説明

窒化珪素質粉末、その製造方法及びトナー外添材

【課題】 耐加水分解性に優れ、アンモニア臭の発生が少なく、粗粒の含有量が少ない、窒化珪素粉末とその製造方法、及びそれを用いたトナー外添材を提供する。
【解決手段】 酸化膜を有する酸素含有量が5〜20質量%の窒化珪素粉末が、シランカップリング剤及び/又はシリコーンオイルからなる表面処理剤で処理されているものであって、平均粒子径が2μm以下、25μm以上の粗粒の含有量が50μg/g以下、メタノール滴定法による疎水化度が65%以上、80℃で15日間加熱抽出後のアンモニウムイオンの溶出量が窒化珪素質粉末1g当たり10μg未満であることを特徴とする窒化珪素質粉末、及びその製造方法。この窒化珪素質粉末からなるトナー外添材。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、窒化珪素質粉末、その製造方法及びトナー外添材に関する。
【背景技術】
【0002】
窒化珪素粉末は、耐摩耗性、高強度、破壊靱性、低比重、低熱膨張など優れた特性を有し、産業機械や自動車部品等のエンジニアリングセラミックス焼結体用原料、樹脂等の充填材として使用されており、最近では高硬度の性質を利用し、トナー外添材としての検討が進んでいる。
【0003】
従来、トナー外添材としては、疎水性シリカ微粉末(特許文献1)、アナターゼ型酸化チタン(特許文献2)、シリカ微粒子と酸化アルミニウム又は酸化チタン微粒子との混合物(特許文献3)等が知られ、更にはこれらの表面処理物、例えば気相法酸化チタンの疎水化処理物(特許文献4)、酸化アルミニウム被覆酸化チタン(特許文献5)、酸化チタン等のシランカップリング剤による処理物( 特許文献6、7)等が知られている。
【特許文献1】特開昭56−128956号公報
【特許文献2】特開昭60−112052号公報
【特許文献3】特開昭60−238847号公報
【特許文献4】特開昭59−52255号公報
【特許文献5】特開昭57−79961号公報
【特許文献6】特開平4−40467号公報
【特許文献7】特開平4−348354号公報
【0004】
窒化珪素粉末をトナー外添材として用いるには、粒子径が25μm以上の粗粒(以下、単に「粗粒」という。)と、窒化珪素の加水分解性を考慮しておかなければならない。粗粒の存在は感光体のドラムの表面を傷つけ、加水分解によるアンモニアの発生は異臭と画像濃度の低下等に悪影響を与える。
【0005】
加水分解によるアンモニアの発生を少なくするには、すなわち耐加水分解性を向上させるには、窒化珪素粉末の表面に酸化膜を形成させて水との接触を回避すると共に、カップリング剤で酸化膜表面のヒドロキシル基等の親水基をつぶし、疎水性を向上させることが考えられる。
【0006】
酸化膜を形成する方法としては、窒化珪素微粉体を湿式酸化処理又は加熱酸化処理をした後、粉砕する工程を繰り返し行うことが提案されているが(特許文献8)、酸化膜の形成が十分でない場合もあり、それをカップリング剤で処理しても、耐加水分解性は期待したほどには向上しないこともあった。しかも、酸化膜の形成工程が長くなることに加え、更にカップリング剤の処理工程が増え、生産性も良いとは言えなかった。
【特許文献8】特開2001−265052号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、耐加水分解性に一段と優れ、粗粒の含有量が低減された、特にトナー外添材として好適な窒化珪素質粉末とその製造方法及びトナー外添材を提供することである。本発明の目的は、窒化珪素粉末を酸化雰囲気中で熱処理して凝集粒を形成させた後、シランカップリング剤及び/又はシリコーンオイルからなる表面処理剤の存在下で、凝集粒の解砕及び/又は粉砕と表面処理を同時に行うことにより達成することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明は、酸化膜を有する酸素含有量が5〜20質量%の窒化珪素粉末が、シランカップリング剤及び/又はシリコーンオイルからなる表面処理剤で処理されているものであって、平均粒子径が2μm以下、25μm以上の粗粒の含有量が50μg/g以下、メタノール滴定法による疎水化度が65%以上、80℃で15日間加熱抽出後のアンモニウムイオンの溶出量が窒化珪素質粉末1g当たり10μg未満であることを特徴とする窒化珪素質粉末である。
【0009】
また、本発明は、窒化珪素粉末を酸化雰囲気中で熱処理して酸素含有量が5〜20%の凝集粉とした後、シランカップリング剤及び/又はシリコーンオイルの存在下、解砕及び/又は粉砕することを特徴とする窒化珪素質粉末の製造方法である。この場合において、窒化珪素粉末を、充填密度を1g/cm以下、充填厚みを50mm以下にして容器に充填してから熱処理することが好ましい。また、凝集粉の平均粒子径が3μm以下であることが好ましい。
【0010】
さらに、本発明は本発明の窒化珪素質粉末からなることを特徴とするトナー外添材である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、耐加水分解性が従来よりも一段と優れ、アンモニア臭の発生が少なく、粗粒の含有量が少ない窒化珪素粉末が提供される。また、本発明の製造方法によれば、本発明の窒化珪素質粉末を容易に製造することができる。さらに、本発明のトナー外添材によれば、画像濃度の低下や高温高湿下での絵ぼけ(ゴースト画像)等の問題が起こりにくいものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明においては、窒化珪素粉末の耐加水分解を向上させる前処理として、窒化珪素粉末の表面にSiO等の酸化膜を形成させる。酸化膜の存在は、透過型電子顕微鏡によって確認することができ、その存在量は窒化珪素質粉末の酸素含有量を指標として5〜20質量%であることが好ましい。酸素含有量が5質量%未満に相当する酸化膜量では、膜厚が薄いため、次の解砕及び/又は粉砕(以下、「解砕及び/又は粉砕」を単に「粉砕」という。)工程で破壊されて耐加水分解性が低下し、また20質量%をこえる酸化膜量では、解砕をしても粗粒が多く残留してしまう恐れがある。特に好ましい酸化膜量は、酸素含有量として9〜16質量%である。この値は、特許文献8の1.7質量%と顕著な相違がある。
【0013】
酸化膜を有する窒化珪素質粉末は、親水性がより高められているため、経時変化してアンモニアが徐々に発生し易い状態にあるので、本発明の窒化珪素質粉末は、更にシランカップリング剤及び/又はシリコーンオイルからなる表面処理剤で処理されている。表面処理剤による処理量としては、メタノール滴定による疎水化度を65%以上で、80℃で15日間加熱抽出後のアンモニウムイオンの溶出量が窒化珪素質粉末1g当たり10μg未満(10μg/g未満)であることが好ましい。この処理条件は、本発明の窒化珪素質粉末の用途がトナー外添材である場合に、画像濃度の低下や高温高湿下での絵ぼけ(ゴースト画像)等の問題を起こし難く、また異臭を許容でき、長期信頼性の高いものとなる。処理量を例示すれば、窒化珪素粉末100質量部あたり0.5〜5質量部が好ましく、特に1〜2質量部が好ましい。
【0014】
表面処理剤を例示すると、シランカップリング剤としては、例えばメチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシラン、N−ヘキシルトリエトキシシラン、N−オクチルトリエトキシシラン、デシルトリエトキシシラン、ヘキサメチルジシラザン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシランなどである。また、シリコーンオイルとしては、例えばジメチルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル及び末端又は側鎖をアミノ基やアルコキシ基によって変性した変性シリコーンオイルなどである。これらには市販品があるのでそれを用いることができる。
【0015】
本発明の窒化珪素質粉末の平均粒子径が2μm以下、粗粒の含有量が50μg/g以下であることが好ましい。この条件は、本発明の窒化珪素質粉末の用途がトナー外添材である場合、感光体に傷をつけない許容レベルである。特に好ましい平均粒子径は0.6〜1.5μmであり、粗粒の含有量が40μg/g以下である。
【0016】
本発明において、粒度は、粒度分布測定機(LEEDS&NORTHRUP社製、商品名「MICROTRAC−II、SPA:MODEL7997−20」)を用い、エタノール溶液中で測定した。また、酸素含有量は、酸素/窒素同時分析計(堀場製作所製、商品名「EMGA−620W」)を用い、ニッケルカプセルに試料を入れて測定した。
【0017】
粗粒の含有量は、窒化珪素質粉末50gに、ヘキサメタリン酸ナトリウムの0.2質量%蒸留水250gを加えて10分間超音波分散させ、目開き25μmのJIS篩を通過させ、篩上を採取し、乾燥後、質量を測定して算出した。
【0018】
疎水化度はメタノール滴定法により測定した。すなわち、イオン交換水50ml、試料0.2gをビーカーに入れ、マグネティックスターラーで撹拌しながらビュレットからメタノールを滴定する。ビーカー内のメタノール濃度が増加するにつれ、粉体は徐々に沈降していき、その全量が沈んだ終点におけるメタノール−水混合溶液中のメタノール質量分率を疎水化度(%)とした。
【0019】
アンモニウムイオンの溶出量は、蓋付きのフッ素樹脂製の容器(50ml)に、窒化珪素質粉末2.5gと蒸留水25gを入れて密閉し、80℃設定の乾燥器内で15日間保管し加熱抽出し、イオンクロマト装置(DIONEX社製、商品名「DX−100」)を用いて測定した。
【0020】
本発明の窒化珪素質粉末の製造方法について説明する。
【0021】
熱処理される窒化珪素粉末としては、金属シリコンの直接窒化法、シリカの還元窒化法、イミド化合物を用いる方法などによって製造されたものが使用できる。平均粒子径は2μm以下であることが好ましく、これよりも粗いと、酸化処理中に表面に微粉が付着し粗大粒子化する恐れがある。特に好ましい粒度は、平均粒子径が0.6〜1.5μm、最大粒子径が4μm以下である。
【0022】
酸化膜を形成させるために、窒化珪素粉末を大気等の酸化雰囲気中で熱処理を行う。窒化珪素粉末はそのまま熱処理をしてもよいが、容器に充填し、充填密度が1g/cm以下、充填厚みが50mm以下にしてから熱処理することが好ましい。充填密度が著しく大きいと粉末同士の接触点が増加し、強固な凝集が生じやすくなる。充填密度はいくらでも小さくすることができるが、生産性を考慮し、その下限は0.5g/cmであることが好ましい。
【0023】
窒化珪素の熱処理に伴い、生成した酸化反応熱は窒化珪素粉末層の中心部により多く蓄積するので、その部分において窒化珪素粉末の凝集が大きくなって均一な酸化膜の形成が困難となることがある。これを軽減するには、窒化珪素の酸化反応と反応熱の放熱とをバランスさせるのがよく、その方法を種々検討した結果、窒化珪素粉末の充填厚みを50mm以下とすれば、酸素含有量のバラツキを10%以内に抑えることができることを見いだした。充填厚みを著しく大きくして充填すると、酸素含有量のバラツキが大きくなり、酸素含有量が高い部分では強固な凝集を生成し、低い部分では解砕した場合に新生面が現れた。充填厚みはいくらでも薄くすることができるが、生産性の点から、その下限を20mmとすることが好ましい。
【0024】
窒化珪素粉末の熱処理は、大気等の酸素を含む雰囲気下、1000〜1300℃、好ましくは1100〜1200℃で行われる。1000℃よりも著しく低温であると、窒化珪素粉末の酸素含有量が5質量%未満となって十分な酸化膜を形成させることはできないので、表面処理剤で処理してもアンモニウムイオンの溶出量が100μg/g以上となる。この理由としては、窒化珪素粉末の表面に形成された酸化膜は解砕により壊れ、新生面が現れたためであると考えられる。900℃程度の熱処理においても、窒化珪素粉末の表面には酸化膜が形成されるが、壊れ難い強固な酸化膜を形成させることは困難となる。酸化処理温度が1300℃よりも著しく高温であると、酸素含有量が20質量%をこえ、より厚い酸化膜が形成される一方、粗粒の含有量が50μg/gをこえる恐れがある。1000〜1300℃の温度範囲における保持時間は、5〜50時間、特に10〜30時間が好ましい。
【0025】
酸化雰囲気下での熱処理によって、窒化珪素粒子の内部にまで酸化が進み粉末が凝集し、例えば酸素含有量のバラツキが10%以内である凝集粉の平均粒子径は3μm以下となっている。そこで、本発明では、凝集粉の解砕と表面処理を同時に行う。解砕と表面処理を同時に行う理由は、単なる工程短縮だけでなく、表面処理効率を高めるためである。
【0026】
解砕と表面処理を同時に行う装置としては、気流に凝集粉を連続的に供給し、気流中で凝集粉同士を衝突させて凝集粉を解砕させると同時に、生成した解砕粉を旋回渦流により分級できる構造のものが望ましい。これには、例えば超音速ジェット粉砕機や気流式粉砕機などがある。表面処理剤の添加は、例えば超音速ジェット粉砕機であるジェットミルに取り付けられている粉砕ノズル(高速エアー噴射ノズル)の少なくとも1カ所に、例えば二流体ノズルのような噴霧装置を取り付け、そこから表面処理剤を噴霧することにより行うことが好ましい。なお、表面処理剤は原液で用いても良く、また、水、アルコール等の適度な媒体に分散させて用いてもよい。
【実施例】
【0027】
実施例1〜4 比較例1、2
市販の窒化珪素粉末を分級機を用いて表1のように粒度調整し、それを炭化珪素製容器に充填密度0.8g/cm、充填厚み40mmで充填し、大気中、昇温速度250℃/hで、表1に示される熱処理温度まで昇温し、その温度で20時間保持してから冷却して、窒化珪素粉末に酸化膜を形成させ凝集粉を製造した。凝集粉の平均粒子径は表1に示すとおりであった。
【0028】
ついで、解砕機(日本ニューマチック社製、商品名「ジェットミルPJM−200SP」)を用い、凝集粉の解砕と表面処理を同時に行った。凝集粉のフィード量を10kg/h、粉砕ノズルから噴射されるエアー圧力を0.4MPa、二流体ノズルの分散エアー圧力を0.6MPa、表面処理剤のフィード量を窒化珪素粉末100質量部に対し1質量部とした。なお、表面処理剤は、ジェットミルに設けられた反時計周りに旋回する6カ所の粉砕ノズルのうち、凝集粉供給ノズルに隣接した1カ所を外して二流体ノズルを取り付け、そこから表面処理剤の原液を噴霧した。表面処理剤としては、N−オクチルトリエトキシシラン(日本ユニカー社製「A−137」)を用いた。
【0029】
実施例5
熱処理前の窒化珪素粉末の粒度を変えたこと以外は、実施例2と同様にして窒化珪素粉末を製造した。
【0030】
実施例6、7
表面処理剤をN−2(アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン(チッソ社製「サイラエースS320」)又はアミノ変性シリコーンオイル(信越化学社製「KF−859」)としたこと以外は、実施例2と同様にして窒化珪素質粉末を製造した。
【0031】
得られた窒化珪素質粉末について、上記に従い、平均粒子径、酸素含有量、粗粒の含有量、メタノール滴定による疎水化度、アンモニウムイオンの溶出量を測定した。それらの結果を表1に示す。
【0032】
【表1】

【0033】
表1から、実施例1〜7では、窒化珪素質粉末の酸素含有量が5〜20質量%、粗粒の含有量が50μg/g以下、メタノール滴定による疎水化度は70%以上、アンモニウムイオンの溶出量が10μg/g未満の窒化珪素質粉末が得られた。また、熱処理温度の増加に伴い、粗粒の含有量は増加し、アンモニウムイオンの溶出量は減少する傾向を示した。
【0034】
これに対し、比較例1では、熱処理温度を900℃としたので、酸素含有量は5%未満となり、アンモニウムイオンの溶出量は100μg/gを超えるレベルであった。また、1350℃で熱処理した比較例2では、アンモニウムイオンの溶出量は10μg/g未満であったが、粗粒の含有量は100μg/gをこえた。
【0035】
つぎに、得られた窒化珪素質粉末についてトナー外添材としての評価をするため、連続印刷により、印字具合を確認する耐刷試験を行った。その結果、実施例の窒化珪素質粉末を用いたトナー外添材では、いずれも印刷濃度低下等の印刷不具合は起こらなかった。また、感光ドラムの表示面状態は、実施例5ではわずかにキズらしい跡が認められたが、問題にしなくてもよいレベルであり、それ以外の実施例では極めて良好であった。
【0036】
これに対し、比較例1では印刷濃度低下による絵ぼけ(ゴースト画像)による印刷不具合が発生した。また、比較例2では印刷不具合は発生しなかったが、粗粒が多いため、感光ドラム表面に無数のキズが発生していた。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明の窒化珪素質粉末は、各種の分散剤、充填材、トナー外添材等として、更には窒化珪素焼結体製造用原料として使用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸化膜を有する酸素含有量が5〜20質量%の窒化珪素粉末が、シランカップリング剤及び/又はシリコーンオイルからなる表面処理剤で処理されているものであって、平均粒子径が2μm以下、25μm以上の粗粒の含有量が50μg/g以下、メタノール滴定法による疎水化度が65%以上、80℃で15日間加熱抽出後のアンモニウムイオンの溶出量が窒化珪素質粉末1g当たり10μg未満であることを特徴とする窒化珪素質粉末。
【請求項2】
窒化珪素粉末を酸化雰囲気中で熱処理して酸素含有量が5〜20%の凝集粉とした後、シランカップリング剤及び/又はシリコーンオイルの存在下、解砕及び/又は粉砕することを特徴とする窒化珪素質粉末の製造方法。
【請求項3】
窒化珪素粉末を、充填密度を1g/cm以下、充填厚みを50mm以下にして容器に充填してから熱処理することを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
凝集粉の平均粒子径が、3μm以下であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の製造方法。
【請求項5】
請求項1に記載の窒化珪素質粉末からなることを特徴とするトナー外添材。