説明

符号化装置、復号装置、符号化プログラム及び復号プログラム

【課題】本発明は、復号装置において2次元コードを的確に復号させる。
【解決手段】本発明は、データ提供装置22において可変情報抽出部36が、画像取得アドレスGF1から固定情報FI1以外の可変情報VI1を抽出し、符号化部37が、当該可変情報VI1を符号化して2次元コードTDC1を生成することにより、大きさの制限されたコード表示領域55Aに対し、表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を減らして小さく生成した2次元コードTDC1を何ら縮小せずに表示させることができ、かくして情報読取装置24において2次元コードTDC1が読み取られたときに的確に復号させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は符号化装置、復号装置、符号化プログラム及び復号プログラムに関し、例えば情報を2次元の図形パターンとして表現する2次元コードを利用し種々のデータを提供及び取得するデータ提供取得システムに適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
2次元コードは、情報を水平方向及び垂直方向の2方向に展開して表現している。その結果、2次元コードは、情報を水平方向のような1方向に展開し1次元の図形パターンとして表現する、いわゆるバーコードに比べて、表現する情報の情報量を格段的に増加させることができると共に、英数字のみならず、かなや漢字、文章等も表現することができる。このため2次元コードは、近年、種々の情報の提供用として急速に普及してきている。実際に2次元コードは、紙への印刷や表示部への表示等により、種々の情報の提供を可能にしている。
【0003】
そして表示部に2次元コードを表示して情報を提供するものとしては、従来、以下に示すような通信システムがある。かかる通信システムでは、アクセスポイントが、通信用の設定情報全体を符号化して2次元コードを生成する。そして通信システムでは、アクセスポイントがユーザ操作に応じて表示部に2次元コードを表示する。この状態で通信システムでは、テジタルカメラが、アクセスポイントの表示部に表示されている2次元コードを撮像して読み取る。そして通信システムでは、デジタルカメラが、その読み取った2次元コードを復号し、その結果得られた設定情報を記憶する。このようにして通信システムでは、デジタルカメラが設定情報を容易に取得して、当該設定情報をアクセスポイントへの通信に利用するように設定していた(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−261938公報(第20頁、第21頁、第22頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで2次元コードとしては、QR(Quick Response)コード(登録商標)や、DATA MATRIX(登録商標)、Maxi Code(登録商標)、PDF417(登録商標)等のように種々のものが規格化されている。ここで2次元コードとしてQRコード(登録商標)を例にとると、そのQRコード(登録商標)は、最小構成単位である正方形のセルを複数有しており、これら複数のセルが水平方向及び垂直方向へマトリクス状に配置されている。そしてQRコード(登録商標)は、各セルをそれぞれ例えば白色と黒色との何れか一方の色にして、当該白色のセルと黒色のセルとのパターンで情報を表現している。
【0005】
また情報を符号化してQRコード(登録商標)を生成するときの符号化方式としては、符号化可能な情報の最大情報量と共に、当該情報を表現するセルの総数が異なる複数のバージョンのものがある。そして、かかる符号化方式によれば、バージョンが1上がる毎にセルの数が水平方向及び垂直方向にそれぞれ4つずつ増加して、符号化可能な情報の最大情報量が増加する。従ってQRコード(登録商標)については、表現すべき情報がその情報量に応じたバージョンの符号化方式で符号化されることにより、当該情報量に見合った数のセルにより情報を表現している。すなわちQRコード(登録商標)を例にとって説明したように2次元コードでは、表現すべき情報の情報量が増えると、その分、情報の表現に使用する最小構成単位の数も増加させて当該最小構成単位の例えば白色及び黒色のパターンで情報を表現している。
【0006】
ところで通信システムでは、アクセスポイントに対し、本来の通信機能とは異なる2次元コードの表示機能を付加している。このため通信システムでは、アクセスポイントに対し解像度が比較的低く、かつ表示領域の比較的小さい表示部を設けることで当該アクセスポイントの構成を極力簡易化する場合がある。ところが通信システムでは、かかるアクセスポイントにおいて表示部の制限された表示領域に対し、表現すべき設定情報の情報量と共に最小構成単位の数が多い2次元コードを縮小して表示すると、当該2次元コードにおいて個々の最小構成単位の大きさが本来の大きさよりも格段的に小さくなる。その結果、通信システムでは、アクセスポイントで表示した2次元コードにおいて最小構成単位の白色及び黒色のパターンがつぶれてしまう(すなわち、白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位との境界がぼやけてしまう)場合がある。
【0007】
また通信システムでは、アクセスポイント及びデジタルカメラ間で良好に通信するために、当該アクセスポイントが、その周辺に何ら遮蔽物の無い例えば室内の天井付近に設置される場合がある。そして通信システムでは、このようなアクセスポイントの設置位置によっては、当該アクセスポイントの表示部にデジタルカメラを近づけることができずに2次元コードを比較的小さくしか読み取ることができないために、当該デジタルカメラで読み取った2次元コードの最小構成単位の白色及び黒色のパターンがさらにつぶれることもある。
【0008】
そして通信システムでは、このようにアクセスポイントで2次元コードを表示した際に最小構成単位の白色及び黒色のパターンがつぶれ、またデジタルカメラで読み取った2次元コードの最小構成単位の白色及び黒色のパターンがつぶれると、その2次元コードを的確には復号し難い(すなわち、2次元コードの表現する情報を的確に得ることができない)という問題があった。
【0009】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、2次元コードを的確に復号させ得る符号化装置及び符号化プログラムと、当該2次元コードを的確に復号し得る復号装置及び復号プログラムとを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる課題を解決するため本発明においては、符号化装置において可変情報抽出部が、他情報内の一部分と共通な固定情報と、当該他情報内の残部分とは異なる可変情報とからなる所定情報から固定情報以外の可変情報を抽出し、符号化部が、当該可変情報抽出部により所定情報から抽出された可変情報を符号化して2次元コードを生成するようにした。
【0011】
従って本発明では、符号化装置において、所定情報全体が符号化される場合に比べて、当該所定情報の一部である可変情報を符号化することで、2次元コードを表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を減らして小さく生成することができる。その結果、符号化装置は、大きさの制限された表示領域に対し、所定情報全体を符号化して生成される2次元コードが縮小して表示される場合に比べて、当該大きさの制限された表示領域に対し、可変情報を符号化して生成した2次元コードを何ら縮小せずに表示させることができる。すなわち、かかる符号化装置は、2次元コードが大きさの制限された表示領域に表示されたときに当該2次元コードの白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれることを回避することができる。従って符号化装置は、その大きさが制限された表示領域に表示された2次元コードが比較的近い位置から読み取られたときに、当該2次元コードの白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれることを回避することができると共に、比較的離れた位置から読み取られるときにも、2次元コードの白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれることを極力回避することができる。
【0012】
また本発明においては、復号装置において読取部が、他情報内の一部分と共通な固定情報と、当該他情報内の残部分とは異なる可変情報とからなる所定情報から抽出された当該可変情報を符号化して生成された2次元コードを読み取り、復号部が、当該読取部により読み取られた2次元コードを復号して可変情報を生成し、連結部が、固定情報と、復号部により生成された可変情報とを連結して元の所定情報を生成するようにした。
【0013】
従って本発明では、復号装置において、大きさの制限された表示領域に対し所定情報全体を符号化して生成される2次元コードが縮小して表示される場合に比べて、所定情報の一部である可変情報を符号化することで表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を減らして小さく生成された2次元コードを、当該大きさの制限された表示領域に何ら縮小せずに表示された状態で読み取ることができる。すなわち、かかる復号装置は、大きさの制限された表示領域に対し、白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれることを回避して表示された2次元コードを読み取ることができる。そして復号装置は、大きさの制限された表示領域に対し2次元コードが白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれずに表示されるため、その2次元コードを比較的離れた位置から読み取るときにも、当該2次元コードの白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれることを極力回避することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、符号化装置において可変情報抽出部が、他情報内の一部分と共通な固定情報と、当該他情報内の残部分とは異なる可変情報とからなる所定情報から固定情報以外の可変情報を抽出し、符号化部が、当該可変情報抽出部により所定情報から抽出された可変情報を符号化して2次元コードを生成するようにしたことにより、2次元コードを表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を減らして小さく生成して、大きさの制限された表示領域に対し何ら縮小せずに表示させることができ、かくして復号装置において2次元コードが読み取られたときに的確に復号させ得る符号化装置及び符号化プログラムを実現することができる。
【0015】
また本発明によれば、復号装置において読取部が、他情報内の一部分と共通な固定情報と当該他情報内の残部分とは異なる可変情報とからなる所定情報から抽出された当該可変情報を符号化して生成された2次元コードを読み取り、復号部が、当該読取部により読み取られた2次元コードを復号して可変情報を生成し、連結部が、固定情報と、復号部により生成された可変情報とを連結して元の所定情報を生成するようにしたことにより、表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を減らして小さく生成された2次元コードを、大きさの制限された表示領域に何ら縮小せずに表示された状態で読み取ることができ、かくして2次元コードを的確に復号し得る復号装置及び復号プログラムを実現することができる。そして、かかる復号装置は、このように的確に復号した可変情報を固定情報と連結することにより、当該可変情報を符号化して生成された2次元コードを読み取った場合でも、元の所定情報を的確に取得することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0017】
(1)概要
(1−1)符号化装置の概要
図1において、1は全体として本発明による符号化装置の構成の概要を示す。かかる符号化装置1において可変情報抽出部2は、他情報内の一部分と共通な固定情報と、当該他情報内の残部分とは異なる可変情報とからなる所定情報から固定情報以外の可変情報を抽出する。また符号化装置1において符号化部3は、可変情報抽出部2により所定情報から抽出された可変情報を符号化して2次元コードを生成する。
【0018】
かかる構成により符号化装置1は、所定情報全体が符号化される場合に比べて、当該所定情報の一部である可変情報を符号化することで、2次元コードを表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を減らして小さく生成することができる。その結果、符号化装置1は、大きさの制限された表示領域に対し、所定情報全体を符号化して生成される2次元コードが縮小して表示される場合に比べて、当該大きさの制限された表示領域に対し、可変情報を符号化して生成した2次元コードを何ら縮小せずに表示させることができる。すなわち、かかる符号化装置1は、2次元コードが大きさの制限された表示領域に表示されたときに当該2次元コードの白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれることを回避することができる。従って符号化装置1は、その大きさが制限された表示領域に表示された2次元コードが比較的近い位置から読み取られたときに、当該2次元コードの白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれることを回避することができると共に、比較的離れた位置から読み取られるときにも、2次元コードの白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれることを極力回避することができる。これにより符号化装置1は、復号装置において2次元コードが読み取られたときに的確に復号させることができる。
【0019】
(1−2)復号装置の概要
また図2において、10は全体として本発明による復号装置の構成の概要を示す。かかる復号装置10において読取部11は、他情報内の一部分と共通な固定情報と、当該他情報内の残部分とは異なる可変情報とからなる所定情報から抽出された可変情報を符号化して生成された2次元コードを読み取る。また復号装置10において復号部12は、読取部11により読み取られた2次元コードを復号して可変情報を生成する。そして復号装置10において連結部13は、固定情報と、復号部12により生成された可変情報とを連結して元の所定情報を生成する。
【0020】
かかる構成により復号装置10は、大きさの制限された表示領域に対し所定情報全体を符号化して生成される2次元コードが縮小して表示される場合に比べて、所定情報の一部である可変情報を符号化することで表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を減らして小さく生成された2次元コードを、当該大きさの制限された表示領域に何ら縮小せずに表示された状態で読み取ることができる。すなわち、かかる復号装置10は、大きさの制限された表示領域に対し、白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれることを回避して表示された2次元コードを読み取ることができる。そして復号装置10は、大きさの制限された表示領域に対し2次元コードが白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれずに表示されるため、その2次元コードを比較的離れた位置から読み取るときにも、当該2次元コードの白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれることを極力回避することができる。これにより復号装置10は、2次元コードを的確に復号することができる。また復号装置10は、このように的確に復号した可変情報を固定情報と連結することにより、当該可変情報を符号化して生成された2次元コードを読み取った場合でも、元の所定情報を的確に取得することができる。
【0021】
(2)第1の実施の形態
(2−1)第1の実施の形態によるデータ提供取得システムの構成
図3において、20は全体として第1の実施の形態によるデータ提供取得システムを示す。かかるデータ提供取得システム20では、据置型のデータ取得装置21が、本発明による符号化装置を適用したデータ提供装置22とネットワーク23を介して通信し得るようになされている。またデータ提供取得システム20では、本発明による復号装置を適用し、2次元コードを読取可能な携帯型の情報読取装置24も、データ提供装置22とネットワーク23を介して通信し得るようになされている。
【0022】
ここで図4を用いて、データ提供装置22の機能回路ブロックによる詳細なハードウェア構成について説明する。かかるデータ提供装置22において制御部30は、装置全体を統括的に制御すると共に、各種処理を実行する。これによりデータ提供装置22は、データ取得装置21や情報読取装置24を介してユーザに音楽に関するサービスを提供する。またデータ提供装置22は、データ取得装置21や情報読取装置24を介してユーザにサービスを提供し、その結果、音楽データの購入等により課金が生じたときには、そのユーザに対する課金処理も実行する。
【0023】
すなわちデータ提供装置22において制御部30は、データ記憶部31に対し、ATRAC3(Adaptive Transform Acoustic Coding 3)フォーマットやMP3(MPEG Audio Layer-3)フォーマット等の多数の音楽データを購入用として記憶している。また制御部30は、データ記憶部31に対し、これら多数の音楽データそれぞれに関連する音楽関連情報も、音楽データに対応付けて記憶している。
【0024】
因みに、音楽関連情報は、対応する音楽データをそれぞれネットワーク23上で個別に識別して取得可能にするURL(Uniform Resource Locator)であるネットワークアドレス(以下、これを音楽取得アドレスと呼ぶ)や、対応する音楽データに基づく音楽の音楽タイトル、アーティスト名、その音楽が収録されたアルバムのアルバムタイトル、当該音楽データ全体の再生時間、音楽が収録されたアルバムのジャケット写真の画像データ(以下、これをジャケット写真画像データと呼ぶ)をネットワーク23上で個別に識別して取得可能にするURLであるネットワークアドレス(以下、これを写真画像取得アドレスと呼ぶ)等を含んでいる。
【0025】
さらに制御部30は、画面データ記憶部32に対し、データ取得装置21を介してユーザに購入用の音楽データを紹介するための音楽紹介画面の音楽紹介画面データや当該紹介したものの中で所望の音楽データを購入させるための音楽購入画面の音楽購入画面データと、これら音楽紹介画面データや音楽購入画面データをそれぞれネットワーク23上で個別に識別して取得可能にするURLであるネットワークアドレス(以下、これを音楽画面取得アドレスと呼ぶ)とを対応付けて記憶している。因みに音楽紹介画面データには、音楽紹介画面を介して紹介する複数の音楽データにそれぞれ対応付けて、当該音楽データを購入させるための音楽購入画面データの音楽画面取得アドレスが埋め込まれている。また音楽購入画面データには、音楽購入画面を介して購入可能な音楽データに対応する音楽取得アドレスが埋め込まれている。
【0026】
この状態で制御部30は、データ取得装置21から音楽に関するサービスの提供を受けるように要求されると、画面データ記憶部32から音楽紹介画面データの音楽画面取得アドレスを読み出す。そして制御部30は、音楽画面取得アドレスを通信部33によりネットワーク23を介してデータ取得装置21に送信する。
【0027】
その結果、制御部30は、データ取得装置21から音楽画面取得アドレスに従って、音楽紹介画面データを要求する紹介画面要求情報がネットワーク23を介して送信されると、当該紹介画面要求情報を通信部33によって受信して取り込む。このとき制御部30は、その紹介画面要求情報に応じて画面データ記憶部32から音楽紹介画面データを読み出す。そして制御部30は、その音楽紹介画面データを通信部33によりネットワーク23を介してデータ取得装置21に送信する。
【0028】
これにより制御部30は、データ取得装置21において音楽紹介画面データに基づく音楽紹介画面を表示させる。かくして制御部30は、データ取得装置21に表示させた音楽紹介画面を介してユーザに対し、購入用の音楽データを紹介する。
【0029】
ところでデータ取得装置21では、音楽紹介画面上でユーザにより所望の音楽データが選択されると、音楽紹介画面データから対応する音楽画面取得アドレスを取り出す。そしてデータ取得装置21は、音楽画面取得アドレスに従って音楽購入画面データを要求する購入画面要求情報を、ネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。
【0030】
従って制御部30は、データ取得装置21から音楽画面取得アドレスに従って送信された購入画面要求情報を通信部33によって受信すると、その購入画面要求情報に応じて画面データ記憶部32から対応する音楽購入画面データを読み出す。そして制御部30は、かかる音楽購入画面データを通信部33によりネットワーク23を介してデータ取得装置21に送信する。これにより制御部30は、データ取得装置21において音楽購入画面データに基づく音楽購入画面を表示させる。かくして制御部30は、データ取得装置21において音楽購入画面上でユーザに対し音楽データの購入に関する種々の情報を入力させる。
【0031】
データ取得装置21は、音楽購入画面上でユーザにより所望の音楽データの購入に関する種々の情報が入力されると、音楽購入画面データから、所望の音楽データに対応する音楽取得アドレスを取り出す。またデータ取得装置21は、ユーザにより入力された購入に関する種々の情報に基づいて、所望の音楽データの配信を要求する音楽配信要求情報を生成する。そしてデータ取得装置21は、かかる音楽取得アドレスに従って音楽配信要求情報を、ネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。
【0032】
従って制御部30は、このときデータ取得装置21からネットワーク23を介して送信された音楽配信要求情報を通信部33によって受信する。そして制御部30は、その音楽配信要求情報に応じてデータ記憶部31から対応する音楽データと音楽関連情報とを読み出す。これにより制御部30は、かかる音楽データ及び音楽関連情報を通信部33によりネットワーク23を介してデータ取得装置21に送信する。また制御部30は、このとき、データ取得装置21に配信した音楽データに応じてユーザに対する課金処理を実行する。このようにして制御部30は、ユーザに対しデータ取得装置21を利用して音楽データを購入させることができる。
【0033】
かかる構成に加えてデータ提供装置22の制御部30は、データ取得装置21において他の情報と合わせて表示してユーザに提示する複数の提示情報を用意している。この場合、提示情報としては、例えば季節、時期、イベント等に応じて音楽を紹介するような情報や、情報提供側が推薦する音楽を紹介するような情報等がある。また提示情報としては、特定のアーティストによる新たなシングル及びアルバムのリリースを通知するようなニュースや、新たに開始するサービスを通知するようなニュース、データ提供装置22に新たに用意された購入用の音楽データを紹介するようなニュース等もある。
【0034】
さらに提示情報としては、週や月のような特定期間に配信数の多かった上位所定数の音楽データを紹介するような情報や、データ提供装置22のメンテナンスによるサービスの休止期間を通知するような情報等もある。そして提示情報は、その内容を表す文字列(以下、これを提示文字列と呼ぶ)と画像(以下、これを提示画像と呼ぶ)とから構成されている。
【0035】
実際に制御部30は、これら複数の提示情報をまとめて、データ取得装置21に提供するための提供情報として提供情報記憶部34に記憶している。ここで図5に示すように、提供情報REは、複数の提示情報を提示するために使用する複数の提示使用情報BU1乃至BUNがリスト化されて構成されている。そして提示使用情報BU1乃至BUNには、対応する提示情報固有のタイトル(以下、これを提示情報タイトルと呼ぶ)BTや当該提示情報固有の識別情報(以下、これを提示識別情報と呼ぶ)BDが含まれている。
【0036】
また提示使用情報BU1乃至BUNには、対応する提示情報を構成する提示文字列を表示するための提示文字列情報BWが含まれている。さらに提示使用情報BU1乃至BUNには、対応する提示情報を構成する提示画像のデータ(以下、これを提示画像データと呼ぶ)をネットワーク23上で個別に識別して取得可能にするURLであるネットワークアドレス(以下、これを提示画像取得アドレスと呼ぶ)BPも含まれている。
【0037】
因みに、提示画像データは、ジャケット写真やアーティストの写真、サービスのマーク等の画像データであり、例えば提供情報記憶部34に記憶されている。また提示使用情報BU1乃至BUNには、例えば対応する提示情報が音楽に関する情報である場合、当該音楽の音楽タイトルやアーティスト名、ジャンル名等の音楽情報EMも含まれている。
【0038】
これに加えて情報提供側では、提示情報の詳細な内容をユーザに提示するための画面データ(以下、これを詳細画面データと呼ぶ)も当該提示情報毎に用意している。そして制御部30は、複数の詳細画面データを、これら複数の詳細画面データをそれぞれネットワーク23上で個別に識別して取得可能にするURLであるネットワークアドレス(以下、これを詳細画面取得アドレスと呼ぶ)と対応付けて記憶している。また図6に示すように、制御部30は、提供情報記憶部34に対し、個々の提示情報の提示識別情報BD(BD1乃至BDN)と、当該提示情報に対応する詳細画面データの詳細画面取得アドレスPL(PL1乃至PLN)とを対応付けた詳細画面検索用のデータテーブル(以下、これを詳細画面検索テーブルと呼ぶ)PTも記憶している。
【0039】
ところで制御部30は、情報提供側により新たに提供情報REが作成されると、これに応じて提供情報記憶部34内の提供情報REを新たなものに更新している。また制御部30は、この際に、情報提供側により提供情報REの作成に合わせて、当該提供情報REに対応する(すなわち、提供情報REに含まれる提示情報に対応する)詳細画面データも作成されると、これに応じて画面データ記憶部32内の詳細画面データも新たなものに更新する。さらに制御部30は、この際、提供情報記憶部34内の詳細画面検索テーブルPTの内容も更新している。
【0040】
かかる状態で制御部30は、データ取得装置21から例えば定期的に提供情報REを要求する提供要求情報がネットワーク23を介して送信されると、その都度、提供要求情報を通信部33によって受信して取り込む。そして制御部30は、提供要求情報が受信される毎に、提供情報記憶部34から、提供情報REを読み出し、当該読み出した提供情報REを通信部33によりネットワーク23を介してデータ取得装置21に送信する。これにより制御部30は、データ取得装置21において提供情報RE内の個々の提示使用情報BU1乃至BUNに基づいて提示情報を表示させ、かくしてユーザに提示情報を提示する。
【0041】
ところでデータ取得装置21は、ユーザに対し種々の提示情報を提示している状態で、何れか1つの提示情報が指定されると、当該指定された提示情報に対応する提示識別情報BDを格納し、その提示情報に対応する詳細画面データを要求する詳細画面要求情報を生成する。そしてデータ取得装置21は、かかる詳細画面要求情報を、ネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。
【0042】
従ってデータ提供装置22の制御部30は、データ取得装置21からネットワーク23を介して詳細画面要求情報が送信されたときには、その詳細画面要求情報を通信部33によって受信して取り込む。そして制御部30は、詳細画面要求情報に格納されている提示識別情報BDに基づいて、提供情報記憶部34内の詳細画面検索テーブルPTから、当該提示識別情報BDに対応する詳細画面取得アドレスPLを検索する。これにより制御部30は、その検索した詳細画面取得アドレスPLを通信部33によりネットワーク23を介してデータ取得装置21に送信する。
【0043】
その結果、制御部30は、データ取得装置21から詳細画面取得アドレスPLに従い、詳細画面データに基づく詳細画面の提示を要求する画面提示要求情報がネットワーク23を介して送信されると、その画面提示要求情報を通信部33によって受信して取り込む。そして制御部30は、その画面提示要求情報に応じて、画面データ記憶部32から対応する詳細画面データを読み出す。これにより制御部30は、かかる詳細画面データを通信部33によりネットワーク23を介してデータ取得装置21に送信し、かくしてデータ取得装置21においてその詳細画面データに基づく詳細画面を表示させてユーザに提示させることができる。このようにして制御部30は、ユーザに対し提示情報に加えて、当該提示情報の詳細な内容も提示することができる。
【0044】
また情報提供側では、携帯型の情報読取装置24を介してユーザに音楽を紹介するための1つの音楽紹介画面の音楽紹介画面データや当該紹介したものの中で所望の音楽データを購入させるための音楽購入画面の音楽購入画面データを用意している。そして制御部30は、画面データ記憶部32に対し、情報読取装置24への提供用の音楽紹介画面データや音楽購入画面データと、これら音楽紹介画面データや音楽購入画面データをそれぞれネットワーク23上で個別に識別して取得可能にするURLであるネットワークアドレス(以下,これを画面取得アドレスと呼ぶ)とを対応付けて記憶している。
【0045】
因みに情報読取装置24への提供用の音楽紹介画面データには、音楽紹介画面を介して紹介する複数の音楽データにそれぞれ対応付けて、当該音楽データを購入させるための音楽購入画面データの画面取得アドレスが埋め込まれている。また情報読取装置24への提供用の音楽購入画面データには、音楽購入画面を介して購入可能な音楽データに対応する音楽取得アドレスが埋め込まれている。
【0046】
この場合、情報読取装置24に提供する音楽紹介画面データとしては、例えば情報提供側が季節、時期、イベント等に応じて複数の音楽を実際に試聴させて紹介するための音楽紹介画面データや、情報提供側が推薦する音楽を実際に試聴させて紹介するための音楽紹介画面データ、特定のアーティストにより新たに発表されたシングルやアルバムに収録されている音楽を実際に試聴させて紹介するための音楽紹介画面データ等がある。
【0047】
そして制御部30は、情報提供側により情報読取装置24への提供用として新たに1つの音楽紹介画面データが作成されると共に、これに応じて情報読取装置24への提供用として新たな音楽購入画面データも作成されると、画面データ記憶部32内で情報読取装置24への提供用の音楽紹介画面データや音楽購入画面データを更新している。また制御部30は、情報読取装置24への提供用の音楽紹介画面データ及び音楽購入画面データの作成に応じて、これら音楽紹介画面データ及び音楽購入画面データの画面取得アドレスも更新している。
【0048】
また情報読取装置24への提供用の音楽紹介画面データの画面取得アドレスは、情報読取装置24に対し、その音楽紹介画面データを取得させるために当該音楽紹介画面データよりも先に提供されるものである。そして図7に示すように、音楽紹介画面データを取得させるための画面取得アドレスGF1及びGF2は、当該音楽紹介画面データ毎に生成されている。
【0049】
この場合、これら画面取得アドレスGF1及びGF2は、複数の文字が1列に並べられた文字列として記述され、左側が読出開始側となり、かつ右側が読出終了側となるように構成されている。そして複数の画面取得アドレスGF1及びGF2における読出開始側の一部分(以下、これを前半部分と呼ぶ)FRP1及びFRP2は、音楽紹介画面データを提供するデータ提供装置22のネットワーク23上の場所を示すドメイン(すなわち、ネットワーク23上のデータ提供装置22の住所となるものである)や、当該データ提供装置22が音楽紹介画面データを、これとは種類の異なる他の音楽購入画面データ等とは区別して管理するためのディレクトリ等の情報を示している。
【0050】
また複数の画面取得アドレスGF1及びGF2において残りの読出終了側の部分(以下、これを後半部分と呼ぶ)BAP1及びBAP2は、対応する音楽紹介画面データを個別に識別するための識別子の情報を示している。すなわち複数の画面取得アドレスGF1及びGF2は、対応する音楽紹介画面データにかかわらずに前半部分FRP1及びFRP2が共通の情報(以下、これを固定情報と呼ぶ)FI1を示し、残りの後半部分BAP1及びBAP2が当該音楽紹介画面データ毎に異なる情報(以下、これを可変情報と呼ぶ)VI1及びVI2を示している。
【0051】
このため制御部30は、これら音楽紹介画面データに対応する画面取得アドレスGF1及びGF2同士で共通な前半部分FRP1及びFRP2の固定情報FI1を固定情報記憶部35に記憶している。
【0052】
そしてデータ取得装置21は、提示情報を表示するときに、音楽紹介画面データの画面取得アドレスGF1及びGF2をもとに生成する2次元コードの取得を要求するコード取得要求情報を、ネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。このため制御部30は、データ取得装置21からコード取得要求情報がネットワーク23を介して送信されると、これを通信部33により受信して取り込み、当該コード取得要求情報の受信を可変情報抽出部36に通知する。
【0053】
図8に示すように、このとき可変情報抽出部36は、画面データ記憶部32から音楽紹介画面データの画面取得アドレスGF1を読み出す。また可変情報抽出部36は、このとき固定情報記憶部35から固定情報FI1も読み出す。さらに可変情報抽出部36は、画面取得アドレスGF1と固定情報FI1とを比較することにより当該画面取得アドレスGF1内で固定情報FI1を特定し、当該画面取得アドレスGF1から固定情報FI1以外の後半部分BAP1の可変情報VI1を抽出する。そして可変情報抽出部36は、このようにして画面取得アドレスGF1から抽出した可変情報VI1を符号化部37に送出する。
【0054】
また符号化部37は、固定情報FI1が予め埋め込まれ、かつ当該固定情報FI1と可変情報VI1とを連結して元の画面取得アドレスGF1を復元するためのアプリケーションプログラム(以下、これを復元アプリケーションプログラムと呼ぶ)を個別に識別可能な識別情報(以下、これをアプリケーション識別情報と呼ぶ)AIDを予め保持している。このため符号化部37は、可変情報抽出部36から可変情報VI1が与えられると、その可変情報VI1にアプリケーション識別情報AIDを付加する。そして符号化部37は、そのアプリケーション識別情報AIDを付加した可変情報VI1を符号化して2次元コードTDC1を生成する。
【0055】
ここでアプリケーション識別情報AIDは、画面取得アドレスGF1の固定情報FI1の情報量よりも格段的に少ない情報量となるように生成されている。従って符号化部37で符号化される(すなわち、2次元コードを生成するための符号化対象としての)可変情報VI1及びアプリケーション識別情報AIDは、画面取得アドレスGF1全体の情報量よりも格段的に少ない情報量になっている。このため図9(A)及び(B)に示すように、符号化部37は、符号化対象の可変情報VI1及びアプリケーション識別情報AIDを、仮に画面取得アドレスGF1全体を符号化する場合のバージョンの符号化方式よりも下のバージョン(すなわち、少ない情報量に応じたバージョン)の符号化方式で符号化している。
【0056】
その結果、符号化部37は、仮に画面取得アドレスGF1全体を符号化して生成される2次元コードTDC2に比べて、大幅に少ない数の最小構成単位で可変情報VI1及びアプリケーション識別情報AIDを表現する2次元コードTDC1を得ている。また2次元コードTDC1及びTDC2を生成するための符号化方式については、バージョンが異なっても、同じ形状及び大きさの最小構成単位で情報を表現している。従って符号化部37は、この際、仮に画面取得アドレスGF1全体を符号化して生成される2次元コードTDC2の大きさに比べて、可変情報VI1及びアプリケーション識別情報AIDを表現する2次元コードTDC1の大きさを小さくし得るようになされている。
【0057】
すなわち、一般的には、情報読取装置24に対し画面取得アドレスGF1を提供するのであれば、その提供対象の画面取得アドレスGF1全体を、何ら情報量を低減せずに符号化して2次元コード(以下、これを情報非低減2次元コードと呼ぶ)TDC2を生成すると考えられる。しかしながらデータ提供装置22では、提供対象の画面取得アドレスGF1内の一部である可変情報VI1をアプリケーション識別情報AIDと共に符号化対象として符号化することで、情報非低減2次元コードTDC2よりも表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を低減させて小さい2次元コード(以下、これを情報低減2次元コードと呼ぶ)TDC1を生成している。
【0058】
そして符号化部37は、このように情報低減2次元コードTDC1を生成すると、これを制御部30に送出する。また制御部30は、符号化部37から情報低減2次元コードTDC1が与えられると、その情報低減2次元コードTDC1を通信部33によりネットワーク23を介してデータ取得装置21に送信する。これにより制御部30は、データ取得装置21において提示情報と共に情報低減2次元コードTDC1を表示させて提示し、かくして、その情報低減2次元コードTDC1を情報読取装置24に読み取らせることができるようになされている。
【0059】
ところで情報読取装置24は、後述するように、データ取得装置21で表示された情報低減2次元コードTDC1を読み取ったとき、その情報低減2次元コードTDC1を用いて元の画面取得アドレスGF1を復元し得るようになされている。そして情報読取装置24は、その画面取得アドレスGF1に従い、音楽紹介画面データを要求する紹介画面要求情報を、ネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。
【0060】
このため制御部30は、情報読取装置24から紹介画面要求情報が送信されると、その紹介画面要求情報を通信部33によって受信して取り込む。そして制御部30は、その紹介画面要求情報に応じて、画面データ記憶部32から対応する音楽紹介画面データを読み出す。これにより制御部30は、かかる音楽紹介画面データを通信部33によりネットワーク23を介して情報読取装置24に送信し、かくして情報読取装置24においてその音楽紹介画面データに基づく音楽紹介画面を表示させてユーザに提示させることができる。
【0061】
ところで制御部30は、情報読取装置24において音楽紹介画面が表示されているとき、例えば音楽紹介画面を介して紹介する複数の音楽の音楽データの一部をデータ記憶部31から自動的に順次読み出して通信部33によりネットワーク23を介して情報読取装置24に送信する。これにより制御部30は、情報読取装置24において、その音楽データの一部を再生させてユーザに試聴させることができる。
【0062】
そして情報読取装置24は、音楽紹介画面を介してユーザに複数の音楽を紹介している状態で、何れか1つの音楽データが購入用として選択されると、音楽紹介画面データから対応する画面取得アドレスを取り出す。そして情報読取装置24は、その画面取得アドレスに従って音楽購入画面データを要求する購入画面要求情報を、ネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。
【0063】
従って制御部30は、情報読取装置24から画面取得アドレスに従って送信された購入画面要求情報を通信部33によって受信すると、その購入画面要求情報に応じて画面データ記憶部32から対応する音楽購入画面データを読み出す。そして制御部30は、かかる音楽購入画面データを通信部33によりネットワーク23を介して情報読取装置24に送信する。これにより制御部30は、情報読取装置24において音楽購入画面データに基づく音楽購入画面を表示させる。かくして制御部30は、情報読取装置24において音楽購入画面上でユーザに対し音楽データの購入に関する種々の情報を入力させる。
【0064】
情報読取装置24は、音楽購入画面上でユーザにより所望の音楽データの購入に関する種々の情報が入力されると、音楽購入画面データから、所望の音楽データに対応する音楽取得アドレスを取り出す。また情報読取装置24は、ユーザにより入力された購入に関する種々の情報に基づいて、所望の音楽データの配信を要求する音楽配信要求情報を生成する。そして情報読取装置24は、かかる音楽取得アドレスに従って音楽配信要求情報を、ネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。
【0065】
従って制御部30は、このときデータ取得装置21からネットワーク23を介して送信された音楽配信要求情報を通信部33によって受信する。そして制御部30は、その音楽配信要求情報に応じてデータ記憶部31から対応する音楽データと音楽関連情報とを読み出す。これにより制御部30は、かかる音楽データ及び音楽関連情報を通信部33によりネットワーク23を介して情報読取装置24に送信する。また制御部30は、このとき、情報読取装置24に配信した音楽データに応じてユーザに対する課金処理を実行する。このようにして制御部30は、ユーザに対し情報読取装置24を利用しても音楽データを購入させることもできる。
【0066】
次いで図10を用いて、データ取得装置21の機能回路ブロックによる詳細なハードウェア構成について説明する。かかるデータ取得装置21において制御部40は、複数の操作キー等でなる操作部41へのユーザ操作によって各種命令が入力されると、当該入力された各種命令に応じて装置全体を制御すると共に、各種処理を実行する。これにより制御部40は、データ取得装置21に装填されるCD(Compact Disc)等のメディアから音楽データを再生するメディア再生機能、当該メディアに記録されている音楽データを録音する録音機能、データ提供装置22から音楽データを購入する音楽購入機能、録音や購入により取得した音楽データを再生する取得音楽再生機能等の各種機能を実現する。
【0067】
実際に制御部40は、ユーザにより操作部41を介してメディア再生機能を選択する機能選択命令が入力されると、これに応じてメディア再生機能を実行する。この場合、制御部40は、再生部42により、データ取得装置21に装填されたメディアから、これに記録されている音楽データを再生させて音楽として出力させる。これにより制御部40は、ユーザに対し、メディアから再生した音楽を聴かせることができる。
【0068】
また制御部40は、ユーザにより操作部41を介して録音機能を選択する機能選択命令が入力されると、これに応じて録音機能を実行する。この場合、制御部40は、再生部42により、データ取得装置21に装填されたメディアから音楽データを読み出させて所定の圧縮符号化方式で圧縮符号化させた後、データ記憶部43に送出する。これにより制御部40は、データ記憶部43に対し、ATRAC3フォーマットやMP3フォーマット等の所定フォーマットの音楽データを記憶する。
【0069】
因みに制御部40は、メディアからの音楽データの録音時、通信部44により外部の関連情報提供装置(図示せず)に音楽データの音楽関連情報を要求する。その結果、制御部40は、関連情報提供装置から送信された音楽関連情報を通信部44によって受信して取り込むと、その音楽関連情報をデータ記憶部43に送出する。これにより制御部40は、データ記憶部43に対し音楽関連情報を音楽データと対応付けて記憶する。
【0070】
さらに制御部40は、ユーザにより操作部41を介して音楽購入機能を選択する機能選択命令が入力されると、これに応じて音楽購入機能を実行する。この場合、制御部40は、音楽に関するサービスの提供を受けるように要求するサービス提供要求情報を通信部44によりネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。その結果、制御部40は、データ提供装置22から音楽紹介画面データの音楽画面取得アドレスがネットワーク23を介して送信されると、これを通信部44によって受信して取り込む。
【0071】
これにより制御部40は、その音楽画面取得アドレスに従って、音楽紹介画面データを要求する紹介画面要求情報を通信部44によりネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。その結果、制御部40は、データ提供装置22から音楽紹介画面データがネットワーク23を介して送信されると、その音楽紹介画面データを通信部44によって受信して取り込み表示制御部45に送出する。これにより制御部40は、表示制御部45により、表示部46に対し音楽紹介画面データに基づく音楽紹介画面を表示する。
【0072】
この状態で制御部40は、ユーザにより操作部41を介して音楽紹介画面上で所望の音楽データが選択されると、音楽紹介画面データから対応する音楽画面取得アドレスを取り出す。そして制御部40は、その音楽画面取得アドレスに従って音楽購入画面データを要求する購入画面要求情報を通信部44によりネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。その結果、制御部40は、データ提供装置22から音楽購入画面データがネットワーク23を介して送信されると、その音楽購入画面データを通信部44によって受信して取り込み表示制御部45に送出する。これにより制御部40は、表示制御部45により表示部46に対し音楽購入画面データに基づく音楽購入画面を表示する。
【0073】
この状態で制御部40は、ユーザにより操作部41を介して音楽購入画面上で所望の音楽データの購入に関する種々の情報が入力されると、音楽購入画面データから、所望の音楽データに対応する音楽取得アドレスを取り出す。また制御部40は、ユーザにより入力された購入に関する種々の情報に基づいて、所望の音楽データの配信を要求する音楽配信要求情報を生成する。そして制御部40は、その音楽取得アドレスに従い音楽配信要求情報を通信部44によりネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。
【0074】
その結果、制御部40は、データ提供装置22から、音楽データの購入に対する課金処理が完了して、ネットワーク23を介して当該音楽データと、対応する音楽関連情報とが送信されると、これらを通信部44によって受信して取り込みデータ記憶部43に送出する。これにより制御部40は、データ記憶部43に、その音楽データと音楽関連情報とを対応付けて記憶する。このようにして制御部40は、データ提供装置22から音楽データを購入してデータ記憶部43に記憶保持することができる。
【0075】
さらに制御部40は、ユーザにより操作部41を介して取得音楽再生機能を選択する機能選択命令が入力されると、これに応じて取得音楽再生機能を実行する。この場合、制御部40は、データ記憶部43からユーザにより指定された音楽データを読み出して再生部42により再生させて(復号処理を含む)音楽として出力させる。これにより制御部40は、ユーザに対し、データ記憶部43に記憶していた音楽データを音楽として聴かせることができる。このようにして制御部40は、ユーザ操作に応じて、メディア再生機能、録音機能、音楽購入機能及び取得音楽再生機能を実現する。
【0076】
ところで制御部40は、データ取得装置21が動作している間、定期的に提供情報REを要求する提供要求情報を通信部44によりネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。このようにして制御部40は、提供要求情報の送信に応じてデータ提供装置22から提供情報REがネットワーク23を介して返信される毎に、その提供情報REを通信部44によって受信して取り込む。そして制御部40は、かかる提供情報REを提供情報記憶部47に送出して記憶する。
【0077】
因みに制御部40は、データ提供装置22から送信された提供情報REを受信したときに、提供情報記憶部47に対し、すでに提供情報REを記憶していると、当該提供情報記憶部47において、すでに記憶している提供情報REに、このとき受信した提供情報REを上書きするように記憶する。このようにして制御部40は、データ提供装置22から既に提供されている提供情報REとは異なる提供情報REが提供されたときにのみ、提供情報記憶部47内の提供情報REを新たな内容のものに更新している。
【0078】
そして制御部40は、メディア再生機能、録音機能、音楽購入機能及び取得音楽再生機能等の種々の機能を実行している間、表示制御部45により表示部46に対し、例えば機能の実行状況に応じた情報(以下、これを機能実行情報と呼ぶ)を通知するための機能実行画面を表示している。また制御部40は、このように表示部46に機能実行画面を表示した場合、提供情報RE内の提示使用情報BU1乃至BUNに基づいて、かかる機能実行画面内に機能実行情報に合わせて提示情報も表示する。これにより制御部40は、種々の機能を実行しているときには、当該機能実行画面を介して機能の実行状況と共に提示情報をユーザに提示するようになされている。
【0079】
ここで、制御部40が実行する種々の機能のうち、取得音楽再生機能を実行する場合を例にして、表示部46に対する機能実行画面の表示について具体的に説明する。制御部40は、ユーザ操作に応じて取得音楽再生機能を実行する場合、画面データ記憶部48から、これに記憶している取得音楽再生機能用の画面データを読み出す。また制御部40は、データ記憶部43から、ユーザにより再生用として指定された音楽データを読み出して再生部42に送出すると共に、当該音楽データに対応する音楽関連情報も読み出す。さらに制御部40は、音楽関連情報から音楽タイトル、アーティスト名、アルバムタイトル、及び写真画像取得アドレスを取り出す。
【0080】
そして制御部40は、その写真画像取得アドレスに従いジャケット写真画像データを要求する画像要求情報を通信部44によりネットワーク23を介して例えばデータ提供装置22に送信する。その結果、制御部40は、データ提供装置22からネットワーク23を介してジャケット写真画像データが送信されると、当該ジャケット写真画像データを通信部44によって受信して取り込む。これにより制御部40は、音楽タイトル、アーティスト名及びアルバムタイトルの情報とジャケット写真画像データとを機能実行情報データとして画面データに合成し、かくして機能実行画面データを生成する。
【0081】
これに加えて制御部40は、このとき提供情報記憶部47から提供情報REを読み出し、当該読み出した提供情報REから、これに含まれる複数の提示使用情報BU1乃至BUNを取り出す。また制御部40は、これら提示使用情報BU1乃至BUNからそれぞれ提示文字列情報BW及び提示画像取得アドレスBPを取り出す。さらに制御部40は、提示画像取得アドレスBPに従い提示画像データを要求する提示画像要求情報を通信部44によりネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。その結果、制御部40は、データ提供装置22から提示画像データがネットワーク23を介して送信されると、これを通信部44によって受信して取り込む。
【0082】
そして制御部40は、提示使用情報BU1乃至BUN毎の提示文字列情報BW及び提示画像データを提示情報データとして適宜、機能実行画面データに合成する。制御部40は、提示情報データを合成した機能実行画面データを表示制御部45に送出する。これにより制御部40は、表示制御部45により表示部46に対し機能実行画面データに基づく図11に示すような機能実行画面50を表示する。
【0083】
この場合、機能実行画面50には、その中央部に、取得音楽再生機能に対応する機能実行情報として、現在再生中の音楽データに対応する音楽タイトル51、アルバムタイトル52、アーティスト名53及びジャケット写真画像54が表示されている。また機能実行画面50には、その下側に画面左右方向と平行な帯状の提示情報表示領域55が設けられ、かかる提示情報表示領域55に、例えば提示画像56と提示文字列57とが横1列に並べられた1行構成の1つの提示情報58が表示されている。
【0084】
また制御部40は、このようにして機能実行画面50の提示情報表示領域55内に1行構成の提示情報58を所定時間表示すると、表示制御部45により当該提示情報表示領域55内に表示する1行構成の1つの提示情報58を切り替える。このようにして制御部40は、表示部46に対し機能実行画面50を表示している間、提示情報表示領域55内に順次1つの提示情報58を切り替えて表示し、かくしてユーザに個々の提示情報58を順番に提示し得るようになされている。
【0085】
ところで制御部40は、表示部46に対し機能実行画面50と共に提示情報58を表示している状態で、当該ユーザにより操作部41が操作され機能実行画面50上で何れか1つの提示情報58が指定されると、その指定された提示情報58に対応する提示使用情報BU1乃至BUNから提示識別情報BDを取り出す。また制御部40は、その提示識別情報BDを格納し、ユーザにより指定された提示情報58に対応する詳細画面データを要求する詳細画面要求情報を生成する。そして制御部40は、詳細画面要求情報を通信部44によりネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。
【0086】
その結果、制御部40は、データ提供装置22からネットワーク23を介して詳細画面取得アドレスPLが送信されると、これを通信部44によって受信して取り込む。このとき制御部40は、詳細画面取得アドレスPLに従い、詳細画面データに基づく詳細画面の提示を要求する画面提示要求情報を通信部44によりネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。
【0087】
これに応じて制御部40は、データ提供装置22から、ユーザにより指定された提示情報58に対応する詳細画面データがネットワーク23を介して送信されると、その詳細画面データを通信部44によって受信して取り込む。そして制御部40は、かかる詳細画面データを表示制御部45に送出する。これにより制御部40は、表示制御部45により表示部46に対し詳細画面データに基づく例えば図12に示すような詳細画面60を表示する。因みに、かかる詳細画面60は、ユーザにより指定された提示情報58としての、例えば特定のアーティストによる新たなシングルのリリースを通知するようなニュースに対応しているものである。
【0088】
この場合、詳細画面60には、画面上下方向に沿って並べられた複数のタイトル表示欄61A乃至61Eを有する曲名表示部61が設けられている。そしてタイトル表示部61の各タイトル表示欄61A乃至61Eそれぞれには、特定のアーティストにより今までにリリースされたシングルの音楽タイトルが表示されている。またタイトル表示部61には、当該タイトル表示部61内に表示するタイトル表示欄61A乃至61Eを切り替えるためのスクロール操作部61Fが設けられている。また各タイトル表示欄61A乃至61Eには、表示される音楽タイトルに試聴データが対応付けられているとき、例えばスピーカの形状を模式的に示すマーク61Gも表示される。
【0089】
さらに詳細画面60には、画面左側に、タイトル表示欄61A乃至61Eに表示された音楽タイトルに対応するジャケット写真等の画像を表示させる画像表示領域62が設けられている。さらに詳細画面60には、特定のアーティストにより今までにリリースされた全ての音楽データに対応する音楽タイトルのリストを提示するように要求するためのリスト提示ボタン63が設けられている。さらにまた詳細画面60には、特定のアーティストのプロフィールの提示を要求するためのプロフィール提示ボタン64も設けられている。因みに詳細画面60の下端には、例えば、操作部41に設けられた各種操作キーのうち、その詳細画面60上で種々の命令の入力に利用可能な操作キーと、その操作キーにより入力可能な命令とをユーザに通知するための、種々のマーク等が表示されている。
【0090】
そして制御部40は、表示部46に表示した詳細画面60上でユーザにより、タイトル表示欄61A乃至61Eを介して試聴データの対応付けられた何れかの音楽タイトルが選択されると、詳細画面データに格納されている、当該試聴データ取得用のネットワークアドレスを取り出す。そして制御部40は、かかるネットワークアドレスに従い試聴データを要求する試聴要求情報を通信部44によりネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。その結果、制御部40は、データ提供装置22からネットワーク23を介して送信された試聴データを通信部44によって受信すると、当該受信した試聴データを再生部42に送出して再生させる。これにより制御部40は、ユーザに対し、選択された音楽タイトルに対応する音楽を試聴させる。
【0091】
また制御部40は、ユーザによりタイトル表示欄61A乃至61Eを介して何れかの音楽タイトルが選択されたときには、詳細画面データに格納されている、ジャケット写真画像データ取得用のネットワークアドレスを取り出す。そして制御部40は、かかるネットワークアドレスに従いジャケット写真画像データを要求する写真画像要求情報を通信部44によりネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。その結果、制御部40は、データ提供装置22からネットワーク23を介して送信されたジャケット写真画像データを通信部44によって受信すると、当該受信したジャケット写真画像に基づくジャケット写真画像を、詳細画面60の画像表示領域62に表示する。
【0092】
さらに制御部40は、ユーザにより詳細画面60上でリスト提示ボタン63が選択指示されると、詳細画面データに格納されている、音楽タイトルリスト取得用のネットワークアドレスを取り出す。そして制御部40は、かかるネットワークアドレスに従い音楽タイトルリストを要求するリスト要求情報を通信部44によりネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。その結果、制御部40は、データ提供装置22からネットワーク23を介して送信された音楽タイトルリストを通信部44によって受信すると、当該受信した音楽タイトルリスト内の音楽タイトルを例えば詳細画面60のタイトル表示部51に表示する(又は、表示部46に対し詳細画面60に替えて、音楽タイトルリストに含まれる複数の音楽タイトルを提示するリスト画面を表示する)。
【0093】
さらに制御部40は、ユーザにより詳細画面60上でプロフィール提示ボタン64が選択指示されると、詳細画面データに格納されている、プロフィールデータ取得用のネットワークアドレスを取り出す。そして制御部40は、かかるネットワークアドレスに従いプロフィールデータを要求するプロフィール要求情報を通信部44によりネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。その結果、制御部40は、データ提供装置22からネットワーク23を介して送信されたプロフィールデータを通信部44によって受信すると、当該受信したプロフィールデータに基づくプロフィールを例えば詳細画面60の画像表示領域62内に表示する(又は、表示部46に対し詳細画面60に替えて、プロフィールデータに基づくプロフィール画面を表示する)。
【0094】
これにより制御部40は、特定のアーティストのリリースしたシングルの音楽タイトルやジャケット写真画像、当該特定のアーティストのプロフィール等を目視させることができると共に、そのシングルを実際に試聴させることができる。このようにして制御部40は、ユーザにより、例えば特定のアーティストによる新たなシングルのリリースを通知するニュースである提示情報58が指定されると、これに応じてデータ提供装置22から取得した対応する詳細画面データに基づく詳細画面60として、当該ユーザに対し提示情報58の内容に関係する種々の情報を追加で提示することができる。
【0095】
ところで制御部40は、ユーザにより操作部41を介して機能選択命令が入力されたとき、上述した一連の処理に加えて、情報低減2次元コードTDC1の取得を要求するコード取得要求情報を通信部44によりネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。その結果、制御部40は、データ提供装置22から情報低減2次元コードTDC1がネットワーク23を介して送信されると、当該情報低減2次元コードTDC1を通信部44によって受信して取り込む。そして制御部40は、かかる情報低減2次元コードTDC1を機能実行画面データに合成している。これにより制御部40は、表示制御部45により表示部46に表示している機能実行画面50(図11)において提示情報表示領域55内に、その情報低減2次元コードTDC1を表示している。
【0096】
実際に機能実行画面50の提示情報表示領域55には、例えば提示画像56を表示する部分と、提示文字列57を表示する部分との間に、当該提示情報表示領域55の幅(すなわち、画面上下方向の幅)と同一の幅で、かつ情報低減2次元コードTDC1の形状と同一の形状を有するコード表示領域55Aが設けられている。またコード表示領域55Aの大きさは、情報低減2次元コードTDC1の大きさ以上で、かつ情報非低減2次元コードTDC2の大きさよりも小さく選定されている。
【0097】
このため図13(A)及び(B)に示すように、制御部40は、その大きさが制限されたコード表示領域55Aに対し仮に情報非低減2次元コードTDC2を表示することを考えると、当該大きさの制限されたコード表示領域55Aに情報非低減2次元コードTDC2を縮小して表示することになる。しかしながら制御部40は、その大きさの制限されたコード表示領域55Aに対し、表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数が減らされて小さく生成された情報低減2次元コードTDC1を何ら縮小せずに(又は、最大でもコード表示領域55Aの大きさと同じ大きさとなるように所定の拡大率で拡大して)表示し得るようになされている。
【0098】
従って制御部40は、表示制御部45により、大きさの制限されたコード表示領域55Aにおいて、情報非低減2次元コードTDC2の最小構成単位の大きさに比べて情報低減2次元コードTDC1の最小構成単位の大きさを大きくしている。これにより制御部40は、機能実行画面50内で、情報低減2次元コードTDC1の白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれて判別し難くなることを回避している。よって制御部40は、情報読取装置24で機能実行画面50内の情報低減2次元コードTDC1が読み取られた場合、その情報低減2次元コードTDC1が表現している情報(すなわち、可変情報VI1及びアプリケーション識別情報AID)を的確に復号させ得るようになされている。
【0099】
次いで図14を用いて、情報読取装置24の機能回路ブロックによる詳細なハードウェア構成について説明する。かかる情報読取装置24において制御部70は、複数の操作キー等でなる操作部71へのユーザ操作によって各種命令が入力されると、当該入力された各種命令に応じて装置全体を制御すると共に、各種処理を実行する。これにより制御部70は、カメラでなる読取部72を、データ取得装置21の表示部46に表示されている情報低減2次元コードTDC1に向けた状態で、ユーザにより操作部71を介して読取命令が入力されると、当該読取部72により情報低減2次元コードTDC1を撮像し撮像画像データとして読み取る。
【0100】
因みに制御部70は、この際、読取部72によって情報低減2次元コードTDC1を撮像して得られる撮像画像データを表示制御部73に送出する。これにより制御部70は、表示制御部73により表示部74に対し、撮像画像データに基づき情報低減2次元コードTDC1の撮像画像を表示させ、かくしてユーザに情報低減2次元コードTDC1の撮像状態(アングルや撮像距離等)を確認させることができる。
【0101】
ここで情報読取装置24には、情報低減2次元コードTDC1を復号するアプリケーションプログラム(以下、これを復号アプリケーションプログラムと呼ぶ)が、説明の便宜上、機能ブロックで示す復号部75として設けられている。このため読取部72は、情報低減2次元コードTDC1の撮像画像データを復号部75に送出する。そして図15に示すように、復号部75は、読取部72から与えられた撮像画像データを情報低減2次元コードTDC1として復号することにより、可変情報VI1とアプリケーション識別情報AIDとを生成し、これらを制御部70に送出する。
【0102】
また情報読取装置24には、情報低減2次元コードTDC1を復号して得られるアプリケーション識別情報AIDで識別される上述した復元アプリケーションプログラム(すなわち、固定情報FI1が予め埋め込まれた復元アプリケーションプログラム)も、説明の便宜上、機能回路ブロックで示す連結部76として設けられている。このため制御部70は、復号部75から可変情報VI1及びアプリケーション識別情報AIDが与えられると、そのアプリケーション識別情報AIDで識別される連結部76を起動させる。
【0103】
また制御部70は、連結部76を起動させると、このとき復号部75から与えられていた可変情報VI1を当該連結部76に送出する。このため連結部76は、制御部70により起動されると、予め保持している固定情報FI1に、このとき制御部70から与えられた可変情報VI1を連結することにより、元の画面取得アドレスGF1を復元(すなわち、生成)する。そして連結部76は、かかる画面取得アドレスGF1を制御部70に送出する。
【0104】
これにより制御部70は、その画面取得アドレスGF1に従い、音楽紹介画面データを要求する紹介画面要求情報を通信部77によりネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。その結果、制御部70は、データ提供装置22から音楽紹介画面データがネットワーク23を介して送信されると、その音楽紹介画面データを通信部77によって受信して取り込み表示制御部73に送出する。これにより制御部70は、表示制御部73により、表示部74に対し音楽紹介画面データに基づく例えば図16に示すような音楽紹介画面90を表示する。因みに、かかる音楽紹介画面90は、例えば、特定のアーティストにより発表されたニューアルバムに収録されている音楽を紹介するものである。
【0105】
この場合、音楽紹介画面90には、画面上下方向に沿って並べられた複数のタイトル表示欄91A乃至91Eを有する曲名表示部91が設けられている。そしてタイトル表示部91の各タイトル表示欄91A乃至91Eそれぞれには、特定のアーティストにより発表されたニューアルバムに収録されている音楽の音楽タイトルが表示されている。またタイトル表示部91には、当該タイトル表示部91内に表示するタイトル表示欄91A乃至91Eを切り替えるためのスクロール操作部91Fが設けられている。
【0106】
そして制御部70は、表示部74に音楽紹介画面90を表示すると、データ提供装置22からネットワーク23を介して順次送信される、紹介用の音楽データの一部を通信部77によって受信して取り込み、これを再生部78に送出する。これにより再生部78は、制御部70から順次与えられる音楽データの一部を再生して出力し、かくしてユーザに順次音楽の一部を試聴させることができる。
【0107】
また制御部70は、表示部74に表示した音楽紹介画面90上でユーザにより、タイトル表示欄91A乃至91Eを介して何れかの音楽タイトルが選択されると、音楽紹介画面データに格納されている画面取得アドレスを取り出す。そして制御部70は、かかる画面取得アドレスに従い音楽購入画面データを要求する購入画面要求情報を通信部77によりネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。その結果、制御部70は、データ提供装置22から音楽購入画面データがネットワーク23を介して送信されると、その音楽購入画面データを通信部77によって受信して取り込み表示制御部73に送出する。これにより制御部70は、表示制御部73により表示部74に対し音楽購入画面データに基づく音楽購入画面を表示する。
【0108】
この状態で制御部70は、ユーザにより操作部71を介して音楽購入画面上で所望の音楽データの購入に関する種々の情報が入力されると、音楽購入画面データから、所望の音楽データに対応する音楽取得アドレスを取り出す。また制御部70は、ユーザにより入力された購入に関する種々の情報に基づいて、所望の音楽データの配信を要求する音楽配信要求情報を生成する。そして制御部70は、その音楽取得アドレスに従い音楽配信要求情報を通信部77によりネットワーク23を介してデータ提供装置22に送信する。
【0109】
その結果、制御部70は、データ提供装置22から、音楽データの購入に対する課金処理が完了して、ネットワーク23を介して当該音楽データと、対応する音楽関連情報とが送信されると、これらを通信部77によって受信して取り込みデータ記憶部79に送出する。これにより制御部70は、データ記憶部79に、その音楽データと音楽関連情報とを対応付けて記憶する。このようにして制御部70は、データ提供装置22から音楽データを購入してデータ記憶部79に記憶保持することができる。
【0110】
因みに制御部70は、ユーザにより操作部71を介して音楽データの再生が要求されると、データ記憶部79から音楽関連情報を読み出し、当該読み出した音楽関連情報に基づき表示制御部73を介して表示部74に、再生可能な音楽データに対応する音楽タイトルを一覧表示する。これにより制御部70は、表示部74に一覧表示した音楽タイトルにより再生対象の音楽データを指定させることができる。
【0111】
そして制御部70は、ユーザにより再生対象の音楽データが指定されると、データ記憶部79から当該指定された音楽データを読み出して再生部78により再生させ音楽として出力させる。これにより制御部70は、ユーザに対し、データ記憶部79に記憶していた音楽データを音楽として聴かせることができる。
【0112】
次いで、図17(A)及び(B)に示すフローチャートを用いて、データ取得装置21及びデータ提供装置22において情報低減2次元コードTDC1を生成して表示する第1のコード表示処理手順について説明する。すなわち、データ取得装置21の制御部40は、ユーザにより操作部41を介して機能選択命令が入力されると、図17(A)に示す第1のコード取得表示処理手順RT1を開始する。そしてデータ取得装置21の制御部40は、かかる第1のコード取得表示処理手順RT1を開始すると、ステップSP1においてコード取得要求情報を通信部44によりデータ提供装置22に送信して、次のステップSP2に移る。
【0113】
このときデータ提供装置22の制御部30は、データ取得装置21との通信が確立すると、図17(B)に示す第1のコード生成提供処理手順RT2を開始する。そしてデータ提供装置22の制御部30は、かかる第1のコード生成提供処理手順RT2を開始すると、ステップSP11においてデータ取得装置21から送信されたコード取得要求情報を通信部33によって受信する。そして制御部30は、そのコード取得要求情報の受信に応じて、可変情報抽出部36により画面取得アドレスGF1から可変情報VI1を抽出して、次のステップSP12に移る。
【0114】
ステップSP12において制御部30は、符号化部37により可変情報VI1をアプリケーション識別情報AIDと共に符号化して情報低減2次元コードTDC1を生成して、次のステップSP13に移る。そしてステップSP13において制御部30は、通信部33により情報低減2次元コードTDC1をデータ取得装置21に送信した後、次のステップSP14に移り、かかる第1のコード生成提供処理手順RT2を終了する。
【0115】
このときステップSP2においてデータ取得装置21の制御部40は、データ提供装置22から送信された情報低減2次元コードTDC1を通信部44によって受信する。そして制御部40は、表示制御部45により表示部46に対し機能実行画面50の一部として情報低減2次元コードTDC1を表示した後、次のステップSP3に移り、かかる第1のコード取得表示処理手順RT1を終了する。このようにしてデータ取得装置21及びデータ提供装置22は、第1のコード表示処理手順を全て終了する。
【0116】
次いで、図18(A)及び(B)に示すフローチャートを用いて、情報読取装置24及びデータ提供装置22において画面取得アドレスGF1を利用して音楽紹介画面データを提供し取得する第1の画面提供取得処理手順について説明する。すなわち、情報読取装置24の制御部70は、ユーザにより操作部71を介して読取部72の起動命令が入力されると、図18(A)に示す第1のアドレス生成処理手順RT3を開始する。そして情報読取装置24の制御部70は、かかる第1のアドレス生成処理手順RT3を開始すると、ステップSP21において読取部72を起動して、データ取得装置21の表示部46に表示されている情報低減2次元コードTDC1を撮像して読み取り、次のステップSP22に移る。
【0117】
ステップSP22において制御部70は、復号部75により、読取部72で読み取った情報低減2次元コードTDC1を復号して可変情報VI1及びアプリケーション識別情報AIDを生成して、次のステップSP23に移る。ステップSP23において制御部70は、アプリケーション識別情報AIDに従い連結部76を起動させて、次のステップSP24に移る。
【0118】
ステップSP24において制御部70は、連結部76により予め保持している固定情報FI1と、可変情報VI1とを連結して元の画面取得アドレスGF1を生成して、次のステップSP25に移る。そしてステップSP25において制御部70は、画面取得アドレスGF1に従い紹介画面要求情報を通信部77によりデータ提供装置22に送信して、次のステップSP26に移る。
【0119】
このときデータ提供装置22の制御部30は、情報読取装置24との通信が確立すると、図18(B)に示す第1の画面提供処理手順RT4を開始する。データ提供装置22の制御部30は、かかる第1の画面提供処理手順RT4を開始すると、ステップSP31において情報読取装置24から送信された紹介画面要求情報を通信部33によって受信する。そして制御部30は、その紹介画面要求情報の受信に応じて画面データ記憶部32から音楽紹介画面データを読み出し通信部33により情報読取装置24に送信した後、次のステップSP32に移り、かかる第1の画面提供処理手順RT4を終了する。
【0120】
このときステップSP26において情報読取装置24の制御部70は、データ提供装置22から送信された音楽紹介画面データを通信部77によって受信して取り込む。そして制御部70は、表示制御部73により表示部74に対し音楽紹介画面データに基づく音楽紹介画面90を表示した後、次のステップSP27に移り、かかる第1のアドレス生成処理手順RT3を終了する。このようにして情報読取装置24及びデータ提供装置22は、第1の画面提供取得処理手順を全て終了する。
【0121】
(2−2)第1の実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、データ提供装置22は、データ取得装置21から情報低減2次元コードTDC1の取得が要求されると、可変情報抽出部36により画面取得アドレスGF1から固定情報FI1以外の可変情報VI1を抽出する。またデータ提供装置22は、符号化部37により、その可変情報VI1をアプリケーション識別情報AIDと共に符号化して情報低減2次元コードTDC1を生成する。そしてデータ提供装置22は、かかる情報低減2次元コードTDC1をデータ取得装置21に送信することにより、当該データ取得装置21において表示部46に情報低減2次元コードTDC1を表示させる。
【0122】
また情報読取装置24は、データ取得装置21の表示部46に表示された情報低減2次元コードTDC1を読取部72により読み取ると、復号部75により情報低減2次元コードTDC1を復号して可変情報VI1及びアプリケーション識別情報AIDを生成する。そして情報読取装置24は、アプリケーション識別情報AIDにより連結部76を起動させ、当該起動させた連結部76により、これが予め保持している固定情報FI1に、情報低減2次元コードTDC1から得た可変情報VI1を連結して元の画面取得アドレスGF1を生成する。これにより情報読取装置24は、かかる画面取得アドレスGF1に従い紹介画面要求情報をデータ提供装置22に送信し、その結果、データ提供装置22から返信される音楽紹介画面データを受信して音楽紹介画面90を表示する。
【0123】
従ってデータ提供装置22は、提供対象の画面取得アドレスGF1全体を符号化して情報非低減2次元コードTDC2を生成する場合に比べて、当該提供対象の画面取得アドレスGF1の一部である可変情報VI1と共に情報量の格段的に少ないアプリケーション識別情報AIDを符号化することで、表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を減らした小さい情報低減2次元コードTDC1を生成することができる。その結果、データ提供装置22は、データ取得装置21の解像度の比較的低い表示部46において機能実行画面50内の大きさの制限されたコード表示領域55Aに情報非低減2次元コードTDC2が縮小して表示される場合に比べて、当該大きさの制限されたコード表示領域55Aに対し情報低減2次元コードTDC1を何ら縮小せずに(又は、コード表示領域55A内に収まるように拡大して)表示させることができる。
【0124】
これによりデータ提供装置22は、データ取得装置21において大きさの制限されたコード表示領域55Aに情報低減2次元コードTDC1が表示されたときに当該情報低減2次元コードTDC1の白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれることを回避することができる。従ってデータ提供装置22は、その大きさが制限されたコード表示領域55Aに表示された情報低減2次元コードTDC1が情報読取装置24により比較的近い位置から読み取られるときに、当該情報低減2次元コードGF1の白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれることを回避することができると共に、その情報読取装置24により比較的離れた位置から読み取られるときにも、当該情報低減2次元コードTDC1の白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれることを極力回避することができる。
【0125】
また情報読取装置24は、データ取得装置21の解像度の比較的低い表示部46において機能実行画面50内の大きさの制限されたコード表示領域55Aに、提供対象の画面取得アドレスGF1全体を符号化して生成される情報非低減2次元コードTDC2が縮小して表示される場合に比べて、当該提供対象の画面取得アドレスGF1の一部である可変情報VI1と共に情報量の格段的に少ないアプリケーション識別情報AIDを符号化することで、表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を減らして小さく生成された情報低減2次元コードTDC1を、当該コード表示領域55Aに何ら縮小せずに(又は、拡大して)表示された状態で読み取ることができる。
【0126】
すなわち、情報読取装置24は、大きさの制限されたコード表示領域55Aに対し、白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれることを回避して表示された情報低減2次元コードTDC1を読み取ることができる。そして情報読取装置24は、大きさの制限されたコード表示領域55Aに対し情報低減2次元コードTDC1が白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれずに表示されるため、その情報低減2次元コードTDC1を比較的離れた位置から読み取るときにも、当該情報低減2次元コードTDC1の白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれることを極力回避することができる。
【0127】
以上の構成によれば、データ提供装置22は、可変情報抽出部36により、画面取得アドレスGF1から固定情報FI1以外の可変情報VI1を抽出し、符号化部37により、その可変情報VI1を符号化して情報低減2次元コードTDC1を生成するようにした。これによりデータ提供装置22は、情報非低減2次元コードTDC2に比べて、情報低減2次元コードTDC1を表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を減らして小さく生成し、データ取得装置21において大きさの制限されたコード表示領域55Aに対し当該情報低減2次元コードTDC1を何ら縮小せずに(又は、拡大して)表示させることができる。よってデータ提供装置22は、情報低減2次元コードTDC1が読み取られたときに的確に復号させることができる。
【0128】
また情報読取装置24は、読取部72により、データ取得装置21で大きさの制限されたコード表示領域55Aに表示された、情報非低減2次元コードTDC2に比べて表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を減らした情報低減2次元コードTDC1を読み取り、復号部75により、その情報低減2次元コードTDC1を復号して可変情報VI1を生成し、連結部76により固定情報FI1と、可変情報VI1とを連結して元の画面取得アドレスGF1を生成するようにした。これにより情報読取装置24は、データ取得装置21において大きさの制限されたコード表示領域55Aに対し情報非低減2次元コードTDC2が縮小して表示される場合に比べて、表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を減らして小さく生成された情報低減2次元コードTDC1を、当該大きさの制限されたコード表示領域55Aに何ら縮小せずに(又は、拡大して)表示された状態で読み取ることができる。よって情報読取装置24は、情報低減2次元コードTDC1を的確に復号することができる。そして、かかる情報読取装置24は、このように的確に復号した可変情報VI1を固定情報FI1と連結することにより、当該可変情報VI1を符号化して生成された情報低減2次元コードTDC1を読み取った場合でも、元の画面取得アドレスGF1を的確に取得することができる。
【0129】
ところでテータ取得装置21では、機能実行画面50内のコード表示領域55Aに情報低減2次元コードTDC1を縮小せずにそのまま表示し、又は当該情報低減2次元コードTDC1を最大でもコード表示領域55Aの大きさと同じ大きさとなるように所定の拡大率で拡大して表示するようにした。従ってデータ取得装置21は、機能実行画面50において本来ユーザに提示すべき機能実行情報を削除し、また情報低減2次元コードTDC1で覆って隠すようなことをせずに、当該機能実行情報全体を的確に提示した状態のまま、情報低減2次元コードTDC1を的確に読み取らせることができる。
【0130】
またデータ提供装置22は、データ取得装置21から情報低減2次元コードTDC1の取得が要求される毎に、その情報低減2次元コードTDC1を生成してデータ取得装置21に送信している。従ってデータ提供装置22は、予め情報低減2次元コードTDC1を生成して保持しておくための記憶部を何ら設けることなく、構成を簡易化することができる。
【0131】
さらにデータ提供装置22は、画面取得アドレスGF1から抽出した可変情報VI1をアプリケーション識別情報AIDと共に符号化して情報低減2次元コードTDC1を生成している。そして情報読取装置24には、復号アプリケーションプログラムである復号部75と、復元アプリケーションプログラムである連結部76とが設けられている。この状態で情報読取装置24は、情報低減2次元コードTDC1を復号してアプリケーション識別情報AIDを得たときに、そのアプリケーション識別情報AIDにより連結部76を特定して起動させている。すなわち情報読取装置24の制御部70は、アプリケーション識別情報AIDを得ると、そのアプリケーション識別情報AIDで識別する復元アプリケーションプログラムを特定して起動させる機能を有している。
【0132】
このため情報読取装置24は、現在、市場に流通している2次元コード復号用の既存の復号アプリケーションプログラムである復号部75が設けられている構成に対し、復元アプリケーションプログラムである連結部76を追加するだけで、復号部75により情報低減2次元コードTDC1を復号したときに、連結部76を的確に起動させて当該情報低減2次元コードTDC1の表現している可変情報VI1から元の画面取得アドレスGF1を容易に生成することができる。よって情報読取装置24は、既存の復号アプリケーションプログラムがインストールされている装置を元にして、本発明を容易に実現することができる。
【0133】
さらにまた情報読取装置24は、復号アプリケーションプログラムである復号部75と、復元アプリケーションプログラムである連結部76とを別々に設け、当該復元アプリケーションプログラムに対し固定情報FI1を埋め込んでいる。従って情報読取装置24は、データ提供装置22側で画面取得アドレスGF1の固定情報FI1が変更されたときに、復号アプリケーションプログラムである復号部75はそのままにして、復元アプリケーションプログラムである連結部76のみを交換する(すなわち、復元アプリケーションプログラムをインストールする)ことで、当該固定情報FI1の変更に容易に対処して元の画面取得アドレスGF1を生成することができる。
【0134】
(2−3)他の実施の形態
なお上述した第1の実施の形態においては、データ提供装置22が、データ取得装置21から情報低減2次元コードTDC1の取得が要求される毎に、その情報低減2次元コードTDC1を生成してデータ取得装置21に送信するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ提供装置22が予め情報低減2次元コードTDC1を生成して保持しておくようにしても良い。かかる構成によれば、データ提供装置22において、データ取得装置21から情報低減2次元コードTDC1の取得が要求されたときに、当該情報低減2次元コードTDC1を生成しない分、処理負荷を低減させることができる。
【0135】
また上述した第1の実施の形態においては、データ提供装置22が、データ取得装置21から機能実行画面50の表示の際に情報低減2次元コードTDC1の取得が要求されると、これに応じて当該情報低減2次元コードTDC1をデータ取得装置21に送信するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ提供装置22が、例えばデータ取得装置21に対し提供情報REと共に情報低減2次元コードTDC1を送信するように、定期的に提供するようにしても良い。
【0136】
さらに上述した第1の実施の形態においては、情報読取装置24に対し復号アプリケーションプログラムである復号部75と、復元アプリケーションプログラムである連結部76とを設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、情報読取装置24に対し、復号アプリケーションプログラムと復元アプリケーションプログラムとを一体化して生成されたアプリケーションプログラムをインストールするようにしても良い。かかる構成によれば、情報読取装置24に対し機能的には上述と同様に復号部75と連結部76とを設けることになるが、これら復号部75及び連結部76とが1つのアプリケーションプログラムであるため、制御部70を、アプリケーション識別情報AIDにより復元アプリケーションプログラムを特定して起動させる機能を除いて構成することができ、構成を簡易化することができる。
【0137】
従ってデータ提供装置22は、画面取得アドレスGF1から抽出した可変情報VI1を、アプリケーション識別情報AIDを加えずに単独で符号化することができ、かくして情報低減2次元コードTDC1を、表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を低減させてさらに小さく生成することができる。よってデータ取得装置21において情報低減2次元コードTDC1を拡大表示する場合、上述した第1の実施の形態よりも大きな拡大率で情報低減2次元コードTDC1を拡大することができる。従ってデータ取得装置21は、情報読取装置24に対し、かなり離れた位置からでも情報低減2次元コードTDC1を的確に読み取らせることができる。
【0138】
さらに上述した第1の実施の形態においては、情報読取装置24において連結部76が予め固定情報FI1を保持するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、情報読取装置24がデータ提供装置22から固定情報FI1を取得して記憶部に記憶しておくようにしても良い。
【0139】
さらに上述した第1の実施の形態においては、データ提供装置22で情報低減2次元コードTDC1を生成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ取得装置21で情報低減2次元コードTDC1を生成するようにしても良い。すなわち、図4との対応部分に同一符号を付した図19に示すように、データ提供装置100については、本発明による符号化装置を適用しないことで、固定情報記憶部35、可変情報抽出部36及び符号化部37を除いて構成する。また図10との対応部分に同一符号を付した図20に示すように、データ取得装置110については、本発明による符号化装置を適用することで、固定情報記憶部111、可変情報抽出部112及び符号化部113を新たに設けて構成する。
【0140】
そして、かかる構成によって実現する図21(A)及び(B)に示す第2のコード表示処理手順では、データ取得装置110の制御部114が、ユーザにより操作部41を介して機能選択命令が入力されると、図21(A)に示す第1のコード生成表示処理手順RT5を開始する。そしてデータ取得装置110の制御部114は、かかる第1のコード生成表示処理手順RT5を開始すると、ステップSP41において、機能選択命令の入力を情報低減2次元コードTDC1の取得の要求と見なして、画面取得アドレスGF1の取得を要求するアドレス取得要求情報を通信部44によりデータ提供装置100に送信して、次のステップSP42に移る。
【0141】
このときデータ提供装置100の制御部101は、データ取得装置110との通信が確立すると、図21(B)に示す第1のアドレス提供処理手順RT6を開始する。データ提供装置100の制御部101は、かかる第1のアドレス提供処理手順RT6を開始すると、ステップSP51においてデータ取得装置110から送信されたアドレス取得要求情報を通信部33によって受信して取り込む。そして制御部101は、そのアドレス取得要求情報の受信に応じて、画面データ記憶部32から音楽紹介画面データの画面取得アドレスGF1を読み出す。これにより制御部101は、その画面取得アドレスGF1を通信部33によりデータ取得装置110に送信した後、次のステップSP52に移り、かかる第1のアドレス提供処理手順RT6を終了する。
【0142】
このときステップSP42においてデータ取得装置110の制御部114は、データ提供装置100から送信された画面取得アドレスGF1を通信部44によって受信して取り込む。そして制御部114は、可変情報抽出部112により、固定情報記憶部111から固定情報FI1を読み出して画面取得アドレスGF1と比較するようにして当該画面取得アドレスGF1内で固定情報FI1を特定し、その画面取得アドレスGF1から固定情報FI1以外の可変情報VI1を抽出した後、次のステップSP43に移る。
【0143】
ステップSP43において制御部114は、符号化部113により、可変情報抽出部112で得た可変情報VI1を、予め保持しているアプリケーション識別情報AIDと共に符号化して情報低減2次元コードTDC1を生成して、次のステップSP44に移る。そしてステップSP44において制御部114は、表示制御部45により表示部46に対し機能実行画面50のコード表示領域55Aに情報低減2次元コードTDC1を表示した後、次のステップSP45に移り、かかる第1のコード生成表示処理手順RT5を終了する。このようにしてデータ取得装置110及びデータ提供装置100が第2のコード表示処理手順を実行しても、当該データ取得装置110により、上述した第1の実施の形態によるデータ提供装置22と同様の効果を得ることができる。
【0144】
ところでデータ取得装置110は、かかる構成の場合、情報読取装置24において復元アプリケーションプログラムに固定情報FI1を埋め込まずに、データ提供装置100又はデータ取得装置110から固定情報FI1を取得して記憶部に記憶させておくことで、アプリケーション識別情報AIDを用いずに可変情報VI1のみから情報低減2次元コードTDC1を生成することもできる。その結果、データ取得装置110は、情報低減2次元コードTDC1を、表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位を低減させてさらに小さく生成することができる。よってデータ取得装置110において情報低減2次元コードTDC1を拡大表示する場合、上述した第1の実施の形態よりも大きな拡大率で情報低減2次元コードTDC1を拡大することができる。従ってデータ取得装置110は、情報読取装置24に対し、かなり離れた位置からでも情報低減2次元コードTDC1を的確に読み取らせることができる。またデータ取得装置110では、予めデータ提供装置100から提供可能な画面取得アドレスGF1を例えば提供情報REと共に取得してアドレス記憶部に記憶しておくこともできる。
【0145】
(3)第2の実施の形態
(3−1)第2の実施の形態によるデータ提供取得システムの構成
図3との対応部分に同一符号を付して示す図22は、第2の実施の形態によるデータ提供取得システム130を示し、データ提供装置131及び情報読取装置132の構成を除いて、上述した第1の実施の形態によるデータ提供取得システム20と同様に構成されている。
【0146】
ここで図4との対応部分に同一符号を付して示す図23を用いて、データ提供装置131の機能回路ブロックによる詳細なハードウェア構成について説明する。かかるデータ提供装置131において制御部140は、装置全体を統括的に制御すると共に、各種処理を実行する。これにより制御部140は、アドレス記憶部141に対し、携帯型の情報読取装置132に提供する上述した1つの音楽紹介画面データの画面取得アドレスを記憶している。また制御部140は、アドレス記憶部141に対し、他の複数のデータ提供装置(図示せず)からそれぞれ情報読取装置132に提供する複数の画面データをネットワーク23上で個別に識別して取得可能にするURLである画面取得アドレスも記憶している。
【0147】
因みにアドレス記憶部141に記憶している画面取得アドレスとしては、上述した音楽紹介画面データを取得可能にするもの以外に、例えば、音楽に関連するCDやDVD(Digital Versatile Disc)等の商品を紹介する1つの商品紹介画面データを取得可能にするものがある。また、画面取得アドレスとしては、例えばラジオ放送の番組やラジオ放送局が主催するイベント等を紹介する1つのラジオ紹介画面データを取得可能にするものもある。さらに制御部140は、音楽紹介画面データや、商品紹介画面データ、ラジオ紹介画面データがそれぞれ新たに作成されると、これら音楽紹介画面データや、商品紹介画面データ、ラジオ紹介画面データ毎に画面取得アドレスも生成することにより、これに応じてアドレス記憶部141内の画面取得アドレスを更新している。
【0148】
ここで複数の画面取得アドレスについては、例えば同一のデータ提供装置131から情報読取装置132に提供される画面データ(音楽紹介画面データ、商品紹介画面データ又はラジオ紹介画面データ)を取得可能にするものであると、前半部分として互いに共通の固定情報を有し、かつ後半部分としてそれぞれ異なる可変情報を有している。そして図24(A)乃至(C)に示すように、これら複数の画面取得アドレスGF5乃至GF7については、例えば異なるデータ提供装置131から情報読取装置132に提供される画面データ(音楽紹介画面データや商品紹介画面データ、ラジオ紹介画面データ)を取得可能にするものであると、当該データ提供装置131毎に、前半部分FRP5乃至FRP7として異なる固定情報FI5乃至FI7を有している。
【0149】
このため制御部140は、固定情報記憶部142に対し、アドレス記憶部141に記憶している画面取得アドレスGF5乃至GF7のデータ提供装置131毎に異なる固定情報FI5乃至FI7を記憶している。また識別情報生成部143は、データ提供装置131毎に異なる固定情報FI5乃至FI7をそれぞれ用いてハッシュ演算等の所定の演算を実行することにより、これら固定情報FI5乃至FI7をそれぞれ個別に識別可能な識別情報(以下、これを固定識別情報と呼ぶ)FD5乃至FD7を生成する。
【0150】
そして制御部140は、識別情報生成部143により生成された複数の固定識別情報FD5乃至FD7を、固定情報記憶部142において固定情報FI5乃至FI7に対応付けて記憶する。これにより図25に示すように、制御部140は、固定情報記憶部142内に、固定情報FI5乃至FI7と固定識別情報FD5乃至FD7とを対応付けた情報検索用のデータテーブル(以下、これを情報検索テーブルと呼ぶ)ITを構築している。また制御部140は、かかる情報検索テーブルITを通信部33によりネットワーク23を介して情報読取装置132に送信する。これにより制御部140は、情報読取装置132に対し情報検索テーブルITを保持させている。
【0151】
この状態で制御部140は、データ取得装置21から提示情報を表示するときに送信されたコード取得要求情報を通信部33により受信して取り込むと、当該コード取得要求情報の受信を可変情報抽出部36に通知する。この場合、可変情報抽出部144(図24(A)乃至(C))は、アドレス記憶部141から全ての画面取得アドレスGF5乃至GF7を順次読み出す。また可変情報抽出部144は、このとき固定情報記憶部142から全ての固定情報FI5乃至FI7及び対応する固定識別情報FD5乃至FD7を読み出す。
【0152】
そして可変情報抽出部144は、順次読み出した画面取得アドレスGF5乃至GF7と全ての固定情報FI5乃至FI7とを比較するようにして、個々の画面取得アドレスGF5乃至GF7内で固定情報FI5乃至FI7を特定し当該画面取得アドレスGF5乃至GF7から、その特定した固定情報FI5乃至FI7以外の後半部分BAP5乃至BAP7の可変情報VI5乃至VI7を抽出する。そして可変情報抽出部144は、このようにして画面取得アドレスGF5乃至GF7から抽出した可変情報VI5乃至VI7をそれぞれ、その抽出の際に特定した固定情報FI5乃至FI7に対応する固定識別情報FD5乃至FD7と共に符号化部145に順次送出する。
【0153】
符号化部145は、可変情報抽出部144から順次1つの可変情報VI5乃至VI7と、これに対応する固定識別情報FD5乃至FD7とが与えられる毎に、その可変情報VI5乃至VI7に当該固定識別情報FD5乃至FD7を付加する。そして符号化部145は、その固定識別情報FD5乃至FD7を付加した可変情報VI5乃至VI7を符号化して1つの2次元コードTDC5乃至TDC7を生成する。このようにして符号化部145は、全ての画面取得アドレスGF5乃至GF7に対応する複数の2次元コードTDC5乃至TDC7を生成する。
【0154】
ここで固定識別情報FD5乃至FD7は、画面取得アドレスGF5乃至GF7の何れの固定情報FI5乃至FI7の情報量よりも格段的に少ない情報量となるように生成されている。従って符号化部145で符号化される(すなわち、2次元コードを生成するための符号化対象としての)可変情報VI5乃至VI7及び固定識別情報FD5乃至FD7は、画面取得アドレスGF5乃至GF7全体の情報量よりも格段的に少ない情報量になっている。このため符号化部145は、上述した第1の実施の形態の場合と同様に、符号化対象の可変情報VI5乃至VI7及び固定識別情報FD5乃至FD7を、仮に画面取得アドレスGF5乃至GF7全体を符号化する場合のバージョンの符号化方式よりも下のバージョン(すなわち、少ない情報量に応じたバージョン)の符号化方式で符号化している。
【0155】
その結果、符号化部145は、仮に画面取得アドレスGF5乃至GF7全体を符号化して生成される2次元コード(以下、これも情報非低減2次元コードと呼ぶ)に比べて、大幅に少ない数の最小構成単位で可変情報VI5乃至VI7及び固定識別情報FD5乃至FD7を表現する2次元コードTDC5乃至TDC7を得ている。従って符号化部145は、上述した第1の実施の形態の場合と同様に情報非低減2次元コードの大きさに比べて、可変情報VI5乃至VI7及び固定識別情報FD5乃至FD7を表現する2次元コードTDC5乃至TDC7の大きさを小さくし得るようになされている。
【0156】
すなわち符号化部145は、提供対象の画面取得アドレスGF5乃至GF7内の一部である可変情報VI5乃至VI7を固定識別情報FD5乃至FD7と共に符号化対象として符号化することで、上述した第1の実施の形態と同様に情報非低減2次元コードよりも、表現すべき情報の情報量を低減させた2次元コード(以下、これも情報低減2次元コードと呼ぶ)TDC5乃至TDC7を生成している。
【0157】
そして符号化部145は、このようにして複数の情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成すると、これらを制御部140に送出する。また制御部140は、符号化部145から複数の情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7が与えられると、これら情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を通信部33によりネットワーク23を介してデータ取得装置21に送信する。これにより制御部140は、データ取得装置21において提示情報と共に複数の情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を表示させて提示し、かくして、その情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を情報読取装置132に読み取らせることができるようになされている。
【0158】
因みにデータ取得装置21の制御部40は、このとき表示部46に対し、例えば図11との対応部分に同一符号を付した図26に示すような機能実行画面147を表示する。この場合、機能実行画面147の提示情報表示領域55には、例えば提示画像56を表示する部分と、提示文字列57を表示する部分との間に、当該提示情報表示領域55の幅(すなわち、画面上下方向の幅)と同一の幅で、かつ情報低減2次元コードTDC1の形状と同一の形状を有する複数のコード表示領域55A乃至55Cが一列に設けられている。また、これら複数のコード表示領域55A乃至55Cの大きさは、情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7の大きさ以上で、かつ情報非低減2次元コードの大きさよりも小さく選定されている。
【0159】
このためデータ取得装置21の制御部40は、上述した第1の実施の形態の場合と同様に、その大きさが制限されたコード表示領域55A乃至55Cに対し、表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を減らして小さく生成された情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を何ら縮小せずに(又は、最大でもコード表示領域55A乃至55Cの大きさと同じ大きさとなるように所定の拡大率で拡大して)表示し得るようになされている。従ってデータ取得装置21は、大きさの制限されたコード表示領域55A乃至55Cにおいて、情報非低減2次元コードの最小構成単位の大きさに比べて情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7の最小構成単位の大きさを大きくしている。これによりデータ取得装置21の制御部40は、これら複数の情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7において白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれて判別し難くなることを回避している。
【0160】
次いで図14との対応部分に同一符号を付して示す図27を用いて、情報読取装置132の機能回路ブロックによる詳細なハードウェア構成について説明する。かかる情報読取装置132において制御部150は、操作部71を介して入力される各種命令に応じて装置全体を制御すると共に、各種処理を実行する。これにより取得部151は、制御部150の制御のもと、例えばユーザの命令に応じて固定情報FI5乃至FI7を要求する固定要求情報を通信部77によりネットワーク23を介してデータ提供装置131に送信する。その結果、取得部151は、データ提供装置131から情報検索テーブルITがネットワーク23を介して送信されると、当該情報検索テーブルITを通信部77によって受信して取り込む。そして取得部151は、かかる情報検索テーブルITを固定情報記憶部152に送出して記憶する。
【0161】
ところで情報読取装置132には、情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を復号する復号アプリケーションプログラム、及び固定情報FI5乃至FI7と可変情報VI5乃至VI7とを連結して元の情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を復元する復元アプリケーションプログラムを一体化して生成されたアプリケーションプログラムが、その機能に応じて説明の便宜上、機能ブロックで示す復号部153及び連結部154として設けられている。
【0162】
従って制御部150は、上述した第1の実施の形態の場合と同様に読取部72により、データ取得装置21の表示部46に表示されている複数の情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7の中でユーザにより任意に選択された何れか1つの情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を撮像して読み取ると、その結果得られた撮像画像データを復号部153に送出する。
【0163】
この場合、図28に示すように、復号部153は、読取部72から与えられた撮像画像データを情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7として復号することにより、1つの可変情報VI5乃至VI7と1つの固定識別情報FD5乃至FD7とを生成する。そして復号部153は、可変情報VI5乃至VI7を連結部154に送出する。また復号部153は、固定識別情報FD5乃至FD7を固定情報特定部155に送出する。
【0164】
固定情報特定部155は、復号部153から1つの固定識別情報FD5乃至FD7が与えられると、固定情報記憶部152内の情報検索テーブルITを利用して、当該1つの固定識別情報FD5乃至FD7に対応する(すなわち、識別する)1つの固定情報FI5乃至FI7を特定する。そして固定情報特定部155は、固定情報記憶部152から、その特定した1つの固定情報FI5乃至FI7を読み出して連結部154に送出する。
【0165】
よって連結部154は、このとき固定情報特定部155から与えられた1つの固定情報FI5乃至FI7と、復号部153から与えられた1つの可変情報VI5乃至VI7とを連結することにより、元の画面取得アドレスGF5乃至GF7を復元(すなわち、生成)する。そして連結部154は、かかる画面取得アドレスGF5乃至GF7を制御部150に送出する。
【0166】
これにより制御部150は、その画面取得アドレスGF5乃至GF7に従い音楽紹介画面データや商品紹介画面データ、ラジオ紹介画面データを要求する画面要求情報を通信部77によりネットワーク23を介してデータ提供装置131や他のデータ提供装置に送信する。その結果、制御部150は、データ提供装置131や他のデータ提供装置から、要求した音楽紹介画面データや商品紹介画面データ、ラジオ紹介画面データがネットワーク23を介して送信されると、その音楽紹介画面データや商品紹介画面データ、ラジオ紹介画面データを通信部77によって受信して取り込み表示制御部73に送出する。これにより制御部150は、表示制御部73により、表示部74に対し音楽紹介画面データや商品紹介画面データ、ラジオ紹介画面データに基づく音楽紹介画面90(図16)や商品紹介画面、ラジオ紹介画面を表示することができる。
【0167】
次いで、図17との対応部分に同一符号を付した図29(A)及び(B)に示すフローチャートを用いて、データ取得装置21及びデータ提供装置131において情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成して表示する第3のコード表示処理手順について説明する。すなわち、データ提供装置131の制御部140は、データ取得装置21との通信が確立すると、図29(B)に示す第2のコード生成提供処理手順RT7を開始する。
【0168】
データ提供装置131の制御部140は、かかる第2のコード生成提供処理手順RT7を開始すると、ステップSP61においてデータ取得装置21から送信されたコード取得要求情報を通信部33によって受信して取り込む。そして制御部140は、そのコード取得要求情報の受信に応じて、可変情報抽出部144により複数の画面取得アドレスGF5乃至GF7からそれぞれ可変情報VI5乃至VI7を抽出すると共に、当該抽出した可変情報VI5乃至VI7に、固定情報記憶部142から読み出した固定識別情報FD5乃至FD7を対応させて、次のステップSP62に移る。
【0169】
ステップSP62において制御部140は、符号化部145により順次1つの可変情報VI5乃至VI7と共に対応する1つの固定識別情報FD5乃至FD7を符号化して複数の情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成し、次のステップSP63に移る。そしてステップSP63において制御部140は、通信部33により複数の情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7をデータ取得装置21に送信した後、次のステップSP64に移り、かかる第3のコード生成提供処理手順RT7を終了する。そしてデータ提供装置131の制御部140は、データ取得装置21において複数の情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7が表示されると、当該データ取得装置21と共に第3のコード表示処理手順を全て終了する。
【0170】
次いで、図18との対応部分に同一符号を付した図30(A)及び(B)に示すフローチャートを用いて、情報読取装置132及びデータ提供装置131において画面取得アドレスGF5乃至GF7を利用して例えば音楽紹介画面データを提供し取得する第2の画面提供取得処理手順について説明する。すなわち、情報読取装置132の制御部150は、ユーザにより操作部71を介して読取部72の起動命令が入力されると、図30(A)に示す第2のアドレス生成処理手順RT8を開始する。そして情報読取装置132の制御部150は、かかる第2のアドレス生成処理手順RT8を開始すると、ステップSP21において読取部72により、データ取得装置21の表示部46に表示されている複数の情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7の中でユーザにより任意に選択された(すなわち、読取部72が向けられた)1つの情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を撮像して読み取り、次のステップSP71に移る。
【0171】
ステップSP71において制御部150は、復号部153により、読取部72で読み取った1つの情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を復号して1つの可変情報VI5乃至VI7及び1つの固定識別情報FD5乃至FD7を生成して、次のステップSP72に移る。ステップSP72において制御部150は、固定情報特定部155により、固定情報記憶部152内の情報検索テーブルITを利用して、情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7から得た1つの固定識別情報FD5乃至FD7に対応する1つの固定情報FI5乃至FI7を特定して、次のステップSP24に移る。
【0172】
ステップSP24において制御部150は、連結部154により、固定情報特定部155で特定した1つの固定情報FI5乃至FI7と、復号部153により生成した1つの可変情報VI5乃至VI7とを連結して元の画面取得アドレスGF5乃至GF7を生成して、次のステップSP25に移る。そしてステップSP25において制御部150は、画面取得アドレスGF5乃至GF7に従い画面要求情報を通信部77によりデータ提供装置131に送信して、次のステップSP25に移る。
【0173】
その結果、ステップSP25において情報読取装置132の制御部150は、データ提供装置131から送信された音楽紹介画面データを通信部77によって受信して取り込む。そして制御部150は、表示制御部73により表示部74に対し音楽紹介画面データに基づく音楽紹介画面90を表示した後、次のステップSP74に移り、かかる第2のアドレス生成処理手順RT8を終了する。このようにして情報読取装置132及びデータ提供装置131は、第2の画面提供取得処理手順を全て終了する。
【0174】
(3−2)第2の実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、データ提供装置131は、データ取得装置21から情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7の取得が要求されると、可変情報抽出部144により画面取得アドレスGF5乃至GF7から固定情報FI5乃至FI7以外の可変情報VI5乃至VI7を抽出する。またデータ提供装置131は、符号化部145により、画面取得アドレスGF5乃至GF7から抽出した可変情報VI5乃至VI7を、当該画面取得アドレスGF5乃至GF7内の固定情報FI5乃至FI7を識別する固定識別情報FD5乃至FD7と共に符号化して情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成する。そしてデータ提供装置131は、かかる情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7をデータ取得装置21に送信することにより、当該データ取得装置21において表示部46に情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を表示させる。
【0175】
また情報読取装置132は、データ取得装置21の表示部46に表示された情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を読取部72により読み取ると、復号部153により情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を復号して可変情報VI5乃至VI7及び固定識別情報FD5乃至FD7を生成する。そして情報読取装置132は、固定識別情報FD5乃至FD7に対応する固定情報FI5乃至FI7を特定し、当該特定した固定情報FI5乃至FI7に、情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7から得た可変情報VI5乃至VI7を連結して元の画面取得アドレスGF5乃至GF7を生成する。これにより情報読取装置132は、かかる画面取得アドレスGF5乃至GF7に従い画面要求情報をデータ提供装置131や他のデータ提供装置に送信し、その結果、データ提供装置131や他のデータ提供装置から返信される音楽紹介画面データや商品紹介画面データ、ラジオ紹介画面データを受信して音楽紹介画面90等の画面を表示する。
【0176】
従ってデータ提供装置131は、固定情報FI5乃至FI7の異なる複数種類の画面取得アドレスGF5乃至GF7を提供可能な場合でも、これら画面取得アドレスGF5乃至GF7全体を符号化して情報非低減2次元コードを生成する場合に比べて、当該画面取得アドレスGF5乃至GF7の一部である可変情報VI5乃至VI7を情報量の格段的に少ない固定識別情報FD5乃至FD7と共に符号化して、表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を減らした小さい情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成することができる。その結果、データ提供装置131は、データ取得装置21において機能実行画面50内の大きさの制限されたコード表示領域55A乃至55Cに対し情報非低減2次元コードが縮小して表示される場合に比べて、当該大きさの制限されたコード表示領域55A乃至55Cに対し情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を何ら縮小せずに(又は、コード表示領域55A乃至55C内に収めるように所定の拡大率で拡大して)表示させることができる。これによりデータ提供装置131は、データ取得装置21において情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7が表示されたときに白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれることを回避することができる。
【0177】
そしてデータ提供装置131は、このように固定情報FI5乃至FI7の異なる複数種類の画面取得アドレスGF5乃至GF7を提供し得るものの、当該画面取得アドレスGF5乃至GF7内の可変情報VI5乃至VI7と共に、その画面取得アドレスGF5乃至GF7内の固定情報FI5乃至FI7を識別する固定識別情報FD5乃至FD7を符号化して情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成している。このためデータ提供装置131は、情報読取装置132に対し、情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7が表現する固定識別情報FD5乃至FD7により、当該情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成するときに情報量の削減のため省略した固定情報FI5乃至FI7を的確に特定させることができる。よってデータ提供装置131は、情報読取装置132に対し、情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7から元の画面取得アドレスGF5乃至GF7を適確に復元させることができる。
【0178】
また情報読取装置132は、データ取得装置21において機能実行画面50内の大きさの制限されたコード表示領域55A乃至55Cに対し、提供対象の画面取得アドレスGF5乃至GF7全体を符号化して生成される情報非低減2次元コードが縮小して表示される場合に比べて、当該提供対象の画面取得アドレスGF5乃至GF7の一部である可変情報VI5乃至VI7を情報量の格段的に少ない固定識別情報FD5乃至FD7と共に符号化することで、表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を減らして小さく生成された情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を、当該大きさの制限されたコード表示領域55A乃至55Cに何ら縮小せずに(又は、拡大して)表示された状態で読み取ることができる。すなわち、情報読取装置132は、大きさの制限されたコード表示領域55A乃至55Cに対し、白色の最小構成単位と黒色の最小構成単位とのパターンがつぶれることを回避して表示された情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を読み取ることができる。
【0179】
そして情報読取装置132は、情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を読み取ると、当該情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7が表現する固定識別情報FD5乃至FD7により、その情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7が生成されるときに情報量の削減のため省略された固定情報FI5乃至FI7を的確に特定することができる。よって情報読取装置132は、情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7から元の画面取得アドレスGF5乃至GF7を適確に復元することができる。
【0180】
以上の構成によれば、データ提供装置131は、可変情報抽出部144により、画面取得アドレスGF5乃至GF7から固定情報FI5乃至FI7以外の可変情報VI5乃至VI7を抽出し、符号化部145により、その可変情報VI5乃至VI7を当該固定情報FI5乃至FI7を識別する固定識別情報FD5乃至FD7と共に符号化して情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成するようにした。これによりデータ提供装置131は、上述した第1の実施の形態によるデータ提供装置22(図4)と同様の効果を得ることができると共に、これに加えて情報読取装置132に対し、情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7が表現する固定識別情報FD5乃至FD7により、当該情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成するときに情報量の削減のため省略した固定情報FI5乃至FI7を的確に特定させることができる。よってデータ提供装置131は、固定情報FI5乃至FI7の異なる複数種類の画面取得アドレスGF5乃至GF7を提供可能な場合でも、情報読取装置132に対し、複数の情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7の何れからも、元の画面取得アドレスGF5乃至GF7を適確に復元させることができる。
【0181】
また情報読取装置132は、読取部72により、データ取得装置21で表示された、画面取得アドレスGF5乃至GF7全体を符号化して生成される2次元コードに比べて表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を減らした情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を読み取り、復号部153により、その画面取得アドレスGF5乃至GF7を復号して可変情報VI5乃至VI7及び固定識別情報FD5乃至FD7を生成し、固定情報特定部155により復号部153で得た固定識別情報FD5乃至FD7に対応する固定情報FI5乃至FI7を特定し、連結部154により、固定情報特定部155で特定した固定情報FI5乃至FI7と、復号部153で得た可変情報VI5乃至VI7とを連結して元の画面取得アドレスGF5乃至GF7を生成するようにした。これにより情報読取装置132は、上述した第1の実施の形態による情報読取装置24(図14)と同様の効果を得ることができると共に、これに加えて情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7が表現する固定識別情報FD5乃至FD7により、その情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7が生成されるときに情報量の削減のため省略された固定情報FI5乃至FI7を的確に特定することができる。よって情報読取装置132は、複数の情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7の何れからも、元の画面取得アドレスGF5乃至GF7を適確に復元することができる。
【0182】
これに加えてデータ提供装置131は、データ取得装置21から情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7の取得が要求される毎に、複数の情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成してデータ取得装置21に送信している。従ってデータ提供装置131は、予め複数の情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成して保持しておくための記憶部を何ら設けることなく、構成を簡易化することができる。
【0183】
また情報読取装置132は、復号アプリケーションプログラムと復元アプリケーションプログラムとを一体化して生成されたアプリケーションプログラムが、その機能に応じて復号部153及び連結部154として設けられているものの、かかるアプリケーションプログラムに固定情報FI5乃至FI7が埋め込まれているわけではなく、当該固定情報FI5乃至FI7をデータ提供装置131から取得して固定情報記憶部152に記憶して保持するようにした。これにより情報読取装置132は、データ提供装置131側で画面取得アドレスGF5乃至GF7内の固定情報FI5乃至FI7が変更されたときに、これに応じてアプリケーションプログラムを生成し直してインストールすることなく、データ提供装置131から新たな固定情報FI5乃至FI7を取得し直すことで、当該固定情報FI5乃至FI7の変更に容易に対処することができる。
【0184】
(3−3)他の実施の形態
なお上述した第2の実施の形態においては、データ提供装置131が、データ取得装置21から情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7の取得が要求される毎に、その情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成してデータ取得装置21に送信するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ提供装置131が予め情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成して保持しておくようにしても良い。かかる構成によれば、データ提供装置131において、データ取得装置21から情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7の取得が要求されたときに、当該情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成しない分、処理負荷を低減させることができる。
【0185】
また上述した第2の実施の形態においては、情報読取装置132に対し復号アプリケーションプログラムと復元アプリケーションプログラムとを一体化して生成されたアプリケーションプログラムを復号部153及び連結部154として設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、情報読取装置132に対し、復号アプリケーションプログラムである復号部と、復元アプリケーションプログラムである連結部とを設けるようにしても良い。
【0186】
そして情報読取装置132では、全ての固定情報FI5乃至FI7及び固定識別情報FD5乃至FD7を埋め込んだ1つの復元アプリケーションプログラムを連結部として設けるように構成することもできる。また情報読取装置132は、複数の固定情報FI5乃至FI7と同数で、それぞれ1つの固定情報FI5乃至FI7及び対応する1つの固定識別情報FD5乃至FD7を埋め込んだ複数の復元アプリケーションプログラムを複数の連結部として設けるように構成することもできる。さらに情報読取装置132は、固定情報FI5乃至FI7及び固定識別情報FD5乃至FD7を固定情報記憶部152に記憶しておくように構成することもできる。
【0187】
ただし情報読取装置132で1つの復元アプリケーションプログラムに対し複数の固定情報FI5乃至FI7が埋め込まれている場合、データ提供装置131では、可変情報VI5乃至VI7と共に固定識別情報FD5乃至FD7及びアプリケーション識別情報AIDを符号化して2次元コードを生成するものの、これら固定識別情報FD5乃至FD7及びアプリケーション識別情報AIDそれぞれの情報量が格段的に少ない。これによりデータ提供装置131は、情報非低減2次元コードに比べて、情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を低減させて小さく生成することができる。その結果、データ提供装置131は、上述した第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0188】
また情報読取装置132で複数の復元アプリケーションプログラムに対しそれぞれ固定情報FI5乃至FI7が埋め込まれている場合、データ提供装置131では、可変情報VI5乃至VI7と共にアプリケーション識別情報AIDを符号化して2次元コードを生成することにより、情報非低減2次元コードに比べて、情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を表現すべき情報の情報量と共に最小構成単位の数を低減させて小さく生成することができる。従ってデータ提供装置131は、このような構成の場合も上述した第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0189】
さらに上述した第2の実施の形態においては、データ提供装置131において識別情報生成部143が固定識別情報FD5乃至FD7を予め生成して固定情報記憶部142に記憶しておくようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、外部で生成された固定識別情報FD5乃至FD7を取り込んで固定情報記憶部142に記憶するようにしても良い。かかる構成によれば、データ提供装置131の構成を、識別情報生成部142を除いて簡易化することができる。またデータ提供装置131では、固定識別情報FD5乃至FD7を予め記憶しておくことはせずに、情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成するときに識別情報生成部143が、可変情報抽出部144により画面取得アドレスGF5乃至GF7内で特定された固定情報FI5乃至FI7を用いて固定識別情報FD5乃至FD7を生成することもできる。
【0190】
さらに上述した第2の実施の形態においては、データ提供装置131で情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データ取得装置21で情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成するようにしても良い。すなわち、図23との対応部分に同一符号を付した図31に示すように、データ提供装置160については、本発明による符号化装置を適用しないことで、固定情報記憶部142、識別情報生成部143、可変情報抽出部144及び符号化部145を除いて構成する。また図10との対応部分に同一符号を付した図32に示すように、データ取得装置170については、本発明による符号化装置を適用することで、固定情報記憶部171、識別情報生成部172、可変情報抽出部173及び符号化部174を新たに設けて構成する。
【0191】
そして、かかる構成によって実現する図33(A)及び(B)に示す第4のコード表示処理手順では、データ取得装置170の制御部175が、ユーザにより操作部41を介して機能選択命令が入力されると、図33(A)に示す第2のコード生成表示処理手順RT9を開始する。そしてデータ取得装置170の制御部175は、かかる第2のコード生成表示処理手順RT9を開始すると、ステップSP81において、機能選択命令の入力を情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7の取得の要求と見なして、画面取得アドレスGF5乃至GF7の取得を要求するアドレス取得要求情報を通信部44によりデータ提供装置160に送信して、次のステップSP82に移る。
【0192】
このときデータ提供装置160の制御部161は、データ取得装置170との通信が確立すると、図33(B)に示す第2のアドレス提供処理手順RT10を開始する。データ提供装置160の制御部161は、かかる第2のアドレス提供処理手順RT10を開始すると、ステップSP91においてデータ取得装置170から送信されたアドレス取得要求情報を通信部33によって受信して取り込む。そして制御部161は、そのアドレス取得要求情報の受信に応じて、アドレス記憶部162から、これに予め記憶している提供可能な複数の画面取得アドレスGF5乃至GF7を全て読み出す。これにより制御部161は、その読み出した複数種類の画面取得アドレスGF5乃至GF7を通信部33によりデータ取得装置170に送信した後、次のステップSP92に移り、かかる第2のアドレス提供処理手順RT10を終了する。
【0193】
このときステップSP82においてデータ取得装置170の制御部175は、データ提供装置160から送信された複数種類の画面取得アドレスGF5乃至GF7を通信部44によって受信して取り込む。因みに制御部175は、事前に識別情報生成部172により固定情報記憶部171内の複数の固定情報FI5乃至FI7をそれぞれ用いて当該固定情報FI5乃至FI7を識別する固定識別情報FD5乃至FD7を生成し、これを固定情報記憶部171に記憶しておく。
【0194】
従ってステップSP82において制御部175は、可変情報抽出部173により固定情報記憶部171から、これに予め記憶している複数の固定情報FI5乃至FI7及び複数の固定識別情報FD5乃至FD7を読み出す。そして制御部175は、順次1つの画面取得アドレスGF5乃至GF7と複数の固定情報FI5乃至FI7とを比較することで、当該画面取得アドレスGF5乃至GF7内で固定情報FI5乃至FI7を特定し、その画面取得アドレスGF5乃至GF7から当該特定した固定情報FI5乃至FI7以外の可変情報VI5乃至VI7を抽出して、次のステップSP83に移る。
【0195】
ステップSP83において制御部175は、符号化部174により順次1つの可変情報VI5乃至VI7を、これに対応する1つの固定識別情報FD5乃至FD7と共に符号化するようにして複数の情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成して、次のステップSP84に移る。そしてステップSP84において制御部175は、表示制御部45により表示部46に対し機能実行画面50内のコード表示領域55A乃至55Cに複数の情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を表示した後、次のステップSP85に移り、かかる第2のコード生成表示処理手順RT9を終了する。このようにしてデータ取得装置170及びデータ提供装置160が第4のコード表示処理手順を実行しても、当該データ取得装置170により、上述した第2の実施の形態によるデータ提供装置131と同様の効果を得ることができる。
【0196】
ところで、データ取得装置170をこのように構成にした場合も、情報読取装置132では、全ての固定情報FI5乃至FI7及び固定識別情報FD5乃至FD7を埋め込んだ1つの復元アプリケーションプログラムを連結部として設けるように構成することもできる。また情報読取装置132では、固定情報FI5乃至FI7と同数で、それぞれ1つの固定情報FI5乃至FI7及び対応する1つの固定識別情報FD5乃至FD7を埋め込んだ複数の復元アプリケーションプログラムを複数の連結部として設けるように構成することもできる。さらに情報読取装置132は、固定情報FI5乃至FI7及び固定識別情報FD5乃至FD7を固定情報記憶部152に記憶しておくように構成することもできる。
【0197】
またデータ取得装置170では、予めデータ提供装置160から例えば提供情報REと共に全ての画面取得アドレスGF5乃至GF7を取得してアドレス記憶部に記憶しておくこともできる。さらにデータ取得装置170では、固定識別情報FD5乃至FD7を予め生成して記憶しておかなくとも、情報低減2次元コードTDC5乃至TDC7を生成するときに、画面取得アドレスGF5乃至GF7内で特定した固定情報FI5乃至FI7を用いて固定識別情報FD5乃至FD7を生成することもできる。さらにまたデータ取得装置170では、予め固定情報FI5乃至FI7及び固定識別情報FD5乃至FD7(すなわち、データ提供装置160側で生成したもの)を取得して固定情報記憶部171に記憶しておくこともできる。
【0198】
(4)第3の実施の形態
次いで図34を用いて、第3の実施の形態によるデータ提供取得システム200について説明する。かかるデータ提供取得システム200では、例えばオーディオコンポーネント構成のデータ取得装置201が、サーバ構成のデータ提供装置202とネットワーク23を介して通信し得るようになされている。またデータ提供取得システム200では、例えば携帯電話機構成の情報読取装置203も、データ提供装置202とネットワーク23を介して通信し得るようになされている。
【0199】
ここで図35を用いてデータ提供装置202のハードウェア回路ブロックによるハードウェア回路構成について説明する。データ提供装置202において中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit )211は、ROM(Read Only Memory)212又はハードディスクドライブ213に予め記憶されている基本プログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムをバス214を介してRAM(Random Access Memory)215に読み出す。そして中央処理ユニット211は、RAM215上で展開した各種プログラムに従って全体を制御すると共に各種処理を実行する。
【0200】
これにより中央処理ユニット211は、ハードディスクドライブ213に対し、購入用の多数の音楽データや、対応する多数の音楽関連情報を記憶する。また中央処理ユニット211は、ハードディスクドライブ213に対し音楽紹介画面データや音楽購入画面データ等の種々の画面データも、これらを取得可能なネットワークアドレスと共に互いに対応付けて記憶している。
【0201】
そして中央処理ユニット211は、データ取得装置201から画面データが要求されると、これに応じてハードディスクドライブ213から音楽紹介画面データや音楽購入画面データを読み出す。これにより中央処理ユニット211は、その読み出した音楽紹介画面データや音楽購入画面データを通信処理部216及びネットワークインタフェース217を順次介してネットワーク23経由でデータ取得装置201に送信する。
【0202】
また中央処理ユニット211は、データ取得装置201に対し音楽購入画面データを送信し、その結果、当該データ取得装置201から音楽配信要求情報がネットワーク23を介して送信されると、その音楽配信要求情報をネットワークインタフェース217及び通信処理部216を順次介して受信する。そして中央処理ユニット211は、かかる音楽配信要求情報の受信に応じて、ハードディスクドライブ213から対応する音楽データ及び音楽関連情報を読み出す。これにより中央処理ユニット211は、かかる音楽データ及び音楽関連情報を通信処理部216及びネットワークインタフェース217を順次介してネットワーク23経由でデータ取得装置201に送信する。また中央処理ユニット211は、このとき、データ取得装置201に配信した音楽データに応じてユーザに対する課金処理を実行することにより、その音楽データをユーザに対し購入させ得るようになされている。
【0203】
ところでデータ提供装置202は、上述したように基本的には中央処理ユニット211がROM212又はハードディスクドライブ213に記憶された各種プログラムに従って各種処理を実行すると共に各ハードウェアを制御している。このためデータ提供装置202では、図4について上述した機能回路ブロックによるハードウェア構成のデータ提供装置22の機能に応じて、ROM212又はハードディスクドライブ213に記憶させる各種プログラムを、上述した第1のコード生成提供処理手順RT2や第1の画面提供処理手順RT4を実行させるための符号化プログラムのように適宜選定することにより、中央処理ユニット211を上述した制御部30、可変情報抽出部36及び符号化部37と同様に機能させることができる。またデータ提供装置202では、ハードディスクドライブ213を、上述したデータ記憶部31、画面データ記憶部32、提供情報記憶部34及び固定情報記憶部35と同様に機能させることができる。さらにデータ提供装置202では、通信処理部216及びネットワークインタフェース217を、上述した通信部33と同様に機能させることができる。
【0204】
これに対してデータ提供装置202では、図19について上述した機能回路ブロックによるハードウェア構成のデータ提供装置100の機能に応じて、ROM212又はハードディスクドライブ213に記憶させる各種プログラムを、上述した第1のアドレス提供処理手順RT6を実行させるためのプログラムのように適宜選定することにより、中央処理ユニット211を上述した制御部101と同様に機能させることができる。またデータ提供装置202では、ハードディスクドライブ213を、上述したデータ記憶部31、画面データ記憶部32及び提供情報記憶部34と同様に機能させることができる。さらにデータ提供装置202では、通信処理部216及びネットワークインタフェース217を、上述した通信部33と同様に機能させることができる。
【0205】
これに加えてデータ提供装置202では、図23について上述した機能回路ブロックによるハードウェア構成のデータ提供装置131の機能に応じて、ROM212又はハードディスクドライブ213に記憶させる各種プログラムを、上述した第2のコード生成提供処理手順RT7や第1の画面提供処理手順RT4を実行させるための符号化プログラムのように適宜選定することにより、中央処理ユニット211を上述した制御部140、識別情報生成部143、可変情報抽出部144及び符号化部145と同様に機能させることができる。またデータ提供装置202では、ハードディスクドライブ213を、上述したデータ記憶部31、画面データ記憶部32、提供情報記憶部34、アドレス情報記憶部141及び固定情報記憶部142と同様に機能させることができる。さらにデータ提供装置202では、通信処理部216及びネットワークインタフェース217を、上述した通信部33と同様に機能させることができる。
【0206】
さらにまたデータ提供装置202では、図31について上述した機能回路ブロックによるハードウェア構成のデータ提供装置160の機能に応じて、ROM212又はハードディスクドライブ213に記憶させる各種プログラムを、上述した第2のアドレス提供処理手順RT10を実行させるためのプログラムのように適宜選定することにより、中央処理ユニット211を上述した制御部161と同様に機能させることができる。またデータ提供装置202では、ハードディスクドライブ213を、上述したデータ記憶部31、画面データ記憶部32、提供情報記憶部34及びアドレス記憶部162と同様に機能させることができる。さらにデータ提供装置202では、通信処理部216及びネットワークインタフェース217を、上述した通信部33と同様に機能させることができる。
【0207】
従ってデータ提供装置202は、データ提供装置22、100、131及び160の機能に応じて、ROM212又はハードディスクドライブ213に記憶させる各種プログラムを適宜選定することにより、当該データ提供装置22、100、131及び160と同様に上述した第1及び第2のコード生成提供処理手順RT2及びRT7、第1及び第2のアドレス提供処理手順RT6及びRT10、第1の画面提供処理手順RT4を実行することができ、かくして上述した第1及び第2の実施の形態によるデータ提供装置22、100、131及び160と同様の効果を得ることができる。
【0208】
因みにデータ提供装置202については、ROM212又はハードディスクドライブ213に対し予め符号化プログラムを記憶していても良いし、符号化プログラムが格納されたプログラム格納媒体をインストールするようにしても良い。そして符号化プログラムをデータ提供装置202にインストールして実行可能な状態にするためのプログラム格納媒体としては、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory )、DVD等のパッケージメディアのみならず、各種プログラムが一時的もしくは永続的に格納される半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。また、これらプログラム格納媒体に符号化プログラムを格納する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用しても良く、ルータやモデム等の各種通信インタフェースを介して格納するようにしても良い。
【0209】
次いで、図36を用いてデータ取得装置201のハードウェア回路ブロックによるハードウェア回路構成について説明する。かかるデータ取得装置201は、当該データ取得装置201の筐体表面やリモートコントローラ(図示せず)に設けられた各種操作キーでなる操作入力部220がユーザによって操作されると、当該操作入力部220でこれを認識し、その操作に応じた操作入力信号を入力処理部221に送出する。入力処理部221は、供給される操作入力信号に対して所定の処理を施すことにより、当該操作入力信号を操作コマンドに変換しバス222を介して中央処理ユニット223に送出する。
【0210】
中央処理ユニット223は、ROM224又はハードディスクドライブ225に予め記憶されている基本プログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムをバス222を介してRAM226に読み出す。そして中央処理ユニット223は、RAM226上で展開した各種プログラムに従って全体を制御すると共に、所定の演算処理や、入力処理部221から与えられる操作コマンドに応じた各種処理を実行する。
【0211】
これにより中央処理ユニット223は、通信処理部227及びネットワークインタフェース228を順次介してネットワーク23に接続し、当該ネットワーク23上のデータ提供装置202にアクセスすることができる。そして中央処理ユニット223は、ユーザにより操作入力部220を介して音楽紹介画面データや音楽購入画面データを要求するための操作入力信号が入力されると、これに応じてデータ提供装置202にアクセスし音楽紹介画面データや音楽購入画面データを要求する。その結果、中央処理ユニット223は、データ提供装置202から音楽紹介画面データや音楽購入画面データがネットワーク23を介して送信されると、当該音楽紹介画面データや音楽購入画面データをネットワークインタフェース228及び通信処理部227で受信して取り込む。そして中央処理ユニット223は、かかる音楽紹介画面データや音楽購入画面データを表示処理部229に送出することによりディスプレイ230に音楽紹介画面データに基づく音楽紹介画面や音楽購入画面データに基づく音楽購入画面を表示する。
【0212】
中央処理ユニット223は、ディスプレイ230に音楽購入画面を表示した状態で、ユーザにより操作入力部220を介して音楽購入画面上で所望の音楽データが指定されると、これに応じて音楽配信要求情報を通信処理部227及びネットワークインタフェース228を順次介してネットワーク23経由でデータ提供装置202に送信する。これにより中央処理ユニット223は、データ提供装置202から音楽データ及び音楽関連情報がネットワーク23を介して送信されると、その音楽データ及び音楽関連情報をネットワークインタフェース228及び通信処理部227で受信して取り込む。そして中央処理ユニット223は、かかる音楽データ及び音楽関連情報をハードディスクドライブ225に送出してハードディスクに記憶する。このようにして中央処理ユニット223は、データ提供装置202の提供する音楽データをユーザに購入させることができる。
【0213】
また中央処理ユニット223は、ユーザにより操作入力部220を介して、CD等のメディアに記録された音楽データを録音するための操作入力信号が入力されると、メディアドライブ231によりメディアから音楽データを読み出すと共に、当該読み出した音楽データをデータ処理回路232に送出する。データ処理回路232は、メディアドライブ231から与えられた音楽データを圧縮符号化してハードディスクドライブ225に送出しハードディスクに記録する。
【0214】
そして中央処理ユニット223は、ユーザにより操作入力部220を介してハードディスクドライブ225内の音楽データが指定され、かつ当該指定された音楽データを再生要求する操作入力信号が入力されると、これに応じてハードディスクドライブ225から、当該指定された音楽データを読み出してデータ処理回路232に送出する。データ処理回路232は、この際、音楽データに対し復号処理、デジタルアナログ変換処理及び増幅処理等の再生処理を施し、得られた音楽信号をスピーカ233に送出する。このようにして中央処理ユニット223は、スピーカ233から音楽信号に基づく音楽を出力してユーザに聴かせることができる。
【0215】
さらにまた中央処理ユニット223は、ユーザにより操作入力部220を介してメディアを再生要求する操作入力信号が入力されると、これに応じてメディアドライブ231によりメディアから音楽データを読み出してデータ処理回路232に送出する。データ処理回路232は、この際、音楽データに対しデジタルアナログ変換処理及び増幅処理等の再生処理を施し、得られた音楽信号をスピーカ233に送出する。このようにして中央処理ユニット223は、スピーカ233から音楽信号に基づく音楽を出力してユーザに聴かせることができる。
【0216】
そして中央処理ユニット223は、各種プログラムの実行結果(例えば、音楽データの録音及び再生等)に応じた画面データを生成し、当該生成した画面データを、表示処理部229を介してディスプレイ230に送出する。これにより中央処理ユニット223は、ディスプレイ230に対し各種プログラムの実行結果に応じた画面を表示する。このようにして中央処理ユニット223は、ディスプレイ230を介して、音楽データの録音及び再生等に関する各種画面をユーザに視認させることができる。
【0217】
ところでデータ取得装置201は、上述したように基本的には中央処理ユニット223がROM224又はハードディスクドライブ225に記憶された各種プログラムに従って各種処理を実行すると共に各ハードウェアを制御している。このためデータ取得装置201では、図10について上述した機能回路ブロックによるハードウェア構成のデータ取得装置21の機能に応じて、ROM224又はハードディスクドライブ225に記憶させる各種プログラムを、上述した第1のコード取得表示処理手順RT1を実行させるためのプログラムのように適宜選定することにより、中央処理ユニット223を上述した制御部40と同様に機能させることができる。
【0218】
またデータ取得装置201では、操作入力部220及び入力処理部221を、上述した操作部41と同様に機能させることができると共に、ハードディスクドライブ225を、上述したデータ記憶部43、提供情報記憶部47及び画面データ記憶部48と同様に機能させることができる。さらにデータ取得装置201では、通信処理部227及びネットワークインタフェース228を、上述した通信部44と同様に機能させることができると共に、表示処理部229を上述した表示制御部45と同様に機能させ、かつディスプレイ230を上述した表示部46と同様に機能させることができる。さらにデータ取得装置201では、メディアドライブ231及びデータ処理回路232並びにスピーカ233を、上述した再生部42と同様に機能させることができる。
【0219】
これに対してデータ取得装置201では、図20について上述した機能回路ブロックによるハードウェア構成のデータ取得装置110の機能に応じて、ROM224又はハードディスクドライブ225に記憶させる各種プログラムを、上述した第1のコード生成表示処理手順RT5を実行させるための符号化プログラムのように適宜選定することにより、中央処理ユニット223を上述した制御部114、可変情報抽出部112及び符号化部113と同様に機能させることができる。またデータ取得装置201では、操作入力部220及び入力処理部221を、上述した操作部41と同様に機能させることができると共に、ハードディスクドライブ225を、上述したデータ記憶部43、提供情報記憶部47、画面データ記憶部48及び固定情報記憶部111と同様に機能させることができる。
【0220】
さらにデータ取得装置201では、通信処理部227及びネットワークインタフェース228を、上述した通信部44と同様に機能させることができると共に、表示処理部229を上述した表示制御部45と同様に機能させ、かつディスプレイ230を上述した表示部46と同様に機能させることができる。さらにデータ取得装置201では、メディアドライブ231及びデータ処理回路232並びにスピーカ233を、上述した再生部42と同様に機能させることができる。
【0221】
これに加えてデータ取得装置201では、図32について上述した機能回路ブロックによるハードウェア構成のデータ取得装置170の機能に応じて、ROM224又はハードディスクドライブ225に記憶させる各種プログラムを、上述した第2のコード生成表示処理手順RT9を実行させるための符号化プログラムのように適宜選定することにより、中央処理ユニット223を上述した制御部175、識別情報生成部172、可変情報抽出部173及び符号化部174と同様に機能させることができる。またデータ取得装置201では、操作入力部220及び入力処理部221を、上述した操作部41と同様に機能させることができると共に、ハードディスクドライブ225を、上述したデータ記憶部43、提供情報記憶部47、画面データ記憶部48及び固定情報記憶部171と同様に機能させることができる。
【0222】
さらにデータ取得装置201では、通信処理部227及びネットワークインタフェース228を、上述した通信部44と同様に機能させることができると共に、表示処理部229を上述した表示制御部45と同様に機能させ、かつディスプレイ230を上述した表示部46と同様に機能させることができる。さらにデータ取得装置201では、メディアドライブ231及びデータ処理回路232並びにスピーカ233を、上述した再生部42と同様に機能させることができる。
【0223】
従ってデータ取得装置201は、データ取得装置21、110及び170の機能に応じて、ROM224又はハードディスクドライブ225に記憶させる各種プログラムを適宜選定することにより、当該データ取得装置21、110及び170と同様に上述した第1のコード取得表示処理手順RT1、第1及び第2のコード生成表示処理手順RT5及びRT9を実行することができ、かくして上述した第1及び第2の実施の形態によるデータ取得装置21、110及び170と同様の効果を得ることができる。
【0224】
因みにデータ取得装置201については、ROM224又はハードディスクドライブ225に対し予め符号化プログラムを記憶していても良いし、符号化プログラムが格納されたプログラム格納媒体をインストールするようにしても良い。そして符号化プログラムをデータ取得装置201にインストールして実行可能な状態にするためのプログラム格納媒体としては、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD等のパッケージメディアのみならず、各種プログラムが一時的もしくは永続的に格納される半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。また、これらプログラム格納媒体に符号化プログラムを格納する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用しても良く、ルータやモデム等の各種通信インタフェースを介して格納するようにしても良い。
【0225】
次いで、図37を用いて情報読取装置203のハードウェア回路ブロックによるハードウェア回路構成について説明する。かかる情報読取装置203は、当該情報読取装置203の筐体表面に設けられた各種操作キーでなる操作入力部240がユーザによって操作されると、当該操作入力部240でこれを認識し、その操作に応じた操作入力信号を入力処理部241に送出する。入力処理部241は、供給される操作入力信号に対して所定の処理を施すことにより、当該操作入力信号を操作コマンドに変換しバス242を介して中央処理ユニット243に送出する。
【0226】
中央処理ユニット243は、ROM244に予め記憶されている基本プログラムやアプリケーションプログラム等の各種プログラムをバス242を介してRAM245に読み出す。そして中央処理ユニット243は、RAM245上で展開した各種プログラムに従って全体を制御すると共に、所定の演算処理や、入力処理部241から与えられる操作コマンドに応じた各種処理を実行する。
【0227】
これにより中央処理ユニット243は、通話モード時、マイクロホン246でユーザの音声を集音して得られた送信音声信号を音声コーデック247によって音声データに変換する。そして中央処理ユニット243は、音声コーデック247によって得られた音声データに変復調回路部248でスペクトラム拡散処理を施した後、送受信回路部249でデジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を順次施し、得られた送信音声用の送信信号をアンテナ250から公衆電話回線網の基地局(図示せず)に送信する。
【0228】
このとき中央処理ユニット243は、アンテナ250で受信した受信音声用の受信信号を送受信回路部249で増幅して周波数変換処理及びアナログデジタル変換処理を順次施した後に変復調回路部248でスペクトラム逆拡散処理を施し、得られた音声データを音声コーデック247に送出する。そして中央処理ユニット243は、音声コーデック247によって音声データを受信音声信号に変換してスピーカ251に送出し、かくしてスピーカ251から受信音声信号に基づく相手の音声を放音させる。このようにして中央処理ユニット24は、ユーザと相手との音声通話を成立させる。
【0229】
また中央処理ユニット243は、データ通信モード時、簡易ホームページのような画面データを要求する画面要求データに対し変復調回路部248でスペクトラム拡散処理を施した後、送受信回路部249でデジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を順次施し、得られた送信信号をアンテナ250から基地局経由でネットワーク23上のサーバ(図示せず)に送信する。
【0230】
その結果、中央処理ユニット243は、サーバから基地局経由で送信された画面データの受信信号をアンテナ250で受信すると、その受信信号を送受信回路部249によって増幅して周波数変換処理及びアナログデジタル変換処理を順次施した後に変復調回路部248によってスペクトラム逆拡散処理を施し、得られた画面データを表示処理部252に送出する。これにより中央処理ユニット243は、表示処理部252によりディスプレイ253に対し、その画面データに基づく簡易ホームページ等の画面を表示して見せることができる。
【0231】
さらに中央処理ユニット243は、データ通信モード時、例えばディスプレイ253に表示した画面上で購入対象の音楽データが指定されると、その音楽データの配信を要求する配信要求データに対し変復調回路部248でスペクトラム拡散処理を施した後、送受信回路部249でデジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を順次施し、得られた送信信号をアンテナ250から基地局経由でネットワーク23上のサーバに送信する。
【0232】
その結果、中央処理ユニット243は、サーバから基地局経由で送信された音楽データの受信信号をアンテナ250で受信すると、その受信信号を送受信回路部249によって増幅して周波数変換処理及びアナログデジタル変換処理を順次施した後に変復調回路部248によってスペクトラム逆拡散処理を施して音楽データを得る。そして中央処理ユニット243は、その音楽データを、メディアインタフェース254を介して、着脱可能な半導体メモリのようなメディア255に送出して記憶する。
【0233】
これにより中央処理ユニット243は、この後、ユーザにより操作入力部240を介して再生命令が入力されると、メディアインタフェース254を介してメディア250から音楽データを読み出して音声コーデック247に送出する。そして中央処理ユニット243は、音声コーデック247によって音楽データを音楽信号に変換してスピーカ251(又は、図示しないヘッドホン)に送出し、かくしてスピーカ251(又は、ヘッドホン)から音楽信号に基づく音楽を放音させてユーザに聴かせることができる。
【0234】
さらに中央処理ユニット243は、ユーザにより操作入力部240を介して撮影命令や撮像命令が入力されると、カメラ部256により被写体を写真撮影し、又は動画撮影し、その結果得られた写真画像データや動画像データを、カメラインタフェース257を介して取り込む。そして中央処理ユニット243は、かかる写真画像データや動画像データを、メディアインタフェース254を介してメディア255に送出して記憶する。
【0235】
これにより中央処理ユニット243は、この後、ユーザにより操作入力部240を介して表示命令が入力されると、メディアインタフェース254を介してメディア250から写真画像データや動画像データを読み出して表示処理部252に送出する。これにより中央処理ユニット243は、表示処理部252によりディスプレイ253に対し、その写真画像データに基づく写真画像や動画像データに基づく動画像を表示して見せることができる。
【0236】
ところで情報読取装置203は、上述したように基本的には中央処理ユニット243がROM244に記憶された各種プログラムに従って各種処理を実行すると共に各ハードウェアを制御している。このため情報読取装置203では、図14について上述した機能回路ブロックによるハードウェア構成の情報読取装置24の機能に応じて、ROM244に記憶させる各種プログラムを、上述した第1のアドレス生成処理手順RT3を実行させるための復号プログラムのように適宜選定することにより、中央処理ユニット243を上述した制御部70、復号部75及び連結部76と同様に機能させることができる。
【0237】
また情報読取装置203では、操作入力部240及び入力処理部241を、上述した操作部71と同様に機能させることができると共に、RAM245又はメディア255を、上述したデータ記憶部79と同様に機能させることができる。さらに情報読取装置203では、変復調回路部248及び送受信回路部249並びにアンテナ250を、上述した通信部77と同様に機能させることができると共に、表示処理部252を上述した表示制御部73と同様に機能させ、かつディスプレイ253を上述した表示部74と同様に機能させることができる。さらに情報読取装置203では、音声コーデック247及びスピーカ251を、上述した再生部78と同様に機能させることができると共に、カメラインタフェース257及びカメラ部256を、上述した読取部72と同様に機能させることができる。
【0238】
これに対して情報読取装置203では、図27について上述した機能回路ブロックによるハードウェア構成の情報読取装置132の機能に応じて、ROM244に記憶させる各種プログラムを、上述した第2のアドレス生成処理手順RT8を実行させるための復号プログラムのように適宜選定することにより、中央処理ユニット243を上述した制御部150、取得部151、復号部153、連結部154及び固定情報特定部155と同様に機能させることができる。
【0239】
また情報読取装置203では、操作入力部240及び入力処理部241を、上述した操作部71と同様に機能させることができると共に、RAM245又はメディア255を、上述したデータ記憶部79及び固定情報記憶部152と同様に機能させることができる。さらに情報読取装置203では、変復調回路部248及び送受信回路部249並びにアンテナ250を、上述した通信部77と同様に機能させることができると共に、表示処理部252を上述した表示制御部73と同様に機能させ、かつディスプレイ253を上述した表示部74と同様に機能させることができる。さらに情報読取装置203では、音声コーデック247及びスピーカ251を、上述した再生部78と同様に機能させることができると共に、カメラインタフェース257及びカメラ部256を、上述した読取部72と同様に機能させることができる。
【0240】
従って情報読取装置203は、情報読取装置24及び132の機能に応じて、ROM244に記憶させる各種プログラムを適宜選定することにより、当該情報読取装置24及び132と同様に上述した第1及び第2のアドレス生成処理手順RT3及びRT8を実行することができ、かくして上述した第1及び第2の実施の形態による情報読取装置24及び132と同様の効果を得ることができる。
【0241】
因みに情報読取装置203については、ROM244に対し予め復号プログラムを記憶していても良いし、復号プログラムが格納されたプログラム格納媒体をインストールするようにしても良い。そして復号プログラムを情報読取装置203にインストールして実行可能な状態にするためのプログラム格納媒体としては、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、DVD等のパッケージメディアのみならず、各種プログラムが一時的もしくは永続的に格納される半導体メモリや磁気ディスク等で実現しても良い。また、これらプログラム格納媒体に復号プログラムを格納する手段としては、ローカルエリアネットワークやインターネット、デジタル衛星放送等の有線及び無線通信媒体を利用しても良く、ルータやモデム等の各種通信インタフェースを介して格納するようにしても良い。
【0242】
(5)他の実施の形態
なお上述した第1乃至第3の実施の形態においては、本発明で利用する2次元コードを、画面取得アドレスGF1及びGF2並びにGF5乃至GF6の後半部分BAP1及びBAP2並びにBAP5乃至BAP7の可変情報VI1及びVI2並びにVI5乃至VI7を符号化して生成する情報低減2次元コードTDC1及びTDC5乃至TDC7に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、広告情報から、他広告情報内の一部分と共通な一般向けの広告を示す固定情報以外で、当該他広告情報内の残部分とは異なる、例えばユーザの嗜好に応じて個人向けにカスタマイズされた広告を示す可変情報を抽出して符号化し生成する2次元コードのように、この他種々の情報内の一部を符号化して生成する2次元コードに広く適用することができる。
【0243】
また上述した第1乃至第3の実施の形態においては、データ取得装置21、110及び170においてコード表示領域55A乃至55Cに情報低減2次元コードTDC1及びTDC5乃至TDC7を表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、テレビジョン受像機においてテレビジョン放送用の番組表画面内の所定表示領域等のように、この他種々画面内の表示領域に2次元コードを表示するようにしても良い。
【0244】
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、2次元コードとしてQRコード(登録商標)を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、DATA MATRIX(登録商標)及びMaxi Code(登録商標)のようなマトリクス型2次元コードや、PDF417(登録商標)のようなスタック型に次元コードのように、種々の2次元コードを適用することができる。
【0245】
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、本発明による符号化装置を、図1乃至図37について上述した符号化装置1や、データ提供装置22、131及び202、データ取得装置110、170及び201に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、パーソナルコンピュータや携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance )、ゲーム機器等の情報処理装置、ハードディスクレコーダ等の据置型の記録再生装置等のように、この他種々の構成の符号化装置に広く適用することができる。
【0246】
さらに上述した第1乃至第3の実施の形態においては、本発明による復号装置を、図1乃至図37について上述した復号装置10や、情報読取装置24、132及び203に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、カメラ付のパーソナルコンピュータやカメラ付の携帯電話機、カメラ付のPDA(Personal Digital Assistance )、カメラ付のゲーム機器等の情報処理装置のように、この他種々の構成の復号装置に広く適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0247】
本発明は、サーバ、音楽再生装置及びパーソナルコンピュータ等の符号化装置や携帯電話機及びPDA等の復号装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0248】
【図1】本発明による符号化装置の概要を示すブロック図である。
【図2】本発明による復号装置の概要を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態によるデータ提供取得システムの構成を示すブロック図である。
【図4】データ提供装置の機能回路ブロックによるハードウェア回路構成を示すブロック図である。
【図5】提供情報の構成を示す略線図である。
【図6】詳細画面検索テーブルの構成を示す略線図である。
【図7】画面取得アドレスの構成を示す略線図である。
【図8】2次元コードの生成の説明に供する略線図である。
【図9】2次元コードの比較の説明に供する略線図である。
【図10】データ取得装置の機能回路ブロックによるハードウェア回路構成を示すブロック図である。
【図11】機能実行画面の構成を示す略線図である。
【図12】詳細画面の構成を示す略線図である。
【図13】2次元コードの表示の説明に供する略線図である。
【図14】情報読取装置の機能回路ブロックによるハードウェア回路構成を示すブロック図である。
【図15】画面取得アドレスの生成の説明に供する略線図である。
【図16】音楽紹介画面の構成を示す略線図である。
【図17】第1のコード表示処理手順を示すフローチャートである。
【図18】第1の画面提供取得処理手順を示すフローチャートである。
【図19】他の実施の形態によるデータ提供装置の機能回路ブロックによるハードウェア回路構成を示すブロック図である。
【図20】他の実施の形態によるデータ取得装置の機能回路ブロックによるハードウェア回路構成を示すブロック図である。
【図21】第2のコード表示処理手順を示すフローチャートである。
【図22】第2の実施の形態によるデータ提供取得システムの構成を示すブロック図である。
【図23】データ提供装置の機能回路ブロックによるハードウェア回路構成を示すブロック図である。
【図24】2次元コードの生成の説明に供する略線図である。
【図25】情報検索テーブルの構成を示す略線図である。
【図26】機能実行画面の構成を示す略線図である。
【図27】情報読取装置の機能回路ブロックによるハードウェア回路構成を示すブロック図である。
【図28】画面取得アドレスの生成の説明に供する略線図である。
【図29】第3のコード表示処理手順を示すフローチャートである。
【図30】第2の画面提供取得処理手順を示すフローチャートである。
【図31】他の実施の形態によるデータ提供装置の機能回路ブロックによるハードウェア回路構成を示すブロック図である。
【図32】他の実施の形態によるデータ取得装置の機能回路ブロックによるハードウェア回路構成を示すブロック図である。
【図33】第4のコード表示処理手順を示すフローチャートである。
【図34】第3の実施の形態によるデータ提供取得システムの構成を示す略線図である。
【図35】データ提供装置のハードウェア回路ブロックによるハードウェア回路構成を示すブロック図である。
【図36】データ取得装置のハードウェア回路ブロックによるハードウェア回路構成を示すブロック図である。
【図37】情報読取装置のハードウェア回路ブロックによるハードウェア回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0249】
1……符号化装置、2、36、112、144、173……可変情報抽出部、3、37、113、145、174……符号化部、10……復号装置、11、72……読取部、12、75、153……復号部、13、76、154……連結部、21、110、170、201……データ取得装置、22、100、131、160、202……データ提供装置、24、132、203……情報読取装置、30、40、70、101、114、140、150、161、175……制御部、35、111、142、152、171……固定情報記憶部、45……表示制御部、46……表示部、55A、55B、55C……コード表示領域、141、162……アドレス記憶部、143、172……識別情報生成部、151……取得部、155……固定情報特定部、211、223、243……中央処理ユニット、213、225……ハードディスクドライブ、229……表示処理部、230……ディスプレイ、245……RAM、256……カメラ部、257……カメラインタフェース、AID……アプリケーション識別情報、BAP1、BAP2、BAP5、BAP6、BAP7……後半部分、FD5、FD6、FD7……固定識別情報、FI1、FI5、FI6、FI7……固定情報、FRP1、FRP2、FRP5、FRP6、FRP7……前半部分、GF1、GF2、GF5、GF6、GF7……画像取得アドレス、IT……情報検索テーブル、TDC1、TDC5、TDC6、TDC7……情報低減2次元コード、VI1、VI2、VI5、VI6、VI7……可変情報、RT1……第1のコード取得表示処理手順、RT2……第1のコード生成提供処理手順、RT3……第1のアドレス生成処理手順、RT5……第1のコード生成表示処理手順、RT6……第1のアドレス提供処理手順、RT7……第2のコード生成提供処理手順、RT8……第2のアドレス生成処理手順、RT9……第2のコード生成表示処理手順、RT10……第2のアドレス提供処理手順。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他情報内の一部分と共通な固定情報と、当該他情報内の残部分とは異なる可変情報とからなる所定情報から上記固定情報以外の上記可変情報を抽出する可変情報抽出部と、
上記可変情報抽出部により上記所定情報から抽出された上記可変情報を符号化して2次元コードを生成する符号化部と
を具えることを特徴とする符号化装置。
【請求項2】
上記固定情報を識別する固定識別情報を生成する識別情報生成部
を具え、
上記符号化部は、
上記可変情報と、上記識別情報生成部により生成された上記固定識別情報とを符号化して上記2次元コードを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
【請求項3】
上記符号化部は、
コード取得要求に応じて、上記2次元コードを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
【請求項4】
上記2次元コードを表示部に表示する表示制御部
を具えることを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
【請求項5】
他情報内の一部分と共通な固定情報と、当該他情報内の残部分とは異なる可変情報とからなる所定情報から抽出された当該可変情報を符号化して生成された2次元コードを読み取るための読取部と、
上記読取部により読み取られた上記2次元コードを復号して上記可変情報を生成する復号部と、
上記固定情報と、上記復号部により生成された上記可変情報とを連結して元の上記所定情報を生成する連結部と
を具えることを特徴とする復号装置。
【請求項6】
上記連結部を起動する制御部
を具え、
上記復号部は、
上記読取部により読み取られた上記2次元コードを復号して、上記可変情報と、アプリケーションプログラムを識別するアプリケーション識別情報とを生成し、
上記制御部は、
上記復号部により生成された上記アプリケーション識別情報で識別する上記アプリケーションプログラムとしての上記連結部を起動する
ことを特徴とする請求項5に記載の復号装置。
【請求項7】
上記連結部は、
特定の上記固定情報を保持し、上記制御部により起動されると、当該特定の上記固定情報と、上記復号部により生成された上記可変情報とを連結して元の上記所定情報を生成する
ことを特徴とする請求項6に記載の復号装置。
【請求項8】
上記固定情報を識別するための固定識別情報により当該固定情報を特定する固定情報特定部
を具え、
上記復号部は、
上記読取部により読み取られた上記2次元コードを復号して上記可変情報と、上記固定識別情報とを生成し、
上記固定情報特定部は、
上記復号部により生成された上記固定識別情報により上記固定情報を特定し、
上記連結部は、
上記固定情報特定部により特定された上記固定情報と、上記復号部により生成された上記可変情報とを連結して元の上記所定情報を生成する
ことを特徴とする請求項5に記載の復号装置。
【請求項9】
上記固定情報を外部から取得する取得部
を具え、
上記連結部は、
上記取得部により上記外部から取得された上記固定情報と、上記復号部により生成された上記可変情報とを連結して元の上記所定情報を生成する
ことを特徴とする請求項5に記載の復号装置。
【請求項10】
ネットワークアドレスに従って通信する通信部
を具え、
上記所定情報は、
上記固定情報が上記ネットワークアドレスの前半部分であり、かつ上記可変情報が当該ネットワークアドレスの後半部分であり、
上記通信部は、
上記連結部により生成された元の上記所定情報としての上記ネットワークアドレスに従って通信する
ことを特徴とする請求項5に記載の復号装置。
【請求項11】
上記所定情報は、
上記固定情報が一般向け情報であり、かつ上記可変情報が個人向け情報である
ことを特徴とする請求項5に記載の復号装置。
【請求項12】
コンピュータに対して、
他情報内の一部分と共通な固定情報と、当該他情報内の残部分とは異なる可変情報とからなる所定情報から上記固定情報以外の上記可変情報を抽出する可変情報抽出ステップと、
上記所定情報から抽出した上記可変情報を符号化して2次元コードを生成する符号化ステップと
を実行させるための符号化プログラム。
【請求項13】
コンピュータに対して、
他情報内の一部分と共通な固定情報と、当該他情報内の残部分とは異なる可変情報とからなる所定情報から抽出された当該可変情報を符号化して生成された2次元コードを読み取る読取ステップと、
上記読み取った上記2次元コードを復号して上記可変情報を生成する復号ステップと、
上記固定情報と、上記生成した上記可変情報とを連結して元の上記所定情報を生成する連結ステップと
を実行させるための復号プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公開番号】特開2008−171353(P2008−171353A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−6281(P2007−6281)
【出願日】平成19年1月15日(2007.1.15)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】