説明

端末間の通信制御システム、通信制御方法及び通信制御プログラム

【課題】ピアツーピア型の通信のメリットと、リレーサーバを利用する通信のメリットとの、双方のメリットを活かした通信を提供する。
【解決手段】サポート端末20がユーザ端末10との通信を確立するために、所定のリレーサーバを介して通信する集中通信をリレーサーバ100に要求すると同時に、サポート端末20がユーザ端末10との通信を確立するために、サポート端末20とユーザ端末10同士で一対一での分散通信をユーザ端末10に要求する。そして、集中通信による通信の確立が、分散通信による通信の確立よりも早い場合には、確立された集中通信により通信を開始し、その後、分散通信による通信を確立し、所定のタイミングで集中通信から分散通信に切替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、公衆回線網を介して接続された端末の通信を制御する通信制御システム、通信制御方法及び通信制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、公衆回線網に接続された携帯端末をWebサーバ等と接続することで、ユーザに様々なサービスが提供されている。特に、スマートフォン(高機能携帯電話)の登場により、従来、パソコンに対して行われていた高度なサービスを、携帯電話で行うことが可能になってきた。
【0003】
したがって、このような高度なWebサービスや、スマートフォンの高度な機能を最大限に利用するために、スマートフォンに対する設定操作や機能を、ユーザは熟知する必要がある。また、操作に不慣れなユーザが、端末に対して、初めての設定を行うと、削除すべきでない設定情報を削除してしまったり、適切でない設定を行うことで、エラーを発生させてしまう場合も多い。
【0004】
このような課題に対して、ユーザの端末に対して、システムからリモート操作を行うことで、ユーザの端末を遠隔から設定したり、障害を修復したり、ユーザを指導する方法が知られている。例えば、特許文献1や特許文献2では、サポート対象となる各クライアントの画面情報をサーバ側で取得し、サーバでこの画面情報を表示して、リモート操作を実現することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−018333号公報
【特許文献2】特開2010−268497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、リモートサポートを所望するユーザは、サポート者から自分の端末へのいち早いリモートログインを所望し、端末への設定や障害の修復を望む。このサポート端末からユーザ端末への通信は、一対一通信であるピアツーピア型通信と、リレーサーバ等の中継装置を経由して行う通信の2通りの方法が想定される。
【0007】
ピアツーピア型通信は、サポート端末とユーザ端末とを直接的に接続するために、サポート端末がユーザ端末を認証し、通信を確立するまでは時間がかかることがある。そのため、リレーサーバを利用して通信を確立するよりも、一般には、通信が確立するまでの時間がかかってしまうことが多い。これに対して、リレーサーバを利用した場合は、通信の確立までの時間は、ピアツーピア型通信よりも短いが、多くのユーザ端末、サポート端末が接続されることで、リレーサーバの負荷が増大してしまう。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑み、ピアツーピア型の通信のメリットと、リレーサーバを利用する通信のメリットとの、双方のメリットを活かした通信制御システム、通信制御方法、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
【0010】
第1の特徴に係る発明は、端末間の通信方式を制御する通信制御システムであって、第一端末(例えば、サポート端末20)が第二端末(例えば、ユーザ端末10)との通信を確立するために、所定のリレーサーバを介して通信する集中通信を前記リレーサーバに要求する集中通信開始モジュールと、前記第一端末が前記第二端末との通信を確立するために、前記第一端末と前記第二端末同士で一対一での分散通信を前記第二端末に要求する分散通信開始モジュールと、前記集中通信による通信の確立が、前記分散通信による通信の確立よりも早い場合には、確立された前記集中通信により通信を開始し、その後、前記分散通信が確立した際に、前記分散通信による通信を確立し、所定のタイミングで集中通信から分散通信に切替える通信制御モジュールと、を備える通信制御システムを提供する。
【0011】
第1の特徴に係る発明によれば、端末間の通信方式を制御する通信制御システムであって、第一端末が第二端末との通信を確立するために、所定のリレーサーバを介して通信する集中通信を前記リレーサーバに要求し、第一端末が第二端末との通信を確立するために、第一端末と第二端末同士で一対一での分散通信を第二端末に要求する。そして、集中通信による通信の確立が、分散通信による通信の確立よりも早い場合には、確立された集中通信により通信を開始し、その後、分散通信が確立した際に、分散通信による通信を確立し、所定のタイミングで集中通信から分散通信に切替える。
【0012】
したがって、端末間の接続にあたり、負荷の少ない、端末同士の一対一の通信のメリットと、通信確立までの速度が早いリレーサーバを利用する通信のメリットとの、双方のメリットを活かすことが可能である。
【0013】
第1の特徴に係る発明は、発明のカテゴリにおいてシステムのみならず、方法、プログラムにおいても同様の作用・効果を奏する。
【0014】
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、前記通信制御モジュールは、前記分散通信が確立して、所定時間経過後に、前記集中通信を切断する通信制御システム。
【0015】
第3の特徴に係る発明は、端末間の通信方式を制御する通信制御システムであって、
第一端末が第二端末との通信を確立するために、所定のリレーサーバを介して通信する集中通信を前記リレーサーバに要求する集中通信開始モジュールと、
前記第一端末が前記第二端末との通信を確立するために、前記第一端末と前記第二端末同士で一対一での分散通信を前記第二端末に要求する分散通信開始モジュールと、
前記集中通信による通信の確立が、前記分散通信の確立よりも遅い場合には、確立された前記分散通信により通信を開始し、前記集中通信の通信要求を中止する通信切断モジュールと、を備える通信制御システム。
【0016】
第3の特徴に係る発明によれば、第一端末が第二端末との通信を確立するために、所定のリレーサーバを介して通信する集中通信を前記リレーサーバに要求し、かつ、第一端末が前記第二端末との通信を確立するために、前記第一端末と前記第二端末同士で一対一での分散通信を前記第二端末に要求する。そして、集中通信による通信の確立が、分散通信の確立よりも遅い場合には、確立された分散通信により通信を開始し、集中通信の通信要求を中止する。したがって、分散通信が先に確立した場合には、集中通信の接続を事前に取消すことが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ピアツーピア型の通信のメリットと、リレーサーバを利用する通信のメリットとの双方のメリットを活かした通信制御システム、通信制御方法、プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、リモート通信システム1の構成図である。
【図2】図2は、サポート端末20、ユーザ端末10、リレーサーバ100の機能ブロック図である。
【図3】図3は、サポート端末20、ユーザ端末10、リレーサーバ100が実行する通信制御処理を示すフローチャート図である。
【図4】図4は、サポート端末20、ユーザ端末10、リレーサーバ100が実行する通信中止処理を示すフローチャート図である。
【図5】図5は、サポート端末20とユーザ端末10の画面表示例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0020】
[システム構成]
図1は、本発明の好適な実施形態であるリモート通信システム1のシステム構成図である。リモート通信システム1は、ユーザ端末10a、10b(以下、単に「10」とする)、リレーサーバ100、公衆回線網3(インターネット網や第3世代、第4世代通信網など)、サポート端末20から構成される。
【0021】
ユーザ端末10は、公衆回線網3を介して、リレーサーバ100と通信可能に接続されている。リレーサーバ100とサポート端末20は、LAN(Local Area Network)で接続されていてもよいし、公衆回線網3を介して接続されていてもよい。リモート通信システム1内の通信は、無線通信、有線通信を問わない。ユーザ端末10が公衆回線網3と接続するために、ルータ等のネットワーク機器50を介して通信可能であってよい。
【0022】
ユーザ端末10は、ユーザが使用する一般的な情報端末であってよく、後述する機能を備える情報機器や電化製品である。ユーザ端末10は、例えば、パソコン10a、スマートフォン10b、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、電子辞書端末、小型マルチメディア端末等の情報家電であってよい。
【0023】
サポート端末20は、ユーザ端末10に対してリモートで操作するサポート者が使用する一般的な情報端末である。
【0024】
[各機能の説明]
図2は、サポート端末20、リレーサーバ100、ユーザ端末10の機能ブロックと各機能の関係を示す図である。
【0025】
ユーザ端末10及びサポート端末20は、制御デバイス11、21として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、データ通信デバイス13、23として、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi(Wireless Fidelity)対応デバイス又は、第3世代移動通信システム等のIMT−2000規格に準拠した無線デバイス等を備える(有線によるLAN接続であってもよい)。
【0026】
さらに、ユーザ端末10及びサポート端末20は、入出力デバイス14、24として、制御デバイスで制御したデータや画像を出力表示する表示デバイスと、ユーザやサポート者からの入力を受付けるタッチパネルやキーボード、マウス等を備える。加えて、ユーザ端末10及びサポート端末20は、データ記憶デバイス12、22として、ハードディスクや半導体メモリによる、データのストレージデバイスを備える。
【0027】
ユーザ端末10及びサポート端末20において、制御デバイス11、21が所定のプログラム、アプリケーション、ライブラリを読み込むことで、他のデバイスと協働して、リモートサポートアプリケーション15、25を実現し、このリモートサポートアプリケーション15、25と連携する機能として、リレーモジュール16、26、ピアツーピアモジュール17、27を実現する。各モジュールの具体的な機能については、図3に基づいて説明する。
【0028】
リレーサーバ100は、制御デバイス101として、CPU(Central Processing Unit),RAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備え、データ通信デバイス103として、例えば、IEEE802に準拠したLAN(Local Area Network)対応デバイスを備える。加えて、リレーサーバ100は、データ記憶デバイス102として、ハードディスクや半導体メモリによる、データのストレージデバイスを備える。
【0029】
リレーサーバ100の制御デバイス101が所定のプログラム、アプリケーション、ライブラリを読み込むことで、データ通信デバイス103、データ記憶デバイス102と協働して、リモートサポートアプリケーション105を実現し、このリモートサポートアプリケーション105と連携する機能として、リレーモジュール106を実現する。各モジュールの機能については、図3に基づいて説明する。
【0030】
[通信制御処理]
図3は、サポート端末20、ユーザ端末10、リレーサーバ100が実行する通信制御処理のフローチャートである。
【0031】
最初に、サポート端末20が、サポート者から通信開始の要求を受付ける。通信開始の要求を受付けた場合(ステップS01)は、ピアツーピアモジュール27とリレーモジュール26とが起動する。リレーモジュール26は、リレーサーバ100のリレーモジュール106にリレー通信を要求する(R01)。これに対して、ピアツーピアモジュール27は、ユーザ端末10のピアツーピアモジュール17にピアツーピア通信を要求する。
【0032】
なお、サポート端末20は、この要求を送信する際に通信相手となるユーザ端末10を特定するデータ(電話番号、IPアドレス、MACアドレス、ユーザID等)をサポート者の指示又は、予め記憶されたアドレス帳から指定する。リレー通信の場合は、このユーザ端末10を特定するデータは、サポート端末20からリレーサーバ100に送信される。
【0033】
リレー通信とは、複数の端末が通信を行う際に、リレーサーバ100を介して行われる通信である。すなわち、端末間では、直接的に通信を確立することはなく、一の端末がリレーサーバ100と通信を確立し、かつ、もう一方の端末がリレーサーバ100と通信を確立し、データの内容がリレーサーバ100を介して、互いの端末間で送受信される通信方法である。リレーサーバ100に集中して通信が行われるため、この通信を集中通信とする。
【0034】
ピアツーピア通信とは、通信を行う端末間で、直接的に通信を確立する通信方法である。ピアツーピア通信のうち、同等の端末間で通信を行う一対一型通信を採用してよい。ここでは、サポート端末20と同等のユーザ端末10とが直接的に通信を行うことを、ピアツーピア通信とする。ピアツーピア通信は、各端末が個別に通信するため、分散して通信を行う。したがって、この通信を分散通信とする。
【0035】
次に、リレーサーバ100は、リレー通信の要求をサポート端末20から受けて、ユーザ端末10とのリレー通信を行うための準備を開始する(ステップS02)。すなわち、リレーサーバ100は、通信の相手先であるユーザ端末10を特定して、相手先のユーザ端末10にリレー通信の要求を行う(R02)。
【0036】
ユーザ端末10のリレーモジュール16は、リレーサーバ100のリレー通信要求に応じて、リレー通信の応答をリレーサーバ100に行う(R03)。
【0037】
これに並行して、ユーザ端末10のピアツーピアモジュール17は、サポート端末20からのピアツーピア通信要求に応じて、ピアツーピア通信要求を受付け(ステップS03)て、ピアツーピア通信の準備を開始する。
【0038】
次に、リレーサーバ100は、ユーザ端末10のリレー通信応答(R03)を受信して、サポート端末20とユーザ端末10を中継するためのリレー通信開始のための確認をする(ステップS04)。リレーサーバ100は、リレー通信の準備ができたと判断した場合は、リレー通信の応答をサポート端末20のリレーモジュール26に行う(R04)。
【0039】
サポート端末20のリレーモジュール26は、リレーサーバ100からのリレー通信の応答を受信して、リレー通信を開始する(ステップS05)。これにより、リレーサーバ100を介したサポート端末20とユーザ端末10とのリレー通信が確立する(R05)。この通信が確立することで、サポート端末20とユーザ端末10との間のデータの送受信が可能となり、サポート端末20によるリモートログインやリモートサポートが開始される。
【0040】
一方、ユーザ端末10のピアツーピアモジュール17が、ピアツーピア通信の準備ができた際に、ピアツーピア通信の応答をサポート端末20に送信する(P02)。ピアツーピア通信の応答を受信したサポート端末20のピアツーピアモジュール27は、ピアツーピア通信を開始する(ステップS06)。これにより、サポート端末20とユーザ端末10とのピアツーピア通信が確立する(P03)。
【0041】
次に、サポート端末20のピアツーピアモジュール27とリレーモジュール26及び、ユーザ端末10のリレーモジュール16とピアツーピアモジュール17は、データ送受信経路の切替処理を行う(ステップS07)。すなわち、リレー通信で行っているデータの送受信を、ピアツーピア通信でのデータの送受信に切替える。この切替が完了した後に、サポート端末20のリレーモジュール26と、ユーザ端末10のリレーモジュール16は、リレー通信を切断する(ステップS08)。
【0042】
この通信制御処理では、リレー通信よりもピアツーピア通信のほうが、時間がかかることを前提としている。リレー通信が確立した(R05)から、ピアツーピア通信(P03)までの時間「T」が長いほど、この処理は効果がある。すなわち、ピアツーピア通信のみしか、サポート端末20とユーザ端末10間でできない場合は、ピアツーピア通信の確立である(P03)まで、リモートサポートをユーザは受けることができない。しかし、リレー通信を活用すれば、この時間を「T」だけ、早めることが可能である。
【0043】
しかしながら、リレー通信の確立よりも、ピアツーピア通信の確立のほうが早い場合もある。この際の処理について、図4の通信中止処理で説明する。
【0044】
[通信中止処理]
図4を参照して、通信中止処理について説明する。通信中止処理は、上述した通信制御処理とステップS01からステップS04(R01からR03、P01を含む)までは、処理が同じである。
【0045】
ユーザ端末10のピアツーピアモジュール17は、ピアツーピア通信の要求を受付け、ピアツーピア通信の準備を開始し、準備が終了すると、ピアツーピア通信の応答をサポート端末20のピアツーピアモジュール27に行う(P02)。これに応じて、サポート端末20のピアツーピアモジュール27は、ピアツーピア通信を開始する(ステップS06)。これで、サポート端末20とユーザ端末10のピアツーピア通信が確立する(P03)。
【0046】
リレー通信よりも、ピアツーピア通信の方が早く通信を確立した場合は、リレー通信を利用する必要がないので、この時点で、サポート端末20のリレーモジュール26は、リレー通信の要求取り消しを判断する(ステップS07)。サポート端末20のリレーモジュール26は、リレー通信の中止をリレーサーバ100に要求する(P04)。この要求を受信したリレーサーバ100は、リレー通信の処理を中止する(ステップS08)。
【0047】
上述の通信制御処理と通信中止処理の好適な適用例として、図5に示すように、パソコン等で実現されるサポート端末20と、スマートフォン等で実現されるユーザ端末10の通信に適用できる。一般に、サポート端末20とスマートフォン等のユーザ端末10は、ピアツーピア通信よりも、リレー通信の方が、接続速度が早い場合が多い。この際に、リレー通信により、即座に通信を確立して、所定のタイミングでピアツーピア通信に切替えることは、有用である。図5に示すように、ピアツーピア通信が確立されて、リレー通信から通信を切り替えるタイミングで、ユーザ端末10に、切り替える旨のメッセージを表示してもよい。
【0048】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0049】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0050】
1 リモート通信システム、3 公衆回線網、10 ユーザ端末、20 サポート端末200 リレーサーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末間の通信方式を制御する通信制御システムであって、
第一端末が第二端末との通信を確立するために、所定のリレーサーバを介して通信する集中通信を前記リレーサーバに要求する集中通信開始モジュールと、
前記第一端末が前記第二端末との通信を確立するために、前記第一端末と前記第二端末同士で一対一での分散通信を前記第二端末に要求する分散通信開始モジュールと、
前記集中通信による通信の確立が、前記分散通信による通信の確立よりも早い場合には、確立された前記集中通信により通信を開始し、その後、前記分散通信が確立した際に、前記分散通信による通信を確立し、所定のタイミングで集中通信から分散通信に切替える通信制御モジュールと、を備える通信制御システム。
【請求項2】
前記通信制御モジュールは、前記分散通信が確立して、所定時間経過後に、前記集中通信を切断する請求項1に記載の通信制御システム。
【請求項3】
端末間の通信方式を制御する通信制御システムであって、
第一端末が第二端末との通信を確立するために、所定のリレーサーバを介して通信する集中通信を前記リレーサーバに要求する集中通信開始モジュールと、
前記第一端末が前記第二端末との通信を確立するために、前記第一端末と前記第二端末同士で一対一での分散通信を前記第二端末に要求する分散通信開始モジュールと、
前記集中通信による通信の確立が、前記分散通信の確立よりも遅い場合には、確立された前記分散通信により通信を開始し、前記集中通信の通信要求を中止する通信切断モジュールと、を備える通信制御システム。
【請求項4】
端末間の通信方式を制御する通信制御方法であって、
第一端末が第二端末との通信を確立するために、所定のリレーサーバを介して通信する集中通信を前記リレーサーバに要求するステップと、
前記第一端末が前記第二端末との通信を確立するために、前記第一端末と前記第二端末同士で一対一での分散通信を前記第二端末に要求するステップと、
前記集中通信による通信の確立が、前記分散通信による通信の確立よりも早い場合には、確立された前記集中通信により通信を開始し、その後、前記分散通信が確立した際に、前記分散通信による通信を確立し、所定のタイミングで集中通信から分散通信に切替えるステップと、を備える通信制御方法。
【請求項5】
前記制御するステップでは、前記分散通信が確立して、所定時間経過後に、前記集中通信を切断する請求項4に記載の通信制御方法。
【請求項6】
端末間の通信方式を制御する通信制御方法であって、
第一端末が第二端末との通信を確立するために、所定のリレーサーバを介して通信する集中通信を前記リレーサーバに要求するステップと、
前記第一端末が前記第二端末との通信を確立するために、前記第一端末と前記第二端末同士で一対一での分散通信を前記第二端末に要求するステップと、
前記集中通信による通信の確立が、前記分散通信の確立よりも遅い場合には、確立された前記分散通信により通信を開始し、前記集中通信の通信要求を中止するステップと、を備える通信制御方法。
【請求項7】
第一端末に、
前記第二端末との通信を確立するために、所定のリレーサーバを介して通信する集中通信を前記リレーサーバに要求するステップ、
前記第二端末との通信を確立するために、前記第一端末と前記第二端末同士で一対一での分散通信を前記第二端末に要求するステップ、
前記集中通信による通信の確立が、前記分散通信による通信の確立よりも早い場合には、確立された前記集中通信により通信を開始し、その後、前記分散通信が確立した際に、前記分散通信による通信を確立し、所定のタイミングで集中通信から分散通信に切替えるステップ、を実行させるための通信制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−249021(P2012−249021A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−118309(P2011−118309)
【出願日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(500132694)
【Fターム(参考)】