説明

端末装置及びプログラム

【課題】過去に閲覧した各ページを再現表示させる場合に、その再現表示を簡単かつ迅速に実行できるようにする。
【解決手段】インターネット上に提供されているWebページをアクセスする携帯電話装置は、1又は複数のWebページにダウンロードアクセスした際のアクセス過程における終了ページを示すページ情報を記憶する記憶部12と、各部と協調して、記憶しているページ情報に基づいて該終了ページを表すサムネイルを表示し、表示したサムネイルが表す終了ページを再現表示するCPU11と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク上で提供されているページをアクセスしてそのページのデータをダウンロード受信する端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネットを介してWebページをアクセスして表示出力するWebブラウザ付きの端末装置としては、例えば、過去にアクセスした全てのWebページのURL(Uniform Resource Locator)をアクセス履歴として記憶管理しておき、このアクセス履歴の中で任意のURLが選択指定された際に、このURL対応のページデータを読み出して表示するようにした技術が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−157842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のWebブラウザにあっては、過去にアクセスしたページがアクセス履歴として記憶管理されているだけであり、例えば、ページ閲覧の途中において何らかの理由でブラウザを一旦閉じたのち、再度、ブラウザを立ち上げた際には、アクセス履歴として記憶されているURL対応のページ(ホームページ)を表示出力するにすぎなかった。したがって、以前のブラウザ終了時に閲覧していたページを表示させるためには、ホームページからページ切り替えを何回も行ったり、アクセス履歴から当該ページを見つけ出して選択するなど、面倒な操作が必要となる。このことは、以前のブラウザ終了時に閲覧していたページのみならず、その前後で閲覧していたページを表示させる場合であっても同様であった。
【0005】
この発明の課題は、過去に閲覧していた各ページを再現表示させる場合に、その再現表示を簡単かつ迅速に実行できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点に係る端末装置は、
ネットワーク上に提供されているページにアクセスするページアクセス手段と、
前記ページアクセス手段が1又は複数のページにアクセスした際のアクセス過程における終了ページを示すページ情報を含む情報であって、前記ページアクセス手段が前記終了ページにアクセスするまでのアクセス過程を示すアクセス履歴情報を複数記憶する記憶手段と、
前記記憶手段が記憶しているページ情報に基づいて、複数の前記アクセス過程の各終了ページを表すサムネイルを選択可能に表示する案内手段と、
前記案内手段が表示しているサムネイルが選択されると、選択されたサムネイルに対応する終了ページを再現表示する再現表示手段と、
前記再現表示手段による再現表示中に、履歴ページの切替指示を受け付けると、前記記憶手段が記憶しているアクセス履歴情報の前記終了ページに至るまでのページ遷移順に基づいて、前記切替指示で指定されたページ情報を再現表示する切替手段と、
を備える。
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の第2の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
ネットワーク上に提供されているページにアクセスする処理と、
1又は複数のページにアクセスした際のアクセス過程における終了ページを示すページ情報を含む情報であって、前記終了ページにアクセスするまでのアクセス過程を示すアクセス履歴情報を複数記憶する処理と、
記憶されているページ情報に基づいて、複数の前記アクセス過程の各終了ページを表すサムネイルを選択可能に表示する処理と、
表示しているサムネイルが選択されると、選択されたサムネイルに対応する終了ページを再現表示する処理と、
再現表示中に、履歴ページの切替指示を受け付けると、アクセス履歴情報の前記終了ページに至るまでのページ遷移順に基づいて、前記切替指示で指定されたページ情報を再現表示する処理と、
を実行させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、過去に閲覧していた各ページを再現表示させる場合に、その再現表示を簡単かつ迅速に実行できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】携帯端末装置として適用した携帯電話装置のネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】携帯電話装置の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図3】アクセス履歴テーブルを説明するための図。
【図4】履歴ページバッファを説明するための図。
【図5】電源投入に伴って実行開始される携帯電話装置の全体動作を示したフローチャート。
【図6】図5に続く、フローチャート。
【図7】ブラウザ画面を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1〜図7を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は、携帯端末装置として適用した携帯電話装置のネットワークシステムを示したブロック図である。
携帯電話装置1は、Webブラウザ機能が搭載されており、公衆携帯電話網(移動体通信網)2を構成する基地局2A、交換機2B、管理センタ2Cなどを経由してインターネット3に接続され、所望するWebページ4を任意にアクセス可能となっている。なお、このWebブラウザ機能は、モバイル用のWebページ4のほか、パーソナルコンピュータ(PC)用のWebページ4にアクセスして表示可能なもので、このPC用のWebページ4をモバイル用に変換して表示出力させることができるようになっている。
【0011】
図2は、携帯電話装置1の基本的な構成要素を示したブロック図である。
この携帯電話装置1は、例えば、2つの筐体(上部筐体、下部筐体)が開閉可能に取り付けられた折り畳み自在なもので、通話機能、電子メール機能、Webアクセス機能など、各種の機能が備えられている。CPU11は、記憶部12内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話装置の全体動作を制御する中核的な中央演算処理装置である。記憶部12は、プログラム領域とデータ領域とを有し、このプログラム領域には、後述する図5及び図6に示す動作手順に応じて本実施例を実現するためのプログラムが格納されている。また、記憶部12のデータ領域には、後述するアクセス履歴テーブル31、ページデータメモリ32などが設けられている。
【0012】
記録メディア13は、着脱自在な可搬型メモリで、各種のデータ・プログラムを外部供給するもので、例えば、スマートメディア、ICカードなどによって構成されている。メモリ14は、ワーク領域を有する内部メモリで、後述する履歴ページバッファ33が設けられており、必要に応じてメモリ14内の各種のデータは、記憶部12にセーブされる。電話通信部15は、無線部を構成するアンテナに接続された送受信部(ベースバンド部)の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調したのちに、音響制御部16を介して受話スピーカ17から音声出力させる。また、電話通信部15は、送話マイク18から入力された音声データを音響制御部16から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化したのちに送受信部の送信側に与えられてアンテナから発信出力させる。
【0013】
また、電子メール機能、Webブラウザ機能によって電話通信部15を介して受信取得した表示データは、表示制御部19を介してLCD(液晶表示装置)などのメイン表示部20に与えられて表示出力される。サブ表示部21は現在日時、簡易なメッセージ、アイコンなどを表示する。キー操作部22は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うもので、CPU11は、キー操作部22からのキー入力信号に応じた処理を実行する。報知部23は、着信報知などの報知用のスピーカ、LED(発光ダイオード)、振動モータを備え、電話・メール着信時に駆動されて着信報知を行うほか、アラーム報知時にも駆動される。RTC(リアルタイムクロックモジュール)24は、時計部を構成するもので、CPU11は、RTC24から現在日時を取得する。
【0014】
図3は、アクセス履歴テーブル31を説明するための図である。
アクセス履歴テーブル31は、ブラウザの終了時にその終了時点で表示されているページをダウンロードアクセスするまでのアクセス過程をアクセス履歴情報として記憶管理するもので、各履歴レコードは、「終了ページ」、「終了日時」、「履歴ページ」の各項目を有している。「終了ページ」は、ブラウザの終了時にその終了時点で表示されていたページ情報であり、「終了日時」は、ブラウザ終了時にRTC24から取得した現在日時(アクセス終了日時)である。「履歴ページ」は、「終了ページ」をダウンロードアクセスするまでのアクセス過程における各ページを示し、「終了ページ」を基準として戻る方向の各ページ情報が配列される「戻る」の項目と、「終了ページ」を基準として進む方向の各ページ情報が配列される「進む」の項目を有している。なお、上述したページ情報は、そのURLあるいはその一部であってもよく、少なくともページを特定できる情報であればよい。
【0015】
図示の例は、アクセス履歴テーブル31の1レコード目には、「終了ページ」として“A4”のページ情報がセットされ、「履歴ページの戻る」の項目には、“A1、A2、A3”のページ情報がセットされ、「履歴ページの進む」の項目には、“A5”のページ情報がセットされている場合である。なお、図中、“A1〜A5”は、連続している各ページの一連Noであり、終了ページ“A4”までのアクセス過程(ページ遷移)は、各ページを“A1〜A5”の順序でアクセスしたのち、“A5”から“A4”のページに戻したときにブラウザを終了させた場合を例示している。
【0016】
また、2レコード目には「終了ページ」として“B3”のページ情報がセットされ、「履歴ページの戻る」の項目には“B1、A2”のページ情報がセットされ、「履歴ページの進む」の項目には何のページ情報もセットされていない場合を例示している。なお、この場合、A群の各ページとB群の各ページとはそれぞれ種類が異なる別のページ群を示している。また、終了ページ“B3”をアクセスするまでのアクセス過程(履歴ページ)は、“B1、A2、B3”の順序となっておおり、“B3”を閲覧したあとにブラウザを終了させた場合を例示している。
【0017】
CPU11は、ブラウザを終了させたのちにその再起動が指示された際に、このアクセス履歴テーブル31を参照し、この履歴レコードの内容に応じた履歴再現表示を行うようにしている。この場合、アクセス履歴テーブル31の「終了日時」に関連して設定されている「設定時間」は、アクセス履歴に応じた再現表示を行うか否かを決定するためのもので、図示の例では、「設定時間」として“5時間”を設定した場合を示している。CPU11は、RTC24から現在日時を取得すると共に、各履歴レコード内の「終了日時」から現在日時までの経過時間を算出し、この経過時間と「設定時間」とを比較することによって経過時間が設定時間内であるか否かを判別し、設定時間内であることを条件に履歴再現表示を行うようにしている。
【0018】
履歴レコードの内容に応じた履歴再現表示は、ブラウザ終了後の再起動時のほか、ブラウザの動作中に終了履歴メニュー操作が行われた際にも実行開始される。この場合、アクセス履歴テーブル31の内容は、終了履歴メニュー操作に応答して読み出されて一覧表示される。すなわち、ブラウザの動作中において所定の終了履歴メニュー操作が行われると、CPU11は、アクセス履歴テーブル31の各レコードから「終了ページ」を読み出すと共に、この「終了ページ」対応のデータをページデータメモリ32から読み出し、各終了ページのデータを選択候補としてサムネイル一覧表示させる。このメニュー画面の中から任意の終了ページが選択指定されると、当該履歴レコードの内容に応じた再現表示を実行開始するようにしている。
【0019】
図4は、履歴ページバッファ33を説明するための図である。
履歴ページバッファ33は、インターネット3から順次ダウンロード受信した各ページを一時的に記憶保持するもので、各ページのデータに対応してそのページ情報(例えば、URLあるいはその一部)を記憶するようにしている。図示の例は、アクセス履歴テーブル31の1レコードのアクセス履歴に対応したもので、ダウンロード受信した各ページ“A1〜A5”のデータが記憶保持されている状態を示している。ここで、“A1〜A5”の順序で各ページをアクセスしたのち、“A5”から“A4”のページに戻したときには、この“A4”のページのデータは、履歴ページバッファ33から読み出されて表示出力される。なお、ブラウザ終了時には、履歴ページバッファ33の各ページが読み出されてページデータメモリ32に保存される。なお、履歴ページバッファ33は、一次キャッシュとしてCPU11側に設けたものであってもよい。
【0020】
次に、この実施例における携帯電話装置の動作概念を図5及び図6に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施例特有の動作を実行することもできる。
【0021】
図5及び図6は、電源投入に伴って実行開始される携帯電話装置の全体動作を示したフローチャートである。
先ず、CPU11は、電話通信部15を作動させて現在位置を登録する待受処理を行うと共に、所定の待受画像を読み出して表示出力させながら電話/メールの待受状態となる(図5のステップS1)。この待受状態においてCPU11は、電話あるいはメールの着信有無をチェックし(ステップS2)、電話着信あるいはメール着信を検出すると、着信処理を実行して報知部23を駆動させるほか、通話処理あるいは受信メール格納処理を実行する(ステップS3)。
【0022】
また、待受状態において何らかの操作が行われた場合には(ステップS4でYES)、Webブラウザの起動を指示する起動操作かを調べ(ステップS5)、それ以外の操作であれば、他の操作対応処理として例えば、発信処理、メール作成送信処理などを実行するが(ステップS6)、ブラウザ起動指示操作であれば(ステップS5でYES)、アクセス履歴テーブル31を参照し、履歴レコードが記憶されているかを調べる(ステップS7)。いま、履歴レコードが1つも無ければ(ステップS7でNO)、通常と同様、メニュー画面の中から任意に選択されたアクセス対象のURL(ホームポジションページのURL)を読み出して(ステップS8)、インターネット3に接続し、そのURL対応のページをダウンロード受信し(ステップS9)、この受信ページをブラウザ画面に表示出力させると共に(ステップS10)、このページデータを履歴ページバッファ33に格納する(ステップS11)。
【0023】
図7は、ブラウザ画面を示した図である。
ブラウザ画面の上部領域には「ホーム」、「戻る」、「進む」の各ボタンB1〜B3が配置表示され、下部領域には「終了」のボタンB4が配置表示されている。また、Webページ内には、「次ページリンク」のボタンB5が配置表示されている。ここで、「ホーム」のボタンB1は、ホームポジションページ(ホームページ)への復帰を指示するボタンである。上部領域内の「戻る」、「進む」のボタンB2、B3は、アクセス履歴テーブル31の内容に応じて再現表示を行う場合に有効となるボタン(リンク履歴ボタン)で、アクセス履歴テーブル31の内容に応じてページを移動操作する際に使用される。
【0024】
すなわち、「戻る」、「進む」のリンク履歴ボタンB2、B3は、アクセス履歴テーブル31の「終了ページ」を基準として、1ページ毎に戻る方向にページを移動させる場合あるいは進む方向にページを移動させる際に使用されるボタンである。ブラウザ画面の下部領域内に設けられている「終了」のボタンB4は、ブラウザの終了を指示するボタンである。Webページ内に配置されている「次ページリンク」ボタンB5は、現在表示中のページから1ページ分進む方向にページを切り替えるためのボタンである。
【0025】
このように受信取得したホームページの内容をブラウザ画面に表示出力させたのちは、図6のステップS26に移り、操作有無をチェックしながら操作待ち状態となる。ここで、何らかの操作が行われると、Webページ内の「次ページリンク」ボタンB5が操作されたのか(ステップS27)、「戻る」、「進む」のリンク履歴ボタンB2、B3が操作されたのか(ステップS33)、「終了」ボタンB4が操作されたのか(ステップS36)、終了履歴メニュー操作が行われたのかを調べる(ステップS42)。
【0026】
「次ページリンク」ボタンB5が操作された場合には(ステップS27でYES)、現在の表示ページに続くリンク先ページのデータが履歴ページバッファ33に格納されているかを調べる(ステップS28)。いま、図3に示す“A1”のページ(例えば、ホームページ)が表示されている状態において、「次ページリンク」ボタンB5が操作されても、リンク先ページ(A2のページ)のデータは、履歴ページバッファ33には存在していないので、このリンク先ページのURLに基づいてそのページデータをダウンロード受信したのち(ステップS30)、このページデータをブラウザ画面に表示出力させるほか(ステップS31)、履歴ページバッファ33に格納する(ステップS32)。
【0027】
以下、「次ページリンク」ボタンB5が操作される毎に、上述の動作が繰り返される結果、ブラウザ画面には、“A1〜A5”の各ページが順次切り替え表示されると共に、履歴ページバッファ33には、図3に示すように“A1〜A5”のページデータが順次格納される。このようにして“A1〜A5”の順序で各ページをアクセスしたのち、“A5”のページから“A4”のページに戻すときには、「戻る」のリンク履歴ボタンB2を操作する。この場合、ステップS33でそのことが検出されてステップS34に移り、リンク先として指定されたページは履歴ページバッファ33に存在する有効なページであるかを調べる。いま、履歴ページバッファ33には“A4”のページが存在しているので、履歴ページバッファ33から該当ページのデータを読み出してブラウザ画面に表示出力させる(ステップS35)。
【0028】
また、“A5”から“A4”のページに戻したのち、再び、“A5”のページに復帰させるために「進む」のリンク履歴ボタンB3が操作されたときにも(ステップS33でYES)、そのリンク先の有効が判別されるので(ステップS34でYES)、履歴ページバッファ33から該当ページのデータが読み出されてブラウザ画面に表示出力される(ステップS35)。この場合、「次ページリンク」ボタンB5が操作された場合も同様であり、“A5”のページのデータは履歴ページバッファ33に存在しているので(ステップS28でYES)、履歴ページバッファ33から該当ページのデータが読み出されてブラウザ画面に表示出力される(ステップS29)。
【0029】
いま、ブラウザ画面内の「終了」のボタンB4が操作されると(ステップS36でYES)、この終了操作は、閲覧途中でブラウザを一時的に終了させるための操作であるかを問い合わせるための確認メッセージをブラウザ画面内にポップアップ表示させる(ステップS37)。これに応答して「一時終了」がユーザ指示されると(ステップS38でYES)、現在表示中のページを「終了ページ」とすると共に、RTC24によって得られた現在日時を「終了日時」として、更に、履歴ページバッファ33に格納されている各ページのアクセス過程を「履歴ページ」として特定したのち、この「終了ページ」、「終了日時」、「履歴ページ」からなる履歴レコードを生成してアクセス履歴テーブル31に追加登録する(ステップS39)。
【0030】
そして、履歴ページバッファ33の内容をページデータメモリ32に保存したのち(ステップS40)、履歴ページバッファ33をクリアする(ステップS41)。そして、最初のステップS1に戻って待受状態となる。なお、「一時終了」が指示されなかった場合には、アクセス履歴テーブル31への登録処理は行われず、そのまま待受状態となる。このように確認メッセージは、ブラウザ終了時に今回のアクセス履歴を有効とするか否かを問い合わせるための確認メッセージであり、「一時終了」の指示は、今回のアクセス履歴の有効を指示する。
【0031】
このようにしてブラウザを一時終了したのちの再起動時には(図5のステップS5でYES)、履歴レコード有りと判別されるので(ステップS7でYES)、ステップS12に移り、不要な履歴レコードを自動削除する処理が実行される。すなわち、RTC24から現在日時を取得すると共に、各履歴レコード毎にその「終了日時」を読み出し、「終了日時」からの経過時間を算出する。そして、この経過時間と予め設定されている「設定時間」とを比較した結果、経過時間が設定時間を超えていれば(ステップS13でNO)、該当する履歴レコード(設定時間を超えたレコード)を不要レコードとしてアクセス履歴テーブル31から削除する(ステップS18)。この場合、複数のレコードが該当する場合にはその全てが削除される。なお、履歴レコードの削除に応じて該当ページのデータをページデータメモリ32から削除するようにしてもよい。
【0032】
そして、ステップS19に移り、アクセス履歴テーブル31にレコードが有るか、つまり、設定時間以内の履歴レコードが残っているかを調べる。アクセス履歴テーブル31の内容が全て削除された際には(ステップS19でNO)、上述のステップS8に移り、ホームページのURLを読み出してそのページデータをダウンロードして表示出力させる。一方、設定時間以内の履歴レコードが存在していれば(ステップS13あるいはS19でYES)、この履歴レコードに応じて履歴再現表示を行うか否かを問い合わせる確認メッセージをブラウザ画面に表示出力させると共に(ステップS14)、当該する各レコードの「終了ページ」を特定すると共に、この終了ページのデータを履歴ページバッファ33から読み出してリスト表示(サムネイル一覧表示)させる(ステップS15)。
【0033】
この終了ページリスト画面の中から任意のページが選択されると共に(ステップS16)、上述の確認メッセージに対する応答として再現表示を「する/しない」の何れかが選択されると、ステップS17ではその応答内容を判別し、「しない」が選択された場合には、アクセス履歴テーブル31から選択ページ対応の履歴レコードを削除したのち(ステップS20)、上述のステップS8に移り、ホームページのURLを読み出してそのページデータをダウンロードして表示出力させるが、「する」が選択された場合には、以下の履歴再現表示処理を実行開始する。
【0034】
先ず、選択ページ対応の履歴レコードを参照し、その「終了ページ」及び「履歴ページ」に該当する各ページのデータをページデータメモリ32からそれぞれ読み出し(ステップS21)、各ページのデータを履歴ページバッファ33に格納しておくと共に(ステップS22)、「終了ページ」のデータをブラウザ画面に表示出力させる(ステップS23)。ここで、「履歴ページ」の各項目にデータが有るかを調べる(ステップS24)。この場合、「終了ページ」をアクセスするまでに他のページをアクセスせず、「終了ページ」のみを閲覧していたときには「履歴ページ」にはページ情報は記憶されていないので、ステップS24では履歴ページ無しと判断されるが、終了ページ以外の他のページも閲覧していた場合には履歴ページ有りと判断される。ここで、履歴ページが有れば(ステップS24でYES)、この「履歴ページ」に応じた再現表示を可能とするために「戻る」、「進む」のリンク履歴ボタンB2、B3を有効ボタンとして識別表示(ハイライト表示)させる(ステップS25)。
【0035】
このようにブラウザ画面に「終了ページ」のデータを表示出力させた状態において、図6のフローに移り、「戻る」、「進む」のリンク履歴ボタンB2、B3が操作されると(ステップS33)、そのリンク先が有効ページであることを条件に(ステップS34でYES)、リンク先ページのデータを表示出力させる(ステップS35)。例えば、「終了ページ」として“A4”のデータが表示されている状態において、「戻る」のリンク履歴ボタンB3が操作される毎に、“A3、A2、A1”の各データが履歴ページバッファ33から順次読み出されて切り替え表示される(ステップS35)。これによって“A4”から“A1”のページまで戻した状態において、更に、「戻る」のリンク履歴ボタンB2が操作された場合には、そのリンク先にはページが存在しないので(ステップS34でNO)、ステップS35のリンク先ページの表示は行われず、当該操作は無効となる。
【0036】
「終了ページ」である“A4”のページデータが表示されている状態において、「進む」のリンク履歴ボタンB3が操作されると(ステップS33)、そのリンク先には“A5”のページが存在しているので、ステップS34ではリンク先有効と判断される。この場合、“A5”のページデータが履歴ページバッファ33から読み出されて切り替え表示される(ステップS35)。この状態で更に、「進む」のリンク履歴ボタンB3が操作されても、そのリンク先にはページが存在しないので(ステップS34でNO)、当該操作は無効となる。なお、「ホーム」のボタンB1が操作された際には(ステップS42でNO)、他の操作対応処理が実行され、ホームページにダイレクトに戻されてそのデータが表示出力される(ステップS46)。
【0037】
他方、ブラウザの動作中に終了履歴メニュー操作が行われると(ステップS42)、CPU11は、アクセス履歴テーブル31を参照し、確認レコードの存在有無をチェックし(ステップS43)、確認レコードが無ければ、終了履歴メニュー操作を無効とするためにステップS26に戻るが、確認レコードが有れば、各確認レコードから「終了ページ」を読み出すと共に、この「終了ページ」対応のデータをページデータメモリ32から読み出し、各終了ページのデータを選択候補としてサムネイル一覧表示させる(ステップS44)。このメニュー画面の中から任意の終了ページが選択指定されると(ステップS45)、図5のステップS21に移り、以下、上述と同様、当該履歴レコードの内容に応じて履歴再現表示が実行される。
【0038】
以上のように、この実施例において、インターネット上に提供されているWebページをアクセスしてダウンロード受信する携帯電話装置1は、ブラウザの終了時にその終了時点で表示されているページをダウンロードアクセスするまでのアクセス過程がアクセス履歴情報としてアクセス履歴テーブル31に記憶管理されている状態において、ブラウザを終了させたのちにその再起動が指示された際に、アクセス履歴テーブル31を参照し、そのアクセス過程で最終的にアクセスした「終了ページ」のデータを表示出力させたのちに、「戻る」、「進む」のリンク履歴ボタンB2、B3が操作される毎に、そのアクセス過程に基づいて他のページのデータを切り替え表示するようにしたから、以前、ブラウザ終了時に閲覧していた各ページを今回のブラウザ起動時に即座に閲覧することができるほか、このページを基準として、以前に閲覧していたその他のページを閲覧することができ、過去に閲覧した各ページを簡単かつ迅速に再現することが可能となる。
【0039】
この場合、例えば、ブラウザを一旦終了させても次回の起動時には前回の終了直前で閲覧していたページを蘇らせることができるほか、この前回終了ページから他のページへの切り替えも、「戻る」、「進む」のリンク履歴ボタンB2、B3を操作するだけでよく、前回閲覧した各ページを簡単かつ迅速に再現させることが可能となる。なお、携帯電話装置1にあっては、外出先でWebブラウザを起動してページ閲覧をする場合、まとまった時間がなくてこまめにブラウザを起動・終了させることが多々あるが、このような細切れ閲覧の場合でも、前回に引き続いての閲覧が可能となる。このことは、履歴レコードが記憶されている限り、そのレコードに対して履歴再現表示を何回も繰り返したとしても同様の再現表示を行うことができる。
【0040】
ブラウザが起動された際に、履歴再現表示を行うか否かを問い合わせる確認メッセージを表示出力させ、再現表示を「する」が選択されたときには、履歴再現表示を開始してその履歴の「終了ページ」を表示させ、履歴再現表示を「しない」が選択されたときには、ホームページのデータを表示させるようにしたから、ユーザの意向を反映させることができるほか、ブラウザ起動時に最初に出現させるページを選択することが可能となる。
【0041】
また、ブラウザ終了時に閲覧途中でブラウザを一時的に終了させるための操作であるかを問い合わせるための確認メッセージ、言い換えれば、今回のアクセス履歴を有効とするか否かを問い合わせる確認メッセージを表示させ、これに応答してユーザ指示された応答内容に基づいてアクセス履歴テーブル31に登録するか否かを決定して当該アクセス履歴を有効あるいは無効とするようにしたから、不要なアクセス履歴の登録を避けることができる。
【0042】
また、アクセス履歴テーブル31に複数のレコードが記憶管理されている状態において、各レコードの「終了ページ」を選択候補としてリスト表示し、このリスト画面の中から任意の終了ページが選択された際に、選択された終了ページに応じて再現表示を行うようにしたから、ユーザの所望する履歴に応じた再現表示が可能となる。
また、CPU11は、各履歴レコード毎にその「終了日時」を読み出し、「終了日時」からの経過時間を算出すると共に、この経過時間と予め設定されている「設定時間」とを比較し、経過時間が設定時間を超えていれば、その履歴レコードをアクセス履歴テーブル31から削除するようにしたから、不要な履歴レコードを自動削除することができる。
【0043】
アクセス履歴テーブル31は、「終了ページ」に対応して当該ページをダウンロードアクセスするまでのアクセス過程を「履歴ページ」として記憶管理し、この「履歴ページ」に基づいて他のページのデータを切り替え表示させるようにしたから、「終了ページ」と「履歴ページ」とを分けて管理することができ、その再現表示をより簡単かつ迅速に行うことができる。この場合、「終了ページ」のほか、「履歴ページ」が記憶されていれば、リンク履歴ボタン「戻る」、「進む」をブラウザ画面内に識別可能に表示するようにしたから、「終了ページ」の閲覧後に「履歴ページ」に応じた再現表示への移行を指示することができる。
【0044】
また、携帯電話装置1は、ブラウザ動作中に終了履歴メニュー操作が行われると、アクセス履歴テーブル31の内容に応じた再現表示を行うようにしたから、ブラウザ動作中であっても必要に応じて履歴再現表示を開始させることができる。この場合においても各「終了ページ」を選択候補としてリスト表示させ、このリスト画面の中から任意の終了ページが選択されると、その履歴レコードに応じた再現表示を開始させることができ、ユーザの所望する再現表示が可能となる。
【0045】
なお、上述した実施例においては、「戻る」、「進む」のリンク履歴ボタンB2、B3が操作される毎に、「履歴ページ」の内容に応じて各ページのデータを1ページずつ順次読み出して切り替え表示するようにしたが、「終了ページ」を表示している状態において、この「終了ページ」対応の「履歴ページ」を読み出してその内容(ページのアクセス過程)を図案化表示すると共に、このアクセス過程の中から任意のページが選択指定された際に、「終了ページ」から当該選択ページに切り替えてそのページのデータをダイレクト表示するようにしてもよい。
【0046】
また、上述した実施例においては、Webブラウザ機能付きの携帯電話装置に適用した場合を示したが、携帯電話装置に限らず、例えば、Webブラウザ機能付きのPDA・電子カメラ・電子腕時計・音楽再生機などの携帯端末装置であっても同様に適用可能であり、また、携帯端末装置に限らず、Webブラウザ機能付きのパーソナルコンピュータ(PC)にも同様に適用可能である。
【0047】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0048】
(付記1)
ネットワーク上に提供されているページをアクセスしてそのデータをダウンロード受信するページアクセス機能を備えた端末装置であって、
前記ページアクセス機能の終了時にその終了時点で表示されているページをダウンロードアクセスするまでのアクセス過程をアクセス履歴情報として記憶管理するアクセス履歴記憶手段と、
前記ページアクセス機能を終了させたのちにその再起動が指示された際に、前記アクセス履歴情報を参照し、そのアクセス過程で最終的にアクセスした終了ページのデータを表示出力させる第1の履歴再現手段と、
前記終了ページのデータが表示出力されている状態において、履歴ページの切り替えが指示される毎に前記アクセス履歴情報を参照し、そのアクセス過程に基づいて他のページのデータを切り替え表示させる第2の履歴再現手段と、
を具備したことを特徴とする端末装置。
【0049】
(付記2)
前記ページアクセス機能の再起動が指定された際に、前記アクセス履歴情報に応じた再現表示を行うか否かを問い合わせる確認メッセージを出力し、これに応答して再現表示がユーザ指示された際に、前記第1の履歴再現手段は、終了ページのデータを表示出力させる、
ようにしたことを特徴とする付記1記載の端末装置。
【0050】
(付記3)
ネットワーク上に提供されているページをアクセスしてそのデータをダウンロード受信するページアクセス機能を備えた端末装置であって、
前記ページアクセス機能の終了時にその終了時点で表示されているページをダウンロードアクセスするまでのアクセス過程をアクセス履歴情報として記憶管理するアクセス履歴記憶手段と、
前記ページアクセス機能の動作中において前記アクセス履歴情報に応じた再現表示が指示された際に、当該アクセス履歴情報を参照し、そのアクセス過程で最終的にアクセスした終了ページのデータを表示出力させる第1の履歴再現手段と、
前記終了ページのデータが表示出力されている状態において、履歴ページの切り替えが指示される毎に前記アクセス履歴情報を参照し、そのアクセス過程に基づいて他のページのデータを切り替え表示させる第2の履歴再現手段と、
を具備したことを特徴とする端末装置。
【0051】
(付記4)
前記ページアクセス機能の終了が指定された際に、今回のアクセス履歴情報を有効とするか否かを問い合わせる確認メッセージを出力し、これに応答してユーザ指示された応答内容に基づいて当該アクセス履歴を有効あるいは無効とする、
ようにしたことを特徴とする付記1あるいは付記3記載の端末装置。
【0052】
(付記5)
前記アクセス履歴記憶手段は、前記ページアクセス機能の終了が指定された際に、現在表示されているページを終了ページとするほか、そのときの日時を終了日時として記憶管理し、
前記ページアクセス機能の再起動が指定された際に、前記第1の履歴再現手段は、前記終了日時からの経過時間に基づいて前記アクセス履歴情報に応じた再現表示を行うか否かを決定する、
ようにしたことを特徴とする付記1あるいは付記3記載の端末装置。
【0053】
(付記6)
前記アクセス履歴記憶手段に複数のアクセス履歴情報が記憶管理されている状態において、前記ページアクセス機能の再起動が指定された際に、前記複数のアクセス履歴情報を選択候補として案内表示する案内手段を設け、
この案内手段による案内画面から任意のアクセス履歴情報が選択された際に、選択されたアクセス履歴情報に応じて再現表示を行う、
ようにしたことを特徴とする付記1あるいは付記3記載の端末装置。
【0054】
(付記7)
前記アクセス履歴記憶手段は、前記ページアクセス機能の終了時にその終了時点で表示されているページを前記終了ページとして記憶管理すると共に、この終了ページに対応して当該ページをダウンロードアクセスするまでのアクセス過程を履歴ページとして記憶管理し、
前記第1の履歴再現手段は、前記終了ページのデータを読み出して表示出力させ、
前記第2の履歴再現手段は、前記履歴ページに基づいて他のページのデータを切り替え表示させる、
ようにしたことを特徴とする付記1あるいは付記3記載の端末装置。
【0055】
(付記8)
前記第2の履歴再現手段は、前記アクセス履歴記憶手段に前記履歴ページが記憶されているかを判別し、履歴ページが有れば、当該履歴ページに基づいて他のページへの切り替えが可能であることを明示する識別表示を行う、
ようにしたことを特徴とする付記7記載の端末装置。
【0056】
(付記9)
コンピュータに対して、
ネットワーク上に提供されているページをアクセスしてそのデータをダウンロード受信する機能と、
前記ページアクセス機能の終了時にその終了時点で表示されているページをダウンロードアクセスするまでのアクセス過程をアクセス履歴情報として記憶管理する機能と、
前記ページアクセス機能を終了させたのちにその再起動が指示された際に、前記アクセス履歴情報を参照し、そのアクセス過程で最終的にアクセスした終了ページのデータを表示出力する機能と、
前記終了ページのデータが表示出力されている状態において、履歴ページの切り替えが指示される毎に前記アクセス履歴情報を参照し、そのアクセス過程に基づいて他のページのデータを切り替え表示する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【0057】
(付記10)
コンピュータに対して、
ネットワーク上に提供されているページをアクセスしてそのデータをダウンロード受信する機能と、
前記ページアクセス機能の終了時にその終了時点で表示されているページをダウンロードアクセスするまでのアクセス過程をアクセス履歴情報として記憶管理する機能と、
前記ページアクセス機能の動作中において前記アクセス履歴情報に応じた再現表示が指示された際に、当該アクセス履歴情報を参照し、そのアクセス過程で最終的にアクセスした終了ページのデータを表示出力する機能と、
前記終了ページのデータが表示出力されている状態において、履歴ページの切り替えが指示される毎に前記アクセス履歴情報を参照し、そのアクセス過程に基づいて他のページのデータを切り替え表示する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【0058】
上記の付記によれば、以前にページアクセス機能の終了時に閲覧していた各ページを今回のページアクセス機能の起動時に閲覧することができるほか、このページを基準として、以前に閲覧していたその他のページを閲覧することができ、過去に閲覧した各ページを簡単かつ迅速に再現することが可能となる。
【符号の説明】
【0059】
1 携帯電話装置
2 公衆携帯電話網
3 インターネット
4 Webページ
11 CPU
12 記憶部
15 電話通信部
20 表示部
22 キー操作部
23 報知部
24 RTC
31 アクセス履歴テーブル
32 ページデータメモリ
33 履歴ページバッファ
B2、B3 「戻る」、「進む」のリンク履歴ボタン
B4 終了ボタン
B5 次ページリンクボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク上に提供されているページにアクセスするページアクセス手段と、
前記ページアクセス手段が1又は複数のページにアクセスした際のアクセス過程における終了ページを示すページ情報を含む情報であって、前記ページアクセス手段が前記終了ページにアクセスするまでのアクセス過程を示すアクセス履歴情報を複数記憶する記憶手段と、
前記記憶手段が記憶しているページ情報に基づいて、複数の前記アクセス過程の各終了ページを表すサムネイルを選択可能に表示する案内手段と、
前記案内手段が表示しているサムネイルが選択されると、選択されたサムネイルに対応する終了ページを再現表示する再現表示手段と、
前記再現表示手段による再現表示中に、履歴ページの切替指示を受け付けると、前記記憶手段が記憶しているアクセス履歴情報の前記終了ページに至るまでのページ遷移順に基づいて、前記切替指示で指定されたページ情報を再現表示する切替手段と、を備える、
ことを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記再現表示手段が選択されたサムネイルに対応する終了ページを再現表示している状態で、前記記憶手段が記憶しているアクセス履歴情報の有無に基づいて前記切替指示の受け付け可否を示す識別表示を行う識別表示手段、をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記切替手段は、前記再現表示した終了ページを基準として、アクセス過程におけるページ遷移順を戻る方向、又はアクセス過程におけるページ遷移順を進む方向、を示す履歴ボタンとして表示される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記識別表示手段は、前記履歴ボタンのそれぞれに対し識別表示を行うことを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、前記ページアクセス手段が複数のアクセス過程を生じさせるアクセスをした場合、該複数のアクセス過程の各終了ページを示すページ情報を記憶し、
前記案内手段は、該複数のアクセス過程の各終了ページを表すサムネイルを表示する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項6】
前記案内手段は、前記ページアクセス手段の動作中において所定の入力操作を受け付けると、前記サムネイルを表示する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項7】
前記記憶手段は、前記ページアクセス手段が複数のアクセス過程を生じさせるアクセスをした場合、該複数のアクセス過程の各終了ページに対応したアクセス履歴情報を記憶する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項8】
前記アクセス履歴情報は、前記ページ情報と前記終了ページにアクセスするまでのアクセス過程における各ページを示す履歴ページ情報とを含み、
前記切替手段は、該履歴ページ情報に基づいて前記ページ情報を再現表示し、
前記識別表示手段は、該履歴ページ情報に基づいて前記識別表示を行う、
ことを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項9】
コンピュータに、
ネットワーク上に提供されているページにアクセスする処理と、
1又は複数のページにアクセスした際のアクセス過程における終了ページを示すページ情報を含む情報であって、前記終了ページにアクセスするまでのアクセス過程を示すアクセス履歴情報を複数記憶する処理と、
記憶されているページ情報に基づいて、複数の前記アクセス過程の各終了ページを表すサムネイルを選択可能に表示する処理と、
表示しているサムネイルが選択されると、選択されたサムネイルに対応する終了ページを再現表示する処理と、
再現表示中に、履歴ページの切替指示を受け付けると、アクセス履歴情報の前記終了ページに至るまでのページ遷移順に基づいて、前記切替指示で指定されたページ情報を再現表示する処理と、
を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−93059(P2013−93059A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−26131(P2013−26131)
【出願日】平成25年2月13日(2013.2.13)
【分割の表示】特願2011−136825(P2011−136825)の分割
【原出願日】平成18年7月3日(2006.7.3)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】