符号化情報読取端末のためのプリペイド使用システム
【目的】一群の符号化情報読取端末を管理するためのフリート管理システムを提供する。
【解決手段】一群の符号化情報読取(EIR)端末を管理するためのフリート管理システムは、1又は複数のコンピュータと、フリート管理ソフトウェア・モジュールと、フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信する支払処理ソフトウェア・モジュールとを備える。フリート管理ソフトウェア・モジュールは、顧客が開始した要求の受信に応答して、支払処理ソフトウェア・モジュールにより支払が処理されると、ロック解除メッセージを生成するように構成される。ロック解除メッセージは、EIR端末で読み取られるバーコード、又はネットワークを介してEIR端末へ送られるビット・ストリームにより提供される。各EIR端末は、ロック解除メッセージに応答して、所定数以下のEIR動作を実行するように構成される。
【解決手段】一群の符号化情報読取(EIR)端末を管理するためのフリート管理システムは、1又は複数のコンピュータと、フリート管理ソフトウェア・モジュールと、フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信する支払処理ソフトウェア・モジュールとを備える。フリート管理ソフトウェア・モジュールは、顧客が開始した要求の受信に応答して、支払処理ソフトウェア・モジュールにより支払が処理されると、ロック解除メッセージを生成するように構成される。ロック解除メッセージは、EIR端末で読み取られるバーコード、又はネットワークを介してEIR端末へ送られるビット・ストリームにより提供される。各EIR端末は、ロック解除メッセージに応答して、所定数以下のEIR動作を実行するように構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、符号化情報読取端末等のモバイル・コンピュータ・デバイスによるデータ収集に関し、特に、符号化情報読取端末のためのプリペイド使用モデルに関する。
【背景技術】
【0002】
関連する出願に対する相互参照: 本願は、2011年1月31日に出願された「符号化情報読取端末のためのプリペイド使用システム(Pre-paid Usage System For Encoded Information Reading Terminals)」と題される米国特許出願第13/017,147号の優先権を主張するものであり、その出願の内容全体を参照により援用する。
【0003】
小売業及び製造業を含めての様々な組織において、バーコード読取端末及び別のタイプの符号化情報読取(EIR)端末を含む相当な数のEIR端末が使用されることがある。事業運営に必要なEIR端末の購入に関する支出は、業種によっては非常に高額になり得る。
【発明の概要】
【0004】
一実施形態では、符号化情報読取(EIR)端末が提供される。EIR端末は、中央演算処理装置(CPU)と、CPUと通信可能に結合されるメモリと、通信インターフェースと、バーコード読取デバイス又はRFID読取デバイス又はカード読取デバイスにより提供されるEIRデバイスとを備えることができる。EIRデバイスは、符号化されたメッセージ(符号化メッセージ)を含む生のメッセージ・データの出力を行うように、又は符号化メッセージに対応する復号化されたメッセージ・データの出力を行うように構成することができる。
【0005】
EIR端末は、通信インターフェース又はEIRデバイスを介してのロック解除符号化メッセージ(unlocking encoded message)の入力に応答して、EIR動作のカウンタを初期設定するように構成することができる。EIR端末はさらに、EIR動作を実行する前に、EIR動作のカウンタを所定の一定値と比較することにより、行おうとしたEIR動作が許可されるかを確かめるように、構成することができる。EIR端末はさらに、それぞれのEIR動作の実行中に、EIR動作のカウンタを増分又は減分するように構成することができる。
【0006】
別の実施形態では、複数のEIR端末を管理するためのフリート(fleet、集団)管理システムが提供される。フリート管理システムは、1又は複数のコンピュータと、フリート管理ソフトウェア・モジュールと、フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信する支払処理ソフトウェア・モジュールとを備える。
【0007】
フリート管理ソフトウェア・モジュールは、顧客が開始した要求の受信に応答して、支払処理ソフトウェア・モジュールにより支払が処理されるとロック解除メッセージを生成するように構成することができる。ロック解除メッセージは、EIR端末で読み取られるバーコードにより、又は通信インターフェースを介してEIR端末へ送られるビット・ストリームにより提供され得る。それぞれのEIR端末は、ロック解除メッセージの受信に応答して所定数以下のEIR動作を実行するように構成される。
【0008】
本発明の目的及び特徴は、特許請求の範囲及び図面を参照することでより良好に理解できるであろう。図面は、必ずしも尺度を合わせておらず、本発明の原理を示すことに重点が置かれている。図面では、さまざまな図にわたって、同様の部分を示すために同様の番号が使用されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明による複数のEIR端末を管理するためのフリート管理システムの一実施形態のレイアウトを示す。
【図2】図2は、本発明による一群のEIR端末のためのプリペイド使用モデルを実施する方法の一実施形態のフローチャートを示す。
【図3】図3は、本発明によるロック解除メッセージの要求の構造の一実施形態を示す。
【図4】図4は、本発明によるフリート管理データベース・テーブルの構造の一実施形態を示す。
【図5】図5は、本発明によるEIR端末のコンポーネント・レベルの図を示す。
【図6a】図6aは、例示的な手持ち型のEIR端末ハウジングを示す。
【図6b】図6bは、例示的な手持ち型のEIR端末ハウジングを示す。
【図7a】図7aは、ポータブルで再取付可能なEIR端末ハウジングの例を示す。
【図7b】図7bは、例示的なポータブルで再取付可能なEIR端末ハウジングを示す。
【図7c】図7cは、例示的なポータブルで再取付可能なEIR端末ハウジングを示す。
【図8】図8は、本発明によるEIR端末によりプリペイド使用モデルを実施する方法の一実施形態のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
一実施形態では、符号化情報読取(EIR)端末が提供され、符号化情報読取端末は、端末ユーザ(例えば、小売業者)によりプリペイド(料金前払い)されている所定数の符号化情報読取動作を実行するようにプログラミングすることができる。所定数のEIR動作の実行後に、新たなバッチのEIR動作を端末製造業者/販売元/貸主から購入する必要があることを端末の操作者へ通知するように、EIR端末をプログラミングすることができる。一実施形態では、EIR端末は、プリペイド使用の閾値に達したとき、例えば、プリペイドされたEIR動作の90%を実行した後などに、端末の操作者へ通知を行うようにプログラミングすることが可能である。
【0011】
端末ユーザが、プリペイドされたEIR動作の実行後もEIR端末の使用を継続すると決定した場合は、新たなバッチのEIR動作を端末製造業者/販売元/貸主から購入する。一実施形態では、新たなバッチのEIR動作は、ウェブ・インターフェースを介して注文してクレジット・カードで支払うことができる。当業者であれば、これとは別の注文及び支払の方法も本発明の精神及び範囲内に入ることが理解できるであろう。
【0012】
端末製造業者/販売元/貸主により実行されるフリート管理システムは、端末ユーザからの新たなバッチのEIR動作を求める要求を受信すると、支払の処理を行い、所定数のEIR動作を実行するようにEIR端末をプログラミングするためのロック解除メッセージを生成することができる。ロック解除メッセージは、例えば、共有鍵や公開/秘密鍵ペアを用いることなどにより暗号化することができる。ロック解除メッセージは、EIR端末で読み取られるバーコードに符号化すること、又はネットワークを介してEIR端末へ送信することが可能である。
【0013】
本発明によるプリペイド使用モデル(pre-paid usage model、使用のために前払いするモデル)は、例えば、事業運営に必要な一群のEIR端末を購入することにより資本支出が非常に大きくなり得る小規模な小売業者にとって、有益である。さらに、本発明によるプリペイド使用モデルは、従来のリース・モデルと比較して、追加的な利点をEIR端末製造業者/販売元/貸主に提供もする。なぜなら、プリペイド使用モデルは、本質的に、端末の使用料を適時に支払う強力な動機を端末ユーザに提供するからである。
【0014】
複数のEIR端末を管理するためのフリート管理システムの一実施形態のレイアウトを図1に示す。フリート管理システム1000は、1又は複数のコンピュータ110a〜110zを備えることができる。本明細書において、「コンピュータ」は、データ処理のためのプログラマブル・デバイスを示し、中央演算処理装置(CPU)310と、メモリ320と、少なくとも1つの通信インターフェースとを含む。コンピュータは、例えば、ウィンドウズ(登録商標)・オペレーティング・システムを実行するパーソナル・コンピュータ(PC)により提供され得る。当業者であれば、別のハードウェア・プラットフォーム及びオペレーティング・システムも本発明の精神及び範囲内に入ることが理解できるであろう。フリート管理システム1000はさらに、コンピュータ110a〜110zのグループから選択される1又は複数のコンピュータによって実行されるフリート管理ソフトウェア・モジュール120を備えることができる。フリート管理ソフトウェア・モジュールは、HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュール130を介して、エンド・ユーザ(例えば、新たなバッチの走査を購入することを希望するエンド・ユーザ)によりアクセス可能であり、HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュール130はコンピュータ110a〜110zのグループから選択される1又は複数のコンピュータによって実行可能である。HTTPサーバを実行するコンピュータは、広域ネットワークWAN(例えば、インターネット)900からアクセス可能である。
【0015】
フリート管理システム1000はさらに、コンピュータ110a〜110zのグループから選択される1又は複数のコンピュータにより実行可能な支払処理ソフトウェア・モジュール140を備えることができる。フリート管理ソフトウェア・モジュール120のインスタンスは、適切なプロセス間通信(IPC)方法を用いて、支払処理ソフトウェア・モジュール140のインスタンスと通信することができる(例えば、2つのプログラムのインスタンスが異なるコンピュータにより実行される場合には、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)500を介するTCP接続を通じて、また、2つのプログラムのインスタンスが同一のコンピュータに位置する場合には、ローカル・ホスト内で、通信することができる)。一実施形態では、支払処理ソフトウェア・モジュール140は外部の支払処理システム(図1に示さず)内で、例えば、WAN(インターネット等)900を介して、通信することができる。
【0016】
フリート管理システム1000はさらに、フリート管理データベース150を備えることができる。一実施形態では、フリート管理データベース150は、コンピュータ110a〜110zのグループから選択される1又は複数のコンピュータに存在し得る。別の実施形態では、フリート管理データベース150は、フリート管理システム1000の他のコンポーネントをホストするローカル設備から離れたところに配置され得る1又は複数のコンピュータに存在し得る。一実施形態では、フリート管理データベースは、リレーショナル・データベース(例えば、オラクル(登録商標)やDB/2(登録商標))により提供され得る。当業者であれば、これらとは別のタイプのデータベースも本発明の精神及び範囲内に入ることが理解できるであろう。
【0017】
フリート管理ソフトウェア・モジュール120のインスタンスは、適切なプロセス間通信(IPC)方法を用いてフリート管理データベースのインスタンスと通信することができる(例えば、2つのプログラムのインスタンスが異なるコンピュータにより実行される場合には、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)500を介するTCP接続を通じて、また、2つのプログラムのインスタンスが同一のコンピュータに位置する場合には、ローカル・ホスト内で、通信することができる)。
【0018】
一実施形態では、フリート管理ソフトウェア・モジュール120と、HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュール130と、支払処理ソフトウェア・モジュール140と、フリート管理データベース150とは、単一のコンピュータに配置され得る。別の実施形態では、フリート管理ソフトウェア・モジュール120と、HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュール130と、支払処理ソフトウェア・モジュール140と、フリート管理データベース150とは、異なるコンピュータに存在し得る。さらに別の実施形態では、フリート管理ソフトウェア・モジュール120と、HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュール130と、支払処理ソフトウェア・モジュール140と、フリート管理データベース150とにおける複数のインスタンスを実行するために幾つかのコンピュータを使用することにより、スケーラビリティ(scalability)を達成することができる。さらに別の実施形態では、ソフトウェア・モジュール120、130、140、及びデータベース150のうち、幾つかは併置され、幾つかは異なるコンピュータに存在することも可能である。
【0019】
上記のフリート管理システム1000の説明では、ソフトウェア・モジュール120、130、140、及びデータベース150に機能が分けられているが、これは単なる例示である。当業者であれば、本明細書に記載のソフトウェア・モジュール120、130、140、及びデータベース150の機能は、単一のソフトウェア・モジュールによって実現されても、あるいは2以上のソフトウェア・モジュールに分割されても、本発明の精神及び範囲から逸脱しないことが理解できるであろう。
【0020】
当業者であれば、ウェブ・アプリケーション・インフラストラクチャに典型的に含まれる、別のソフトウェア・コンポーネント及びハードウェア・コンポーネント(例えば、ファイアウォール、HTTPロード・バランサ、SSLアクセラレータ)も本発明の精神及び範囲内に入ることが理解できるであろう。本発明に従った、一群のEIR端末のためのプリペイド使用モデルを実施する方法の一実施形態を、図2のフローチャートを参照して説明する。この方法は、本明細書に記載のフリート管理ソフトウェア・モジュール120により実行することができる。
【0021】
ステップ200及び210において、方法は、ユーザからの処理の要求を待つ。一実施形態では、ユーザの要求は、ブラウザ・ベースのユーザ・インターフェースを通じて開始され、HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュール130を介して、フリート管理ソフトウェア・モジュール120へ送信され得る。
【0022】
ステップ220において、方法は、ロック解除メッセージを求める要求が受信されたかを確定する。受信されていれば、方法はステップ230に進む。
【0023】
ステップ230において、方法は、ロック解除メッセージの要求を解析及び検証する。一実施形態では、ロック解除メッセージの要求は、図3に概略的に示されるフィールドを備えることができる。
【0024】
図2を再び参照する。ステップ240で、方法は、要求された数のEIR動作に対する支払額を計算する。一実施形態では、方法は、顧客コードや、端末タイプや、端末シリアル番号により識別されるEIR端末に関するEIR動作の料金を確かめるために、フリート管理データベース150にクエリ(問い合わせ)を行うことが可能である。別の実施形態では、EIR動作の料金はさらに、使用履歴、顧客に使用されているフリート(fleet、集団)のサイズ、要求されるEIR動作の数、及び/又は他の要因に依存し得る。
【0025】
一実施形態では、フリート管理データベースはテーブルを含むことが可能であり、その例示的な構造を図4に示す。
【0026】
別の実施形態では、方法は、同じEIR動作料金を、全てのロック解除コードの要求に対して用いることができ、従って、フリート管理データベース150にクエリを行うステップを省略することができる。
【0027】
再び図2を参照する。ステップ250において、方法は、ロック解除メッセージの要求の一部として供給される支払詳細を用いて、要求された数のEIR動作についての支払の処理を行うために、支払処理ソフトウェア・モジュール140を呼び出す。
【0028】
一実施形態では、支払処理ソフトウェア・モジュールは、WAN(例えば、インターネット)900を介して外部の支払処理システム(図1に示さず)と通信することにより、クレジット・カードによる支払いを処理することができる。
【0029】
ステップ260において、方法は、支払の処理が成功したかを確かめる。成功した場合、ステップ270で処理が継続される。そうでない場合、方法は、ステップ265(支払処理の試みの失敗をユーザに通知するステップ)に分岐し、その後ステップ200に戻る。
【0030】
ステップ270において、方法は、ロック解除メッセージを暗号化する。一実施形態では、共有鍵を用いて暗号化が実行され得る。別の実施形態では、暗号化は公開/秘密鍵ペア(非対称鍵暗号化)を用いて実行され得る。当業者であれば、これらとは別の暗号化方式も本発明の精神及び範囲内に入ることが理解できるであろう。
【0031】
ステップ280において、ロック解除メッセージは、EIR端末により読取られるバーコードに符号化される。別の実施形態では、ロック解除メッセージを表すビット・ストリームが、ネットワークを介してEIR端末へ送信される。当業者であれば、ロック解除メッセージをEIR端末に配信する別の方法も本発明の精神及び範囲内に入ることが理解できるであろう。
【0032】
ステップ290において、方法は、フリート管理データベース150に、支払イベントのログをとるようにクエリする。ステップ290が完了すると、この方法はステップ200に戻る。
【0033】
次に、ロック解除メッセージの要求の構造の一実施形態を、図3を参照して説明する。ロック解除メッセージの要求の構造300は次のようなフィールドを含み得る。
− 端末識別子フィールド312:一実施形態では、端末識別子は、製造業者によりEIR端末に割り当てられた端末シリアル番号により提供され得る。
− 要求されたEIR動作数フィールド314
【0034】
別の実施形態では、ロック解除メッセージの要求の構造はさらに、顧客識別子フィールド等のような、他のフィールドを含むことができる。
【0035】
次に、フリート管理データベース・テーブルの構造の一実施形態を、図4を参照して説明する。フリート管理データベースは、顧客フリート・テーブル410、端末パラメータ・テーブル450、支払イベント・ログ・テーブル480を含み得る。
【0036】
一実施形態では、顧客フリート・テーブル410は、以下のフィールドを含み得る:
− 顧客識別子412
− 端末識別子414
【0037】
一実施形態では、端末パラメータ・テーブル450は、以下のフィールドを含み得る:
− 端末識別子452
− 端末タイプ・フィールド454
− 今までに購入されたEIR動作の総数456
【0038】
一実施形態では、料金テーブル480は、以下のフィールドを含み得る:
− 端末タイプ482
− 顧客のフリートのサイズ484
− その端末に関して今までに購入されたEIR動作の総数486
− 一つのEIR動作の料金488
【0039】
一実施形態では、支払イベント・ログ・テーブル490は以下のテーブルを含み得る:
− タイムスタンプ492
− 端末識別子494
− 購入されたEIR動作数496
− 支払額498
− 支払トランザクション(取引)識別子499
【0040】
図2を再び参照する。ステップ240において、EIR端末のフリートのためのプリペイド使用モデルを実施する方法は、要求されたEIR動作数に対する支払額を算出する。一実施形態では、方法は、ロック解除メッセージの要求を解析して端末識別子値(terminal identifier value)を抽出し、それから、端末識別子に対応する顧客識別子を確かめるために、フリート管理データベース150にクエリする(問い合わせを行う)。次に、方法は、要求が現在処理されている端末に関して、以前に購入されたEIR動作の数を確めるるために、フリート管理データベース150にクエリする。次に、方法は、顧客の端末フリート(端末の集団)のサイズを確かめるために、フリート管理データベース150にクエリする。最後に、方法は、単一(1つ)のEIR動作の料金を確かめるために、フリート管理データベース150にクエリする。単一のEIR動作の料金は、一実施形態では、購入されているEIR動作の数に依存し得る(すなわち、数量割引の対象であり得る)。そして、EIR動作料金と、要求されるEIR動作の数とを乗算することにより、支払額が算出される。当業者であれば、フリート管理データベース150の別の構造も本発明の精神及び範囲内に入ることが理解できるであろう。
【0041】
本発明の実施に適するEIR端末のブロック図を、図5を参照して説明する。EIR端末100は、マイクロプロセッサ310とメモリ320とを備え、図5に最適に示されるように、両方ともバス370に結合される。マイクロプロセッサ310は、汎用マイクロプロセッサ又は専用マイクロプロセッサ(例えば、ASIC)により提供される。一実施形態では、EIR端末100は、中央演算処理装置(CPU)として示される単一のマイクロプロセッサを備えることができる。別の実施形態では、EIR端末100は、2以上のマイクロプロセッサ、例えば、CPUと専用マイクロプロセッサ(ASIC等)とを、備えることができる。一実施形態では、メモリ320は、RAM、ROM、EPROM、及び/又はSIMカード・ベースのメモリにより提供され得る。
【0042】
EIR端末100はさらに、バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、及びカード読取デバイス等を含めての1又は複数のEIRデバイス315を備えることが可能であり、これらもシステム・バス370に結合される。一実施形態では、EIR読取デバイスは、符号化メッセージに対応する復号化(復号化された)メッセージ・データを出力することができる。別の実施形態では、EIR読取デバイスは、符号化メッセージを備える生のメッセージ・データ、例えば、生の画像データや生のRFIDデータを出力することができる。
【0043】
当然ながら、バーコードを読み取るデバイス、RFIDを読み取るデバイス、又は符号化情報を保持するカードを読み取るデバイスが、これらの2つ以上の種類のものを読み取る場合も、本発明の範囲内である。例えば、バーコードを読み取るデバイスは、カード・リーダ及び/又はRFIDリーダを含むことが可能であり、RFIDを読み取るデバイスも、バーコード及び/又はカードを読み取ることが可能であり、カードを読み取るデバイスは、バーコード及び/又はRFIDを読み取ることも可能である。さらに明確化しておくと、そのようなデバイスであると見なすにあたり、デバイスの主たる機能が任意のこれらの機能に関連している必要はない。例えば、バーコードを読み取ることができる携帯電話や、スマートフォンや、PDAは、本発明の目的に関しては、バーコードを読み取るデバイスである。
【0044】
EIR端末100はさらに、キーボード・インターフェース354と、ディスプレイ・アダプタ355とを備え、これらの両方ともがシステム・バス370に結合される。EIR端末100はさらにバッテリ356を備えることができる。
【0045】
一実施形態では、EIR端末100はさらに、GPSレシーバ380を備えることができる。一実施形態では、EIR端末100はさらに、加入者識別モジュール(SIM)カードを受けるように構成される少なくとも1つのコネクタ390を備えることができる。
【0046】
EIR端末100はさらに、例えば802.11対応ワイヤレス通信インターフェースやイーサネット(登録商標)・インターフェースにより提供され得る通信インターフェース340を備えることができる。当業者であれば、これらとは別のタイプのネットワーク・インターフェースも本発明の精神及び範囲に入ることが理解できるであろう。
【0047】
一実施形態では、EIR端末100は、図1のLAN500に接続されるコンピュータ151と通信することができる。一実施形態では、EIR端末100は、802.11対応ワイヤレス・インターフェースを用いて、ワイヤレス・アクセス・ポイント505を介して、LAN500と接続することができる。別の実施形態では、EIR端末は、イーサネット(登録商標)・インターフェースを介して(例えば、ドッキング・ステーションを介して)LAN500に接続することができる。当業者であれば、EIR端末をLAN500に接続する別の方法も本発明の精神及び範囲内に入ることが理解できるであろう。
【0048】
一実施形態では、LAN500は、ルータ600を介してWAN(例えば、インターネット)900に接続することができる。EIR端末は、ルータ157を介してインターネットに接続することができるリモート・コンピュータ155と通信することも可能である。
【0049】
本明細書において様々なネットワークが示したが、OSIモデルのネットワーク層から見て単一のネットワークは、複数の下位層のネットワークを備え得る。すなわち、単一のインターネット・プロトコル(IP)・ネットワークと見なされ得るものは、複数の異なる物理ネットワークを含み得る。
【0050】
次に、本発明に従ったEIR端末の形状(フォーム・ファクタ、form factor)及びハウジングについて説明する。EIR端末100のコンポーネントは、種々の異なるハウジングに組み込み可能である。図6a及び図6bの実施形態に示されるように、図5のコンポーネントは、手持ち型ハウジング101に組み込むことができる。図6a及び6bのEIR端末100は、手持ち型の携帯型データ端末の形状である。図6a及び図6bに示されるEIR端末100は、キーボード1090と、関連するタッチ・スクリーン・オーバーレイを有するディスプレイ504と、カード・リーダ1348と、本明細書で述べたような画像化アセンブリ(組立体)のコンポーネント、すなわち画像センサICチップに組み込まれる画像センサ・アレイ、を含み得る画像化モジュール360とを含むことができる。図6bの側面図に示されるように、図5のブロック図のコンポーネントは、ハウジング101内の複数の回路基板1077上に支持され得る。画像化モジュール360は、感色性ピクセル(color sensitive pixel)を有する画像センサ・アレイを含むことができ、この感色性ピクセルについては、2005年6月3に出願された米国特許仮出願番号60/687,606号、2005年6月14日に出願された米国特許仮出願番号60/690,268号、2005年6月22日に出願された米国特許仮出願番号60/692,890号、及び2005年6月27日に出願された米国特許仮出願番号60/694,371号で述べられている。これらの出願は全て「単色及びカラーのハイブリッド・イメージ・センサを持つデジタル画像取得光学式リーダ(Digital Picture Taking Optical Reader Having Hybrid Monochrome And Color Image Sensor)」と題されており、これらの全てを参照により援用する。
【0051】
図7a〜図7cの実施形態では、EIR端末100はトランザクション(取引)端末の形状であり、小売購入トランザクション端末(retail purchase transaction terminal)や料金検査装置(price verifier)として構成され得る。図7a〜図7cに示されるトランザクション端末のハウジング102は、いろいろな場所へ移動できるようにするために、持ち運びできるように構成されており、さらに、キャッシャー・ステーション(casher station、レジ)の固定構造物や、小売店の床の固定構造物などのような固定の構造物に、交換可能に取り付けられるように構成される。底面図である図7cを参照すると、EIR端末100のハウジング102は、EIR端末100を固定構造物へ交換可能に取り付けることを容易にする構造268を有する。次に図7bを参照すると、EIR端末100は、関連するタッチ画面504Tを有するディスプレイ504、カード・リーダ1348、画像化モジュール360、及びルミナス・シュラウド(luminous shroud、光用の囲い板)362とを含む。
【0052】
次に、本発明に従ったEIR端末によりプリペイド使用モデルを実施する方法の一実施形態を、図8に示されたフロー図を参照して説明する。
【0053】
ステップ810及び820において、方法は、端末操作者によるコマンド入力を待つ。
【0054】
ステップ830で、方法は、EIR動作を行おうとしたかを確かめる。行おうとしていた場合、方法は840に進む。
【0055】
ステップ840では、方法は、EIR動作のカウンタの値がゼロより大きいかを確かめる。大きい場合は、方法はステップ860に進む。そうでない場合は、方法はステップ850へ分岐して、新たなバッチのEIR動作がプリペイドされなければ、行おうとしたEIR動作は実行されないことを、EIR端末操作者に通知する。
【0056】
ステップ860では、方法は、端末操作者により要求されたEIR動作を実行する。
【0057】
ステップ870では、方法は、EIR動作のカウンタの値をデクリメント(減分)し、それを不揮発性メモリに記憶する。ステップが完了すると、方法はステップ810に戻る。
【0058】
EIR端末によりプリペイド使用モデルを実施する方法の別の実施形態では、EIR動作のカウンタは、ゼロに初期設定され、それぞれのEIR動作を行おうとする前にインクリメント(増分)され、さらに、行おうとしたEIR動作が許可されるかを確かめるために、プリペイドされた動作の数と比較される。
【0059】
行おうとしたEIR動作が許可されなかったという通知を受信すると(又は、例えば、プリペイドされた動作の90%という閾値に達したことを示す通知のような、早期通知を受信すると)、操作者は、新たなバッチのEIR動作のためのロック解除メッセージを注文することができる。一実施形態では、ロック解除メッセージは、バーコードの形でEIR端末に配信され得る。一実施形態では、ロック解除メッセージは、ビット・ストリームとしてネットワークを介してEIR端末に配信され得る。EIR端末は、ロック解除符号化メッセージの入力に応答して、EIR動作のカウンタの値を初期設定するように構成することができる。
【0060】
本明細書に記載の装置及び方法の中には以下に述べるものがある。
【0061】
A1. 符号化情報読取(EIR)端末であって、
中央演算処理装置(CPU)と、
前記CPUと通信可能に結合されるメモリと、
通信インターフェースと、
バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、及びカード読取デバイスを含むグループから選択されるものであり、符号化メッセージを含む生のメッセージデータの出力と、符号化メッセージに対応する復号化メッセージデータの出力とのうちの1つを実行するように構成されるものであるEIRデバイスと
を備え、
前記EIR端末は、前記通信インターフェースと、前記EIRデバイスとのうちの1つを介するロック解除符号化メッセージの入力に応答して、EIR動作のカウンタを初期設定するように構成されるものであり、
前記EIR端末はさらに、EIR動作を実行する前に、EIR動作の前記カウンタを所定の一定値と比較することにより、前記EIR動作が許可されるかを確かめるように構成されるものであり、
前記EIR端末はさらに、それぞれのEIR動作の実行のときに、EIR動作の前記カウンタのインクリメントと、EIR動作の前記カウンタのデクリメントとのうちの1つを実行するように構成される、
符号化情報読取(EIR)端末。
【0062】
A2. A1のEIR端末であって、前記メモリは、揮発性メモリと不揮発性メモリとを備え、
EIR動作の前記カウンタは、前記不揮発性メモリに記憶される、
EIR端末。
【0063】
A3. A1のEIR端末であって、EIR動作の前記カウンタは、実行されたEIR動作の数と、プリペイドされたEIR動作の残数とのうち1つを反映する、EIR端末。
【0064】
A4. A1のEIR端末であって、前記所定の一定値は、ゼロと、プリペイドされたEIR動作の数とのうちの1つと等しいものである、EIR端末。
【0065】
A5. A1のEIR端末であって、前記ロック解除メッセージは、プリペイドされたEIR動作の数を含むものである、EIR端末。
【0066】
A6. A1のEIR端末であって、前記ロック解除メッセージは、共有鍵暗号化方式と、非対称鍵暗号化方式とのうちの1つを用いて暗号化されるものである、EIR端末。
【0067】
A7. A1のEIR端末であって、前記EIR端末はさらに、行おうとしたEIR動作が許可されないことを確認したことに応答して、前記EIR端末の操作者へ通知を行うように構成される、EIR端末。
【0068】
A8. A1のEIR端末であって、前記EIR端末はさらに、行おうとしたEIR動作が許可されないことを確認したことに応答して、外部のシステムへメッセージを送信するように構成される、EIR端末。
【0069】
B1. 複数のEIR端末を管理するためのフリート管理システムであって、前記複数のEIR端末の各EIR端末は、バーコード読取デバイスと、RFID読取デバイスと、カード読取デバイスとを含むグループから選択されるEIRデバイスを含むものであり、前記フリート管理システムは、
1又は複数のコンピュータであって、各コンピュータは、中央演算処理装置と、メモリと、通信インターフェースとを備えるものである、1又は複数のコンピュータと、
前記1又は複数のコンピュータの少なくとも1つのコンピュータにより実行されるフリート管理ソフトウェア・モジュールと、
前記フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信する支払処理ソフトウェア・モジュールであって、前記1又は複数のコンピュータの少なくとも1つのコンピュータにより実行されている、支払処理ソフトウェア・モジュールと
を備えるものであり、
前記フリート管理ソフトウェア・モジュールは、顧客が開始した要求の受信に応答して、前記支払処理ソフトウェア・モジュールにより支払いの処理がなされると、ロック解除メッセージを生成するように構成されるものであり、
前記ロック解除メッセージは、EIR端末で読み取られるバーコードと、前記通信インターフェースを介してEIR端末へ転送されるビットストリームとのうちの1つにより提供されるものであり、
前記複数のEIR端末の各EIR端末は、前記ロック解除メッセージの受信に応答して、所定数以下のEIR動作を実行するように構成される、
フリート管理システム。
【0070】
B2. B1のフリート管理システムであって、前記フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信するフリート管理データベースをさらに備え、前記フリート管理データベースは、1又は複数のコンピュータに存在するものであり、
前記フリート管理ソフトウェア・モジュールは、顧客が開始した前記要求の受信に応答して、前記ロック解除メッセージを生成する前に、前記フリート管理データベースにクエリを行うように構成される、フリート管理システム。
【0071】
B3. B1のフリート管理システムであって、前記支払処理ソフトウェア・モジュールは、クレジットカード処理と、銀行口座からの自動引き落としとのうちの少なくとも1つを実行するように構成される、フリート管理システム。
【0072】
B4. B1のフリート管理システムであって、前記支払処理ソフトウェア・モジュールは、外部の支払処理システムにクエリを行うように構成される、フリート管理システム。
【0073】
B5. B1のフリート管理システムであって、前記フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信するHTTPサーバ・ソフトウェア・モジュールをさらに備え、前記HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュールは、前記1又は複数のコンピュータの少なくとも1つにより実行されるものであり、
前記HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュールは、顧客が開始した前記要求を入力するように構成される、フリート管理システム。
【0074】
B6. B1のフリート管理システムであって、前記フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信するフリート管理データベースをさらに備え、前記フリート管理データベースは、1又は複数のコンピュータに存在するものであり、
前記フリート管理データベースは複数のフリート管理記録を備え、各フリート管理記録は、端末識別子のフィールドと、支払額のフィールドと、許可される走査数のフィールドとを含む、フリート管理システム。
【0075】
本発明を、特定の実施形態に関連して特定的に図示及び説明したが、本明細書の記載及び図面により支持される請求項により定義される本発明の精神及び範囲から逸脱しない範囲で、実施形態において細部のさまざまな変更が行われてよいことは、当業者には理解できるであろう。さらに、例示的な実施形態が特定数のエレメントにより説明されている場合に関して、それらの例示的な実施形態は、その特定数のエレメントよりも少ない数のエレメントを用いて実現されてもよい。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、符号化情報読取端末等のモバイル・コンピュータ・デバイスによるデータ収集に関し、特に、符号化情報読取端末のためのプリペイド使用モデルに関する。
【背景技術】
【0002】
関連する出願に対する相互参照: 本願は、2011年1月31日に出願された「符号化情報読取端末のためのプリペイド使用システム(Pre-paid Usage System For Encoded Information Reading Terminals)」と題される米国特許出願第13/017,147号の優先権を主張するものであり、その出願の内容全体を参照により援用する。
【0003】
小売業及び製造業を含めての様々な組織において、バーコード読取端末及び別のタイプの符号化情報読取(EIR)端末を含む相当な数のEIR端末が使用されることがある。事業運営に必要なEIR端末の購入に関する支出は、業種によっては非常に高額になり得る。
【発明の概要】
【0004】
一実施形態では、符号化情報読取(EIR)端末が提供される。EIR端末は、中央演算処理装置(CPU)と、CPUと通信可能に結合されるメモリと、通信インターフェースと、バーコード読取デバイス又はRFID読取デバイス又はカード読取デバイスにより提供されるEIRデバイスとを備えることができる。EIRデバイスは、符号化されたメッセージ(符号化メッセージ)を含む生のメッセージ・データの出力を行うように、又は符号化メッセージに対応する復号化されたメッセージ・データの出力を行うように構成することができる。
【0005】
EIR端末は、通信インターフェース又はEIRデバイスを介してのロック解除符号化メッセージ(unlocking encoded message)の入力に応答して、EIR動作のカウンタを初期設定するように構成することができる。EIR端末はさらに、EIR動作を実行する前に、EIR動作のカウンタを所定の一定値と比較することにより、行おうとしたEIR動作が許可されるかを確かめるように、構成することができる。EIR端末はさらに、それぞれのEIR動作の実行中に、EIR動作のカウンタを増分又は減分するように構成することができる。
【0006】
別の実施形態では、複数のEIR端末を管理するためのフリート(fleet、集団)管理システムが提供される。フリート管理システムは、1又は複数のコンピュータと、フリート管理ソフトウェア・モジュールと、フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信する支払処理ソフトウェア・モジュールとを備える。
【0007】
フリート管理ソフトウェア・モジュールは、顧客が開始した要求の受信に応答して、支払処理ソフトウェア・モジュールにより支払が処理されるとロック解除メッセージを生成するように構成することができる。ロック解除メッセージは、EIR端末で読み取られるバーコードにより、又は通信インターフェースを介してEIR端末へ送られるビット・ストリームにより提供され得る。それぞれのEIR端末は、ロック解除メッセージの受信に応答して所定数以下のEIR動作を実行するように構成される。
【0008】
本発明の目的及び特徴は、特許請求の範囲及び図面を参照することでより良好に理解できるであろう。図面は、必ずしも尺度を合わせておらず、本発明の原理を示すことに重点が置かれている。図面では、さまざまな図にわたって、同様の部分を示すために同様の番号が使用されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明による複数のEIR端末を管理するためのフリート管理システムの一実施形態のレイアウトを示す。
【図2】図2は、本発明による一群のEIR端末のためのプリペイド使用モデルを実施する方法の一実施形態のフローチャートを示す。
【図3】図3は、本発明によるロック解除メッセージの要求の構造の一実施形態を示す。
【図4】図4は、本発明によるフリート管理データベース・テーブルの構造の一実施形態を示す。
【図5】図5は、本発明によるEIR端末のコンポーネント・レベルの図を示す。
【図6a】図6aは、例示的な手持ち型のEIR端末ハウジングを示す。
【図6b】図6bは、例示的な手持ち型のEIR端末ハウジングを示す。
【図7a】図7aは、ポータブルで再取付可能なEIR端末ハウジングの例を示す。
【図7b】図7bは、例示的なポータブルで再取付可能なEIR端末ハウジングを示す。
【図7c】図7cは、例示的なポータブルで再取付可能なEIR端末ハウジングを示す。
【図8】図8は、本発明によるEIR端末によりプリペイド使用モデルを実施する方法の一実施形態のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
一実施形態では、符号化情報読取(EIR)端末が提供され、符号化情報読取端末は、端末ユーザ(例えば、小売業者)によりプリペイド(料金前払い)されている所定数の符号化情報読取動作を実行するようにプログラミングすることができる。所定数のEIR動作の実行後に、新たなバッチのEIR動作を端末製造業者/販売元/貸主から購入する必要があることを端末の操作者へ通知するように、EIR端末をプログラミングすることができる。一実施形態では、EIR端末は、プリペイド使用の閾値に達したとき、例えば、プリペイドされたEIR動作の90%を実行した後などに、端末の操作者へ通知を行うようにプログラミングすることが可能である。
【0011】
端末ユーザが、プリペイドされたEIR動作の実行後もEIR端末の使用を継続すると決定した場合は、新たなバッチのEIR動作を端末製造業者/販売元/貸主から購入する。一実施形態では、新たなバッチのEIR動作は、ウェブ・インターフェースを介して注文してクレジット・カードで支払うことができる。当業者であれば、これとは別の注文及び支払の方法も本発明の精神及び範囲内に入ることが理解できるであろう。
【0012】
端末製造業者/販売元/貸主により実行されるフリート管理システムは、端末ユーザからの新たなバッチのEIR動作を求める要求を受信すると、支払の処理を行い、所定数のEIR動作を実行するようにEIR端末をプログラミングするためのロック解除メッセージを生成することができる。ロック解除メッセージは、例えば、共有鍵や公開/秘密鍵ペアを用いることなどにより暗号化することができる。ロック解除メッセージは、EIR端末で読み取られるバーコードに符号化すること、又はネットワークを介してEIR端末へ送信することが可能である。
【0013】
本発明によるプリペイド使用モデル(pre-paid usage model、使用のために前払いするモデル)は、例えば、事業運営に必要な一群のEIR端末を購入することにより資本支出が非常に大きくなり得る小規模な小売業者にとって、有益である。さらに、本発明によるプリペイド使用モデルは、従来のリース・モデルと比較して、追加的な利点をEIR端末製造業者/販売元/貸主に提供もする。なぜなら、プリペイド使用モデルは、本質的に、端末の使用料を適時に支払う強力な動機を端末ユーザに提供するからである。
【0014】
複数のEIR端末を管理するためのフリート管理システムの一実施形態のレイアウトを図1に示す。フリート管理システム1000は、1又は複数のコンピュータ110a〜110zを備えることができる。本明細書において、「コンピュータ」は、データ処理のためのプログラマブル・デバイスを示し、中央演算処理装置(CPU)310と、メモリ320と、少なくとも1つの通信インターフェースとを含む。コンピュータは、例えば、ウィンドウズ(登録商標)・オペレーティング・システムを実行するパーソナル・コンピュータ(PC)により提供され得る。当業者であれば、別のハードウェア・プラットフォーム及びオペレーティング・システムも本発明の精神及び範囲内に入ることが理解できるであろう。フリート管理システム1000はさらに、コンピュータ110a〜110zのグループから選択される1又は複数のコンピュータによって実行されるフリート管理ソフトウェア・モジュール120を備えることができる。フリート管理ソフトウェア・モジュールは、HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュール130を介して、エンド・ユーザ(例えば、新たなバッチの走査を購入することを希望するエンド・ユーザ)によりアクセス可能であり、HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュール130はコンピュータ110a〜110zのグループから選択される1又は複数のコンピュータによって実行可能である。HTTPサーバを実行するコンピュータは、広域ネットワークWAN(例えば、インターネット)900からアクセス可能である。
【0015】
フリート管理システム1000はさらに、コンピュータ110a〜110zのグループから選択される1又は複数のコンピュータにより実行可能な支払処理ソフトウェア・モジュール140を備えることができる。フリート管理ソフトウェア・モジュール120のインスタンスは、適切なプロセス間通信(IPC)方法を用いて、支払処理ソフトウェア・モジュール140のインスタンスと通信することができる(例えば、2つのプログラムのインスタンスが異なるコンピュータにより実行される場合には、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)500を介するTCP接続を通じて、また、2つのプログラムのインスタンスが同一のコンピュータに位置する場合には、ローカル・ホスト内で、通信することができる)。一実施形態では、支払処理ソフトウェア・モジュール140は外部の支払処理システム(図1に示さず)内で、例えば、WAN(インターネット等)900を介して、通信することができる。
【0016】
フリート管理システム1000はさらに、フリート管理データベース150を備えることができる。一実施形態では、フリート管理データベース150は、コンピュータ110a〜110zのグループから選択される1又は複数のコンピュータに存在し得る。別の実施形態では、フリート管理データベース150は、フリート管理システム1000の他のコンポーネントをホストするローカル設備から離れたところに配置され得る1又は複数のコンピュータに存在し得る。一実施形態では、フリート管理データベースは、リレーショナル・データベース(例えば、オラクル(登録商標)やDB/2(登録商標))により提供され得る。当業者であれば、これらとは別のタイプのデータベースも本発明の精神及び範囲内に入ることが理解できるであろう。
【0017】
フリート管理ソフトウェア・モジュール120のインスタンスは、適切なプロセス間通信(IPC)方法を用いてフリート管理データベースのインスタンスと通信することができる(例えば、2つのプログラムのインスタンスが異なるコンピュータにより実行される場合には、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)500を介するTCP接続を通じて、また、2つのプログラムのインスタンスが同一のコンピュータに位置する場合には、ローカル・ホスト内で、通信することができる)。
【0018】
一実施形態では、フリート管理ソフトウェア・モジュール120と、HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュール130と、支払処理ソフトウェア・モジュール140と、フリート管理データベース150とは、単一のコンピュータに配置され得る。別の実施形態では、フリート管理ソフトウェア・モジュール120と、HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュール130と、支払処理ソフトウェア・モジュール140と、フリート管理データベース150とは、異なるコンピュータに存在し得る。さらに別の実施形態では、フリート管理ソフトウェア・モジュール120と、HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュール130と、支払処理ソフトウェア・モジュール140と、フリート管理データベース150とにおける複数のインスタンスを実行するために幾つかのコンピュータを使用することにより、スケーラビリティ(scalability)を達成することができる。さらに別の実施形態では、ソフトウェア・モジュール120、130、140、及びデータベース150のうち、幾つかは併置され、幾つかは異なるコンピュータに存在することも可能である。
【0019】
上記のフリート管理システム1000の説明では、ソフトウェア・モジュール120、130、140、及びデータベース150に機能が分けられているが、これは単なる例示である。当業者であれば、本明細書に記載のソフトウェア・モジュール120、130、140、及びデータベース150の機能は、単一のソフトウェア・モジュールによって実現されても、あるいは2以上のソフトウェア・モジュールに分割されても、本発明の精神及び範囲から逸脱しないことが理解できるであろう。
【0020】
当業者であれば、ウェブ・アプリケーション・インフラストラクチャに典型的に含まれる、別のソフトウェア・コンポーネント及びハードウェア・コンポーネント(例えば、ファイアウォール、HTTPロード・バランサ、SSLアクセラレータ)も本発明の精神及び範囲内に入ることが理解できるであろう。本発明に従った、一群のEIR端末のためのプリペイド使用モデルを実施する方法の一実施形態を、図2のフローチャートを参照して説明する。この方法は、本明細書に記載のフリート管理ソフトウェア・モジュール120により実行することができる。
【0021】
ステップ200及び210において、方法は、ユーザからの処理の要求を待つ。一実施形態では、ユーザの要求は、ブラウザ・ベースのユーザ・インターフェースを通じて開始され、HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュール130を介して、フリート管理ソフトウェア・モジュール120へ送信され得る。
【0022】
ステップ220において、方法は、ロック解除メッセージを求める要求が受信されたかを確定する。受信されていれば、方法はステップ230に進む。
【0023】
ステップ230において、方法は、ロック解除メッセージの要求を解析及び検証する。一実施形態では、ロック解除メッセージの要求は、図3に概略的に示されるフィールドを備えることができる。
【0024】
図2を再び参照する。ステップ240で、方法は、要求された数のEIR動作に対する支払額を計算する。一実施形態では、方法は、顧客コードや、端末タイプや、端末シリアル番号により識別されるEIR端末に関するEIR動作の料金を確かめるために、フリート管理データベース150にクエリ(問い合わせ)を行うことが可能である。別の実施形態では、EIR動作の料金はさらに、使用履歴、顧客に使用されているフリート(fleet、集団)のサイズ、要求されるEIR動作の数、及び/又は他の要因に依存し得る。
【0025】
一実施形態では、フリート管理データベースはテーブルを含むことが可能であり、その例示的な構造を図4に示す。
【0026】
別の実施形態では、方法は、同じEIR動作料金を、全てのロック解除コードの要求に対して用いることができ、従って、フリート管理データベース150にクエリを行うステップを省略することができる。
【0027】
再び図2を参照する。ステップ250において、方法は、ロック解除メッセージの要求の一部として供給される支払詳細を用いて、要求された数のEIR動作についての支払の処理を行うために、支払処理ソフトウェア・モジュール140を呼び出す。
【0028】
一実施形態では、支払処理ソフトウェア・モジュールは、WAN(例えば、インターネット)900を介して外部の支払処理システム(図1に示さず)と通信することにより、クレジット・カードによる支払いを処理することができる。
【0029】
ステップ260において、方法は、支払の処理が成功したかを確かめる。成功した場合、ステップ270で処理が継続される。そうでない場合、方法は、ステップ265(支払処理の試みの失敗をユーザに通知するステップ)に分岐し、その後ステップ200に戻る。
【0030】
ステップ270において、方法は、ロック解除メッセージを暗号化する。一実施形態では、共有鍵を用いて暗号化が実行され得る。別の実施形態では、暗号化は公開/秘密鍵ペア(非対称鍵暗号化)を用いて実行され得る。当業者であれば、これらとは別の暗号化方式も本発明の精神及び範囲内に入ることが理解できるであろう。
【0031】
ステップ280において、ロック解除メッセージは、EIR端末により読取られるバーコードに符号化される。別の実施形態では、ロック解除メッセージを表すビット・ストリームが、ネットワークを介してEIR端末へ送信される。当業者であれば、ロック解除メッセージをEIR端末に配信する別の方法も本発明の精神及び範囲内に入ることが理解できるであろう。
【0032】
ステップ290において、方法は、フリート管理データベース150に、支払イベントのログをとるようにクエリする。ステップ290が完了すると、この方法はステップ200に戻る。
【0033】
次に、ロック解除メッセージの要求の構造の一実施形態を、図3を参照して説明する。ロック解除メッセージの要求の構造300は次のようなフィールドを含み得る。
− 端末識別子フィールド312:一実施形態では、端末識別子は、製造業者によりEIR端末に割り当てられた端末シリアル番号により提供され得る。
− 要求されたEIR動作数フィールド314
【0034】
別の実施形態では、ロック解除メッセージの要求の構造はさらに、顧客識別子フィールド等のような、他のフィールドを含むことができる。
【0035】
次に、フリート管理データベース・テーブルの構造の一実施形態を、図4を参照して説明する。フリート管理データベースは、顧客フリート・テーブル410、端末パラメータ・テーブル450、支払イベント・ログ・テーブル480を含み得る。
【0036】
一実施形態では、顧客フリート・テーブル410は、以下のフィールドを含み得る:
− 顧客識別子412
− 端末識別子414
【0037】
一実施形態では、端末パラメータ・テーブル450は、以下のフィールドを含み得る:
− 端末識別子452
− 端末タイプ・フィールド454
− 今までに購入されたEIR動作の総数456
【0038】
一実施形態では、料金テーブル480は、以下のフィールドを含み得る:
− 端末タイプ482
− 顧客のフリートのサイズ484
− その端末に関して今までに購入されたEIR動作の総数486
− 一つのEIR動作の料金488
【0039】
一実施形態では、支払イベント・ログ・テーブル490は以下のテーブルを含み得る:
− タイムスタンプ492
− 端末識別子494
− 購入されたEIR動作数496
− 支払額498
− 支払トランザクション(取引)識別子499
【0040】
図2を再び参照する。ステップ240において、EIR端末のフリートのためのプリペイド使用モデルを実施する方法は、要求されたEIR動作数に対する支払額を算出する。一実施形態では、方法は、ロック解除メッセージの要求を解析して端末識別子値(terminal identifier value)を抽出し、それから、端末識別子に対応する顧客識別子を確かめるために、フリート管理データベース150にクエリする(問い合わせを行う)。次に、方法は、要求が現在処理されている端末に関して、以前に購入されたEIR動作の数を確めるるために、フリート管理データベース150にクエリする。次に、方法は、顧客の端末フリート(端末の集団)のサイズを確かめるために、フリート管理データベース150にクエリする。最後に、方法は、単一(1つ)のEIR動作の料金を確かめるために、フリート管理データベース150にクエリする。単一のEIR動作の料金は、一実施形態では、購入されているEIR動作の数に依存し得る(すなわち、数量割引の対象であり得る)。そして、EIR動作料金と、要求されるEIR動作の数とを乗算することにより、支払額が算出される。当業者であれば、フリート管理データベース150の別の構造も本発明の精神及び範囲内に入ることが理解できるであろう。
【0041】
本発明の実施に適するEIR端末のブロック図を、図5を参照して説明する。EIR端末100は、マイクロプロセッサ310とメモリ320とを備え、図5に最適に示されるように、両方ともバス370に結合される。マイクロプロセッサ310は、汎用マイクロプロセッサ又は専用マイクロプロセッサ(例えば、ASIC)により提供される。一実施形態では、EIR端末100は、中央演算処理装置(CPU)として示される単一のマイクロプロセッサを備えることができる。別の実施形態では、EIR端末100は、2以上のマイクロプロセッサ、例えば、CPUと専用マイクロプロセッサ(ASIC等)とを、備えることができる。一実施形態では、メモリ320は、RAM、ROM、EPROM、及び/又はSIMカード・ベースのメモリにより提供され得る。
【0042】
EIR端末100はさらに、バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、及びカード読取デバイス等を含めての1又は複数のEIRデバイス315を備えることが可能であり、これらもシステム・バス370に結合される。一実施形態では、EIR読取デバイスは、符号化メッセージに対応する復号化(復号化された)メッセージ・データを出力することができる。別の実施形態では、EIR読取デバイスは、符号化メッセージを備える生のメッセージ・データ、例えば、生の画像データや生のRFIDデータを出力することができる。
【0043】
当然ながら、バーコードを読み取るデバイス、RFIDを読み取るデバイス、又は符号化情報を保持するカードを読み取るデバイスが、これらの2つ以上の種類のものを読み取る場合も、本発明の範囲内である。例えば、バーコードを読み取るデバイスは、カード・リーダ及び/又はRFIDリーダを含むことが可能であり、RFIDを読み取るデバイスも、バーコード及び/又はカードを読み取ることが可能であり、カードを読み取るデバイスは、バーコード及び/又はRFIDを読み取ることも可能である。さらに明確化しておくと、そのようなデバイスであると見なすにあたり、デバイスの主たる機能が任意のこれらの機能に関連している必要はない。例えば、バーコードを読み取ることができる携帯電話や、スマートフォンや、PDAは、本発明の目的に関しては、バーコードを読み取るデバイスである。
【0044】
EIR端末100はさらに、キーボード・インターフェース354と、ディスプレイ・アダプタ355とを備え、これらの両方ともがシステム・バス370に結合される。EIR端末100はさらにバッテリ356を備えることができる。
【0045】
一実施形態では、EIR端末100はさらに、GPSレシーバ380を備えることができる。一実施形態では、EIR端末100はさらに、加入者識別モジュール(SIM)カードを受けるように構成される少なくとも1つのコネクタ390を備えることができる。
【0046】
EIR端末100はさらに、例えば802.11対応ワイヤレス通信インターフェースやイーサネット(登録商標)・インターフェースにより提供され得る通信インターフェース340を備えることができる。当業者であれば、これらとは別のタイプのネットワーク・インターフェースも本発明の精神及び範囲に入ることが理解できるであろう。
【0047】
一実施形態では、EIR端末100は、図1のLAN500に接続されるコンピュータ151と通信することができる。一実施形態では、EIR端末100は、802.11対応ワイヤレス・インターフェースを用いて、ワイヤレス・アクセス・ポイント505を介して、LAN500と接続することができる。別の実施形態では、EIR端末は、イーサネット(登録商標)・インターフェースを介して(例えば、ドッキング・ステーションを介して)LAN500に接続することができる。当業者であれば、EIR端末をLAN500に接続する別の方法も本発明の精神及び範囲内に入ることが理解できるであろう。
【0048】
一実施形態では、LAN500は、ルータ600を介してWAN(例えば、インターネット)900に接続することができる。EIR端末は、ルータ157を介してインターネットに接続することができるリモート・コンピュータ155と通信することも可能である。
【0049】
本明細書において様々なネットワークが示したが、OSIモデルのネットワーク層から見て単一のネットワークは、複数の下位層のネットワークを備え得る。すなわち、単一のインターネット・プロトコル(IP)・ネットワークと見なされ得るものは、複数の異なる物理ネットワークを含み得る。
【0050】
次に、本発明に従ったEIR端末の形状(フォーム・ファクタ、form factor)及びハウジングについて説明する。EIR端末100のコンポーネントは、種々の異なるハウジングに組み込み可能である。図6a及び図6bの実施形態に示されるように、図5のコンポーネントは、手持ち型ハウジング101に組み込むことができる。図6a及び6bのEIR端末100は、手持ち型の携帯型データ端末の形状である。図6a及び図6bに示されるEIR端末100は、キーボード1090と、関連するタッチ・スクリーン・オーバーレイを有するディスプレイ504と、カード・リーダ1348と、本明細書で述べたような画像化アセンブリ(組立体)のコンポーネント、すなわち画像センサICチップに組み込まれる画像センサ・アレイ、を含み得る画像化モジュール360とを含むことができる。図6bの側面図に示されるように、図5のブロック図のコンポーネントは、ハウジング101内の複数の回路基板1077上に支持され得る。画像化モジュール360は、感色性ピクセル(color sensitive pixel)を有する画像センサ・アレイを含むことができ、この感色性ピクセルについては、2005年6月3に出願された米国特許仮出願番号60/687,606号、2005年6月14日に出願された米国特許仮出願番号60/690,268号、2005年6月22日に出願された米国特許仮出願番号60/692,890号、及び2005年6月27日に出願された米国特許仮出願番号60/694,371号で述べられている。これらの出願は全て「単色及びカラーのハイブリッド・イメージ・センサを持つデジタル画像取得光学式リーダ(Digital Picture Taking Optical Reader Having Hybrid Monochrome And Color Image Sensor)」と題されており、これらの全てを参照により援用する。
【0051】
図7a〜図7cの実施形態では、EIR端末100はトランザクション(取引)端末の形状であり、小売購入トランザクション端末(retail purchase transaction terminal)や料金検査装置(price verifier)として構成され得る。図7a〜図7cに示されるトランザクション端末のハウジング102は、いろいろな場所へ移動できるようにするために、持ち運びできるように構成されており、さらに、キャッシャー・ステーション(casher station、レジ)の固定構造物や、小売店の床の固定構造物などのような固定の構造物に、交換可能に取り付けられるように構成される。底面図である図7cを参照すると、EIR端末100のハウジング102は、EIR端末100を固定構造物へ交換可能に取り付けることを容易にする構造268を有する。次に図7bを参照すると、EIR端末100は、関連するタッチ画面504Tを有するディスプレイ504、カード・リーダ1348、画像化モジュール360、及びルミナス・シュラウド(luminous shroud、光用の囲い板)362とを含む。
【0052】
次に、本発明に従ったEIR端末によりプリペイド使用モデルを実施する方法の一実施形態を、図8に示されたフロー図を参照して説明する。
【0053】
ステップ810及び820において、方法は、端末操作者によるコマンド入力を待つ。
【0054】
ステップ830で、方法は、EIR動作を行おうとしたかを確かめる。行おうとしていた場合、方法は840に進む。
【0055】
ステップ840では、方法は、EIR動作のカウンタの値がゼロより大きいかを確かめる。大きい場合は、方法はステップ860に進む。そうでない場合は、方法はステップ850へ分岐して、新たなバッチのEIR動作がプリペイドされなければ、行おうとしたEIR動作は実行されないことを、EIR端末操作者に通知する。
【0056】
ステップ860では、方法は、端末操作者により要求されたEIR動作を実行する。
【0057】
ステップ870では、方法は、EIR動作のカウンタの値をデクリメント(減分)し、それを不揮発性メモリに記憶する。ステップが完了すると、方法はステップ810に戻る。
【0058】
EIR端末によりプリペイド使用モデルを実施する方法の別の実施形態では、EIR動作のカウンタは、ゼロに初期設定され、それぞれのEIR動作を行おうとする前にインクリメント(増分)され、さらに、行おうとしたEIR動作が許可されるかを確かめるために、プリペイドされた動作の数と比較される。
【0059】
行おうとしたEIR動作が許可されなかったという通知を受信すると(又は、例えば、プリペイドされた動作の90%という閾値に達したことを示す通知のような、早期通知を受信すると)、操作者は、新たなバッチのEIR動作のためのロック解除メッセージを注文することができる。一実施形態では、ロック解除メッセージは、バーコードの形でEIR端末に配信され得る。一実施形態では、ロック解除メッセージは、ビット・ストリームとしてネットワークを介してEIR端末に配信され得る。EIR端末は、ロック解除符号化メッセージの入力に応答して、EIR動作のカウンタの値を初期設定するように構成することができる。
【0060】
本明細書に記載の装置及び方法の中には以下に述べるものがある。
【0061】
A1. 符号化情報読取(EIR)端末であって、
中央演算処理装置(CPU)と、
前記CPUと通信可能に結合されるメモリと、
通信インターフェースと、
バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、及びカード読取デバイスを含むグループから選択されるものであり、符号化メッセージを含む生のメッセージデータの出力と、符号化メッセージに対応する復号化メッセージデータの出力とのうちの1つを実行するように構成されるものであるEIRデバイスと
を備え、
前記EIR端末は、前記通信インターフェースと、前記EIRデバイスとのうちの1つを介するロック解除符号化メッセージの入力に応答して、EIR動作のカウンタを初期設定するように構成されるものであり、
前記EIR端末はさらに、EIR動作を実行する前に、EIR動作の前記カウンタを所定の一定値と比較することにより、前記EIR動作が許可されるかを確かめるように構成されるものであり、
前記EIR端末はさらに、それぞれのEIR動作の実行のときに、EIR動作の前記カウンタのインクリメントと、EIR動作の前記カウンタのデクリメントとのうちの1つを実行するように構成される、
符号化情報読取(EIR)端末。
【0062】
A2. A1のEIR端末であって、前記メモリは、揮発性メモリと不揮発性メモリとを備え、
EIR動作の前記カウンタは、前記不揮発性メモリに記憶される、
EIR端末。
【0063】
A3. A1のEIR端末であって、EIR動作の前記カウンタは、実行されたEIR動作の数と、プリペイドされたEIR動作の残数とのうち1つを反映する、EIR端末。
【0064】
A4. A1のEIR端末であって、前記所定の一定値は、ゼロと、プリペイドされたEIR動作の数とのうちの1つと等しいものである、EIR端末。
【0065】
A5. A1のEIR端末であって、前記ロック解除メッセージは、プリペイドされたEIR動作の数を含むものである、EIR端末。
【0066】
A6. A1のEIR端末であって、前記ロック解除メッセージは、共有鍵暗号化方式と、非対称鍵暗号化方式とのうちの1つを用いて暗号化されるものである、EIR端末。
【0067】
A7. A1のEIR端末であって、前記EIR端末はさらに、行おうとしたEIR動作が許可されないことを確認したことに応答して、前記EIR端末の操作者へ通知を行うように構成される、EIR端末。
【0068】
A8. A1のEIR端末であって、前記EIR端末はさらに、行おうとしたEIR動作が許可されないことを確認したことに応答して、外部のシステムへメッセージを送信するように構成される、EIR端末。
【0069】
B1. 複数のEIR端末を管理するためのフリート管理システムであって、前記複数のEIR端末の各EIR端末は、バーコード読取デバイスと、RFID読取デバイスと、カード読取デバイスとを含むグループから選択されるEIRデバイスを含むものであり、前記フリート管理システムは、
1又は複数のコンピュータであって、各コンピュータは、中央演算処理装置と、メモリと、通信インターフェースとを備えるものである、1又は複数のコンピュータと、
前記1又は複数のコンピュータの少なくとも1つのコンピュータにより実行されるフリート管理ソフトウェア・モジュールと、
前記フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信する支払処理ソフトウェア・モジュールであって、前記1又は複数のコンピュータの少なくとも1つのコンピュータにより実行されている、支払処理ソフトウェア・モジュールと
を備えるものであり、
前記フリート管理ソフトウェア・モジュールは、顧客が開始した要求の受信に応答して、前記支払処理ソフトウェア・モジュールにより支払いの処理がなされると、ロック解除メッセージを生成するように構成されるものであり、
前記ロック解除メッセージは、EIR端末で読み取られるバーコードと、前記通信インターフェースを介してEIR端末へ転送されるビットストリームとのうちの1つにより提供されるものであり、
前記複数のEIR端末の各EIR端末は、前記ロック解除メッセージの受信に応答して、所定数以下のEIR動作を実行するように構成される、
フリート管理システム。
【0070】
B2. B1のフリート管理システムであって、前記フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信するフリート管理データベースをさらに備え、前記フリート管理データベースは、1又は複数のコンピュータに存在するものであり、
前記フリート管理ソフトウェア・モジュールは、顧客が開始した前記要求の受信に応答して、前記ロック解除メッセージを生成する前に、前記フリート管理データベースにクエリを行うように構成される、フリート管理システム。
【0071】
B3. B1のフリート管理システムであって、前記支払処理ソフトウェア・モジュールは、クレジットカード処理と、銀行口座からの自動引き落としとのうちの少なくとも1つを実行するように構成される、フリート管理システム。
【0072】
B4. B1のフリート管理システムであって、前記支払処理ソフトウェア・モジュールは、外部の支払処理システムにクエリを行うように構成される、フリート管理システム。
【0073】
B5. B1のフリート管理システムであって、前記フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信するHTTPサーバ・ソフトウェア・モジュールをさらに備え、前記HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュールは、前記1又は複数のコンピュータの少なくとも1つにより実行されるものであり、
前記HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュールは、顧客が開始した前記要求を入力するように構成される、フリート管理システム。
【0074】
B6. B1のフリート管理システムであって、前記フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信するフリート管理データベースをさらに備え、前記フリート管理データベースは、1又は複数のコンピュータに存在するものであり、
前記フリート管理データベースは複数のフリート管理記録を備え、各フリート管理記録は、端末識別子のフィールドと、支払額のフィールドと、許可される走査数のフィールドとを含む、フリート管理システム。
【0075】
本発明を、特定の実施形態に関連して特定的に図示及び説明したが、本明細書の記載及び図面により支持される請求項により定義される本発明の精神及び範囲から逸脱しない範囲で、実施形態において細部のさまざまな変更が行われてよいことは、当業者には理解できるであろう。さらに、例示的な実施形態が特定数のエレメントにより説明されている場合に関して、それらの例示的な実施形態は、その特定数のエレメントよりも少ない数のエレメントを用いて実現されてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
符号化情報読取(EIR)端末であって、
中央演算処理装置(CPU)と、
前記中央演算処理装置と通信可能に結合されるメモリと、
通信インターフェースと、
バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、及びカード読取デバイスを含むグループから選択される符号化情報読取デバイスであって、符号化メッセージを含む生のメッセージ・データを出力することと、符号化メッセージに対応する復号化メッセージデータを出力することとのうちの1つを実行するように構成される符号化情報読取デバイスと
を備え、
前記符号化情報読取端末は、前記通信インターフェースと、前記符号化情報読取デバイスとのうちの1つを介するロック解除符号化メッセージの入力に応答して、符号化情報読取動作のカウンタを初期設定するように構成されるものであり、
前記符号化情報読取端末はさらに、符号化情報読取動作を実行する前に、符号化情報読取動作の前記カウンタを所定の一定値と比較することにより、前記符号化情報読取動作が許可されるかを確かめるように構成されるものであり、
前記符号化情報読取端末はさらに、それぞれの符号化情報読取動作の実行のときに、符号化情報読取動作の前記カウンタのインクリメントと、符号化情報読取動作の前記カウンタのデクリメントとのうちの1つを実行するように構成されるものである、
符号化情報読取端末。
【請求項2】
請求項1記載の符号化情報読取端末であって、前記メモリは、揮発性メモリと、不揮発性メモリとを備え、
符号化情報読取動作の前記カウンタは、前記不揮発性メモリに記憶される、
符号化情報読取端末。
【請求項3】
請求項1記載の符号化情報読取端末であって、符号化情報読取動作の前記カウンタは、実行された符号化情報読取動作の数と、プリペイドされた符号化情報読取動作の残数とのうち1つを反映する、符号化情報読取端末。
【請求項4】
請求項1記載の符号化情報読取端末であって、前記ロック解除メッセージは、プリペイドされた符号化情報読取動作の数を含むものである、符号化情報読取端末。
【請求項5】
請求項1記載の符号化情報読取端末であって、前記ロック解除メッセージは、共有鍵暗号化方式と、非対称鍵暗号化方式とのうちの1つを用いて暗号化されるものである、符号化情報読取端末。
【請求項6】
請求項1記載の符号化情報読取端末であって、前記符号化情報読取端末はさらに、行おうとした符号化情報読取動作が許可されないことの確認に応答して、前記符号化情報読取端末の操作者へ通知を行うように構成される、符号化情報読取端末。
【請求項7】
請求項1記載の符号化情報読取端末であって、前記符号化情報読取端末はさらに、行おうとした符号化情報読取動作が許可されないことの確認に応答して、外部のシステムへメッセージを送信するように構成される、符号化情報読取端末。
【請求項8】
複数の符号化情報読取端末を管理するためのフリート管理システムであって、前記複数の符号化情報読取端末の各符号化情報読取端末は、バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、及びカード読取デバイスを含むグループから選択される符号化情報読取デバイスを含むものであり、前記フリート管理システムは、
、中央演算処理装置と、メモリと、通信インターフェースとを各コンピュータが備える、1又は複数のコンピュータと、
前記1又は複数のコンピュータの少なくとも1つのコンピュータにより実行されるフリート管理ソフトウェア・モジュールと、
前記フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信するものであり、前記1又は複数のコンピュータの少なくとも1つのコンピュータにより実行されるものである支払処理ソフトウェア・モジュールと
を備えるものであり、
前記フリート管理ソフトウェア・モジュールは、顧客により開始された要求の受信に応答して、前記支払処理ソフトウェア・モジュールにより支払いが処理されると、ロック解除メッセージを生成するように構成されるものであり、
前記ロック解除メッセージは、符号化情報読取端末で読み取られるバーコードと、前記通信インターフェースを介して符号化情報読取端末へ送られるビット・ストリームとのうちの1つにより提供されるものであり、
前記複数の符号化情報読取端末の各符号化情報読取端末は、前記ロック解除メッセージの受信に応答して、所定数以下の符号化情報読取動作を実行するように構成される、
フリート管理システム。
【請求項9】
請求項8記載のフリート管理システムであって、前記フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信するフリート管理データベースをさらに含み、前記フリート管理データベースは1又は複数のコンピュータに存在するものであり、
前記フリート管理ソフトウェア・モジュールは、顧客により開始された前記要求の受信に応答して、前記ロック解除メッセージを生成する前に、前記フリート管理データベースにクエリを行うように構成される、フリート管理システム。
【請求項10】
請求項8記載のフリート管理システムであって、前記フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信するHTTPサーバ・ソフトウェア・モジュールをさらに備え、前記HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュールは、前記1又は複数のコンピュータの少なくとも1つにより実行されるものであり、
前記HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュールは、顧客により開始された前記要求を入力するように構成される、フリート管理システム。
【請求項1】
符号化情報読取(EIR)端末であって、
中央演算処理装置(CPU)と、
前記中央演算処理装置と通信可能に結合されるメモリと、
通信インターフェースと、
バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、及びカード読取デバイスを含むグループから選択される符号化情報読取デバイスであって、符号化メッセージを含む生のメッセージ・データを出力することと、符号化メッセージに対応する復号化メッセージデータを出力することとのうちの1つを実行するように構成される符号化情報読取デバイスと
を備え、
前記符号化情報読取端末は、前記通信インターフェースと、前記符号化情報読取デバイスとのうちの1つを介するロック解除符号化メッセージの入力に応答して、符号化情報読取動作のカウンタを初期設定するように構成されるものであり、
前記符号化情報読取端末はさらに、符号化情報読取動作を実行する前に、符号化情報読取動作の前記カウンタを所定の一定値と比較することにより、前記符号化情報読取動作が許可されるかを確かめるように構成されるものであり、
前記符号化情報読取端末はさらに、それぞれの符号化情報読取動作の実行のときに、符号化情報読取動作の前記カウンタのインクリメントと、符号化情報読取動作の前記カウンタのデクリメントとのうちの1つを実行するように構成されるものである、
符号化情報読取端末。
【請求項2】
請求項1記載の符号化情報読取端末であって、前記メモリは、揮発性メモリと、不揮発性メモリとを備え、
符号化情報読取動作の前記カウンタは、前記不揮発性メモリに記憶される、
符号化情報読取端末。
【請求項3】
請求項1記載の符号化情報読取端末であって、符号化情報読取動作の前記カウンタは、実行された符号化情報読取動作の数と、プリペイドされた符号化情報読取動作の残数とのうち1つを反映する、符号化情報読取端末。
【請求項4】
請求項1記載の符号化情報読取端末であって、前記ロック解除メッセージは、プリペイドされた符号化情報読取動作の数を含むものである、符号化情報読取端末。
【請求項5】
請求項1記載の符号化情報読取端末であって、前記ロック解除メッセージは、共有鍵暗号化方式と、非対称鍵暗号化方式とのうちの1つを用いて暗号化されるものである、符号化情報読取端末。
【請求項6】
請求項1記載の符号化情報読取端末であって、前記符号化情報読取端末はさらに、行おうとした符号化情報読取動作が許可されないことの確認に応答して、前記符号化情報読取端末の操作者へ通知を行うように構成される、符号化情報読取端末。
【請求項7】
請求項1記載の符号化情報読取端末であって、前記符号化情報読取端末はさらに、行おうとした符号化情報読取動作が許可されないことの確認に応答して、外部のシステムへメッセージを送信するように構成される、符号化情報読取端末。
【請求項8】
複数の符号化情報読取端末を管理するためのフリート管理システムであって、前記複数の符号化情報読取端末の各符号化情報読取端末は、バーコード読取デバイス、RFID読取デバイス、及びカード読取デバイスを含むグループから選択される符号化情報読取デバイスを含むものであり、前記フリート管理システムは、
、中央演算処理装置と、メモリと、通信インターフェースとを各コンピュータが備える、1又は複数のコンピュータと、
前記1又は複数のコンピュータの少なくとも1つのコンピュータにより実行されるフリート管理ソフトウェア・モジュールと、
前記フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信するものであり、前記1又は複数のコンピュータの少なくとも1つのコンピュータにより実行されるものである支払処理ソフトウェア・モジュールと
を備えるものであり、
前記フリート管理ソフトウェア・モジュールは、顧客により開始された要求の受信に応答して、前記支払処理ソフトウェア・モジュールにより支払いが処理されると、ロック解除メッセージを生成するように構成されるものであり、
前記ロック解除メッセージは、符号化情報読取端末で読み取られるバーコードと、前記通信インターフェースを介して符号化情報読取端末へ送られるビット・ストリームとのうちの1つにより提供されるものであり、
前記複数の符号化情報読取端末の各符号化情報読取端末は、前記ロック解除メッセージの受信に応答して、所定数以下の符号化情報読取動作を実行するように構成される、
フリート管理システム。
【請求項9】
請求項8記載のフリート管理システムであって、前記フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信するフリート管理データベースをさらに含み、前記フリート管理データベースは1又は複数のコンピュータに存在するものであり、
前記フリート管理ソフトウェア・モジュールは、顧客により開始された前記要求の受信に応答して、前記ロック解除メッセージを生成する前に、前記フリート管理データベースにクエリを行うように構成される、フリート管理システム。
【請求項10】
請求項8記載のフリート管理システムであって、前記フリート管理ソフトウェア・モジュールと通信するHTTPサーバ・ソフトウェア・モジュールをさらに備え、前記HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュールは、前記1又は複数のコンピュータの少なくとも1つにより実行されるものであり、
前記HTTPサーバ・ソフトウェア・モジュールは、顧客により開始された前記要求を入力するように構成される、フリート管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図8】
【公開番号】特開2012−160185(P2012−160185A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−16981(P2012−16981)
【出願日】平成24年1月30日(2012.1.30)
【出願人】(503131205)メトロロジック・インストルメンツ・インコーポレーテッド (6)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−16981(P2012−16981)
【出願日】平成24年1月30日(2012.1.30)
【出願人】(503131205)メトロロジック・インストルメンツ・インコーポレーテッド (6)
【Fターム(参考)】
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