説明

管理装置および管理方法

【課題】一般家庭が排出権取引のターゲットとされた場合の排出権の売買の仕組み、メカニズムを構築する。
【解決手段】電力会社4によって電力がエンドユーザサイト6に供給されている。電力会社4のポイントサーバは、エンドユーザサイトにおける発電量を取得する発電量取得部と、発電量取得部によって取得された発電量を、所定の第1変換規則にしたがい温室効果ガスの排出削減への貢献度を示すポイントに変換するポイント変換部と、ポイント変換部によって得られたポイントを全エンドユーザサイトに亘って集計するポイント集計部と、ポイント集計部によって集計されたポイントを温室効果ガスの排出削減量に変換する削減量変換部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置および管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
温室効果ガスの排出権取引は、国や企業ごとに二酸化炭素などの温室効果ガスの排出枠を割り当て、枠を超えて排出した国や企業と枠が余っている国や企業との間で排出枠を取引する制度である。そのような取引の結果、全体の排出量を一定の範囲内に収めることを目的としている。
【0003】
京都議定書では、主に先進国を対象として温室効果ガスの国別削減目標が課されている。温室効果ガスの排出権取引は、削減目標を確実に、しかも最小コストで達成するための手段として、各国で導入が進んでいる。排出権取引が有効とされる理由は、ある国や企業が自ら温室効果ガスの削減対策を施すよりも、他の国や企業から排出枠を購入した方がコストを抑えられるからである。市場原理を利用して対策を促進すれば、企業の自主的な取り組みに任せるよりも、全体の削減目標を確実に達成できるという考え方である。
【0004】
電力会社は、原子力発電、水力発電、火力発電等により発電してエンドユーザサイトに電力を供給する。それらの発電手段、特に火力発電は温室効果ガスを多く排出するので、電力会社は上記排出権取引のプレーヤーのひとりである。
【0005】
一方、ラミネート型リチウムイオンバッテリの出現などの技術的な進歩により、近年、二次電池のパフォーマンスが急伸している。また、エンドユーザサイトにおける自家発電の用に供される太陽光発電機や風力発電機などの発電機の発電能力もまた躍進している。さらには、これらの二次電池や発電機のコストもこなれてきており、大量生産化の準備が整いつつある。
【0006】
従来では、発電機を導入したエンドユーザサイトは、発電した電気を電力会社に売ることにより収益を得ていた。しかしながら電力会社にとっては、電気の買い取りは、逆潮流問題(電気の安定化の問題)および設備の再整備コストが大きく採算に合わない場合がある。さらに、我が国においては、電力会社は需要予測を行い、停電回避のために必要以上に発電していることが多い(例えば、特許文献1参照)。
このような状況においては、電力会社がエンドユーザサイトに二次電池や発電機を普及させる動機付けは薄いと言える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−225550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
現在の温室効果ガスの排出権取引においては、国家または企業ごとに排出枠が割り当てられているが、一般家庭には割り当てられていない。しかしながら本発明者の考えによると、近い将来、一般家庭における温室効果ガスの排出量もターゲットとされうる。
【0009】
したがって、一般家庭が排出権取引のターゲットとされることを見越して、そうなった場合の排出権の売買の仕組み、メカニズムを構築しておくことは有益であると考えられる。特に、一般家庭のそれぞれから排出される温室効果ガスの量は企業や国家のそれと比べて非常に小さいので、それらを効率よく売買するメカニズムが必要である。
【0010】
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、生活必需資源の供給先における生活必需資源の生産量を集約して取り扱うことができる技術の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のある態様は管理装置に関する。この管理装置は、ネットワークを介して各エンドユーザサイトにおける発電量を取得する発電量取得部と、発電量取得部によって取得された発電量を、所定の変換規則にしたがい温室効果ガスの排出削減への貢献度を示すポイントに変換する第1変換部と、第1変換部によって得られたポイントを複数のエンドユーザサイトに亘って集計する集計部と、集計部によって集計されたポイントを温室効果ガスの排出削減量に変換する第2変換部と、を備える。
【0012】
この態様によると、エンドユーザサイトにおける発電量を集約して取り扱うことができる。
【0013】
本発明のさらに別の態様は、管理装置である。この管理装置は、ネットワークを介して各エンドユーザサイトにおける生活必需資源の生産量を取得する生産量取得部と、生産量取得部によって取得された生産量を、所定の変換規則にしたがいポイントに変換する第1変換部と、第1変換部によって得られたポイントを複数のエンドユーザサイトに亘って集計する集計部と、ネットワークを介して、集計部によって集計されたポイントに応じた対価額を示すデータを取得する対価取得部と、生産量取得部によって取得された各エンドユーザサイトにおける生産量に応じて、対価取得部によって取得されたデータに示された対価額から各エンドユーザサイトに分配すべき対価額を決定する分配額決定部と、を備える。
【0014】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を装置、方法、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、生活必需資源の供給先における生活必需資源の生産量を集約して取り扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】カーボンオフセット対応スマートグリッドシステムを示す模式図である。
【図2】エコ機器評価フェーズにおける例示的な一連の処理を時系列に沿って示すチャートである。
【図3】エコ機器導入フェーズにおける例示的な一連の処理を時系列に沿って示すチャートである。
【図4】ポイント利用フェーズにおける例示的な一連の処理を時系列に沿って示すチャートである。
【図5】本実施の形態に係るポイントサーバの機能および構成を示すブロック図である。
【図6】図5の機器情報保持部の一例を示すデータ構造図である。
【図7】図5のユーザ情報保持部の一例を示すデータ構造図である。
【図8】図5の発電履歴保持部の一例を示すデータ構造図である。
【図9】図5の分配比率保持部の一例を示すデータ構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。
【0018】
実施の形態に係るカーボンオフセット対応スマートグリッドシステムは、電力とITと金融との融合モデルである。本発明者は、近年の技術の進歩によって性能が向上した二次電池が電気をいわば生ものから保存食に変えることとなった点、および、エンドユーザサイトにおける自家発電量は、将来、排出権取引によって金銭的な価値を有しうる点に着目し、実施の形態に係るカーボンオフセット対応スマートグリッドシステムを創作した。このカーボンオフセット対応スマートグリッドシステムは、我が国の温室効果ガスの排出量削減にも貢献すると考えられる。
【0019】
図1は、カーボンオフセット対応スマートグリッドシステム2を示す模式図である。
本実施の形態に係るポイントサーバは、カーボンオフセット対応スマートグリッドシステム2の電力会社4に設置される管理サーバである。カーボンオフセット対応スマートグリッドシステム2は、電力会社4と、エンドユーザサイト6と、銀行/クレジットカード会社8と、信託会社10と、エコ機器メーカ12と、を備える。
【0020】
電力会社4は、原子力発電、火力発電や水力発電を行うことによりエンドユーザサイト6に電力を供給する会社である。カーボンオフセット対応スマートグリッドシステム2では、電力会社4が中心となって、エンドユーザサイト6における自家発電量を温室効果ガスの排出削減量(以下、温室効果ガス削減量と称す)として評価した上でエンドユーザサイト6に亘って集約し、集約された温室効果ガス削減量を債権化して対価を得、得られた対価をエンドユーザサイト6に分配する。
エンドユーザサイト6は、一般家庭(戸建て住宅や集合住宅)や事業所や工場やビルなどの電力の供給先を複数含む。以下、「各エンドユーザサイト6」は、エンドユーザサイト6に含まれる複数の電力の供給先のそれぞれを指す。
【0021】
各エンドユーザサイト6は、そのサイトで太陽光発電機14や二次電池16などのエコ機器を使用して自家発電された電力量(以下、自家発電量と称す)をカウントするためのスマートメータ18と、スマートメータ18でカウントされた自家発電量を必要に応じて電力会社4のポイントサーバに送信するホームサーバ20と、を含む。
【0022】
銀行/クレジットカード会社8は、電力会社4と提携し、エンドユーザサイト6に対して後述の電力担保ローンを設定する。
信託会社10は、温室効果ガス排出権取引市場13を通じて温室効果ガスの排出権取引を行う。信託会社10は、電力会社4の温室効果ガス削減量を債権化して温室効果ガス排出権取引市場13で販売する。信託会社10は、販売価格から手数料を引いた額の対価を電力会社4に戻す。
【0023】
エコ機器メーカ12は、太陽光発電機メーカや風力発電機メーカや燃料電池メーカや二次電池メーカを含む。エコ機器メーカ12は、電力会社4と提携し、電力会社4の仲介によってエンドユーザサイト6にエコ機器を販売する。
【0024】
以上がカーボンオフセット対応スマートグリッドシステム2の構成である。次にカーボンオフセット対応スマートグリッドシステム2の動作を、エコ機器評価フェーズ、エコ機器導入フェーズ、ポイント利用フェーズ、の3つのフェーズに分けて説明する。
【0025】
(エコ機器評価フェーズ)
図2は、エコ機器評価フェーズにおける例示的な一連の処理を時系列に沿って示すチャートである。エコ機器メーカ12がエコ機器の新製品の開発を完了したとする(S202)。エコ機器メーカ12は、開発した新製品の評価を電力会社4に依頼する(S204)。電力会社4のポイントサーバは、評価を依頼された新製品を特定するためのエコ機器IDと、評価を依頼された新製品の機器能力に応じた償却用ポイントと、をその新製品に付与する(S206)。
【0026】
エンドユーザサイト6で自家発電して自家利用した場合、電力会社4はその分の電力を供給しなくてもよいので、電力の供給量や供給予定量を減らすことができる。また、温室効果ガスの排出量が多い火力発電への依存度を減らすことができる。したがって、温室効果ガスの排出量が削減されることとなる。
ポイント(エコポイントと称してもよい)は、自家発電によってどの程度温室効果ガスの排出削減へ貢献したかを示す数値である。より具体的には、電力会社4のポイントサーバは各エンドユーザサイト6における自家発電量を一定期間ごとに収集し、収集した自家発電量をポイントに変換し、各エンドユーザサイト6に付与する。収集した自家発電量とポイントとの関係は、収集した自家発電量が多いほど付与されるポイントも多くなる関係であり、例えば比例関係である。この関係の詳細は、電力会社4がカーボンオフセット対応スマートグリッドシステム2が機能するように適宜設定すればよい。
【0027】
温室効果ガスの排出量を削減した場合、その削減量を債権化して温室効果ガス排出権取引市場13で販売すれば、その削減量は金銭的価値を有する。したがって、カーボンオフセット対応スマートグリッドシステム2ではポイントは金銭的価値を有する。ポイントが多い程温室効果ガスの排出削減への貢献は大きいので、金銭的価値も高い。
【0028】
「償却用ポイント」は、エコ機器に対してその発電能力や蓄電能力を担保に電力担保ローンが設定された場合に、エンドユーザサイト6がそのローンを完済するために取得すべきポイントである。電力会社4は、エコ機器に対して償却用ポイントを決定するための基準であるエコ機器能力評価基準を有する。このエコ機器能力評価基準は、エコ機器の発電能力、蓄電能力、耐用性、販売価格や、温室効果ガス排出権取引市場13における温室効果ガス削減量の金銭的価値の変動を考慮して定められる。
【0029】
エコ機器能力評価基準では、原則としてエコ機器の販売価格が高いほど償却用ポイントも高く設定される。また、例えば発電能力を例にとると、発電能力が高い(発電効率が高い)ほど設定される償却用ポイントは低くなる。例えば、同じ販売価格の太陽光発電機Aと太陽光発電機Bとがあり、太陽光発電機Aの発電効率のほうが太陽光発電機Bの発電効率よりも良い場合、太陽光発電機Aに設定される償却用ポイントは太陽光発電機Bに設定される償却用ポイントよりも低くなる。これにより、エンドユーザサイト6への、より効率の良いエコ機器の導入を推進できる。
【0030】
電力会社4のポイントサーバは、付与されたエコ機器IDおよび償却用ポイントをエコ機器メーカ12に通知する(S208)。
【0031】
(エコ機器導入フェーズ)
図3は、エコ機器導入フェーズにおける例示的な一連の処理を時系列に沿って示すチャートである。電力会社4やエコ機器メーカ12は、ウェブやテレビを通じてエンドユーザサイト6に、ポイントを利用した、イニシャルコストがほとんどかからない形でのエコ機器導入制度がある旨の広告を行う(S210)。エンドユーザサイト6は、例えばその広告に啓発されてエコ機器の導入を決定する(S212)。導入を決定したエンドユーザサイト6は、電力会社4のポイントサーバが提供するホームページにアクセスすることにより、エコ機器の購入を申請する(S214)。電力会社4のポイントサーバは、購入の申請があったエコ機器(以下、購入対象機器と称す)のエコ機器IDや発電能力や耐用年数や付与された償却用ポイントなどを含む証書データを銀行/クレジットカード会社8に通知する(S216)。エンドユーザサイト6は、電力会社4のポイントサーバが提供するホームページを介して電力担保ローンを銀行/クレジットカード会社8に申し込む(S218)。
【0032】
「電力担保ローン」は、エコ機器に対してその発電能力や蓄電能力を担保に設定されるローンである。すなわち、エコ機器を利用した自家発電分の電力量を金銭的に評価し、それを担保に設定されるローンである。
【0033】
銀行/クレジットカード会社8は、電力担保ローンの申し込みを受けると、電力会社4のポイントサーバからの証書データを考慮してローンの審査を行う(S220)。この際、銀行/クレジットカード会社8は電力会社4を介してエコ機器メーカ12に対して与信を行う。銀行/クレジットカード会社8は、審査を通過して電力担保ローンが設定されると、エンドユーザサイト6に対してその電力担保ローンを支払う(S222)。エンドユーザサイト6は、支払われた電力担保ローンから購入対象機器の代金をエコ機器メーカ12に支払う(S224)。エコ機器メーカ12は、代金の支払いを受けると、購入対象機器をエンドユーザサイト6に設置し、以後のメンテナンスも行う(S226)。
【0034】
(ポイント利用フェーズ)
図4は、ポイント利用フェーズにおける例示的な一連の処理を時系列に沿って示すチャートである。エンドユーザサイト6では、導入されたエコ機器によって日々自家発電、自家利用が行われている(S228)。各エンドユーザサイト6のスマートメータ18は自家発電量をカウントする。ホームサーバ20はカウントされた自家発電量を定期的に電力会社4のポイントサーバに送信する(S230)。電力会社4のポイントサーバは、送信された自家発電量を所定の第1変換規則にしたがいポイントに変換し、送信元のエンドユーザサイト6に付与する(S232)。電力会社4のポイントサーバは、エンドユーザサイト6に対して設定された電力担保ローンの償却用ポイントが残っている場合、そのエンドユーザサイト6に付与されたポイントを自動的に残っている償却用ポイントの償却に使用する(S234)。言い換えると、付与されたポイントを「天引き」して償却に使用する。
【0035】
第1変換規則は原則として、自家発電量が多いほど付与されるポイントも多くなるように設定される。また、温室効果ガス排出権取引市場13の動向をリアルタイムで反映するようにポイント換算率が設定されてもよいし、その動向によらずにポイント換算率が設定されてもよい。
【0036】
電力会社4のポイントサーバは、所定の集計期間に各エンドユーザサイト6に付与されたポイントを全エンドユーザサイト6に亘って集計する(S236)。電力会社4のポイントサーバは、集計したポイント(以下、集計ポイントと称す)を所定の第2変換規則にしたがい温室効果ガス削減量へ変換する(S238)。
【0037】
第2変換規則は、エンドユーザサイト6における自家発電による温室効果ガスの排出量の削減効果の見積もりや実測を基に、電力会社4によって設定される。第2変換規則は原則として、集計ポイントが多いほど温室効果ガス削減量も多くなるように設定される。
【0038】
電力会社4のポイントサーバは、温室効果ガス削減量を信託会社10に送信する(S240)。信託会社10は、受信した温室効果ガス削減量を債権化する(S242)。信託会社10は、温室効果ガス排出権取引市場13において、温室効果ガス排出権購入者へ債権を販売する(S244)。信託会社10は、債権の販売価格から手数料を引いた対価を電力会社4に支払う(S246)。電力会社4のポイントサーバは、集計期間に各エンドユーザサイト6に付与されたポイントが集計ポイントに占める割合に基づいて、信託会社10から支払われた対価を各エンドユーザサイト6に分配する(S248)。この際、集計期間にエンドユーザサイト6に付与されたポイントが償却用ポイントの償却に使用された場合は、そのエンドユーザサイト6に分配された対価は、電力会社4を通じて銀行/クレジットカード会社8への電力担保ローンの返済に使用される(S250)。
【0039】
以上がカーボンオフセット対応スマートグリッドシステム2の動作である。
【0040】
上記のカーボンオフセット対応スマートグリッドシステム2によると、自家発電による温室効果ガス削減量を債権化して得られる対価により電力担保ローンを返済していくこととなる。したがって、エンドユーザサイト6はイニシャルコストを抑えた形でまたはイニシャルコストを発生させない形でエコ機器を導入できる。その結果、エコ機器を導入する上での障害となっていたイニシャルコストが低減またはゼロとなるので、エンドユーザサイト6へのエコ機器の普及が促進される。
【0041】
なお、上記のカーボンオフセット対応スマートグリッドシステム2では電力会社4を通じて電力担保ローンの返済が行われるが、これに限られない。例えば、エンドユーザサイト6から銀行/クレジットカード会社8へ電力担保ローンの返済が行われてもよい。
【0042】
この場合のカーボンオフセット対応スマートグリッドシステムでは、電力会社4は、各エンドユーザサイト6の自家発電量に応じたポイントをそのエンドユーザサイト6に付与する。電力会社4はエンドユーザサイト6の自家発電量を集約し、信託会社10を通じて温室効果ガス排出権取引市場13で販売し、対価を得る。電力会社4は、得た対価をポイントに応じて各エンドユーザサイト6に分配する。ここで電力会社4は分配すべき対価を、金銭の形でエンドユーザサイト6に与えてもよいし、通常の電力料金からの値引きの形でエンドユーザサイト6に与えてもよい。なお、これらの分配方法はエンドユーザサイト6側で選択可能とされてもよい。
【0043】
エンドユーザサイト6は、使用電力量のうちのいくらかの割合を自家発電によって賄っている。自家発電の有無によって使用電力量が変わらないと仮定すると、エンドユーザサイト6は自家発電によって賄った電力量に対応する分だけ電気料金を減らすことができる。エンドユーザサイト6は、この電気料金の低減分とポイントに応じて電力会社4から与えられた金銭または値引き分とを合算した、いわゆる「浮いたお金」を電力担保ローンの返済に割り当てる。これにより、電力担保ローンを返済していく上でのエンドユーザサイト6からの持ち出しは実質的にないので、エンドユーザサイト6にとってエコ機器導入のためのイニシャルコストは実質的にはかからないと言うことができる。
【0044】
次に、本実施の形態に係るポイントサーバ100を詳細に説明する。
図5は、本実施の形態に係るポイントサーバ100の機能および構成を示すブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPU(central processing unit)をはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
【0045】
ポイントサーバ100は、入出力I/F部104と、ポイント更新部106と、購入申請取扱部108と、ポイント取引部110と、機器評価部112と、機器情報保持部114と、ユーザ情報保持部116と、発電履歴保持部144と、分配比率保持部146と、を備える。
【0046】
入出力I/F部104はインターネットなどのネットワーク102と接続され、TCP/IPプロトコルなどの通信プロトコルにしたがい各エンドユーザサイト6、銀行/クレジットカード会社8、信託会社10、エコ機器メーカ12のそれぞれに設けられたサーバと通信する。
【0047】
機器評価部112は、図2のステップS204、S206、S208に関する。機器評価部112は、ネットワーク102および入出力I/F部104を介して、エコ機器メーカ12のサーバから電子的にエコ機器の評価依頼データを取得する。評価依頼データは、評価対象のエコ機器の発電能力や蓄電能力や耐用年数や販売価格のデータを含む。機器評価部112は、評価対象のエコ機器にエコ機器IDと、エコ機器能力評価基準に基づく償却用ポイントと、を設定する。機器評価部112は、設定されたエコ機器IDと償却用ポイントとを対応付けて機器情報保持部114に登録すると共に、入出力I/F部104およびネットワーク102を介してエコ機器メーカ12のサーバに送信する。
【0048】
図6は、機器情報保持部114の一例を示すデータ構造図である。機器情報保持部114は、エコ機器の名称302と、エコ機器のメーカ304と、エコ機器ID306と、エコ機器の販売価格308と、エコ機器の発電能力310と、エコ機器の耐用年数312と、エコ機器に付与された償却用ポイント314と、を対応付けて保持する。なお、エコ機器が二次電池である場合は発電能力の代わりに蓄電能力が保持されてもよい。
【0049】
図5に戻る。
購入申請取扱部108は、図3のステップS214およびS216に関する。購入申請取扱部108は、申請取得部126と、機器情報送信部128と、申請対象登録部130と、を含む。
【0050】
申請取得部126は、ネットワーク102および入出力I/F部104を介して、エンドユーザサイト6から電子的にエコ機器の購入申請データを取得する。購入申請データは、エンドユーザサイト6を特定するユーザIDと、購入対象機器の名称と、希望導入時期と、を含む。
【0051】
機器情報送信部128は、購入対象機器の名称をキーとして機器情報保持部114を検索し、購入対象機器に関する証書データを取得する。機器情報送信部128は、取得した証書データを入出力I/F部104およびネットワーク102を介して銀行/クレジットカード会社8のサーバに送信する。
【0052】
申請対象登録部130は、銀行/クレジットカード会社8におけるローン審査の結果電力担保ローンが設定されると、設定された電力担保ローンに関するデータを銀行/クレジットカード会社8のサーバから取得してユーザ情報保持部116に登録する。
【0053】
図7は、ユーザ情報保持部116の一例を示すデータ構造図である。ユーザ情報保持部116は、電力会社4への購入申請を通じてエコ機器を導入したエンドユーザサイト6を特定するユーザID316と、導入されたエコ機器の名称318と、導入に際し設定された電力担保ローンの設定日320と、現時点での償却用ポイントの残り322と、現時点で未使用の未使用ポイント324と、を対応付けて保持する。償却用ポイントの残りは、電力担保ローンの設定日の時点では機器情報保持部114に保持される償却用ポイントと同じ値であり、その後エンドユーザサイト6における自家発電量がポイントに変換される度にその変換されたポイント分だけ減算(償却)される。
【0054】
償却用ポイントの残りがゼロになることは、エンドユーザサイト6にとっては電力担保ローンの返済が完了したことを意味する。未使用ポイントは、償却用ポイントの残りがゼロになった後に付与されるポイントである。この未使用ポイントの扱いは電力会社4が適宜設定すればよい。例えば、未使用ポイントに相当する金額だけ通常の電気料金を値引きしてもよいし、自社が提供する他のサービスに利用可能としてもよい。あるいはまた、外部のポイント交換市場において他社のポイントやマイレージに交換可能としてもよい。
【0055】
図5に戻る。
ポイント更新部106は、図4のステップS230、S232およびS234に関する。ポイント更新部106は、発電量取得部118と、ポイント変換部120と、ポイント登録部122と、ポイント償却部124と、を含む。
【0056】
発電量取得部118は、ネットワーク102および入出力I/F部104を介して、エンドユーザサイト6のホームサーバ20から送信された自家発電量データを取得する。自家発電量データは、自家発電量と、その自家発電量がカウントされた期間と、を含む。本実施の形態では、ホームサーバ20が定期的に自家発電量データを送信し、その度にポイントサーバ100において後述の発電履歴保持部144への登録が行われる。しかしながら、ポイントサーバ100の側から定期的にホームサーバ20へ自家発電量を問い合わせる構成としてもよい。
【0057】
ポイント変換部120は、自家発電量データに含まれる自家発電量を第1変換規則にしたがいポイントに変換する。
ポイント登録部122は、送信元のエンドユーザサイト6のデータとポイント変換部120によって変換されたポイントとを対応付けて発電履歴保持部144に登録する。
【0058】
図8は、発電履歴保持部144の一例を示すデータ構造図である。発電履歴保持部144は、ユーザID326と、エンドユーザサイト6において自家発電量がカウントされた期間であるカウント期間328と、カウント期間328における自家発電量330と、ポイント変換部120によって変換されエンドユーザサイト6に付与されたポイントである付与ポイント332と、付与ポイントを累積した累積ポイント334と、を対応付けて保持する。
【0059】
図5に戻る。
ポイント償却部124は、ポイント登録部122による発電履歴保持部144への登録に合わせてユーザ情報保持部116にアクセスし、各エンドユーザサイト6の償却用ポイント残から、そのエンドユーザサイト6に付与されたポイントを減算する。あるいはまた、エンドユーザサイト6の償却用ポイント残がゼロの場合は、ポイント償却部124は、そのエンドユーザサイト6の未使用ポイントにそのエンドユーザサイト6に付与されたポイントを加算する。
【0060】
ポイント取引部110は、図4のステップS236、S238、S240、S246、S248およびS250に関する。ポイント取引部110は、ポイント集計部132と、削減量変換部134と、削減量送信部136と、対価情報取得部138と、分配額決定部140と、ローン返済部142と、を含む。
【0061】
ポイント集計部132は、発電履歴保持部144を参照し、半年程度の長さを有する集計期間中に各エンドユーザサイト6に付与された付与ポイントを全エンドユーザサイト6に亘って集計し、集計ポイントを得る。ポイント集計部132は、集計期間中に各エンドユーザサイト6に付与された付与ポイントが集計ポイントに占める割合である分配比率を算出し、分配比率保持部146に登録する。
【0062】
図9は、分配比率保持部146の一例を示すデータ構造図である。分配比率保持部146は、ポイント取引部110における一連の処理で生成され使用される情報を一時的に保持するための保持部である。分配比率保持部146は、ユーザID336と、分配比率338と、を対応付けて保持する。分配比率は例えば、集計期間中にユーザID「101」のエンドユーザサイト6に付与された付与ポイントが「100」であり集計ポイントが「1000」である場合には「100/1000=0.1」となる。分配比率は、後述する対価分配において、各エンドユーザサイト6に分配する対価の割合を定めるパラメータである。
【0063】
図5に戻る。
削減量変換部134は、集計ポイントを第2変換規則にしたがい温室効果ガス削減量に変換する。
削減量送信部136は、入出力I/F部104およびネットワーク102を介して、温室効果ガス削減量を示すデータを信託会社10のサーバに送信する。
対価情報取得部138は、ネットワーク102および入出力I/F部104を介して、温室効果ガス削減量を債権化して販売することで得られた対価額を示す対価データを信託会社10のサーバから取得する。
【0064】
分配額決定部140は、発電量取得部118によって取得された各エンドユーザサイト6における発電量から導出される貢献度の比に応じて、対価情報取得部138によって取得された対価データに示された対価額から各エンドユーザサイト6に分配すべき対価額を決定する。より具体的には分配額決定部140は、分配比率保持部146を参照し、分配比率に基づいて各エンドユーザサイト6に分配すべき対価額を決定する。例えば、対価額が「100,000円」、ユーザID「101」の分配比率が「0.1」である場合、分配額決定部140は、ユーザID「101」のエンドユーザサイト6に分配すべき対価額を「10,000円」と決定する。
【0065】
ローン返済部142は、ユーザ情報保持部116を参照し、償却用ポイント残がゼロでないまたは集計期間中にゼロとなったエンドユーザサイト6を抽出する。ローン返済部142は、抽出されたエンドユーザサイト6に分配された対価額の金銭を、そのエンドユーザサイト6に設定された電力担保ローンの返済に当てる処理を行う。
【0066】
以上の構成によるポイントサーバ100の動作は、図2、図3および図4で説明された通りである。
【0067】
上述の実施の形態において、保持部の例は、ハードディスクや半導体メモリである。また、本明細書の記載に基づき、各部を、図示しないCPUや、インストールされたアプリケーションプログラムのモジュールや、システムプログラムのモジュールや、ハードディスクから読み出したデータの内容を一時的に記憶する半導体メモリなどにより実現できることは本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
【0068】
本実施の形態に係るポイントサーバ100によると、各エンドユーザサイト6における自家発電量に応じてポイントが付与される一方、ポイントは全エンドユーザサイト6に亘って集約されてまとまった量の温室効果ガス削減量に変換される。したがって、この温室効果ガス削減量を金銭的な価値に変えて原資とすることで、より魅力的なポイントサービスを提供できる。例えば、本実施の形態で説明したように、温室効果ガス削減量を債権化して温室効果ガス排出権取引市場13で販売し、その販売対価を原資としてもよい。
【0069】
あるいはまた、エンドユーザサイト6における自家発電、自家利用が普及すると、電力需要が平準化され、電力会社4は季節、日時、天気等に左右されずに安定的に電力を供給できるようになることが予測される。この場合、電力会社4は原子力発電への依存率を上げて、コストが高い火力発電の稼動率を抑えることができる。これにより発電コストを低減できる。この発電コストの低減分と上述の集約された温室効果ガス削減量とは相関があると考えられるので、その相関に基づき発電コストの低減分からポイントサービスの原資を得てもよい。
【0070】
また、本実施の形態に係るポイントサーバ100では、集約された温室効果ガス削減量の対価は、自家発電量に応じて各エンドユーザサイト6に分配される。この分配は、電力担保ローンの自動償却や電気料金の割引や未使用ポイントの量に応じたサービス・物品の提供という形で行われる。したがって、カーボンオフセット対応スマートグリッドシステム2はエンドユーザサイト6にとってより魅力的なシステムとなりうる。
【0071】
特に、上記の通りエンドユーザサイト6がエコ機器を導入する際のイニシャルコストが抑えられている、または発生しないので、エンドユーザサイト6はよりエコ機器を導入しやすくなる。したがって、エンドユーザサイト6へのエコ機器の導入が促進される。その結果、電力需要の平準化が進むことが予測され、電力会社4は発電コストを低減できる。また、エコ機器メーカ12の売上も増大する。
【0072】
また、本実施の形態に係るポイントサーバ100では、電力担保ローン設定の際にエンドユーザサイト6には償却用ポイントが設定され、以降そのエンドユーザサイト6に付与されるポイントで償却用ポイントが償却される。エンドユーザサイト6における自家発電量はホームサーバ20からポイントサーバ100に送信されるので、エンドユーザサイト6側の電力担保ローン返済のための手間は少なくて済む。
【0073】
また、本実施の形態に係るポイントサーバ100では、自家発電量は一端ポイントに変換され、そのポイントが集約されて温室効果ガス削減量に再度変換される。ここで例えば、第1変換規則において温室効果ガス排出権取引市場13の動向によらずに変換比率が設定されている場合、温室効果ガス排出権取引市場13の相場の変動を電力会社4が吸収することとなる。この場合、エンドユーザサイト6にとっては、電力担保ローンを返済するために必要な総自家発電量は温室効果ガス排出権取引市場13の動向によらないので、電力担保ローン返済の見通しがよりよくなる。また、温室効果ガス排出権の値段が高くなるとその分電力会社4の利益が増える。
【0074】
以上、実施の形態に係るカーボンオフセット対応スマートグリッドシステム2およびポイントサーバ100の構成と動作について説明した。この実施の形態は例示であり、その各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0075】
実施の形態では、エンドユーザサイト6のひとつに対して電力担保ローンがひとつ設定される場合について説明したが、これに限られず、エンドユーザサイト6のひとつに対して複数の電力担保ローンが設定されてもよい。
【0076】
実施の形態では電力に関連して説明したが、これに限られず、電力以外の他の生活必需資源、例えば水道やガスを供給するシステムに実施の形態に係る技術的思想を適用してもよい。
すなわち、実施の形態に記載された発明は、以下のように記載されてもよい。
(項目1)
ネットワークを介して各エンドユーザサイトにおける生活必需資源の生産量を取得する生産量取得部と、
前記生産量取得部によって取得された生産量を、所定の変換規則にしたがいポイントに変換する第1変換部と、
前記第1変換部によって得られたポイントをエンドユーザサイトに亘って集計する集計部と、
前記ネットワークを介して、前記集計部によって集計されたポイントに応じた対価額を示すデータを取得する対価取得部と、
前記生産量取得部によって取得された各エンドユーザサイトにおける生産量に応じて、前記対価取得部によって取得されたデータに示された対価額から各エンドユーザサイトに分配すべき対価額を決定する分配額決定部と、を備えることを特徴とする管理装置。
【符号の説明】
【0077】
2 カーボンオフセット対応スマートグリッドシステム、 4 電力会社、 6 エンドユーザサイト、 8 銀行/クレジットカード会社、 10 信託会社、 12 エコ機器メーカ、 13 温室効果ガス排出権取引市場、 100 ポイントサーバ、 102 ネットワーク、 104 入出力I/F部、 106 ポイント更新部、 108 購入申請取扱部、 110 ポイント取引部、 112 機器評価部、 114 機器情報保持部、 116 ユーザ情報保持部、 118 発電量取得部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して各エンドユーザサイトにおける発電量を取得する発電量取得部と、
前記発電量取得部によって取得された発電量を、所定の変換規則にしたがい温室効果ガスの排出削減への貢献度を示すポイントに変換する第1変換部と、
前記第1変換部によって得られたポイントを複数のエンドユーザサイトに亘って集計する集計部と、
前記集計部によって集計されたポイントを温室効果ガスの排出削減量に変換する第2変換部と、を備えることを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記ネットワークを介して、前記第2変換部によって得られた温室効果ガスの排出削減量を示すデータを、温室効果ガスの排出権取引を行う外部の機関のサーバに送信する送信部と、
前記ネットワークを介して、前記外部の機関のサーバから、前記第2変換部によって得られた温室効果ガスの排出削減量に応じた対価額を示すデータを取得する対価取得部と、
前記発電量取得部によって取得された各エンドユーザサイトにおける発電量から導出される貢献度の比に応じて、前記対価取得部によって取得されたデータに示された対価額から各エンドユーザサイトに分配すべき対価額を決定する分配額決定部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
エンドユーザサイトごとにそのエンドユーザサイトに導入された発電に関する機器の価格および性能に応じた償却用ポイントを保持するユーザ情報保持部と、
前記ユーザ情報保持部にアクセスし、前記第1変換部によって得られたポイントに基づいて償却用ポイントを減算する償却部と、をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の管理装置。
【請求項4】
ネットワークを介して各エンドユーザサイトにおける発電量を取得するステップと、
取得された発電量を、所定の変換規則にしたがい温室効果ガスの排出削減への貢献度を示すポイントに変換するステップと、
得られたポイントを複数のエンドユーザサイトに亘って集計するステップと、
集計されたポイントを温室効果ガスの排出削減量に変換するステップと、を含むことを特徴とする管理方法。
【請求項5】
ネットワークを介して各エンドユーザサイトにおける発電量を取得する機能と、
取得された発電量を、所定の変換規則にしたがい温室効果ガスの排出削減への貢献度を示すポイントに変換する機能と、
得られたポイントを複数のエンドユーザサイトに亘って集計する機能と、
集計されたポイントを温室効果ガスの排出削減量に変換する機能と、をコンピュータに実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項6】
ネットワークを介して各エンドユーザサイトにおける生活必需資源の生産量を取得する生産量取得部と、
前記生産量取得部によって取得された生産量を、所定の変換規則にしたがいポイントに変換する第1変換部と、
前記第1変換部によって得られたポイントを複数のエンドユーザサイトに亘って集計する集計部と、
前記ネットワークを介して、前記集計部によって集計されたポイントに応じた対価額を示すデータを取得する対価取得部と、
前記生産量取得部によって取得された各エンドユーザサイトにおける生産量に応じて、前記対価取得部によって取得されたデータに示された対価額から各エンドユーザサイトに分配すべき対価額を決定する分配額決定部と、を備えることを特徴とする管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−33081(P2012−33081A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−173323(P2010−173323)
【出願日】平成22年8月2日(2010.8.2)
【出願人】(000155469)株式会社野村総合研究所 (1,067)
【Fターム(参考)】