空気清浄機
【課題】 フィルタ保持部材と本体1とのシール性を確実に向上させて、空気清浄機の清浄能力を確実に高める。
【解決手段】 本体1内には、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bからなるフィルタ7が収容される。集塵フィルタ7aは、フィルタ保持部材としてのフィルタ枠材10にて保持されている。フィルタ枠材10は、集塵フィルタ7aよりもその厚さ方向の一方側に突出した突出部10aを有している。また、本体1内には、突出部10aがその表面全体を当接させた状態で嵌合する溝部9が形成されている。この構成により、フィルタ枠材10の突出部10aを溝部9に嵌合させた状態では、突出部10aの表面全体が溝部9の内面と当接するため、突出部10aと溝部9との間に隙間が形成されることがなく、フィルタ枠材10と本体1とのシール性が確実に向上する。
【解決手段】 本体1内には、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bからなるフィルタ7が収容される。集塵フィルタ7aは、フィルタ保持部材としてのフィルタ枠材10にて保持されている。フィルタ枠材10は、集塵フィルタ7aよりもその厚さ方向の一方側に突出した突出部10aを有している。また、本体1内には、突出部10aがその表面全体を当接させた状態で嵌合する溝部9が形成されている。この構成により、フィルタ枠材10の突出部10aを溝部9に嵌合させた状態では、突出部10aの表面全体が溝部9の内面と当接するため、突出部10aと溝部9との間に隙間が形成されることがなく、フィルタ枠材10と本体1とのシール性が確実に向上する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気を清浄化するためのフィルタ(例えば集塵フィルタや脱臭フィルタ)がフィルタ保持部材によって保持されて本体内部に収容される空気清浄機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、空気を清浄化する、つまり、空気中に含まれる塵埃や臭気成分を除去するフィルタを備えた空気清浄機が種々提案されている。上記のフィルタは、通常、フィルタ保持部材(例えばフィルタ枠)にて保持された状態で空気清浄機の本体内部に収容される。このとき、空気清浄機の清浄能力を高めるためには、送風手段の駆動能力を高めること以外に、風路の密閉度を高くすることが必要である。そのためには、フィルタ枠と本体とのシール性を高めることが要求される。
【0003】
そこで、例えば特許文献1では、図14に示すように、フィルタ101を保持するフィルタ枠102に設けた溝102aの中にシール材103を設け、このシール材103を介して溝102aをフィルタ受け104の係合子104aに嵌挿することで、フィルタ枠102と本体とのシール性を高めながらフィルタ101を本体内部に収容するようにしている。
【特許文献1】特開2001−137637号公報(図7参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1の構成では、フィルタ受け104における係合子104a以外の部分では、フィルタ枠102との間に隙間が形成されている。このため、シール材103が設けられているとしても、フィルタ101を本体内部に収容した際、フィルタ101の押さえが悪かったり、シール材103が劣化すると、隙間より空気がフィルタ101外を通過して本体内部に流入するおそれがある。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、フィルタ保持部材と本体とのシール性を確実に向上させて、清浄能力を確実に高めることができる空気清浄機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の空気清浄機は、外部から吸い込んだ空気を清浄化するためのフィルタと、上記フィルタをその外周を覆うことによって保持するフィルタ保持部材と、上記フィルタを介して外部から空気を吸い込むための送風手段とを本体内部に備えた空気清浄機であって、上記フィルタ保持部材は、上記フィルタよりもその厚さ方向の少なくとも一方側に突出した突出部を有しており、上記本体内部には、上記フィルタ保持部材の上記突出部がその表面全体を当接させた状態で嵌合する溝部が形成されていることを特徴としている。
【0007】
上記の構成によれば、フィルタは、その外周がフィルタ保持部材にて覆われて本体内部に収容される。送風手段を駆動させることにより、本体外部の空気はフィルタを介して本体内部に吸い込まれる。この際に、空気中の塵埃や脱臭成分がフィルタにて除去されて、当該空気が清浄化される。
【0008】
ここで、フィルタ保持部材は、フィルタよりもその厚さ方向の少なくとも一方側に突出した突出部を有しており、本体内部には、この突出部がその表面全体を当接させた状態で嵌合する溝部が形成されている。これにより、フィルタ保持部材の突出部を溝部に嵌合させた状態では、突出部の表面全体が溝部と当接するため、突出部と溝部との間に隙間が形成されることがない。したがって、送風手段の駆動時に、上記隙間を介して外部空気が本体内部に流入するのを確実に回避することができ、フィルタ保持部材と本体とのシール性を確実に向上させることができる。その結果、空気清浄機の清浄能力を確実に高めることができる。
【0009】
ここで、上記突出部は、上記フィルタよりもその厚さ方向の一方側に突出しており、上記溝部は、上記本体内部のフィルタ収容位置よりも上記送風手段側に形成されていてもよい。なお、フィルタ収容位置よりも送風手段側とは、送風手段の駆動時に外部空気が本体内部に取り込まれる方向においてフィルタよりも下流側(風下側)を指す。
【0010】
この構成の場合、溝部に嵌合する突出部の長さ分だけ送風手段から離れたところに、フィルタ保持部材にて保持されているフィルタを位置させることができ、本体内部でフィルタと送風手段との間にある程度の空間を確保することができる。これにより、送風手段の駆動時にフィルタのほぼ全面を介して空気を吸い込む経路を確保することができ、フィルタを有効利用して空気の清浄化を行うことができる。
【0011】
また、上記突出部は、上記フィルタよりもその厚さ方向の一方側に突出しており、上記溝部は、上記本体内部のフィルタ収容位置よりも上記送風手段とは反対側に形成されていてもよい。なお、フィルタ収容位置よりも送風手段と反対側とは、送風手段の駆動時に外部空気が本体内部に取り込まれる方向においてフィルタよりも上流側(風上側)を指す。また、このような溝部の配置は、例えば、本体に対して取り外し可能な本体前面の吸込パネルやフィルタ押さえなどの部材に溝部を形成することで実現可能である。
【0012】
この構成の場合、フィルタ保持部材とともにフィルタを本体内部に収容した後、上記部材を本体に取り付けたときに、自動的にフィルタ保持部材の突出部を溝部に嵌合させることができる。したがって、この構成であっても、フィルタ保持部材と本体とのシール性を確保することができる。
【0013】
また、上記突出部は、上記フィルタよりもその厚さ方向の両側に突出しており、上記溝部は、上記本体内部のフィルタ収容位置よりも上記送風手段側および上記送風手段とは反対側の両方に形成されている構成であってもよい。
【0014】
この構成では、フィルタよりも風上側および風下側の両方で、フィルタ保持部材と本体とのシール性を確保することができ、空気清浄機の清浄能力をより一層高めることができる。
【0015】
また、上記フィルタ保持部材は、上記フィルタの外周面と接着剤を介して接着される不織布からなるフィルタ枠材であってもよい。この構成の場合、フィルタ枠材の突出部を本体内部の溝部に嵌合させることにより、フィルタ枠材と本体とのシール性を確保することができる。
【0016】
また、上記フィルタ保持部材は、上記フィルタを挿抜することが可能なフィルタ枠であってもよい。この構成の場合、フィルタ枠の突出部を本体内部の溝部に嵌合させることにより、フィルタ枠と本体とのシール性を確保することができる。
【0017】
また、上記フィルタは、空気中に含まれる塵埃を除去する集塵フィルタと、空気中の臭気成分を除去する脱臭フィルタとのうちの少なくとも一方を含んでいることが望ましい。この場合、空気中の塵埃と脱臭成分とのうちの少なくとも一方をフィルタにて確実に除去することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、フィルタ保持部材の突出部を溝部に嵌合させた状態では、突出部の表面全体が溝部と当接し、突出部と溝部との間に隙間が形成されないので、送風手段の駆動時に、上記隙間を介して外部空気が本体内部に流入するのを確実に回避することができ、空気清浄機の清浄能力を確実に高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図1は、本実施形態に係る空気清浄機の概略の構成を示す断面図であって、この空気清浄機を側方から見たときの断面図である。この空気清浄機は、本体1を有している。なお、以下では、後述する送風手段8の駆動によって本体1内部を空気が流れる方向において、その風上側を前方とし、その風下側を後方と呼ぶこととする。
【0020】
本体1内部は、仕切り板2によって前後に仕切られている。この結果、本体1内部の仕切り板2よりも前方には第1の区画室3が形成され、仕切り板2よりも後方には第2の区画室4が形成されている。第1の区画室3と第2の区画室4とは、仕切り板2に設けられた開口部2aを介して連通している。また、本体1の前面には、外部からの空気を本体1内部に取り込むための吸込口5aが形成された吸込パネル5が設けられており、本体1の後方上面には、吸い込んだ空気を外部に放出するための吹出口6が設けられている。
【0021】
なお、本体1内部には、フィルタ押さえを設けるようにしてもよい。フィルタ押さえとは、後述するフィルタ7を本体1内部で安定して収容すべく、フィルタ7を前方から押さえるものである。また、吹出口6近傍には、図示していないが、正または負の少なくとも一方のイオンを発生するイオン発生器を配置するようにしてもよい。
【0022】
また、本体1内部には、フィルタ7と、送風手段8と、溝部9とが設けられている。フィルタ7は、外部から吸い込んだ空気を清浄化するためのものであり、第1の区画室3内に配置されている。本実施形態では、フィルタ7は、空気中に含まれる塵埃を除去する集塵フィルタ7aと、空気中の臭気成分を除去する脱臭フィルタ7bとで構成されており、これらはいずれも略直方体形状となっている。また、本実施形態では、集塵フィルタ7aは、脱臭フィルタ7bよりも風下側に設けられているが、風上側に設けられてもよい。
【0023】
集塵フィルタ7aは、フィルタ枠材10によって保持されている。ここで、図2は、フィルタ枠材10の概略の構成を示す斜視図である。フィルタ枠材10は、略直方体形状の集塵フィルタ7aの外周4面(前後方向(厚さ方向)の2面以外の面)と接着剤を介して接着される不織布で構成されたフィルタ保持部材である。集塵フィルタ7aは、このようにフィルタ枠材10によって保持された状態で、本体1内部に収容される。
【0024】
また、フィルタ枠材10は、保持するフィルタ(ここでは集塵フィルタ7a)よりもその厚さ方向に突出しており、その突出した部分が突出部10aとなっている。より詳しくは、突出部10aは、保持する集塵フィルタ7aよりもその厚さ方向において一方側(集塵フィルタ7aが本体1内部に収容されたときの後方側に対応している)に突出して形成されている。また、突出部10aは、4枚の平板を枠状に配置させた形状、すなわち、対向する2枚の平板の端部同士を残りの2枚の平板でそれぞれ連結した形状となっている。
【0025】
送風手段8は、フィルタ7を介して外部から空気を吸い込むために駆動されるものであり、本体1内部の第2の区画室4内に設けられている。この送風手段8は、回転可能なファンと、そのファンを回転させるモータとで構成されている。
【0026】
溝部9は、フィルタ枠材10の突出部10aがその表面全体を当接させた状態で嵌合する部分である。この溝部9は、枠状の突出部10aを構成する4つの平板のそれぞれが嵌合するように枠状に形成されている。また、溝部9は、仕切り板2よりも前方部分で、かつ、本体1内部のフィルタ収容位置よりも後方(送風手段8側)に設けられており、突出部10aが前方から嵌合できるように、前方側に開口を有する溝(凹部)となっている。
【0027】
溝部9は、仕切り板2および本体1の壁面と一体的に形成されている。より詳しくは、溝部9は、それを構成する2本の壁部で突出部10aを挟持できる形状となっている。そして、溝部9を構成する一方の壁部は、本体1の壁面を兼ねているが、他方の壁は、仕切り板2から前方に突出する壁部9aとなっている。
【0028】
上記の構成によれば、フィルタ7を本体1内部に装填するときは、まず、本体1前面の吸込パネル5を取り外す。なお、フィルタ押さえが設けられている場合にはさらにフィルタ押さえを取り外す。そして、集塵フィルタ7aと接着されるフィルタ枠材10の突出部10aを、本体1内部の溝部9に嵌合させて集塵フィルタ7aを本体1内部に収容する。このとき、突出部10aは、その表面全体が溝部9と当接するようにして溝部9に嵌合する。その後、脱臭フィルタ7bを本体1内部に収容し、必要に応じてフィルタ押さえを取り付け、最後に吸込パネル5を本体1に取り付ける。
【0029】
この状態で送風手段8を駆動させると、本体1外部の空気は吸込パネル5の吸込口5aを通り、脱臭フィルタ7bおよび集塵フィルタ7aを順に介して本体1内部に吸い込まれる。この際に、空気中の脱臭成分や塵埃が脱臭フィルタ7bおよび集塵フィルタ7aにてそれぞれ除去されて、当該空気が清浄化され、吹出口6から排出される。
【0030】
以上のように、本実施形態の構成によれば、本体1内部には、フィルタ枠材10の突出部10aが嵌合する溝部9が設けられており、その嵌合時には、突出部10aの表面全体が溝部9の内面と当接する。これにより、突出部10aが溝部9に嵌合した状態では、突出部10aと溝部9との間に隙間が形成されることがなく、送風手段8の駆動時に、上記隙間を介して外部空気が本体1内部に流入するということがない。つまり、送風手段8の駆動時に、外部空気が集塵フィルタ7aを通過せずに上記隙間から本体1内部に取り込まれるということがない。したがって、フィルタ枠材10と本体1とのシール性が確実に向上し、空気清浄機の清浄能力を確実に高めることができる。
【0031】
また、溝部9は、本体1内部のフィルタ収容位置よりも送風手段8側に形成されている。これにより、本実施形態のように、溝部9を構成する壁部9aを仕切り板2に対して前方に突出させれば、少なくとも溝部9に嵌合する突出部10aの長さ分だけ(正確には壁部9aの高さ分だけ)送風手段8から前方に離れたところに、フィルタ枠材10にて保持されているフィルタ7(集塵フィルタ7a)を位置させることができる。そして、本体1内部で集塵フィルタ7aと送風手段8との間にある程度の空間を確保することができる。その結果、送風手段8の駆動時には、集塵フィルタ7aのほぼ全面を介して空気を吸い込む経路を確保することができ(集塵フィルタ7aのほぼ全面から空気を吸い込むことができ)、集塵フィルタ7aを有効利用することができる。
【0032】
ところで、本実施形態では、フィルタ枠材10が集塵フィルタ7aのみを保持する場合について説明したが、フィルタ枠材10が集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの両方を保持する構成であってもよい。
【0033】
図3は、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの両方を保持するフィルタ枠材10の概略の構成を示す斜視図である。なお、同図では、突出部10a側が集塵フィルタ7aとなっているが、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの位置は逆であってもよい。また、図4は、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの両方をフィルタ枠材10で保持した状態で本体1内部に収容した空気清浄機の概略の構成を示す断面図である。
【0034】
このような構成であっても、フィルタ枠材10に突出部10aが設けられており、本体1内部に溝部9が形成されているので、突出部10aが溝部9に嵌合した状態では、突出部10aの表面全体が溝部9の内面と当接し、突出部10aと溝部9との間に隙間が形成されることがない。したがって、フィルタ枠材10と本体1とのシール性が確実に向上し、吸込口5aから吸い込まれた空気を脱臭フィルタ7bおよび集塵フィルタ7aの順に確実に通過させることができる。その結果、空気清浄機の清浄能力を確実に高めることができる。
【0035】
なお、フィルタ枠材10がフィルタ7として脱臭フィルタ7bのみを保持し、突出部10aを溝部9に嵌合させて脱臭フィルタ7bのみを本体1内部に収容するようにしてもよい。この場合、フィルタ枠材10と本体1とのシール性を確実に向上させて、空気清浄機の清浄能力(脱臭能力)を確実に高めることができる。
【0036】
また、本実施形態では、フィルタ保持部材が、フィルタ7と接着剤を介して接着されるフィルタ枠材10で構成されている場合について説明したが、フィルタ7が挿抜されるフィルタ枠で構成されていてもよい。
【0037】
図5は、フィルタ保持部材としてのフィルタ枠11の概略の構成を示す斜視図である。フィルタ枠11は、フィルタ7の外周4面とは接着されないが、フィルタ7の外周4面と当接可能な内面を有している。このように、フィルタ枠11を用いてフィルタ7を保持する場合であっても、フィルタ枠11にフィルタ7よりもその厚さ方向に突出した突出部11aを設け、本体1内部に、その突出部11aがその表面全体を当接させた状態で嵌合する溝部9を形成することで、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0038】
つまり、本実施形態においてフィルタ枠材10について述べた構成(例えば突出部10aを設ける構成)は、フィルタ枠11についても同様に適用することができる。このことは、後述する実施の形態2および3でも同様に言えることである。
【0039】
〔実施の形態2〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、実施の形態1と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0040】
図6は、本実施形態に係る空気清浄機の概略の構成を示す断面図であり、図7は、本実施形態のフィルタ枠材10の概略の構成を示す斜視図である。本実施形態では、フィルタ枠材10は、略直方体形状の脱臭フィルタ7bの外周4面(前後方向(厚さ方向)の2面以外の面)と接着剤を介して接着されており、保持する脱臭フィルタ7bよりもその厚さ方向に突出した突出部10bを有している。
【0041】
より詳しくは、突出部10bは、保持する脱臭フィルタ7bよりもその厚さ方向において一方側(脱臭フィルタ7bが本体1内部に収容されたときの前方側に対応している)に突出して形成されている。また、突出部10bは、実施の形態1の突出部10aと同様に、4枚の平板を枠状に配置させた形状、すなわち、対向する2枚の平板の端部同士を残りの2枚の平板でそれぞれ連結した形状となっている。
【0042】
このように、本実施形態の突出部10bは、フィルタ7を保持したフィルタ枠材10が本体1に収容されたときに、本体1内でその突出方向が逆向きとなる点で、実施の形態1の突出部10aとは区別される。
【0043】
また、本実施形態では、実施の形態1で述べた溝部9の代わりに溝部12が本体1内部に形成されている。溝部12は、フィルタ枠材10の突出部10bがその表面全体を当接させた状態で嵌合する部分であり、枠状の突出部10bを構成する4つの平板のそれぞれが嵌合するように枠状に形成されている。
【0044】
ただし、溝部12は、本体1内部で、フィルタ収容位置よりも前方(送風手段8とは反対側)に形成されている点で、実施の形態1の溝部9とは異なっている。溝部12は、その後方側が開口しており、フィルタ枠材10の突出部10bが後方側から溝部12に嵌合可能となっている。溝部12は、それを構成する2本の壁部で突出部10bを挟持できる形状となっており、溝部12を構成する一方の壁部は、本体1の壁面を兼ねているが、他方の壁は、例えば吸込パネル5から後方に突出する壁部12aとなっている。なお、壁部12aは、フィルタ押さえに設けられてもよい。
【0045】
本実施形態の構成において、フィルタ7を本体1内部に装填するときは、まず、本体1前面の吸込パネル5を取り外し、集塵フィルタ7aを本体1内に収容する。続いて、脱臭フィルタ7bと接着されるフィルタ枠材10の突出部10bが前方を向くように、脱臭フィルタ7bを本体1内部に収容する。その後、吸込パネル5を本体1に取り付ける。このとき、フィルタ枠材10の突出部10bに対して溝部12が相対的に嵌合し、突出部10bの表面全体が溝部12の内面と当接する。
【0046】
このように、突出部10bが溝部12に嵌合した状態では、突出部10bと溝部12との間に隙間が形成されることがなく、送風手段8の駆動時に、上記隙間を介して外部空気が本体1内部に流入するということがない。つまり、送風手段8の駆動時に、外部空気が脱臭フィルタ7bを通過せずに上記隙間から本体1内部に取り込まれるということがない。したがって、本実施形態の構成によっても、フィルタ枠材10と本体1とのシール性が確実に向上し、空気清浄機の清浄能力を確実に高めることができる。
【0047】
特に、本実施形態では、溝部12が本体1内部のフィルタ収容位置よりも送風手段8とは反対側に形成されているので、フィルタ枠材10とともに脱臭フィルタ7bを本体1内部に収容した後、吸込パネル5を本体1に取り付けたときに、自動的にフィルタ枠材10の突出部10bを溝部12に嵌合させることができる。
【0048】
ところで、本実施形態では、フィルタ枠材10が脱臭フィルタ7bのみを保持する場合について説明したが、フィルタ枠材10が集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの両方を保持する構成であってもよい。
【0049】
図8は、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの両方を保持するフィルタ枠材10の概略の構成を示す斜視図である。なお、同図では、突出部10b側が脱臭フィルタ7bとなっているが、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの位置は逆であってもよい。また、図9は、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの両方をフィルタ枠材10で保持した状態で本体1内部に収容した空気清浄機の概略の構成を示す断面図である。
【0050】
このような構成であっても、フィルタ枠材10に突出部10bが設けられており、本体1内部に溝部12が形成されているので、突出部10bが溝部12に嵌合した状態では、突出部10bの表面全体が溝部12の内面と当接し、突出部10bと溝部12との間に隙間が形成されることがない。したがって、フィルタ枠材10と本体1とのシール性が確実に向上し、空気清浄機の清浄能力を確実に高めることができる。
【0051】
なお、フィルタ枠材10がフィルタ7として集塵フィルタ7aのみを保持し、突出部10bを溝部12に嵌合させて集塵フィルタ7aのみを本体1内部に収容するようにしてもよい。この場合でも、フィルタ枠材10と本体1とのシール性を確実に向上させて、空気清浄機の清浄能力(集塵能力)を確実に高めることができる。
【0052】
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、実施の形態1または2と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0053】
図10は、本実施形態に係る空気清浄機の概略の構成を示す断面図であり、図11は、本実施形態のフィルタ枠材10の概略の構成を示す斜視図である。本実施形態の空気清浄機は、実施の形態1および2を組み合わせた構成となっている。
【0054】
より具体的には、本実施形態では、フィルタ枠材10は、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの両方を保持しており、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの互いに対向する面が密着するように、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの外周4面のそれぞれと接着剤を介して接着されている。そして、フィルタ枠材10は、保持するフィルタ7よりもその厚さ方向の両側に突出する突出部10aと突出部10bとを有している。フィルタ枠材10の突出部10aは、集塵フィルタ7aに対して脱臭フィルタ7bとは反対側に突出しており、突出部10bは、脱臭フィルタ7bに対して集塵フィルタ7aとは反対側に突出している。
【0055】
また、本実施形態では、本体1内に、実施の形態1の溝部9と実施の形態2の溝部12との両方が形成されている。すなわち、本体1内には、本体1内部のフィルタ収容位置よりも風下側(送風手段8側)に設けられる溝部9と、フィルタ収容位置よりも風上側(送風手段8とは反対側)に設けられる溝部12との両方が形成されている。
【0056】
本実施形態の構成において、フィルタ7(集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7b)を本体1内部に装填するときは、まず、本体1前面の吸込パネル5を取り外し、フィルタ枠材10の突出部10aを、本体1内部の溝部9に嵌合させてフィルタ7を本体1内部に収容する。このとき、突出部10aは、その表面全体が溝部9と当接するようにして溝部9に嵌合する。その後、吸込パネル5を本体1に取り付けると、フィルタ枠材10の突出部10bに対して溝部12が相対的に嵌合し、突出部10bの表面全体が溝部12の内面と当接する。
【0057】
このように、本実施形態の構成では、フィルタ枠材10の突出部10aがその表面全体を溝部9の内面に当接させながら溝部9に嵌合するとともに、突出部10bがその表面全体を溝部12の内面に当接させながら嵌合するので、突出部10aと溝部9との間に隙間が形成されることがなく、突出部10bと溝部12との間に隙間が形成されることもない。したがって、送風手段8の駆動時に、上記各隙間を介して外部空気が本体1内部に流入するということがない。
【0058】
このように、本実施形態の構成によれば、フィルタ7に対して風上側と風下側との両方で、フィルタ枠材10と本体1とのシール性を確実に向上させることができ、空気清浄機の清浄能力をより一層高めることができる。
【0059】
なお、本実施形態では、フィルタ枠材10が集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの両方を保持する構成としているが、どちらか一方のみを保持する構成としてもよい。
【0060】
例えば図12は、集塵フィルタ7aのみを保持するとともに、集塵フィルタ7aの厚さ方向に互いに逆方向に突出する突出部10a・10bを有するフィルタ枠材10の概略の構成を示す斜視図である。また、図13は、脱臭フィルタ7bのみを保持するとともに、脱臭フィルタ7bの厚さ方向に互いに逆方向に突出する突出部10a・10bを有するフィルタ枠材10の概略の構成を示す斜視図である。
【0061】
このような構成であっても、集塵フィルタ7aまたは脱臭フィルタ7bに対して風上側と風下側との両方で、フィルタ枠材10と本体1とのシール性を確実に向上させることができるので、空気清浄機の清浄能力(集塵能力または脱臭能力)をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施の一形態に係る空気清浄機の概略の構成を示す断面図である。
【図2】上記空気清浄機に適用されるフィルタ枠材の概略の構成を示す斜視図である。
【図3】上記空気清浄機に適用可能なフィルタ枠材の概略の構成を示す斜視図である。
【図4】上記フィルタ枠材を適用した空気清浄機の概略の構成を示す断面図である。
【図5】上記空気清浄機に適用可能なフィルタ枠の概略の構成を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る空気清浄機の概略の構成を示す断面図である。
【図7】上記空気清浄機に適用されるフィルタ枠材の概略の構成を示す斜視図である。
【図8】上記空気清浄機に適用可能なフィルタ枠材の概略の構成を示す斜視図である。
【図9】上記フィルタ枠材を適用した空気清浄機の概略の構成を示す断面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態に係る空気清浄機の概略の構成を示す断面図である。
【図11】上記空気清浄機に適用されるフィルタ枠材の概略の構成を示す斜視図である。
【図12】上記空気清浄機に適用可能なフィルタ枠材の概略の構成を示す斜視図である。
【図13】上記空気清浄機に適用可能なフィルタ枠材の概略の構成を示す斜視図である。
【図14】従来の空気清浄機の主要部の概略の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0063】
1 本体
7 フィルタ
7a 集塵フィルタ
7b 脱臭フィルタ
8 送風手段
9 溝部
10 フィルタ枠材(フィルタ保持部材)
10a 突出部
10b 突出部
11 フィルタ枠(フィルタ保持部材)
11a 突出部
12 溝部
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気を清浄化するためのフィルタ(例えば集塵フィルタや脱臭フィルタ)がフィルタ保持部材によって保持されて本体内部に収容される空気清浄機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、空気を清浄化する、つまり、空気中に含まれる塵埃や臭気成分を除去するフィルタを備えた空気清浄機が種々提案されている。上記のフィルタは、通常、フィルタ保持部材(例えばフィルタ枠)にて保持された状態で空気清浄機の本体内部に収容される。このとき、空気清浄機の清浄能力を高めるためには、送風手段の駆動能力を高めること以外に、風路の密閉度を高くすることが必要である。そのためには、フィルタ枠と本体とのシール性を高めることが要求される。
【0003】
そこで、例えば特許文献1では、図14に示すように、フィルタ101を保持するフィルタ枠102に設けた溝102aの中にシール材103を設け、このシール材103を介して溝102aをフィルタ受け104の係合子104aに嵌挿することで、フィルタ枠102と本体とのシール性を高めながらフィルタ101を本体内部に収容するようにしている。
【特許文献1】特開2001−137637号公報(図7参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1の構成では、フィルタ受け104における係合子104a以外の部分では、フィルタ枠102との間に隙間が形成されている。このため、シール材103が設けられているとしても、フィルタ101を本体内部に収容した際、フィルタ101の押さえが悪かったり、シール材103が劣化すると、隙間より空気がフィルタ101外を通過して本体内部に流入するおそれがある。
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、フィルタ保持部材と本体とのシール性を確実に向上させて、清浄能力を確実に高めることができる空気清浄機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の空気清浄機は、外部から吸い込んだ空気を清浄化するためのフィルタと、上記フィルタをその外周を覆うことによって保持するフィルタ保持部材と、上記フィルタを介して外部から空気を吸い込むための送風手段とを本体内部に備えた空気清浄機であって、上記フィルタ保持部材は、上記フィルタよりもその厚さ方向の少なくとも一方側に突出した突出部を有しており、上記本体内部には、上記フィルタ保持部材の上記突出部がその表面全体を当接させた状態で嵌合する溝部が形成されていることを特徴としている。
【0007】
上記の構成によれば、フィルタは、その外周がフィルタ保持部材にて覆われて本体内部に収容される。送風手段を駆動させることにより、本体外部の空気はフィルタを介して本体内部に吸い込まれる。この際に、空気中の塵埃や脱臭成分がフィルタにて除去されて、当該空気が清浄化される。
【0008】
ここで、フィルタ保持部材は、フィルタよりもその厚さ方向の少なくとも一方側に突出した突出部を有しており、本体内部には、この突出部がその表面全体を当接させた状態で嵌合する溝部が形成されている。これにより、フィルタ保持部材の突出部を溝部に嵌合させた状態では、突出部の表面全体が溝部と当接するため、突出部と溝部との間に隙間が形成されることがない。したがって、送風手段の駆動時に、上記隙間を介して外部空気が本体内部に流入するのを確実に回避することができ、フィルタ保持部材と本体とのシール性を確実に向上させることができる。その結果、空気清浄機の清浄能力を確実に高めることができる。
【0009】
ここで、上記突出部は、上記フィルタよりもその厚さ方向の一方側に突出しており、上記溝部は、上記本体内部のフィルタ収容位置よりも上記送風手段側に形成されていてもよい。なお、フィルタ収容位置よりも送風手段側とは、送風手段の駆動時に外部空気が本体内部に取り込まれる方向においてフィルタよりも下流側(風下側)を指す。
【0010】
この構成の場合、溝部に嵌合する突出部の長さ分だけ送風手段から離れたところに、フィルタ保持部材にて保持されているフィルタを位置させることができ、本体内部でフィルタと送風手段との間にある程度の空間を確保することができる。これにより、送風手段の駆動時にフィルタのほぼ全面を介して空気を吸い込む経路を確保することができ、フィルタを有効利用して空気の清浄化を行うことができる。
【0011】
また、上記突出部は、上記フィルタよりもその厚さ方向の一方側に突出しており、上記溝部は、上記本体内部のフィルタ収容位置よりも上記送風手段とは反対側に形成されていてもよい。なお、フィルタ収容位置よりも送風手段と反対側とは、送風手段の駆動時に外部空気が本体内部に取り込まれる方向においてフィルタよりも上流側(風上側)を指す。また、このような溝部の配置は、例えば、本体に対して取り外し可能な本体前面の吸込パネルやフィルタ押さえなどの部材に溝部を形成することで実現可能である。
【0012】
この構成の場合、フィルタ保持部材とともにフィルタを本体内部に収容した後、上記部材を本体に取り付けたときに、自動的にフィルタ保持部材の突出部を溝部に嵌合させることができる。したがって、この構成であっても、フィルタ保持部材と本体とのシール性を確保することができる。
【0013】
また、上記突出部は、上記フィルタよりもその厚さ方向の両側に突出しており、上記溝部は、上記本体内部のフィルタ収容位置よりも上記送風手段側および上記送風手段とは反対側の両方に形成されている構成であってもよい。
【0014】
この構成では、フィルタよりも風上側および風下側の両方で、フィルタ保持部材と本体とのシール性を確保することができ、空気清浄機の清浄能力をより一層高めることができる。
【0015】
また、上記フィルタ保持部材は、上記フィルタの外周面と接着剤を介して接着される不織布からなるフィルタ枠材であってもよい。この構成の場合、フィルタ枠材の突出部を本体内部の溝部に嵌合させることにより、フィルタ枠材と本体とのシール性を確保することができる。
【0016】
また、上記フィルタ保持部材は、上記フィルタを挿抜することが可能なフィルタ枠であってもよい。この構成の場合、フィルタ枠の突出部を本体内部の溝部に嵌合させることにより、フィルタ枠と本体とのシール性を確保することができる。
【0017】
また、上記フィルタは、空気中に含まれる塵埃を除去する集塵フィルタと、空気中の臭気成分を除去する脱臭フィルタとのうちの少なくとも一方を含んでいることが望ましい。この場合、空気中の塵埃と脱臭成分とのうちの少なくとも一方をフィルタにて確実に除去することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、フィルタ保持部材の突出部を溝部に嵌合させた状態では、突出部の表面全体が溝部と当接し、突出部と溝部との間に隙間が形成されないので、送風手段の駆動時に、上記隙間を介して外部空気が本体内部に流入するのを確実に回避することができ、空気清浄機の清浄能力を確実に高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図1は、本実施形態に係る空気清浄機の概略の構成を示す断面図であって、この空気清浄機を側方から見たときの断面図である。この空気清浄機は、本体1を有している。なお、以下では、後述する送風手段8の駆動によって本体1内部を空気が流れる方向において、その風上側を前方とし、その風下側を後方と呼ぶこととする。
【0020】
本体1内部は、仕切り板2によって前後に仕切られている。この結果、本体1内部の仕切り板2よりも前方には第1の区画室3が形成され、仕切り板2よりも後方には第2の区画室4が形成されている。第1の区画室3と第2の区画室4とは、仕切り板2に設けられた開口部2aを介して連通している。また、本体1の前面には、外部からの空気を本体1内部に取り込むための吸込口5aが形成された吸込パネル5が設けられており、本体1の後方上面には、吸い込んだ空気を外部に放出するための吹出口6が設けられている。
【0021】
なお、本体1内部には、フィルタ押さえを設けるようにしてもよい。フィルタ押さえとは、後述するフィルタ7を本体1内部で安定して収容すべく、フィルタ7を前方から押さえるものである。また、吹出口6近傍には、図示していないが、正または負の少なくとも一方のイオンを発生するイオン発生器を配置するようにしてもよい。
【0022】
また、本体1内部には、フィルタ7と、送風手段8と、溝部9とが設けられている。フィルタ7は、外部から吸い込んだ空気を清浄化するためのものであり、第1の区画室3内に配置されている。本実施形態では、フィルタ7は、空気中に含まれる塵埃を除去する集塵フィルタ7aと、空気中の臭気成分を除去する脱臭フィルタ7bとで構成されており、これらはいずれも略直方体形状となっている。また、本実施形態では、集塵フィルタ7aは、脱臭フィルタ7bよりも風下側に設けられているが、風上側に設けられてもよい。
【0023】
集塵フィルタ7aは、フィルタ枠材10によって保持されている。ここで、図2は、フィルタ枠材10の概略の構成を示す斜視図である。フィルタ枠材10は、略直方体形状の集塵フィルタ7aの外周4面(前後方向(厚さ方向)の2面以外の面)と接着剤を介して接着される不織布で構成されたフィルタ保持部材である。集塵フィルタ7aは、このようにフィルタ枠材10によって保持された状態で、本体1内部に収容される。
【0024】
また、フィルタ枠材10は、保持するフィルタ(ここでは集塵フィルタ7a)よりもその厚さ方向に突出しており、その突出した部分が突出部10aとなっている。より詳しくは、突出部10aは、保持する集塵フィルタ7aよりもその厚さ方向において一方側(集塵フィルタ7aが本体1内部に収容されたときの後方側に対応している)に突出して形成されている。また、突出部10aは、4枚の平板を枠状に配置させた形状、すなわち、対向する2枚の平板の端部同士を残りの2枚の平板でそれぞれ連結した形状となっている。
【0025】
送風手段8は、フィルタ7を介して外部から空気を吸い込むために駆動されるものであり、本体1内部の第2の区画室4内に設けられている。この送風手段8は、回転可能なファンと、そのファンを回転させるモータとで構成されている。
【0026】
溝部9は、フィルタ枠材10の突出部10aがその表面全体を当接させた状態で嵌合する部分である。この溝部9は、枠状の突出部10aを構成する4つの平板のそれぞれが嵌合するように枠状に形成されている。また、溝部9は、仕切り板2よりも前方部分で、かつ、本体1内部のフィルタ収容位置よりも後方(送風手段8側)に設けられており、突出部10aが前方から嵌合できるように、前方側に開口を有する溝(凹部)となっている。
【0027】
溝部9は、仕切り板2および本体1の壁面と一体的に形成されている。より詳しくは、溝部9は、それを構成する2本の壁部で突出部10aを挟持できる形状となっている。そして、溝部9を構成する一方の壁部は、本体1の壁面を兼ねているが、他方の壁は、仕切り板2から前方に突出する壁部9aとなっている。
【0028】
上記の構成によれば、フィルタ7を本体1内部に装填するときは、まず、本体1前面の吸込パネル5を取り外す。なお、フィルタ押さえが設けられている場合にはさらにフィルタ押さえを取り外す。そして、集塵フィルタ7aと接着されるフィルタ枠材10の突出部10aを、本体1内部の溝部9に嵌合させて集塵フィルタ7aを本体1内部に収容する。このとき、突出部10aは、その表面全体が溝部9と当接するようにして溝部9に嵌合する。その後、脱臭フィルタ7bを本体1内部に収容し、必要に応じてフィルタ押さえを取り付け、最後に吸込パネル5を本体1に取り付ける。
【0029】
この状態で送風手段8を駆動させると、本体1外部の空気は吸込パネル5の吸込口5aを通り、脱臭フィルタ7bおよび集塵フィルタ7aを順に介して本体1内部に吸い込まれる。この際に、空気中の脱臭成分や塵埃が脱臭フィルタ7bおよび集塵フィルタ7aにてそれぞれ除去されて、当該空気が清浄化され、吹出口6から排出される。
【0030】
以上のように、本実施形態の構成によれば、本体1内部には、フィルタ枠材10の突出部10aが嵌合する溝部9が設けられており、その嵌合時には、突出部10aの表面全体が溝部9の内面と当接する。これにより、突出部10aが溝部9に嵌合した状態では、突出部10aと溝部9との間に隙間が形成されることがなく、送風手段8の駆動時に、上記隙間を介して外部空気が本体1内部に流入するということがない。つまり、送風手段8の駆動時に、外部空気が集塵フィルタ7aを通過せずに上記隙間から本体1内部に取り込まれるということがない。したがって、フィルタ枠材10と本体1とのシール性が確実に向上し、空気清浄機の清浄能力を確実に高めることができる。
【0031】
また、溝部9は、本体1内部のフィルタ収容位置よりも送風手段8側に形成されている。これにより、本実施形態のように、溝部9を構成する壁部9aを仕切り板2に対して前方に突出させれば、少なくとも溝部9に嵌合する突出部10aの長さ分だけ(正確には壁部9aの高さ分だけ)送風手段8から前方に離れたところに、フィルタ枠材10にて保持されているフィルタ7(集塵フィルタ7a)を位置させることができる。そして、本体1内部で集塵フィルタ7aと送風手段8との間にある程度の空間を確保することができる。その結果、送風手段8の駆動時には、集塵フィルタ7aのほぼ全面を介して空気を吸い込む経路を確保することができ(集塵フィルタ7aのほぼ全面から空気を吸い込むことができ)、集塵フィルタ7aを有効利用することができる。
【0032】
ところで、本実施形態では、フィルタ枠材10が集塵フィルタ7aのみを保持する場合について説明したが、フィルタ枠材10が集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの両方を保持する構成であってもよい。
【0033】
図3は、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの両方を保持するフィルタ枠材10の概略の構成を示す斜視図である。なお、同図では、突出部10a側が集塵フィルタ7aとなっているが、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの位置は逆であってもよい。また、図4は、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの両方をフィルタ枠材10で保持した状態で本体1内部に収容した空気清浄機の概略の構成を示す断面図である。
【0034】
このような構成であっても、フィルタ枠材10に突出部10aが設けられており、本体1内部に溝部9が形成されているので、突出部10aが溝部9に嵌合した状態では、突出部10aの表面全体が溝部9の内面と当接し、突出部10aと溝部9との間に隙間が形成されることがない。したがって、フィルタ枠材10と本体1とのシール性が確実に向上し、吸込口5aから吸い込まれた空気を脱臭フィルタ7bおよび集塵フィルタ7aの順に確実に通過させることができる。その結果、空気清浄機の清浄能力を確実に高めることができる。
【0035】
なお、フィルタ枠材10がフィルタ7として脱臭フィルタ7bのみを保持し、突出部10aを溝部9に嵌合させて脱臭フィルタ7bのみを本体1内部に収容するようにしてもよい。この場合、フィルタ枠材10と本体1とのシール性を確実に向上させて、空気清浄機の清浄能力(脱臭能力)を確実に高めることができる。
【0036】
また、本実施形態では、フィルタ保持部材が、フィルタ7と接着剤を介して接着されるフィルタ枠材10で構成されている場合について説明したが、フィルタ7が挿抜されるフィルタ枠で構成されていてもよい。
【0037】
図5は、フィルタ保持部材としてのフィルタ枠11の概略の構成を示す斜視図である。フィルタ枠11は、フィルタ7の外周4面とは接着されないが、フィルタ7の外周4面と当接可能な内面を有している。このように、フィルタ枠11を用いてフィルタ7を保持する場合であっても、フィルタ枠11にフィルタ7よりもその厚さ方向に突出した突出部11aを設け、本体1内部に、その突出部11aがその表面全体を当接させた状態で嵌合する溝部9を形成することで、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0038】
つまり、本実施形態においてフィルタ枠材10について述べた構成(例えば突出部10aを設ける構成)は、フィルタ枠11についても同様に適用することができる。このことは、後述する実施の形態2および3でも同様に言えることである。
【0039】
〔実施の形態2〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、実施の形態1と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0040】
図6は、本実施形態に係る空気清浄機の概略の構成を示す断面図であり、図7は、本実施形態のフィルタ枠材10の概略の構成を示す斜視図である。本実施形態では、フィルタ枠材10は、略直方体形状の脱臭フィルタ7bの外周4面(前後方向(厚さ方向)の2面以外の面)と接着剤を介して接着されており、保持する脱臭フィルタ7bよりもその厚さ方向に突出した突出部10bを有している。
【0041】
より詳しくは、突出部10bは、保持する脱臭フィルタ7bよりもその厚さ方向において一方側(脱臭フィルタ7bが本体1内部に収容されたときの前方側に対応している)に突出して形成されている。また、突出部10bは、実施の形態1の突出部10aと同様に、4枚の平板を枠状に配置させた形状、すなわち、対向する2枚の平板の端部同士を残りの2枚の平板でそれぞれ連結した形状となっている。
【0042】
このように、本実施形態の突出部10bは、フィルタ7を保持したフィルタ枠材10が本体1に収容されたときに、本体1内でその突出方向が逆向きとなる点で、実施の形態1の突出部10aとは区別される。
【0043】
また、本実施形態では、実施の形態1で述べた溝部9の代わりに溝部12が本体1内部に形成されている。溝部12は、フィルタ枠材10の突出部10bがその表面全体を当接させた状態で嵌合する部分であり、枠状の突出部10bを構成する4つの平板のそれぞれが嵌合するように枠状に形成されている。
【0044】
ただし、溝部12は、本体1内部で、フィルタ収容位置よりも前方(送風手段8とは反対側)に形成されている点で、実施の形態1の溝部9とは異なっている。溝部12は、その後方側が開口しており、フィルタ枠材10の突出部10bが後方側から溝部12に嵌合可能となっている。溝部12は、それを構成する2本の壁部で突出部10bを挟持できる形状となっており、溝部12を構成する一方の壁部は、本体1の壁面を兼ねているが、他方の壁は、例えば吸込パネル5から後方に突出する壁部12aとなっている。なお、壁部12aは、フィルタ押さえに設けられてもよい。
【0045】
本実施形態の構成において、フィルタ7を本体1内部に装填するときは、まず、本体1前面の吸込パネル5を取り外し、集塵フィルタ7aを本体1内に収容する。続いて、脱臭フィルタ7bと接着されるフィルタ枠材10の突出部10bが前方を向くように、脱臭フィルタ7bを本体1内部に収容する。その後、吸込パネル5を本体1に取り付ける。このとき、フィルタ枠材10の突出部10bに対して溝部12が相対的に嵌合し、突出部10bの表面全体が溝部12の内面と当接する。
【0046】
このように、突出部10bが溝部12に嵌合した状態では、突出部10bと溝部12との間に隙間が形成されることがなく、送風手段8の駆動時に、上記隙間を介して外部空気が本体1内部に流入するということがない。つまり、送風手段8の駆動時に、外部空気が脱臭フィルタ7bを通過せずに上記隙間から本体1内部に取り込まれるということがない。したがって、本実施形態の構成によっても、フィルタ枠材10と本体1とのシール性が確実に向上し、空気清浄機の清浄能力を確実に高めることができる。
【0047】
特に、本実施形態では、溝部12が本体1内部のフィルタ収容位置よりも送風手段8とは反対側に形成されているので、フィルタ枠材10とともに脱臭フィルタ7bを本体1内部に収容した後、吸込パネル5を本体1に取り付けたときに、自動的にフィルタ枠材10の突出部10bを溝部12に嵌合させることができる。
【0048】
ところで、本実施形態では、フィルタ枠材10が脱臭フィルタ7bのみを保持する場合について説明したが、フィルタ枠材10が集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの両方を保持する構成であってもよい。
【0049】
図8は、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの両方を保持するフィルタ枠材10の概略の構成を示す斜視図である。なお、同図では、突出部10b側が脱臭フィルタ7bとなっているが、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの位置は逆であってもよい。また、図9は、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの両方をフィルタ枠材10で保持した状態で本体1内部に収容した空気清浄機の概略の構成を示す断面図である。
【0050】
このような構成であっても、フィルタ枠材10に突出部10bが設けられており、本体1内部に溝部12が形成されているので、突出部10bが溝部12に嵌合した状態では、突出部10bの表面全体が溝部12の内面と当接し、突出部10bと溝部12との間に隙間が形成されることがない。したがって、フィルタ枠材10と本体1とのシール性が確実に向上し、空気清浄機の清浄能力を確実に高めることができる。
【0051】
なお、フィルタ枠材10がフィルタ7として集塵フィルタ7aのみを保持し、突出部10bを溝部12に嵌合させて集塵フィルタ7aのみを本体1内部に収容するようにしてもよい。この場合でも、フィルタ枠材10と本体1とのシール性を確実に向上させて、空気清浄機の清浄能力(集塵能力)を確実に高めることができる。
【0052】
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、実施の形態1または2と同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0053】
図10は、本実施形態に係る空気清浄機の概略の構成を示す断面図であり、図11は、本実施形態のフィルタ枠材10の概略の構成を示す斜視図である。本実施形態の空気清浄機は、実施の形態1および2を組み合わせた構成となっている。
【0054】
より具体的には、本実施形態では、フィルタ枠材10は、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの両方を保持しており、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの互いに対向する面が密着するように、集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの外周4面のそれぞれと接着剤を介して接着されている。そして、フィルタ枠材10は、保持するフィルタ7よりもその厚さ方向の両側に突出する突出部10aと突出部10bとを有している。フィルタ枠材10の突出部10aは、集塵フィルタ7aに対して脱臭フィルタ7bとは反対側に突出しており、突出部10bは、脱臭フィルタ7bに対して集塵フィルタ7aとは反対側に突出している。
【0055】
また、本実施形態では、本体1内に、実施の形態1の溝部9と実施の形態2の溝部12との両方が形成されている。すなわち、本体1内には、本体1内部のフィルタ収容位置よりも風下側(送風手段8側)に設けられる溝部9と、フィルタ収容位置よりも風上側(送風手段8とは反対側)に設けられる溝部12との両方が形成されている。
【0056】
本実施形態の構成において、フィルタ7(集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7b)を本体1内部に装填するときは、まず、本体1前面の吸込パネル5を取り外し、フィルタ枠材10の突出部10aを、本体1内部の溝部9に嵌合させてフィルタ7を本体1内部に収容する。このとき、突出部10aは、その表面全体が溝部9と当接するようにして溝部9に嵌合する。その後、吸込パネル5を本体1に取り付けると、フィルタ枠材10の突出部10bに対して溝部12が相対的に嵌合し、突出部10bの表面全体が溝部12の内面と当接する。
【0057】
このように、本実施形態の構成では、フィルタ枠材10の突出部10aがその表面全体を溝部9の内面に当接させながら溝部9に嵌合するとともに、突出部10bがその表面全体を溝部12の内面に当接させながら嵌合するので、突出部10aと溝部9との間に隙間が形成されることがなく、突出部10bと溝部12との間に隙間が形成されることもない。したがって、送風手段8の駆動時に、上記各隙間を介して外部空気が本体1内部に流入するということがない。
【0058】
このように、本実施形態の構成によれば、フィルタ7に対して風上側と風下側との両方で、フィルタ枠材10と本体1とのシール性を確実に向上させることができ、空気清浄機の清浄能力をより一層高めることができる。
【0059】
なお、本実施形態では、フィルタ枠材10が集塵フィルタ7aおよび脱臭フィルタ7bの両方を保持する構成としているが、どちらか一方のみを保持する構成としてもよい。
【0060】
例えば図12は、集塵フィルタ7aのみを保持するとともに、集塵フィルタ7aの厚さ方向に互いに逆方向に突出する突出部10a・10bを有するフィルタ枠材10の概略の構成を示す斜視図である。また、図13は、脱臭フィルタ7bのみを保持するとともに、脱臭フィルタ7bの厚さ方向に互いに逆方向に突出する突出部10a・10bを有するフィルタ枠材10の概略の構成を示す斜視図である。
【0061】
このような構成であっても、集塵フィルタ7aまたは脱臭フィルタ7bに対して風上側と風下側との両方で、フィルタ枠材10と本体1とのシール性を確実に向上させることができるので、空気清浄機の清浄能力(集塵能力または脱臭能力)をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施の一形態に係る空気清浄機の概略の構成を示す断面図である。
【図2】上記空気清浄機に適用されるフィルタ枠材の概略の構成を示す斜視図である。
【図3】上記空気清浄機に適用可能なフィルタ枠材の概略の構成を示す斜視図である。
【図4】上記フィルタ枠材を適用した空気清浄機の概略の構成を示す断面図である。
【図5】上記空気清浄機に適用可能なフィルタ枠の概略の構成を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る空気清浄機の概略の構成を示す断面図である。
【図7】上記空気清浄機に適用されるフィルタ枠材の概略の構成を示す斜視図である。
【図8】上記空気清浄機に適用可能なフィルタ枠材の概略の構成を示す斜視図である。
【図9】上記フィルタ枠材を適用した空気清浄機の概略の構成を示す断面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態に係る空気清浄機の概略の構成を示す断面図である。
【図11】上記空気清浄機に適用されるフィルタ枠材の概略の構成を示す斜視図である。
【図12】上記空気清浄機に適用可能なフィルタ枠材の概略の構成を示す斜視図である。
【図13】上記空気清浄機に適用可能なフィルタ枠材の概略の構成を示す斜視図である。
【図14】従来の空気清浄機の主要部の概略の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
【0063】
1 本体
7 フィルタ
7a 集塵フィルタ
7b 脱臭フィルタ
8 送風手段
9 溝部
10 フィルタ枠材(フィルタ保持部材)
10a 突出部
10b 突出部
11 フィルタ枠(フィルタ保持部材)
11a 突出部
12 溝部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から吸い込んだ空気を清浄化するためのフィルタと、
上記フィルタをその外周を覆うことによって保持するフィルタ保持部材と、
上記フィルタを介して外部から空気を吸い込むための送風手段と、を本体内部に備えた空気清浄機であって、
上記フィルタ保持部材は、上記フィルタよりもその厚さ方向の少なくとも一方側に突出した突出部を有しており、
上記本体内部には、上記突出部がその表面全体を当接させた状態で嵌合する溝部が形成されていることを特徴とする空気清浄機。
【請求項2】
上記突出部は、上記フィルタよりもその厚さ方向の一方側に突出しており、
上記溝部は、上記本体内部のフィルタ収容位置よりも上記送風手段側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
【請求項3】
上記突出部は、上記フィルタよりもその厚さ方向の一方側に突出しており、
上記溝部は、上記本体内部のフィルタ収容位置よりも上記送風手段とは反対側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
【請求項4】
上記突出部は、上記フィルタよりもその厚さ方向の両側に突出しており、
上記溝部は、上記本体内部のフィルタ収容位置よりも上記送風手段側および上記送風手段とは反対側の両方に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
【請求項5】
上記フィルタ保持部材は、上記フィルタの外周面と接着剤を介して接着される不織布からなるフィルタ枠材であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項6】
上記フィルタ保持部材は、上記フィルタを挿抜することが可能なフィルタ枠であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項7】
上記フィルタは、空気中に含まれる塵埃を除去する集塵フィルタと、空気中の臭気成分を除去する脱臭フィルタとのうちの少なくとも一方を含んでいることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項1】
外部から吸い込んだ空気を清浄化するためのフィルタと、
上記フィルタをその外周を覆うことによって保持するフィルタ保持部材と、
上記フィルタを介して外部から空気を吸い込むための送風手段と、を本体内部に備えた空気清浄機であって、
上記フィルタ保持部材は、上記フィルタよりもその厚さ方向の少なくとも一方側に突出した突出部を有しており、
上記本体内部には、上記突出部がその表面全体を当接させた状態で嵌合する溝部が形成されていることを特徴とする空気清浄機。
【請求項2】
上記突出部は、上記フィルタよりもその厚さ方向の一方側に突出しており、
上記溝部は、上記本体内部のフィルタ収容位置よりも上記送風手段側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
【請求項3】
上記突出部は、上記フィルタよりもその厚さ方向の一方側に突出しており、
上記溝部は、上記本体内部のフィルタ収容位置よりも上記送風手段とは反対側に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
【請求項4】
上記突出部は、上記フィルタよりもその厚さ方向の両側に突出しており、
上記溝部は、上記本体内部のフィルタ収容位置よりも上記送風手段側および上記送風手段とは反対側の両方に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機。
【請求項5】
上記フィルタ保持部材は、上記フィルタの外周面と接着剤を介して接着される不織布からなるフィルタ枠材であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項6】
上記フィルタ保持部材は、上記フィルタを挿抜することが可能なフィルタ枠であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の空気清浄機。
【請求項7】
上記フィルタは、空気中に含まれる塵埃を除去する集塵フィルタと、空気中の臭気成分を除去する脱臭フィルタとのうちの少なくとも一方を含んでいることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の空気清浄機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
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【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−289197(P2006−289197A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−110446(P2005−110446)
【出願日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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