説明

端末装置及びプログラム

【課題】複数のアプリケーション/入力ユニットを有する端末装置において、ユーザがメニュー選択を行う際の利便性を向上させることを目的とする。
【解決手段】表示画面と、複数の入力部と、複数の入力部ごとに異なるメニューを構成するためのメニュー個別データを保持する部と、異なるメニューに共通し、入力部に依存しないメニュー共通データを保持するユニットと、入力部による入力操作の度にその操作状況に関する情報をメニュー共通データと関連付けて保持する部分と、メニュー個別データ、メニュー共通データおよび操作状況に関する情報に基づいて、表示画面上に現在の入力部に応じたメニューの画面を作成して表示させるユニットと、入力部の切り替えがあったかどうかを判断し、切り替えがあったと判断された場合に、入力部に対応するメニューに切り替える部分と、を備える端末装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示画面を有する端末装置、特にアプリケーションを選択するためのメニューを、表示画面に表示させる機能を有する端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、PC、携帯端末、TV等の装置には、例えば、メーラ、ブラウザ、フォルダ管理ツール、メディア再生アプリケーション等の複数のアプリケーションが搭載されている。
【0003】
上述のような複数のアプリケーションを備える端末装置では、一般的に、アプリケーションを選択するためのメニュー画面が用意されている。ユーザは、メニュー画面からそれぞれのアプリケーションを選択することができる。また、メニュー画面を階層的な構造とし、アプリケーションの種類ごとに画面上に表示させる端末装置もある。メニュー画面がそのような階層的な構造である場合、ユーザは、キー操作等により階層を降りることによってそれぞれのアプリケーションを選択することができる。アプリケーションが多数含まれる端末装置では、階層的な構造を有するメニュー画面を採用した方がユーザの利便性が高くなる。
【0004】
また、ユーザはアプリケーションを選択する際に、端末装置に備えられた入力ユニットを操作する。端末装置には、一般的に、マウス、キーボード、十字キー、タッチパネル等の入力ユニットがある。端末装置によっては、それらのうちの複数或いは全部を備え、いずれの入力ユニットによってもアプリケーションを選択する操作を可能としているものもある。
【0005】
例えば、特開2004−178363号(日本国公開特許公報)に記載の端末装置 (例えば、図3、図4参照)では、メニューが階層化されると共に、ある上層項目に属する下層のアプリケーションの起動及び表示のユーザによる指示を容易にしている(例えば、上層である「カスタムメニュー」の選択時に、その下層にある「ウエブブラウズ」や「Eメール」等のアプリケーションを起動及び表示させることができる)。すなわち、階層を降りる操作をしなくとも、下層のアプリケーションを起動及び表示させることができる。
【0006】
また、例えば、特開2003−29931号(日本国公開特許公報)に記載の情報処理装置では、階層を降りることにより、各プログラムのリストのみでなく、各プログラムの名称やその内容を説明する語句も表示させるため、ユーザがプログラムを選択する際の利便性を向上させている。
【0007】
また、例えば、特開2005−98831号(日本国公開特許公報)には、タッチパネルの操作とリモートコマンダの操作とにより、階層構造によるメニューへの選択操作を受け付けてコンテンツを提供する車載装置が記載されている。
【0008】
この車載装置では、階層構造によるメニューに係る上位階層のメニューと、上位階層のメニューにおける選択に対応する下位階層のメニューとが同時に表示される。タッチパネルの操作については、同時に表示される上位階層のメニューと下位階層のメニューとのいずれのメニューについても選択を受け付け、上位階層のメニューの選択により、下位階層のメニューの表示を、選択された上位階層のメニューに対応するメニューの表示に切り替える。一方、リモートコマンダの操作については、操作子の操作により、下位階層から対応する上位階層のメニューにフォーカスを切り替えた後、操作子のフォーカス切り替え操作により上位階層のメニューでフォーカスを切り替え、選択の操作子の操作により、下位階層のメニューの表示を、フォーカスされている上位階層のメニューに対応するメニューの表示に切り替える。各メニューは、例えば、再生、一時停止、表示切替等、コンテンツの動作に関わるものである。なお、この車載装置では、タッチパネル及びリモートコマンダにより操作されるメニュー画面は同一の表示形態となっている。
【0009】
また、上記の特開2005−98831号記載の装置には、入力ユニットに応じて異なったメニューを表示させる機能もある。
【0010】
すなわち、上述の車載装置では、各種アプリケーションを選択するためのプログラムメニューが備えられており、プログラムメニューには、例えば、テレビジョン放送の受信を指示するTVメニュー、ハードディスク装置に記録された映像コンテンツの再生を指示するVideoメニュー、ハードディスク装置に記録された音声コンテンツの再生を指示するAudioメニュー、インターネットに係るブラウザの起動を指示するWebメニュー等の各メニューが表示されている。また、この車載装置では、タッチパネルの操作に適したプログラムメニューと、リモートコマンダの操作に適したプログラムメニューとは、異なる表示形態となっている。ユーザがタッチパネルを操作する場合と、リモートコマンダを操作する場合とで両プログラムメニューを相互に切り替えることにより、ユーザによる使い勝手を向上するよう図られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
複数のアプリケーションを備える端末装置においては、アプリケーションの選択メニューにおいて、各プログラムのリストのみではなく、各プログラムの名称やその内容を説明する語句も表示される構成としたほうが、アプリケーションを選択する際のユーザの利便性がより向上する(例えば、特開2003−29931号に記載される端末装置)。
【0012】
また、複数のアプリケーションを備える端末装置においては、あるアプリケーションは起動しており、あるアプリケーションは起動していないといった状況がありうる。また、起動していても、そのアプリケーションの状態が表示画面上に表示されておらず、バックグラウンドで起動されている場合もありうる。また、例えば、現在起動させていないアプリケーションが複数あると、ユーザは、前回起動させていたときにアプリケーションにどのような作業をさせていたか等を全て覚えていることは困難である。ユーザが、複数あるアプリケーションから所望のアプリケーションを選択する際に、アプリケーションの現在或いは過去の状態を考慮する場合は少なくない。従って、このようなアプリケーションの最近の状態がアプリケーションの選択メニューにおいてアプリケーションのリストと共に表示されると、アプリケーションを選択する際のユーザの利便性が更に向上する。
【0013】
更に、複数のアプリケーションを備える端末装置においては、アプリケーションの選択メニューを階層構造としたほうが、ユーザの利便性がより向上する(例えば、特開2004−178363号に記載される端末装置)。
【0014】
また、複数の入力ユニットが設けられている端末装置においては、そのメニューが入力ユニットごとに最適な表示方法である方がユーザの操作性が向上する(例えば、特開2005−98831号に記載される車載装置)。
【0015】
例えば、特開2003−29931号に記載の情報処理装置では、選択しようとするプログラムの内容を説明する語句や名称が表示される。しかし、それらはプログラムに対して固有であり変化しないものであるため、ユーザは、プログラムの現在或いは過去の状態をメニュー画面からは知ることができない。したがって、ユーザは、プログラムを起動して確かめねばならなかった。
【0016】
したがって、上述のような従来の装置では、複数あるアプリケーションを選択する際に、各アプリケーションの状態を知るためには個々に起動或いは表示させるための操作をしなければならないという煩雑さがあった。
【0017】
また、特開2004−178363号に記載の端末装置は、上層と下層のメニュー項目が同時に表示される。このため、上層のメニュー項目を一度選択することによって階層を降りなくとも、ユーザが下層のアプリケーションの起動及び表示を指示することを可能としている。しかし、アプリケーションの選択メニューに各アプリケーションの現在の状態や前回起動時の状態が表示されないためユーザはいちいちアプリケーションを起動或いは選択して表示させなければならなかった。
【0018】
また、階層的なメニューから起動させたいアプリケーションを選択する従来の端末装置には、階層的なメニューを入力ユニットごとに最適な表示方法に変更するという機能を有するものがなかった。すなわち、特開2005−98831号においては、コンテンツ内のメニューにおいては階層的なメニュー構造を有するものの、その階層的なメニューは入力ユニットごとに変化するものではない。
【0019】
また、特開2005−98831号においては、入力ユニットごとに異なるプログラムメニューを備えるものの、階層的なメニュー構造とはなっていない。さらに、特定の操作が行われた場合にしかプログラムメニューが変化しない構成となっている。
【0020】
したがって、従来は、階層的なメニュー構造を有しつつ入力ユニットに応じて異なるメニューを表示させることができる端末装置はなかった。
【0021】
本発明は、上述の問題点に鑑み、複数のアプリケーション及び/又は複数の入力ユニットを有する端末装置において、ユーザがメニュー選択を行う際の利便性を向上させる端末装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記目的を達成するために、本発明の実施形態により、表示画面と、複数のアプリケーションの各々を示す項目を有して複数のアプリケーションから少なくとも一つのアプリケーションを選択するためのメニュー画面を表示画面に表示させる機能を有する表示部と、表示画面上に表示されているメニュー画面中の各項目のいずれかをユーザに選択させる選択部と、複数のアプリケーションのうちの少なくとも一つのアプリケーションに関するステータス情報を保持する保持部とを有し、表示部は、複数のアプリケーションの各々を示す項目を表示画面上に表示させつつ、保持部に保持されているそのアプリケーションに関するステータス情報を表示画面上に提示する端末装置が提供される。
【0023】
また、本発明の実施形態により、複数のアプリケーションの各々を示す項目を有し複数のアプリケーションから少なくとも一つのアプリケーションを選択するためのメニュー画面を端末装置の表示画面に表示させるステップと、表示画面上に表示されているメニュー画面中の各項目のいずれかをユーザに選択させる選択ステップと、複数のアプリケーションのうちの少なくとも一つのアプリケーションに関するステータス情報を保持する保持ステップと、表示部がアプリケーションの各々を示す項目を表示画面上に表示させつつ、保持ステップに保持されているそのアプリケーションに関するステータス情報を表示画面上に提示するステップとを有するプログラムも提供される。
【0024】
このように構成された端末装置又はプログラムによれば、アプリケーションを選択するためのリストと共にアプリケーションに関する各種ステータス情報が表示される。従って、アプリケーションを起動又は選択することなく、アプリケーションの選択を支援するステータス情報を入手できるため、アプリケーションを選択する際の利便性が向上する。
【0025】
また、本発明の実施形態により、表示画面と、複数の入力部と、複数の入力部ごとに異なるメニューを構成するためのメニュー個別データを保持する部分と、異なるメニューに共通して入力部に依存しないメニュー共通データを保持する部分と、入力部による入力操作の度にその操作状況に関する情報をメニュー共通データと関連付けて保持する部分と、メニュー個別データ、メニュー共通データおよび操作状況に関する情報に基づいて表示画面上に現在の入力部に応じたメニューの画面を作成して表示させる部分と、複数の入力部のうちのいずれかの入力部が操作されることにより入力部の切り替えがあったかどうかを判断する部分と、入力部の切り替えがあったと判断された場合には、入力部に対応するメニューに切り替える部分と、を備える端末装置がさらに提供される。
【0026】
また、本発明の実施形態により、端末装置に備えられた複数の入力部ごとに異なるメニューを構成するためのメニュー個別データを保持するステップと、異なるメニューに共通し、入力部に依存しないメニュー共通データを保持するステップと、入力部による入力操作の度にその操作状況に関する情報をメニュー共通データと関連付けて保持するステップと、メニュー個別データ、メニュー共通データおよび操作状況に関する情報に基づいて、端末装置の表示画面上に現在の入力部に応じたメニューの画面を作成して表示させるステップと、複数の入力部のうちのいずれかの入力部が操作されることにより入力部の切り替えがあったかどうかを判断するステップと、入力部の切り替えがあったと判断された場合には、入力部に対応するメニューに切り替えるステップと、を端末装置に実現させるためのプログラムも提供される。
【0027】
このように構成された端末装置又はプログラムによれば、複数の入力部ごとに異なるメニューを構成するメニュー個別データと、該異なるメニューに共通し、入力部に依存しないメニュー共通データとを保持するとともに、入力部による入力操作の度にその操作状況に関する情報をメニュー共通データと関連付けて保持し、このメニュー個別データとメニュー共通データと更に操作状況に関する情報とに基づいて、現在の入力部に応じたメニューが作成されて表示される。また、入力部の切り替えがあった場合にはその入力部に対応するメニューに切り替えられるが、その場合には、切り替え時或いは切り替え前のユーザの操作状況が引き継がれたメニューの画面となる。したがって、単に入力部に応じてメニューが切り替わるだけにとどまらず、ユーザの操作状況を継続することができるので、ユーザがメニュー選択を行う際の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1実施形態による端末装置の外観を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態による端末装置のハードウェア構成を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態による端末装置のソフトウエア構成を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態による、GUIテンプレートの内容を説明するための図である。
【図5】本発明の第1実施形態による、GUIテンプレートの内容を説明するための図である。
【図6】本発明の第1実施形態による、メニュープレイヤにより実行される処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1実施形態による、メニュープレイヤにより表示される画面の一例を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態による端末装置の外観を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態による端末装置のハードウェア構成を示す図である。
【図10】本発明の第2実施形態による端末装置のソフトウエア構成を示す図である。
【図11】本発明の第2実施形態による、GUI共通テンプレートの内容を説明するための図である。
【図12】本発明の第2実施形態による、GUI個別テンプレートの内容を説明するための図である。
【図13】本発明の第2実施形態による、メニューマネージャにより実行される処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第2実施形態による、リスト形式のメニュー画面の一例を示す図である。
【図15】本発明の第2実施形態による、円弧形式のメニュー画面の一例を示す図である。
【図16】本発明の第2実施形態による、タブ形式のメニュー画面の一例を示す図である。
【図17】本発明の第2実施形態による、円弧形式のメニュー画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態による端末装置について説明する。
【0030】
図1は本発明に係る端末装置10の外観図を示し、図2は端末装置10のハードウェア構成を表す機能ブロック図である。図1に示すように、端末装置10の筐体の操作面側には、液晶ディスプレイ111と、操作部とが設けられている。操作部には、ダイヤルボタン114、方向指示キー115、オンフックボタン121、オフフックボタン122が含まれる。また、操作面側上部には、スピーカ119用の孔と、アンテナ105とが設けられ、下部にはマイク118用の孔が設けられている。本実施形態では端末装置として携帯電話を例に挙げているが、本発明は、携帯電話以外にも例えばPC、PDA、各種アプリケーションを備えたTV等、様々な端末装置上で実施することができる。
【0031】
図2の機能ブロック図について説明する。端末装置10は、装置全体を制御するCPU100を有する。ROM101、RAM102、フラッシュメモリ103、無線通信制御部104、液晶ディスプレイ111、入力インタフェース部113、および音声制御部117はそれぞれCPU100に接続されている。また、無線通信制御部104にはアンテナ105が、入力インタフェース部113には操作部の各種キーが、音声制御部117にはマイク118およびスピーカ119が接続されている。なお、入力インタフェース部113に接続される操作部は、表示画面上に表示されるポインタを移動させるための機器や、液晶ディスプレイ111を利用したタッチパネル等も含むものとする。
【0032】
ROM101は、CPU100により実行される各種プログラム(及びアプリケーションソフトウエアも含む)および固定的なデータを格納した不揮発性の読み出し専用メモリである。RAM102は、CPU100の作業領域およびデータの一時記憶領域を提供する書き込み可能なメモリである。フラッシュメモリ103は、追加的なアプリケーションや各種データを記憶する再書き込み可能な不揮発性メモリである。
【0033】
無線通信制御部104は、アンテナ105を介して基地局との間で音声およびデータの無線通信(送受信)を行う機能を有する。液晶ディスプレイ111は表示画面を有する表示部を構成する。入力インタフェース部113は、ダイヤルボタン114や方向指示キー115等の入力操作を受け付ける機能を有する。音声制御部117には、マイク118およびスピーカ119が接続される。音声制御部117は、マイク118およびスピーカ119を介して音声の入出力を制御する。
【0034】
図3は、端末装置10の各種ソフトウエアの構成を示す図である。端末装置10は、メニュープレイヤ210、メニューマネージャ220、各種アプリケーション230とを有し、各種ソフトウエアは、ROM101やフラッシュメモリ103等に記憶されている。メニュープレイヤ210やメニューマネージャ220は、オペレーティングソフトウエアの一部であってもよいし、アプリケーションソフトウエアの一つであってもよい。アプリケーション230は、例えば、ブラウザ231、メディア再生アプリ232、Mail User Agent233、Notifier234等を備えている。また、端末装置10は、GUIテンプレートDB(データベース)251と、テンポラリデータDB252とを備えている。GUIテンプレートDB251は、ROM101に記憶されていてもよいし、フラッシュメモリ103に書き換え可能に記憶されてもよい。テンポラリデータDB252は、フラッシュメモリ103に書き換え可能に記憶される。
【0035】
GUIテンプレートDB251は、GUIテンプレートを保持している。GUIテンプレートとは、端末装置10の表示画面に表示させるアプリケーション230を選択するためのメニュー画面の表示を規定するデータである。GUIテンプレートは、各メニュー項目の階層構造を規定する階層構造データと、各メニュー項目の表示内容を規定する表示内容データとを有する。
【0036】
テンポラリデータDB252は、テンポラリデータ(ステータス情報)を保持している。テンポラリデータとは、GUIテンプレートを用いて表示される表示内容としてのデータであって、アプリケーション230の状態に応じて変化するデータである。すなわち、テンポラリデータには、アプリケーション230の現在又は過去のステータスを示す情報が含まれる。各アプリケーション230は、どのようなデータをテンポラリデータとするかをそれぞれ指定することができる。
【0037】
メニューマネージャ220は、アプリケーション230からテンポラリデータを取得する機能と、取得したテンポラリデータをテンポラリデータDB252に蓄積させる機能と、GUIテンプレートDB251からGUIテンプレートを取得する機能と、GUIテンプレートにテンポラリデータDB252から取得したテンポラリデータを当てはめる機能と、GUIテンプレートをメニュープレイヤ210に供給する機能とを有する。
【0038】
また、メニューマネージャ220は、ユーザオペレーション(メニュー項目の選択、アプリケーション起動指示等)の入力を受付けることや、メニュープレイヤ210に対してテンポラリデータを供給してメニュープレイヤ210が保持しているGUIテンプレートを更新するよう指示する機能を有する。
【0039】
メニューマネージャ220がアプリケーション230からテンポラリデータを取得してテンポラリデータDB252へ蓄積させるタイミングは、個々のアプリケーション230がメニューマネージャ220に対して任意の周期でテンポラリデータを提供するタイミングであってもよいし、メニューマネージャ220が個々のアプリケーション230に対して任意の周期で収集しに行くタイミングであってもよい。
【0040】
また、メニューマネージャ220は、テンポラリデータをテンポラリデータDB252へ蓄積させる際、テンポラリデータごとに所定のIDを付して蓄積させる。後述するように、テンポラリデータにIDを付すことにより、各テンポラリデータは、GUIテンプレートの所定のデータ領域に当てはめられる。なお、テンポラリデータは、各アプリケーション230が直接テンポラリDB252へ蓄積する構成であってもよい。
【0041】
また、メニューマネージャ220は、ユーザオペレーションを後述のアプリの種類(アプリID)に基づいて、該当するアプリケーションに指示する。
【0042】
メニュープレイヤ210は、メニューマネージャ220から提供されたGUIテンプレートに従って、画面上にメニュー画面を表示させる機能を有する。また、ユーザの操作等により、メニューマネージャ220が操作を受け付け、メニューマネージャ220から表示切替指示があると、GUIテンプレートにしたがってメニュー画面を再構築する。すなわち、例えば、階層的なメニュー画面において、上位層の項目にフォーカスがあたると、その下位層のデータが表示される。また、本実施形態では、その下位層データに関連して、テンポラリデータを表示させる。ユーザは、このテンポラリデータの表示を見ることによって、例えば、メールの着信等がわかる。なお、図3においては、メニューマネージャ220とメニュープレイヤ210がそれぞれ独立したソフトウエアであるように説明したが、例えば、メニューマネージャ220がメニュープレイヤの一部であってもよい。
【0043】
ブラウザ231は、その起動に伴い携帯電話機10を無線通信制御部104を介して通信ネットワークに接続させ、各種コンテンツ(Webページ)の閲覧を可能にするアプリケーションである。ブラウザ231は、起動時には、現在表示中のWebページの名称やURL等をテンポラリデータとして指定することができる。非起動時には、最後に見たWebページ、ブックマークに設定されているWebページ、或いはホームページとして設定されているWebページの名称やURL等をテンポラリデータとして指定することができる。
【0044】
メディア再生アプリ232は、音楽、動画、画像等を再生可能なアプリケーションである。メディア再生アプリ232は、起動時には、現在再生中のデータ(例えば、現在かけているBGM情報等)をテンポラリデータとして指定することができる。非起動時には、最後に再生したデータ或いは最近再生したデータ等をテンポラリデータとして指定することができる。
【0045】
Mail User Agent(MUA)233は、Eメール等のメールを作成、送受信する機能を有し、Notifier234は、メールの受信をチェックする機能を有するアプリケーションである。Notifier234は、MUAの一部でも端末装置10のオペレーティングソフトウエア等の一部でもよく、MUAが起動されていない場合でも常に実行させることができる。Notifier234は、端末装置10上で常駐させることにより、PUSH配信された新着メール情報等を常にチェックすることができる。Notifier234は、新着メール情報や未読メール情報をテンポラリデータとして指定することができる。
【0046】
上述したように、各アプリケーション230により指定されたテンポラリデータは、アプリケーション230がメニューマネージャ220に提供するのでも、メニューマネージャ220が適宜アプリケーション230から取得するのでもよい。
【0047】
図4は、GUIテンプレートのデータの一部である階層構造データの一例を示す図である。上層(ジャンル層)は、ジャンルの各項目(すなわち、上位層を示す項目)から構成されており、ジャンルA(ID:1)、ジャンルB(ID:2)、ジャンルC(ID:3)を有する。ジャンル層の下層はアプリケーションの項目から構成されている(アプリ層)。例えば、ジャンルAの下層は、アプリA(ID:1−1)、アプリB(ID:1−2)、アプリC(ID:1−3)を有する。また、アプリ層の各項目には、その下層に表示する項目として、それぞれテンポラリデータを表示するための項目が関連付けられている。すなわち、アプリA(ID:1−1)にはテンポラリデータ(ID:1−1−1)、アプリB(ID:1−2)にはテンポラリデータ(ID:1−2−1)、アプリC(ID:1−3)にはテンポラリデータ(ID:1−3−1)がそれぞれ関連付けられている。図4に示すように、それぞれの項目にはIDが付されている。
【0048】
図5は、GUIテンプレートのデータの一部である表示内容データの一例を示す図である。表示内容データは、主に表示画面上に表示される内容について規定するデータであり、各表示内容データは、階層構造データにより規定されたIDに関連付けられている。
【0049】
例えば、アプリA(ID:1−1)の項目に対して、(1)アプリの種類(アプリID)、(2)表示内容、(3)表示位置/サイズ、(4)ユーザオペレーションに関する動作、等を規定するデータが関連付けられている。
【0050】
(1)アプリの種類を規定するデータ(アプリID)は、アプリA(ID:1−1)に対してMUA233を関連付けている。すなわち、例えばアプリAの項目をユーザが選択した場合にそのアプリケーションに対して起動を指示することができるようにするためである。
【0051】
(2)表示内容を規定するデータは、アプリAの項目の画面上での表示を指定するデータであり、例えば、アイコン、テキスト、画像等により表示することが可能である。
【0052】
(3)表示位置/サイズを規定するデータは、(2)で規定された表示内容を画面上のどの位置にどのサイズで表示するかを規定するデータである。この表示位置/サイズを規定するデータは、図4に示した階層構造データに含まれていてもよい。すなわち、どのような階層関係になっており、それぞれの項目がどの位置にどの大きさで表示されるかということは、階層構造データの一部として規定されていてもよい。
【0053】
(4)ユーザオペレーションに関する動作を規定するデータは、ユーザが項目を選択した場合にどのような動作をするかを規定したデータである。例えば、一例として、項目が選択されると、関連付けられているアプリケーションを起動する(例えば、アプリAではMUA233を起動する)、その項目にフォーカスが当てられたら下層データを表示させる、等の動作が挙げられる。
【0054】
また、例えば、テンポラリデータ(ID:1−3−1)の項目には、(2)表示内容、(3)表示位置/サイズ、(4)ユーザオペレーションに関する動作、等を規定するデータが関連付けられている。テンポラリデータの項目の場合、その上位層のアプリケーション項目(例えば、アプリC)に(1)アプリの種類を規定するデータ(アプリID)が含まれているので、そのアプリの種類を規定するデータ(アプリID)はなくてもよい。また、テンポラリデータの項目に関連付けられる(2)表示内容を規定するデータは、テンポラリデータDB252中から取得されたテンポラリデータであり、テンポラリデータDB252中に蓄積されている同じID(この場合ID:1−3−1)が付されたテンポラリデータである。
【0055】
なお、図5に例示したような表示内容データは、GUIテンプレートの内容の一部であるとしたが、他の独立したDBに蓄積されていてもよい。また、図3では、GUIテンプレートDB251とテンポラリデータDB252とを別個のDBと説明したが、GUIテンプレートDB251の中にテンポラリデータDB252が含まれていてもよい。
【0056】
アプリケーション230側が設定したテンポラリデータは、GUIテンプレートにおけるIDを指定することで、メニュー画面の所定の位置に表示される。従って、GUIテンプレート作成者は、どのアプリケーションが端末装置10に備えられていて各アプリケーションがどのテンポラリデータを表示させたいかを知らなくとも、テンポラリデータの項目のみを用意しておけばよい。本発明の実施形態によれば、メニュー表示の設計の負担を減らすことができる。
【0057】
図6は、メニューマネージャ220により実行される処理を示すフローチャートである。本処理は、端末装置10の起動或いは所定の方法によりメニューマネージャ220が起動されると共に開始される。ステップS101では、メニューマネージャ220がメニュープレイヤ210へGUIテンプレートを供給する。このとき、GUIテンプレートを取得したメニューマネージャ220は、GUIテンプレートに基づいてメニュー画面(初期画面)を表示する。なお、本実施形態においては、初期画面では、ジャンル層のみが表示されるものとする。
【0058】
初期画面が表示されると、ユーザは、画面を見ながら、キー操作等を行う。メニューマネージャ220は、ユーザの操作を受付け、ジャンル層のいずれかの項目を選択するように操作が行われたかどうかを判定する(ステップS102)。メニューマネージャ220は、ジャンル層のいずれかの項目を選択する操作があったと判定すれば(ステップS102:YES)、ステップS103へ進む。ジャンル層のいずれをも選択されていなければ(ステップS102:NO)、ステップS106へ進む。
【0059】
ステップS103では、選択されたジャンル項目にフォーカスを当てるようにメニュープレイヤ210へ表示切替指示を出す。メニュープレイヤ210は、指示のあったジャンル項目にフォーカスを当てて画面上に表示させる。その後、ステップS104へ進む。
【0060】
ステップS104では、選択されたジャンル項目の下位層に位置するアプリ層の各項目を画面上に表示させるようメニュープレイヤ210へ指示を出す。メニュープレイヤ210により表示される表示内容は、図5において示したような表示内容データに基づくものである。アプリ層の各項目が表示されると、ユーザは、表示画面を見ながらそれらの項目を選択することができるようになる。選択して、所定の操作を行うことにより、図5において示したようなユーザオペレーションに関する動作が実行される。ステップS104の処理が行われると引き続きステップS105の処理が行われる。
【0061】
ステップS105では、ステップS104において表示された各アプリケーション項目に対応するテンポラリデータを表示させるようにメニュープレイヤ210へ指示を出す。すなわち、メニューマネージャ220は、上層のジャンル項目が選択されたと判定すると、各アプリケーション項目を表示する指示を行った後(或いは同時に)、ジャンル項目のIDを含むテンポラリデータ(すなわち、IDの最上段が等しいもの)をテンポラリデータDB252から取得し、メニュープレイヤ210へ供給して、メニュープレイヤ210が保持する(ステップS101においてメニューマネージャ220により供給された)GUIテンプレートの該当するテンポラリデータを更新する。そして、メニュープレイヤ210は、そのテンポラリデータが更新されたGUIテンプレートに基づいてメニュー画面を表示させる。
【0062】
なお、ステップS105においては、メニューマネージャ220が、選択されたジャンル項目のIDを含むテンポラリデータをテンポラリデータDB252から取得すると共にGUIテンプレートに組み込み、そのGUIテンプレートをメニュープレイヤ210へ供給する構成であってもよい。
【0063】
したがって、ステップS104及びステップS105の処理によれば、ユーザが上層(ジャンル層)のいずれかの項目を選択するのみで、下層(アプリ層)及びそのテンポラリデータを表示させることができる。ユーザは、画面上で一目で複数のアプリケーションの現在或いは過去の状態を知ることができるため、アプリケーションを選択する上での利便性が向上する。
【0064】
ステップS106では、メニューマネージャ220を終了するかどうかが判定される。メニューマネージャ220を終了しない場合は(ステップS106:NO)、ステップS102へ戻る。メニューマネージャ220を終了する場合は(ステップS106:YES)、本処理は終了となる。
【0065】
図7は、メニュープレイヤ210により表示される画面の一例を示す図である。ジャンル層には、「communication」、「control」、「security」の各項目(アイコン)が表示されている。この例では、「communication」にフォーカスが当てられており、その下位層として、「MUA」、「メディア再生アプリ」、「ブラウザ」のアイコンが表示されている。また、テンポラリデータとして、「MUA」には「新着メール1件」が、「メディア再生アプリ」には「XXX.mp3」というファイル名が、「ブラウザ」には「ACCESS http://www.access.co.jp/top.html」というWebページ名及びURLがそれぞれ表示されている。この状態では、ユーザは、各アプリケーションのテンポラリデータを見ることができると共に、各アプリケーション項目やテンポラリデータの表示をキー操作等により選択して、所望のアプリケーションを起動させることができる。ユーザにとっては、新着メール情報や、起動しているアプリケーションの状態(例えば、現在かかっているBGMファイル名等)がメニュー画面に表示されることとなって、アプリケーションを選択する際に、利便性が向上する。
【0066】
なお、テンポラリデータDB252には、各アプリケーション内の個別ファイルを特定するIDが含まれており、表示されたテンポラリデータをユーザがキー操作等により選択すると、メニューマネージャ220により、該当アプリケーションの該当するファイルの起動が指示されて、直接ファイルが起動される構成であってもよい。
【0067】
また、上記の第1実施形態におけるアプリケーションメニューはでは階層構造を有するメニュー画面を備えているが、階層構造をもたないメニュー画面を有していてもよい。すなわち、端末装置の有する全てのアプリケーションは、種類別に分類されることなく、例えば各アプリケーションのステータス情報と共に一覧表示される。端末装置が有するアプリケーションの数が比較的に少ない場合には、このように階層構造をもたないメニュー画面の方が利便性に優れる。この場合、アプリケーションは使用頻度の順にリストに表示することが好適である。また、第1実施形態と同様に、ステータス情報がアプリケーション項目と共に表示されるため、アプリケーションを起動又は選択せずにアプリケーションの動作状況等を把握することができ、アプリケーションを起動する際の利便性が向上する。
【0068】
(第2実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第2実施形態に係る端末装置について説明する。
【0069】
図8は本発明に係る端末装置30の外観図を示し、図9は端末装置30のハードウェア構成を表す機能ブロック図である。図8に示すように、端末装置30の筐体には、表示部と操作部とが設けられている。操作部には、タッチパネル31、操作キー32、ダイヤル操作部33等が含まれる。操作キー32には十字キー32aが含まれる。表示部は、液晶ディスプレイ34を有し、タッチパネル31の下部に位置する構成となっている。本実施形態では図8のような端末装置30を例に挙げているが、本発明は、図8に示すような装置以外にも例えば、携帯電話、PC、PDA、各種アプリケーションを備えたTV等、様々な端末装置上で実施することができる。
【0070】
図9の機能ブロック図について説明する。端末装置30は、装置全体を制御するCPU300を有する。記憶部301、無線通信制御部302、音声制御部303、表示部304、入力インタフェース部305はそれぞれCPU300に接続されている。
【0071】
記憶部301は、ROM、RAM、フラッシュメモリ等の記憶ユニットを備えている。ROMは、CPU300により実行される各種プログラム(アプリケーションを含む)および固定的なデータを格納した不揮発性の読み出し専用メモリである。RAMは、CPU300の作業領域およびデータの一時記憶領域を提供する書き込み可能なメモリである。フラッシュメモリは、追加的なアプリケーションや各種データを記憶する再書き込み可能な不揮発性メモリである。なお、記憶部301は、ハードディスクを有していてもよい。ハードディスクはフラッシュメモリと同様に、追加的なアプリケーションや各種データを記憶する再書き込み可能な記憶媒体である。
【0072】
無線通信制御部302は、端末装置30に設けられた図示しないアンテナを介して基地局との間でデータの無線通信(送受信)を行う機能を有する。
【0073】
音声制御部303には、スピーカ306が接続されており、音声制御部303は、スピーカ306による音声出力を制御する機能を有する。
【0074】
表示部304は、液晶ディスプレイ34(以降、単に表示画面ともいう)によりメニューや各種アプリケーションの画面等、CPU300による制御に応じて表示出力を行う機能を有する。
【0075】
入力インタフェース部305には、タッチパネル31と、操作キー32と、ダイヤル操作部33等の入力ユニットが接続されている。入力インタフェース部305は、それらの入力操作を受け付ける機能を有する。また、入力インタフェース部305には、マイクが接続されていてもよい。端末装置30は、入力ユニットとしてマイク等による音声入力も含む。
【0076】
図10は、端末装置30のメニュー表示や動作に関する各種ソフトウエアやプログラム(或いはソフトウエアの一部としてのプログラム)およびデータベース(DB)の構成を示す図である。端末装置30は、メニュー表示や動作に関するソフトウエアやプログラム(或いはソフトウエアの一部としてのプログラム)として、メニュープレイヤ410、メニューマネージャ420、入力切替制御部430、各種アプリケーション440とを有している。また、端末装置30は、データベースとして、GUI共通テンプレートDB451、GUI個別テンプレートDB452、GraphicsDB453、入力動作データDB454とを有している。なお、ソフトウエアやデータベースは、記憶部301に格納・保持されている。
【0077】
メニュープレイヤ410は、メニューマネージャ420から提供されるGUIテンプレートに従って、表示画面上にメニューを表示させる機能を有する。また、メニュープレイヤ410は、ユーザの操作等に基づいてメニューマネージャ420からメニュー表示の表示切替指示を受け付けると、GUIテンプレートにしたがってフォーカス位置を変えて表示させたり、或いは新たなGUIテンプレートを取得してメニュー表示を再構築する等の機能を有する。
【0078】
メニューマネージャ420は、GUI共通テンプレートDB451、GUI個別テンプレートDB452、GraphicsDB453から抽出するデータに基づいてGUIテンプレートを生成する機能と、入力切替制御部430により通知される入力操作に関する情報を受け付ける機能と、アプリケーション440へ起動等の指示を出す機能と、メニュープレイヤ410へ生成したGUIテンプレートを供給する機能等を有する。また、メニューマネージャ420は、入力切替制御部430から通知される情報に基づいて、入力ユニットの切り替えがあったかどうかを判定する機能を有する。また、入力切替制御部430から通知される情報に基づいて、後述のユーザ動作ステータスデータ(操作状況に関するデータの一例)を作成し、GUI共通テンプレートDB451に含まれるユーザ動作ステータスデータを更新する機能を有する。また、メニューマネージャ420は、GUI共通テンプレートDB451からユーザ動作ステータスデータを取得し、そのデータに基づいてメニュープレイヤ410に表示切替指示を行う機能を有する。なお、メニューマネージャ420は、メニュープレイヤ410の一部として構成されていてもよい。
【0079】
入力切替制御部430は、タッチパネル31、操作キー32、ダイヤル操作部33からの入力を感知し、どの入力ユニットであるかの情報と、表示画面上のどこがタッチされているか(タッチパネル31の場合)、或いはどのような操作が行われているか(操作キー32、ダイヤル操作部33の場合)を示す入力動作データ(操作状況に関するデータの一例)を入力動作データDB454に記憶させ、その入力動作データをメニューマネージャ420に通知する機能を有する。
【0080】
アプリケーション440には、例えば、ブラウザ、メディア再生アプリ、メーラ等が含まれる。ブラウザは、その起動に伴い端末装置30を無線通信制御部302を介して通信ネットワークに接続させ、各種コンテンツ(Webページ)の閲覧を可能にするアプリケーションである。メディア再生アプリは、音楽、動画、画像等を再生可能なアプリケーションである。メーラは、Eメール等のメールを作成、送受信する機能及びメールの受信をチェックする機能を有するアプリケーションである。
【0081】
ここで、GUIテンプレートについて説明する。GUIテンプレートとは、端末装置30の液晶ディスプレイ34(表示画面)上に表示させるアプリケーション440を選択するためのメニュー画面の表示内容(例えば、表示態様や表示に対するユーザオペレーションに対する動作等を含む)を規定するデータである。本実施の形態では、GUIテンプレートは、入力ユニットごとに異なるメニューを構成するために、入力ユニットごとに異なるメニューを構成するための個別的なデータ(メニュー個別データ)と、全てのメニューに共通、即ち入力ユニットには依存しない共通なデータ(メニュー共通データ)とに基づいて生成され、それによって、入力ユニットごとに異なるメニューを作成しつつ、それらのメニュー間において統一感と互換性を持たせるようにしている。
【0082】
メニュー個別データは、入力ユニットごとに関連づけられたメニューに関するものである。メニュー個別データは、例えば、メニューを構成する選択対象としての例えば次のようなメニュー項目に関するデータを含む。
(1)メニュー項目のレイアウトに関するデータ(表示位置、サイズ等)
(2)メニュー項目のアイコン等のグラフィックデータを規定するデータ(グラフィックID或いはグラフィックデータそのもの)
(3)メニュー項目がアプリケーションと関連づけられている場合にはアプリケーションの種類(アプリケーションID)
(4)メニュー項目がジャンルを設定するものである場合にはジャンルを規定するデータ
(5)メニュー項目に対しユーザオペレーションが合った場合の動作(例えば、別のメニューを表示させる、フォーカスを当てる等)
また、メニュー個別データは、次のようなメニュー全体に関するデータを含んでいてもよい。
(1)メニュー背景データ
(2)BGM(BackGroundMusic)
(3)バックライトのオン・オフ等の設定項目。
即ち、この個別データは、入力ユニットごとに、それぞれのメニューを構成するための、例示したようなデータのセットを含んでいる。
【0083】
また、メニュー共通データとしては、入力ユニットが切り替わった場合に、切替前のユーザの操作状況を再現するために、それぞれの入力ユニットごとに異なるメニュー間において統一しておくべきデータを規定するものである。最も代表的なものには、メニューを構成する選択対象としての複数のメニュー項目のそれぞれの階層の構造、即ちヒエラルキデータを規定したメニュー構造データである。メニュー構造データは、メニュー項目のデータ構造を規定しているに過ぎず、本発明は、これに基づいて表示されたメニューが階層的に表示される場合に限定されることはない。例えば、メニュー項目のアイコンが表示画面に一定間隔で整列していても、データ構造としては階層構造を保っているような場合も、本発明の態様の一つである。また、メニュー共通データとして、メニュー構造データの他、メニューに共通する背景、BGM、バックライトのオン・オフ等の設定データやメニュー項目に関連づけられるアプリケーションIDデータ等を持っていても良い。
【0084】
更に、本発明においては、ユーザによる入力ユニットを用いた操作の度にその操作状況に関する情報を保持しておき、GUIテンプレートを用いて入力ユニットごとのメニューを作成し、操作状況に関する情報を用いて実際のメニュー表示画面を作成するようになっている。
【0085】
上述のようなメニュー個別データ及びメニュー共通データに基づいて入力ユニットごとに異なるGUIテンプレートを生成し、さらにこのGUIテンプレートに後述のユーザ動作ステータスデータを付加して、メニュー表示用データを生成する。このメニュー表示用データに基づいて、ユーザ動作ステータスが示す操作状況を反映するメニュー画面を表示する。すなわち、GUIテンプレートは、後述するようにメニューの新規表示や切替表示に際して生成されるメニュー中間データとして生成され、メニュー表示用データは入力操作の度に生成される。
【0086】
GUI共通テンプレートDB451は、各メニュー項目に対応する、メニューID、そのヒエラルキデータ(メニュー構造データ)、アプリID等を保持している。なお、メニューIDがヒエラルキデータを意味するものであってもよい。すなわち、階層構造がわかるようにメニュー項目にメニューIDを付してもよい。また、GUI共通テンプレートDB451は、入力切替制御部430から通知されるデータに基づいてメニューマネージャ420により作成されるユーザ動作ステータスデータを保持している。すなわち、ユーザ動作ステータスとは、どのメニューIDにフォーカスが当たるか、どのメニューIDが表示されるか、どのメニューIDが選択され、どのメニューIDが選択候補となるか等を示すデータである。なお、GUI共通テンプレートDB451に保持されるユーザ動作ステータスデータは、メニューマネージャ420により更新されるが、GUI共通テンプレートDB451は少なくとも一つ前までのユーザ動作ステータスデータを保持しているものとする。すなわち、一つ前までのユーザ動作ステータスデータを保持することにより、入力ユニットの切り替え前の状態を入力ユニット切り替え後のメニューに反映させることができる。
【0087】
GUI個別テンプレートDB452は、各入力ユニットに対応するメニューごとにGUIテンプレートに用いられるメニュー個別データを保持している。したがって、メニューマネージャ420は、GUI個別テンプレートDB452から、入力ユニットに対応するメニュー単位でメニュー個別データを抽出して、GUIテンプレートに用いることができる。
【0088】
GraphicsDB453は、実際に表示させるアイコン、画像、テキスト、データ(テンポラリデータ含む)等のグラフィックデータを管理するDBである。
【0089】
入力動作データDB454は、どの入力ユニットであるかの情報と、表示画面上のどこがタッチされているか(タッチパネル31の場合)、或いはどのような操作が行われているか(操作キー32、ダイヤル操作部33の場合)を示す入力動作データを保持している。
【0090】
図11は、GUI共通テンプレートDB451により保持されているデータの一例を示す図である。各メニュー項目に対してIDを付したデータと、ユーザ動作ステータスデータとが保持されている。
【0091】
各メニュー項目には、メニューIDが付されている。メニューIDは例えば、各メニュー項目の階層構造がわかるようなIDが付される。例えば、メニュー項目(ID:1)の下層には、メニュー項目(ID:1−1)とメニュー項目(ID:1−2)とメニュー項目(ID:1−3)とが関連付けられている。そして、メニュー項目(ID:1−1)の下層にはメニュー項目(ID:1−1−1)が、メニュー項目(ID:1−2)の下層にはメニュー項目(ID:1−2−1)が、メニュー項目(ID:1−3)の下層にはメニュー項目(ID:1−3−1)がそれぞれ関連付けられている。
【0092】
また、メニュー項目には、アプリIDが付されているものがある。アプリIDは、そのIDが付されたメニュー項目にアプリケーション440に含まれるアプリケーションを連携させるものである。図11の例では、メニュー項目(ID:1−1)とメニュー項目(ID:1−1−1)にはアプリID:Aが、メニュー項目(ID:1−2)とメニュー項目(ID:1−2−1)にはアプリID:Bが、メニュー項目(ID:1−3)とメニュー項目(ID:1−3−1)にはアプリID:Cがそれぞれ関連付けられている。
【0093】
GUI共通テンプレートDB451に保持されているユーザ動作ステータスデータには、どのメニュー項目が操作されているかに関するデータが含まれている。すなわち、どのメニューIDが操作されているかを示すデータが含まれている。そのデータは入力切替制御部430からの通知データに基づいてメニューマネージャ420により作成されるものである。例えば、どのメニュー項目が表示されているか(複数の場合もありうる)、どのメニュー項目にフォーカスが当たっているか、どのメニュー項目が選択されてどのメニュー項目が選択候補になっているか等のデータが含まれる。
【0094】
すなわち、GUI共通テンプレートDB451には、各メニュー項目がどういう階層構造になっているかを規定するデータと、各メニュー項目にどのアプリケーションを関連付けるかを規定するデータ(メニュー項目によっては、アプリケーションが関連付けられていなくともよい)と、どのメニュー項目が操作されているか等を示すデータが保持されている。これらのデータは、入力ユニットごとに異なるメニューにおいて共通のものである。
【0095】
図12は、GUI個別テンプレートDB452により保持されているデータの一例を示す図である。GUI個別テンプレートDB452は、入力ユニットに対応するメニュー別にメニュー個別データを有している。本発明の実施形態では、メニューの形式が、例えば、「タブ」である場合にはタッチパネル31用のメニュー個別データに、「リスト」である場合には操作キー32用のメニュー個別データに、「円弧」である場合にはダイヤル操作部33用のメニュー個別データに、それぞれ関連付けられている。
【0096】
例えば、メニューの形式が「円弧」である場合、それぞれのメニュー項目(例えばID:1、ID:1−1、ID:1−1−1)が、「円弧」で表示される。そして、各メニュー項目には、アプリの種類、表示位置(X,Y)及び表示サイズ、GraphicID、ユーザオペレーションに対する動作等を規定するメニュー個別データが関連付けられている。
【0097】
アプリの種類を規定するデータは、アプリIDであり、実際にどのアプリケーションを起動させるかをアプリIDにより指定している。なお、メニュー項目に関連付けるアプリIDは、GUI共通テンプレートDB451により指定してもよいし、GUI個別テンプレートDB452により指定してもよい。すなわち、アプリIDは、GUI共通テンプレートDB451かGUI個別テンプレートDB452かのいずれか一方により指定されていればよい。
【0098】
GraphicIDは、GraphicsDB453に管理されているグラフィックデータとのマッチングを取るためのIDである。したがって、GraphicIDにより指定されたグラフィックは、GraphicsDB453から抽出され、メニューの表示位置に表示される。
【0099】
ユーザオペレーションに対する動作は、ユーザの選択に対してどのような動作をするかについて規定するデータである。例えば、メニュー項目が選択されたら、そのメニュー項目に関連付けられたアプリケーションを起動する、フォーカスが当たったらそのメニュー項目の下層のメニュー項目を表示させる等を規定することができる。なお、ユーザオペレーションに対する動作は、メニューIDごとに設定されていても、アプリIDごとに設定されていても、メニューの形式(リスト、円弧、タブ等)ごとに設定されていてもよい。
【0100】
図13は、メニューマネージャ420により実行される処理を示すフローチャートである。本処理は、端末装置30の起動或いは所定の方法によりメニューマネージャ420が起動されると共に開始される。ステップS201では、メニュープレイヤ410へGUIテンプレートを供給する。ここで供給されるGUIテンプレートは、メニューマネージャ420がGUI共通テンプレートDB451、GUI個別テンプレートDB452、GraphicsDB453よりそれぞれ取得したデータに基づいて作成したGUIテンプレートである。なお、ステップS201においては、メニューマネージャ420がデフォルトのGUIテンプレートをメニュープレイヤ410へ供給してもよい。或いは、端末装置30やメニューマネージャ420の起動を指示する際の入力ユニットの種類に応じてデフォルトのGUIテンプレートが選択されてもよい。或いは、端末装置30やメニューマネージャ420を前回終了したときの状態を引き継いで、GUIテンプレートが生成されてもよい。
【0101】
ステップS202では、いずれかの入力ユニットにより入力操作があったかどうかが判定される。すなわち、入力ユニットによる入力操作があった場合、入力切替制御部430は、入力動作データを入力動作データDB454に記憶させ、その後メニューマネージャ420にその内容を通知するので、ここではメニューマネージャ420がその通知があったかどうかを判定する。入力操作があったと判定された場合は(ステップS202:YES)、ステップS203へ進む。入力操作があったと判定されなければ(ステップS202:NO)、ステップS206へ進む。
【0102】
ステップS203では、ステップS202における入力操作により入力切替制御部430から通知された入力動作データに基づいてユーザ動作ステータスデータを作成し、GUI共通テンプレートDB451内のユーザ動作ステータスデータを更新する。なお、GUI共通テンプレートDB451は、この更新前のユーザ動作ステータスも保持している。
【0103】
ステップS204では、ステップS202において、メニューマネージャ420が受け付けた入力操作が、それ以前に受け付けられた入力操作とは異なる入力ユニットによりなされたものであるかどうかが判定される。すなわち、メニューマネージャ420は通知された入力動作データの内容をみて入力ユニットの切り替えがあったかどうかを判定する。例えば、ユーザがタッチパネル31により操作を行っていた後に、操作キー32やダイヤル操作部33により操作が行われた場合等であり、いずれかの入力ユニットからその他の入力ユニットへ切り替えられた場合である。入力ユニットの切り替えがあったものと判定されれば(ステップS204:YES)、ステップS205へ進む。入力ユニットの切り替えがなければ(ステップS204:NO)、ステップS206)へ進む。
【0104】
ステップS205では、切り替えられた入力ユニットに対応するGUIテンプレートを生成する。すなわち、メニューマネージャ420は、入力ユニットが切り替えられたと判定すると、GUI個別テンプレートDB452から、その入力ユニットに対応するメニューのメニュー個別データを抽出する。例えば、ダイヤル操作部33の操作に切り替えられたとすれば、GUI個別テンプレートDB452から、「円弧」のメニュー個別データを抽出し、そのメニュー個別データに基づいて新たなGUIテンプレートを生成する。さらに、メニューマネージャ420は、GUI共通テンプレートDB451に記憶されているユーザ動作ステータスデータのうち切り替え前のデータ(すなわち、ステップS203において更新されたデータの一つ前のデータ)を抽出し、新たに生成されたGUIテンプレートに該ユーザ動作ステータスデータを付加する。このように生成されたメニュー表示用データをメニュープレイヤ410へ供給する。これにより、メニュープレイヤ410は、入力ユニットに対応するメニューを表示することができると共に、どのメニュー項目にフォーカスが当たっていたか等の状態も反映させた表示画面を表示することができる。なお、メニューマネージャ420は、新たに生成したGUIテンプレートにユーザ動作ステータスを付加したものをメニュープレイヤ410へ供給する構成としたが、新たなGUIテンプレートをメニュープレイヤ410へ供給した後に、ユーザ動作ステータスに基づく表示切替指示をメニュープレイヤ410へ供給する構成であってもよい。ユーザ動作ステータスデータを用いることにより、入力ユニットを変更しても階層的なメニューの操作性を損ねることがなく、むしろ入力ユニットに適した表示となるので、利便性が向上する。
【0105】
ステップS205において、GUIテンプレートをメニュープレイヤ410へ供給した後(或いは表示切替指示を供給した後)、本処理はステップS206へ進む。ステップS206では、メニューマネージャ420(或いは端末装置30のシステム)が終了されるか否かが判定される。終了されなければ(ステップS206:NO)、ステップS202へ戻る。終了されると判定されれば(ステップS206:YES)、本処理は終了する。
【0106】
図14は、操作キー32に対応した「リスト」形式のメニューの一例を示す図である。最上層には、アイコン501,502,503が表示されており、アイコン501の下層として、アプリアイコン511,512,513が表示されている。また、各アプリアイコン511,512,513には、それぞれの下層にアプリ情報521,522,523が表示されている。すなわち、それらの各メニュー項目の階層構造は、GUI共通テンプレートDB451中のメニューIDに基づくものであり、各メニュー項目の表示位置等は、GUI個別テンプレートDB452中の「リスト」形式のメニュー個別データに基づくものである。
【0107】
図14に示す例では、アイコン501,502,503はそれぞれ、複数のアプリケーションを下層に有する所謂ジャンルを示している。アイコン501には「communication」、アイコン502には「control」、アイコン503には「security」のようなグラフィックが表示されている。また、アプリアイコン511にはメーラが、アプリアイコン512にはメディア再生アプリが、アプリアイコン513にはブラウザがそれぞれ関連付けられている。アプリアイコン511,512,513の表示位置には、そのメニュー項目に関連付けられているアプリケーションが一目でわかるようなグラフィックが表示されている。また、アプリ情報521,522,523は、それぞれの上層のメニュー項目に関連付けられているアプリケーションに関する様々な情報を表示する領域として指定されている。アプリ情報521は新着メール情報を表示し、アプリ情報522は現在再生している或いは最終的に再生したBGMに関する情報を表示し、アプリ情報523は現在表示中の或いは最終的に表示したWebページに関する情報を表示しており、各アプリケーションにより取得され、メニューマネージャ420により管理されるものとする。
【0108】
また、図14に示す例では、最上層のアイコン501にフォーカスが当てられており、その下層のアプリアイコン511,512,513及びアプリ情報521,522,523が表示されている状態を示している。ユーザは、操作キー32により操作を行う。この状態では、例えば十字キー32aの「下」を一回操作して、アイコン502にフォーカスを当てることや、「右」を一回操作して、アプリアイコン511にフォーカスを当てることができる。また、操作キー32中に「実行」を示すキーがあるものとして、アプリアイコン511にフォーカスを当てた状態で、「実行」を操作することにより、アプリアイコン511に関連付けられているアプリケーションであるメーラを起動させることができる。
【0109】
図15は、ダイヤル操作部33に対応した「円弧」形式のメニューの一例を示す図である。最上層には、アイコン601,602,603が円弧状に配列されて表示されており、アイコン601の下層として、アプリアイコン611,612,613が表示されている。また、各アプリアイコン611,612,613の下層には、アプリ情報621,622,623が表示されている。すなわち、それらの各メニュー項目の階層構造は、図14の例と同様、GUI共通テンプレートDB451中のメニューIDに基づくものである。また、各メニュー項目の表示位置および表示画面上での動作等は、GUI個別テンプレートDB452中の「円弧」形式のメニュー個別データに基づく。
【0110】
図15に示す例では、アイコン601,602,603の各々は図14に示すアイコン501,502,503とその表示内容は同一であるため個々の説明は省略する。また、アプリアイコン611,612,613の各々はそれぞれ図14に示すアプリアイコン511,512,513とその表示内容及び関連付けられているアプリケーションは同一であるため個々の説明は省略する。また、アプリ情報621,622,623の各々も図14に示すアプリ情報521,522,523とその表示内容が同一であるため個々の説明は省略する。
【0111】
図15に示す例では、最上層のアイコン601が円弧の中心付近に表示されてフォーカスが当てられている。そしてアイコン601の下層のアプリアイコン611,612,613及びアプリ情報621,622,623が表示されている。ユーザは、ダイヤル操作部33により操作を行う。この状態では、例えば、ユーザがダイヤル操作部33を時計回りに所定量回転させると、アイコン602が円弧の中心に移動してフォーカスが当たる。そしてアイコン602にフォーカスが当たると同時にアイコン602の下層に位置する各メニュー項目が表示画面上に表示される。また、図15に示す状態において、ダイヤル操作部33をダイヤルの回転中心方向へ押下げると、アイコン601の下層へとフォーカスが移動する。すなわち、この例では、アプリアイコン611にフォーカスがあたる。その後、ダイヤル操作部33を時計回りに所定量回転させればアプリアイコン612にフォーカスが当たり、或いはダイヤル操作部33をダイヤルの回転中心方向へ押下げるとアプリアイコン611に関連付けられたアプリケーションであるメーラを起動させることができる。
【0112】
図16は、タッチパネル11に対応した「タブ」形式のメニューの一例を示す図である。最上層には、アイコン701,702,703が表示されており、アイコン701の下層として、アプリアイコン711,712,713が表示されている。また、各アプリアイコン711,712,713には、それぞれの下層に位置するアプリ情報721,722,723が表示されている。すなわち、それらの各メニュー項目の階層構造は、図14の例と同様、GUI共通テンプレートDB451中のメニューIDに基づくものである。また、各メニュー項目の表示位置および表示画面上での動作等は、GUI個別テンプレートDB452中の「タブ」形式のメニュー個別データに基づくものである。
【0113】
図16に示す例では、アイコン701,702,703の各々は図14に示すアイコン501,502,503とその表示内容は同一であるため個々の説明は省略する。また、アプリアイコン711,712,713の各々はそれぞれ図14に示すアプリアイコン511,512,513とその表示内容及び関連付けられているアプリケーションは同一であるため個々の説明は省略する。また、アプリ情報721,722,723の各々も図14に示すアプリ情報521,522,523とその表示内容が同一であるため個々の説明は省略する。なお、図16に示す例では、アプリアイコン711とアプリ情報721がタブ731内に、アプリアイコン712とアプリ情報722がタブ732内に、アプリアイコン713とアプリ情報723がタブ733内にそれぞれ表示されている。アイコン701,702,703及びタブ731,732,733で表示されている領域はそれぞれ、ユーザがタッチパネル31により選択操作が可能な領域である。
【0114】
図16に示す例では、最上層のアイコン701が選択されてフォーカスが当てられている状態にある。そしてアイコン701の下層のアプリアイコン711,712,713及びアプリ情報721,722,723が画面上に表示されている。ユーザは、タッチパネル31により操作を行う。この状態では、ユーザは、アイコン701,702,703及びタブ731,732,733のいずれをも選択可能である。すなわち、各アイコン、各タブが表示されている領域をタッチすることができる。ユーザがアイコン702或いはアイコン703を選択した場合は、それらにフォーカスが当たると共に、選択されたアイコンの下層のアプリアイコンとアプリ情報がタブと共に表示画面上に表示される。図16に示す状態で、タブ731,732,733のいずれかが選択された場合は、選択されたタブが含むアプリアイコンに関連付けられたアプリケーションが起動する。例えば、タブ731を選択すると、メーラが起動する。
【0115】
以下、入力ユニットが切り替えられたときの表示画面の遷移について説明する。図14に示す「リスト」形式のメニューが表示されているときに(すなわち、アイコン501にフォーカスが当たっている)、ダイヤル操作部33により何らかの操作が行われると(図13のステップS202)、メニューマネージャ420がその入力ユニットの切り替えを検知することにより(ステップS204)新たなGUIテンプレートが生成され(ステップS205)、メニュープレイヤ410により表示画面上に図15に示すようなメニューが表示される。同様に、図14に示す「リスト」形式のメニューが表示されているときに、表示画面上においてタッチパネル31による操作があったときは、図16に示すようなメニューが表示される。図14から図16に示すメニューは相互に切り替え可能である。入力ユニットの切り替えによりメニューが変化してもフォーカス位置(フォーカスの当たっているメニュー項目)は変化しない。したがって、ユーザが入力ユニットを変更したときに初期設定に戻るといったようなことがなく、フォーカス位置が維持されるため、操作性がよい。
【0116】
また、本発明の他の実施形態における、入力ユニットが切り替えられたときの表示画面の遷移について説明する。例えば、図14に示す「リスト」形式のメニューにおいて、ダイヤル操作部33をダイヤルの回転中心方向へ押下げる操作を行ったとする。その後に表示される「円弧」形式のメニューを図17に示す。
【0117】
図17に示すメニューでは、アプリアイコン611にフォーカスが当てられた状態となっている。すなわち、図14に示す状態において、仮に、十字キー32aの「右」の操作がなされたとすれば、フォーカスの当たっているアイコン501の下層のアプリアイコン511にフォーカスが当てられる。また、図15において、ダイヤル操作部33のダイヤルを回転中心方向へ押下げる操作がなされたとすれば、フォーカスの当たっているアイコン601の下層のアプリアイコン611にフォーカスが当てられる。本発明の実施形態では、図14に示す「リスト」形式のメニューにおいて、ダイヤル操作部33を用いて下層へ移動する操作を行ったとしても、その操作が反映される。このような動作は、図13のステップS205において、メニューマネージャ420がGUI共通テンプレートDB451から、入力ユニット切り替え後のユーザ動作ステータスデータ(すなわち、ステップS203において更新されたデータ)を抽出することにより実現可能となる。
【0118】
なお、本発明は入力ユニットに応じてメニューを切り替えるものであるが、例えば、その入力ユニットには指紋認証等によるユーザを認識するための入力ユニットが含まれていてもよい。つまり、入力操作を行うユーザが変更されると、メニューマネージャ420はそれを検知して、GUIテンプレートを生成して、メニューを変化させることができる。例えば、GUI個別テンプレートDB452には、個人別にメニュー個別データが用意されており、メニューマネージャ420が、指紋認証等による入力がこれまでと異なるユーザであると判定すると、誰からの入力であるかを判断し、そのユーザのGUIテンプレートを生成する。また、GUI共通テンプレートDB451のユーザ動作ステータスには個人別のステータスが保持されて管理されている。したがって、メニューマネージャ420は、入力操作のあったユーザのGUIテンプレートを生成すると共に、そのユーザが前回まで操作を行っていた状態を反映させたメニューをメニュープレイヤ410により表示画面上に表示させることができる。これは、一つの端末装置30を複数ユーザで使用する場合に非常に便利な機能である。
【0119】
なお、第1実施形態を含む本発明の幾つかの実施形態の一つの態様において、表示部は少なくとも一つのアプリケーションに関連付けられている上位層の各々を示す項目を更に有し、メニュー画面は階層的なメニュー画面であり、表示部は、選択部により上位層の各々を示す項目のいずれかが選択されているときに、該上位層を示す項目に関連付けられているアプリケーションの各々を示す項目を表示画面上に表示させつつ、ステータス情報を表示画面上に提示する。
【0120】
代替的には、表示部は、少なくとも一つのアプリケーションに関連付けられている上位層の各々を示す項目を更に有し、メニュー画面は階層的なメニュー画面であり、表示部は、選択ステップにより上位層の各々を示す項目のいずれかが選択されているときに、該上位層を示す項目に関連付けられているアプリケーションの各々を示す項目を表示画面上に表示させつつ、ステータス情報を表示画面上に提示する。
【0121】
このような階層構造と組み合わせた構成によって、更にユーザによるメニュー選択を容易にする。
【0122】
任意選択により、表示部は、アプリケーションの各々を示す項目の下位層に、そのアプリケーションに関するステータス情報を示す項目を関連付ける。
【0123】
このようにステータス情報を階層化させることにより、複数のステータス情報を容易にメニューに組み込むことができる。
【0124】
任意選択により、表示部は、上位層の各々を示す項目とアプリケーションの各々を示す項目とステータス情報の各々を示す項目との階層構造及びそれぞれの表示・動作態様を規定したテンプレートに基づいて表示画面上への表示を行う。
【0125】
このようにテンプレートを利用することにより、操作や表示の統一性を備えたメニューの設計を容易に行うことが可能になる。
【0126】
任意選択により、テンプレートは、上位層の各々を示す項目の表示・動作態様として、表示内容、表示位置、表示サイズ、ユーザ操作による動作を規定する。
【0127】
任意選択により、テンプレートは、アプリケーションの各々を示す項目と該アプリケーションとを関連付けると共に、アプリケーションの各々を示す項目の表示・動作態様として、表示内容、表示位置、表示サイズ、ユーザ操作による動作を規定する。
【0128】
任意選択により、テンプレートは、ステータス情報の各々の表示・動作態様として、表示内容、表示位置、表示サイズ、ユーザ操作による動作を規定する。
【0129】
このようなテンプレートを利用することにより、面倒なメニューのレイアウト設計を個別行うことなく、統一性があり操作性のよいメニューを容易に作成することが可能になる。
【0130】
任意選択により、ユーザ操作による動作は、アプリケーションを起動させることを含む。
【0131】
このような構成により、アプリケーションを起動する際の利便性が向上する。
【0132】
任意選択により、ステータス情報は、アプリケーションが所定のタイミングで保持部に提供する。
【0133】
代替的に又は付加的に、ステータス情報は、アプリケーションから所定のタイミングで取得されて保持部に保持される。
【0134】
このような構成により、アプリケーションの動作状況をメニューに表示することが可能になる。
【0135】
任意選択により、所定のタイミングは、アプリケーションが起動していない場合、前回終了させた時点である。
【0136】
このような構成により、アプリケーションが動作していない場合でも、アプリケーションの最近の動作状況をメニューに表示することが可能になる。
【0137】
代替的に又は付加的に、所定のタイミングは、アプリケーションの起動中において、定期的である。
【0138】
このような構成により、常に比較的に新しいアプリケーションの動作状況をメニューに表示することが可能。また、システムのハングアップのため再起動した場合でも、比較的に新しいアプリケーションの動作状況を表示することが可能になる。
【0139】
また、第2実施形態を含む本発明の幾つかの実施形態の一つの態様において、異なるメニューには、選択対象となる複数のメニュー項目が含まれ、メニュー個別データは、少なくとも、複数のメニュー項目の内容に関するデータ及び異なるメニューがそれぞれどの入力部に関連付けられるかを規定し、メニュー共通データは、少なくとも、複数のメニュー項目の階層構造を規定する。
【0140】
このような構成により、入力部と関連付けられた複数のメニュー項目からなるメニューを容易に作成することが可能になる。
【0141】
任意選択により、操作状況に関する情報は切り替え前の入力部によりメニューのどの階層のどのメニュー項目が選択されていたかを示す情報であり、切り替え前のメニューにおいて選択されていた階層及びメニュー項目に対応する切り替え後のメニューの階層及びメニュー項目を選択した状態として操作状況に関する情報を反映させる。
【0142】
このような構成により、ユーザは入力部を切り替える度に例えば初期メニュー画面から操作をやり直すことなく、それまでの操作を継続することが可能になる。従って、格段に操作性が向上する。
【0143】
任意選択により、操作状況に関する情報が切り替え前の入力部によりメニューのどの階層のどのメニュー項目が選択されていたかを示す情報及び入力部の切り替えがあったと判断された時の入力部による操作内容を示す情報であり、切り替え前のメニューにおいて選択されていた階層及びメニュー項目に対応する切り替え後のメニューの階層及びメニュー項目を選択しさらに該操作内容を加えた状態として操作状況に関する情報を反映させる。
【0144】
このような構成により、入力部の切替が選択作業を兼ねることにより、更にユーザによる入力の手間が省かれ、操作性が向上する。
【0145】
任意選択により、メニュー個別データは、メニュー項目の内容として、少なくとも、複数のメニュー項目の画面上のレイアウトを規定するデータを有する。
【0146】
このような構成により、操作される入力部によって画面表示を変えることが可能になり、どの入力部で操作しているかをユーザは容易に把握することができる。また、操作される入力部の配置、形状、または操作に対応したレイアウトをもつメニューを提供することが可能になり、より直感的なユーザ・インターフェイスを実現できるようになる。従って、ユーザの操作性が向上する。
【0147】
任意選択により、メニュー個別データは、メニュー項目の内容として、少なくとも、複数のメニュー項目のグラフィックデータを規定するデータを有する。
【0148】
任意選択により、メニュー個別データは、メニュー項目の内容として、少なくとも、複数のメニュー項目のユーザ操作に対する動作を規定するデータを有する。
【0149】
このような構成により、入力部ごとに表示及び/又は操作に統一感があり、更に視認性のよいメニュー画面を容易に設計することが可能になる。
【0150】
前記操作状況に関する情報がユーザ別に保持される。
【0151】
このような構成により、複数のユーザで装置を共用する場合に、各ユーザはそれぞれの操作環境で継続して装置を使用することができるため、非常に利便性が良い。
【0152】
前記メニュー個別データがユーザ別に設定可能であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の端末装置。
【0153】
このような構成により、複数のユーザで装置を共用する場合に、各ユーザは自分に使いやすい操作環境に装置を設定することができ、その環境で継続して装置を使用することができるため、更に利便性が良い。
【0154】
なお、本発明を説明するために用いた上記の実施形態は例として提供されるものであって、本発明の範囲を制限するためのものではない。上記の実施形態には様々な特徴が含まれるが、これらの特徴は全ての実施形態において必ずしも必要とされない。本発明の幾つかの実施形態は、上記特徴の一部のみを有する。また、上述の特徴の異なる組み合わせを有する本発明の実施形態は、当業者に容易に想到されるものである。また、上述の数値や材質等は本発明の理解を容易にする目的で提供された例示であり、本発明の範囲を限定する目的で記載されたものではない。本発明の範囲は、請求の範囲によってのみ限定される。
【符号の説明】
【0155】
10 携帯電話機
100、300 CPU
101 ROM
102 RAM
103 フラッシュメモリ
111、34 液晶ディスプレイ
113、305 入力インタフェース部
210、410 メニュープレイヤ
220、420 メニューマネージャ
230、440 アプリケーション
231 ブラウザ
232 メディア再生アプリ
233 Mail User Agent
234 Notifier
251 GUIテンプレートDB
252 テンポラリデータDB
30 端末装置
31 タッチパネル
32 操作キー
32a 十字キー
33 ダイヤル操作部
301 記憶部
302 無線通信制御部
303 音声制御部
304 表示部
306 スピーカ
430 入力切替制御部
451 GUI共通テンプレートDB
452 GUI個別テンプレートDB
453 GraphicsDB
454 入力動作データDB


【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面と、
複数の入力部と、
前記複数の入力部ごとに異なるメニューを構成するためのメニュー個別データを保持する部と、
前記異なるメニューに共通し、前記入力部に依存しないメニュー共通データを保持するユニットと、
前記入力部による入力操作の度にその操作状況に関する情報を前記メニュー共通データと関連付けて保持する部分と、
前記メニュー個別データ、前記メニュー共通データおよび操作状況に関する情報に基づいて、前記表示画面上に現在の入力部に応じたメニューの画面を作成して表示させるユニットと、
前記複数の入力部のうちのいずれかの入力部が操作されることにより入力部の切り替えがあったかどうかを判断する部分と、
入力部の切り替えがあったと判断された場合には、入力部に対応するメニューに切り替える部分と、を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記異なるメニューには、選択対象となる複数のメニュー項目が含まれ、
前記メニュー個別データは、少なくとも、前記複数のメニュー項目の内容に関するデータ及び前記異なるメニューがそれぞれどの入力部に関連付けられるかを規定し、
前記メニュー共通データは、少なくとも、前記複数のメニュー項目の階層構造を規定することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記操作状況に関する情報が切り替え前の入力部によりメニューのどの階層のどのメニュー項目が選択されていたかを示す情報であり、切り替え前のメニューにおいて選択されていた階層及びメニュー項目に対応する切り替え後のメニューの階層及びメニュー項目を選択した状態として前記操作状況に関する情報を反映させることを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記操作状況に関する情報が切り替え前の入力部によりメニューのどの階層のどのメニュー項目が選択されていたかを示す情報及び入力部の切り替えがあったと判断された時の入力部による操作内容を示す情報であり、切り替え前のメニューにおいて選択されていた階層及びメニュー項目に対応する切り替え後のメニューの階層及びメニュー項目を選択しさらに該操作内容を加えた状態として前記操作状況に関する情報を反映させることを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
【請求項5】
前記メニュー個別データは、前記メニュー項目の内容として、少なくとも、前記複数のメニュー項目の画面上のレイアウトを規定するデータを有することを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
【請求項6】
前記メニュー個別データは、前記メニュー項目の内容として、少なくとも、前記複数のメニュー項目のグラフィックデータを規定するデータを有することを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
【請求項7】
前記メニュー個別データは、前記メニュー項目の内容として、少なくとも、前記複数のメニュー項目のユーザ操作に対する動作を規定するデータを有することを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
【請求項8】
前記操作状況に関する情報がユーザ別に保持されていることを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項9】
前記メニュー個別データがユーザ別に設定可能であることを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項10】
端末装置に備えられた複数の入力部ごとに異なるメニューを構成するためのメニュー個別データを保持するステップと、
前記異なるメニューに共通し、前記入力部に依存しないメニュー共通データを保持するステップと、
前記入力部による入力操作の度にその操作状況に関する情報を前記メニュー共通データと関連付けて保持するステップと、
前記メニュー個別データ、前記メニュー共通データおよび操作状況に関する情報に基づいて、端末装置の表示画面上に現在の入力部に応じたメニューの画面を作成して表示させるステップと、
前記複数の入力部のうちのいずれかの入力部が操作されることにより入力部の切り替えがあったかどうかを判断するステップと、
入力部の切り替えがあったと判断された場合には、入力部に対応するメニューに切り替えるステップと、を端末装置に実現させるためのプログラム。
【請求項11】
アプリケーションプログラムに関するステータス情報を表示する為の方法であって、
複数種類の入力ユニットにそれぞれ対応した複数のメニューを構成する為に用いられるメニュー個別データと、前記複数種類の入力ユニット間で共通して用いられるメニュー共通データとに基づいて、メニュー表示の為のテンプレートを生成しメニュー再生プログラムに供給するステップと、
入力ユニットを介した入力操作が行われると、該入力操作に基づいて動作ステータス情報を生成して記憶するステップと、
前記入力操作に基づき前記入力ユニットが切り替えられたか否かを判定するステップと、
前記入力ユニットが切り替えられたと判定された場合には、切り替えられた入力ユニットに対応するメニュー表示に切り替える為の指示を前記メニュー再生プログラムに対して提供するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
アプリケーションプログラムに関するステータス情報を表示する為の方法であって、
複数種類の入力ユニットにそれぞれ対応した複数のメニューを構成する為に用いられるメニュー個別データと、前記複数種類の入力ユニット間で共通して用いられるメニュー共通データとに基づいて、メニュー表示の為のテンプレートを生成するステップと、
前記テンプレートに従ってメニューを表示するステップと、
入力ユニットを介した入力操作が行われると、該入力操作に基づいて動作ステータス情報を生成して記憶するステップと、
前記入力操作に基づき前記入力ユニットが切り替えられたか否かを判定するステップと、
前記入力ユニットが切り替えられたと判定された場合には、切り替えられた入力ユニットに対応するメニュー表示への切り替えを行うステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
アプリケーションプログラムに関するステータス情報を表示する為の方法であって、
複数種類の入力ユニットにそれぞれ対応した複数のメニューを構成する為に用いられるメニュー個別データと、前記複数種類の入力ユニット間で共通して用いられるメニュー共通データとに基づいて、メニュー表示の為のテンプレートを生成しメニュー再生プログラムに供給するステップと、
入力ユニットを介した入力操作が行われると、該入力操作に基づいて動作ステータス情報を生成して記憶するステップと、
前記入力操作に基づき前記入力ユニットが切り替えられたか否かを判定するステップと、
前記入力ユニットが切り替えられたと判定された場合には、切り替えられた入力ユニットに対応するメニュー表示に切り替える為の指示を前記メニュー再生プログラムに対して提供するステップと、を端末装置に実行させる為のプログラム。
【請求項14】
アプリケーションプログラムに関するステータス情報を表示する為の方法であって、
複数種類の入力ユニットにそれぞれ対応した複数のメニューを構成する為に用いられるメニュー個別データと、前記複数種類の入力ユニット間で共通して用いられるメニュー共通データとに基づいて、メニュー表示の為のテンプレートを生成するステップと、
前記テンプレートに従ってメニューを表示するステップと、
入力ユニットを介した入力操作が行われると、該入力操作に基づいて動作ステータス情報を生成して記憶するステップと、
前記入力操作に基づき前記入力ユニットが切り替えられたか否かを判定するステップと、
前記入力ユニットが切り替えられたと判定された場合には、切り替えられた入力ユニットに対応するメニュー表示への切り替えを行うステップと、を端末装置に実行させる為のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−168970(P2012−168970A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−93723(P2012−93723)
【出願日】平成24年4月17日(2012.4.17)
【分割の表示】特願2007−537638(P2007−537638)の分割
【原出願日】平成18年9月27日(2006.9.27)
【出願人】(591112522)株式会社ACCESS (91)
【Fターム(参考)】