説明

移送ユニット

【課題】導電体、電子伝導体、部品、ビルディングモジュールなどを識別するためのプラスチック製又は金属製の少なくとも1枚の印刷可能なラベル用カード1を備える移送ユニットを提供すること。
【解決手段】この移送ユニットは、それぞれ1枚の印刷可能なラベル用カード1を固定することができる少なくとも1つの枠領域を有する搬送枠組5をさらに備えており、各ラベル用カード1には、少なくとも1つのキャッチ及び心合せ用ウェブ3、4が設けられており、キャッチ及び心合せ用ウェブ3、4が、搬送枠組5に成形されたクランプ及び/又は心合せ用の要素によって搬送枠組5に心合せされるのみならず、搬送枠組5にかみ合って力を伝達するように固定可能に構成されており、枠領域が、間隔を置いて平行する搬送枠組5の2本の縦材と、個々の枠領域を形成するために縦材同士を接続する横材8とによって限定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導電体及び/又は電子伝導体、部品、ビルディングモジュール(building modules)や装置を識別するための少なくとも1枚のプラスチック製又は金属製の印刷可能なラベル用カードを備える移送ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
ラベル用カードは、配電盤に搭載されたビルディングモジュールを識別するのみならず、導電体、ケーブルなどを識別するのに適した、ラベリング装置の構成部品になることができる。関連部品、ビルディングモジュールや装置は、例えば配電盤に比較的多数の単位で設置されるので、ラベリング装置が必要である。故障の際に、どの部品、ビルディングモジュールや装置を交換するべきかが認識できなければならないため、各部品、ビルディングモジュールや装置に特定の機能が割り当てられる。必要なラベル用カードの量が相対的に多いことにより、かつ良好な印刷画像を得るために、ラベル用カードは、適切なプリンタを用いて連続工程で印刷される。
【0003】
適格なプリンタは、一般に、インクジェットプリンタの形で設計されている。印刷画像は、塗布された後、熱で融着される。これにより、汚れと擦傷に対する抵抗性があり、印刷画像のカーリングの直後に使用可能な非常に高品質のラベル用カードが製造される。
【0004】
プラスチック製のラベル用カードは射出成形法によって製造される。射出成形法によって内部摩擦が引き起こされた場合には、ラベル用カードが変形するおそれがある。すなわち、ラベル用カードが平坦でなくなる。この変形が射出成形の間に起きなければ、内部摩擦が熱応力によって解放されるため、ラベル用カードは、印刷画像の熱融着が原因で変形する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、個別に製造されたラベル用カードを印刷用の1つの移送ユニットに組み付けることと、移送ユニットを連続工程によってプリンタ内に案内可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、本発明に従い、
a)移送ユニットが、それぞれ1枚の印刷可能なラベル用カードを固定することができる少なくとも1つの個別の枠領域を有する搬送枠組を備えており、
b)各ラベル用カードには、少なくとも1つのキャッチ及び心合せ用ウェブが設けられており、
c)キャッチ及び心合せ用ウェブが、搬送枠組に配置されたクランプ及び心合せ用の要素によって、搬送枠組に心合せされるのみならず、搬送枠組に相互にロック可能にかつ力伝達可能に固定されるよう構成されていることによって達成される。
【0007】
搬送枠組とラベル用カードは、別々の工程で製作される。ラベル用カードは、搬送枠組の中に挿入され、クランプやキャッチによって固定される一方で、心合せ用要素が、ラベル用カードが枠領域内の常に不変の位置にあることを確保する。移送ユニットは、搬送枠組と、枠領域内に挿入されるラベル用カードとによって形成される。
【0008】
キャッチ、クランプ及び心合せ用の要素は、温度又は水分に起因するラベル用カードのわずかな寸法変化を補償することができるように配置されている。
【0009】
好ましい実施形態では、枠領域が、間隔を置いて平行する搬送枠組の2本の縦材と、個々の枠領域を形成するために縦材同士を接続する搬送枠組の横材とによって限定されている。また、本実施形態では、ラベル用カードを枠領域に心合せするため、ラベル用カードのキャッチ及び心合せ用ウェブに、搬送枠組の横材の対応する隆起部をロックするように取り囲む心合せ用の穴部が設けられている。この方法の逆も可能である。
【0010】
ラベル用カードの印刷可能領域は、印刷後にキャッチ及び心合せ用ウェブから切り離される必要がある。いかなる工具も用いることなく切り離すことができるように、本実施形態では、キャッチ及び心合せ用ウェブが、例えば、溝や切込みなど、所定の破断部を介して印刷可能領域に接続されている。
【0011】
好ましい実施形態では、さらに、キャッチ及び心合せ用ウェブが、搬送枠組の横材に関連付けられたラベル用カードの対向する2つの側部にそれぞれ設けられている。それにより、縦材に面するラベル用カードの端縁が、互いに隙間なく又は実質的に隙間なく縦材に接触する。
【0012】
ラベル用カードの寸法が温度又は水分の変動に起因してわずかな変化を示すのを防ぐことはできない。そのため、本実施形態では、キャッチ、心合せ及びクランプ用要素が、ラベル用カードの縦材方向及び/又は横材方向へのそれぞれわずかな変位に追従するようになっている。
【0013】
ラベル用カードが金属製かプラスチック製かにかかわらず、搬送枠組は、非金属材料製の一体型の予備成形品、好ましくは射出成形法によって製造されたプラスチック予備成形品として形成されていることが好ましい。射出成形法では、比較的高い温度による印刷画像の定着の間に搬送枠組を変形させないような材料が使用される。金属部品が熱に晒されることに起因して変形する可能性があることは当技術分野で周知である。
【0014】
キャッチ、心合せ及びクランプ用要素の実施形態は、ラベル用カードが金属製であるかプラスチック製であるかに少なくとも部分的に左右される。
【0015】
以下の実施形態は、好ましくは、プラスチック製のラベル用カードに適している。
【0016】
1つのあり得る実施形態では、クランプ及び心合せ用の要素が、キャッチ用ウェブ又は対構成のスナップ装着式舌片が係合する少なくとも1つの長孔を備えている。しかしながら、好ましくは、少なくとも1つの長孔は、枠領域を限定する横材に設けられており、その長孔に、キャッチ及び心合せ用ウェブに成形されたキャッチ用ウェブが係合するのに対して、各長孔の長さは、キャッチ用ウェブの長さよりほんの少し大きい。好ましくは、横材には、端部域が円形に成形され、互いに間隔を置いた2つの長孔が設けられている。これらの長孔は、搬送枠組の縦材に対して交差する方向に延びており、その結果、ラベル用カードの縦材方向への一定の変位が可能になる。キャッチ及び心合せ用ウェブに成形されたキャッチ用ウェブは、銛状に成形されている。
【0017】
枠領域を限定するもう一方の横材にも、少なくとも1つの長孔が設けられており、その長孔の長さもそれと係合するキャッチ用ウェブの長さよりほんの少し大きい。しかしながら、この少なくとも1つの長孔と、したがってキャッチ用ウェブとは、縦方向に変位が存在するように、搬送枠組の縦材に対して間隔を置いて平行に延びている。しかしながら、どちらの場合も、ラベル用カードの位置は、心合せ用の穴部とそれに対応する隆起部によって決まる。
【0018】
あるいは、キャッチ及び心合せ用ウェブに、キャッチ用ウェブの代わりに、弾性のある1個又は数個のスナップ装着式舌片が成形されていてもよい。
【0019】
以下の実施形態は、金属製のラベル用カードに特に適している。第1の実施形態では、搬送枠組の1本の横材、好ましくは、2本の横材に山形断面を有する少なくとも1つのストッパ用カラーが成形されており、ストッパ用カラーの脚部は、搬送枠組の平面に対して垂直に配置してストッパ用カラーを形成しているとともに、搬送枠組の平面に平行なウェブは、ラベル用カードのキャッチ及び心合せ用ウェブと重なり合う。
【0020】
この実施形態においても、心合せは、同様に、キャッチ及び心合せ用ウェブの心合せ用穴部と横材の対応する隆起部によって実現することができる。しかしながら、各横材に2つの山形のストッパ用カラーが成形されていることが好ましい。あるいは、横材の中間部分に山形のストッパ用カラーが成形され、この山形のストッパ用カラーの両側に直立形状の別のストッパ用カラーがさらに成形されていてもよい。
【0021】
あるいは、金属材料は冷間成形可能であるため、ラベル用カードのキャッチ及び心合せ用ウェブが、関連する横材の対応する穴部内に挿入可能な山形の位置決め用ウェブを有していてもよい。2つの位置決め用ウェブが設けられれば、側方への変位がもはや不可能になる。
【0022】
ラベル用カードが、その印刷領域を搬送枠組の横材に向けないように配置されるように、キャッチ及び心合せ用ウェブには、引込み又は切欠きによって形成された角領域がさらに設けられている。これらの領域には、横材のピンが接する。このように非対称に形成することにより、ラベル用カードは、その印刷可能面を搬送枠組の横材に向けて置かれることがなくなる。したがって、この実施形態は、エンコーディング(記号化)と説明することもできる。
【0023】
特に、ラベル用カードが金属製であれば、複数の細片状ラベル用カードが、個々の細片状カードをいかなる工具も用いずに別の細片状カードから切離し可能に所定の破断部を介して互いに接続させた1枚の印刷可能なカードに一体化されることが可能である。
【0024】
あらゆるラベル用カードの印刷可能領域が上面に来るように、すなわち、搬送枠組に向かないように、少なくとも1つのキャッチ及び心合せ用ウェブに、横材のピンが嵌まる穴部又は孔が設けられており、穴部又は孔は、ラベル用カードの中心縦軸から偏位している。その結果、ラベル用カードの位置があらかじめ決定される。したがって、この構成も、エンコーディングと定めることができる。
【0025】
ラベル用カードの大きさは、好ましくは、キャッシュカードの周知の大きさに相当するが、他の寸法も選択可能である。
【0026】
添付の図面に基づいて、本発明をさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】プラスチック製のラベル用カードの斜視図である。
【図2】図2は、枠領域を有する搬送枠組の部分図である。
【図3】図3は、図2にかかる搬送枠組をその上に置かれたラベル用カードとともに示す図である。
【図4】図4は、キャッチ及び心合せ用ウェブと横材の穴部の詳細図である。
【図5】図5は、別の実施形態におけるキャッチ及び心合せ用ウェブの斜視図である。
【図6】図6は、別の実施形態におけるキャッチ及び心合せ用ウェブの斜視図である。
【図7】図7は、さらに別の実施形態における金属製のラベル用カードを示す図である。
【図8】図8は、さらにべつの実施形態における金属製のラベル用カードを示す。図である
【図9】図9は、キャッチ及び心合せ用ウェブの詳細図である。
【図10】図10は、搬送枠組と、印刷可能な単位用に接続された複数のラベル用細片の斜視図である。
【図11】図11は、キャッチ及び心合せ用ウェブの拡大図である。
【図12】図12は、格子状の接触面を有する搬送枠組を示す図である。
【図13】図13は、キャッチ及び心合せ用ウェブの固定例の詳細図である。
【図14】図14は、位置決めに適したラベル用カードの枠領域内への挿入のためのキャッチ及び心合せ用ウェブでのエンコーディングを実現する搬送枠組を示す図である。
【図15】図15は、上記エンコーディングの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、射出成形法によってプラスチックから製造されたラベル用カード1の好ましい実施形態を示す。ラベル用カード1は、キャッシュカードの大きさの印刷可能領域2と、対向する2つの側部に配置されたキャッチ及び心合せ用のウェブ3、4とを備えている。2枚以上のこのラベル用カード1が、搬送枠組5の内に印刷のために挿入される(詳細は後述する)。搬送枠組5は、互いに間隔を置いて平行する2本の縦材6、7と、数本の矩形の横材8を備えており、それぞれ2本の横材8で1つの枠領域を限定している。特に図3に示すように、キャッチ及び心合せ用ウェブ3、4は、枠領域を限定する横材8で支持される。
【0029】
図1は、キャッチ及び心合せ用ウェブ3の中央部に、ラベル用カード1が置かれたときに横材8の対応する隆起部10に嵌まる三角形の心合せ用の穴部9が設けられていることを明示している。さらに、図2は、隆起部10の両側に、長孔11、12が設けられていることを示す。長孔11、12は、端部域では円形に移行している。反対側のキャッチ及び心合せ用ウェブ4にも、さらにもう1つの長孔又は同様の穴部13が設けられていてもよい。キャッチ及び心合せ用ウェブ3、4には、横材8に面する側に、長孔11、12及び穴部13と係合する銛形状のキャッチ用ウェブが設けられている。その結果、ラベル用カード1のキャッチ機構が確保されている。
【0030】
図1〜図3に示すように、キャッチ及び心合せ用ウェブ3、4は、搬送枠組の縦材6、7に対して交差方向に配置するラベル用カード1の端縁5に成形されている。キャッチ及び心合せ用ウェブ3には、2つの銛形状のキャッチ用ウェブが成形されている一方、反対側のキャッチ及び心合せ用ウェブ4には、キャッチ用ウェブが1つだけ成形されている。キャッチ及び心合せ用ウェブ3に成形されたキャッチ用ウェブも、搬送枠組5の縦材6、7に対して交差方向に配置されている。キャッチ及び心合せ用ウェブ4に成形されたキャッチ用ウェブは、縦材6、7に平行に延びている。これらキャッチ用ウェブの長さは、熱の影響又は水分の影響に基づくわずかな変化が補償されるように、長孔11、12及び穴部13の長さよりも小さい。
【0031】
図4は、キャッチ及び心合せ用ウェブ3及び横材8の関連部分を拡大斜視図で示す。
【0032】
図5及び図6は、搬送枠組5の枠領域を限定する2本の横材8を示す。この実施形態の場合、キャッチ及び心合せ用ウェブ3の底面には、弾性を有し、関連する横材8の対応する穴部16、17と係合する2対のスナップ装着式舌片14、15が成形されている。図示のように、これらのスナップ装着式舌片14、15は、対応する横材8に対して交差する方向に弾性を有する。
【0033】
図6は、反対側のキャッチ及び心合せ用ウェブ4に1対のバネ舌片18が成形されていることを示す。これらのスナップ装着式舌片18は、横材8の穴部19と係合する。図6は、スナップ装着式舌片18が横材8の長手方向に弾性的に跳ね出し可能であることを示している。
【0034】
図7及び図8は、金属製のラベル用カード1を例示している。このラベル用カード1にも、縦材6、7に対して交差方向に延びる両側の端縁に、キャッチ及び心合せ用ウェブ3、4がそれぞれ設けられている。印刷後、キャッチ及び心合せ用ウェブ3、4は、いかなる工具も用いることなく、ラベル用カード1の印刷領域2から破断して切り離すことができる。図7の実施形態によれば、上記の目的のため、ラベル用カード1とキャッチ及び心合せ用ウェブ3、4との接続が、キャッチ及び心合せ用ウェブ3、4の平面の削減によって脆弱化されている。この削減領域は、図7にかかる実施形態の場合、片面又は両面の連続する溝20、21によって形成することができる。図8の実施形態では、縦方向の端縁から延びて途切れる切込み22、23が設けられており、その結果、切込み22、23によって所定の破断部が予め決定される。キャッチ及び心合せ用ウェブ3、4は冷間成形の金属製であるので、両方のキャッチ及び心合せ用ウェブ3、4に切欠き部24、25がそれぞれ設けられ、切欠き部内に配置するこれらの材料部分が、横材8のそれぞれの方向に傾斜した位置決めフラップ26に形成されている。位置決めフラップ26が挿入される穴部の大きさは、ラベル用カード1の縦方向及び横方向の伸びが補償されるように設計されている。心合せは、この場合も、心合せ用の穴部9及びそれと有効に接続する隆起部10によって実現される。
【0035】
図9は、ラベル用カード1とキャッチ及び心合せ用ウェブ3、4との間の、微小接続とも言える、接続部の拡大図を示す。この接続は、キャッチ及び心合せ用ウェブ3、4とラベル用カード1との間に比較的小さな領域だけが存在するように三角形によって実現されており、その結果、これらの接続は非常に容易に解除可能になる。
【0036】
図12及び図13は、さらに別の変形物を示す。図10は、すでに先述の図に示した大きさのラベル用カード1が、それぞれ異なる幅を示す様々な個別のラベル用細片27から構成可能であることを示す。複数のラベル用細片27は、後に同時に印刷可能である。さらに、図10は、ラベル用細片27の一端又は両端にドリル孔又は長孔を設けることができることを示す。クランプと心合せは、上述した方法で実現される。
【0037】
図11〜図13は、ラベル用カード1を固定させるいくつかの可能な例を示す。この固定は、図11にかかる山形ウェブ(angular web)29によって実現可能であり、各山形ウェブ29の垂直方向のウェブがストッパ用のカラーを形成し、横材8に対して間隔を置いて互いに平行するウェブがクランプ用のウェブを形成する。図12によると、ラベル用カード1の固定は、1つの山形ウェブ29とその側方の2つのストッパ用カラー30によっても実現することができる。図13は、この固定を拡大図で示す。
【0038】
さらに、図12は、搬送枠組5に穴部28を設けて材料効率を向上させるように、搬送枠組5に格子状の接触面が設けられていることを示す。
【0039】
図14及び図15は、ラベル用カード1の印刷可能領域2を常に上面にする、すなわち搬送枠組5に向かないように配置させる、いわゆるエンコーディングを示す。この目的のため、少なくとも1つのキャッチ及び心合せ用ウェブ3に、ラベル用カード1の中心縦軸から偏位した穴部31が設けられている。この切欠きないしは穴部31に、横材8上に成形されたピンが嵌まる。
【0040】
本発明は、上述の例示の実施形態に限定されない。金属製又はプラスチック製のラベル用カード1には、対向する2つの側部のそれぞれに1つのキャッチ及び心合せ用ウェブ3、4が設けられており、キャッチ及び心合せ用ウェブが、いかなる工具も用いることなく切離し可能であるように、所定の破断部20、21、22、23を介して印刷可能領域2に接続されていることが必要である。さらに、キャッチ及び心合せ用ウェブ3、4に、隆起部10が嵌まる心合せ用の穴部9が設けられていることが必要である。またさらに、水分の影響又は熱の影響によるラベル用カード1の寸法変化が補償されるように、キャッチ用穴部内にキャッチ用ウェブ又はスナップ装着式舌片14、15が配置されることが重要である。
【符号の説明】
【0041】
1…ラベル用カード、2…印刷可能領域、3、4…キャッチ及び心合せ用ウェブ、5…搬送枠組、6、7…縦材、8…横材、9…心合せ用穴部、10…隆起部、11、12…長孔、13…穴部、14、15…スナップ装着式舌片、16、17…穴部、18…バネ舌片、19…穴部、20、21、22、23…所定の破断部(溝又は切込み)、24、25…切欠き部、26…位置決めフラップ、27…ラベル用細片、28…穴部、29…山形ウェブ、30…ストッパ用カラー、31…穴部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電体及び/又は電子伝導体、部品、ビルディングモジュールなどを識別するための少なくとも1枚のプラスチック製又は金属製の印刷可能なラベル用カード(1)を備える移送ユニットにおいて、
a)それぞれ1枚の前記印刷可能なラベル用カード(1)を固定することができる少なくとも1つの枠領域を有する搬送枠組(5)を備えており、
b)前記各ラベル用カード(1)には、少なくとも1つのキャッチ及び心合せ用ウェブ(3、4)が設けられており、
c)前記キャッチ及び心合せ用ウェブ(3、4)が、前記搬送枠組(5)に成形されたクランプ及び/又は心合せ用要素によって、前記搬送枠組(5)に心合せされるのみならず、前記搬送枠組(5)に相互にロック可能に且つ力伝達可能に固定できる、
ことを特徴とする、移送ユニット。
【請求項2】
前記枠領域が、間隔を置いて互いに平行する前記搬送枠組(5)の2本の縦材によって、横材(8)により個々の枠領域を形成する目的で、限定されていることを特徴とする、請求項1に記載の移送ユニット。
【請求項3】
前記少なくとも1つのキャッチ及び心合せ用ウェブ(3、4)に、対応する隆起部を取り囲む心合せ用穴部(9)が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の移送ユニット。
【請求項4】
前記キャッチ及び心合せ用ウェブ(3、4)が、すじや切込み(20、21)などの所定の破断部を介して印刷可能領域(2)に接続されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の移送ユニット。
【請求項5】
前記キャッチ及び心合せ用ウェブ(3、4)が、前記ラベル用カード(1)の対向する2つの側部であって、前記横材(8)に関連する側に、それぞれ設けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の移送ユニット。
【請求項6】
前記搬送枠組(5)が、非金属材料製の一体型の予備成形品、好ましくは射出成形法によって製造されたプラスチック予備成形品として形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の移送ユニット。
【請求項7】
クランプ及び/又は心合せ用要素が、少なくとも1つの長孔と少なくとも1つのキャッチ用ウェブ又は対構成のスナップ装着式舌片とによって形成されており、好ましくは前記横材に前記少なくとも1つの長孔(11、12)が設けられており、前記少なくとも1つの長孔に、前記キャッチ及び心合せ用ウェブ(3、4)に成形された前記キャッチ用ウェブ又は前記対構成のスナップ装着式舌片(14、15)が係合することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の移送ユニット。
【請求項8】
前記長孔(11、12)又は穴部(13)が互いに矩形に配置されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の移送ユニット。
【請求項9】
前記搬送枠組(5)の前記横材(8)に、山形断面を有する少なくとも1つのストッパ用カラー(29)が成形されており、前記搬送枠組(5)の平面に対して垂直に配置される前記ストッパ用カラーの脚部がストッパ用カラーを形成しており、前記搬送枠組(5)の平面に平行に配置する前記ストッパ用カラーの脚部が固定用ウェブを形成していることを特徴とする、請求項1に記載の移送ユニット。
【請求項10】
前記キャッチ及び心合せ用ウェブ(3、4)に少なくとも1つの切欠き部(24、25)が設けられており、前記切欠き部(24、25)によって限定された材料部分が、山形の位置決めフラップ(26)を形成していることを特徴とする、請求項1に記載の移送ユニット。
【請求項11】
前記少なくとも1つのキャッチ及び心合せ用ウェブ(3、4)が、前記横材(8)に成形されたピン(32)が嵌まる切欠き、穴部(31)又は孔を有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の移送ユニット。
【請求項12】
前記印刷可能なラベル用カード(1)が、所定の破断部によって互いに接続された複数のラベル用細片(27)によって形成されていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の移送ユニット。
【請求項13】
前記ラベル用カード(1)が、穴部(28)が設けられた格子状の接触面を有することを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載の移送ユニット。
【請求項14】
前記ラベル用カード(1)と前記キャッチ及び心合せ用ウェブ(3、4)との間の接続が、少なくとも1つの三角形、好ましくは2つの三角形によって形成されていることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の移送ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−230925(P2011−230925A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−64552(P2011−64552)
【出願日】平成23年3月23日(2011.3.23)
【出願人】(505422464)ワイドミュラー インターフェース ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (29)
【氏名又は名称原語表記】Weidmueller Interface GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Klingenbergstrasse 16, D−32758 Detmold, Germany
【Fターム(参考)】