説明

管切断装置

【課題】管の切断作業を容易に行うことができ、特に小径の管の切断に好適な管切断装置を得る。
【解決手段】管の外に設置される基台3に支持体7を前後方向に移動可能に設置し、該支持体7に出力軸回転駆動手段17により回転駆動される回転可能な出力軸15と、回転伝達手段25を介して出力軸15の回転を受けて回転する回転自在な回転軸16を設け、出力軸15及び回転軸16には、偏心用アーム32,33の一端側を、偏心用アーム32,33が出力軸15及び回転軸16と直交し且つ同方向を向くように取り付け、偏心用アーム32,33には出力軸15及び回転軸16の軸心から偏心方向に移動する偏心駒36,37を移動可能に設け、偏心駒36,37に、それぞれの偏心駒36,37に渡して公転片41を回転自在に軸着し、公転片41には、管内に挿入可能なカッター部取付台46を設け、カッター部取付台46にカッター部49を取り付けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管をその内周側から周方向に切断する管切断装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、管をその内周側から周方向に切断する管切断装置として、切断すべき管の中に管切断装置の全体を配置し、この管切断装置の円盤状のカッターを自転させつつ公転させて切断すべき管を周方向に切断するものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2000−717号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の管切断装置は、切断すべき管の中にこの管切断装置の全体を配置する構造なので、切断すべき管の中に装置を安定良く固定する作業が面倒であり、切断作業に手間が掛かるといった問題があり、また、小径の管の切断には適さない、といった問題があった。
【0004】
本発明の目的は、管の切断作業を容易に行うことができ、特に小径の管の切断に好適な管切断装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、切断すべき管の端部からその内部に円盤状のカッターを挿入して前記カッターを自転させつつ公転させることにより前記管を周方向に切断する管切断装置であって、前記管の端部の外に固定して設置される基台に、支持体が前後方向に移動可能に設置され、前記支持体には、その軸心が支持体の移動方向と同方向に向き且つその先端部が移動体の前進方向に突出する回転可能な出力軸と、同じくその軸心が支持体の移動方向と同方向に向き且つその先端部が支持体の前進方向に突出する回転自在な回転軸と、前記出力軸を回転させる出力軸回転駆動手段が設けられ、前記出力軸と回転軸との間には、出力軸の回転を回転軸に、出力軸の回転の回転と同方向に同回転量伝達する回転伝達手段が設けられており、前記出力軸及び回転軸には、偏心用アームの一端側が、該偏心用アームが前記出力軸及び回転軸と直交し且つ同方向を向くように取り付けられ、前記それぞれの偏心用アームには長手方向に長孔が形成され、長孔内には、長孔にガイドされて前記出力軸及び回転軸の軸心から偏心方向に移動する偏心駒が移動可能に設けられ、前記偏心用アームのうちの一方の偏心用アームには、前記偏心駒を偏心移動させ且つ偏心移動量を調節する偏心駒移動手段が設けられ、前記それぞれの偏心アームの偏心駒には、それぞれの偏心駒の偏心量を同じくした状態で且つそれぞれの偏心駒に渡して公転片が回転自在に軸着しており、前記公転片には、前記支持体の前進方向に突出し、前記管内に挿入可能なカッター部取付台が設けられ、カッター部取付台には、前記支持体の移動方向と直交する方向へ回転する前記カッターと、該カッターを回転させるカッター駆動手段を備えたカッター部が取り付けられていることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の、前記カッター駆動手段は、前記カッターを自転させるフレキシブル回転軸と、前記フレキシブル回転軸を回転させるモータとで構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載の管切断装置によれば、切断すべき管の端部の外に基台を固定し、基台に設置されている支持体の前進側を管の開口部に向け、出力軸及び回転軸に取り付けられている偏心用アームの長孔に設けられている偏心駒を出力軸及び回転軸の軸心側に位置させておくと共に、公転片の公転に伴って公転するカッター部の公転中心線と管の軸心を一致させ、この状態から支持体を前進させて、カッター部が取り付けられているカッター部取付台を管内に挿入することにより、カッターを管の切断部に容易に位置させることができる。
【0008】
そして、この位置で、カッター駆動手段によりカッターを回転(自転)させ、この状態で偏心駒移動手段により前記偏心駒を出力軸及び回転軸の軸心から偏心移動させることにより、回転するカッターが管内周面に押し当たり管を切断する。そしてカッターを管肉厚切断位置まで移動させたらこの位置で固定し、この状態で、出力軸回転駆動手段により、前記出力軸を回転させると、前記出力軸と回転軸との間に設けられた回転伝達手段により前記出力軸及び回転軸が同期して同方向に回転し、前記出力軸及び回転軸に取り付けられているそれぞれの偏心用アームが回転し、それぞれの偏心用アームで前記偏心移動している偏心駒に回転自在に軸着している公転片が姿勢を変えることなく前記偏心駒の偏心量を半径として公転し、この公転軌道は前記管の径と一致するので、この公転片の公転に伴い、公転片に設けられているカッター部取付台に取り付けられたカッター部のカッターが前記管の径と一致して公転することになり、カッターの公転により管を確実に切断することができる。
【0009】
そして、前記のように、管切断装置を切断すべき管の端部の外に基台を固定し、カッター部取付台を管内に挿入することにより、カッターを管の切断部に容易に位置させて切断することができるので切断作業を容易に行うことができ、特に小径の管の切断に好適である。
【0010】
請求項2に記載の管切断装置によれば、前記カッター駆動手段は、前記カッターを自転させるフレキシブル回転軸と、前記フレキシブル回転軸を回転させるモータとで構成されているので、前記フレキシブル回転軸を回転させるモータをカッター部或いはカッター部取付台から離れた位置に設置できることから、カッター部或いはカッター部取付台の小型軽量化が図れ小径の管の切断に一層好適となると共に、偏心用アームの負荷の軽減ができ、偏心用アームによる公転片の公転、即ちカッターの公転を安定よくスムーズに行うことができるものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明に係る管切断装置を実施するための最良の形態を、図面に示す実施例により詳細に説明する。
【0012】
図1乃至図4は本発明に係る管切断装置の実施の形態の一例を示すものであって、図1は本例の管切断装置の一部切断側面図、図2は図1に示す管切断装置の偏心用アームの一部を示す拡大図、図3は図1に示す管切断装置の分解斜視図、図4は出力軸と回転軸との間に設けられた回転伝達手段の他例を示す一部切断側面図である。
【0013】
本例の管切断装置1は、管2の開口端部の外に固定して設置される基台3を有する。この基台3は、円盤状の台座4と、台座4の外周をローラ5で水平方向に旋回可能に支持する高さ調節可能な脚部6(高さ調節機構は省略)とで構成されている。
【0014】
基台3の台座4上には、支持体7が前後方向に移動可能に設置されている。詳細には、支持体7の前後方向の両側にレール8が設けられ、台座4にはレール8を嵌合するガイド溝9を有する支持部材10が取り付けられており、この支持部材10により支持体7は前後方向に移動可能に支持されている。支持部材10により支持されている支持体7は、移動駆動手段11により前後方向に移動するようになっている。移動駆動手段11は、本例では支持体7に設けたラック12と支持部材10に設けたピニオン13とピニオン13を回転操作するハンドル14とで構成されているが、これに限定されるものではない。
【0015】
支持体7には、その軸心が支持体7の移動方向と同方向に向き且つその先端部が支持体7の前進方向に突出する回転可能な出力軸15と、同じくその軸心が支持体7の移動方向と同方向に向き且つその先端部が支持体7の前進方向に突出する回転自在な回転軸16と、出力軸15を回転させる出力軸回転駆動手段17が設けられている。
【0016】
更に詳細には、支持体7には、その上部に出力軸回転駆動手段17を備えたギアボックス18が一体となって形成されており、出力軸回転駆動手段17により回転が与えられる出力軸15はギアボックス18から突出して設けられている。出力軸回転駆動手段17は、本例ではギアボックス18内に組み込まれた傘歯車機構(図示せず)と、この傘歯車機構を回転させるハンドル19とで構成されているが、これに限定されるものではない。
【0017】
また、回転軸16にあっては、本例では支持体7の前端に固定されて支持体7の一部を成す支持プレート20に設けられている。支持プレート20には、回転軸16を挿入する孔21が形成されており、孔21に回転軸16が挿入され、軸受22を介して回転自在に且つ抜け止め機構(図示せず)により抜け止めされて設けられている。また、支持プレート20には、出力軸15を挿入する孔23が形成されており、孔23に出力軸15が挿入され、軸受24を介して回転自在に支持されている。
【0018】
出力軸15と回転軸16との間には、出力軸15の回転を回転軸16に、出力軸15の回転の回転と同方向に同回転量伝達する回転伝達手段25が設けられている。回転伝達手段25は、本例では出力軸15と回転軸16に設けたスプロケット26,27とスプロケット26,27に掛け渡したチエン28とにより構成されているが、これに限定されるものではない。
【0019】
回転伝達手段25の他例として、図4に示すように、出力軸15と回転軸16に歯車29,30を設け、歯車29と歯車30の間に歯車29,30に噛み合い、歯車29の回転を歯車30に伝達する歯車31を設けるようにしてもよく、また図示しないが、出力軸15と回転軸16にタイミングプーリを設け、これらのタイミングプーリにタイミングベルトを掛け渡すようにしてもよい。
【0020】
前記のようにして支持体7に設けられている出力軸15と回転軸16の先端には、それぞれ偏心用アーム32,33の一端側が、該偏心用アーム32,33が出力軸15及び回転軸16と直交し且つ同方向を向くように取り付けられている。
【0021】
それぞれの偏心用アーム32,33には長手方向に長孔34,35が形成され、長孔34,35内には、長孔34,35にガイドされて出力軸15及び回転軸16の軸心から偏心方向に移動する偏心駒36,37が移動可能に設けられている。そして、偏心用アーム32,33のうちの一方の偏心用アーム32には、偏心駒36を偏心移動させ且つ偏心移動量を調節する偏心駒移動手段38が設けられている。偏心駒移動手段38は、本例ではネジ棒39と、このネジ棒39に螺号する偏心駒36に形成されたネジ穴40からなり、ネジ棒39を回転させることにより、偏心駒36が長孔34にガイドされて偏心移動する構成となっているが、これに限定されるものではない。
【0022】
それぞれの偏心アーム32,33の偏心駒36,37には、それぞれの偏心駒36,37の偏心量を同じくした状態で且つそれぞれの偏心駒36,37に渡して公転片41が軸受42,43を介してボルト44,45により回転自在に軸着されている。このように、偏心駒36,37に渡して軸着された公転片41は、偏心駒移動手段38により偏心駒36を偏心移動させると、偏心駒36の移動に伴って同方向に偏心移動し、そして、偏心用アーム33の偏心駒37を同方向に偏心移動させるものとなる。
【0023】
公転片41には、支持体7の前進方向に突出し、管2内に挿入可能なカッター部取付台46が設けられている。このカッター部取付台46には、支持体7の移動方向と直交する方向へ回転する円盤状のカッター47と、該カッター47を回転させるカッター駆動手段48を備えたカッター部49が取り付けられている。
【0024】
カッター駆動手段48は、本例ではカッター部49内に組み込まれた傘歯車機構(図示せず)と、一方の傘歯車に連結され先端にカッター47を備えた出力軸50と、他方の傘歯車に連結され、傘歯車機構を介して出力軸50を回転させカッター47を回転、即ち自転させるフレキシブル回転軸51と、フレキシブル回転軸51を回転させるモータ52とで構成されているが、これに限定されるものではない。本例では、フレキシブル回転軸51を回転させるモータ52はカッター部取付台46から離れた位置に設置されている。
【0025】
上記のように構成された管切断装置1は、移動駆動手段11を構成するハンドル14を回すと、ラック12とピニオン13を介して支持体7を前後方向に移動する。
【0026】
そして、支持体7に設けられた出力軸回転駆動手段17を構成するハンドル19を回すと、傘歯車機構を介して出力軸15が回転する。出力軸15が回転すると、回転伝達手段25を構成するスプロケット26,27とスプロケット26,27に掛け渡したチエン28を介して回転軸16が出力軸15の回転に同期して、出力軸15の回転と同方向に同回転量回転する。
【0027】
出力軸15と回転軸16が回転すると、出力軸15と回転軸16の先端に設けられている偏心用アーム32,33が出力軸15と回転軸16の軸心を中心にして回転する。偏心用アーム32,33が回転すると、それぞれの偏心用アーム32,33で偏心移動している偏心駒36,37に軸受42,43を介して回転自在に軸着している公転片41が姿勢を変えることなく偏心駒36,37の偏心量を半径として公転する。
【0028】
公転片41が公転すると、公転片41に設けられているカッター部取付台46に取り付けられたカッター部49が公転片41と一体なって公転し、カッター駆動手段48により回転、即ち自転するカッター47は、自転しながら公転する。
【0029】
次に、上記のように動作する管切断装置1による管2の切断について説明する。
【0030】
先ず、切断すべき管2の開口端部の外に基台3を固定し、台座4を旋回させて、台座4が設置されている支持体7の前進側を管2の開口部に向ける。そして、出力軸15及び回転軸16に取り付けられている偏心用アーム32,33の長孔34,35に設けられている偏心駒36,37を出力軸15及び回転軸16の軸心側に位置させておくと共に、公転片41の公転に伴って公転するカッター部49の公転中心線、即ちカッター47の公転中心線と管2の軸心を一致させる。
【0031】
この状態から移動駆動手段11を操作して支持体7を前進させ、カッター部49が取り付けられているカッター部取付台46を管2内に挿入し、カッター部49のカッター47を管2の切断部に位置させる。
【0032】
次に、この位置でカッター駆動手段48によりカッター47を回転(自転)させ、この状態で偏心駒移動手段38により偏心駒36を出力軸15の軸心から偏心移動させる。この偏心駒36の偏心移動により偏心駒36,37に渡して軸着された公転片41は同方向に偏心移動し、そして、偏心用アーム33の偏心駒37を同方向に偏心移動させる。そして、公転片41の偏心移動によりカッター部49のカッター47も同方向に同量偏心移動する。
【0033】
前記の偏心駒移動手段38により公転片41を介してカッター部49のカッター47の偏心移動を続けると、カッター部49のカッター47が管2の内周面に押し当たり、管2の当接部を切断する。そしてカッター47が管2の肉厚切断位置まで移動した位置で偏心駒36,37を固定する。
【0034】
この状態で、出力軸回転駆動手段17により、出力軸15を回転させると、出力軸15と回転軸16との間に設けられた回転伝達手段25により出力軸15及び回転軸16が同期して同方向に回転し、出力軸15及び回転軸16に取り付けられているそれぞれの偏心用アーム32,33が回転し、それぞれの偏心用アーム32,33で偏心移動している偏心駒36,37に回転自在に軸着している公転片41が姿勢を変えることなく偏心駒36,37の偏心量を半径として公転し、この公転軌道は管2の径と一致するので、この公転片41の公転に伴い、公転片41に設けられているカッター部取付台46に取り付けられたカッター部49のカッター47が管2の径と一致して公転し、管2の切断を完了する。
【0035】
図5は本発明に係る管切断装置1を用いて人孔53の周壁54の孔55に端部が挿入されて接続される既設管56を切断している状態を示す概略断面図である。本発明に係る管切断装置1は、既設管56の開口端部の外に基台3を固定し、カッター部取付台46を既設管56内に挿入することにより、カッター47を既設管56の切断部に位置させて切断することができ、そして、フレキシブル回転軸51を回転させるモータ52を人孔53の外の路面に設置できることから、人孔53内といった作業空間が狭い場所で、そして小径な既設管56の切断に最適である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係る管切断装置の実施の形態の一例を示す一部切断側面図。
【図2】図1に示す管切断装置の偏心用アームの一部を示す拡大図。
【図3】図1に示す管切断装置の分解斜視図。
【図4】出力軸と回転軸との間に設けられた回転伝達手段の他例を示す一部切断側面図。
【図5】本発明に係る管切断装置を用いて人孔の周壁の孔に接続される既設管を切断している状態を示す概略断面図。
【符号の説明】
【0037】
1 管切断装置
2 管
3 基台
4 台座
5 ローラ
6 脚部
7 支持体
8 レール
9 ガイド溝
10 支持部材
11 移動駆動手段
12 ラック
13 ピニオン
14 ハンドル
15 出力軸
16 回転軸
17 出力軸回転駆動手段
18 ギアボックス
19 ハンドル
20 支持プレート
21 孔
22 軸受
23 孔
24 軸受
25 回転伝達手段
26、27 スプロケット
28 チエン
29、30、31 歯車
32、33 偏心用アーム
34、35 長孔
36、37 偏心駒
38 偏心駒移動手段
39 ネジ棒
40 ネジ穴
41 公転片
42、43 軸受
44、45 ボルト
46 カッター部取付台
47 カッター
48 カッター駆動手段
49 カッター部
50 出力軸
51 フレキシブル回転軸
52 モータ
53 人孔
54 周壁
55 孔
56 既設管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
切断すべき管の端部からその内部に円盤状のカッターを挿入して前記カッターを自転させつつ公転させることにより前記管を周方向に切断する管切断装置であって、
前記管の端部の外に固定して設置される基台に、支持体が前後方向に移動可能に設置され、前記支持体には、その軸心が支持体の移動方向と同方向に向き且つその先端部が移動体の前進方向に突出する回転可能な出力軸と、同じくその軸心が支持体の移動方向と同方向に向き且つその先端部が支持体の前進方向に突出する回転自在な回転軸と、前記出力軸を回転させる出力軸回転駆動手段が設けられ、前記出力軸と回転軸との間には、出力軸の回転を回転軸に、出力軸の回転の回転と同方向に同回転量伝達する回転伝達手段が設けられており、
前記出力軸及び回転軸には、偏心用アームの一端側が、該偏心用アームが前記出力軸及び回転軸と直交し且つ同方向を向くように取り付けられ、前記それぞれの偏心用アームには長手方向に長孔が形成され、長孔内には、長孔にガイドされて前記出力軸及び回転軸の軸心から偏心方向に移動する偏心駒が移動可能に設けられ、前記偏心用アームのうちの一方の偏心用アームには、前記偏心駒を偏心移動させ且つ偏心移動量を調節する偏心駒移動手段が設けられ、前記それぞれの偏心アームの偏心駒には、それぞれの偏心駒の偏心量を同じくした状態で且つそれぞれの偏心駒に渡して公転片が回転自在に軸着しており、
前記公転片には、前記支持体の前進方向に突出し、前記管内に挿入可能なカッター部取付台が設けられ、カッター部取付台には、前記支持体の移動方向と直交する方向へ回転する前記カッターと、該カッターを回転させるカッター駆動手段を備えたカッター部が取り付けられていることを特徴とする管切断装置。
【請求項2】
前記カッター駆動手段は、前記カッターを自転させるフレキシブル回転軸と、前記フレキシブル回転軸を回転させるモータとで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の管切断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−291919(P2009−291919A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−150290(P2008−150290)
【出願日】平成20年6月9日(2008.6.9)
【出願人】(000220675)東京都下水道サービス株式会社 (98)
【出願人】(302059953)株式会社メーシック (24)