説明

管継手

【課題】管が確実に装着されたことを確認することができる管継手を提供する。
【解決手段】管66が装着される管装着部12と第1結合部とを有し、導通路が形成された継手本体11と、第2結合部を一端に有し、他端に挿通口23が形成され、管装着部12が覆われて結合されるナット21と、を備える管継手10であって、ナット21の外周面には開口部25aが形成され、内部には筒状のリングの外周部に腕部40aが形成され、筒状のリングが弾性変形可能な支点部が形成された確認リングが設けられ、確認リングは変形された状態で腕部がナットの内側に接触させて配置され、管66が装着される際に、管66の端部66aが確認リングの側面を押動することで確認リングが移動され、管66が管装着部12の規定位置に装着されたとき確認リングの変形が弾性力により開放され、確認リングの腕部40aが開口部25aから突出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は管継手に関し、特に、管継手に管が確実に装着されたことを確認することができる構成を有する管継手に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、管継手内に管を挿入するだけで、管を管継手に装着できる管継手が知られている。このような管継手では、管が管継手内に確実に装着される必要があるが、管継手内での管の装着状態が視認できないため、この装着が確認できる管継手が求められている。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、継手本体内へ接続する管が所定量挿入されたことを外部から容易に確認が出来る管継手に関する考案が開示されている。下記特許文献1に記載の管継手70は、インジケータピン73を備えており、接続管76を所定量長さまで継手本体71に差し込むと、図13Aに示すように、インジケータピン73の片持ち梁74上の部分が管端によって押されて半径方向に移動し、貫通穴72内に隠れていた円柱状の突起75が継手本体71の外観から見て、図13Bに示すように、貫通穴72の部分から飛び出すことで、接続管76が所定量差し込まれたことを確認することができるものとされている。
【0004】
また、下記特許文献2には、配管が正規状態で挿入されたか否かを検知するための接続検知装置に関する発明が開示されている。下記特許文献2に記載の接続検知装置は、図14Aに示すように、コネクタ本体80には配管86の抜け止めを行うリテーナ82が配されている。このリテーナ82が配管86の鍔部81が通過する過程で抜け止め突起83が押し上げられて拡開すると、リテーナ82の前面側に配されたチェッカー84が鍔部81によって押される。チェッカー84は、通常時にはリテーナ82のカバー片85によって覆い隠されているために外部に露出しないが、図14Bに示すように、配管86が正規嵌合位置に至ってチェッカー84がリテーナ82から押し出されると、カバー片85から露出するような構成を有している。そのため、下記特許文献2の接続検知装置によれば、配管が正規挿入状態になると、チェッカーが配管の鍔部によって押されリテーナから押し出されて外部へ露出されるため、これをもって作業者は配管が正規状態にまで挿入されたことを知ることができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平05−054889号公報
【特許文献2】特開2002−243082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1に記載の管継手では、インジケータピンの突起は、管継手内に差し込まれた接続管の移動する距離に応じて徐々に貫通孔から飛び出すようになっている。そのため、接続管の差し込みが途中であっても、インジケータピンの突起が貫通孔から飛び出した状態となっているので、接続管が所定量長さまで差し込まれたかの判別が困難であるという課題がある。
【0007】
また、上記特許文献2に記載の接続検知装置では、挿入される配管に鍔部を設ける必要があるため、既存の配管をそのまま使用することが困難となる課題を有するとともに、チェッカーの移動が、配管の挿入に応じて徐々にされるので、上記特許文献1と同様の課題もある。
【0008】
本発明者は、このような従来技術に鑑み、管継手に管を確実に装着されたことの確認を行うことができる構造について種々検討を重ねた結果、管継手の内部に確認リングを備え、管継手の規定位置に管が確実に装着されたときのみ、使用者が管継手の外部から確認リングを確認できるような構造とすることによって解決し得ることを見出し、本発明に至ったものである。
【0009】
すなわち、本発明の目的は、管継手に管が確実に装着されたときのみ、管継手の外部から確認できる管継手を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様の管継手は、管が装着される中空円筒状の管装着部と、前記管装着部より大きな径の筒状体で形成された第1結合部とを有し、前記管の流路と連通される導通路が形成された継手本体と、前記第1結合部と結合される第2結合部を一端に有し、他端に前記管が挿通される挿通口が形成され、前記管装着部が覆われるように結合される中空円筒状のナットと、を備える管継手であって、前記ナットの外周面には少なくとも一つの開口部が形成され、前記ナットの内部には、所定幅及び所定厚さを有する一部が切り欠かれた切欠き部を有する筒状のリングであって、前記筒状のリングの外周部には前記筒状のリングの円周方向と垂直に突出した腕部が前記開口部の数に対応して形成され、前記切欠き部と対向する位置に前記筒状のリングが弾性変形可能な支点部が形成された確認リングが設けられ、前記確認リングは、前記ナットの内部に前記支点部を支点として、前記確認リングの切欠き部の隙間が弾性力に抗して縮まる方向へ押動され、変形された状態で前記腕部の端部が前記ナットの内側に接触させて配置されており、前記管が前記継手本体の前記管装着部に装着される際に、前記管の挿入された側の端部が前記確認リングの側面を押動することで、前記確認リングが移動され、前記管が前記管装着部の規定位置に装着されたとき、前記確認リングの前記変形が弾性力により開放され、前記確認リングの前記腕部が前記ナットに形成された開口部から突出されることを特徴とする。
【0011】
また、第2の態様の管継手は、第1の態様の管継手において、前記ナットの内周面には、前記確認リングの腕部が配置される位置から前記ナットに形成された前記開口部まで、前記確認リングの腕部の移動を誘導する誘導溝部が形成されていることを特徴とする。
【0012】
また、第3の態様の管継手は、第1又は2の態様の管継手において、前記確認リングは、前記切欠き部が設けられた前記筒状のリングの両端部及び前記支点部のそれぞれの内周側から前記筒状のリングの内側に向かって突起が形成されており、前記管が規定位置に装着されたとき、前記管の挿入された側の端部は、前記確認リングに形成された前記各突起の側面と当接されることを特徴とする。
【0013】
また、第4の態様の管継手は、第1〜3のいずれかの態様の管継手において、前記ナットの内部には、中空の円筒体で形成され、前記円筒体の内周に前記筒状体の円周方向に環状の係止部が突出されて形成されたスペーサーと、前記スペーサーの前記係止部には、中央に前記管が挿通可能な広開口を有する円形の板状体であって、前記広開口の周囲には複数の爪部が等間隔に立設され、前記複数の爪部は前記管が挿通される側に傾斜して形成されており、前記傾斜された複数の爪部の先端部は前記管の外径よりもやや狭い径で形成された狭開口が形成された、爪リングが設けられ、前記ナットの内部には、前記挿通口が形成された側の端部の、前記挿通口の周囲から前記ナットの内部に向かって延設された内部延設部が形成され、前記継手本体の前記第1結合部の前記管装着部が突出して形成された側の壁面に、前記スペーサーが当接され、前記スペーサーの前記係止部に前記爪リングが配置され、前記爪リングの前記広開口の外径に前記ナットの内部延設部が当接され、前記ナットを前記継手本体に結合させることで、前記スペーサー及び前記爪リングが、前記継手本体と前記ナットによって狭持されることを特徴とする。
【0014】
また、第5の態様の管継手は、第4の態様の管継手において、前記スペーサーには、前記確認リングの前記腕部の移動する範囲に合わせて切り欠きが形成されていることを特徴とする。
【0015】
また、第6の態様の管継手は、第4又は5の態様の管継手において、前記ナットの内周面には、前記ナットの軸線と平行に直線状の係合溝が少なくとも一本形成され、前記スペーサーの前記筒状体の外周面には前記係合溝に嵌り込む大きさの係合突起が形成され、前記ナットに前記スペーサーを装着するときに、前記ナットの係合溝に前記スペーサーの係合突起を係合させることを特徴とする。
【0016】
また、第7の態様の管継手は、第1〜6のいずれかの態様の管継手において、前記ナットの外周面の前記開口部が形成される部分は、前記円筒体の曲面の一部に平坦部が形成されていることを特徴とする。
【0017】
また、第8の態様の管継手は、第1〜7のいずれかの態様の管継手において、前記確認リングの前記腕部は、前記ナットの前記開口部から突出する量が、前記ナットの開口部が形成された部分と同じになるように構成されていることを特徴とする。
【0018】
また、第9の態様の管継手は、第1の態様の管継手において、前記管装着部には、少なくとも1つの環状の溝が形成されており、前記環状の溝には、環状弾性部材が装着されていることを特徴とする。
【0019】
また、第10の態様の管継手は、第1の態様の管継手において、前記継手本体の前記管装着部が形成された反対側には、接続機構が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、上記構成を備えることにより、以下の優れた効果を奏する。すなわち、本発明の第1の態様の管継手によれば、管継手の内部に配置された確認リングが、管継手に装着されるために挿入された管により押され、管が管継手の規定位置に装着された時、はじめて確認リングに形成された腕部が、管継手のナットに形成された開口部から突出されるように構成されているので、管継手の規定位置に管を確実に装着することができる。また、使用者は、管継手のナットの開口部から確認リングの腕部が突出することで管が管継手の規定位置に装着されたことを知ることができるので、作業効率を上げることができる。さらに、腕部が開口部から突出する際に、弾性力により弾かれた確認リングが音を発したり、振動を発生し管等に振動を伝えたりすることで、視認し難い場所や手で触れにくい場所でも管が管継手に確実に装着されたことを知ることも可能となる。また、ナットの開口部及び確認リングの腕部が複数個形成されていることで、全ての腕部が開口部から突出することで、管が規定位置に装着されたことの確認をより確実に行うことができる。
【0021】
また、第2の態様の管継手によれば、確認リングの腕部を誘導する溝がナットの内周面に形成されているので、この誘導溝部に腕部を誘導させることで確認リングの腕部を確実にナットの開口部から突出させることができる。
【0022】
また、管が管継手の規定位置に装着されたとき、管の挿入された側の端部と継手本体との間に確認リングが配置されるようになるが、確認リングの変形は弾性力により開放されるため、管の端部と継手本体との間に隙間ができるようになる。しかし、第3の態様の管継手によれば、この支点部と筒状のリングの端部のそれぞれの部分に突起が形成されることで、管の端部がこれらの突起の側面と当接することにより継手本体の隙間ができることを抑制することができ、管と継手本体との装着をより完全にすることができるようになる。
【0023】
また、第4の態様の管継手によれば、管継手の内部に爪リングが設けられており、この爪リングは、管が挿入される側に向かって傾斜されて形成された複数個の爪部によって、装着された管の外周に引っかけることで、管が抜けるのを抑制することができる。また、中空の円筒体で形成されたスペーサーで爪リングが支持されているので、ナットや継手本体に特別な構造を形成することがなく、製造を容易にすることができまた、管継手の小型化及び省スペース化を図ることもできる。また、ナットの内部にスペーサーを配置することで、確認リングがナット内に配置されているとき、スペーサーの内面に確認リングの外周側の支点部の屈曲された部分が接するようにすることで、確認リングを安定して支持することができるようになる。
【0024】
また、第5の態様の管継手によれば、スペーサーに確認リングの腕部の移動する範囲に合わせた切り欠きが形成されることで、管継手の内部の確認リングの移動を円滑に行うことができ、また、管継手の小型化及び省スペース化を図ることもできる。
【0025】
また、第6の態様の管継手によれば、スペーサーの係合突起とナットの係合溝を係合させることで、スペーサーをナットにずれることなく装着することができ、また、管を装着するときも、スペーサーがずれることを抑制し、ナットに形成された開口部とスペーサーに形成された切り欠きを常に合わせた状態を維持することができるので、スペーサーの切り欠きを移動する確認リングの腕部を開口部から突出する際の不具合を抑制することができるようになる。
【0026】
また、第7の態様の管継手によれば、確認リングの腕部が突出する開口部が平坦部で形成されることで、腕部の突出が確認しやすくなる。
【0027】
また、第8の態様の管継手によれば、腕部の開口部からの突出が、ナットの開口部が形成された部分と同じ長さとなっているので、ナットの外周から飛び出た部分がなくなるので、他の部材とぶつかることがなくなることで破損を抑制し、また、使用者が飛び出た部分に引っ掛かることがなくなるので、怪我をするおそれも減少する。さらに、意匠的にも優れたものとなる。なお、腕部の開口部からの突出が、円筒体又は平坦部の外周より短いと、視覚での確認や手触りによる感触での確認がし難くなるので好ましくない。
【0028】
また、第9の態様の管継手によれば、管が装着される管装着部にパッキン等の環状弾性部材が装着されているので、流体が漏れ出すのを抑制することができると共に、装着された管を抜け難くすることができる。
【0029】
また、第10の態様の管継手によれば、管継手に装着される液体が供給される装置、もしくは液体を排出させる装置等との接続を容易に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1Aは本発明の実施例1に係る管継手の管未装着状態の斜視図であり、図1Bは図1Aの管継手に管を装着した状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例1に係る管継手の分解斜視図である。
【図3】図3Aは実施例1に係る継手本体の斜視図であり、図3Bは図3AのIIIB−IIIB線での断面図である。
【図4】図4Aは実施例1に係るナットの斜視図であり、図4Bは図4AのIVB−IVB線での断面図である。
【図5】図5Aは実施例1に係る確認リングの斜視図であり、図5Bは確認リングを変形させた状態の斜視図である。
【図6】図6Aは実施例1に係るスペーサーの斜視図であり、図6Bは図6AのVIB−VIB線での断面図である。
【図7】図7Aは実施例1に係る爪リングの正面図であり、図7Bは斜視図であり、図7Cは側面図である。
【図8】実施例1に係る管継手の図1AのVIII−VIII線での断面図である。
【図9】管継手に管を装着する工程を示す断面図である。
【図10】管継手に管を装着する工程を示す図9に続く断面図である。
【図11】管継手に管を装着する工程を示す図10に続く断面図である。
【図12】図12Aは図10のXIIA−XIIA線での断面図であり、図12Bは図11のXIIB−XIIB線での断面図である。
【図13】引用文献1の従来例を示す図である。
【図14】引用文献2の他の従来例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図1〜図8を参照して本発明の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための管継手を例示するものであって、本発明をこの管継手に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。
【実施例1】
【0032】
本実施例に係る管継手10は、図1Aに示すように、液体や気体等の流体を流通させる管66が装着され他の装置等と連通させるものである。また、本実施例に係る管継手10は、一度挿入された管66は、管継手10を分解しない限り外すことがないような構成を有している。管継手10は、図1Aに示すように、一方に管66が挿通される挿通口23が形成されたナット21とこのナット21と結合された継手本体11を有し、継手本体11のナット21が結合された側の反対側には、他の装置等と接続される接続機構18を有している。また、この管継手10は、管66が規定位置まで挿入された際には、抜けることができないような構成とされているとともに、管66が規定位置に配置されたことが確認できるような構成を有している。実施例1の管継手10は、図2に示すように、継手本体11と結合されるナット21に覆われた内部には、確認リング37、スペーサー48及び爪リング59がそれぞれ収容され配置されている。以下、これらの構造について記載する。
【0033】
まず、図2及び図3を参照して継手本体について説明する。継手本体11は、管66が装着される中空円筒状の管装着部12と、管装着部12より大きな径の筒状体で形成された第1結合部13と、第1結合部13を挟んで管装着部12とは反対側には、他の装置と接続される接続機構18が備えられ、流体が流通される管66の流路と連通される導通路19が、継手本体11の中央を貫通して形成されている。
【0034】
管装着部12には、2本の環状の溝12a、12bが形成されており、この環状の溝には、弾性部材で形成された環状のパッキンが取付けられる。なお、環状の溝及びパッキンは2本に限られず、1本でもよく、また3本以上であってもよい。このパッキン20a、20bが取付けられることで、流体が漏れ出すことを抑制すると共に、装着された管を抜け難くすることができる。なお、パッキンに限られずOリング等の環状の弾性部材を用いることもできる。
【0035】
第1結合部13は、管装着部12より大きな径の筒状体で形成されており、第1結合部13の外周部分の結合面14には、ナット21と結合される構造、例えば、螺合による溝等が形成されている。なお、結合方法は、任意であり、他の公知の方法を用いてもよい。また、第1結合部13は、管装着部12の管が装着される側の壁面15と、壁面15の反対側には、接続機構18と第1結合部13とが連通される連通管17が形成されている。また、結合面14の壁面15側の反対側には、外側に向かって環状のフランジ16が形成されており、このフランジ16は結合面14に結合されるナット21が、当接される部分となる。
【0036】
接続機構18は、第1結合部13から延設された連通管17の端部に他の装置と接続するための袋ナットやソケット等の接続可能な構造を有する部材が設けられている。この接続機構は、装着される装置の構造にあわせて変更可能なようにすることができる。
【0037】
なお、継手本体11は、図3では、管装着部12、第1結合部13及び連通管17が一体に形成されている場合を説明しているが、これに限らず、管装着部12、第1結合部13及び連通管17は別体で形成され、組み立てられるようにされていてもよく、また、管装着部12と連通管17とが一体に形成され、第1結合部13が組み立てられるようにされていてもよい。
【0038】
次に、図2及び図4を参照してナットについて説明する。ナット21は、一端に継手本体11に形成された第1結合部13が挿入される結合側開口部22を有し、他端に管66が挿通される挿通口23を有する中空円筒状に形成されている。ナット21の外周面24には、ナット21の内側まで貫通された2つの開口部25a、25bが対向した位置に形成されている。また、この開口部25a、25bが形成された外周面24には、円筒状の曲面の一部分が変形され、平坦になるような平坦部26が形成されている。
【0039】
ナット21の結合側開口部22には、継手本体11の第1結合部13に形成されたフランジ16と当接される当接面27が形成されている。また、結合側開口部22側の内周面33には、第1結合部13と結合される第2結合部30が形成されている。第2結合部30は、第1結合部13と結合される構成、例えば、螺合による溝等が形成されている。
【0040】
また、ナット21の挿通口23側の内部28には、挿通口23が形成された円盤状の側面29の最小径部分29aからナット21の内部28に延設して形成された環状の内部延設部31が形成されている。この内部延設部31は、挿通口23から挿通された管66を継手本体11の管装着部12に案内する役割と、管装着部12に設けられたパッキン20a、20bと内部延設部31の内面32とで管66を狭持する役割がある。さらに、内部延設部31の挿通口23の反対側の延設端部34は、爪リング59やスペーサー48が狭持される部分となるが、詳細は後述する。
【0041】
また、ナット21の内周面33の中央部分には、スペーサー48が配置される位置と対応する位置に、ナット21の軸線方向と平行に溝が形成されており、この溝は、後述するスペーサー48が配置されたときに係合する係合溝35となっている。この係合溝35は、対向して2本形成されている(他の一本は不図示)。また、開口部25a、25bが形成された部分のナット21の内周面33には、開口部25a、25bと連通するように溝が形成されており、この溝は、後述する確認リングが配置される部分の誘導溝部36となっている。
【0042】
次に、図2及び図5を参照して確認リングについて説明する。確認リング37は、図5Aに示すように、所定の幅及び所定の厚さを有一部が切り欠かれた切欠き部38を有する筒状のリング39で構成されている。この筒状のリング39には、筒状のリング39の外周面39cから円周方向と垂直に突出した2本の角柱状の腕部40a、40bが形成されている。なお、この腕部40a、40bは、ナット21に形成された開口部25a、25bから突出される大きさに形成されていればよく、その形状は角柱状に限らず、円柱状等の任意の形状でもよい。
【0043】
また、確認リング37の切欠き部38と対向する位置には、確認リング37を弾性変形させるときの支点となる支点部42が形成されている。また、切欠き部38が形成された筒状のリング39の両端部39a、39b及び支点部42の内周側には、筒状のリング39の内側に向かって突起43a、43b、43cが形成されている。これらの突起43a、43b、43cは筒状のリング39の幅と同じ幅に形成される。
【0044】
また、図5Bは、矢印方向に押圧して確認リング37を弾性変形させた状態を示したものであり、筒状のリング39の支点部42を支点として、左右対称に変形させることができる。そして、確認リング37は、この変形させた状態で、ナット21の内部28に配置される。
【0045】
次に、図2及び図6を参照してスペーサーについて説明する。スペーサー48は、一方に第1開口49と他方に第2開口50が設けられた中空の円筒体51で形成されている。円筒体51の外周には、2本の係合突起52がスペーサー48の軸線方向と平行に、円筒体51の幅と略同じ長さに亘って形成されている。この係合突起52は、ナット21の内部28に形成された係合溝35に係合される大きさで形成されている。
【0046】
また、スペーサー48の円筒体51の第2開口50側が切り欠かれるように2箇所の切り欠き53が所定の大きさで形成されている。また、スペーサー48の第1開口49側の円形状の端部54は、内側部分に面取りがなされている。この面取りを行うことで、この端部54は、ナット21に装着されたとき、ナット21の内周面33と内部延設部31との隙間31aに嵌入されるとき、嵌入しやすくなる。この嵌入については後述する。
【0047】
また、第2開口50の端部は、継手本体11の第1結合部13の壁面15に当接される壁面当接部56となっている。また、スペーサー48の内側には、円筒体51の内周に沿って環状の係止部57が突出されて形成されている。この係止部57の第1開口49側に爪リング59が配置される爪リング配置部58が設けられている。
【0048】
次に、図2及び図7を参照して爪リングについて説明する。爪リング59は、中央に管66が挿通可能な大きさの広開口60を有する円形の板状体で形成されており、この広開口60の周囲から複数の平板状の爪部62が等間隔に立設されている。そして、これらの複数の爪部62は管66が挿通される内側に傾斜して形成されており、この傾斜された複数の爪部62の先端部63で囲まれた部分(図7Aの点線の円で示した部分)は狭開口64となり、管66の外径よりもやや狭く形成されている。また、爪リング59の広開口60の外側は、円形の板状体が一定の幅で残されており、この部分がナット21の内部延設部31の延設端部34とスペーサー48の係止部57とで狭持される狭持部65となっている。
【0049】
次に、図2〜図8を参照して、管継手の組み立てについて説明する。まず、ナット21の内部28に、爪リング59を爪部62がナット21の挿通口23と反対側になるように、結合側開口部22(図4B参照)から挿入し、ナット21の内部延設部31の延設端部34に爪リング59の狭持部65を当接させて配設する。
【0050】
次に、ナット21の内部28にスペーサー48を第1開口49(図6A参照)側から先に結合側開口部22から挿入する。このとき、ナット21の内面に形成された係合溝35とスペーサー48の円筒体51の外周に形成された係合突起52を嵌め合わせてスライドさせておこなう(図4B及び図6A参照)。そして、スペーサー48の内周に形成された環状の係止部57と爪リング59の狭持部65を当接させて配設させる。なお、スペーサー48の第1開口49の円形状の端部54は、ナット21の内周面33と内部延設部31との隙間31aに嵌入されるようになる。
【0051】
次に、確認リング37を、ナット21の内部28に配設する。まず、確認リング37は、支点部42を支点として切欠き部38が狭まる方向に押圧させて変形させる(図5B参照)。なお、この変形は、配設が終わるまで続ける。そして、変形させた確認リング37の腕部40a、40bをナット21の内周面33に形成された誘導溝部36に配設する。この配設は、変形を解除させ確認リング37の弾性力を開放し、確認リング37の元の形状に戻ろうとする力により、ナット21の誘導溝部36を確認リング37の腕部40a、40bが押圧することで支持される。これに加え、確認リング37の支点部42の外周側の屈曲されている部分も、スペーサー48の内面と接するようにすることで、確認リング37を安定して支持することができる(図8及び図12A参照)。さらに、スペーサー48には、確認リング37の腕部40a、40bの移動範囲に応じた切り欠き53が形成されているので、確認リング37の配設にスペーサー48が邪魔になることはない。
【0052】
次に、ナット21に継手本体11を結合させる。この結合は、あらかじめ継手本体11に接続機構18及び管装着部12にパッキン20a、20bを装着させておき、管装着部12を先にしてナット21の内部28に挿入させ、継手本体11の第1結合部13とナット21の第2結合部30とを結合させて行う。このとき、この結合が継手本体11のフランジ16とナット21の当接面27とが接するまで進めると、継手本体11の第1結合部13の壁面15にスペーサー48の壁面当接部56が当接するように構成されている。そして、継手本体11の壁面15が、スペーサー48の壁面当接部56と当接することで、ナット21の内部28に配設されたスペーサー48と爪リング59が、ナット21の内部延設部31の延設端部34との間に支持される。また、この支持により、内部延設部31の延設端部34とスペーサー48の係止部57とにより、スペーサー48の爪リング配置部58において爪リング59が狭持されることとなる。なお、爪リング配置部58に配置された爪リング59は、スペーサー48の第1開口49の円形状の端部54が、ナット21の内周面33と内部延設部31との隙間31aに嵌入されることで、移動することを抑制することができるようになる。以上で、管継手の組み立てが完了する。
【0053】
次に、図9〜図12を参照して組み立てられた管継手10への管66の装着について説明する。管66の装着は、まず、図9に示すように、管66をナット21の挿通口23から挿通させ、継手本体11に形成された管装着部12を管66の内部に嵌入させながら装着させていく。管66の挿通を進める途中で、爪リング59を通過するが、管66は爪リング59の広開口60側から入り狭開口64側から出るようなる。このとき、爪リング59に形成された爪部62は、管66が挿通される方向とは反対側に突出され、管66が挿通される方向に傾斜されて形成されているので、管66の挿通に関しては少ない抵抗で行うことができる。一方、爪リング59の狭開口64は管66の外径よりやや小さく形成されているので、管66の爪リング59を通過した部分は、爪部62が管66の外周に食い込むこととなる。そのため、管66は引き抜き難くなり、管66の抜け止めを効果的に行うことができる。また、爪リング59は、爪リング配置部58内に狭持されているので、管66の挿通のときや、管66が引き抜かれそうになったときでも、移動を抑制することができる。
【0054】
さらに、図10に示すように、管66を挿通していくと、管66の端部66aが確認リング37の一方の側面44に当接する。このときの確認リング37は、押圧されて変形した状態であるので、図12Aに示すように、管66の端部66aと確認リング37の一方の側面44の管当接部45(図12Aの狭斜線部)とは、広い面積で当接することとなる。そして、管66の端部66aと確認リング37の管当接部45が当接された状態でさらに管66の挿通を進めると、確認リング37が管66により押動され移動することとなる。この移動は、確認リング37の腕部40a、40bが配設された誘導溝部36に沿って、誘導溝部36を腕部40a、40bの端部41a、41bが摺動することで行われる。なお、確認リング37がナット21内に配置されている状態は、確認リング37の腕部40a、40bの端部41a、41bが、確認リング37が変形された弾性力によりナット21の誘導溝部36が押圧されているだけなので、管66の押動により容易に移動させることができる。
【0055】
さらに管66の挿通を進め、確認リング37の腕部40a、40bがナット21の誘導溝部36が途切れると、図11に示すように、誘導溝部36に連通するように形成された開口部25a、25bに移動することとなる。
【0056】
確認リング37の腕部40a、40bが、ナット21の開口部25a、25bまで移動されると、この腕部40a、40bが開口部25a、25bに嵌り込むことで確認リング37の弾性力が開放され、その勢いにより腕部40a、40bが開口部25a、25bから突出される。このとき、腕部40a、40bは誘導溝部36に誘導されることで確実に腕部40a、40bを開口部25a、25bから突出させることができる。また、確認リング37の腕部40a、40bがナット21の開口部25a、25bから突出される位置は、管継手10に管66の装着が完了する規定位置まで挿通された位置となっている。そのため、確認リング37の腕部40a、40bがナット21の開口部25a、25bから突出することで、管66が管継手10の装着が完了したことが確認でき、管66の装着を確実に行うことができる。なお、開口部25a、25bからの腕部40a、40bは、管66の装着が完了したときに初めて突出することとなるので、上述した従来技術のように、徐々に飛び出すことで装着の完了の判断がし難いということがなくなる。
【0057】
また、使用者は、開口部25a、25bから腕部40a、40bが突出したことを目で確認したり、手で触ったりすることで管66が管継手10に装着が完了したことを知ることができる。さらに、開口部25a、25bから腕部40a、40bが突出する際に、弾性力により弾かれた確認リング37がスペーサー48の内面に衝突したりして音を発したり、この衝突や確認リング自らの発生した振動を管等に伝えたりすることで、視認し難い場所や手で触れにくい場所でも管が管継手に確実に装着されたことを知ることも可能となる。また、ナットの開口部及び確認リングの腕部が2箇所ずつ形成されていることで、例えば、片方の腕部しか開口部から突出していないような場合では、管が片方の腕部しか押動させていないため斜めに装着されているおそれがあり、規定位置に正確に装着されていないことを確認することができる。そのため、2箇所の開口部から腕部を突出させることで、管の装着をより確実に確認することができる。なお、ナットの開口部及び確認リングの腕部は、それぞれ2箇所以上形成されていてもよい。
【0058】
さらに、本実施形態では、ナット21の外周面24の開口部25a、25bが形成されている部分は、その曲面の一部が平坦に形成されている。この平坦に形成された平坦部26が設けられていることで、特に管継手10が斜めに配置されたような場合でも腕部40a、40bの突出が曲面に比べ確認しやすくなる。さらにまた、腕部40a、40bの突出する長さをナット21の外周面24から飛び出ないように形成することで、他の部材に接触するおそれが少なくなることで破損を抑制し、また、使用者が飛び出た部分に指等を引っ掛けることで、怪我をするおそれも減少する。さらに、意匠的にも優れたものとなる。
【0059】
なお、管継手10に管66の装着が完了されたときには、管66の端部66aと継手本体11との間に確認リング37が元の状態に戻ったことに伴い、確認リング37の幅分の隙間ができることになる。しかし、確認リング37には、筒状のリング39の端部39a、39bと支点部42のそれぞれから内側に向かって突起43a、43b、43cが形成されていることにより、図12Bに示すように、管66の端部66aがこれらの突起43a、43b、43cと当接する突起当接部46ができる。そのため、管66の端部66aと継手本体11の壁面15との隙間が確認リング37により接続させることができるので、管66と継手本体11との装着をより完全にすることができるようになる。このとき、継手本体11の壁面15と確認リング37の他方の側面47とによって接続される。
【0060】
以上で、管継手と管の装着が完了する。したがって、本実施例の管継手によれば、管継手に管が確実に装着されたことを確認することができるようになる。
【符号の説明】
【0061】
10…管継手 11…継手本体 12…管装着部 13…第1結合部 14…結合面 15…壁面 16…フランジ 18…接続機構 20a、20b…パッキン 21…ナット 22…結合側開口部 23…挿通口 25a、25b…開口部 26…平坦部 30…第2結合部 31…内部延設部 31a…隙間 34…延設端部 35…係合溝 36…誘導溝部 37…確認リング 38…切欠き部 39…筒状のリング 39c…外周面 40a、40b…腕部 41a、41b…腕部の端部 42…支点部 43a、43b、43c…突起 44…一方の側面 45…管当接部 46…突起当接部 47…他方の側面 48…スペーサー 49…第1開口 50…第2開口 53…切り欠き 56…壁面当接部 57…環状の係止部 58…爪リング配置部 59…爪リング 60…広開口 62…爪部 63…先端部 64…狭開口 65…狭持部 66…管 66a…端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管が装着される中空円筒状の管装着部と、前記管装着部より大きな径の筒状体で形成された第1結合部とを有し、前記管の流路と連通される導通路が形成された継手本体と、
前記第1結合部と結合される第2結合部を一端に有し、他端に前記管が挿通される挿通口が形成され、前記管装着部が覆われるように結合される中空円筒状のナットと、を備える管継手であって、
前記ナットの外周面には少なくとも一つの開口部が形成され、
前記ナットの内部には、所定幅及び所定厚さを有する一部が切り欠かれた切欠き部を有する筒状のリングであって、前記筒状のリングの外周部には前記筒状のリングの円周方向と垂直に突出した腕部が前記開口部の数に対応して形成され、前記切欠き部と対向する位置に前記筒状のリングが弾性変形可能な支点部が形成された確認リングが設けられ、
前記確認リングは、前記ナットの内部に前記支点部を支点として、前記確認リングの切欠き部の隙間が弾性力に抗して縮まる方向へ押動され、変形された状態で前記腕部の端部が前記ナットの内側に接触させて配置されており、
前記管が前記継手本体の前記管装着部に装着される際に、前記管の挿入された側の端部が前記確認リングの側面を押動することで、前記確認リングが移動され、前記管が前記管装着部の規定位置に装着されたとき、前記確認リングの前記変形が弾性力により開放され、前記確認リングの前記腕部が前記ナットに形成された開口部から突出されることを特徴とする管継手。
【請求項2】
前記ナットの内周面には、前記確認リングの腕部が配置される位置から前記ナットに形成された前記開口部まで、前記確認リングの腕部の移動を誘導する誘導溝部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の管継手。
【請求項3】
前記確認リングは、前記切欠き部が設けられた前記筒状のリングの両端部及び前記支点部のそれぞれの内周側から前記筒状のリングの内側に向かって突起が形成されており、
前記管が規定位置に装着されたとき、前記管の挿入された側の端部は、前記確認リングに形成された前記各突起の側面と当接されることを特徴とする請求項1又は2に記載の管継手。
【請求項4】
前記ナットの内部には、
中空の円筒体で形成され、前記円筒体の内周に前記筒状体の円周方向に環状の係止部が突出されて形成されたスペーサーと、
前記スペーサーの前記係止部には、中央に前記管が挿通可能な広開口を有する円形の板状体であって、前記広開口の周囲には複数の爪部が等間隔に立設され、前記複数の爪部は前記管が挿通される側に傾斜して形成されており、前記傾斜された複数の爪部の先端部は前記管の外径よりもやや狭い径で形成された狭開口が形成された、爪リングが設けられ、
前記ナットの内部には、前記挿通口が形成された側の端部の、前記挿通口の周囲から前記ナットの内部に向かって延設された内部延設部が形成され、
前記継手本体の前記第1結合部の前記管装着部が突出して形成された側の壁面に、前記スペーサーが当接され、前記スペーサーの前記係止部に前記爪リングが配置され、前記爪リングの前記広開口の外径に前記ナットの内部延設部が当接され、前記ナットを前記継手本体に結合させることで、前記スペーサー及び前記爪リングが、前記継手本体と前記ナットによって狭持されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の管継手。
【請求項5】
前記スペーサーには、前記確認リングの前記腕部の移動する範囲に合わせて切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項4に記載の管継手。
【請求項6】
前記ナットの内周面には、前記ナットの軸線と平行に直線状の係合溝が少なくとも一本形成され、
前記スペーサーの前記筒状体の外周面には前記係合溝に嵌り込む大きさの係合突起が形成され、
前記ナットに前記スペーサーを装着するときに、前記ナットの係合溝に前記スペーサーの係合突起を係合させることを特徴とする請求項4又は5に記載の管継手。
【請求項7】
前記ナットの外周面の前記開口部が形成される部分は、前記円筒体の曲面の一部に平坦部が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の管継手。
【請求項8】
前記確認リングの前記腕部は、前記ナットの前記開口部から突出する量が、前記ナットの開口部が形成された部分と同じになるように構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の管継手。
【請求項9】
前記管装着部には、少なくとも1つの環状の溝が形成されており、前記環状の溝には、環状弾性部材が装着されていることを特徴とする請求項1に記載の管継手。
【請求項10】
前記継手本体の前記管装着部が形成された反対側には、接続機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の管継手。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−19472(P2013−19472A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153341(P2011−153341)
【出願日】平成23年7月11日(2011.7.11)
【出願人】(593019607)ジョプラックス株式会社 (8)
【Fターム(参考)】