説明

管理装置、カラオケシステム及び管理方法

【課題】 本発明の目的は、スマートフォンと専用リモコンとの両方に、ログイン操作を行う必要がある場合であっても、複数回のログイン処理を行う必要がない管理装置、カラオケシステム及び管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
携帯端末装置K1とコマンダとのくくり付け処理が実行された後に、センターサーバ3は、コマンダ2とくくり付けられたリモコン1へ、受信したユーザ識別情報を転送する。ユーザ識別情報を受信すると、リモコン1は、ログイン処理を実行する。ログイン処理は、ログインしたユーザ識別情報に対応する個人情報をセンターサーバ3から取得し、リモコン1により閲覧可能に設定する処理である。この結果、携帯端末装置とリモコンとの両方に、ログイン操作を行う必要がある場合であっても、複数回のログイン処理を行う必要がないため使い勝手が良くなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケシステムにおけるコマンダとリモコン装置との対応付けを管理する管理装置に関する。具体的には、スマートフォン等の携帯端末装置をリモコンの代わりに用いる際に、スマートフォンとコマンダとリモコンとの対応付けの管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コマンダとリモコンとの対応付けを管理する技術が知られている。例えば、特許文献1には、コマンダとリモコンとのくくり付けが解除される技術が開示されている。具体的には、ある部屋に備え付けられたコマンダと、リモコンとがくくり付けられていた場合に、リモコンが他の部屋に移動されたとする。この場合に、コマンダとリモコンとのくくり付けを解除する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−181020号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、携帯端末装置として、スマートフォンの普及が広がっている。この普及により、カラオケのコマンダの専用リモコン以外に、個人のスマートフォンを用いてコマンダに操作指令を送信したいというユーザの要望がある。しかしながら、スマートフォンの多くは個人の所有であり、種々のアプリケーションが実行されている。スマートフォンにより、カラオケ以外のアプリケーションが使用されることもあるため、スマートフォンと、専用リモコンとを併用したい状況も存在する。この状況の場合、スマートフォンと専用リモコンとの両方に、ログイン操作を行う必要があるため、ユーザにとっては複数回のログイン処理を行う必要があり、使い勝手が悪かった。
【0005】
本発明は、以上のことを鑑みてなされたものである。本発明の目的は、スマートフォンと専用リモコンとの両方に、ログイン操作を行う必要がある場合であっても、複数回のログイン処理を行う必要がない管理装置、カラオケシステム及び管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、カラオケにおけるリモコン装置とコマンダとのくくり付けを管理する管理装置であって、カラオケで用いるコマンダを識別するコマンダ識別情報と、前記コマンダとくくり付けられているリモコン装置を識別するリモコン識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、ユーザを識別するユーザ識別情報と、前記コマンダ識別情報とを携帯端末装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたコマンダ識別情報とユーザ識別情報とを用いて、携帯端末装置とコマンダとのくくり付けを実行する第1制御手段と、前記記憶手段に記憶されたコマンダ識別情報の中で、前記第1制御手段によりくくり付けられたコマンダに対応付けられているリモコン識別情報があるか判定する判定手段と、前記判定手段により判定されたリモコン識別情報が示すリモコン装置に、前記受信手段が受信したユーザ識別情報を用いてログイン処理を実行する第2制御手段と、を備えることを特徴とする管理装置である。
【0007】
請求項2に記載の発明によれば、前記記憶手段は、前記ユーザ識別情報と、前記ユーザ識別情報が示すユーザが過去に歌唱した楽曲又は前記ユーザ識別情報が示すユーザのお気に入りの楽曲を示す楽曲識別情報とを対応付けて記憶し、前記第2制御手段により前記リモコン装置へのログイン処理が実行された後に、前記ログイン処理が実行されたリモコン装置にログインしている複数のユーザに共通する前記楽曲識別情報を、前記記憶手段に記憶された前記ユーザ識別情報と前記楽曲識別情報とに基づいて決定する決定手段と、前記決定手段により決定された前記楽曲識別情報を、前記携帯端末装置へ送信する送信手段と、を備えることを特徴とする管理装置である。
【0008】
請求項3に記載の発明によれば、カラオケにおけるリモコン装置とコマンダとのくくり付けを管理する管理装置を備えるカラオケシステムであって、前記管理装置は、カラオケで用いるコマンダを識別するコマンダ識別情報と、前記コマンダとくくり付けられているリモコン装置を識別するリモコン識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、ユーザを識別するユーザ識別情報と、前記コマンダ識別情報とを携帯端末装置から受信する受信手段と、前記受信手段により受信されたコマンダ識別情報とユーザ識別情報とを用いて、携帯端末装置とコマンダとのくくり付けを実行する第1制御手段と、前記記憶手段に記憶されたコマンダ識別情報の中で、前記第1制御手段によりくくり付けられたコマンダに対応付けられているリモコン識別情報があるかを判定する判定手段と、前記判定手段により判定されたリモコン識別情報が示すリモコン装置に、前記受信手段が受信したユーザ識別情報を用いてログイン処理を実行する第2制御手段と、を備えることを特徴とするカラオケシステムである。
【0009】
請求項4に記載の発明によれば、前記カラオケシステムにおいて、前記リモコン装置は、前記ユーザ識別情報と、前記ユーザ識別情報が示すユーザが過去に歌唱した楽曲又は前記 ユーザ識別情報が示すユーザのお気に入りの楽曲を示す楽曲識別情報とを対応付けて記憶する第2記憶手段と、前記第2制御手段により前記リモコン装置へのログイン処理が実行された後に、前記ログイン処理が実行されたリモコン装置にログインしている複数のユーザに共通する前記楽曲識別情報を、前記第2記憶手段に記憶された前記ユーザ識別情報と前記楽曲識別情報とに基づいて決定する決定手段と、前記決定手段により決定された前記楽曲識別情報を、前記携帯端末装置へ向けて送信する送信手段と、を備えることを特徴とするカラオケシステムである。
【0010】
請求項5に記載の発明によれば、カラオケで用いるコマンダを識別するコマンダ識別情報と、前記コマンダとくくり付けられているリモコン装置を識別するリモコン識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備える管理装置において、カラオケにおけるリモコン装置とコマンダとのくくり付けを管理する前記管理装置の管理方法であって、ユーザを識別するユーザ識別情報と、前記コマンダ識別情報とを携帯端末装置から受信する受信ステップと、前記受信ステップにより受信されたコマンダ識別情報とユーザ識別情報とを用いて、携帯端末装置とコマンダとのくくり付けを実行する第1制御ステップと、前記記憶手段に記憶されたコマンダ識別情報の中で、前記第1制御ステップによりくくり付けられたコマンダに対応付けられているリモコン識別情報があるかを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより判定されたリモコン識別情報が示すリモコン装置に、前記受信ステップにより受信されたユーザ識別情報を用いてログイン処理を実行する第2制御ステップと、を含む管理方法である。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、第1制御手段は、受信手段により受信されたコマンダ識別情報とユーザ識別情報とを用いて、携帯端末装置とコマンダとのくくり付けを実行する。判定手段は、記憶手段に記憶されたコマンダ識別情報の中で、第1制御手段によりくくり付けられたコマンダに対応付けられているリモコン識別情報があるかを判定する。第2制御手段は、判定手段により判定されたリモコン識別情報が示すリモコン装置に、受信手段が受信したユーザ識別情報を用いてログイン処理を実行する。この結果、スマートフォンに代表される携帯端末装置と専用のリモコン装置との両方に、ログイン操作を行う必要がある場合であっても、複数回のログイン処理を行う必要がないため使い勝手が良くなる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、決定手段は、第2制御手段によりリモコン装置へのログイン処理が実行された後に、ログイン処理が実行されたリモコン装置にログインしている複数のユーザに共通する楽曲識別情報を、記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と楽曲識別情報とに基づいて決定する。送信手段は、決定手段により決定された楽曲識別情報を、携帯端末装置へ送信する。この結果、リモコン装置にログインした複数のユーザに共通した楽曲を携帯端末装置へ送信することで、携帯端末装置を用いたユーザは、リモコン装置を使用するユーザに共通した楽曲を把握することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、第1制御手段は、受信手段により受信されたコマンダ識別情報とユーザ識別情報とを用いて、携帯端末装置とコマンダとのくくり付けを実行する。判定手段は、記憶手段に記憶されたコマンダ識別情報の中で、第1制御手段によりくくり付けられたコマンダに対応付けられているリモコン識別情報があるかを判定する。第2制御手段は、判定手段により決定されたリモコン識別情報が示すリモコン装置に、受信手段が受信したユーザ識別情報を用いてログイン処理を実行する。この結果、スマートフォンに代表される携帯端末装置と専用のリモコン装置との両方に、ログイン操作を行う必要がある場合であっても、複数回のログイン処理を行う必要がないため使い勝手が良くなる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、リモコン装置の決定手段は、第2制御手段によりリモコン装置へのログイン処理が実行された後に、ログイン処理が実行されたリモコン装置にログインしている複数のユーザに共通する楽曲識別情報を、記憶手段に記憶されたユーザ識別情報と楽曲識別情報とに基づいて決定する。リモコン装置の送信手段は、決定手段により決定された楽曲識別情報を、携帯端末装置へ送信する。この結果、リモコン装置にログインした複数のユーザに共通した楽曲を携帯端末装置へ向けて送信することで、携帯端末装置を用いたユーザは、リモコン装置を使用するユーザに共通した楽曲を把握することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、第1制御ステップは、受信ステップにより受信されたコマンダ識別情報とユーザ識別情報とを用いて、携帯端末装置とコマンダとのくくり付けを実行する。判定ステップは、記憶手段に記憶されたコマンダ識別情報の中で、第1制御手段によりくくり付けられたコマンダに対応付けられているリモコン識別情報があるかを判定する。第2制御ステップは、判定ステップにより判定されたリモコン識別情報が示すリモコン装置に、受信ステップにより受信されたユーザ識別情報を用いてログイン処理を実行する。この結果、スマートフォンに代表される携帯端末装置と専用のリモコン装置との両方に、ログイン操作を行う必要がある場合であっても、複数回のログイン処理を行う必要がないため使い勝手が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施形態のカラオケシステムSの概要構成図である。
【図2】本実施形態の携帯端末装置K1とコマンダ2とのくくり付け方法、及び、リモコン1へのログイン方法を示す概念図である。
【図3】本実施形態の携帯端末装置K1への楽曲予約のレコメンド方法を示す概念図である。
【図4】本実施形態のリモコン1、コマンダ2、センターサーバ3、及び、携帯端末装置K1の電気的構成の概念図である。
【図5】本実施形態のリモコン1のメイン動作を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態のセンターサーバ3のメイン動作を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態の携帯端末装置K1のメイン動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
[最良の実施形態]
以下、図面に沿って、本発明を適用した最良の実施形態について説明する。
【0018】
[1.カラオケシステムの構成及び動作の概要]
始めに、図1を参照して、本実施形態に係るカラオケシステムの構成の概要について説明する。図1は、本実施形態に係るカラオケシステムSの構成を表す図である。なお、図1は、カラオケ店舗KSの中に設置された複数のカラオケルームの中で、カラオケルームKRを1室示した例を用いている。また、図1の例では、カラオケルームKRに、リモコン1及びコマンダ2が夫々1台ずつ設置されている。なお、カラオケルームKRに、リモコン1は複数台設置されても良い。一般的にカラオケ店舗KSには、複数のカラオケルームが設定されている。
【0019】
図1に示すように、カラオケシステムSは、リモコン1と、コマンダ2と、センターサーバ3を含んで構成される。リモコン1は、カラオケ曲の選曲または検索に用いられる選曲装置である。リモコン1は、カラオケ店舗KSに備えられたアクセスポイントAP及びブロードバンドルータBRを介して、無線通信によりネットワークに接続される。これにより、リモコン1は、ネットワークを介してコマンダ2及びセンターサーバ3と通信が可能になる。リモコン1は、無線通信または赤外線によりコマンダ2へ、カラオケ曲の予約を依頼する。リモコン1には、リモコンIDが付与されている。リモコンIDは、リモコン1を識別するための識別情報である。リモコンIDは、リモコン1を一意に特定できる情報であれば、どのような情報であってもよい。例えばリモコン1に割り当てられたIPアドレスがリモコンIDとされても良い。なお、本実施形態のセンターサーバ3は、本発明の管理装置の一例である。また、本実施形態のリモコンIDは、本発明のリモコン識別情報の一例である。
【0020】
コマンダ2は、リモコン1により依頼された予約に基づいて、カラオケ曲の再生処理を行う。コマンダには、夫々コマンダIDが付与される。コマンダIDは、コマンダを夫々識別するための情報である。コマンダIDは、コマンダ2を一意に特定できる情報であれば、どのような情報であってもよいが、例えばコマンダ2に割り当てられたIPアドレスがコマンダIDとされても良い。なお、本実施形態のコマンダIDは、本発明のコマンダ識別情報の一例である。
【0021】
本実施形態では、ユーザが個人で所有する携帯端末装置から、カラオケ曲の予約を、コマンダへ依頼することが可能である。図1に示すように、ユーザY1〜Y3が夫々所有する携帯端末装置K1〜K3を用いて、コマンダ2へカラオケ曲の予約を依頼することができる。この場合、携帯端末装置K1〜K3は、携帯基地局Cを介してネットワークへ接続可能になっている。
【0022】
センターサーバ3は、カラオケ店舗KSに設置されたコマンダとリモコンとのくくり付け情報を記憶する。また、センターサーバ3は、カラオケ店舗KSに設置されたコマンダと携帯端末装置とのくくり付け情報を記憶する。なお、くくり付け情報の詳細は後述する。センターサーバ3は、くくり付け情報に基づいて、リモコン1から送信された予約依頼を、リモコン1とくくり付けられたコマンダ2へ送信する。また、センターサーバ3は、くくり付け情報に基づいて、携帯端末装置K1〜K3から送信された予約依頼を、携帯端末装置K1〜K3とくくり付けられたコマンダ2へ送信する。
【0023】
[2.携帯端末装置K1とコマンダ2とのくくり付け方法、及び、リモコン1へのログイン方法]
以下、図2を用いて、本実施形態の携帯端末装置K1とコマンダ2とのくくり付け方法、及び、リモコン1へのログイン方法について説明する。図2は、本実施形態の携帯端末装置K1とコマンダ2とのくくり付け方法、及び、リモコン1へのログイン方法を示す概念図である。図2に示す例では、センターサーバ3は、コマンダ2のコマンダIDと、コマンダ2とくくり付けられたリモコン1のリモコンIDとを対応付けて、くくり付け情報として記憶している。これにより、センターサーバ3は、コマンダ2がくくり付けられているリモコンが、リモコン1であることを把握することができる。
【0024】
まず、携帯端末装置K1が、携帯端末装置K1とくくり付けられるコマンダ2のコマンダIDを取得する(図2:(1))。コマンダIDは、例えば、ユーザにより入力されても良い。また、各カラオケルームに、コマンダIDを含むQRコードが張られても良い。この場合、携帯端末装置K1に備えられたカメラによって、QRコードが読み取られる。読み取られたQRコードが含むコマンダIDが、携帯端末装置K1に取得される。
【0025】
次に、携帯端末装置K1は、取得したコマンダIDと、携帯端末装置K1のユーザを識別するユーザ識別情報とをセンターサーバ3へ送信する(図2:(2))。ユーザ識別情報は、ユーザを識別する情報である。例えば、カラオケサービスを利用するユーザ夫々を識別可能な情報が、ユーザ識別情報である。そして、センターサーバ3がコマンダIDを受信すると、センターサーバ3は、携帯端末装置K1とコマンダ2とのくくり付け処理を実行する(図2:(3))。本実施形態のくくり付け処理は、センターサーバ3が受信したユーザ識別情報と、コマンダIDとを対応付けて、センターサーバ3の記憶部に、くくり付け情報として記憶することである。これにより、携帯端末装置K1から送信された情報をセンターサーバ3が受信すると、携帯端末装置K1とくくり付けられたコマンダ2へ、センターサーバ3は情報を転送することができる。これは、センターサーバ3が、コマンダIDと、コマンダIDにより識別されるコマンダのIPアドレスとを対応付けて記憶しているためである。これにより、センターサーバ3は、コマンダIDに基づいて通信するコマンダを決定し、情報を通信することができる。センターサーバ3によるくくり付け処理が完了した後に、携帯端末装置K1は、コマンダ2に向けて楽曲の予約処理を実行可能になる。楽曲の予約処理を実行する場合、まず、携帯端末装置K1は、予約する楽曲を示す楽曲識別情報と携帯端末装置K1のユーザのユーザ識別情報とを、センターサーバ3に向けて送信する。そして、携帯端末装置K1から楽曲識別情報とユーザ識別情報とを受信すると、センターサーバ3は、受信したユーザ識別情報とくくり付け情報とに基づいて、楽曲識別情報を転送するコマンダを決定する。具体的には、くくり付け情報の中から、受信したユーザ識別情報と対応付けられたコマンダIDを、センターサーバ3が決定する。決定されたコマンダIDのコマンダ2に向けて、センターサーバ3は、受信した楽曲識別情報を転送する。これにより、携帯端末装置K1により、コマンダ2へ楽曲予約を行うことが可能になる。
【0026】
携帯端末装置K1とコマンダとのくくり付け処理(図2:(3))が実行された後に、センターサーバ3は、コマンダ2とくくり付けられたリモコン1へ、受信したユーザ識別情報を転送する(図2:(4))。ユーザ識別情報を受信すると、リモコン1は、ログイン処理を自動で実行する。本実施形態のログイン処理は、ログインしたユーザ識別情報に対応する個人情報をセンターサーバ3から取得し、リモコン1により閲覧可能に設定する処理である。なお、本実施形態では、個人情報は、例えば、カラオケシステムSを用いて歌唱した際、所定の楽曲を歌唱した履歴、歌唱した採点結果、好みのアーティスト、または、好みの歌のジャンルである。また、個人情報は、生年月日、性別、年齢でも良い。これにより、ユーザY1はリモコン1へのログイン処理を手動で実行することなく、リモコン1を用いて個人情報を閲覧することができる。この結果、携帯端末装置とリモコンとの両方に、ログイン操作を行う必要がある場合であっても、複数回のログイン処理を行う必要がないため使い勝手が良くなる。
【0027】
[3.リモコン1から携帯端末装置K1への楽曲のレコメンド方法]
次に、図3を用いて、本実施形態の携帯端末装置K1への楽曲のレコメンド方法について説明する。図3は、本実施形態の携帯端末装置K1への楽曲予約のレコメンド方法を示す概念図である。
【0028】
まず、リモコン1は、レコメンド情報を決定する(図3:(6))。レコメンド情報は、図1に示すユーザY1〜Y3に対して、楽曲の歌唱を予約させるための情報である。言い換えれば、レコメンド情報は、楽曲を予約させるための楽曲識別情報である。コマンダ2とくくり付けられた携帯端末装置へ向けて、リモコン1はレコメンド情報を送信する。本実施形態のリモコン1は、ユーザ情報に基づいて、レコメンド情報を生成する。以下、レコメンド情報の生成方法の詳細について説明する。本実施形態では、リモコン1が取得する個人情報を用いて、リモコン1は、リモコン1にログインしているユーザに共通する属性の楽曲識別情報を決定する。個人情報として、生年月日または年齢が用いられる場合を例にあげる。この場合、ユーザに共通する属性の楽曲識別情報として、ログインしている複数のユーザの中で、生年月日または年齢が同じ年代であるユーザの間で流行した楽曲が決定される。また、別の例として、個人情報として、好みのアーティストが用いられる場合を例にあげる。この場合、ユーザに共通する属性の楽曲識別情報として、ログインしている複数のユーザの中で、共通する好みのアーティストの楽曲が決定される。
【0029】
次に、リモコン1は、生成されたレコメンド情報とリモコンIDとをセンターサーバ3へ送信する(図3:(7))。レコメンド情報を受信したセンターサーバ3は、レコメンド情報を送信したリモコン1とくくり付けられたコマンダを、リモコンIDを用いて決定する。図3の場合、リモコン1とくくり付けられたコマンダは、コマンダ2である。センターサーバ3は、決定されたコマンダ2のコマンダIDと、受信したレコメンド情報とを対応付けて記憶する(図3(8))。
【0030】
そして、センターサーバ3は、記憶したレコメンド情報を携帯端末装置K1に取得させる。具体的には、携帯端末装置K1は、定期的なリクエストをセンターサーバ3へ定期的に送信する(図3(9))。定期的なリクエストは、携帯端末装置K1のユーザのユーザ識別情報を含む。リクエストを受信したセンターサーバ3は、受信したユーザ識別情報とくくり付けられたコマンダIDを決定する。そして、センターサーバ3は、決定されたコマンダIDに対応付けられてレコメンド情報がリモコン1から受信されているかを判定する。また、センターサーバ3は、決定されたコマンダIDに対応付けられてレコメンド情報を記憶しているかを判定しても良い。レコメンド情報が記憶されている、または、レコメンド情報が受信されていると判定された場合、センターサーバ3は、携帯端末装置K1にレコメンド情報を取得させる(図3(10))。携帯端末装置K1にレコメンド情報をさせる方法としては、センターサーバ3が携帯端末装置K1にレコメンド情報を送信しても良いし、携帯端末装置K1がセンターサーバ3からレコメンド情報を取得またはダウンロードしても良い。
【0031】
携帯端末装置K1はレコメンド情報を取得すると、取得したレコメンド情報を参照して楽曲の予約依頼が実行される(図3:(11))。この結果、リモコン1にログインしたユーザに共通した楽曲識別情報が携帯端末装置K1へ送信されることで、携帯端末装置K1を用いたユーザは、リモコン1を使用するユーザに共通した楽曲識別情報を把握することができる。また、リモコン1を使用するユーザに共通した楽曲を予約することができる。
【0032】
[4.電気的構成概要]
図4は、本実施形態のカラオケシステムSを構成するリモコン1、コマンダ2及びセンターサーバ3と、携帯端末装置K1の電気的構成を説明する説明図である。
【0033】
[4.1 コマンダ2の電気的構成]
図4に示すように、コマンダ2は、制御部21と、LANインターフェース部22と、記憶部23と、操作処理部26と、シンセサイザ27と、ビデオRAM31と、映像再生部32と、映像制御部33とを備える。
【0034】
制御部21は、LANインターフェース部22と、記憶部23と、操作処理部26と、シンセサイザ27と、ビデオRAM31と、映像再生部32と、映像制御部33と電気的に接続される。制御部21は、コマンダ2の各種構成を制御する。制御部21は、例えば、CPU及びRAM等から構成されるコントローラである。なお、制御部21は、計時動作を実行可能である。制御部21により、現在の時刻を示す時刻情報が取得される。
【0035】
LANインターフェース部22は、コマンダ2とネットワークと接続する。LANインターフェース部22により、コマンダ2は、ブロードバンドルータBRまたはアクセスポイントAPを介してインターネットにより、リモコン1、センターサーバ3及び携帯端末装置と通信可能になる。
【0036】
操作処理部26は、操作部24と、赤外線受信部25と電気的に接続される。操作部24は、コマンダ2のユーザにより操作される。操作部24により操作され、入力された信号が操作処理部26に出力される。また、赤外線受信部25は、リモコン1により送信された赤外線を受信する。受信された赤外線の信号は、操作処理部26に出力される。操作処理部26は、出力された夫々の信号にも基づいて、操作内容を決定する。決定された操作内容に基づいて、制御部21は、コマンダ2を制御する。操作内容は、例えば、楽曲の予約である。
【0037】
記憶部23は、コマンダ2で出力する楽曲データ及び映像データを記憶する。また、記憶部23、コマンダ2に付与されたコマンダIDを記憶する。記憶部23は、例えば、HardDisk(HD)等の高容量の記憶媒体である。操作処理部26により決定された操作内容に基づいて、記憶部23に記憶された楽曲データまたは映像データが制御部21により読み出される。そして、記憶部23に記憶された映像データに従って、制御部21は、ビデオRAM31または映像再生部32または映像制御部33に、映像を出力させる指令を送信する。
【0038】
図4に示すように、制御部21は、ビデオRAM31と映像再生部32と、映像制御部33とに電気的に接続される。また、映像制御部33は、表示部34と電気的に接続される。なお、本実施形態では、コマンダ2の外部に設置された表示部34と電気的に接続される。ビデオRAM31は、読み出された映像データを一時記憶する。制御部21により出力される指令に従って、映像再生部32は、ビデオRAM31に一時記憶された映像データを、表示部34に出力させる信号に変換する。変換された信号は、映像制御部33に送信される。制御部21により送信された指令に従って、映像制御部33は、表示部34に映像を表示させる指令を送信する。映像制御部33は、映像再生部32により送信された信号に基づいて、表示部34に所定の映像を表示させる。表示部34は、例えば、ディスプレイである。
【0039】
また、記憶部23に記憶された楽曲データに従って、制御部21は楽曲データを出力させる指令を、シンセサイザ27に送信する。そして、制御部21により送信された指令に従って、シンセサイザ27は、楽曲データに基づいて音信号を生成する。音信号は、ミキシングアンプ30を介してスピーカ29により音を出力させるための信号である。図4に示すように、シンセサイザ27は、ミキシングアンプ30と電気的に接続される。また、ミキシングアンプ30は、マイク制御部28とスピーカ29とに電気的に接続される。
【0040】
マイク制御部28は、図示しないマイクと接続される。マイクにより入力された情報に基づいて、マイク制御部28は、音声信号を生成する。マイク制御部28は、生成された音声信号をミキシングアンプ30に出力する。マイク制御部28により送信された音声信号またはシンセサイザ27により送信された音信号に基づいて、ミキシングアンプ30は、マイクにより入力された音声または楽曲データの音をスピーカ29により出力させる。マイク制御部28により送信された音声信号とシンセサイザ27により送信された音信号との両方が、ミキシングアンプ30に送信された場合、ミキシングアンプ30は、マイクにより入力された音声と楽曲データの音とを合成してスピーカ29により出力させる。
【0041】
[4.2 リモコン1の電気的構成]
図4に示すように、リモコン1は、制御部11と、赤外線送信部12と、メモリ13と、操作処理部16と、ビデオRAM17と、映像制御部18と、無線LAN通信部19とを備える。制御部11は、赤外線送信部12と、メモリ13と、操作処理部16と、ビデオRAM17と、映像制御部18と、無線LAN通信部19と電気的に接続される。制御部11は、リモコン1の各種構成を制御する。制御部11は、例えば、CPU及びRAM等から構成されるコントローラである。このため、制御部11は、リモコン1のコンピュータとして機能する。なお、制御部11は、計時動作を実行可能である。制御部11により、現在の時刻を示す時刻情報が取得される。
【0042】
操作処理部16は、操作部15と電気的に接続される。操作部15は、リモコン1のユーザにより操作される。操作部15は、例えば、タッチパネルである。タッチパネルにより入力された位置情報が操作処理部16に出力される。操作処理部16は、入力された位置情報に基づいて操作内容を決定する。決定された操作内容が、制御部11に出力される。
【0043】
赤外線送信部12は、コマンダ2に向けて赤外線を送信する。具体的には、操作処理部16により決定された操作内容が、赤外線送信部12によりコマンダ2に向けて送信される。リモコン1の操作部15がユーザにより操作されることで、所定の操作信号が、リモコン1からコマンダ2に送信される。例えば、リモコン1を操作することで、カラオケの楽曲が予約される。そのため、リモコン1から、予約されたカラオケの楽曲を示す操作信号がコマンダ2に送信される。コマンダ2は、操作信号を受信すると、操作信号が含む楽曲を予約楽曲として制御部11のRAM等に一時記憶する。
【0044】
メモリ13は、検索データ及び映像データを記憶する。本実施形態では、メモリ13は、第1ログイン情報記憶領域131と、第1個人情報記憶領域132と、第1レコメンド情報記憶領域133と、リモコンプログラム記憶領域134とを含む。第1ログイン情報記憶領域131は、リモコン1にログインしているユーザを識別するユーザ識別情報を記憶する。リモコン1にユーザがログインしている場合、ログインしているユーザを示すユーザ識別情報が、第1ログイン情報記憶領域131に記憶される。第1個人情報記憶領域132は、個人情報を記憶する。個人情報は、第1ログイン記憶領域131に記憶されるユーザ識別情報が示すユーザの個人の情報である。個人情報は、例えば、カラオケシステムSにより歌唱された際、所定の楽曲を歌唱した履歴、歌唱した採点結果、好みのアーティスト、または、好みの歌のジャンルである。また、個人情報は、生年月日、性別、年齢でも良い。本実施形態では、第1個人記憶領域に、ユーザ識別情報と個人情報とが対応付けて記憶される。なお、本実施形態の個人情報記憶領域132は、本発明の第2記憶手段の一例である。
【0045】
第1レコメンド情報記憶領域133は、レコメンド情報を記憶する。レコメンド情報は、例えば、ユーザY1〜Y3に対して、楽曲の歌唱を予約させるための情報である。言い換えれば、レコメンド情報は、楽曲を予約させるための楽曲識別情報である。本実施形態では、個人情報に基づいて、レコメンド情報が生成される。以下、レコメンド情報の詳細について、説明する。本実施形態では、第1個人情報記憶領域132には、第1ログイン記憶領域131に記憶されるユーザ識別情報が示すユーザの個人情報が記憶されている。記憶されている個人情報を用いて、リモコン1にログインしているユーザに共通する属性の楽曲識別情報が決定される。個人情報として、生年月日または年齢が用いられる場合を例にあげる。この場合、ユーザに共通する属性の楽曲識別情報として、ログインしている複数のユーザの中で、生年月日または年齢が同じ年代であるユーザの間で流行した楽曲が決定される。また、別の例として、個人情報として、好みのアーティストが用いられる場合を例にあげる。この場合、ユーザに共通する属性の楽曲識別情報として、ログインしている複数のユーザの中で、共通する好みのアーティストの楽曲が決定される。決定された楽曲識別情報が、レコメンド情報として第1レコメンド情報記憶領域133に記憶される。
【0046】
リモコンプログラム記憶領域134は、リモコン1のプログラムが記憶される。リモコン1のプログラムは、リモコン1を制御するプログラムである。なお、リモコン1のプログラムは、例えば、ネットワーク上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されて記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
【0047】
メモリ13は、例えば、不揮発性のNAND型のメモリである。メモリ13に記憶される検索データは、カラオケシステムSで配信される楽曲データを検索する情報である。検索データは、例えば、カラオケの電子早見本である。なお、検索データは、楽曲識別情報を含む。また、メモリ13に記憶される映像データは、表示部14により映像を表示させるための情報である。操作処理部16により決定された操作内容に基づいて、メモリ13に記憶された映像データが制御部11により読み出される。そして、メモリ13に記憶された映像データに従って、制御部11は、ビデオRAM17または映像制御部18に、映像を出力させる指令を送信する。図4に示すように、制御部11は、ビデオRAM17と映像制御部18とに電気的に接続される。また、映像制御部18は、表示部14と電気的に接続される。ビデオRAM17は、読み出された映像データを一時記憶する。制御部11により出力される指令に従って、映像制御部18は、ビデオRAM17に一時記憶された映像データを、表示部に出力させる信号に変換する。映像制御部18は、変換した信号を表示部14に表示させる指令を送信する。映像制御部18は、変換した信号に基づいて、表示部14に所定の映像を表示させる。表示部14は、例えば、ディスプレイである。
【0048】
無線LAN通信部19は、各カラオケ店舗KS等に設置されたアクセスポイントAPに接続される。無線LAN通信部19は、例えば、公知の無線チップである。アクセスポイントAPは、例えば、無線LANである。また、アクセスポイントAPは、ブロードバンドルータBRを介してWAN等のインターネットと接続可能である。また、リモコン1は、アクセスポイントAPを介して、カラオケ店舗内のLAN及びインターネットに接続される。これにより、リモコン1は、コマンダ2、センターサーバ3及び携帯端末装置に情報を送受信可能となる。
【0049】
[4.3 センターサーバ3の電気的構成]
図4に示すように、センターサーバ3は、制御部35と、LANインターフェース部36と、記憶部37とを備える。
【0050】
制御部35は、LANインターフェース部36と、記憶部37と電気的に接続される。制御部35は、センターサーバ3の各種構成を制御する。制御部35は、例えば、CPU及びRAM等から構成されるコントローラである。このため、制御部35は、センターサーバ3のコンピュータとして機能する。なお、制御部35は、計時動作を実行可能である。制御部35により、現在の時刻を示す時刻情報が取得される。
【0051】
LANインターフェース部36は、センターサーバ3とネットワークと接続する。LANインターフェース部36により、センターサーバ3は、ブロードバンドルータBRまたはアクセスポイントAPを介してインターネットにより、リモコン1、コマンダ2及び携帯端末装置と通信可能になる。
【0052】
記憶部37は、例えば、HardDisk(HD)等の高容量の記憶媒体である。記憶部37は、くくり付け情報記憶領域371と、第2個人情報記憶領域372と、第2レコメンド情報記憶領域373と、第2ログイン情報記憶領域374と、センターサーバプログラム記憶領域375とを含む。
【0053】
くくり付け情報記憶領域371は、くくり付け情報を記憶する。本実施形態では、センターサーバ3は、くくり付け情報として、リモコンとコマンダのくくり付け、及び、携帯端末装置とコマンダとのくくり付けとを記憶する。また、くくり付け情報記憶領域371は、くくり付け情報が記憶された時刻を示す時刻情報を、くくり付け情報と対応付けて記憶する。なお、本実施形態のくくり付け情報記憶領域371は、本発明の記憶手段の一例である。
【0054】
第2個人情報記憶領域372は、各ユーザの個人情報を記憶する。具体的には、第2個人情報記憶領域372は、ユーザ識別情報と対応付けて個人情報を記憶して管理する。
【0055】
第2レコメンド情報記憶領域373は、リモコン1から受信したレコメンド情報を記憶する。具体的には、レコメンド情報を受信したセンターサーバ3は、レコメンド情報を送信したリモコン1とくくり付けられたコマンダを決定する。センターサーバ3は、決定されたコマンダ2のコマンダIDと、受信したレコメンド情報とを対応付けて、第2レコメンド情報記憶領域373に記憶する。
【0056】
第2ログイン情報記憶領域374は、リモコン1から送信されたユーザ識別情報とリモコンIDとを対応付けて記憶する。本実施形態では、リモコン1によりログイン処理が実行された場合、リモコン1は、ログインしたユーザ識別情報と、リモコン1のリモコンIDとをセンターサーバ3へ送信する。センターサーバ3は、リモコン1により送信されたユーザ識別情報とリモコンIDとを受信すると、ユーザ識別情報とリモコンIDとを対応付けて第2ログイン情報記憶領域374へ記憶する。これにより、センターサーバ3は、リモコン1へのユーザのログイン状況を把握することができる。
【0057】
センターサーバプログラム記憶領域375は、センターサーバ3のプログラムが記憶される。センターサーバ3のプログラムは、センターサーバ3を制御するプログラムである。なお、センターサーバ3のプログラムは、例えば、ネットワーク上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されて記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
【0058】
[4.4 携帯端末装置K1の電気的構成]
図4に示すように、携帯端末装置K1は、制御部52と、メモリ53と、操作処理部56と、ビデオRAM57と、映像制御部58と、無線通信部51とを備える。制御部52は、メモリ53と、操作処理部56と、ビデオRAM57と、映像制御部58と、無線通信部51と電気的に接続される。制御部52は、携帯端末装置K1の各種構成を制御する。制御部52は、例えば、CPU及びRAM等から構成されるコントローラである。このため、制御部52は、携帯端末装置K1のコンピュータとして機能する。なお、制御部52は、計時動作を実行可能である。制御部52により、現在の時刻を示す時刻情報が取得される。
【0059】
操作処理部56は、操作部55と電気的に接続される。操作部55は、携帯端末装置K1のユーザにより操作される。操作部55は、例えば、タッチパネルである。タッチパネルにより入力された位置情報が操作処理部56に出力される。操作処理部56は、入力された位置情報に基づいて操作内容を決定する。決定された操作内容が、制御部52に出力される。
【0060】
メモリ53は、検索データ及び映像データを、メモリ53の所定の記憶領域に記憶する。メモリ53に記憶される検索データは、例えば、センターサーバ3から取得される。本実施形態では、メモリ53は、コマンダID記憶領域531と、第3レコメンド情報記憶領域532と、携帯端末プログラム記憶領域533とを含む。コマンダID記憶領域531は、携帯端末装置K1が取得したコマンダIDを記憶する。本実施形態では、携帯端末装置K1とくくり付けられるコマンダのコマンダIDが取得される。コマンダIDは、例えば、ユーザにより入力されても良い。また、各カラオケルームに、コマンダIDを含むQRコードが張られても良い。この場合、携帯端末装置K1に備えられたカメラによって、QRコードが読み取られる。読み取られたQRコードが含むコマンダIDが、携帯端末装置K1に取得されてコマンダID記憶領域531に記憶される。また、コマンダ2の表示部34、または、リモコン1の表示部14にQRコードが表示されても良い。また、コマンダ2の表示部34、または、リモコン1の表示部14にコマンダIDが表示されても良い。
【0061】
第3レコメンド情報記憶領域532は、センターサーバ3から取得したレコメンド情報を記憶する。第3レコメンド情報記憶領域532に記憶されるレコメンド情報が含む楽曲識別情報に基づいて、携帯端末装置K1は、センターサーバ3へ楽曲予約要求を送信する。
【0062】
携帯端末プログラム記憶領域533は、携帯端末装置K1のプログラムが記憶される。携帯端末装置K1のプログラムは、携帯端末装置K1を制御するプログラムである。なお、携帯端末装置K1のプログラムは、例えば、ネットワーク上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されて記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
【0063】
メモリ53は、例えば、不揮発性のNAND型のメモリである。メモリ53に記憶される検索データは、カラオケシステムSで配信される楽曲データを検索する情報である。検索データは、例えば、カラオケの電子早見本である。なお、検索データは、楽曲識別情報を含む。携帯端末装置K1は、検索データをセンターサーバ3から取得する。また、メモリ53に記憶される映像データは、表示部54により映像を表示させるための情報である。操作処理部56により決定された操作内容に基づいて、メモリ53に記憶された映像データが制御部52により読み出される。そして、メモリ53に記憶された映像データに従って、制御部52は、ビデオRAM57または映像制御部58に、映像を出力させる指令を送信する。図4に示すように、制御部52は、ビデオRAM57と映像制御部58とに電気的に接続される。また、映像制御部58は、表示部54と電気的に接続される。ビデオRAM57は、読み出された映像データを一時記憶する。制御部52により出力される指令に従って、映像制御部58は、ビデオRAM57に一時記憶された映像データを、表示部に出力させる信号に変換する。映像制御部58は、変換した信号を表示部54に表示させる指令を送信する。映像制御部58は、変換した信号に基づいて、表示部54に所定の映像を表示させる。表示部54は、例えば、ディスプレイである。
【0064】
無線通信部51は、携帯基地局Cを介してネットワークへ接続可能な無線チップである。無線通信部51により携帯端末装置K1は、携帯基地局Cを介してネットワークへ接続できる。これにより、携帯端末装置K1は、リモコン1、コマンダ2およびセンターサーバ3に情報を送受信可能となる。
【0065】
[5.リモコン1の動作]
以上説明した構成からなる本実施形態のリモコン1の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。まず、リモコン1の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。図5は、リモコン1における動作の処理手順を示すフローチャートである。リモコン1の動作は、リモコン1の電源がオンにされたことにより、遂行される。以下に示す処理は、制御部11により処理される。まず、ステップS100では、くくり付けの依頼があったか否かが判定される。本実施形態では、リモコン1の操作部15により、くくり付けの依頼要求が入力される。コマンダとのくくり付けの依頼要求があったと判定された場合(ステップS100:YES)、ステップS101が実行される。コマンダとのくくり付けの依頼要求があったと判定されなかった場合(ステップS100:NO)、ステップS104が実行される。
【0066】
ステップS101では、コマンダとのくくり付けの依頼が、コマンダ2に向けて依頼される。具体的には、ステップS101では、リモコン1からコマンダ2へ、リモコン1のIPアドレスが赤外線により送信される。また、ステップS101で依頼した時刻が、制御部11のRAMに記憶される。以下、本実施形態のリモコン1とコマンダ2とのくくり付け方法について説明する。赤外線により送信されたリモコン1のIPアドレスは、コマンダ2により受信される。これにより、コマンダ2は、コマンダ2とくくり付けようとしているリモコン1のIPアドレスを知ることができる。そして、コマンダ2は、受信したリモコン1のIPアドレスを宛先として、ネットワークを介してコマンダ2のIPアドレスを送信する。これにより、リモコン1は、リモコン1とくくり付けられるコマンダ2のIPアドレスを知ることができる。これにより、リモコン1とコマンダ2とがくくり付けられて、リモコン1からコマンダ2に向けてネットワークを介して、各種操作指令を送信することができる。なお、リモコン1とコマンダ2とのくくり付け方法は、例えば、特開2009−181020及び特開2009−288690等で公知である。そして、リモコン1は、そして、くくり付けられたコマンダ2のコマンダIDと、リモコン1のリモコンIDとを含むくくり付け完了通知がセンターサーバ3へ送信される。
【0067】
ステップS102では、コマンダ2からコマンダ2のIPアドレスが受信されたか否かが判定される。コマンダ2のIPアドレスが受信されたと判定された場合(ステップS102:YES)、センターサーバ3へ、くくり付け完了通知が送信されると共に、ステップS104が実行される。コマンダ2のIPアドレスが受信されたと判定された場合(ステップS102:NO)、ステップS103が実行される。
【0068】
ステップS103では、ステップS101で記憶した時刻から、所定時間が経過したか否かが判定される。所定時間が経過したと判定された場合(ステップS103:YES)、くくり付けの依頼が失敗したとして、再度、ステップS101が実行される。一方、所定時間が経過したと判定されなかった場合(ステップS103:NO)、ステップS102が再度実行される。
【0069】
ステップS104では、センターサーバ3から送信されたログイン通知が受信されたか否かが判定される。ログイン通知が受信されたと判定された場合(ステップS104:YES)、ステップS105が実行される。ログイン通知が受信されたと判定されなかった場合(ステップS104:NO)、ステップS108が実行される。
【0070】
ステップS105では、ステップS104で受信したユーザ識別情報を用いたリモコン1へのログイン処理が実行される。ログイン処理が実行されることで、ステップS104で受信したユーザ識別情報が、第1ログイン情報記憶領域131へ記憶される。そして、ログイン処理が実行されることで、リモコン1は、受信したユーザ識別情報に対応する個人情報を、センターサーバ3から取得する。取得された個人情報が、第1個人情報記憶領域132へ記憶される。そして、ログイン処理が完了したユーザのユーザ識別情報と、ログイン処理を実行したリモコンのリモコンIDとがセンターサーバ3へ送信され、センターサーバ3の第2ログイン情報記憶領域374に記憶されることになる。
【0071】
ステップS106では、レコメンド情報が生成される。ステップS105で取得した個人情報を用いて、リモコン1にログインしているユーザに共通する属性の楽曲識別情報が、レコメンド情報として決定される。個人情報として、生年月日または年齢が用いられる場合、ユーザに共通する属性の楽曲識別情報として、ログインしている複数のユーザの中で、生年月日または年齢が同じ年代であるユーザの間で流行した楽曲が決定される。また、個人情報として、好みのアーティストが用いられる場合、ユーザに共通する属性の楽曲識別情報として、ログインしている複数のユーザの中で、共通する好みのアーティストの楽曲が決定される。決定された楽曲識別情報を含むレコメンド情報が生成される。生成されたレコメンド情報が、第1レコメンド情報記憶領域133に記憶される。なお、本実施形態のリモコン1の制御部11とステップS106とは、本発明の決定手段の一例である。
【0072】
ステップS107では、ステップS106で生成されたレコメンド情報が、センターサーバ3へ送信される。なお、本実施形態のリモコン1の制御部11とステップS107とは、本発明の送信手段の一例である。
【0073】
ステップS108では、携帯端末装置とのくくり付けの解除要求が受信されたか否かが判定される。解除要求が受信されたと判定された場合(ステップS108:YES)、ステップS109が実行される。解除要求が受信されたと判定されなかった場合(ステップS108:NO)、ステップS110が実行される。
【0074】
ステップS109では、ステップS108で受信した解除要求が含むユーザ識別情報を用いて、ログアウト処理が実行される。ログアウト処理が実行されることで、ステップS109で受信したユーザ識別情報が、第1ログイン情報記憶領域131から削除される。そして、ログアウト処理が実行されることで、受信したユーザ識別情報に対応する個人情報が、第1個人情報記憶領域132から削除される。
【0075】
ステップS110では、コマンダとのくくり付けの解除要求があったか否かが判定される。本実施形態では、リモコン1の操作部15により、くくり付けの解除要求が入力される。コマンダとのくくり付けの解除要求があったと判定された場合(ステップS110:YES)、ステップS111が実行される。コマンダとのくくり付けの解除要求があったと判定されなかった場合(ステップS110:NO)、ステップS112が実行される。
【0076】
ステップS111では、コマンダとのくくり付け解除の要求がセンターサーバ3へ送信される。具体的には、リモコン1のリモコンIDを含むくくり付け解除の要求が、センターサーバ3へ送信される。
【0077】
ステップS112では、リモコン1の電源がオフにされたか否かが判定される。リモコン1の電源がオフにされたと判定された場合(ステップS112:YES)、リモコン1の動作は終了される。リモコン1の電源がオフにされたと判定されなかった場合(ステップS112:NO)、ステップS100が実行される。
【0078】
[6.センターサーバ3の動作]
以上説明した構成からなる本実施形態のセンターサーバ3の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。まず、センターサーバ3の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。図6は、センターサーバ3における動作の処理手順を示すフローチャートである。センターサーバ3の動作は、センターサーバ3の電源がオンにされたことにより、遂行される。以下に示す処理は、制御部35により処理される。
【0079】
まず、ステップS201では、リモコン1のステップS102でコマンダ2のIPアドレスが取得されたことに基づいて送信されたくくり付け完了通知が受信されたか否かが判定される。くくり付け完了通知が受信されたと判定された場合(ステップS201:YES)、ステップS202が実行される。くくり付け完了通知が受信されたと判定されなかった場合(ステップS201:NO)、ステップS203が実行される。
【0080】
ステップS202では、受信したくくり付け完了通知が含むリモコンIDと、コマンダIDとが対応付けられて、くくり付け情報記憶領域371に記憶される。
【0081】
ステップS203では、携帯端末装置からくくり付けの依頼が受信されたか否かが判定される。くくり付けの依頼が受信されたと判定された場合(ステップS203:YES)、ステップS204が実行される。くくり付けの依頼が受信されたと判定されなかった場合(ステップS203:NO)、ステップS207が実行される。本実施形態のセンターサーバ3の制御部35と、ステップS203は、本発明の受信手段の一例である。また、本実施形態のステップS203は、本発明の受信ステップの一例である。
【0082】
ステップS204では、携帯端末装置とのくくり付け処理が実行される。具体的には、携帯端末装置から送信されたコマンダIDと、ユーザ識別情報とが対応付けられて、くくり付け情報記憶領域371に記憶される。本実施形態のセンターサーバ3の制御部35と、ステップS204は、本発明の第1制御手段の一例である。また、本実施形態のステップS204は、本発明の第1制御ステップの一例である。
【0083】
ステップS205では、携帯端末装置のユーザが既にリモコン1にログインしているか否かが判定される。具体的には、ステップS204で受信したユーザ識別情報が、第2ログイン情報記憶領域374に記憶されているか否かが判定される。第2ログイン情報記憶領域374に記憶されていると判定された場合、携帯端末装置のユーザが既にリモコン1にログインしていると判定される。一方、第2ログイン情報記憶領域374に記憶されていると判定されなかった場合、携帯端末装置のユーザがリモコン1にログインしていないと判定される。携帯端末装置のユーザが既にリモコン1にログインしていると判定された場合(ステップS205:YES)、ステップS207が実行される。携帯端末装置のユーザが既にリモコン1にログインしていると判定されなかった場合(ステップS205:NO)、ステップS206が実行される。本実施形態のセンターサーバ3の制御部35と、ステップS205とは、本発明の判定手段の一例である。また、本実施形態のステップS205は、本発明の判定ステップの一例である。
【0084】
ステップS206では、ステップS203で受信したユーザ識別情報を含むログイン要求が、リモコン1へ送信される。ログイン要求を受信したリモコン1は、ログイン処理を実行することになる。本実施形態のセンターサーバ3の制御部35と、ステップS206とは、本発明の第2制御手段の一例である。また、本実施形態のステップS206は、本発明の第2制御ステップの一例である。
【0085】
ステップS207では、レコメンド情報が受信されたか否かが判定される。レコメンド情報が受信されたと判定された場合(ステップS207:YES)、ステップS208が実行される。レコメンド情報が受信されたと判定されなかった場合(ステップS207:NO)、ステップS209が実行される。本実施形態のセンターサーバ3の制御部35と、ステップS207とは、本発明の決定手段の一例である。
【0086】
ステップS208では、ステップS207で受信したレコメンド情報が携帯端末装置へ送信される。具体的には、くくり付け情報記憶領域371に記憶されたくくり付け情報に基づいて、レコメンド情報を送信したリモコンがくくり付けられたコマンダが決定される。そして、決定されたコマンダとくくり付けられた携帯端末装置が決定される。決定された携帯端末装置に向けて、レコメンド情報が送信される。また、ステップS208では、決定された携帯端末装置に、レコメンド情報が取得可能に設定されても良い。この場合、携帯端末装置K1により、センターサーバ3からレコメンド情報が取得されても良い。本実施形態のセンターサーバ3の制御部35と、ステップS208とは、本発明の送信手段の一例である。
【0087】
ステップS209では、くくり付け情報記憶領域371に記憶された時刻情報と現在の時刻とを比較して、時刻情報が示す時刻から、所定の時間が経過したくくり付け情報があるか否かが判定される。所定の時間が経過したくくり付け情報があると判定された場合(ステップS209:YES)、ステップS210が実行される。所定の時間が経過したくくり付け情報があると判定されなかった場合(ステップS209:NO)、ステップS211が実行される。
【0088】
ステップS210では、時刻情報が示す時刻から、所定時間が経過したくくり付け情報が、くくり付け情報記憶領域371から削除される。つまり、所定時間が経過した携帯端末装置とコマンダとのくくり付けが解除される。
【0089】
ステップS211では、リモコン1からくくり付け解除の要求が受信されたか否かが判定される。ステップS211では、ステップS111で送信されたくくり付け解除の要求が受信されたか否かが判定される。くくり付け解除の要求が受信されたと判定された場合(ステップS211:YES)、ステップS212が実行される。くくり付け解除の要求が受信されたと判定されなかった場合(ステップS211:NO)、ステップS213が実行される。
【0090】
ステップS212では、リモコンのくくり付けが解除される。具体的には、ステップS211で受信したくくり付け解除の要求が含むリモコンIDが決定される。決定されたリモコンIDとくくり付けられているコマンダとのくくり付け情報が、くくり付け情報記憶領域371から削除される。つまり、リモコンとコマンダとのくくり付けが解除される。
【0091】
ステップS213では、センターサーバ3の電源がオフにされたか否かが判定される。センターサーバ3の電源がオフにされたと判定された場合(ステップS213:YES)、センターサーバ3の動作は終了される。センターサーバ3の電源がオフにされたと判定されなかった場合(ステップS213:NO)、ステップS201が実行される。
【0092】
[7.携帯端末装置K1の動作]
以上説明した構成からなる本実施形態の携帯端末装置K1の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。携帯端末装置K1の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。図7は、携帯端末装置K1における動作の処理手順を示すフローチャートである。携帯端末装置K1の動作は、携帯端末装置K1の電源がオンにされたことにより、遂行される。以下に示す処理は、制御部52により処理される。
【0093】
ステップS301では、所定のアプリケーションが起動されたか否かが判定される。本実施形態のステップS301で起動されるアプリケーションは、携帯端末装置K1とコマンダとをくくり付ける処理を実行するアプリケーションである。アプリケーションが起動されたと判定された場合(ステップS301:YES)、ステップS302が実行される。アプリケーションが起動されたと判定されなかった場合(ステップS301:NO)、ステップS307が実行される。
【0094】
ステップS302では、コマンダIDが取得されたか否かが判定される。例えば、携帯端末装置K1のユーザが操作部55を用いて、コマンダIDが入力されても良い。また、各カラオケルームに、コマンダIDを含むQRコードが張られても良い。この場合、携帯端末装置K1に備えられたカメラによって、QRコードが読み取られる。なお、本実施形態では、カメラは図示していない。読み取られたQRコードが含むコマンダIDが、携帯端末装置K1に取得される。コマンダIDが取得されたと判定された場合(ステップS302:YES)、ステップS303が実行される。コマンダIDが取得されたと判定されなかった場合(ステップS302:NO)、ステップS304が実行される。
【0095】
ステップS303では、ステップS302で取得されたコマンダIDを含むくくり付け依頼が、センターサーバ3へ送信される。
【0096】
ステップS304では、レコメンド情報が受信されたか否かが判定される。ステップS304では、ステップS208でセンターサーバにより送信されたレコメンド情報が受信されたか否かが判定される。レコメンド情報が受信されたと判定された場合(ステップS304:YES)、ステップS305が実行される。レコメンド情報が受信されたと判定されなかった場合(ステップS304:NO)、ステップS306が実行される。
【0097】
ステップS305では、ステップS304で受信したレコメンド情報が、第3レコメンド情報記憶領域532に記憶される。そして、記憶されたレコメンド情報が、携帯端末装置K1により予約可能に設定される。
【0098】
ステップS306では、アプリケーションの終了が依頼されたか否かが判定される。アプリケーションの終了が依頼されたと判定された場合(ステップS306:YES)、ステップS307が実行される。アプリケーションの終了が依頼されたと判定されなかった場合(ステップS306:NO)、ステップS302が実行される。
【0099】
ステップS307では、携帯端末装置K1の電源がオフにされたか否かが判定される。携帯端末装置K1の電源がオフにされたと判定された場合(ステップS307:YES)、携帯端末装置K1の動作は終了される。携帯端末装置K1の電源がオフにされたと判定されなかった場合(ステップS307:NO)、ステップS301が実行される。
【0100】
本実施形態は、リモコン1により決定されたレコメンド情報が、センターサーバ3を経由して携帯端末装置へ送信される実施例である。本実施例の変形例として、リモコン1ではなく、センターサーバ3によりレコメンド情報が生成されて、生成されたレコメンド情報が携帯端末装置へ送信されても良い。この場合、図6に示すステップS207の代わりに、センターサーバ3が、リモコン1のステップS106を実行する。センターサーバ3の第2個人情報記憶領域372および第2ログイン情報記憶領域374に記憶される情報に基づいて、センターサーバ3は、リモコン1と同様にレコメンド情報を決定する。本実施形態のセンターサーバ3の制御部35と、レコメンド情報を決定する処理とは、本発明の決定手段の一例である。決定されたレコメンド情報が、ステップS208で携帯端末装置へ送信されることになる。
【0101】
また、本実施形態の携帯端末装置は、スマートフォン、携帯電話、タブレットPC等、持ち運び可能な端末装置全てに適用可能である。
【符号の説明】
【0102】
1 リモコン
2 コマンダ
3 センターサーバ
11 制御部
131 第1ログイン情報記憶領域
132 第1個人情報記憶領域
133 第1レコメンド情報記憶領域
35 制御部
37 記憶部
371 くくり付け情報記憶領域
372 第2個人情報記憶領域
373 第2レコメンド情報記憶領域
374 第2ログイン情報記憶領域
531 コマンダID記憶領域
532 第3レコメンド情報記憶領域
K1 携帯端末装置
K2 携帯端末装置
K3 携帯端末装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラオケにおけるリモコン装置とコマンダとのくくり付けを管理する管理装置であって、
カラオケで用いるコマンダを識別するコマンダ識別情報と、前記コマンダとくくり付けられているリモコン装置を識別するリモコン識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
ユーザを識別するユーザ識別情報と、前記コマンダ識別情報とを携帯端末装置から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信されたコマンダ識別情報とユーザ識別情報とを用いて、携帯端末装置とコマンダとのくくり付けを実行する第1制御手段と、
前記記憶手段に記憶されたコマンダ識別情報の中で、前記第1制御手段によりくくり付けられたコマンダに対応付けられているリモコン識別情報があるか判定する判定手段と、
前記判定手段により判定されたリモコン識別情報が示すリモコン装置に、前記受信手段が受信したユーザ識別情報を用いてログイン処理を実行する第2制御手段と、
を備えることを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記ユーザ識別情報と、前記ユーザ識別情報が示すユーザが過去に歌唱した楽曲又は前記ユーザ識別情報が示すユーザのお気に入りの楽曲を示す楽曲識別情報とを対応付けて記憶し、
前記第2制御手段により前記リモコン装置へのログイン処理が実行された後に、前記ログイン処理が実行されたリモコン装置にログインしている複数のユーザに共通する前記楽曲識別情報を、前記記憶手段に記憶された前記ユーザ識別情報と前記楽曲識別情報とに基づいて決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された前記楽曲識別情報を、前記携帯端末装置へ送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする管理装置。
【請求項3】
カラオケにおけるリモコン装置とコマンダとのくくり付けを管理する管理装置を備えるカラオケシステムであって、
前記管理装置は、
カラオケで用いるコマンダを識別するコマンダ識別情報と、前記コマンダとくくり付けられているリモコン装置を識別するリモコン識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
ユーザを識別するユーザ識別情報と、前記コマンダ識別情報とを携帯端末装置から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信されたコマンダ識別情報とユーザ識別情報とを用いて、携帯端末装置とコマンダとのくくり付けを実行する第1制御手段と、
前記記憶手段に記憶されたコマンダ識別情報の中で、前記第1制御手段によりくくり付けられたコマンダに対応付けられているリモコン識別情報があるかを判定する判定手段と、
前記判定手段により判定されたリモコン識別情報が示すリモコン装置に、前記受信手段が受信したユーザ識別情報を用いてログイン処理を実行する第2制御手段と、
を備えることを特徴とするカラオケシステム。
【請求項4】
前記カラオケシステムにおいて、
前記リモコン装置は、
前記ユーザ識別情報と、前記ユーザ識別情報が示すユーザが過去に歌唱した楽曲又は前記 ユーザ識別情報が示すユーザのお気に入りの楽曲を示す楽曲識別情報とを対応付けて記憶する第2記憶手段と、
前記第2制御手段により前記リモコン装置へのログイン処理が実行された後に、前記ログイン処理が実行されたリモコン装置にログインしている複数のユーザに共通する前記楽曲識別情報を、前記第2記憶手段に記憶された前記ユーザ識別情報と前記楽曲識別情報とに基づいて決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された前記楽曲識別情報を、前記携帯端末装置へ向けて送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするカラオケシステム。
【請求項5】
カラオケで用いるコマンダを識別するコマンダ識別情報と、前記コマンダとくくり付けられているリモコン装置を識別するリモコン識別情報とを対応付けて記憶する記憶手段を備える管理装置において、
カラオケにおけるリモコン装置とコマンダとのくくり付けを管理する前記管理装置の管理方法であって、
ユーザを識別するユーザ識別情報と、前記コマンダ識別情報とを携帯端末装置から受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信されたコマンダ識別情報とユーザ識別情報とを用いて、携帯端末装置とコマンダとのくくり付けを実行する第1制御ステップと、
前記記憶手段に記憶されたコマンダ識別情報の中で、前記第1制御ステップによりくくり付けられたコマンダに対応付けられているリモコン識別情報があるかを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより判定されたリモコン識別情報が示すリモコン装置に、前記受信ステップにより受信されたユーザ識別情報を用いてログイン処理を実行する第2制御ステップと、
を含む管理方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−37211(P2013−37211A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−173638(P2011−173638)
【出願日】平成23年8月9日(2011.8.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】