説明

移植機

【課題】伝動系の調節や作業条件の変化に伴い、定位置停止クラッチによる植付爪の停止位置が不適正になるという問題を解消する。
【解決手段】植付駆動軸19に伝動される植付動力で植付爪22を所定の静止軌跡に沿って動作させる植付機構13と、前記植付駆動軸19に植付動力を伝動する植付伝動経路に介設され、植付爪22を静止軌跡の所定位置で停止させる定位置停止クラッチ44とを備える乗用田植機において、定位置停止クラッチ44による植付爪22の停止位置を調節する植付爪停止位置調節手段52を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植付爪を静止軌跡の所定位置で停止させる定位置停止クラッチを備えた乗用田植機などの移植機に関する。
【背景技術】
【0002】
植付駆動軸に伝動される植付動力で植付爪を所定の静止軌跡に沿って動作させる植付機構と、前記植付駆動軸に植付動力を伝動する植付伝動経路に介設され、植付爪を静止軌跡の所定位置で停止させる定位置停止クラッチ(植付クラッチ)とを備える移植機が知られている(例えば、特許文献1参照)。つまり、この種の移植機では、クラッチ切りに伴って植付爪が下限位置付近で停止すると、植付爪を引き摺って破損する可能性があるため、下限位置よりも浮上した所定の位置で植付爪を停止させるように構成されている。
【特許文献1】特開2003−274715号公報
【特許文献2】特開2004−187576号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の移植機では、伝動系の調節や作業条件の変化に伴い、定位置停止クラッチによる植付爪の停止位置が不適正になる可能性があった。例えば、特許文献2に示される移植機のように、植付駆動軸の一回転周期を変えることなく、一回転中の回転速度に変化を生じさせる不等速伝動機構を備えるものにおいて、不等速伝動機構による植付駆動軸の増速位置を変更した場合、定位置停止クラッチによる植付爪の停止位置も変わってしまうため、植付爪が適正位置で停止しない惧れがある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、植付駆動軸に伝動される植付動力で植付爪を所定の静止軌跡に沿って動作させる植付機構と、前記植付駆動軸に植付動力を伝動する植付伝動経路に介設され、植付爪を静止軌跡の所定位置で停止させる定位置停止クラッチとを備える移植機において、前記定位置停止クラッチによる植付爪の停止位置を調節する植付爪停止位置調節手段を備えることを特徴とする。このようにすると、定位置停止クラッチによる植付爪の停止位置を任意に調節することができるので、伝動系の調節や作業条件の変化に伴い、定位置停止クラッチによる植付爪の停止位置が不適正になるという問題を解消することができる。
また、前記定位置停止クラッチは、クラッチ駆動側と、該クラッチ駆動側に対する接離動作にもとづいてクラッチを入り切りするクラッチ従動側と、所定の切り位置以外でクラッチ従動側の切り動作を規制する切り規制部材とを備えて構成され、前記植付爪停止位置調節手段は、前記切り規制部材の位置変更にもとづいて植付爪の停止位置を調節することを特徴とする。このようにすると、定位置停止クラッチに設けられる切り規制部材の位置を変更可能にする程度の簡単な構成により、植付爪の停止位置調節を実現することができる。
また、前記植付駆動軸の一回転周期を変えることなく、一回転中の回転速度に変化を生じさせる不等速伝動機構と、該不等速伝動機構による植付駆動軸の増速位置を調節する増速位置調節手段とを備え、前記植付爪停止位置調節手段は、増速位置調節手段による植付駆動軸の増速位置調節と同時に植付爪の停止位置調節を行い、植付駆動軸の増速位置調節に伴う植付爪の停止位置変化を規制することを特徴とする。このようにすると、植付駆動軸の増速位置調節に伴う植付爪の停止位置変化が規制されるので、植付駆動軸の増速位置調節に際し、植付爪の停止位置が不適正になるという問題を解消することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1において、1は乗用田植機の走行機体であって、該走行機体1は、機体前部に搭載されるエンジン(図示せず)と、エンジンの動力を入力するミッションケース2と、フロントアクスルケース(図示せず)を介して取付けられる左右一対の前輪3と、リヤアクスルケース4を介して取付けられる左右一対の後輪5とを備える。エンジン動力は、無段変速機構(図示せず)を介してミッションケース2に入力され、ここからフロントアクスルケース、リヤアクスルケース4、植付PTO軸6などに伝動される。
【0006】
図1及び図2に示すように、走行機体1の後部には、昇降リンク機構7を介して植付作業部8が連結されている。植付作業部8は、昇降リンク機構7にローリング自在に連結される作業部フレーム9と、該作業部フレーム9の上方に左右往復動自在に設けられる苗載台10と、作業部フレーム9の左右中間部に取付けられる入力ケース11と、作業部フレーム9から後方に延出する複数の植付伝動ケース12と、該植付伝動ケース12の後端部に設けられる植付機構13と、植付作業部8の底部に設けられるフロート14とを備えて構成される。
【0007】
入力ケース11は、第一〜第三の植付伝動軸15〜17を介して、ミッションケース2の植付PTO軸6から植付動力を入力すると共に、この植付動力を、動力分配軸軸18を介して各植付伝動ケース12に伝動する。さらに、植付伝動ケース12に伝動された植付動力は、植付伝動ケース12内のチェン伝動機構(図示せず)を介して植付駆動軸19に伝動され、該植付駆動軸19の回転に応じて植付機構13が植付動作を行う。
【0008】
植付機構13は、植付駆動軸19と一体的に回転する回転ケース20と、その両端部に設けられる一対の植付爪支持ケース21とを備えて構成される。植付爪支持ケース21は、先端部に備える植付爪22が所定の軌跡を描くように、回転ケース20に内装されるギヤ列(図示せず)で姿勢がコントロールされる。つまり、回転ケース20が回転すると、図3に示すように、植付爪22が苗載台10の下端部から苗を掻取った後、前方に膨らむ円弧を描きながら土中の植付位置に達し、その後、直線的に上昇するという半月状の静止軌跡(走行停止時の先端運動軌跡)を描くように構成されている。これにより、回転ケース20が一回転する毎に二回の植付けが実行されることになる。
【0009】
植付機構13の植付動作速度は、車速に連動しており、車速に対する相対的な植付動作速度を変速することによって、植付機構13の植付株間が調節される。また、植付機構13の植付爪軌跡は、標準株間を基準に設定されており、植付株間を広げるべく植付作動速度を遅くすると、機体進行に伴う植付爪22の前方移動量が土中で大きくなり、植え付けた苗が引き摺られてしまう(図4のランニング軌跡R1参照)。そのため、植付株間を広げる場合には、植付駆動軸19の一回転周期を変えることなく、一回転中の回転速度に変化を生じさせることにより、植付爪22の土中動作速度を相対的に速くし、苗の引き摺りを防止する必要がある(図4のランニング軌跡R2参照)。以下、そのための構成について説明する。
【0010】
図5に示すように、ミッションケース2は、入力軸23に入力された動力を、入力軸23に回転自在に支持される筒軸24と、該筒軸24に並列する中間伝動軸25と、該中間伝動軸25に並列する株間変速軸26と、該株間変速軸26に回転自在に支持される筒軸27と、中間伝動軸25に回転自在に支持される筒軸28と、筒軸27に回転自在に支持される筒軸29とを経由して植付PTO軸6に伝動するように構成されている。
【0011】
入力軸23と筒軸24との間には、主クラッチ機構Cが構成されており、その入り/切り動作に応じて、走行動力及び植付動力が断続される。主クラッチ機構Cの伝動下流となる筒軸24には、走行動力を取り出すギヤ(図示せず)と、植付動力を取り出すギヤ30とが一体的に設けられており、植付伝動ギヤ30は、常時噛合するギヤ31を介して中間伝動軸25に植付動力を伝動している。
【0012】
中間伝動軸25と株間変速軸26の左端部間には、株間変速機構32が構成されている。株間変速機構32は、中間伝動軸25側に設けられる二枚のギヤ33、34と、株間変速軸26にスプライン嵌合される変速ギヤ35とを備えて構成される。変速ギヤ35は、三つのギヤ部35a〜35cを有し、各ギヤ部35a〜35cが二枚のギヤ33、34に対して選択的に噛み合うことにより、三段の株間変速を可能にしている。
【0013】
株間変速軸26の動力は、トルクリミッタ36を介して筒軸27に伝動されると共に、筒軸27の左端部からギヤ37、38を介して筒軸28に伝動される。筒軸28には、等速・不等速切り換え機構(不等速伝動機構)39を構成する変速ギヤ40がスプライン嵌合されている。この変速ギヤ40は、筒軸29と一体のギヤ41に噛み合う第一の操作位置(等速伝動位置)と、筒軸28に回転自在に支持される偏心ギヤ42と側面の爪40a、42aを介して噛み合う第二の操作位置(不等速伝動位置)とに変速操作される。そして、第一の操作位置では、筒軸28の動力が変速ギヤ40及びギヤ41を介して筒軸29に等速伝動されるが、第二の操作位置では、筒軸28の動力が変速ギヤ40、偏心ギヤ42、43を介して筒軸29に不等速伝動される。これにより、植付株間を広げる場合に、植付駆動軸19の一回転周期を変えることなく、一回転中の回転速度に変化を生じさせて、植付爪22の土中動作速度を相対的に速くすることが可能になる。
【0014】
筒軸29の動力は、定位置停止クラッチ44を介して植付PTO軸6に伝動される。定位置停止クラッチ44は、植付動力を入り切りする植付クラッチであり、植付動力を切る際、植付爪22を静止軌跡の所定位置で停止させる定位置停止機能を有している。つまり、クラッチ切りに伴って植付爪22が下限位置付近で停止すると、植付爪22を引き摺って破損する可能性があるため、下限位置よりも浮上した所定の位置で植付爪22を停止させるように構成されている。
【0015】
具体的に説明すると、本実施形態の定位置停止クラッチ44は、植付PTO軸6に対して回転自在で、かつ、筒軸29と一体のベベルギヤ45に噛合する爪クラッチ駆動側(クラッチ駆動側)47と、植付PTO軸6にスプライン嵌合し、爪クラッチ駆動側47に対する接離動作にもとづいてクラッチを入り切りする爪クラッチ従動側(クラッチ従動側)48と、爪クラッチ従動側48をクラッチ入り方向に付勢するバネ49と、所定の切り位置以外で爪クラッチ従動側48の切り動作を規制するストッパピン(切り規制部材)50とを備えて構成されている。
【0016】
ストッパピン50は、植付PTO軸6を軸支する植付PTOケース51に設けられており、爪クラッチ従動側48のフランジ部48aに当接することで、爪クラッチ従動側48の切り動作を規制すると共に、フランジ部48aの切欠き部48bと位置が一致したとき、つまり、植付爪22が静止軌跡の所定位置に到達したとき、爪クラッチ従動側48の切り動作を許容するようになっている。
【0017】
定位置停止クラッチ44による植付爪22の停止位置は、伝動系の調節や作業条件の変化に伴い、不適正になる可能性がある。例えば、本実施形態の乗用田植機のように、植付駆動軸19の一回転周期を変えることなく、一回転中の回転速度に変化を生じさせる不等速伝動機構を備えるものにおいて、不等速伝動機構による植付駆動軸19の増速位置を変更した場合、定位置停止クラッチ44による植付爪22の停止位置も変わってしまうため、植付爪22が適正位置で停止しない惧れがある。
【0018】
そこで、本発明の実施形態に係る乗用田植機では、定位置停止クラッチ44による植付爪22の停止位置を調節する植付爪停止位置調節手段52を備えている。このようにすると、定位置停止クラッチ44による植付爪22の停止位置を任意に調節することができるので、伝動系の調節や作業条件の変化に伴い、定位置停止クラッチ44による植付爪22の停止位置が不適正になるという問題を解消することができる。以下、本実施形態の増速位置調節手段53及び植付爪停止位置調節手段52の具体的な構成について説明する。
【0019】
図2、図6及び図7に示すように、本実施形態の増速位置調節手段53は、第一植付伝動軸15と第二植付伝動軸16との連結部に設けられている。具体的には、第一植付伝動軸15と第二植付伝動軸16との連結部にフランジ部54、55を構成すると共に、両フランジ部54、55を複数のボルト56で締結するにあたり、一方のフランジ部54に形成されるボルト貫通孔54aを円弧状(伝動軸中心)の長孔とし、該長孔に沿って第一植付伝動軸15と第二植付伝動軸16の相対的な連結角度を変更可能としている。これにより、不等速伝動機構による植付駆動軸19の増速位置を調節することが可能になるが、このように定位置停止クラッチ44の伝動下流側で植付駆動軸19の増速位置を調節すると、定位置停止クラッチ44による植付爪22の停止位置も変わってしまうため、植付爪停止位置調節手段52による植付爪22の停止位置調節が必要になる。
【0020】
図5及び図8に示すように、本実施形態の植付爪停止位置調節手段52は、ストッパピン50の位置変更にもとづいて植付爪22の停止位置を調節するように構成されている。具体的には、植付PTOケース51のフランジ部51aを複数のボルト57でミッションケース2に締結するにあたり、植付PTOケース51のフランジ部51aに形成されるボルト貫通孔51bを円弧状(植付PTO軸中心)の長孔とし、該長孔に沿ってミッションケース2に対する植付PTOケース51の取付角度を変更することにより、ストッパピン50の位置を調節できるようにしてある。このようにすると、定位置停止クラッチ44に設けられるストッパピン50の位置を変更可能にする程度の簡単な構成により、植付爪22の停止位置調節を実現することができる。
【0021】
叙述の如く構成された本実施形態によれば、植付駆動軸19に伝動される植付動力で植付爪22を所定の静止軌跡に沿って動作させる植付機構13と、前記植付駆動軸19に植付動力を伝動する植付伝動経路に介設され、植付爪22を静止軌跡の所定位置で停止させる定位置停止クラッチ44とを備える乗用田植機において、定位置停止クラッチ44による植付爪22の停止位置を調節する植付爪停止位置調節手段52を備えるので、定位置停止クラッチ44による植付爪22の停止位置を任意に調節することができ、その結果、伝動系の調節や作業条件の変化に伴い、定位置停止クラッチ44による植付爪22の停止位置が不適正になるという問題を解消することができる。
【0022】
また、定位置停止クラッチ44は、爪クラッチ駆動側47と、該爪クラッチ駆動側47に対する接離動作にもとづいてクラッチを入り切りする爪クラッチ従動側48と、所定の切り位置以外で爪クラッチ従動側48の切り動作を規制するストッパピン50とを備えて構成され、植付爪停止位置調節手段52は、ストッパピン50の位置変更にもとづいて植付爪22の停止位置を調節するので、定位置停止クラッチ44に設けられるストッパピン50の位置を変更可能にする程度の簡単な構成により、植付爪22の停止位置調節を実現することができる。
【0023】
次に、本発明の第二実施形態について、図9を参照して説明する。この図に示すように、第二実施形態の乗用田植機は、植付駆動軸19の一回転周期を変えることなく、一回転中の回転速度に変化を生じさせる不等速伝動機構と、該不等速伝動機構による植付駆動軸19の増速位置を調節する増速位置調節手段58と、定位置停止クラッチ44による植付爪22の停止位置を調節する植付爪停止位置調節手段59とを備えるにあたり、植付爪停止位置調節手段59は、増速位置調節手段58による植付駆動軸19の増速位置調節と同時に植付爪22の停止位置調節を行い、植付駆動軸19の増速位置調節に伴う植付爪22の停止位置変化を規制する点が第一実施形態と相違している。このようにすると、植付駆動軸19の増速位置調節に伴う植付爪22の停止位置変化が規制されるので、植付駆動軸19の増速位置調節に際し、植付爪22の停止位置が不適正になるという問題を解消することができる。以下、本実施形態の増速位置調節手段58及び植付爪停止位置調節手段59の具体的な構成について説明する。
【0024】
本実施形態の増速位置調節手段58及び植付爪停止位置調節手段59は、植付PTOケース60に構成されており、植付PTOケース60をミッションケース2から取り外し、ベベルギヤ45と爪クラッチ駆動側47の噛合位置を変更することにより、植付駆動軸19の増速位置調節と植付爪22の停止位置調節を同時に行うように構成されている。つまり、第二実施形態の植付PTOケース60は、植付PTO軸6及び定位置停止クラッチ44(爪クラッチ駆動側47、爪クラッチ従動側48及びストッパピン50を含む)を支持しており、ミッションケース2から取り外すと、ベベルギヤ45と爪クラッチ駆動側47の噛み合いが外れるので、ベベルギヤ45と爪クラッチ駆動側47の噛合位置を変更し、植付駆動軸19の増速位置を調節することが可能になる。そして、植付駆動軸19の増速位置調節に際し、定位置停止クラッチ44は、植付PTOケース60で一体的に支持されており、爪クラッチ従動側48とストッパピン50の相対位置変化が生じないので、植付駆動軸19の増速位置調節に伴う植付爪22の停止位置変化が規制されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】乗用田植機の側面図である。
【図2】植付動力伝動系を示す展開断面図である。
【図3】(a)は植付爪の移動速度を示し、(b)は植付駆動軸の回転速度を示す説明図である。
【図4】植付爪のランニング軌跡を示す説明図である。
【図5】ミッションケースの要部展開断面図である。
【図6】増速位置調節手段を示す側面図である。
【図7】(a)は増速位置調節手段を構成するフランジ部の正面図、(b)は側面図である。
【図8】ミッションケースの背面図である。
【図9】第二実施形態を示すミッションケースの展開断面図である。
【符号の説明】
【0026】
1 走行機体
2 ミッションケース
6 植付PTO軸
8 植付作業部
13 植付機構
19 植付駆動軸
22 植付爪
44 定位置停止クラッチ
47 爪クラッチ駆動側
48 爪クラッチ従動側
50 ストッパピン
52 植付爪停止位置調節手段
53 増速位置調節手段
58 増速位置調節手段
59 植付爪停止位置調節手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植付駆動軸に伝動される植付動力で植付爪を所定の静止軌跡に沿って動作させる植付機構と、前記植付駆動軸に植付動力を伝動する植付伝動経路に介設され、植付爪を静止軌跡の所定位置で停止させる定位置停止クラッチとを備える移植機において、前記定位置停止クラッチによる植付爪の停止位置を調節する植付爪停止位置調節手段を備えることを特徴とする移植機。
【請求項2】
前記定位置停止クラッチは、クラッチ駆動側と、該クラッチ駆動側に対する接離動作にもとづいてクラッチを入り切りするクラッチ従動側と、所定の切り位置以外でクラッチ従動側の切り動作を規制する切り規制部材とを備えて構成され、前記植付爪停止位置調節手段は、前記切り規制部材の位置変更にもとづいて植付爪の停止位置を調節することを特徴とする請求項1記載の移植機。
【請求項3】
前記植付駆動軸の一回転周期を変えることなく、一回転中の回転速度に変化を生じさせる不等速伝動機構と、該不等速伝動機構による植付駆動軸の増速位置を調節する増速位置調節手段とを備え、前記植付爪停止位置調節手段は、増速位置調節手段による植付駆動軸の増速位置調節と同時に植付爪の停止位置調節を行い、植付駆動軸の増速位置調節に伴う植付爪の停止位置変化を規制することを特徴とする請求項1記載の移植機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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