空気調和機の清掃体、回転ロータ、及び空気調和機
【課題】空気調和機のエアフィルターの格子と網目に付着した塵埃を、効率よく、確実に除去できる空気調和機の清掃体、回転ロータ、及び、空気調和機を提供すること。
【解決手段】本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、エアフィルターに付着した塵埃を除去する清掃体は、基台に固定される基部と、略帯状体の清掃片より構成され、清掃片の先端又は／及び側面に、複数の突起部を有しているので、エアフィルターに接触する清掃体の略帯状部分が、エアフィルターの表面をむら無く万遍に擦るので、表面に付着し、こびりついた油分を含む塵埃等を擦り落とす。また、清掃片の先端又は／及び側面の複数の突起部が、エアフィルターの格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【解決手段】本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、エアフィルターに付着した塵埃を除去する清掃体は、基台に固定される基部と、略帯状体の清掃片より構成され、清掃片の先端又は／及び側面に、複数の突起部を有しているので、エアフィルターに接触する清掃体の略帯状部分が、エアフィルターの表面をむら無く万遍に擦るので、表面に付着し、こびりついた油分を含む塵埃等を擦り落とす。また、清掃片の先端又は／及び側面の複数の突起部が、エアフィルターの格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、エアコンディショナーや送風機、加湿器、除湿機、換気扇、あるいは空気清浄機等の空気調和機に配置されたエアフィルターの清掃体、回転ロータ、及び、それを用いた空気調和機に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の空気調和機には、吸込口と熱交換器との間に、空気調和機本体内部への塵埃侵入を防ぐためにエアフィルターが配置されており、空気調和機の運転に伴い吸込口から空気と共に侵入する塵埃を捉える機能を有している。このため、エアフィルターには捉えた塵埃が徐々に付着し、また、油分を含む塵埃はこびりついて、目が徐々に詰まってしまい風量を低下させてしまうので、空気調和機本体から着脱可能に構成され、定期的にエアフィルター表面を電気掃除機等で吸引したり、洗浄したりしなければならなかった。
【０００３】
これに対し、エアフィルターの上流側表面に沿って移動することができる吸引口を有する吸引ノズルと、この吸引ノズルに連結された吸引装置を空気調和機本体に設けて、吸引口からエアフィルター表面に付着した塵埃を吸引することで、エアフィルターを取り外すことなくエアフィルターの自動清掃が行える構造が考案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００４】
また、回転ロータを空気調和機本体に設けて、エアフィルター表面に付着した塵埃を掻き取ることで、エアフィルターを取り外すことなくエアフィルターの自動清掃が行える構造が考案されている。図１１は回転ロータ４８を設けた、空気調和機本体の要部断面図である。１は空気調和機本体、２は空気調和機本体１の前面から上面にかけて形成された吸込口、３は空気調和機本体１の下部に形成された吹出口である。吸込口２と吹出口３を結ぶ空気通路には空気中の塵埃を取り除くエアフィルター５と送風ファン６、熱交換器４が配置されている。エアフィルター５の塵埃を除去する手段として、回転ロータ４８が具備されている。また、回転ロータ４８は、図１２のように、棒状のロータ５４の溝部に、可撓性を有するエラストマー等で作られた、帯状の先端部の長手方向に連続的なリブ部５０を設けた軟質ブレード４９を有して構成されている。塵埃の除去運転の開始に当たり、回転ロータ４８は、エアフィルター５の下端に位置している。塵埃の除去運転を開始すると、回転駆動手段（図示せず）により回転ロータ４８が矢印の方向に回転すると共に、その回転する回転ロータ４８が上下移動手段（図示せず）で、エアフィルター５の表面に沿って上方に移動する。この間に、回転ロータ４８で、エアフィルター５に付着しこびりついた油分を含む塵埃等が掻き落とされる。次に、上下移動手段（図示せず）により、回転ロータ４８が、エアフィルター５の上端まで達すると、自動的に下降し、エアフィルター５の下端まで移動する。この間も上昇時と同様に、回転ロータ４８で、エアフィルター５に付着しこびりついた油分を含む塵埃等が掻き落とされる装置が考案されている。
【０００５】
また、ねじりブラシを空気調和機本体に設けて、エアフィルター表面に付着した塵埃を掻き取ることで、エアフィルターを取り外すことなくエアフィルターの自動清掃が行える構造が考案されている。エアフィルター５の塵埃を除去する手段として、図１３のように、2本の金属線を、ブラシを挟み込みながらねじって形成したねじりブラシ５１を、図１１の回転ロータ４８の代わりに、空気調和機本体１に取り付け、ねじりブラシ５１を回転させることによって、ブラシ毛５２の先端部５３をエアフィルター５の網目にくい込ませながら、エアフィルター５に付着した塵埃を掻き落とす装置が考案されている。
【０００６】
【特許文献１】特開２００５−１４０４０５号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、上記特許文献１に開示されたような従来の空気調和機においては、吸引口の開閉面積を絞ることで風量を落として、吸引圧力を高めている。このような吸引ノズルで塵埃を除去しようとすると、エアフィルター表面に浮いたような状態で乗っている綿埃等は容易に吸引できるが、吸引力のみでは、エアフィルターの格子にこびりついた油分を含む塵埃を清掃体で擦り取ることは出来ず、また、エアフィルターの網目に絡んだ塵埃等を、清掃ブラシのように掻き出して剥離させることもできず、エアフィルターの格子と網目にこびりついた塵埃を確実に除去することは非常に困難であった。
【０００８】
また、図１１、及び図１２の如く考案されたような従来の空気調和機においては、回転ロータ４８を形成する軟質ブレード４９は、エアフィルター５の表面をなでるだけで、たとえ、凸状のリブ部５０を設けても、リブ部５０は軟質ブレード４９の長手方向に連続的に設けられている為、エアフィルター５の格子の隙間や、網目に入り込むことが出来ず、エアフィルター５の表面に浮いたような状態で乗っている綿埃等は除去できるが、エアフィルター５の格子にこびりついた油分を含む塵埃や、エアフィルター５の網目に絡んだ塵埃を完全に剥離させるまで掻き出すことは非常に困難であった。また、軟質ブレード４９のリブ部５０をエアフィルター５に強く接触させて、塵埃の除去効果を上げようとすれば、摩擦抵抗が大きくなり、回転数が低くなってしまい、逆に清掃効果が減少するという問題もあった。また、エアフィルターを傷つけるという問題もあった。
【０００９】
また、図１３の如く考案されたような従来の空気調和機においては、ねじりブラシ５１のブラシ毛５２の先端部５３がエアフィルター５の網目に入り込むだけで、エアフィルター５の網目に絡んだ綿埃等の塵埃の除去はできても、エアフィルター５の格子全体を擦る、あるいは拭くことは出来ず、エアフィルター５にこびりついた油分を含む塵埃を確実に除去することは非常に困難であった。また、全長が長いため、ねじりブラシ５１自身、全体が撓み、エアフィルター５に均一に接触しないため、エアフィルター５の格子に接触しない部分と、エアフィルター５の網目にくい込んでしまう部分ができ、接触しない部分は塵埃の除去効果が減り、網目にくい込んでしまう部分はエアフィルター５の抵抗が増し、回転数が減少してしまい、清掃効果が減少するという問題があった。また、ブラシ毛５２は毛の太さが細ければ回転の抵抗は減るが、塵埃の除去効果が減り、逆に太ければ塵埃の除去効果は増すが、エアフィルター５の抵抗が増し、回転抵抗が大きくなるという問題もあった。また、毛が太い場合においては、強い腰でエアフィルター５に当接するために、エアフィルター５自身を痛めてしまうという問題も有していた。
【００１０】
本発明は、上記従来の課題を解決するためのもので、エアフィルターの格子と網目に付着し、こびりついた油分を含む塵埃等を、効率よく、確実に除去でき、長期間に亘ってエアフィルターの目詰まりのない状態で使用することができる空気調和機の清掃装置及び、空気調和機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
前記従来の課題を解決するために、本発明では、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなるエアコンディショナーや送風機、加湿器、除湿機、換気扇、あるいは空気清浄機等の空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃を除去する清掃体は、基台に固定される基部と、略帯状の清掃片より構成され、前記清掃片の先端又は／及び側面に、複数の突起部を有しているので、前記エアフィルターに接触する、前記清掃体の略帯状の部分が、前記エアフィルターの表面をむら無く万遍に擦るようにするので、前記エアフィルターの表面に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を擦り落とす。また、前記清掃片の先端又は／及び側面の複数の突起部が、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【発明の効果】
【００１２】
本発明の清掃体、回転ロータ、及び空気調和機は、前記清掃体が略帯状の清掃片より構成され、前記清掃片の先端又は／及び側面に複数の突起部を有しているので、エアフィルターの格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等も擦り落とすことができる。また、前記清掃体の先端又は／及び側面に複数の突起部を有しているので、前記突起部で前記エアフィルターの格子の凹部と網目に効率よくくい込み、前記エアフィルターに付着し絡みついた塵埃を掻き落とすことができるため、前記エアフィルターから塵埃を完全に剥離、除去させることができる。前記エアフィルターの格子と網目に付着しこびりついた油分を含む塵埃等が除去されることにより、長期間に亘って前記エアフィルターの目詰まりのない状態で使用することができるため、空気調和機の性能も維持され、且つ、前記エアフィルターを取り外して塵埃の清掃を行う必要もなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
第１の発明は、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃を除去する清掃体は、基台に固定される基部と、略帯状の清掃片より構成され、前記清掃片の先端又は／及び側面に複数の突起部を有しているので、前記エアフィルターに接触する前記清掃体の略帯状体の部分が、前記エアフィルターの表面をむら無く万遍に擦るようにするので、前記エアフィルターの表面に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を擦り落とす。また、前記清掃片の先端又は／及び側面の複数の突起部が、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００１４】
第２の発明は、第１の発明の清掃片の先端部にスリットを有しているので、帯状の前記清掃片のスリットを有しない部分は腰が強く、先端部のスリットを有する部分は軟らかくなり、前記清掃片が、前記エアフィルターに接触する際に、前記スリットを有する部分が程よく撓むため、前記エアフィルターの表面に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく除去する。また、前記清掃片のスリットを有する部分が前記エアフィルターの格子の凹凸にたいして、むら無く万遍に接触するため、前記エアフィルターの格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、前記清掃片の先端又は／及び側面の複数の突起部が、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００１５】
第３の発明は、第１、または２の発明の清掃片の先端部に段差を有しているので、帯状の前記清掃片の段差を有しない部分は腰が強く、先端部の段差を有する部分は軟らかくなり、前記清掃片が、前記エアフィルターに接触する際に、前記先端部の段差を有する部分が程よく撓むため、前記エアフィルターの表面に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく除去する。また、前記清掃片の段差を有する部分のうち、凸部が前記エアフィルターの格子の凹凸にたいして、効率よく接触するため、前記エアフィルターの格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、前記清掃片の先端又は／及び側面の複数の突起部が、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００１６】
第4の発明は、第１〜３の何れかの発明の清掃体の進行方向に対して、清掃片の先端部が根元部より後行するので、前記エアフィルターの格子の凹凸にたいして、清掃体の帯状体部が、むら無く万遍に接触するため、エアフィルターの格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、前記清掃片の側面の先端又は／及び側面の複数の突起部が、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００１７】
第５の発明は、第１〜３の何れかの発明のエアフィルターの進行方向に対して、清掃片の先端部が根元部より先行するので、前記エアフィルターの格子の凹凸にたいして、清掃体の帯状体部が、むら無く万遍に接触するため、エアフィルターの格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、前記清掃片の側面の先端又は／及び側面の複数の突起部が、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００１８】
第６の発明は、第１〜５の何れかの発明の、長手方向に複数の支持溝を有するロータと、前記支持溝に下端部が固着される複数の清掃片を有する回転ロータで構成したので、回転ロータが回転することにより、エアフィルターの清掃箇所にたいして、むらが無く万遍に、効率よく清掃頻度も多く清掃を行なうことができる。
【００１９】
第７の発明は、第６の発明における回転ロータの清掃片が、回転ロータの長手方向の軸の周りに、螺旋状に捩られて形成されたので、前記回転ロータが回転する際に、摺動抵抗が分散し、前記清掃片は連続的に滑らかに、均一にエアフィルターに当たるため、音が静かでむらが無く万遍に、効率よく確実に塵埃を除去することができる。
【００２０】
第８の発明は請求項１〜５の何れかの清掃体、あるいは請求項６又は７記載の回転ロータを有しているので、効率の良いエアフィルターの除塵ができるため、エアフィルターの目詰まりが起こらず、常に安定した風量を確保でき、運転効率もよい、空気調和機を提供することができる。
【００２１】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
【実施例１】
【００２２】
本発明の実施例１における空気調和機の清掃装置について、図１〜９を用いて説明する。なお、図１において、本実施例における空気調和機の全体構成は、従来例、図１１と同一なので、同一部分については、同一符号を付してその説明をする。
図１は本発明の空気調和機本体１の要部断面図である。１は空気調和機本体、２は空気調和機本体１の前面から上面にかけて形成された吸込口、３は空気調和機本体１の下部に形成された吹出口である。吸込口２と吹出口３を結ぶ空気通路には空気中の塵埃を取り除くエアフィルター５と送風ファン６、熱交換器４が配置されている。エアフィルター５の塵埃を除去する手段として、清掃体７が具備されている。エアフィルター５の表面を移動するために、エアフィルター５に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を、擦り落とすようにして剥離させて、掻き取ることができる。
【００２３】
図２は、本発明の実施例１における、清掃体７の斜視図である。清掃体７は、基部３６と、側面の先端部１２に突起部１０及び開放端側から基部３６側に向けて任意の長さのスリット１１を有する帯状の清掃片９とで形成されている。清掃体７は、基部３６が基台８へ挿入固定され保持されている。また、突起部１０はエアフィルター５の網目にくい込む大きさで、断続的に形成されている。清掃片９は、略帯状体を有しているので、エアフィルター５の格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を擦り落とすことができる。また、清掃片９は、先端部１２にスリット１１を有するので、清掃片９は、スリット１１を有しない部分の腰が強く、スリット１１を有する先端部１２は軟らかくなり、エアフィルター５の表面をむら無く万遍に擦るようになり、塵埃の除去効果が増す。また、清掃片９は、エアフィルター５の表面に接触する先端部１２に、エアフィルター５の網目にくい込む大きさの、断続的な突起部１０を有しているので、突起部１０が、エアフィルター５の格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、エアフィルター５の格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００２４】
また、図３のように、清掃体１３は、基部３６と、略帯状の清掃片１５で形成されており、基部３６が基台１４に挿入固定され、清掃体１３が基台１４に保持されている。清掃片１５の先端部１９にエアフィルター５に接触する凸部１６と接触しない凹部１７のような、段差を設けたので、エアフィルター５の格子の凹凸にたいして、むら無く万遍に接触するため、エアフィルター５の格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、清掃片１５は、エアフィルター５の表面に接触する先端部１９の凸部１６に、エアフィルター５の網目にくい込む大きさの、断続的な突起部１８を有しており、突起部１８が、エアフィルター５の格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、エアフィルター５の格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。また、清掃片１５の先端部１９の段差の形状は、図３の如く、山形形状の他に、図４の如く、凹凸形状や、図５の如く、波形状でも同様の効果が得られるものである。また、図６の如く、突起部１８は、清掃片１５の凸部１６の先端に設けてもよい。
【００２５】
また、図７のように、清掃体２０は、基部３６と、帯状の清掃片２２で形成されており、基部３６を基台２１に挿入固定し、清掃体２０が基台２１に保持されている。清掃片２２は、先端部２４が根元部２５にたいして屈曲しており、清掃片２２のエアフィルターに接触する側の先端部２４に複数の突起部２３がエアフィルター５の網目にくい込む大きさで、断続的に形成されている。図８において、清掃体２０が、矢印Ａの方向に移動する際には、清掃片２２の先端部２４が根元部２５より後行しているので、清掃片２２の先端部２４が、前記エアフィルター５の格子の凹凸にたいして、抵抗が少なく、また、むら無く万遍に接触するため、エアフィルター５の格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、清掃片２２の先端部２４に設けられた複数の突起部２３が、エアフィルター５の格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、前記エアフィルター５の格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００２６】
また、図８において、エアフィルター５が、矢印Ｂの方向に移動する際には、清掃片２２の先端部２４が根元部２５より先行しているので、清掃片２２の先端部２４が、前記エアフィルター５の格子の凹凸にたいして、抵抗が少なく、また、むら無く万遍に接触するため、エアフィルター５の格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、清掃片２２の先端部２４に設けられた複数の突起部２３が、エアフィルター５の格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、前記エアフィルター５の格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００２７】
また、図９のように、清掃体２６は、基台２７に、清掃片Ａ２８、及び清掃片Ｂ２９の、凸部Ａ３０及び凸部Ｂ３２と、凹部Ａ３１及び凹部Ｂ３３が互いに位相差を有して配されるようにしたので、前の清掃片Ａ２８の凸部Ａ３０がエアフィルター５に接触しなかった部分を、次の清掃片Ｂ２８の凸部Ｂ３２が接触することにより、清掃のし残しが無くなり、むら無く万遍に、エアフィルター５の塵埃の除去ができる。また、清掃片の先端部は、上記の段差を有する以外に、突起部やスリットを有する場合も位相差を設けることにより、同様の効果がでる。
【００２８】
次に、本実施例１における空気調和機の清掃装置、及びそれを搭載した空気調和機の動作を説明する。空気調和機本体１を、例えば、冷房運転すると、送風ファン６により、室内の空気が吸込口２から流入し、エアフィルター５を通って熱交換器４に至り、そこで冷却され、冷たい空気が吹き出し口３から室内に吹き出される。吸込口２から吸引される室内の空気に含まれる塵埃は、エアフィルター５で捕集され、エアフィルター５の表面に次第に堆積していく。エアフィルター５の表面に塵埃が堆積してくると、空気の通気圧損が増加し、熱交換器４での熱交換効率が低下してくるので、定期的に或いは、必要に応じて、エアフィルター５に堆積した塵埃の除去運転が必要となる。
【００２９】
塵埃の除去運転の開始に当たり、清掃体７は、エアフィルター５の下端に位置している。塵埃の除去運転を開始すると、清掃体が上下移動手段（図示せず）で、エアフィルター５の表面に沿って上方に移動する。この間に、清掃体７の清掃片９の先端で、エアフィルター５に付着堆積した塵埃が掻き落とされる。
【００３０】
次に、上下移動手段（図示せず）により清掃体７が、エアフィルター５の上端まで達すると、自動的に下降し、エアフィルター５の下端まで移動する。この間も上昇時と同様に、清掃体７の清掃片９の先端で、エアフィルター５に付着しこびりついた油分を含む塵埃等が掻き落とされる。
【００３１】
また、本実施例では図示しないが、清掃体７が上下移動せずに、エアフィルター５自身が、清掃体７の清掃片９の先端に接触しながら移動して、エアフィルター５に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を除去する構造にしてもよい。
【実施例２】
【００３２】
図１０は、本発明の実施例２における、エアフィルター５に付着した塵埃を除去する、回転ロータ３７の斜視図である。回転ロータ３７は回転軸となるロータ３８の支持溝３９に清掃体４４を挿入して形成されており、清掃体４４を構成する清掃片４０の先端部４６の凸部４１に突起部４３を有しており、清掃片４０の先端部４６がエアフィルター５に接するように回転ロータ３７は取り付けられている。清掃片４０は、エアフィルター５の表面に、先端部４６が連続して接触しない凹部４２と断続的に接触する凸部４１を有する帯状体にて形成されている。また、複数の清掃片４０の凸部４１、及び凹部４２は互いに違う位置でエアフィルター５に接触するように配置されている。４７はロータ３８の両端に取り付けて、回転ロータ３７を清掃装置に固定させるブラケットである。回転ロータ３７が回転すると、複数の清掃片４０の凸部４１がエアフィルター５に交互に接触するたびに、エアフィルター５の格子の凹凸にたいして、むら無く万遍に接触するため、エアフィルター５の格子に付着し、こびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、清掃片４０は、エアフィルター５の表面に接触する先端部４６の凸部４１に、エアフィルター５の網目にくい込む大きさの、断続的な突起部４３を有しており、突起部４３が、エアフィルター５の格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、エアフィルター５の格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００３３】
また、回転ロータ３７は、先端部４６に山形形状段差の凸部４１、及び凹部４２を有する清掃片４０で形状で説明したが、先端部の形状は、スリット、凹凸形状や波形形状でもよい。
【００３４】
また、図１０に示すように、ロータ３８の支持溝３９を、長手方向の軸の周りに螺旋状に形成して、清掃片４０が螺旋状に捩られた回転ロータ３７を形成しているので、回転ロータ３７が回転すると、清掃片４０は連続的に滑らかに、かつ均一に、エアフィルター５の表面に当たるため、音が静かで、むら無く万遍に、効率よく確実に塵埃を除去することができる。
【００３５】
次に、本実施例２における空気調和機の回転ロータ３７及びそれを搭載した空気調和機の動作を説明する。図１１の従来の空気調和機本体１の回転ロータ４８の代わりに、本発明の実施例２における回転ロータ３７を取り付けて説明する。塵埃の除去運転の開始に当たり、回転ロータ３７は、エアフィルター５の下端に位置している。塵埃の除去運転を開始すると、回転駆動手段（図示せず）により回転ロータ３７が矢印の方向に回転すると共に、その回転する回転ロータ３７が上下移動手段（図示せず）で、エアフィルター５の表面に沿って上方に移動する。この間に、回転ロータ３７の清掃片４０の先端で、エアフィルター５に付着しこびりついた油分を含む塵埃等が掻き落とされる。
【００３６】
次に、上下移動手段（図示せず）により、回転ロータ３７が、エアフィルター５の上端まで達すると、自動的に下降し、エアフィルター５の下端まで移動する。この間も上昇時と同様に、回転ロータ３７の清掃片４０の先端で、エアフィルター５に付着しこびりついた油分を含む塵埃等が掻き落とされる。
【００３７】
回転ロータ３７は、回転しながらエアフィルター５に接触しながら移動するため、回転ロータ３７によって、強力にエアフィルター５に付着した塵埃や、こびりついた油分を含む塵埃を掻き出して除去することができる。
【００３８】
また、本実施例では図示しないが、回転ロータ３７が上下移動せずに、エアフィルター５自身が、回転する回転ロータ３７の清掃片４０の先端に接触しながら移動して、エアフィルター５に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を除去する構造にしてもよい。
【００３９】
また、上記の実施例１、または２に説明した清掃片の材質は、エアフィルター５に接触する先端部に、スリット、凸部、凹部、及び突起部を有する、帯状の軟質の合成樹脂で成形されている。軟質の合成樹脂で成形された清掃片は、エアフィルターの格子の凹凸にたいして、むら無く万遍に接触するため、エアフィルターの格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、清掃片の材質は、帯状の布帛に、合成樹脂で突起部を一体成形してもよい。
【００４０】
また、上記の実施例１、または２に説明した清掃体、及び回転ロータを有するため、性能も維持され、且つ、エアフィルターを取り外して塵埃の清掃を行う必要もなくなる空気調和機を提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【００４１】
以上のように、本発明にかかる空気調和機の清掃体、回転ロータ、及び空気調和機は、エアフィルター５の清掃装置として優れた性能を有し、エアコンディショナーや空気清浄機は勿論、エアフィルター５を有する機器であれば、そのエアフィルター５の自動清掃にも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【００４２】
【図１】本発明の実施例１における空気調和機本体の要部断面図
【図２】本発明の実施例１おける清掃体の斜視図
【図３】本発明の実施例１の別な形態における清掃体の斜視図
【図４】本発明の実施例１に別な形態における清掃片の斜視図
【図５】本発明の実施例１の別な形態における清掃体の斜視図
【図６】本発明の実施例１の別な形態における清掃体の斜視図
【図７】本発明の実施例１の別な形態における清掃体の斜視図
【図８】図７の清掃体の動作を示す部分断面図
【図９】本発明の実施例１の別な形態における清掃体の斜視図
【図１０】本発明の実施例２における回転ロータの斜視図
【図１１】従来の空気調和機の要部断面図
【図１２】従来の回転ロータの斜視図
【図１３】従来のねじりブラシによる清掃状態の斜視図
【符号の説明】
【００４３】
１ 空気調和機本体
２ 吸込口
３ 吹出口
４ 熱交換器
５ エアフィルター
６ 送風ファン
７ 清掃体
８ 基台
９ 清掃片
１０ 突起部
１１ スリット
１２ 先端部
１３ 清掃体
１４ 基台
１５ 清掃片
１６ 凸部
１７ 凹部
１８ 突起部
１９ 先端部
２０ 清掃体
２１ 基台
２２ 清掃片
２３ 突起部
２４ 先端部
２５ 根元部
２６ 清掃体
２７ 基台
２８ 清掃片Ａ
２９ 清掃片Ｂ
３０ 凸部Ａ
３１ 凹部Ａ
３２ 凸部Ｂ
３３ 凹部Ｂ
３４ 突起部Ａ
３５ 突起部Ｂ
３６ 基部
３７ 回転ロータ
３８ ロータ
３９ 支持部
４０ 清掃片
４１ 凸部
４２ 凹部
４３ 突起部
４４ 清掃体
４５ 基台
４６ 先端部
４７ ブラケット
４８ 回転ロータ
４９ 軟質ブレード
５０ リブ部
５１ ねじりブラシ
５２ ブラシ毛
５３ 先端部
５４ ロータ
【技術分野】
【０００１】
本発明は、エアコンディショナーや送風機、加湿器、除湿機、換気扇、あるいは空気清浄機等の空気調和機に配置されたエアフィルターの清掃体、回転ロータ、及び、それを用いた空気調和機に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の空気調和機には、吸込口と熱交換器との間に、空気調和機本体内部への塵埃侵入を防ぐためにエアフィルターが配置されており、空気調和機の運転に伴い吸込口から空気と共に侵入する塵埃を捉える機能を有している。このため、エアフィルターには捉えた塵埃が徐々に付着し、また、油分を含む塵埃はこびりついて、目が徐々に詰まってしまい風量を低下させてしまうので、空気調和機本体から着脱可能に構成され、定期的にエアフィルター表面を電気掃除機等で吸引したり、洗浄したりしなければならなかった。
【０００３】
これに対し、エアフィルターの上流側表面に沿って移動することができる吸引口を有する吸引ノズルと、この吸引ノズルに連結された吸引装置を空気調和機本体に設けて、吸引口からエアフィルター表面に付着した塵埃を吸引することで、エアフィルターを取り外すことなくエアフィルターの自動清掃が行える構造が考案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００４】
また、回転ロータを空気調和機本体に設けて、エアフィルター表面に付着した塵埃を掻き取ることで、エアフィルターを取り外すことなくエアフィルターの自動清掃が行える構造が考案されている。図１１は回転ロータ４８を設けた、空気調和機本体の要部断面図である。１は空気調和機本体、２は空気調和機本体１の前面から上面にかけて形成された吸込口、３は空気調和機本体１の下部に形成された吹出口である。吸込口２と吹出口３を結ぶ空気通路には空気中の塵埃を取り除くエアフィルター５と送風ファン６、熱交換器４が配置されている。エアフィルター５の塵埃を除去する手段として、回転ロータ４８が具備されている。また、回転ロータ４８は、図１２のように、棒状のロータ５４の溝部に、可撓性を有するエラストマー等で作られた、帯状の先端部の長手方向に連続的なリブ部５０を設けた軟質ブレード４９を有して構成されている。塵埃の除去運転の開始に当たり、回転ロータ４８は、エアフィルター５の下端に位置している。塵埃の除去運転を開始すると、回転駆動手段（図示せず）により回転ロータ４８が矢印の方向に回転すると共に、その回転する回転ロータ４８が上下移動手段（図示せず）で、エアフィルター５の表面に沿って上方に移動する。この間に、回転ロータ４８で、エアフィルター５に付着しこびりついた油分を含む塵埃等が掻き落とされる。次に、上下移動手段（図示せず）により、回転ロータ４８が、エアフィルター５の上端まで達すると、自動的に下降し、エアフィルター５の下端まで移動する。この間も上昇時と同様に、回転ロータ４８で、エアフィルター５に付着しこびりついた油分を含む塵埃等が掻き落とされる装置が考案されている。
【０００５】
また、ねじりブラシを空気調和機本体に設けて、エアフィルター表面に付着した塵埃を掻き取ることで、エアフィルターを取り外すことなくエアフィルターの自動清掃が行える構造が考案されている。エアフィルター５の塵埃を除去する手段として、図１３のように、2本の金属線を、ブラシを挟み込みながらねじって形成したねじりブラシ５１を、図１１の回転ロータ４８の代わりに、空気調和機本体１に取り付け、ねじりブラシ５１を回転させることによって、ブラシ毛５２の先端部５３をエアフィルター５の網目にくい込ませながら、エアフィルター５に付着した塵埃を掻き落とす装置が考案されている。
【０００６】
【特許文献１】特開２００５−１４０４０５号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、上記特許文献１に開示されたような従来の空気調和機においては、吸引口の開閉面積を絞ることで風量を落として、吸引圧力を高めている。このような吸引ノズルで塵埃を除去しようとすると、エアフィルター表面に浮いたような状態で乗っている綿埃等は容易に吸引できるが、吸引力のみでは、エアフィルターの格子にこびりついた油分を含む塵埃を清掃体で擦り取ることは出来ず、また、エアフィルターの網目に絡んだ塵埃等を、清掃ブラシのように掻き出して剥離させることもできず、エアフィルターの格子と網目にこびりついた塵埃を確実に除去することは非常に困難であった。
【０００８】
また、図１１、及び図１２の如く考案されたような従来の空気調和機においては、回転ロータ４８を形成する軟質ブレード４９は、エアフィルター５の表面をなでるだけで、たとえ、凸状のリブ部５０を設けても、リブ部５０は軟質ブレード４９の長手方向に連続的に設けられている為、エアフィルター５の格子の隙間や、網目に入り込むことが出来ず、エアフィルター５の表面に浮いたような状態で乗っている綿埃等は除去できるが、エアフィルター５の格子にこびりついた油分を含む塵埃や、エアフィルター５の網目に絡んだ塵埃を完全に剥離させるまで掻き出すことは非常に困難であった。また、軟質ブレード４９のリブ部５０をエアフィルター５に強く接触させて、塵埃の除去効果を上げようとすれば、摩擦抵抗が大きくなり、回転数が低くなってしまい、逆に清掃効果が減少するという問題もあった。また、エアフィルターを傷つけるという問題もあった。
【０００９】
また、図１３の如く考案されたような従来の空気調和機においては、ねじりブラシ５１のブラシ毛５２の先端部５３がエアフィルター５の網目に入り込むだけで、エアフィルター５の網目に絡んだ綿埃等の塵埃の除去はできても、エアフィルター５の格子全体を擦る、あるいは拭くことは出来ず、エアフィルター５にこびりついた油分を含む塵埃を確実に除去することは非常に困難であった。また、全長が長いため、ねじりブラシ５１自身、全体が撓み、エアフィルター５に均一に接触しないため、エアフィルター５の格子に接触しない部分と、エアフィルター５の網目にくい込んでしまう部分ができ、接触しない部分は塵埃の除去効果が減り、網目にくい込んでしまう部分はエアフィルター５の抵抗が増し、回転数が減少してしまい、清掃効果が減少するという問題があった。また、ブラシ毛５２は毛の太さが細ければ回転の抵抗は減るが、塵埃の除去効果が減り、逆に太ければ塵埃の除去効果は増すが、エアフィルター５の抵抗が増し、回転抵抗が大きくなるという問題もあった。また、毛が太い場合においては、強い腰でエアフィルター５に当接するために、エアフィルター５自身を痛めてしまうという問題も有していた。
【００１０】
本発明は、上記従来の課題を解決するためのもので、エアフィルターの格子と網目に付着し、こびりついた油分を含む塵埃等を、効率よく、確実に除去でき、長期間に亘ってエアフィルターの目詰まりのない状態で使用することができる空気調和機の清掃装置及び、空気調和機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
前記従来の課題を解決するために、本発明では、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなるエアコンディショナーや送風機、加湿器、除湿機、換気扇、あるいは空気清浄機等の空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃を除去する清掃体は、基台に固定される基部と、略帯状の清掃片より構成され、前記清掃片の先端又は／及び側面に、複数の突起部を有しているので、前記エアフィルターに接触する、前記清掃体の略帯状の部分が、前記エアフィルターの表面をむら無く万遍に擦るようにするので、前記エアフィルターの表面に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を擦り落とす。また、前記清掃片の先端又は／及び側面の複数の突起部が、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【発明の効果】
【００１２】
本発明の清掃体、回転ロータ、及び空気調和機は、前記清掃体が略帯状の清掃片より構成され、前記清掃片の先端又は／及び側面に複数の突起部を有しているので、エアフィルターの格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等も擦り落とすことができる。また、前記清掃体の先端又は／及び側面に複数の突起部を有しているので、前記突起部で前記エアフィルターの格子の凹部と網目に効率よくくい込み、前記エアフィルターに付着し絡みついた塵埃を掻き落とすことができるため、前記エアフィルターから塵埃を完全に剥離、除去させることができる。前記エアフィルターの格子と網目に付着しこびりついた油分を含む塵埃等が除去されることにより、長期間に亘って前記エアフィルターの目詰まりのない状態で使用することができるため、空気調和機の性能も維持され、且つ、前記エアフィルターを取り外して塵埃の清掃を行う必要もなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
第１の発明は、本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃を除去する清掃体は、基台に固定される基部と、略帯状の清掃片より構成され、前記清掃片の先端又は／及び側面に複数の突起部を有しているので、前記エアフィルターに接触する前記清掃体の略帯状体の部分が、前記エアフィルターの表面をむら無く万遍に擦るようにするので、前記エアフィルターの表面に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を擦り落とす。また、前記清掃片の先端又は／及び側面の複数の突起部が、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００１４】
第２の発明は、第１の発明の清掃片の先端部にスリットを有しているので、帯状の前記清掃片のスリットを有しない部分は腰が強く、先端部のスリットを有する部分は軟らかくなり、前記清掃片が、前記エアフィルターに接触する際に、前記スリットを有する部分が程よく撓むため、前記エアフィルターの表面に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく除去する。また、前記清掃片のスリットを有する部分が前記エアフィルターの格子の凹凸にたいして、むら無く万遍に接触するため、前記エアフィルターの格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、前記清掃片の先端又は／及び側面の複数の突起部が、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００１５】
第３の発明は、第１、または２の発明の清掃片の先端部に段差を有しているので、帯状の前記清掃片の段差を有しない部分は腰が強く、先端部の段差を有する部分は軟らかくなり、前記清掃片が、前記エアフィルターに接触する際に、前記先端部の段差を有する部分が程よく撓むため、前記エアフィルターの表面に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく除去する。また、前記清掃片の段差を有する部分のうち、凸部が前記エアフィルターの格子の凹凸にたいして、効率よく接触するため、前記エアフィルターの格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、前記清掃片の先端又は／及び側面の複数の突起部が、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００１６】
第4の発明は、第１〜３の何れかの発明の清掃体の進行方向に対して、清掃片の先端部が根元部より後行するので、前記エアフィルターの格子の凹凸にたいして、清掃体の帯状体部が、むら無く万遍に接触するため、エアフィルターの格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、前記清掃片の側面の先端又は／及び側面の複数の突起部が、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００１７】
第５の発明は、第１〜３の何れかの発明のエアフィルターの進行方向に対して、清掃片の先端部が根元部より先行するので、前記エアフィルターの格子の凹凸にたいして、清掃体の帯状体部が、むら無く万遍に接触するため、エアフィルターの格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、前記清掃片の側面の先端又は／及び側面の複数の突起部が、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、前記エアフィルターの格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００１８】
第６の発明は、第１〜５の何れかの発明の、長手方向に複数の支持溝を有するロータと、前記支持溝に下端部が固着される複数の清掃片を有する回転ロータで構成したので、回転ロータが回転することにより、エアフィルターの清掃箇所にたいして、むらが無く万遍に、効率よく清掃頻度も多く清掃を行なうことができる。
【００１９】
第７の発明は、第６の発明における回転ロータの清掃片が、回転ロータの長手方向の軸の周りに、螺旋状に捩られて形成されたので、前記回転ロータが回転する際に、摺動抵抗が分散し、前記清掃片は連続的に滑らかに、均一にエアフィルターに当たるため、音が静かでむらが無く万遍に、効率よく確実に塵埃を除去することができる。
【００２０】
第８の発明は請求項１〜５の何れかの清掃体、あるいは請求項６又は７記載の回転ロータを有しているので、効率の良いエアフィルターの除塵ができるため、エアフィルターの目詰まりが起こらず、常に安定した風量を確保でき、運転効率もよい、空気調和機を提供することができる。
【００２１】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
【実施例１】
【００２２】
本発明の実施例１における空気調和機の清掃装置について、図１〜９を用いて説明する。なお、図１において、本実施例における空気調和機の全体構成は、従来例、図１１と同一なので、同一部分については、同一符号を付してその説明をする。
図１は本発明の空気調和機本体１の要部断面図である。１は空気調和機本体、２は空気調和機本体１の前面から上面にかけて形成された吸込口、３は空気調和機本体１の下部に形成された吹出口である。吸込口２と吹出口３を結ぶ空気通路には空気中の塵埃を取り除くエアフィルター５と送風ファン６、熱交換器４が配置されている。エアフィルター５の塵埃を除去する手段として、清掃体７が具備されている。エアフィルター５の表面を移動するために、エアフィルター５に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を、擦り落とすようにして剥離させて、掻き取ることができる。
【００２３】
図２は、本発明の実施例１における、清掃体７の斜視図である。清掃体７は、基部３６と、側面の先端部１２に突起部１０及び開放端側から基部３６側に向けて任意の長さのスリット１１を有する帯状の清掃片９とで形成されている。清掃体７は、基部３６が基台８へ挿入固定され保持されている。また、突起部１０はエアフィルター５の網目にくい込む大きさで、断続的に形成されている。清掃片９は、略帯状体を有しているので、エアフィルター５の格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を擦り落とすことができる。また、清掃片９は、先端部１２にスリット１１を有するので、清掃片９は、スリット１１を有しない部分の腰が強く、スリット１１を有する先端部１２は軟らかくなり、エアフィルター５の表面をむら無く万遍に擦るようになり、塵埃の除去効果が増す。また、清掃片９は、エアフィルター５の表面に接触する先端部１２に、エアフィルター５の網目にくい込む大きさの、断続的な突起部１０を有しているので、突起部１０が、エアフィルター５の格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、エアフィルター５の格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００２４】
また、図３のように、清掃体１３は、基部３６と、略帯状の清掃片１５で形成されており、基部３６が基台１４に挿入固定され、清掃体１３が基台１４に保持されている。清掃片１５の先端部１９にエアフィルター５に接触する凸部１６と接触しない凹部１７のような、段差を設けたので、エアフィルター５の格子の凹凸にたいして、むら無く万遍に接触するため、エアフィルター５の格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、清掃片１５は、エアフィルター５の表面に接触する先端部１９の凸部１６に、エアフィルター５の網目にくい込む大きさの、断続的な突起部１８を有しており、突起部１８が、エアフィルター５の格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、エアフィルター５の格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。また、清掃片１５の先端部１９の段差の形状は、図３の如く、山形形状の他に、図４の如く、凹凸形状や、図５の如く、波形状でも同様の効果が得られるものである。また、図６の如く、突起部１８は、清掃片１５の凸部１６の先端に設けてもよい。
【００２５】
また、図７のように、清掃体２０は、基部３６と、帯状の清掃片２２で形成されており、基部３６を基台２１に挿入固定し、清掃体２０が基台２１に保持されている。清掃片２２は、先端部２４が根元部２５にたいして屈曲しており、清掃片２２のエアフィルターに接触する側の先端部２４に複数の突起部２３がエアフィルター５の網目にくい込む大きさで、断続的に形成されている。図８において、清掃体２０が、矢印Ａの方向に移動する際には、清掃片２２の先端部２４が根元部２５より後行しているので、清掃片２２の先端部２４が、前記エアフィルター５の格子の凹凸にたいして、抵抗が少なく、また、むら無く万遍に接触するため、エアフィルター５の格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、清掃片２２の先端部２４に設けられた複数の突起部２３が、エアフィルター５の格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、前記エアフィルター５の格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００２６】
また、図８において、エアフィルター５が、矢印Ｂの方向に移動する際には、清掃片２２の先端部２４が根元部２５より先行しているので、清掃片２２の先端部２４が、前記エアフィルター５の格子の凹凸にたいして、抵抗が少なく、また、むら無く万遍に接触するため、エアフィルター５の格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、清掃片２２の先端部２４に設けられた複数の突起部２３が、エアフィルター５の格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、前記エアフィルター５の格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００２７】
また、図９のように、清掃体２６は、基台２７に、清掃片Ａ２８、及び清掃片Ｂ２９の、凸部Ａ３０及び凸部Ｂ３２と、凹部Ａ３１及び凹部Ｂ３３が互いに位相差を有して配されるようにしたので、前の清掃片Ａ２８の凸部Ａ３０がエアフィルター５に接触しなかった部分を、次の清掃片Ｂ２８の凸部Ｂ３２が接触することにより、清掃のし残しが無くなり、むら無く万遍に、エアフィルター５の塵埃の除去ができる。また、清掃片の先端部は、上記の段差を有する以外に、突起部やスリットを有する場合も位相差を設けることにより、同様の効果がでる。
【００２８】
次に、本実施例１における空気調和機の清掃装置、及びそれを搭載した空気調和機の動作を説明する。空気調和機本体１を、例えば、冷房運転すると、送風ファン６により、室内の空気が吸込口２から流入し、エアフィルター５を通って熱交換器４に至り、そこで冷却され、冷たい空気が吹き出し口３から室内に吹き出される。吸込口２から吸引される室内の空気に含まれる塵埃は、エアフィルター５で捕集され、エアフィルター５の表面に次第に堆積していく。エアフィルター５の表面に塵埃が堆積してくると、空気の通気圧損が増加し、熱交換器４での熱交換効率が低下してくるので、定期的に或いは、必要に応じて、エアフィルター５に堆積した塵埃の除去運転が必要となる。
【００２９】
塵埃の除去運転の開始に当たり、清掃体７は、エアフィルター５の下端に位置している。塵埃の除去運転を開始すると、清掃体が上下移動手段（図示せず）で、エアフィルター５の表面に沿って上方に移動する。この間に、清掃体７の清掃片９の先端で、エアフィルター５に付着堆積した塵埃が掻き落とされる。
【００３０】
次に、上下移動手段（図示せず）により清掃体７が、エアフィルター５の上端まで達すると、自動的に下降し、エアフィルター５の下端まで移動する。この間も上昇時と同様に、清掃体７の清掃片９の先端で、エアフィルター５に付着しこびりついた油分を含む塵埃等が掻き落とされる。
【００３１】
また、本実施例では図示しないが、清掃体７が上下移動せずに、エアフィルター５自身が、清掃体７の清掃片９の先端に接触しながら移動して、エアフィルター５に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を除去する構造にしてもよい。
【実施例２】
【００３２】
図１０は、本発明の実施例２における、エアフィルター５に付着した塵埃を除去する、回転ロータ３７の斜視図である。回転ロータ３７は回転軸となるロータ３８の支持溝３９に清掃体４４を挿入して形成されており、清掃体４４を構成する清掃片４０の先端部４６の凸部４１に突起部４３を有しており、清掃片４０の先端部４６がエアフィルター５に接するように回転ロータ３７は取り付けられている。清掃片４０は、エアフィルター５の表面に、先端部４６が連続して接触しない凹部４２と断続的に接触する凸部４１を有する帯状体にて形成されている。また、複数の清掃片４０の凸部４１、及び凹部４２は互いに違う位置でエアフィルター５に接触するように配置されている。４７はロータ３８の両端に取り付けて、回転ロータ３７を清掃装置に固定させるブラケットである。回転ロータ３７が回転すると、複数の清掃片４０の凸部４１がエアフィルター５に交互に接触するたびに、エアフィルター５の格子の凹凸にたいして、むら無く万遍に接触するため、エアフィルター５の格子に付着し、こびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、清掃片４０は、エアフィルター５の表面に接触する先端部４６の凸部４１に、エアフィルター５の網目にくい込む大きさの、断続的な突起部４３を有しており、突起部４３が、エアフィルター５の格子の凹部と網目に効率よくくい込み引っ掻くので、エアフィルター５の格子の凹部と網目に付着し絡みついた塵埃を掻き落とすように除去することができる。
【００３３】
また、回転ロータ３７は、先端部４６に山形形状段差の凸部４１、及び凹部４２を有する清掃片４０で形状で説明したが、先端部の形状は、スリット、凹凸形状や波形形状でもよい。
【００３４】
また、図１０に示すように、ロータ３８の支持溝３９を、長手方向の軸の周りに螺旋状に形成して、清掃片４０が螺旋状に捩られた回転ロータ３７を形成しているので、回転ロータ３７が回転すると、清掃片４０は連続的に滑らかに、かつ均一に、エアフィルター５の表面に当たるため、音が静かで、むら無く万遍に、効率よく確実に塵埃を除去することができる。
【００３５】
次に、本実施例２における空気調和機の回転ロータ３７及びそれを搭載した空気調和機の動作を説明する。図１１の従来の空気調和機本体１の回転ロータ４８の代わりに、本発明の実施例２における回転ロータ３７を取り付けて説明する。塵埃の除去運転の開始に当たり、回転ロータ３７は、エアフィルター５の下端に位置している。塵埃の除去運転を開始すると、回転駆動手段（図示せず）により回転ロータ３７が矢印の方向に回転すると共に、その回転する回転ロータ３７が上下移動手段（図示せず）で、エアフィルター５の表面に沿って上方に移動する。この間に、回転ロータ３７の清掃片４０の先端で、エアフィルター５に付着しこびりついた油分を含む塵埃等が掻き落とされる。
【００３６】
次に、上下移動手段（図示せず）により、回転ロータ３７が、エアフィルター５の上端まで達すると、自動的に下降し、エアフィルター５の下端まで移動する。この間も上昇時と同様に、回転ロータ３７の清掃片４０の先端で、エアフィルター５に付着しこびりついた油分を含む塵埃等が掻き落とされる。
【００３７】
回転ロータ３７は、回転しながらエアフィルター５に接触しながら移動するため、回転ロータ３７によって、強力にエアフィルター５に付着した塵埃や、こびりついた油分を含む塵埃を掻き出して除去することができる。
【００３８】
また、本実施例では図示しないが、回転ロータ３７が上下移動せずに、エアフィルター５自身が、回転する回転ロータ３７の清掃片４０の先端に接触しながら移動して、エアフィルター５に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を除去する構造にしてもよい。
【００３９】
また、上記の実施例１、または２に説明した清掃片の材質は、エアフィルター５に接触する先端部に、スリット、凸部、凹部、及び突起部を有する、帯状の軟質の合成樹脂で成形されている。軟質の合成樹脂で成形された清掃片は、エアフィルターの格子の凹凸にたいして、むら無く万遍に接触するため、エアフィルターの格子に付着しこびりついた油分を含む塵埃等を効率よく擦り落とすことができる。また、清掃片の材質は、帯状の布帛に、合成樹脂で突起部を一体成形してもよい。
【００４０】
また、上記の実施例１、または２に説明した清掃体、及び回転ロータを有するため、性能も維持され、且つ、エアフィルターを取り外して塵埃の清掃を行う必要もなくなる空気調和機を提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【００４１】
以上のように、本発明にかかる空気調和機の清掃体、回転ロータ、及び空気調和機は、エアフィルター５の清掃装置として優れた性能を有し、エアコンディショナーや空気清浄機は勿論、エアフィルター５を有する機器であれば、そのエアフィルター５の自動清掃にも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【００４２】
【図１】本発明の実施例１における空気調和機本体の要部断面図
【図２】本発明の実施例１おける清掃体の斜視図
【図３】本発明の実施例１の別な形態における清掃体の斜視図
【図４】本発明の実施例１に別な形態における清掃片の斜視図
【図５】本発明の実施例１の別な形態における清掃体の斜視図
【図６】本発明の実施例１の別な形態における清掃体の斜視図
【図７】本発明の実施例１の別な形態における清掃体の斜視図
【図８】図７の清掃体の動作を示す部分断面図
【図９】本発明の実施例１の別な形態における清掃体の斜視図
【図１０】本発明の実施例２における回転ロータの斜視図
【図１１】従来の空気調和機の要部断面図
【図１２】従来の回転ロータの斜視図
【図１３】従来のねじりブラシによる清掃状態の斜視図
【符号の説明】
【００４３】
１ 空気調和機本体
２ 吸込口
３ 吹出口
４ 熱交換器
５ エアフィルター
６ 送風ファン
７ 清掃体
８ 基台
９ 清掃片
１０ 突起部
１１ スリット
１２ 先端部
１３ 清掃体
１４ 基台
１５ 清掃片
１６ 凸部
１７ 凹部
１８ 突起部
１９ 先端部
２０ 清掃体
２１ 基台
２２ 清掃片
２３ 突起部
２４ 先端部
２５ 根元部
２６ 清掃体
２７ 基台
２８ 清掃片Ａ
２９ 清掃片Ｂ
３０ 凸部Ａ
３１ 凹部Ａ
３２ 凸部Ｂ
３３ 凹部Ｂ
３４ 突起部Ａ
３５ 突起部Ｂ
３６ 基部
３７ 回転ロータ
３８ ロータ
３９ 支持部
４０ 清掃片
４１ 凸部
４２ 凹部
４３ 突起部
４４ 清掃体
４５ 基台
４６ 先端部
４７ ブラケット
４８ 回転ロータ
４９ 軟質ブレード
５０ リブ部
５１ ねじりブラシ
５２ ブラシ毛
５３ 先端部
５４ ロータ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃を除去する清掃体は、基台に固定される基部と、略帯状の清掃片より構成され、前記清掃片の先端又は／及び側面に複数の突起部を有することを特徴とする、清掃体。
【請求項２】
清掃片の先端部にスリットを有することを特徴とする、請求項１記載の清掃体。
【請求項３】
清掃片の先端部に段差を有することを特徴とする、請求項１、または２に記載の清掃体。
【請求項４】
清掃体の進行方向に対して、清掃片の先端部が根元部より後行することを特徴とする、請求項１〜３の何れかに記載の清掃体。
【請求項５】
エアフィルターの進行方向に対して、清掃片の先端部が根元部より先行することを特徴とする、請求項１〜３の何れかに記載の清掃体。
【請求項６】
長手方向に複数の支持溝を有するロータに、請求項１〜５の何れかに記載の清掃体を装着したことを特徴とする回転ロータ。
【請求項７】
清掃片が、回転ロータの長手方向の軸の周りに、螺旋状に捩られて形成されたことを特徴とする、請求項６記載の回転ロータ。
【請求項８】
請求項１〜５のうち何れかに記載の清掃体、あるいは請求項６又は７記載の回転ロータを有する空気調和機。
【請求項１】
本体に設けられた吸込口と吹出口を結ぶ空気通路に、除塵用のエアフィルターを配置してなる空気調和機において、前記エアフィルターに付着した塵埃を除去する清掃体は、基台に固定される基部と、略帯状の清掃片より構成され、前記清掃片の先端又は／及び側面に複数の突起部を有することを特徴とする、清掃体。
【請求項２】
清掃片の先端部にスリットを有することを特徴とする、請求項１記載の清掃体。
【請求項３】
清掃片の先端部に段差を有することを特徴とする、請求項１、または２に記載の清掃体。
【請求項４】
清掃体の進行方向に対して、清掃片の先端部が根元部より後行することを特徴とする、請求項１〜３の何れかに記載の清掃体。
【請求項５】
エアフィルターの進行方向に対して、清掃片の先端部が根元部より先行することを特徴とする、請求項１〜３の何れかに記載の清掃体。
【請求項６】
長手方向に複数の支持溝を有するロータに、請求項１〜５の何れかに記載の清掃体を装着したことを特徴とする回転ロータ。
【請求項７】
清掃片が、回転ロータの長手方向の軸の周りに、螺旋状に捩られて形成されたことを特徴とする、請求項６記載の回転ロータ。
【請求項８】
請求項１〜５のうち何れかに記載の清掃体、あるいは請求項６又は７記載の回転ロータを有する空気調和機。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【公開番号】特開２００８−２７７２（Ｐ２００８−２７７２Ａ）
【公開日】平成２０年１月１０日（２００８．１．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−１７４６５６（Ｐ２００６−１７４６５６）
【出願日】平成１８年６月２３日（２００６．６．２３）
【出願人】（３９１０４４７９７）株式会社コーワ (283)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年１月１０日（２００８．１．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年６月２３日（２００６．６．２３）
【出願人】（３９１０４４７９７）株式会社コーワ (283)
【Ｆターム（参考）】
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