば、対応する共同口座内で使われた電子商品を区別できるようにし、使われた電子商品についての情報をユーザグループに属する移動通信端末機にメッセージ送受信部110を通じて送信し、ユーザグループに属する移動通信端末機のそれぞれに、前記共同口座の電子商品に対する使用可能権限を付与することができる。また、制御部120は、使用可能か否かが確認された前記電子商品のうち、一部の電子商品が使用のために選択されれば、前記第2移動通信端末機の位置情報に基づいて、前記電子商品を使うことができる周辺売場情報を前記第2移動通信端末機に送信する機能をもつ。このような制御部120の機能は、図2の電子商品の共同利用方法とともにさらに説明される。
【0034】
図2は、本発明の実施形態による電子商品の共同利用方法を説明するための図である。
【0035】
図2を参照すると、制御部は、移動通信網を通じて第1移動通信端末機から電子商品に関する情報要請を受信し(ステップS110)、電子商品のリスト情報を提供する(ステップS112)。この提供された電子商品のリスト情報のうち、選択された電子商品に対する決済要請を受信し(ステップS130)、電子商品に対する決済手続きを行った以後に決済結果を送信する(ステップS134、ステップS136)。決済は、決済ユニットで行われ、決済ユニットは、第1移動通信端末機と制御部とに決済結果を送信する。
【0036】
制御部は、決済された電子商品を共同口座に保存する(ステップS140)。
【0037】
第2移動通信端末機から共同口座に対する接続要請を受信し(ステップS152)、前記共同口座に対する接続を許容するか否かを決定する(ステップS154)。第2移動通信端末機が接続許容要件を満足するならば、共同口座への接続許容を通報する(ステップS160)。
【0038】
そして、制御部は、第2移動通信端末機から、前記共同口座に保存された電子商品のうち一部の電子商品に対する使用が可能か否かの確認要請を受信し(ステップS170)、一部の電子商品に対する使用が可能か否かを確認した後(ステップS172)、電子商品の使用が可能か否かを第2移動通信端末機に通報する(ステップS174)。
【0039】
複数個の移動通信端末機は、一つのユーザグループに設定しうる。例えば、第2移動通信端末機が、第1移動通信端末機と同一のユーザグループに属する場合、第2移動通信端末機は、第1移動通信端末機が共同口座に保存した電子商品を選択して使うことができる。
【0040】
ユーザグループの設定は、図1のグループ設定部160で行われ、前記電子商品に関する情報要請を受信する段階(ステップS110)以前に行われる。しかし、ユーザグループの設定は、S110段階以前だけではなく、電子商品を決済しながら第1移動通信端末機のユーザが要請して、ユーザグループが作られることもあり、特定のユーザグループに所定条件下にユーザをさらに加入させることもできる。
【0041】
第2移動通信端末機から共同口座に対する接続要請を受け、共同口座に電子商品を保存した第1移動通信端末機のユーザグループと第2移動通信端末機のユーザグループとが同一であれば、第2移動通信端末機に共同口座に対する接続が許容される。
【0042】
第1移動通信端末機が決済した電子商品を共同口座に保存した以後に、第2移動通信端末機が、前記第1移動通信端末機の属するユーザグループに属する場合、前記第2移動通信端末機は、共同口座に接続して決済された電子商品を確認する段階をさらに備える。すなわち、第2移動通信端末機は、周期的に第2移動通信端末機が属した共同口座に接続して新たな電子商品が保存されたか否かを確認する。確認周期は、設定によって変わりうる。
【0043】
ユーザグループに属する移動通信端末機のそれぞれに、共同口座の電子商品に対する使用可能権限を個別的に付与することもできる。所定時間の間にのみ特定の移動通信端末機に電子商品の使用可能権限を付与することができ、特定の移動通信端末機が使うことができる電子商品の個数や種類を制限することもできる。
【0044】
例えば、父親がスターバックスのコーヒー3杯を決済しながら、家族構成員が1杯ずつのみ使うようにしうる。すなわち、一人で3杯をすべて使えないようにしうる。また、家族構成員のうち、一人は特定の商品を使えないようにすることもできる。
【0045】
移動通信端末機が、特定のユーザグループに属して共同口座接続権限があるかを判断するための方法として、携帯電話番号、端末機シリアル番号、パスワード、生体情報、個人情報などを用いて確認することができる。また、特定の移動通信端末機に対する特定の商品の使用可能権限を確認するためにも、前記方法を利用できる。
【0046】
前記移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法は、使用可能か否かが確認された前記電子商品が使われれば、前記共同口座で前記電子商品を非活性化させることによって、前記使われた電子商品を区別できるようにし、前記使われた電子商品についての情報を前記ユーザグループに属する移動通信端末機に送信することができる。
【0047】
制御部は、使用可能か否かが確認された前記電子商品のうち、一部の電子商品が使用のために第2移動通信端末機によって選択されれば、第2移動通信端末機の現在位置情報に基づいて、当該電子商品を使うことができる周辺の売場情報を第2移動通信端末機に伝送することができる。それにより、第2移動通信端末機が、共同口座の電子商品を使うことができる売場を容易に探すことができる。第2移動通信端末機の位置情報は、GPS、LBS(位置情報サービス)、RFIDシステムなどを通じて得られる。
【0048】
前記移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法は、決済要請とともにメッセージを受信して、他の移動通信端末機が閲覧できるようにする。また、使用可能か否かが確認された一部の電子商品が使われる時、メッセージを受信して、他の移動通信端末機が閲覧できるようにする。
【0049】
すなわち、電子商品を決済する人や使用者がメッセージを残すことができ、そのメッセージは、接続すると見ることができるインターネット上の返答コメントと類似した方式である。例えば、父親がハンバーガー電子商品を決済しながら、構成員に「おいしく食べてね」というメッセージを残せば、接続した構成員は、そのメッセージを確認することができる。また、当該構成員である娘は、当該ハンバーガー電子商品を自身が位置した所の周辺売場情報を確認した後、訪問して使いながら父親に「ごちそうさま」というメッセージを残すことができる。
【0050】
また、それぞれの移動通信端末機は、前記メッセージの到着有無を周期的に確認することもできる。
【0051】
制御部は、使用可能か否かが確認された電子商品についての情報を共同口座から第2移動通信端末機にダウンロードさせることができる。すなわち、前述したように、第2移動通信端末機が、共同口座に接続して売場店員に電子商品を見せて商品を購入する方式の代りに、共同口座から電子商品についての情報を第2移動通信端末機にダウンロードして移動通信網に接続せずとも売場で使える。ここで、使用可能か否かが確認された電子商品についての情報とは、前記電子商品の名称、数量、価格、有効期間などを表したアイコン、バーコードまたはデータであり得る。
【0052】
以上では、移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法が説明されたが、第1移動通信端末機の商品選択及び決済手続きに限って移動通信網の代りに、インターネット網を利用することもできる。この場合、第1移動通信端末機の代りに、コンピュータが使われる。
【0053】
図3は、本発明の他の実施形態による移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法を説明するための対応するシステムを示す図である。
【0054】
前記の技術的課題を解決するための本発明の実施形態による移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法は、インターネット網を通じてコンピュータから電子商品に関する情報要請を受信し、電子商品のリスト情報を提供する段階、前記提供された電子商品のリスト情報のうち、選択された電子商品に対する決済要請を受信し、前記電子商品に対する決済手続きを行った以後に決済結果を送信する段階、前記決済された電子商品を共同口座に保存する段階、移動通信端末機から前記共同口座に対する接続要請を受信し、前記共同口座に対する接続許容如何(接続を許容するか否か)を決定する段階、及び前記移動通信端末機から前記共同口座に保存された電子商品のから一部の電子商品に対する使用が可能か否かの確認要請を受信し、前記一部の電子商品に対する使用が可能か否かを確認する段階を備える。
【0055】
ここで、前記コンピュータは、ウェブブラウザーまたはメッセンジャーサービスをユーザに提供する。
【0056】
図3を参照すると、図1の第1移動通信端末機190の代りに、コンピュータ390が使われ、コンピュータ390は、インターネット網を用いてシステム300に接続する点を除けば、図1とその動作及び機能が類似している。
【0057】
移動通信端末機395と、システム300のメッセージ送受信部310、決済ユニット330、商品情報データベース340、共同口座データベース350、制御部320及びグループ設定部360は、図1に示されたシステム100とその動作及び機能が類似しているので、詳細な説明は省略する。
【0058】
以上、図面と明細書とで最適の実施形態が開示された。ここで、特定の用語が使われたが、これは、単に本発明を説明するための目的で使われたものであって、意味限定や特許請求の範囲に記載の本発明の範囲を制限するために使われたものではない。したがって、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、移動通信端末機を利用した電子商取引分野に利用されうる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信網を通じて第1移動通信端末機から電子商品に関する情報要請を受信し、電子商品のリスト情報を提供する段階と、
前記提供された電子商品のリスト情報のうち、選択された電子商品に対する決済要請を受信し、前記電子商品に対する決済手続きを行った以後に決済結果を送信する段階と、
前記決済された電子商品を共同口座に保存する段階と、
第2移動通信端末機から前記共同口座に対する接続要請を受信し、前記共同口座に対する接続を許容するか否かを決定する段階と、
前記第2移動通信端末機から、前記共同口座に保存された電子商品のうち一部の電子商品に対する使用が可能か否かの確認要請を受信し、前記一部の電子商品に対する使用が可能か否かを確認する段階と、
を備える移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法。
【請求項2】
前記電子商品に関する情報要請を受信する段階以前に、複数個の移動通信端末機を同一のユーザグループに設定する段階をさらに備え、
前記共同口座に対する接続を許容するか否かを決定する段階は、前記第2移動通信端末機が、前記第1移動通信端末機の属するユーザグループに属する場合、前記第2移動通信端末機の前記共同口座に対する接続を許容する請求項1に記載の移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法。
【請求項3】
前記第2移動通信端末機が、前記第1移動通信端末機の属するユーザグループに属する場合、前記第2移動通信端末機を使用して前記共同口座に接続し、決済された電子商品を確認する段階をさらに備える請求項2に記載の移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法。
【請求項4】
使用可能か否かが確認された前記電子商品が使われれば、前記共同口座内で前記使われた電子商品を区別できるようにし、前記使われた電子商品についての情報を前記ユーザグループに属する移動通信端末機に送信する段階をさらに備える請求項2に記載の移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法。
【請求項5】
前記ユーザグループに属する移動通信端末機のそれぞれに、前記共同口座の電子商品に対する使用可能権限を付与する段階をさらに備える請求項2に記載の移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法。
【請求項6】
前記使用可能権限を付与する段階は、時間による使用可能権限、または前記電子商品の個数による使用可能権限を付与する請求項5に記載の移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法。
【請求項7】
使用可能か否かが確認された前記電子商品のうち、一部の電子商品が使用のために選択されれば、前記第2移動通信端末機の位置情報に基づいて、前記電子商品を使うことができる周辺売場情報を前記第2移動通信端末機に送信する段階をさらに備える請求項1に記載の移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法。
【請求項8】
前記決済要請とともにメッセージを受信するか、または、
前記使用可能か否かが確認された一部の電子商品が使われる時、メッセージを受信する請求項1に記載の移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法。
【請求項9】
前記使用可能か否かが確認された電子商品についての情報を前記第2移動通信端末機にダウンロードさせる段階をさらに備える請求項1に記載の移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法。
【請求項10】
前記使用可能か否かが確認された電子商品についての情報は、前記電子商品の名称、数量、価格及び有効期間を表したアイコン、バーコードまたはデータであることを特徴とする請求項9に記載の移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法。
【請求項11】
移動通信網を通じて移動通信端末機とメッセージを送受信するメッセージ送受信部と、
複数個の共同口座を保存する共同口座データベースと、
複数個の電子商品のリスト情報を保存する商品情報データベースと、
前記電子商品に関する決済手続きを行い、決済結果を送信する決済ユニットと、
前記電子商品に関する情報要請に応答して、前記商品情報データベースの電子商品のリスト情報を提供し、前記決済ユニットで決済された電子商品を前記共同口座データベースに保存し、前記共同口座データベースの電子商品に対する使用が可能か否かの確認要請に応答して、前記電子商品に対する使用が可能か否かを確認する制御部と、
を備える移動通信網を利用した電子商品の共同利用システム。
【請求項12】
複数個の移動通信端末機を同一のユーザグループに設定し、同一のユーザグループに属する移動通信端末機は、同一の前記共同口座に接続できるように許容するグループ設定部をさらに備える請求項11に記載の移動通信網を利用した電子商品の共同利用システム。
【請求項13】
前記制御部は、使用可能か否かが確認された前記電子商品が使われれば、対応する前記共同口座内で前記使われた電子商品を区別できるようにし、前記使われた電子商品についての情報を前記ユーザグループに属する移動通信端末機に前記メッセージ送受信部を通じて送信する請求項12に記載の移動通信網を利用した電子商品の共同利用システム。
【請求項14】
前記制御部は、前記ユーザグループに属する移動通信端末機のそれぞれに、前記共同口座の電子商品に対する使用可能権限を付与する請求項13に記載の移動通信網を利用した電子商品の共同利用システム。
【請求項15】
前記制御部は、使用可能か否かが確認された前記電子商品のうち、一部の電子商品が使用のために選択されれば、前記第2移動通信端末機の位置情報に基づいて、前記電子商品を使うことができる周辺売場情報を前記第2移動通信端末機に送信する請求項14に記載の移動通信網を利用した電子商品の共同利用システム。
【請求項16】
インターネット網を通じてコンピュータから電子商品に関する情報要請を受信し、電子商品のリスト情報を提供する段階と、
前記提供された電子商品のリスト情報のうち、選択された電子商品に対する決済要請を受信し、前記電子商品に対する決済手続きを行った以後に決済結果を送信する段階と、
前記決済された電子商品を共同口座に保存する段階と、
移動通信端末機から前記共同口座に対する接続要請を受信し、前記共同口座に対する接続を許容するか否かを決定する段階と、
前記移動通信端末機から、前記共同口座に保存された電子商品のうち一部の電子商品に対する使用が可能か否かの確認要請を受信し、前記一部の電子商品に対する使用が可能か否かを確認する段階と、
を備える移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法。
【請求項17】
前記コンピュータは、ウェブブラウザーまたはメッセンジャーサービスをユーザに提供する請求項16に記載の移動通信網を利用した電子商品の共同利用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2011−524565(P2011−524565A)
【公表日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−512375(P2011−512375)
【出願日】平成21年6月1日(2009.6.1)
【国際出願番号】PCT/KR2009/002902
【国際公開番号】WO2009/148241
【国際公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(510317483)ポビカー カンパニー リミテッド (2)
【Fターム(参考)】