説明

筒状印刷媒体への転写による印刷装置

筒状印刷媒体(10)を移送するマガジン(50)の前面で相対移動するように駆動される少なくとも一つのブランケット(30)を備えた転写印刷装置。この印刷装置では、ブランケット(30)の表面が筒状印刷媒体(10)の印刷対象面の面積以上の面積をもち、またブランケット(30)にインクを放出して筒状印刷媒体(10)の印刷対象面と等しい面積に可変調整された領域にインク像を形成するデジタル印刷手段(20)が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広義には、或る圧胴から次の圧胴にへと移りながら各圧胴に装着された好ましくは金属製の筒状印刷媒体の表面に同一又は異なる情報を印刷するための印刷技術に関するものである。印刷媒体は、例えば装飾対象となる物品であればよい。
【0002】
本発明は、特にインクジェット印刷技術を用いる印刷技術分野に適用される。
【0003】
更に詳しくは、本発明は金属製その他の筒状印刷媒体に転写印刷を施すための印刷技術に関するものである。
【背景技術】
【0004】
今日まで金属製その他の筒状物体への印刷や装飾は、フレキソ印刷やオフセット印刷(ダブルオフセット印刷)、或いはパッド印刷等、従来からの種々の印刷法に基づいて行われているのが一般的である。これらの印刷法は、例えばチューブ印刷機で代表されるように、版にインクをつけ、これをブランケット胴に転写し、ブランケットで筒状の物体対象物表面に印刷する形式のものであるが、いずれも一定パターンの印刷像で数十万以上もの多量印刷を実行するように意図されている。
【0005】
これら従来の印刷法は、いずれも印刷によって再現すべきパターンで製版された版を必須とする原理によっている。即ち、印刷の最初の段階ではこの版にインクが塗布され、次の段階ではインクを塗布された版からインク像がオフセットブランケットに転写され、オフセットブランケットの表面にインク像が蓄積される。その後、筒状印刷媒体に対してオフセットブランケットが適正な圧力で押し付けられながら、オフセットブランケットの表面に蓄積されたインク像が筒状印刷媒体に転写される。
【0006】
これら従来の印刷法は、一定パターンの印刷像を多量印刷するには極めて好適であるが、例えばデジタルデーターに基づいて或る印刷像から別の印刷像へと次々に変化するパターンの印刷を高速に行うには不向きである。
【0007】
同様な問題はスクリーン印刷による場合にも当てはまる。
【0008】
実際問題として、従来の印刷法では、製版された版又はスクリーンスライドを印刷像のパターン変更の都度、取り替えなければならず、オフセット印刷の場合はブランケットもクリーニングしなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の主な目的は、上述したような従来の印刷法の諸欠点を解消することのできる転写印刷法を提供することである。
【0010】
特に本発明の一つの目的は、筒状印刷媒体への印刷に適合し、従来技術に比べて実施が容易なる印刷法及び印刷装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述の課題に対し、本発明による筒状印刷媒体への転写による印刷装置は、筒状印刷媒体を担持して移送するマガジンの前面で連続的に相対移動するように駆動される少なくとも一つのオフセットブランケットを備え、該オフセットブランケットの表面は前記筒状印刷媒体の印刷対象面の面積以上の面積を有し、更に前記オフセットブランケットの表面にインクを放出して該ブランケット表面上で前記筒状印刷媒体の印刷対象面と等しい面積に可変調整された領域にインク像を形成することにより該インク像の転写像が前記筒状印刷媒体の印刷対象面を覆うようにするデジタル印刷手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0012】
本発明に関して、「筒状印刷媒体の印刷対象面」とは、筒状印刷媒体の印刷されるべき表面を意味する。
【0013】
印刷対象面は、筒状印刷媒体の外周面に位置する。印刷対象面はこの外周面の一つ以上の帯状部分領域又は外周面全体である。
【0014】
いずれにせよ印刷対象面は周方向に連続しており、このことは、印刷された像が筒状印刷媒体の全周を覆うことを意味する。
【0015】
本発明による印刷装置では、
・筒状印刷媒体の印刷対象面の面積以上の面積を面積を有するブランケット表面を備えた少なくとも一つのオフセットブランケットに、
・オフセットブランケットの表面にインクを放出して該ブランケット表面上で前記筒状印刷媒体の印刷対象面と等しい面積に可変調整された領域にインク像を形成するデジタル印刷手段が組み合わされており、これにより、
・オフセットブランケットを交換する必要なしに種々の形状寸法の各種パターン像を種々の寸法の筒状印刷媒体に次々と効率的に印刷することが可能となるだけでなく、
・第1に筒状印刷媒体の外周面を正確に一周する印刷像が得られ、第2に印刷像の周方向における端部での重なりが回避され、従って印刷品質を飛躍的に向上させることも可能となる。
【0016】
本発明の好適な一実施形態によれば、オフセットブランケットは、移動する単一の連続ストリップである。
【0017】
本発明の別の好適な一実施形態によれば、一つ又は各オフセットブランケットはシート形状である。
【0018】
これらの二つの実施形態では、オフセットブランケットは、例えば外周面がゴムで覆われたローラ等、回転胴又はゴムローラの外周面に装着されている。また、オフセットブランケットは、少なくとも一つの電動フラットプーリーの外周面に装着してもよい。
【0019】
本発明の更に別の好適な一実施形態による印刷装置は、筒状印刷媒体の寸法、特に外周長を計測する計測手段を更に備えている。
【0020】
本発明の更に別の好適な一実施形態による印刷装置は、オフセットブランケットの表面に形成されるインク像の寸法を筒状印刷媒体の外周長に整合させる信号処理手段を更に備えている。
【0021】
インクの放出によってブランケット表面上にインク像を形成するデジタル印刷手段は、例えばカラー印刷用の複数の印刷ヘッドを備えることができ、これら印刷ヘッドは好ましくはオフセットブランケットの表面に対して一定のヘッド間隙に位置決めされる。これによりオフセットブランケットへのインク液滴の放出飛距離が一定になり、印刷品質を向上させることが可能となる。
【0022】
本発明の更に別の好適な一実施形態による印刷装置は、ブランケット表面上に形成されたインク像を定着処理するインク定着手段を更に備えている。
【0023】
この場合、インク定着手段はオフセットブランケットの表面に対して前記インク像を部分的に定着するように構成することができる。これにより、ブランケット表面から筒状印刷媒体へのインク像の転写品質を改善することができ、従って印刷品質も向上可能となる。更にこのインク定着手段は、本発明の更に別の一実施形態として筒状印刷媒体への転写インク像の定着にも使用可能である。
【0024】
本発明の更に別の好適な一実施形態によれば、筒状印刷媒体とオフセットブランケットが接触状態になったときに該筒状印刷媒体が回転駆動されるように構成されている。この回転駆動は以下のいずれかの形式、即ち、
・筒状印刷媒体とオフセットブランケットが互いに接触しているときに両者間に生じる摩擦力の作用のもとに筒状印刷媒体がオフセットブランケットによって回転駆動される形式、
・筒状印刷媒体を移送する前記マガジンが該筒状印刷媒体を回転駆動する回転駆動要素を備え、筒状印刷媒体とオフセットブランケットが互いに接触しているときに前記回転駆動要素が筒状印刷媒体を回転状態にする形式、
によって果たすことができる。
【0025】
前記マガジンに対するオフセットブランケットの相対移動は回転移動であることが好ましい。
【0026】
本願の共同出願人の一方であるアンピカ社が開発した本発明の限定を意図しない好適な一実施形態に係る印刷装置では、インクとは物理的性質の異なる所望パターンの印刷下地層をオフセットブランケットの表面に形成する手段が付設されている。この印刷下地層は、ブランケット表面上にデジタル印刷手段によってインク像を形成する前又は後に種々の形式の塗布装置によって付与することができる。印刷下地層を形成する溶液は、インク定着手段によるインク像の定着とは独立して別の異なる定着条件下でインク定着手段による定着を可能とするためにインクとは異なる物理的性質をもつものであればよい。
【0027】
本発明はまた筒状印刷媒体への転写印刷法も提供し、この印刷法は、筒状印刷媒体を担持するマガジンの前面で連続的に相対移動するように駆動されるオフセットブランケットの表面上にインク像を形成する工程と、オフセットブランケットと筒状印刷媒体とを接触させて前記インク像を筒状印刷媒体上に転写する工程とを備え、特に前述の課題を解決するため、筒状印刷媒体の印刷対象面の面積以上の面積を有するオフセットブランケットの表面にデジタル印刷手段によってインクを放出し、該ブランケット表面上で筒状印刷媒体の印刷対象面と等しい面積に可変調整された領域にインク像を形成することにより該インク像の転写像で筒状印刷媒体の印刷対象面の全周を覆うことを特徴とするものである。
【0028】
本発明の一実施形態による転写印刷法では、オフセットブランケットは移動する単一の連続ストリップである。
【0029】
本発明の別の一実施形態による転写印刷法では、オフセットブランケットはシート形状である。
【0030】
いずれにせよオフセットブランケットは、例えば外周面がゴムで覆われたローラ等、回転胴又はゴムローラの外周面に装着可能であり、或いは少なくとも一つの電動フラットプーリーの外周面に取り付け可能である。
【0031】
選択的に、本発明による転写印刷法は、筒状印刷媒体の寸法、特に外周長を計測する計測工程を更に備えている。
【0032】
また本発明による転写印刷法は、オフセットブランケットの表面に形成されるインク像の寸法を筒状印刷媒体の外周長に整合させる工程を更に備えることも可能である。
【0033】
本発明の更に別の一実施形態による転写印刷法は、ブランケット表面上に形成されたインク像を定着処理するインク定着工程を備えている。
【0034】
この定着工程は、オフセットブランケットの表面に対して前記インク像を部分的に定着するように実行してもよい。
【0035】
本発明は更に、筒状印刷媒体への転写による印刷のためのオフセットブランケットも提供し、このオフセットブランケットは、筒状印刷媒体の印刷対象面の面積以上の面積を有するブランケット表面を備えたことを特徴とする。
【0036】
本発明はまた、以上に述べた本発明の転写印刷法によって印刷された印刷像を有する筒状印刷媒体にも関する。
【0037】
本発明の更に具体的な特性と利点について、限定を意図しない単に例示のための添付図面を参照して更に詳述すれば以下の通りである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態による印刷装置の模式側面図である。
【図2】本発明の別の実施形態による印刷装置の模式側面図である。
【図3】印刷された筒状印刷媒体の一例を示す模式斜視図である。
【図4】印刷された筒状印刷媒体の別の例を示す模式斜視図である。
【図5】オフセットブランケット及びその搬送コンベアの一実施形態を示す模式斜視図である。
【図6】筒状印刷媒体に形成された印刷像の一例を示す模式斜視図である。
【図7】筒状印刷媒体に形成された印刷像の別の例を示す模式斜視図である。
【図8】筒状印刷媒体に形成された印刷像の更に別の例を示す模式斜視図である。
【図9】筒状印刷媒体に形成された印刷像の更に別の例を示す模式斜視図である。
【図10】筒状印刷媒体に形成された印刷像の更に別の例を示す模式斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
図1を参照すると、本発明による印刷装置の一実施形態が示されている。
【0040】
本発明の印刷装置は、印刷媒体に対して転写印刷を行うためのものである。この印刷装置は、特に筒状の好ましくは金属製の印刷媒体の印刷向けに設計されている。筒状の印刷媒体10としては、例えばエアゾール容器又は缶等の容器類を挙げることができる。
【0041】
図1に示す実施形態の印刷装置は、インク放出によるデジタル印刷ユニット20と、少なくとも一つのオフセットブランケット30と、このブランケットを搬送する転写胴としてのコンベア40と、複数の筒状の印刷媒体を担持して移送する手段としての回動マガジン50とを備えている。
【0042】
印刷ユニット20は、オフセットブランケット30の表面上にインクを放出することによりインク像を形成でき、このインク像が筒状の印刷媒体10の外周面に転写されて印刷像を形成することになる。
【0043】
転写によって印刷媒体上に再現される印刷像は画像パターンや文字テキストであり、モノクロ又はカラー印刷像とすることができる。
【0044】
図1に示す実施形態では、印刷ユニット20は互いに異なる色のインクを放出する四つの印刷ヘッド(Y、M、C、K)を備えている。従って図1に示す印刷装置では、印刷ユニット20によってオフセットブランケット30の表面上にモノクロ/単色画像又はカラー画像のインク像を形成可能である。
【0045】
印刷ユニット20は、それぞれインクを放出する印刷ヘッド(Y、M、C、K)を多連配置で備えていてもよく、それによりオフセットブランケット30上へのインク像の形成を高速化することも可能である。
【0046】
また本発明の別の実施形態として、印刷装置が印刷媒体10に対する単色印刷専用機である場合には、印刷ユニット20は単一の印刷ヘッド又はそれぞれ同色インクを放出する多連印刷ヘッドを備えていてもよい。
【0047】
ここで、デジタル印刷ユニットにおける印刷信号処理は、オフセットブランケット30の表面に形成されるインク像(反転像)が筒状印刷媒体10の外周面上へ転写されたときに正しい向き(鏡像)で現れるように(ミラー効果)配慮されていることは述べるまでもない。
【0048】
デジタル印刷ユニット20を使用することにより、オフセットブランケット30へのインク像の形成に関して高い柔軟性を得ることができる。特に、デジタル印刷ユニット20を使用することにより従来よりも安価な印刷が可能であり、その理由は、例えば従来の一般的なオフセット印刷やパッド印刷、或いはスクリーン印刷等とは対照的に、版像の変更の都度、印刷版やスクリーン印刷スライドを交換する必要がなく、印刷媒体も随時カスタマイズすることが可能であるからである。更にデジタル印刷ユニットを使用することにより、ブランケット表面上でインク像を形成すべき領域の面積及び形状を印刷媒体の予め予定された各種カスタマイズ済みの印刷対象面に整合するように可変調整しながら正確に印刷を実行することが可能になる。
【0049】
印刷ヘッドからのインクの放出塗布によるインク像の形成には、印刷対象とする印刷媒体10のサイズに応じて種々のインクジェット印刷法を採用することができる。
【0050】
一つの実施形態では、一回のパスで完全なインク像を形成するインクジェット印刷法が用いられる。
【0051】
この場合、オフセットブランケット30は各印刷ヘッド(Y、M、C、K)下を一回だけ通過する。オフセットブランケット30はドラム状のコンベア40の周面に装着され、コンベア40上のブランケット部分が印刷ヘッドの下方で位置合わせされる。
【0052】
コンベア40は搬送方向(矢印D)へ回動し、インク像を形成すべきオフセットブランケット30の表面が各印刷ヘッド(Y、M、C、K)の下を一定速度で通過する。
【0053】
各印刷ヘッド(Y、M、C、K)がオフセットブランケット30の表面上にインクを放出し、それにより印刷媒体10に転写すべき所望パターンのインク像がオフセットブランケット30の表面に合成される。
【0054】
別の実施形態では、複数回のパスで完全なインク像を形成するマルチパス・インクジェット印刷法が用いられる。
【0055】
この場合は、オフセットブランケット30は完全なインク像をオフセットブランケット30の表面上に形成するために各印刷ヘッド(Y、M、C、K)下を複数回通過しなければならない。
【0056】
オフセットブランケット30は、印刷媒体10にインクを転写するのに適した弾性材料からなる。
【0057】
図1に示す実施形態の印刷装置では、二つのオフセットブランケット30がコンベア上に装着されている。従ってブランケットが一つの場合に比べて二倍の処理速度で印刷媒体10の印刷を行うことが可能である。勿論、本発明による印刷装置は三つ以上のオフセットブランケットをコンベアに装着できるように構成することも可能である。
【0058】
各オフセットブランケット30は、コンベア40の外周面に沿った弾性材料層を形成している。
【0059】
図1に示すように、各オフセットブランケット30は筒状印刷媒体10の印刷対象面の面積以上のブランケット面を有する。
【0060】
各オフセットブランケット30は印刷媒体10の印刷対象面以上の面積を持つブランケット面を有しているが、ブランケット面上にインク像が形成される領域はデジタル印刷ユニット20によって筒状印刷媒体10の印刷対象面と同一面積に可変調整される。
【0061】
このように、印刷媒体の印刷対象面以上の面積のブランケット面を有する少なくとも一つのオフセットブランケットと、このブランケット面上で印刷媒体10の印刷対象面と等しい面積に可変調整される領域にインク像を形成するデジタル印刷ユニット20との組み合わせは以下のように多くの利点を有する。
【0062】
即ち、このような組み合わせにより、筒状印刷媒体10に転写されるインク像を正確に一周分とすることができる(これは、印刷媒体上で転写像の周方向両端部がぴったり合致することを意味する)。従って、筒状印刷媒体について図3に示したように、印刷媒体上における無印刷領域Z1の発生を回避することができる。
【0063】
また、上述の組み合わせにより、筒状印刷媒体10に転写されるインク像に重なりを生じる虞を回避することができる(これは、印刷媒体上で転写像の周方向両端部が互いに重ならないことを意味する)。従って、筒状印刷媒体について図4に示したように、印刷媒体上における印刷像の重なり領域Z2の発生を回避することができる。
【0064】
このようなことは、従来の一般的な版胴を用いるオフセット印刷技術では不可能である。
【0065】
以上のように、本発明の印刷装置によれば、筒状印刷媒体の外周面に対して、途切れのない、しかも重なりもない、正確に一周分の印刷を果たすことが可能である。図6〜図10に示すように、本発明によるデジタル印刷ユニットとブランケット面の寸法が印刷対象面の寸法以上のオフセットブランケットとの組み合わせにより、
・印刷媒体10の外周面全体に正確に一周分の印刷像11を印刷すること、
・印刷媒体10の外周面の一部の幅領域にそれぞれ正確に一周分の印刷像12、13、又は14を印刷すること、
・印刷媒体10の外周面の複数の帯条領域にそれぞれ正確に一周分ずつの印刷像15、16を印刷すること、
がいずれも可能となる。
【0066】
従って、印刷媒体の印刷対象面以上の面積をもつブランケット面(特に印刷媒体外周面全体に亘る印刷対称面以上の面積をもつブランケット面)を有する少なくとも一つのオフセットブランケットと、該オフセットブランケット30のブランケット面上で印刷媒体10の印刷対象面と等しい面積(特に印刷媒体の周長と等しい長さ)に可変調整される領域にインク像を形成するデジタル印刷ユニット20との組み合わせは、筒状印刷媒体の外周面に対し、途切れのない、しかも重なりもない、正確に一周分の印刷を果たすものである。
【0067】
勿論、印刷像は少なくとも部分的に透明であってもよく、この場合はブランケット面から印刷媒体へ透明インク像が転写され、次いで残りの着色インク像が転写される。
【0068】
このような本発明の特徴的な組み合わせにより、従来の一般的なオフセット印刷よりも高い品質の印刷を実現することが可能になる。
【0069】
これに対して例えば一般的なチューブ印刷機などに採用されている従来からの凸版オフセット印刷では、オフセットブランケットへの版像の転写には、版とオフセットブランケットとの間に所要の摩擦を生じさせるためにオフセットブランケットに所定の迎え角を与える必要があり、この必然的な摩擦の発生開始時に、オフセットブランケットへの版像の転写が押し潰され、従って印刷品質が低下していたことは事実である。
【0070】
尚、以上に述べたような本発明の特徴的な組み合わせにより、オフセットブランケット30を交換する必要なしに種々の寸法の筒状印刷媒体10への連続的な印刷も可能になる。
【0071】
図示の実施形態におけるコンベア40は回転胴であり、オフセットブランケットを担持するために使用される。これに代えて、コンベア40を当業者に知られた任意の別形式のものとしてもよいことは述べるまでもない。
【0072】
マガジン50(即ち印刷媒体を担持して搬送する手段)は筒状印刷媒体10を間欠的に搬送するためのものである。マガジン50は、コンベア40によるブランケットの搬送方向に関してデジタル印刷ユニット20の下流側に配置されている。
【0073】
マガジン50は当業者に知られている任意の形式のものとすることができる。
【0074】
マガジン50は、オフセットブランケットから筒状印刷媒体10へのインク像の転写を果たすため、筒状印刷媒体10をその印刷対象面がオフセットブランケット30のブランケット面に接触できる位置に配置する機能をもつ。マガジン50の間欠回転動作は、印刷媒体の筒形状に合わせて調整される。
【0075】
図1に示す実施形態では、マガジン50はコンベア40の回転軸心と平行な中心軸の周りに同一離心距離で配置される四本のマンドレルを備えている。各マンドレルには例えば缶や瓶などの筒状印刷媒体10が外側から被せられ、従って角マンドレルが各筒状印刷媒体を内側から担持して、ブランケットからの転写に際して筒状印刷媒体に適正なバックアップ圧力を与える圧胴の機能を同時に果たしている。勿論、マガジン50は五本以上のマンドレルを備えていてもよい。このマガジンは、筒状印刷媒体がブランケット面に接触して印刷が行われている最中に印刷印刷媒体を自転させるための駆動手段を更に備えていてもよい。即ち、筒状印刷媒体がオフセットブランケットとに接触したときに起動して該筒状印刷媒体をオフセットブランケットと逆方向に自転させる回転駆動機構(例えば電動機)をマガジンに装備させても良い。
【0076】
図示の実施形態による印刷装置は、オプションとして定着装置60と光沢剤塗布ブロック70及びクリーニング装置80を更に備えている。
【0077】
定着装置60は、例えば加熱処理、又は網目化処理(赤外線又は紫外線照射によるキュアー処理)により、オフセットブランケット30の表面に形成されたインク像を部分乾燥させるためのものである。図示の実施形態においては、定着装置はコンベアの回転方向Dに関してデジタル印刷ユニット20の下流側でマガジン50よりも上流側に配置されている。定着装置60としては、当業者に知られた任意のタイプのものを採用することができる。
【0078】
光沢剤塗布ブロック70は、筒状印刷媒体へのインク像の転写を終了したオフセットブランケット30の表面を光沢剤の層で被覆するためのものである。この光沢剤の層は、オフセットブランケットの次の回転周期で筒状印刷媒体上の転写像に重ねられ、最終的には印刷媒体上の印刷像表面の例えば光沢保護層となる。
【0079】
この光沢剤塗布ブロック70も当業者に知られた任意のタイプのものでよい。
【0080】
尚、光沢剤塗布ブロック70は、コンベアの回転方向Dに関してマガジン50の上流側又は下流側に配置することができる。
【0081】
クリーニング装置80は、オフセットブランケット30の表面をクリーニングするためのものである。このクリーニング装置80は、コンベア40の回転方向Dに関してマガジン50の上流側又は下流側に配置することができる。
【0082】
図1に示した印刷装置の基本的な動作は以下の通りである。
【0083】
先ず、コンベア40は矢印D方向に回転される。
【0084】
コンベアに装着されたオフセットブランケット30はデジタル印刷ユニット20の印刷ヘッド(Y、M、C、K)の下を通過し、各印刷ヘッドがオフセットブランケット30の表面へ向けてインクを放出することによりオフセットブランケット30の表面上にインク像が形成される。この場合、オフセットブランケット30は、使用する印刷モード(ワンパス印刷かマルチパス印刷か)に応じてインク像の形成のために印刷ヘッドの下を1回又は複数回通過する。
【0085】
インク像が形成されたオフセットブランケット30は定着装置60下を通過し、この定着装置により、オフセットブランケット30上に形成されたインク像が部分乾燥される。
【0086】
マルチパス印刷の場合、オフセットブランケット上に形成されたインク像を定着装置によって毎回の通過毎に部分乾燥させてもよい。
【0087】
オフセットブランケット30はマガジン50の前面を通過するが、このときにマガジンは筒状印刷媒体10がオフセットブランケット30と接触状態となるように移動する。
【0088】
オフセットブランケットと印刷媒体とが接触状態になると、オフセットブランケットと印刷媒体とは互いに外周面で接触しながら相対的に逆方向に回転する。即ち、オフセットブランケットと印刷媒体とが接触すると、オフセットブランケットの回転方向に対して印刷媒体が逆方向に相対回転される。一つの実施形態では、オフセットブランケットの回転に対して印刷媒体が逆向きに追従回転する。これにより筒状印刷媒体の全周に亘る連続的なオフセット印刷が果たされる。
【0089】
オフセットブランケットと接触したときの筒状印刷媒体の回転は、
・回転するオフセットブランケットから摩擦力で印刷媒体へ伝達されるオフセットブランケットの回転、或いは
・マガジンに装備された回転駆動機構によるマンドレルの回転、
のいずれか一方又は双方によるものとするのが好ましい。
【0090】
これによりブランケット面上のインク像が筒状印刷媒体10の外周面に転写される。
【0091】
表面のインク像を印刷媒体へ転写したオフセットブランケット30は次いで光沢剤塗布ブロック70の前面を通過し、光沢剤塗布ブロックは選択的にオフセットブランケット30の表面に光沢剤を塗布してブランケット面を光沢剤層で被覆する。
【0092】
更にコンベア40が矢印D方向へ回転され、従って光沢剤層で被覆されたオフセットブランケット30は再びマガジン50の位置に達する。即ち、ドラム状のコンベア40は転写印刷に続いて2回目の回転を行う。
【0093】
既に1回目の回転でオフセットブランケット30からインク像の転写を受けた筒状印刷媒体10は、光沢剤層で被覆されたオフセットブランケット30が2回目の回転で巡ってきたときに、マガジン50の接近動作によって該ブランケット面と接触するようにオフセットブランケット30へ向かって移動される。その結果、オフセットブランケットの更なる回転と共に筒状印刷媒体10の印刷像の表面に光沢剤層が転写される。
【0094】
コンベア40は、オフセットブランケット30がクリーニング装置80の前面を通過するようにオフセットブランケット30を更に移動させ、そのときにクリーニング装置80がオフセットブランケット30の表面をクリーニングする。これで印刷からクリーニングまでの1パスが終了する。
【0095】
図2には、本発明による印刷装置の別の実施形態が示されている。
【0096】
図1と図2に示した各実施形態の相違点はオフセットブランケット30にある。
【0097】
図2に示す実施形態では、オフセットブランケット30は単一の連続ストリップである。
【0098】
本発明に関して、ここで言う「連続」とは、印刷すべきインク像を形成するためのブランケット面が少なくともブランケット移動方向に関して連続していることを意味する。換言すれば、「連続」オフセットブランケットとは、それ自体が無端状に閉じたループ状のオフセットブランケットを意味する。
【0099】
この場合、前述のような筒状印刷媒体の印刷対称面以上の面積をもつブランケット面に関連した利点の他に、デジタル印刷ユニットと単一の連続オフセットブランケット30との組み合わせにより、コンベア40の外周面の利用率を最適化することによる印刷速度の向上が可能となる。
【0100】
実際の印刷速度は次式によって算出される。
【0101】
速度=(Nb×制限速度)/コンベア外周長
【0102】
ここで、
・「速度」は印刷速度、
・「Nb」はコンベアに装着されているオフセットブランケットの数、
・「制限速度」はデジタル印刷ユニットの設定印刷速度(例えば24m/分)によって制限されるオフセットブランケットの移動速度、
・「コンベア外周長」は回転胴形式のコンベアの場合のコンベア外周長である。
【0103】
従って、単一の連続ストリップからなるオフセットブランケットをコンベアに装着した場合、印刷装置に接続される図示しない印刷用信号処理装置を使用して、筒状印刷媒体の印刷対称面の寸法面積に応じて連続ストリップのオフセットブランケット30の表面上に実質的に確実に形成可能なインク像の最大数を上述の式に従って決定することができる。
【0104】
これにより、筒状印刷媒体10の印刷に利用されないコンベア40上の未利用領域を最小限にすることが可能となり、また筒状印刷媒体の寸法に応じて印刷速度を最適化することも可能となる。
【0105】
図1に示した実施形態では、オフセットブランケット30はコンベア40の外周面上に離散的に装着されたシート形状の弾性材料からなっている。これに対し、図2に示した実施形態では、オフセットブランケットはコンベア外周面を全周で覆うように装着された無端状の連続ストリップからなっている。
【0106】
但し、本発明はこれらの形態のオフセットブランケットに限定されるものではない。例えば、別の実施形態として、オフセットブランケット30が回転胴を兼ねたゴムローラからなる場合もある。
【0107】
また図5には、オフセットブランケット30とコンベア40の更に別の実施形態が示されている。
【0108】
この場合、コンベア40は円筒外周面をもつ電動フラットプーリー41とアイドルローラーとの間に連続ストリップからなる無端ベルト状のオフセットブランケット30が掛け回された構成である。
【0109】
更に本発明による印刷装置には、印刷対象面の寸法に対して転写すべきインク像の寸法を正確に整合させるため、筒状印刷媒体の寸法、特に外周長を計測する計測装置を設けることができる。
【0110】
これにより、例えば印刷装置に接続される図示しない印刷用信号処理装置により一群の印刷媒体の公差(印刷媒体の許容寸法変化)を配慮した印刷制御を行うことが可能になり、また印刷媒体の寸法が或るロットの印刷媒体の寸法から次のロットの印刷媒体の寸法に変更される場合にも即時に対応することが可能となる。
【0111】
本願の共同出願人の一方であるアンピカ社が開発した本発明の限定を意図しない好適な一実施形態に係る印刷装置では、インクとは物理的性質の異なる所望パターンの印刷下地層をオフセットブランケット30の表面に形成する別の塗布装置が選択的に付設される。
【0112】
印刷下地層のための塗布装置は、転写(特にオフセット転写)、加圧スプレー(スプレー技術)、或いはインクの放出(インクジェット技術)等による塗布装置のいずれでもよい。
【0113】
印刷下地層の塗布にインクジェット塗布装置を使用すると、最終印刷品質を最適化するようにオフセットブランケット30に放出される下地剤溶液の量をより効果的に制御することができ、従って印刷下地層の厚さを効果的に制御することが可能となる。
【0114】
印刷下地層の厚さは、限定を意図するものではないが、一般的には2〜80μmの範囲内である。いずれにせよ印刷下地層の厚さは、インクジェット塗布装置から放出されるインク滴の直径以上とすることが好ましい。
【0115】
印刷下地層は、ブランケット表面上にデジタル印刷ユニットによってインク像を形成する前又は後のいずれであっても塗布可能である。
【0116】
印刷下地層は、筒状印刷媒体10へのインク像の転写を容易且つ確実にするためのものである。
【0117】
オフセットブランケット30に印刷下地層を予め塗布し、この印刷下地層の上にデジタル印刷ユニットからインクを放出した場合、オフセットブランケットの表面に到達したインク滴は、印刷下地層の物理的特性に応じて、印刷下地層の表面上に残存するか、或いは印刷下地層内に捕捉されるかのいずれかとなる。
【0118】
オフセットブランケットの表面に到達したインク滴を内部に捕捉する性質の印刷下地層の場合、この印刷下地層の存在によってブランケット面上におけるインク滴同士の混合が防止される。
【0119】
特に、デジタル印刷ユニットの印刷ヘッド配置による機械的な理由、又は別の他の理由、例えば筒状印刷媒体の外周面に突部が存在して印刷ヘッドを充分に接近配置できないなど、何らかの理由で筒状印刷媒体への近接印刷が不可能な場合には、印刷下地層を塗布する付加的な塗布装置が準備されていれば充分に満足できる印刷を行うことが可能であるという利点が得られる。
【0120】
本発明の限定を意図しない好適な実施形態によれば、印刷下地層を形成する溶液は、インクを定着するための定着装置によるインク像の定着とは独立して別の異なる定着条件下で同じ定着装置による部分乾燥又は定着処理を可能とするためにインクとは異なる物理的性質を有している。この場合、インクと印刷下地層との一方の定着又は乾燥は他方の定着又は乾燥に影響を与えない。
【0121】
特に印刷下地層を定着する前にインクを定着するように、定着装置による定着又は部分乾燥処理を選択的に行うことができる。この場合、依然として液状の印刷下地層の内部でインクの定着が行われる。これにより印刷下地層内へのインクの拡散を定着条件の制御により適度に制御することが可能となる。その結果、特に長期に亘る優れた解像度と優れた演色性、並びに一定の印刷品質をもつ印刷像を得ることができるようになる。
【0122】
但し特に必要な場合は、別の実施形態として印刷下地層の定着処理の後にインクの定着処理を行うことも可能である。
【0123】
本発明の更に別の実施形態による印刷装置では、ブランケットのコンベアが円筒形であると共に、該コンベアとマガジン50が個々に回転駆動されるようになっている。勿論、コンベアをフラットコンベアとし、その前面をマガジンが移動する構成の印刷装置も実施形態の一つとすることが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状印刷媒体(10)への転写による印刷装置であって、筒状印刷媒体(10)を担持して移送するマガジン(50)の前面で連続的に相対移動するように駆動される少なくとも一つのオフセットブランケット(30)を備えたものにおいて、
オフセットブランケット(30)の表面が筒状印刷媒体(10)の印刷対象面の面積以上の面積を有し、オフセットブランケット(30)の表面にインクを放出して該ブランケット表面上で筒状印刷媒体(10)の印刷対象面と等しい面積に可変調整された領域にインク像を形成することにより該インク像の転写像が前記筒状印刷媒体の印刷対象面の全周を覆うようにするデジタル印刷手段(20)が設けられていることを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
オフセットブランケット(30)が、移動する単一の連続ストリップであることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
オフセットブランケット(30)が、シート形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項4】
オフセットブランケット(30)が、回転胴(40)又はゴムローラの外周面に装着されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項5】
オフセットブランケット(30)が、少なくとも一つの電動フラットプーリーの外周面に装着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項6】
筒状印刷媒体(10)の寸法を計測する計測手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項7】
オフセットブランケット(30)の表面に形成されるインク像の寸法を筒状印刷媒体(10)の外周長に整合させる信号処理手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項8】
デジタル印刷手段(20)が複数の印刷ヘッド(Y、M、C、K)を備え、これら印刷ヘッドがオフセットブランケット(30)の表面に対して一定のヘッド間隙に位置決めされていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記ブランケット表面上に形成されたインク像を定着処理するインク定着手段(60)を更に備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項10】
インク定着手段(60)がオフセットブランケット(30)の表面に対して前記インク像を部分的に定着するように構成されていることを特徴とする請求項9に記載の印刷装置。
【請求項11】
前記筒状印刷媒体と前記オフセットブランケットが互いに接触状態になったときに前記筒状印刷媒体が回転駆動されるように構成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項12】
前記筒状印刷媒体と前記オフセットブランケットが互いに接触しているときに前記筒状印刷媒体が前記オフセットブランケットによって回転駆動されるように構成されていることを特徴とする請求項11に記載の印刷装置。
【請求項13】
前記筒状印刷媒体を移送する前記マガジンが該筒状印刷媒体を回転駆動する回転駆動要素を備え、前記筒状印刷媒体と前記オフセットブランケットが互いに接触しているときに前記回転駆動要素が該筒状印刷媒体を回転状態にするように構成されていることを特徴とする請求項11に記載の印刷装置。
【請求項14】
前記マガジンに対する前記オフセットブランケットの相対移動が回転移動であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の印刷装置。
【請求項15】
筒状印刷媒体(10)を担持するマガジン(50)の前面で連続的に相対移動するように駆動されるオフセットブランケット(30)の表面上にインク像を形成する工程と、オフセットブランケット(30)と筒状印刷媒体(10)とを接触させて前記インク像を筒状印刷媒体(10)上に転写する工程とを備えた筒状印刷媒体への転写印刷法において、
筒状印刷媒体(10)の印刷対象面の面積以上の面積を有するオフセットブランケット(30)の表面にデジタル印刷手段(20)によってインクを放出し、該ブランケット表面上で筒状印刷媒体(10)の印刷対象面と等しい面積に可変調整された領域にインク像を形成することにより該インク像の転写像で前記筒状印刷媒体の印刷対象面の全周を覆うことを特徴とする転写印刷法。
【請求項16】
筒状印刷媒体(10)への転写による印刷のためのオフセットブランケット(30)において、前記筒状印刷媒体(10)の印刷対象面の面積以上の面積を有するブランケット表面を備えたことを特徴とするオフセットブランケット。
【請求項17】
請求項15に記載の転写印刷法によって印刷された印刷像を有することを特徴とする筒状印刷媒体(10)。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2010−502489(P2010−502489A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527852(P2009−527852)
【出願日】平成19年7月20日(2007.7.20)
【国際出願番号】PCT/FR2007/001251
【国際公開番号】WO2008/031930
【国際公開日】平成20年3月20日(2008.3.20)
【出願人】(509072490)
【氏名又は名称原語表記】IMPIKA
【住所又は居所原語表記】ZI LES PALUDS,135 rue du Dirigeable,13400 AUBAGNE,FRANCE
【出願人】(509072504)ボクサル フランス ソシエテ・パラクション・サンプリフィエ (1)
【氏名又は名称原語表記】BOXAL FRANCE SAS
【住所又は居所原語表記】370 route de Marcellin,38270 BEAUREPAIRE,FRANCE