説明

移植機

【課題】走行機体の側部に備える予備苗載せ台からオペレータや作業者が植付作業機の苗載せ台に予備苗を補給した後、機体上を移動することなく苗スクレーパを容易に収容できる収納部を設ける。
【解決手段】予備苗載せ台(5),(5´)を、座席(15)の側方にある乗降口(g)前方の走行機体(4)の側部から立設した支持フレーム(25),(25´)を介して取り付けた固定苗台(31),(31´)と、側面視で固定苗台(31),(31´)の上下方向に並置する上下並列姿勢(A)と固定苗台(31)の前後方向に一直線状に並置する前後並列姿勢(B)とに姿勢変更可能な可動苗台(32,33),(32´,33´)とで構成すると共に、この可動苗台(32,33),(32´,33´)に苗スクレーパを収容できる収納部(51),(51´)を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行機体の側部に、畦際から予備苗を補給することができる予備苗載せ台を備えた乗用型田植機等の移植機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、乗用型田植機等の移植機においては、予備苗(マット苗)が植付けられた苗箱を畦際から連続的に補給する際の作業性を向上させるべく、予備苗移送装置としての折畳み式の予備苗載せ台を機体の側部に配設すると共に、この予備苗載せ台から植付作業機の苗載せ台に予備苗を補給した後、空になった苗箱や苗スクレーパを収容するための収納ボックスを当該予備苗載せ台に設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−37451号公報(第4−6頁、図1−図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そして、特許文献1の折畳み式の予備苗載せ台は、固定苗台と該固定苗台前方の可動苗台、及び固定苗台後方の可動苗台とからなり、空になった苗箱や苗スクレーパを収容するための収納ボックスは、固定苗台の前端部分に取り付けられている。ところが、乗用型田植機のオペレータや作業者が機体に搭乗した状態で予備苗載せ台から植付作業機の苗載せ台に予備苗を補給し、しかる後に苗スクレーパを収納ボックスに収容しようとすると、この収納ボックスは、オペレータの作業位置から前方の離れた位置に取り付けられており、その際オペレータはステップ上を歩いて移動しなければならず作業性の面で改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記課題を解決することを目的としたものであって、苗載せ台から苗を掻き取って植え付ける植付作業機を走行機体の後部に昇降自在に連結すると共に、座席の側方にある乗降口前方の走行機体の側部から立設した支持フレームを介して予備苗載せ台を取り付けた移植機において、前記予備苗載せ台を、支持フレームに固設した固定苗台と、側面視で固定苗台の上下方向に並置する上下並列姿勢と固定苗台の前後方向に一直線状に並置する前後並列姿勢とに姿勢変更可能な可動苗台とで構成すると共に、この可動苗台に苗スクレーパを収容できる収納部を設けたことを第1の特徴としている。
そして、前記上下並列姿勢が、固定苗台と可動苗台とが上下方向に間隔を空けて並置する姿勢であり、この固定苗台及び可動苗台上に予備苗を載置することができることを第2の特徴としている。
【発明の効果】
【0005】
請求項1の発明によれば、予備苗載せ台を構成する可動苗台が、側面視で固定苗台の上下方向に並置する上下並列姿勢または固定苗台の前後方向に一直線状に並置する前後並列姿勢であっても、機体に搭乗したオペレータや作業者が予備苗載せ台から植付作業機の苗載せ台に予備苗を補給し、しかる後に苗スクレーパを可動苗台に設けた収納部に収容しようとする際、当該収納部を、オペレータや作業者の作業位置近傍に配設することができるので、オペレータや作業者は機体上を移動することなく円滑な作業が行える。また、可動苗台を上下並列姿勢に姿勢変更すると、可動苗台と共に収納部も固定苗台側に移動するので、オペレータや作業者が乗降口から機体に乗降する際の妨げにならない。
そして、請求項2の発明によれば、可動苗台を前後並列姿勢から上下並列姿勢に姿勢変更しても、予備苗載せ台から植付作業機の苗載せ台に予備苗を補給する際は、当該予備苗の取り出し位置の近傍に可動苗台の収納部が自ずと位置するようになり、オペレータや作業者の作業性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は、移植機である乗用型田植機1の詳細は後述する予備苗載せ台5の第一実施例を示す側面図であって、この乗用型田植機1は、左右一対の前輪2及び後輪3に支持された走行機体4を有し、その左右一側または両側には、畦際から予備苗を補給できる詳細は後述する予備苗載せ台5を設けている。
【0007】
そして、走行機体4の前側には、ボンネット8で覆われた図示しないエンジンを搭載すると共に、ボンネット8の後方には、ステアリングホイール9、運転操作パネル11、及び主変速レバー12等を備えた操縦部13と、この操縦部13の床面を形成するステップ14、座席15を支持する機体カバー16を設けている。
【0008】
また、走行機体4の後方には、昇降リンク機構17を介して植付作業機18を昇降自在に連結している。植付作業機18は、前高後低状に傾斜して設けた苗載せ台19と、該苗載せ台19から苗を掻き取って植え付ける複数の植付杆21を備えた移植装置22と、この移植装置22の下方には、植付け田面を整地するフロート23等を設けているが、これらの基本的な構成は何れも従来通りであり詳細な説明を省略する。
【0009】
そして、座席15の前側及び側方にあるステップ14への乗降口gの前方、即ちボンネット8(走行機体4の前側側部)の左右両側に形成されているフロントステップ24下方の走行機体4から、予備苗載せ台5の門型状支持フレーム25を構成する2本の支柱26,27を立設すると共に、両支柱26,27の上部には、連結部材28を横設している。
【0010】
また、連結部材28の下方には、前高後低状の支持ステー29が2本の支柱26,27に固設してあり、この支持ステー29上に予備苗載せ台5を構成する固定苗台31を螺設している。そして、予備苗載せ台5は、図1に示すように、側面視で固定苗台31の上下方向に所定の間隔を空けて可動苗台32,33を並置する上下並列姿勢Aと、図2に示すように、側面視で固定苗台31の前後方向に可動苗台32,33が一直線状に並置する前後並列姿勢Bとに姿勢変更することができる。
【0011】
更に詳しくは、図3に示すように、固定苗台31と可動苗台32,33は、軽量部材であるアルミ合金製の左右の外枠F,F、またはポリアミド(ナイロン)等の熱可塑性樹脂を用いて射出成形した左右の外枠F,F間に、所定の前後間隔で複数の転動ローラ35を取り付けたローラコンベアの形態を採用しており、それによって多数の苗が育苗された苗箱61{予備苗(マット苗)N}(図8参照)を搬送するための所定幅を有する搬送作用面と脱落防止枠を形成している。尚、苗箱に育苗された予備苗Nは、図示しない苗スクレーパによって苗箱61から掬い上げられた状態で植付作業機18の苗載せ台19に補給される。
【0012】
そして、可動苗台32,33の下部ベース34の機体側には、図1〜図3に示すように、2本の支柱26,27に外嵌する平面視でコの字状断面からなる係止部材34a,34aを固設してあり、この係止部材34a,34aに設けた係止孔Hを2本の支柱26,27に突設したピン36,36に係止することによって、これら可動苗台32,33を上述した上下並列姿勢Aに保持できるように構成している。
【0013】
一方、図1に示す如く側面視で上下並列姿勢Aにある可動苗台32,33を、図2に示すように、固定苗台31の前後方向に一直線状に連続する前後並列姿勢Bとなるように姿勢変更する時は、上下並列姿勢Aにある可動苗台32,33の係止部材34a,34aを、2本の支柱26,27に突設されているピン36,36からそれぞれ取り外し、しかる後に可動苗台32の前端に備える連結部32aと固定苗台31の前端に備える連結部31aとを連結ピン37を用いて連結すると共に、可動苗台33の後端に備える連結部33aと固定苗台31の後端に備える連結部31bとを連結ピン37を用いて連結する。この時、固定苗台31の前端に当接する可動苗台32の端面と、固定苗台31の後端に当接する可動苗台33の端面は、それぞれ図中C及びD矢印で示すように面当たりするので予備苗載せ台5の前後並列姿勢Bを確実に保持することができる。
【0014】
また、予備苗載せ台5は、上述した上下並列姿勢A及び前後並列姿勢Bとも前高後低状になっており、上下並列姿勢Aにおいては、固定苗台31と可動苗台32,33に、また前後並列姿勢Bにおいては、可動苗台33から苗箱61が落下することを防止するために、各苗台31,32,33の後端部に側面視でL字状の断面形状を有するストッパプレート41を横設している。
【0015】
更に詳しくは、ストッパプレート41の左右両端部における内曲げ部には、図4に示すように、ストッパプレート41をグロメット42を介して図中E矢印方向に回動自在に支持する支持プレート43を固設している。そして、ストッパプレート41の回り止め部材を兼ねる横パイプ44の両端に固設した左右の側板45L,45Rを、各苗台31,32,33の左右の外枠F,Fの内側にボルト46,47を用いて螺設すると共に、各苗台31,32,33の後端部側のボルト47によって、前記グロメット42を介装した支持プレート43を支持しており、それによりストッパプレート41に適当な回動抵抗を付与しながら、当該ストッパプレート41を図中実線で示すストッパ作用姿勢と二点鎖線で示すストッパ解除姿勢とに姿勢変更できるように構成している。
【0016】
ところで、上下並列姿勢Aにある予備苗載せ台5における可動苗台32の外側面と、前後並列姿勢Bにある予備苗載せ台5における可動苗台33の外側面には、機体に搭乗したオペレータや作業者が予備苗載せ台5から植付作業機18の苗載せ台19に予備苗Nを補給した後に、空になった苗箱61や苗スクレーパを収容できる収納部51を図1及び図2に示す如く取り付けている。
【0017】
この収納部51は、
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(a)に示すように、平面視で略U字状をなす投入口フレーム51aと、図5(b)に示すように、正面視で逆三角形状のプレートからなるブラケット51bと、図5(c)に示すように、側面視で略U字状をなす支持フレーム51c,51cとからなり、投入口フレーム51aの両端をブラケット51bに固設すると共に、該ブラケット51bと投入口フレーム51aに亘って支持フレーム51c,51cを所定の間隔で固設することによって、投入口フレーム51aとブラケット51bにより開口した投入口52を形成している。
【0018】
そして、収納部51は、図5(b)に示すように、取付ブラケット49を介して可動苗台32、または可動苗台33に取り付けてあり、その投入口52は、空になった苗箱61や苗スクレーパを縦向きにした状態で前後方向に投入することができるように、苗箱61の幅よりも若干大きい前後長を有している。
【0019】
また、取付ブラケット49は、図6(a),(b)に示すように、側面視で2段に屈曲形成したベース板53からなり、このベース板53の上部に可動苗台32または可動苗台33への取付孔H1を複数箇所穿設すると共に、ベース板53の下部には、ボルト54を介して収納部51上部のブラケット51bを回動自在に軸支している。尚、ベース板53とブラケット51bとの間には、ボルト54に外嵌する皿バネ55,55を内装してあり、この状態で当該ボルト54をロックナット56,(フクロナット)57を用いて固定することによって、ブラケット51bを回動させる際の回動抵抗を付与している。
【0020】
したがって、ブラケット51bを回動させる場合は、この回動抵抗に抗してブラケット51bの回動操作を行う必要がある。そして、ブラケット51bを回動操作しない状態では、当該ブラケット51bは上述した回動抵抗によって所定の位置(回動角度)に位置決めされる。また、ブラケット51bには、上述したボルト54の上方位置にピン58を突設してあり、このピン58を、ボルト54を回動中心とするベース板53に設けた長孔H2に挿入している。つまり、長孔H2は,ブラケット51bを回動させた時のピン58の回動軌跡に沿って形成してあり、ブラケット51bの回動時には、ピン58は、この長孔42に沿って案内されながら移動するようになっている。
【0021】
以上説明したように、座席15の側方にある乗降口g前方の走行機体4の側部から立設した支持フレーム25を介して取り付けた予備苗載せ台5を、支持フレーム25に固設した固定苗台31と、側面視で固定苗台31の上下方向に間隔を空けて並置する上下並列姿勢Aと固定苗台31の前後方向に一直線状に並置する前後並列姿勢Bとに姿勢変更可能な可動苗台32,33とで構成すると共に、この可動苗台可動苗台32,33に空の苗箱61及び苗スクレーパを収容できる収納部51を設けたことによって、予備苗載せ台5を構成する可動苗台32,33が、側面視で固定苗台31の上下方向に間隔を空けて並置する上下並列姿勢Aまたは固定苗台31の前後方向に一直線状に並置する前後並列姿勢Bであっても、機体に搭乗したオペレータや作業者が予備苗載せ台5から植付作業機18の苗載せ台19に予備苗Nを補給し、しかる後に空になった苗箱61や苗スクレーパを可動苗台32,33に設けた収納部51に収容しようとする際、当該収納部51を、オペレータや作業者の作業位置近傍に配設することができるので、オペレータや作業者は機体上を移動することなく円滑な作業が行える。また、可動苗台32,33を上下並列姿勢に姿勢変更すると、可動苗台32,33と共に収納部51も固定苗台31側に移動するので、オペレータや作業者が乗降口gから機体に乗降する際の妨げにならない。
【0022】
また、図7及び図8は、乗用型田植機1における予備苗載せ台5´の第二実施例を示す側面図であって、この第二実施例も上述した第一実施例と同様に、ボンネット8の左右両側に形成されているフロントステップ24下方の走行機体4から、予備苗載せ台5´の門型状支持フレーム25´を構成する2本の支柱26´,27´を立設すると共に、両支柱26´,27´の上下方向略中間部には、連結部材28´を横設している。
【0023】
そして、2本の支柱26´,27´の上部には、前高後低状の支持ステー29´を固設してあり、この支持ステー29´上に予備苗載せ台5´を構成する固定苗台31´を螺設すると共に、該固定苗台31´の前後端に設けた支点P1,P2を回動支点として可動苗台32´,33´を回動自在に連結してある。即ち、図7に示すように、可動苗台32´,33´を固定苗台31´の上方に折畳むことによって、側面視で固定苗台31´の上下方向(上方)に所定の間隔を空けて可動苗台32´,33´を並置する上下並列姿勢Aと、図8に示すように、可動苗台32´,33´を固定苗台31´の前後に展開することによって、側面視で固定苗台31´の前後方向に可動苗台32´,33´が一直線状に並置する前後並列姿勢(展開姿勢)Bとに姿勢変更することができる。
【0024】
更に、後側の可動苗台33´の外側面には、機体に搭乗したオペレータや作業者が予備苗載せ台5´から植付作業機18の苗載せ台19に予備苗Nを補給した後に、空になった苗箱61や苗スクレーパを収容できる収納部51´を取付ブラケット49´を介して取り付けている。
【0025】
この収納部51´の構成形状は、第一実施例の収納部51と略同一であり説明を省略するが、当該収納部51´を可動苗台33´に取り付ける取付ブラケット49´は、図9(a),(b)に示すように、側面視で2段に屈曲形成したベース板53´からなり、このベース板53´の上部に可動苗台33´への取付孔H1を複数箇所穿設すると共に、ベース板53´の下部には、ボルト54を介して収納部51´上部のブラケット51b´を回動自在に軸支している。つまり、ベース板53´とブラケット51b´との間に、図9(b)に示す如く所定の厚さTを有するライナ62を介装すると共に、当該ブラケット51b´に対して抵抗が掛からないように前記ボルト54をロックナット56,(フクロナット)57を用いて固定することによって、当該ブラケット51b´を自由回動可能に保持している。
【0026】
したがって、予備苗載せ台5´を構成する可動苗台32´,33´を固定苗台31´の上方に折畳むことにより、側面視で固定苗台31´の上下方向に可動苗台32´,33´を並置する上下並列姿勢Aと、可動苗台32´,33´を固定苗台31´の前後方向に展開することにより、側面視で固定苗台31´の前後方向に可動苗台32´,33´が一直線状に並置する前後並列姿勢(展開姿勢)Bとに姿勢変更する場合、後側の可動苗台33´に取付ブラケット49´を介して自由回動可能に取り付けた収納部51´は、当該可動苗台33´の姿勢変更(回動)に関係なくその自重による重心方向、即ち図7及び図8に示す如く下向き方向に常時保持される。
【0027】
しかも、上述の如く上下並列姿勢Aまたは前後並列姿勢Bにある可動苗台32´,33´上に予備苗N(苗箱61)を載置することができるで、後側の可動苗台33´を上下並列姿勢Aまたは前後並列姿勢Bに姿勢変更しても、予備苗載せ台5´から植付作業機18の苗載せ台19に予備苗Nを補給する際は、当該予備苗Nの取り出し位置の近傍に可動苗台33´の収納部51´が自ずと位置するようになり、オペレータや作業者の作業性が向上する。
【0028】
そして、第二実施例の予備苗載せ台5´も第一実施例の予備苗載せ台5と同様に、予備苗載せ台5´を構成する可動苗台32´,33´が、側面視で固定苗台31´の上下方向に間隔を空けて並置する上下並列姿勢Aまたは固定苗台31´の前後方向に一直線状に並置する前後並列姿勢Bであっても、機体に搭乗したオペレータや作業者が予備苗載せ台5´から植付作業機18の苗載せ台19に予備苗Nを補給し、しかる後に空になった苗箱61や苗スクレーパを後側の可動苗台33´に設けた収納部51´に収容しようとする際、当該収納部51´を、オペレータや作業者の作業位置近傍に配設することができるので、オペレータや作業者は機体上を移動することなく円滑な作業が行える。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】上下並列姿勢にある予備苗載せ台の第一実施例を示す乗用型田植機の側面図。
【図2】前後並列姿勢にある予備苗載せ台の第一実施例を示す乗用型田植機の側面図。
【図3】予備苗載せ台の第一実施例の構成を示す一部省略背面図。
【図4】第一実施例における各苗台の後端部を示す一部破断側面図(a)と平面図( b)。
【図5】第一実施例における収納部の構成を示す平面図(a)、正面図(b)、及び 側面図(c)。
【図6】第一実施例における収納部の取付構成を示す正面図(a)と側面図(b)
【図7】上下並列姿勢にある予備苗載せ台の第二実施例を示す乗用型田植機の側面図。
【図8】前後並列姿勢にある予備苗載せ台の第二実施例を示す乗用型田植機の側面図。
【図9】第二実施例における収納部の取付構成を示す正面図(a)と側面図(b)。
【符号の説明】
【0030】
4 走行機体(第一実施例)
5 予備苗載せ台(第一実施例)
5´ 予備苗載せ台(第二実施例)
15 座席
18 植付作業機
19 苗載せ台
25 支持フレーム(第一実施例)
25´ 支持フレーム(第二実施例)
31 固定苗台(第一実施例)
31´ 固定苗台(第二実施例)
32 可動苗台(第一実施例、前側)
32´ 可動苗台(第二実施例、後側
33 可動苗台(第一実施例、前側)
33´ 可動苗台(第二実施例、後側
51 収納部(第一実施例)
51´ 収納部(第二実施例)
A 上下並列姿勢
B 前後並列姿勢
g 乗降口
N 予備苗

【特許請求の範囲】
【請求項1】
苗載せ台(19)から苗を掻き取って植え付ける植付作業機(18)を走行機体(4)の後部に昇降自在に連結すると共に、座席(15)の側方にある乗降口(g)前方の走行機体(4)の側部から立設した支持フレーム(25),(25´)を介して予備苗載せ台(5),(5´)を取り付けた移植機において、前記予備苗載せ台(5),(5´)を、支持フレーム(25),(25´)に固設した固定苗台(31),(31´)と、側面視で固定苗台(31),(31´)の上下方向に並置する上下並列姿勢(A)と固定苗台(31)の前後方向に一直線状に並置する前後並列姿勢(B)とに姿勢変更可能な可動苗台(32,33),(32´,33´)とで構成すると共に、この可動苗台(32,33),(32´,33´)に苗スクレーパを収容できる収納部(51),(51´)を設けたことを特徴とする移植機。
【請求項2】
前記上下並列姿勢(A)が、固定苗台(31)と可動苗台(32,33),(32´,33´)とが上下方向に間隔を空けて並置する姿勢であり、この固定苗台(31)及び可動苗台(32,33),(32´,33´)上に予備苗(N)を載置することができる請求項1に記載の移植機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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