説明

箱体開閉装置及び該箱体開閉装置を備えるテレビ装置

【課題】外観の美感を損なうことなく箱体の操作性を向上することができ、且つ余分なスペースを必要とせずにコストアップを抑えることができる箱体開閉装置を提供する。
【解決手段】箱体開閉装置は、箱体20の対向する一対の側面に取り付けられた一対のギア部13,14と、シャーシ15に取り付けられ、一対のギア部13,14と噛合(係合)する一対のギアダンパ11,12とを備える。一対のギアダンパ11,12のうちの一方は、一対のギアダンパ11,12のうちの他方のギアダンパと異なる減衰力を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器等に設けられ、各種スイッチ等の操作系が実装される箱体開閉装置及び該箱体開閉装置を備えるテレビ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビ・ビデオ等のAV機器を含む電子機器の技術革新・商品展開が著しい。特に、薄型テレビでは、大画面化が進む中、電源、チャンネル切換及び音量調整等の各種スイッチと共に、外部機器接続用端子、メモリーカードの挿入口等の外部機器接続部のうち使用時のみ接続されるものを薄型テレビ本体の前面に配置することが求められている。その理由は、外部機器接続部が薄型テレビ本体の背面又は側面に配置される場合は、ユーザが大画面の薄型テレビの背面側又は側面側に回り込んで外部機器を外部機器接続部に接続しなければならず、その作業が煩雑となるからである。
【0003】
上記のような各種スイッチ及び外部機器接続部(以下、単に「操作系」という)を薄型テレビ本体の前面に配置する場合、操作系を露出させるか、あるいは、操作系を覆う目隠し蓋を設ける方法が一般的である。目隠し蓋を設ける方法としては、例えば、蓋体の開閉の動きを制動する複数の回転ダンパを備える蓋体の開閉機構が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、操作系を一つの箱体に実装し、非使用時には箱体を薄型テレビ本体に収納し、使用時には箱体を薄型テレビ本体から突出させ、薄型テレビ本体の前方からアクセス可能なように構成された可動式の箱体開閉装置が提案されている。
【0005】
一方、開閉可能に設けられた扉と、該扉に一体的に形成されたギア部と噛み合う一対のギアダンパとを備える扉の開閉機構が提案されている。この扉の開閉機構では、一対のギアダンパの双方がギア部と噛み合ったときは大きな抵抗力を発生し、いずれか一方が噛み合ったときには小さな抵抗力を発生する(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】実公平2−3656号公報
【特許文献2】実公平5−67988号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、操作系を薄型テレビ本体の前面に露出させる、あるいは操作系を覆う目隠し蓋を薄型テレビ本体の前面に設ける方法では、外観の美感を損なうという問題がある。
【0007】
また、操作系を一つの箱体に実装し、非使用時には箱体を薄型テレビ本体に収納し、使用時に箱体を薄型テレビ本体から突出させる構成では、上記外観デザインの問題は解決される。しかしながら、操作系を実装する箱体が可動式であるため、外部機器接続部にケーブルコネクタやメモリーカードを着脱する際に箱体が不意に移動し、箱体の操作性が著しく低下するという問題がある。特に、ユーザがケーブルコネクタやメモリーカードを外部機器接続部に確実に差し込む際には、ユーザが箱体を手で押さえる必要がある。
【0008】
この問題を解消するべく、可動式の箱体が突出した状態で該箱体をメカ的・電気的にロックする装置があるが、このような装置では、箱体を収納する際、ロック解除操作が必要となり操作が煩雑となる。また、ロック機構及びロック解除機構を収納するスペースが必要となると共に、開閉機構が複雑になるために大幅なコストアップを招く。
【0009】
また、扉に一体的に形成されたギア部と噛み合う一対のギアダンパとを備える扉の開閉機構では、扉の開放動作に遅延を与えることができるものの、扉に操作系が実装されることを前提としておらず、操作系が実装される箱体の操作性を向上させることはできない。
【0010】
本発明の目的は、外観の美感を損なうことなく箱体の操作性を向上することができ、且つ余分なスペースを必要とせずにコストアップを抑えることができる箱体開閉装置及び該箱体開閉装置を備えるテレビ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明は、前記電子機器に回動可能に軸支された箱体を開閉する箱体開閉装置において、前記箱体の対向する一対の側面に取り付けられた複数のギア部と、前記電子機器に取り付けられ、前記複数のギア部と係合する複数のギアダンパとを備え、前記複数のギアダンパの少なくとも1つは、前記複数のギアダンパのうちの他のギアダンパと異なる減衰力を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、電子機器に回動可能に軸支された箱体の対向する一対の側面に取り付けられた複数のギア部と、電子機器に取り付けられ、複数のギア部と係合する複数のギアダンパとを備える。複数のギアダンパの少なくとも1つは、複数のギアダンパのうちの他のギアダンパと異なる減衰力を有する。箱体が電子機器に回動可能に軸支されるので、使用時には箱体を開き、非使用時には箱体を閉じることができ、外観の美感を損なうことがない。また、複数のギア部が減衰力の異なる複数のギアダンパと係合するので、箱体の回動領域で減衰力を変更することができ、箱体の操作性を向上することができる。また、複数のギア部及び複数のギアダンパを用いるので、小さなスペースで減衰力を変更することができ、加えてコストアップを抑制できる。したがって、外観の美感を損なうことなく箱体の操作性を向上することができ、且つ余分なスペースを必要とせずにコストアップを抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態に係る箱体開閉装置を備えるテレビ装置の構成を概略的に示す図である。
【0015】
図1において、薄型テレビ1(テレビ装置)は、画像を表示する液晶表示パネル、プラズマ表示パネル、EL表示パネル等の表示パネル10(表示部)と、表示パネル10の背面側に設けられた後述のシャーシ15(枠体)とを備える。また、薄型テレビ100は、シャーシに取り付けられた電源及び電子回路基板(不図示)と、画像表示パネル20の前面側に配設され表示パネル10の外周部を覆う外装部品としてのフロントカバー60(カバー部材)と、表示パネル10の背面側に配設され表示パネル10の背面、シャーシ、電源、電子回路基板等を覆うリアカバー70とを備える。
【0016】
また、薄型テレビ1は、シャーシ15の下部に取り付けられた2本の支柱80a,80bと、2本の支柱80a,80bに固定されたベース部80cとを備える。2本の支柱80a,80b及びベース部80cはスタンド80を構成し、薄型テレビ1はスタンド80により床上又は卓上に載置される。
【0017】
また、薄型テレビ1は、フロントカバー60の底部(端部)に設けられシャーシ15に回動可能に軸支された箱体20を備える。箱体20は、非使用時には箱体20を薄型テレビ1本体に収納し、使用時には箱体20を薄型テレビ1本体から下方に飛び出すように構成される。箱体20の前面には、電源スイッチ、チャンネル切換スイッチ、音量調整スイッチ等を含むスイッチユニット30、外部機器接続用端子40、及び記憶装置が挿入される挿入口50が実装される。本実施の形態では、挿入口50には、インターフェイスとしてUSBが採用され、USBインターフェイスを搭載した携帯型外部記憶装置17が接続される(図4参照)。
【0018】
図2は、図1における箱体20の閉位置における箱体開閉装置を示す右側斜視図であり、図3は、図2の箱体開閉装置の左側斜視図であり、図4は、図1における箱体の開位置における箱体開閉装置を示す右側斜視図であり、図5は、図4の箱体開閉装置の左側斜視図である。
【0019】
図2乃至図5において、箱体20は、上面が開口された略直方体の箱体である。箱体開閉装置は、箱体20の対向する一対の側面に取り付けられた一対のギア部13,14と、シャーシ15に取り付けられ、一対のギア部13,14と噛合(係合)する一対のギアダンパ11,12とを備える。また、箱体開閉装置は、箱体20の対向する一対の側面に設けられ、該一対の側面に垂直な軸心を有する一対の回動軸6a,6bを備える。一対の回動軸6a,6bは同軸上に配置され、シャーシ15に形成された不図示の一対の孔部と係合する。
【0020】
さらに、箱体開閉装置は、箱体20の前面上部に設けられ、シャーシ15に取り付けられたキャッチャ8と嵌合する茸形状の突起部7と、箱体20の両側面上部に設けられ、箱体20を下方に付勢する一対のバネ9a,9bとを備える。また、箱体開閉装置は、箱体2の前面上部に設けられ、箱体20の開位置においてシャーシ15の所定箇所と当接することにより箱体20を開位置で係止する係止部16を備える。バネ9aの一方の端部は、箱体20の一対の側面の一方と当接し、他方の端部はシャーシの所定箇所に当接する。バネ9bの一方の端部は、箱枠20の一対の側面の他方と当接し、他方の端部はシャーシの所定箇所に当接する。キャッチャ8は、ワンプッシュで突起7を嵌合し、又は解放する。
【0021】
一対のギアダンパ11,12のうちの一方は、一対のギアダンパ11,12のうちの他方のギアダンパと異なる減衰力(粘性力)を有する。具体的には、一対のギアダンパ11,12は、所定の減衰力を有するギアダンパ11(第1のギアダンパ)と、ギアダンパ12より大きい減衰力を有するギアダンパ12(第2のギアダンパ)とからなる。
【0022】
ギアダンパ11は、箱体20の閉位置と開位置に亘る全領域でギア部13と噛合する(図2及び図4)。ギアダンパ12は、箱体20の開位置近傍でギア部14と噛合する(図3及び図5)。例えば、箱体20の開位置と閉位置に亘る領域の中心位置から箱体20の開位置の間の何れかの位置でギア部14と係合する。したがって、ギアダンパ12は、閉位置から開位置近傍までの領域ではギア部14と噛合せず、開位置近傍から開位置までの領域でギア部14と噛合する。
【0023】
図6は、図2におけるギアダンパ11の外観斜視図である。
【0024】
図6において、ギアダンパ11は、内部に粘性流体が封入される略円筒形状のハウジング11aと、ハウジング11a内に設けられる不図示の円板と、該円板と同軸に接続され、ハウジング11a外に配されるギア11bとを有する。ギアダンパ11は、ハウジング11aの外周面に設けられたフランジ部11cを有し、フランジ部11cを介してシャーシ15に固定される。ギアダンパ12の構成は、ハウジング11aに封入される粘性流体よりも高い粘性力を有する粘性流体が封入される以外はギアダンパ11と同一であるので、その説明を省略する。
【0025】
ギア部13,14は、一対の回動軸6a,6bの軸心に垂直に設けられる一対の扇形ギアである。ギア部13は、回動軸6aと同軸上に配置され、箱体2が軸6aを中心に回動するのに伴い、箱体20の閉位置と開位置に亘る全領域(箱体の回動領域)でギアダンパ11と噛合するように形成される。ギア部14は、回動軸6bと同軸上に配置され、箱体2が軸6aを中心に回動するのに伴い、箱体20の開位置近傍と開位置に亘る領域でギアダンパ12と噛合するように形成される。
【0026】
次に、箱体開閉装置の動作を図7〜図10を用いて説明する。
【0027】
図7は、図2の閉位置における箱体の右側面図であり、図8は、図3の閉位置における箱体の左側面図である。図9は、図4の開位置における箱体の右側面図であり、図10は、図5の開位置における箱体の左側面図である。
【0028】
まず、箱体20は、図7及び図8に示すような閉位置で固定されている。箱体20が閉位置にあるとき、キャッチャ8は突起7を嵌合している。また、このとき、ギアダンパ11はギア部13と噛合しており、ギアダンパ12はギア部14と噛合していない。次に、ユーザが箱体20の底面を押し上げると、キャッチャ8が突起7を解放し、箱体20は、ばね9a,9bの弾性力により閉位置かから下方に飛び出し、一対の回動軸6a,6bを中心として回動する。このとき、ギアダンパ11はギア部13と噛合しており、ギアダンパ11の所定の減衰力により箱体20がほぼ一定の速度でスムーズに回動する。箱体20が開位置近傍まで回動すると、ギアダンパ11がギア部13と噛合すると共にギアダンパ12がギア部14と噛合し、ギアダンパ12の大きい減衰力により箱体20の回動速度が小さくなる。これにより、係止部16がシャーシ15の所定箇所に当接する際の衝撃が緩和される。その後、箱体20は、係止部16がシャーシ15の所定箇所に当接する位置(開位置)で係止される(図9及び図10)。箱体20の開位置では、ギアダンパ12の大きい減衰力がブレーキとして作用するので、外部機器接続用端子40やメモリーカードの挿入口50にケーブルコネクタやメモリーカードを着脱する際、箱体20のぐら付き・あおりのような不意の移動が抑制される。特に、ユーザがケーブルコネクタやメモリーカードを外部機器接続用端子40やメモリーカードの挿入口50に確実に差し込む際には、ユーザが箱体20を手で押さえる必要がない。
【0029】
箱体20を収納する場合、ユーザは箱体20の底面を上方に押し上げる。このとき、ギアダンパ12の強い減衰力は開放位置近傍でのみ箱体20に作用しているので、ユーザが手で箱体2を押し上げるのに大きな押圧力が必要なのは開放位置近傍のみである。その後、箱体20が開位置から開位置近傍まで回動すると、ギアダンパ12がギア部14と離間し、ギアダンパ11がギア部13と噛合するのみとなる。開位置近傍から閉位置まではギアダンパ12の大きい減衰力は作用せず、ギアダンパ11の弱い減衰力だけが箱体20に作用する。箱体20が閉位置に移動すると、キャッチャ8は突起7を嵌合し、箱体20が閉位置に固定される。
【0030】
本実施の形態によれば、シャーシ15に回動可能に軸支された箱体20の対向する一対の側面に取り付けられた一対のギア部13,14と、シャーシ15に取り付けられ、一対のギア部13,14と噛合する一対のギアダンパ11,12とを備える。一対のギアダンパ11,12のうちの一方は、一対のギアダンパ11,12のうちの他方のギアダンパと異なる減衰力を有する。箱体20がシャーシ15に回動可能に軸支されるので、使用時には箱体10を突出させ、非使用時には箱体20を収納することができ、外観の美感を損なうことがない。また、一対のギア部13,14が減衰力の異なる一対のギアダンパ11,12と噛合するので、箱体20の回動領域で減衰力を変更することができ、箱体20の操作性を向上することができる。また、一対のギア部13,14及び一対のギアダンパ11,12を用いるので、小さなスペースで減衰力を変更することができ、加えてコストアップを抑制できる。したがって、外観デザインの美感を損なうことなく箱体20の操作性を向上することができ、且つ余分なスペースを必要とせずにコストアップを抑えることができる。
【0031】
また、箱体20は、開位置でメカ的・電気的にロックされないため、ロック解除操作を必要とせず、簡単に箱体20を収納することができる。また、薄型テレビ1をスタンド80を用いて床置きする場合、開位置にある箱体20がユーザにより蹴られる、あるいは、掃除機等の器具がぶつかり、開位置にある箱体20に衝撃が加えられる可能性がある。本実施の形態では、開位置にある箱体20はメカ的・電気的にロックされないので、箱体20に上記のような衝撃が加わっても、箱体20は開位置から退避することができる。
【0032】
また、箱体20が開位置近傍でギアダンパ12の大きい減衰力により箱体20の回動速度が小さくなるので、回動領域の全体に亘って一定速度で回動する場合に比べて箱体20の品質感を向上することができる。
【0033】
本実施の形態では、箱体開閉装置は、箱体20の対向する一対の側面に取り付けられた一対のギア部13,14を備えるが、これに限るものではなく、箱体20の対向する一対の側面に取り付けられた複数のギア部を備えていてもよい。この場合、箱体開閉装置は、シャーシ15に取り付けられ、複数のギア部と係合する複数のギアダンパを備える。
【0034】
本実施の形態では、ギアダンパ11は、ギアダンパ11は、箱体20の開位置と閉位置に亘る全領域でギア部13と係合するが、これに限るものではなく、箱体20の開位置と閉位置に亘る領域の少なくとも一部でギア部13と係合してもよい。
【0035】
本実施の形態では、ギア部13は、箱体20の閉位置と開位置に亘る全領域(箱体の回動領域)でギアダンパ11と噛合するように形成されるが、これに限るものではなく、箱体20の開位置と閉位置近傍に亘る領域でギアダンパ11と噛合するように形成されてもよい。この場合、箱体20の閉位置と開位置近傍に亘る領域では、ギア部13がギアダンパ11と噛合し、ギア部14はギアダンパ11と噛合しない。そして、箱体20の開位置近傍と開位置に亘る領域では、ギア部13はギアダンパ11と噛合せず、ギア部14がギアダンパ11と噛合する。この構成により、上記同様の効果を奏することができる。
【0036】
本実施の形態では、箱体開閉装置は、箱体20を下方に付勢する一対のバネ9a,9bを備えるが、箱体20がフロントカバー60の底部に設けられた場合は自重でも下方に回動し得るため、一対のバネを備えていなくてもよい。
【0037】
また、本実施の形態では、箱体20は、フロントカバー60の底部に設けられるが、これに限るものではなく、フロントカバー60の底部又は側部に設けられてもよい。この場合、箱体20を上方又は側方に付勢する一対のバネ9a,9bが必須の構成要素となる。
【0038】
また、本実施の形態では、箱体20の前面には、電源スイッチ、チャンネル切換スイッチ、音量調整スイッチ等を含むスイッチユニット30、外部機器接続用端子40、及び器記憶装置が挿入される挿入口50が実装されるが、これに限るものではなく、使用用途に応じて他のインターフェイスが実装されてもよい。
【0039】
本実施の形態では、挿入口50には、インターフェイスとしてUSBが採用されるが、これに限るものではなく、挿入される記憶装置に応じて様々な形態を取りうる。また、メモリーカード等のカード型記憶装置が挿入される挿入口が設けられてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施の形態に係る箱体開閉装置を備えるテレビ装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】図1における箱体の閉位置における箱体開閉装置を示す右側斜視図である。
【図3】図2の箱体開閉装置の左側斜視図である。
【図4】図1における箱体の開位置における箱体開閉装置を示す右側斜視図である。
【図5】図4の箱体開閉装置の左側斜視図である。
【図6】図2におけるギアダンパの外観斜視図である。
【図7】図2の閉位置における箱体の右側面図である。
【図8】図3の閉位置における箱体の左側面図である。
【図9】図4の開位置における箱体の右側面図である。
【図10】図5の開位置における箱体の左側面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 薄型テレビ
6a,6b 一対の回動軸
8 キャッチャ
7 突起部
9a,9b一対のバネ
10 表示パネル
11,12 一対のギアダンパ
13,14 一対のギア部
15 シャーシ
20 箱体
30 スイッチユニット
40 外部機器接続用端子
50 挿入口
60 フロントカバー
70 リアカバー
80 スタンド
80a,80b 2本の支柱
80c ベース部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に回動可能に軸支された箱体を開閉する箱体開閉装置において、
前記箱体の対向する一対の側面に取り付けられた複数のギア部と、
前記電子機器に取り付けられ、前記複数のギア部と係合する複数のギアダンパとを備え、
前記複数のギアダンパの少なくとも1つは、前記複数のギアダンパのうちの他のギアダンパと異なる減衰力を有することを特徴とする箱体開閉装置。
【請求項2】
前記複数のギアダンパは、所定の減衰力を有する第1のギアダンパと、前記第1のギアダンパより大きい減衰力を有する第2のギアダンパとからなることを特徴とする箱体開閉装置。
【請求項3】
前記第1のギアダンパは、前記一対の側面の一方に取り付けられ、前記第2のギアダンパは、前記一対の側面の他方に取り付けられることを特徴とする請求項2記載の箱体開閉装置。
【請求項4】
前記第1のギアダンパは、前記箱体の開位置と閉位置に亘る領域の少なくとも一部で前記ギア部と係合することを特徴とする請求項2又は3記載の箱体開閉装置。
【請求項5】
前記第2のギアダンパは、前記箱体の開位置と閉位置に亘る領域の中心位置から前記箱体の開位置の間の位置で前記ギア部と係合することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の箱体開閉装置。
【請求項6】
前記箱体の対向する一対の側面に設けられ、前記一対の側面に垂直な軸心を有する一対の回動軸を備え、
前記複数のギア部は、前記一対の回動軸の軸心に垂直に設けられる一対の扇形ギアであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の箱体開閉装置。
【請求項7】
画像を表示する表示部と、
前記表示部の背面側に設けられた枠体と、
前記表示部の前面側及び背面側に配設され前記表示部及び前記枠体を覆う一対のカバー部材と、
前記カバー部材の端部に設けられ前記枠体に回動可能に軸支される箱体と、
前記箱体の対向する一対の側面に取り付けられた複数のギア部と、
前記枠体に取り付けられ、前記複数のギア部と係合する複数のギアダンパとを備え、
前記複数のギアダンパの少なくとも1つは、前記複数のギアダンパのうちの他のギアダンパと異なる減衰力を有することを特徴とするテレビ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−243833(P2008−243833A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−77556(P2007−77556)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】