説明

竿回動支持部を設けた釣竿

【課題】魚の当たりがあった場合に釣竿を容易に素早く取り外せてかかった魚に対する竿操作を素早く行うことができ、その釣竿の釣操作性が高まる釣竿を提供することを目的とする。
【解決手段】魚の当たりを待つ姿勢で釣竿保持具に竿尻部を保持する釣竿において、上記釣竿11の竿尻部に釣竿保持具31の係止部に支持される係合部を有し、該係合部は釣竿11の単独移動操作のみで上記釣竿保持具31の係止部から外れる竿解除部を構成したことを特徴とする釣竿である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は魚の当たりを待つ姿勢で釣竿の竿尻部を釣竿保持具に保持する竿回動支持部を設けた釣竿に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から知られる釣竿保持具1は図22及び図23に示すように釣竿2の元竿部分を載置する略U字状の竿掛部3を有した竿掛けアーム4と、釣竿2の竿尻部材5を受け止め支持するために矩形枠状に形成した竿受部6を有した竿受けアーム7とを備える。竿掛けアーム4と竿受けアーム7とは岩場の隙間等に突き刺して設置する支柱8の上部に水平上部アーム8aを介して取り付けられる。そして釣竿保持具1に釣竿2を保持する場合は図23に示すように釣竿2のリール装着部より竿尻側の元竿部分をU字状の竿掛部3に掛けるとともに竿尻部材5を竿受部6内に差し込む。すると、竿掛部3を支点として穂先側が竿尻側より重くなるために穂先側が下方へ移動しようとし、一方、竿尻側は上方へ移動しようとして釣竿を所定の姿勢で保持する。また、竿尻部材5には上下方向に貫通する孔9aが設けられ、この孔9aと同じく竿受部6の上枠に設けられた貫通孔9bの両者にわたりピン10を貫通して装着し、竿尻部材5が竿受部6から外れることを防止する。
【特許文献1】特開2004−129569号(段落[0025]〜[0028]の欄参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の釣竿は竿受部の上枠に対して竿尻部材をその両者にわたり上下方向に貫通するピンで連結しているので釣竿保持具から竿尻部材を外す際には先にピン等のような止め具を引き抜いたり、釣竿操作以外に止め具の解除操作を行なわなければならず、煩雑な作業を伴う。したがって釣竿保持具から釣竿を素早く外せなかった。釣竿保持具から竿尻部材を素早く抜け難い状況では釣人はその作業に集中せざるを得ず、魚の当たりがあった場合のフッキング操作や針にかかった魚に対する竿操作を素早く有効に対応することができなかった。
【0004】
本発明は上記事情にもとづいてなされたもので、魚の当たりがあった場合等に釣竿保持具から釣竿を容易に素早く取り外せて魚に対する竿操作を素早く行うことができるとともに釣竿操作性が高い釣竿を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、魚の当たりを待つ姿勢で竿尻部を釣竿保持具に保持する釣竿において、魚の当たりを待つ姿勢での釣竿の長手軸方向の竿先側への力に抗して上記釣竿の竿尻部に釣竿保持具の係止部に支持される係合部を有し、該係合部は釣竿を単独で移動させる操作のみで上記釣竿保持具の係止部から外れる竿解除部を設けたことを特徴とする釣竿である。
本発明は、釣竿の長手軸方向の竿先側とは異なる向きに向けて上記釣竿の竿尻部を動かすことにより上記係合部が上記係止部から外れる位置になることを特徴とする請求項1に記載の釣竿である。
本発明は、上記係合部は上記釣竿保持具に設けられかつ弾性的に広がり得る開口を有した係止用リング部に対して上記開口を通じて出し入れ自在な連結ピンであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の釣竿である。
本発明は、上記係合部は上記釣竿保持具に設けられ下向きの開口を有した切欠き部に上記開口を通じて出し入れ自在な連結ピンであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の釣竿である。
本発明は、上記係合部は上記釣竿保持具に設けられたピンに下側から係合する凹部であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の釣竿である。
本発明は、上記係合部は上記釣竿の竿尻部に設けた孔と、この孔内に形成された回転面形状の受け座を有し、上記受け座に係合する球状の先端チップを上記孔及び上記受け座に着脱自在であることにより上記釣竿が上記釣竿保持具から外れることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の釣竿である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、魚の当たりがあった場合に釣竿を容易に素早く取り外せてかかった魚に対する竿操作を素早く行うことができるとともに釣竿操作性が高まる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は本実施形態に係る釣竿11である。この釣竿11は穂先側に向けて細径化する複数の竿部材からなり、最も竿尻側に配置される元竿12と最も穂先側に配置される穂先竿13と、その元竿12と穂先竿13との間に配置される複数の中竿14とで構成されている。各竿部材の外周面には釣糸を挿通可能なリング状の釣糸ガイド16が設けられている。元竿12にはリール装着部17が設けられている。図2に示すようにリール装着部17はシート本体部21と、シート本体部21の竿尻側に位置して該シート本体部21に対して固定的に設けられた固定フード22と、シート本体部21の穂先側に位置して該シート本体部21に対して移動自在に設けられた移動フード23と、移動フード23を移動させるナット24とを備える。そしてリール装着部17に装着された図示しないリールから穂先側に向かって釣糸が引き出され、引き出される釣糸は図1に示した釣糸ガイド16に挿通して穂先まで案内される。元竿12はリール装着部17を含みその前後をグリップ部18の領域としている。
【0008】
この釣竿の構造としては並継、インロー継などの形式の他に振り出し式等の形式も採用可能である。竿部材は例えば炭素繊維等の強化繊維にエポキシ樹脂などの合成樹脂を含浸した繊維強化プリプレグを巻回して形成し、その後、熱硬化処理することにより作られる。
【0009】
また、図2に示すように、元竿12の竿尻端には尻栓(竿尻部材)を兼ねた腹当て部材25が設けられ、この部分を竿尻部としている。腹当て部材25は図4(A)(B)に示すように元竿12の竿尻端からその元竿12内に密に嵌入される略円柱状の嵌込部26と、元竿12の竿尻端から外へ突出した腹当て本体27とが一体に形成されている。腹当て部材25は例えば合成樹脂、木材または金属等で形成される。本実施形態では金属によって一体に形成されている。腹当て部材25には図示しない貫通孔を設けてこれに紐等を挿通し、該紐を釣竿保持具や他の固定物または釣人に締結して釣竿が不用意に水中等に落ちてしまうことを防止するようにしてもよい。
【0010】
図4(A)(B)に示すように釣竿の腹当て部材25には元竿12への嵌込部26と元竿の竿尻端から外へ突出した腹当て本体27とを一体に形成している。腹当て本体27の突出し端部には上下方向に突抜けて後方を開放した切欠部55を形成し、その切欠部55の左右には側片部56がそれぞれ配設されている。この左右の側片部56には丸棒状の連結ピン57が上記切欠部55を水平方向へ横切る左右の向きに架設されている。
ところで釣竿についての上下左右または水平等の方向や向きについてはその釣竿を使用する釣人の立場から該釣竿の方向や向きを見ることを原則とする。
【0011】
図3は釣竿を保持する釣竿保持具31を示した斜視図である。この釣竿保持具31は釣竿11の元竿部分を載置する略U字状の竿掛部32を有した竿掛けアーム33と、釣竿11の腹当て部材25を支持するために竿受部34を有した竿受けアーム35とを備えている。竿掛けアーム33と竿受けアーム35とは支持体としての支柱40の上端に水平上部アーム40aを介して取り付けられている。ここで支持体は地面や岩場等に突き刺すピン状の支柱としたが、地面や岩場などの場所に設置する台座または船の舷の上縁等に取り付け得るようにした支持具でもよい。
【0012】
上記竿受部34は次の如く構成される。つまり図5に示すように釣竿保持具31の竿受けアーム35を上下方向に向いた支柱として形成し、この竿受けアーム35の途中部分に連結部材58を取り付けたものである。この連結部材58は竿受けアーム35に被嵌して取り付けられるリング部59と、このリング部59から前方(釣竿側の向き)へ突出す連結片60とから構成される。この連結片60は図6に示すように釣竿の腹当て部材25における切欠部55内に入り込める幅と形状と大きさに形成される。
【0013】
図5に示すように連結片60はその一部に開口(出入口)61を有するリング部材からなり、いわゆるCリング状に形成されている。連結片60はCリング状の形態とその弾性を有する素材により開口61を弾性的に押し広げてその開口の間隔を広げることができる。連結片60の開口61の位置は該連結片60を突き出す方向(釣竿の長手軸方向)である釣竿11の長手軸方向に該連結片60の先端に設けられている。開口61の位置はそれに限らず、例えば連結片60の突き出す方向に斜めの方向または下方に向けるなど、釣竿11の長手軸方向以外の向きとすれば魚の当たりを待つ姿勢で釣竿保持具の連結片60に支持される釣竿の支持力の方向とは異なる向きに該釣竿を移動しないと簡単に外れないようになる。つまり釣竿の支持力の方向とは異なる該特定の向きに釣竿の軸方向を向けたときに外れ易いようになる。そして上記連結片60は釣竿保持具の係止部となっており、釣竿の連結ピン57はその係止部に係合する釣竿の係合部となっている。また、上記連結片60は魚の当たりを待つ姿勢での釣竿の長手軸方向の竿先側への力に抗して上記釣竿の竿尻部に釣竿保持具の係止部に支持され、該係合部は釣竿を単独で移動させる操作のみで上記釣竿保持具の係止部から外れる竿解除機構を備えた竿解除部を構成している。
【0014】
また、上記連結片60の開口61の位置は魚の当たりを待つ姿勢で上記元竿を保持するとき、該元竿から受ける力の方向とは異なる向きとしてもよい。例えば、連結片60が突き出す方向に斜めの方向または下方に向けて釣竿11の長手軸方向を避けた向きを含む。また、連結片60の内径は釣竿11の連結ピン57の外径と略等しいかそれ以上のものであってその連結ピン57の外周に被嵌できる寸法に形成される。
【0015】
上記開口61の間隙は自然状態では上記連結ピン57の外径より小さく、その開口61を押し広げない限り、開口61から連結ピン57を出し入れできない(図7(A)の状態を参照)。しかし、その保持力に抗して釣竿11を前方へ引き抜く操作で連結ピン57によって図7(B)に示すようにその開口61は押し広がり、該開口61から連結ピン57が抜け、連結片60から釣竿11を外せる。つまり連結ピン57は連結片60から着脱可能な着脱機構部となり、また、釣竿を単独で移動させる操作のみで釣竿保持具の係止部から外れる釣竿の竿解除部を構成する。そしてこのような竿解除部の構成によれば釣竿自体を操作するだけで釣竿保持具から釣竿を簡単に素早く外せるとともに釣竿保持具に釣竿を取り付けることも簡単である。また、この竿解除部によればピン等の別部材の取付け操作や引き抜き操作等の手作業が必要な解除操作を必要とせず、釣竿11自体を操作するだけで釣竿保持具から釣竿を素早く簡単に外せる。したがって魚の当たりがあった場合、フッキングを即座に出来、その後、釣竿を釣竿保持具から素早く取り外せて、かかった魚に対する竿操作を素早く行うことができる。
【0016】
そして本実施形態に係る釣竿を使用する場合は図6に示すように左右の側片部56の間に連結片60を差し込むようにして開口61から連結片60の内部に連結ピン57を取り込むようにして接続する。この際に開口61は弾性的に広がり、連結ピン57を連結片60の内部に取り込む。連結ピン57が連結片60の内部に取り込まれた後に開口61は窄まり連結ピン57の抜けを阻止する機能を発揮する。また、釣竿の連結ピン57は連結片60に嵌り、釣竿11の腹当て部材25を竿受部34に該釣竿11を上下方向へ回動自在に支持する竿回動支持部を構成する。これにより釣竿11を上下方向へ回動自在に竿受部34に支持できる。このように釣竿11を連結ピン57によって竿受部34に回動自在に支持するようにしたので釣竿保持具31に保持した状態で連結ピン57を中心として釣竿11の穂先側を持ち上げるフッキングが可能である。よって竿受部34に釣竿11を連結したまま、釣竿11の穂先側を持ち上げるフッキングを直ちに行うことが可能である。
【0017】
また、竿受部34に釣竿11を連結したままでのフッキングが済めば、竿受部34から釣竿11を取り外して釣竿11を上下左右に大きく操作できる。したがって魚の当たりを感じた後に素早くフッキング操作を行ったのち釣竿を手に持って操作できるので石鯛釣のように大型の魚を釣る際の針の喰込みを促すチャンスを逃すことなく素早く対応し、かつ竿操作を行うことができる。
【0018】
そして本実施形態に係る釣竿を使用する場合、図3に示すように釣竿の竿尻部である腹当て本体27は連結ピン57により竿受部34に枢着し、そして釣竿11の元竿部分を下げて略U字状の竿掛部32に掛けて載置する。この釣竿の保持状態では竿掛部32を支点として釣竿の穂先側が竿尻側より重くなるために穂先側が下方へ移動しようとし、竿尻側は上方へ移動しようとして竿受部34に受け止められ、釣竿11は魚の当たりを待つ所定の姿勢で釣竿保持具に安定して保持される。
【0019】
そして竿受部34に釣竿11を連結したままでも釣竿11はその穂先側を持ち上げて上下方向に回動できる。したがって魚の当たりがあった場合、竿受部34に釣竿11を連結したままで穂先側を持ち上げるフッキング操作をその魚の当たりを感じた後に直ちに行うことが可能である。石鯛釣のように大型の魚を釣る際に針の喰込みを促すためにフッキング操作はきわめて重要であるが、本実施形態の釣竿は該釣竿を釣竿保持具に保持したままでも穂先側を持ち上げるフッキング操作が可能であるため、魚の当たりがあった場合、にチャンスを逃すことなく素早いフッキングができる。
【0020】
図8及び図9は本実施形態に係る釣竿の更に異なる他の例を示す。先に述べた実施形態におけるものと同様な構成についてはその説明を原則として省略するとともに同一の符号を使用する。ここでの釣竿11は図4に示すものと同様な構成でよい。また、釣竿保持具は連結部材58の連結片60を除き、図5及び図6に述べたものと同様な構成でよい。図8に示すように連結部材58の連結片60には下方に向いて開口する切欠部65が設けられ、その切欠部65は上下方向に連結片60の左右幅及び前後幅よりも長く形成されている。切欠部65の上下方向への切込み長さは該切欠部65に差し込まれる後述する連結ピン57の径よりも大きい。このため、該切欠部65に差し込まれた連結ピン57が多少動いても不用意に該切欠部65から外れ難い。また、切欠部65の間隙はその切欠部65に嵌め込む腹当て部材25の連結ピン57の径と同じかそれよりも大きい。したがって切欠部65にはその下側から上記連結ピン57を出し入れできる。切欠部65には釣竿から受ける力の方向とは異なる方向である連結部材58の下側から腹当て部材25の連結ピン57を出し入れ可能である。そして図9に示したように連結ピン57を連結片60に連結した釣竿の保持状態で該釣竿11はその連結ピン57の中心軸廻りに竿先側部分が上下方向への回動可能である。つまり連結ピン57は連結片60の切欠部65に嵌り込んだ状態で釣竿11の腹当て部材25を竿受部34に支持できる竿回動支持部を構成する。
【0021】
そして釣竿11を釣竿保持具から外す場合、腹当て部材25を押し下げると、切欠部65から連結ピン57が抜け出て釣竿11側の連結ピン57を連結片60から簡単に外せる。ここで連結ピン57は釣竿の係合部となり、一方、切欠部65はそれを係止する係止部となり、その係止支持力の向きの逆向きに連結ピン57を下げる釣竿操作を行うことによりその係合を解除できる竿解除部を構成する。この釣竿の着脱時にはピン等の別部材を操作する必要がなく、釣竿自体を操作するだけで釣竿保持具から釣竿を簡単に着脱できる。したがって釣竿保持具から釣竿11を簡単かつ素早く外せるようになる。また、連結ピン57によって釣竿11を竿受部34に回動自在に支持するようにしたので釣竿保持具31に保持した状態でも釣竿11は連結ピン57を中心として該釣竿の穂先側を持ち上げるフッキングが可能である。
【0022】
図10乃至図13は釣竿の更に異なる他の例を示す。先に述べた実施形態におけるものと同様な構成についてはその説明を原則として省略するとともに同一の符号を使用する。釣竿11は上述した場合と同様な構成でよいが、この実施形態では図10(A)(B)に示すように腹当て本体27の突出し端部に上下方向に突抜けて後方を開放した切欠部55を形成し、この切欠部55の左右に位置する側片部56の上面には後述する釣竿保持具の連結ピン71を受ける係合部としての凹部67を設ける。該凹部67は図10(A)に示すように左右に突抜けるとともに上方に向けて開口した凹溝からなる受部を形成するものである。そして凹部67は後述する釣竿保持具の連結ピン71に回動自在に係合して該連結ピン71に対して釣竿11を回動自在に支持する竿回動支持部を構成する。また、凹部は釣竿保持具における竿受部34の連結ピン71が出し入れ自在に嵌め込まれ、釣竿を受け止め支持する。また、凹部は竿尻部に上方に向けて開口しているとともに魚の当たりを待つ姿勢での釣竿の長手軸方向に交差して直交する上方に向けて開口している。そして凹部には図12に示すように釣竿保持具における竿受部側の係止部としての連結ピン71を嵌め込み、凹部は釣竿保持具の連結部材に係止する。
【0023】
上記釣竿保持具の竿受部34は図11に示すように竿受けアーム35の途中に取り付けたリング部48と、このリング部48から釣竿側前方へ突出した連結片49とを含み、連結片49には左右水平方向に突出した上記連結ピン71を設けることにより釣竿を連結する連結部材を構成している。図11に示すように連結片49はその側面となる片(板)面が上下方向へ向いて配置され、この連結片49は図11に示すように釣竿11の腹当て部材25における切欠部55内に嵌め込み可能である。そして図12に示すように切欠部55内に連結片49を嵌め込んだ状態で上記連結ピン71が釣竿11の凹部内に入り込み、上記連結ピン71は左右の側片部56の上面にわたりその側片部56を支持して腹当て本体27を受け止める。これにより釣竿の穂先側が上下に振れる向きに上記竿尻部を回動自在に支持する竿移動用回動支持部を構成する。また、凹部67は釣竿の長手軸方向の竿先側の方向とは異なる向き、つまり連結ピン71に対して下側から当たりその連結ピン71に係止する。したがって釣竿11の腹当て部材25を下向きに移動させれば連結ピン71から腹当て部材25を取り外すことができる。ここでは魚の当たりを待つ姿勢で該竿受部が元竿から受ける力の方向とは異なる向きに該竿受部に支持する元竿を移動することで元竿は釣竿保持具の竿受部から外れるようにした竿解除部を構成している。
【0024】
また、図10(A)に示すように上記凹部67を形成する凹溝は穂先側の壁面が傾斜しており、竿尻側の壁面は釣竿の長手軸方向に略垂直である。このため、釣竿の長手軸方向において穂先側に釣竿を引いても連結ピン71に対する受部の係合状態を維持できるとともにその受部の凹溝はその開口が広くなっているので連結ピン71から外し易い。そして図13(A)(B)に示すように連結ピン71に対して釣竿の腹当て部材25を押し下げることで釣竿を外すことができる。そして釣竿を穂先側へ移動すると完全に抜去できる。つまりこの竿解除部により釣竿自体を操作することで釣竿保持具から釣竿11を素早く簡単に外せる。また、釣竿保持具に釣竿を簡単に取り付けることもできる。
【0025】
図14(A)(B)は釣竿の更に異なる他の例を示す。先に述べた実施形態におけるものと同様な構成についてはその説明を原則として省略するとともに同一の符号を使用する。ここでの釣竿保持具は図4乃至図7に示した釣竿保持具を変形したものである。つまり釣竿11の腹当て本体27の突出し端部に設けた連結ピン57の横断面形状を扁平な形状とし、その扁平な薄い形の部分の厚さを竿受部34のCリング状の形態とした連結片60の開口61の幅内に設定した。係合部としての連結ピン57の扁平な薄い部分は該連結ピンの対向する周面部分を切り欠いて平行な平坦面を形成したものであり、その平坦面の面方向つまり扁平な部分の扁平方向は水平方向に対して平行ではなく、略突出し側(竿の穂先側)が下側に位置するように斜めに傾斜する。そして連結片60の開口61の位置は水平方向な前方中央に位置して開口する。
【0026】
したがって図14(A)に示すように魚の当たりを待つ姿勢で釣竿11を釣竿保持具に保持する場合では係止部としての連結片60の開口61とその扁平な部分の端部はずれる。そして連結ピン57は連結片60に係止し、連結ピン57は開口61から簡単に外れない状態にある。また、釣竿の長手軸方向の竿先側の方向とは異なる上向きに釣竿を持ち上げると、図14(B)に示すように連結ピン57の先端側部分と開口61の位置が一致し、この状態で上記釣竿の竿尻部を前方に動かすことにより外れる。なお、連結ピン57の扁平な部分の扁平な向きと連結片60の開口61の向きは釣竿保持具に保持する釣竿の姿勢でずれ、釣竿を引き上げると一致する関係にあれば他の向きの関係にあってもよい。
【0027】
図14(B)に示すように竿先側を持ち上げて釣竿11を上側へ回動すると、連結ピン57の扁平な端部の向きが連結片60の開口61に一致し、釣竿11を持ち上げた姿勢で釣竿11を前方側に引くと、竿受部34から容易に外せる。したがって魚の当たりがあった場合に穂先側を持ち上げるフッキングを素早く行なうことができる。同時に竿受部34から釣竿11を外す操作も一連の操作として素早く連続的に操作できる。この一連の操作は釣竿自体を操作するだけで済む。そして釣竿の竿先側が上下に振れる向きに上記元竿の竿尻部を回動自在に支持するとともに元竿を移動することで釣竿保持具の竿受部から元竿を外せる竿解除部を構築する。連結ピン57の扁平な部分との向きと連結片60の開口61の向きは釣竿保持具に保持する釣竿の姿勢でずれ、釣竿を引き上げると一致する関係にあれば他の向きの関係にあってもよい。
【0028】
図15及び図16は更に異なる他の例を示す。先に述べた実施形態におけるものと同様な構成はその説明を原則として省略するとともに同一の符号を使用する。この実施形態では釣竿11における腹当て本体27の後端部領域おける上面部にその一部を左右方向に沿って左右方向に突抜けて矩形の溝状に切欠いた上向きに開口した凹部85を形成し、この凹部85内に回動体86を配置する。回動体86は例えば円板状の部材によって形成される。また、回動体86は上記凹部85の底部から上方向に延びた回動軸87に枢着され、水平方向に回動できるように腹当て本体27に取り付けられている。回動体86の上面部には図15(A)(B)(C)に示すように左右に突抜けた凹溝を形成し、この凹溝によって図11〜13で示した前述した実施形態の竿受部34の係止部としての連結ピン71を嵌め込んでその連結ピン71を受け止める係合部としての受部88を形成する。この受部は釣竿の上方に向けて開口した係合凹部を形成することにより上記釣竿の竿先側を上下方向へ振れるように釣竿保持具に回動自在に支持する竿回動支持部を構成する。連結ピン71から係合部を外すためには魚の当たりを待つ姿勢での釣竿の長手軸方向に交差する下側へ竿尻部を移動すればよい。
【0029】
図16に示すように竿受部34は下枠37と左枠38と右枠39を有し、下枠37の部分が竿受けアーム35を介して支柱40に固定されている。竿受部34の左枠38と右枠39には図4及び図6に示す連結ピン71が概ね水平に位置して竿受部34の左枠38と右枠39に対して固定的に架設されている。釣竿11は回動体86の受部88によって連結ピン71を受け止めて竿受部34に対して支持され、受部88は釣竿の移動操作のみで上記釣竿保持具の連結ピン71から外れる竿解除部を構成している。
【0030】
ここでは回動体86の受部88に竿受部34の連結ピン71を嵌め込んで釣竿11を保持し、釣竿の竿尻部は釣竿の穂先側が上下に振れる向きに回動自在に支持される。そして釣竿の竿尻部には釣竿の穂先側が上下に振れる向きに支持する竿回動支持部を構成する。また、回動体86が回動して釣竿の穂先側が水平方向へ左右に振れるように支持し、竿受部34に支持された釣竿の竿先側を水平方向へ左右に移動自在に上記元竿の竿尻部を支持する竿回動支持部を同時に構成している。
【0031】
また、回動体86の受部88は連結ピン71に対して下側から当たりその連結ピン71に対して係止するので釣竿11の腹当て部材25を下向きに移動させれば連結ピン71から腹当て部材25を直ちに簡単に取り外すことができる。これにより竿受部34は魚の当たりを待つ姿勢で該竿受部34が元竿から受ける力の方向とは異なる向きに該竿受部34に支持する元竿自体を移動するだけで元竿が竿受部34の受部88から外れる竿解除部を構成する。
【0032】
また、図15(A)(B)(C)に示すように回動体86の受部88は穂先側の壁面が傾斜しており、竿尻側の壁面は釣竿の長手軸方向に略垂直であるので釣竿の長手軸方向において穂先側に釣竿を引いても連結ピン71に対する受部の係合状態を維持できる一方、その受部の開口が前方に広くなっているために連結ピン71に対して釣竿の腹当て部材25を押し下げることで釣竿を簡単に外すことができる。そして釣竿を穂先側へ移動すると釣竿保持具の竿受部から完全に抜去できる。
【0033】
図17乃至図19は釣竿の更に異なる他の例を示す。先に述べた実施形態におけるものと同様な構成についてはその説明を原則として省略するとともに同一の符号を使用する。この実施形態における釣竿11の元竿12における竿尻端には尻栓(竿尻部材)を兼ねた腹当て部材25が設けられている。この腹当て部材25の竿尻端から外へ突出した腹当て本体27における後端部領域には後述する釣竿保持具の竿受部34に対して着脱自在に接続するための係合部として接続部90が構成されている。
【0034】
一方、図18に示す釣竿保持具の竿受部34は上記接続部90を係止する係止部として構成される。つまり竿受けアーム35を支柱として形成し、この支柱の途中に連結部材47を取り付ける。連結部材47は竿受けアーム35に被嵌するリング部48と、このリング部48から釣竿側の前方へ突出す連結アーム91と、この連結アーム91の突出し先端に取着された軸体としての球状の先端チップ92とから構成される。先端チップ92の径は連結アーム91の径よりも大きい。
【0035】
図17(A)(B)(C)(D)に示すように上記釣竿11の接続部90には左右方向に貫通したチップ出入用孔93と、このチップ出入用孔93内の中間部位に形成された例えば球面状または円錐状などの球状の軸面を有する軸体を回動自在に受け得るいわゆる幾何学的回転面形状の係合用受け座94と、この係合用受け座94に対して回動自在に係合する先端チップ92の中心から上下左右にそれぞれ延びた放射十字状のスリット95とが形成されている。各スリット95の幅は連結アーム91の上下及び左右の径より大きく、また、先端チップ92の径よりも小さい。更に釣竿11の接続部90には係合用受け座94から腹当て本体27における後端部領域に至り、上記係合用受け座94の軸受け中心を頂点とする円錐状の切り欠き開口部96が形成され、更に先端チップ92を中心とする連結アーム91の回動を許容するとともに、その切り欠き開口部96の内面によって先端チップ92を中心とする連結アーム91の回動範囲θの両終端を規制するストッパを構成している。つまり釣竿11の接続部90には上記釣竿の竿先側を上下方向及び左右方向を含み、また斜め方向へも振れるように釣竿保持具に釣竿11を回動自在に支持する竿回動支持部を構成する。したがって上記接続部は魚の当たりを待つ姿勢での釣竿の長手軸方向の竿先側への力に抗して上記釣竿の竿尻部に釣竿保持具の係止部に支持される係合部を構成しているとともに釣竿保持具から釣竿を釣竿自体の操作で外せる竿解除部を構成する。
【0036】
また、係合用受け座94には釣竿保持具の竿受部34の先端チップ92を係合し、先端チップ92それ自身の中心を回動中心として釣竿を回動可能に竿受部34に釣竿を支持する。つまり釣竿11の接続部90には竿受部に支持された釣竿の竿先側が上下に振れる向きに元竿の竿尻部を支持する竿回動支持部と、竿先側を水平方向へ移動自在に元竿の竿尻部を支持する竿回動支持部とを構成する。また、この竿回動支持部は釣竿を斜め方向へも振れるように釣竿を支持する。したがって本実施形態の竿回動支持部は釣竿の回動方向が上下方向及び左右方向を含みそれ以外の向きにも回動可能であるために釣竿の竿先側を上下及び水平な方向のみならず、それ以外の向きにも回動可能であるため、釣竿を多くの方向に移動させる竿操作性能を高めることができる。
【0037】
本実施形態に係る釣竿は以上の如く構成され、これを使用する場合は釣竿11における腹当て部材25のチップ出入用孔93に竿受部34の先端チップ92を差し込んで係合用受け座94に嵌め込む。そして連結アーム91をスリット95に通すことによりそのスリットを通り抜けて切り欠き開口部96内の係合用受け座94に先端チップ92を位置させることができる(図19参照)。また、その逆の操作により竿受部34から釣竿11を取り外すことができる。竿受部34に釣竿11を取り付けた後、釣竿11の元竿部分を下げて略U字状の竿掛部に掛けて載置すると、釣竿11は魚の当たりを待つ所定の姿勢で釣竿保持具に保持される。
【0038】
先端チップ92は係合用受け座94に対して上下左右の方向を含むそれ以外の方向にも回動できるため、魚の当たりがあった場合、釣竿の穂先側を持ち上げるフッキングはもちろん釣竿の穂先側を左右に移動する操作も可能であり、その竿操作を竿受部34に釣竿11を連結したまま魚の当たりを感じたら素早く行うことが可能になる。針の喰込みを促すためにフッキング操作や竿移動は石鯛釣のように大型の魚を釣る際に重要であるが、本実施形態の釣竿は魚の当たりがあった場合に釣竿保持具に釣竿を保持したままでも穂先側を持ち上げるフッキング操作等の竿操作を釣竿保持具から釣竿を外すことなく素早く対応できる。また、それだけではなく、釣竿を簡単に取り外せる。したがって魚の当たりがあった場合に直ちにフッキングが可能であり、その後に釣竿保持具から釣竿を素早く取り外せてかかった魚に対する竿操作を連続的に素早く行うことができる。
【0039】
図20及び図21は釣竿の更に異なる他の例を示す。先に図17乃至図19に基づいて述べた実施形態では釣竿保持具の竿受部34に連結アーム91及び先端チップ92を設けるようにしたが、この実施形態では連結アーム91と先端チップ92を、釣竿11の元竿12における腹当て部材25に組み込み、釣竿11側に装着しておくようにしたものである。
【0040】
連結アーム91の突出し端部には釣竿保持具の竿受部34に対して着脱自在に接続する連結部としてのリング部101を設ける。一方、釣竿保持具の竿受部34は図21に示すように鉛直な支柱として形成した竿受けアーム35の途中に連結部材47を取り付ける。この連結部材47は竿受けアーム35に被嵌するリング部48と、このリング部48から釣竿側への前方へ突出した一対の連結片49とを含み構成される。図21に示すように一対の連結片49はその間に上下方向へ突抜けた切欠き状の隙間102を形成し、この隙間に上記釣竿11側のリング部101を差し込んで配置できるようになっている。連結片49には水平方向に一致する同軸上に位置して左右に貫通して形成されるピン差込み孔103が形成され、図21に示すようにピン差込み孔103及びリング部101の孔部にわたり連結ピン104を差し込むことにより上記釣竿11側のリング部101を釣竿保持具の竿受部34に対して接続できる。連結ピン104は抜差し自在であるため、釣竿11側のリング部101を釣竿保持具の竿受部34に対して着脱できる。
【0041】
そして上述した構成により釣竿保持具から釣竿11を釣竿自体の操作で外せる竿解除部を構成する。その他の構成は上述した図17乃至図19に基づいて述べた実施形態のものと同様に構成できる。同一の符号を使用してその説明を省略する。
【0042】
本発明は上記実施の形態に限ることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。また、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、上記実施の形態に示された事項の適宜な組み合わせの発明が抽出される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本実施形態に係る釣竿の側面図。
【図2】上記釣竿の元竿付近を拡大して示す側面図。
【図3】上記釣竿を釣竿保持具に接続する使用状態を説明する斜視図。
【図4】他の釣竿の竿尻部の例であり、(A)はその腹当て部材を取り付けた上記釣竿の竿尻部を一部縦断して示す側面図、(B)は同じく腹当て部材を取り付けた上記釣竿の竿尻部を一部縦断して示す下面図。
【図5】上記釣竿の竿尻部を組み付ける釣竿保持具の竿受部の斜視図。
【図6】上記釣竿保持具の竿受部に上記釣竿の竿尻部を組み付けた状況を示す斜視図。
【図7】(A)は上記釣竿保持具の竿受部に上記釣竿の竿尻部を組み付けた状態での縦断面図、(B)は上記釣竿保持具の竿受部から上記釣竿の竿尻部を取り外す状態での縦断面図。
【図8】他の釣竿保持具の竿受部の斜視図。
【図9】上記竿受部に釣竿の竿尻部を組み付ける状況を示す斜視図。
【図10】他の釣竿の竿尻部の例であり、(A)はその腹当て部材を取り付けた上記釣竿の竿尻部を一部縦断して示す側面図、(B)は同じく腹当て部材を取り付けた上記釣竿の竿尻部を一部縦断して示す下面図。
【図11】上記釣竿の竿尻部を組み付ける釣竿保持具の竿受部の斜視図。
【図12】上記竿受部に釣竿の竿尻部を組み付けた状況を示す斜視図。
【図13】(A)は上記釣竿保持具の竿受部に上記釣竿の竿尻部を組み付けた状態での縦断面図、(B)は上記釣竿保持具の竿受部から上記釣竿の竿尻部を取り外す状態での縦断面図。
【図14】(A)は他の釣竿保持具の竿受部に釣竿の竿尻部を組み付けた状態での縦断面図、(B)は上記釣竿保持具の竿受部から上記釣竿の竿尻部を取り外す状態での縦断面図。
【図15】他の釣竿の竿尻部の例であり、(A)はその腹当て部材を取り付けた上記釣竿の竿尻部の一部縦断して示す平面図、(B)は同じく腹当て部材を取り付けた上記釣竿の竿尻部の一部を縦断して示す側面図、(C)は(A)中のC−C線に沿う上記釣竿の竿尻部の縦断面図、(D)は腹当て部材を取り付けた上記釣竿の竿尻部を示す下面図。
【図16】上記竿受部に釣竿の竿尻部を組み付ける状況を示す斜視図。
【図17】他の釣竿の竿尻部の例であり、(A)はその腹当て部材を取り付けた上記釣竿の竿尻部を一部縦断して示す平面図、(B)は同じく腹当て部材を取り付けた上記釣竿の竿尻部の一部を一部縦断して示す側面図、(C)は(A)中のC−C線に沿う上記釣竿の竿尻部の縦断面図、(D)は(A)中のD−D線に沿う上記釣竿の竿尻部の縦断面図。
【図18】上記釣竿の竿尻部を組み付ける竿受部の斜視図。
【図19】上記竿受部に釣竿の竿尻部を組み付けた状況を示す斜視図。
【図20】他の釣竿の竿尻部の例であり、(A)はその腹当て部材を取り付けた上記釣竿の竿尻部を一部縦断して示す平面図、(B)は同じく腹当て部材を取り付けた上記釣竿の竿尻部を一部断面して示す側面図、(C)は(A)中のC−C線に沿う上記釣竿の竿尻部の縦断面図。
【図21】上記釣竿の竿尻部を組み付ける竿受部の斜視図。
【図22】従来の釣竿保持具の斜視図。
【図23】同じくその従来の釣竿保持具の使用状態の側面図。
【符号の説明】
【0044】
11…釣竿
27…腹当て本体
31…釣竿保持具
57…連結ピン
60…連結片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
魚の当たりを待つ姿勢で竿尻部を釣竿保持具に保持する釣竿において、魚の当たりを待つ姿勢での釣竿の長手軸方向の竿先側への力に抗して上記釣竿の竿尻部に釣竿保持具の係止部に支持される係合部を有し、該係合部は釣竿を単独で移動させる操作のみで上記釣竿保持具の係止部から外れる竿解除部を設けたことを特徴とする釣竿。
【請求項2】
釣竿の長手軸方向の竿先側とは異なる向きに向けて上記釣竿の竿尻部を動かすことにより上記係合部が上記係止部から外れる位置になることを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
【請求項3】
上記係合部は上記釣竿保持具に設けられかつ弾性的に広がり得る開口を有した係止用リング部に対して上記開口を通じて出し入れ自在な連結ピンであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の釣竿。
【請求項4】
上記係合部は上記釣竿保持具に設けられ下向きの開口を有した切欠き部に上記開口を通じて出し入れ自在な連結ピンであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の釣竿。
【請求項5】
上記係合部は上記釣竿保持具に設けられたピンに下側から係合する凹部であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の釣竿。
【請求項6】
上記係合部は上記釣竿の竿尻部に設けた孔と、この孔内に形成された回転面形状の受け座を有し、上記受け座に係合する球状の先端チップを上記孔及び上記受け座に着脱自在であることにより上記釣竿が上記釣竿保持具から外れることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の釣竿。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate


【公開番号】特開2009−55841(P2009−55841A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−226017(P2007−226017)
【出願日】平成19年8月31日(2007.8.31)
【出願人】(000002495)ダイワ精工株式会社 (1,394)
【Fターム(参考)】