説明

管理システム

【課題】複数の店舗に設置された複数のゲーム装置により蓄積された原資を用いて特定のゲーム装置にジャックポット用のメダルを払い出す方式を採用する場合に好適なシステムを提供する。
【解決手段】管理システムは、第1特殊払い出しのためのゲーム媒体の数に相当する特定数を、管理対象店舗の数で除算して基準値を設定する基準設定部112と、対象店舗のゲーム装置に投入されたゲーム媒体の量の一部を対象店舗ごとに蓄積した店舗蓄積数が基準値に達したか否かを、複数の対象店舗のそれぞれについて判定する基準判定部116と、全ての対象店舗について店舗蓄積数が基準値に達したと判定されたか否かを判定する店舗判定部118と、全ての対象店舗について店舗蓄積数が基準値に達したと判定されたことに基づいて、複数のゲーム装置のうちいずれかのゲーム装置に第1特殊払い出しとして特定数のゲーム媒体の払い出しを行わせる第1処理部120と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、メダル(ゲーム媒体)が投入されたことを条件にゲームを実行し、ゲーム結果に応じたメダルを払い出すゲーム装置が知られている。このようなゲーム装置には、例えばいわゆるメダルプッシャーゲーム装置や、メダルをゲーム空間内で移動させてメダルを標的に当てるメダルゲーム装置や、ゲーム画像を表示させつつメダルの投入と操作入力とに基づいてゲーム演算を行うメダルゲーム装置など、様々な種類のゲーム装置が知られている。そしてこのようなゲーム装置では、投入されたメダルの枚数の一部をいわゆるジャックポットの払い出し(特殊払い出し)の原資として蓄積し、蓄積された原資が特定の値に達すると、所定条件下でジャックポット用の抽選を行い、これに当選すると蓄積された原資に応じた多数のメダルをジャックポットとして一度に払い出すジャックポット機能を有するものがある。
【0003】
そしてこのようなジャックポット機能の方式としては、例えば、ゲーム装置ごとに蓄積された原資を用いてゲーム装置ごとにジャックポットを行う方式や、1つの店舗に設置された複数のゲーム装置により蓄積された原資を用いて特定のゲーム装置においてジャックポットを行う方式などがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−68221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、1つの店舗のみならず複数の店舗に設置された複数のゲーム装置により蓄積された原資を用いて特定のゲーム装置においてジャックポットを行う方式を採用すると、ジャックポット用のメダルを短期間で大量に蓄積できるのでプレーヤのプレー意欲を大いに高めることができるものの、ジャックポット用の抽選に当選すると自店舗について蓄積された原資を超えた大量のメダルをプレーヤに払い出さなければならないため、店舗間の利害調整が困難となる。例えば、複数の店舗のうちゲーム装置の設置台数が少ない店舗や来客数が少ない店舗などにとっては、ジャックポット用の大量のメダルの払い出しの負担が大きく、このような方式の採用を躊躇することが多いと予想される。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、複数の店舗に設置された複数のゲーム装置により蓄積された原資を用いて特定のゲーム装置にジャックポット用のメダルを払い出す方式を採用する場合に好適な管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明は、
ゲーム媒体の投入を条件にゲームを実行しゲーム結果に応じてゲーム媒体の払い出しを行うとともに前記ゲーム媒体の特殊払い出しを行うゲーム装置を管理するための管理システムであって、
第1特殊払い出しのためのゲーム媒体の数に相当する特定数を、管理対象とする店舗である対象店舗の数で除算した結果に基づいて基準値を設定する基準設定部と、
前記対象店舗に設置された前記ゲーム装置に投入された前記ゲーム媒体の量の一部を前記対象店舗ごとに蓄積した店舗蓄積数が前記基準値に達したか否かを、複数の前記対象店舗のそれぞれについて判定する基準判定部と、
全ての前記対象店舗について前記店舗蓄積数が前記基準値に達したと判定されたか否かを判定する店舗判定部と、
全ての前記対象店舗について前記店舗蓄積数が前記基準値に達したと判定されたことに基づいて、全ての前記対象店舗に設置された複数の前記ゲーム装置のうちいずれかの前記ゲーム装置に前記第1特殊払い出しとして前記特定数のゲーム媒体の払い出しを行わせるための第1処理を行う第1処理部と、
を含むことを特徴とする管理システムに関係する。
【0008】
また本発明は、
ゲーム媒体の投入を条件にゲームを実行しゲーム結果に応じてゲーム媒体の払い出しを行うとともに前記ゲーム媒体の特殊払い出しを行う複数のゲーム装置と、複数の前記ゲーム装置を管理するための管理装置とを含むゲームシステムであって、
第1特殊払い出しのためのゲーム媒体の数に相当する特定数を、管理対象とする店舗である対象店舗の数で除算した結果に基づいて基準値を設定する基準設定部と、
前記対象店舗に設置された前記ゲーム装置に投入された前記ゲーム媒体の量の一部を前記対象店舗ごとに蓄積した店舗蓄積数が前記基準値に達したか否かを、複数の前記対象店舗のそれぞれについて判定する基準判定部と、
全ての前記対象店舗について前記店舗蓄積数が前記基準値に達したと判定されたか否かを判定する店舗判定部と、
全ての前記対象店舗について前記店舗蓄積数が前記基準値に達したと判定されたことに基づいて、全ての前記対象店舗に設置された複数の前記ゲーム装置のうちいずれかの前記ゲーム装置に前記第1特殊払い出しとして前記特定数のゲーム媒体の払い出しを行わせるための第1処理を行う第1処理部と、
を含むことを特徴とするゲームシステムに関係する。
【0009】
また本発明は、上記各部としてコンピューターを機能させるプログラム及びそのようなプログラムを記憶するコンピューターが読み取り可能な情報記憶媒体に関するものである。
【0010】
本発明では、複数の対象店舗の店舗蓄積数を第1特殊払い出しのためのゲーム媒体の原資として扱うことができるので、1つの対象店舗の店舗蓄積数を第1特殊払い出しのためのゲーム媒体の原資として扱うよりも、第1特殊払い出しのためのゲーム媒体の原資が特定数まで蓄積する期間を短縮することができる。ここで本発明では、全ての対象店舗について店舗蓄積数が基準値に達したと判定されたことに基づいて第1特殊払い出しが行われるので、複数の対象店舗の間で店舗蓄積数の蓄積状況が異なっていても、全ての対象店舗が基準値に相当する店舗蓄積数を蓄積した状態で第1特殊払い出しが行われるようにすることができる。そして本発明では、1回の第1特殊払い出しだけを見ると、第1特殊払い出しを行うゲーム装置が設置された対象店舗は自店舗の店舗蓄積数よりも多い数のゲーム媒体を払い出す負担を負う不平等が発生するが、本発明では、第1特殊払い出しが行われる条件として設定される店舗蓄積数の基準値が、第1特殊払い出しのためのゲーム媒体の数として予め定められた特定数を対象店舗の数で除算した結果に基づいて設定されるので、複数回の第1特殊払い出しが行われて複数の対象店舗のそれぞれにおいて第1特殊払い出しが行われるにつれて、かかる不平等が解消されるようにすることができる。
【0011】
(2)また本発明は、
全ての前記対象店舗について前記店舗蓄積数が前記基準値に達したと判定されたことに基づいて、前記対象店舗に設置された複数の前記ゲーム装置のうちいずれかの前記ゲーム装置に第2特殊払い出しとして前記ゲーム装置が設置された前記対象店舗の前記店舗蓄積数から前記基準値を減算した結果に応じた数のゲーム媒体の払い出しを行わせるための第2処理を複数の前記対象店舗のそれぞれについて行う第2処理部と、
を更に含むようにしてもよい。
【0012】
このようにすれば、対象店舗の店舗蓄積数のうち基準値に相当する数を第1特殊払い出しのためのゲーム媒体の原資として扱い、対象店舗の店舗蓄積数のうち店舗蓄積数から基準値を減算した結果に応じた数を第2特殊払い出しのためのゲーム媒体の原資として扱うことができる。
【0013】
(3)また本発明は、
前記第2処理部は、
前記第1特殊払い出しが行われる前記ゲーム装置が設置された前記対象店舗を除く前記対象店舗について前記第2処理を行うようにしてもよい。
【0014】
このようにすれば、第1特殊払い出しが行われない店舗において第2特殊払い出しが行われるようにすることができる。
【0015】
(4)また本発明は、
前記店舗蓄積数が前記特定数に達したか否かを複数の前記対象店舗のそれぞれについて判定する特定判定部と、
前記店舗蓄積数が前記特定数に達したと判定されたことに基づいて、前記店舗蓄積数が前記特定数に達したと判定された前記対象店舗に設置された複数の前記ゲーム装置のうちいずれかの前記ゲーム装置に第3特殊払い出しとして前記特定数のゲーム媒体の払い出しを行わせるための第3処理を行う第3処理部と、
を更に含むようにしてもよい。
【0016】
このようにすれば、全ての対象店舗について店舗蓄積数が基準値に達したと判定されない場合であっても、店舗蓄積数が特定数に達した対象店舗において第3特殊払い出しが行われるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施形態のゲームシステムの概略構成図。
【図2】本実施形態のメダルゲーム装置の外観構成を示す斜視図。
【図3】複数のメダルゲーム装置と1つの表示装置の設置例を示す図。
【図4】本実施形態の中央サーバー装置の機能ブロック図。
【図5】本実施形態の店舗サーバー装置の機能ブロック図。
【図6】本実施形態のメダルゲーム装置の機能ブロック図。
【図7】本実施形態のゲームシステムの手法の説明図。
【図8】本実施形態のゲームシステムの手法の説明図。
【図9】本実施形態のゲームシステムの手法の説明図。
【図10】本実施形態のゲームシステムの手法の説明図。
【図11】本実施形態のゲームシステムの手法の説明図。
【図12】本実施形態の処理の一例を示すフローチャート図。
【図13】本実施形態の処理の一例を示すフローチャート図。
【図14】本実施形態の処理の一例を示すフローチャート図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
1.ゲームシステムの構成
図1は、本実施形態のゲームシステム1の概略構成図である。図1に示すように、ゲームシステム1では、1つの中央サーバー装置2(管理システムの一例)に、複数の店舗のそれぞれについて設置された複数の店舗サーバー装置3(管理システムの一例)が通信回線を介して接続されている。そして各店舗サーバー装置3には、各店舗に設置された複数のメダルゲーム装置4と、各店舗に設置され店舗内の複数のプレーヤが表示内容を視認することができる1つの表示装置5とが通信回線を介して接続されている。
【0019】
なお図1に示す例では、各店舗に複数のメダルゲーム装置4が設置されているが、1つの店舗に1台のメダルゲーム装置4が設置されるようにしてもよい。すなわち本実施形態では、複数の店舗に設置された複数のメダルゲーム装置4が、複数の店舗のそれぞれについて設置された複数の店舗サーバー装置3を介して中央サーバー装置2により管理されている。
【0020】
図2は、本実施形態に係るメダルゲーム装置4の外観構成を示す斜視図である。本実施形態のメダルゲーム装置4は、互いに平行な2つの円形面を有するメダル(ゲーム媒体の一例)を用いたメダルゲームを行うものである。以下では、図2の手前側を向く方向を前方とし、奧側を向く方向を後方とし、左右方向を横方向として説明を行う。
【0021】
図2に示すように、本実施形態のメダルゲーム装置4は、筐体12の前面に透明のアクリル板により構成された窓14が設けられており、プレーヤが筐体12の内部を視認可能になっているとともに、プレーヤが筐体12の内部を触れることができないようになっている。これにより筐体12の内部が、メダルゲームのゲーム空間として機能している。
【0022】
また窓14の下方には、プレーヤがゲーム操作を行う操作部16が設けられている。本実施形態では操作部16の上面の左右に、メダルを投入するためのメダル投入口18が設けられている。そして左右のメダル投入口18の間には、メダルを貯留しておくためのメダル貯留皿20が設けられ、メダル貯留皿20の左右からは、左右のメダル投入口18に至るメダル通路22が設けられている。
【0023】
従って本実施形態では、メダル貯留皿20からメダル通路22を介してメダル投入口18に至るまで、プレーヤは手でメダルをスライドさせることによりメダルを移動させ、メダル投入口18にメダルをスムーズに投入することができる。そして本実施形態のメダル投入口18は、メダルが1枚ずつ投入されるようになっており、メダルゲーム装置4の内部における図示しないメダルの流路には、投入されたメダルの枚数を検出する投入メダルセンサが設けられている。
【0024】
また筐体12の内部のゲーム空間の奥側には、ゲーム盤面24が鉛直に設けられており、ゲーム盤面24の上部には、下方に向けて開口し、ゲーム盤面24にメダルを送出するメダル送出口28が設けられている。本実施形態では、投入メダルセンサにより検出された投入メダルの枚数に対応する枚数のメダルが、メダルゲーム装置4の内部に設けられた図示しないメダルホッパー(メダル供給部の一例)により、メダル送出口28からゲーム盤面24に送出される。
【0025】
従ってゲーム盤面24に送出されたメダルは、メダルの自重によりゲーム盤面24を上方から下方に向けて縦状態で落下する。そしてゲーム盤面24には、メダルの落下方向に交差するように多数の釘30が設けられており、ゲーム盤面24に送出されたメダルは、釘30と衝突することによりランダムに落下方向を変更しながら落下する。
【0026】
またゲーム盤面24は透明のアクリル板により構成されており、ゲーム盤面24の背面側には液晶ディスプレイ25が設けられており、ゲーム盤面24を透過して液晶ディスプレイ25の表示画面に表示された画像をプレーヤが視認することができるようになっている。
【0027】
そしてゲーム盤面24の下方には、多数のメダルを載置することができるメダル載置面32と、メダル載置面32上において図中中央の矢印が示す前後方向に所与の範囲(本実施形態では約5センチ)で往復するようにスライド(往復移動の一例)するプッシャー34とが設けられている。そして、ゲーム盤面24の下端まで落下したメダルは、プッシャー34の上面に横状態で配置されるようになっており、プッシャー34の上面に配置されたメダルは、プッシャー34が後退するとゲーム盤面24に接触することによりプッシャー34とともに後退することが規制され、プッシャー34の上面の前端部からメダル載置面32に落下する。すなわち本実施形態では、メダルホッパーが、ゲーム盤面24とプッシャー34の上面とを介して、間接的にメダル載置面32にメダルを供給する。
【0028】
そしてプッシャー34が前進すると、プッシャー34の前面がメダル載置面32に落下したメダルと接触してメダルを前方に押し出す。ここでメダル載置面32には、メダル載置面32の全面を覆うように多数のメダルが横状態で予め載置されており、プッシャー34に押し出されたメダルは、メダル載置面32に載置されている他のメダルを前方に押し出す。すなわちプッシャー34は、メダル載置面32に載置されたメダルをメダル載置面32の前端部に向けて移動させる。
【0029】
そしてメダル載置面32の前方には、メダル載置面32に載置されたメダルがメダル載置面32の前端部から落下可能に開口形成されたメダル獲得部36が設けられている。このメダル獲得部36には、落下したメダルの枚数を検出する図示しない獲得メダルセンサが設けられており、メダル獲得部36にメダルが落下すると落下したメダルの枚数がカウントされ、カウントされた枚数のメダルがプレーヤが獲得したメダルとして、操作部16の上面中央に設けられたメダル払い出し口38からメダル貯留皿20に払い出される。
【0030】
そして本実施形態のメダルゲーム装置4では、所定条件下で行われるジャックポット抽選に当選すると、ジャックポット用のメダルの数として予め定められた10000枚(特定数の一例)のメダルがメダル払い出し口38からメダル貯留皿20に払い出されるジャックポット(第1特殊払い出しの一例)が行われる。
【0031】
また、窓14の左方には、プレーヤの識別情報(識別情報の一例)が記憶されプレーヤが携帯可能なICカード40が挿入されるカードスロット42が設けられている。そしてプレーヤがICカード40をカードスロット42に挿入すると、メダルゲーム装置4は、ICカード40に記憶されたプレーヤの識別情報を取得し、この識別情報に対応づけてプレーヤのゲーム履歴を管理する。
【0032】
図3は、1つの店舗に複数のメダルゲーム装置4と1つの表示装置5とが設置されている例を示す図である。図3に示すように、本実施形態の表示装置5は、大型の表示画面44を備えており、表示装置5が設置された店舗内の複数のプレーヤが表示内容を視認することができるようになっている。
【0033】
そして各メダルゲーム装置4は、1枚のメダルが投入されるごとに、自店舗の店舗サーバー装置3にメダルが投入されたことを示す投入信号を送信する。すると店舗サーバー装置3は、投入信号を受信するごとに、投入されたメダルの枚数の1%(一部の一例)に相当する値をカウンタの値に加算することにより、店舗サーバー装置3が管理する店舗についてのジャックポット用のメダルの蓄積数である店舗蓄積数を更新する。そして店舗サーバー装置3は、店舗蓄積数を更新するごとに、店舗蓄積数を中央サーバー装置2に送信する。
【0034】
すると中央サーバー装置2は、各店舗サーバー装置3から店舗蓄積数を受信して、店舗ごとに店舗蓄積数を管理する。また中央サーバー装置2は、店舗蓄積数を受信するごとに、全ての店舗の店舗蓄積数の合計である合計蓄積数を更新し、合計蓄積数を更新するごとに、合計蓄積数を各店舗サーバー装置3に送信する。すると各店舗サーバー装置3は、表示装置5の表示画面44に合計蓄積数をジャックポット用のメダルの蓄積数として表示させる。
【0035】
こうしてゲームシステム1では、複数の店舗の間で共通のジャックポット用のメダルの蓄積数を更新する方式を実現している。従ってゲームシステム1では、1つの店舗における複数のメダルゲーム装置4の間でジャックポット用のメダルを蓄積するよりも、短期間で多くのジャックポット用のメダルを蓄積することができ、プレーヤのプレー意欲を大いに高めることができる。
【0036】
2.機能ブロック
2−1.中央サーバー装置の機能ブロック
図4は、本実施形態の中央サーバー装置2の機能ブロック図の一例である。なお中央サーバー装置2は、図4の構成要素(各部)を全て含む必要はなく、その一部を省略した構成としてもよい。
【0037】
本実施形態の中央サーバー装置2は、処理部100によって制御される。処理部100は、操作部102からの操作情報や、情報記憶媒体104に格納されたプログラムやデータなどに基づいて、記憶部106や通信部108を用いて、データベースを管理する処理、店舗サーバー装置3と通信を行う処理、店舗サーバー装置3を制御する処理、あるいは店舗サーバー装置3を介してメダルゲーム装置4あるいは表示装置5を制御する処理などの各種処理を行う。処理部100の機能は、各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムなどのソフトウェアにより実現できる。
【0038】
操作部102は、管理者が操作情報を入力するためのものであり、その機能は、キーボードやマウスなどにより実現できる。
【0039】
情報記憶媒体104(コンピューターにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータ(具体的には、本実施形態の各部としてコンピューターを機能させるためのプログラムやデータ)などを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD等)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などのハードウェアにより実現できる。
【0040】
特に情報記憶媒体104には、中央サーバー装置2が管理対象として設定している店舗に関するデータベースが格納される。このデータベースには、複数の店舗のそれぞれの識別情報に対応させて、各店舗へ投入されたメダルの枚数の履歴や、各店舗がジャックポット用の店舗抽選に当選した回数、各店舗がプレーヤに獲得させたジャックポット用のメダルの枚数など、各店舗に関する様々なゲーム履歴が記憶される。またこのデータベースには、中央サーバー装置2が管理対象として設定している店舗に設置されたメダルゲーム装置4でプレーするプレーヤの識別情報に対応させて、各プレーヤが投入したメダルの枚数の履歴や、各プレーヤがジャックポットに当選した回数、各プレーヤが獲得したジャックポットのメダルの枚数など、各プレーヤに関する様々なゲーム履歴が記憶される。
【0041】
記憶部106は、処理部100や通信部108などのワーク領域や、情報記憶媒体104に格納されたプログラムやデータの展開領域となるもので、その機能はRAM(VRAM)などのハードウェアにより実現できる。
【0042】
通信部108は、外部(店舗サーバー装置3、メダルゲーム装置4など)との間で通信を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどにより実現できる。
【0043】
そして処理部100は、店舗設定部110と、基準設定部112と、中央カウント制御部114と、基準判定部116と、店舗判定部118と、第1払出指示部120と、第2払出指示部122と、特定判定部124と、第3払出指示部126と、通信制御部128とを含んで構成される。なお、これらの一部を省略する構成としてもよい。
【0044】
店舗設定部110は、メダルゲーム装置4が設置された店舗の店舗サーバー装置3から設定要求を受け付け、設定要求を受け付けた店舗(所定条件を満たす店舗の一例)をゲームシステム1の登録店舗(対象店舗の一例)として設定する。また店舗設定部110は、複数の登録店舗のそれぞれの店舗サーバー装置3から稼働情報を受け付け、稼働情報を取得した登録店舗(所定条件を満たす店舗の一例)を稼働店舗(対象店舗の一例)として設定する。例えば、登録店舗の店舗サーバー装置3から送信される自店舗が開店していることを示す開店情報や、登録店舗の店舗蓄積数など、店舗が稼働していることを示す情報や、店舗に設置されているメダルゲーム装置4が稼働していることを示す情報が取得された店舗を稼働店舗として設定する。
【0045】
基準設定部112は、ジャックポット用のメダルの数として予め定められた特定数を稼働店舗の数で除算した結果に基づいて基準値を設定する。本実施形態のゲームシステム1では、特定数が10000枚と予め定められており、例えば稼働店舗の数が5店舗である場合には、基準値は、10000÷5=2000枚のようにして求められる。つまり本実施形態では、1回のジャックポットに関して5つの店舗のそれぞれが2000枚のメダルをジャックポットの払い出しの原資として用意することになる。
【0046】
中央カウント制御部114は、複数の稼働店舗のそれぞれの店舗サーバー装置3から店舗蓄積数を受信するごとに、複数の稼働店舗のそれぞれについて記憶部106に設けられた店舗蓄積数カウンタ1061の値を更新する。また中央カウント制御部114は、複数の稼働店舗のそれぞれから店舗蓄積数を受信するごとに、全ての稼働店舗の店舗蓄積数カウンタ1061の値の合計を示す合計蓄積数カウンタ1063の値を更新し、合計蓄積数カウンタ1063の値を更新するごとに、合計蓄積数を各店舗サーバー装置3に送信する。
【0047】
基準判定部116は、稼働店舗ごとに蓄積した店舗蓄積数が基準値に達したか否かを、複数の稼働店舗のそれぞれについて判定する。具体的には基準判定部116は、複数の稼働店舗のそれぞれの店舗蓄積数カウンタ1061の値が基準値に達したか否かを判定する。
【0048】
店舗判定部118は、全ての稼働店舗について店舗蓄積数が基準値に達したと判定されたか否かを判定する。具体的には店舗判定部118は、店舗蓄積数カウンタ1061の値が基準値に達した稼働店舗について、記憶部106のフラグ記憶部1062に到達フラグを設定し、全ての稼働店舗について到達フラグが設定されたか否かを判定する。
【0049】
第1払出指示部120(第1処理部)は、全ての稼働店舗について到達フラグが設定されたことに基づいて、全ての稼働店舗のうちジャックポットの払い出しを行う稼働店舗を抽選により決定する店舗抽選を行う。そして第1払出指示部120は、店舗抽選により決定された稼働店舗の店舗サーバー装置3に、ジャックポットの払い出しを行わせるメダルゲーム装置4を決定することを指示する第1決定コマンドを送信する(第1処理の一例)。
【0050】
第2払出指示部122(第2処理部)は、全ての稼働店舗について到達フラグが設定されたことに基づいて、全ての稼働店舗の店舗サーバー装置3に、ミステリーボーナスの払い出し(第2特殊払い出しの一例)を行わせるメダルゲーム装置4を決定することを指示する第2決定コマンドを送信する(第2処理の一例)。ここでミステリーボーナスの払い出しとは、全ての稼働店舗について到達フラグが設定された時点における自店舗の店舗蓄積数から基準値を減算した結果に応じた数である残余蓄積数のメダルを、稼働店舗に設置されたいずれかのメダルゲーム装置4が払い出すものである。例えば、全ての稼働店舗について到達フラグが設定された時点における自店舗の店舗蓄積数が3102枚であり、基準値が2000枚である場合には、残余蓄積数は、3102−2000=1102枚のようにして求められる。
【0051】
特定判定部124は、店舗蓄積数が特定数に達したか否かを複数の稼働店舗のそれぞれについて判定する。具体的には特定判定部124は、複数の稼働店舗のそれぞれの店舗蓄積数カウンタ1061の値が特定数に達したか否かを判定する。
【0052】
第3払出指示部126(第3処理部)は、全ての稼働店舗について到達フラグが設定されたことに関わらず、店舗蓄積数カウンタ1061の値が特定数に達したことに基づいて、店舗蓄積数カウンタ1061の値が特定数に達した稼働店舗の店舗サーバー装置3に、強制ボーナスの払い出し(第3特殊払い出しの一例)を行わせるメダルゲーム装置4を決定することを指示する第3決定コマンドを送信する(第3処理の一例)。ここで強制ボーナスの払い出しとは、店舗蓄積数カウンタ1061の値が特定数に達した時点における店舗蓄積数に応じた数のメダルを、店舗蓄積数カウンタ1061の値が特定数に達した稼働店舗に設置されたいずれかのメダルゲーム装置4が払い出すものである。
【0053】
通信制御部128は、通信部108にデータ(パケット)の送受信を行わせる。具体的には通信制御部128は、店舗サーバー装置3や、店舗サーバー装置3を介してメダルゲーム装置4や表示装置5などに送信するデータを生成する処理、データ送信先のネットワークアドレスを指定する処理、受信したデータを記憶部106に保存する処理、受信したデータを解析する処理などを行う。
【0054】
2−2.店舗サーバー装置の機能ブロック
図5は、本実施形態の店舗サーバー装置3の機能ブロック図の一例である。なお店舗サーバー装置3は、図5の構成要素(各部)を全て含む必要はなく、その一部を省略した構成としてもよい。
【0055】
本実施形態の店舗サーバー装置3は、処理部200によって制御される。処理部200は、操作部202からの操作情報、情報記憶媒体204に格納されたプログラムやデータなどに基づいて、記憶部206や通信部208を用いて、データベースを管理する処理、中央サーバー装置2やメダルゲーム装置4と通信を行う処理、メダルゲーム装置4あるいは表示装置5を制御する処理などの各種処理を行う。ここで店舗サーバー装置3の処理部200、操作部202、情報記憶媒体204、記憶部206、通信部208は、中央サーバー装置2の操作部102、情報記憶媒体104、記憶部106、通信部108と同様のハードウェアにより実現することができる。
【0056】
そして処理部200は、装置設定部210と、店舗カウント制御部212と、第1払出実行部214と、第2払出実行部216と、第3払出実行部218と、店舗演出制御部220と、通信制御部222とを含んで構成される。なお、これらの一部を省略する構成としてもよい。
【0057】
装置設定部210は、自店舗に設置されたメダルゲーム装置4を店舗サーバー装置3の管理対象として設定する。
【0058】
店舗カウント制御部212は、メダルゲーム装置4に1枚のメダルが投入されるごとにメダルゲーム装置4から送信される投入信号を、複数のメダルゲーム装置4のそれぞれから受信し、記憶部206に設けられた店舗蓄積数カウンタ2061の値を更新する。
【0059】
第1払出実行部214は、中央サーバー装置2から第1決定コマンドを受信すると、管理対象として設定された複数のメダルゲーム装置4から、ジャックポットの払い出しを行う1つのメダルゲーム装置4を抽選により決定する第1装置抽選を行う。そして第1払出実行部214は、第1装置抽選に当選した1つのメダルゲーム装置4およびその店舗の表示装置5に、第1装置抽選に当選したことをプレーヤに報知する報知演出を行わせる。そして第1払出実行部214は、第1装置抽選に当選したメダルゲーム装置4に、ジャックポットの払い出しを行うことを指示する第1払出コマンドを送信する。
【0060】
第2払出実行部216は、中央サーバー装置2から第2決定コマンドを受信すると、管理対象として設定された複数のメダルゲーム装置4から、ミステリーボーナスの払い出しを行う1つのメダルゲーム装置4を抽選により決定する第2装置抽選を行う。そして第2払出実行部216は、第2装置抽選に当選した1つのメダルゲーム装置4およびその店舗の表示装置5に、第2装置抽選に当選したことをプレーヤに報知する報知演出を行わせる。そして第2払出実行部216は、第2装置抽選に当選したメダルゲーム装置4に、ミステリーボーナスの払い出しを行うことを指示する第2払出コマンドを送信する。ここで第2払出実行部216は、中央サーバー装置2から第2決定コマンドを受信したときの店舗蓄積数カウンタ2061の値、すなわち全ての稼働店舗について到達フラグが設定されたときの自店舗の店舗蓄積数から基準値を減算して残余蓄積数を求め、残余蓄積数に相当する数のメダルをミステリーボーナスとして払い出すことを指示するコマンドを第2払出コマンドとして送信する。
【0061】
ここで店舗カウント制御部212は、中央サーバー装置2から第1決定コマンドあるいは第2決定コマンドを受信すると、店舗蓄積数カウンタ2061の値を初期値である0にリセットする。すると、0にリセットされた店舗蓄積数カウンタ2061の値が中央サーバー装置2に送信され、中央サーバー装置2の店舗蓄積数カウンタ1061の値と、合計蓄積数カウンタ1063の値も初期値である0にリセットされる。すなわち本実施形態では、全ての稼働店舗について到達フラグが設定されると、全ての稼働店舗に第1決定コマンドあるいは第2決定コマンドが送信されるので、全ての稼働店舗の店舗サーバー装置3の店舗蓄積数カウンタ2061の値が初期値である0にリセットされ、中央サーバー装置2の全ての稼働店舗の店舗蓄積数カウンタ1061の値と、合計蓄積数カウンタ1063の値も初期値である0にリセットされる。
【0062】
第3払出実行部218は、中央サーバー装置2から第3決定コマンドを受信すると、管理対象として設定された複数のメダルゲーム装置4から、強制ボーナスの払い出しを行う1つのメダルゲーム装置4を抽選により決定する第3装置抽選を行う。そして第3払出実行部218は、第3装置抽選に当選した1つのメダルゲーム装置4およびその店舗の表示装置5に、第3装置抽選に当選したことをプレーヤに報知する報知演出を行わせる。そして第3払出実行部218は、第3装置抽選に当選したメダルゲーム装置4に、強制ボーナスの払い出しを行うことを指示する第3払出コマンドを送信する。
【0063】
ここで店舗カウント制御部212は、中央サーバー装置2から第3決定コマンドを受信すると、店舗蓄積数カウンタ2061の値を初期値である0にリセットする。すると、0にリセットされた店舗蓄積数カウンタ2061の値が中央サーバー装置2に送信され、中央サーバー装置2の各稼働店舗の店舗蓄積数カウンタ1061のうち、第3決定コマンドが送信された稼働店舗の店舗蓄積数カウンタ1061の値も初期値である0にリセットされる。
【0064】
店舗演出制御部220は、中央サーバー装置2から送信される合計蓄積数や、第1〜第3決定コマンドや、店舗サーバー装置3で生成される第1〜第3装置抽選の結果などに基づいて、ジャックポットやミステリーボーナスや強制ボーナスなどに関する演出をメダルゲーム装置4や表示装置5に行わせる。例えば店舗演出制御部220は、現在の合計蓄積数を報知する演出や、店舗抽選や第1装置抽選〜第3装置抽選を行うことを報知する演出や、店舗抽選に当選した店舗に関する情報を報知する演出や、第1装置抽選〜第3装置抽選に当選したメダルゲーム装置4やプレーヤに関する情報を報知する演出などを行うことを指示する演出コマンドを、メダルゲーム装置4や表示装置5に送信する。
【0065】
通信制御部222は、通信部208にデータ(パケット)の送受信を行わせる。具体的には通信制御部222は、中央サーバー装置2や、メダルゲーム装置4や表示装置5などに送信するデータを生成する処理、データ送信先のネットワークアドレスを指定する処理、受信したデータを記憶部206に保存する処理、受信したデータを解析する処理などを行う。
【0066】
2−3.メダルゲーム装置の機能ブロック
図6は、本実施形態のメダルゲーム装置4の機能ブロック図の一例である。なおメダルゲーム装置4は、図6の構成要素(各部)を全て含む必要はなく、その一部を省略した構成としてもよい。
【0067】
本実施形態のメダルゲーム装置4は、処理部300によって制御される。処理部300は、操作部302からの操作情報、情報記憶媒体304に格納されたプログラムやデータなどに基づいて、記憶部306や通信部308を用いて、ゲームを進行するための処理、演出を実行するための処理、店舗サーバー装置3や他のメダルゲーム装置4や表示装置5と通信を行う処理などの各種処理を行う。処理部300の機能は、各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムなどのソフトウェアにより実現できる。
【0068】
操作部302は、プレーヤが行った操作を操作情報として入力するためのものであり、その機能は、レバー、ボタン、マウス、キーボード、マイク、トラックボール、タッチパネル式のディスプレイなどにより実現することができる。
【0069】
情報記憶媒体304(コンピューターにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータ(具体的には、本実施形態の各部としてコンピューターを機能させるためのプログラムやデータ)などを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD等)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などのハードウェアにより実現できる。
【0070】
記憶部306は、処理部300や通信部308などのワーク領域や、情報記憶媒体304から展開されたプログラムやデータの格納領域となるもので、その機能はRAM(VRAM)などのハードウェアによりその機能を実現することができる。
【0071】
通信部308は、外部(例えば店舗サーバー装置40)との間で通信を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどにより実現できる。
【0072】
表示部310は、処理部300により生成された画像を出力するものであり、CRTディスプレイ、LCD(液晶ディスプレイ)、OELD有機ELディスプレイ、PDP(プラズマディスプレイパネル)などによりその機能を実現することができる。
【0073】
音出力部312は、処理部100により生成された音を出力するものであり、スピーカやヘッドフォンなどによりその機能を実現することができる。
【0074】
投入メダル検出部314は、図2に示したメダル投入口18に投入されたメダルを検出するものであり、その機能は、フォトセンサなどの各種センサにより実現できる。
【0075】
メダル供給部316は、図2に示したメダル送出口28からゲーム盤面24にメダルを供給するためのものであり、その機能は、メダル供給用のメダルホッパーなどにより実現できる。
【0076】
メダル払出部318は、図2に示したメダル払い出し口38からメダル貯留皿20にメダルを払い出すためのものであり、その機能は、メダル払出用のメダルホッパーなどにより実現できる。
【0077】
払出メダル検出部320は、メダル払出部318から払い出されたメダルを検出するものであり、その機能は、フォトセンサなどの各種センサにより実現できる。
【0078】
そして処理部300は、情報取得部322と、ゲーム処理部324と、払出制御部326と、装置演出制御部328と、通信制御部338とを含んで構成される。なお、これらの一部を省略する構成としてもよい。
【0079】
情報取得部322は、図2に示したカードスロット42に挿入されたICカード40に記憶されたプレーヤの識別情報を取得し、プレーヤの識別情報を店舗サーバー装置3に送信する。すると店舗サーバー装置3あるいは中央サーバー装置2は、この識別情報に対応づけてプレーヤのゲーム履歴を管理する。
【0080】
ゲーム処理部324は、投入メダル検出部314が1枚のメダルの投入を検出するごとに、メダルが投入されたことを示す投入信号を自店舗の店舗サーバー装置3に送信する。またゲーム処理部324は、投入メダル検出部314が1枚のメダルの投入を検出するごとに、メダル供給部316に1枚のメダルを供給メダル送出口28からゲーム盤面24に送出させる。またゲーム処理部324は、ゲームの進行に必要な種々のゲーム演算を行う。
【0081】
払出制御部326は、メダルの払い出しに関する払出制御を行う。具体的には、店舗サーバー装置3から第1払出コマンドを受信すると、ジャックポットの払い出しとして10000枚のメダルの払い出しをメダル払出部318に行わせ、店舗サーバー装置3から第2払出コマンドを受信すると、ミステリーボーナスの払い出しとして第2払出コマンドで指示された枚数のメダルの払い出しをメダル払出部318に行わせ、店舗サーバー装置3から第3払出コマンドを受信すると、強制ボーナスの払い出しとして10000枚のメダルの払い出しをメダル払出部318に行わせる。
【0082】
装置演出制御部328は、操作部302からの操作情報や、投入メダル検出部314からの検出情報や、店舗サーバー装置3からの演出コマンドや、情報記憶媒体304に格納されたプログラムやデータなどに基づいて、表示部310に演出画像を表示させる制御や、音出力部312に演出音を出力させる制御など種々の演出制御を行う。そして装置演出制御部328は、現在の合計蓄積数を報知する演出や、店舗抽選や第1装置抽選〜第3装置抽選を行うことを報知する演出や、店舗抽選に当選した店舗に関する情報を報知する演出や、第1装置抽選〜第3装置抽選に当選したメダルゲーム装置4やプレーヤに関する情報を報知する演出などを表示部310や音出力部312に行わせる。
【0083】
通信制御部338は、通信部308にデータ(パケット)の送受信を行わせる。具体的には通信制御部338は、店舗サーバー装置3や、他のメダルゲーム装置4や表示装置5などに送信するデータを生成する処理、データ送信先のネットワークアドレスを指定する処理、受信したデータを記憶部306に保存する処理、受信したデータを解析する処理などを行う。
【0084】
3.本実施形態の手法
以下では、本実施形態のゲームシステム1において採用されている制御手法を具体的に説明する。
【0085】
3−1.ジャックポットの払い出し
図7(A)は、複数の稼働店舗のそれぞれの店舗蓄積数(店舗蓄積数カウンタ1061の値あるいは店舗蓄積数カウンタ2061の値)の更新状況を示す図である。図7(A)の例では、ジャックポット用のメダルの数として予め定められた特定数が10000枚と設定されており、店舗A〜店舗Eの5つの店舗が稼働店舗として設定されているので、基準値が10000÷5=2000枚に設定されている。そして図7(A)の例では、店舗Aの店舗蓄積数が1027枚となっており、店舗Bの店舗蓄積数が1541枚となっており、店舗Cの店舗蓄積数が625枚となっており、店舗Dの店舗蓄積数が2459枚となっており、店舗Eの店舗蓄積数が1436枚となっている。
【0086】
そして各稼働店舗の店舗蓄積数が更新されて、図7(B)に示すように、全ての稼働店舗の店舗蓄積数が基準値である2000枚に到達すると、店舗A〜店舗Eのうちジャックポットとして10000枚のメダルを払い出す1つの店舗が店舗抽選により決定される。すなわち、図7(B)に示すように、店舗A〜店舗Eの間で店舗蓄積数の蓄積状況が異なっていても、店舗A〜店舗Eのそれぞれがジャックポットの払い出しの原資として2000枚のメダルを蓄積した状態で、いずれか1つの店舗においてジャックポットとして10000枚のメダルが払い出される。つまり本実施形態では、1回のジャックポットに関して店舗A〜店舗Eのそれぞれが2000枚のメダルをジャックポットの払い出しの原資として用意することになる。
【0087】
ここで店舗Cが店舗抽選に当選した場合には、図7(B)の例では、店舗Cがジャックポットとして10000枚のメダルを払い出すときの店舗Cの店舗蓄積数は2000枚であるので、今回のジャックポットの払い出しだけを見ると、店舗Cだけが自店舗の店舗蓄積数よりも8000枚多い枚数のメダルを払い出す負担を負い、他の店舗は、ジャックポットの払い出しの原資として用意した2000枚のメダルを払い出さずに済む不平等が発生する。しかし本実施形態では、ジャックポットの払い出しが行われる条件として設定される基準値が、ジャックポットの払い出しのためのメダルの枚数として設定された10000枚を稼働店舗の数である5で除算した結果に基づいて設定されるので、例えば5回のジャックポットの払い出しが行われて、店舗A〜店舗Eのそれぞれが1回ずつジャックポットの払い出しを行った場合には、5回のジャックポットの払い出しで払い出された50000枚のメダルを、店舗A〜店舗Eのそれぞれが10000枚ずつ平等に負担したことになる。
【0088】
すなわち本実施形態では、複数の稼働店舗の店舗蓄積数をジャックポットの払い出しの原資として扱って、ジャックポットの払い出しの原資が10000枚まで蓄積する期間を短縮しつつ、複数回のジャックポットの払い出しが行われて複数の稼働店舗のそれぞれにおいてジャックポットの払い出しが行われるにつれて、店舗間の不平等が解消されるようにすることができる。こうして本実施形態では、複数の店舗に設置された複数のメダルゲーム装置4により蓄積された原資を用いて1つの店舗に設置されたメダルゲーム装置4にジャックポット用のメダルを払い出す方式を採用する場合に好適なシステムを実現することができる。
【0089】
3−2.ミステリーボーナスの払い出し
図8(A)は、図7(B)に示した店舗蓄積数から基準値を減算した残余蓄積数を示す図である。本実施形態では、図7(B)に示したように、全ての稼働店舗の店舗蓄積数が基準値である2000枚に到達すると、ジャックポットの払い出しを行う1つの店舗が店舗抽選により決定されるとともに、図8(A)に示すように、そのときの各店舗の店舗蓄積数から基準値が減算されて各店舗の残余蓄積数が求められる。図8(A)の例では、店舗Aの残余蓄積数が3102−2000=1102枚となっており、店舗Bの残余蓄積数が4258−2000=2258枚となっており、店舗Cの残余蓄積数が2000−2000=0枚となっており、店舗Dの残余蓄積数が7533−2000=5533枚となっており、店舗Eの残余蓄積数が7031−2000=5031枚となっている。
【0090】
そして本実施形態では、店舗A〜店舗Eのそれぞれについて、ミステリーボーナスとして各店舗の残余蓄積数に相当する枚数のメダルを払い出す1つのメダルゲーム装置4が装置抽選により決定される。図8(A)の例では、店舗Aに設置された複数のメダルゲーム装置4から1つのメダルゲーム装置4が装置抽選により決定され、決定された1つのメダルゲーム装置4にミステリーボーナスとして1102枚のメダルを払い出すことを指示する第2払出コマンドが送信される。また、店舗Bに設置された複数のメダルゲーム装置4から1つのメダルゲーム装置4が装置抽選により決定され、決定された1つのメダルゲーム装置4にミステリーボーナスとして2258枚のメダルを払い出すことを指示する第2払出コマンドが送信される。また、店舗Dに設置された複数のメダルゲーム装置4から1つのメダルゲーム装置4が装置抽選により決定され、決定された1つのメダルゲーム装置4にミステリーボーナスとして5533枚のメダルを払い出すことを指示する第2払出コマンドが送信される。また、店舗Eに設置された複数のメダルゲーム装置4から1つのメダルゲーム装置4が装置抽選により決定され、決定された1つのメダルゲーム装置4にミステリーボーナスとして5031枚のメダルを払い出すことを指示する第2払出コマンドが送信される。なお店舗Cに関しては残余蓄積数が0であるので装置抽選は行われない。
【0091】
そして各店舗において第2払出コマンドが送信されると、図8(B)に示すように、各店舗の残余蓄積数(店舗蓄積数)が初期値である0にリセットされる。
【0092】
こうして本実施形態では、各店舗の残余蓄積数をミステリーボーナスの払い出しの原資として扱って、店舗ごとにミステリーボーナスの払い出しを行うことができる。そして本実施形態では、全ての稼働店舗の店舗蓄積数が基準値である2000枚に到達した場合には、全ての稼働店舗のメダルゲーム装置4および表示装置5においてジャックポットに当選したか否かを報知する演出が行われた後に、全ての稼働店舗のメダルゲーム装置4および表示装置5においてミステリーボーナスに当選したか否かを報知する演出が行われる。従って本実施形態では、大量のメダルを獲得できる機会が連続して発生することに対するプレーヤの期待感や、ジャックポットに当選しなかった場合であってもミステリーボーナスに当選することに対するプレーヤの期待感を高めることができ、プレーヤのゲーム意欲を大いに向上させることができる。
【0093】
3−3.強制ボーナスの払い出し
図9(A)は、複数の稼働店舗のそれぞれの店舗蓄積数(店舗蓄積数カウンタ1061の値あるいは店舗蓄積数カウンタ2061の値)の更新状況を示す図である。図9(A)の例では、図7(A)に示した状態から各稼働店舗の店舗蓄積数が更新されて、全ての稼働店舗の店舗蓄積数が基準値である2000枚に到達しないうちに、店舗Dの店舗蓄積数がジャックポット用のメダルの数として予め定められた10000枚に到達している。すると本実施形態では、店舗Dに設置された複数のメダルゲーム装置4から、強制ボーナスとして10000枚のメダルを払い出す1つのメダルゲーム装置4が装置抽選により決定され、決定された1つのメダルゲーム装置4に強制ボーナスとして10000枚のメダルを払い出すことを指示する第3払出コマンドが送信される。
【0094】
そして店舗Dにおいて第3払出コマンドが送信されると、図9(B)に示すように、店舗Dの店舗蓄積数が初期値である0にリセットされる。
【0095】
こうして本実施形態では、店舗蓄積数が10000枚に到達した店舗については、店舗蓄積数を強制ボーナスの払い出しの原資として扱って、店舗蓄積数が10000枚に到達した店舗において強制ボーナスの払い出しを行うことができる。そして本実施形態では、いずれかの稼働店舗の店舗蓄積数が10000枚に到達した場合には、全ての稼働店舗のメダルゲーム装置4および表示装置5においてジャックポットに当選したか否かを報知する演出と同一の演出が行われる。従って本実施形態では、いずれかの稼働店舗の店舗蓄積数が10000枚に到達した場合にも、全ての稼働店舗において、大量のメダルを獲得できることに対するプレーヤの期待感を高めることができ、プレーヤのゲーム意欲を大いに向上させることができる。
【0096】
3−4.基準値の変更
図10(A)は、複数の稼働店舗のそれぞれの店舗蓄積数(店舗蓄積数カウンタ1061の値あるいは店舗蓄積数カウンタ2061の値)の更新状況を示す図である。図10(A)の例でも、ジャックポット用のメダルの数として予め定められた特定数が10000枚と設定されており、店舗A〜店舗Eの5つの店舗が稼働店舗として設定されているので、基準値が10000÷5=2000枚に設定されている。そして図10(A)の例では、店舗Cの店舗蓄積数のみが基準値に達していないため、ジャックポットの払い出しを行う店舗を決定する店舗抽選が行われない状態となっている。そしてこの状態で店舗Cの店休日など店舗Cの店舗蓄積数が更新されない日が到来すると、その日は全ての稼働店舗の店舗蓄積数が基準値である2000枚に到達することはないので、ジャックポットの払い出しが行われることがなくなってしまうという事態が発生してしまう。
【0097】
そこで本実施形態では、店舗A〜店舗Eの稼働情報が取得されており、稼働情報が取得されない店舗に関しては非稼働であると判定され、非稼働であると判定された店舗は、稼働店舗から除外される。例えば図10(B)に示すように、店舗Cについて稼働情報が取得されないため店舗Cが非稼働であると判定されると、店舗Cが稼働店舗から排除される。すると店舗Cを除く4つの店舗が稼働店舗として設定されていることになるので、基準値が10000÷4=2500枚に変更される。そして図10(B)の例では、店舗Aの店舗蓄積数が3102枚となっており、店舗Bの店舗蓄積数が4258枚となっており、店舗Dの店舗蓄積数が7533枚となっており、店舗Eの店舗蓄積数が7031枚となっている。
【0098】
すると図10(B)の例では、全ての稼働店舗である4つの稼働店舗の店舗蓄積数が基準値である2500枚に到達しているので、店舗Cを除く4つの店舗のうちジャックポットとして10000枚のメダルを払い出す1つの店舗が店舗抽選により決定される。すなわち図10(B)の例では、店舗Cを除く4つの店舗のそれぞれがジャックポットの払い出しの原資として2500枚のメダルを蓄積した状態で、店舗Cを除く4つの店舗のうちいずれか1つの店舗においてジャックポットとして10000枚のメダルが払い出される。つまり本実施形態では、店舗Cが稼働店舗として除外された場合には、1回のジャックポットに関して店舗Cを除く4つの店舗のそれぞれが2500枚のメダルをジャックポットの払い出しの原資として用意することになる。
【0099】
そして図10(B)の例では、店舗Cを除く4つの店舗のそれぞれについて、ミステリーボーナスとして各店舗の残余蓄積数に相当する枚数のメダルを払い出す1つのメダルゲーム装置4が装置抽選により決定される。そして各店舗において第2払出コマンドが送信されると、図10(C)に示すように、各店舗の残余蓄積数(店舗蓄積数)が初期値である0にリセットされる。
【0100】
こうして本実施形態では、図10(B)に示すように、店舗Cが稼働店舗として除外されても、店舗Cを除く4つの店舗のうちいずれか1つの店舗においてジャックポットの払い出しが行われるようにすることができる。
【0101】
また図11(A)の例では、店舗Aについて稼働情報が取得されないため、店舗Aが非稼働であると判定され稼働店舗から排除されている。すると店舗Aを除く4つの店舗が稼働店舗として設定されているので、基準値が10000÷4=2500枚に設定されている。そして図11(A)の例では、店舗Cの店舗蓄積数のみが基準値に達していないため、ジャックポットの払い出しを行う店舗を決定する店舗抽選が行われない状態となっている。
【0102】
しかし、図11(B)に示すように、この状態で店舗Aについて稼働情報が取得されると、店舗Aが稼働中であると判定され、店舗Aが稼働店舗に設定される。すると店舗Aを加えた5つの店舗が稼働店舗として設定されていることになるので、基準値が10000÷5=2000枚に変更される。そして図11(B)の例では、店舗Aの店舗蓄積数が3102枚となっており、店舗Bの店舗蓄積数が4258枚となっており、店舗Cの店舗蓄積数が2115枚となっており、店舗Dの店舗蓄積数が7533枚となっており、店舗Eの店舗蓄積数が7031枚となっている。
【0103】
すると図11(B)の例では、全ての稼働店舗である5つの稼働店舗の店舗蓄積数が基準値である2000枚に到達しているので、5つの店舗のうちジャックポットとして10000枚のメダルを払い出す1つの店舗が店舗抽選により決定される。すなわち図11(B)の例では、店舗Aが稼働店舗として設定されると、店舗Aを加えた5つの店舗のそれぞれがジャックポットの払い出しの原資として2000枚のメダルを蓄積した状態で、店舗Aを加えた5つの店舗のうちいずれか1つの店舗においてジャックポットとして10000枚のメダルが払い出される。つまり本実施形態では、店舗Aが稼働店舗として設定された場合には、1回のジャックポットに関して店舗Aを加えた5つの店舗のそれぞれが2000枚のメダルをジャックポットの払い出しの原資として用意することになる。
【0104】
こうして本実施形態では、図11(B)に示すように、店舗Aが稼働店舗として追加されると、店舗Aを加えた5つの店舗のうちいずれか1つの店舗においてジャックポットの払い出しが行われるようにすることができる。すなわち本実施形態では、稼働店舗の数が変化した場合には、基準値が変更されるようになっている。
【0105】
4.本実施形態の処理
次に、本実施形態で行われる処理の流れの一例についてフローチャートを用いて説明する。
【0106】
図12は、中央サーバー装置2で行われる基準値設定処理の流れを示すフローチャート図である。図12に示すように、基準値設定処理では、まず、複数の店舗のそれぞれから稼働情報が取得され(ステップS10)、稼働情報が取得された店舗を稼働店舗として設定する(ステップS12)。そして、ジャックポット用のメダルの枚数として予め定められている特定数を稼働店舗の数で除算した結果を基準値として設定する(ステップS14)。
【0107】
図13は、中央サーバー装置2で行われる到達フラグ設定処理の流れを示すフローチャート図である。図13に示すように、到達フラグ設定処理では、まず、複数の稼働店舗のそれぞれから店舗蓄積数が受信され(ステップS20)、稼働店舗ごとに店舗蓄積数が更新される(ステップS22)。そして店舗蓄積数が基準値に到達すると(ステップS24でY)、店舗蓄積数が基準値に到達した稼働店舗について到達フラグが設定される(ステップS26)。
【0108】
図14は、中央サーバー装置2で行われる決定コマンド送信処理の流れを示すフローチャート図である。図14に示すように、決定コマンド送信処理では、まず、全ての稼働店舗について到達フラグが設定されたか否かが判定され(ステップS30)、全ての稼働店舗について到達フラグが設定された場合には(ステップS30でY)、全ての稼働店舗から1つの店舗を抽選する店舗抽選が行われる(ステップS32)。そして店舗抽選に当選した店舗に、ジャックポットの払い出しを行わせるメダルゲーム装置4を決定することを指示する第1決定コマンドが送信される(ステップS34)。また、全ての稼働店舗に、ミステリーボーナスの払い出しを行わせるメダルゲーム装置4を決定することを指示する第2決定コマンドが送信される(ステップS36)。一方、全ての稼働店舗について到達フラグが設定されていない場合には(ステップS30でN)、各稼働店舗の店舗蓄積数が特定数に到達したか否かが判定され(ステップS38)、いずれかの稼働店舗について店舗蓄積数が特定数に到達した場合には(ステップS38でY)、店舗蓄積数が特定数に到達した店舗に、強制ボーナスの払い出しを行わせるメダルゲーム装置4を決定することを指示する第3決定コマンドが送信される(ステップS40)。
【0109】
5.変形例
上記実施形態で説明した手法は、一例を示したに過ぎず、上記実施形態の手法と同様の効果を奏する均等な手法を採用した場合においても本発明の範囲に含めることができる。また本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。そして上記実施形態の手法や、変形例として後述する各種の手法は、本発明を実現する手法として適宜組み合わせて採用することができる。
【0110】
例えば上述した実施形態では、店舗サーバー装置3が店舗蓄積数の更新や第1装置抽選〜第3装置抽選を行う例を挙げて説明したが、これらを中央サーバー装置2が行うようにしてもよい。すなわち、上述した中央サーバー装置2の機能を店舗サーバー装置3により実現するようにしてもよいし、店舗サーバー装置3の機能を中央サーバー装置2により実現するようにしてもよい。すなわち中央サーバー装置2の機能および店舗サーバー装置3の機能を、1つのサーバー装置により実現するようにしてもよいし、複数のサーバー装置により実現するようにしてもよい。
【0111】
また、上述した実施形態では、特定数が予め10000枚に設定されている例を挙げて説明したが、基準設定部112が、所定条件下で特定数を変更するようにしてもよい。また、特定数が異なる複数のグループを用意しておき、店舗設定部110が、設定要求を受け付けた店舗を、店舗の設定要求に従っていずれかのグループの登録店舗として設定するようにしてもよい。
【0112】
また、上述した実施形態では、ジャックポット用の店舗抽選により1つの店舗を決定し、ジャックポット用の装置抽選により1つのメダルゲーム装置4を決定する例を挙げて説明したが、ジャックポット用の店舗抽選により複数の店舗を決定するようにしてもよいし、ジャックポット用の装置抽選により複数のゲーム装置を決定するようにしてもよい。
【0113】
また、各店舗の店舗抽選の当選確率は、毎回の店舗抽選において同一の当選確率となるようにしてもよいし、各対象店舗の店舗抽選の当選回数や、店舗蓄積数に応じて店舗抽選ごとに当選確率が変化するようにしてもよい。例えば、店舗抽選の当選回数が相対的に多い店舗は当選確率が相対的に低くなり、店舗抽選の当選回数が相対的に少ない店舗は当選確率が相対的に高くなるように店舗抽選を行うようにしてもよい。また、店舗抽選を行うときの店舗蓄積数が相対的に多い店舗は当選確率が相対的に高くなり、店舗抽選を行うときの店舗蓄積数が相対的に少ない店舗は当選確率が相対的に低くなるように店舗抽選を行うようにしてもよい。このようにすれば、複数の店舗間でのジャックポットの払い出しの負担をより好適に調整することができる。
【0114】
また、上述した実施形態では、ジャックポット用のメダルをメダルゲーム装置4に払い出させる例を挙げて説明したが、中央サーバー装置2や店舗サーバー装置3が、図2で示したICカード18に記憶されたプレーヤの識別情報に対応づけてプレーヤが獲得したメダル枚数を記憶することにより、データ上でジャックポット用のメダルをプレーヤに獲得させるようにしてもよい。この場合には、大量のメダルを払い出すことができる払い出し専用の払出装置を複数の店舗のそれぞれに設置しておき、この払出装置にICカード18を挿入すると、ICカード18に記憶されたメダル枚数に相当するメダルを払い出させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0115】
1 ゲームシステム、2 中央サーバー装置、3 店舗サーバー装置、
4 メダルゲーム装置、5 表示装置、12 筐体、14 窓、16 操作部、
18 メダル投入口、20 メダル貯留皿、22 メダル通路、24 ゲーム盤面、
28 メダル送出口、30 釘、32 メダル載置面、34 プッシャー、
36 メダル獲得部、38 メダル払い出し口、
100 処理部、102 操作部、104 情報記憶媒体、106 記憶部、
108 通信部、110 店舗設定部、112 基準設定部、
114 中央カウント制御部、116 基準判定部、118 店舗判定部、
120 第1払出指示部、122 第2払出指示部、124 特定判定部、
126 第3払出指示部、128 通信制御部、
200 処理部、202 操作部、204 情報記憶媒体、206 記憶部、
208 通信部、210 装置設定部、212 店舗カウント制御部、
214 第1払出実行部、216 第2払出実行部、218 第3払出実行部、
220 店舗演出制御部、222 通信制御部、
300 処理部、302 操作部、304 情報記憶媒体、306 記憶部、
308 通信部、310 表示部、312 音出力部、314 投入メダル検出部、
316 メダル供給部、318 メダル払出部、320 払出メダル検出部、
322 情報取得部、324 ゲーム処理部、326 払出制御部、
328装置演出制御部、338通信制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム媒体の投入を条件にゲームを実行しゲーム結果に応じてゲーム媒体の払い出しを行うとともに前記ゲーム媒体の特殊払い出しを行うゲーム装置を管理するための管理システムであって、
第1特殊払い出しのためのゲーム媒体の数に相当する特定数を、管理対象とする店舗である対象店舗の数で除算した結果に基づいて基準値を設定する基準設定部と、
前記対象店舗に設置された前記ゲーム装置に投入された前記ゲーム媒体の量の一部を前記対象店舗ごとに蓄積した店舗蓄積数が前記基準値に達したか否かを、複数の前記対象店舗のそれぞれについて判定する基準判定部と、
全ての前記対象店舗について前記店舗蓄積数が前記基準値に達したと判定されたか否かを判定する店舗判定部と、
全ての前記対象店舗について前記店舗蓄積数が前記基準値に達したと判定されたことに基づいて、全ての前記対象店舗に設置された複数の前記ゲーム装置のうちいずれかの前記ゲーム装置に前記第1特殊払い出しとして前記特定数のゲーム媒体の払い出しを行わせるための第1処理を行う第1処理部と、
を含むことを特徴とする管理システム。
【請求項2】
請求項1において、
全ての前記対象店舗について前記店舗蓄積数が前記基準値に達したと判定されたことに基づいて、前記対象店舗に設置された複数の前記ゲーム装置のうちいずれかの前記ゲーム装置に第2特殊払い出しとして前記ゲーム装置が設置された前記対象店舗の前記店舗蓄積数から前記基準値を減算した結果に応じた数のゲーム媒体の払い出しを行わせるための第2処理を複数の前記対象店舗のそれぞれについて行う第2処理部と、
を更に含むことを特徴とする管理システム。
【請求項3】
請求項2において、
前記第2処理部は、
前記第1特殊払い出しが行われる前記ゲーム装置が設置された前記対象店舗を除く前記対象店舗について前記第2処理を行うことを特徴とする管理システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかにおいて、
前記店舗蓄積数が前記特定数に達したか否かを複数の前記対象店舗のそれぞれについて判定する特定判定部と、
前記店舗蓄積数が前記特定数に達したと判定されたことに基づいて、前記店舗蓄積数が前記特定数に達したと判定された前記対象店舗に設置された複数の前記ゲーム装置のうちいずれかの前記ゲーム装置に第3特殊払い出しとして前記特定数のゲーム媒体の払い出しを行わせるための第3処理を行う第3処理部と、
を更に含むことを特徴とする管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−177363(P2011−177363A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−45054(P2010−45054)
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【出願人】(000134855)株式会社バンダイナムコゲームス (1,157)