説明

管理装置及び管理プログラム

【課題】複数の利用者からなるグループで商品又は役務を購入することができる販売システムを提供する。
【解決手段】商品又は役務を含む販売対象の販売を行う販売装置において、第1購入者が使用する第1情報端末は、第1購入者識別情報を第2購入者が使用する第2情報端末へ送信し、第2情報端末は、第1購入者識別情報及び第2購入者識別情報を含む購入要求メッセージを当該販売装置へ送信し、当該販売装置は、購入要求メッセージに基づき、第1購入者及び第2購入者に対して第1購入者及び第2購入者が購入する販売対象の販売代金を決済する処理をそれぞれ行う決済処理部と、購入要求メッセージに基づき、第1購入者及び第2購入者に販売対象を販売する販売処理を行う販売処理部と、販売処理部による販売処理の結果を、第1情報端末及び第2情報端末のそれぞれに受信させる販売結果通知部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、販売装置、管理装置、販売処理プログラム、販売プログラム、及び管理プログラムに関する。特に本発明は、複数の利用者がグループとして商品又は役務を購入するために用いられる販売装置、管理装置、販売処理プログラム、販売プログラム、及び管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークを用いてコンサートや交通機関等のチケットを予約又は配布するシステムとして、例えば以下に示す技術が開示されている。
特開2002−41919号は、複数の会員がそれぞれ有するカードをカードリーダにより同時に認識し、ネットワークを介してサーバへ送信することにより、複数の会員に対する予約を可能とするシステムを開示する(特許文献1参照)。
特開2002−170017号は、携帯電話機からの要求を受けて予約センターにおいて作成されたチケット情報を携帯電話機に登録させ、入場ゲートにおいて当該チケット情報と予め登録されたチケットデータに基づきチケットの正当性を判別するシステムを開示する(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2002−41919号公報
【特許文献2】特開2002−170017号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1のシステムにおいては、複数の利用者からなるグループでチケットの予約を取る場合に、複数の会員が同時にカードを認識させる必要があり、全ての利用者が集合する必要があった。また、特許文献2のシステムにおいては、グループ内の各利用者がそれぞれ個別にチケットの予約を取り、各自コンサートホール等の施設に入場した場合に、他の利用者が入場したかどうかを把握できないという問題があった。
【0004】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる販売装置、管理装置、販売処理プログラム、販売プログラム、及び管理プログラムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
即ち、本発明の第1の形態によると、第1購入者及び第2購入者に対して、商品又は役務を含む販売対象の販売を行う販売装置であって、前記第1購入者が使用する第1情報端末は、前記第1購入者を識別する第1購入者識別情報を第2購入者が使用する第2情報端末へ送信し、前記第2情報端末は、前記第1購入者識別情報及び前記第2購入者を識別する第2購入者識別情報を含む購入要求メッセージを当該販売装置へ送信し、当該販売装置は、前記購入要求メッセージに基づき、前記第1購入者に対して前記第1購入者が購入する前記販売対象の販売代金を決済する処理を行い、前記第2購入者に対して前記第2購入者が購入する前記販売対象の販売代金を決済する処理を行う決済処理部と、前記購入要求メッセージに基づき、前記第1購入者及び前記第2購入者に前記販売対象を販売する販売処理を行う販売処理部と、前記販売処理部による販売処理の結果を、前記第1情報端末及び前記第2情報端末のそれぞれに受信させる販売結果通知部とを備える販売装置を提供する。
【0006】
前記販売結果通知部は、前記販売処理部による前記販売処理の結果を、前記第2情報端末を介して前記第1情報端末に通知してもよい。
また、前記販売対象は、施設又は交通機関における指定席のチケットであり、前記販売処理部は、前記第1購入者及び前記第2購入者に対して隣接する指定席のチケットを販売してもよい。
また、前記販売対象は、電子チケットであり、前記販売結果通知部は、前記第1情報端末及び前記第2情報端末にそれぞれ前記電子チケットを送信してもよい。
また、前記販売結果通知部は、前記第1情報端末宛のメッセージの送信可否を示す送信可否情報を保持し、前記第1情報端末宛にメッセージを送信できないことを示す前記送信可否情報が設定されている場合には、前記第1購入者及び前記第2購入者が購入した前記電子チケットを、前記第2情報端末へ送信してもよい。
【0007】
また、前記決済処理部は、前記第1購入者の販売代金の決済ができない場合に、前記第1購入者及び前記第2購入者が購入する前記販売対象の販売代金を、前記第2購入者に対して決済してもよい。
また、前記第1情報端末から前記販売対象の購入のキャンセルを要求するキャンセル要求メッセージを受信した場合に、前記キャンセル要求メッセージを受信したことを示すメッセージを前記第2情報端末に送信するキャンセル通知部を更に備えてもよい。
また、前記第2情報端末から前記販売対象の購入のキャンセルを要求するキャンセル要求メッセージを受信した場合に、前記キャンセル要求メッセージを受信したことを示すメッセージを前記第1情報端末に送信するキャンセル通知部を更に備えてもよい。
【0008】
また、前記販売対象は、施設又は交通機関における指定席のチケットであり、前記販売処理部は、複数の前記第1購入者及び前記第2購入者に対して隣接する指定席のチケットを販売し、前記販売処理部は、一の前記第1情報端末又は前記第2情報端末から前記電子チケットの購入のキャンセルを要求するキャンセル要求メッセージを受信した場合に、前記電子チケットの購入のキャンセルを要求していない前記第1購入者及び前記第2購入者を隣接する指定席に再割当する処理を行ってもよい。
【0009】
本発明の第2の形態によると、第1購入者及び第2購入者に対して、商品又は役務を含む販売対象の販売を行う販売装置であって、前記第1購入者が使用する第1情報端末は、前記第1購入者を識別する第1購入者識別情報及び前記第2購入者が前記販売対象を購入することを示す購入要求メッセージを当該販売装置へ送信し、当該販売装置は、前記購入要求メッセージに基づき、前記第1購入者及び前記第2購入者に前記販売対象を販売する販売処理を行う販売処理部と、前記第1情報端末に対して、前記販売処理を識別する販売識別情報を送信する販売識別情報送信部と、前記販売識別情報及び前記第2購入者を識別する第2購入者識別情報を前記第2情報端末から受信した場合に、前記第2購入者に対して前記第2購入者が購入する前記販売対象の販売代金を決済する処理を行う決済処理部とを備える販売装置を提供する。
【0010】
前記販売対象は、施設又は交通機関における指定席のチケットであり、前記販売処理部は、前記第1購入者及び前記第2購入者に対して隣接する指定席のチケットを販売してもよい。
また、前記第2購入者が購入する前記販売対象の販売代金を決済できない場合に、前記決済処理部は、前記第2購入者に対する決済ができないことを示すメッセージを前記第1情報端末へ送信してもよい。
また、前記購入要求メッセージを受信した後、前記第2情報端末から前記販売識別情報を予め定められた期間受信しない場合に、前記販売処理部は、前記第2情報端末から前記販売情報を受信しないことを示すメッセージを前記第1情報端末へ送信してもよい。
【0011】
また、前記購入要求メッセージは、前記第1購入者を識別する第1購入者識別情報を含み、前記決済処理部は、前記第1購入者識別情報に基づき決済処理を更に行ってもよい。
また、前記決済処理部は、前記販売識別情報及び前記第1購入者を識別する第1購入者識別情報を前記第1情報端末から受信した場合に、前記第1購入者に対して前記第1購入者が購入する前記販売対象の販売代金を決済する処理を行い、前記販売識別情報及び前記第2購入者を識別する第2購入者識別情報を前記第2情報端末から受信した場合に、前記第2購入者に対して前記第2購入者が購入する前記販売対象の販売代金を決済する処理を行ってもよい。
【0012】
また、前記第2情報端末から前記販売対象の購入のキャンセルを要求するキャンセル要求メッセージを受信した場合に、前記キャンセル要求メッセージを受信したことを示すメッセージを前記第1情報端末に送信するキャンセル通知部を更に備えてもよい。
また、前記第1情報端末から前記販売対象の購入のキャンセルを要求するキャンセル要求メッセージを受信した場合に、前記キャンセル要求メッセージを受信したことを示すメッセージを前記第2情報端末に送信するキャンセル通知部を更に備えてもよい。
【0013】
本発明の第3の形態によると、第1購入者及び第2購入者に対して、商品又は役務を含む販売対象の販売を行う販売装置用の販売プログラムであって、前記第1購入者が使用する第1情報端末は、前記第1購入者を識別する第1購入者識別情報を第2購入者が使用する第2情報端末へ送信し、前記第2情報端末は、前記第1購入者識別情報及び前記第2購入者を識別する第2購入者識別情報を含む購入要求メッセージを当該販売装置へ送信し、当該販売プログラムは、当該販売装置を、前記購入要求メッセージに基づき、前記第1購入者に対して前記第1購入者が購入する前記販売対象の販売代金を決済する処理を行い、前記第2購入者に対して前記第2購入者が購入する前記販売対象の販売代金を決済する処理を行う決済処理部と、前記購入要求メッセージに基づき、前記第1購入者及び前記第2購入者に前記販売対象を販売する販売処理を行う販売処理部と、前記販売処理部による販売処理の結果を、前記第1情報端末及び前記第2情報端末のそれぞれに受信させる販売結果通知部として機能させる販売プログラムを提供する。
【0014】
本発明の第4の形態によると、商品又は役務を含む販売対象の販売を行う販売装置と通信する情報端末用の販売処理プログラムであって、当該情報端末を、当該情報端末の使用者である第1購入者を識別する第1購入者識別情報を格納する購入者識別情報格納部と、当該情報端末の他の情報端末から、前記他の情報端末を使用する第2購入者を識別する第2購入者識別情報を受信する購入者識別情報受信部と、前記第1購入者識別情報及び前記第2購入者識別情報を前記販売装置へ送信し、前記販売装置に、前記第1購入者に対して前記第1購入者が購入する前記販売対象の販売代金を決済する処理を行わせると共に、前記第2購入者に対して前記第2購入者が購入する前記販売対象の販売代金を決済する処理を行わせる購入者識別情報送信部として機能させる販売処理プログラムを提供する。
前記購入者識別情報受信部は、複数の前記他の情報端末のそれぞれから、当該他の情報端末を使用する前記第2購入者を識別する前記第2購入者識別情報を受信し、前記情報端末を、複数の前記他の情報端末を使用する複数の前記第2購入者が購入する前記販売対象の販売代金の合計額が、予め定められた上限額を超える場合に、前記合計額が前記上限額を超えることを示すメッセージを複数の前記他の情報端末へ送信する上限超過通知部として更に機能させてもよい。
【0015】
本発明の第5の形態によると、第1購入者及び第2購入者に対して、商品又は役務を含む販売対象の販売を行う販売装置用の販売プログラムであって、前記第1購入者が使用する第1情報端末は、前記第1購入者を識別する第1購入者識別情報及び前記第2購入者が前記販売対象を購入することを示す購入要求メッセージを当該販売装置へ送信し、当該販売プログラムは、前記販売装置を、前記購入要求メッセージに基づき、前記第1購入者及び前記第2購入者に前記販売対象を販売する販売処理を行う販売処理部と、前記第1情報端末に対して、前記販売処理を識別する販売識別情報を送信する販売識別情報送信部と、前記販売識別情報及び前記第2購入者を識別する第2購入者識別情報を前記第2情報端末から受信した場合に、前記第2購入者に対して前記第2購入者が購入する前記販売対象の販売代金を決済する処理を行う決済処理部として機能させる販売プログラムを提供する。
【0016】
本発明の第6の形態によると、商品又は役務を含む販売対象の販売を行う販売装置と通信する情報端末用の販売処理プログラムであって、前記情報端末を、前記情報端末の使用者である第1購入者を識別する第1購入者識別情報を格納する購入者識別情報格納部と、前記情報端末の他の情報端末から、前記他の情報端末を使用する第2購入者を識別する第2購入者識別情報を受信する購入者識別情報受信部と、前記第1購入者識別情報及び前記第2購入者識別情報を含む、前記販売対象の購入を要求する購入要求メッセージを、前記販売装置へ送信する購入者識別情報送信部と、前記購入要求メッセージに基づき、前記販売装置が前記第1購入者に前記販売対象を販売する販売処理を識別する販売識別情報を、前記販売装置から受信する販売識別情報受信部と、前記販売識別情報を前記販売装置へ送信し、前記第1購入者に対して前記第1購入者が購入する前記販売対象の販売代金を決済する処理を前記販売装置に行わせる販売識別情報送信部として機能させる販売処理プログラムを提供する。
【0017】
本発明の第7の形態によると、施設への入退場を電子チケットにより管理する管理装置であって、前記電子チケットを所持する複数の利用者の一部を、グループ利用者として管理する利用者管理部と、前記グループ利用者として管理される第1の利用者が、前記電子チケットを用いて前記施設へ入場又は前記施設から退場した場合に、前記グループ利用者として管理される第2の利用者が使用する情報端末に、前記第1の利用者が前記施設へ入場又は前記施設から退場したことを通知する入退場通知部とを備える管理装置を提供する。
前記入退場通知部は、前記第1の利用者が前記施設に入場したかどうかを問い合わせる問合せメッセージを、前記第2の利用者の情報端末から受信した場合に、前記第1の利用者が前記施設に入場したか否かを前記第2の利用者の情報端末に通知してもよい。
【0018】
本発明の第8の形態によると、施設への入退場を電子チケットにより管理する管理装置用の管理プログラムであって、前記管理装置を、前記電子チケットを所持する複数の利用者の一部を、グループ利用者として管理する利用者管理部と、前記グループ利用者として管理される第1の利用者が、前記電子チケットを用いて前記施設へ入場又は前記施設から退場した場合に、前記グループ利用者として管理される第2の利用者が使用する情報端末に、前記第1の利用者が前記施設へ入場又は前記施設から退場したことを通知する入退場通知部として機能させる管理プログラムを提供する。
【0019】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【発明の効果】
【0020】
上記説明から明らかなように、本発明によれば、それぞれの利用者がネットワークを介して商品又は役務の購入を行うことにより、複数の利用者からなるグループで商品又は役務を購入することができる販売システムを提供することができる。そして、この様にして購入された商品の一例である電子チケットを管理することにより、一の利用者が施設等に入場したかどうかを、他の利用者が知ることができる管理システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0022】
図1は、本発明の実施形態に係る販売システム10の構成の一例を示す。販売システム10は、情報端末110a〜cと、携帯電話ネットワーク120と、中継装置130と、通信ネットワーク140と、販売管理装置150と、チケット検出装置160とを備える。本実施形態に係る販売システム10は、情報端末110a〜cの利用者が、それぞれ独立にネットワークを介して通信することにより、グループとして商品又は役務を購入し、それぞれ個別に決済を行うことを目的とする。また、情報端末110a〜cの利用者がグループで電子チケットを購入した場合において、他の利用者が施設に入場しているかどうかを販売システム100a〜cに通知することを目的とする。
【0023】
情報端末110a〜cのそれぞれは、当該販売システム100の利用者である購入者が、販売管理装置150を介して商品又は役務を購入するために使用される、例えば携帯電話若しくはPDA等の携帯情報端末である。これに代えて、情報端末110a〜cは、例えばパーソナルコンピュータ等の情報端末であってよい。本実施形態において、情報端末110aを利用する購入者は、情報端末110a、情報端末110b、及び情報端末110cを利用する複数の購入者からなるグループを代表する代表購入者である。また、情報端末110b又は情報端末110cを利用する購入者は、グループを代表しないメンバ購入者である。
【0024】
携帯電話ネットワーク120は、情報端末110a〜cの間の通信、又は情報端末110a〜cと中継装置130の間の通信を中継する。中継装置130は、携帯電話ネットワーク120と通信ネットワーク140との間の通信を中継する。通信ネットワーク140は、中継装置130と、販売管理装置150とを接続する。ここで、通信ネットワーク140は、無線通信網又は有線通信網を含んでよく、インターネット等のWANやLAN、又はこれらの組合せであってよい。
販売管理装置150は、本発明に係る販売装置及び管理装置の一例であり、情報端末110a〜cをそれぞれ使用する複数の購入者に対して、商品又は役務を含む販売対象の販売を行う。ここで、本実施形態に係る販売管理装置150は、例えばコンサートホールや交通機関等の施設における指定席の電子チケットを販売する場合を例として説明する。これに代えて、販売管理装置150は、電子チケット以外の各種の商品又は役務を販売してもよい。また、販売管理装置150は、販売された電子チケットを購入した情報端末110a〜cの利用者による施設への入退場を、電子チケットにより管理する。
チケット検出装置160は、電子チケットの購入者が、電子チケットを用いて施設へ入場又は施設から退場したことを検出し、販売管理装置150へ通知する。これを受けて、販売管理装置150は、同一グループ内の他の購入者に、当該購入者の施設への入場又は施設からの退場を通知する。
【0025】
以上に示した販売システム10によれば、それぞれの利用者がネットワークを介して電子チケットの購入を行うことにより、グループで電子チケットを購入することができる。また、各利用者は、同一グループ内のある利用者が施設へ入場又は施設から退場したことを、販売管理装置150からの通知により知ることができる。
【0026】
図2は、本発明の実施形態に係る情報端末110aの構成を示す。本実施形態において、情報端末110b〜cは、情報端末110aと略同様の構成を取るため、相違点を除き説明を省略する。本実施形態に係る情報端末110aは、メンバ購入者が使用する情報端末110b〜cから電子チケットの購入を要求する購入要求メッセージを受信し、代表購入者による電子チケットの購入の要求を加えて販売管理装置150へ送信する。これを受けて販売管理装置150は、決済処理及び販売処理を行って、電子チケットを情報端末110a〜cへ送信する。
【0027】
本実施形態に係る情報端末110aは、販売処理制御部200と、入力部202と、表示部203と、購入者識別情報格納部204と、購入者識別情報受信部205と、上限超過通知部210と、購入者識別情報送信部215と、販売識別情報受信部220と、販売識別情報転送部225と、販売識別情報送信部230と、販売結果受信部235と、電子チケット格納部237と、販売結果転送部240と、メッセージ受信部245と、メッセージ転送部250とを備える。
販売処理制御部200は、情報端末110a内の各構成要素の制御を行う。入力部202は、情報端末110aの利用者が入力する情報を取得し、販売処理制御部200に与える。表示部203は、情報端末110aの利用者に対して出力する情報を表示する。購入者識別情報格納部204は、情報端末110aの利用者である電子チケットの購入者を識別する購入者識別情報を格納する。ここで、購入者識別情報は、販売管理装置150に対して情報端末110aを認証させるログイン名及び/又はパスワード等の認証情報や、情報端末110aに割り当てられた情報端末識別情報等であってよい。
【0028】
購入者識別情報受信部205は、電子チケットの購入を要求する購入要求メッセージを情報端末110b〜cから受信し、販売処理制御部200へ転送する。
上限超過通知部210は、複数のメンバ購入者が購入する電子チケットの販売代金の合計額が、予め定められた上限額を超える場合に、合計額が上限額を超えることを示すメッセージを情報端末110b〜cへ送信する。
購入者識別情報送信部215は、販売処理制御部200の制御に基づき、情報端末110a〜cを使用する複数の購入者の購入者識別情報を含む購入要求メッセージを販売管理装置150へ送信する。これを受けて販売管理装置150は、以下に示す第1動作フロー又は第2動作フローのいずれかの動作を行う。
(1)第1動作フロー
購入者識別情報送信部215から購入要求メッセージを受信すると、販売管理装置150は、代表購入者に対して代表購入者が購入する販売対象である電子チケットの販売代金を決済する処理を行うと共に、メンバ購入者のそれぞれに対して当該メンバ購入者が購入する販売対象である電子チケットの販売代金を決済する処理を行う。
(2)第2動作フロー
販売管理装置150は、購入要求メッセージに基づき、購入者に電子チケットを販売する販売処理を行い、情報端末110aに対して、販売処理を識別する販売識別情報を送信する。
【0029】
販売識別情報受信部220は、第2動作フローにおいて、販売識別情報を販売管理装置150から受信する。販売識別情報転送部225は、第2動作フローにおいて、販売処理制御部200の制御に基づき、受信した販売識別情報のうち情報端末110b〜cに対応する販売識別情報を、情報端末110b〜cにそれぞれ転送する。販売識別情報送信部230は、第2動作フローにおいて、情報端末110aを使用する購入者の指示に基づき、販売識別情報を含む決済要求メッセージを販売管理装置150へ送信する。決済要求メッセージを受信すると、販売管理装置150は、情報端末110aが購入する電子チケットの販売代金を決済する処理を行う。
【0030】
販売結果受信部235は、決済処理及び販売処理の結果を示す販売結果通知メッセージを販売管理装置150から受信する。ここで、決済処理及び販売処理が正しく行われた場合に、販売結果通知メッセージは、電子チケットのデータを含んでもよい。販売結果転送部240は、情報端末110b〜cのそれぞれに販売結果通知メッセージを転送し、販売結果通知メッセージを受信させる。
メッセージ受信部245は、例えば情報端末110b〜cを使用する購入者が電子チケットの購入をキャンセルした場合等に、販売管理装置150からその旨を示すメッセージを受信する。メッセージ転送部250は、販売管理装置150から受信したメッセージを、情報端末110b〜cに転送する。
【0031】
図3は、本発明の実施形態に係る販売管理装置150の構成を示す。図3に示した販売管理装置150は、図2に関連して説明した第1動作フローの動作を行う。販売管理装置150は、利用者管理部300と、購入者識別情報受信部310と、決済処理部320と、販売処理部330と、販売結果通知部340と、キャンセルメッセージ受信部350と、キャンセル通知部355と、入退場検出部360と、問合せメッセージ受信部370と、入退場通知部380とを備える。
【0032】
利用者管理部300は、情報端末110a〜cによる電子チケットの購入情報を管理する。この場合において、利用者管理部300は、電子チケットを所持する複数の利用者の一部、すなわち販売システム10の全利用者のうち特定のグループに属する各利用者を、グループ利用者として管理する。
購入者識別情報受信部310は、情報端末110aが送信する購入要求メッセージを受信する。決済処理部320は、購入要求メッセージに基づき、各購入者に対して当該購入者が購入する電子チケットの販売代金を決済する処理を行う。
【0033】
販売処理部330は、購入要求メッセージに基づき、情報端末110a〜cを使用する購入者に電子チケットを販売する販売処理を行う。販売結果通知部340は、販売処理部330による販売処理の結果を、情報端末110a〜cに対して送信することにより、情報端末110a〜cのそれぞれに受信させる。本実施形態に係る販売結果通知部340は、決済処理及び販売処理が正常に行われた場合に、販売処理の結果として、電子チケットを送信する。これに代えて、販売結果通知部340は、例えば決済処理における課金情報や、購入した販売対象を購入者に確認させるための確認情報や、販売対象を購入者に対して配送する配送日等の配送情報等を、販売処理の結果として送信してもよい。また、販売結果通知部340は、販売管理装置150から情報端末110b〜c宛のメッセージの送信可否を示す送信可否情報を保持し、情報端末110b〜c宛にメッセージを送信できないことを示す送信可否情報が設定されている場合には、メンバ購入者が購入した電子チケットを、情報端末110aを介して情報端末110b〜cへ送信してもよい。
【0034】
キャンセルメッセージ受信部350は、電子チケットの購入のキャンセルを要求するキャンセル要求メッセージを、情報端末110a〜cから受信する。キャンセル通知部355は、情報端末110aからキャンセル要求メッセージを受信した場合に、キャンセル要求メッセージを受信したことを示すキャンセル通知メッセージを情報端末110b〜cに送信する。また、キャンセル通知部355は、キャンセル通知部355が情報端末110b〜cからキャンセル要求メッセージを受信した場合に、キャンセル通知メッセージを、情報端末110aに送信する。そして、キャンセル通知部355は、キャンセル要求メッセージに基づき、キャンセルがあったことを利用者管理部300に登録する。
【0035】
入退場検出部360は、チケット検出装置160から利用者による施設への入場又は施設からの退場の通知を受けて、利用者管理部300における当該利用者の入退場の状態を更新する。問合せメッセージ受信部370は、同一グループ内の一の利用者が施設に入場したかどうかを問い合わせる問合せメッセージを、情報端末110a〜cから受信する。入退場通知部380は、同一グループ内の一の利用者が施設へ入場又は施設から退場した場合、又は、問合せメッセージを受信した場合に、当該利用者による施設への入退場の情報を情報端末110a〜cへ通知する。
【0036】
図4は、本発明の実施形態に係る利用者管理部300の内容を、表形式により示す。利用者管理部300は、決済処理部320による情報端末110a〜cへの電子チケットの販売を識別する販売識別情報である販売IDと、電子チケットの購入者を識別する購入者IDと、当該購入者が代表者であるかどうかを示す代表者情報と、購入者のグループを識別するグループIDと、電子チケットの販売の状態を示す販売状態と、電子チケットの決済の状態を示す決済状態と、電子チケットの購入者である利用者の施設への入退場の状態を示す入退場状態とを対応付けて格納する。
【0037】
図4の1行目から3行目は、購入者ID001〜003の購入者が、グループID001のグループにおけるグループ利用者として登録されていることを示す。このグループの代表購入者は、購入者ID001の購入者である。
販売状態は、それぞれの購入者に販売された電子チケットの識別情報であるCIDと、当該購入者に対して割り当てられた施設の指定席の識別情報であるSIDとを含む。決済状態は、それぞれの購入者に対する決済が完了したかどうかを示す情報を保持する。ここで、一のメンバ購入者の販売代金が決済できない場合において、当該メンバ購入者の販売代金を代表購入者に対して決済した場合、販売処理部330は決済状態を"代済"とする。入退場状態は、利用者による施設への入退場の状態を、入場中又は退場中を示す情報、チケット検出装置160により入場又は退場が検出された時刻を示す情報、いずれの入場ゲート又は退場ゲートにより入場又は退場が検出されたかを示す情報を保持する。
【0038】
図5は、本発明の実施形態に係る販売システム10の、販売処理における通信フローを示す。本通信フローは、図2に関連して説明した第1動作フローの動作を行う。
まず、メンバ購入者のそれぞれが情報端末110b〜cを用いて電子チケットの購入を指示すると、情報端末110b〜cは、それぞれのメンバ購入者の購入者識別情報を含む購入要求メッセージを情報端末110aへ送信する(S500)。情報端末110aは、S500の購入要求メッセージを受信すると、当該購入要求メッセージに情報端末110aの購入者識別情報及び情報端末110aの購入者が代表購入者であることを示す情報を付加し、代表購入者識別情報及びメンバ購入者識別情報を含む購入要求メッセージを販売管理装置150へ送信する(S510)。
【0039】
販売管理装置150は、受信した購入要求メッセージに基づき、決済処理(S520)及び販売処理(S530)を行う。そして、情報端末110a〜cに対する電子チケットのデータ等を含み、販売処理の結果を示す販売結果通知メッセージを情報端末110aへ送信する(S540)。情報端末110aは、受信した販売結果通知メッセージのうち、情報端末110b〜cに対する電子チケットのデータ及び販売処理の結果を示す販売結果通知メッセージを情報端末110b〜cへ転送する(S550)。
以上に示した通信フローによれば、販売管理装置150内の販売結果通知部340は、販売処理部330による電子チケットを含む販売処理の結果を、情報端末110aを介して情報端末110b〜cに通知することができる。
【0040】
図6は、本発明の実施形態に係る販売システム10の、販売処理における通信フローの変形例を示す。本通信フローは、図2に関連して説明した第1動作フローの動作を行う。本通信フローにおけるS500からS530は、図5のS500からS530とそれぞれ同一であるため説明を省略する。
販売管理装置150は、例えばメンバ購入者の情報端末110b〜c宛のメッセージを送信できることを示す送信可否情報が設定されている場合に、本通信フローを用いて、情報端末110a〜cのそれぞれに対して、当該情報端末110に対する電子チケットのデータ及び販売処理の結果を示す販売結果通知メッセージを送信する(S540、S560)。
以上に示した通信フローによれば、販売管理装置150内の販売結果通知部340は、情報端末110a〜cにそれぞれ電子チケットを含む販売処理の結果を送信することができる。
【0041】
図7は、本発明の実施形態に係る販売システム10の、キャンセル処理における通信フローを示す。
まず、メンバ購入者のそれぞれが情報端末110b〜cの入力部202及び表示部203を使用して電子チケットの購入のキャンセルを要求すると、情報端末110b〜cの購入者識別情報送信部215は、販売処理制御部200の指示に基づき、購入者識別情報格納部204に格納された購入者識別情報を含むキャンセル要求メッセージを販売管理装置150へ送信する(S700)。販売管理装置150内のキャンセル通知部355は、キャンセルメッセージ受信部350を介してキャンセル要求メッセージを受信すると、キャンセルを要求したメンバ購入者のメンバ購入者識別情報を含み、当該メンバ購入者の情報端末110からキャンセル要求メッセージを受信したことを示すキャンセル通知メッセージを情報端末110aへ送信する(S710)。
【0042】
情報端末110a内の販売処理制御部200は、メッセージ受信部245を介してキャンセル通知メッセージを受信すると、情報端末110aを使用する代表購入者に、メンバ購入者のキャンセルを承諾するかどうかを指示させる。代表購入者がキャンセルを承諾すると、販売処理制御部200は、購入者識別情報送信部215を介して当該メンバ購入者のキャンセルを承諾することを示すキャンセル承諾メッセージを販売管理装置150へ送信する(S720)。販売管理装置150内のキャンセルメッセージ受信部350がキャンセル承諾メッセージを受信すると、キャンセル通知部355は、キャンセル処理を行う(S730)。
【0043】
また、代表購入者が情報端末110aの入力部202及び表示部203を使用して電子チケットの購入のキャンセルを要求すると、情報端末110aの購入者識別情報送信部215は、販売処理制御部200の指示に基づき、購入者識別情報格納部204に格納された購入者識別情報を含むキャンセル要求メッセージを販売管理装置150へ送信する(S740)。販売管理装置150内のキャンセル通知部355は、キャンセルメッセージ受信部350を介してキャンセル要求メッセージを受信すると、キャンセルを要求した代表購入者の代表購入者識別情報を含み、情報端末110aからキャンセル要求メッセージを受信したことを示すキャンセル通知メッセージを情報端末110b〜cへ送信する(S750)。
【0044】
情報端末110b〜c内の販売処理制御部200は、メッセージ受信部245を介してキャンセル通知メッセージをそれぞれ受信すると、入力部202及び表示部203を用いて当該情報端末110を使用するメンバ購入者に、代表購入者のキャンセルを承諾するかどうかを指示させる。メンバ購入者がキャンセルを承諾すると、販売処理制御部200は、購入者識別情報送信部215を介して代表購入者のキャンセルを承諾することを示すキャンセル承諾メッセージを販売管理装置150へ送信する(S760)。販売管理装置150内のキャンセルメッセージ受信部350がキャンセル承諾メッセージを受信すると、キャンセル通知部355は、キャンセル処理を行う(S770)。
【0045】
以上において、キャンセル通知部355は、一の情報端末110が電子チケットの購入のキャンセルを要求した場合に、予めキャンセル通知部355内に設定されたキャンセル情報に基づき、同一グループの全ての販売をキャンセルするか、当該要求に対応する販売のみをキャンセルするかを選択してもよい。また、キャンセル通知部355は、代表購入者が使用する情報端末110aがキャンセルを要求した場合に、情報端末110b〜cを使用するメンバ購入者のいずれかを代表購入者とし、当該購入者が使用する情報端末110を代表情報端末としてもよい。
【0046】
図8は、本発明の実施形態に係る情報端末110aの処理フローを示す。本通信フローは、図2に関連して説明した第1動作フローの動作を行う。
まず、情報端末110a内の販売処理制御部200は、代表購入者が電子チケットを購入することを示す代表者購入情報を、入力部202及び表示部203を用いて入力する(S800)。次に、情報端末110b〜cにおいて、メンバ購入者のそれぞれが入力部202及び表示部203を使用して電子チケットの購入を指示すると、情報端末110b〜cの購入者識別情報送信部215は、販売処理制御部200の指示に基づき、購入者識別情報格納部204に格納された購入者識別情報を含む購入要求メッセージを情報端末110aへ送信する。情報端末110a内の購入者識別情報受信部205は、情報端末110aの他の情報端末である情報端末110b〜cから、情報端末110b〜cを使用する購入者を識別する購入者識別情報を含む購入要求メッセージを受信し、販売処理制御部200へ転送する。次に、販売処理制御部200は、情報端末110b〜cを使用する複数のメンバ購入者が購入する電子チケットの販売代金の合計額が、予め定められた上限額を超える場合(S810)に、上限超過通知部210を用いて合計額が上限額を超えることを示す販売結果通知メッセージを情報端末110b〜cへ送信し、処理を終了する(S815)。ここで、メンバ購入者による販売代金の上限額は、代表購入者によって設定されてもよい。
【0047】
S810において、合計額が上限額を超えない場合、購入者識別情報送信部215は、販売処理制御部200の制御に基づき、情報端末110a〜cを使用する購入者の購入者識別情報を含む購入要求メッセージを販売管理装置150へ送信する(S820)。次に、販売結果受信部235は、決済処理及び販売処理の結果を示す販売結果通知メッセージを販売管理装置150から受信する(S825)。そして、販売処理制御部200は、販売結果通知メッセージに含まれる情報端末110a宛の電子チケットのデータを、電子チケット格納部237に格納する。次に、販売結果転送部240は、情報端末110b〜cのそれぞれに販売結果通知メッセージを転送し、販売結果通知メッセージを受信させる(S830)。これを受けて、情報端末110b〜c内の販売処理制御部200は、それぞれ販売結果通知メッセージに含まれる電子チケットのデータを、電子チケット格納部237に格納する。
【0048】
図9は、本発明の実施形態に係る販売管理装置150の販売処理フローを示す。
まず、購入者識別情報受信部310は、情報端末110aが送信する購入要求メッセージを受信する(S900)。次に、決済処理部320は、購入者識別情報受信部310が受信した購入要求メッセージに基づき、購入者ID、代表者情報、及びグループIDを利用者管理部300に登録する。そして、購入要求メッセージに基づき、情報端末110a〜cを使用する各購入者に対して当該購入者が購入する電子チケットの販売代金を決済する処理を行い、利用者管理部300に決済状態を記録する(S905)。ここで、決済処理部320は、例えば通信ネットワーク140上に接続された銀行口座の管理サーバと通信することにより販売代金を決済する決済処理を行う。これに代えて、決済処理部320は、例えば当該購入者に対する請求予定金額を更新することにより決済処理を行ってもよい。
【0049】
次に、S905において決済が完了していない場合(S910)、処理をS915に進める。決済処理部320は、メンバ購入者の販売代金の決済ができない場合、すなわち例えば当該メンバ購入者の預金残高、支払限度額等の与信情報に基づき決済できないと判断された場合(S915)、処理をS920へ進める。そして、決済処理部320は、メンバ購入者の販売代金を代表購入者に対して決済することができる場合(S920)、当該メンバ購入者及び代表購入者が購入する電子チケットの販売代金を、代表購入者に対して決済する(S930)。一方、S915においてメンバ購入者に対する決済以外の要因、すなわち例えば代表購入者に対する決済ができない等の要因が発生した場合、又は、S920において代表購入者に対して決済できない場合、決済のエラー処理を行う。この場合において、販売管理装置150は、販売結果通知部340を介して決済のエラーを通知する販売結果通知メッセージを情報端末110a又は情報端末110a〜cに対して送信する。
【0050】
S910及びS930により決済が完了した場合、販売処理部330は、購入要求メッセージに基づき、情報端末110a〜cを使用する購入者に電子チケットを販売する販売処理を行う(S935)。より具体的には、販売処理部330は、利用者管理部300内の販売IDを割り当てると共に、情報端末110a〜cを使用する購入者に施設内の指定席を割り当て、チケット検出装置160が検出可能な電子チケットを生成する。そして、販売処理部330は、生成した電子チケットのデータを利用者管理部300内の販売状態におけるCIDに記録し、割り当てた指定席の情報をSIDに記録する。
ここで、販売処理部330は、販売対象が一般の商品である場合に、購入要求メッセージに基づき販売対象の商品を配送する指示を行ってもよい。また、販売処理部330は、販売対象をグループとして購入する複数の購入者に対し、団体購入特典を与えてもよい。すなわち例えば、販売対象が施設又は交通機関における指定席のチケットである場合、販売処理部330は、同一のグループに属する代表購入者及び/又はメンバ購入者に対して隣接する指定席のチケットを販売してもよい。また、販売処理部330は、グループとして購入した場合に、各購入者が個別に販売対象を購入した場合と比較し割引を行ってもよいし、団体購入特典の景品又はサービスを付与してもよい。
【0051】
次に、販売結果通知部340は、販売結果通知部340内に保持された、情報端末110b〜c宛のメッセージの送信可否を示す送信可否情報を参照する(S940)。そして、情報端末110a〜c宛にメッセージを送信できないことを示す送信可否情報が設定されている場合には、代表購入者及びメンバ購入者が購入した前記電子チケットを含む販売結果通知メッセージを、情報端末110aへ送信する(S950)。一方、情報端末110a〜c宛にメッセージを送信できることを示す送信可否情報が設定されている場合には、代表購入者及びメンバ購入者が購入した前記電子チケットを含む販売結果通知メッセージを、情報端末110a〜cへそれぞれ送信する(S945)。
【0052】
次に、情報端末110a〜cからキャンセル要求メッセージを受信した場合、キャンセル通知部355は、キャンセル処理を行う(S960)。すなわち、キャンセル通知部355は、図7に示した通信フローに基づき、購入者に対してキャンセル要求メッセージを受信したことを通知し、キャンセルの承諾を得て利用者管理部300にキャンセルがあったことを記録する。次に、販売処理部330は、処理をS935に進めて利用者管理部300に記録されたキャンセルの情報を参照し、キャンセルを要求した購入者と同一のグループにおける、電子チケットの購入のキャンセルを要求していない購入者を、隣接する指定席に再割当する処理を行う。この場合において、販売処理部330は、利用者管理部300内の販売状態として記録された電子チケットを無効化した後、隣接する指定席を割り当てた新たな電子チケットを生成して販売結果通知部340を介して情報端末110a〜cに再配布する(S940、S945、S950)。これに代えて、販売処理部330は、利用者管理部300内の販売状態として記録された指定席を再割当してもよい。
【0053】
図10は、本発明の実施形態に係る販売管理装置150の入退場検出フローを示す。
まず、チケット検出装置160は、利用者が情報端末110a〜cを用いて施設へ入場又は施設から退場したかどうかを検出する(S1000)。ここで、情報端末110a〜cは、電子チケット格納部237に格納された電子チケットのデータを、近距離無線通信等を用いて入場ゲート又は退場ゲートへ送信することにより、入場又は退場の情報をチケット検出装置160へ通知してもよい。これに代えて、情報端末110a〜cは、電子チケット格納部237に格納された電子チケットのデータを表示部203上に表示して入場ゲート又は退場ゲートに読み取らせることにより、入場又は退場の情報をチケット検出装置160へ通知してもよい。利用者による施設への入場又は施設からの退場の通知をチケット検出装置160から受けて、入退場検出部360は、利用者管理部300における当該利用者の入退場の状態を更新する。
【0054】
次に、入退場通知部380は、利用者管理部300を参照することにより、グループ利用者として管理される一の利用者が、電子チケットを用いて施設へ入場又は施設から退場したことを検出し、グループ利用者として管理される他の利用者が使用する情報端末110に、当該利用者が施設へ入場又は施設から退場したことを通知する(S1010)。
【0055】
次に、問合せメッセージ受信部370が、同一グループ内の一の利用者が施設に入場したかどうかを問い合わせる問合せメッセージを、情報端末110a〜cから受信した場合(S1020)、入退場通知部380は、問合せメッセージにより指定された購入者が施設に入場したか否かを示す情報を利用者管理部300から取得し、問合せメッセージを送信した情報端末110に通知する。(S1030)。
【0056】
以上に示した販売システム10によれば、それぞれの利用者がネットワークを介して電子チケットの購入を行うことにより、グループで電子チケットを購入することができる。この場合において、一の購入者を代表購入者に定めて、メンバ購入者が決済できない場合の代理決済や、メンバ購入者のキャンセル等を行わせることができ、グループによる電子チケットの購入の利便性を高めることができる。また、各利用者は、同一グループ内のある利用者が施設へ入場又は施設から退場したことを、販売管理装置150からの通知により知ることができる。これにより、例えば一の利用者がコンサートホールに入場し、携帯電話の電源をOFFとした場合においても、他の利用者は、当該利用者がコンサートホールに入場していることを知ることができる。
【0057】
図11は、本発明の実施形態の変形例に係る販売管理装置150の構成を示す。本変形例に係る販売管理装置150は、図2に関連して説明した第2動作フローの動作を行う。本変形例に係る販売管理装置150は、購入者識別情報受信部310、決済処理部320、販売処理部330、及び販売結果通知部340に代えて、購入者識別情報受信部1110、販売処理部1120、販売識別情報送信部1125、販売識別情報受信部1127、決済処理部1130、及び販売結果通知部1140を備える。本変形例に係る販売管理装置150における利用者管理部300、キャンセルメッセージ受信部350、キャンセル通知部355、入退場検出部360、問合せメッセージ受信部370、及び入退場通知部380は、図3に示した販売管理装置150における同一符号の部材と略同一であるため、説明を省略する。
【0058】
購入者識別情報受信部1110は、情報端末110aが送信する購入要求メッセージを受信する。販売処理部1120は、購入要求メッセージに基づき、情報端末110a〜cを使用する購入者に電子チケットを販売する販売処理を行う。販売識別情報送信部1125は、情報端末110aに対して、販売処理を識別する販売識別情報として、利用者管理部300に格納された販売IDを送信する。販売識別情報受信部1127は、前記販売識別情報及び購入者を識別する購入者識別情報を含み、販売代金の決済を要求する決済要求メッセージを情報端末110a〜cから受信する。決済処理部1130は、決済要求メッセージを受信した場合に、決済要求メッセージの送信元の情報端末110を使用する購入者に対して当該購入者が購入する販売対象の販売代金を決済する処理を行う。
【0059】
図12は、本発明の実施形態の変形例に係る販売システム10の、販売処理における通信フローを示す。本通信フローは、図2に関連して説明した第2動作フローの動作を行う。
図12のS500及びS510は、図5に示したS500及びS510と同様であるため、説明を省略する。販売管理装置150は、S510において受信した購入要求メッセージに基づき、販売処理を行う(S1200)。そして、販売処理において割り当てられた、各購入者に対する電子チケットの販売を識別する販売識別情報を情報端末110aへ送信する(S1210)。次に、情報端末110aを使用する代表購入者は、各メンバ購入者に、当該メンバ購入者が購入した電子チケットに対応する販売識別情報を通知する(S1220)。ここで、情報端末110aは、販売処理制御部200による制御に基づき、情報端末110a内の販売識別情報転送部225を介して、情報端末110b〜cに対応する販売識別情報を情報端末110b〜cに転送してもよい。これに代えて、代表購入者は、各メンバ購入者に対し、口頭、書面又は電子メール等の手段を用いて販売識別情報を通知してもよい。
【0060】
次に、情報端末110aは、代表購入者の指示に基づき、代表購入者による電子チケットの販売代金の決済を販売管理装置150に対して要求する決済要求メッセージを販売管理装置150へ送信する(S1230)。決済要求メッセージを受信すると、販売管理装置150は、情報端末110aが購入する電子チケットの販売代金を決済する処理を行う(S1240)。そして、販売管理装置150は、代表購入者に対して販売した電子チケットを含む販売結果通知メッセージを情報端末110aへ送信する(S1250)。
【0061】
次に、情報端末110b〜cは、メンバ購入者の指示に基づき、メンバ購入者識別情報と、メンバ購入者に対応する販売識別情報であるメンバ販売識別情報とを含み、メンバ購入者による電子チケットの販売代金の決済を販売管理装置150に対して要求する決済要求メッセージをそれぞれ販売管理装置150へ送信する(S1260)。決済要求メッセージを受信すると、販売管理装置150は、情報端末110b〜cが購入する電子チケットの販売代金を決済する処理を行う(S1270)。そして、販売管理装置150は、代表購入者に対して販売した電子チケットを含む販売結果通知メッセージを情報端末110b〜cへ送信する。ここで、S1270において、電子チケットの販売代金の決済にエラーが生じた場合、販売管理装置150は、決済処理にエラーが生じたことを通知する決済エラー通知メッセージを、代表購入者が使用する情報端末110a及び決済要求メッセージの送信元の情報端末110へ送信する(S1290)。
【0062】
以上に示したS1200、S1210、S1230、及びS1240の処理に代えて、決済処理部1130は、図5に示したS510,S520、S530及びS540と同様に、販売識別情報を授受することなく、購入要求メッセージに含まれる代表購入者識別情報に基づき、代表購入者に対して決済処理を行ってもよい。
【0063】
図13は、本発明の実施形態の変形例に係る情報端末110aの処理フローを示す。本変形例に係る情報端末110aの処理フローは、図2に関連して説明した第2動作フローの動作を行う。図13におけるS800、S805、S810、S815、S820は、図8における同一符号の処理と略同一であるため、説明を省略する。
S820の後、販売識別情報受信部220は、販売識別情報送信メッセージを受信する(S1300)。次に、販売識別情報転送部225は、販売識別情報送信メッセージに含まれる、情報端末110b〜cに対応する販売識別情報を情報端末110b〜cに転送する(S1310)。次に、販売識別情報送信部230は、代表購入者の指示に基づき、代表購入者識別情報と、代表購入者に対応する販売識別情報である代表販売識別情報とを含む決済要求メッセージを販売管理装置150へ送信する(S1315)。そして、販売結果受信部235は、販売管理装置150における決済処理が正常に完了した場合に、電子チケットのデータを含む販売結果通知メッセージを販売管理装置150から受信する(S1320)。ここで、販売結果受信部235は、販売管理装置150における決済にエラーが生じた場合に、決済エラー通知メッセージを受信する(S1320)。
【0064】
以上のS1315において、販売識別情報送信部230が送信する決済要求メッセージは、決済を行うためのWebページのアクセスを要求するメッセージであってもよい。この場合、情報端末110aは当該Webページを表示部203上に表示し、購入者はこのWebページ上で例えばクレジットカードの番号等を入力することにより、決済を行ってもよい。
【0065】
図14は、本発明の実施形態の変形例に係る販売管理装置150の販売処理フローを示す。
まず、購入者識別情報受信部1110は、情報端末110aが送信する購入要求メッセージを受信する(S1400)。次に、販売処理部1120は、購入者識別情報受信部310が受信した購入要求メッセージに基づき、購入者ID、代表者情報、及びグループIDを利用者管理部300に登録する。そして、販売処理部1120は、図9に示したS935と同様に、情報端末110a〜cを使用する購入者に電子チケットを販売する販売処理を行う(S1402)。次に、販売識別情報送信部1125は、購入要求メッセージに含まれる購入者識別情報により指定される購入者に対応付けて利用者管理部300に格納された、販売IDを含む販売識別情報送信メッセージを、情報端末110aに対して送信する(S1405)。
【0066】
次に、販売識別情報受信部1127は、販売代金の決済を要求する決済要求メッセージを情報端末110a〜cから受信する。決済処理部1130は、決済要求メッセージを受信した場合(S1410)に、決済要求メッセージの送信元の情報端末110を使用する購入者に対して当該購入者が購入する販売対象の販売代金を決済する処理を行う(S1415)。そして、決済の結果エラーが生じなかった場合(S1420)、販売結果通知部1140は、電子チケットを含む販売結果通知メッセージを、決済要求メッセージを送信した情報端末110へ送信する(S1425)。一方、決済の結果エラーが生じた場合(S1420)、決済処理部1130は、決済にエラーが生じたことを示す決済エラー通知メッセージを、決済要求メッセージを送信した情報端末110へ送信し、処理を終了する(S1430)。ここで、代表購入者が購入する電子チケットの販売代金を決済できない場合に、決済処理部1130は、代表購入者に対する決済ができないことを示す決済エラー通知ッセージを情報端末110b〜cへ送信する。また、メンバ購入者が購入する電子チケットの販売代金を決済できない場合に、決済処理部1130は、メンバ購入者に対する決済ができないことを示す決済エラー通知ッセージを情報端末110aへ送信する。
【0067】
購入要求メッセージを受信した後予め定められた受付期間の間、一の情報端末110から決済要求メッセージを受信しない場合(S1435)、決済処理部1130は、当該情報端末110から販売識別情報を受信しないことを示す決済エラー通知メッセージを情報端末110へ送信し(S1430)、処理を終了する。
販売管理装置150は、上記のS1410からS1435までの処理を、全ての購入者に対する決済が完了するまでの間実行する(S1440)。
【0068】
以上において、決済処理部1130は、情報端末110aを使用する代表購入者の指示に基づき受付期間を設定可能としてもよい。また、決済処理部1130は、受付期間の間に一の情報端末110から決済要求メッセージを受信しない場合に、施設の入場ゲートにおいて、チケットを配布するための処理を行ってもよい。
【0069】
本変形例に係る販売システム10によれば、情報端末110a〜cは、販売識別情報を用いてそれぞれ個別に販売管理装置150に対して決済を要求することができる。これにより、例えばクレジットカードの番号や、銀行口座の暗証番号等を用いた決済を行う場合において、それぞれの情報端末110a〜cが個別に販売管理装置150に対して決済を要求することができ、これらの情報の漏洩を防ぐことができる。
【0070】
図15は、本発明の実施形態に係る販売管理装置150のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係る販売管理装置150は、ホストコントローラ1582により相互に接続されるCPU1500、RAM1520、グラフィックコントローラ1575、及び表示装置1580を有するCPU周辺部と、I/Oコントローラ1584によりホストコントローラ1582に接続される通信インターフェイス1530、ハードディスクドライブ1540、及びCD−ROMドライブ1560を有する入出力部と、I/Oコントローラ1584に接続されるROM1510、フレキシブルディスクドライブ1550、及びI/Oチップ1570を有するレガシー入出力部とを備える。
【0071】
ホストコントローラ1582は、RAM1520と、高い転送レートでRAM1520をアクセスするCPU1500及びグラフィックコントローラ1575とを接続する。CPU1500は、ROM1510及びRAM1520に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィックコントローラ1575は、CPU1500等がRAM1520内に設けたフレームバッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置1580上に表示させる。これに代えて、グラフィックコントローラ1575は、CPU1500等が生成する画像データを格納するフレームバッファを、内部に含んでもよい。
【0072】
I/Oコントローラ1584は、ホストコントローラ1582と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス1530、ハードディスクドライブ1540、及びCD−ROMドライブ1560を接続する。通信インターフェイス1530は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ1540は、中継装置130が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ1560は、CD−ROM1595からプログラム又はデータを読み取り、RAM1520を介してI/Oチップ1570に提供する。
【0073】
また、I/Oコントローラ1584には、ROM1510と、フレキシブルディスクドライブ1550やI/Oチップ1570等の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM1510は、中継装置130の起動時にCPU1500が実行するブートプログラムや、中継装置130のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスクドライブ1550は、フレキシブルディスク1590からプログラム又はデータを読み取り、RAM1520を介してI/Oチップ1570に提供する。I/Oチップ1570は、フレキシブルディスク1590や、例えばパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
【0074】
情報端末110a〜cに提供される販売処理プログラム、及び販売管理装置150に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク1590、CD−ROM1595、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。
情報端末110a〜cに提供される販売処理プログラムは、情報端末110a〜cを、販売処理制御部200、入力部202、表示部203、購入者識別情報格納部204、購入者識別情報受信部205、上限超過通知部210、購入者識別情報送信部215、販売識別情報受信部220、販売識別情報転送部225、販売識別情報送信部230、販売結果受信部235、電子チケット格納部237、販売結果転送部240、メッセージ受信部245、及びメッセージ転送部250としてそれぞれ機能させる複数のモジュールを備える。
また、販売管理装置150に提供され、販売管理装置150に第1動作フローの動作を行わせるプログラムは、販売管理装置150を、利用者管理部300、購入者識別情報受信部310、決済処理部320、販売処理部330、販売結果通知部340、キャンセルメッセージ受信部350、キャンセル通知部355、入退場検出部360、問合せメッセージ受信部370、及び入退場通知部380としてそれぞれ機能させる複数のモジュールを備える。
また、販売管理装置150に提供され、販売管理装置150に第2動作フローの動作を行わせるプログラムは、販売管理装置150を、利用者管理部300、購入者識別情報受信部1110、販売処理部1120、販売識別情報送信部1125、販売識別情報受信部1127、決済処理部1130、販売結果通知部1140、キャンセルメッセージ受信部350、キャンセル通知部355、入退場検出部360、問合せメッセージ受信部370、及び入退場通知部380としてそれぞれ機能させる複数のモジュールを備える。
【0075】
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク1590、CD−ROM1595の他に、DVDやPD等の光学記録媒体、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムを中継装置130に提供してもよい。
【0076】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の実施形態に係る販売システム10の構成の一例を示す。
【図2】本発明の実施形態に係る情報端末110aの構成を示す。
【図3】本発明の実施形態に係る販売管理装置150の構成を示す。
【図4】本発明の実施形態に係る利用者管理部300の内容を、表形式により示す。
【図5】本発明の実施形態に係る販売システム10の、販売処理における通信フローを示す。
【図6】本発明の実施形態に係る販売システム10の、販売処理における通信フローの変形例を示す。
【図7】本発明の実施形態に係る販売システム10の、キャンセル処理における通信フローを示す。
【図8】本発明の実施形態に係る情報端末110aの処理フローを示す。
【図9】本発明の実施形態に係る販売管理装置150の販売処理フローを示す。
【図10】本発明の実施形態に係る販売管理装置150の入退場検出フローを示す。
【図11】本発明の実施形態の変形例に係る販売管理装置150の構成を示す。
【図12】本発明の実施形態の変形例に係る販売システム10の、販売処理における通信フローを示す。
【図13】本発明の実施形態の変形例に係る情報端末110aの処理フローを示す。
【図14】本発明の実施形態の変形例に係る販売管理装置150の販売処理フローを示す。
【図15】本発明の実施形態に係る販売管理装置150のハードウェア構成の一例を示す。
【符号の説明】
【0078】
10 販売システム
110a〜c 情報端末
120 携帯電話ネットワーク
130 中継装置
140 通信ネットワーク
150 販売管理装置
160 チケット検出装置
200 販売処理制御部
202 入力部
203 表示部
204 購入者識別情報格納部
205 購入者識別情報受信部
210 上限超過通知部
215 購入者識別情報送信部
220 販売識別情報受信部
225 販売識別情報転送部
230 販売識別情報送信部
235 販売結果受信部
237 電子チケット格納部
240 販売結果転送部
245 メッセージ受信部
250 メッセージ転送部
300 利用者管理部
310 購入者識別情報受信部
320 決済処理部
330 販売処理部
340 販売結果通知部
350 キャンセルメッセージ受信部
355 キャンセル通知部
360 入退場検出部
370 問合せメッセージ受信部
380 入退場通知部
1110 購入者識別情報受信部
1120 販売処理部
1125 販売識別情報送信部
1127 販売識別情報受信部
1130 決済処理部
1140 販売結果通知部
1500 CPU
1510 ROM
1520 RAM
1530 通信インターフェイス
1540 ハードディスクドライブ
1550 フレキシブルディスクドライブ
1560 CD−ROMドライブ
1570 I/Oチップ
1575 グラフィックコントローラ
1580 表示装置
1582 ホストコントローラ
1584 I/Oコントローラ
1590 フレキシブルディスク
1595 CD−ROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設への入退場を電子チケットにより管理する管理装置であって、
前記電子チケットを所持する複数の利用者の一部を、グループ利用者として管理する利用者管理部と、
前記グループ利用者として管理される第1の利用者が、前記電子チケットを用いて前記施設へ入場又は前記施設から退場した場合に、前記グループ利用者として管理される第2の利用者が使用する情報端末に、前記第1の利用者が前記施設へ入場又は前記施設から退場したことを通知する入退場通知部と
を備える管理装置。
【請求項2】
前記入退場通知部は、前記第1の利用者が前記施設に入場したかどうかを問い合わせる問合せメッセージを、前記第2の利用者の情報端末から受信した場合に、前記第1の利用者が前記施設に入場したか否かを前記第2の利用者の情報端末に通知する請求項1記載の管理装置。
【請求項3】
前記第1の利用者または前記第2の利用者の一方である第1購入者が使用する第1情報端末は、前記第1購入者を識別する第1購入者識別情報を、前記第1の利用者または前記第2の利用者の他方である第2購入者が使用する第2情報端末へ送信し、
前記第2情報端末は、前記第1購入者識別情報及び前記第2購入者を識別する第2購入者識別情報を含む購入要求メッセージを当該管理装置へ送信し、
当該管理装置は、
前記購入要求メッセージに基づき、前記第1購入者に対して前記第1購入者が購入する前記電子チケットの販売代金を決済する処理を行い、前記第2購入者に対して前記第2購入者が購入する前記電子チケットの販売代金を決済する処理を行う決済処理部と、
前記購入要求メッセージに基づき、前記第1購入者及び前記第2購入者に前記電子チケットを販売する販売処理を行う販売処理部と、
前記販売処理部による販売処理の結果を、前記第1情報端末及び前記第2情報端末のそれぞれに受信させる販売結果通知部と
を備える請求項1または2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記販売結果通知部は、前記販売処理部による前記販売処理の結果を、前記第2情報端末を介して前記第1情報端末に通知する請求項3に記載の管理装置。
【請求項5】
前記電子チケットは、施設又は交通機関における指定席のチケットであり、
前記販売処理部は、前記第1購入者及び前記第2購入者に対して隣接する指定席のチケットを販売する請求項3から4のいずれかに記載の管理装置。
【請求項6】
前記販売結果通知部は、前記第1情報端末及び前記第2情報端末にそれぞれ前記電子チケットを送信する請求項3から5のいずれかに記載の管理装置。
【請求項7】
前記販売結果通知部は、
前記第1情報端末宛のメッセージの送信可否を示す送信可否情報を保持し、
前記第1情報端末宛にメッセージを送信できないことを示す前記送信可否情報が設定されている場合には、前記第1購入者及び前記第2購入者が購入した前記電子チケットを、前記第2情報端末へ送信する請求項3から6のいずれかに記載の管理装置。
【請求項8】
前記決済処理部は、前記第1購入者の販売代金の決済ができない場合に、前記第1購入者及び前記第2購入者が購入する前記電子チケットの販売代金を、前記第2購入者に対して決済する請求項3から7のいずれかに記載の管理装置。
【請求項9】
前記第1情報端末から前記電子チケットの購入のキャンセルを要求するキャンセル要求メッセージを受信した場合に、前記キャンセル要求メッセージを受信したことを示すメッセージを前記第2情報端末に送信するキャンセル通知部を更に備える請求項3から8のいずれかに記載の管理装置。
【請求項10】
前記第2情報端末から前記電子チケットの購入のキャンセルを要求するキャンセル要求メッセージを受信した場合に、前記キャンセル要求メッセージを受信したことを示すメッセージを前記第1情報端末に送信するキャンセル通知部を更に備える請求項3から8のいずれかに記載の管理装置。
【請求項11】
前記電子チケットは、施設又は交通機関における指定席のチケットであり、
前記販売処理部は、複数の前記第1購入者及び前記第2購入者に対して隣接する指定席のチケットを販売し、
前記販売処理部は、一の前記第1情報端末又は前記第2情報端末から前記電子チケットの購入のキャンセルを要求するキャンセル要求メッセージを受信した場合に、前記電子チケットの購入のキャンセルを要求していない前記第1購入者及び前記第2購入者を隣接する指定席に再割当する処理を行う請求項3から10のいずれかに記載の管理装置。
【請求項12】
前記第1の利用者または前記第2の利用者の一方である第1購入者が使用する第1情報端末は、前記第1購入者を識別する第1購入者識別情報、及び、前記第1の利用者または前記第2の利用者の他方である第2購入者が前記電子チケットを購入することを示す購入要求メッセージを当該管理装置へ送信し、
当該管理装置は、
前記購入要求メッセージに基づき、前記第1購入者及び前記第2購入者に前記電子チケットを販売する販売処理を行う販売処理部と、
前記第1情報端末に対して、前記販売処理を識別する販売識別情報を送信する販売識別情報送信部と、
前記販売識別情報及び前記第2購入者を識別する第2購入者識別情報を前記第2購入者が使用する第2情報端末から受信した場合に、前記第2購入者に対して前記第2購入者が購入する前記電子チケットの販売代金を決済する処理を行う決済処理部と
を備える請求項1から2のいずれかに記載の管理装置。
【請求項13】
施設への入退場を電子チケットにより管理する管理装置用の管理プログラムであって、
前記管理装置を、
前記電子チケットを所持する複数の利用者の一部を、グループ利用者として管理する利用者管理部と、
前記グループ利用者として管理される第1の利用者が、前記電子チケットを用いて前記施設へ入場又は前記施設から退場した場合に、前記グループ利用者として管理される第2の利用者が使用する情報端末に、前記第1の利用者が前記施設へ入場又は前記施設から退場したことを通知する入退場通知部と
して機能させる管理プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2008−282424(P2008−282424A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−196753(P2008−196753)
【出願日】平成20年7月30日(2008.7.30)
【分割の表示】特願2002−303633(P2002−303633)の分割
【原出願日】平成14年10月17日(2002.10.17)
【出願人】(500438172)テックファーム株式会社 (14)